JP2016167936A - 切替装置、出力切替装置、計測システム、分電盤装置、分電盤システム - Google Patents

切替装置、出力切替装置、計測システム、分電盤装置、分電盤システム Download PDF

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明実 塩川
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Abstract

【課題】第2分電盤における電力の計測の誤差を低減する。
【解決手段】切替装置5は、第1分電盤1と、第2分電盤2と、計測点の線間電圧を計測する計測ユニット23とを備える分電盤システム100に用いられる。切替装置5は、第1状態と、第2状態とを択一的に切り替えるように構成されている。第1状態は、第1分電盤1における線間電圧の計測点となる第1計測点61に計測ユニット23が電気的に接続される状態である。第2状態は、第2分電盤2における線間電圧の計測点となる第2計測点62に計測ユニット23が電気的に接続される状態である。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に切替装置、出力切替装置、計測システム、分電盤装置、分電盤システムに関し、より詳細には、電力系統の電圧を計測する際に用いられる切替装置、出力切替装置、計測システム、分電盤装置、分電盤システムに関する。
従来、系統電源からの電力供給が停止している状態で電力の出力が可能である分散型電源が用いられる分電盤システムが知られており、たとえば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の分電盤システムは、分散型電源が接続された分電盤(第1分電盤)と、自立分電盤(第2分電盤)とを備える。
第1分電盤は、分岐ブレーカに接続された負荷回路ごとの電力を計測する計測ユニットを備える。計測ユニットは、対応する負荷回路を流れる電流を計測する電流センサを備え、電流センサが計測した電流値と、負荷回路の線間電圧の電圧値とを用いて電力を算出する。
第2分電盤は、平時は、主幹ブレーカを通して第1分電盤から電力を受けるが、系統電源からの給電が停止すると、分散型電源から出力される電力を受ける。
国際公開第2014/167780号
上記従来例のような分電盤システムでは、たとえば第2分電盤の分岐ブレーカに接続された負荷回路の電力を計測する場合、当該負荷回路の線間電圧の電圧値を用いて電力を算出する。しかしながら、第1分電盤と第2分電盤とを繋ぐ配電線や、電路に接続されている機器に電流が流れることで電圧降下が生じる場合があり、第2分電盤における負荷回路の線間電圧は、第1分電盤における負荷回路の線間電圧との間で電圧差が生じる可能性がある。
したがって、上記従来例のような分電盤システムでは、第2分電盤において電力を計測する場合、第1分電盤における電力の計測と比較して、誤差が大きくなる可能性があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされており、第2分電盤における電力の計測の誤差を低減することを目的とする。
本発明の切替装置は、系統電源からの電力供給を受ける第1分電盤と、前記第1分電盤を介して前記系統電源からの電力供給を受け、前記系統電源からの電力供給が停止している期間に分散型電源からの電力供給を受ける第2分電盤と、計測点の線間電圧を計測する計測ユニットとを備える分電盤システムに用いられ、前記第1分電盤における線間電圧の計測点となる第1計測点に前記計測ユニットが電気的に接続される第1状態と、前記第2分電盤における線間電圧の計測点となる第2計測点に前記計測ユニットが電気的に接続される第2状態とを択一的に切り替えるように構成されていることを特徴とする。
本発明の出力切替装置は、前記系統電源が前記第2分電盤に電力を供給する第1出力状態と、前記分散型電源が前記第2分電盤に電力を供給する第2出力状態とを択一的に切り替えるように構成される出力切替装置であって、上記の切替装置を備え、前記切替装置は、前記第1出力状態に切り替わると前記第1状態に切り替わり、前記第2出力状態に切り替わると前記第2状態に切り替わるように構成されていることを特徴とする。
本発明の計測システムは、上記の切替装置と、前記計測ユニットとを備え、前記切替装置は、前記系統電源から前記第2分電盤への電力供給が停止している期間に、前記第2状態とするように構成されていることを特徴とする。
本発明の分電盤装置は、上記の切替装置と、前記計測ユニットと、前記第2分電盤とを備え、前記切替装置は、前記系統電源から前記第2分電盤への電力供給が停止している期間に、前記第2状態とするように構成されていることを特徴とする。
本発明の分電盤システムは、上記の切替装置と、前記第1分電盤と、前記第2分電盤と、前記計測ユニットと、出力切替装置とを備え、前記出力切替装置は、前記系統電源が前記第2分電盤に電力を供給する第1出力状態と、前記分散型電源が前記第2分電盤に電力を供給する第2出力状態とを択一的に切り替えるように構成されていることを特徴とする。
