JP2016167520A - 太陽電池モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】見栄えのよい太陽電池モジュールおよびその製造方法を提供する。【解決手段】実施形態によれば、基板と第1、2上部電極と第1、2下部電極と第1、2光電変換層と第1〜3下部中間層とを含む太陽電池モジュールが提供される。第1下部電極は、第1上部電極と基板との間に設けられ、第1光電変換層は第1上部電極と第1下部電極との間に設けられ、第1下部中間層は第1光電変換層と第1下部電極との間に設けられる。第2上部電極は、第1上部電極と離間する。第2下部電極は第2上部電極と基板との間に設けられ、第2光電変換層は第2上部電極と第2下部電極との間に設けられ、第2下部中間層は第2光電変換層と第2下部電極との間に設けられる。第2上部電極は、第1光電変換層と第2光電変換層との間の第1部分を含む。第3下部中間層は、第1部分と基板との間に配置される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、太陽電池モジュールおよびその製造方法に関する。
導電性ポリマーやフラーレンなどを組み合わせた有機半導体を用いた太陽電池がある。有機半導体を用いた太陽電池においては、塗布法や印刷法などの簡便な方法で光電変換膜を形成できる。このような太陽電池を用いた太陽電池モジュールにおいて、見栄えを良くすることが求められる。
特開2012−156423号公報
本発明の実施形態は、見栄えのよい太陽電池モジュールおよびその製造方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、基板と、第1上部電極と、第1下部電極と、第1光電変換層と、第1下部中間層と、第2上部電極と、第2下部電極と、第2光電変換層と、第2下部中間層と、第3下部中間層と、を含む太陽電池モジュールが提供される。前記第1下部電極は、前記第1上部電極と前記基板との間に設けられる。前記第1光電変換層は、前記第1上部電極と前記第1下部電極との間に設けられ有機半導体を含む。前記第1下部中間層は、前記第1光電変換層と前記第1下部電極との間に設けられる。前記第2上部電極は、前記第1下部電極から前記第1上部電極へ向かう第1方向と交差する方向において前記第1上部電極と離間する。前記第2下部電極は、前記第2上部電極と前記基板との間に設けられる。前記第2光電変換層は、前記第2上部電極と前記第2下部電極との間に設けられ有機半導体を含む。前記第2下部中間層は、前記第2光電変換層と前記第2下部電極との間に設けられる。前記第2上部電極は、前記第1光電変換層と前記第2光電変換層との間に設けられた第1部分を含む。前記第3下部中間層は、前記第1部分と前記基板との間に配置される。
図1(a)及び図1(b)は、実施形態に係る太陽電池モジュールを例示する模式的断面図である。 実施形態に係る太陽電池モジュールの一部を例示する模式的断面図である。 図3(a)〜図3(c)は、実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法を例示する模式的断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法を例示する模式的断面図である。 実施形態に係る太陽電池モジュールを例示する模式的平面図である。 実施形態に係る太陽電池モジュールを用いた太陽光発電パネルを例示する模式的平面図である。 図7(a)および図7(b)は、実施形態に係る別の太陽電池モジュールを例示する模式的断面図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1(a)及び図1(b)は、実施形態に係る太陽電池モジュールを例示する模式的断面図である。
図1(a)に表したように、本実施形態に係る太陽電池モジュール110は、基板5と、第1下部電極11と、第1上部電極21と、第1光電変換層31と、第1下部中間層41と、第2下部電極12と、第2上部電極22と、第2光電変換層32と、第2下部中間層42と、第3下部中間層43と、を含む。この例では、太陽電池モジュール110は、第1上部中間層51と、第2上部中間層52と、をさらに含む。
図1(b)は、図1(a)の第1光電変換層31と第2光電変換層32との間の領域を拡大して表している。
第1上部電極21は、基板5の上に設けられる。第1下部電極11は、第1上部電極21と基板5との間に設けられる。第1光電変換層31は、第1上部電極21と第1下部電極11との間に設けられる。第1下部中間層41は、第1下部電極11と第1光電変換層31との間に設けられる。第1上部中間層51は、第1上部電極21と第1光電変換層31との間に設けられる。
以下の説明において、第1下部電極11から第1上部電極21へ向かう第1方向をZ軸方向とする。Z軸方向は、例えば、基板5の主面に対して垂直である。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。X軸方向およびZ軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
第2上部電極22は、Z軸方向と交差する方向(例えばX軸方向)において、第1上部電極21と離間している。第2下部電極12は、第2上部電極22と基板5との間に設けられる。第2光電変換層32は、第2下部電極12と第2上部電極22との間に設けられる。第2下部中間層42は、第2下部電極12と第2光電変換層32との間に設けられる。第2上部中間層52は、第2光電変換層32と第2上部電極22との間に設けられる。
第2上部電極22は、第1光電変換層31と第2光電変換層32との間に設けられた第1部分22aを含む。
第3下部中間層43は、第1部分22aと基板5との間、および、第1部分22aと第1下部電極11との間、に設けられる。
第3下部中間層43は、第1下部中間層41および第2下部中間層42と連続している。例えば、第1〜第3下部中間層41〜43のそれぞれは、1つの膜に含まれた一部分であってもよい。例えば、第3下部中間層43は、第1下部中間層41の材料と同じ材料を含み、第2下部中間層42の材料と同じ材料を含む。
例えば、第1下部電極11と、第1上部電極21と、第1光電変換層31と、第1下部中間層41と、第1上部中間層51と、によって、第1太陽電池セル81が形成される。 同様に、第2下部電極12と、第2上部電極22と、第2光電変換層32と、第2下部中間層42と、第2上部中間層52と、によって、第2太陽電池セル82が形成される。 第2上部電極22と第1下部電極11とは、電気的に接続されている。第1太陽電池セル81と第2太陽電池セル82とは、例えば、互いに直列に接続された太陽電池である。
第1太陽電池セル81および第2太陽電池セル82の上には、図示しない封止フィルムが設けられる。
