JP2016161317A - 検査装置 - Google Patents

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JP2016161317A
JP2016161317A JP2015038095A JP2015038095A JP2016161317A JP 2016161317 A JP2016161317 A JP 2016161317A JP 2015038095 A JP2015038095 A JP 2015038095A JP 2015038095 A JP2015038095 A JP 2015038095A JP 2016161317 A JP2016161317 A JP 2016161317A
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千草 井中
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Abstract

【課題】容器内面の検査対象物を検査する際に、容器内面の側面や底面を同時に撮影でき、さらなるゴミの発生を防ぎつつ、微小な検査対象物でも検出できる高解像度検査を行う、検査装置を提供する。
【解決手段】内側空間を有する物体(容器)Wの内面Wsの検査対象物Xを検査する検査装置1であって、光源2と、放出エネルギーを検出する検出部3と、検査部4とを備え、光エネルギーの照射部2と、放出エネルギーを検出する検出部3とが、容器Wの内面Wsに対して傾斜角度を設定して配置されている、検査装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器内に付着した異物や残留物または容器内面の状態を検査する検査装置に関する。
アルミ缶やドラム缶などの容器の、側壁内側や底板上側などの内面について、洗浄後の残留物や外部から混入したゴミやホコリなどの異物が付着しているかどうかを検査する技術が、従来より提案されている。
例えば、アルミ缶などの筒状の容器の内面とフランジ部とを一度に撮像するために、容器の外部に撮像部を配置し、容器と撮像部との間に反射鏡を配置し、容器内面等の欠陥を検査する方法が知られている(例えば、特許文献1)。或いは、当該容器の外部に配置した撮像部を用いて、検査対象となる筒状の容器の内面を複数の方向から斜め下向きに撮像し、当該内面の検査を行う方法が知られている(例えば、特許文献2)。
また、ドラム缶の内部の欠陥を検査するために、ハロゲンランプを光源とする白色照明とCCDカメラを、2つの可動関節を備えた支持腕に取り付け、ドラム缶の口栓より挿入し、ドラム缶の内部で可動関節を動かし、CCDカメラの上下位置・旋回位置・俯仰角を適宜調整しながら撮影し、モニターで目視観察する形態が提案されている(例えば、特許文献3)。
特許3614597号公報 特開平3−225264号公報 特開平7−286971号公報
しかし、容器の開口部より外側から当該容器の内部を撮像する形態では、一度に撮像ができる反面、解像度が低くなり、小さな異物や残留物や傷の有無などを検査したり、当該容器内面の検査対象物を検査するのには不向きである。
また、白色照明とCCDカメラを容器内に配置して撮像する形態では、照明から発せられる光の波長成分と、カメラの受光感度の光の波長成分とが同じまたは重複する。その上、検査対象が容器であり、当該容器の内面の反射率が高いと、多重反射光を含む正反射成分の強い光がハーレーションやノイズ成分を発生させ、微小な異物や残留物や傷などの検査が難しいという課題があった。
その上、可動関節を備えた支持椀に取り付けられた照明とカメラを容器内に配置して、可動関節を動かしながら容器の内面を撮像する形態では、可動関節の摺動部からさらなるゴミが発生し、そのゴミが容器の内面に付着してしまうという課題があった。
そこで、本発明の目的は、容器内面の検査対象物を検査する際に、容器内面の側面や底面を同時に撮影でき、さらなるゴミの発生を防ぎつつ、微小な検査対象物でも検出できる高解像度検査を行う、検査装置を提供することである。
以上の課題を解決するために、第1の発明は、
内側空間を有する物体の内面の検査対象物を検査する検査装置であって、
前記物体の内面に向けて光エネルギーを照射する光源と、
前記光エネルギーの照射によって前記検査対象物でエネルギー変換されて放出された放
出エネルギーを検出する検出部と、
前記検出部において検出された前記放出エネルギーの放出位置、及び放出エネルギーに
基づいて、前記検査対象物の状態を検査する検査部とを備え、
前記光エネルギーの照射部と、前記放出エネルギーを検出する検出部とが、前記内側空間を有する物体の内面に対して傾斜角度を設定して配置されている、検査装置である。
この構成によれば、検出部で検出する放出エネルギーは、検査対象物でエネルギー変換されたエネルギー成分であり、光源から照射された光エネルギーとは異なる成分である。
