JP2016164082A - 中蓋付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 中蓋の取扱いを容易とすることにより、中蓋の容易で安全な取扱いを得ることを目的としたものである。また、中蓋の衛生的な取扱いでき、中蓋の取り外しが容易に行えることを目的としている。【解決手段】 内容物を収容する容器体と、この容器体の上端開口部に本体部を打栓状に組付けて密閉する中蓋と、中蓋が組付いた容器体開口部分を覆って組付く外蓋とから構成され、中蓋の本体部に、本体部の下面より下方に突出する載置部としての脚片部を垂下設して、この脚片部を指掛け部分として利用可能とすることを特徴とする中蓋付き容器。更には、容器体に中蓋が組付けられることにより、本体部の外装部と、容器体ネジのネジ基部の頂壁部との間に、隙間が形成されることを特徴とする中蓋付き容器。【選択図】 図1

Description

本発明は、上端開口部に、容器体の密閉を達成維持する中蓋を組付けた中蓋付き容器に関する。
内容物を密閉保持する容器の蓋機能部分としては、特開2012−246013号公報に示されているように、容器体を直接密閉する中栓状の中蓋と外蓋との組合わせ物で構成されているのが一般である。
特開2012−246013号公報
この従来技術にあっては、中蓋により容器体の密閉状態は安定して維持されるのであるが、中蓋は、内容物を収容する空間を形成する部分の一部を構成するので、その内面側は内容物に晒されることになると共に、内面に内容物が付着する場合が多い。このため、容器体から取外した中蓋を取扱う際には、その取扱いに十分に留意する必要があった。すなわち、取外した中蓋の内面にゴミや汚れが付着しないようにすること、中蓋の内面に付着した内容物が載置面に付着して汚さないようにする必要があった。例えば、上記した従来技術に示された中栓(中蓋)を、取外して取扱う際には、中蓋を裏返しにした姿勢で載置面に置く必要があるが、この場合、指先で摘む箇所を得るのが難しく、取扱いが困難となる場合が多く、また浮遊しているゴミやホコリが中蓋の内面に付着し易い、と云う問題がある。更には、中蓋が容器体に密閉状態で密に係合している場合には、中蓋が取り外し難いことが多かった。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、創案されたもので、中蓋の取扱いを容易とすることを技術的課題とし、もって中蓋の容易で安全な取扱いを得ることを目的としたものである。また、本発明は、中蓋の衛生的な取扱いでき、中蓋の取り外しが容易に行えることを目的としている。
上記課題を解決するための手段の主たる構成は、
内容物を収容する容器体と、この容器体の上端開口部を形成する口筒部に、本体部を組付けて密閉する中蓋と、容器体の口筒部部分を覆って組付く外蓋を有し、
中蓋には、本体部の下面より下方に突出する載置部を有すること、
にある。
中蓋の本体部に垂下状に設けられた載置部は、中蓋を容器体の口筒部から離脱させた状態で、中蓋の脚部として機能することができ、それゆえ載置面上に載置部を「脚」として機能させた状態で載置することにより、付着した内容物により載置面を汚すことなく、また載置面の汚れを中蓋の本体部に付着させることもなく、目的箇所に載置することができる。また、中蓋を裏返しにした姿勢で載置面に置く必要がないため、載置された中蓋を取り上げる際には、載置部を指掛部分として利用することができ、更に浮遊しているゴミやホコリの付着を抑制できる。
本発明の別の構成は、上記した主たる構成に中蓋付き容器において、載置部を本体部の外周端から垂下した脚片部としたものである。
載置部を脚片部したものにおいて、載置部としての脚片部に内容物が付着することがないので、付着した内容物による汚れの発生を無くすことができる。
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成において、外蓋が外装組付きする容器体の首筒部に容器体ネジを設け、この容器体ネジを断続ネジ構造とすることにより、首筒部外周面に複数のネジ欠部を形成し、このネジ欠部に係合する脚片部の外面に、容器体ネジと連続する形態で大ネジを設けたことを、加えたものである。
