JP2016166018A - 車両用シート - Google Patents
車両用シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016166018A JP2016166018A JP2016124878A JP2016124878A JP2016166018A JP 2016166018 A JP2016166018 A JP 2016166018A JP 2016124878 A JP2016124878 A JP 2016124878A JP 2016124878 A JP2016124878 A JP 2016124878A JP 2016166018 A JP2016166018 A JP 2016166018A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- heater wire
- heater
- cushion pad
- seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000000725 suspension Substances 0.000 claims description 14
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 7
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 abstract 1
- 210000003491 skin Anatomy 0.000 description 45
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 17
- 239000000463 material Substances 0.000 description 16
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 6
- 210000002615 epidermis Anatomy 0.000 description 5
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 4
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 2
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 239000011162 core material Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
Abstract
Description
例えば、シートクッションのクッションパッドと表皮の間にシートヒータを配設した車両用シートとして、特許文献1に記載の車両用シートのようなものが知られている。
シートヒータ102は、ヒータ線102aと、ヒータ線102aを固定する基材102bとから構成され、シートヒータ102の一部が、クッションパッド101表面に設けられた溝101a内に折り返すように差し込まれて、組み付けられている。
表皮103には、溝101a内に差し込まれる引き込み布103aが縫製されており、引き込み布103aにはさらに吊り込み部材104が固定されている。
吊り込み部材104は、図11に示すように、クッションパッド101の溝101a内に差し込まれ、クッションパッド101内部にあらかじめ埋め込まれたインサートワイヤ105と掛け止めされる。
このようにして、シートヒータ102はクッションパッド101と表皮103の間に固定されている。
そこで、クッションパッドが溝部を圧縮する方向に変形した場合にヒータ線の変形を一層抑制できるようなシートヒータを備えた車両用シートが望まれていた。
同時に、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性が向上可能なシートヒータを備えた車両用シートが望まれていた。
本発明の他の目的は、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性が向上可能なシートヒータを備えた車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、製品のバラツキを減らし、組み付け作業を向上可能なシートヒータを備えた車両用シートを提供することにある。
また、このように構成されているので、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性を向上できる。
さらに、溝部ヒータ線は、溝の底部で溝の延出方向において折り曲げられた折り曲げ部を備え、折り曲げ部は、第一ヒータ線と第二ヒータ線を連結する方向において溝の中央部に配置されるため、クッションパッドの表面に設けられた溝内にシートヒータを差し込ませて組み付ける際に、溝の中央部に溝部ヒータ線の折り曲げ部を配置するように組み付け可能であるため、組み付け作業を容易にし、製品のバラツキを減らすことができるので、ヒータ線の変形を一層抑制できる。
このように構成されているため、クッションパッドの変形量が大きい側において、溝に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくでき、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
このように構成されているため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、特に圧縮力が加わる溝の開口部に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくできるので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制することができる。
