JP2016166018A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータ線の変形を抑制可能なシートヒータを車両用シート内に備えさせる。【解決手段】車両用シートSのシートクッション1内に設けられたシートヒータ40は、クッションパッド10の表面に設けられた溝20を介して互いに反対側に配置される第一ヒータ線及び第二ヒータ線と、第二ヒータ線と第一ヒータ線を連結し、溝20内に設けられた溝部ヒータ線43とを備える。溝部ヒータ線43は、溝20の第一角部22を越えて、溝底部25に向って延出する一端部と、溝20の第二角部23を越えて、溝底部25に向って延出する他端部と、溝底部25の中央部で折り曲げられた折り曲げ部46とを備える。溝部ヒータ線43の一端部及び他端部のうち、少なくとも一方の延出方向が溝20の深さ方向に対して傾斜している。【選択図】図2

Description

本発明は、シートヒータを備えた車両用シートに係り、特に、シートクッション及びシートバックに配設されるシートヒータを備えた車両用シートに関する。
従来、車両用シートにシート状のヒータを配設することにより、乗員の着座時の快適性を向上させた技術が種々提案されている。
例えば、シートクッションのクッションパッドと表皮の間にシートヒータを配設した車両用シートとして、特許文献1に記載の車両用シートのようなものが知られている。
この車両用シートは、図10及び図11に示すように、シートクッション100のクッションパッド101表面にシートヒータ102を載置して、クッションパッド101及びシートヒータ102を表皮103で被覆した構成からなる。
シートヒータ102は、ヒータ線102aと、ヒータ線102aを固定する基材102bとから構成され、シートヒータ102の一部が、クッションパッド101表面に設けられた溝101a内に折り返すように差し込まれて、組み付けられている。
表皮103には、溝101a内に差し込まれる引き込み布103aが縫製されており、引き込み布103aにはさらに吊り込み部材104が固定されている。
吊り込み部材104は、図11に示すように、クッションパッド101の溝101a内に差し込まれ、クッションパッド101内部にあらかじめ埋め込まれたインサートワイヤ105と掛け止めされる。
このようにして、シートヒータ102はクッションパッド101と表皮103の間に固定されている。
実開平4−84040号公報
しかし、特許文献1のような車両用シートは、クッションパッド101の溝101a内にシートヒータ102の一部を折り返すように差し込んで組み付けられているものの、溝101a内に差し込まれたヒータ線102aの延出方向については特に配慮されていなかった。そのため、ヒータ線102aが溝の深さ方向に延出するように溝101a内に差し込まれていると、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッド101が溝101aを圧縮する方向に変形した場合に、ヒータ線102aも変形する恐れがあった。
そこで、クッションパッドが溝部を圧縮する方向に変形した場合にヒータ線の変形を一層抑制できるようなシートヒータを備えた車両用シートが望まれていた。
同時に、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性が向上可能なシートヒータを備えた車両用シートが望まれていた。
また、この車両用シートは、クッションパッド101の溝101a内にシートヒータ102の一部を折り返すように挿入して組み付けられているものの、組み付け作業の詳細について考慮されていなかった。そのため、製品のバラツキを減らし、組み付け作業性を一層向上可能なシートヒータを備えた車両用シートが望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッドが変形した場合にヒータ線の変形を抑制可能なシートヒータを備えた車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性が向上可能なシートヒータを備えた車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、製品のバラツキを減らし、組み付け作業を向上可能なシートヒータを備えた車両用シートを提供することにある。
前記課題は、請求項1の車両用シートによれば、クッションパッドと該クッションパッドを被覆する表皮との間にシートヒータを備えた車両用シートであって、前記クッションパッドの表面に溝が設けられ、前記シートヒータは、前記溝を介して互いに反対側に配置される第一ヒータ線及び第二ヒータ線と、該第二ヒータ線と前記第一ヒータ線を連結し、前記溝内に設けられた溝部ヒータ線とを備え、前記溝は、該溝の開口部の両端のうち、前記第一ヒータ線が配置されている側に位置する第一角部と、前記第二ヒータ線が配置されている側に位置する第二角部とを備え、前記溝部ヒータ線は、前記第一角部を越えて、前記溝の底部に向って延出する一端部と、前記第二角部を越えて前記溝の底部に向って延出する他端部と、前記溝の底部で該溝の延出方向において折り曲げられた折り曲げ部と、を備え、該折り曲げ部は、前記第一ヒータ線と前記第二ヒータ線を連結する方向において前記溝の中央部に配置され、前記溝部ヒータ線の前記一端部及び前記他端部のうち、少なくとも一方の延出方向が前記溝の深さ方向に対して傾斜していること、により解決される。
このように、溝部ヒータ線は、第一角部を越えて、溝の底部に向って延出する一端部と、第二角部を越えて溝の底部に向って延出する他端部とを有し、溝部ヒータ線の一端部及び他端部のうち、少なくとも一方の延出方向が溝の深さ方向に対して傾斜しているため、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、特に溝の開口部に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくでき、溝に設けられたヒータ線の変形を抑制することができる。
また、このように構成されているので、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性を向上できる。
さらに、溝部ヒータ線は、溝の底部で溝の延出方向において折り曲げられた折り曲げ部を備え、折り曲げ部は、第一ヒータ線と第二ヒータ線を連結する方向において溝の中央部に配置されるため、クッションパッドの表面に設けられた溝内にシートヒータを差し込ませて組み付ける際に、溝の中央部に溝部ヒータ線の折り曲げ部を配置するように組み付け可能であるため、組み付け作業を容易にし、製品のバラツキを減らすことができるので、ヒータ線の変形を一層抑制できる。
このとき、請求項2のように、前記クッションパッドの表面のうち、前記第一ヒータ線が載置された領域は、乗員の着座によって前記クッションパッドに加わる荷重に対して前記第二ヒータ線が載置された領域よりも前記クッションパッドの変形量が大きい側の位置であって、前記溝部ヒータ線の前記一端部の延出方向が前記溝の深さ方向に対して傾斜していると好適である。