容器体の首筒部に容器体ネジを設けると共に、脚片部に大ネジを設けたものにあっては、外蓋をネジキャップとして容器体に組付ける際に、容器体と中蓋は外蓋により略一体的に結合された状態となる。
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成において、大ネジの直下に子ネジを設け、この大ネジと子ネジの間に、螺合した容器体ネジを挟み込むことを、加えたものである。
大ネジと子ネジの間に、螺合した容器体ネジを挟み込むものにあっては、容器体ネジに対する大ネジと子ネジの挟み込みにより、各ネジ間の摺動抵抗力が高められることになり、この高められた摺動抵抗力が、螺合したネジの「緩み止め」として作用することになる。
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成において、載置部としての脚片部の下端間に、仮想される包絡線に沿って一体に結合する連結リングを設けたことを、加えたものである。
載置部としての脚片部の下端間を連結リングで結合したものにあっては、各脚片の組合わせ物の機械的強度が高められて、安定した形状を維持できることになる。
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成において、中蓋の連結リングの周端部と、この連結リングの周端部に上方から対向する外蓋の筒壁の下端面の何れか一方に、位置合せ欠部を設けると共に、他方にこの位置合せ欠部に組付き限位置間近で係合する位置合せ凸部を設けた、ことを加えたものである。
位置合せ欠部と位置合せ凸部を設けたものにあっては、予め位置出しされて設けられた位置合せ欠部と位置合せ凸部の係合により、中蓋と外蓋の周方向に沿った位置合わせ状態が確実に確保され、これにより中蓋による容器体の密閉を安定して維持できると共に、外蓋の緩み止め作用を強力に発揮する。
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成において、中蓋の本体部上面と、外蓋の頂壁下面との間に、弾性変形部材を設けることを、加えたものである。
弾性変形部材を設けたものにあっては、弾性変形部材の弾力の作用により、容器体と中蓋の組合わせ物に対する外蓋の螺合組付き状態がガタ付きのない一定して安定したものとすることができると共に、外蓋から中蓋に常に押下げ力が作用して、口筒部に対する中蓋の密嵌合状態を安定的に維持させることができる。
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成において、外蓋が外装組付きする容器体の首筒部に容器体ネジを設け、容器体に中蓋が組付けられたことにより、本体部の外装部と容器体ネジのネジ基部の頂壁部との間に、隙間が形成されることを、加えたものである。
外装部と頂壁部との間に隙間が形成されるものにあっては、中蓋を取り外す際に指先の腹が隙間に入り込み指掛部分として利用することが可能となる。また、指掛部分として隙間及び脚片部が利用できるため、中蓋の周囲360度どの位置でも中蓋の取り外しが容易に行える。
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成において、脚片部の仮置面が脚片部の下端面より上方に形成されることを、加えたものである。
脚片部の仮置面が脚片部の下端面より上方に形成されるものにあっては、中蓋を載置面に置いても、脚片部の仮置面は載置面と接しないため、付着した内容物によって設置面を汚すのを防止することができる。
また、本発明の別の構成は、上記した主たる構成において、頂壁部と口筒部との間に掛かり代のある立ち上り部分を設けたことを、加えたものである。
頂壁部と口筒部の間に掛かり代を有する立ち上げ部分を設けたものにあっては、中蓋を仮置する際に脚片部を頂壁部に乗せる装着性向上やガタ付きを防止でき、また中蓋を回動させた際にはズレ難くなる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明の主たる構成においては、中蓋に付着した内容物により載置面を汚すことなく、また載置面の汚れを中蓋の本体部に付着させることもないので、中蓋の簡単で安全な取扱いを得ることができる。
