JP2016168722A - タンク、タンクユニットおよび液体噴射システム - Google Patents
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Abstract
【課題】タンクからの液体の漏洩を抑制できる技術を提供する。
【解決手段】インクタンク25は、インク収容部120と、インク注入部113と、大気導入部121と、を備える。インク収容部120には、インク注入口130と、大気導入口131と、が設けられている。インク収容部120は、インク注入部113を介してインクが注入されるときの姿勢において、インクタンク25を重力方向に見たときに、インク収容部120内の一部の空間である上方空間120sを囲む内壁面133を有している。内壁面133は、インク収容部120の上壁面と交差している。インク注入口130および大気導入口131とは、上方空間120sに向かって開口している。
【選択図】図3
【解決手段】インクタンク25は、インク収容部120と、インク注入部113と、大気導入部121と、を備える。インク収容部120には、インク注入口130と、大気導入口131と、が設けられている。インク収容部120は、インク注入部113を介してインクが注入されるときの姿勢において、インクタンク25を重力方向に見たときに、インク収容部120内の一部の空間である上方空間120sを囲む内壁面133を有している。内壁面133は、インク収容部120の上壁面と交差している。インク注入口130および大気導入口131とは、上方空間120sに向かって開口している。
【選択図】図3
Description
本発明は、タンク、タンクユニットおよび液体噴射システムに関する。
液体噴射システムの一態様としては、印刷用紙などの印刷媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェットプリンター(以下、単に「プリンター」とも呼ぶ。)が知られている。プリンターには、ユーザーがインクを補充可能なインクタンクが装着されるものがある(例えば、下記特許文献1)。このタイプのインクタンクでは、通常、インクが収容されるインク収容部に、インクの注入のためのインク注入口と、インクの消費に伴ってインク収容部に大気を導入するための大気導入口と、が設けられている。
上記のインクタンクにおいては、インク注入口を介してインク収容部にインクが注入されるときなどに、大気導入口にインクが入り込んでしまう可能性があった。大気導入口へのインクの浸入は、インクタンクの外部にインクが漏洩する原因となる。
本発明は、少なくとも、液体噴射ヘッドに供給される液体を収容可能なタンクにおける上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の第1形態によれば、タンクが提供される。このタンクは、液体収容部と、液体注入部と、大気導入部と、を備えて良い。前記液体収容部には、前記液体注入部に連通する液体注入口と、前記大気導入部に連通する大気導入口と、が設けられて良い。前記液体収容部は、前記液体注入部を介して前記液体が注入されるときの姿勢において、前記タンクを重力方向に見たときに、前記液体収容部内の一部の空間を区画するように囲む区画壁面を有して良い。前記区画壁面は、前記姿勢において重力方向上側に位置する前記液体収容部の壁面である上壁面と交差して良い。前記液体注入口および前記大気導入口とは、前記一部の空間に向かって開口して良い。この形態のタンクによれば、大気導入口は、液体収容部に液体が注入されているときに液面が到達しにくい上方の空間に位置する。従って、タンクに液体が注入されるときに、大気導入口の位置まで液面が到達し、大気導入口に液体が入り込んでしまうことが抑制される。また、液体注入口が、大気導入口とともに、同じ空間内に位置しているため、液体注入口から空気が入り込んだ場合であっても、その空気は、当該空間を介して、大気導入口へと逃げることができる。従って、例えば、液体注入口から入り込んだ空気によって液体収容部内の液体が大気導入口の方へと押し出されてしまうことや、その空気によって液体収容部内の液体中に気泡が生じてしまうことなどの不具合の発生が抑制される。
[2]上記形態のタンクにおいて、前記液体収容部の前記上壁面は、前記液体収容部における前記一部の空間に面する第1上壁面と、前記区画壁面によって囲まれている領域の外に位置し、前記姿勢において、前記一部の空間の下端と同じ高さ位置、あるいは、前記一部の空間の下端より低い高さ位置に位置する第2上壁面と、を有して良い。この形態のタンクによれば、液体収容部内に、高さ位置が低い第2上壁面を有する領域が存在するため、液体収容部の液面の上限が第2上壁面の位置であるとユーザーに認識させることができる。従って、液体収容部に液体が注入されるときに、液体収容部の液面が、区画壁面に囲まれている空間まで到達し、大気導入口に液体が入り込んでしまうことが、さらに抑制される。
[3]上記形態のタンクにおいて、前記大気導入部の少なくとも一部は、前記姿勢において前記第2上壁面の重力方向上側に位置して良い。この形態のタンクによれば、第2上壁面の上方の領域を有効に活用できるため、タンクの大型化を抑制できる。
[4]上記形態のタンクにおいて、前記大気導入部は、大気が流通する大気通路と、前記大気通路よりも容積が大きく、大気を収容可能な緩衝室と、を含み、前記緩衝室は、前記姿勢において前記第2上壁面の重力方向上側に位置して良い。この形態のタンクによれば、第2上壁面の上方の領域が大気導入部の緩衝室の配置領域として有効に活用されるため、タンクの大型化を抑制できる。
[5]上記形態のタンクにおいて、前記区画壁面の一部は、前記姿勢において、前記上壁面から前記液体収容部の底面より上方の位置まで重力方向に延びていることによって、前記液体収容部に含まれる前記一部の空間と、前記液体収容部に含まれ、前記一部の空間とは異なる空間である他の空間と、を隔てる隔壁の壁面によって構成されて良い。この形態のタンクによれば、インク収容部内に設けられた隔壁によって、インク収容部における上方の一部の空間が簡易に区画される。
[6]上記形態のタンクにおいて、前記液体収容部の外壁面には、前記姿勢において、前記一部の空間の下端より低い位置を示すマーク部が設けられて良い。この形態のタンクによれば、マーク部によって、一部の空間の下端より低い位置を液体収容部の液面の基準位置としてユーザーに認識させることができる。従って、液体収容部に液体が注入されるときに、液体収容部の液面が、区画壁面に囲まれている空間まで到達してしまうことが、さらに抑制される。
[7]上記形態のタンクにおいて、前記液体注入部は、前記タンクの外部に向かって開口する液体受入口と、前記液体受入口に気密に挿入される封止部材と、を有して良い。この形態のタンクによれば、液体受入口に封止部材が挿入されるときに、液体収容部に押し込まれる空気を大気導入口に逃がすことができるため、そうした空気の圧力に起因して大気導入口に液体が入り込んでしまうことが抑制される。
[8]上記形態のタンクにおいて、前記大気導入口および前記液体注入口は、前記上壁面に形成されて良い。この形態のタンクによれば、液体収容部における液面が大気導入口および液体注入口まで到達することが、さらに抑制される。また、大気収容部の内壁面に付着した液体が大気導入口に入り込んでしまうことが抑制される。
[9]本発明の第2形態によれば、タンクユニットが提供される。この形態のタンクユニットは、タンクと、外装部と、チューブと、を備えて良い。前記タンクは、上記形態のタンクであって良い。前記外装部は、前記タンクを前記姿勢で収容可能であって良い。前記チューブは、前記タンクから前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能であって良い。前記タンクは、前記姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の高さ位置を透過可能な外壁部を有して良い。前記外装部には、前記タンクの前記外壁部を外部から視認可能にする開口部が設けられて良い。前記タンクに前記液体注入部を介して前記液体が注入されるときに、前記大気導入口は、前記開口部における重力方向上側の端部よりも上方に位置してよい。この形態のタンクユニットによれば、ユーザーがタンクに液体を注入するときに、大気導入口がユーザーの視界よりも上方に位置するため、液体収容部における液体の液面が大気導入口まで到達してしまうことが抑制される。
[10]本発明の第3形態によれば、タンクユニットが提供される。この形態のタンクユニットは、タンクと、外装部と、チューブと、を備えて良い。前記タンクは、上記形態のタンクであって良い。前記外装部は、前記タンクを前記姿勢で収容可能であって良い。前記チューブは、前記タンクから前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能であって良い。前記タンクは、前記姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の高さ位置を透過可能な外壁部を有して良い。前記外装部には、前記タンクの前記外壁部を外部から視認可能にする開口部が設けられて良い。前記タンクに前記液体注入部を介して前記液体が注入されるときに、前記液体注入口は、前記開口部における重力方向上側の端部よりも上方に位置してよい。この形態のタンクユニットによれば、ユーザーがタンクに液体を注入するときに、液体注入口がユーザーの視界よりも上方に位置するため、液体収容部における液体の液面が液体注入口まで到達してしまうことが抑制される。従って、液体注入口を介して液体収容部内に入り込む空気によって液体収容部に収容されている液体内に気泡が生成されることが抑制される。
[11]本発明の第4形態によれば、液体噴射システムが提供される。この形態の液体噴射システムは、タンクユニットと、液体噴射装置と、を備えて良い。前記タンクユニットは、上記形態のタンクユニットであって良い。前記液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドを有し、前記外装部に連結されて良い。この形態の液体噴射システムによれば、タンクからの液体の漏洩が抑制される。また、液体噴射装置とタンクユニットとが別体として構成されるため、それぞれのメンテナンス性が高められる。加えて、別体として構成されている液体噴射装置とタンクユニットとが連結されているため、液体噴射システムの移動や設置が容易になる。