太陽電池セルは、入射した光の光量に応じた電圧を、上部電極と下部電極との間に生じさせる光電変換装置である。実施形態において光電変換層は、有機半導体を含む。太陽電池モジュール110は、例えば、有機薄膜太陽電池モジュールである。
この例では、基板5、第1下部電極11および第2下部電極12は、光透過性を有する。基板5は、例えば、透明基板である。第1下部電極11および第2下部電極12は、例えば、透明電極である。ここで、光透過性とは、例えば、第1光電変換層31または第2光電変換層32が吸収することによってエキシトンを生じ得る各波長の光を70%以上の透過率で透過させる性質である。
例えば、基板5に入射した光は、第1下部電極11を透過して第1光電変換層31に入射する。これにより、第1光電変換層31においてエキシトンが生じる。エキシトンは、電子と正孔とに分離される。
第1下部中間層41は、例えば、第1の電荷輸送層である。この例において、第1下部中間層41は、電子輸送層である。電子輸送層は、例えば、電子を効率的に輸送し、正孔をブロックする。第1下部電極11は、陰極である。第1光電変換層31中に生じた電子は、第1下部中間層41を介して第1下部電極11から外部に取り出される。
第1上部中間層51は、例えば、第2の電荷輸送層である。この例において、第1上部中間層51は、正孔輸送層である。正孔輸送層は、例えば、正孔を効率的に輸送し、電子をブロックする。第1上部電極21は、陽極である。第1光電変換層31中に生じた正孔は、第1上部中間層51を介して第1上部電極21から外部に取り出される。
同様に、この例では、第2下部中間層42は、電子輸送層であり、第2下部電極12は、陰極であり、第2上部中間層52は、正孔輸送層であり、第2上部電極22は、陽極である。これにより、第1太陽電池セル81と同様に、第2太陽電池セル82においても、第2光電変換層32から電子及び正孔が取り出される。
光を、第1上部電極21側および第2上部電極22側から第1光電変換層31および第2光電変換層32に入射させてもよい。この場合には、第1上部電極21および第2上部電極22が透明電極となる。
実施形態においては、第1下部中間層41および第2下部中間層42を、正孔輸送層とし、第1上部中間層51および第2上部中間層52を電子輸送層としてもよい。第1下部電極11および第2下部電極12を陽極とし、第1上部電極21および第2上部電極22を陰極としてもよい。
太陽電池モジュール110の発電に寄与する光は、太陽光に限らない。太陽電池モジュール110は、例えば、電球などの光源から発せられる光でも発電する。
以下、本実施形態に係る太陽電池モジュールに用いられる部材について説明する。
(基板)
基板5は、他の構成部材を支持する。基板5には、例えば、下部電極などの形成にともなう熱や有機溶剤によって変質しない材料が用いられる。基板5の材料には、例えば、無アルカリガラス、石英ガラス等の無機材料が用いられる。基板5の材料は、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、液晶ポリマー、シクロオレフィンポリマー等のプラスチック、または、高分子フィルムでもよい。基板5には、ステンレス鋼(SUS)、または、シリコンなどの金属基板を用いてもよい。基板5には、光透過性を有する材料が用いられる。第1上部電極21から光を入射させる場合には、光透過性を有しない材料を基板5に用いてもよい。その他の構成部材を支持するために十分な強度を有していれば、基板5の厚さは、特に限定されない。
(上部中間層)
第1上部中間層51(正孔輸送層)は、第1上部電極21(陽極)と第1光電変換層31(光活性層)との間に配置される。第1上部中間層51は、正孔を効率的に輸送する。第1上部中間層51は、第1光電変換層31の界面近傍で発生した励起子の消滅を抑制する。
第1上部中間層51には、例えば、ポリチオフェン系ポリマー、ポリアニリン、または、ポリピロール等の有機導電性ポリマーが用いられる。ポリチオフェン系ポリマーには、例えば、PEDOT/PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホネート))などが用いられる。ポリチオフェン系ポリマーの代表的な製品としては、例えば、スタルク社のClevios PH500、CleviosPH、CleviosPV P Al 4083、及び、CleviosHIL1.1が挙げられる。無機物では、酸化モリブテンが好適な材料である。
第1上部中間層51の材料としてClevios PH500を使用する場合、第1上部中間層51の厚さは10nm以上100nm以下であることが好ましい。薄すぎる場合は、電子をブロックする作用が低下する。厚すぎる場合は、膜抵抗が大きくなり、第1光電変換層31で発生した電流を制限してしまうため、光変換効率が低下する。
第1上部中間層51の形成方法は、薄膜を形成できる方法であれば特に限定されない。例えば、スピンコート法などの塗布によって、第1上部中間層51を形成できる。
第1上部中間層51の材料を所望の厚さに塗布した後、ホットプレート等で加熱および乾燥する。例えば、140〜200℃で、1分間以上10分間以下程度、加熱および乾燥することが好ましい。塗布する溶液は、予めフィルターでろ過したものを使用することが望ましい。上記の第1上部中間層51についての説明は、第2上部中間層52についても同様である。
(下部中間層)
第1下部中間層41(電子輸送層)は、第1下部電極11(陰極)と第1光電変換層31(光活性層)との間に配置される。第1下部中間層41は、例えば、第1下部電極11の凹凸をレベリング(平滑化)して太陽電池セルの短絡を防ぐ。第1下部中間層41は、正孔をブロックして電子を効率的に輸送する。第1下部中間層41は、第1光電変換層31と第1下部中間層41との界面近傍で生じたエキシトンの消滅を抑制する。
第1下部中間層41の材料には、金属酸化物が用いられる。金属酸化物としては、例えば、ゾルゲル法にてチタンアルコキシドを加水分解して得たアモルファス性の酸化チタンなどが挙げられる。第1下部中間層41の形成方法は、薄膜を形成できる方法であれば特に限定されない。例えば、第1下部中間層41の形成には、スピンコート法が用いられる。第1下部中間層41の材料として酸化チタンを使用する場合、第1下部中間層41の厚さは、5nm以上50nm以下が望ましい。第1下部中間層41の厚さが上記の範囲よりも薄い場合には、ホールブロック効果が低下する。このため、第1光電変換層31で発生したエキシトンが電子とホールとに解離する前に失活してしまい、効率的に電流を取り出すことができない。第1下部中間層41が厚すぎる場合は、膜抵抗が大きくなり、第1光電変換層31で発生した電流を制限してしまうため、光変換効率が低下する。塗布する溶液は、あらかじめフィルターで濾過されていることが好ましい。所望の厚さとなるように溶液を塗布した後、ホットプレートなどを用いて加熱および乾燥する。50℃以上100℃以下の温度において、1分間以上10分間以下程度、加熱および乾燥する。加熱および乾燥は、空気中において加水分解を促進しながら行われる。無機物を用いる場合、金属カルシウムなどが好適な材料である。上記の第1下部中間層41についての説明は、第2下部中間層42についても同様である。第3下部中間層43には、第1下部中間層41と同様の材料および形成方法を用いることができる。
