JP2016166126A - ガラス板の位置決め方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大板素板ガラスへの小割素板ガラス形状の切線形成、切線に沿っての折割を経ての小割素板ガラスの生成と、生成の小割素板ガラスの位置決め方法を提供する。
【解決手段】ガラス板の位置決め加工方法は、互いの形状が対面合体して位置決め合体する一方の形状を備えた物体をガラス板の切出し前切出し予定域に着脱自在に固定し、切出しガラス板の位置決め部で他方の形状と合体させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス板の切出し装置からの切出しガラス板の位置決め加工方法及びその装置に関する。
より具体的には、本発明は、大板の素板ガラスに小割の素板ガラスの形状の切線を形成し、この切線に沿っての大板の素板ガラスの折割を経て小割の素板ガラスを作製し、この作製した小割の素板ガラスを位置決めする方法及びその装置に係る。
従来、ガラス板の加工装置において、入込み部への小割の素板ガラスの供給における位置決めは、入込み部においてX−Y軸直交平面座標系に配置したストッパーローラに小割の素板ガラスの直交辺を接触させて行っている。
特開平9−124330号公報 特開2001−261357号公報
素板ガラスの位置決めストッパーローラへの接触による位置決めでは、素板ガラスの折割縁の形状、ストッパーローラの摩耗の程度、ストッパーローラへの押付け態様、ストッパーローラへの押付け力の大小によってその精度低下及びバラツキが生じる。特に、近年のように小割の素板ガラスに形成した切線とこの切線に沿って折割られる小割の素板ガラスの折割縁との間の耳部が極小にしか許されない場合は、素板ガラスの位置決めの精度低下及びバラツキの発生は、切線形成不良及び折割不良となり、小割の素板ガラスの損失となる。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、位置決め精度低下及びバラツキの発生に起因する切線形成不良及び折割不良をなくし得て、小割の素板ガラスの損失をなくし得るガラス板の位置決め方法及びその装置を提供することにある。
本発明によるガラス板の位置決め方法は、互いの形状体を対面合体すると、位置決め合わされる一方の形状体を備えた物体を、素板ガラスからガラス板の切り出し前に、素板ガラスの切り出し予定域に着脱自在に固定し、切り出しガラス板の位置決めポジションにおいて、当該物体を他方の形状体を備えた物体と対面合体させて切り出しガラス板の位置決めを行うことを含んでいる。
また、本発明による小割のガラス板の位置決め方法は、互いの形状体を対面合体させると位置決め合わされる一方の形状体を備えた物体を、切線形成ポジションにおいて小割の素板ガラスの切線が入れられたガラス板の停止中において、小割の素板ガラスの形状域内に着脱自在に固定し、折割を経て作製された小割の素板ガラスを位置決め部において、この位置決め部においてセットされた他方の形状体と対面合体させることを含んでいる。
本発明によるガラス板の位置決め装置は、一方の形状体を備えていると共に素板ガラスからガラス板の切り出し前に素板ガラスの切り出し予定域に着脱自在に固定される一方の物体と、一方の形状体に対面合体する他方の形状体を備えた他方の物体とを具備しており、切り出しガラス板の位置決めポジションにおいて、当該一方の物体の一方の形状体を他方の物体の他方の形状体に対面合体させて切り出しガラス板の位置決めを行うようになっている。
尚、上記の一方及び他方の形状体は、例えば、ピンと穴と、テーパーシャンクとブッシュと、山と谷と等のいろいろな組合せがあり、要は、対面接触合わせ(対面合体)で位置決め合わせができればよい。