載置部を脚片部としたものにあっては、載置部に対する内容物の付着をなくすことができるので、中蓋に付着した内容物による汚れの発生をほとんどなくすことができる。
容器体の首筒部に容器体ネジを設けると共に、脚片部に大ネジを設けたものにあっては、外蓋をネジキャップとして容器体に組付ける際に、容器体と中蓋は外蓋により略一体的に結合された状態となり、容器体と中蓋と外蓋の組付き状態が安定したものとなる。
大ネジと子ネジの間に、螺合した容器体ネジを挟み込むものにあっては、各ネジ間の摺動抵抗力が高められることになり、この高められた摺動抵抗力が、螺合したネジの「緩み止め」として作用することになるので、外蓋の容器体側に対する螺合組付きを、緩みの発生のない安定したものとすることができる。
載置部である脚片部の下端間を連結リングで結合したものにあっては、脚片を設けた中蓋の機械的強度が高められるので、ストレスのない取扱い状況を得ることができる。
位置合せ欠部と位置合せ凸部を設けたものにあっては、弾性変形部材の弾力の作用により、容器体と中蓋の組合わせ物に対する外蓋の螺合組付き状態をガタ付きのない一定して安定したものとすることができると共に、中蓋の口筒部に対する密嵌合状態を安定的に維持させることができ、また予め位置出しされて設けられた位置合せ欠部と位置合せ凸部の係合により、中蓋と外蓋の周方向に沿った位置合わせを安定して達成でき、これにより中蓋による容器体の密閉を安定して維持できると共に、外蓋の緩み止め作用を強力に発揮する。
弾性変形部材を設けたものにあっては、弾性変形部材の弾力の作用により、容器体と中蓋の組合わせ物に対する外蓋の螺合組付き状態がガタ付きのない一定して安定したものとすることができると共に、外蓋から中蓋に常に押下げ力が作用して、口筒部に対する中蓋の密嵌合状態を安定的に維持させることができるので、容器体に対する中蓋の密な組付きを良好にかつ強力に達成維持する。
外装部と頂壁部との間に隙間が形成されるものにあっては、中蓋を取り外す際に指先の腹が隙間に入り込み指掛部分として利用でき、これによって指掛部分として隙間及び脚片部が利用できるため、中蓋の周囲360度どの位置でも中蓋の取り外しが容易かつ安定的に行うことができる。
脚片部の仮置面が脚片部の下端面より上方に形成されるものにあっては、中蓋を載置面に置いても、脚片部の仮置面は載置面と接しないため、付着した内容物によって設置面を汚すのを防止しでき、衛生的な取扱いを得ることが達成できる。
頂壁部と口筒部の間に掛かり代を有する立ち上げ部分を設けたものにあっては、中蓋を仮置する際に脚片部を頂壁部に乗せる装着性向上やガタ付きを防止でき、中蓋を回動させた際にはズレ難くなり、中蓋の容易で安全な取扱いを行える。
本発明の第1の実施例を示すもので、図1(a)は外蓋の縦断面図、図1(b)は中蓋の正面図、図1(c)は容器体の正面図、図1(d)は一部を拡大図示した全体縦断面図である。 第1の実施例における容器体を示すもので、図2(a)は平面図、図2(b)は正面図である。 第1の実施例における中蓋を示すもので、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図である。 第1の実施例における外蓋を示すもので、図4(a)は縦断正面図、図4(b)は底面図である。 中蓋の他の実施例を示すもので、図5(a)は平面図、図5(b)は正面図である。 本発明の第2の実施例を示すもので、図6(a)は容器体と中蓋の組合わせ物の平面図、図6(b)は容器体と中蓋の組合わせ物の正面図、図6(c)は容器体と中蓋と外蓋の組合わせ物の縦断正面図である。 第2実施例における中蓋を示すもので、図7(a)は平面図、図7(b)は正面図である。 第2実施例における外蓋を示すもので、図8(a)は縦断正面図、図8(b)は底面図である。 本発明の第3の実施例を示すもので、図9(a)は中蓋の平面図、図9(b)は中蓋の正面図(左半分)と縦断面図(右半分)、図9(c)は容器体の正面図である。 第3の実施例において、図10(a)は中蓋を容器体に仮置きした時の正面図、図10(b)は中蓋と容器体が組合わさった時の正面図である。 第3の実施例における中蓋と容器体の部分縦断面図であり、図11(a)は仮置き時、図11(b)は組合わさった時である。 