(上部電極および下部電極)
以下の第1下部電極11、第1上部電極21、第2下部電極12および第2上部電極22に関する説明において、単に「電極」という場合は、第1下部電極11、第1上部電極21、第2下部電極12および第2上部電極22の少なくともいずれかをいうものとする。
電極の材料は、導電性を有するものであれば特に限定されない。電極の形成には、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法、または、塗布法等が用いられる。これにより、電極として導電性を有する材料を含む膜を形成することができる。電極の材料としては、導電性の金属薄膜や、導電性の金属酸化物膜などが挙げられる。
光透過性を有する電極には、透明または半透明の導電性を有する材料が用いられる。透明または半透明の導電性を有する材料として、導電性の金属酸化物膜や半透明の金属薄膜等が挙げられる。具体的には、金属酸化物膜として、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、それらの複合体であるインジウム・スズ・オキサイド(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、または、インジウム・亜鉛・オキサイドなどからなる導電性ガラスを用いて作製された膜、などが挙げられる。金属薄膜の材料には、金、白金、銀、または、銅などが用いられる。光透過性を有する電極の材料は、ITOまたはFTOが好ましい。光透過性を有する電極の材料には、有機系の導電性ポリマーであるポリアニリンおよびその誘導体や、ポリチオフェンおよびその誘導体などを用いてもよい。
電極の材料としてITOを用いた場合、電極の厚さは、30ナノメートル(nm)以上300nm以下であることが好ましい。30nmより薄くすると、導電性が低下して抵抗が高くなり、光電変換効率低下の原因となる。300nmよりも厚くすると、ITOの可撓性が低下し、応力が作用するとITOが割れる場合がある。電極のシート抵抗は低いことが好ましく、電極例えば、10Ω/□以下である。
陽極として用いられる電極は、例えば仕事関数の高い材料を用いて形成される。この場合、陰極として用いられる電極には、例えば、仕事関数の低い材料を用いることが好ましい。仕事関数の低い材料としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属等が挙げられる。具体的には、Li、In、Al、Ca、Mg、Sm、Tb、Yb、Zr、Na、K、Rb、Cs、Ba、およびこれらの合金を挙げることができる。また、これらの仕事関数の低い材料のうちの少なくともいずれかと、金、銀、白金、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン、または、錫などとの合金でもよい。合金の例としては、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、および、カルシウム−アルミニウム合金等が挙げられる。
電極は、単層であってもよく、異なる仕事関数の材料で構成される層を積層したものであってもよい。
上部電極(上部電極21または第2上部電極22)の厚さは、例えば、10nm以上300nm以下である。上部電極が上記範囲よりも薄い場合は、抵抗が大きくなりすぎ、発生した電荷を十分に外部回路へ伝達できない。上部電極が上記範囲よりも厚い場合には、電極の形成に長時間を要するため材料温度が上昇し、光電変換層(有機層)にダメージを与えて性能が劣化してしまうことがある。さらに、材料を大量に使用するため、製造装置の占有時間が長くなり、コストアップに繋がる。
(光電変換層)
図2は、実施形態に係る太陽電池モジュールの一部を例示する模式的断面図である。
図2は、第1太陽電池セル81の一部を表している。
図2に表したように、第1光電変換層31(光活性層)は、第1上部電極21(陽極)と第1下部電極11(陰極)との間に配置されている。第1光電変換層31は、第1導電形の半導体層31nと、第2導電形の半導体層31pと、を含む。半導体層31nは、例えば、第1下部中間層41と半導体層31pとの間に設けられる。例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。第1導電形がp形であり、第2導電形がn形でもよい。
第1光電変換層31は、例えば、半導体層31nと半導体層31pとがバルクヘテロ接合した構造の薄膜である。バルクへテロ接合型の光電変換層の特徴は、n形半導体と第2p形半導体とがブレンドされ、ナノオーダーのpn接合が光電変換層の全体に広がっていることである。この構造は、例えば、ミクロ層分離構造と呼ばれる。
バルクへテロ接合型の第1光電変換層31では、混合されたp形半導体とn形半導体との接合面において生じる光電荷分離を利用して電流を得る。そして、バルクへテロ接合型の第1光電変換層31では、従来の積層型有機薄膜太陽電池よりもpn接合領域が広く、実際に発電に寄与する領域も第1光電変換層31の全体に広がっている。従って、バルクへテロ接合型有機薄膜太陽電池における発電に寄与する領域は、積層型有機薄膜太陽電池と比べて厚くなる。これにより、光子の吸収効率も向上し、取り出せる電流も増加する。
p形半導体には、電子供与性の性質を有する材料が用いられる。一方、n形半導体には、電子受容性の性質を有する材料が用いられる。実施形態においては、p形半導体およびn形半導体の少なくともいずれかに有機半導体が用いられる。
第1光電変換層31では、例えば、半導体層31nまたは半導体層31pが光Linを吸収することにより、エキシトンEXが発生する。発生したエキシトンEXは、pn接合面30f(半導体層31nと半導体層31pとの接合面)へ拡散により移動する。pn接合面30fに到達したエキシトンEXは、電子Ceと正孔Chとに分離される。正孔Chは、第1上部電極21に輸送される。電子Ceは、第1下部電極11に輸送される。これにより、電子Ce及び正孔Ch(光キャリア)が、外部に取り出される。