本発明によれば、一方の形状体を備えた物体を、ガラス板の切り出し前に、切り出し予定域に固定した状態で切り出し、物体を固定した状態でどのように折割、搬送をしようとも、位置決めポジションにおいて、他方の形状体を備えた物体を一定位置にセットしたままその他方の形状体と対面合体させることにより、切り出しガラスは常に一定の位置決めが行われ得る。
図1は、ガラス板の位置決め加工装置の平面説明図である。 図2は、図1のII−II線矢視説明図である。 図3は、図1のIII−III線矢視説明図である。 図4は、吸盤器配置シャトル装置の平面説明図である。 図5は、吸盤器配置シャトル装置の横断面説明図である。 図6は、吸盤器配置シャトル装置の正面説明図である。 図7は、吸盤器をつかんで移動中の吸盤器配置シャトル装置の正面説明図である。 図8は、吸盤器の説明図であり、(a)は、側面説明図、(b)は、正面説明図、そして、(c)は、平面説明図である。 図9は、吸盤器を掴んで移動中の吸盤器配置シャトル装置の側面説明図である。 図10は、吸盤器配置シャトル装置が吸盤器をガラス板の上面に配置し、ガラス板にグリップさせた状態の説明図である。 図11は、吸盤器をガラス板の上面にグリップさせた状態の側面説明図である。 図12は、吸盤器配置シャトル装置が吸盤器を位置決め掴みし、保持の状態を示す説明図である。 図13は、最終段階の横切線の折割状態を示す説明図である。 図14は、小割素板ガラスの位置決めテーブルへの搬送シャトル装置の正面説明図である。 図15は、小割素板ガラスを搬送中の搬送シャトル装置の横断面説明図である。 図16は、位置決めテーブル上面に配置された小割素板ガラスの側面説明図である。 図17は、位置決めシャトル装置による小割素板ガラスの位置決め状態の説明図である。 図18は、位置決めされた小割素板ガラスからの吸盤器のグリップ開放状態を示す説明図である。 図19は、位置決めシャトル装置が吸盤器を排出中の説明図である。
次に発明を実施するための形態を図に示す具体例に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、これら具体例に何ら限定されない。
図1から図19において、大板の素板ガラス2に切線8及び11を形成し、切線8及び11において折割して小割の素板ガラス5を作製し、この作製した小割の素板ガラス5の位置決めを行う小割の素板ガラス5の作製及びその位置決めを行うガラス板の位置決め加工装置1は、供給される新たに折割すべき大板の素板ガラス2が載置される入込みテーブル3と、入込テーブル3からの素板ガラス2の搬入を受け、搬送方向AであるX軸方向の先端縁において位置決め停止された素板ガラス2に、予め記憶された形状の数値情報に基づいて多数の小割の素板ガラス5(例えば、自動車のサイドガラス)用の搬送方向AであるX軸方向に直交するY軸方向の切線8及びY軸方向に対して交差する方向に伸びた切線11を形成する切線形成装置4と、切線8及び11により区画された素板ガラス5の各々に吸盤器6を配置し、各吸盤器6を素板ガラス5に吸着させる吸盤器配置装置7と、素板ガラス5の各々に吸盤器6が吸着された素板ガラス2の搬入を受け、搬入された素板ガラス2をX軸方向に搬送すると共にこの搬送における一時停止において素板ガラス2に順次、切線8において折割分割してX軸方向において連続した長方形の複数の一次分割ガラス板9を作製する一次分割装置10と、一次分割装置10から長方形の一次分割ガラス板9の搬入を受け、搬入された一次分割ガラス板9をX軸方向に搬送すると共にこの搬送における一時停止において長方形の一次分割ガラス板9の夫々の切線11における中央の切線15において折割分離して二次分割ガラス板12を作製する二次分割装置13と、二次分割装置13から分割されて互いにX軸方向に間隔なく並んだ二次分割ガラス板12の搬入を受けると共にこの並んだ二次分割ガラス板12をX軸方向に関して互いの間隔を開けるようにしてY軸方向に搬送する間隔開けコンベア14を介して当該Y軸方向に関して間隔を広げられた二次分割ガラス板12の搬入を受け、この搬入された二次分割ガラス板12の夫々をY軸方向に搬送すると共にこの搬送における一時停止で二次分割ガラス板12を、当該二次分割ガラス板12の夫々の切線11のうちの中央の切線11において夫々折割分割して、4枚の三次分割ガラス板16を作製する三次分割装置17と、三次分割ガラス板16を順次に持ち上げ、搬送し、次の加工装置の位置決めテーブル18に各三次分割ガラス板16を配置し位置決めを行う位置決め装置19とを具備している。
