JP2019090756A - 熱流束センサおよび熱量計測装置 - Google Patents

熱流束センサおよび熱量計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】計測対象物から放出される熱量を高精度に計測することができる熱流束センサを提供する。【解決手段】熱流束センサは、第1センサ部4と第2センサ部5とを備える。第1センサ部4は、複数の熱電部材のそれぞれが互いに電気的に接続された第1熱電変換部7を有する。第1熱電変換部7は、計測対象物から第1センサ部4を通過して放出される熱流束に応じた電気的な出力を発生させる。第2センサ部5は、複数の熱電部材のそれぞれが互いに電気的に接続され、かつ、第1熱電変換部7と電気的に接続されていない第2熱電変換部8を有する。第2熱電変換部8は、計測対象物から第2センサ部5を通過して放出される熱流束に応じた電気的な出力を発生させる。第2センサ部5の表面の放射率は、第1センサ部4の表面の放射率と異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、熱流束センサおよび熱量計測装置に関するものである。
特許文献1に、ゼーベック効果を利用して熱流束を検出する熱流束センサが開示されている。この熱流束センサは、熱流束センサを通過する熱流束に応じた電気的な出力を発生する。熱流束は、単位時間および単位面積あたりの熱量である。
特開2016−166832号公報
上記のような従来の熱流束センサは、計測対象物の表面に設置される。熱流束センサは、計測対象物から熱流束センサを通過して空間に放出される熱流束に応じた電気的な出力を発生する。したがって、熱流束センサの出力値に基づいて熱量を演算することで、計測対象物の表面から空間に放出される単位時間および単位面積あたりの熱量を計測することができる。
しかし、熱流束センサの表面の放射率が、計測対象物の表面の放射率と異なる場合がある。この場合、熱流束センサによって計測された熱量は、計測対象物の表面から放出される実際の熱量とは異なる。なお、指定された面積から放出される単位時間あたりの熱量または指定された面積から指定された時間に放出される熱量を計測する場合においても同様である。
本発明は上記点に鑑みて、計測対象物から放出される熱量を高精度に計測することができる熱流センサおよび熱量計測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
計測対象物から放出される熱流束に応じた出力を発生する熱流束センサであって、
計測対象物に設置される第1センサ部(4)と、
計測対象物のうち第1センサ部が設置される部位とは別の部位に設置される第2センサ部(5)とを備え、
第1センサ部は、複数の熱電部材のそれぞれが互いに電気的に接続された第1熱電変換部(7)を有し、
第1熱電変換部は、計測対象物から第1センサ部を通過して放出される熱流束に応じた電気的な出力を発生し、
第2センサ部は、複数の熱電部材のそれぞれが互いに電気的に接続され、かつ、第1熱電変換部と電気的に接続されていない第2熱電変換部(8)を有し、
第2熱電変換部は、計測対象物から第2センサ部を通過して放出される熱流束に応じた電気的な出力を発生し、
同一の表面温度および同一の熱放射の波長で比較したとき、第2センサ部の計測対象物側とは反対側の表面(5a)の放射率は、第1センサ部の計測対象物側とは反対側の表面(4a)の放射率と異なる。
これによれば、第1熱電変換部の出力値と第2熱電変換部の出力値とを用いて、放射率と計測対象物から放出される熱量との関係を求めることができる。さらに、求めた放射率と熱量との関係と計測対象物の放射率とに基づいて、計測対象物から放出される熱量を求めることができる。よって、計測対象物から放出される熱量を高精度に計測することができる。
ここでいう熱量には、単位時間および単位面積当たりの熱量(すなわち、熱流束)、単位時間および指定された面積当たりの熱量(すなわち、熱流量)、指定された時間および指定された面積当たりの熱量(すなわち、総放熱量)が含まれる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態における熱量計測装置の構成を示す図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 第1実施形態における複数の第1導体パターンのレイアウトを示す図である。 第1実施形態における複数の第2導体パターンのレイアウトを示す図である。 計測対象物の放熱面のうちセンサ本体部が配置されていない部位での計測対象物の放熱を示す模式図である。 