JP2016162533A - 蓄電装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きさまたは形状が異なる正極シートと負極シートを容易に位置合わせして積層する。
【解決手段】蓄電装置10は、正極ユニット34と負極シート36とケース14を有する。正極ユニット34に半径aの第1孔44、負極シート36に半径bの第2孔51が形成される。ケース14は、底面15aとz面とx面15bを有する。正極ユニット34がx面15bに対向する正x辺と、底面15aに対向する正y辺を有する。負極シート36がx面15bに対向しかつ正x辺よりもx面15bに近い負x辺と、底面15aに対向しかつ正y辺よりも底面15aに近い負y辺を有する。第1孔44と第2孔51は、式1を満たすように形成される。式1:a+b>√((x1+X)2+(y1+Y)2)。Xは正x辺と負x辺の距離、Yは正y辺と負y辺の距離。x1,y1は、第2孔51の中心を基準とした第1孔44の中心のxy座標である。
【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電装置およびその製造方法に関する。蓄電装置は、例えば交互に積層された正極シートと負極シートを備える二次電池、キャパシタ等である。
特許文献1には、蓄電装置の製造方法が開示されている。この製造方法によると、2枚の帯状セパレータの間に正極シートを逐次投入する。各正極シート周りにおいて2枚のセパレータを相互に貼って、正極シート間でセパレータを切断する。これにより1枚の正極シートとその正極シートを覆うセパレータとを有する正極ユニットが形成される。正極ユニットと負極シートを交互に掴んで所定の場所に設置し、正極ユニットと負極シートを交互に積層する。この時、正極ユニットと負極シートは、位置合わせされつつ積層される。
特開2012−199210号公報
正極シート(正極ユニット)と負極シートを一枚一枚位置合わせしつつ積層する工程は、時間を要する。しかも正極シートと負極シートは、大きさが異なる場合もある。そこで正極シートと負極シートの大きさまたは形状が異なる場合であっても正極シートと負極シートを容易に位置合わせして積層したいという要望がある。
本発明の1つの特徴によると蓄電装置は、第1極シートと第2極シートとケースを有する。第1極シートに半径aの円形の第1孔が形成される。第2極シートに半径bの円形の第2孔が形成される。ケースは、積層された第1極シートと第2極シートを収容する。ケースは、略六面体であって、底面とz面とx面を有する。第1極シートと第2極シートの積層方向をz方向とし、z方向に対して垂直でかつ相互に垂直な関係になる方向をx方向とy方向とする。底面は、y方向に対して略垂直なy面であり、z面は、z方向に略垂直であり、x面はx方向に略垂直である。x面とz面の間において曲率半径Rxに相当する大きさのxz連結部が形成される。底面とx面の間において曲率半径Ryに相当する大きさのyz連結部が形成される。
第1極シートがx面に対向する第1x辺と、底面に対向する第1y辺を有する。第2極シートがx面に対向する第2x辺と、底面に対向する第2y辺を有する。第1孔と第2孔は、下記の式1を満たすように形成される。第1極シートと第2極シートが式2、式3を満たすように形成される。式1:a+b>√((x1+X)2+(y1+Y)2)。式2:|X|>Rx。式3:|Y|>Ry。Xが、第1x辺と第2x辺の積層方向視における距離であり、第2x辺が第1x辺よりもx面に近い場合に正、第1x辺が第2x辺よりもx面に近い場合に負である。Yが、第1y辺と第2y辺の積層方向視における距離であり、第2y辺が第1y辺よりも底面に近い場合に正、第1y辺が第2y辺よりも底面に近い場合に負である。(x1,y1)は、第2孔の中心を基準とし、前記中心からx面への方向をプラスx方向、前記中心から底面への方向をプラスy方向とした際の第1孔の中心のxy座標である。
式1を満たすため、第1極シートと第2極シートの大きさあるいは形状が異なる場合であっても下記のように第1極シートと第2極シートを容易に位置合わせできる。先ず第1x辺と第2x辺、第1y辺と第2y辺を位置合わせしつつ、第1極シートと第2極シートを重ねる。この仮整列状態において第1孔と第2孔は、保持部材を挿入できるように少なくとも1部が重なる。保持部材を第1孔と第2孔に挿入し、保持部材に対して第1極シートと第2極シートを吊り下げる。これにより第1孔の中心座標が第2孔の中心に対して(x1,y1)となるように第1極シートが第2極シートに対して移動する。これにより第1極シートと第2極シートを所定の相対位置となるように整合できる(正整列状態)。
上述するように仮整列状態では2辺を揃えるように第1極シートと第2極シートを積層する。そのため第1極シートと第2極シートの大きさ等が異なる場合であっても容易に仮整列状態にできる。正整列状態では第1孔と第2孔に挿入した保持部材によって第1極シートと第2極シートを吊下げて、あるいは持ち上げて所定の相対位置へ移動させ得る。これにより第1極シートと第2極シートを精度良く位置合わせできる。しかも第1極シートと第2極シートを一枚一枚重ねる場合に比べて短時間で位置合わせできる。これにより蓄電装置の生産性を向上させ得る。
