JP6350212B2 - 内部温度測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象物の内部温度を測定する内部温度測定装置に関する。
深部体温を測定する装置として、非加熱型の簡易型深部体温計等と称されている装置(以下、非加熱型深部体温計と表記する)が知られている。
非加熱型深部体温計には、比較的に面積の広い断熱材の上下面にそれぞれ温度センサを取り付けた1つの熱流束センサを用いて深部体温を測定するものと、そのような熱流束センサを2つ用いて深部体温を測定するものとが知られている。
まず、図1を用いて、前者の非加熱型深部体温計について説明する。
1つの熱流束センサが用いられた非加熱型深部体温計による深部体温の測定時には、図1(A)に示してあるように、当該熱流束センサが体表面に密着される。
図1(B)に示したように、体表面に密着された熱流束センサ(断熱材の下面側の温度センサ)により測定される断熱材下面の温度Ttは、深部体温Tbよりも低くなる。体表面に密着された熱流束センサ(断熱材の上面側の温度センサ)により測定される断熱材上面の温度Taは、温度Ttよりも低くなる。また、図1(A)に示した構造の熱等価回路は、図1(C)のように表せる。尚、Rx、R1は、それぞれ、非発熱体である皮下組織の熱抵抗値、断熱材の熱抵抗値である。
体表面に密着させた熱流束センサの各部の温度が安定すると、非発熱体を単位時間に通過する熱量と断熱材を単位時間に通過する熱量とが等しくなる。すなわち、熱流束センサの各部の温度が安定すると、以下の(1)式が成立する。
(Tb−Tt)/Rx=(Tt−Ta)/R1 …(1)
従って、熱流束センサの各部の温度が安定している場合、(1)式をTbについて解いた以下の(2)式により、深部体温Tbを算出することができる。
Tb=Tt+(Tt−Ta)・Rx/R1 …(2)
1つの熱流束センサを用いるタイプの非加熱型深部体温計は、この(2)式により深部体温Tbを算出するものとなっているのであるが、Rx値は、場所による違いや個人差がある値である。従って、Rx値として固定値を用いて(2)式により算出した深部体温Tbには、用いたRx値と実際のRx値との差に応じた測定誤差が含まれることになる。
深部体温Tbの測定結果に、そのような測定誤差が含まれないようにするために開発された非加熱型深部体温計が、2つの熱流束センサを用いて深部体温を測定するタイプの非加熱型深部体温計(例えば、特許文献1参照)である。
このタイプの非加熱型深部体温計による深部体温の測定時には、図2(A)に示してあるように、2つの熱流束センサが体表面に密着される。
図2(A)及び(B)に示してあるように、一方の熱流束センサ(以下、第1熱流束センサと表記する)の断熱材の熱抵抗値により測定される断熱材上面の温度、断熱材下面の温度を、それぞれ、Ta、Ttと表記し、他方の熱流束センサ(以下、第2熱流束センサと表記する)により測定される断熱材上面の温度、断熱材下面の温度を、それぞれ、Ta
′、Tt′と表記すると、図2(A)に示した構造の熱等価回路は、図2(C)のように表せる。尚、Rx、R1、R2は、それぞれ、非発熱体である皮下組織の熱抵抗値、第1熱流束センサの断熱材の熱抵抗値、第2熱流束センサの断熱材の熱抵抗値である。
従って、第1熱流束センサについては、上記した(2)式が成立し、第2熱流束センサについては、以下の(3)式が成立する。
Tb=Tt′+(Tt′−Ta′)・Rx/R2 …(3)
そして、(2)、(3)式からRxを消去すれば、以下の(4)式を得ることが出来る。
また、R1に対するR2の比率k(=R2/R1)を用いると、(4)式を、以下の(5)式に変形できる。
2つの熱流束センサを用いるタイプの非加熱型深部体温計は、上記した(4)式や(5)式により深部体温Tbを算出するものとなっている。
特開2007−212407号公報