[12]本発明の第4形態によれば、液体噴射システムが提供される。この形態の液体噴射システムは、液体噴射ヘッドと、タンクと、外装部と、を備えて良い。前記タンクは、上記形態のタンクであって良い。前記外装部は、前記タンクを前記姿勢で収容可能であって良い。前記タンクは、前記姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の高さ位置を透過可能な外壁部を有して良い。前記外装部には、前記外壁部を視認可能にする開口部が設けられて良い。前記液体が前記タンクに前記液体注入部を介して注入されるときに、前記大気導入口は、前記開口部における重力方向上側の端部よりも上方に位置して良い。この形態の噴射システムによれば、タンクからの液体の漏洩が抑制される。
[13]本発明の第5形態によれば、液体噴射システムが提供される。この形態の液体噴射システムは、液体噴射ヘッドと、タンクと、外装部と、を備えて良い。前記タンクは、上記形態のタンクであって良い。前記外装部は、前記タンクを前記姿勢で収容可能であって良い。前記タンクは、前記姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の高さ位置を透過可能な外壁部を有して良い。前記外装部には、前記外壁部を視認可能にする開口部が設けられて良い。前記液体が前記タンクに前記液体注入部を介して注入されるときに、前記液体注入口は、前記開口部における重力方向上側の端部よりも上方に位置して良い。この形態の噴射システムによれば、タンクの液体収容部に収容されている液体内に気泡が生成されることが抑制される。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、液体噴射ヘッドに液体を供給可能なタンクや、そのタンクを備えるタンクユニット、そのタンクを備える液体噴射システム以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、液体噴射ヘッド以外の装置に液体を供給可能なタンクや、そのタンクを備えるタンクユニットおよびシステムとして実現可能である。なお、本明細書において「システム」とは、一以上の機能を実現するために、複数の構成要素が、それぞれの機能が直接的または間接的に連関し合うように、一体的、あるいは、分散した状態で、複合的に組み合わされている集合を意味している。従って、本明細書におけるシステムには、複数の構成要素が一体的に組み合わされている「装置」も含まれる。
A.第1実施形態:
[プリンターの構成]
図1は、本発明の第1実施形態としてのインクタンク25を備えるインクジェットプリンター10(以下、単に「プリンター10」と呼ぶ。)の構成を示す概略図である。図1には、プリンター10が通常の使用状態にあるときの重力方向を示す矢印Gが図示されている。本明細書において、「上」および「下」は、特に断らない限り、重力方向を基準とする上下方向を意味している。また、図1には、インクタンク25を基準とする互いに直交する三方向を示す矢印X,Y,Zが図示されている。矢印X,Y,Zが示す方向については後述する。矢印G,X,Y,Zは、以下の説明において参照される各図においても、適宜、図示されている。
[プリンターの構成]
図1は、本発明の第1実施形態としてのインクタンク25を備えるインクジェットプリンター10(以下、単に「プリンター10」と呼ぶ。)の構成を示す概略図である。図1には、プリンター10が通常の使用状態にあるときの重力方向を示す矢印Gが図示されている。本明細書において、「上」および「下」は、特に断らない限り、重力方向を基準とする上下方向を意味している。また、図1には、インクタンク25を基準とする互いに直交する三方向を示す矢印X,Y,Zが図示されている。矢印X,Y,Zが示す方向については後述する。矢印G,X,Y,Zは、以下の説明において参照される各図においても、適宜、図示されている。
プリンター10は、本発明における液体噴射システムの一実施形態であり、印刷媒体である印刷用紙PPに対してインク滴を吐出して画像を形成する。プリンター10は、タンクユニット20と、印刷部30と、を備えている。タンクユニット20は、本発明におけるタンクユニットの一実施形態であり、外装部であるケーシング部21と、複数のインクタンク25と、複数のチューブ26と、を備える。複数のインクタンク25は、本発明におけるタンクの下位概念に相当し、それぞれ異なる色のインクを収容している。各インクタンク25に収容されているインクは、各インクタンク25に1本ずつ接続されている可撓性を有する樹脂製のチューブ26を介して印刷部30に供給される。インクタンク25の構成については後述する。
タンクユニット20においては、各インクタンク25は、矢印Xによって示されている幅方向(後述)に一列に整列された状態でケーシング部21の内部空間21sに着脱可能に収容されている。ケーシング部21は、蓋部22を備えている。蓋部22は、ヒンジ機構24によってケーシング部21の本体に連結されており、矢印RDで示される方向に回動することによって開閉する。プリンター10のユーザーは、蓋部22を開くことによって、タンクユニット20に対するインクタンク25の着脱操作が可能である。なお、ケーシング部21は、蓋部22の回動によって開閉可能に構成されていなくても良く、例えば、蓋部22の着脱によって開閉可能に構成されても良い。
蓋部22には、収容されているインクタンク25の一部を外部に露出させるための2つの開口部27a,27bが設けられている。第1開口部27aは、ユーザーが各インクタンク25内におけるインクの液面を視認できるようにするために設けられている。第2開口部27bは、ユーザーが蓋部22を開けることなく、各インクタンク25にインクを補充できるようにするために設けられている。第1開口部27aおよび第2開口部27bの形成位置については、インクタンク25の構成とともに後述する。
タンクユニット20には、上記の構成部の他に、種々の構成部が設けられていても良い。例えば、タンクユニット20には、各インクタンク25におけるインク残量などのインクに関する情報を表す電気信号を印刷部30とやりとりするための電気回路や配線が設けられても良い。
印刷部30は、ケーシング部31と、印刷ヘッド部32と、印刷用紙PPの搬送機構33と、制御部35と、を備えている。ケーシング部31は、印刷部30の外装部であり、制御部35と、印刷ヘッド部32と、搬送機構33と、を内部に収容している。
印刷ヘッド部32は、印刷用紙PPの搬送路の上において、主走査方向SDに往復移動可能に設置されている。印刷ヘッド部32は、上述したチューブ26を介してタンクユニット20の各インクタンク25に接続されており、各インクタンク25から供給されたインクを吐出可能である。印刷ヘッド部32は、本発明における液体噴射ヘッドの下位概念に相当する。搬送機構33は、搬送ローラーの回転駆動によって印刷用紙PPを主走査方向SDに交差する搬送方向TDに搬送可能である。
制御部35は、例えば、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピューターによって構成される。制御部35は、中央処理装置が主記憶装置に種々のプログラムを読み込んで実行することによって、少なくとも、外部から入力された印刷データに基づいて、印刷部30を制御して印刷処理を実行する機能を発揮する。印刷処理では、搬送機構33が印刷用紙PPを搬送し、印刷ヘッド部32が主走査方向SDに往復移動しつつインク滴を吐出することによって、印刷用紙PPの印刷面に印刷画像が形成される。印刷部30は、本発明における液体噴射装置の下位概念に相当する。
本実施形態では、タンクユニット20のケーシング部21と印刷部30のケーシング部31とは、脱着および回動が可能な状態で連結されている(図示は省略)。このように、タンクユニット20と印刷部30とが別体として構成されていることによって、タンクユニット20と印刷部30とをそれぞれ別個にメンテナンスすることが可能であり、プリンター10のメンテナンス性が高められている。また、タンクユニット20と印刷部30とが連結されていることによって、プリンター10の移動や設置が容易化されている。
[インクタンクの構成]
図1に加えて、図2〜図4を参照して、インクタンク25の構成を説明する。図2は、インクタンク25の分解概略斜視図である。図3は、図2に示されているA−A切断におけるインクタンク25の概略断面図である。図3には、インクINを収容しているインクタンク25がタンクユニット20のケーシング部21内に収容され、キャップ部材112が取り外されている状態が模式的に例示されている。図4は、インクタンク25を第2面部102から第1面部101に向かう方向に見たときの概略上面図である。
図1に加えて、図2〜図4を参照して、インクタンク25の構成を説明する。図2は、インクタンク25の分解概略斜視図である。図3は、図2に示されているA−A切断におけるインクタンク25の概略断面図である。図3には、インクINを収容しているインクタンク25がタンクユニット20のケーシング部21内に収容され、キャップ部材112が取り外されている状態が模式的に例示されている。図4は、インクタンク25を第2面部102から第1面部101に向かう方向に見たときの概略上面図である。
インクタンク25は、6つの面部101〜106を有する中空容器として構成されている(図2)。6つの面部101〜106について、インクタンク25がタンクユニット20に装着されているときの姿勢を基準として説明する。以下の説明では、この姿勢を「基準姿勢」とも呼ぶ。本実施形態では、基準姿勢は、インクタンク25にインクINが注入されるときの姿勢でもある。以下の説明では、特に断らない限り、インクタンク25の姿勢は基準姿勢である。
インクタンク25では、第1面部101は下方に向く底面部を構成し、第2面部102は上方を向く上面部を構成する(図1,図2)。第3面部103は、第1面部101と第2面部102とに交差し、タンクユニット20においてケーシング部21の蓋部22が開かれたときにユーザーの方に向く正面部を構成する。第4面部104は、第1面部101と第2面部102とに交差し、第3面部103とは反対の方向を向く背面部を構成する。第5面部105は、前記の4つの面部101〜104のそれぞれに交差し、第3面部103に正対したときに左側に位置する左側面部を構成する。第6面部106は、4つの面部101〜104のそれぞれに交差し、第3面部103に正対したときに、第3面部103とは反対側の右側に位置する右側面部を構成する。なお、本明細書では、2つの面部が「交差する」とは、2つの面部が相互に実際に交差する状態と、一方の面部の延長面が他方の面部に交差する状態と、2つの面部の延長面同士が交差する状態と、のいずれかの状態であることを意味する。