計測対象物の放熱面のうち第1センサ部が配置されている部位での計測対象物の放熱を示す模式図である。 計測対象物の放熱面のうち第2センサ部が配置されている部位での計測対象物の放熱を示す模式図である。 放射率と熱量との関係を示すグラフである。 第2実施形態におけるセンサ本体部の断面図である。 第2実施形態における複数の第1導体パターンのレイアウトを示す図である。 第3実施形態における熱量計測装置の構成を示す図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 第3実施形態における複数の第1導体パターンのレイアウトを示す図である。 第3実施形態における複数の第2導体パターンのレイアウトを示す図である。 第4実施形態におけるセンサ本体部の断面図である。 第4実施形態における複数の第1導体パターンのレイアウトを示す図である。 第5実施形態における熱量計測装置の構成を示す図である。 図18のXIXA−XIXA線断面図である。 図18のXIXB−XIXB線断面図である。 第5実施形態における第1本体部の複数の第1導体パターンのレイアウトを示す図である。 第5実施形態における第2本体部の複数の第1導体パターンのレイアウトを示す図である。 第5実施形態における第1本体部の複数の第2導体パターンのレイアウトを示す図である。 第5実施形態における第2本体部の複数の第2導体パターンのレイアウトを示す図である。 第6実施形態における第1本体部の断面図である。 第6実施形態における第2本体部の断面図である。 第6実施形態における第1本体部の複数の第1導体パターンのレイアウトを示す図である。 第6実施形態における第2本体部の複数の第1導体パターンのレイアウトを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の熱量計測装置1は、センサ本体部2と、演算部3とを備える。センサ本体部2は、計測対象物から放出される熱流束に応じた出力を発生する熱流束センサである。熱流束は、単位時間および単位面積当たりの熱量である。
センサ本体部2は、第1センサ部4と第2センサ部5とを有する。センサ本体部2は、第1センサ部4と第2センサ部5とが一体化されたものである。第1センサ部4は、センサ本体部2のうち第1熱電変換部7が形成された領域である。第2センサ部5は、センサ本体部2のうち第2熱電変換部8が形成された領域である。
第1熱電変換部7は、第1配線7a、7bを介して、演算部3と電気的に接続されている。第2熱電変換部8は、第2配線8a、8bを介して、演算部3と電気的に接続されている。
演算部3は、計測対象物から放出される熱量を演算する。演算部3は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成される。演算部3は、ROMなどに記憶されたプログラムに従って所定の演算処理を行う。
図2、3に示すように、センサ本体部2は、絶縁基材20と、複数の熱電部材21、22と、複数の第1導体パターン23と、複数の第2導体パターン24と、第1保護部材25と、第2保護部材26とを備える。
絶縁基材20は、フィルム状である。絶縁基材20は、第1面20aと、その反対側の第2面20bとを有する。図2、3では、第1面20aは、絶縁基材20の下面である。絶縁基材20は、熱可塑性樹脂で構成されている。
複数の熱電部材21、22は、熱電変換材料で構成されている。複数の熱電部材21、22のそれぞれは、絶縁基材20の内部に配置されている。具体的には、複数の熱電部材21、22のそれぞれは、絶縁基材20に形成された複数の孔の内部に配置されている。
複数の熱電部材21、22は、複数の第1熱電部材21と、複数の第2熱電部材22とを含む。複数の第2熱電部材22は、複数の第1熱電部材21を構成する材料とは異なる材料で構成されている。複数の第1熱電部材21を構成する材料として、例えば、P型半導体材料が挙げられる。複数の第2熱電部材22を構成する材料として、例えば、N型半導体材料が挙げられる。複数の熱電部材21、22は、複数の第1熱電部材21のそれぞれと、複数の第2熱電部材22のそれぞれとが交互に配置されている。
複数の第1導体パターン23および複数の第2導体パターン24は、導体膜がパターニングされたものである。図2に示すように、複数の第1導体パターン23は、絶縁基材20の第1面20a側に配置されている。複数の第1導体パターン23は、複数の熱電部材21、22のうち隣り合う第1熱電部材21と第2熱電部材22とを接続する複数の第1接続部231を含む。