第1極シートと第2極シートは、交互に重ねられる。第1極シートと第2極シートでは、積層方向に加わる圧力にむらがあるとリチウム析出あるいは劣化促進の一因になる。そのため第1極シートと第2極シートを含む電極積層体とケースとの間の隙間は、一般に小さく設定されている。特に積層方向に狭く設定されている。そのため第1極シートと第2極シートの接触圧力は、ケースの厚みに影響を受け得る。
しかしケースの厚み(積層方向の長さ)は、一定ではなくxz連結部において狭くなる。これに対して第1極シートと第2極シートは、xz連結部を避けた位置において相互に重ねられる。例えば第2x辺がケースのx面に当てられた場合でも第1x辺がxz連結部を避けて位置するようにXが設定される。すなわち式2の関係を有する。ケースの厚みは、yz連結部においても狭くなる。これに対して第1極シートと第2極シートは、yz連結部を避けた位置において相互に重ねられる。例えば第2y辺がケースの底面に当てられた場合でも第1y辺がyz連結部を避けて位置するようにYが設定される。すなわち式3の関係を有する。これによりリチウム析出の一因が排除され得る。
本発明の他の特徴によると、蓄電装置は下記のように製造される。大きさまたは形状の異なる第1極シートと第2極シートにおいて、第1極シートの端縁と第2極シートの端縁とを揃えつつ前記第1極シートと前記第2極シートを交互に積層する。少なくとも一部が積層方向に重なる第1極シートの第1孔と第2極シートの第2孔に保持部材を挿入する。第1極シートと第2極シートを保持部材に吊下げまたは保持部材で持ち上げて第1極シートと第2極シートを所定の相対位置とする。第1極シートと第2極シートを束ねて保持部材を第1孔と第2孔から抜く。第1極シートと第2極シートをケースに収容する。
したがって仮整列状態では辺を揃えるように第1極シートと第2極シートを積層する。そのため第1極シートと第2極シートは、大きさ等が異なる場合であっても容易に仮整列状態にされ得る。仮整列状態から正整列状態にする場合は、第1孔と第2孔に挿入した保持部材に第1極シートと第2極シートを吊下げる、あるいは持ち上げる。そのため第1極シートと第2極シートを精度良く位置合わせできる。しかも第1極シートと第2極シートを一枚一枚重ねる場合に比べて短時間で位置合わせできる。これにより蓄電装置の生産性を向上させ得る。
蓄電装置の斜視図である。 図1のII−II線断面矢視図である。 図1のIII−III線断面矢視図である。 図1のIV−IV線断面矢視図である。 図4のV−V線断面矢視図である。 正極ユニットと負極シートの正面図である。 正極ユニットと負極シートをガイドによって仮整列する様子を示す正面図である。 仮整列状態における正極ユニットと負極シートの正面図である。 本整列治具の斜視図である。 正極ユニットと負極シートを保持部材で吊り下げて本整列した様子を示す斜視図である。 本整列状態の正極ユニットと負極シートの正面図である。 挟持工程を示す概略図である。 挟持部材で挟んだ電極積層体の斜視図である。 第2孔を基準とするxy線図における仮整列状態と本整列状態における第1孔を示す模式図である。 蓄電装置の製造方法のフローチャートである。 他の形態における電極積層体の分解正面図である。 他の形態における電極積層体の分解正面図である。
本発明の1つの実施形態を図1〜15にしたがって説明する。図1,4に示すように蓄電装置10は、例えばリチウムイオン二次電池などの二次電池あるいはキャパシタである。蓄電装置10は、電極組立体12と略六面体のケース14を有する。ケース14は、上面を開口するケース本体15と、ケース本体15の上面を塞ぐ蓋16を有する。ケース本体15と蓋16は、それぞれアルミニウム等の金属製である。
ケース本体15は、図1〜4に示すように底面15aとx面15bとz面15cを有する。底面15aは、蓋16の反対側に位置する。x面15bは、底面15aの幅方向(長手方向)の両端に位置する。z面15cは、底面15aの奥行き方向の両端に位置する。x面15bとz面15cは、xz連結部15dによって連結される。xz連結部15dは、曲率半径Rxに相当するカーブを有する。曲率半径Rxは、1〜3mmであって例えば2mmである。底面15aとz面15cは、yz連結部15eによって連結される。yz連結部15eは、曲率半径Ryに相当するカーブを有する。曲率半径Ryは、1〜3mmであって例えば1.6mmである。
図4に示すように電極組立体12は、電極積層体18と導電部材20,22を有する。導電部材20の一端が電極積層体18のタブ束18aに溶接され、他端が正極端子25に接続される。導電部材22の一端が電極積層体18のタブ束18bに溶接され、他端が負極端子30に接続される。正極端子25と負極端子30は、蓋16に取付けられる。電極積層体18をケース本体15に挿入して、ケース本体15の開口部を蓋16で塞ぐ。
