JP2016160960A - ガスケット及びこれを備える医療用電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】パルスオキシメータ、ホルタ心電計、医療用テレメータ等の携帯可能な医療用電子機器に適用して、小型化されても簡単な構成で防水性(防滴性)の向上を図ることができるとともに、ガスケットのみの交換を行うこと。
【解決手段】ガスケットは、互いに組み付けられる2つの部材の合わせ部のうち一方の部材の合わせ部において他方の部材側に突設された壁部と平行な方向で隣接して配置され、前記他方の合わせ部との間で圧接挟持されるガスケット本体と、前記ガスケット本体において、前記圧接挟持される方向に位置する部位とは異なる部位から、前記壁部側に突出して設けられ、且つ、前記壁部の凹部に内嵌して前記ガスケット本体を前記壁部に隣接する位置で支持する嵌合片と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ガスケット及びこれを備える医療用電子機器に関する。
従来、一般的な防水仕様の電子機器では、防水対象となる密閉箇所、例えば、それぞれ箱状に形成される上下筐体の開口部同士の間に、ガスケット(Oリング)を挟み込むことで筐体内部を防水する構造が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1では、ガスケットは、上下筐体とは別体で構成し、上下筐体の開口部間で挟み込むように組み付けられている。この構造では、ガスケットは、上下筐体の開口部同士(つまり、合わせ部)に沿って配置して単に挟み込むようにして取り付けられるので、組立の際に配置箇所(上下筐体のうちの一方の開口部)から脱落しやすい。よって、ガスケットを取り付けて防水する構造を容易に組み立てることができるように様々な技術が知られている。
例えば、特許文献2に示すシリンダヘッドとヘッドカバーとの間をガスケットで防水する構造では、シリンダヘッド及びヘッドカバーの一方において、ガスケットを挟み込む位置とは異なる位置に、ガスケットを挟み込む方向と平行に突出する突起を形成している。そして、シリンダヘッドとヘッドカバー間にガスケット本体を配置した状態で、突起に、ガスケット本体から延びるアーム部の先端を差し込むことでガスケット本体を所定位置に位置させた状態を保持している。これにより、組み立て時においてもガスケットが取り付け箇所から脱落すること無く、シリンダヘッドとヘッドカバーとを容易に密閉している。
ところで、小型化が図られる電子機器の筐体にガスケットを用いて防水する場合、例えば、電池収容部と蓋体との間にガスケットを設ける場合、ガスケット自体の小型化が必要になる。このため、特許文献2に示すガスケットのように、シリンダヘッドとヘッドカバーとの間を防水するといった大きな防水対象となる部位に対応したガスケット形状は適用できない。
これに対して、小型化された筐体に適用できる防水構造としては、図1に示す構造のものが知られている。図1は、従来のガスケットを用いた防水構造(合わせ部分の構造)を模式的に示す断面図である。例えば、スマートフォンにおいて電池収納部を閉塞する電池蓋の構成では、防水対象となる部材(例えば、上下筐体)のうちの一方の部材(ここでは下筐体)を樹脂成型品とし、この樹脂成形品において防水対象となる部位1に、二色成型やインサート成型によってガスケット3を融着保持した構造が知られている(図1A参照)。これにより、ガスケット3に、防水対象となる他方(上筐体)の部位2を押圧しつつ、上下筐体間(図1Aでは下筐体と上筐体との合わせた部位1、2間)の防水性を確保する。
また、図1B〜図1Dに示すように、防水対象となる上下筐体の部位のうち一方の部位1a、1b、1cに、ガスケット3aを配置する溝部4、4a、4bを設ける構成が知られている。防水対象となる一方の部位1a、1b、1cの形状に対応して、防水対象となる他方の部位2a、2b、2cが形成される。これらの構造では、一方の部位1a、1b、1cの溝部4、4a、4b内に配置したガスケット3aを、他方の部位2a、2b、2cで押し潰して挟み込むようにして、ガスケット3aを配置箇所から脱落させることなく、一方の部位1a、1b、1cと他方の部位2a、2b、2cとを接合でき、これにより部位間の気密性の向上が図られている。