p形有機半導体としては、例えば、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリピロールおよびその誘導体、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体、オリゴチオフェンおよびその誘導体、ポリビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリシランおよびその誘導体、側鎖または主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリンおよびその誘導体、フタロシアニン誘導体、ポルフィリンおよびその誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、または、ポリチエニレンビニレンおよびその誘導体などを使用することができる。これらを併用してもよい。また、これらの共重合体を使用してもよい。例えば、共重合体としては、チオフェン−フルオレン共重合体、フェニレンエチニレン−フェニレンビニレン共重合体等が挙げられる。
好ましいp形有機半導体は、π共役を有する導電性高分子であるポリチオフェンおよびその誘導体である。ポリチオフェンおよびその誘導体は、優れた立体規則性を確保することができ、溶媒への溶解性が比較的高い。ポリチオフェンおよびその誘導体は、チオフェン骨格を有する化合物であれば特に限定されない。ポリチオフェンおよびその誘導体の具体例としては、例えば、ポリアルキルチオフェン、ポリアリールチオフェン、ポリアルキルイソチオナフテンおよびポリエチレンジオキシチオフェン等が挙げられる。ポリアルキルチオフェンとしては、ポリ3−メチルチオフェン、ポリ3−ブチルチオフェン、ポリ3−ヘキシルチオフェン、ポリ3−オクチルチオフェン、ポリ3−デシルチオフェンおよびポリ3−ドデシルチオフェンなどが挙げられる。ポリアリールチオフェンとしては、ポリ3−フェニルチオフェンおよびポリ3−(p−アルキルフェニルチオフェン)などが挙げられる。ポリアルキルイソチオナフテンとしては、ポリ3−ブチルイソチオナフテン、ポリ3−ヘキシルイソチオナフテン、ポリ3−オクチルイソチオナフテンおよびポリ3−デシルイソチオナフテンなどが挙げられる。
また近年では、カルバゾール、ベンゾチアジアゾールおよびチオフェンからなる共重合体であるPCDTBT(ポリ[N−9”−ヘプタ−デカニル−2,7−カルバゾール−アルト−5,5−(4’,7’−ジ−2−チエニル−2’,1’,3’−ベンゾチアジアゾール)])などの誘導体が、優れた光電変換効率を得られる化合物として知られている。
溶媒に溶解させた溶液を塗布することによって、これらの導電性高分子の膜を形成することができる。従って、大面積の有機薄膜太陽電池を、印刷法等により、安価な設備にて低コストで製造できる。
n形有機半導体としては、フラーレンおよびその誘導体を用いることが好ましい。ここで使用されるフラーレン誘導体は、フラーレン骨格を有する誘導体であれば特に限定されない。具体的には、C60、C70、C76、C78及びC84などを基本骨格として構成される誘導体が挙げられる。フラーレン誘導体では、フラーレン骨格における炭素原子が任意の官能基で修飾されていてもよい。この官能基同士が互いに結合して環を形成していてもよい。フラーレン誘導体には、フラーレン結合ポリマーも含まれる。溶剤に親和性の高い官能基を有し、溶媒への可溶性が高いフラーレン誘導体が好ましい。
フラーレン誘導体における官能基としては、例えば、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、シアノ基、アルコキシ基、及び、芳香族複素環基などが挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子や塩素原子などが挙げられる。アルキル基としは、例えば、メチル基やエチル基などが挙げられる。アルケニル基としては、例えば、ビニル基などが挙げられる。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基やエトキシ基などが挙げられる。芳香族複素環基としては、例えば、芳香族炭化水素基、チエニル基、及び、ピリジル基などが挙げられる。また、芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基やナフチル基などが挙げられる。より具体的には、水素化フラーレン、オキサイドフラーレン、及び、フラーレン金属錯体などが挙げられる。水素化フラーレンとしては、例えば、C60H36やC70H36などが挙げられる。オキサイドフラーレンとしては、例えば、C60やC70などが挙げられる。上述した中でも、フラーレン誘導体として、60PCBM([6,6]-フェニルC61酪酸メチルエステル)または70PCBM([6,6]-フェニルC71酪酸メチルエステル)を使用することが特に好ましい。未修飾のフラーレンを使用する場合、C70を使用することが好ましい。フラーレンC70は、光キャリアの発生効率が高く、有機薄膜太陽電池に使用するのに適している。
p形半導体がP3AT系である場合、第1光電変換層31におけるn形有機半導体とp形有機半導体との混合比率は、およそn:p=1:1であることが好ましい。また、p形半導体がPCDTBT系である場合、混合比率は、およそn:p=4:1であることが好ましい。
有機半導体を溶媒に溶解することによって、有機半導体を塗布することができる。塗布に用いる溶媒としては、不飽和炭化水素系溶媒、ハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒、ハロゲン化飽和炭化水素系溶媒、および、エーテル類などが挙げられる。不飽和炭化水素系溶媒としては、トルエン、キシレン、テトラリン、デカリン、メシチレン、n−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、および、tert−ブチルベンゼンなどが挙げられる。ハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒としては、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、および、トリクロロベンゼンなどが挙げられる。ハロゲン化飽和炭化水素系溶媒としては、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロブタン、ブロモブタン、クロロペンタン、クロロヘキサン、ブロモヘキサン、および、クロロシクロヘキサンなどが挙げられる。エーテル類としては、テトラヒドロフランおよびテトラヒドロピランなどが挙げられる。特に、ハロゲン系の芳香族溶剤が好ましい。これらの溶剤を単独、もしくは混合して使用することが可能である。