電極積層体18は、図5,6に示すように交互に積層された複数の正極ユニット34と複数の負極シート36を有する。正極ユニット34は、正極シート40と正極シート40を覆うセパレータ38を有する。正極シート40は、集電体41と正活物質層42を有する。集電体41は、アルミニウム等の金属箔である。集電体41は、上端縁に上方へ突出したタブ43を有する。正活物質層(塗工部)42は、集電体41の両面に設けられる。正活物質層42は、リチウム含有金属酸化物などの正極活物質を集電体41に塗布することで形成される。
セパレータ38は、図6に示すように上部を開放する袋状である。セパレータ38は、二つ折りにしたシートの両側部を接合して形成される。あるいは2枚のシートの下縁部と両側部を接合して形成される。セパレータ38は、樹脂製の多孔質フィルム、織布又は不織布等からなる多孔質膜である。セパレータ38に正極シート40が挿入される。タブ43は、セパレータ38内からセパレータ38の外へ延出している。
セパレータ38には、図6に示すように複数(例えば2つ)の第1孔44が形成される。第1孔44は、セパレータ38の上領域の左右部に位置する。左右の第1孔44は、セパレータ38の左右中心線に対して左右対称の場所に位置する。第1孔44は、半径aの円形である(図14参照)。
図11に示すようにセパレータ38は、略四角形であって、略直線の正x辺34aと略直線の正y辺34bを有する。正y辺34bは、タブ43が設けられる辺と反対側に位置する。正x辺34aは、正極ユニット34の1側辺である。
負極シート36は、図6に示すように集電体46と負活物質層47を有する。集電体46は、銅等の金属箔である。負活物質層(塗工部)47は、集電体46の両面に設けられる。負活物質層47は、炭素物質などの負極活物質を集電体46に塗布することで形成される。集電体46は、上端縁にタブ48と一対の懸吊片50を有する。
図11に示すように負極シート36は、略四角形であって、略直線の負x辺36aと略直線の負y辺36bを有する。負y辺36bは、タブ48が設けられる辺と反対側に位置する。負x辺36aは、負極シート36の1側辺である。負極シート36と正極ユニット34は、中心が対応するように整列される(正整列状態)。これにより正活物質層42と負活物質層47の中心が対応するように位置する。好ましくは負活物質層47が正活物質層42よりも大きく、負活物質層47が正活物質層42を覆うように位置する。
図11に示すように負極シート36は、正極ユニット34よりも大きい。正整列状態において正x辺34aは、負x辺36aよりも負極シート36の中心側に位置する。正x辺34aと負x辺36aの距離(オフセット量)は、Xである。正y辺34bは、負y辺36bよりも負極シート36の中心側に位置する。正y辺34bと負y辺36bの距離(オフセット量)は、Yである。
懸吊片50は、図6に示すように集電体46の上縁左右部から延出している。懸吊片50には、第2孔51が形成される。左右の第2孔51は、負極シート36の左右中心線に対して左右対称の場所に位置する。第2孔51は、図14に示すように半径bの円形である。第2孔51は、第1孔44と同じ大きさでも良いし、異なる大きさでも良い。
蓄電装置10は、図15の工程にしたがって製造される。先ず図6の仮想線に示すように正極シート40を作成する(ステップS1)。正極シート40をセパレータ38によって包み正極ユニット34を作成する(ステップS2)。正極ユニット34と並行して負極シート36を作成する(ステップS3)。正極ユニット34と負極シート36を仮整列させた後に(ステップS4)、本整列させる(ステップS5)。
仮整列工程では、図7に示すようにガイド53を利用して正極ユニット34と負極シート36を整列させる。ガイド53は、x面53aとy面53bと溝53cを有する。溝53cは、V字状であって、上方から交互に落とされる正極ユニット34と負極シート36を受け入れる。x面53aには正x辺34aと負x辺36aが当てられる。y面53bには正y辺34bと負y辺36bが当てられる。正極ユニット34と負極シート36は、交互に前後方向に重ねられ、ガイド53によって立てられる。
図8に示す仮整列状態において正x辺34aと負x辺36aが正面視において重なる。正y辺34bと負y辺36bが重なる。第1孔44と第2孔51は、正面視(厚み方向、積層方向)において一部が重なる。第1孔44と第2孔51に図9に示す本整列治具57の保持部材58を挿入する。
本整列治具57は、図9,10に示すように複数(例えば2つ)の保持部材58とベース部材59を有する。保持部材58は、棒であって棒本体61と円錐部62を有する。棒本体61は、断面円形の丸棒である。円錐部62は、棒本体61から先細り状に延出する。2つの保持部材58は、平行になるようにベース部材59に取付けられる。ベース部材59には振動発生装置64が装着される。
正整列工程では、図8に示す第1孔44と第2孔51に保持部材58を挿入する。本整列治具57を移動させて、保持部材58によって正極ユニット34と負極シート36を持ち上げる。正極ユニット34と負極シート36は、保持部材58に吊下げられて図10,11に示す正整列状態(吊下げ状態)になる。図9の振動発生装置64に電力を供給して振動発生装置64によって保持部材58に振動を与える。振動によって正極ユニット34と負極シート36は、小さい力で接するあるいは離れる。これにより正極ユニット34と負極シート36の間の抵抗が小さくなり、正極ユニット34と負極シート36が図8の仮整列状態から図11の正整列状態に相対的に移動する。
