JP2016166832A - 熱流束センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】裏面が被測定部材に固定され、表面上に熱を有する流体が流れることにより厚さ方向に熱流束が発生する熱流束センサにおいて、センサ基板による熱抵抗が無い場合における真の熱流束を検出信号として得られるようにする。【解決手段】熱流束により生じる表面11と裏面12との間の温度差に起因してゼーベック効果による起電力が発生するようになっているセンサ基板10と、センサ基板10に設けられ、起電力を熱流束の検出信号として検出する検出部21、22と、を備え、検出部は第1の検出部21と、厚さ方向の熱抵抗が第1の検出部21とは異なる第2の検出部22とよりなる。第1の検出部21にて検出された第1の検出信号と第2の検出部22にて検出された第2の検出信号とから演算を行い、センサ基板10による熱抵抗分をキャンセルした信号を求める。【選択図】図2

Description

本発明は、センサ基板の厚さ方向に発生する熱流束により生じる表面と裏面との間の温度差に起因して、ゼーベック効果による起電力を発生させ、この起電力を熱流束の検出信号として検出する熱流束センサに関する。
従来より、この種の熱流束センサとして、表面上に熱(冷熱を含む)を有する流体が流れることにより厚さ方向に熱流束が発生するセンサ基板を備えたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
ここで、センサ基板においては、この熱流束により生じる表面と裏面との間の温度差に起因して、ゼーベック効果による起電力が発生するようになっている。そして、センサ基板の表面には、熱電対よりなる検出部が設けられており、この検出部によって上記起電力を熱流束の検出信号として検出するようにしている。
特許第5523985号公報
ところで、上記したような熱流束センサは、熱を有する流体が発生する環境に設けられた被測定部材上に設置される。具体的には、センサ基板の裏面を被測定部材に固定し、センサ基板の表面上を流体が流れるように、当該設置が行われる。
そうすると、センサ基板が当該基板の厚さ分、被測定部材上に突出した形となる。そのため、センサ基板の厚さ分による熱抵抗が、基板厚さ方向の熱流束の流れを阻害する。ここで、熱流束とは、単位時間当たりに単位面積を通過する熱量である。
このように、熱流束センサによって基板厚さ方向の熱流束の流れが阻害されるため、当該熱流束としては、被測定部材上にセンサ基板が無い状態の真の値、つまり、基板厚さ=0の場合の値を検出信号として検出することはできなかった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、裏面が被測定部材に固定され、表面上に熱を有する流体が流れることにより厚さ方向に熱流束が発生する熱流束センサにおいて、センサ基板による熱抵抗が無い場合における真の熱流束を検出信号として得られるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、表面(11)上に熱を有する流体(Y1)が流れることにより厚さ方向に熱流束が発生し、この熱流束により生じる表面と裏面(12)との間の温度差に起因して、ゼーベック効果による起電力が発生するようになっているセンサ基板(10)と、センサ基板に設けられ、起電力を熱流束の検出信号として検出する検出部(21、22)と、を備える熱流束センサであって、次のような点を特徴としている。
すなわち、請求項1の熱流束センサにおいては、検出部は、第1の検出部(21)と、センサ基板の厚さ方向の熱抵抗が第1の検出部とは異なる第2の検出部(22)と、よりなるものであり、第1の検出部にて検出された第1の検出信号と第2の検出部にて検出された第2の検出信号とから演算を行い、センサ基板による熱抵抗分をキャンセルした信号を求め、当該キャンセルした信号を出力するようにしたことを特徴とする。
それによれば、検出信号である熱流束においてセンサ基板による熱抵抗分を排除することができるため、当該熱抵抗が無い場合における真の熱流束を検出信号として得ることができる。
ここで、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の熱流束センサにおいて、第1の検出部と第2の検出部とでは、センサ基板の厚さが異なることによって熱抵抗が異なっているものにできる。
そして、この場合、第1の検出部におけるセンサ基板の厚さをd1、第1の検出信号をQ1とし、第2の検出部におけるセンサ基板の厚さをd2、第2の検出信号をQ2として、当該2個の値(d1、Q1)および(d2、Q2)から決まる、センサ基板の厚さと検出信号との負の比例関係から、センサ基板の厚さを0としたときの検出信号を、当該2個の値を用いて直線外挿することにより求め、当該求められた信号をキャンセルした信号として出力するようにする。