複数の第2導体パターン24は、絶縁基材20の第2面20b側に配置されている。複数の第2導体パターン24は、複数の熱電部材21、22のうち隣り合う第1熱電部材21と第2熱電部材22とを接続する複数の第2接続部241を含む。複数の第1接続部231のそれぞれと複数の第2接続部241のそれぞれとは、複数の第1熱電部材21のそれぞれと複数の第2熱電部材22のそれぞれとを交互に電気的に接続している。
第1保護部材25は、フィルム状である。第1保護部材25は、絶縁基材20の第1面20a側に積層されている。第1保護部材25は、複数の第1導体パターン23を覆っている。第1保護部材25は、熱可塑性樹脂で構成されている。
第2保護部材26は、フィルム状である。第2保護部材26は、絶縁基材20の第2面20b側に積層されている。第2保護部材26は、複数の第2導体パターン24を覆っている。第2保護部材26は、熱可塑性樹脂で構成されている。具体的には、第2保護部材26は、熱可塑性のポリイミド樹脂で構成されている。
複数の第1導体パターン23は、図4に示すように配置されている。図4は、図2、3に示される複数の第1導体パターン23を上から見た平面図である。図4では、図2、3のセンサ本体部2のうち複数の第1導体パターン23よりも上側の部材が省略されている。図4では、複数の熱電部材21、22のそれぞれの配置場所が示されている。図2は、図4のII−II線断面図に相当する。図3は、図4のIII−III線断面図に相当する。複数の第1導体パターン23は、外部と電気的に接続される4つの接続端子部232a、232b、232c、232dを含む。
複数の第2導体パターン24は、図5に示すように配置されている。図5は、図2、3に示される複数の第2導体パターン24を上から見た平面図である。図5では、図2、3のセンサ本体部2のうち複数の第2導体パターン24よりも上側の部材が省略されている。図5では、複数の熱電部材21、22のそれぞれの配置場所が示されている。
図4、5に示すように、第1センサ部4では、複数の第1接続部231および複数の第2接続部241は、42つの接続端子部232a、232bの間において、複数の第1熱電部材21のそれぞれと、複数の第2熱電部材22のそれぞれとを交互に電気的に接続している。これにより、図1中の第1熱電変換部7が形成されている。
第2センサ部5では、複数の第1接続部231および複数の第2接続部241は、2つの接続端子部232c、232dの間において、複数の第1熱電部材21のそれぞれと、複数の第2熱電部材22のそれぞれとを交互に電気的に接続している。これにより、第2熱電変換部8が形成されている。第2熱電変換部8は、第1熱電変換部7と直列に接続されていない。すなわち、第2熱電変換部8は、第1熱電変換部7と電気的に接続されていない。
このように、本実施形態では、第1熱電変換部7と第2熱電変換部8とが1つの多層基板に形成されている。これによって、第1センサ部4と第2センサ部5とが一体化されている。
図3に示すように、第2センサ部5は、表面処理層27を有している。表面処理層27は、第2保護部材26に対する表面処理法によって第2保護部材26の表面上に形成されている。表面処理層27は、アルミニウムによって構成されている。表面処理法としては、スパッタ蒸着法やめっき法が採用可能である。表面処理層27の表面は、光沢面である。
表面処理層27は、図4、5に示すように、センサ本体部2のうち第2熱電変換部8と重なる位置に配置されている。換言すると、センサ本体部2のうち表面処理層27と重なる位置に、第2熱電変換部8が形成されている。
図3に示すように、第1センサ部4では、第2保護部材26が第1センサ部4の計測対象物側とは反対側の表面4aを形成する第1表層である。第2センサ部5では、表面処理層27が第2センサ部5の計測対象物側とは反対側の表面5aを形成する第2表層である。表面処理層27は、第2保護部材26を構成する材料とは異なる材料で構成されている。同一の表面温度および同一の熱放射の波長で比較したとき、表面処理層27の放射率は、第2保護部材26の放射率と異なる。このため、同一の表面温度および同一の熱放射の波長で比較したとき、第2センサ部5の表面5aの放射率は、第1センサ部4の表面4aの放射率と異なる。
次に、本実施形態の熱量計測装置1による熱量の計測について説明する。
計測対象物から放出される熱量の計測では、センサ本体部2が計測対象物の放熱面に設置される。計測対象物の放熱面は、熱が放出される計測対象物の表面である。このとき、第2センサ部5は、計測対象物の放熱面のうち第1センサ部4が設置される部位とは異なる部位に設置される。
