JP2016165873A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の温度を正確に検出し、記録品質の向上を図ることができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。【解決手段】インクを吐出する吐出部と、インク供給管を介してインクタンクに接続されるとともに、吐出部に連通する吐出用供給流路82を有する供給ジョイント35と、供給ジョイント35よりも熱伝導率の高い材料からなり、供給ジョイント35に差し込まれて吐出用供給流路82の内周面の一部を構成するインク接触部材93と、インク接触部材93を介してインク温度を検出する温度センサ92と、を備え、インク接触部材93には、温度センサを内包する凹部96が形成されていることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
従来、紙等の被記録媒体に液滴状のインクを吐出して、被記録媒体に画像や文字を記録する装置として、インクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタがある。インクジェットヘッドは、インクが充填される複数のチャネルが形成されるとともに、各チャネルに各別に連通するノズル孔が形成された構成とされている。インクジェットヘッドでは、チャネルの内面に形成された駆動電極に所定の駆動電圧を印加し、チャネルを画成する側壁を変形させることで、チャネル内の容積が変化する。これにより、チャネル内に充填されたインクが、ノズル孔を通して被記録媒体に向けて吐出される。
ところで、インクジェットヘッドに供給されるインクは、温度変化に伴い粘度が変化することで、ノズル孔から吐出される吐出量や吐出速度が変化する。吐出量の変化は、被記録媒体上に濃淡となって表れ、記録品質を低下させる。また、吐出速度の変化は、被記録媒体上でのインクの着弾位置のばらつきとして表れ、これも記録品質が低下する要因になる。そのため、インクジェットヘッドにおいて、記録品質の更なる向上を図るためには、インクの温度を正確に検出する必要がある。
インクの温度を検出する構成として、例えば下記特許文献1〜3に開示された構成が知られている。
具体的に、下記特許文献1には、インクジェットヘッドにインクを供給するインク経路の一部に金属部を設け、この金属部に温度検出部材を接触させる構成が開示されている。
下記特許文献2には、インク流路を画成する隔壁の一部に他の領域よりも熱伝導率の高い検出領域を設け、この検出領域に付勢部材を介して温度検出部材を接続する構成が開示されている。
下記特許文献3には、チャネルが形成された加圧プレートを支持する支持枠に凹部を設け、この凹部内に温度検出部材を収容する構成が開示されている。
特願2003−127422号公報 特願2013−176963号公報 特願2014−233877号公報
しかしながら、特許文献1,2の構成にあっては、金属部や検出領域の平面部分に対して温度検出部材を接触させるため、金属部や検出領域と温度検出部材との接触面積が小さく、金属部や検出領域から温度検出部材へ熱を効率的に伝達することが難しい。
特許文献1の構成にあっては、インクジェットヘッドとインクタンクとを接続するインク経路に温度検出部材が設けられているため、インクジェットヘッドと温度検出部材との距離が長く、インクジェットヘッド内のインク温度を正確に検出することが難しい。
また、特許文献3の構成にあっても、加圧プレートを支持する支持枠に温度検出部材が収容されているため、インクが流通している部分と温度検出部材との距離が長く、インク温度を正確に検出することが難しい。
特許文献2の構成あっては、検出領域と温度検出部材との間に付勢部材が介在しているため、この付勢部材が熱抵抗となり、インクジェットヘッド内のインク温度を正確に検出することが難しい。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、液体の温度を正確に検出し、記録品質の向上を図ることができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係る液体噴射ヘッドは、液体を噴射する噴射部と、液体配管を介して液体容器に接続されるとともに、前記噴射部に連通する連通流路を有する流路部材と、前記流路部材よりも熱伝導率の高い材料からなり、前記流路部材に差し込まれて前記連通流路の内周面の一部を構成する液体接触部材と、前記液体接触部材を介して液体の温度を検出する温度検出部材と、を備え、前記液体接触部材には、前記温度検出部材を内包する凹部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、液体噴射ヘッド内において、液体が流通する流路部材に温度検出部材を配置することで、噴射部と温度検出部材とを接近させることができる。そのため、噴射部内の液体温度を正確に検出できる。
しかも、液体接触部材が連通流路の内周面の一部を形成しているため、温度検出部材と液体との間の熱抵抗を低減し、液体の熱が液体接触部材を介して効果的に伝達されることになる。そのため、液体温度をより正確、かつ安定して検出できる。