このように、請求項2の熱流センサによれば、第1の検出部と第2の検出部とで基板厚さを異ならせることにより、真の熱流束を検出信号として得ることができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態にかかる熱流束センサを示す概略平面図である。 図1に示される熱流束センサの概略断面図である。 第1実施形態におけるセンサ基板の厚さと熱流束との関係を概略的に示すグラフである。 本発明の第2実施形態にかかる熱流束センサを示す概略平面図である。 本発明の第3実施形態にかかる熱流束センサを示す概略平面図である。 本発明の第4実施形態にかかる熱流束センサを示す概略平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる熱流束センサS1について、図1、図2を参照して述べる。この熱流束センサS1は、用途を限定するものではないが、たとえば自動車などの車両に搭載され、エンジンルーム内のケーシング等から気流への熱流束を測定するものとして、適用される。
図1、図2に示されるように、本実施形態の熱流束センサS1は、熱を有する流体Y1が発生する環境に設けられた被測定部材100上に設置される。この被測定部材100は、たとえば上記したエンジンルーム内のケーシングである。
熱流束センサS1は、両板面の一方を表面11、他方を裏面12とする板状をなすセンサ基板10を備えたものであり、ここでは矩形板状をなすものとされている。センサ基板10は、裏面12が被測定部材100に固定されることで被測定部材100に設置されている。そして、センサ基板10の表面11上を流体Y1が流れるようになっている。
図2に示されるように、センサ基板10においては、表面11上に流体Y1が流れることにより基板厚さ方向に熱流束が発生し、この熱流束により生じる表面11と裏面12との間の温度差に起因して、ゼーベック効果による起電力が発生する。
このセンサ基板10は、絶縁性材料よりなる基板であり、たとえばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド(PEI)、液晶ポリマー(LCP)などの熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂等よりなる。
ここで、本実施形態のセンサ基板10においては、中央部とその周辺部とで基板構成材料である絶縁性材料は同一であるが、基板厚さが異なっており、中央部が厚く、それに比して周辺部が薄いものとされている。そして、厚い中央部が第1の検出部21として構成され、薄い周辺部が第2の検出部22として構成されている。
本実施形態では、肉厚の平面矩形をなす第1の検出部21の外周に、平面矩形枠状をなす第2の検出部22が一体に配置されている。なお、このようにセンサ基板10の厚さを部分的に異ならせることは、たとえばプレス加工等により行えるし、また、センサ基板10が多層基板の場合は層数を変えて厚さを異ならせることも可能である。
これら第1の検出部21および第2の検出部22は、センサ基板10に発生する上記起電力を熱流束の検出信号として検出するものである。図示しないが、各検出部21、22においては、センサ基板10に設けた貫通孔に、異なる2種の金属や半導体が埋め込まれて、これらが直列に接続されることで、熱電対が構成されている。ここで、たとえば2種の金属としては、固相焼結されたP型を構成するBi−Sb−Te合金と、N型を構成するBi−Te合金との組み合わせや、Cuとコンスタンタンとの組み合わせ等が挙げられる。
このような熱電対の構成は、たとえば上記特許文献1のものと同様である。そして、各検出部21、22は、この熱電対によって熱流束の検出信号としての上記起電力を取り出すようになっている。ここで、図1に示されるように、各検出部21、22は上記熱電対に接続されたCu等よりなる端子部30を有しており、この端子部30によって上記起電力としての検出信号を取り出すようになっている。
また、端子部30には、絶縁被覆された金属配線などよりなる配線部材40が接続され、この配線部材40を介して、各検出部21、22は、図示しない回路部に接続されている。この回路部は、各検出部21、22からの検出信号(起電力)の測定や、これら検出信号の演算処理を行うようになっている。
本実施形態では、センサ基板10の異なる部位に第1の検出部21および第2の検出部22を設けることにより、これら検出部21、22は互いに、センサ基板10の厚さ方向の熱抵抗が異なるものとしている。ここでは、上述のように、第1の検出部21と第2の検出部22とでは、基板の構成材料すなわち熱伝導率は変えずに、基板厚さを異ならせることによって熱抵抗が異なっている。
熱流束Qは、基板厚さ方向の熱抵抗Rと負の比例関係にあり、この熱抵抗Rはセンサ基板10の厚さ(基板厚さ)dをセンサ基板10の熱伝導率λで割ったものに相当する。つまり、kを負の数として、Q=k・R=k・(d/λ)の関係がある。そのため、基板厚さdが異なる第1の検出部21と第2の検出部22とでは、検出される熱流束としての検出信号が異なってくる。
そして、本実施形態では、第1の検出部21にて検出された第1の検出信号と第2の検出部22にて検出された第2の検出信号とから演算を行い、センサ基板による熱抵抗R分をキャンセルした信号を求め、当該キャンセルした信号を出力するようにしている。この演算処理は、上記した図示しない回路部により行われる。