このように構成されているため、溝の中央部に溝部ヒータ線の1ヶ所の折り曲げ部を配置するように組み付け可能であるため、一層組み付け作業を容易にし、製品のバラツキを減らすことができるので、ヒータ線の変形を一層抑制できる。
このように、クッションパッドにシートヒータを配設するための位置決め部が設けられため、組み付け作業を向上することができる。
このように、クッションパッドの凹部が設けられた位置にシートヒータの切欠き部が設けられた位置を合わせるようにして組み付けるため、組み付け作業を一層向上できる。
このように、クッションパッドの凸部が設けられた位置にシートヒータの切欠き部が設けられた位置を合わせるようにして、さらに凸部に切欠き部を当接させて組み付け可能なため、組み付け作業を一層向上できる。
このように、前記第一領域は、前記開口部における前記ヒータ線の延出方向に沿う長さが前記第二領域と比べて長くなった逃げ部を備えているため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝部ヒータ線を備える領域はクッションパッドの変形量を抑制することができるので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制することができる。
このように構成されているため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝の底部よりも溝の開口部に大きく圧縮力が加わるため、逃げ部が溝の底部から開口部に向けてテーパー状に広がっていることにより、一層クッションパッドの変形量を抑制することができ、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
このように構成されているため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝の底部よりも溝の開口部に大きく圧縮力が加わるため、溝の深さよりも浅い凹部が溝の両側に設けられていることにより、一層クッションパッドの変形量を抑制することができ、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
このように、溝は規制部材を備えるため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、規制部材がクッションパッドの溝を圧縮する方向の変形を規制するので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
このように構成されているため、溝内に吊り込み部材を差し込む作業と同時に規制部材を取り付けることができるので、組み付け作業を一層向上できる。
また、このように構成されているので、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性を向上できる。
さらに、溝部ヒータ線は、溝の底部で溝の延出方向において折り曲げられた折り曲げ部を備え、折り曲げ部は、第一ヒータ線と第二ヒータ線を連結する方向において溝の中央部に配置されるため、クッションパッドの表面に設けられた溝内にシートヒータを差し込ませて組み付ける際に、溝の中央部に溝部ヒータ線の折り曲げ部を配置するように組み付け可能であるため、組み付け作業を容易にし、製品のバラツキを減らすことができるので、ヒータ線の変形を一層抑制できる。
請求項3の発明によれば、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、特に圧縮力が加わる溝の開口部に対して溝部ヒータ線が受ける断面積を大きくできるので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制することができる。
請求項5の発明によれば、クッションパッドにシートヒータを配設するための位置決め部が設けられため、組み付け作業を向上することができる。
請求項7の発明によれば、クッションパッドの凸部が設けられた位置にシートヒータの切欠き部が設けられた位置を合わせるようにして、さらに凸部に切欠き部を当接させて組み付け可能なため、組み付け作業を一層向上できる。
請求項9の発明によれば、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、溝の底部よりも溝の開口部に大きく圧縮力が加わるため、逃げ部が溝の底部から開口部に向けてテーパー状に広がっていることにより、一層クッションパッドの変形量を抑制することができ、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
請求項11の発明によれば、溝は規制部材を備えるため、クッションパッドが溝を圧縮する方向に変形した場合に、規制部材がクッションパッドの溝を圧縮する方向の変形を規制するので、溝に設けられたヒータ線の変形を一層抑制できる。
請求項12の発明によれば、溝内に吊り込み部材を差し込む作業と同時に規制部材を取り付けることができるので、組み付け作業を一層向上できる。
本実施形態の車両用シートSは、図1に示すように、シートクッション1と、シートクッション1の背面側に配置されたシートバック2と、シートバック2の上面側に配置されたヘッドレスト3とから主に構成されている。
なお、車両用シートSのシートバック2に対して乗員が着座する側が前側となる。
本実施形態のシートクッション1は、さらにクッションパッド10と表皮30との間にシートヒータ40を備えている。シートヒータ40の構成については後述する。