特に、温度検出部材が液体接触部材に内包されているため、温度検出部材と液体接触部材との接触面積を向上させ、温度検出部材に対して熱を効率的に伝達することができる。これによっても、液体温度をより正確、かつ安定して検出できる。
このように、液体温度を正確に検出することで、検出された液体温度に応じて噴射部の駆動条件を調整できる。そのため、所望の噴射量や噴射速度で液体を噴射することができ、記録品質の向上を図ることができる。
また、本発明に係る液体噴射ヘッドにおいて、前記液体接触部材は、前記凹部が形成されたベース部と、前記ベース部から前記連通流路内に向けて突設され、前記連通流路の全周を取り囲む囲繞部と、を備えていてもよい。
この場合には、液体接触部材と液体との接触面積を増加させることができるので、液体温度をより正確、かつ安定して検出することができる。
また、本発明に係る液体噴射ヘッドにおいて、前記囲繞部の内径は、前記連通流路の内径以上とされていてもよい。
この場合には、囲繞部の内径が連通流路の内径以上とされているため、連通流路内での流路抵抗の増加を抑制できる。
また、本発明に係る液体噴射ヘッドにおいて、前記液体接触部材と前記流路部材との間には、前記流路部材に対する前記液体接触部材の回り止めを行う回り止め部が設けられていてもよい。
この場合には、液体接触部材と流路部材との間に回り止め部が設けられているため、流路部材に対する液体接触部材の周方向の位置決めを行うことができる。これにより、液体流通方向と囲繞部の開口方向を一致させた状態で、液体接触部材と流路部材とを簡単に組み付けることができる。また、流路部材に対する液体接触部材の予期せぬ回転によって囲繞部の開口方向と液体流通方向とがずれるのを抑制できるので、長期に亘って信頼性を確保できる。
また、本発明に係る液体噴射ヘッドにおいて、前記凹部内には、熱伝導樹脂が封入されていてもよい。
この場合には、液体接触部材の熱を効率的に温度検出部材に伝達することができるので、より正確に液体温度を検出できる。
また、本発明に係る液体噴射ヘッドにおいて、前記液体接触部材には、前記凹部を閉塞する断熱材が配設されていてもよい。
この場合には、液体接触部材からの放熱を抑制するとともに、外部温度の影響による温度検出部材の誤検出を抑制できるため、液体温度を正確に検出できる。また、凹部内からの温度検出部材の抜けも抑制できる。
本発明に係る液体噴射装置は、上記本発明の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、を備えていることを特徴とする。
この場合には、上記本発明の液体噴射ヘッドを備えているので、高品質で信頼性の高い液体噴射装置を提供できる。
本発明によれば、液体の温度を正確に検出し、記録品質の向上を図ることができる。
第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 第1実施形態に係るインクジェットヘッドの斜視図である。 インクジェットヘッドをY方向から見た正面図である。 インクジェットヘッドをX方向から見た側面図である。 吐出部のY方向に沿う断面図である。 図4のVI−VI線に沿う断面図である。 第2実施形態に係るインク接触部材をZ方向から見た平面図である。 第2実施形態に係る供給ジョイントを示す図6に相当する断面図である。 実施形態の他の構成に係る供給ジョイントを示す図6に相当する断面図である。 実施形態の他の構成に係る供給ジョイントを示す図6に相当する断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明の液体噴射装置の一例として、インク(液体)を利用して被記録媒体に記録を行うインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという)を例に挙げて説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[プリンタ]
図1はプリンタ1の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ1は、被記録媒体Pを搬送する一対の搬送手段(移動機構)2,3と、インクが収容されたインクタンク(液体容器)4と、被記録媒体Pに液滴状のインクを吐出するインクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)5と、インクタンク4とインクジェットヘッド5との間でインクを循環させるインク循環手段6と、インクジェットヘッド5を被記録媒体Pの搬送方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に走査させる走査手段(移動機構)7と、を備えている。なお、図中Z方向はX方向及びY方向と直交する高さ方向を示す。
搬送手段2は、Y方向に延設されたグリッドローラ11と、グリッドローラ11に平行に延設されたピンチローラ12と、グリッドローラ11を軸回転させるモータ等の駆動機構(不図示)と、を備えている。同様に、搬送手段3は、Y方向に延設されたグリッドローラ13と、グリッドローラ13に平行に延設されたピンチローラ14と、グリッドローラ13を軸回転させる駆動機構(不図示)と、を備えている。