2つの熱流束センサを用いるタイプの非加熱型深部体温計によれば、深部体温Tbの測定対象者のRx値に因らず、深部体温Tbを比較的に正確に測定(算出)することが出来る。ただし、既存の非加熱型深部体温計は、上記したように(図2参照)、内部温度Tbに算出に必要な情報を、4つの温度センサにて得るものとなっている。そして、温度センサの精度は、さほど高いものではないため、既存の非加熱型深部体温計には、熱抵抗及び熱容量が大きな断熱材が使用されており、その結果として、既存の非加熱型深部体温計は、応答性が悪い(安定した、深部体温の測定結果が得られるまでに要する時間が長い)ものとなっている。また、既存の非加熱型深部体温計は、深部体温の測定結果に、温度センサの個体差に起因するかなりの誤差が含まれる場合があるものともなっている。
そこで、本発明の課題は、その表面側に存在する非発熱体の熱抵抗値が未知の測定対象物の内部温度を、従来よりも、正確に応答性良く測定できる内部温度測定装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の内部温度測定装置は、測定対象物の内部温度の測定時に、その一方の面を前記測定対象物の表面に接触させる基材部と、前記基材部の他方
の面上に配設されたMEMSチップであって、前記基材部側が空洞となった第1薄膜部及び第2薄膜部を有する基板部と、前記第1薄膜部の所定の領域と他の領域との間の第1温度差を測定する第1サーモパイルと、前記第2薄膜部の所定の領域と他の領域との間の第2温度差を測定する第2サーモパイルとを備えたMEMSチップと、前記第1サーモパイルにより測定された前記第1温度差と前記第2サーモパイルにより測定された前記第2温度差とを用いて、前記測定対象物の内部温度を算出する算出部とを含み、前記MEMSチップが、前記第1温度差から求められる、前記基材部の前記一方の面と接触している前記測定対象物からの前記第1薄膜部の前記所定の領域を通過する第1熱流束と、前記第2温度差から求められる、前記基材部の前記一方の面と接触している前記測定対象物からの前記第2薄膜部の前記所定の領域を通過する第2熱流束とが異なる構成であって、前記第1熱流束を小さくするために、前記基板部の前記第1薄膜部の、前記第1薄膜部と前記第2薄膜部の並び方向の両側の少なくとも一方に、前記基材部側が空洞となった薄膜部を設けた構成を有する。
すなわち、本発明の内部温度測定装置は、内部温度の算出に使用する温度差を、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)チップ内の2つのサーモパイルにより得るものとなっている。そして、サーモパイルを用いれば、2つの温度センサを用いた場合よりも温度差を高精度に測定できるし、複数の温度センサが用いられていなければ、各温度センサの誤差(個体差)が加算されて誤差が大きくなってしまうこともない。さらに、MEMSチップは、熱容量が少ないもの(短時間のうちに熱平衡状態となるもの)である。従って、本発明の内部温度測定装置によれば、その表面側に存在する非発熱体の熱抵抗値が未知の測定対象物の内部温度を、従来よりも、正確に、且つ、応答性良く測定することができる。
また、第1熱流束と第2熱流束の大きさが近いと、算出部による内部温度の算出結果が安定しなくなるが、本発明の内部温度測定装置のMEMSチップは、前記基板部の前記第1薄膜部の、前記第1薄膜部と前記第2薄膜部の並び方向の両側の少なくとも一方に、前記基材部側が空洞となった薄膜部が設けられた構成を有している。そして、MEMSチップが、そのような構成を有していれば、第1熱流束が小さくなるため、第1熱流束と第2熱流束との間の差が大きくなる(『第1熱流束/第2熱流束』が小さくなる)。従って、本発明の内部温度測定装置では、算出部による内部温度の算出結果が安定することになる。
また、第1薄膜部のサイズを大きくすることによっても、第1熱流束と第2熱流束の大きさを異ならせることが出来る。ただし、第1薄膜部のサイズを大きくした場合、第1薄膜部の強度が低下するため、第1薄膜部が壊れやすいMEMSチップが得られてしまうことになる。一方、MEMSチップに、『前記基板部の前記第1薄膜部の、前記第1薄膜部と前記第2薄膜部の並び方向の両側の少なくとも一方に、前記基材部側が空洞となった薄膜部を設けた構成』を採用しておけば、第1薄膜部のサイズを大きくすることなく、第1熱流束と第2熱流束の大きさを異ならせることが出来る。従って、上記構成を有するMSMSチップを備えた本発明の内部温度測定装置は、衝撃に強く内部温度の推定結果が安定するように製造することが容易な装置となっていると言うことも出来る。