第3の実施例において中蓋の脚片部が6本脚の他の実施例を示すもので、図12(a)は中蓋の平面図、図12(b)は中蓋の正面図(左半分)と縦断面図(右半分)、図12(c)は容器体の正面図である。 本発明の第4の実施例を示すもので、図13(a)は中蓋の平面図、図13(b)は中蓋の正面図(左半分)と縦断面図(右半分)、図13(c)は容器体の正面図である。 第4の実施例において、中蓋を容器体に仮置きした時の正面図である。 第3及び第4の実施例に用いられる容器体を示すもので、図15(a)はネジ欠部が3個の容器体の平面図、図15(b)はネジ欠部が6個の容器体の平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の実施例の説明では、図1に示すように、容器体1に対して中蓋8が組付いた側を上方とする。
図1〜図4は、本発明の第1の実施例を示すもので、容器は、クリーム等の内容物を収容する有底筒状の容器体1と中蓋8と外蓋19の組合わせで構成されている。容器体1は、内容物を収容する主体部分である有底筒状の胴体部2と、この胴体部2の上端に、肩部3を介して、胴体部2の内周面を上方に延長させた形態(図1(d)参照)で首筒部4を起立設し、この首筒部4の上端部を、上端開口部を形成する口筒部7としている。首筒部4の外周面には容器体ネジ5(図1(c)参照)が設けられているが、この容器体ネジ5は断続ネジ構造となっていて、縦方向に連続したネジ欠部6を形成している。図示実施例の場合、容器体ネジ5が「3条ネジ」であるので、これに合わせてネジ欠部6は、周方向に沿って等中心角(120°)毎(図2(a)参照)に形成されている。
中蓋8(図1(b)、(d)と図3参照)は、容器体1の口筒部7に打栓状に組付けられる本体部9と、容器体1のネジ欠部6に係合する載置部としての脚片部14とから構成されている。本体部9は、口筒部7に密嵌入する有底筒片状の栓部10と、口筒部7の上端面に載置して、栓部10の組付き限を設定する外鍔状のフランジ部11と、このフランジ部11の外周端縁から垂下設されて、口筒部7に外嵌する短円筒状の外装部12とから構成されている。この本体部9の外周端縁部、すなわち外装部12からは、等中心角毎に3つの脚片部14が一体に垂下設されていて、中蓋8が容器体1に組付けられた状態で、各脚片部14はそれぞれが別のネジ欠部6に係合する。各脚片部14の外面には容器体ネジ5と連続する形態で大ネジ15が設けられていると共に、この大ネジ15の直下に、大ネジ15よりも突出高さの低い小ネジ16が平行して設けられている。載置部としての脚片部14は、本体部9の下面よりも下方に突出していることは云うまでもない。
外蓋19(図1、図4参照)は、頂壁20と筒壁21を有する有頂円筒形状をしていて、筒壁21の内周面には、容器体ネジ5および大ネジ15と螺合する外蓋ネジ22が形成されている。この外蓋ネジ22は、連続ネジ構造をしていて、外蓋19をネジキャップに構成している。
この第1の実施例にあっては、容器体1のネジ欠部6に対して、中蓋8の脚片部14を位置合せした状態で、中蓋8の本体部9を容器体1の口筒部7に打栓状に押し込み組付けして、容器体1に対する中蓋8の組付けを達成した状態で、中蓋8の装着された首筒部4全体を覆って、外蓋19を螺合組付けする。この外蓋19の螺合組付けにより、容器体1と中蓋8の組付き、特にネジ欠部6に対する脚片部14の組付き状態が安定した状態となる。
この容器体1と中蓋8の組合わせ物に対する外蓋19の螺合による組付きにより、外蓋ネジ22に対して容器体ネジ5および大ネジ15が螺合し、これにより容器体1に対する中蓋8の組付き状態が安定すると共に、大ネジ15に螺合した外蓋ネジ22は、図1(d)の丸印内に示した拡大図のように、大ネジ15と小ネジ16の間に挟まれた状態となって、大きな摩擦抵抗力を生じることになる。このため、この大きな摩擦抵抗力が、外蓋19に対して螺合の緩み止め力として作用して、外蓋19の螺合組付き状態を安定したものとする。