入込みテーブル3は、供給される新たな折割すべき素板ガラス2が載置される複数のローラ群20と、ローラ群20に載置された素板ガラス2をX軸方向に搬送して次の切線形成装置4に素板ガラス2を搬入させるべく、当該搬入においてローラ群20を回転させるサーボモータ21とを具備している。
切線形成装置4は、入込みテーブル3から搬入された素板ガラス2を平面支持するベルトコンベア22と、ベルトコンベア22の上方においてベルトコンベア22の上面と平行してNC制御されてX−Y軸直交平面座標系の移動を行うカッターヘッド23と、カッターヘッド23をY軸方向に走行させるY軸サーボモータ24とを備えており、カッターヘッド23は、カッターホイール25を備えている。
吸盤器配置装置7は、切線形成装置4と共用のベルトコンベア22の上方においてベルトコンベア22の上面と平行してNC制御されてX−Y軸直交平面座標系の移動を行う吸盤器配置シャトル26と、吸盤器配置シャトル26をY軸方向に走行させるY軸サーボモータ27とを備えている。
ベルトコンベア22の両側には、ラックギヤを備えたX軸レール28が設けられており、X軸レール28は、切線形成装置4と吸盤器配置装置7に共用されている。
切線形成装置4においては、走行フレーム29がスライドブロックを介して両側のX軸レール28に架設されていると共に走行フレーム29の両端の夫々にはX軸サーボモータ30が設けられており、両X軸サーボモータ30の夫々の出力回転軸は、夫々ピニオンギア31を介してX軸レール28のラックギヤとかみ合わされている。
両X軸サーボモータ30は、同期制御された駆動で走行フレーム29をX軸方向に移動させる。走行フレーム29には、ラックギヤ付Y軸レール32及びガイドレールが設けられ、スライドブロックを介してL形ブラケット33が取付けられ、L形ブラケット33にはY軸サーボモータ24が取付けられている。Y軸サーボモータ24の出力回転軸は、ピニオンギアを介してY軸レール32のラックギヤとかみ合わされており、Y軸サーボモータ24の駆動により、L形ブラケット33は、Y軸方向に移動させられる。
L形ブラケット33の前面に取付けられたカッターヘッド23は、NC制御されたX軸サーボモータ24及び30の駆動によるX−Y軸直交平面座標系の移動によって素板ガラス2の上面に素板ガラス5の形状の切線8及び11をそのカッターホイール25を介して形成するようになっている。
吸盤器配置装置7においてもまた、走行フレーム36がスライドブロックを介して両側のX軸レール28に架設されていると共に走行フレーム36の両端の夫々にX軸サーボモータ37が設けられており、両X軸サーボモータ37の夫々の出力回転軸もまた、夫々ピニオンギア40を介してX軸レール28のラックギヤとかみ合わされている。
両X軸サーボモータ37は、同期制御された駆動で走行フレーム36をX軸方向に移動させる。走行フレーム36にもまた、ラックギヤ付Y軸レール38及びガイドレールが設けられ、スライドブロックを介してL形ブラケット39が取付けられ、L形ブラケット39にはY軸サーボモータ27が取付けられている。Y軸サーボモータ27の出力回転軸は、ピニオンギアを介してY軸レール38のラックギヤにかみ合わされており、Y軸サーボモータ27の駆動により、L形ブラケット39は、Y軸方向に移動させられる。