本発明の内部温度測定装置は、各部が1つの筐体内に収容された装置として実現しても、2つの装置(例えば、算出部以外の部分を含む装置と、算出部を含む装置)をケーブルにて接続した装置として実現しても良いものである。また、本発明の内部温度測定装置の基材部は、単層の部材であっても、多層の部材(測定対象物側の面に、生体適合性を有する絶縁性のフィルムや樹脂部材等が配設されている積層体等)であっても良い。
また、本発明の内部温度測定装置に、前記第1薄膜部と前記第2薄膜部の並び方向に垂
直な第1鏡映面を有する構成であって、前記第1鏡映面にて区分される各部分に、前記第1薄膜部、前記第2薄膜部、前記第1サーモパイル及び前記第2サーモパイルを含み、各部分の前記第1薄膜部が前記第1鏡映面に隣接した構成を有するMEMSチップを採用しておいても良い。MEMSチップを、この構成のものとする場合、各部分の第1薄膜部が、他方の部分の第1薄膜部からの第1熱流束を小さくする“薄膜部”として機能することになる。ただし、MEMSチップを上記構成のものとする場合に、各部分に、第1薄膜部とは別に“薄膜部”を設けておいても良い。
また、基材部の下面(“一方の面”)の一部と測定対象物表面の接触が悪くなっても、内部温度の推定結果の誤差が大きくならないようにするために、本発明の内部温度測定装置に、『前記MEMSチップは、第1鏡映面と前記第1鏡映面に直交する第2鏡映面とを有する構成であって、前記第1及び第2鏡映面にて区分される部分のそれぞれに、前記第1薄膜部、前記第2薄膜部、前記第1サーモパイル及び前記第2サーモパイルを含み、各部分の前記第1薄膜部が前記第1鏡映面及び第2鏡映面に隣接した構成を有し、前記算出部は、前記MEMSチップの4つの前記第1サーモパイルにより測定された第1温度差の平均値と、前記MEMSチップの4つの前記第2サーモパイルにより測定された第2温度差の平均値とを用いて、前記測定対象物の内部温度を算出する』構成を採用しておいても良い。
本発明によれば、測定対象物の内部温度を、従来よりも、正確に応答性良く測定することができる。
図1は、既存の、1つの熱流束センサが用いられた非加熱型深部体温計の説明図である。 図2は、既存の、2つの熱流束センサが用いられた非加熱型深部体温計の説明図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る内部温度測定装置の概略構成図である。 図4は、第1実施形態に係る内部温度測定装置が備えるMEMSチップ(第1MEMSチップ)の構成及び機能の説明図である。 図5は、It/It′の値が内部温度測定装置の出力に与える影響の説明図である。 図6は、出力セルのサイズ調整によりIt/It′の値を小さくしたMEMSチップの説明図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る内部温度測定装置が備えるMEMSチップ(第2MEMSチップ)の構成及び機能の説明図である。 図8は、本発明の第3実施形態に係る内部温度測定装置が備えるMEMSチップ(第3MEMSチップ)の構成及び機能の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
《第1実施形態》
図3に、本発明の第1実施形態に係る内部温度測定装置10の概略構成を示す。
図示してあるように、内部温度測定装置10は、基材部11と、基材部11上に配設されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)チップ12、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)13、演算回路14及びターミナル15とを、備える
。また、内部温度測定装置10は、MEMSチップ12及びASIC13をその内部に収容する形で基材部11上に配設されたハウジング16を、備える。
基材部11は、ASIC13、演算回路14、ターミナル15間の配線が形成されている部材である。内部温度測定装置10は、この基材部11の下面(図1における下側の面)を、内部温度の測定対象物の表面に接触させて使用するものとなっている。尚、基材部11は、単層の部材であっても、下面側に生体適合性を有する絶縁性のフィルムや樹脂部材等が配設されている積層体であっても良い。