インクタンク4は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色のインクが各別に収容されたインクタンク4Y,4M,4C,4Bを備えている。図示の例において、これらインクタンク4Y,4M,4C,4Bは、X方向に並んで設けられている。なお、インクは、4種類に限られるものではなく、さらに多色であってもよく、単色であってもよい。
インク循環手段6は、インクジェットヘッド5にインクを供給するインク供給管(液体配管)15、及びインクジェットヘッド5からインクを排出するインク排出管(液体配管)16を有する循環流路17と、インク供給管15に接続された加圧ポンプ18と、インク排出管16に接続された吸引ポンプ19と、を備えている。なお、インク供給管15及びインク排出管16は、インクジェットヘッド5を支持する走査手段7の動作に対応可能な可撓性を有するフレキシブルホースからなる。
各インク供給管15は、一端部が加圧ポンプ18を介してインクタンク4に各別に接続され、他端部が対応するインクジェットヘッド5の供給ジョイント(流路部材)35(図2参照)に接続されている。
加圧ポンプ18は、インク供給管15内を加圧し、インク供給管15を介してインクジェットヘッド5にインクを送り出している。
各インク排出管16は、一端部が吸引ポンプ19を介してインクタンク4に各別に接続され、他端部が対応するインクジェットヘッド5の排出ジョイント36(図2参照)に接続されている。
吸引ポンプ19は、インク排出管16内を減圧し、インク排出管16を介してインクジェットヘッド5からインクを吸引している。そして、インクは、加圧ポンプ18及び吸引ポンプ19の駆動により、インクジェットヘッド5とインクタンク4との間を、循環流路17を通して循環可能となっている。
走査手段7は、Y方向に延設された一対のガイドレール21,22と、一対のガイドレール21,22に移動可能に支持されたキャリッジ23と、キャリッジ23をY方向に移動させる駆動機構24と、を備えている。駆動機構24は、一対のガイドレール21,22の間に配設された一対のプーリ25,26と、一対のプーリ25,26間に巻回された無端ベルト27と、一方のプーリ25を回転駆動させる駆動モータ28と、を備えている。
一対のプーリ25,26は、一対のガイドレール21,22の両端部間にそれぞれ配設される。無端ベルト27は、一対のガイドレール21,22間に配設され、この無端ベルト27にキャリッジ23が連結される。キャリッジ23には、複数のインクジェットヘッド5として、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色のインクのインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5BがY方向に並んで搭載される。
<インクジェットヘッド>
次に、上述したインクジェットヘッド5について詳述する。図2はインクジェットヘッド5の斜視図である。図3はインクジェットヘッド5をY方向から見た正面図であり、図4はインクジェットヘッド5をX方向から見た側面図である。なお、上述した各インクジェットヘッド5は、供給されるインクの色以外は何れも同一の構成からなるため、以下の説明では、一のインクジェットヘッド5について説明する。また、以下の説明では、上述したZ方向のうち、後述するベースプレート31に対して一方側(吐出部32側)を下方とし、ベースプレート31に対して他方側(各ジョイント35,36側)を上方として説明する。
図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド5は、キャリッジ23に固定されるベースプレート31と、このベースプレート31に固定された吐出部(噴射部)32と、吐出部32に駆動電圧を印加するヘッド駆動部33と、ヘッド駆動部33を冷却する冷却基板34と、吐出部32及び冷却基板34に対してインクを給排する供給ジョイント35及び排出ジョイント36と、を主に備えている。
ベースプレート31は、X方向を長手方向とする板材とされ、その下面側に吐出部32が支持され、上面側にヘッド駆動部33や、冷却基板34、各ジョイント35,36が支持されている。
冷却基板34は、アルミニウム等の熱伝導性に優れた材料からなり、Y方向を厚さ方向とする板材である。冷却基板34は、その下端部が各ジョイント35,36に固定された状態で、上方に向けて起立している。なお、ベースプレート31のうち、冷却基板34を間に挟んで各ジョイント35,36とは反対側には、各ジョイント35,36とともにベースプレート31をY方向で挟持する支持部材37が設けられている。これにより、冷却基板34は、ベースプレート31から上方に離間した状態で配置されている。
冷却基板34の内部には、インクが流通する冷却通路34a(図3参照)が形成されている。冷却通路34aは、Z方向に蛇行しながらX方向に延在している。冷却通路34aは、X方向の一端部において供給ジョイント35の後述する冷却用供給流路83内に連通し、X方向の他端部において排出ジョイント36の後述する冷却用排出流路88内に連通している。