本発明の切替装置は、第2分電盤における電力の計測の誤差を低減することができる。
本発明の出力切替装置は、第2分電盤における電力の計測の誤差を低減することができる。
本発明の計測システムは、第2分電盤における電力の計測の誤差を低減することができる。
本発明の分電盤装置は、第2分電盤における電力の計測の誤差を低減することができる。
本発明の分電盤システムは、第2分電盤における電力の計測の誤差を低減することができる。
実施形態に係る分電盤システムの概略構成図である。 実施形態に係る切替装置の概略構成図である。 実施形態に係る分電盤システムにおいて、系統電源からの電力供給が停止している状態を示す概略構成図である。 比較例の分電盤システムの概略構成図である。 図5Aは、実施形態に係る出力切替装置の概略構成図である。図5Bは、実施形態に係る計測システムの概略構成図である。図5Cは、実施形態に係る分電盤装置の概略構成図である。
本実施形態の切替装置5は、図1に示すように、第1分電盤1と、第2分電盤2と、(第2分電盤2の)計測ユニット23とを備える分電盤システム100に用いられる。第1分電盤1は、系統電源からの電力供給を受ける。第2分電盤2は、第1分電盤1を介して系統電源からの電力供給を受け、系統電源からの電力供給が停止している期間に分散型電源4からの電力供給を受ける。計測ユニット23は、計測点の線間電圧を計測する。
切替装置5は、第1状態と、第2状態とを択一的に切り替えるように構成されている。第1状態は、図1に示すように、第1分電盤1における線間電圧の計測点となる第1計測点61に計測ユニット23が電気的に接続される状態である。第2状態は、図3に示すように、第2分電盤2における線間電圧の計測点となる第2計測点62に計測ユニット23が電気的に接続される状態である。
また、本実施形態の切替装置5は、図2に示すように、複数(図示では2つ)であるのが好ましい。このとき、(第2分電盤2の)計測ユニット23は、互いに位相が異なる複数の線間電圧を計測するように構成されているのが好ましい。そして、複数の切替装置5A,5Bは、それぞれ複数の線間電圧の各々について第1状態と第2状態とを択一的に切り替えるように構成されているのが好ましい。
また、本実施形態の出力切替装置3は、第1出力状態と、第2出力状態とを択一的に切り替えるように構成されているのが好ましい。第1出力状態は、系統電源が第2分電盤2に電力を供給する状態である。第2出力状態は、分散型電源4が第2分電盤2に電力を供給する状態である。
また、本実施形態の出力切替装置3は、図5Aに示すように、切替装置5を備えているのが好ましい。そして、切替装置5は、第1出力状態に切り替わると第1状態に切り替わり、第2出力状態に切り替わると第2状態に切り替わるように構成されているのが好ましい。
また、本実施形態の計測システム200は、図5Bに示すように、切替装置5と、(第2分電盤2の)計測ユニット23とを備えているのが好ましい。そして、切替装置5は、系統電源から第2分電盤2への電力供給が停止している期間に、第2状態にとするように構成されているのが好ましい。
また、本実施形態の分電盤装置300は、図5Cに示すように、切替装置5と、(第2分電盤2の)計測ユニット23と、第2分電盤2とを備えているのが好ましい。そして、切替装置5は、系統電源から第2分電盤2への電力供給が停止している期間に、第2状態とするように構成されているのが好ましい。
また、本実施形態の分電盤システム100は、図1に示すように、切替装置5と、第1分電盤1と、第2分電盤2と、(第2分電盤2の)計測ユニット23と、出力切替装置3とを備えているのが好ましい。そして、出力切替装置3は、第1出力状態と、第2出力状態とを択一的に切り替えるように構成されているのが好ましい。
<切替装置および分電盤システムの構成>
以下、本実施形態に係る切替装置5および分電盤システム100について詳細に説明する。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
また、本実施形態では、第1分電盤1および第2分電盤2が戸建住宅で用いられる場合を例示するが、この例に限らない。すなわち、本実施形態の第1分電盤1および第2分電盤2は、需要家の施設(facility)に設けられており、たとえば集合住宅の各住戸、事務所、店舗、工場などの建物で用いられてもよい。また、以下の説明では、第1分電盤1および第2分電盤2が壁に取り付けられた状態での上下左右(図1の矢印で示す上下左右)を上下左右として規定するが、第1分電盤1および第2分電盤2を取り付ける向きを限定する趣旨ではない。
本実施形態の分電盤システム100は、図1に示すように、第1分電盤1と、第2分電盤2と、出力切替装置3と、切替装置5とを備えている。
第1分電盤1は、系統電源(たとえば商用電源)からの電力供給を受ける分電盤である。第1分電盤1は、分電盤用キャビネット10と、主幹ブレーカ11と、複数の分岐ブレーカ12と、計測ユニット13と、導電バー14と、2つのセンサブロック15と、主幹電流センサ16と、分岐ブレーカ17とを備える。