ターミナル15は、内部温度測定装置10用の計測装置からの電源線及び信号線が接続されるターミナルである。ここで、内部温度測定装置10用の計測装置とは、信号線を介して内部温度測定装置10との間で通信を行うことにより内部温度測定装置10から内部温度の測定結果を取得する機能、取得した測定結果の表示や記録を行う機能、電源線を介して内部温度測定装置10に電力を供給する機能等を有する装置のことである。
MEMSチップ12は、MEMS技術を用いて製造されたデバイスである。このMEMSチップ12の詳細については、後述する。
ASIC13は、温度センサ18を内蔵した集積回路である。このASIC13は、内部温度測定装置10内の各センサ(温度センサ18、後述する出力セル20a、20b)の出力を増幅する機能と、増幅後の各出力をデジタルデータ化する機能とを有している。尚、本実施形態に係る内部温度測定装置10のASIC13は、絶対温度に比例した電圧を出力するPTAT(Proportional To Absolute Temperature) 電圧源(つまり、温度計
として機能する電圧源)を含む。すなわち、ASIC13は、PTAT電圧源の構成要素が温度センサ18として機能する回路となっている。
演算回路14は、ASIC13を介して入力される各センサによる測定値から、測定対象物の内部温度を算出して出力する回路である。この演算回路14による内部温度の算出手順については後述するが、演算回路14は、算出した内部温度をターミナル15から出力(送信)する回路であっても、算出した内部温度を内部のメモリに出力(記憶)する回路であっても良い。また、演算回路14は、1つの素子(集積回路等)であっても、複数の素子からなるユニットであっても良い。さらに、演算回路14は、プログラミング可能な素子/ユニットであっても、プログラミングできない素子/ユニットであっても良い。
ハウジング16は、MEMSチップ12及び温度センサ18の周囲の空気を固定することにより各センサの出力を安定させることや、各出力セル20への上方からの赤外線の入射を防止することなどを目的として設けられている部材である。
ハウジング16の構成材料は、ハウジング16内外の空気の出入、並びに、ハウジング16内への赤外線の流入を防止できるものであれば良い。ただし、電磁波によっても各センサの出力は変動し得る。そのため、ハウジング16の構成材料は、外部からの電磁波の流入も防止できる材料、つまり、金属や導電性を有する非金属であることが好ましい。尚、ハウジング16は、1つの部材であっても、複数の部材を組み合わせたものであっても良い。また、ハウジング16内の温度の安定性を向上させるために、ハウジング16の内面を赤外線吸収体(黒色の樹脂等)で覆っておいても良い。
以下、MEMSチップ12の構成を説明する。尚、以下の説明において、各部(MEMSチップ12等)の上、下、左、右とは、それぞれ、図3に示した状態にある場合おける各部の上、下、左、右のことである。また、前、後とは、それぞれ、図3の紙面垂直方向からみた手前側、奥側のことである。
図4(A)に、MEMSチップ12の上面図を示し、図4(B)に、MEMSチップ12の、図4(A)におけるX−X′線断面図を示す。また、図4(C)に、MEMSチップ12の上面の、図4(A)におけるX−X′線断面近傍の部分から上方に放出される熱流束の分布図を示す。
図4(A)、(B)に示してあるように、MEMSチップ12は、ほぼ同形状の4つの開口部22a、22b、22c及び22dが形成されている基板(本実施形態では、シリコン基板)21上に、積層部23を設けた構成を有している。
積層部23の開口部22aを覆っている部分(以下、薄膜部24aと表記する)内には、サーモパイル25aが形成されている。また、積層部23の開口部22bを覆っている部分(以下、薄膜部24bと表記する)内には、サーモパイル25bが形成されている。各薄膜部24x(x=a、b)内のサーモパイル25xは、複数の、P型ポリシリコンとN型ポリシリコンとを積層した熱電対26を直列接続したセンサである。サーモパイル25xは、各熱電対26の冷接点が薄膜部24xの左右方向の中央部分に位置し、各熱電対26の温接点が薄膜部24xの左右端(基板21上の部分)に位置するように、形成されている。