計測対象物の放熱面から第1センサ部4と第2センサ部5のそれぞれを通過して空間へ熱が放出される。このとき、第1熱電変換部7の第1接続部231側と第2接続部241側とに温度差が生じる。これにより、ゼーベック効果によって第1熱電変換部7に熱起電力が発生する。すなわち、第1熱電変換部7は、計測対象物から第1センサ部4を通過して放出される熱の熱流束に応じた電気的な出力を発生する。同様に、第2熱電変換部8の第1接続部231側と第2接続部241側とに温度差が生じる。これにより、ゼーベック効果によって第2熱電変換部8に熱起電力が発生する。すなわち、第2熱電変換部8は、計測対象物から第2センサ部5を通過して放出される熱の熱流束に応じた電気的な出力を発生する。熱流束は、単位時間および単位面積当たりの熱量である。熱流束の単位は、W/mである。
演算部3は、第1熱電変換部7の出力値と第2熱電変換部8の出力値とに基づいて、放射率と計測対象物から放出される熱量との関係を求める。
ここで、放射率と計測対象物から放出される熱量との関係について説明する。図6、7、8に示すように、物体の表面から空間への放熱には、放射放熱と対流放熱とがある。放射放熱は、熱が電磁波として放出される現象である。対流放熱は、流体の流れに熱が移動する現象である。
図6に示すように、計測対象物M1の表面M1aのうちセンサ本体部2が設置されていない部位において、計測対象物M1の表面M1aから放出される放射放熱による、単位時間および単位面積当たりの熱量は、α・σ・Ts で表される。αは、計測対象物M1の表面M1aの放射率である。σは、ステファン・ボルツマン定数である。Tsは、放射放熱している計測対象物M1の表面M1aの温度である。
また、計測対象物M1の表面M1aから放出される対流放熱による、単位時間および単位面積当たりの熱量は、h・(ts1−t2)で表される。hは、熱伝達率である。ts1は、対流放熱している計測対象物M1の表面M1aの温度である。t2は、流体の温度である。
したがって、計測対象物M1の表面M1aから放出される、単位時間および単位面積当たりの熱量qは、下記の式で示される。熱量qの単位は、W/mである。
=α・σ・Ts +h・(ts1−t2)
図7に示すように、第1センサ部4の表面4aから放出される放射放熱による、単位時間および単位面積当たりの熱量は、α・σ・Ts で表される。αは、第1センサ部4の表面4aの放射率である。Tsは、放射放熱している第1センサ部4の表面4aの温度である。
また、第1センサ部4の表面4aから放出される対流放熱による、単位時間および単位面積当たりの熱量は、h・(ts2−t2)で表される。ts2は、対流放熱している第1センサ部4の表面4aの温度である。
したがって、第1センサ部4の表面4aから放出される、単位時間および単位面積当たりの熱量qは、下記の式で示される。熱量qの単位は、W/mである。
=α・σ・Ts +h・(ts2−t2)
図8に示すように、第2センサ部5の表面5aから放出される放射放熱による、単位時間および単位面積当たりの熱量は、α・σ・Ts で表される。αは、第2センサ部5の表面5aの放射率である。Tsは、放射放熱している第2センサ部5の表面5aの温度である。
また、第2センサ部5の表面5aから放出される対流放熱による、単位時間および単位面積当たりの熱量は、h・(ts3−t2)で表される。ts3は、対流放熱している第2センサ部5の表面5aの温度である。
したがって、第2センサ部5の表面5aから放出される、単位時間および単位面積当たりの熱量qは、下記の式で示される。熱量qの単位は、W/mである。
=α・σ・Ts +h・(ts3−t2)
ここで、図6、7、8に示すように、放射放熱している物体の表面M1a、4a、5aの放射率が異なる。しかし、計測対象物M1の熱容量が充分大きければ、熱変化分をどんどん計測対象物M1が吸収する。このため、放射放熱している物体の表面M1a、4a、5aの温度Ts、Ts、Tsについては、Ts=Ts=Tsとみなすことができる。また、センサ本体部2は薄いため、対流放熱している物体の表面M1a、4a、5aの温度ts1、ts2、ts3については、ts1=ts2=ts3とみなすことができる。
このため、第1センサ部4の表面4aから放出される、単位時間および単位面積当たりの熱量qおよび第2センサ部5の表面5aから放出される、単位時間および単位面積当たりの熱量qは、次のように表される。
=α・σ・Ts +h・(ts1−t2)
=α・σ・Ts +h・(ts1−t2)