続いて、インクタンク25を基準とする三方向を示す矢印X,Y,Zについて説明する。矢印Xは、インクタンク25の幅方向(左右方向)に平行な方向を示しており、第5面部105から第6面部106に向かう方向を示している。以下の説明において、「右」は矢印Xの方向側を意味し、「左」は矢印Xの逆方向側を意味している。矢印Yは、インクタンク25の奥行き方向(前後方向)に平行な方向を示しており、第4面部104から第3面部103に向かう方向を示している。以下の説明において、「前」は矢印Yの方向側を意味し、「後」は矢印Yの逆方向側を意味している。矢印Zは、インクタンク25の高さ方向(上下方向)を示しており、第1面部101から第2面部102に向かう方向を示している。基準姿勢では、矢印Zは重力方向と反対の方向を向く。
インクタンク25は、ケース部材110と、シート部材111と、キャップ部材112と、を備える(図2)。ケース部材110は、インクタンク25の本体部を構成する中空の箱体である。ケース部材110は、第6面部106側の全体が矢印Xの方向に開口しており、ケース部材110の内部空間110sを囲む外壁部107がそれぞれ、第6面部106以外の5つの面部101〜105を構成している。ケース部材110は、例えば、ナイロンやポリプロピレンなどの合成樹脂の一体成型によって作製される。
シート部材111は、薄膜状の部材であり、ケース部材110の開口部全体を封止するように接合されてインクタンク25の第6面部106を構成する。シート部材111は、例えば、ナイロンやポリプロピレンなどの合成樹脂によって形成されたフィルム部材によって構成される。シート部材111は、ケース部材110に対して、例えば溶着によって接合される。このように、本実施形態のインクタンク25本体は、ケース部材110とシート部材111とによって簡易かつ軽量に構成されている。なお、インクタンク25の第5面部105を構成する壁部も、第6面部106と同様に、ケース部材110に接合されたシート部材によって構成されても良い。
インクタンク25では、ケース部材110の内部空間に、内壁部108が設けられている。内壁部108は、外壁部107と、矢印Xの方向における高さがほぼ同じであり、外壁部107とともにシート部材111に溶着される。ケース部材110とシート部材111との間の内部空間110sは、内壁部108によって、インク収容部120と、大気導入部121と、に仕切られている。本実施形態のインクタンク25では、インク収容部120が下段に形成されており、大気導入部121が上段に形成されている。
インク収容部120(図2,図3)は、インクINを貯留可能な中空部位であり、本発明における液体収容部の下位概念に相当する。インク収容部120は、インクタンク25の幅方向および前後方向の全体にわたって形成されている。インク収容部120の上方にはインク注入部113が設けられており、下方にはインク供給部117が設けられている。
インク注入部113は、外部からインク収容部120にインクINを注入可能なように、外部からインク収容部120に連通する部位である。インク注入部113は、本発明における液体注入部の下位概念に相当する。本実施形態では、インク注入部113は、インク収容部120に連通する貫通孔113hを有する円筒状の部位として構成されており、第2面部102においてケース部材110の外壁部107から上方に向かって突出している。インク注入部113は、インクタンク25がタンクユニット20に装着されているときにユーザーが第3面部103側からアクセスしやすいように、第4面部104よりも第3面部103に近い位置に設けられている。インク注入部113の貫通孔113hとインク収容部120とが交差する部位には開口部であるインク注入口130が形成されている。インク注入口130は、本発明における液体注入口の下位概念に相当する。
インク注入部113には、通常、キャップ部材112が気密に取り付けられる。キャップ部材112は、インク注入部113の貫通孔113h内に挿入されて、貫通孔113hの内壁面に密着する部位を有している。キャップ部材112は、例えば、ナイロンやポリプロピレンなどの合成樹脂によって作製される。ユーザーは、キャップ部材112をインク注入部113から取り外すことによって、インクタンク25内にインクINを補充することができる。インク注入部113の貫通孔113hは、本発明における液体受入口の下位概念に相当し、キャップ部材112は、本発明における封止部材の下位概念に相当する。
インク供給部117(図3)は、インク収容部120のインクINを印刷ヘッド部32(図1)に供給可能なように、外部からインク収容部120の下端部に連通する部位である。本実施形態では、インク供給部117は、インク収容部120の下端部に連通する貫通孔117hを有する円筒状の部位として構成されており、第4面部104の下端部において、ケース部材110の外壁部107から後方に突出している。インク供給部117には、印刷ヘッド部32に接続されているチューブ26が気密に接続される。なお、インク供給部117は、貫通孔117hが第4面部104の下端側から上方に向かって延び、チューブ27の装着方向が矢印Zの逆方向になる構成を有していても良い。
大気導入部121(図2,図3)は、インクタンク25の外部からインク収容部120へと導入される大気(空気)を収容可能な中空部位である。本実施形態では、大気導入部121は、インク注入部113に隣り合う後方側の位置において、その上端部の高さ位置がインク注入部113よりも高くなるように形成されている。これによって、例えば、インクタンク25が誤って第2面部102側を下にして落下してしまった場合などに、インク注入部113が大気導入部121を囲む外壁部107によって保護される。
インク収容部120と大気導入部121とを仕切る内壁部108は、第1壁部分108aと、第2壁部分108bと、を有している。第1壁部分108aは、第2面部102を構成する外壁部107から重力方向に延びている。第2壁部分108bは、第1壁部分108aの下端から矢印Yの逆方向に延びている。これによって、本実施形態のインクタンク25では、大気導入部121の下端部は、インク収容部120に対して上方から階段状に突出しており、インク収容部120において最も高い位置にある上端部よりも低い位置に位置している。
大気導入部121は、外部の大気を取り入れ可能なように、大気取入部124を介してインクタンク25の外部に連通している(図3)。本実施形態では、大気取入部124は、インク収容部120に連通する貫通孔124hを有する円筒状の部位として構成されており、第4面部104において、ケース部材110の外壁部107から後方に突出している。大気取入部124は、第4面部104に設けられていなくても良く、例えば、第2面部102や第5面部105に設けられていても良い。
内壁部108の第1壁部分108aには、大気導入部121が収容している大気をインク収容部120へと導入可能なように、連通路125が形成されている。大気導入部121の連通路125と、インク収容部120とが交差する部位には、開口部である大気導入口131が形成されている。インクタンク25では、図3において矢印AIによって示されているように、インク収容部120内のインクINが消費されると、インク収容部120内が負圧になり、大気導入口131を介して、インク収容部120に大気導入部121から大気が導入される。
本実施形態のケース部材110は、少なくとも第3面部103の壁部の一部または全部が、インク収容部120におけるインクINの液面や内壁部108の位置などをユーザーが視認可能なように、透明または半透明に構成されている。これによって、ユーザーは、インクタンク25に収容されているインク量を視認することができる。
第3面部103の壁面には、マーク部116が設けられている。マーク部116は、基準姿勢にあるインクタンク25に所定の基準量のインクINが収容されているときのインクINの液面の位置を示すように形成されている。インクタンク25では、マーク部116の表示によって、インクタンク25に収容されるべきインクINの最大量(基準量)が規定されている。
本実施形態のインクタンク25では、マーク部116は、インク収容部120における内壁部108の第2壁部分108bと同じ高さ位置、あるいは、第2壁部分108bよりも下方の高さ位置に形成されている。この理由については後述する。マーク部116は、例えば、第3面部103の壁面部における凸部または凹部として形成されていても良く、印刷やシールの貼付によって形成されていても良い。
上述したように、タンクユニット20のケーシング部21には、収容されているインクタンク25の一部を外部に露出させるための第1開口部27aと第2開口部27bとが設けられている(図3)。第1開口部27aは、ユーザーが各インクタンク25の液面を視認可能なように、収容されている各インクタンク25の第3面部103に対向する位置に形成されている。
第1開口部27aの上端部28は、インク収容部120内にある内壁部108の第1壁部分108aの下端位置よりも上方に位置している。また、第1開口部27aの上端部28は、インク注入口130および大気導入口131よりも下方に位置している。第1開口部27aは、その開口領域内に第3面部103のマーク部116が位置するように形成されている。これらの理由については後述する。
第2開口部27bは、各インクタンク25の第2面部102に形成されているインク注入部113と対向する位置に形成されている。第2開口部27bは、ユーザーが外部からインク注入部113に対するキャップ部材112の着脱操作をおこなうことができる程度の開口面積を有している。
図3において矢印IPで示されているように、ユーザーは、タンクユニット20内の各インクタンク25からキャップ部材112を取り外すことによって、第2開口部27bを介して、インク注入部113に対してインクINを注入することができる。ユーザーは、インク注入部113にインクINを注入するときには、第1開口部27aを介して、マーク部116の位置や、インクタンク25の第3面部103に透過されているインクINの液面の位置を確認することができる。図3では、そのときのユーザーの視線の方向が矢印IVによって図示されている。
本実施形態のインクタンク25では、インク収容部120の第3面部103側の上方に、外壁部107と内壁部108の第1壁部分108aとに囲まれた局所的な一部の空間である上方空間120sが形成されている(図3,図4)。本明細書において、「局所的な一部の空間」とは、ある空間の中において、当該空間の50%より小さい体積を占めている空間を意味する。図4には、基準姿勢にあるインクタンク25を重力方向に見たときにインク収容部120が位置する領域が一点鎖線によって図示されており、上方空間120sが位置する領域が二点鎖線によって図示されている。インク注入部113を介してインクINが注入されるときの姿勢において、上方空間120sの下端は内壁部108の第2壁部分108bの端部位置である(図3)。