以下、薄膜部24x(x=a、b)とサーモパイル25xとからなる部分のことを、出力セル20xと表記する。
開口部22c、22d上の部分にも、出力セル20a、20bと同構成の出力セル20cが設けられている。
MEMSチップ12が備える4つの出力セル20のうち、出力セル20aは、出力セル20aの左右方向の中央部から上方に放出される熱流束Itを表す温度差ΔT(Itに比例するΔT)を測定するために設けられているセルである。出力セル20bは、出力セル20bの左右方向の中央部から上方に放出される熱流束It′を表す温度差ΔT′を測定するために設けられているセルである。
出力セル20aの左右に位置にしている2つの出力セル20cは、熱流束Itを小さくする(熱流束Itと熱流束It′との差を大きくする)ために設けられているセルである。すなわち、出力セル20aの左右に、基材11側が空洞(開口部)となっている出力セル20cが存在していれば、出力セル20aに横方向(左右方向)から流入する熱量が、出力セル20cが存在していない場合よりも減少する。そのため、出力セル20aの左右に出力セル20cを設けておけば、図4(C)に示してあるように、出力セル20bと同構成の出力セル20aの中央部分から放出される熱流束Itを、出力セル20bの中央部分から放出される熱流束It′よりも小さくすることが出来る。
熱抵抗が異なる2つの経路を通った測定対象物からの2つの熱流束(値が異なる2つの熱流束)を得ることが出来れば、図2を用いて説明した内部温度の算出原理により内部温度を算出することが出来る。ただし、サーモパイル25aにより測定された温度差ΔTとサーモパイル25bにより測定された温度差ΔT′と温度センサ18による温度の測定結果と既知数のみからでは、上記した内部温度の算出原理により内部温度を算出することが出来ない。
そのため、本実施形態に係る内部温度測定装置10では、Ta=Ta′、Tt=Trが成立すると仮定している。ここで、Taとは、サーモパイル25aの冷接点の温度のことであり、Ta′とは、サーモパイル25bの冷接点の温度(出力セル20aの左右方向の
中央部分の温度)のことである。Ttとは、サーモパイル25aの温接点の温度のことであり、Trとは、温度センサ18による温度の測定結果のことである。
Ta=Ta′、Tt=Trが成立すると仮定すると、以下の(e1)式により内部温度Tbを算出できることになる。
ここで、kとは、サーモパイル25bにより温度差ΔT′が測定される部分の熱抵抗R2の、サーモパイル25aにより温度差ΔTが測定される部分の熱抵抗R1に対する割合(=R2/R1)のことである。尚、上記した(e1)式は、Ta=Ta′、Tt=Tr、ΔT=Tt−Ta、ΔT′=Tt′−Ta′(Tt′は、サーモパイル25bの温接点の温度)を用いて変形すれば、(5)式と同じ式になる式である。
そのため、本実施形態に係る内部温度測定装置10は、演算回路14として、(e1)式により内部温度Tbを算出する回路を採用した装置となっている。
ここで、内部温度測定装置10のMEMSチップ12に上記構成(図4参照)を採用した理由を説明しておくことにする。
ΔT=R1・It、ΔT′=R2・It′であるため、(e1)式の右辺の分数項の分母の“k・ΔT−ΔT′”について、以下の式が成立する。
k・ΔT−ΔT′=R2(It−It’)
従って、It−It’が“0”に近い値だと、(e1)式による内部温度の推定結果が安定しなくなる。
具体的には、It/It’が0.99となっているMEMSチップ12を用いた場合、内部温度測定装置10の出力(内部温度測定装置10による深部体温の推定結果)は、図5(A)に示してあるように、極めて大きく変動する。一方、It/It’が0.82となっているMEMSチップ12を用いた場合、内部温度測定装置10は、図5(B)に示してあるように、出力が大きく変動しないもの(出力の時間平均を、深部体温として使用できるもの)となる。尚、図5(A)、(B)に示した測定結果は、内部温度(深部体温)が37℃の人体を模した評価装置を用いて得られたものである。
このように、It/It’値が小さい方が、(e1)式による内部温度Tbの推定結果が安定する。従って、内部温度測定装置10に搭載するMEMSチップ12は、It/It′値が比較的に小さな値(0.9以下)となっているものであることが好ましい。