したがって、放射率αと計測対象物M1から放出される熱量qとの関係は、図9に示すグラフの関係がある。グラフの縦軸は計測対象物M1から放出される熱量qを示す。グラフの横軸は放射率αを示す。図9に示すグラフは、一次関数のグラフである。対流放熱によって放出される熱量(すなわち、対流放熱量)は、グラフの切片に相当する。対流放熱によって放出される熱量は、放射率αの大きさに関わらず、一定である。放射放熱によって放出される熱量(すなわち、放射放熱量)は、放射率が大きいほど、大きくなるという関係がある。したがって、計測対象物M1から対流放熱と放射放熱との両方によって放出される熱量qは、放射率が大きいほど、大きくなるという関係がある。
そこで、演算部3は、第1熱電変換部7の出力値から放射率αのときの熱量qを求める。演算部3は、第2熱電変換部8の出力値から放射率αのときの熱量qを求める。放射率αのときの熱量qと、放射率αのときの熱量qとを用いて、図9のグラフに表される放射率αと熱量qとの関係を求める。なお、第1熱電変換部7の出力値と第2熱電変換部8の出力値とから、直接、図9のグラフに表される放射率αと熱量qとの関係を、演算部3が求めてもよい。
さらに、演算部3は、その関係と計測対象物M1の放射率αとに基づいて、計測対象物M1の放射率αである表面M1aから放出される、単位時間および単位面積当たりの熱量qを演算する。このとき、計測対象物M1の表面M1aの放射率は、ユーザによって予め調べられたものが用いられる。その後、演算部3は、図示しない表示部に演算した熱量qを表示させる。
以上の説明の通り、本実施形態のセンサ本体部2は、第1センサ部4と、第2センサ部5とを備える。第2センサ部5の表面5aの放射率は、第1センサ部4の表面4aの放射率と異なる。
ここで、上述の通り、図6、7に示されるように、第1センサ部4の表面4aの放射率が、計測対象物M1の表面M1aの放射率と異なる場合、第1センサ部4によって計測された熱量は、計測対象物M1の表面M1aから放出される実際の熱量とは異なる。このため、第1センサ部4のみを用いて熱量を計測する場合、計測対象物M1の表面M1aから放出される熱量を正確に計測することができない。
これに対して、本実施形態によれば、第1センサ部4の第1熱電変換部7の出力値と、第2センサ部5の第2熱電変換部8の出力値とを用いて、放射率αと計測対象物M1から放出される熱量qとの関係を求めることができる。さらに、求めた上記関係と計測対象物M1の放射率αとに基づいて、計測対象物M1から放出される熱量を求めることができる。よって、計測対象物M1から放出される熱量を高精度に計測することができる。
また、本実施形態の熱量計測装置1は、センサ本体部2と、演算部3とを備える。演算部3は、第1熱電変換部7の出力値と第2熱電変換部8の出力値とに基づいて、放射率αと計測対象物M1から放出される熱量qとの関係を求める。演算部3は、その関係と計測対象物M1の放射率αとに基づいて、放射率αである表面M1aから放出される熱量を演算する。このように演算部3が熱量を演算することで、計測対象物M1から放出される熱量を高精度に計測することができる。
なお、本実施形態では、演算部3は、単位時間および単位面積あたりの熱量(すなわち、熱流束)を演算した。しかしながら、演算部3は、指定された面積から放出される単位時間あたりの熱量(すなわち、熱流量)を演算してもよい。また、演算部3は、指定された面積から指定された時間に放出される熱量(すなわち、総放熱量)を演算してもよい。
(第2実施形態)
図10、11に示すように、本実施形態は、第1センサ部4が表面処理層28をする点で、第1実施形態と異なる。熱量計測装置1の他の構成は、第1実施形態と同じである。図10は、図11のX−X線断面図に相当する。図11は、図10に示される複数の第1導体パターン23を上から見た平面図である。
第1センサ部4の表面処理層28は、第2センサ部5の表面処理層27から離れている。第1センサ部4の表面処理層28は、第2保護部材26に対する表面処理法によって第2保護部材26の表面上に形成されている。
図11に示すように、第1センサ部4の表面処理層28は、センサ本体部2のうち第1熱電変換部7と重なる位置に配置されている。換言すると、センサ本体部2のうち表面処理層28と重なる位置に、第1熱電変換部7が形成されている。図10に示すように、第1センサ部4では、表面処理層28が第1センサ部4の計測対象物側とは反対側の表面4aを形成する第1表層である。