第2分電盤2は、第1分電盤1を介して系統電源からの電力供給を受ける。また、第2分電盤2は、停電などにより系統電源からの電力供給が停止している期間(以下、単に「停止期間」という)に、分散型電源4からの電力供給を受ける、いわゆる自立分電盤である。第2分電盤2は、分電盤用キャビネット20と、主幹ブレーカ21と、複数の分岐ブレーカ22と、計測ユニット23と、導電バー24と、2つのセンサブロック25と、主幹電流センサ26とを備える。
ここで、第2分電盤2の基本的な構成は、第1分電盤1の構成と共通している。すなわち、「分電盤用キャビネット20」は「分電盤用キャビネット10」に対応し、「主幹ブレーカ21」は「主幹ブレーカ11」に対応し、「分岐ブレーカ22」は「分岐ブレーカ12」に対応する。また、「計測ユニット23」は「計測ユニット13」に対応し、「導電バー24」は「導電バー14」に対応し、「センサブロック25」は「センサブロック15」に対応する。さらに、「主幹電流センサ26」は「主幹電流センサ16」に対応する。
そこで、以下では、第1分電盤1と第2分電盤2とで共通する構成については一括して説明する。また、以下では、第1分電盤1において第2分電盤2とは異なる構成、および第2分電盤2において第1分電盤1とは異なる構成については、それぞれ個別に説明する。
分電盤用キャビネット10(20)は、図1に示すように、正面視が横長の長方形状であり、一面が開口した箱状に形成されている。分電盤用キャビネット10(20)は、たとえば合成樹脂製である。分電盤用キャビネット10(20)は、内部に少なくとも内器としての主幹ブレーカ11(21)および複数の分岐ブレーカ12(22)を収納する空間を有している。分電盤用キャビネット10(20)の開口した一面には、開閉可能な蓋が取り付けられる。なお、蓋は、分電盤用キャビネット10(20)に含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。分電盤用キャビネット10(20)は、たとえば住宅の壁等に取り付けて使用される。
第1分電盤1の主幹ブレーカ11の一次側端子には、系統電源の単相三線式の引き込み線110(図1参照)が電気的に接続されている。また、第2分電盤2の主幹ブレーカ21の一次側端子には、出力切替装置3からの単相三線式の引き込み線210(図1参照)が電気的に接続されている。
主幹ブレーカ11(21)の二次側端子には、導電部材からなる導電バー14(24)が電気的に接続されている。本実施形態の分電盤システム100では、配電方式として単相三線式を想定しているので、導電バー14(24)としては、中性極(N相)の導電バーと、第1電圧極(L1相)の導電バーと、第2電圧極(L2相)の導電バーとが設けられている。これら3本の導電バーは、いずれも左右方向に長尺である。また、これら3本の導電バーは、主幹ブレーカ11(21)の右側に配置され、分電盤用キャビネット10(20)に固定されている。なお、図1では、3本の導電バーからなる導電バー14(24)を、1本の実線で表現している。
複数の分岐ブレーカ12(22)は、図1に示すように、中性極の導電バー(図1では、導電バー14(24))の上側と下側とに分かれて配置される。分岐ブレーカ12(22)には、100V用と200V用とがある。100V用の分岐ブレーカ12(22)の一次側端子は、第1電圧極および第2電圧極のいずれかの電圧極の導電バーと、中性極の導電バーとにそれぞれ電気的に接続される。200V用の分岐ブレーカ12(22)の一次側端子は、第1電圧極の導電バーと第2電圧極の導電バーとにそれぞれ電気的に接続される。
分岐ブレーカ12(22)の二次側端子には、対応する分岐電路が電気的に接続される。分岐電路には、たとえばテレビ受像機、給湯設備等の機器や、スイッチ装置、コンセント(アウトレット)等の配線器具が負荷として接続される。とくに、第2分電盤2における分岐電路には、停止期間においても動作させておきたい機器が負荷として接続されるのが好ましい。このような機器としては、たとえば照明器具や冷蔵庫、空調装置がある。
分岐ブレーカ12(22)は、導電バー14(24)を構成する3本の導電バーがそれぞれ差し込まれる3個の差込口を、3本の導電バーとの対向面に有している。ここで、第1電圧極および第2電圧極の導電バーは、複数の分岐ブレーカ12(22)の各々に対応する位置において、上方および下方に突出する複数の接続端子をそれぞれ有している。また、分岐ブレーカ12(22)の一次側端子は、3個の差込口のうち2個の差込口内にそれぞれ露出するように設けられている。したがって、分岐ブレーカ12(22)は、3個の差込口に3本の導電バーが差し込まれることで、一次側端子が導電バー14(24)に電気的に接続される。なお、第1電圧極および第2電圧極の導電バーに対応する差込口には、接続端子が差し込まれる。
本実施形態の分電盤システム100では、100V用の分岐ブレーカ12(22)が導電バー14(24)の上側に取り付けられた場合、この分岐ブレーカ12(22)の一次側端子は、第1電圧極の導電バーと中性極の導電バーとに電気的に接続される。また、100V用の分岐ブレーカ12(22)が導電バー14(24)の下側に取り付けられた場合、この分岐ブレーカ12(22)の一次側端子は、第2電圧極の導電バーと中性極の導電バーとに電気的に接続される。一方、200V用の分岐ブレーカ12(22)は、導電バー14(24)の上側および下側のいずれに取り付けられた場合でも、その一次側端子が第1電圧極の導電バーと第2電圧極の導電バーとに電気的に接続される。