そのため、照射された光エネルギーが前記物体の内面で多重反射しても、その光エネルギーとは異なる成分のエネルギーを検出することによって、多重反射による影響を受けずに、微小な異物等を検出することが可能になる。さらに、光エネルギーの照射部と、放出エネルギーの検出部とが、前記物体の内面に対して傾斜角度を設定して配置しているため、容器内面の側面や底面を同時に撮影できるだけでなく、さらなるゴミの発生源となる摺動部を容器内に配置する必要がなくなる。
第2の発明は、
内側空間を有する物体の内面に付着した異物を検査する検査装置であって、
前記物体の内面に向けて励起光を照射する光源と、
前記励起光の照射によって前記異物で発光した蛍光の蛍光像を撮影する撮像部と、
前記撮像部で撮影した蛍光像から、前記物体の内面に付着した異物を検出する検出部と
を備え、
少なくとも前記物体の内面は、励起光の照射によって蛍光を発光しない材料で構成され
ており、
前記異物は、励起光の照射によって蛍光を発光する材料を含み、
前記励起光の照射部と、前記撮像部とが、前記内側空間を有する物体の内面に対して傾斜角度を設定して配置されている、検査装置である。
この構成によれば、撮像部で撮像する光の波長成分は、検査対象物で蛍光発光した光の波長成分であり、照明光から照射された励起光の波長成分とは異なるものである。
そのため、照射された励起光が前記物体の内面で多重反射しても、その励起光とは異なる波長成分の光を検出することによって、多重反射による影響を受けずに、微小な異物等を検出することが可能になる。さらに、励起光の照射部と、撮像部とが、前記物体の内面に対して傾斜角度を設定して配置しているため、容器内面の側面や底面を同時に撮影できるだけでなく、さらなるゴミの発生源となる摺動部を容器内に配置する必要がなくなる。
容器内面の検査対象物を検査する際に、容器内面の側面や底面を同時に撮影でき、さらなるゴミの発生を防ぎつつ、微小な検査対象物でも検出できる高解像度検査を行うことができる。
本発明を具現化する形態の一例の全体を示す概略図である。 検査を行う際の容器内面に対する傾斜角度を説明する図である。 本発明を具現化する形態の一例の全体を示す概略図である。 本発明を適用して検査を行う際の撮像範囲を説明する図である。
検査を行う際の容器内面に対する傾斜角度を説明する図である。 本発明に係る容器内面の検査装置の具体例を示す正面図である。 本発明に係る容器内面の検査装置の別の具体例を示す正面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態における検査装置の構成全体を模式的に示した図である。図1に示すように、本実施形態における検査装置1は、内側空間を有する物体の内面に付着した異物を検査する検査装置である。ここで、「内側空間を有する物体」とは、少なくとも互いに対向して配置された内面、及び/又は互いに隣接して配置された内面を有し、該内面の内側に内側空間が形成された物体であって、多重反射をするような内側空間を有する物体をいう。「内側空間を有する物体」は、有底の箱体又は筒状体からなる容器の他、パイプ、溝体(チャネル)、山形体(アングル)等を含む。以下の説明では、「内側空間を有する物体」を、単に「容器」と呼ぶ。
なお、本実施形態において、少なくとも容器Wの内面は、励起光の照射によって蛍光を発光しない材料で構成されている。例えば、容器Wが金属で構成されているもの、あるいは、容器本体が樹脂で構成されている場合には、その内面に金属層が形成されているものを含む。もしくは容器Wが蛍光しにくい材料で構成されており、容器Wに付着した異物X1は蛍光しやすい材料を含み、容器Wと異物X1の蛍光光に差がある場合を含む。
また、容器Wの内面に付着した異物X1は、励起光の照射によって蛍光を発光する材料を含む。例えば、異物X1は、有機物を含むもの、あるいは、有機物以外でも蛍光するもの(例えば、半導体材料の一部や、鉱物の一部など)を含む。また本願では、外部から混入したゴミやホコリなどに限らず、容器を洗浄した後の残留物などを含めて「異物」を言う。
また、「異物の検査」とは、異物の有無を判定したり、異物の個数をカウントしたり、異物の大きさ、面積、体積、量などを測定したりすることを言う。
以下の説明では、容器の一類型として、略直方体形の容器Wを例示する。
容器Wは、縦長の側面4面と上面と底面とで構成される略直方体形であって、側面は、略正方形状の断面形状をしている。また、上面の一部には、開口部を有している。
また各図においては、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、XY平面を水平面、Z方向を鉛直方向とする。特に、X方向は、矢印の方向を右側、その逆方向を左側と表現し、Y方向は、矢印の方向を奥側、その逆方向を手前側と表現し、Z方向は矢印の方向(重力上方)を上側、その逆方向を下側と表現する。