ヘッド駆動部33は、回路基板41と、回路基板41上に実装されて駆動波形を生成する駆動IC42と、駆動信号等のデータを入出力するコネクタ43と、を備えている。
回路基板41は、冷却基板34におけるY方向の一方側に位置する面に放熱シート44を介して固定されている。回路基板41は、図示しないフレキシブルプリント基板を介して吐出部32に電気的に接続されている。
<吐出部>
図5は、吐出部32のY方向に沿う断面図である。
図5に示すように、吐出部32は、後述する吐出チャネル61における延在方向(Y方向)の中央部からインクを吐出する、いわゆるサイドシュートタイプのうち、インクタンク4との間でインクを循環させる循環式の吐出部32である。また、本実施形態の吐出部32は、複数のノズル孔64a,65aからなるノズル列64,65が二列に亘って形成された二列タイプとされている。
吐出部32は、ノズルプレート51、アクチュエータプレート52、カバープレート53、及び流路プレート54が、この順で接着剤等によりZ方向に積層された構成とされている。
アクチュエータプレート52は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料で形成され、その分極方向が厚さ方向(Z方向)に沿って一方向に設定されている。このアクチュエータプレート52には、複数のチャネル列(第1チャネル列55及び第2チャネル列56)がY方向に間隔をあけて2列配設されている。なお、以下の説明では、主に第1チャネル列55について説明し、第2チャネル列56における第1チャネル列55と対応する箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
第1チャネル列55は、X方向に間隔をあけて並設された複数の吐出チャネル61を有している。これら吐出チャネル61は、X方向から見た側面視で、下方に向けて凸の湾曲形状を呈し、Y方向の中央部においてアクチュエータプレート52をZ方向に貫通している。吐出チャネル61の内面には、図示しない駆動電極が形成されている。駆動電極は、アクチュエータプレート52の上面に引き出され、フレキシブルプリント基板を介して上述した回路基板41に接続されている。
第2チャネル列56は、X方向に間隔をあけて並設された複数の吐出チャネル61を有している。各チャネル列55,56において、吐出チャネル61同士は、半ピッチずつずれて配列されている。
ノズルプレート51は、フィルム状とされ、アクチュエータプレート52の下面に接着されている。ノズルプレート51には、複数のノズル列(第1ノズル列64及び第2ノズル列65)がY方向に間隔をあけて2列配設されている。
第1ノズル列64は、ノズルプレート51をZ方向に貫通する複数の第1ノズル孔64aを有し、これら第1ノズル孔64aがX方向に間隔をあけて一直線上に並んで構成されている。これら第1ノズル孔64aは、上述した第1チャネル列55の吐出チャネル61内に連通している。
第2ノズル列65は、ノズルプレート51をZ方向に貫通する複数の第2ノズル孔65aを有し、上述した第1ノズル列64と平行に配設されている。各第2ノズル孔65aは、上述した第2チャネル列56の吐出チャネル61内に連通している。
カバープレート53は、アクチュエータプレート52の上面に接着された板状とされ、各チャネル列55,56を上方から閉塞している。カバープレート53には、カバープレート53をZ方向に貫通する入口側共通インク室67及び出口側共通インク室(第1出口側共通インク室68a及び第2出口側共通インク室68b)が形成されている。
入口側共通インク室67は、カバープレート53をX方向に沿って延びるスリットとされている。入口側共通インク室67は、各チャネル列55,56の吐出チャネル61におけるY方向の内側端部同士とZ方向で対向し、各吐出チャネル61内にまとめて連通している。
第1出口側共通インク室68aは、カバープレート53をX方向に沿って延びるスリットとされている。第1出口側共通インク室68aは、第1チャネル列55の吐出チャネル61におけるY方向の外側端部とZ方向で対向し、第1チャネル列55の吐出チャネル61内にまとめて連通している。
第2出口側共通インク室68bは、第2チャネル列56の吐出チャネル61におけるY方向の外側端部とZ方向で対向し、第2チャネル列56の吐出チャネル61内にまとめて連通している。
流路プレート54は、カバープレート53の上面に接着された板状とされ、各共通インク室67,68a,68bを上方から閉塞している。流路プレート54には、入口側共通インク室67及び供給ジョイント35間を接続する入口側連通路71と、各出口側共通インク室68a,68b及び排出ジョイント36間を接続する出口側連通路72と、が形成されている。
入口側連通路71は、流路プレート54におけるX方向の一端部(供給ジョイント35側)において、流路プレート54をZ方向に貫通している。入口側連通路71は、その下端開口部が流路プレート54の下面において上述した入口側共通インク室67内に開口し、上端開口部が流路プレート54の上面において供給ジョイント35の後述する吐出用供給流路82(図3参照)内に開口している。