本実施形態では、第1センサ部4の表面処理層28は、第2センサ部5の表面処理層27と同様に、アルミニウムによって構成されている。第2センサ部5の表面処理層27の表面が光沢面である。これに対して、第1センサ部4の表面処理層28の表面は、表面処理層27の表面よりも粗い粗面である。このように、第2センサ部5の表面5aの状態と、第1センサ部4の表面4aの状態とが異なる。このため、同一の表面温度および同一の熱放射の波長で比較したとき、第2センサ部5の表面5aの放射率は、第1センサ部4の表面4aの放射率と異なる。これにより、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
図12に示すように、本実施形態は、センサ本体部2が第3センサ部6を有する点で、第1実施形態と異なる。熱量計測装置1の他の構成は、第1実施形態と同じである。
センサ本体部2は、第1センサ部4と第2センサ部5と第3センサ部6とが一体化されたものである。第3センサ部6は、センサ本体部2のうち第3熱電変換部9が形成された領域である。第3熱電変換部9は、第3配線9a、9bを介して、演算部3と電気的に接続されている。
図13に示すように、センサ本体部2は、第1実施形態と同様に、絶縁基材20と、複数の熱電部材21、22と、複数の第1導体パターン23と、複数の第2導体パターン24と、第1保護部材25と、第2保護部材26とを備える。
複数の第1導体パターン23は、図14に示すように配置されている。図14は、図13に示される複数の第1導体パターン23を上から見た平面図である。図14では、図13のセンサ本体部2のうち複数の第1導体パターン23よりも上側の部材が省略されている。図14では、複数の熱電部材21、22のそれぞれの配置場所が示されている。複数の第1導体パターン23は、6つの接続端子部232a、232b、232c、232d、232e、232fを含む。
複数の第2導体パターン24は、図15に示すように配置されている。図15は、図13に示される複数の第2導体パターン24を上から見た平面図である。図15では、図13のセンサ本体部2のうち複数の第2導体パターン24よりも上側の部材が省略されている。図15では、複数の熱電部材21、22のそれぞれの配置場所が示されている。
図14、15に示すように、第3センサ部6では、複数の第1接続部231および複数の第2接続部241は、2つの接続端子部232e、232fの間において、複数の第1熱電部材21のそれぞれと、複数の第2熱電部材22のそれぞれとを交互に電気的に接続している。これにより、第3熱電変換部9が形成されている。第3熱電変換部9は、第1熱電変換部7と第2熱電変換部8とのそれぞれに直列に接続されていない。
このように、本実施形態では、第1熱電変換部7と第2熱電変換部8と第3熱電変換部9とが1つの多層基板に形成されている。これによって、第1センサ部4と第2センサ部5と第3センサ部6とが一体化されている。
図13に示すように、第3センサ部6は、第2センサ部5と同様に、表面処理層29を有している。図14、15に示すように、第3センサ部6の表面処理層29は、センサ本体部2のうち第3熱電変換部9と重なる位置に配置されている。換言すると、センサ本体部2のうち表面処理層29と重なる位置に、第3熱電変換部9が形成されている。第3センサ部6では、表面処理層29が第3センサ部6の計測対象物側とは反対側の表面6aを形成する第3表層である。
本実施形態では、第3センサ部6の表面処理層29は、アルミニウムによって構成されている。第3センサ部6の表面処理層29の表面は、光沢面である。第2センサ部5の表面処理層27は、アルミニウムによって構成されている。第2センサ部5の表面処理層27の表面は、表面処理層29の表面よりも粗い粗面である。このため、同一の表面温度および同一の熱放射の波長で比較したとき、第1センサ部4の表面4aの放射率と、第2センサ部5の表面5aの放射率と、第3センサ部6の表面6aの放射率とは、互いに異なる。
本実施形態の熱量計測装置1によれば、第1実施形態の熱量計測装置1と同様の方法によって、計測対象物M1から放出される熱量を計測することができる。さらに、本実施形態の熱量計測装置1によれば、演算部3は、3つの熱電変換部7、8、9の出力値に基づいて、放射率αと熱量qとの関係を求めることができる。よって、2つの熱電変換部7、8の出力値に基づいて、放射率αと熱量qとの関係を求める場合と比較して、より正確に熱量を計測することができる。
(第4実施形態)
図16、17に示すように、本実施形態は、第1センサ部4が表面処理層28をする点で、第3実施形態と異なる。熱量計測装置1の他の構成は、第3実施形態と同じである。図16は、図17のXIV−XIV線断面図に相当する。図17は、図16に示される複数の第1導体パターン23を上から見た平面図である。