図5は、本発明の第1の実施例に使用される中蓋8の他の実施例を示すもので、この中蓋8の他の実施例は、第1の実施例に使用されていた中蓋8の各脚片部14の下端間を、包絡線に沿ってリング状に成形された連結リング17により、一体に連結した構成となっている。この図5に示された中蓋8の他の実施例においては、各脚片部14の下端部の変位程度が、連結リング17により大幅に規制されて高い保形力を発揮することになるので、構造的に安定したものとなる。なお、連結リング17の内径寸法は、容器体ネジ5の外径寸法よりも大きい値に設定されており、この連結リング17は、脚片部14の下端に設けられているので、実質的に載置部として機能する部分は連結リング17となる。
図6〜図8は、本発明の第2の実施例を示すもので、容器は、容器体1と中蓋8と外蓋19の組合わせで構成されているが、中蓋8と外蓋19の構造が、第1の実施例と異なっている。この第2の実施例における中蓋8は、図5に示された他の実施例から小ネジ16を取り去ると共に、外蓋19の頂壁20下面に対向する中蓋8の本体部9上面部分に弾性変形部材13を設けている。この弾性変形部材13は、斜め上方に立ち上がり状に一体に設けられた複数((図示実施例の場合、8個)の弾性片から構成されており、この弾性変形部材13の弾力が、外蓋19から中蓋8への押下げ力として作用するようにしている。また、中蓋8の連結リング17の周端縁部には位置合せ欠部18が、そして外蓋19の筒壁21下端面には位置合せ凸部23が、係合することができるように位置合せした状態で設けられており、各位置合せ欠部18と位置合せ凸部23は、三条ネジである外蓋ネジ22に合わせて、周方向に沿って等中心角(120°)で設けられている。それゆえ一組の位置合せ欠部18と位置合せ凸部23が係合すれは、他の二組の位置合せ欠部18と位置合せ凸部23も係合することになる。
この第2の実施例にあっては、容器体1と中蓋8と外蓋19を組合わせた状態で、容器体1に螺合組付きした外蓋19から中蓋8に対して、弾性変形部材13の弾力が押下げ力として作用して、口筒部7に対する中蓋8の本体部9の密嵌合を安定的に維持させることになるので、中蓋8による容器体1の密閉保持が強固に安定して確保されることになる。また、位置合せ欠部18と位置合せ凸部23の係合により、中蓋8と外蓋19の相対回動変位が不能となるので、脚片部14のネジ欠部6に対する係合により、中蓋8が容器体1に対して回動変位不能であることと相俟って、容器体1に対する外蓋19の螺合の緩み発生は確実に阻止されることになる。
また、中蓋8もしくは外蓋19を、ポリエチレンやポリプロピレン等の比較的弾性のある材料で成形した場合には、図示したように、弾性変形部材13を、中蓋8もしくは外蓋19に突片状に一体設した構成とすることができるのであるが、この弾性変形部材13はこれに限ることはなく、エラストマー等の軟質弾性材を、中蓋8の本体部9の上面と、外蓋19の頂壁20の下面との間に配置して弾性変形部材13として機能させることができる。
図9〜図12は、本発明の第3の実施例を示すもので、容器体1と中蓋8の構造が、第1の実施例と異なっている。この第3の実施例における中蓋8は、図5に示された第1の他の実施例から大ネジ15及び小ネジ16を取り去ると共に、脚片部14の横幅が狭くなっている。そして、容器体1は、胴体部2の上端に、肩部3を介して、胴体部2の内周面を上方に延長させた形態で首筒部4を起立設し、首筒部4の外周面には容器体ネジ5のためにネジ基部4aが設けられている(図11(a)及び図15参照)。ネジ基部4aの上端部には外鍔状の頂壁部4bが設けられ、頂壁部4bと口筒部7の上端部の間には、掛かり代Hの立ち上げ部分がある。縦方向に連続したネジ欠部6近傍には、脚片部14をネジ欠部6に導くためにネジ基部4aからネジ欠部6に向かって緩やかに縮径するネジ欠縁部6aを連設することができる。
この第3の実施例にあっては、容器体1と中蓋8を組合わせるにあたり、まず初めに中蓋8の脚片部14の仮置面14aを頂壁部4bに仮置きする(図10(a)及び図11(a)参照)。脚片部14は外装部12からL字状に垂下設され、L字状に屈曲した先端部に連結リング17を連設しているため、脚片部14の仮置面14aを頂壁部4bに乗せても、連結リング17は容器体ネジ5と接することはない。頂壁部4bと口筒部7の上端部との間に、掛かり代Hが1mm以上の立ち上げ部分を設けると中蓋8を仮置する際に脚片部14の仮置面14aを頂壁部4bに乗せる装着性が向上し、更には、掛かり代Hを3mm以上とするとガタ付きを抑制できるためより好ましく、また、脚片部14は3本脚以上のであることが仮置時のバランスの観点から好ましい。