特許第2723837号公報 特許第5300140号公報
しかしながら、従来のガスケットを用いた防水構造では、図1Aに示すように、ガスケット(Oリング)を上下筐体の一方に一体成形した場合、経年劣化によりガスケットのみを交換しようとしても、ガスケットのみの交換を行うことができない。
また、図1Bに示すように、防水対象となる部位1a、2aのうちの一方の部位1aに、他方の部位2aを合わせる方向とは異なる方向に開口したガスケット3a用の溝部4を形成する場合、溝部4を有する部位1aは複雑な形状になり、この部位を成形する金型も複雑になり、コストがかかることになる。
また、図1Bに示す構成は勿論のこと、図1C及び図1Dに示すように、気密性を高めるために、防水対象となる部位1a、2aの一方の部位1a(例えば、上下筐体の一方の筐体)の溝部4、4a、4bの幅を狭くした場合、溝部4、4a、4bにガスケット3aが嵌め込みにくくなり組み立てが困難になる。また、ガスケット3、3aは、一般的に、環状である等の閉じた形状の弾性変形可能な弾性体(例えば、ゴム成形品)である場合、公差、寸法ばらつきが大きい。これにより、箱状に形成される上下筐体の開口部を、図1B〜図1Dに示す構造とした際に、一方の筐体の開口部(一方の部位1a)の枠状の溝部4、4a、4bに嵌め込むときに、溝部4、4a、4bの周長に対して設定した寸法よりも短い場合は、必要以上に伸ばして嵌め込むので嵌めにくい。また、ガスケットの周長が枠状の溝部4、4a、4bに対して設定した寸法よりも長い場合は、余り(余長)が発生し、一層嵌め込みにくくなるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、特に、パルスオキシメータ、ホルタ心電計、医療用テレメータ等の携帯可能な可搬型の医療用電子機器に適用でき、小型化されても簡単な構成で防水性(防滴性)の向上を図ることができるとともに、ガスケットのみの交換を行う事ができるガスケット及び医療用電子機器を提供することを目的とする。
本発明のガスケットの一つの態様は、
互いに組み付けられる2つの部材の合わせ部のうち一方の部材の合わせ部において他方の部材側に突設された壁部に隣接して配置され、前記他方の合わせ部との間で圧接挟持されるガスケット本体と、
前記ガスケット本体において、前記圧接挟持される方向に位置する部位とは異なる部位から、前記壁部側に突出して設けられ、且つ、前記壁部の凹部に内嵌して前記ガスケット本体を前記壁部に隣接する位置で支持する嵌合片と、
を有する構成を採る。
本発明の医療用電子機器の一つの態様は、
上記構成のガスケットを介して防水される在宅医療用電子機器であって、
箱状の第1筐体と、
前記第1筐体に前記ガスケットを介して組み付けられる箱状或いは蓋状の第2筐体と、
を有し、
前記第1筐体及び第2筐体の合わせ部のうち、一方の筐体の合わせ部に、内部空間を囲むように環状の装着溝が形成されるとともに、前記装着溝を形成する一対の対向壁のうちの一方の壁部に凹部が形成され、
前記ガスケットは、前記嵌合片を前記壁部の凹部に内嵌させつつ、且つ、前記装着溝に装着した前記ガスケット本体を前記他方の筐体の合わせ部との間で圧接押圧させた状態で、前記第1筐体及び第2筐体間に介設されている構成を採る。
本発明によれば、在宅医療用電子機器に適用でき、小型化されても簡単な構成で防水性(防滴性)の向上を図ることができるとともに、ガスケットのみの交換を行う事ができる。
従来のガスケットを用いた防水構造を模式的に示す断面図 本発明に係る一実施の形態のガスケットの説明に供する医療用電子機器を示す外観図 同医療用電子機器の要部構成を示す断面図 本発明に係る一実施の形態のガスケットを装着した上ケースを裏側から見た図 図4に示すA部分の部分拡大図 本発明に係る一実施の形態のガスケットを上ケースから外した状態を示す斜視図 ガスケットの取り付け状態を示すネジ穴部分の断面図 壁部に沿って配置されるガスケットの変形例を模式的に示す平面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明に係る一実施の形態のガスケットの説明に供する医療用電子機器を示す外観図であり、図3は、本発明に係る一実施の形態のガスケットの説明に供する医療用電子機器の断面図である。