図17に示すように、第1センサ部4の表面処理層28は、センサ本体部2のうち第1熱電変換部7と重なる位置に配置されている。第1センサ部4の表面処理層28は、第2センサ部5の表面処理層27から離れている。
本実施形態では、第3センサ部6の表面処理層29は、アルミニウムによって構成されている。第3センサ部6の表面処理層29の表面は、光沢面である。第2センサ部5の表面処理層27は、アルミニウムによって構成されている。第2センサ部5の表面処理層27の表面は、粗面である。第1センサ部4の表面処理層28は、第2保護部材26を構成する材料とは異なる樹脂材料で構成されている。同一の表面温度および同一の熱放射の波長で比較したとき、表面処理層28を構成する樹脂材料の放射率は、アルミニウムの放射率と異なる。このため、同一の表面温度および同一の熱放射の波長で比較したとき、第1センサ部4の表面4aの放射率と、第2センサ部5の表面5aの放射率と、第3センサ部6の表面6aの放射率とは、互いに異なる。これにより、本実施形態によっても、第3実施形態と同様の効果が得られる。
(第5実施形態)
図18に示すように、本実施形態のセンサ本体部201は、互いに別体として構成された第1本体部202と第2本体部203とによって構成されている。第1本体部202は、第1センサ部4を有する。第1センサ部4は、第1本体部202のうち第1熱電変換部7が形成された領域である。第2本体部203は、第2センサ部5を有する。第2センサ部5は、第2本体部203のうち第2熱電変換部8が形成された領域である。
図19Aに示すように、第1本体部202の断面構造は、第1実施形態のセンサ本体部2の第1センサ部4側の部分と基本的に同じである。第1センサ部4では、第2保護部材26が第1センサ部4の表面4aを形成している。
第1本体部202の複数の第1導体パターン23は、図20Aに示すように配置されている。図20Aは、図19Aに示される複数の第1導体パターン23を上から見た平面図である。図20Aでは、図19Aの第1本体部202のうち複数の第1導体パターン23よりも上側の部材が省略されている。図20Aでは、複数の熱電部材21、22のそれぞれの配置場所が示されている。第1本体部202の複数の第1導体パターン23は、複数の第1接続部231と、2つの接続端子部232a、232bとを含む。
第1本体部202の複数の第2導体パターン24は、図21Aに示すように配置されている。図21Aは、図19Aに示される複数の第2導体パターン24を上から見た平面図である。図21Aでは、図19Aの第1本体部202のうち複数の第2導体パターン24よりも上側の部材が省略されている。図21Aでは、複数の熱電部材21、22のそれぞれの配置場所が示されている。第1本体部202の複数の第2導体パターン24は、複数の第2接続部241を含む。
図20A、21Aに示すように、第1本体部202の複数の第1接続部231および複数の第2接続部241は、2つの接続端子部232a、232bの間において、複数の第1熱電部材21のそれぞれと、複数の第2熱電部材22のそれぞれとを交互に電気的に接続している。これにより、第1熱電変換部7が形成されている。
図19Bに示すように、第2本体部203の断面構造は、第1実施形態のセンサ本体部2の第2センサ部5側の部分と基本的に同じである。第2センサ部5では、表面処理層27が第2センサ部5の表面5aを形成している。第1実施形態と同様に、表面処理層27は、アルミニウムによって構成されている。これにより、第2センサ部5の表面5aの放射率は、第1センサ部4の表面4aの放射率と異なっている。
第2本体部203の複数の第1導体パターン23は、図20Bに示すように配置されている。図20Bは、図19Bに示される複数の第1導体パターン23を上から見た平面図である。図20Bでは、図19Bの第2本体部203のうち複数の第1導体パターン23よりも上側の部材が省略されている。図20Bでは、複数の熱電部材21、22のそれぞれの配置場所が示されている。第2本体部203の複数の第1導体パターン23は、複数の第1接続部231と、2つの接続端子部232c、232dとを含む。
第2本体部203の複数の第2導体パターン24は、図21Bに示すように配置されている。図21Bは、図19Bに示される複数の第2導体パターン24を上から見た平面図である。図21Bでは、図19Bの第2本体部203のうち複数の第2導体パターン24よりも上側の部材が省略されている。図21Bでは、複数の熱電部材21、22のそれぞれの配置場所が示されている。第2本体部203の複数の第2導体パターン24は、複数の第2接続部241を含む。