出口側連通路72は、流路プレート54におけるX方向の他端部(排出ジョイント36側)において、流路プレート54をZ方向に貫通している。出口側連通路72は、その下端開口部が流路プレート54の下面において上述した各出口側共通インク室68a,68b内にそれぞれ開口し、上端開口部が流路プレート54の上面において排出ジョイント36の後述する吐出用排出流路87(図3参照)内に開口している。
図3、図4に示すように、供給ジョイント35は、ベースプレート31の上面におけるX方向の一端部に固定されたブロック状とされ、上述した冷却基板34を支持している。供給ジョイント35は、ベースプレート31に固定された固定部74と、固定部74から上方に向けて立設され、上述したインク供給管15(図1参照)が接続される供給ポート75と、を有している。
供給ジョイント35には、インク供給管15を通してインクが供給される共通流路81が形成されている。共通流路81は、供給ポート75内及び固定部74内をZ方向に延在している。共通流路81の上流端部は、供給ポート75の上端面上で開口し、インク供給管15内に連通している。一方、共通流路81の下流端部は、固定部74内で吐出用供給流路(連通流路)82と冷却用供給流路83とに分岐している。
吐出用供給流路82は、共通流路81の下流端部から固定部74内を下方に向けて延在している。吐出用供給流路82の下流側の開口部は、固定部74の下面上で開口し、上述した入口側連通路71(図5参照)内に連通している。
冷却用供給流路83は、共通流路81の下流端部から固定部74内をY方向の内側に向けて延在している。冷却用供給流路83の下流側の開口部は、固定部74におけるY方向の内側端面上で開口し、上述した冷却通路34aにおける上流側の開口部内に連通している。
排出ジョイント36は、ベースプレート31の上面におけるX方向の他端部に固定されたブロック状とされ、上述した冷却基板34を支持している。排出ジョイント36は、ベースプレート31に固定された固定部84と、固定部84から上方に向けて立設され、上述したインク排出管16が接続される排出ポート85と、を有している。
排出ジョイント36には、出口側連通路72(図5参照)を通して各吐出チャネル61から排出されるインクをインク排出管16(図1参照)に向けて流通させる共通流路86が形成されている。共通流路86は、排出ポート85内及び固定部84内をZ方向に延在している。共通流路86の下流端部は、排出ポート85の上端面上で開口し、インク排出管16内に連通している。一方、共通流路86の上流端部は、固定部84内で吐出用排出流路87と冷却用排出流路88とに分岐している。
吐出用排出流路87は、共通流路86の上流端部から固定部84内を下方に向けて延在している。吐出用排出流路87の下端開口部は、固定部84の下面上で開口し、上述した出口側連通路72内に連通している。
冷却用排出流路88は、共通流路86の上流端部から固定部84内をY方向の内側に向けて延在している。冷却用排出流路88のY方向における上流側の開口部は、固定部84におけるY方向の内側端面上で開口し、上述した冷却通路34aにおける下流側の開口部に連通している。
図6は、図4のVI−VI線に沿う断面図である。
ここで、図6に示すように、上述した供給ジョイント35の固定部74には、吐出用供給流路82の内外を連通させる収容孔91が形成されている。この収容孔91は、固定部74内をX方向に延在し、その基端開口部が固定部74の外面上で開口し、先端開口部が吐出用供給流路82内で開口している。また、収容孔91は、基端部の内径が先端部の内径よりも大きい段付き形状と呈している。
上述した収容孔91内には、温度センサ(温度検出部材)92を保持するインク接触部材(液体接触部材)93が収容されている。インク接触部材93は、供給ジョイント35の構成材料(例えば、PPS等)よりも熱伝導率の高い材料(例えば、金属材料)により構成されている。具体的に、インク接触部材93は、有底筒状のベース部94と、ベース部94の筒部94aから径方向の外側に向けて張り出す環状のフランジ部95と、を備えている。インク接触部材93は、ベース部94の底部94bを共通流路81内に向けた状態で、接着剤等を介して収容孔91内に差し込まれ、収容孔91を閉塞している。
ベース部94の筒部94aは、X方向に沿って延在するとともに、外径が収容孔91の先端部の内径以下とされている。ベース部94の底部94bは、筒部94aにおける先端開口部を閉塞している。底部94bは、吐出用供給流路82内に露出し、吐出用供給流路82の内周面の一部を構成している。なお、底部94bにおける吐出用供給流路82内への露出面(先端面)は、吐出用供給流路82の内周面と同等の曲率半径を有する湾曲面とし、吐出用供給流路82の内周面と面一に配置することが好ましい。これにより、吐出用供給流路82内での流路抵抗の増加を抑制できる。
フランジ部95は、筒部94aの基端部から径方向の外側に向けて突設されている。フランジ部95は、収容孔91の段付き部分91aにX方向で当接し、インク接触部材93の吐出用供給流路82側への移動を規制している。