本実施形態では、上方空間120sを区画するように囲み、上方空間120sに対向している内壁面133(図4において破線で図示)が、本発明における区画壁面の下位概念に相当する。内壁面133は、外壁部107と内壁部108の壁面と、シート部材111の表面と、で構成されている。本実施形態では、上方空間120sの上方に位置するインク収容部120の上壁面134(図3)が、本発明における第1上壁面の下位概念に相当する。また、上方空間120sの下端の高さ位置にあり、上方空間120sに隣り合う領域にあるインク収容部120の上壁面135が、本発明における第2上壁面の下位概念に相当する。
本実施形態のインクタンク25では、大気導入口131は、上方空間120sに向かって開口している。上方空間120sは、上記のように、インク収容部120の上方に位置する局所的な空間であり、インク収容部120にインクINが注入されるときに、インクINの液面が到達しにくい空間である。そのため、インクタンク25では、インク収容部120にインクINが注入されるときに、大気導入口131までインクINの液面が到達してしまうことが抑制されており、大気導入口131にインクINが入り込むことが抑制される。
本実施形態のインクタンク25では、上方空間120sの下端の高さ位置に、上壁面135が存在している。そのため、矢印IVで示されている第3面部103に正対する方向からインク量を確認しているユーザーに、上壁面135の位置を、インク収容部120におけるインクINの満タンの位置として認識させることができる。加えて、本実施形態のインクタンク25では、上述したように、マーク部116によって、インク収容部120におけるインクINの液面の上限位置が、上壁面135の位置、あるいは、それより低い位置として示されている。従って、インク収容部120へのインクINの補充の際に、大気導入口131までインクINの液面が到達してしまうことが、さらに抑制される。
本実施形態のインクタンク25では、上述したように、大気導入口131に加えて、インク注入口130が上方空間120sに向かって開口している。そのため、キャップ部材112がインク注入部113に取り付けられるときに、キャップ部材112によってインク収容部120へと押し込まれる空気を、矢印AFで示されているように、上方空間120sを介して大気導入口131へと逃がすことができる。また、インク注入部113へのキャップ部材112の取り付けの際に限らず、インク注入口130からインクINとともにインク収容部120内に入り込んでしまう空気についても同様に、大気導入口131へと逃がすことが可能である。
従って、インク注入口130からインク収容部120に余分な空気が入り込んでしまうことが抑制され、そうした空気によって、インク収容部120のインクINが大気導入口131へと押し出されてしまうことが抑制される。また、インク注入口130から入り込んだ空気によって、インク収容部120のインクIN中に気泡が生じることが抑制され、インクIN中の気泡によって印刷部30に対するインクINの供給性が低下してしまうことなどが抑制される。
本実施形態のインクタンク25(図3)では、大気導入部121が、上方空間120sの下端の高さ位置にある上壁面135よりも上側に形成されている。そのため、インクタンク25を矢印Yに平行な方向に見たときに、大気導入部121の一部がインク収容部120における上方空間120sと重なる。このように、インクタンク25では、上方空間120sに対して矢印Yの方向に隣り合う領域が、大気導入部121の配置領域として有効に活用されており、その分だけ、インクタンク25が小型化されている。
加えて、本実施形態のタンクユニット20では、ケーシング部21の第1開口部27aの上端部28が、上方空間120sの下端位置を規定している上壁面135よりも高い位置にある。これによって、ケーシング部21の壁部によって、ユーザーの視線が遮られることが抑制され、ユーザーに、第1開口部27aを介して上壁面135の位置を視認させることが可能である。従って、ユーザーに、上壁面135の位置をインクINの液面の上限位置としてより確実に認識させることができる。
本実施形態のタンクユニット20では、第1開口部27aの上端部28は、インクタンク25のインク注入口130や大気導入口131より低い位置に位置している。これによって、大気導入口131およびインク注入口130は、第1開口部27aを介してユーザーが視認できない上方の領域に位置することになり、インクINの液面が大気導入口131やインク注入口130まで到達してしまうことがさらに抑制される。
[まとめ]
以上のように、第1実施形態のインクタンク25によれば、ユーザーによってインクが補充される際に、大気導入口131にインクが入り込んでしまうことが抑制され、外部へのインクの漏洩が抑制される。また、インク注入口130からインク収容部120に空気が入り込むことによる不具合が抑制される。本実施形態のタンクユニット20であれば、本実施形態のインクタンク25を備えていることによって、タンクユニット20の内部でのインクの漏洩や、インクの供給性の低下、漏洩したインクによる汚損などが抑制される。さらに、本実施形態のプリンター10であれば、本実施形態のタンクユニット20を備えていることによって、インクの漏洩に起因するインク消費量の増加や汚損、インキ滴の吐出不良などが抑制される。また、インクタンク25に対するユーザーの補充時におけるユーザーの利便性が高まる。その他にも、本実施形態におけるインクタンク25、タンクユニット20およびプリンター10によれば、上記実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することが可能である。
以上のように、第1実施形態のインクタンク25によれば、ユーザーによってインクが補充される際に、大気導入口131にインクが入り込んでしまうことが抑制され、外部へのインクの漏洩が抑制される。また、インク注入口130からインク収容部120に空気が入り込むことによる不具合が抑制される。本実施形態のタンクユニット20であれば、本実施形態のインクタンク25を備えていることによって、タンクユニット20の内部でのインクの漏洩や、インクの供給性の低下、漏洩したインクによる汚損などが抑制される。さらに、本実施形態のプリンター10であれば、本実施形態のタンクユニット20を備えていることによって、インクの漏洩に起因するインク消費量の増加や汚損、インキ滴の吐出不良などが抑制される。また、インクタンク25に対するユーザーの補充時におけるユーザーの利便性が高まる。その他にも、本実施形態におけるインクタンク25、タンクユニット20およびプリンター10によれば、上記実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することが可能である。
B.第2実施形態:
図5,図6を参照して、本発明の第2実施形態としてのインクタンク25Aを説明する。図5は、第2実施形態のインクタンク25Aの概略断面図である。図5における第2実施形態のインクタンク25Aの切断位置は、図2に示されているA−A切断に相当する位置である。図5には、インクINを収容している第2実施形態のインクタンク25Aがタンクユニット20に収容されている状態が模式的に図示されている。図6は、インクタンク25Aの概略上面図である。図6には、第1実施形態において参照した図4と同様に、インク収容部120および上方空間120sが位置する領域が一点鎖線および二点鎖線によって図示されている。
図5,図6を参照して、本発明の第2実施形態としてのインクタンク25Aを説明する。図5は、第2実施形態のインクタンク25Aの概略断面図である。図5における第2実施形態のインクタンク25Aの切断位置は、図2に示されているA−A切断に相当する位置である。図5には、インクINを収容している第2実施形態のインクタンク25Aがタンクユニット20に収容されている状態が模式的に図示されている。図6は、インクタンク25Aの概略上面図である。図6には、第1実施形態において参照した図4と同様に、インク収容部120および上方空間120sが位置する領域が一点鎖線および二点鎖線によって図示されている。
第2実施形態のインクタンク25Aは、以下に説明する点以外は、第1実施形態のインクタンク25と同様な構成を有しており、第1実施形態で説明したのと同じ構成のプリンター10(図1)に装着される。以下の説明および参照図では、第1実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、第1実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第2実施形態のインクタンク25A(図5)では、ケース部材110の内部空間110sに、内壁部108に代えて、第1内壁部140と、第2内壁部141と、が設けられている。第1内壁部140は、矢印Yの方向に水平に延びており、ケース部材110の内部空間110sを、下段のインク収容部120と上段の大気導入部121とに仕切っている。第2実施形態のインクタンク25Aでは、インク収容部120と大気導入部121とを連通する連通路125は、大気導入部121における矢印Yの方向側の端部近傍において、第1内壁部140を貫通する貫通孔として形成されている。
第2内壁部141は、大気導入部121の下方において、第1内壁部140から重力方向に延びている。第2内壁部141は、インク注入口130および大気導入口131を挟んで、第3面部103側の外壁部107と対向する位置に形成されている。第2内壁部141の下端部144は、インク収容部120の底面より上方に位置しており、インク収容部120の高さ方向における中間の位置よりも上方に位置している。
第2実施形態では、マーク部116は、第2内壁部141の下端部144よりも低い位置に形成されている。また、第2実施形態では、タンクユニット20の第1開口部27aの上端部28は、インクタンク25Aの第2内壁部141の下端部144よりも高い位置にあり、インク注入口130および大気導入口131よりも低い位置にある。
第2実施形態のインクタンク25Aでは、インク収容部120の第3面部103側の上方において、内壁面145に囲まれて上方空間120sが区画されている(図6)。第2実施形態では、内壁面145が、本発明における区画壁面の下位概念に相当する。内壁面145は、上方空間120sに対向している外壁部107の壁面と、第2内壁部141の壁面と、シート部材111の表面と、で構成されており、上方空間120sの上方に位置する上壁面143と交差している。そして、第2内壁部141の壁面は、上方空間120sと、インク収容部120に含まれ、上方空間120sを、当該上方空間120sとは異なる他の空間とを隔てている。第2内壁部141の壁面は、本発明における隔壁の壁面の下位概念に相当する。上方空間120sの下端の高さ位置は、第2内壁部141の下端部144の高さ位置である(図5)。第2実施形態では、大気導入口131は、インク注入口130とともに、上壁面143において重力方向に開口している(図5,図6)。