図2に示す医療用電子機器10は、本発明に係る一実施の形態のガスケット(図3参照)を有する電子機器であり、ここでは、光によって非観血的に動脈血酸素飽和度(SpO)を計測するための医療用電子機器としてのパルスオキシメータ10とする。医療用電子機器は、在宅医療用電子機器であってもよく、水回り設備周辺でも使用可能である。
パルスオキシメータ10は、指先などの所定部位から光を用いて生体信号を取得するプローブ部と、取得された生体信号を処理して動脈血酸素飽和度の測定および記録を行う本体部と、バッテリとを有し、指先に装着可能に構成されている。
パルスオキシメータ10は、クリップ状の形状を有しており、上部筐体20、下部筐体30を有し、これらは、図示しないヒンジ部により開閉可能に接続されている。
上部筐体20と下部筐体30とは、通常状態では、ヒンジ部を介して閉じる方向に付勢されている。これにより、パルスオキシメータ10は、上部筐体20と下部筐体30との間の指挿入口12に矢印D2の方向で挿入された被検者の指Mを、適度な力で挟み込むことができる。
上部筐体20及び下部筐体30によりプローブ部が構成される。プローブ部としては、図示しないが、装着部位に向けて例えば赤色光又は赤外光を発光する発光素子(例えば発光ダイオード)と、装着部位を透過し又は装着部位から反射した光を検出する受光素子(例えばフォトダイオード)とを有する。
また、パルスオキシメータ10は、透過光又は反射光の検出信号を用いて動脈血酸素飽和度の計測処理を行う信号処理回路を内部に有し、この回路において、動脈血の脈拍に同期する光検出レベルの変動を赤色光の場合と赤外光の場合とで対比し、その比から動脈血酸素飽和度を算出する。
図3に示すように、上部筐体20及び下部筐体30は、中空であり、中空の内部に、それぞれプローブ部及び本体部を構成する各構成要素61、62を収容する。
上部筐体20及び下部筐体30は、それぞれガスケット50、50Aを介して、内部を閉塞して気密性を高めて、防滴性を備えるように構成されている。
上部筐体20は、上ケース22と、下ケース24との間にガスケット50を挟み、上下ケース22、24でガスケット50を圧接挟持して止着(ここではネジ60によるネジ止め)することにより構成される。また、下部筐体30は、上ケース32と、下ケース34との間に、ガスケット50と同様に形成されるガスケット50Aを挟み、ガスケット50Aを圧接挟持して止着(ここではネジ60によるネジ止め)することにより構成される。なお、下部筐体30においてガスケット50Aを用いた構造は、上部筐体20においてガスケット50を用いた構造と同様である。よって、上部筐体20の構造のみ説明し、下部筐体30の構造については省略する。
図4は、本発明に係る一実施の形態のガスケット50を装着した上ケース22を裏側から見た図であり、図5は、図4に示すA部分の部分拡大図である。
図4に示す上ケース22は箱状に形成され、下ケース24(図2及び3参照)との合わせ部である開口縁部221には、ガスケット50のガスケット本体52が装着される溝部(装着溝)223が設けられている。なお、溝部223には、ガスケット本体52が装着された状態で、下ケース24側の合わせ部である開口縁部241に形成された矩形枠状の突条部246(図7参照)が挿入される。
開口縁部221は、上ケース22において矩形状の表面部22aの外周から垂直に突出する周壁部22bの突端部(パルスオキシメータ10としては上部筐体20の下端部に相当する)である。開口縁部221は、下ケース24の開口縁部241(合わせ部に相当する、図7参照)とは対応した形状に構成される。上ケース22と下ケース24は、互いの合わせ部(開口縁部221と下ケース側の開口縁部)において、ガスケット50を介して、中空の内部の気密性を向上させた状態で組み付けられる。