図6(A)、(B)に示した構成、すなわち、出力セル20aの左右方向の長さを出力セル20bのそれよりも長くした構成を採用することによっても、It/It′値が比較的に小さなMSMチップ13を得ることが出来る。尚、図6(A)は、MEMSチップ13の上面図であり、図6(B)に、MEMSチップ13の、図6(A)におけるX−X′線断面図である。図6(C)に、MEMSチップ13の上面の、図6(A)におけるX−X′線断面近傍の部分から上方に放出される熱流束の分布図である。
ただし、It/It′を小さくするために、出力セル20aの左右方向の長さを長くし
た場合、チップの製造が困難になると共に、出力セル20a(薄膜部24a)の強度が低下する可能性がある。
一方、出力セル20aの左右に出力セル20を設ける構成を採用しておけば、チップの製造が困難になることも、出力セル20aの強度が低下することもない形で、It/It′を小さくすることが出来る。そのため、内部温度測定装置10のMEMSチップ12に上記構成(図4参照)を採用しているのである。
以上、説明したように、本実施形態に係る内部温度測定装置10は、測定対象物の内部温度Tbを算出するために使用する情報を、MEMSチップ12内の2つのサーモパイル25と温度センサ18とから得る構成を有している。そして、サーモパイル25を用いれば、2つの温度センサを用いた場合よりも温度差を高精度に測定できるし、複数の温度センサが用いられていなければ、各温度センサの誤差(個体差)が加算されて誤差が大きくなってしまうこともない。さらに、MEMSチップ12は、熱容量が少ないもの(短時間のうちに熱平衡状態となるもの)である。従って、本実施形態に係る内部温度測定装置10を用いておけば、測定対象物の内部温度を、従来よりも、正確に応答性良く測定することができる。
また、内部温度測定装置10が備えるMEMSチップ12は、チップの製造が困難になることも、出力セル20aの強度が低下することもない形で、It/It′を小さくすることが出来るものである。従って、MEMSチップ12を備えた本実施形態に係る内部温度測定装置10は、衝撃に強く内部温度Tbの推定結果が安定するように製造することが容易な装置となっていると言うことが出来る。
《第2実施形態》
以下、第1実施形態に係る内部温度測定装置10の説明時に用いたものと同じ符号を用いて、本発明の第2実施形態に係る内部温度測定装置10の構成を、説明する。尚、以下の説明において、第n(n=1〜3)MEMSチップ12とは、第n実施形態に係る内部温度測定装置10が備えるMEMSチップ12のことである。
本実施形態に係る内部温度測定装置10は、第1実施形態に係る内部温度測定装置10内の第1MEMSチップ12(図4参照)を、第2MEMSチップ12に置き換えたものである。
図7(A)に、第2MEMSチップ12の上面図を示し、図7(B)に、第2MEMSチップ12の、図7(A)におけるX−X′線断面図を示す。また、図7(C)に、第2MEMSチップ12の上面の、図7(A)におけるX−X′線断面近傍の部分から上方に放出される熱流束の分布図を示す。
図7(A)、(B)に示してあるように、第2MEMSチップ12は、4つの略同形状の出力セル20(20a、20b、20c)を備えている。また、第2MEMSチップ12は、左右方向の中央面が鏡映面となっている構成を有している。
第2MEMSチップ12の鏡映面近傍の部分に配設されている出力セル20aは、その左右方向の中央部から上方に放出される熱流束Itを表すΔTを測定するためのセルである。出力セル20aと鏡像関係にある出力セル20cは、熱流束Itを小さくするために設けられているセルである。
第2MEMSチップ12の右端に配設されている出力セル20bは、その左右方向の中央部から上方に放出される熱流束It′を表すΔT′を測定するためのセルである。出力
セル20bと鏡像関係にある出力セル20cは、第2MEMSチップ12の熱流束分布(図7(C))を左右対称とする(熱流束分布が左右対称でない分、熱流束Itが大きくなってしまうことを抑止する)ために設けられているセルである。