インク接触部材93のうち、筒部94aと底部94bとで画成された凹部96内には、温度センサ92が内包されている。温度センサ92は、サーミスタ等からなり、筒部94a及び底部94bの内面に接触した状態で筒部94a及び底部94bによって周囲が取り囲まれている。温度センサ92は、配線97を介して凹部96の外側に引き出され、上述したヘッド駆動部33に電気的に接続されている。
[プリンタの動作方法]
次に、上述したように構成されたプリンタ1を利用して、被記録媒体Pに文字や図形等を記録する場合について以下に説明する。なお、以下の説明では、インクタンク4内のインクがインク循環手段6を介してインクジェットヘッド5内に充填された状態を初期状態とする。
図1に示すように、初期状態において、プリンタ1を作動させると、搬送手段2,3のグリッドローラ11,13が回転することで、これらグリッドローラ11,13及びピンチローラ12,14間を被記録媒体PがX方向に搬送される。また、これと同時に駆動モータ28がプーリ25,26を回転させて無端ベルト27を動かす。これにより、キャリッジ23がガイドレール21,22にガイドされながらY方向に往復移動することで、インクジェットヘッド5が被記録媒体P上を走査される。
そしてこの間に、各インクジェットヘッド5より4色のインクを被記録媒体Pに適宜吐出させることで、文字や画像等の記録を行うことができる。具体的には、アクチュエータプレート52の駆動電極に電圧を印加し、アクチュエータプレート52を厚み滑り変形させることで、吐出チャネル61内の容積を拡縮させる。これにより、吐出チャネル61内のインクがノズル孔64a,65aを通して吐出され、被記録媒体Pに着弾する。その結果、被記録媒体Pに文字や画像が記録される。
次に、インクの循環動作について説明する。なお、インクの循環動作は、上述したインクの吐出動作と個別に実施しても、同時に実施しても構わない。
本実施形態のようなサイドシュートタイプのうち、循環式のインクジェットヘッド5では、まず加圧ポンプ18及び吸引ポンプ19を作動させることで、循環流路17内にインクを流通させる。この場合、インク供給管15を流通するインクは、図2〜図4に示すように、供給ポート75を介して供給ジョイント35の共通流路81内に流入する。共通流路81内を流通するインクは、その下流端部において吐出用供給流路82内と冷却用供給流路83内とに分流される。
まず、冷却用供給流路83内を流通するインクは、冷却通路34a内に流入する。そして、インクは、冷却通路34a内を流通する過程において、冷却基板34や放熱シート44を介して回路基板41と熱交換されることで、ヘッド駆動部33を冷却する。冷却通路34aを通過したインクは、その後排出ジョイント36の冷却用排出流路88内に排出される。冷却用排出流路88内に排出されたインクは、共通流路86を流通した後、インク排出管16内に流入する。インク排出管16内に流入したインクは、インク排出管16を通ってインクタンク4に戻された後、再びインク供給管15に供給される。
一方、吐出用供給流路82内を流通するインクは、吐出部32の入口側連通路71内に流入する。そして、入口側連通路71内に流入したインクは、入口側共通インク室67内に流入した後、各チャネル列55,56の吐出チャネル61内に供給される。各吐出チャネル61内を流通するインクは、各出口側共通インク室68a,68b内に流入し、その後各出口側連通路72を通して排出ジョイント36の吐出用排出流路87内に流入する。吐出用排出流路87内に流入したインクは、共通流路86内において上述した冷却用排出流路88内から流出するインクと合流した後、インク排出管16内に流入し、インクタンク4に戻される。これにより、インクジェットヘッド5とインクタンク4との間でインクが循環する。
ここで、供給ジョイント35の吐出用供給流路82内を流通するインクの熱は、インク接触部材93を通して温度センサ92に伝達される。これにより、温度センサ92において、インク接触部材93の温度をインク温度として検出できる。温度センサ92は、インク温度を検出すると、ヘッド駆動部33の駆動IC42に向けて配線97を通して検出信号を出力する。すると、駆動IC42は、インク温度に応じた駆動波形を生成する。なお、駆動波形は、インク温度と駆動電圧との相関を示すマップ等を用いて生成される。この場合、マップは、インク温度が高くなるに従い(インクの粘度が小さくなるに従い)駆動電圧が低くなるように設定される。
そして、アクチュエータプレート52の駆動電極には、駆動IC42で生成された駆動波形に基づいて駆動電圧が印加されることで、駆動条件(例えば、変形量等)が制御される。これにより、インク温度に関わらず、所望の吐出量や吐出速度でインクを吐出することができる。
以上のように、本実施形態では、インクジェットヘッド5の供給ジョイント35に温度センサ92を内包するインク接触部材93を設ける構成とした。
この構成によれば、インクジェットヘッド5内において、インクが流通する供給ジョイント35に温度センサ92を配置することで、吐出部32と温度センサ92とを接近させることができる。そのため、吐出部32内のインク温度を正確に検出できる。