吸盤器配置シャトル26は、L形ブラケット39と、L形ブラケット39の前面に設けられていると共に吸盤器6の位置決めアダプター41を把持するエアーチャック装置42と、L形ブラケット39の前面に設けられていると共にエアーチャック装置42を上下動させるエアー上下動装置43と、エアーチャック装置42により吸盤器6の位置決めアダプター41を把持している際に、吸盤器6のパット80内の真空開放を切換えるレバー82を把持して吸盤器6における吸着状態を開放するエアーチャック88と、エアーチャック88を上下動させるエアー上下動装置44とを具備している。
一方の物体としての吸盤器6は、パット80と、下部にパット80を備えていると共に一方の形状体としての位置決めアダプター41と、位置決めアダプター41の正面に組込まれていると共に起し倒しによってパット80内の真空と真空開放を切換えるレバー82とを具備している。
吸盤器6は、その側部に、他方の物体としてのエアーチャック装置42の他方の形状体としての一対の開閉フィンガ86のV溝84にピッタリ合う、言い換えると、対面合体する一方の形状体としての山形突条83を具備している。
開閉フィンガ86の内側に形成されたV溝84は、エアーチャック装置42が吸盤器6を把持するとき、山形突条83と合体接触して吸盤器6の位置決め把持を行うようになっている。
切線形成装置4は、X軸方向の搬送が一時的に停止されたベルトコンベア22に載置された素板ガラス2に素板ガラス5の形状に対応する切線8及び11をカッターヘッド23のX−Y軸直交平面座標系の移動に基づくカッターホーイル25でもって形成する。切線8及び11が形成された素板ガラス2のX軸方向の搬送の停止中において、吸盤器配置装置7は、その動作で、吸盤器配置シャトル26でもって吸盤器載置台48に載置された吸盤器6の一つをV溝84及び山形突条83の相互合体接触を介して把持し、吸盤器載置台48から持上げ、切線8及び11により区分された素板ガラス5内に吸盤器6を配置し、着脱自在にパット80を介して吸盤器6を素板ガラスに固定し、以後、これを繰り返して、素板ガラス2の全ての素板ガラス5に吸盤器6を次々に配置しパッド80を介して固定する。
全ての素板ガラス5への吸盤器6の配置が終ると、素板ガラス2は、次の一次分割装置10へ搬入される。一次分割装置10での折割分割の繰り返しにおいては、吸盤器6は、パッド80の素板ガラス5への吸着により素板ガラス5から離れないようになっている。
一次分割装置10は、各素板ガラス5に吸盤器6が吸着された切線形成装置4から搬入された素板ガラス2を平行支持して搬送するベルトコンベア50と、ベルトコンベア50の途中においてベルトコンベア50のベルト下からY軸方向に伸びたローラ51を押上げる折割ローラ装置52とを具備している。
一次分割装置10は、X軸方向に搬送される素板ガラス2の切線8がローラ51に位置する度にベルトコンベア50の搬送を停止し、切線8においてローラ51を押上げて素板ガラス2を切線8に沿って折割分割して長方形の一次分割ガラス板9を作製する。
一次分割ガラス板9を受け取る二次分割装置13は、各素板ガラス5に吸盤器6が吸着された長方形の一次分割ガラス板9を平面支持するベルトコンベア53と、ベルトコンベア53の途中においてベルトコンベア53のベルトの巾方向(Y軸方向)の中央域において当該ベルト下から切線11に沿って伸びたローラ54を押上げる折割ローラ装置55とを具備している。
二次分割装置13は、X軸方向に搬送される一次分割ガラス板9のY軸方向の中央の切線11がローラ54に位置する度にベルトコンベア53の搬送を停止し、当該切線11においてローラ54を押上げて一次分割ガラス板9を当該Y軸方向の中央の切線11に沿って折割分割して2分割して二次分割ガラス板12を作製する。