中蓋8の仮置き後に中蓋8を回動させると、脚片部14の仮置面14a及びネジ欠部6の開口部はコーナー部を円弧状に角取りした案内用形状を有するため、脚片部14はネジ欠部6にスムーズに係合し、その後、中蓋8を押し込むと、中蓋8の本体部9が容器体1の口筒部7に打栓状に組付けられる。この時、図10(b)に示される様に、中蓋8の外装部12と容器体ネジ5のネジ基部4aの頂壁部4bとの間に、隙間Sが形成される。この隙間Sは、中蓋8を取り外す際において図11(b)に示される様に指先の腹が、外装部12の下端部12aと頂壁部4bとの間の隙間Sに入り込み、指掛部分として利用することが可能となる。そのため第3の実施例においては、指掛部分として隙間Sと脚片部14が利用でき、中蓋8の周囲360度どの位置でも中蓋8の取り外しが容易に行うことができる。指掛部分が脚片部14だけでないので、第1及び第2の実施例に比べ脚片部14の横幅を狭くしても取り外しの操作性には影響は及ぼさない。
この第3の実施例では、脚片部14の仮置面14aは、脚片部14の下端面14aより上方に形成され、立ち上がり代H2を有している。つまり本第3の実施例では脚片部14の仮置面14aは立ち上がり代H2分離間しており載置面と接しないため、中蓋8を仮置きして回動させる際に容器体1の口筒部7付近に付着している内容物が多少脚片部14の仮置面14aに移行した場合であっても、中蓋8を載置面に置いた時に接するのは下端面14bであるため、仮置面14aに付着した内容物によって設置面を汚すのを防止することができる。
更に、第3の実施例では、脚片部14の内周面が段部14cを有し拡径する構造であるため、中蓋8を仮置きして回動させる際に、口筒部7付近に付着している内容物を仮置面14aに移行させるのを抑制できる。
図12は、本発明の第3の実施例に使用される中蓋8の他の実施例を示すものであり、この中蓋8の他の実施例では脚片部14が6本脚として設けられており、それに対応して容器体1のネジ欠部6も6カ所設けられた構成となっている。脚片部14が3本脚の場合は、脚片部14を頂壁部4bへの仮置き後の組付けに、最低30度の回動が必要であるが、脚片部14が6本脚の場合は最低15度の回動で組付けることができる。
図13及び図14は、本発明の第4の実施例を示すもので、中蓋8の構造が、第3の実施例と異なっている。この第4の実施例における中蓋8は、図9に示された第3の実施例の脚片部14を断面L字形状から断面J字形状に変更すると共に、連結リング17を取り除いた構造となっている。脚片部14は仮置面14a付近に断面J字形状で曲線を描く案内用形状を有するため、脚片部14はネジ欠部6にスムーズに係合することができる。脚片部14の仮置き時に、下端面14bから立ち上がり代H2の上方に形成された仮置面14aを頂壁部4bに仮置きするため、口筒部7付近に付着している内容物が脚片部14の仮置面14aに移行した場合であっても、中蓋8を載置面に置いて付着した内容物によって設置面を汚すのを防止できる。
なお、第3及び第4の実施例において、3本脚の脚片部14を有する中蓋8は、ネジ欠部6が3カ所又は6カ所設けられた2種類の容器体1に対応可能である(図15参照)。そして、ネジ欠部6が6カ所設けられた容器体1に、3本脚の脚片部14を有する中蓋8を組合わせた時は、最低15度の回動で組付けることができる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に特定されるものではない。例えば容器体1と中蓋8と外蓋19のそれぞれにネジを設けて螺合組付きするとして説明したが、これに代えて、アンダーカット組付きさらにはバヨネット方式の組付きを採用することも可能である。また、脚片部14は、その数が特定されることはない。また、各ネジは3条ネジとなっているが、これに限定されることはなく、脚片部14の数とネジの条数を一致させる必要もない。また、第1及び第2の実施例では載置部である脚片部14に大ネジ15と小ネジ16を設けているが、脚片部14にネジを設けない構成とすることも可能であり、一方、第3及び第4の実施例では脚片部14にネジを設けていないが、第1及び第2の実施例のようにネジを設けることも可能である。また、脚片部14に設けた容器体ネジ5を大ネジ構造と小ネジ構造の組合わせとしても良い。