このように、第2実施形態のインクタンク25Aにおいても、第1実施形態のインクタンク25と同様に、大気導入口131およびインク注入口130は、インクINの液面が到達しにくい空間120sに向かって開口している。従って、インクINが注入されるときなどに、インク収容部120のインクINが大気導入口131に入り込んでしまうことが抑制される。また、インク注入口130を介してインク収容部120に入り込んだ空気を大気導入口131を介して大気導入部121へと逃がすことができる。
第2実施形態のインクタンク25Aでは、第3面部103側からインクINの液面の位置を確認しているユーザーに、第2内壁部141の下端部144やマーク部116によって、インク収容部120におけるインクINの液面の上限位置を認識させることができる。従って、インクINの注入の際に、インクINの液面が上方空間120sまで到達してしまうことが、さらに抑制される。
第2実施形態のインクタンク25Aでは、大気導入口131は、上方空間120sに面する上壁面143において重力方向に開口している。従って、上方空間120sを囲む上壁面143や内壁面145にインクINが付着してしまったとしても、そのインクINが上壁面143や内壁面145を伝って、大気導入口131へと入り込むことが抑制される。
第2実施形態のタンクユニット20では、ケーシング部21における第1開口部27aの上端部28は、第2内壁部141の下端部144よりも高い位置に位置している。従って、ユーザーに、第1開口部27aを介して、第2内壁部141の下端部144の位置を視認させることが可能であり、第2内壁部141の下端部144の位置をインクINの液面の上限位置として認識させることができる。また、インク注入口130および大気導入口131が、第1開口部27aの上端部28よりも上方に位置しているため、インク注入口130および大気導入口131までインクINの液面が到達してしまうことが抑制される。
その他に、第2実施形態のインクタンク25Aおよびそのインクタンク25Aを収容するタンクユニット20、そのタンクユニットを備えるプリンター10によれば、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。
C.第3実施形態:
図7〜図9を参照して、本発明の第3実施形態としてのインクタンク25Bの構成を説明する。図7は、ケース部材110とシート部材111とに分解された状態のインクタンク25Bの概略分解斜視図である。図8は、ケース部材110とシート部材111との接合面におけるインクタンク25Bの概略断面図である。図8では、インクINを収容している第3実施形態のインクタンク25Bがタンクユニット20に収容されている状態が模式的に図示されている。図9は、インクタンク25Aの概略上面図である。図9には、第2実施形態において参照した図6と同様に、インク収容部120および上方空間120sが位置する領域が一点鎖線および二点鎖線によって図示されている。また、図9には、大気導入部121からインク収容部120に至る大気の流れを示す矢印が図示されている。以下の説明および参照図においては、第1実施形態または第2実施形態で説明したのと同じ、または、対応する構成部に対して、第1実施形態または第2実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
図7〜図9を参照して、本発明の第3実施形態としてのインクタンク25Bの構成を説明する。図7は、ケース部材110とシート部材111とに分解された状態のインクタンク25Bの概略分解斜視図である。図8は、ケース部材110とシート部材111との接合面におけるインクタンク25Bの概略断面図である。図8では、インクINを収容している第3実施形態のインクタンク25Bがタンクユニット20に収容されている状態が模式的に図示されている。図9は、インクタンク25Aの概略上面図である。図9には、第2実施形態において参照した図6と同様に、インク収容部120および上方空間120sが位置する領域が一点鎖線および二点鎖線によって図示されている。また、図9には、大気導入部121からインク収容部120に至る大気の流れを示す矢印が図示されている。以下の説明および参照図においては、第1実施形態または第2実施形態で説明したのと同じ、または、対応する構成部に対して、第1実施形態または第2実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第3実施形態のインクタンク25Bは、第1実施形態のインクタンク25と同様に、ケース部材110の第6面部106側の開口部が、シート部材111の溶着によって封止されている(図7)。ケース部材110の第2面部102における第3面部103側の位置には、略円筒状のインク注入部113が矢印Zの方向に突出するように形成されている。なお、第3実施形態のタンクユニット20では、ユーザーがインク注入部113に対して、よりアクセスしやすいように、ケーシング部21の第2開口部27bから、インク注入部113の上端部が突出するように構成されている(図8)。
ケース部材110の第3面部103には、マーク部116が形成されている。ケース部材110は、少なくとも第3面部103における壁部の一部または全部が、第1実施形態および第2実施形態のインクタンク25,25Aと同様に、透明または半透明に構成されている。また、ケース部材110の内部空間110sは、内壁部108によって、インク収容部120Bと、大気導入部121Bと、に仕切られている(図7,図8)。
インク収容部120Bは、ケース部材110において矢印Xの方向に開口する凹部空間として形成されている(図7)。第3実施形態のインクタンク25Bにおけるインク収容部120Bの形成領域は、幅方向および前後方向のほぼ全域にわたっている。インク収容部120Bは高さ位置が異なる複数の上壁面231〜233を有している(詳細は後述)。インク収容部120B内には、矢印Xの方向に平行に立てられている複数の補強リブ109が設けられている。補強リブ109は省略されても良い。
大気導入部121Bは、インク収容部120Bと同様に、ケース部材110において矢印Xの方向に開口する凹部空間として形成されている。大気導入部121Bは、インク収容部120の第2面部102側と第4面部104側のそれぞれの外周に沿って形成されている。大気導入部121Bは、6つの緩衝室201〜206と、第1大気通路211と、第2大気通路212と、を有している。
6つの緩衝室201〜206は、略直方体形状の空間を有する中空部位として形成されている。6つの緩衝室201〜206のうちの5つの緩衝室201〜205は、矢印Xの方向における奥行きがインク収容部120とほぼ同じであり、矢印Xの方向のほぼ全域にわたっている。第6緩衝室206は、インク注入部113との干渉を避けるために、他の緩衝室201〜205よりも矢印Xの方向における奥行きが小さく構成されている。
2つの大気通路211,212は、シート部材111の表面に平行に延びている溝部として形成されている。2つの大気通路211,212はいずれも、6つの緩衝室201〜206よりも矢印Xの方向における奥行きが小さい。第3実施形態のインクタンク25Bでは、各緩衝室200〜205および各大気通路211,212は、以下のようにレイアウトされている。
第1緩衝室201と第2緩衝室202とは、第2面部102の矢印Yの方向におけるほぼ中央の位置において、矢印Yの方向に隣り合って配列されている(図8)。第1緩衝室201および第2緩衝室202は、矢印Zの方向において、それぞれの上面および底面の位置が揃うように形成されている。第1緩衝室201と第2緩衝室202は、インクタンク25Bを矢印Yの方向に見たときに、インク注入部113と重なる位置に形成されている。ただし、第1緩衝室201と第2緩衝室202の上面は、キャップ部材112が取り外された状態のインク注入部113の上端部より高い位置にある。
第1緩衝室201の上端部には、大気取入部124が接続されている。第1緩衝室201と第2緩衝室202とは下端に形成された第1連通口221を介して互いに連通している。第2緩衝室202は、矢印Yの方向側の側壁面の下端に形成された第2連通口222を介して第1大気通路211に接続されている。
第1大気通路211は、第2連通口222から、第2緩衝室202および第1緩衝室201の外周に沿って第1緩衝室201および第2緩衝室202を跨ぎつつ、第4面部104側の端部まで延びている。そして、第4面部104側の端部において、第2面部102と第1面部101との間を矢印Zの方向において往復した後、第3緩衝室203の上面に接続されている。
第3緩衝室203は、その上端部が第1緩衝室201の下端部と矢印Yの逆方向側に隣り合う位置に形成されている。第3緩衝室203の下端部の矢印Yの方向側に隣り合う位置には、第4緩衝室204が形成されている。第3緩衝室203と第4緩衝室204とは、第3連通口223を介して互いに連通している。第3緩衝室203と第4緩衝室204とでは、それぞれの底面の高さ位置が揃っている。
第4緩衝室204は、第5緩衝室205とともに第1緩衝室201および第2緩衝室202の下段に形成されている。第4緩衝室204と第5緩衝室205とは、この順序で矢印Yの方向に隣り合っており、それぞれの上面の位置および底面の高さ位置が揃っている。第4緩衝室204と第5緩衝室205とは、下端に形成された第4連通口224を介して互いに連通している。第4緩衝室204と第1緩衝室201とは、矢印Yの方向において、第4面部104側の端部の位置が揃っている。第5緩衝室205と第2緩衝室202とは、矢印Yの方向において、第3面部103側の端部の位置が揃っている。
第5緩衝室205は、第3面部103側の側壁面の下端に設けられた第5連通口225を介して、第2大気通路212に接続されている。第2大気通路212において最も低い位置にある面の高さ位置と第5緩衝室205の底面の高さ位置とは揃っている。第2大気通路212は矢印Yの方向に延びて、第6連通口226を介して、第6緩衝室206に接続されている。
第6緩衝室206は、第3実施形態のインクタンク25Bにおいて、第3面部103側の端に位置しており、第3実施形態のインクタンク25Bを矢印Xの方向に見たときに、インク注入部113の下端部と重なる位置に形成されている。