このように構成されているため、クッションパッドの変形量が大きい側において、溝に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくでき、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
このとき、請求項3のように、前記第一角部及び前記第二角部は、R形状に面取りされていると好適である。
このように構成されているため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、特に圧縮力が加わる溝の開口部に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくできるので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制することができる。
このとき、請求項4のように、前記溝部ヒータ線は、前記折り曲げ部を1つ備えると好適である。
このように構成されているため、溝の中央部に溝部ヒータ線の1ヶ所の折り曲げ部を配置するように組み付け可能であるため、一層組み付け作業を容易にし、製品のバラツキを減らすことができるので、ヒータ線の変形を一層抑制できる。
このとき、請求項5のように、前記クッションパッド及び前記シートヒータのうち少なくともいずれか一方に、前記クッションパッドに前記シートヒータを配設するための位置決め部が設けられ、該位置決め部は、前記溝部ヒータ線が、前記少なくとも一方の角部から、該角部を越えて前記溝の深さ方向よりも傾斜して前記溝の底部に向って延出する位置に前記シートヒータを位置決めすると好適である。
このように、クッションパッドにシートヒータを配設するための位置決め部が設けられため、組み付け作業を向上することができる。
このとき、請求項6のように、前記位置決め部は、前記クッションパッド表面に設けられた凹部と、前記シートヒータの一部を切り欠いた切欠き部とからなり、前記クッションパッドに前記シートヒータを配設したときに、前記凹部が設けられた位置に前記切欠き部が設けられた位置を合わせると好適である。
このように、クッションパッドの凹部が設けられた位置にシートヒータの切欠き部が設けられた位置を合わせるようにして組み付けるため、組み付け作業を一層向上できる。
このとき、請求項7のように、前記位置決め部は、前記クッションパッド表面に設けられた凸部と、前記シートヒータの一部を切り欠いた切欠き部とからなり、前記クッションパッドに前記シートヒータを配設したときに、前記凸部が設けられた位置に前記切欠き部が設けられた位置を合わせ、前記凸部に前記切欠き部を当接させると好適である。
このように、クッションパッドの凸部が設けられた位置にシートヒータの切欠き部が設けられた位置を合わせるようにして、さらに凸部に切欠き部を当接させて組み付け可能なため、組み付け作業を一層向上できる。
このとき、請求項8のように、前記第一ヒータ線、前記第二ヒータ線及び前記溝部ヒータ線を含むヒータ線は、前記溝と交差するように延出しており、前記溝は、前記溝部ヒータ線が延出する第一領域と、該第一領域と異なる第二領域とを備え、前記第一領域は、前記開口部における前記ヒータ線の延出方向に沿う長さが前記第二領域と比べて長くなった逃げ部を備えていると好適である。
このように、前記第一領域は、前記開口部における前記ヒータ線の延出方向に沿う長さが前記第二領域と比べて長くなった逃げ部を備えているため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝部ヒータ線を備える領域はクッションパッドの変形量を抑制することができるので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制することができる。
このとき、請求項9のように、前記逃げ部は、前記溝の底部から前記開口部に向けてテーパー状に広がっていると好適である。
このように構成されているため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝の底部よりも溝の開口部に大きく圧縮力が加わるため、逃げ部が溝の底部から開口部に向けてテーパー状に広がっていることにより、一層クッションパッドの変形量を抑制することができ、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
このとき、請求項10のように、前記逃げ部は、前記溝を介して互いに反対側に配置される凹部を備え、該凹部は、前記溝の底部方向に窪んでおり、該溝の深さよりも浅いと好適である。
このように構成されているため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝の底部よりも溝の開口部に大きく圧縮力が加わるため、溝の深さよりも浅い凹部が溝の両側に設けられていることにより、一層クッションパッドの変形量を抑制することができ、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
このとき、請求項11のように、前記溝は、該溝の延出方向において前記溝部ヒータ線が延出する領域と異なる領域に、規制部材を備えていると好適である。
このように、溝は規制部材を備えるため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、規制部材がクッションパッドの溝を圧縮する方向の変形を規制するので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
このとき、請求項12のように、前記表皮には、前記溝内に差し込まれた吊り込み部材が取り付けられ、前記規制部材は、前記吊り込み部材と共に前記表皮に取り付けられると好適である。
このように構成されているため、溝内に吊り込み部材を差し込む作業と同時に規制部材を取り付けることができるので、組み付け作業を一層向上できる。
請求項1の発明によれば、溝部ヒータ線は、第一角部を越えて、溝の底部に向って延出する一端部と、第二角部を越えて溝の底部に向って延出する他端部とを有し、溝部ヒータ線の一端部及び他端部のうち、少なくとも一方の延出方向が溝の深さ方向に対して傾斜しているため、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、特に溝の開口部に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくでき、溝に設けられたヒータ線の変形を抑制することができる。
また、このように構成されているので、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性を向上できる。
さらに、溝部ヒータ線は、溝の底部で溝の延出方向において折り曲げられた折り曲げ部を備え、折り曲げ部は、第一ヒータ線と第二ヒータ線を連結する方向において溝の中央部に配置されるため、クッションパッドの表面に設けられた溝内にシートヒータを差し込ませて組み付ける際に、溝の中央部に溝部ヒータ線の折り曲げ部を配置するように組み付け可能であるため、組み付け作業を容易にし、製品のバラツキを減らすことができるので、ヒータ線の変形を一層抑制できる。