本実施形態のシートバック2は、さらにクッションパッド11と表皮70との間にシートヒータ80を備えている。
なお、ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにクッションパッドを配設させて表皮で被覆して形成される。
クッションパッド10の上面には、車両用シートSの左右方向に長尺な溝20が形成されている。
各溝20は、図4A及び図4Bに示すように、左右方向において縦断面略U字状からなり、開口部21の前方側に位置し、左右方向全体にわたってR形状に面取りされた第一角部22と、開口部21の後方側に位置し、全体にわたってR形状に面取りされた第二角部23とを備えている。
また、各溝20には、前後方向において溝幅よりも幅広となる逃げ部24が左右方向に間隔をおいて2ヶ所設けられている。
逃げ部24は、図5に示すように、溝底部25から開口部21側に向けてテーパー状に広がった穴部として形成されている。
インサートワイヤ26は、公知な金属材料又は硬質樹脂材料から形成され、図7に示すCリング33を介して吊り込み部材32と連結固定される。
凹部27は、クッションパッド10にシートヒータ40を載置するための位置決め部であって、T字状に窪んだ溝として複数形成されている。
本実施形態の凹部27のT字状マークのうち、上下方向に延出する部分の左右方向の幅は2mm、左右方向に延出する部分の上下方向の幅は2mmとなるように形成することが望ましい。また、凹部27の深さは2mmとなるように形成することが望ましい。
表皮30は、前後方向において図2に示す前方パッド10a、中央パッド10b、後方パッド10cの各上面に対応する位置に、図1に示す表皮30aと、表皮30bと、表皮30cとを備えている。
表皮30aと表皮30b同士は、前後方向において表皮30aと表皮30bの間に設けられた溝20に対応する位置で縫製されて連結されている。同様に、表皮30bと表皮30c同士も、表皮30bと表皮30cの間に設けられた溝20に対応する位置で連結されている。
引き込み布31は、表皮30と同じナイロン材料等からなり、溝20と左右方向に全体にわたって対向するように表皮30bに縫製されており、溝底部25側に延出している。
引き込み布31の溝底部25側の端部には、図7に示すように、吊り込み部材32が左右方向に間隔をおいて複数取り付けられている。
吊り込み部材32は、公知な硬質樹脂材料で形成された断面略長方形状からなる。
表皮30は、各吊り込み部材32が断面略C字状からなるCリング33を介してインサートワイヤ26と掛け止めされることにより、クッションパッド10に固定される。
なお、基材41にヒータ線42と、乗員が着座したことを検知する不図示の検知線とを固定させてシートヒータ40を形成しても良い。このように構成すれば、正確に乗員の着座を検知して、シートクッション1を暖めることができる。また、シートヒータ40上にヒータ線42と検知線の位置関係を自由にして配設することができる。
前方面状体41aの後方と中央面状体41bの前方とは、左右方向に間隔をおいて設けられた2つの連結面状体41dを介して連結されている。同様に、中央面状体41bの後方と後方面状体41cの前方とは、2つの連結面状体41dを介して連結されている。
各切欠き部47は、クッションパッド10にシートヒータ40を載置するための位置決め部である。シートヒータ40がクッションパッド10に正しく載置されたとき、各切欠き部47のV字状マークと、各凹部27のT字状マークとが合わさるように配置されている。
他の実施形態として、クッションパッド10の上面に、クッションパッド10の左右方向の中央であって、各溝20の前後方向の両側近辺に不図示の凸部が設けられても良い。
凸部はT字状に突出した突出部として複数形成されて、この各凸部のT字状マークと、各切欠き部47のV字状マークとが合わさるように配置されると良い。
このように構成されることによって、クッションパッド10上面の各凸部のT字状マークと、シートヒータ40の各切欠き部47のV字状マークとが合わさると共に、互いに当接されるので、位置決めの精度が向上する。
なお、本実施形態のヒータ線42は、前後方向に略平行に蛇行して基材41上に固定されているが。これに限定されることなく、ヒータ線42の配置を適宜変更しても良い。
また、ヒータ線42は、接着剤によって基材41上に固着されているが、ヒータ線42が基材41の内部に折り込まれるように固定されても良い。
なお、ヒータ線42の後方には、シートヒータ40の温度を検知するサーモスタット48と、シートヒータ40の温度制御を行うための不図示のコントローラと、車体側の電線と接続された不図示のコネクタ等とが取り付けられている。
前方溝部ヒータ線44と後方溝部ヒータ線45の関係は、特許請求の範囲の一端部と他端部の関係に相当する。
言い換えれば、溝部ヒータ線43は、前方側から第一角部22を超えて溝底部25に向って溝20の深さ方向に対して左右外側(シートクッション1の左右方向の外端部側)に傾斜するように延出し、溝底部25上を延出し、溝底部25の前後幅方向の略中央にて折り曲げられて、溝底部25から開口部21に向かって、溝20の開口方向に対して左右内側(シートクッション1の左右方向の中央側)に傾斜するように延出し、第二角部23を超えて後方側に延出している。
溝部ヒータ線43は、図4Bに示すように、溝底部25の略中央にて左右方向に折り曲げられた折り曲げ部46を一つ備え、折り曲げ部46を通過する溝20の幅方向の略中央平面に対して面対称の形状となっている。
また、溝部ヒータ線43は、溝底部25の略中央にて折り曲げられた折り曲げ部46を一つ備えているが、これに限定されることなく、複数の折り曲げ部46を備えた形状としても良い。