図12に示すように保持部材58には、間隔調整用シート68も吊下げられ得る。間隔調整用シート68は、電極積層体18とケース14の隙間を小さくするために設けられる。間隔調整用シート68の枚数は、正極ユニット34と負極シート36の厚さの寸法公差等によって決定される。間隔調整用シート68は、例えばセパレータ38(図3参照)と同材料等から形成される。間隔調整用シート68の上領域の左右部に保持部材58が挿入される孔69が形成される。
次に、図12,13に示すように正極ユニット34と負極シート36を挟持部材66によって挟持する(図15のステップS6)。挟持部材66は、電動アクチュエータ等によって相互に近接および離間される。挟持部材66は、保持部材58によって吊下げられた正極ユニット34と負極シート36を両側から挟む。その後、保持部材58を第1孔44と第2孔51から抜く。これにより電極積層体18が構成される。
電極積層体18は、図5に示すように交互に積層された正極ユニット34と負極シート36を有する。正極シート40と負極シート36の間にセパレータ38が位置する。図15の組立工程(ステップS7)では、図4に示すように複数のタブ43,48をまとめてタブ束18a,18bを形成する。タブ束18a,18bをそれぞれ導電部材20,22を介して正極端子25と負極端子30に接続する。電極積層体18をケース本体15に挿入し、ケース本体15の開口部を蓋16で閉じる。蓋16に形成された注液孔(図示省略)から電解液をケース14内に注入する。これにより蓄電装置10が製造される。
上述するように第1孔44と第2孔51は、図8の仮整列状態においてその一部が重なる。図10の正整列状態において保持部材58に吊下げられる。この関係が成立するために第1孔44と第2孔51は、図14の関係および下記の式1を満たす。図14に示すxy線図の基準点は、第2孔51の中心である。xのプラス方向は、第2孔51の中心から負x辺36aに向かう方向である。yのプラス方向は、第2孔51の中心から負y辺36bに向かう方向である。
図14のAは、正整列状態における第1孔44を示す。Aにおいて第1孔44の中心座標は、(x1,y1)である。例えば正整列状態において第1孔44と第2孔51は、保持部材58から吊下げられる。これにより第1孔44の最上点と第2孔51の最上点が一致する。第1孔44の半径aと、第2孔51の半径bが相違する場合は、第1孔44の中心と第2孔51の中心が異なる場所に位置する。例えば図14に示すAにおける第1孔44の中心座標は、(0,−b+a)であり、b>aの場合のy座標はマイナスである。
図14のBは、仮整列状態における第1孔44を示す。図8,11を参照するように整列状態から仮整列状態に移動したと仮定すると、第1孔44は、x方向にX、y方向にY移動する。したがって仮整列状態における第1孔44の中心座標は、(x1+X,y1+Y)になる。仮整列状態の第1孔44の中心と第2孔51の中心の距離は、√((x1+X)2+(y1+Y)2)になる。この距離が第1孔44の半径aと第2孔51の半径bの和よりも小さければ第1孔44と第2孔51は、少なくとも1部において重なり得る。この関係は、下記の式1によって現され得る。
式1:a+b>√((x1+X)2+(y1+Y)2
a:第1孔44の半径
b:第2孔51の半径
(x1,y1):正整列状態における第1孔51の中心座標
X:正整列状態における正x辺34aと負x辺36aの積層方向視における距離
Y:正整列状態における正y辺34bと負y辺36bの積層方向視における距離
図2に示すように正極ユニット34と負極シート36は、交互に重ねられる。正極シート40と負極シート36では、積層方向に加わる圧力にむらがあるとリチウム析出あるいは劣化促進の一因になる。そのため電極積層体18とケース14との間の隙間は、一般に小さく設定されている。特に積層方向に狭く設定されている。そのため正極シート40と負極シート36の接触圧力は、ケース14の厚みに影響を受け得る。
しかしケース14の厚み(積層方向の長さ)は、図2に示すように一定ではなくxz連結部15dにおいて狭くなる。これに対して正極ユニット34と負極シート36は、xz連結部15dを避けた位置において相互に重ねられる。例えば負x辺36aがケース14のx面15bに当てられた場合でも正x辺34aがxz連結部15dを避けて位置するようにXが設定される。すなわち式2の関係を有する。
式2:|X|>Rx
|X|:Xの絶対値
Rx:xz連結部15dの曲率半径
図3に示すようにケース14の厚みは、yz連結部15eにおいても狭くなる。これに対して正極ユニット34と負極シート36は、yz連結部15eを避けた位置において相互に重ねられる。例えば負y辺36bがケース14の底面15aに当てられた場合でも正y辺34bがyz連結部15eを避けて位置するようにYが設定される。すなわち式3の関係を有する。これによりリチウム析出の一因が排除され得る。
式3:|Y|>Ry
|Y|:Yの絶対値
Ry:yz連結部15eの曲率半径