Y軸方向に隙間なしに2枚に折割分割された二次分割ガラス板12を受け取る間隔開けコンベア14は、Y軸方向に並置されていると共にX軸方向に同期して同一速度で受け取った二次分割ガラス板12を搬送する2台のベルトコンベア56を具備しており、2台のベルトコンベア56のうちの一方のベルトコンベア56は、二次分割ガラス板12のX軸方向の搬送において、両ベルトコンベア56にY軸方向の隙間を形成すべく、他方のベルトコンベア56に対してY軸方向に移動されるようになっており、而して、間隔開けコンベア14に搬入された2枚の二次分割ガラス板12は、当該間隔開けコンベア14によるX軸方向の搬送中にY軸方向に離れた状態で、次の三次分割装置17に搬入される。
三次分割装置17は、2枚の二次分割ガラス板12を平面支持すると共に当該二次分割ガラス板12をX軸方向に搬送するベルトコンベア58と、ベルトコンベア58に搬入された2枚の二次分割ガラス板12の夫々の最後に残った切線11に合わせてベルトコンベア58のベルト下から二次分割ガラス板12を押上げる上下動自在なローラ59とを具備している。
三次分割装置17は、ベルトコンベア58に間隔開けコンベア14から搬入されてX軸方向にベルトコンベア58で搬送される二次分割ガラス板12の夫々の切線11がローラ59の夫々に位置すると、ベルトコンベア58の搬送を停止させ、ローラ59の夫々をベルトコンベア58のベルトを介して押し上げ、二次分割ガラス板12の夫々を最後の切線11において2分割し、4枚の三次分割ガラス板16を作製する。
位置決め装置19は、三次分割装置17の上方に架設されていると共に2基の搬送シャトル61を有した位置決め搬送装置60と、2基の搬送シャトル61のY軸方向の外側に配された2基の位置決めシャトル62とを具備している。
シャトル61の夫々及びシャトル62の夫々は、夫々NC制御されるサーボモータ63及び64を備える。
搬送シャトル61の夫々は、三次分割ガラス板16上と位置決めテーブル18上との間を往復移動し、位置決めシャトル62の夫々は、位置決めテーブル18の夫々と、吸盤器排出部66の夫々との間を往復動する。
各搬送シャトル61は、L形ブラケット67と、L形ブラケット67の前面に設けられていると共に位置決めアダプター41を把持する一対のエアーチャック68を有した他方の物体としてのエアーチャック装置70と、エアーチャック装置70を必要に応じて180°回転させるエアーテーブル装置71と、エアーテーブル装置71を介してエアーチャック装置70を上下動させる上下動装置72と、L形ブラケット67に支持腕73に設けられていると共に二次分割ガラス板12の三次分割ガラス板16への中央の切線15のローラ59による折割において当該折割を確実行わせるために吸盤器6を介して二次分割ガラス板12を押圧する押圧板75と、支持腕73に設けられていると共に押圧板を昇降させる昇降装置91とを具備しており、他方の形状体としての一対のエアーチャック68は、V溝84と同等であって山形突条83に対面合体するV溝を備えている。
各位置決めシャトル装置62は、L形ブラケット74と、L形ブラケット74の前面に設けられていると共に位置決めアダプター41を把持するエアーチャック装置76と、エアーチャック装置76を上下動させる上下動装置77と、エアーチャック装置76に取付けられていると共にエアーチャック装置76が位置決めアダプター41を把持しているとき、吸盤器6のレバー82を把持又は開放してパット80内を真空又は開放するエアーチャック78と、エアーチャック78を上下動させる上下動装置79とを具備している。
位置決めシャトル62は、常に定位置で、位置決めテーブル18から噴出されるエアーで浮かせられた状態の素板ガラス5のアダプター41を把持した状態で、素板ガラス5の位置決めを行うようになっている。
他方の物体としてのエアーチャック装置76もまた、開閉フィンガ86と同等であってV溝84と同等のV溝が内側に形成された他方の形状体としての開閉フィンガを具備しており、斯かる位置決めシャトル62の素板ガラス5の位置決めでは、吸盤器6の山形突条83とエアーチャック装置76の開閉フィンガの内側に形成したV溝とがピッタリと入り合い対面接触するようになっている。