本発明の中蓋付き容器は、中栓である中蓋に脚片部を一体設したので、これを脚として機能させることにより、簡便で衛生的な取扱いを得ることができ、中栓付き容器として広い分野での適用を可能とすることができる。
1 ;容器体
2 ;胴体部
3 ;肩部
4 ;首筒部
4a;ネジ基部
4b;頂壁部
5 ;容器体ネジ
6 ;ネジ欠部
6a;ネジ欠縁部
7 ;口筒部
8 ;中蓋
9 ;本体部
10;栓部
11;フランジ部
12;外装部
12a;下端部
13;弾性変形部材
14;脚片部(載置部)
14a;仮置面
14b;下端面
14c;段部
15;大ネジ
16;小ネジ
17;連結リング
18;位置合せ欠部
19;外蓋
20;頂壁
21;筒壁
22;外蓋ネジ
23;位置合せ凸部
H1;掛かり代
H2;立ち上がり代
S ;隙間

Claims (10)

  1. 内容物を収容する容器体(1)と、該容器体(1)の上端開口部を形成する口筒部(7)に、本体部(9)を組付けて密閉する中蓋(8)と、前記口筒部(7)部分を覆って組付く外蓋(19)を有し、前記中蓋(8)には、前記本体部(9)の下面より下方に突出する載置部を有することを特徴とする中蓋付き容器。
  2. 請求項1に記載の中蓋付き容器において、前記載置部を前記本体部(9)の外周端から垂下した脚片部(14)とすることを特徴とする中蓋付き容器
  3. 請求項2に記載の中蓋付き容器において、外蓋(19)が外装組付きする容器体(1)の首筒部(4)に容器体ネジ(5)を設け、該容器体ネジ(5)を断続ネジ構造とすることにより、前記首筒部(4)外周面に複数のネジ欠部(6)を形成し、該ネジ欠部(6)に係合する脚片部(14)の外面に、前記容器体ネジ(5)と連続する形態で大ネジ(15)を設けたことを特徴とする中蓋付き容器。
  4. 請求項3に記載の中蓋付き容器において、大ネジ(15)の直下に子ネジ(16)を設け、該大ネジ(15)と子ネジ(16)の間に、螺合した容器体ネジ(5)を挟み込むことを特徴とする中蓋付き容器。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の中蓋付き容器において、前記載置部としての脚片部(14)の下端間を、仮想される包絡線に沿って一体に結合される連結リング(17)としたことを特徴とする中蓋付き容器。
  6. 請求項5に記載の中蓋付き容器において、前記中蓋(8)の連結リング(17)の周端部と、該連結リング(17)の周端部に上方から対向する外蓋(19)の筒壁(21)の下端面の何れか一方に、位置合せ欠部(18)を設けると共に、他方に該位置合せ欠部(18)に組付き限位置間近で係合する位置合せ凸部(23)を設けたことを特徴とする中蓋付き容器。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の中蓋付き容器において、前記中蓋(8)の本体部(9)上面と、外蓋(19)の頂壁(20)下面との間に、弾性変形部材を設けることを特徴とする中蓋付き容器。
  8. 請求項1又は2に記載の中蓋付き容器において、前記外蓋(19)が外装組付きする前記容器体(1)の首筒部(4)に容器体ネジ(5)を設け、前記容器体(1)に前記中蓋(8)が組付けられることにより、前記本体部(9)の外装部(12)と、前記容器体ネジ(5)のネジ基部(4a)の頂壁部(4b)との間に、隙間(S)が形成されることを特徴とする中蓋付き容器。
  9. 請求項8に記載の中蓋付き容器において、前記脚片部(14)の仮置面(14a)が、前記脚片部(14)の下端面(14b)より上方に形成されることを特徴とする中蓋付き容器。
  10. 請求項8又は9に記載の中蓋付き容器において、前記頂壁部(4b)と前記口筒部(7)との間に掛かり代(H1)の立ち上り部分を有することを特徴とする中蓋付き容器。
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