上述するように蓄電装置10は、図1〜3,10を参照するように正極ユニット(第1極シート)34と負極シート(第2極シート)36とケース14を有する。正極ユニット34に半径aの円形の第1孔44が形成される。負極シート36に半径bの円形の第2孔51が形成される。ケース14は、積層された正極ユニット34と負極シート36を収容する。ケース14は、略六面体であって、底面15aとz面15cとx面15bを有する。正極ユニット34と負極シート36の積層方向をz方向とし、z方向に対して垂直でかつ相互に垂直な関係になる方向をx方向とy方向とする。底面15aは、y方向に対して略垂直なy面であり、z面15cは、z方向に略垂直であり、x面15bはx方向に略垂直である。x面15bとz面15cの間において曲率半径Rxに相当する大きさのxz連結部15dが形成される。底面15aとz面15cの間において曲率半径Ryに相当する大きさのyz連結部が形成される。
正極ユニット34がx面15bに対向する正x辺(第1x辺)34aと、底面15aに対向する正y辺(第1y辺)34bを有する。負極シート36がx面15bに対向する負x辺(第2x辺)36aと、底面15aに対向する負y辺(第2y辺)36bを有する。第1孔44と第2孔51は、上記式1を満たすように形成される。正極ユニット34と負極シート36が式2、式3を満たすように形成される。
式1〜3のXは、正x辺(第1x辺)34aと負x辺(第2x辺)36aの積層方向視における距離である。Xは、負x辺36aが正x辺34aよりもx面15bに近い場合に正、正x辺34aが負x辺36aよりもx面15bに近い場合に負である。あるいはXは、吊下げ状態において負x辺36aが正x辺34aより外側に位置する場合に正、正x辺34aが負x辺36aより外側に位置する場合に負である。Yは、正y辺(第1y辺)34bと負y辺(第2y辺)36bの積層方向視における距離である。Yは、負y辺36bが正y辺34bよりも底面15aに近い場合に正、正y辺34bが負y辺36bよりも底面15aに近い場合に負である。あるいはYは、吊下げ状態において負y辺36bが正y辺34bより外側に位置する場合に正、正y辺34bが負y辺36bより外側に位置する場合に負である。(x1,y1)は、第2孔51の中心を基準とし、前記中心からx面15bへの方向をプラスx方向、前記中心から底面15aへの方向をプラスy方向とした際の第1孔44の中心のxy座標である。
したがって正極ユニット34と負極シート36の大きさあるいは形状が異なる場合であっても下記のように正極ユニット34と負極シート36を容易に位置合わせできる。先ず図8に示すように正x辺34aと負x辺36a、正y辺34bと負y辺36bを位置合わせしつつ、正極ユニット34と負極シート36を重ねる。この仮整列状態において第1孔44と第2孔51は、保持部材58を挿入できるように少なくとも1部が重なる。保持部材58を第1孔44と第2孔51に挿入し、保持部材58に対して正極ユニット34と負極シート36を吊り下げる。これにより第1孔44の中心座標が第2孔51の中心に対して(x1,y1)となるように正極ユニット34が負極シート36に対して移動する。これにより正極ユニット34と負極シート36を所定の相対位置となるように整合できる(正整列状態)。
したがって図7に示すように仮整列状態では2辺を揃えるように正極ユニット34と負極シート36を積層する。そのため正極ユニット34と負極シート36の大きさ等が異なる場合であっても容易に仮整列状態にできる。図10に示すように正整列状態では第1孔44と第2孔51に挿入した保持部材58によって正極ユニット34と負極シート36を吊下げて所定の相対位置へ移動させ得る。これにより正極ユニット34と負極シート36を精度良く位置合わせできる。しかも正極ユニット34と負極シート36を一枚一枚重ねる場合に比べて短時間で位置合わせできる。これにより蓄電装置10の生産性を向上させ得る。
負極シート36は、図11に示すように正極ユニット34よりも大きい。そのため負極シート36の負活物質層(負塗工部)47を正極シート40の正活物質層(正塗工部)42よりも大きくしやすい。これにより正活物質層42を負活物質層47によって覆うように設定しやすい。そのため正極から放出されたリチウムイオンが負極でリチウムとして析出することを抑制し得る。
上述の蓄電装置10の製造方法では、図7に示すように大きさまたは形状の異なる正極ユニット(第1極シート)34と負極シート(第2極シート)36において、正極ユニット34の端縁と負極シート36の端縁を揃えつつ正極ユニット34と負極シート36を交互に積層する。図8,10に示すように少なくとも一部が積層方向に重なる正極ユニット34の第1孔44と負極シート36の第2孔51に保持部材58を挿入する。正極ユニット34と負極シート36を保持部材58に吊下げまたは保持部材58で持ち上げて正極ユニット34と負極シート36を所定の相対位置とする。正極ユニット34と負極シート36を束ねて保持部材58を第1孔44と第2孔51から抜く。正極ユニット34と負極シート36をケース14に収容する。したがって正極ユニット34と負極シート36の大きさが異なる場合であっても正極ユニット34と負極シート36を容易に位置合わせできる。