ここでガスケット50について説明する。
図6は、本発明に係る一実施の形態のガスケット50を上ケース22から外した状態を示す斜視図である。
図4〜図5に示すガスケット50は、環状のガスケット本体52と、ガスケット本体52に突設される嵌合片部(係合片部)54と、掛止部(係合片部)56と、を有する。
ガスケット50は、弾性変形可能に形成されており、ガスケット本体52は、上ケース22と下ケース24との合わせ部の間(ここでは、溝部223内)に配設され、上ケース22の内部を囲むように構成される。
図7は、ガスケット50の取り付け状態を示すネジ穴部分の断面図である。
図4〜図7に示すガスケット本体52は、互いに組み付けられる上下ケース22、24の合わせ部のうち上ケース22の合わせ部(開口縁部221であり詳細には周壁部22bの突端部)に、合わせ方向に突設された壁部221aに隣接して配置される。壁部221aについては後述する。
ガスケット本体52は、ここでは円形断面を有し、上ケース22の開口縁に沿う円環状に形成されている。ガスケット本体52は矩形枠状に形成されてもよい。ガスケット本体52は、上下ケース22、24間で上下ケース22、24の合わせ部(具体的には、溝部223と突条部246)により開口部を囲む環状(ここでは矩形枠状)部分で全面的にほぼ均等に潰されて気密性を確保する。図7では、破線で潰れる前のガスケット本体52を示す。これによりガスケット本体52は、上下ケース22、24との間で圧接挟持された状態になる。
嵌合片部54は、ガスケット本体52において、上下ケース22、24により圧接挟持される方向に位置する部位とは異なる部位から、壁部221a側に突出して設けられている。嵌合片部54は、壁部221aの嵌合溝部(凹部)225に内嵌してガスケット本体52を壁部221aに隣接する位置に位置決めして支持する。
壁部221aは、図4〜図7に示すように、溝部223を仕切る対向壁部のうち一方(内側)の対向壁部を構成する。壁部221aは、上ケース22の開口縁部221において、開口縁部221に沿って矩形枠状に設けられている。この壁部221aと、当該壁部221aと対向する壁部とによって、溝部223は、上ケース22において開口部を囲む周壁部22bの突端部に、当該開口部を囲むように形成されている。なお、この周壁部の突端部(開口縁部221)が、下ケース24の矩形枠状の開口縁部と合わさる合わせ部を構成する。
開口縁部221には、下ケース24を上ケース22に組み付けて固定するためのねじ穴27が形成されている。このネジ穴27に挿入されたネジ60(図3及び図7参照)により、上下ケース22、24同士は固定されている。
図4及び図5に示すように、ネジ穴27近傍において溝部223を構成する壁部221aの一部は、開口縁部221において、ネジ穴27を避けるように上ケース22の内側に向かって壁の厚み方向に後退させて凹状に形成された湾曲壁部2211である。これにより、壁部221aは、開口縁部221において、湾曲壁部2211によって、ネジ穴27を囲む部分(ネジ穴形成部分)をアルコーブ状に構成している。
これにより、ネジ60を介して上下ケース22、24を組み付ける場合でも、上下ケース22、24の固定する箇所(ネジ穴形成部分)は、ガスケット50の外周に位置することになるので、ガスケット50内側の気密性を確保できる。
また、壁部221aにおいて凹状に湾曲する湾曲壁部2211には、合わせ方向(下ケース24方向)に開口し、且つ、壁部の厚み方向に貫通する凹状の嵌合溝部(凹部)225が形成されている。
嵌合溝部225には、ガスケット50の嵌合片部54が弾性変形しつつ挿入されている。これにより、ガスケット本体52は、溝部223内で壁部221aに沿った位置に位置するように支持される。また、嵌合溝部225内に配置される嵌合片部54は、壁部221aを厚み方向で挿通し、嵌合片部54の先端に形成された掛止部56で壁部221a(湾曲壁部2211)の裏面に掛止している。これにより、掛止部56は、嵌合片部54がガスケット本体52側、つまり、壁部221aの外側に抜けないようにする抜け止めとして機能する。掛止部56は、嵌合片部54とともに、壁部211aに係合することでガスケット本体52を配置位置(壁部211aに隣接する配置位置)で位置決めして支持する係合片部を構成する。また、掛止部56に凹部を設けて、凹部に治具を引っ掛けて、掛止部56を壁部221aの裏面に位置させる際にその作業が容易になる。また、掛止部56には貫通孔が形成されていないので、その成形を行いやすい。