このように出力セル20が配置された第2MEMSチップ12でも、図7(C)に示してあるように、熱流束Itと熱流束It′の差を比較的に大きな値とする(It/It′値を比較的に小さな値とする)ことが出来る。従って、本実施形態に係る内部温度測定装置10によっても、測定対象物の内部温度を、従来よりも、正確に応答性良く測定することができる。
また、第2MEMSチップ12に採用されている構成も、チップの製造が困難になることも、出力セル20aの強度が低下することもない形で、It/It′を小さくすることが出来るものである。従って、第2MEMSチップ12を備えた本実施形態に係る内部温度測定装置10も、衝撃に強く内部温度Tbの推定結果が安定するように製造することが容易な装置となっていると言うことが出来る。
《第3実施形態》
以下、第1実施形態に係る内部温度測定装置10の説明時に用いたものと同じ符号を用いて、本発明の第3実施形態に係る内部温度測定装置10の構成を、説明する。
本実施形態に係る内部温度測定装置10は、第1実施形態に係る内部温度測定装置10内の第1MEMSチップ12(図4参照)を、図8に示した構成を有する第3MEMSチップ12に置き換えたものである。
図8に示してあるように、第3MEMSチップ12は、左右方向の中央面及び前後方向(図8における上下方向)の中央面のそれぞれが鏡映面となっている構成を有している。そして、第3MEMSチップ12の2つの鏡映面にて区分される各区画には、ΔTを測定するための出力セル20aと、出力セル20aと略同形状(同構成)の、ΔT′を測定するための出力セル20bとが設けられている。また、各区画内の出力セル20aの位置は、第3MEMSチップ12の中央部分で4つの出力セル20aが互いに隣接するように、定められている。
さらに、図8に模式的に示してあるように、第3MEMSチップ12の4つの出力セル20aは、それらの出力の総和(出力1と出力2との間の電位差)を出力できるように結線されている。第3MEMSチップ12の4つの出力セル20bも、それらの出力の総和(出力3と出力4との間の電位差)を出力できるように結線されている。
また、第3MEMSチップ12には、出力1との間の電位差を測定すれば4つの出力セル20aの出力の総和の1/2が測定でき、出力2との間の電位差を測定すれば4つの出力セル20aの出力の総和の残りの1/2が測定できる基準電位端子が設けられている。この基準電位端子は、出力3との間の電位差を測定すれば4つの出力セル20bの出力の総和の1/2が測定でき、出力4との間の電位差を測定すれば4つの出力セル20bの出力の総和の残りの1/2が測定できるものともなっている。
そして、本実施形態に係る内部温度測定装置10は、出力1と基準電位端子との間の電位差及び出力2と基準電位端子との間の電位差からΔTを表すデータを生成し、出力3と基準電位端子との間の電位差及び出力4と基準電位端子との間の電位差からΔT′を表すデータを生成するASIC13を採用した装置となっている。
出力セル20a、20bを、図8に示してあるように配置しておいても、各出力セル2
0aの左右方向の中央部分から上方に放出される熱流束Itを、各出力セル20bの中央部分から上方に放出される熱流束It′よりも小さな値とすることが出来る。従って、本実施形態に係る内部温度測定装置10によっても、測定対象物の内部温度を、従来よりも、正確に応答性良く測定することができる。
また、内部温度Tbを測定するために、基材部11の下面を測定対象物の表面に接触させた際、基材部11の下面の一部と測定対象物表面との間の密着性が悪くなることがあるが、本実施形態に係る内部温度測定装置10は、4つの出力セル20aにより測定された温度差の平均値と、4つの出力セル20bにより測定された温度差の平均値とを用いて内部温度Tbを算出する。従って、内部温度測定装置10を用いておけば、基材部11の下面の一部と測定対象物表面との間の密着性が悪いが故に、本来の温度とは大きく異なる内部温度Tbを出力してしまうことが殆どない形で、内部温度Tbを測定することが出来る。
さらに、第3MEMSチップ12に採用されている構成も、チップの製造が困難になることも、出力セル20aの強度が低下することもない形で、It/It′を小さくすることが出来るものである。従って、第3MEMSチップ12を備えた本実施形態に係る内部温度測定装置10も、衝撃に強く内部温度Tbの推定結果が安定するように製造することが容易な装置となっていると言うことが出来る。