図7に示すように正極ユニット(第1極シート)34と負極シート(第2極シート)36を交互に落下させ、正極ユニット34の正x辺(第1x辺)34aと負極シート36の負x辺(第2x辺)36aをガイド53のガイドx面53aに当て、正極ユニット34の正y辺(第1y辺)34bと負極シート36の負y辺(第2y辺)36bをガイド53のガイドy面53bに当てる。したがって正極ユニット34と負極シート36は、大きさまたは形状が異なる場合であっても2辺において位置合わせされる。しかも重力を利用するために正極ユニット34と負極シート36を簡易に位置合わせできる。
本発明の形態を上記構造を参照して説明したが、本発明の目的を逸脱せずに多くの交代、改良、変更が可能であることは当業者であれば明らかである。したがって本発明の形態は、添付された請求項の精神と目的を逸脱しない全ての交代、改良、変更を含み得る。例えば本発明の形態は、前記特別な構造に限定されず、下記のように変更が可能である。
蓄電装置は、図6に示す正極ユニット34と負極シート36に代えて、図16に示す正極シート(第1極シート)70と負極シート(第2極シート)75とセパレータ80を有していても良い。正極シート70は、正集電体71と正集電体71上に設けられた正活物質層72を有する。正集電体71の上縁にはタブ74が形成される。正活物質層72が設けられた正塗工部には、第1孔73が形成される。負極シート75は、負集電体76と負集電体76上に設けられた負活物質層77を有する。負集電体76の上縁にはタブ79が形成される。負活物質層77が設けられた負塗工部には、第2孔78が形成される。
図16に示すように正極シート70と負極シート75は、略四角形であって、負極シート75が正極シート70に比べて大きい。例えば負極シート75の幅が正極シート70の幅よりも大きい。セパレータ80は、略四角形であって、正極シート70と負極シート75の間に設置されて、正極シート70と負極シート75を遮断する。セパレータ80には、第3孔81が形成される。第1孔73と第2孔78と第3孔81は、それぞれ正極シート70、負極シート75、セパレータ80の上領域の左右部に形成される。第1孔73と第2孔78と第3孔81は、それぞれ円形である。
図16に示す第2孔78は、第1孔73よりも小さい。したがって第2孔78の周辺において負塗工部は、正塗工部よりも広い。これにより例えば正塗工部から放出されたリチウムイオンが負塗工部でリチウム析出されることが抑制され得る。第1孔73と第2孔78は、図14に示す第1孔44と第2孔51と同様に式1の関係を満たすように半径と位置が決定される。第1孔73と第3孔81、および第2孔78と第3孔81もそれぞれ式1と同様の関係が成立するように半径と位置が決定される。
したがって正極シート70、負極シート75、セパレータ80は、大きさがそれぞれ相違していても、x辺とy辺を揃えつつ積層した仮整合状態において第1孔73と第2孔78と第3孔81の一部が積層方向に重なる。したがって第1孔73と第2孔78と第3孔81に図10に示す保持部材58を挿入し、保持部材58によって正極シート70、負極シート75、セパレータ80を吊下げることができる。これにより正極シート70、負極シート75、セパレータ80を例えば各中心が対応するように正整合させることができる。
蓄電装置は、図6に示す正極ユニット34と負極シート36に代えて、図17に示す正極シート(第1極シート)90と負極シート(第2極シート)85とセパレータ96を有していても良い。正極シート90は、正集電体91と正集電体91上に設けられた正活物質層92を有する。正集電体91の上縁にはタブ93と懸吊片94が形成される。懸吊片94は、正集電体91の上縁の左右部から延出する。懸吊片94は、正活物質層92を避けた領域であり、懸吊片94に第1孔95が形成される。負極シート85は、負集電体86と負集電体86上に設けられた負活物質層87を有する。負集電体86の上縁にはタブ88と懸吊片83が形成される。懸吊片83は、負集電体86の上縁の左右部から延出する。懸吊片83は、負活物質層87を避けた領域であり、懸吊片83に第2孔84が形成される。
図17に示すように正極シート90と負極シート85は、略四角形であって、負極シート85が正極シート90に比べて大きい。例えば負極シート85の幅が正極シート90の幅よりも大きい。セパレータ96は、略四角形であって、正極シート90と負極シート85の間に設置されて、正極シート90と負極シート85を遮断する。セパレータ96には、第3孔97が形成される。第1孔95と第2孔84と第3孔97は、それぞれ正極シート90、負極シート85、セパレータ96の上領域の左右部に形成される。第1孔95と第2孔84と第3孔97は、それぞれ円形である。
図17に示す第1孔95は、正活物質層(正塗工部)92の外の正集電体91に位置する。第1孔95が第2孔84よりも小さい。したがって正集電体91が破損することが抑制され得る。例えば正集電体91がアルミニウム製であり、負集電体86が銅製である場合、正集電体91が負集電体86よりも破損しやすい。製造過程において第1孔95と第2孔84に図10に示す保持部材58を挿入した場合、径が小さいほど保持部材58に接する面積が広くなり、保持部材58から受ける圧力が小さくなる。そのため第1孔95の周縁は、第2孔84の周縁よりも保持部材58から受ける圧力が小さい。かくして正集電体91が破損することが抑制され得る。