Sバネ54は、不図示のシートクッションフレームの構成品であって、クッションパッド10を下方から支持する弾性部材であり、溝部ヒータ線43よりも左右方向に幅広となっている。複数のSバネ54が、左右方向に所定の間隔をおいて、前後方向に略平行に蛇行するように延出して配設されている。
なお、シートクッションフレームは、略矩形状の枠体からなり、左右両端に配設された一対の不図示のサイドフレームと、各サイドフレームの前方の上面に架設された板状フレームとしての不図示のパンフレームと、各サイドフレームの背面側端部の近くに架設された連結部材としての不図示のメンバーパイプと、パンフレームとメンバーパイプを前後方向に連結するSバネ54とから主に構成されている。
そのため、乗員の着座によって加わる荷重等に対してクッションパッド10が溝20を圧縮する方向に変形したとき、溝部ヒータ線43は、前後方向から見て第一角部22と第二角部23とによって圧縮挟持される部分の断面積を大きくできるため、溝部ヒータ線43の変形を抑制することができる。
本実施形態の溝20について、前後幅方向の溝幅は10〜15mmとなるように形成し、この溝幅に対してR形状の面取りの大きさは10〜650mmとなるように形成することが望ましい。
そのため、クッションパッド10が溝20を圧縮する方向に変形したとき、溝20のうち、2つの溝部ヒータ線43が通過する部分において特にクッションパッドの変形量を抑制できるため、溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
本実施形態の溝20について、前後幅方向の逃げ部24の溝幅は10〜25mmとなるように形成することが望ましい。
他の実施形態として、図8に示すように、逃げ部28が、溝20の前後方向の両側に、溝20の深さよりも浅く形成された略矩形状の凹部として設けられても良い。
逃げ部28は、溝20のうち、左右方向において2つの溝部ヒータ線43が通過する部分に設けられている。
このように構成されることによって、クッションパッド10が溝20を圧縮する方向に変形したとき、2つの溝部ヒータ線43が通過する部分において特にクッションパッド10の変形量を抑制できるため、溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
各溝20の上方には、左右方向全体にわたって、表皮30cの端部に縫製された引き込み布31が設けられている。
各溝20のうち、左右方向において溝部ヒータ線43が通過する部分以外の部分には、引き込み布31に取り付けられた吊り込み部材32が3ヶ所に分けて設けられている。
なお、吊り込み部材32の個数については3ヶ所に限定されることなく複数設けられても良い。
また、各溝20に差し込まれたシートヒータ40のうち、溝部ヒータ線43を備えていない部分の上方には、吊り込み部材32が設けられているため、シートヒータ40も、表皮30全体に支持されることによって、特につり込み部材32に支持されることによって、クッションパッド10の上面に固定される。
他の実施形態として、各溝20のうち、左右方向において溝部ヒータ線43が通過する部分以外の部分に、吊り込み部材32のほか別途硬質な樹脂材料からなる規制部材49を引き込み布31に取り付けて設けられても良い。
このようにすることで、各溝20内部に、吊りこみ部材32と規制部材49を同時に引き込み布31に取り付けることができるため、取付作業を向上できる。
他の実施形態として、インサートワイヤ26は、図6に示すように、溝20の前後幅方向の略中央の真下よりも、前後方向においてやや前方側に配置するようにしてクッションパッド10に埋め込まれていても良い。
このように構成されることで、乗員の着座時に加わる荷重によってクッションパッド10が圧縮される方向に変形する場合に、溝部ヒータ線43は、クッションパッド10の変形による圧縮力と、インサートワイヤ26がクッションパッド10の変形を支持する支持力とに挟まれて力を受け難くすることができるので、溝部ヒータ線43の変形を抑制することができる。
各溝20の上方には、左右方向全体にわたって、表皮30bの端部に縫製された引き込み布50と、引き込み布50内部に取り付けられた断面略円形状の吊り込みワイヤ51とが設けられている。
緩衝部材52は、クッションパッド10と同じ発泡ウレタン等からなり、断面略矩形状に形成されている。
なお、緩衝部材52は、各溝20のうち、左右方向においてシートヒータ40が差し込まれた部分の上面にのみ設けられても良い。
表皮30は、図9に示すように、表皮30bに連結される吊り込みワイヤ51がCリング53を介して、クッションパッド10に埋め込まれたインサートワイヤ26と掛け止めされることにより、クッションパッド10に固定される。
本実施形態のクッションパッド10は、図2に示すように、前方パッド10aと、中央パッド10bと、後方パッド10cとから構成されており、乗員の着座によって中央パッド10bが最も大きく荷重を受け、次いで前方パッド10aが荷重を受け、後方パッド10cが最も小さく荷重を受ける。
従って、前方パッド10a、中央パッド10b、後方パッド10cのうち、変形量が大きいパッド側の溝20の角部に対して、少なくともR形状の面取りを付与し、図4Aに示す逃げ部24を設けることが望ましい。
なお、変形量が大きいパッド側の角部と変形量が少ないパッド側の角部の関係は、特許請求の範囲の第一角部と第二角部の関係に相当する。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、R形状の面取りによって溝20に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線43が受ける断面積を大きくでき、かつ逃げ部24によってクッションパッド10の変形量を抑制することができ、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、溝20に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線43が受ける断面積を大きくでき、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