この演算処理について具体的に述べる。各検出部21、22にて検出を行い、第1の検出部21における基板厚さをd1、第1の検出信号である熱流束をQ1とし、第2の検出部22における基板厚さをd2、第2の検出信号である熱流束をQ2とする。
そして、当該2個の値(d1、Q1)および(d2、Q2)から、図3に示されるように、基板厚さdと検出信号である熱流束Qとの負の比例関係を求める。ここで、上記したQ=k・R=k・(d/λ)の関係から明らかなように、熱抵抗Rと熱流束Qとの関係も、この図3の関係と同様の負の比例関係となる。
そして、この基板厚さdと熱流束Qとの負の比例関係から、基板厚さdを0としたときの熱流束(検出信号)Q0を、上記2個の値を用いて直線外挿することにより求める。この図3の関係において直線外挿した基板厚さd=0のときの熱流束Q0は、熱抵抗R=0のときの熱流束、つまり真の熱流束Q0に相当する。
これにより、直線外挿によって求められた信号は、熱抵抗R=0のときの真の熱流束Q0であり、センサ基板10による熱抵抗R分をキャンセルした信号として出力される。なお、限定するものではないが、たとえば、第2の検出部22の基板厚さd2は、第1の検出部21の基板厚さd1の2倍程度、具体的にはd1:0.1mm程度、d2:0.2mm程度とすることができる。
このように、本実施形態によれば、第1の検出部21と第2の検出部22とで基板厚さdを異ならせることにより、検出信号である熱流束Qにおいてセンサ基板10による熱抵抗R分を排除することができる。そのため、当該熱抵抗Rが無い場合における真の熱流束Q0を検出信号として得ることができる。
[他の例]
上記した例では、第1の検出部21と第2の検出部22とでは、基板厚さdを異ならせることによって熱抵抗Rを異ならせたものであった。これに対して、基板中央側の第1の検出部21と基板周辺側の第2の検出部22とでは、基板厚さdを一定として基板を構成する絶縁性材料の熱伝導率λを異ならせることによって熱抵抗Rを異ならせたものであってもよい。
この場合でも、上記したQ=k・R=k・(d/λ)の関係から、各検出部21、22の間で、基板厚さdが同じであって熱伝導率λを変えれば、熱抵抗Rを異ならせることができる。そして、上記図3のグラフと同様に、熱抵抗Rと熱流束Qとの負の比例関係を求めることができる。
なお、各検出部21、22における熱伝導率λを変えて熱抵抗Rを異ならせることは、センサ基板10の構成材料の種類を変えることで実現できる。たとえば、樹脂材料の種類を変えればよい。また、通常、樹脂の熱伝導率λは0.3W/m・k程度であるが、セラミックの熱伝導率λは樹脂よりも一桁以上大きいものであり、樹脂とセラミックとの組み合わせで構成材料を変えてもよい。つまり、本例では、第1の検出部21と第2の検出部22とは、基板の構成材料の相違により区画される。
こうして、本例においても、熱伝導率λが異なる第1の検出部21と第2の検出部22とでは、熱抵抗Rが異なることで熱流束Qとしての検出信号が異なってくる。そのため、本例でも、第1の検出部21にて検出された第1の検出信号と第2の検出部22にて検出された第2の検出信号とから演算を行い、熱抵抗R分をキャンセルした信号を求め、当該キャンセルした信号を出力する。
本例の演算処理について具体的に述べる。各検出部21、22にて検出を行い、第1の検出部21における熱抵抗をR1、第1の検出信号である熱流束をQ1とし、第2の検出部22における熱抵抗をR2、第2の検出信号である熱流束をQ2とする。
そして、当該2個の値(R1、Q1)および(R2、Q2)から、熱抵抗Rと熱流束Qとの負の比例関係を求める。具体的に、この熱抵抗Rと熱流束Qとの負の比例関係は、上記図3において、横軸を熱抵抗Rとし、d1をR1、d2をR2に置き換えたものとみなすことができる。
そして、この熱抵抗Rと熱流束Qとの負の比例関係から、熱抵抗Rを0としたときの熱流束(検出信号)Q0を、上記2個の値を用いて直線外挿することにより求める。当該負の比例関係において直線外挿した熱抵抗R=0のときの熱流束Q0は、真の熱流束Q0に相当する。
このように、本例においても直線外挿によって求められた信号は、熱抵抗R=0のときの真の熱流束Q0であり、センサ基板10による熱抵抗R分をキャンセルした信号として出力される。こうして、本例においても、センサによる熱抵抗Rが無い場合における真の熱流束Q0を検出信号として得ることができる。
また、本第1実施形態においては、上記図1に示したように、センサ基板10は平面矩形であり、中央側の第1の検出部21も平面矩形であったが、センサ基板10の平面形状としては、次に述べる第2実施形態〜第4実施形態のような形状であってもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態にかかる熱流束センサS2は、図4に示されるように、センサ基板10を平面円形とし、中央側の第1の検出部21も平面円形としている。本実施形態においても、センサによる熱抵抗Rが無い場合における真の熱流束Q0を検出信号として得ることができることは、もちろんである。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態にかかる熱流束センサS3は、図5に示されるように、センサ基板10を平面六角形とし、中央側の第1の検出部21も平面六角形としている。本実施形態においても、センサによる熱抵抗Rが無い場合における真の熱流束Q0を検出信号として得ることができることは、もちろんである。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態にかかる熱流束センサS4は、図6に示されるように、センサ基板10を平面八角形とし、中央側の第1の検出部21も平面八角形としている。本実施形態においても、センサによる熱抵抗Rが無い場合における真の熱流束Q0を検出信号として得ることができることは、もちろんである。