しかも、本実施形態では、インク接触部材93が吐出用供給流路82の内周面の一部を形成しているため、温度センサ92とインクとの間の熱抵抗を低減し、インクの熱がインク接触部材93を介して効果的に伝達されることになる。そのため、インク温度をより正確、かつ安定して検出できる。
特に、本実施形態では、温度センサ92がインク接触部材93に内包されているため、温度センサ92とインク接触部材93との接触面積を向上させ、温度センサ92に対して熱を効率的に伝達することができる。これによっても、インク温度をより正確、かつ安定して検出できる。
このように、インク温度を正確に検出することで、検出されたインク温度に応じて吐出部32の駆動条件を調整できる。そのため、所望の吐出量や吐出速度でインクを吐出することができ、記録品質の向上を図ることができる。
そして、本実施形態のプリンタ1は、上述したインクジェットヘッド5を備えているので、高品質で信頼性の高いプリンタ1を提供できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、インク接触部材100が吐出用供給流路82の全周を取り囲む囲繞部110を備えている点で上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。図7は第2実施形態におけるインク接触部材100をZ方向から見た平面図であり、図8は供給ジョイント35を示す図6に相当する断面図である。
図7、図8に示すように、本実施形態のインク接触部材100は、ベース部94及びフランジ部95と、ベース部94の底部94bから吐出用供給流路82内に向けて突設された囲繞部110と、を備えている。
囲繞部110は、吐出用供給流路82内を横断して配置された環状の部材であり、その先端面が吐出用供給流路82の内周面のうち、収容孔91と対向する部分に近接または当接している。すなわち、本実施形態のインク接触部材100は、固定部74をX方向に貫通しておらず、固定部74内で終端している。この場合、インク接触部材100は、フランジ部95と段付き部分91aとの当接、及び囲繞部110の先端面と吐出用供給流路82の内周面との当接の少なくとも一方の当接によってX方向の位置が決められている。
囲繞部110のうち、吐出用供給流路82とインク流通方向(Z方向)で重なる位置には、囲繞部110をインク流通方向に貫通する通過孔111が形成されている。通過孔111は、内径が吐出用供給流路82の内径以上とされ、その内側をインクが通過する。すなわち、囲繞部110(通過孔111)は、吐出用供給流路82の全周を取り囲んでいる。
また、ベース部94の筒部94aにおいて、周方向の一部には、筒部94aの径方向の内側に向けて窪む凹部(回り止め部)120が筒部94aの軸方向(X方向)に沿って延設されている。この凹部120は、少なくとも先端部がベース部94の先端面で開口している。
一方、収容孔91の内周面には、筒部94aの径方向の内側に向けて突出する凸部(回り止め部)121が筒部94aの軸方向に沿って延設されている。この凸部121は、ベース部94の上述した凹部120内に収容され、供給ジョイント35に対するインク接触部材100の回り止め(筒部94aの軸線回りの回り止め)を行っている。
この構成によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、インク接触部材100とインクとの接触面積を増加させることができるので、インク温度をより正確、かつ安定して検出することができる。
また、囲繞部110(通過孔111)の内径が吐出用供給流路82の内径以上とされているため、吐出用供給流路82内での流路抵抗の増加を抑制できる。
さらに、インク接触部材100の囲繞部110が固定部74内で終端しているので、インク接触部材100を収容孔91内に差し込むだけで簡単に組み付けることができる。また、例えば囲繞部110を別の流路部材で挟持する構成に比べ、囲繞部110と流路部材との間のシール性を確保できる。
また、インク接触部材100に凹部120が形成され、収容孔91の内周面に凸部121が形成されているため、例えば凸部121が凹部120内に収容されるようにインク接触部材100を収容孔91内に組み付けることで、供給ジョイント35に対するインク接触部材100の周方向の位置決めを行うことができる。これにより、インク流通方向と通過孔111の開口方向を一致させた状態で、インク接触部材100と供給ジョイント35とを簡単に組み付けることができる。また、供給ジョイント35に対するインク接触部材100の予期せぬ回転によって通過孔111の開口方向とインク流通方向とがずれるのを抑制できるので、長期に亘って信頼性を確保できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、供給ジョイント35にインク接触部材を設ける構成について説明したが、インクジェットヘッド5内においてインクが流通する部材であれば、何れの部材(例えば、排出ジョイント36等)にインク接触部材を設けても構わない。この場合、例えば供給ジョイント35及び排出ジョイント36の双方にインク接触部材を設けても構わない。