さらに、容器Wの底面は水平面と平行に配置され、容器Wの側面はZ方向と平行に配置されているものとして、説明を行う。なお、容器Wの4つある側板内面については、向かって左側を第1側板内面Ws1、正面奥側を第2側板内面Ws2、向かって右側を第3側板内面Ws3、正面手前側を第4側板内面Ws4(不図示)と呼ぶ。
本発明に係る、検査装置は、光源と、検出部と、検査部とを備えて構成されている。
光源は、容器Wの内面に向けて光エネルギーを照射するものである。
検出部は、光源から照射された光エネルギーの照射によって、検査対象物の表面若しくは内部でエネルギー変換されて放出された放出エネルギーを検出するものである。なお、エネルギー放射部から照射された放射エネルギーは、検査対象領域の内の検査対象物・部位に照射され、吸収されると、検査対象物・部位からは、この放射エネルギーとは異なる性質のエネルギーが、放出エネルギーとして放出される。そこで、この検出部では、放出エネルギーの放出量及び放出位置を検出する。
なお、詳細は後述するが、光エネルギーの照射部と、放出エネルギーを検出する検出部とは、容器の内面に対して傾斜角度を設定して配置されている。なお、本願における「傾斜角度を設定」とは、正対しない角度に設定されていることを意味する。具体的には、光エネルギーの照射部の照射方向と放出エネルギーを検出する検出部の検出方向とが、容器の内面の法線方向と一致せず、この法線方向に対して傾き角をなした状態に設定されている。
検査部4は、検出部3において検出された、放出エネルギーの放出位置、及び放出エネルギーに基づいて、検査対象物の状態を検査するものである。
[より具体的な構成]
以下に、本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。
図1は、本発明を具現化する形態の一例の全体を示す概略図である。
本発明に係る容器内面の検査装置1は、光源2と、撮像部3と、異物検査部4とを備えて構成されている。なお、説明の便宜上、容器Wは、一点鎖線にて表している。また、第1側板内面Ws1には、検査対象物の一類型である異物Xが付着している。
光源2は、第1側板内面Ws1に設定した検査対象領域R1に向けて光エネルギーを照射するものである。さらに、光源2には、検査対象物である異物Xを蛍光発光させる、励起光照射部20が備えられている。なお、図1には、光エネルギーの発生部と照射部が一体となっている構成を例示しているが、光ファイバーなどで導光する別体式の構成であっても良い。
励起光照射部20は、励起光23(例えば、紫外光領域に主なエネルギーを有する光エネルギー)を外部に照射するものである。より具体的には、励起光照射部20は、UV照明手段21と、紫外光を通過させるフィルタ22を備えて構成されている。
UV照明手段21は、紫外光を照射するLEDやレーザの他、紫外光成分の光を放出する水銀ランプやハロゲン照明などを用いることができる。フィルタ22は、励起成分の波長の光を効率よく透過しつつ、撮像部3で受光する蛍光成分の光を減衰させるものである。
より具体的には、検出対象となる異物Xが、300〜400nmの励起光が照射されると、500〜600nmの範囲内蛍光発光する場合、UV照明手段21として、ピーク波長が300〜400nmのUV−LEDを用いる。そして、フィルタ22として、300〜400nmの帯域の波長の光を通過させ、それ以外の帯域の波長の光を減衰させる、いわゆるバントパスフィルタを用いる。或いは、450nm以下の波長を透過させ、450nm以上の波長の光を減衰させる、いわゆるショートパスフィルタを用いても良い。そうすることで、後述する撮像部3での撮像の妨げとなる不要な波長の光をカットすることができる。
このような構成をしているため、励起光照射部20は、第1側板内面Ws1に設定した検査対象領域R1に向けて励起光23を照射することができる。
撮像部3は、本発明を構成する「放出エネルギーを検出する検出部」の一類型であり、容器Wの内面に設定された検査対象領域R1を撮像するものである。さらに、撮像部3には、検査対象物である異物Xから放出される放出エネルギーである蛍光発光成分の光エネルギーを2次元画像として取得する、蛍光撮像部30が備えられている。
具体的には、蛍光撮像部30は、検査対象物である異物から放出される蛍光発光成分の光の波長を受光感度に含む撮像素子31を備えた、撮像カメラ32を用いて構成することができる。さらに、蛍光撮像部30は、レンズ33と、フィルタ34を備えて構成しておく。
レンズ33は、撮像カメラ32に検査対象領域の像を結像させるものである。
より具体的には、レンズ33は、いわゆる広角レンズと呼ばれる、画角の広いレンズを用いる。そうすることで、一度に幅広い範囲を撮像出来るとともに、被写界深度が深くなり、合焦範囲が広くなる。
一方、フィルタ34は、励起光照射部20から照射される光の波長を減衰させつつ、異物Xから放出される蛍光発光成分の光の波長を透過させるものである。より具体的には、透明材料や、レンズ33の表面に、所定の膜厚のコーティングを施したものが例示出来る。