上部筐体20の組み立ては、先ず、上部筐体20を構成する上下ケース22、24の内部にそれぞれ、プローブ部及び本体部の構成要素61、62を適宜組み付ける。
一方、上ケース22の溝部223にガスケット50を装着する。このとき、ガスケット本体52を溝部223内に嵌め込んで配置して、嵌合片部54を壁部221aの嵌合溝部225内に押し込んで嵌合させつつ、掛止部56を壁部221aの裏面(上ケース22の内側の面)側に突出するように位置させる。嵌合片部54の嵌合溝部225内への嵌合は、ガスケット本体52を溝部223に嵌め込み、掛止部56を、壁部221aの裏面側に引っ張って、嵌合片部54を嵌合溝部225上に位置させて押し込むことで行ってよい。
この状態では、嵌合片部54が弾性変形して嵌合片部54の延在方向に収縮しようとしても、掛止部56が壁部221aの裏面に掛止される。これにより、嵌合片部54が、嵌合溝部225から抜けないように、つまり、ガスケット本体52側(壁部221aの外側)に抜けないように規制される。また、掛止部56で壁部221aの裏面に掛止された嵌合片部54は、弾性変形することにより、ガスケット本体52を壁部221aの内側に引っ張るガスケット本体52を、溝部223内で溝部223の対向壁部の一方を構成する壁部221aに沿って位置するように支持する。
これにより、ガスケット50は、上ケース22の周壁部22bの突端部(開口縁部221)において、溝部223内に保持された状態になる。そして、上ケース22に下ケース24を組み付ける。このとき、ガスケット50は、嵌合片部54と嵌合溝部225と嵌合によって、配置位置に保持された状態となっている。よって、溝部223から脱落することなく、ガスケット50のガスケット本体52を上ケース22と下ケース24により圧接挟持させることができる。すなわち、組立時において、ガスケット50が配置位置から脱落しないように、配置位置にまず載置した状態で組み立てるといった組み立ての際の方向が制約されることがない。そして、ネジ穴27にネジ60を挿入して締め付けることで、上下ケース22、24間でガスケット本体52の全体を、上下ケース22、24の合わせ方向で圧接して、全体的に均一に潰して変形させつつ、上下ケース22、24同士を組み付けることができる。ガスケット50Aもガスケット50と同様に下部筐体30を構成する下ケース24及び上ケース22間に介装されて上下ケース22、24を密閉した状態で組み付けることができる。
このように、本実施の形態のガスケット50は、嵌合片部54を介して、ガスケット本体52が溝部223内で所定の位置で保持されるため、ガスケット50を圧接挟持させた状態で上部筐体20を構成する上下ケース22、24の組み付けを容易に行うことができる。この構成では、ガスケット50を上下ケース22、24の一方に2色成形で一体化させる必要がないため、2色成形する際の上下ケース22、24とガスケット50の相性の良い材料を選択する必要がない。また、個別成形よりもコストがかかる2色成形のための金型を用意する必要がない。
また、上部筐体20において、ネジ穴27近傍では、ネジ穴27よりも上ケース22の内側に位置する壁部221aの一部を内側に凹ませることで側方に開口する凹状(湾曲壁部2211に相当)に形成している。
このため、その機能上、上下ケース22、24の両部材間に渡って配置されるネジ穴27から、ガスケット50で気密した上下ケース22、24の内部への水の浸入を防止できる。
このように、本実施の形態によれば、医療用電子機器として、小型化されても簡単な構成で簡易な防水性(防滴性)の向上を図ることができるとともに、ガスケット50、50Aのみの交換を行う事ができる。