第1分電盤1の計測ユニット13は、図1に示すように、2P2E(極数2、素子数2)型の電源用分岐ブレーカ120の二次側端子に電気的に接続されている。第2分電盤2の計測ユニット23は、図1に示すように、切替装置5を介して、第1分電盤1の電源用分岐ブレーカ120の二次側端子と、第2分電盤2の電源用分岐ブレーカ220の二次側端子とのいずれかに電気的に接続される。
なお、本実施形態の分電盤システム100では、図1に示すように、計測ユニット13に接続される電源用分岐ブレーカ120と、切替装置5に接続される電源用分岐ブレーカ120とは互いに異なるブレーカである。もちろん、1つの電源用分岐ブレーカ120の二次側端子に対して、計測ユニット13と切替装置5とを接続する構成であってもよい。
電源用分岐ブレーカ120(220)は、分岐ブレーカ12(22)と同様に3個の差込口を有しており、3個の差込口に3本の導電バーが差し込まれることで、一次側端子が導電バー14(24)に電気的に接続される。ただし、電源用分岐ブレーカ120(220)の一次側端子は、分岐ブレーカ12(22)とは異なり、第1電圧極の導電バーと、第2電圧極の導電バーと、中性極の導電バーとに電気的に接続される。
計測ユニット13(23)は、電源用分岐ブレーカ120(220)を介して供給される電力により動作する。なお、計測ユニット13(23)は、供給される電力により充電可能なバッテリを補助電源として備えていてもよい。また、第1分電盤1の計測ユニット13は、電源用分岐ブレーカ120を介して、主幹ブレーカ11の二次側の電路(単相三線式の配電線)から線間電圧を計測する。以下の説明では、特に断りのない限り、線間電圧はL1相−N相間の電圧と、L2相−N相間の電圧と、L1相−L2相間の電圧とをいう。
一方、第2分電盤2の計測ユニット23は、第1分電盤1の電源用分岐ブレーカ120を介して、第1分電盤1の主幹ブレーカ11の二次側の電路(単相三線式の配電線)から線間電圧を計測する。または、第2分電盤2の計測ユニット23は、第2分電盤2の電源用分岐ブレーカ220を介して、第2分電盤2の主幹ブレーカ21の二次側の電路(単相三線式の配電線)から線間電圧を計測する。言い換えれば、計測ユニット13(23)は、計測点の線間電圧を計測する。
また、計測ユニット13(23)は、2つのセンサブロック15(25)に電気的に接続されている。そして、計測ユニット13(23)は、計測した線間電圧の電圧値データを信号として各センサブロック15(25)に出力する機能を有している。
本実施形態の分電盤システム100では、計測ユニット13(23)と2つのセンサブロック15(25)との間は有線で通信を行っているが、無線で通信を行ってもよい。この場合、計測ユニット13(23)と2つのセンサブロック15(25)との間の配電線は不要である。
さらに、計測ユニット13(23)には、分岐ブレーカ12(22)に電気的に接続される分岐電路以外の増設回路で電流を計測するための電流センサが接続可能である。本実施形態の分電盤システム100では、カレントトランスからなる主幹電流センサ16(26)を主幹ブレーカ11(21)の引き込み線110(220)に設けている。したがって、計測ユニット13(23)は、主幹電流センサ16(26)で計測された電流値と、計測した線間電圧の電圧値とを用いて演算することで、主幹ブレーカ11(21)を通して供給される電力(瞬時電力や有効電力)を計測する。
2つのセンサブロック15(25)は、図1に示すように、導電バー14(24)の上側および下側にそれぞれ分かれて配置されている。センサブロック15(25)は、複数の分岐ブレーカ12(22)の各々に接続された負荷(分岐電路)で消費される電力を個別に計測するように構成されている。センサブロック15(25)は、複数の分岐電流センサ150(250)を備えている。分岐電流センサ150(250)は、対応する負荷(分岐電路)を流れる負荷電流を計測するように構成されている。本実施形態の分電盤システム100では、分岐電流センサ150(250)は、ロゴスキコイルを用いて負荷電流を計測するように構成されている。もちろん、分岐電流センサ150(250)は、ロゴスキコイルの他に、たとえばGMR(Giant Magnetic Resistances)素子などの磁気抵抗素子やシャント抵抗、カレントトランス、ホール素子などを用いて負荷電流を計測する構成であってもよい。なお、分岐電流センサ150(250)は、分岐ブレーカ12(22)の各々に設けられていてもよい。
センサブロック15(25)は、複数の分岐電流センサ150(250)の各々で計測された負荷電流の電流値と、計測ユニット13(23)から取得した線間電圧の電圧値とを用いて演算することで、負荷(分岐電路)ごとの瞬時電力や有効電力を計測する。