より具体的には、検出対象となる異物Xが、300〜400nmの励起光が照射されると、500〜600nmの範囲内蛍光発光する場合、撮像素子31として、300〜1000nmの波長の光に感度を有するCCDやCMOSを用いる。そして、フィルタ34として、500〜600nmの帯域の波長の光を通過させ、それ以外の帯域の波長の光を減衰させる、いわゆるバントパスフィルタを用いる。或いは、450nm以上の波長の光を透過させ、450nm以下の波長の光を減衰させる、いわゆるロングパスフィルタを用いても良い。
異物検査部4は、本発明を構成する「検査部」の一類型であり、撮像部3で撮像した画像に基づいて検査対象領域内R1の異物X検出するものである。具体的には、検査部4は、画像処理装置とその実行プログラムにより構成され、撮像部3を構成する蛍光撮像部30で撮像した画像を入力し、所定の画像処理が行われる。さらに、予め登録しておいた判定基準に基づいて異物Xの有無を検出したり、異物Xの大きさや場所を特定したりする機能を備えている。
さらに、励起光照射部20と、蛍光撮像部30とは、容器Wの内面に対して傾斜角度を設定して配置されている。具体的には、励起光照射部20と蛍光撮像部30は、連結部材51に直接または別の連結部材を介して取り付けられている。そのため、検査対象となる容器Wの内方または開口部の上方にさらなるゴミの発生源となる摺動部を有さない状態で、励起光照射部20や蛍光撮像部30を容器Wの内方に配置することができる。
図2は、検査を行う際の容器内面に対する傾斜角度を説明する図であり、第1側板内面Ws1に設定された検査対象領域R1と、容器Wの内面の1つである第1側板内面Ws1に対して励起光照射部20と蛍光撮像部30がどのように配置されているかが例示されている。
図2(a)は、本発明が適用できる傾斜角度に励起光照射部20と蛍光撮像部30が設定されている様子を示した図である。
励起光照射部20から第1側板内面Ws1に向けて照射された励起光23(細かい破線で示す範囲内の光)のうち、各部位に照射される光束23a〜23cはそれぞれ、容器内面で正反射したエネルギーの高い光24a〜24cとなるが、いずれも蛍光撮像部30では撮像されず、異物が放出する蛍光光の散乱成分のみが蛍光撮像部30で撮像される。
これは、容器内面で正反射した光24a〜24cのいずれもが、蛍光撮像部30で撮像される画角よりも外側で反射するか、蛍光撮像部30で撮像される画角37の内側で反射しても蛍光撮像部30で撮像される光の方向とは一致しないからである。
図2(z)は、容器Wの内面に対して蛍光撮像部30が正対して(つまり、傾斜角度が設定されないで)配置されている様子が示されている。
この場合、励起光照射部20から第1側板内面Ws1に向けて照射された光23h〜23kはそれぞれ、容器内面で正反射したエネルギーの高い光24h〜24kとなる。これらのうち、光24hは、蛍光撮像部30で撮像される画角37よりも外側で反射する。また、光24kは、蛍光撮像部30で撮像される画角37の内側で反射するが蛍光撮像部30で撮像される光の方向とは一致せず、異物が放出する蛍光光の散乱成分のみが撮像される。
一方、光24jは、蛍光撮像部30で撮像される画角37の内側で正反射し、さらに、蛍光撮像部30で撮像される光38の方向と一致する。そして、光23j,24jに、蛍光撮像部30の受光感度の波長成分が含まれていると、蛍光撮像部30では輝点となって撮像されてしまい、異物として誤検出してしまう可能性がある。励起光照射部20にはフィルタ(励起光の波長成分を通過させ、それ以外の波長成分を減衰させるもの)が設置されており、さらに蛍光撮像部30にもフィルタ(蛍光波長成分を通過させ、それ以外の波長成分を減衰させるもの)が備えられてても、異物から放出される散乱光の放出エネルギーが微弱であり、この微弱エネルギーを検出する条件の下では、正反射光に含まれる蛍光波長成分の光のエネルギーが比較的高く、輝点となって撮像されてしまうからである。
そのため、図2(a)を用いて上述したように、励起光照射部20と蛍光撮像部30とを、容器Wの内面に対して傾斜角度を設定し、励起光の照射方向と撮像される光の入射とが容器内面に対して正反射の位置関係とならない様に配置することで、この様な輝点が撮像されることを防ぐことができる。
本発明に係る容器内面の検査装置1は、このような構成をしているため、照明光の内面反射による影響を防ぎつつ、容器Wの内面に付着した異物Xを蛍光発光させて検出することができる。
なお、上述では検査対象物として異物Xを示して説明したが、これに限定されず、他に傷や変色、剥離、変質などが例示できる。
なお、本発明を適用にあたり、検査対象領域は、1つの内面全体を1つの検査対象領域(つまり、1回の撮像で検査が行える範囲)に設定したり、隣接する複数の内面を含む(つまり、1回の撮像で複数の内面の検査が行える)ように設定しても良い。この場合、検出対象物の大きさに適合した、高解像度の撮像素子を備えた撮像カメラを用いた構成とする。