請求項2の発明によれば、クッションパッドの変形量が大きい側において、溝に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくでき、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
請求項3の発明によれば、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、特に圧縮力が加わる溝の開口部に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくできるので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制することができる。
請求項4の発明によれば、溝の中央部に溝部ヒータ線の1ヶ所の折り曲げ部を配置するように組み付け可能であるため、一層組み付け作業を容易にし、製品のバラツキを減らすことができるので、ヒータ線の変形を一層抑制できる。
請求項5の発明によれば、クッションパッドにシートヒータを配設するための位置決め部が設けられため、組み付け作業を向上することができる。
請求項6の発明によれば、クッションパッドの凹部が設けられた位置にシートヒータの切欠き部が設けられた位置を合わせるようにして組み付けるため、組み付け作業を一層向上できる。
請求項7の発明によれば、クッションパッドの凸部が設けられた位置にシートヒータの切欠き部が設けられた位置を合わせるようにして、さらに凸部に切欠き部を当接させて組み付け可能なため、組み付け作業を一層向上できる。
請求項8の発明によれば、前記第一領域は、前記開口部における前記ヒータ線の延出方向に沿う長さが前記第二領域と比べて長くなった逃げ部を備えているため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝部ヒータ線を備える領域はクッションパッドの変形量を抑制することができるので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制することができる。
請求項9の発明によれば、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝の底部よりも溝の開口部に大きく圧縮力が加わるため、逃げ部が溝の底部から開口部に向けてテーパー状に広がっていることにより、一層クッションパッドの変形量を抑制することができ、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
請求項10の発明によれば、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝の底部よりも溝の開口部に大きく圧縮力が加わるため、溝の深さよりも浅い凹部が溝の両側に設けられていることにより、一層クッションパッドの変形量を抑制することができ、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
請求項11の発明によれば、溝は規制部材を備えるため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、規制部材がクッションパッドの溝を圧縮する方向の変形を規制するので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
請求項12の発明によれば、溝内に吊り込み部材を差し込む作業と同時に規制部材を取り付けることができるので、組み付け作業を一層向上できる。
本発明に係る車両用シートの概略斜視図である。 本発明に係るシートクッションの概略上面図であって、クッションパッドにシートヒータを載置させた状態を示す図である。 本発明に係るシートバックの概略正面図であって、クッションパッドにシートヒータを載置させた状態を示す図である。 本発明の第1実施形態を示す図2のシートクッションの概略斜視図であって、溝にシートヒータを差し込んだ状態を説明する要部拡大図である。 図4Aのシートクッションの概略上面図であって、溝にシートヒータを差し込んだ状態を説明する要部拡大図である。 本発明の第1実施形態を示す図2のクッションパッドのA−A断面を真横から見た説明図である。 本発明の第2実施形態を示す図2のクッションパッドのA−A断面を真横から見た説明図である。 本発明の第1実施形態を示す図2のクッションパッドのB−B断面を真横から見た説明図である。 本発明の第3実施形態を示す図2のクッションパッドのA−A断面を真横から見た説明図である。 本発明の第3実施形態を示す図2のクッションパッドのB−B断面を真横から見た説明図である。 従来例のシートヒータを備えたシートクッションの説明図である。 図10のシートクッションのC−C断面を真横から見た図である。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができる。
図1は、本発明に係る車両用シートの概略斜視図である。図2は、本発明に係るシートクッションの概略上面図であって、クッションパッドにシートヒータを載置させた状態を示す図である。図3は、本発明に係るシートバックの概略正面図であって、クッションパッドにシートヒータを載置させた状態を示す図である。図4Aは、本発明の第1実施形態を示す図2のシートクッションの概略斜視図であって、溝にシートヒータを差し込んだ状態を説明する要部拡大図である。図4Bは、図4Aのシートクッションの概略上面図であって、溝にシートヒータを差し込んだ状態を説明する要部拡大図である。図5は、本発明の第1実施形態を示す図2のクッションパッドのA−A断面を真横から見た説明図である。図6は、本発明の第2実施形態を示す図2のクッションパッドのA−A断面を真横から見た説明図である。図7は、本発明の第1実施形態を示す図2のクッションパッドのB−B断面を真横から見た説明図である。図8は、本発明の第3実施形態を示す図2のクッションパッドのA−A断面を真横から見た説明図である。図9は、本発明の第3実施形態を示す図2のクッションパッドのB−B断面を真横から見た説明図である。図10は、従来例のシートヒータを備えたシートクッションの説明図である。図11は、図10のシートクッションのC−C断面を真横から見た図である。
本実施形態は、シートヒータを備えた車両用シートに関する発明である。
本実施形態の車両用シートSは、図1に示すように、シートクッション1と、シートクッション1の背面側に配置されたシートバック2と、シートバック2の上面側に配置されたヘッドレスト3とから主に構成されている。
なお、車両用シートSのシートバック2に対して乗員が着座する側が前側となる。
シートクッション1は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる不図示のシートクッションフレームと、シートクッションフレーム上に載置されるクッションパッド10と、シートクッションフレーム及びクッションパッド10を被覆する表皮30とから主に構成されている。
本実施形態のシートクッション1は、さらにクッションパッド10と表皮30との間にシートヒータ40を備えている。シートヒータ40の構成については後述する。