第1分電盤1は、第2分電盤2とは異なり、分岐ブレーカ17をさらに備えている。分岐ブレーカ17は、3P3E(極数3、素子数3)型のブレーカで、一次側端子が導電バー14に電気的に接続されている(図1参照)。分岐ブレーカ17の二次側端子は、出力切替装置3を介して、第2分電盤2の主幹ブレーカ21の一次側端子に電気的に接続される。
出力切替装置3は、たとえば電磁リレーなどの電流容量の大きい接点を備えるリレーである。出力切替装置3は、図1に示すように、第1接点31と、第2接点32と、第3接点33とを備えている。第1接点31は、第2分電盤2の主幹ブレーカ21の一次側端子に電気的に接続されている。第2接点32は、第1分電盤1の分岐ブレーカ17の二次側端子に電気的に接続されている。第3接点33は、分散型電源4の出力端子に電気的に接続されている。
出力切替装置3は、分散型電源4から与えられる制御信号により、第1出力状態と第2出力状態とを択一的に切り替えるように構成されている。第1出力状態は、第1接点31と第2接点32とが電気的に接続されている状態である。言い換えれば、第1出力状態は、系統電源が第2分電盤2に電力を供給している状態である。第2出力状態は、第1接点31と第3接点33とが電気的に接続されている状態である。言い換えれば、第2出力状態は、分散型電源4が第2分電盤2に電力を供給している状態である。
出力切替装置3は、系統電源から電力が供給されている定常時(以下、単に「定常時」という)においては、第1出力状態を維持する。そして、出力切替装置3は、停止期間においては、分散型電源4から制御信号を与えられることで、第1出力状態から第2出力状態に切り替わる。なお、系統電源が停電などから復旧すると、出力切替装置3は、分散型電源4から制御信号を与えられることで、第2出力状態から第1出力状態に切り替わる。
その他、出力切替装置3は、分散型電源4からの制御信号に依らず、第1出力状態と第2出力状態とを択一的に切り替える構成であってもよい。たとえば、出力切替装置3は、定常時においては、通電により第1出力状態を維持し、系統電源からの電力供給が停止して通電が切れると第2出力状態に切り替わる構成であってもよい。
分散型電源4は、たとえば燃料電池やガス発電装置、蓄電装置などの電力系統への逆潮流が許容されていない電源である。また、分散型電源4は、たとえば太陽光発電装置や風力発電装置などの電力系統への逆潮流が許容されている電源であってもよい。この場合、分散型電源4は、一次連系ブレーカを介して電力系統に電気的に接続することで、系統連系を行うように構成されているのが好ましい。
切替装置5は、たとえば電磁リレーなどの電流容量の大きい接点を備えるリレーである。切替装置5は、図1に示すように、第1接点51と、第2接点52と、第3接点53とを備えている。第1接点51は、第2分電盤2の計測ユニット23に電気的に接続されている。第2接点52は、第1分電盤1の電源用分岐ブレーカ120の二次側端子に電線7を介して電気的に接続されている。なお、電線7は、第1分電盤1および第2分電盤の設置される壁の裏側を通すのが好ましい。以下の説明では、この電源用分岐ブレーカ120の二次側端子、すなわち第1分電盤1における線間電圧の計測点を「第1計測点61」という。第3接点53は、第2分電盤2の電源用分岐ブレーカ220の二次側端子に電気的に接続されている。以下では、この電源用分岐ブレーカ220の二次側端子、すなわち第2分電盤2における線間電圧の計測点を「第2計測点62」という。
切替装置5は、分散型電源4から与えられる制御信号により、第1状態と第2状態とを択一的に切り替えるように構成されている。第1状態は、第1接点51と第2接点52とが電気的に接続されている状態である。言い換えれば、第1状態は、第2分電盤2の計測ユニット23が第1計測点61に電気的に接続されている状態である。第2状態は、第1接点51と第3接点53とが電気的に接続されている状態である。言い換えれば、第2状態は、第2分電盤2の計測ユニット23が第2計測点62に電気的に接続されている状態である。
切替装置5は、分散型電源4から与えられる制御信号により、出力切替装置3と連動するように構成されている。すなわち、切替装置5は、定常時においては第1状態を維持する。そして、切替装置5は、停止期間においては、分散型電源4から制御信号を与えられることで第1状態から第2状態に切り替わる。なお、系統電源が停電などから復旧すると、切替装置5は、分散型電源4から制御信号を与えられることで、第2状態から第1状態に切り替わる。また、制御信号は、分散型電源4から切替装置5に直接与えられてもよいし、分散型電源4から第2分電盤2の計測ユニット23を介して切替装置5に与えられてもよい。
その他、切替装置5は、制御信号に依らず、第1状態と第2状態とを択一的に切り替える構成であってもよい。たとえば、切替装置5は、定常時においては通電により第1状態を維持し、系統電源からの電力供給が停止して通電が切れると第2状態に切り替わる構成であってもよい。また、切替装置5は、たとえば利用者がレバーなどの操作部を操作することで(すなわち、手動で)、第1状態と第2状態とを択一的に切り替える構成であってもよい。