図20B、21Bに示すように、第2本体部203の複数の第1接続部231および複数の第2接続部241は、2つの接続端子部232c、232dの間において、複数の第1熱電部材21のそれぞれと、複数の第2熱電部材22のそれぞれとを交互に電気的に接続している。これにより、第2熱電変換部8が形成されている。
このように、本実施形態では、第1熱電変換部7と第2熱電変換部8とが異なる多層基板に形成されている。第1センサ部4と第2センサ部5とが別体として構成されている。このため、第1熱電変換部7と第2熱電変換部8とは、直列に接続されていない。
本実施形態の熱量計測装置1の他の構成は、第1実施形態の熱量計測装置1と同じである。本実施形態の熱量計測装置1によっても、第1実施形態の熱量計測装置1と同様に、計測対象物の放熱量を高精度に計測することができる。
(第6実施形態)
図22A、23Aに示すように、本実施形態は、第1センサ部4が表面処理層28をする点で、第5実施形態と異なる。図22Aは、図23AのXXIIA−XXIIA線断面図に相当する。図23Aは、図22Aに示される複数の第1導体パターン23を上から見た平面図である。図23Aに示すように、第1センサ部4の表面処理層28は、第1熱電変換部7と重なる位置に配置されている。
図22B、23Bに示すように、第2本体部203の構成は、第5実施形態と同じである。図22Bは、図23BのXXIIB−XXIIB線断面図に相当する。図23Bは、図22Bに示される複数の第1導体パターン23を上から見た平面図である。
第2実施形態と同様に、第1センサ部4の表面処理層28は、アルミニウムによって構成されている。第1センサ部4の表面処理層28の表面は、粗面である。第2センサ部5の表面処理層27は、アルミニウムによって構成されている。第2センサ部5の表面処理層27の表面は、光沢面である。第2センサ部5の表面5aの状態と、第1センサ部4の表面4aの状態とが異なる。このため、同一の表面温度および同一の熱放射の波長で比較したとき、第2センサ部5の表面5aの放射率は、第1センサ部4の表面4aの放射率と異なる。これにより、本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能であり、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
2 センサ本体部
3 演算部
4 第1センサ部
5 第2センサ部
7 第1熱電変換部
8 第2熱電変換部

Claims (3)

  1. 計測対象物から放出される熱流束に応じた出力を発生する熱流束センサであって、
    前記計測対象物に設置される第1センサ部(4)と、
    前記計測対象物のうち前記第1センサ部が設置される部位とは別の部位に設置される第2センサ部(5)とを備え、
    前記第1センサ部は、複数の熱電部材のそれぞれが互いに電気的に接続された第1熱電変換部(7)を有し、
    前記第1熱電変換部は、前記計測対象物から前記第1センサ部を通過して放出される熱流束に応じた電気的な出力を発生し、
    前記第2センサ部は、複数の熱電部材のそれぞれが互いに電気的に接続され、かつ、前記第1熱電変換部と電気的に接続されていない第2熱電変換部(8)を有し、
    前記第2熱電変換部は、前記計測対象物から前記第2センサ部を通過して放出される熱流束に応じた電気的な出力を発生し、
    同一の表面温度および同一の熱放射の波長で比較したとき、前記第2センサ部の前記計測対象物側とは反対側の表面(5a)の放射率は、前記第1センサ部の前記計測対象物側とは反対側の表面(4a)の放射率と異なる熱流束センサ。
  2. 前記第1センサ部は、前記第1センサ部のうち前記計測対象物側とは反対側に、前記第1センサ部の表面を形成する第1表層(26)を有し、
    前記第2センサ部は、前記第2センサ部のうち前記計測対象物側とは反対側に、前記第2センサ部の表面を形成する第2表層(27)を有し、
    前記第2表層は、前記第1表層を構成する材料とは異なる材料で構成されている請求項1に記載の熱流束センサ。
  3. 計測対象物から放出される熱量を計測する熱量計測装置であって、
    請求項1または2に記載の熱流束センサ(2、201)と、
    前記計測対象物から放出される熱量を演算する演算部(3)とを備え、
    前記演算部は、前記第1熱電変換部の出力値と前記第2熱電変換部の出力値とに基づいて、放射率と熱量との関係を求め、前記関係と前記計測対象物の放射率とに基づいて、前記計測対象物から放出される熱量を演算する熱量計測装置。
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