第6緩衝室206の底面における第3面部103側の端部には、インク収容部120Bに連通する連通路125が形成されている。連通路125は、内壁部108とシート部材111との間に設けられた内壁部108の凹部として形成されている。大気取入部124を介して第1緩衝室201に取り入れられた大気は、大気導入部121における矢印で示された経路を経て、第6緩衝室206に至り、連通路125を介して、インク収容部120Bに導入される。
ここで、インク収容部120Bは、高さ位置が異なる3つの上壁面231〜233を有している(図8)。第1上壁面231は、第6緩衝室206の下方に位置している内壁部108の壁面によって構成されている。第1上壁面231には、インク注入口130と、大気導入口131と、が形成されている。第2上壁面232は、第3〜第5緩衝室203〜205および第2大気通路212の下方に位置する内壁部108の壁面によって構成されており、第1上壁面231より低い位置にある。第2上壁面232の面積は、第1上壁面231の面積より大きい。第3上壁面233は、インク収容部120における矢印Yの逆方向側の端に位置しており、第1上壁面231および第2上壁面232よりも高い位置にある。
第3実施形態のインクタンク25Bでは、第1上壁面231に交差し、第1上壁面231を囲んでいる内壁面235(図9において破線で図示)によって、インク収容部120Bの上方における局所的な一部の空間である上方空間120sが区画されている。第3実施形態では、この内壁面235が、本発明における区画壁面の下位概念に相当する。
上述したように、インク注入口130および大気導入口131は、第1上壁面231において、上方空間120sに向かって、重力方向に開口している。これによって、第3実施形態のインクタンク25Bにおいても、第1実施形態や第2実施形態のインクタンク25,25Aと同様に、インク注入口130および大気導入口131にインクINの液面が到達してしまうことが抑制される。従って、大気導入口131にインクINが入り込んでしまうことや、インク注入口130から入り込んだ空気によってインクIN中に気泡が発生してしまうことが抑制される。
第3実施形態のインクタンク25Bでは、上方空間120sの下端の高さ位置は、第2上壁面232の高さ位置である。第3実施形態のインクタンク25Bでは、マーク部116は、第2上壁面232よりも低い位置にある。これによって、ユーザーにインクINの液面の上限位置を、第2上壁面232よりも低い位置であると認識させることができるため、インクINの補充の際に、インク収容部120におけるインクINの液面がインク注入口130および大気導入口131に到達してしまうことが抑制される。
第3実施形態のインクタンク25Bが収容されるタンクユニット20では、ケーシング部21における第1開口部27aの上端部28が、第2上壁面232よりも高い位置であって、第1上壁面231よりも低い位置にある。これによって、ユーザーに第1開口部27aを介して第2上壁面232の位置を、より確実に、視認させることができ、第2上壁面232の位置をインク収容部120の上端として認識させることができる。従って、インクINの補充の際に、インク収容部120におけるインクINの液面がインク注入口130および大気導入口131に到達してしまうことが抑制される。
その他に、第3実施形態のインクタンク25Bおよびそのインクタンク25Bを収容するタンクユニット20、そのタンクユニット20を備えるプリンター10によれば、第1実施形態や第2実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。
D.第4実施形態:
図10は、本発明の第4実施形態としてのプリンター10Cの構成を示す概略図である。第4実施形態のプリンター10Cの構成は、以下に説明する点以外は、第1実施形態のプリンター10とほぼ同じである。以下の説明および参照図では、上記の各実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、上記の各実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
図10は、本発明の第4実施形態としてのプリンター10Cの構成を示す概略図である。第4実施形態のプリンター10Cの構成は、以下に説明する点以外は、第1実施形態のプリンター10とほぼ同じである。以下の説明および参照図では、上記の各実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、上記の各実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第4実施形態のプリンター10Cでは、第1実施形態で説明したのと同様なインクタンク25が、複数個、プリンター10Cのケーシング部31C内に、印刷部30とともに収容されている。ケーシング部31Cには、各インクタンク25の着脱が可能なように、第1実施形態のタンクユニット20のケーシング部21(図1)に設けられていたのと同様な蓋部22が設けられている。
ケーシング部21Cの蓋部22には、第1開口部27aと第2開口部27bとが設けられている。第4実施形態のプリンター10Cにおける第1開口部27aおよび第2開口部27bは、第1実施形態で説明したタンクユニット20のケーシング部21における第1開口部27aおよび第2開口部27bと同様な構成を有している。従って、第4実施形態のプリンター10Cにおける第1開口部27aおよび第2開口部27bは、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。
第4実施形態のプリンター10Cであれば、インクタンク25が本体内部に一体的に収納されるため、プリンター10Cの設置効率が高められている。その他に、第4実施形態のプリンター10Cであれば、第1実施形態で説明したプリンター10と同様な作用効果を奏することができる。また、第4実施形態のプリンター10Cが備えるインクタンク25であれば、第1実施形態で説明したのと同様に、大気導入口131へインクが入り込むことが抑制されるなど、第1実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。第4実施形態のプリンター10Cには、インクタンク25に代えて、第2実施形態のインクタンク25Aや、第3実施形態のインクタンク25Bが適用されても良い。この場合には、各第2実施形態や第2実施形態で説明したのと同様な作用効果を得ることができる。
E.第5実施形態:
図11は、本発明の第5実施形態としてのインクタンク25Dの構成を示す概略断面図である。図11における第5実施形態のインクタンク25Dの切断位置は、図3に示されているA−A切断に相当する位置である。図11では、インクINを収容している第5実施形態のインクタンク25Dがタンクユニット20に収容されている状態が模式的に図示されている。以下の説明および図11では、上記の各実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、上記の各実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
図11は、本発明の第5実施形態としてのインクタンク25Dの構成を示す概略断面図である。図11における第5実施形態のインクタンク25Dの切断位置は、図3に示されているA−A切断に相当する位置である。図11では、インクINを収容している第5実施形態のインクタンク25Dがタンクユニット20に収容されている状態が模式的に図示されている。以下の説明および図11では、上記の各実施形態で説明したのと同じ、または、対応する各構成部に対して、上記の各実施形態で用いたのと同じ符号が用いられている。
第5実施形態のインクタンク25Dの構成は、以下に説明する点以外は、第2実施形態のインクタンク25Aとほぼ同じである。第5実施形態のインクタンク25Dでは、インク収容部120の上壁面に、第2内壁部141に代えて、筒状部材150が取り付けられており、筒状部材150の内部空間として、インク収容部120における上方空間120sが区画されている。第5実施形態では、筒状部材150の内壁面152が本発明における区画壁面の下位概念に相当する。大気導入口131およびインク注入口130は、筒状部材150の筒内において、上方空間120sに向かって開口している。筒状部材150の下端部151は、第2実施形態で説明した第2内壁部141の下端部144(図5)と同様な高さ位置に形成されており、ユーザーは、第3面部103側から、その位置を視認可能である。
第5実施形態のインクタンク25Dでは、上方空間120sは、第3面部103に面しておらず、第3面部103を構成する外壁部107から離間した位置において区画されている。このような構成であっても、第2実施形態のインクタンク25Aと同様に、インクINが補充される際に、インクINの液面が、大気導入口131およびインク注入口130に到達してしまうことを抑制できる。その他に、第5実施形態のインクタンク25Dおよびそのインクタンク25Dを収容するタンクユニット20、そのタンクユニット20を備えるプリンター10によれば、第1実施形態や第2実施形態で説明したのと同様な作用効果を奏することができる。なお、第5実施形態のインクタンク25Dは、第4実施形態のプリンター10Cに装着されても良い。
F.変形例:
F1.変形例1:
上記各実施形態では、インクタンク25,25A,25B,25Dは、ケース部材110にシート部材111を溶着することによって構成されている。これに対して、インクタンク25,25A,25B,25Dは、ケース部材110にシート部材111を溶着することによって構成されていなくても良い。インクタンク25,25A,25B,25Dは、例えば、全体がプラスチック等の樹脂部材によって構成されていても良い。あるいは、インク収容部120を構成する容器と、大気導入部121を構成する容器と、を組み合わせることによって構成されても良い。
F1.変形例1:
上記各実施形態では、インクタンク25,25A,25B,25Dは、ケース部材110にシート部材111を溶着することによって構成されている。これに対して、インクタンク25,25A,25B,25Dは、ケース部材110にシート部材111を溶着することによって構成されていなくても良い。インクタンク25,25A,25B,25Dは、例えば、全体がプラスチック等の樹脂部材によって構成されていても良い。あるいは、インク収容部120を構成する容器と、大気導入部121を構成する容器と、を組み合わせることによって構成されても良い。
F2.変形例2:
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、タンクユニット20やプリンター10Cに装着されている基準姿勢において、インク注入部113を介してインクの注入が可能なように構成されている。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、基準姿勢以外の姿勢において、インク注入部113を介してインクの注入が可能なように構成されていても良い。この場合には、そのインクの注入が可能な姿勢において、インク収容部120,120Bの上方に、上方空間120sが区画され、大気導入口131およびインク注入口130が当該上方空間120sに向かって開口していれば良い。
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、タンクユニット20やプリンター10Cに装着されている基準姿勢において、インク注入部113を介してインクの注入が可能なように構成されている。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、基準姿勢以外の姿勢において、インク注入部113を介してインクの注入が可能なように構成されていても良い。この場合には、そのインクの注入が可能な姿勢において、インク収容部120,120Bの上方に、上方空間120sが区画され、大気導入口131およびインク注入口130が当該上方空間120sに向かって開口していれば良い。
F3.変形例3:
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dでは、インク注入口130は、インク注入部113を介してインクが注入される姿勢において、重力方向に開口している。これに対して、インク注入口130は、上方空間120sに向かって開口していれば良く、重力方向以外の方向に開口していても良い。例えば、インク注入口130は、重力方向に交差する方向に開口していても良い。大気導入口131についても、インク注入口130と同様に、その開口方向は限定されない。
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dでは、インク注入口130は、インク注入部113を介してインクが注入される姿勢において、重力方向に開口している。これに対して、インク注入口130は、上方空間120sに向かって開口していれば良く、重力方向以外の方向に開口していても良い。例えば、インク注入口130は、重力方向に交差する方向に開口していても良い。大気導入口131についても、インク注入口130と同様に、その開口方向は限定されない。
F4.変形例4:
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dでは、インク注入口130と大気導入口131とはいずれも、インク収容部120の壁面において開口する開口部として形成されている。これに対して、インク注入口130と大気導入口131とは、インク収容部120の壁面において開口していなくても良く、例えば、インク収容部120の壁面から突出しているパイプの開口部として構成されていても良い。
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dでは、インク注入口130と大気導入口131とはいずれも、インク収容部120の壁面において開口する開口部として形成されている。これに対して、インク注入口130と大気導入口131とは、インク収容部120の壁面において開口していなくても良く、例えば、インク収容部120の壁面から突出しているパイプの開口部として構成されていても良い。
F5.変形例5:
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、タンクユニット20のケーシング部21やプリンター10Cのケーシング部31C内に収容されている。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、それらケーシング部21,31Cに収容されることなく、外部に全体が露出された状態で、あるいは、籠状の保持部材等に保持された状態で、印刷ヘッド部32にチューブ26を介して接続されても良い。
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、タンクユニット20のケーシング部21やプリンター10Cのケーシング部31C内に収容されている。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、それらケーシング部21,31Cに収容されることなく、外部に全体が露出された状態で、あるいは、籠状の保持部材等に保持された状態で、印刷ヘッド部32にチューブ26を介して接続されても良い。
F6.変形例6:
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、インク収容部120,120Bにおける基準量のインクの液面の位置を示すマーク部116を有している。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、マーク部116を有していなくても良い。
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、インク収容部120,120Bにおける基準量のインクの液面の位置を示すマーク部116を有している。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dは、マーク部116を有していなくても良い。
F7.変形例7:
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25D、タンクユニット20,20Bおよびプリンター10Cは、第3面部103に正対する方向からインク収容部120におけるインクの液面を視認可能に構成されている。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25D、タンクユニット20,20Bおよびプリンター10Cは、第3面部103に正対する方向以外の方向からインク収容部120におけるインクの液面を視認可能に構成されていても良い。例えば、第4面部104に正対する方向からインク収容部120におけるインクの液面を視認可能に構成されていても良い。
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25D、タンクユニット20,20Bおよびプリンター10Cは、第3面部103に正対する方向からインク収容部120におけるインクの液面を視認可能に構成されている。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25D、タンクユニット20,20Bおよびプリンター10Cは、第3面部103に正対する方向以外の方向からインク収容部120におけるインクの液面を視認可能に構成されていても良い。例えば、第4面部104に正対する方向からインク収容部120におけるインクの液面を視認可能に構成されていても良い。
F8.変形例8:
上記の各実施形態において、ケーシング部21,31Cにおける第1開口部27aの上端部28は、収容されているインクタンク25,25A,25B,25Dの上方空間120sの下端より高い位置であって、インク注入口130および大気導入口131よりも低い位置に位置している。これに対して、第1開口部27aの上端部28は、上方空間120sの下端より低い位置に位置していても良いし、インク注入口130または大気導入口131よりも高い位置に位置していても良い。
上記の各実施形態において、ケーシング部21,31Cにおける第1開口部27aの上端部28は、収容されているインクタンク25,25A,25B,25Dの上方空間120sの下端より高い位置であって、インク注入口130および大気導入口131よりも低い位置に位置している。これに対して、第1開口部27aの上端部28は、上方空間120sの下端より低い位置に位置していても良いし、インク注入口130または大気導入口131よりも高い位置に位置していても良い。
F9.変形例9:
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dでは、ユーザーがインクの液面の位置や、上方空間120sの下端位置を視認可能なように、第3面部103を構成する壁部の全部または一部が、透明または半透明に構成されている。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dでは、第3面部103を構成する壁部の全部または一部が透明または半透明に構成されていなくても良い。インクタンク25,25A,25B,25Dでは、例えば、インク注入部113の貫通孔113hからユーザーがインクの液面の位置や上方空間120sの下端位置を視認可能に構成されていても良い。あるいは、インクの液面の位置を示すゲージ等が、インクタンク25,25A,25B,25Dの外部に設けられていても良い。
上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dでは、ユーザーがインクの液面の位置や、上方空間120sの下端位置を視認可能なように、第3面部103を構成する壁部の全部または一部が、透明または半透明に構成されている。これに対して、上記各実施形態のインクタンク25,25A,25B,25Dでは、第3面部103を構成する壁部の全部または一部が透明または半透明に構成されていなくても良い。インクタンク25,25A,25B,25Dでは、例えば、インク注入部113の貫通孔113hからユーザーがインクの液面の位置や上方空間120sの下端位置を視認可能に構成されていても良い。あるいは、インクの液面の位置を示すゲージ等が、インクタンク25,25A,25B,25Dの外部に設けられていても良い。
F10.変形例10:
上記各実施形態では、インクタンク25,25A,25B,25Dは、プリンター10,10Cの印刷ヘッド部32に供給するためのインクを収容している。これに対して、上記各実施形態におけるインクタンク25,25A,25B,25Dの構成は、プリンター以外の液体噴射システムに供給される液体を収容するタンクに適用されても良い。例えば、液体洗剤を噴射する洗剤噴射装置に当該洗剤を供給するための洗剤タンクに適用されても良い。
上記各実施形態では、インクタンク25,25A,25B,25Dは、プリンター10,10Cの印刷ヘッド部32に供給するためのインクを収容している。これに対して、上記各実施形態におけるインクタンク25,25A,25B,25Dの構成は、プリンター以外の液体噴射システムに供給される液体を収容するタンクに適用されても良い。例えば、液体洗剤を噴射する洗剤噴射装置に当該洗剤を供給するための洗剤タンクに適用されても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10,10C…プリンター