ここで、本実施形態の分電盤システム100では、既に述べたように配電方式として単相三線式を想定している。このため、第1分電盤1の電源用分岐ブレーカ120の二次側端子と、切替装置5とを繋ぐ電線7(図1参照)は、図2に示すように、第1電線71と、第2電線72と、第3電線73とで構成されている。第1電線71は、第1電圧極(L1相)に電気的に接続されている。第2電線72は、第2電圧極(L2相)に電気的に接続されている。第3電線73は、中性極(N相)に電気的に接続されている。
そして、本実施形態の分電盤システム100では、第2分電盤2の計測ユニット23は、互いに位相の異なる複数の線間電圧(L1相−N相間、L2相−N相間)を計測するように構成されている。ここでは、L1相−N相間の線間電圧と、L2相−N相間の線間電圧とは、互いに逆位相である。また、本実施形態の切替装置5は、図2に示すように2つの切替装置5A,5Bで構成されている。切替装置5A,5Bは、いずれも既に説明した切替装置5と同じ構成である。また、「第1接点51A,51B」は「第1接点51」、「第2接点52A,52B」は「第2接点52」、「第3接点53A,53B」は「第3接点53」にそれぞれ対応する。
切替装置5Aには、第1電線71が電気的に接続されている。また、切替装置5Bには、第2電線72が電気的に接続されている。つまり、複数の切替装置5A,5Bは、それぞれ複数の線間電圧(L1相−N相間、L2相−N相間)の各々について第1状態と第2状態とを択一的に切り替えるように構成されている。ここでは、切替装置5A,5Bは、連動して第1状態と第2状態とを択一的に切り替えるように構成されている。なお、切替装置5A,5Bは、たとえば分散型電源4から与えられる制御信号により電気的に連動する構成であってもよいし、機械的に連動する構成であってもよい。
たとえば単相三線式の配電方式の場合、第1電圧極(L1相)を流れる電流と、第2電圧極(L2相)を流れる電流とが互いに異なる。このため、第1電圧極と中性極との間の線間電圧(L1相−N相間)の電圧降下と、第2電圧極と中性極との間の線間電圧(L2相−N相間)の電圧降下とが互いに異なることで、各々の線間電圧の電圧値も異なってくる。したがって、本実施形態の切替装置5は、図2に示すように2つの切替装置5A,5Bを備えることで、各々の線間電圧を個別に計測することができる。
もちろん、切替装置5を1つのみ設けて、第1電圧極と中性極との間の線間電圧(L1相−N相間)のみを計測する構成であってもよい。また、配電方式が単相二線式であれば、切替装置5は1つであってもよい。さらに、切替装置5は3つ以上であってもよい。さらに、配電方式が三相三線式の場合にも、2つの切替装置5A,5Bを備えることで、各々の線間電圧を個別に計測することができる。
<動作>
以下、本実施形態の切替装置5および分電盤システム100の動作について説明する。定常時においては、図1に示すように、出力切替装置3は第1出力状態を維持する。このため、この期間では、第2分電盤2には出力切替装置3を介して系統電源から電力が供給される。また、この期間では、切替装置5は第1状態を維持する。このため、この期間では、第2分電盤2の計測ユニット23は、切替装置5を介して、第1分電盤1の電源用分岐ブレーカ120の二次側端子と電気的に接続されている。したがって、この期間では、第2分電盤2の計測ユニット23は、第1分電盤1の第1計測点61における線間電圧を計測する。
そして、第2分電盤2の計測ユニット23は、主幹電流センサ26で計測された電流値と、第1計測点61における線間電圧の電圧値とを用いて演算することで、主幹ブレーカ21の一次側での瞬時電力や有効電力を演算する。また、第2分電盤2のセンサブロック25は、複数の分岐電流センサ250の各々で計測された負荷電流の電流値と、第1計測点61における線間電圧の電圧値とを用いて演算することで、分岐電路ごとの瞬時電力や有効電力を計測する。つまり、定常時においては、第2分電盤2における電力は、第1計測点61における線間電圧の電圧値を用いて演算される。
一方、停電などにより系統電源からの電力供給が停止すると、図3に示すように、出力切替装置3は第1出力状態から第2出力状態に切り替わる。このため、この期間では、第2分電盤2には出力切替装置3を介して分散型電源4から電力が供給される。また、この期間では、切替装置5は第1状態から第2状態に切り替わる。このため、この期間では、第2分電盤2の計測ユニット23は、切替装置5を介して、第2分電盤2の電源用分岐ブレーカ220に電気的に接続される。したがって、この期間では、第2分電盤2の計測ユニット23は、第2分電盤2の第2計測点62における線間電圧値を計測する。
そして、第2分電盤2の計測ユニット23は、主幹電流センサ26で計測された電流値と、第2計測点62における線間電圧の電圧値とを用いて演算することで、主幹ブレーカ21の一次側での瞬時電力や有効電力を計測する。また、第2分電盤2のセンサブロック25は、複数の分岐電流センサ250の各々で計測された負荷電流の電流値と、第2計測点62における線間電圧の電圧値とを用いて演算することで、分岐電路ごとの瞬時電力や有効電力を計測する。つまり、停止期間においては、第2分電盤2における電力は、第2計測点62における線間電圧の電圧値を用いて演算される。