一方、1つの内面の面積が大きく、撮像カメラの分解能を高くすることが難しい場合、検査対象領域は、1つの内面をいくつかの領域に分割して設定する(つまり、1つの内面を複数の撮像で検査する)構成が好ましい。
図3は、本発明を具現化する形態の一例の全体を示す概略図であり、本発明に係る容器内面の検査装置1で、図1で示した検査対象領域R1とは異なる検査対象領域R2を撮像し、異物Xの有無を検査している様子を示している。
つまり、図1,3に示す様に、第1側板内面Ws1を上下方向に2分割して設定した検査対象領域R1,R2を撮像しつつ、異物Xなどの検査対象物の有無を検査する。さらに、同様にして、第2側板内面Ws2〜第4側板内面Ws4についても、それぞれ上下方向に2分割して設定した検査対象領域を撮像しつつ、異物Xなどの検査対象物の有無を検査する。このとき、各側板内面Ws1〜Ws4の撮像の際に、天板内面Wtや底板内面Wbも含むように撮像しても良い。例えば、図3に示す様に、第1側板内面Ws1に設定された検査対象領域R2と、底板内面Wbに設定された検査対象領域R3とを同時に撮像する。或いは、各側板内面Ws1〜Ws4の撮像とは別に、天板内面Wtや底板内面Wbを分割しつつ撮像しても良い。そうすることで、微小な検査対象物でも高解像度で検査を行うことができる。なお、他の側板内面Ws2〜Ws4について検査を行う場合は、人手により、或いは下述するように自動的に、容器Wに対する励起光照射部20及び蛍光撮像部30の方向を変え、上述と同様の動作を繰り返してそれぞれ検査を行う。
なお、本発明に係る検査装置において、容器Wの側板内面Ws1〜Ws4並びに底板内面Wb等に対する検査対象領域R1〜R3をどのように設定するかは、蛍光撮像部30の被写界深度Fに応じて適宜設定する。
図4は、本発明を適用して検査を行う際の撮像範囲を説明する図であり、蛍光撮像部30の撮像画角37と被写界深度Fとの関係が示されている。蛍光撮像部30の撮像カメラ32は、一点鎖線で示す近方合焦面の稜線F1より遠方であって、一点鎖線で示す遠方合焦面の稜線F2より近方の範囲で合焦する。この合焦範囲は被写界深度Fという。つまり、撮像カメラ32の撮像画角37の範囲内であって、被写界深度Fの範囲内に検査対象領域R1〜R3を設定することで、容器Wの内面に付着した異物Xから発せられる蛍光発光成分の光35を、撮像カメラ32にて撮像することが出来る。
[別の形態]
なお、図2(a)を用いて上述した形態の検査装置では、蛍光撮像部30の撮像画角37全部を、検査対象領域R1として設定し、検査が行われる。しかし、本発明に係る検査装置は、撮像画角37の一部を検査対象領域としてトリミングし、トリミングされた検査対象領域R1’について検査する形態としても良い。
図5は、検査を行う際の容器内面に対する傾斜角度を説明する図であり、第1側板内面Ws1に設定された検査対象領域R1と、トリミングされた検査対象領域R1’並びに、本発明が適用できる別の傾斜角度に励起光照射部20と蛍光撮像部30が設定されている様子を示した図である。
まず、励起光照射部20から第1側板内面Ws1に向けて照射された光23d〜23gはそれぞれ、容器内面で正反射したエネルギーの高い光24d〜24gとなる。これらのうち、光24dは、蛍光撮像部30で撮像される画角37よりも外側で反射する。また、光24e,24fは、蛍光撮像部30で撮像される画角37の内側で反射するが蛍光撮像部30で撮像される光の方向とは一致せず、異物が放出する蛍光光の散乱成分のみが撮像される。
一方、励起光照射部20と蛍光撮影部30とを容器Wの内面に対して傾斜角度を設定しても、一部の光24gは、蛍光撮像部30で撮像される画角37の上端部付近の内側で正反射し、さらに、蛍光撮像部30で撮像される光38の方向と一致する。そして、光23g,24gに、蛍光撮像部30の受光感度の波長成分が含まれていると、蛍光撮像部30では輝点となって撮像されてしまい、異物として誤検出してしまう可能性がある。励起光照射部20にはフィルタ(励起光の波長成分を通過させ、それ以外の波長成分を減衰させるもの)が設置されており、さらに蛍光撮像部30にもフィルタ(蛍光波長成分を通過させ、それ以外の波長成分を減衰させるもの)が備えられていても、異物から放出される散乱光の放出エネルギーが微弱であり、この微弱エネルギーを検出する条件の下では、正反射光に含まれる蛍光波長成分の光のエネルギーが比較的高く、輝点となって撮像されてしまうからである。
この様な輝点を除外するために、いわゆる、トリミング処理を行う。つまり、図5に示す様な、撮像画角37内に、励起光23gが容器内面で正反射したエネルギーの高い光24gによる輝点が入射したとしても、その輝点部分を含まないように(つまり、輝点部分が検査対象領域から除外されるように)、蛍光撮像部30の撮像画角37全部(つまり、検査対象領域R1)ではなく、画角37の上端部付近を除いたそれより下の領域をトリミングされた検査対象領域R1’とする。そして、このトリミングされた検査対象領域R1’について検査を行う。