第1孔95と第2孔84は、図14に示す第1孔44と第2孔51と同様に式1の関係を満たすように半径と位置が決定される。第1孔95と第3孔97、および第2孔84と第3孔97もそれぞれ式1の同様の関係が成立するように半径と位置が決定される。したがって正極シート90、負極シート85、セパレータ96は、大きさがそれぞれ相違していても、x辺とy辺を揃えつつ積層した仮整合状態において第1孔95と第2孔84と第3孔97の一部が積層方向に重なる。
保持部材58は、図10に示す棒に代えて紐を有していても良い。例えば図10に示す第1孔44と第2孔51に紐を挿入し、紐にテンションを付与して紐を直線状とし、正極ユニット34と負極シート36を紐に吊下げても良い。
図6に示すように第1孔44と第2孔51は、第1極シート(正極ユニット34)と第2極シート(負極シート36)の上領域の左右部に形成されている。これに代えて第1孔と第2孔は、第1極シートと第2極シートの他の場所に形成されても良い。例えば第1孔が第1極シートの下領域の左右部に形成され、第2孔が第2極シートの下領域の左右部に形成されても良い。この場合、第1極シートと第2極シートが保持部材によって持ち上げられて正整合され得る。
第1極シート(正極ユニット34)と第2極シート(負極シート36)のそれぞれには、図6に示すように例えば2つの孔が形成されている。これに代えて第1極シートと第2極シートには、3つ以上の孔が形成され、各孔に保持部材が挿入されても良い。
図11に示す2つの第1孔44の間隔は、2つの第2孔54の間隔と同じ大きさに設定されている。2つの第1孔44は、第1極シート(正極ユニット34)の重心を通る垂線に対して左右対称となる場所に位置する。2つの第2孔54は、第2極シート(負極シート36)の重心を通る垂線に対して左右対称に位置する。そのため第1孔44と第2孔54は、正整合状態において保持部材58によって最上部において一致する。これに代えて第1孔と第2孔を上記と異なる位置に設けても良い。この場合、正整合状態において第1孔の中心と第2孔の中心は、図14においてx方向においても位置がずれ得る。
図6に示すように正極ユニット34は、負極シート36よりも小さい。これに代えて正極ユニット34は、負極シート36よりも大きくても良い。図16,17に示すように正極シート70,90は、負極シート75,85よりも小さい。これに代えて正極シート70,90は、負極シート75,85よりも大きくても良い。
蓄電装置は、図6に示す正極ユニット34と負極シート36に代えて、正極シートと負極ユニットを有し、負極ユニットが負極シートと負極シートを覆うセパレータを有していても良い。
図17に示す第2孔84は、負活物質層87を有する塗工部を避けて設けられる。これに代えて第2孔は、塗工部に設けられても良い。この場合も第1孔95が第2孔よりも小さいことが好ましい。これにより負集電体86よりも破れやすい正集電体91の破損が抑制され得る。
図6に示すように第1孔44と第2孔51は、円形である。これに代えて第1孔と第2孔は、楕円、多角形、半円等の他の形状であっても良い。
10 蓄電装置
12 電極組立体
14 ケース
15a 底面
15b x面
15c z面
15d xz連結部
15e yz連結部
15f z端縁
18 電極積層体
34 正極ユニット(第1極シート)
34a 正x辺(第1x辺)
34b 正y辺(第1y辺)
36,75,85 負極シート(第2極シート)
36a 負x辺(第2x辺)
36b 負y辺(第2y辺)
38,80,96 セパレータ
40,70,90 正極シート
44,73,95 第1孔
51,54,78,84 第2孔
50,83,94 懸吊片
53 ガイド
53a x面
53b y面
57 本整列治具
58 保持部材

Claims (9)

  1. 蓄電装置であって、
    半径aの円形の第1孔が形成された第1極シートと、
    半径bの円形の第2孔が形成される第2極シートと、
    積層された前記第1極シートと前記第2極シートを収容するケースを有し、
    前記ケースは、略六面体であって、前記第1極シートと前記第2極シートの積層方向をz方向とし、前記z方向に対して垂直でかつ相互に垂直な関係になる方向をx方向とy方向とし、前記y方向に対して略垂直なy面である底面と、前記z方向に略垂直なz面と、前記x方向に略垂直なx面と、前記x面と前記z面の間において曲率半径Rxに相当する大きさのxz連結部と、前記底面と前記z面の間において曲率半径Ryに相当する大きさのyz連結部を有し、
    前記第1極シートが前記x面に対向する第1x辺と、前記底面に対向する第1y辺を有し、
    前記第2極シートが前記x面に対向する第2x辺と、前記底面に対向する第2y辺を有し、
    前記第1孔と前記第2孔は、下記の式1を満たすように形成され、
    前記第1極シートと前記第2極シートが式2、式3を満たすように形成され、
    式1:a+b>√((x1+X)2+(y1+Y)2)、