シートバック2は、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる不図示のシートバックフレームと、シートバックフレーム上に載置されるクッションパッド11と、シートバックフレーム及びクッションパッド11を被覆する表皮70とから主に構成されている。
本実施形態のシートバック2は、さらにクッションパッド11と表皮70との間にシートヒータ80を備えている。
なお、ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにクッションパッドを配設させて表皮で被覆して形成される。
クッションパッド10は、発泡ウレタン等からなるパッド部材であって、図2に示すように、クッションパッド10のうち、前方側に位置する前方パッド10aと、中央側に位置する中央パッド10bと、後方側に位置する後方パッド10cとから構成されている。
クッションパッド10の上面には、車両用シートSの左右方向に長尺な溝20が形成されている。
溝20は、前後方向において前方パッド10aと中央パッド10bの上面を区分けし、また中央パッド10bと後方パッド10cの上面を区分けするように2ヶ所設けられている。
各溝20は、図4A及び図4Bに示すように、左右方向において縦断面略U字状からなり、開口部21の前方側に位置し、左右方向全体にわたってR形状に面取りされた第一角部22と、開口部21の後方側に位置し、全体にわたってR形状に面取りされた第二角部23とを備えている。
また、各溝20には、前後方向において溝幅よりも幅広となる逃げ部24が左右方向に間隔をおいて2ヶ所設けられている。
逃げ部24は、図5に示すように、溝底部25から開口部21側に向けてテーパー状に広がった穴部として形成されている。
クッションパッド10の内部であって、各溝20の下方には、図5に示すように、左右方向に長尺な断面略円形状のインサートワイヤ26が埋め込まれている。
インサートワイヤ26は、公知な金属材料又は硬質樹脂材料から形成され、図7に示すCリング33を介して吊り込み部材32と連結固定される。
また、クッションパッド10の上面には、図2に示すように、クッションパッド10の左右方向の中央であって、かつ、各溝20の前後方向の両側近辺及びシートヒータ40の前後方向の両端部に凹部27が設けられている。
凹部27は、クッションパッド10にシートヒータ40を載置するための位置決め部であって、T字状に窪んだ溝として複数形成されている。
本実施形態の凹部27のT字状マークのうち、上下方向に延出する部分の左右方向の幅は2mm、左右方向に延出する部分の上下方向の幅は2mmとなるように形成することが望ましい。また、凹部27の深さは2mmとなるように形成することが望ましい。
表皮30は、伸縮性を有する公知なナイロン材料等からなり、クッションパッド10を上方から被覆することが可能な形状に形成されている。
表皮30は、前後方向において図2に示す前方パッド10a、中央パッド10b、後方パッド10cの各上面に対応する位置に、図1に示す表皮30aと、表皮30bと、表皮30cとを備えている。
表皮30aと表皮30b同士は、前後方向において表皮30aと表皮30bの間に設けられた溝20に対応する位置で縫製されて連結されている。同様に、表皮30bと表皮30c同士も、表皮30bと表皮30cの間に設けられた溝20に対応する位置で連結されている。
表皮30には、図5に示すように、溝20の上方であって、表皮30bと表皮30cが縫製された位置において、表皮30を溝20に引き込むための引き込み布31が取り付けられている。
引き込み布31は、表皮30と同じナイロン材料等からなり、溝20と左右方向に全体にわたって対向するように表皮30bに縫製されており、溝底部25側に延出している。
引き込み布31の溝底部25側の端部には、図7に示すように、吊り込み部材32が左右方向に間隔をおいて複数取り付けられている。
吊り込み部材32は、公知な硬質樹脂材料で形成された断面略長方形状からなる。
表皮30は、各吊り込み部材32が断面略C字状からなるCリング33を介してインサートワイヤ26と掛け止めされることにより、クッションパッド10に固定される。
シートヒータ40は、シートクッション1を暖める面状発熱体であって、図2に示すように、ポリエステルの布材等からなる面状の基材41と、基材41に接着固定されるヒータ線42とから主に構成されている。
なお、基材41にヒータ線42と、乗員が着座したことを検知する不図示の検知線とを固定させてシートヒータ40を形成しても良い。このように構成すれば、正確に乗員の着座を検知して、シートクッション1を暖めることができる。また、シートヒータ40上にヒータ線42と検知線の位置関係を自由にして配設することができる。
基材41は、伸縮可能な布材から形成された略矩形状からなり、図2に示すように、前方パッド10a、中央パッド10b、後方パッド10cの上面にそれぞれ載置される略矩形状の前方面状体41a、中央面状体41b、後方面状体41cと、これら前方面状体41a、中央面状体41b、後方面状体41c同士を連結し、溝20内部に差し込まれて載置される略矩形状の連結面状体41dと、から構成されている。
前方面状体41aの後方と中央面状体41bの前方とは、左右方向に間隔をおいて設けられた2つの連結面状体41dを介して連結されている。同様に、中央面状体41bの後方と後方面状体41cの前方とは、2つの連結面状体41dを介して連結されている。
前方面状体41a、中央面状体41b、後方面状体41cには、左右方向の中央であって、前方端部及び後方端部にV字状に切り欠いた切欠き部47が形成されている。
各切欠き部47は、クッションパッド10にシートヒータ40を載置するための位置決め部である。シートヒータ40がクッションパッド10に正しく載置されたとき、各切欠き部47のV字状マークと、各凹部27のT字状マークとが合わさるように配置されている。
また、クッションパッド10にシートヒータ40を載置するための位置決め部は、これに限定されることなく、変更することが可能である。
他の実施形態として、クッションパッド10の上面に、クッションパッド10の左右方向の中央であって、各溝20の前後方向の両側近辺に不図示の凸部が設けられても良い。
凸部はT字状に突出した突出部として複数形成されて、この各凸部のT字状マークと、各切欠き部47のV字状マークとが合わさるように配置されると良い。
このように構成されることによって、クッションパッド10上面の各凸部のT字状マークと、シートヒータ40の各切欠き部47のV字状マークとが合わさると共に、互いに当接されるので、位置決めの精度が向上する。
ヒータ線42は、基材41上に接着固定されており、図2に示すように、シートクッション1の後方から2本のヒータ線42が前方に向って略平行に蛇行しており、前方部分にて連結されている。
なお、本実施形態のヒータ線42は、前後方向に略平行に蛇行して基材41上に固定されているが。これに限定されることなく、ヒータ線42の配置を適宜変更しても良い。
また、ヒータ線42は、接着剤によって基材41上に固着されているが、ヒータ線42が基材41の内部に折り込まれるように固定されても良い。