また、センサ基板10の平面形状としては、上記した第2実施形態〜第4実施形態のような形状以外の多角形、あるいは、その他の形状であってもよい。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、基板厚さdを変えて熱抵抗Rを異ならせる場合、中央側に位置する第1の検出部21と周辺部に位置する第2の検出部22とでは、第1の検出部21の方が厚いものであったが、これとは逆に第2の検出部22の方が厚いものであってもよい。つまり、第1の検出部21と第2の検出部22とは、基板厚さdが異なることで厚さ方向の熱抵抗Rが異なっていればよい。
また、上記各実施形態では、検出部は、第1の検出部21と第2の検出部22との2種類であり、2点の検出値から熱抵抗Rと熱流束Qとの負の比例関係を求めていた。これに対して、さらに第1の検出部21、第2の検出部22とは熱抵抗Rを異ならせた第3の検出部まで設けて、検出された3点の検出値から、熱抵抗Rと熱流束Qとの負の比例関係を求めるようにしてもよい。
この場合、2点の場合に比べて、比例関係がより正確に求めやすくなるという利点がある。さらには4点以上でもよいことはもちろんである。つまり、センサ基板10において厚さ方向の熱抵抗Rが異なる2種類以上の検出部を設けることで、各検出部からの検出信号を用い、熱流束と熱抵抗との関係に基づいて演算(外挿処理)を行えば、センサ基板による熱抵抗分をキャンセルした検出信号が得られるのである。
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能であり、また、上記各実施形態は、上記の図示例に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 センサ基板
11 センサ基板の表面
12 センサ基板の他面
21 第1の検出部
22 第2の検出部
Y1 流体

Claims (3)

  1. 表面(11)上に熱を有する流体(Y1)が流れることにより厚さ方向に熱流束が発生し、この熱流束により生じる前記表面と裏面(12)との間の温度差に起因して、ゼーベック効果による起電力が発生するようになっているセンサ基板(10)と、
    前記センサ基板に設けられ、前記起電力を前記熱流束の検出信号として検出する検出部(21、22)と、を備える熱流束センサであって、
    前記検出部は、第1の検出部(21)と、前記センサ基板の厚さ方向の熱抵抗が前記第1の検出部とは異なる第2の検出部(22)と、よりなるものであり、
    前記第1の検出部にて検出された第1の検出信号と前記第2の検出部にて検出された第2の検出信号とから演算を行い、前記センサ基板による熱抵抗分をキャンセルした信号を求め、当該キャンセルした信号を出力するようにしたことを特徴とする熱流センサ。
  2. 前記第1の検出部と前記第2の検出部とでは、前記センサ基板の厚さが異なることによって前記熱抵抗が異なっているものであり、
    前記第1の検出部における前記センサ基板の厚さをd1、前記第1の検出信号をQ1とし、前記第2の検出部における前記センサ基板の厚さをd2、前記第2の検出信号をQ2として、
    当該2個の値(d1、Q1)および(d2、Q2)から決まる、前記センサ基板の厚さと前記検出信号との負の比例関係から、前記センサ基板の厚さを0としたときの検出信号を、当該2個の値を用いて直線外挿することにより求め、当該求められた信号を前記キャンセルした信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の熱流センサ。
  3. 前記第1の検出部と前記第2の検出部とでは、前記センサ基板の構成材料の熱伝導率が異なることによって前記熱抵抗が異なっているものであり、
    前記第1の検出部における前記センサ基板の熱抵抗をR1、前記第1の検出信号をQ1とし、前記第2の検出部における前記センサ基板の熱抵抗をR2、前記第2の検出信号をQ2として、
    当該2個の値(R1、Q1)および(R2、Q2)から決まる、前記センサ基板の熱抵抗と前記検出信号との負の比例関係から、前記センサ基板の熱抵抗を0としたときの検出信号を、当該2個の値を用いて直線外挿することにより求め、当該求められた信号を前記キャンセルした信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の熱流センサ。
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