また、上ケース22において開口の周囲に位置する溝部223にガスケット本体52を配置する際において、ガスケットが閉じた形状であれば、従来構成では、成形の際の公差やバラツキなどによって、ガスケット本体52の寸法が対応せず、必要以上に引っ張ったり、また,余長分を無理に押し込んだりして、配置位置の形状を合わせて嵌め込む作業が必要とあり嵌め込みが困難であった。特に、余長が発生する場合、本実施の形態では、周部に沿って形成される溝部223対向壁部のうち内側壁部の一部に、凹状部分(湾曲壁部2211)を形成しているので、この凹状の壁部である湾曲壁部2211に沿って、ガスケット本体52を配置できる。これにより、ガスケット50における枠状又は環状のガスケット本体52の余剰分を吸収でき、好適に装着できる。また、凹状部分である湾曲壁部2211は、ネジ穴27を避けるようにして、内側に凹むように形成されているので、ネジ60によりガスケット50を挟んで上下ケース22、24を固定する場合でも、ネジ穴27を介して上部筐体20の内部に水が浸入することがない。
なお、本実施の形態では、ガスケット50における掛止部56は、ネジ穴27回りの2つの嵌合溝部225に嵌合する2つの嵌合片部54の先端にそれぞれ形成された構成としたが、これに限らず、壁部221aに掛止できればどのように形成されてもよい。例えば、掛止部56自体を嵌合溝部225の幅よりも大きな外形を有する角柱体に形成してもよい。また、図5に示す2つの掛止部56同士を繋ぎ、この繋いだ部分で、湾曲壁部2211における嵌合溝部225間の円弧状部分の裏面側に掛止する構成としてもよい。
また、ガスケット50は、防水箇所を組み立てる際に、防水箇所となる合わせ部の一方に形成された壁部221aに隣接して位置する様に、壁部221aに係合する構成であればどのように構成されてよい。図8は、壁部221aに沿って配置されるガスケットの変形例を模式的に示す平面図である。
図8に示すガスケット50Aでは、ガスケット50と同様のガスケット本体52を有し、係合片部の構成のみ異なる。よって、以下では、ガスケット50の構成要素と同様の構成要素については同符号同名称を付して説明は省略する。
ガスケット50Aは、ガスケット本体52と、ガスケット本体52に一体に形成され、且つ、ガスケット52が圧接挟持される方向に位置する部位とは異なる部位から突出する弾性片部54Aと、弾性片部54Aの突端に形成された掛止部(頭部)56Aとを有する。
弾性片部54Aは、ガスケット本体52から壁部221a側に突出して設けられており、壁部221aの凹部に位置する。
弾性片部54Aの突出方向の長さLは、配置される嵌合溝部(凹部)225を有する壁部211aの厚みTよりも短い。
弾性片部54Aは、弾性変形して掛止部56Aを壁部221aの嵌合溝部(凹部)225において壁部221aの裏面の開口縁に掛止させる。なお、ガスケット本体52、掛止部56Aも弾性片部(弾性変形部)54Aとともにガスケット50Aとして一体成形されているので、いずれも弾性変形可能となっている。
掛止部56Aは、壁部221aの裏面(上ケース22の内側の面)側に突出して配置され、壁部221aの裏面の開口幅よりも大きく形成されている。掛止部56Aは、弾性片部54Aの弾性変形により、壁部221aの裏面に掛止しつつ壁部221aに取り付けられる。すなわち、掛止部56Aと、ガスケット本体52とで壁211aを挟持した状態となり、これにより、掛止部56A及び弾性変形部54Aは、ガスケット本体52を、壁部211aに沿った配置箇所(ここでは、圧接挟持される箇所であり、具体的には、嵌合溝部(凹部)225内であり、突条部246との間)に圧接される位置)に位置決めした状態で支持する。
掛止部56Aは、弾性片部54Aとともに、ガスケット本体52を壁部221aに隣接する配置位置で位置決めして支持する係合片部を構成する。このガスケット50Aによれば、ガスケット50と同様の効果を得ることができ、更に、ガスケット50の嵌合片部54に相当する伸縮片部54Aを、凹部225内に内嵌させる構成としていない。これにより、ガスケット本体52の位置決めのための嵌合強度を確保するために、凹部225と、この凹部225内の部材との嵌合を確保する必要が無く、ガスケット50よりも搭載スペースを小さくできる。