ヒータ線42は、図2に示すように、基材41の前方面状体41a上に載置される前方ヒータ線42aと、中央面状体41b上に載置される中央ヒータ線42bと、後方面状体41c上に載置される後方ヒータ線42cと、連結面状体41d上に載置され、前方ヒータ線42a、中央ヒータ線42b、及び後方ヒータ線42c同士を連結し、溝20内部に差し込まれて載置される溝部ヒータ線43とから構成されている。
なお、ヒータ線42の後方には、シートヒータ40の温度を検知するサーモスタット48と、シートヒータ40の温度制御を行うための不図示のコントローラと、車体側の電線と接続された不図示のコネクタ等とが取り付けられている。
溝部ヒータ線43は、図4A及び図4Bに示すように、溝20の開口部21に向って前後方向に対して左右外側(シートクッション1の左右方向の外端部側)に傾斜するように延出し、さらに開口部21から溝底部25に向って延出するヒータ線であり、前方側から第一角部22を超えて溝底部25に向って延出する前方溝部ヒータ線44と、後方側から第二角部23を超えて溝底部25に向って延出する後方溝部ヒータ線45とから構成されている。
前方溝部ヒータ線44と後方溝部ヒータ線45の関係は、特許請求の範囲の一端部と他端部の関係に相当する。
前方溝部ヒータ線44と後方溝部ヒータ線45は、図4Aに示すように、開口部21に向って延出し、開口部21から溝20の深さ方向に対して左右外側(シートクッション1の左右方向の外端部側)に傾斜するように延出しており、さらに溝底部25上を延出し、溝底部25の前後幅方向の略中央にて互いに連結されている。
言い換えれば、溝部ヒータ線43は、前方側から第一角部22を超えて溝底部25に向って溝20の深さ方向に対して左右外側(シートクッション1の左右方向の外端部側)に傾斜するように延出し、溝底部25上を延出し、溝底部25の前後幅方向の略中央にて折り曲げられて、溝底部25から開口部21に向かって、溝20の開口方向に対して左右内側(シートクッション1の左右方向の中央側)に傾斜するように延出し、第二角部23を超えて後方側に延出している。
溝部ヒータ線43は、図4Bに示すように、溝底部25の略中央にて左右方向に折り曲げられた折り曲げ部46を一つ備え、折り曲げ部46を通過する溝20の幅方向の略中央平面に対して面対称の形状となっている。
そのため、乗員の着座によって加わる荷重等に対してクッションパッド10が溝20を圧縮する方向に変形したとき、溝部ヒータ線43が開口部21から溝20の深さ方向に延出してなる形状よりも、深さ方向に対して左右外側に傾斜して延出してなる形状のほうが、溝部ヒータ線43は、前後方向から見て開口部21の第一角部22と第二角部23とによって圧縮挟持される部分の断面積を大きくすることができるため、溝部ヒータ線43の変形を抑制することができる。
本実施形態の溝部ヒータ線43は、開口部21から溝20の深さ方向に対して左右外側に傾斜するように延出しているが、これに限定されることなく溝20の深さ方向に対して左右内側に傾斜するように延出していても良い。
また、溝部ヒータ線43は、溝底部25の略中央にて折り曲げられた折り曲げ部46を一つ備えているが、これに限定されることなく、複数の折り曲げ部46を備えた形状としても良い。
溝部ヒータ線43の下方であって、さらにクッションパッド10の下方には、図4Bに示すように、波形状の線状部材からなるSバネ54が設けられており、Sバネ54は上下方向でクッションパッド10とラップしている。
Sバネ54は、不図示のシートクッションフレームの構成品であって、クッションパッド10を下方から支持する弾性部材であり、溝部ヒータ線43よりも左右方向に幅広となっている。複数のSバネ54が、左右方向に所定の間隔をおいて、前後方向に略平行に蛇行するように延出して配設されている。
なお、シートクッションフレームは、略矩形状の枠体からなり、左右両端に配設された一対の不図示のサイドフレームと、各サイドフレームの前方の上面に架設された板状フレームとしての不図示のパンフレームと、各サイドフレームの背面側端部の近くに架設された連結部材としての不図示のメンバーパイプと、パンフレームとメンバーパイプを前後方向に連結するSバネ54とから主に構成されている。
このように、溝部ヒータ線43の下方であって、さらにクッションパッド10の下方にSバネ54が設けられているため、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッド10が圧縮される方向に変形する場合に、Sバネ54が弾性部材としてクッションパッド10及びシートヒータ40の変形を抑制するように支持することができ、溝部ヒータ線43の変形を抑制できる。
溝20は、図5に示すように、溝20の左右方向全体にわたって、R形状に面取りされた第一角部22と第二角部23とを備えている。
そのため、乗員の着座によって加わる荷重等に対してクッションパッド10が溝20を圧縮する方向に変形したとき、溝部ヒータ線43は、前後方向から見て第一角部22と第二角部23とによって圧縮挟持される部分の断面積を大きくできるため、溝部ヒータ線43の変形を抑制することができる。
本実施形態の溝20について、前後幅方向の溝幅は10〜15mmとなるように形成し、この溝幅に対してR形状の面取りの大きさは10〜650mmとなるように形成することが望ましい。
また、溝20は、図5に示すように、溝20のうち、左右方向において2つの溝部ヒータ線43が通過する部分に逃げ部24をそれぞれ備えている。
そのため、クッションパッド10が溝20を圧縮する方向に変形したとき、溝20のうち、2つの溝部ヒータ線43が通過する部分において特にクッションパッドの変形量を抑制できるため、溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
本実施形態の溝20について、前後幅方向の逃げ部24の溝幅は10〜25mmとなるように形成することが望ましい。
本実施形態の逃げ部24は、図5に示すように、溝底部25から開口部21側に向けてテーパー状に広がった穴部として形成されているが、これに限定されることなく、変更することが可能である。
他の実施形態として、図8に示すように、逃げ部28が、溝20の前後方向の両側に、溝20の深さよりも浅く形成された略矩形状の凹部として設けられても良い。
逃げ部28は、溝20のうち、左右方向において2つの溝部ヒータ線43が通過する部分に設けられている。
このように構成されることによって、クッションパッド10が溝20を圧縮する方向に変形したとき、2つの溝部ヒータ線43が通過する部分において特にクッションパッド10の変形量を抑制できるため、溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
次に、クッションパッド10の上面にシートヒータ40を固定して、クッションパッド10及びシートヒータ40を表皮30で被覆する構造について図5及び図7に基づいて説明する。
クッションパッド10の各溝20内部には、シートヒータ40のうち、溝部ヒータ線43を備える部分が差し込まれて取り付けられている。
各溝20の上方には、左右方向全体にわたって、表皮30cの端部に縫製された引き込み布31が設けられている。
各溝20のうち、左右方向において溝部ヒータ線43が通過する部分以外の部分には、引き込み布31に取り付けられた吊り込み部材32が3ヶ所に分けて設けられている。
なお、吊り込み部材32の個数については3ヶ所に限定されることなく複数設けられても良い。
表皮30は、表皮30cに連結される各吊り込み部材32がCリング33を介して、クッションパッド10に埋め込まれた左右方向に長尺なインサートワイヤ26と掛け止めされることにより、クッションパッド10に固定される。
また、各溝20に差し込まれたシートヒータ40のうち、溝部ヒータ線43を備えていない部分の上方には、吊り込み部材32が設けられているため、シートヒータ40も、表皮30全体に支持されることによって、特につり込み部材32に支持されることによって、クッションパッド10の上面に固定される。
このとき、溝20内部に設けられた吊りこみ部材32は、乗員の着座によって加わる荷重等に対してクッションパッド10が溝20を圧縮する方向に変形した場合に、溝20の前後方向の幅を狭めようとする変形を規制する規制部材として利用することができる。
本実施形態では、溝20内部に設けられた吊りこみ部材32が規制部材として用いられているが、これに限定されることなく、変更することが可能である。
他の実施形態として、各溝20のうち、左右方向において溝部ヒータ線43が通過する部分以外の部分に、吊り込み部材32のほか別途硬質な樹脂材料からなる規制部材49を引き込み布31に取り付けて設けられても良い。
このようにすることで、各溝20内部に、吊りこみ部材32と規制部材49を同時に引き込み布31に取り付けることができるため、取付作業を向上できる。
インサートワイヤ26は、図5に示すように、溝20の前後幅方向の略中央の真下に配置するようにクッションパッド10に埋め込まれている。そのため、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッド10が圧縮される方向に変形する場合に、インサートワイヤ26がクッションパッド10及びシートヒータ40の変形を抑制するように支持することができ、溝部ヒータ線43の変形を抑制できる。
また、本実施形態では、インサートワイヤ26は、溝20の前後幅方向の略中央の真下に配置されているが、これに限定することなく変更することができる。
他の実施形態として、インサートワイヤ26は、図6に示すように、溝20の前後幅方向の略中央の真下よりも、前後方向においてやや前方側に配置するようにしてクッションパッド10に埋め込まれていても良い。
このように構成されることで、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッド10が圧縮される方向に変形する場合に、溝部ヒータ線43は、クッションパッド10の変形による圧縮力と、インサートワイヤ26がクッションパッド10の変形を支持する支持力とに挟まれて力を受け難くすることができるので、溝部ヒータ線43の変形を抑制することができる。
次に、他の実施形態としてクッションパッド10の上面にシートヒータ40を固定して、クッションパッド10及びシートヒータ40を表皮30で被覆する構造について図8及び図9に基づいて説明する。
クッションパッド10の溝20内部には、シートヒータ40のうち、溝部ヒータ線43を備える部分が差し込まれて取り付けられている。
各溝20の上方には、左右方向全体にわたって、表皮30bの端部に縫製された引き込み布50と、引き込み布50内部に取り付けられた断面略円形状の吊り込みワイヤ51とが設けられている。
また、各溝20又はシートヒータ40が差し込まれた部分の上面には、左右方向全体にわたって、緩衝部材52が設けられている。
緩衝部材52は、クッションパッド10と同じ発泡ウレタン等からなり、断面略矩形状に形成されている。
なお、緩衝部材52は、各溝20のうち、左右方向においてシートヒータ40が差し込まれた部分の上面にのみ設けられても良い。
このように、溝20のうち、溝20の内部にシートヒータ40が差し込まれた部分の上面に、緩衝部材52を嵌め込むことにより、クッションパッド10及びシートヒータ40に表皮30を被覆して固定するまでの間においても、クッションパッド10にシートヒータ40を固定しておくことができる。
吊り込みワイヤ51を内部に取り付けた引き込み布50は、緩衝部材52の上面に載置されている。
表皮30は、図9に示すように、表皮30bに連結される吊り込みワイヤ51がCリング53を介して、クッションパッド10に埋め込まれたインサートワイヤ26と掛け止めされることにより、クッションパッド10に固定される。
次に、乗員の着座によってクッションパッドに加わる荷重は、乗員の着座位置やシートクッションフレームの構成によって、前後方向において異なる。
本実施形態のクッションパッド10は、図2に示すように、前方パッド10aと、中央パッド10bと、後方パッド10cとから構成されており、乗員の着座によって中央パッド10bが最も大きく荷重を受け、次いで前方パッド10aが荷重を受け、後方パッド10cが最も小さく荷重を受ける。
乗員の着座時にクッションパッド10が受ける荷重を考慮すると、クッションパッド10の変形量において、中央パッド10bの変形量が最も大きく、次いで前方パッド10aの変形量が大きく、後方パッド10cの変形量が最も小さい。
従って、前方パッド10a、中央パッド10b、後方パッド10cのうち、変形量が大きいパッド側の溝20の角部に対して、少なくともR形状の面取りを付与し、図4Aに示す逃げ部24を設けることが望ましい。
なお、変形量が大きいパッド側の角部と変形量が少ないパッド側の角部の関係は、特許請求の範囲の第一角部と第二角部の関係に相当する。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、R形状の面取りによって溝20に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線43が受ける断面積を大きくでき、かつ逃げ部24によってクッションパッド10の変形量を抑制することができ、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
また、溝20のうち、溝部ヒータ線43が溝20内部に延出する部分において、少なくとも変形量が大きいパッド側に対して、溝部ヒータ線43が角部を超えて溝底部25に向って溝20の深さ方向に対して左右外側に傾斜するように延出していることが望ましい。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、溝20に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線43が受ける断面積を大きくでき、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
さらに、本実施形態において、溝部ヒータ線43は、溝底部25の前後幅方向の略中央にて折り曲げられた折り曲げ部46を備えているが、これに限定されることなく、溝底部25において、折り曲げ部46の配置を適宜変更しても良い。
例えば、乗員の着座時にクッションパッド10が受ける荷重を考慮して、折り曲げ部46が、前後方向において溝底部25の略中央よりも、変形量が少ないパッド側に近づけて配置しても良い。
また、クッションパッド10が溝20を圧縮方向に変形させる変形幅を計算して、パッド変形後の溝20において、変形幅が少ないパッド側にオフセットした溝底部25の中央位置に折り曲げ部46を配置しても良い。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、溝20に加わる圧縮力に対してクッションパッドの変形量を抑制することができ、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
次に、シートクッションのクッションパッドは、通常、乗員の着座時の快適性を考慮して、前後方向においてクッションパッドの柔らかさを変えている。
本実施形態のクッションパッド10の場合、前方パッド10aは、中央パッド10b及び後方パッド10cよりも柔らかく設定されている。
クッションパッド10の柔らかさを考慮すると、クッションパッド10の変形量において、前方パッド10aの変形量が大きく、中央パッド10b及び後方パッド10cの変形量が小さい。
従って、前方パッド10a、中央パッド10b、後方パッド10cのうち、変形量が大きいパッド側の溝20の角部に対して、少なくともR形状の面取りを付与し、図4Aに示す逃げ部24を設けることが望ましい。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、R形状の面取りによって溝20に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線43が受ける断面積を大きくでき、かつ逃げ部24によってクッションパッド10の変形量を抑制することができ、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
また、溝20のうち、溝部ヒータ線43が溝20内部に延出する部分において、少なくとも変形量が大きいパッド側に対して、溝部ヒータ線43が角部を超えて溝底部25に向って溝20の深さ方向に対して左右外側に傾斜するように延出していることが望ましい。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、溝20に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線43が受ける断面積を大きくでき、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
次に、シートバック2においてクッションパッド11上面にシートヒータ80を固定して、クッションパッド11及びシートヒータ80を表皮70で被覆する構成について説明する。なお、シートクッション1で述べた内容と重複する内容は省略する。
クッションパッド11は、図3に示すように、クッションパッド11のうち、上方側に位置する上方パッド11aと、中央側に位置する中央パッド11bと、下方側に位置する下方パッド11cとから構成されている。クッションパッド11の上面には、左右方向に長尺な溝60が形成されている。
溝60の後方であって、さらにクッションパッド11の後方には、シートクッション1と同様に、波形状の線状部材からなる不図示のSバネが設けられており、Sバネは前後方向でクッションパッド11とラップしている。
次に、乗員の着座によってクッションパッドに加わる荷重は、上下方向において異なる。
本実施形態のクッションパッド11の場合、乗員の着座によって下方パッド11cが最も大きく荷重を受け、次いで中央パッド11bが荷重を受け、上方パッド11aが最も小さく荷重を受ける。
乗員の着座時にクッションパッド10が受ける荷重を考慮すると、クッションパッド11の変形量において、下方パッド11cの変形量が最も大きく、次いで中央パッド11bの変形量が大きく、上方パッド11aの変形量が最も小さい。
従って、上方パッド11a、中央パッド11b、下方パッド11cのうち、変形量が大きいパッド側の溝60の開口部の角部に対して、少なくともR形状の面取りを付与し、逃げ部を設けることが望ましい。
また、溝60のうち、シートヒータ80に固定されたヒータ線が溝60内部に延出する部分において、少なくとも変形量が大きいパッド側に対して、この溝部ヒータ線が角部を超えて溝底部25に向って溝60の深さ方向に対して左右外側に傾斜するように延出していることが望ましい。
次に、シートバックのクッションパッドは、通常、乗員の着座時の快適性を考慮して、上下方向においてクッションパッド11の柔らかさを変えている。
本実施形態のクッションパッド11のうち、上方パッド11a、中央パッド11b、下方パッド11cは、共に同じ柔らかさに設定されるか、又は下方パッド11cが、中央パッド11b及び上方パッド11aよりも柔らかく設定されるようにしている。
クッションパッド11の柔らかさを考慮すると、クッションパッド11の変形量において、変形量が同じになるか、又は下方パッド11cの変形量が大きく、中央パッド11b及び上方パッド11aの変形量が小さい。
従って、上方パッド11a、中央パッド11b、下方パッド11cのうち、変形量が大きいパッド側の溝60の開口部の角部に対して、少なくともR形状の面取りを付与し、逃げ部を設けることが望ましい。
また、溝60のうち、シートヒータ80に固定されたヒータ線が溝60内部に延出する部分において、少なくとも変形量が大きいパッド側に対して、この溝部ヒータ線43が角部を超えて溝底部25に向って溝60の深さ方向に対して左右外側に傾斜するように延出していることが望ましい。
なお、上記各実施形態では、具体例として自動車のフロントシートについて説明したが、これに限定されることなく、自動車のミドルシート、リアシートについても適用可能であることは勿論である。
S 車両用シート
1 シートクッション
2 シートバック
3 ヘッドレスト
10、11 クッションパッド
10a 前方パッド
10b 中央パッド
10c 後方パッド
11a 上方パッド
11b 中央パッド
11c 下方パッド
20 溝
21 開口部
22 第一角部
23 第二角部
24 逃げ部
25 溝底部
26 インサートワイヤ
27 凹部
30 表皮
30a 表皮
30b 表皮
30c 表皮
31 引き込み布
32 吊り込み部材
33 Cリング
40 シートヒータ
41 基材
41a、41b、41c 面状体
41d 連結面状体
42 ヒータ線
42a 前方ヒータ線
42b 中央ヒータ線
42c 後方ヒータ線
43 溝部ヒータ線
44 前方溝部ヒータ線
45 後方溝部ヒータ線
46 折り曲げ部
47 切欠き部
48 サーモスタット
49 規制部材
50 引き込み布
51 吊り込みワイヤ
52 緩衝部材
53 Cリング
54 Sバネ
60 溝
70 表皮
80 シートヒータ
100 シートクッション
101 クッションパッド
101a 溝部
102 シートヒータ
102a ヒータ線
102b 基材
103 表皮
103a 引き込み布
104 吊り込み部材
105 インサートワイヤ