具体的には、異物検査部4における前処理機能として、トリミング処理部を構成しておく。トリミング処理部は、異物検査部4を構成する画像処理装置とその実行プログラムにて構成することができる。そして、トリミングされた検査対象領域R1’に着目すれば、正反射光による輝点が検査対象領域から除外されており、輝点が存在ないものとみなして取り扱うことが出来る。そして、トリミングされた検査対象領域R1’においては、励起光23が容器内面で反射した光は、撮像画角37よりも内側の一部に設定した検査対象領域を撮像する画角よりも外側に向けて反射されることとなる。
そうすることで、蛍光撮像部30で撮像される蛍光像に、励起光23に含まれる当該蛍光像と重複する波長成分が輝点として撮像されてしまうことを防ぐことができる。その上、この様な形態であれば、励起光照射部20の照射角度や配置位置・角度等、ならびに、蛍光撮像部30の撮像画角や配置位置・角度等に自由度を持たせることが出来るため、好ましい。
なお、本発明に係るトリミング処理について、上述では画角37の上端部付近を除いたそれより下の領域をトリミングされた検査対象領域R1’とする構成を例示した。しかし、トリミング処理は、他の任意の部位(つまり、画角の下端部、左端部、右端部や角部など)を除く領域をトリミングされた検査対象領域として設定する処理を行う構成としても良い。もしくは、端部や角部は検査対象領域としつつ、画角内の一部分を検査対象領域から除外する処理を行う構成としても良い。
[別の形態]
なお、上述では、容器Wの側板内面Ws1および底板内面Wbに設定した検査対象領域R1〜R3に向けて励起光23光を照射して、当該検査対象領域を撮像する構成を示した。
しかし、この様な構成に限定されず、天板内面Wtないし側板内面Ws1に検査対象領域を設定し、当該領域に向けて励起光23を照射すると共に、当該領域を撮像カメラで撮像する構成としても良い。
[別の形態]
また、本発明の適用にあたり、励起光照射部20と蛍光撮像部30とを共通する連結部材51に取り付けておき、容器Wの内面と連結部材51とを、容器Wの内面の円周方向に相対的に回転させる回転機構53を備えた構成とすることが、より好ましい。なお、回転機構53は、図6に示して後述する様に、容器Wの外方に配置されている構成としておく。そうすることで、容器W内に摺動部を配置する必要がなくなるので、容器W内での発塵を防ぐことができる。
或いは、図7に示して後述する様に、容器Wの上方に回転機構53aと防塵カバー53cを配置する構成であっても良い。
図6は、本発明に係る容器内面の検査装置の具体例を示す正面図である。
容器内面の検査装置1bには、上述した構成の励起光照射部20と蛍光撮像部30の他、載置台52と、回転機構53と、移動機構54とが備えられている。
上述と同様、励起光照射部20からは破線で示す範囲で励起光23が照射され、蛍光撮像部30では破線で示す撮像画角37の範囲内を撮像することができる。
載置台52は、容器Wを載置するものであり、容器Wの外形側面に沿うような位置決めガイド52gが適宜設けられている。
回転機構53は、容器Wを回転させるものである。回転機構53は、装置フレーム55に取り付けられており、回転機構53には、載置台52が取り付けられている。そして、回転機構53は、一点鎖線Cで示す軸を回転中心として、θ方向に載置台52及び容器Wを回転させることができる。より具体的には、回転機構53は、いわゆるダイレクトドライブモータや、インデックステーブルなどを用いたものの他、ステッピングモータやサーボモータとギアを組み合わせたものを用いて構成することができる。
移動機構54は、励起光照射部20と蛍光撮像部30とが取り付けられた連結部材51を、Z方向(上下方向)に移動させるものである。具体的には、移動機構54は、直動式アクチュエータや電動シリンダー、油圧シリンダーなどを例示することができる。
移動機構54は、装置フレーム55に取り付けられている。そのため、移動機構54は、励起光照射部20と蛍光撮像部30を、容器Wに対して上下方向に相対移動させることができる。
なお、図6では励起光照射部20と蛍光撮像部30とが容器Wの側板内面Ws1と底板内面Wbとを同時に撮像できる構成を示しているが、上述したような他の構成でも良く、所望の検査対象領域を設定し、それに適する様に適宜設定すれば良い。
容器内面の検査装置1bは、このような構成をしているため、容器Wの内方には摺動部を配置することが無く、容器Wの各内面を分割して検査対象領域を設定し、それぞれの検査対象領域について自動検査をすることができる。そのため、高解像度で撮像した画像を取得して、容器Wに各内面の検査対象物を自動検査することができる。