    式2:|X|>Rx、式3:|Y|>Ry、
    Xは、前記第1x辺と前記第2x辺の前記積層方向視における距離であり、前記第2x辺が前記第1x辺よりも前記x面に近い場合に正、前記第1x辺が前記第2x辺よりも前記x面に近い場合に負であり、
    Yは、前記第1y辺と前記第2y辺の前記積層方向視における距離であり、前記第2y辺が前記第1y辺よりも前記底面に近い場合に正、前記第1y辺が前記第2y辺よりも前記底面に近い場合に負であり、
    (x1,y1)は、前記第2孔の中心を基準とし、前記中心から前記x面への方向をプラスx方向、前記中心から前記底面への方向をプラスy方向とした際の前記第1孔の中心のxy座標である蓄電装置。
  2. 請求項1に記載の蓄電装置であって、
    前記第1極シートは、正集電体上に正活物質が塗られた正塗工部を有する正極シート、あるいは前記正極シートと前記正極シートを覆うセパレータを有する正極ユニットであり、
    前記第2極シートは、負集電体上に負活物質が塗られた負塗工部を有する負極シート、あるいは前記負極シートと前記負極シートを覆うセパレータを有する負極ユニットである蓄電装置。
  3. 請求項2に記載の蓄電装置であって、
    前記第1孔が前記正塗工部に位置し、
    前記第2孔が前記負塗工部に位置し、前記第2孔が前記第1孔よりも小さい蓄電装置。
  4. 請求項2に記載の蓄電装置であって、
    前記第1孔が前記正塗工部の外の前記正集電体に位置し、前記第1孔が前記第2孔よりも小さい蓄電装置。
  5. 蓄電装置の製造方法であって、
    大きさまたは形状の異なる第1極シートと第2極シートにおいて、前記第1極シートの端縁と前記第2極シートの端縁とを揃えつつ前記第1極シートと前記第2極シートを交互に積層し、
    少なくとも一部が積層方向に重なる前記第1極シートの第1孔と前記第2極シートの第2孔に保持部材を挿入し、
    前記第1極シートと前記第2極シートを前記保持部材に吊下げまたは前記保持部材で持ち上げて前記第1極シートと前記第2極シートを所定の相対位置とし、
    前記第1極シートと前記第2極シートを束ねて前記保持部材を前記第1孔と前記第2孔から抜き、
    前記第1極シートと前記第2極シートをケースに収容する蓄電装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の蓄電装置の製造方法であって、
    前記端縁を揃えつつ前記第1極シートと前記第2極シートを交互に積層する際、前記第1極シートと前記第2極シートを交互に落下させ、前記第1極シートの第1x辺と前記第2極シートの第2x辺をガイドのガイドx面に当て、前記第1極シートの第1y辺と前記第2極シートの第2y辺を前記ガイドのガイドy面に当てる蓄電装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の蓄電装置の製造方法であって、
    前記第1孔が半径aの円形であり、
    前記第2孔が半径bの円形であり、
    前記第1孔と前記第2孔が下記の式1を満たすように形成され、
    式1:a+b>√((x1+X)2+(y1+Y)2)、
    Xは、前記第1極シートと前記第2極シートを前記保持部材に吊り下げた吊下げ状態における前記第1x辺と前記第2x辺の前記積層方向視における距離であり、前記第2x辺が前記第1x辺より外側に位置する場合が正、前記第1x辺が前記第2x辺より外側に位置する場合が負であり、
    Yは、前記吊下げ状態における前記第1y辺と前記第2y辺の前記積層方向視における距離であり、前記第2y辺が前記第1y辺より外側に位置する場合に正、前記第1y辺が前記第2y辺より外側に位置する場合に負であり、
    (x1,y1)は、前記第2孔の中心を基準とし、前記中心から前記第2x辺への方向をプラスx方向、前記中心から前記第2y辺への方向をプラスy方向とした際の前記吊下げ状態における前記第1孔の中心のxy座標である蓄電装置の製造方法。
  8. 請求項7に記載の蓄電装置の製造方法であって、
    前記ケースは、略六面体であって、前記第1y辺と前記第2y辺に対向する底面と、前記第1x辺と前記第2x辺に対向するx面と、前記底面と前記x面に対して略直交するz面と、前記x面と前記z面の間において曲率半径Rxに相当する大きさのxz連結部と、前記底面と前記x面の間において曲率半径Ryに相当する大きさのyz連結部を有し、かつ|X|>Rx、|Y|>Ryの関係を有する蓄電装置の製造方法。
  9. 請求項5〜8のいずれか1つに記載の蓄電装置の製造方法であって、
    前記第1極シートは、正集電体上に正活物質が塗られた正塗工部を有する正極シート、あるいは前記正極シートと前記正極シートを覆うセパレータを有する正極ユニットであり、
    前記第2極シートは、負集電体上に負活物質が塗られた負塗工部を有する負極シート、あるいは前記負極シートと前記負極シートを覆うセパレータを有する負極ユニットである蓄電装置の製造方法。
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