<比較例>
ここで、本実施形態の分電盤システム100の比較例について説明する。比較例の分電盤システム101は、図4に示すように、切替装置5を備えていない点で本実施形態の分電盤システム100と相違する。また、比較例の分電盤システム101では、第2分電盤2の計測ユニット23は、第2分電盤2の電源用分岐ブレーカ220の二次側端子に電気的に接続されている。つまり、比較例の分電盤システム101において、第2分電盤2の計測ユニット23は、第2分電盤2の電源用分岐ブレーカ220の二次側端子を計測点として、線間電圧を計測する。
ここで、定常時においては、第2分電盤2が系統電源から電力供給を受けているため、第1分電盤1と第2分電盤2とを繋ぐ配電線に電流が流れる。具体的には、第1分電盤1の分岐ブレーカ17から出力切替装置3までの配電線や、出力切替装置3から第2分電盤2の主幹ブレーカ21までの配電線などに電流が流れる。これらの配電線は、第1分電盤1と第2分電盤2との間の距離にも依るが、基本的に長くなる。このため、この配電線の抵抗が大きくなることから、配電線に電流が流れることによる電圧降下も大きくなる。また、出力切替装置3の第1接点31および第2接点32の接触抵抗に電流が流れることでも、電圧降下が生じる。
そして、比較例の分電盤システム101では、第2分電盤2の計測ユニット23は、第2分電盤2の電源用分岐ブレーカ220の二次側端子を計測点としている。このため、第2分電盤2の計測ユニット23は、上記の電圧降下が生じることにより、線間電圧の電圧値を正確に計測することができない可能性がある。つまり、比較例の分電盤システム101では、計測した線間電圧の電圧値を用いた第2分電盤2における電力の計測にも誤差が生じ得るという問題がある。
<効果>
以下、本実施形態の切替装置5を用いることによる効果について、比較例の分電盤システム101との比較を交えて説明する。本実施形態の分電盤システム100は、図1,図3に示すように、切替装置5により、定常時では第1計測点61に、停止期間では第2計測点62に切り替えられる。言い換えれば、本実施形態の切替装置5は、線間電圧の計測点を、定常時では第1計測点61に、停止期間では第2計測点62に切り替えることができる。
このため、第2分電盤2の計測ユニット23は、定常時においては、電圧降下が生じ得る第2分電盤2における線間電圧ではなく、第1分電盤1における線間電圧を計測できる。なお、図1に示すように、第1分電盤1の電源用分岐ブレーカ120の二次側端子と切替装置5との間には電線7が存在するが、電線7には電流が流れないため、電圧降下は殆ど生じない。
したがって、本実施形態の分電盤システム100は、切替装置5を用いることにより、比較例の分電盤システム101と比べて線間電圧の電圧値の計測誤差を低減することができる。そして、第2分電盤2における電力が第1分電盤1における線間電圧の電圧値を用いて演算されることから、本実施形態の分電盤システム100は、比較例の分電盤システム101と比べて第2分電盤2における電力の計測の誤差を低減することができる。
なお、本実施形態の分電盤システム100では、第1分電盤1の電源用分岐ブレーカ120の二次側端子が第1計測点61であるが、第1分電盤1において線間電圧を計測できる箇所であれば、他の箇所であってもよい。同様に、本実施形態の分電盤システム100では、第2分電盤2の電源用分岐ブレーカ220の二次側端子が第2計測点62であるが、第2分電盤2において線間電圧を計測できる箇所であれば、他の箇所であってもよい。
また、本実施形態の分電盤システム100では、第2分電盤2の計測ユニット23は、第1計測点61および第2計測点62の各々の電圧を直接計測する構成であるが、他の構成であってもよい。すなわち、第2分電盤2の計測ユニット23は、第1計測点61における電圧情報、および第2計測点62における電圧情報を信号として与えられることで、第1計測点61および第2計測点62の各々の電圧を計測する構成であってもよい。この場合、電線7は通信線である。また、第1計測点61を有する機器、および第2計測点62を有する機器は、いずれも信号を送信する機能を有している。なお、信号はアナログ信号でもよいし、ディジタル信号でもよい。
また、本実施形態の分電盤システム100では、計測ユニット13(23)は電力を計測する構成であるが、計測した電力に基づいて電力量も計測する構成であってもよい。センサブロック15(25)も、計測した電力に基づいて電力量を計測する構成であってもよい。
<出力切替装置の構成>
ところで、本実施形態の切替装置5は、図5Aに示すように、出力切替装置3と一体に構成されていてもよい。言い換えれば、本実施形態の出力切替装置3は、切替装置5を備えていてもよい。具体的には、切替装置5は、出力切替装置3に内蔵されていてもよい。