本実施の形態では、医療用電子機器として、パルスオキシメータを適用して説明したが、これに限らず、可搬型の医療用電子機器であれば、どのような機器に適用しても良い。つまり、ホルタ心電計、医療用テレメータ等の患者が携帯可能な医療用電子機器は勿論のこと、医療従事者が携帯する機器に適用してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明に係る医療用電子機器は、パルスオキシメータ、ホルタ心電計,医療用テレメータ等の携帯可能な可搬型の医療用電子機器に適用して、小型化されても簡単な構成で防水性(防滴性)の向上を図ることができるとともに、ガスケットのみの交換を行う事ができる。
10 パルスオキシメータ(医療用電子機器)
12 指挿入口
20 上部筐体
22、32 上ケース
22a 表面部
22b 周壁部
24、34 下ケース
27 ネジ穴
30 下部筐体
50、50A ガスケット
52 ガスケット本体
54 嵌合片部(嵌合片)
54A 弾性片部(弾性変形部)
56、56A 掛止部
60 ネジ
221、241 開口縁部(合わせ部)
221a 壁部
223 溝部(装着溝)
225 嵌合溝部(凹部)
246 突条部
2211 湾曲壁部

Claims (8)

  1. 互いに組み付けられる2つの部材の合わせ部のうち一方の部材の合わせ部において他方の部材側に突設された壁部と平行な方向で隣接して配置され、前記他方の合わせ部との間で圧接挟持されるガスケット本体と、
    前記ガスケット本体において、前記圧接挟持される方向に位置する部位とは異なる部位から、前記壁部側に突出して設けられ、且つ、前記壁部の凹部に係合して、前記ガスケット本体を前記壁部に隣接する配置位置で位置決めして支持する係合片部と、
    を有する、
    ガスケット。
  2. 前記係合片部は、前記壁部の凹部に内嵌して、前記ガスケット本体を前記配置位置で支持する嵌合片を有する、
    請求項1記載のガスケット。
  3. 前記係合片部は、
    前記壁部の凹部の開口幅よりも大きい頭部と、
    前記頭部と前記ガスケット本体との間に介設され、前記凹部内に配置されるとともに、弾性変形して前記頭部を前記壁部の凹部の開口の裏面に掛止させる弾性片部と、
    を有する、
    請求項1記載のガスケット。
  4. 前記ガスケット本体は環状である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のガスケット。
  5. 前記嵌合片の先端には、前記壁部の凹部開口幅よりも少なくとも外形の一部が大きい抜け止め部が形成されている、
    請求項2記載のガスケット。
  6. 前記ガスケット本体は円形断面を有する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のガスケット。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のガスケットを介して防水される医療用電子機器であって、
    箱状の第1筐体と、
    前記第1筐体に前記ガスケットを介して組み付けられる箱状或いは蓋状の第2筐体と、
    を有し、
    前記第1筐体及び第2筐体の合わせ部のうち、一方の筐体の合わせ部に、内部空間を囲むように環状の装着溝が形成されるとともに、前記装着溝を形成する一対の対向壁のうちの一方の壁部に凹部が形成され、
    前記ガスケットは、前記嵌合片を前記壁部の凹部に内嵌させつつ、且つ、前記装着溝に装着した前記ガスケット本体を前記他方の筐体の合わせ部との間で圧接押圧させた状態で、前記第1筐体及び第2筐体間に介設されている、
    医療用電子機器。
  8. 前記第1筐体及び第2筐体の合わせ部の一方の筐体の合わせ部には、前記壁部の一部が内側に凹む凹状壁部を有し、
    前記凹状壁部で囲まれる領域には、前記第1筐体及び第2筐体を止着する止着部材が取り付けられる、
    請求項7記載の医療用電子機器。
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