20,20B…タンクユニット
21…ケーシング部
22…蓋部
24…ヒンジ機構
25,25A,25B,25D…インクタンク
26…チューブ
27a,27b…開口部
28…上端部
30…印刷部
31…ケーシング部
32…印刷ヘッド部
33…搬送機構
35…制御部
101〜106…面部
107…外壁部
108,108a,108b…内壁部
109…補強リブ
110…ケース部材
110s…内部空間
111…シート部材
112…キャップ部材
113…インク注入部
113h…貫通孔
116…マーク部
117…インク供給部
117h…貫通孔
120,120B…インク収容部
120s…上方空間
121,121B…大気導入部
124…大気取入部
124h…貫通孔
125…連通路
130…大気導入口
131…インク注入口
133…内壁面
134,135…上壁面
140…第1内壁部
141…第2内壁部
143…上壁面
144…下端部
145…内壁面
201〜206…緩衝室
211,212…大気通路
221〜226…連通口
231〜233…上壁面
235…内壁面
150…筒状部材
151…下端部
20,20B…タンクユニット
21…ケーシング部
22…蓋部
24…ヒンジ機構
25,25A,25B,25D…インクタンク
26…チューブ
27a,27b…開口部
28…上端部
30…印刷部
31…ケーシング部
32…印刷ヘッド部
33…搬送機構
35…制御部
101〜106…面部
107…外壁部
108,108a,108b…内壁部
109…補強リブ
110…ケース部材
110s…内部空間
111…シート部材
112…キャップ部材
113…インク注入部
113h…貫通孔
116…マーク部
117…インク供給部
117h…貫通孔
120,120B…インク収容部
120s…上方空間
121,121B…大気導入部
124…大気取入部
124h…貫通孔
125…連通路
130…大気導入口
131…インク注入口
133…内壁面
134,135…上壁面
140…第1内壁部
141…第2内壁部
143…上壁面
144…下端部
145…内壁面
201〜206…緩衝室
211,212…大気通路
221〜226…連通口
231〜233…上壁面
235…内壁面
150…筒状部材
151…下端部
Claims (13)
- 液体噴射ヘッドに液体を供給可能なタンクであって、
前記液体を収容可能な液体収容部と、
前記液体収容部に前記液体を注入可能な液体注入部と、
前記液体収容部に大気を導入可能な大気導入部と、
を備え、
前記液体収容部には、前記液体注入部に連通する液体注入口と、前記大気導入部に連通する大気導入口と、が設けられており、
前記液体収容部は、前記液体注入部を介して前記液体が注入されるときの姿勢において、前記タンクを重力方向に見たときに、前記液体収容部内の一部の空間を区画するように囲む区画壁面を有しており、
前記区画壁面は、前記姿勢において重力方向上側に位置する前記液体収容部の壁面である上壁面と交差しており、
前記液体注入口および前記大気導入口とは、前記一部の空間に向かって開口している、タンク。 - 請求項1記載のタンクであって、
前記液体収容部の前記上壁面は、前記液体収容部における前記一部の空間に面する第1上壁面と、前記区画壁面によって囲まれている領域の外に位置し、前記姿勢において、前記一部の空間の下端と同じ高さ位置、あるいは、前記一部の空間の下端より低い高さ位置に位置する第2上壁面と、を有する、タンク。 - 請求項2記載のタンクであって、
前記大気導入部の少なくとも一部は、前記姿勢において前記第2上壁面の重力方向上側に位置している、タンク。 - 請求項3記載のタンクであって、
前記大気導入部は、大気が流通する大気通路と、前記大気通路よりも容積が大きく、大気を収容可能な緩衝室と、を含み、
前記緩衝室は、前記姿勢において前記第2上壁面の重力方向上側に位置している、タンク。 - 請求項1記載のタンクであって、
前記区画壁面の一部は、前記姿勢において、前記上壁面から前記液体収容部の底面より上方の位置まで重力方向に延びていることによって、前記液体収容部に含まれる前記一部の空間と、前記液体収容部に含まれ、前記一部の空間とは異なる空間である他の空間と、を隔てる隔壁の壁面によって構成されている、タンク。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のタンクであって、
前記液体収容部の外壁面には、前記姿勢において、前記一部の空間の下端より低い位置を示すマーク部が設けられている、タンク。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のタンクであって、
前記液体注入部は、前記タンクの外部に向かって開口する液体受入口と、前記液体受入口に気密に挿入される封止部材と、を有する、タンク。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のタンクであって、
前記大気導入口および前記液体注入口は、前記上壁面に形成されている、タンク。 - タンクユニットであって、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のタンクと、
前記タンクを前記姿勢で収容可能な外装部と、
前記タンクから前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能なチューブと、
を備え、
前記タンクは、前記姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の高さ位置を透過可能な外壁部を有し、
前記外装部には、前記タンクの前記外壁部を外部から視認可能にする開口部が設けられており、
前記液体注入部を介して前記タンクに前記液体が注入されるときに、前記大気導入口は、前記開口部における重力方向上側の端部よりも上方に位置している、タンクユニット。 - タンクユニットであって、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のタンクと、
前記タンクを前記姿勢で収容する外装部と、
前記タンクから前記液体噴射ヘッドに前記液体を供給可能なチューブと、
を備え、
前記タンクは、前記姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の高さ位置を透過可能な外壁部を有し、
前記外装部には、前記タンクの前記外壁部を視認可能にする開口部が設けられており、
前記液体注入部を介して前記タンクに前記液体が注入されるときに、前記液体注入口は、前記開口部における重力方向上側の端部よりも上方に位置している、タンクユニット。 - 液体噴射システムであって、
請求項9または請求項10記載のタンクユニットと、
前記液体噴射ヘッドを有し、前記外装部に連結されている液体噴射装置と、
を備える、液体噴射システム。 - 液体噴射システムであって、
液体噴射ヘッドと、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のタンクと、
前記液体噴射ヘッドとともに、前記タンクを前記姿勢で収容可能な外装部と、
を備え、
前記タンクは、前記姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の高さ位置を透過可能な外壁部を有し、
前記外装部には、前記外壁部を視認可能にする開口部が設けられており、
前記液体が前記タンクに前記液体注入部を介して注入されるときに、前記大気導入口は、前記開口部における重力方向上側の端部よりも上方に位置している、液体噴射システム。 - 液体噴射システムであって、
液体噴射ヘッドと、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のタンクと、
前記液体噴射ヘッドとともに、前記タンクを前記姿勢で収容可能な外装部と、
を備え、
前記タンクは、前記姿勢において、前記液体収容部に収容されている前記液体の液面の高さ位置を透過可能な外壁部を有し、
前記外装部には、前記外壁部を視認可能にする開口部が設けられており、
前記液体が前記タンクに前記液体注入部を介して注入されるときに、前記液体注入口は、前記開口部における重力方向上側の端部よりも上方に位置している、液体噴射システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015049477A JP2016168722A (ja) | 2015-03-12 | 2015-03-12 | タンク、タンクユニットおよび液体噴射システム |
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JP2015049477A JP2016168722A (ja) | 2015-03-12 | 2015-03-12 | タンク、タンクユニットおよび液体噴射システム |
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JP2016168722A true JP2016168722A (ja) | 2016-09-23 |
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JP (1) | JP2016168722A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10967641B2 (en) | 2019-01-16 | 2021-04-06 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus |
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2015
- 2015-03-12 JP JP2015049477A patent/JP2016168722A/ja active Pending
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US10967641B2 (en) | 2019-01-16 | 2021-04-06 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus |
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