出力切替装置3は、既に述べたように、第1出力状態と、第2出力状態とを択一的に切り替えるように構成されている。ここで、切替装置5は、出力切替装置3が第1出力状態に切り替わると第1状態に切り替わり、出力切替装置3が第2出力状態に切り替わると第2状態に切り替わるように構成されているのが好ましい。たとえば、切替装置5は、出力切替装置3と機械的に連動するように構成されているのが好ましい。この構成では、出力切替装置3に対する制御に連動して切替装置5も動作することから、切替装置5に対する制御が不要となるため好ましい。
上述のように、本実施形態の出力切替装置3は、切替装置5を備えていることから、第2分電盤2における電力の計測の誤差を低減することができる。
<計測システムの構成>
また、本実施形態の切替装置5は、図5Bに示すように、第2分電盤2の計測ユニット23と共に計測システム200を構成してもよい。言い換えれば、本実施形態の計測システム200は、切替装置5と、(第2分電盤2の)計測ユニット23とを備えていてもよい。なお、図5Bでは、センサブロック25の図示を省略している。
ここで、切替装置5は、系統電源から第2分電盤2への電力供給が停止している期間(停止期間)に、第2状態とするように構成されているのが好ましい。この構成では、定常時から停止期間に移行すると、第2分電盤2の計測ユニット23が第1計測点61から第2計測点62に自動的に接続されるため、好ましい。なお、切替装置5は、第2分電盤2の内部に収納されていてもよい。また、計測ユニット23は、第2分電盤2の外部に配置されていてもよい。さらに、切替装置5は、計測ユニット23に内蔵されていてもよい。
上述のように、本実施形態の計測システム200は、切替装置5を備えていることから、第2分電盤2における電力の計測の誤差を低減することができる。
<分電盤装置の構成>
また、本実施形態の切替装置5は、第2分電盤2と共に分電盤装置300を構成してもよい。言い換えれば、本実施形態の分電盤装置300は、切替装置5と、(第2分電盤2の)計測ユニット23と、第2分電盤2とを備えていてもよい。なお、図5Cでは、センサブロック25の図示を省略している。
ここで、切替装置5は、上記の計測システム200と同様に、系統電源から第2分電盤2への電力供給が停止している期間(停止期間)に、第2状態とするように構成されているのが好ましい。
上述のように、本実施形態の分電盤装置300は、切替装置5を備えていることから、第2分電盤2における電力の計測の誤差を低減することができる。
100 分電盤システム
200 計測システム
300 分電盤装置
1 第1分電盤
2 第2分電盤
23 計測ユニット
3 出力切替装置
4 分散型電源
5 切替装置
61 第1計測点
62 第2計測点

Claims (6)

  1. 系統電源からの電力供給を受ける第1分電盤と、前記第1分電盤を介して前記系統電源からの電力供給を受け、前記系統電源からの電力供給が停止している期間に分散型電源からの電力供給を受ける第2分電盤と、計測点の線間電圧を計測する計測ユニットとを備える分電盤システムに用いられ、
    前記第1分電盤における線間電圧の計測点となる第1計測点に前記計測ユニットが電気的に接続される第1状態と、
    前記第2分電盤における線間電圧の計測点となる第2計測点に前記計測ユニットが電気的に接続される第2状態とを択一的に切り替えるように構成されていることを特徴とする切替装置。
  2. 前記計測ユニットは、互いに位相が異なる複数の線間電圧を計測するように構成され、
    前記切替装置は、複数であって、
    前記複数の切替装置は、それぞれ前記複数の線間電圧の各々について前記第1状態と前記第2状態とを択一的に切り替えるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の切替装置。
  3. 前記系統電源が前記第2分電盤に電力を供給する第1出力状態と、前記分散型電源が前記第2分電盤に電力を供給する第2出力状態とを択一的に切り替えるように構成される出力切替装置であって、
    請求項1または2記載の切替装置を備え、
    前記切替装置は、前記第1出力状態に切り替わると前記第1状態に切り替わり、前記第2出力状態に切り替わると前記第2状態に切り替わるように構成されていることを特徴とする出力切替装置。
  4. 請求項1または2記載の切替装置と、前記計測ユニットとを備え、
    前記切替装置は、前記系統電源から前記第2分電盤への電力供給が停止している期間に、前記第2状態とするように構成されていることを特徴とする計測システム。
  5. 請求項1または2記載の切替装置と、前記計測ユニットと、前記第2分電盤とを備え、
    前記切替装置は、前記系統電源から前記第2分電盤への電力供給が停止している期間に、前記第2状態とするように構成されていることを特徴とする分電盤装置。
  6. 請求項1または2記載の切替装置と、前記第1分電盤と、前記第2分電盤と、前記計測ユニットと、出力切替装置とを備え、
    前記出力切替装置は、前記系統電源が前記第2分電盤に電力を供給する第1出力状態と、前記分散型電源が前記第2分電盤に電力を供給する第2出力状態とを択一的に切り替えるように構成されていることを特徴とする分電盤システム。
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