溶液を塗布して膜を形成する方法としては、スピンコート法、ディップコート法、キャスティング法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、スプレー法、スクリーン印刷、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、グラビア・オフセット印刷、ディスペンサー塗布、ノズルコート法、キャピラリーコート法、および、インクジェット法などが挙げられる。これらの塗布法を単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。なお、上記の第1光電変換層31についての説明は、第2光電変換層32についても同様である。
有機薄膜太陽電池モジュールに用いられる透明電極の抵抗値は、金属と比較すると高い。このため、例えば複数の太陽電池セルを設け、それらを直列に接続する。これにより、例えば、透明電極の面積の増大にともなう透明電極の抵抗値の増加を抑えることができる。例えば、1つの太陽電池セルの大きさは、10〜15mm程度であり、10cm〜15cm程度の大きさの基板上に、10個〜40個ほどの太陽電池セルが直列に接続される。
基板上に並べられた複数の太陽電池セル同士の間には、接続領域R1が設けられている。この接続領域R1において、太陽電池セルの透明電極と、隣接する太陽電池セルの対向電極(上部電極)とを電気的に接続する。例えば、接続領域R1において、第1下部電極11の一部と第2上部電極22の一部とが電気的に接続している。このようにして複数の太陽電池セルを直列に接続することができる。
有機薄膜太陽電池では、既に述べたように、光電変換層、下部中間層および上部中間層などを塗布によって形成することができる。塗布によって層を形成する際には、太陽電池セルのそれぞれに対応するように、層を分離させる。例えば、1つの太陽電池セルの下部中間層は、隣接する太陽電池セルの下部中間層と、接続領域R1を介して分離するように設けられる。これにより、複数の太陽電池セルを互いに分離して形成し、それらを直列に接続することができる。
しかしながら、このように接続領域R1で層を分離した場合には、使用者が太陽電池モジュールを見たときに、接続領域R1の見え方と、太陽電池セルが設けられた領域の見え方と、が異なってしまう。例えば、接続領域R1が目立って、太陽電池モジュールの見栄えが悪くなることがある。
これに対して、実施形態に係る太陽電池モジュールにおいては、接続領域R1に第3下部中間層43が設けられている。第3下部中間層43は、第1下部中間層41および第2下部中間層42と連続している。このため、太陽電池セルの見え方と、接続領域R1の見え方と、の差を小さくすることができる。これにより、例えば、接続領域R1が目立たなくなり、太陽電池モジュールの見栄えを良くすることができる。
実施形態においては、第3下部中間層43の抵抗値(X軸方向に沿った抵抗値)は、第1部分22aの抵抗値よりも十分高いことが望ましい。第3下部中間層43のシート抵抗は、第1部分22aのシート抵抗よりも十分高いことが望ましい。これにより、第3下部中間層43に、第1下部中間層41及び第2下部中間層42と同じ材料を用いても、第1下部電極11と第2下部電極12との短絡の発生を抑制することができる。これにより、第1太陽電池セル81と第2太陽電池セル82とを実質的に直列に接続することができる。
一方、第3下部中間層43に第1下部中間層41と同じ材料を用いた場合、第1下部中間層41が電荷輸送層として働くために、第3下部中間層43の抵抗率は、高すぎないことが望ましい。
例えば、第3下部中間層43の抵抗値は、第1部分22aの抵抗値の1×10倍以上1×1011倍以下である。例えば、第3下部中間層43のシート抵抗値は、1×10Ω/□以上1×1010Ω/□以下である。例えば、第3下部中間層43の抵抗率は、第1部分22aの抵抗率の1×10倍以上1×1010倍以下である。抵抗率は、例えば、SIMSなどによって材料を分析することによって求めることができる。
図1(b)に表したように、第2光電変換層32は、第1下部電極11と第2下部電極12との間に位置する端部32eを有する。端部32eは、第1方向(Z軸方向)と交差する方向(例えばX軸方向)における端部である。端部32eと第2下部電極12との間の距離L1(X軸方向に沿った距離)は、第3下部中間層43の厚さT1(Z軸方向に沿った膜の長さ)よりも長いことが望ましい。例えば、距離L1は、厚さT1の1000倍以上50000倍以下である。これにより、第3下部中間層43の抵抗値を高くすることができる。例えば、厚さT1は、5nm以上50nm以下であり、距離L1は、50μm以上250μm以下である。厚さT1や距離L1は、例えば、電子顕微鏡などで、太陽電池モジュール110の断面を観察することによって求めることができる。
以上説明したような第3下部中間層43を設けることによって、第1太陽電池セル81と第2太陽電池セル82とを実質的に直列に接続し、太陽電池モジュールの見栄えを向上させることができる。
次に、実施形態に係る太陽電池モジュール110の製造方法の例について説明する。
図3(a)、図3(b)、図3(c)、図4(a)、図4(b)および図4(c)は、実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法を例示する模式的断面図である。
図3(a)に表したように、基板5の上に、第1下部電極11および第2下部電極12を形成する(下部電極形成工程)。例えば、基板5には、透明基板としてガラスが用いられる。基板5上に、第1下部電極11および第2下部電極12となるITO膜を、スパッタによって形成する。その後、エッチングによってITO膜をパターニングして、第1下部電極11および第2下部電極12を形成する。
その後、図3(b)に表したように、第1下部中間層41、第2下部中間層42および第3下部中間層43を形成する(下部中間層形成工程)。後述するように、第1〜第3下部中間層41〜43の上には、光電変換層が塗布により形成される。ここで、第1〜第3下部中間層41〜43には、光電変換層の塗布に用いられる有機半導体を含む液体(光活性層インク)に対して撥液性を有する材料が用いられる。
この例では、第1〜3下部中間層41〜43として、CsCO膜が用いられる。例えば、CsCO膜を複数のセル(複数の下部電極)にわたって連続的に塗布する。CsCO膜を用いる場合には、溶媒にCsCOを溶かした溶液を、バーコート法を用いて複数のセルにわたって連続的に塗る。このようにして形成されたCsCO膜のうち、第1下部電極11上に形成された部分が第1下部中間層41となり、第2下部電極12上に形成された部分が第2下部中間層42となり、第1下部電極11と第2下部電極12との間において基板5上に形成された部分が第3下部中間層43となる。