例えば、乗員の着座時にクッションパッド10が受ける荷重を考慮して、折り曲げ部46が、前後方向において溝底部25の略中央よりも、変形量が少ないパッド側に近づけて配置しても良い。
また、クッションパッド10が溝20を圧縮方向に変形させる変形幅を計算して、パッド変形後の溝20において、変形幅が少ないパッド側にオフセットした溝底部25の中央位置に折り曲げ部46を配置しても良い。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、溝20に加わる圧縮力に対してクッションパッドの変形量を抑制することができ、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
本実施形態のクッションパッド10の場合、前方パッド10aは、中央パッド10b及び後方パッド10cよりも柔らかく設定されている。
従って、前方パッド10a、中央パッド10b、後方パッド10cのうち、変形量が大きいパッド側の溝20の角部に対して、少なくともR形状の面取りを付与し、図4Aに示す逃げ部24を設けることが望ましい。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、R形状の面取りによって溝20に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線43が受ける断面積を大きくでき、かつ逃げ部24によってクッションパッド10の変形量を抑制することができ、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
このようにすることで、変形量が大きいパッド側において、溝20に加わる圧縮力に対して溝部ヒータ線43が受ける断面積を大きくでき、溝20に設けられた溝部ヒータ線43の変形を一層抑制できる。
本実施形態のクッションパッド11の場合、乗員の着座によって下方パッド11cが最も大きく荷重を受け、次いで中央パッド11bが荷重を受け、上方パッド11aが最も小さく荷重を受ける。
従って、上方パッド11a、中央パッド11b、下方パッド11cのうち、変形量が大きいパッド側の溝60の開口部の角部に対して、少なくともR形状の面取りを付与し、逃げ部を設けることが望ましい。
本実施形態のクッションパッド11のうち、上方パッド11a、中央パッド11b、下方パッド11cは、共に同じ柔らかさに設定されるか、又は下方パッド11cが、中央パッド11b及び上方パッド11aよりも柔らかく設定されるようにしている。
従って、上方パッド11a、中央パッド11b、下方パッド11cのうち、変形量が大きいパッド側の溝60の開口部の角部に対して、少なくともR形状の面取りを付与し、逃げ部を設けることが望ましい。
1 シートクッション
2 シートバック
3 ヘッドレスト
10、11 クッションパッド
10a 前方パッド
10b 中央パッド
10c 後方パッド
11a 上方パッド
11b 中央パッド
11c 下方パッド
20 溝
21 開口部
22 第一角部
23 第二角部
24 逃げ部
25 溝底部
26 インサートワイヤ
27 凹部
30 表皮
30a 表皮
30b 表皮
30c 表皮
31 引き込み布
32 吊り込み部材
33 Cリング
40 シートヒータ
41 基材
41a、41b、41c 面状体
41d 連結面状体
42 ヒータ線
42a 前方ヒータ線
42b 中央ヒータ線
42c 後方ヒータ線
43 溝部ヒータ線
44 前方溝部ヒータ線
45 後方溝部ヒータ線
46 折り曲げ部
47 切欠き部
48 サーモスタット
49 規制部材
50 引き込み布
51 吊り込みワイヤ
52 緩衝部材
53 Cリング
54 Sバネ
60 溝
70 表皮
80 シートヒータ
100 シートクッション
101 クッションパッド
101a 溝部
102 シートヒータ
102a ヒータ線
102b 基材
103 表皮
103a 引き込み布
104 吊り込み部材
105 インサートワイヤ
また、このように構成されているので、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性を向上できる。
また、このように構成されているので、構成部品の追加を必要とせずにヒータ線の変形を抑制し、耐久性を向上できる。
Claims (12)
- クッションパッドと該クッションパッドを被覆する表皮との間にシートヒータを備えた車両用シートであって、
前記クッションパッドの表面に溝が設けられ、
前記シートヒータは、前記溝を介して互いに反対側に配置される第一ヒータ線及び第二ヒータ線と、該第二ヒータ線と前記第一ヒータ線を連結し、前記溝内に設けられた溝部ヒータ線とを備え、
前記溝は、該溝の開口部の両端のうち、前記第一ヒータ線が配置されている側に位置する第一角部と、前記第二ヒータ線が配置されている側に位置する第二角部とを備え、
前記溝部ヒータ線は、前記第一角部を越えて、前記溝の底部に向って延出する一端部と、前記第二角部を越えて前記溝の底部に向って延出する他端部と、前記溝の底部で該溝の延出方向において折り曲げられた折り曲げ部と、を備え、
該折り曲げ部は、前記第一ヒータ線と前記第二ヒータ線を連結する方向において前記溝の中央部に配置され、