図7は、本発明に係る容器内面の検査装置の別の具体例を示す正面図である。
容器内面の検査装置1cには、上述した構成の励起光照射部20と蛍光撮像部30の他、載置台52と、回転機構53aと、防塵カバー53cと、移動機構54とが備えられている。
上述と同様、励起光照射部20からは破線で示す範囲で励起光23が照射され、蛍光撮像部30では破線で示す撮像画角37の範囲内を撮像することができる。
載置台52は、容器Wを載置するものである。載置台52は、装置フレーム55上に取り付けられており、容器Wの外形側面に沿うような位置決めガイド52gが適宜設けられている。
回転機構53aは、励起光照射部20と蛍光撮像部30とを回転移動させるものである。回転機構53aは、固定側部材と、可動側部材とを備えており、一点鎖線Cで示す軸を回転中心として、θ方向に可動側部材が回転する構造をしている。回転機構53aの固定側部材は、移動機構54の可動側部材に、連結部材51aを介して取り付けられている。さらに、励起光照射部20と蛍光撮像部30とは、回転機構53aの可動側部材に取り付けられた連結部材51bに取り付けられている。そのため、回転機構53aは、一点鎖線Cで示す軸を回転中心として、容器Wに対して、励起光照射部20と蛍光撮像部30とを回転移動させることができる。
より具体的には、回転機構53aは、上述の回転機構53と同様にダイレクトドライブモータや、インデックステーブルなどを用いたものの他、ステッピングモータやサーボモータとギアを組み合わせたものを用いて構成することができる。
防塵カバー53cは、回転機構53aの回転側下面に取り付けられている。防塵カバー53は、外縁部が上方に折れ曲がった受け皿状の部材であり、外形が容器Wの開口部よりも大きく設定されている。そのため、回転機構53aが回転を繰り返すことで発塵物が生じたとしても、発塵物が防塵カバー53a上に残るか、容器Wの開口部より外側から下方に落下する。そのため、防塵カバー53aは、発塵物が異物として容器Wに混入することを防ぐことができる。
移動機構54は、励起光照射部20と蛍光撮像部30と回転機構53a等が取り付けられた連結部材51aを、Z方向(上下方向)に移動させるものである。具体的には、移動機構54は、電動モータとボールねじを使った直動ステージや、油圧シリンダーなどを例示することができる。移動機構54は、装置フレーム55に取り付けられている。そのため、移動機構54は、励起光照射部20と蛍光撮像部30を、容器Wに対して上下方向に相対移動させることができる。
容器内面の検査装置1cは、このような構成をしているため、容器Wの内方には摺動部を配置することが無く、容器Wの各内面を分割して検査対象領域を設定し、それぞれの検査対象領域について自動検査をすることができる。そのため、高解像度で撮像した画像を取得して、容器Wに各内面の検査対象物を自動検査することができる。
[別の形態]
なお、上述では、光源から照射される「光エネルギー」として、紫外光を例示した。また、その場合に検査対象物の表面若しくは内部でエネルギー変換されて放出される「放出エネルギー」として、蛍光成分の光エネルギーを例示した。
しかし、検出対象となるの異物Xが、可視光により蛍光発光をするものであれば、上記形態に限定されず、当該可視光を励起光とし、それに対応する蛍光発光成分の光の波長を撮像する構成とすれば良い。
また、検査対象物が、蛍光発光特性を有さない場合であっても、下記のような特性を有する場合であれば、下述の構成により本発明を適用することができる。
つまり、「光エネルギー」を照射することにより、検査対象物の異常状態部位からの放出エネルギーとして「熱エネルギー」が放出される形態であれば、放出エネルギー検出部としては、サーモパイルや熱電対アレイなどを用いた構成とする。
具体的には、複合材料で構成された容器を検査対象とし、当該複合材料中の内部欠陥や剥離を検出すべき検査対象部位として検査する形態が例示できる。この場合、当該検査対象部位が検査対象物となる。例えば、この検査対象部位に放出する光エネルギーとしては、近赤外光線を設定し、検出する放出エネルギーとして「熱エネルギー」を設定する。
この場合、検査対象部位に傷、剥離、変質などの状態変化が無ければ、光エネルギーがそのまま反射され、なんら熱エネルギーは発生しない。しかし、検査対象部位に、内部欠陥や剥離などがあれば、その部位に照射された光エネルギーが熱エネルギーに変換され、熱エネルギーとして外部へ放出される。そのため、この熱エネルギーの有無を検出することにより、検査対象部位に傷、剥離、変質などの状態変化があるかどうか、検査を行うことができる。