その後、第1下部中間層41の表面状態および第2下部中間層42の表面状態を変化させる(表面処理工程)。例えば、図3(c)に表したように、太陽電池セルの端部に対応する領域に遮光部60(マスク)を形成する。例えば、第3下部中間層43の上に遮光部60を形成する。そして、遮光部60の上からUVオゾン処理を行う。これにより、マスクの開口部に対応した第1下部中間層41および第2下部中間層42は、UVオゾン処理される。遮光部60の下に設けられた第3下部中間層43は、UVオゾン処理されない。UVオゾン処理によって、第1下部中間層41の表面の光活性層インクに対する濡れ性、および、第2下部中間層42の表面の光活性層インクに対する濡れ性が変化する。第1下部中間層41の表面および第2下部中間層42の表面は、有機半導体を含む液体に対して親液性となる。第3下部中間層43は、有機半導体を含む液体をはじく特性を維持する。その後、遮光部60を除去する。
図4(a)に表したように、第1光電変換層31および第2光電変換層32を形成する(光電変換層形成工程)。第1光電変換層31および第2光電変換層32は、有機半導体を含む液体を塗布することによって形成される。有機半導体を含む液体を複数のセルにわたって連続的に塗布する。ここで、図3(c)において説明したように、UVオゾン処理が行われていない領域では、有機半導体を含む液体がはじかれる。したがって、光電変換層は、セル毎に分離される。すなわち、第1下部中間層41の上に第1光電変換層31が形成され、第2下部中間層42の上に第2光電変換層32が形成される。そして、第3下部中間層43の上には、光電変換層が形成されない。このように第3下部中間層43に有機半導体を含む液体をはじく特性を持つ材料を用いることで、有機半導体を含む液体の塗布範囲を制限することができる。
その後、図4(b)に表したように、第1光電変換層31の上に第1上部中間層51を形成し、第2光電変換層32の上に第2上部中間層52を形成する(上部中間層形成工程)。第1上部中間層51および第2上部中間層52には、例えば、V膜が用いられる。
さらに、図4(c)に表したように、塗布又は蒸着などを用いて、第1上部中間層51の上に第1上部電極21を形成し、第2上部中間層52の上に第2上部電極22を形成する(上部電極形成工程)。第1上部電極21および第2上部電極22には、例えば、Ag膜が用いられる。
以上説明したようにして、実施形態に係る太陽電池モジュール110が完成する。
下部中間層や光電変換層の塗布には、バーコート法の他にも、ダイコート法、ワイアーバーコート法、スプレー法、スクリーン印刷、ディスペンサー塗布、ノズルコート法またはキャピラリーコート法を用いてもよい。これらの方法でも、下部中間層や光電変換層を複数のセルにわたって連続的に塗布することができる。
以上説明した有機薄膜太陽電池モジュールは、シリコン、CIGSまたはCdTeなどの無機系材料をベースとした太陽電池モジュールに比べて、塗布や印刷という簡便な方法で生産することができる。このため、製造コストを低くすることができる。高分子有機材料を用いる場合、有機材料を溶媒に溶かし、これを塗布することによって膜を形成する。この手法は、蒸着やスパッタを用いた場合に比べて、真空装置を用いないため初期コストを抑制することができる。
例えば、太陽電池セル毎に、光電変換層や下部中間層を塗布によって形成する参考例の方法がある。この方法では、接続領域R1の幅を狭くし過ぎると、セル毎に光電変換層を塗り分けることが難しく、歩留まりの低下に繋がることがある。
これに対して、実施形態に係る太陽電池モジュール110の製造方法においては、接続領域R1に対応した第3下部中間層43を、有機半導体を含む液体に対して撥液性とする。そして複数の太陽電池セルにわたって有機半導体を含む液体を塗布する。これにより、接続領域R1の幅を狭くしやすい。また、例えば、太陽電池モジュールの平坦性を向上させることができる。例えば、接続領域R1の幅を狭くすることで、使用者が太陽電池モジュール110を見たときに、接続領域R1が目立ちにくくなる。これにより、太陽電池モジュールの見栄えを良くすることができる。
有機薄膜太陽電池モジュールの光電変換効率は、無機系太陽電池モジュールと比べて、低い場合がある。
例えば、前述の接続領域R1には、光電変換層が設けられない。このため接続領域R1は、発電に寄与しない。このため、接続領域R1が大きいと、有機薄膜太陽電池モジュールの開口率(太陽電池モジュールの面積に対する発電に寄与する領域の面積の割合)が低下する。
太陽電池セルの発電特性が向上し発生電流が増加すると、第1下部電極11および第2下部電極12に用いられる透明電極に流れる電流も増加する。透明電極内で生じる電位差が大きいと、太陽電池モジュールの光電特性が劣化する。そこで、例えば、太陽電池セルの幅を狭くすることで、透明電極内に生じる電位差を小さくすることができる。一方、太陽電池セルの幅を狭くした場合には、それに伴って接続領域R1の幅を狭くしないと、太陽電池モジュールの開口率が低下する。しかしながら、セル毎に光電変換層などを塗布する場合、接続領域R1を狭めることは、歩留まりの低下に繋がる場合がある。
これに対して、実施形態に係る太陽電池モジュール110の製造方法によれば、第3下部中間層43の表面を有機半導体を含む液体に対して撥液性とすることで、狭い接続領域R1を形成することができる。
図5は、実施形態に係る別の太陽電池モジュールを例示する模式的平面図である。
図5に表したように、実施形態に係る太陽電池モジュール111は、基板上に設けられた複数の太陽電池セル80を含む。複数の太陽電池セル80は、例えば、第1太陽電池セル81および第2太陽電池セル82を含む。複数の太陽電池セル80のそれぞれには、第1太陽電池セル81または第2太陽電池セル82と同様の説明を適用することができる。太陽電池モジュール111は、例えば、腕時計に用いられる太陽電池モジュールである。
複数の太陽電池セル80のそれぞれの平面形状(X−Y平面に投影した形状)は、互いに異なっている。例えば第1太陽電池セル81の平面形状は、第2太陽電池セル82の平面形状と異なる。第1太陽電池セル81の面積は、第2太陽電池セル82の面積と異なっていてもよい。
例えば、第1太陽電池セル81は、X−Y平面に投影したときに、接続領域R1が延在する方向(Y軸方向)とは異なる方向に延在する端部81eを有する。第2太陽電池セル82は、X−Y平面に投影したときに、接続領域R1が延在する方向および端部81eが延在する方向とは異なる方向に延在する端部82eを有する。端部81eおよび端部82eは、曲線状であってもよい。
腕時計などに用いられる太陽電池モジュールにおいても、第3下部中間層43を設けることによって、太陽電池セルの見え方と、接続領域R1の見え方と、の差を小さくすることができる。太陽電池モジュールの見栄えを良くすることができる。これにより、腕時計の装飾性を向上させることができる。