《変形形態》
上記した各実施形態に係る内部温度測定装置10は、各種の変形を行えるものである。例えば、第1MEMSチップ12(図4)や、第2MEMSチップ12(図7)を、各出力セル20cの代わりに、サーモパイル25を備えない構造(つまり、薄膜部のみ)を備えたものに変形することが出来る。
また、第2MEMSチップ12(図7)を、左端の出力セル20cの出力と出力セル20bの出力との総和と、出力セル20aの出力とそれに隣接する出力セル20cの出力との総和とを出力できるチップに変形することも出来る。
また、演算回路14として、上記した(e1)式とは異なる式により内部温度Tbを算出する回路を用いておいても良いし、演算回路14を、計測装置側に設けておいても良い。
各実施形態に係る内部温度測定装置10を、計測装置と接続しないで使用する装置(例えば、演算回路14による内部温度の算出結果が表示される液晶ディスプレイを備えた体温計)に変形することも出来る。さらに、各出力セルの具体的な構成が上記したものではなくても良いことや、温度センサ18を、ASIC13とは別に出力セル20上や基材部11上に設けておいても良いこと等は、当然のことである。
10 内部温度測定装置
11 基材部
12 MEMSチップ
13 ASIC
14 演算回路
15 ターミナル
16 ハウジング
18 温度センサ
20 出力セル
21 基板
22 開口部
23 積層部
24 薄膜部
25 サーモパイル
26 熱電対

Claims (3)

  1. 測定対象物の内部温度の測定時に、その一方の面を前記測定対象物の表面に接触させる基材部と、
    前記基材部の他方の面上に配設されたMEMSチップであって、前記基材部側が空洞となった第1薄膜部及び第2薄膜部を有する基板部と、前記第1薄膜部の所定の領域と他の領域との間の第1温度差を測定する第1サーモパイルと、前記第2薄膜部の所定の領域と他の領域との間の第2温度差を測定する第2サーモパイルとを備えたMEMSチップと、
    前記第1サーモパイルにより測定された前記第1温度差と前記第2サーモパイルにより測定された前記第2温度差とを用いて、前記測定対象物の内部温度を算出する算出部と、を含み、
    前記MEMSチップは、前記第1温度差から求められる、前記基材部の前記一方の面と接触している前記測定対象物からの前記第1薄膜部の前記所定の領域を通過する第1熱流束と、前記第2温度差から求められる、前記基材部の前記一方の面と接触している前記測定対象物からの前記第2薄膜部の前記所定の領域を通過する第2熱流束とが異なる構成であって、前記第1熱流束を小さくするために、前記基板部の前記第1薄膜部の、前記第1薄膜部と前記第2薄膜部の並び方向の両側の少なくとも一方に、前記基材部側が空洞となった薄膜部を設けた構成を有する
    ことを特徴とする内部温度測定装置。
  2. 前記MEMSチップは、前記第1薄膜部と前記第2薄膜部の並び方向に垂直な第1鏡映面を有する構成であって、前記第1鏡映面にて区分される各部分に、前記第1薄膜部、前記第2薄膜部、前記第1サーモパイル及び前記第2サーモパイルを含み、各部分の前記第1薄膜部が前記第1鏡映面に隣接した構成を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内部温度測定装置。
  3. 前記MEMSチップは、第1鏡映面と前記第1鏡映面に直交する第2鏡映面とを有する構成であって、前記第1及び第2鏡映面にて区分される部分のそれぞれに、前記第1薄膜部、前記第2薄膜部、前記第1サーモパイル及び前記第2サーモパイルを含み、各部分の前記第1薄膜部が前記第1鏡映面及び第2鏡映面に隣接した構成を有し、
    前記算出部は、前記MEMSチップの4つの前記第1サーモパイルにより測定された第1温度差の平均値と、前記MEMSチップの4つの前記第2サーモパイルにより測定された第2温度差の平均値とを用いて、前記測定対象物の内部温度を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内部温度測定装置。
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