吸盤器6が固定された素板ガラス5が搬送シャトル61により位置決めテーブル18上に配置されて、搬送シャトル61が元に退行すると、入れ替わりに位置決めシャトル62が進行する。
位置決めシャトル62は定位置に停止する。この停止状態で、位置決めシャトル装置62は、エアーチャック装置76を下げ、吸盤器6の位置決めアダプター41を挟持する。
エアーチャック装置76の開閉フィンガのV溝と山形突条83が嵌合し、素板ガラス5をエアーチャック装置76に合わせて位置決めさせる。
位置決めのとき、位置決めテーブル18よりエアーを吹き出し、素板ガラス5を浮かせた状態で行うとよい。
位置決めシャトル62のエアーチャック装置76は吸盤器6の位置決めアダプター41を挟持したままである。
位置決めシャトル62は、別のエアーチャック78がレバー82を挟持してレバー82を下方へ下げ、吸盤器6を素板ガラス5から離し、持上げる。そして、位置決めシャトル62は、吸盤器6を保持したまま、排出部66へ向って移動し、エアーチャック装置76を開き、吸盤器6を排出部66に開放する。
位置決めシャトル装置62による素板ガラス5の位置決めテーブル18での位置決め動作が終ると、位置決めテーブル18は、エアーの吹出しを止め、逆にエアーの吸込みを行い、位置決め済みの素板ガラス5を吸着、固定する。
排出部66に開放された吸盤器6は、ベルトコンベア列101及び102によりベルトコンベア22の両側に移動されて吸盤器配置装置7で利用される。
以上のようにガラス板の位置決め加工装置1は、一方の形状体としての山形突条83を備えた一方の物体としての吸盤器6を、素板ガラス2から素板ガラス5であるガラス板の切り出し前、即ち切線形成前に、素板ガラス2の切り出し予定域、即ち素板ガラス5に着脱自在に固定し、切り出しガラス板である素板ガラス5の位置決めポジションにおいて、当該吸盤器6を他方の形状体である一対の開閉フィンガ86を備えた物体としてのエアーチャック装置42と対面合体させて素板ガラス5の位置決めを行うようになっている。
ガラス板の位置決め加工装置1では、吸盤器6を、切線形成ポジションにおける切線形成装置4により切線5及び11が入れられた素板ガラス5が停止中において、素板ガラスに着脱自在に固定し、折割を経て作製された素板ガラス5を位置決め部において、この位置決め部においてセットされた吸盤器6と合体させて、素板ガラス5の位置決めを行うようになっている。
1 ガラス板の位置決め加工装置
2、5 素板ガラス

Claims (3)

  1. 互いの形状体が対面合体すると位置決め合される一方の形状体を備えた物体を、素板ガラスからガラス板の切り出し前に、素板ガラスの切り出し予定域に着脱自在に固定し、切り出しガラス板の位置決めポジションにおいて、当該物体を他方の形状体を備えた物体と対面合体させて切り出しガラス板の位置決めを行うガラス板の位置決め方法。
  2. 互いの形状体を対面合体させると位置決め合わされる一方の形状体を備えた物体を、切線形成ポジションにおいて小割の素板ガラスの切線が入れられたガラス板の停止中において、小割の素板ガラスの形状域内に着脱自在に固定し、折割を経て作製された小割の素板ガラスを位置決め部において、この位置決め部においてセットされた他方の形状体と対面合体させて、小割の素板ガラスの位置決めを行う位置決め方法。
  3. 一方の形状体を備えていると共に素板ガラスからガラス板の切り出し前に素板ガラスの切り出し予定域に着脱自在に固定される一方の物体と、一方の形状体に対面合体する他方の形状体を備えた他方の物体とを具備しており、切り出しガラス板の位置決めポジションにおいて、当該一方の物体の一方の形状体を他方の物体の他方の形状体に対面合体させて切り出しガラス板の位置決めを行うようになっているガラス板の位置決め装置。
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