腕時計用の太陽電池モジュールは、設置される場所の面積が限定されるため、モジュール面積が比較的小さい。このため、接続領域R1を小さくすることが望ましい。しかしながら、複数の太陽電池セルの平面形状が互いに異なる場合には、太陽電池セル毎に光電変換層を塗布することは難しい。例えば、複数の太陽電池セルの平面形状が互いに異なる場合には、バーコート法やダイコート法などの塗布法を用いたパターニングは困難な場合がある。
これに対して、実施形態に係る太陽電池モジュールの製造方法では、第3下部中間層43の表面を有機半導体を含む液体に対して撥液性とすることで、狭い接続領域R1を形成することができる。
図6は、実施形態に係る太陽電池モジュールを用いた太陽光発電パネルを例示する模式的平面図である。
図6に表したように、太陽光発電パネル200は、複数の太陽電池モジュール110を含む。複数の太陽電池モジュール110は、X−Y平面上に並べて設けられている。この例では、1つの太陽電池モジュール110は、X−Y平面に投影したときに一辺が20cm〜30cm程度の矩形状である。このような太陽電池モジュール110がX軸方向に3枚、Y軸方向に4枚並べられている。これにより、1m程度×1.2m程度の太陽光発電パネルが形成されている。
1つの太陽電池モジュール110においては、基板5上に、複数の太陽電池セル80が並べて設けられる。基板5のX−Y平面に投影した形状は、例えば、矩形状である。この例において、太陽電池セル80のX−Y平面に投影した形状は、Y軸方向に沿って延びる長方形状である。複数の太陽電池セル80は、X軸方向に並べられている。複数の太陽電池セル80は、例えば、直列に接続される。
なお、太陽電池モジュール110の平面形状や太陽光発電パネル200の平面形状は、矩形状に限らず、任意の形状でよい。太陽電池セル80の数は、基板5のサイズなどに応じた任意の数でよい。複数の太陽電池セル80の一部は、並列に接続されていてもよい。
このような太陽光発電パネルにおいて、太陽電池セル80間の接続領域R1を小さくすることで、太陽電池モジュール110の開口率を高めることができる。これにより、効率の高い太陽光発電パネルを得ることができる。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る別の太陽電池モジュールを例示する模式的断面図である。
図7(a)に表したように、実施形態に係る太陽電池モジュール112においても、基板5と、第1下部電極11と、第1上部電極21と、第1光電変換層31と、第1下部中間層41と、第1上部中間層51と、第2下部電極12と、第2上部電極22と、第2光電変換層32と、第2下部中間層42と、第3下部中間層43と、第2上部中間層52と、が設けられる。これらについては、太陽電池モジュール110における説明と同様の説明を適用することができる。
図7(b)は、図7(a)の第1光電変換層31と第2光電変換層32との間の領域を拡大して表している。
太陽電池モジュール112は、さらに第3上部中間層53を含む。第3上部中間層53は、第3下部中間層43と、第1部分22aとの間に設けられる。
第3上部中間層53は、第1上部中間層51および第2上部中間層52と連続している。例えば、第1〜第3上部中間層51〜53のそれぞれは、1つの膜に含まれた一部分であってもよい。第3上部中間層53の材料や形成方法は、第1上部中間層51についての説明と同様である。例えば、第3上部中間層53は、第1上部中間層51の材料と同じ材料を含み、第2上部中間層52の材料と同じ材料を含む。
太陽電池モジュール112においては、接続領域R1に、第1上部中間層51および第2上部中間層52と連続した第3上部中間層53が設けられている。これにより、第1太陽電池セル81の見え方と、接続領域R1の見え方と、の差を小さくすることができる。これにより、太陽電池モジュールの見栄えを良くすることができる。例えば、腕時計用の太陽電池モジュールなどに用いることで、腕時計の装飾性を向上させることができる。
第3上部中間層53の抵抗値(X軸方向に沿った抵抗値)は、第1部分22aの抵抗値よりも十分高いことが望ましい。第3上部中間層53のシート抵抗は、第1部分22aのシート抵抗よりも十分高いことが望ましい。これにより、第3下部中間層43に、第1上部中間層51及び第2上部中間層52と同じ材料を用いても、第1上部電極21と第2上部電極22との短絡の発生を抑制することができる。これにより、第1太陽電池セル81と第2太陽電池セル82とを実質的に直列に接続することができる。
一方、第3上部中間層53に第1上部中間層51と同じ材料を用いた場合、第1上部中間層51が正孔輸送層として働くために、第3上部中間層53の抵抗率は、高すぎないことが望ましい。
例えば、第3上部中間層53の抵抗値は、第1部分22aの抵抗値の2×10倍以上2×1010倍以下である。例えば、第3上部中間層53のシート抵抗値は、2×10Ω/□以上2×10Ω/□以下である。例えば、第3上部中間層53の抵抗率は、第1部分22aの抵抗率の1×10倍以上1×1010倍以下である。例えば、第3上部中間層53の厚さT2(Z軸方向に沿った膜の長さ)は、10nm以上100nm以下である。第1上部電極21と第2上部電極22との間の、X軸方向に沿った距離L2は、例えば、50μm以上250μm以下である。
以上説明したような第3上部中間層53を設けることによって、太陽電池モジュールの見栄えをさらに向上させることができる。
実施形態によれば、見栄えのよい太陽電池モジュールが提供できる。
本願明細書において、「電気的に接続」には、直接接触して接続される場合の他に、他の導電性部材などを介して接続される場合も含む。
なお、本願明細書において、「垂直」は、厳密な垂直だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、基板、上部電極、下部電極、光電変換層、下部中間層、上部中間層などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した太陽電池モジュールおよびその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての太陽電池モジュールおよびその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5…基板、 11…第1下部電極、 12…第2下部電極、 21…第1上部電極、 22…第2上部電極、 22a…第1部分、 30f…pn接合面、 31…第1光電変換層、 31n、31p…半導体層、 32…第2光電変換層、 41…第1下部中間層、 42…第2下部中間層、 43…第3下部中間層、 51…第1上部中間層、 52…第2上部中間層、 53…第3上部中間層、 60…遮光部、 80…太陽電池セル、 81…第1太陽電池セル、 81e…端部、 82…第2太陽電池セル、 82e…端部、 110、111、112…太陽電池モジュール、 200…太陽光発電パネル、 L1…距離、 R1…接続領域、 T1、T2…厚さ