前記溝部ヒータ線の前記一端部及び前記他端部のうち、少なくとも一方の延出方向が前記溝の深さ方向に対して傾斜していることを特徴とする車両用シート。 - 前記クッションパッドの表面のうち、前記第一ヒータ線が載置された領域は、乗員の着座によって前記クッションパッドに加わる荷重に対して前記第二ヒータ線が載置された領域よりも前記クッションパッドの変形量が大きい側の位置であって、
前記溝部ヒータ線の前記一端部の延出方向が前記溝の深さ方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 - 前記第一角部及び前記第二角部は、R形状に面取りされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
- 前記溝部ヒータ線は、前記折り曲げ部を1つ備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用シート。
- 前記クッションパッド及び前記シートヒータのうち少なくともいずれか一方に、前記クッションパッドに前記シートヒータを配設するための位置決め部が設けられ、
該位置決め部は、前記溝部ヒータ線が、前記少なくとも一方の角部から、該角部を越えて前記溝の深さ方向よりも傾斜して前記溝の底部に向って延出する位置に前記シートヒータを位置決めすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用シート。 - 前記位置決め部は、前記クッションパッド表面に設けられた凹部と、前記シートヒータの一部を切り欠いた切欠き部とからなり、
前記クッションパッドに前記シートヒータを配設したときに、前記凹部が設けられた位置に前記切欠き部が設けられた位置を合わせることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。 - 前記位置決め部は、前記クッションパッド表面に設けられた凸部と、前記シートヒータの一部を切り欠いた切欠き部とからなり、
前記クッションパッドに前記シートヒータを配設したときに、前記凸部が設けられた位置に前記切欠き部が設けられた位置を合わせ、前記凸部に前記切欠き部を当接させることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。 - 前記第一ヒータ線、前記第二ヒータ線及び前記溝部ヒータ線を含むヒータ線は、前記溝と交差するように延出しており、
前記溝は、前記溝部ヒータ線が延出する第一領域と、該第一領域と異なる第二領域とを備え、
前記第一領域は、前記開口部における前記ヒータ線の延出方向に沿う長さが前記第二領域と比べて長くなった逃げ部を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の車両用シート。 - 前記逃げ部は、前記溝の底部から前記開口部に向けてテーパー状に広がっていることを特徴とする請求項8に記載の車両用シート。
- 前記逃げ部は、前記溝を介して互いに反対側に配置される凹部を備え、
該凹部は、前記溝の底部方向に窪んでおり、該溝の深さよりも浅いことを特徴とする請求項8に記載の車両用シート。 - 前記溝は、該溝の延出方向において前記溝部ヒータ線が延出する領域と異なる領域に、規制部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の車両用シート。
- 前記表皮には、前記溝内に差し込まれた吊り込み部材が取り付けられ、
前記規制部材は、前記吊り込み部材と共に前記表皮に取り付けられることを特徴とする請求項11に記載の車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016124878A JP6275777B2 (ja) | 2016-06-23 | 2016-06-23 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016124878A JP6275777B2 (ja) | 2016-06-23 | 2016-06-23 | 車両用シート |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012179636A Division JP5960545B2 (ja) | 2012-08-13 | 2012-08-13 | 車両用シート |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018002055A Division JP2018052498A (ja) | 2018-01-10 | 2018-01-10 | 車両用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016166018A true JP2016166018A (ja) | 2016-09-15 |
JP6275777B2 JP6275777B2 (ja) | 2018-02-07 |
Family
ID=56898091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016124878A Active JP6275777B2 (ja) | 2016-06-23 | 2016-06-23 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6275777B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018181554A (ja) * | 2017-04-11 | 2018-11-15 | 株式会社クラベ | ヒータユニット及び車両用シート |