前記課題は、請求項1の車両用シートによれば、クッションパッドと該クッションパッドを被覆する表皮との間にシートヒータを備えた車両用シートであって、前記クッションパッドの表面に溝が設けられ、前記シートヒータは、前記溝を介して互いに反対側に配置される第一ヒータ線及び第二ヒータ線と、該第二ヒータ線と前記第一ヒータ線を連結し、前記溝内に設けられた溝部ヒータ線とを備え、前記溝は、該溝の開口部の両端のうち、前記第一ヒータ線が配置されている側に位置する第一角部と、前記第二ヒータ線が配置されている側に位置する第二角部とを備え、前記溝部ヒータ線は、前記第一角部を越えて、前記溝の底部に向って延出する一端部と、前記第二角部を越えて前記溝の底部に向って延出する他端部と、前記溝の底部で折り曲げられた折り曲げ部と、を備え、前記溝部ヒータ線の前記一端部及び前記他端部のうち、少なくとも一方の延出方向が前記溝の深さ方向に対して傾斜していること、により解決される。
このように、溝部ヒータ線は、第一角部を越えて、溝の底部に向って延出する一端部と、第二角部を越えて溝の底部に向って延出する他端部とを有し、溝部ヒータ線の一端部及び他端部のうち、少なくとも一方の延出方向が溝の深さ方向に対して傾斜しているため、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、特に溝の開口部に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくでき、溝に設けられたヒータ線の変形を抑制することができる。
また、このように構成されているので、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性を向上できる
請求項1の発明によれば、溝部ヒータ線は、第一角部を越えて、溝の底部に向って延出する一端部と、第二角部を越えて溝の底部に向って延出する他端部とを有し、溝部ヒータ線の一端部及び他端部のうち、少なくとも一方の延出方向が溝の深さ方向に対して傾斜しているため、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、特に溝の開口部に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくでき、溝に設けられたヒータ線の変形を抑制することができる。
また、このように構成されているので、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性を向上できる

Claims (12)

  1. クッションパッドと該クッションパッドを被覆する表皮との間にシートヒータを備えた車両用シートであって、
    前記クッションパッドの表面に溝が設けられ、
    前記シートヒータは、前記溝を介して互いに反対側に配置される第一ヒータ線及び第二ヒータ線と、該第二ヒータ線と前記第一ヒータ線を連結し、前記溝内に設けられた溝部ヒータ線とを備え、
    前記溝は、該溝の開口部の両端のうち、前記第一ヒータ線が配置されている側に位置する第一角部と、前記第二ヒータ線が配置されている側に位置する第二角部とを備え、
    前記溝部ヒータ線は、前記第一角部を越えて、前記溝の底部に向って延出する一端部と、前記第二角部を越えて前記溝の底部に向って延出する他端部と、前記溝の底部で該溝の延出方向において折り曲げられた折り曲げ部と、を備え、
    該折り曲げ部は、前記第一ヒータ線と前記第二ヒータ線を連結する方向において前記溝の中央部に配置され、
    前記溝部ヒータ線の前記一端部及び前記他端部のうち、少なくとも一方の延出方向が前記溝の深さ方向に対して傾斜していることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記クッションパッドの表面のうち、前記第一ヒータ線が載置された領域は、乗員の着座によって前記クッションパッドに加わる荷重に対して前記第二ヒータ線が載置された領域よりも前記クッションパッドの変形量が大きい側の位置であって、
    前記溝部ヒータ線の前記一端部の延出方向が前記溝の深さ方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記第一角部及び前記第二角部は、R形状に面取りされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記溝部ヒータ線は、前記折り曲げ部を1つ備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用シート。
  5. 前記クッションパッド及び前記シートヒータのうち少なくともいずれか一方に、前記クッションパッドに前記シートヒータを配設するための位置決め部が設けられ、
    該位置決め部は、前記溝部ヒータ線が、前記少なくとも一方の角部から、該角部を越えて前記溝の深さ方向よりも傾斜して前記溝の底部に向って延出する位置に前記シートヒータを位置決めすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用シート。
  6. 前記位置決め部は、前記クッションパッド表面に設けられた凹部と、前記シートヒータの一部を切り欠いた切欠き部とからなり、
    前記クッションパッドに前記シートヒータを配設したときに、前記凹部が設けられた位置に前記切欠き部が設けられた位置を合わせることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記位置決め部は、前記クッションパッド表面に設けられた凸部と、前記シートヒータの一部を切り欠いた切欠き部とからなり、
    前記クッションパッドに前記シートヒータを配設したときに、前記凸部が設けられた位置に前記切欠き部が設けられた位置を合わせ、前記凸部に前記切欠き部を当接させることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  8. 前記第一ヒータ線、前記第二ヒータ線及び前記溝部ヒータ線を含むヒータ線は、前記溝と交差するように延出しており、
    前記溝は、前記溝部ヒータ線が延出する第一領域と、該第一領域と異なる第二領域とを備え、
    前記第一領域は、前記開口部における前記ヒータ線の延出方向に沿う長さが前記第二領域と比べて長くなった逃げ部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の車両用シート。
  9. 前記逃げ部は、前記溝の底部から前記開口部に向けてテーパー状に広がっていることを特徴とする請求項8に記載の車両用シート。
  10. 前記逃げ部は、前記溝を介して互いに反対側に配置される凹部を備え、
    該凹部は、前記溝の底部方向に窪んでおり、該溝の深さよりも浅いことを特徴とする請求項8に記載の車両用シート。
  11. 前記溝は、該溝の延出方向において前記溝部ヒータ線が延出する領域と異なる領域に、規制部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の車両用シート。
  12. 前記表皮には、前記溝内に差し込まれた吊り込み部材が取り付けられ、
    前記規制部材は、前記吊り込み部材と共に前記表皮に取り付けられることを特徴とする請求項11に記載の車両用シート。
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