また、図9に示すように、ベース部94の凹部96内に、空気よりも熱伝導率の高い熱伝導樹脂130(例えば、シリコン等)を封入しても構わない。
この構成によれば、インク接触部材93の熱を効率的に温度センサ92に伝達することができるので、より正確にインク温度を検出できる。
さらに、図10に示すように、ベース部94の凹部96を断熱材131(例えば、接着剤等)で閉塞しても構わない。
この構成によれば、インク接触部材93からの放熱を抑制するとともに、外部温度の影響による温度センサ92の誤検出を抑制できるため、インク温度を正確に検出できる。また、凹部96内からの温度センサ92の抜けも抑制できる。なお、図9に示す熱伝導樹脂130を凹部96内に封入した上で、図10に示す断熱材131で凹部96を閉塞しても構わない。
また、上述した実施形態では、吐出用供給流路82内に露出するようにインク接触部材を配設する構成について説明したが、これに限らず、共通流路81内に露出するようにインク接触部材を配設しても構わない。
また、インク接触部材は、吐出用供給流路82の内周面の一部を形成する構成であれば、その形成範囲は適宜設計変更が可能である。
また、上述した実施形態では、インク接触部材を金属材料で形成した場合について説明したが、これに限らず、供給ジョイント35よりも熱伝導率の高い材料であれば、適宜設計変更が可能である。この場合、例えば熱伝導プラスチック等を用いても構わない。
さらに、上述した実施形態では、温度センサ92で検出されたインク温度に基づいて駆動電極に印加する駆動電圧の駆動波形を調整する構成について説明したが、インク温度に基づいてインクを所定温度に調整するヒータ等を用いても構わない。
また、温度センサ92は、サーミスタに限らず、例えばデジタル温度センサを用いる等、適宜変更が可能である。
また、上述した実施形態では、ノズル列64,65が二列並んだ二列タイプのインクジェットヘッド5について説明したが、これに限らず、一列や三列以上の複数列のノズル列を有するインクジェットヘッド5としてもよい。
また、上述した実施形態では、サイドシュートタイプのうち、インクジェットヘッド5とインクタンク4との間でインクが循環する循環式について説明したが、これに限られない。
また、上述した実施形態では、サイドシュートタイプのインクジェットヘッドを例に挙げて説明したが、これに限らず、吐出チャネル61の長手方向の端部からインクを吐出する、いわゆるエッジシュートタイプのインクジェットヘッドに適用しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
1…プリンタ(液体噴射装置)
2,3…搬送手段(移動機構)
4,4B,4C,4M,4Y…インクタンク(液体容器)
5,5B,5C,5M,5Y…インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
7…走査手段(移動機構)
15…インク供給管(液体配管)
16…インク排出管(液体配管)
32…吐出部(噴射部)
35…供給ジョイント(流路部材)
82…吐出用供給流路(連通流路)
92…温度センサ(温度検出部材)
93,100…インク接触部材(液体接触部材)
96…凹部
110…囲繞部
120…凹部(回り止め部)
121…凸部(回り止め部)
130…熱伝導樹脂
131…断熱材

Claims (7)

  1. 液体を噴射する噴射部と、
    液体配管を介して液体容器に接続されるとともに、前記噴射部に連通する連通流路を有する流路部材と、
    前記流路部材よりも熱伝導率の高い材料からなり、前記流路部材に差し込まれて前記連通流路の内周面の一部を構成する液体接触部材と、
    前記液体接触部材を介して液体の温度を検出する温度検出部材と、を備え、
    前記液体接触部材には、前記温度検出部材を内包する凹部が形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記液体接触部材は、
    前記凹部が形成されたベース部と、
    前記ベース部から前記連通流路内に向けて突設され、前記連通流路の全周を取り囲む囲繞部と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記囲繞部の内径は、前記連通流路の内径以上とされていることを特徴とする請求項2記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記液体接触部材と前記流路部材との間には、前記流路部材に対する前記液体接触部材の回り止めを行う回り止め部が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記凹部内には、熱伝導樹脂が封入されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記液体接触部材には、前記凹部を閉塞する断熱材が配設されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、を備えていることを特徴とする液体噴射装置。
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