本発明の実施形態によれば、基板と、第1上部電極と、第1下部電極と、第1光電変換層と、第1下部中間層と、第1上部中間層と、第2上部電極と、第2下部電極と、第2光電変換層と、第2下部中間層と、第2上部中間層と、第3下部中間層と、第3上部中間層と、を含む太陽電池モジュールが提供される。前記第1下部電極は、前記第1上部電極と前記基板との間に設けられる。前記第1光電変換層は、前記第1上部電極と前記第1下部電極との間に設けられ有機半導体を含む。前記第1下部中間層は、前記第1光電変換層と前記第1下部電極との間に設けられる。前記第1上部中間層は、前記第1上部電極と前記第1光電変換層との間に設けられる。前記第2上部電極は、前記第1下部電極から前記第1上部電極へ向かう第1方向と交差する方向において前記第1上部電極と離間する。前記第2下部電極は、前記第2上部電極と前記基板との間に設けられる。前記第2光電変換層は、前記第2上部電極と前記第2下部電極との間に設けられ有機半導体を含む。前記第2下部中間層は、前記第2光電変換層と前記第2下部電極との間に設けられる。前記第2上部中間層は、前記第2上部電極と前記第2光電変換層との間に設けられる。前記第2上部電極は、前記第1光電変換層と前記第2光電変換層との間に設けられた第1部分を含む。前記第3下部中間層は、前記第1部分と前記基板との間に配置される。前記第3上部中間層は、前記第1部分と前記第3下部中間層との間に設けられる。前記第1部分の一部と前記第1下部電極の一部とは、前記第3下部中間層及び前記第3上部中間層を介して重なる。





Claims (13)

  1. 基板と、
    第1上部電極と、
    前記第1上部電極と前記基板との間に設けられた第1下部電極と、
    前記第1上部電極と前記第1下部電極との間に設けられ有機半導体を含む第1光電変換層と、
    前記第1光電変換層と前記第1下部電極との間に設けられた第1下部中間層と、
    前記第1下部電極から前記第1上部電極へ向かう第1方向と交差する方向において前記第1上部電極と離間した第2上部電極と、
    前記第2上部電極と前記基板との間に設けられた第2下部電極と、
    前記第2上部電極と前記第2下部電極との間に設けられ有機半導体を含む第2光電変換層と、
    前記第2光電変換層と前記第2下部電極との間に設けられた第2下部中間層と、
    と、
    第3下部中間層と、
    を備え、
    前記第2上部電極は、前記第1光電変換層と前記第2光電変換層との間に設けられた第1部分を含み、
    前記第3下部中間層は、前記第1部分と前記基板との間に配置された太陽電池モジュール。
  2. 前記第3下部中間層は、前記第1下部中間層および前記第2下部中間層と連続した、請求項1記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記第2光電変換層は、前記第1下部電極と前記第2下部電極との間に位置する、前記交差する方向における端部を有し、
    前記端部と前記第2下部電極との間の距離は、前記第3下部中間層の厚さの1000倍以上である、請求項1または2記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記第1部分の前記交差する方向に沿った抵抗値は、前記第3下部中間層の前記交差する方向に沿った抵抗値よりも低い、請求項1〜3のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記第1上部電極と前記第1光電変換層との間に設けられた第1上部中間層と、
    前記第2上部電極と前記第2光電変換層との間に設けられた第2上部中間層と、
    前記第1部分と前記第3下部中間層との間に設けられた第3上部中間層と、
    をさらに備えた、請求項1〜4のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記第3上部中間層は、前記第1上部中間層と前記第2上部中間層と連続した、請求項5記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記第3下部中間層は、前記第1下部中間層に含まれる材料と同じ材料を含み、前記第2下部中間層に含まれる材料と同じ材料を含む、請求項1〜6のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  8. 基板の上に、第1下部電極と、前記第1下部電極と離間した第2下部電極と、を形成する下部電極形成工程と、
    前記第1下部電極の上に第1下部中間層を形成し、前記第2下部電極の上に第2下部中間層を形成する下部中間層形成工程と、
    前記第1下部中間層の表面状態および前記第2下部中間層の表面状態を変化させる処理工程と、
    前記1下部中間層の上に有機半導体を含む第1光電変換層を形成し、前記第2下部中間層の上に有機半導体を含む第2光電変換層を形成する光電変換層形成工程と、
    前記第1光電変換層の上に第1上部電極を形成し、前記第2光電変換層の上に第2上部電極を形成する上部電極形成工程と、
    を備えた太陽電池モジュールの製造方法。
  9. 前記下部中間層形成工程は、前記第1下部電極と前記第2下部電極との間に第3下部中間層を形成することを含む、請求項8記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  10. 前記第3下部中間層は、前記第1下部中間層および前記第2下部中間層と連続した、請求項9記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  11. 前記第3下部中間層は、前記第1下部中間層に含まれる材料と同じ材料を含み、前記第2下部中間層に含まれる材料と同じ材料を含む、請求項9または10記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  12. 光電変換層形成工程は、第1下部中間層および第2下部中間層の上に有機半導体を含む液体を塗布することを含む、請求項8〜11のいずれか1つに記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  13. 前記処理工程は、前記第1下部中間層の表面の前記液体に対する濡れ性、および、前記第2下部中間層の表面の前記液体に対する濡れ性、を変化させることを含む、請求項12記載の太陽電池モジュールの製造方法。
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