なお、本発明は、容器Wの内面が、光源から照射される光エネルギーまたは励起光の波長成分に対して、反射率の高い材質で構成されている場合に好適である。ここで言う「反射率の高い材質」とは、容器本体及び内面が金属の場合、或いは、容器本体が非金属であるが内面が金属コーティングされており、これらの内面が光沢のある表面状態であることを意味する。例えば、容器Wの内面の表面粗さがRa1.6μm以下の金属表面が例示できる。或いは、ヘアラインなどの一方向に粗さのある材料であれば、表面粗さRa1.6μm以上であっても、一方の反射率は低いが、他方の反射率が高くなる場合もあるため、光沢のある金属表面に含まれる。このような表面粗さ場合、容器Wの内面は、光の反射率が高く鏡面に近くなるため、従来の技術では検査対象物を抽出して検査することが困難であった。しかし、本発明を適用すれば、励起光成分の光の波長と、撮像する光の波長とが異なるため、ハレーションや輝点などの影響を受けず、検査対象物を検出しやすくなる。
1 検査装置
1b 検査装置
1c 検査装置
2 光エネルギー照射部
2A 照明部
3 放出エネルギー検出部
3A 撮像部
4 検査部
5 位置角度調節部
5 位置角度調節部
20 励起光照射部
21 UV照明手段
22 フィルタ(紫外光通過)
23 励起光
23a〜c、23h〜k 光束(励起光の一部)
24a〜c、23h〜k 反射光
30 蛍光撮像部
31 撮像素子
32 撮像カメラ
33 レンズ
34 フィルタ(蛍光成分通過)
35 蛍光発光成分の光
37 撮像画角
38 撮像される光
40 画像処理ユニット
51 連結部材
52 載置台
52g 位置決めガイド
53 回転機構
53a 回転機構
53c 防塵カバー
54 移動機構(上下方向)
55 装置フレーム
F 被写界深度
F1 稜線(近方側合焦面)
F2 稜線(遠方側合焦面)
R1 検査対象領域
R2 検査対象領域
R3 検査対象領域
R1’ トリミングされた検査対象領域
W 略直方体形の容器(容器の一類型)
Ws1〜Ws4 容器Wの側板内面
Wt 容器Wの天板内面
Wb 容器Wの底板内面
X 異物(検査対象物の一類型)

Claims (6)

  1. 内側空間を有する物体の内面の検査対象物を検査する検査装置であって、
    前記物体の内面に向けて光エネルギーを照射する光源と、
    前記光エネルギーの照射によって前記検査対象物でエネルギー変換されて放出された放
    出エネルギーを検出する検出部と、
    前記検出部において検出された前記放出エネルギーの放出位置、及び放出エネルギーに
    基づいて、前記検査対象物の状態を検査する検査部とを備え、
    前記光エネルギーの照射部と、前記放出エネルギーを検出する検出部とが、前記内側空間を有する物体の内面に対して傾斜角度を設定して配置されている、検査装置。
  2. 内側空間を有する物体の内面に付着した異物を検査する検査装置であって、
    前記物体の内面に向けて励起光を照射する光源と、
    前記励起光の照射によって前記異物で発光した蛍光の蛍光像を撮影する撮像部と、
    前記撮像部で撮影した蛍光像から、前記物体の内面に付着した異物を検出する異物検査部とを備え、
    少なくとも前記物体の内面は、励起光の照射によって蛍光を発光しない材料で構成され
    ており、
    前記異物は、励起光の照射によって蛍光を発光する材料を含み、
    前記励起光の照射部と、前記撮像部とが、前記内側空間を有する物体の内面に対して傾斜角度を設定して配置されている、検査装置。
  3. 前記光源から照射される前記光エネルギー又は前記励起光が、当該光源から照射されて前記物体の内面で反射した光が、前記放出エネルギーを検出する検出部で検出される角度範囲又は前記撮像部にて設定された検査対象領域を撮像する画角よりも外側に向けて反射するように、前記光源が配置されている
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記検査部または前記異物検査部には、検査対象とする領域をトリミング処理する、トリミング処理部を備えたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の検査装置。
  5. 前記光源と、前記放出エネルギーを検出する検出部又は前記撮像部とが、共通する連結部材に取り付けられており、
    前記物体の内面に対して前記連結部材を前記物体の内面の円周方向に相対的に回転させる回転機構を備え、
    前記回転機構が前記物体の外側に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の検査装置。
  6. 前記光源と、前記放出エネルギーを検出する検出部又は前記撮像部とが、共通する連結部材に取り付けられており、
    前記物体の内面に対して前記連結部材を前記物体の内面の前記円周方向と直交する方向に相対的に移動させる移動機構を備え、
    前記移動機構が前記物体の外側に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の検査装置。
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