JP2019077248A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5530070U (ja) * | 1978-08-18 | 1980-02-27 | ||
US4695091A (en) * | 1985-12-17 | 1987-09-22 | I.G. Bauerhin Gmbh Elektro-Technische Fabrik | Heat conductor connections between seats and backrests of vehicles |
JPH05293023A (ja) * | 1992-04-21 | 1993-11-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ヒータユニット |
-
2016
- 2016-06-23 JP JP2016124878A patent/JP6275777B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5530070U (ja) * | 1978-08-18 | 1980-02-27 | ||
US4695091A (en) * | 1985-12-17 | 1987-09-22 | I.G. Bauerhin Gmbh Elektro-Technische Fabrik | Heat conductor connections between seats and backrests of vehicles |
JPH05293023A (ja) * | 1992-04-21 | 1993-11-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ヒータユニット |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018181554A (ja) * | 2017-04-11 | 2018-11-15 | 株式会社クラベ | ヒータユニット及び車両用シート |
JP2019077248A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
JP7121250B2 (ja) | 2017-10-20 | 2022-08-18 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6275777B2 (ja) | 2018-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5960545B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2018052498A (ja) | 車両用シート | |
US9573503B2 (en) | Vehicle seat | |
JP6177653B2 (ja) | 車両用シート | |
EP2727765A1 (en) | Vehicle seat | |
JP6453093B2 (ja) | 乗物用シート | |
CN108621887A (zh) | 车辆用座椅 | |
US9517709B2 (en) | Vehicle seat | |
EP2692579A1 (en) | Seat cushion and vehicle seat | |
EP3020600A1 (en) | Vehicle seat | |
US10661690B2 (en) | Vehicle seat having a recessed central region of the seat pad | |
JP2014201244A (ja) | 車両用シート | |
CN104512305A (zh) | 交通工具座椅 | |
JP6275777B2 (ja) | 車両用シート | |
US9663009B2 (en) | Conveyance seat | |
JP6495358B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2012176667A (ja) | 車両用シート | |
JP6053465B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP4783185B2 (ja) | 車両のシート構造 | |
JP6492918B2 (ja) | 乗物用シートのシートカバーおよび乗物用シート | |
JP6533156B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2012192761A (ja) | 車両用シート | |
JP2017186012A (ja) | 車両用シート | |
JP6033739B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP6898571B2 (ja) | 乗物用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160711 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160711 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170705 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180110 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6275777 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |