JP2016160839A - 携帯型作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】できるだけ少ない部品点数で、粉塵を十分に分離してエンジンの耐久性を向上させると共に、エアフィルタのメンテナンスサイクルを長くする。【解決手段】エアフィルタ18よりも上流に断面円形のサイクロン式分離装置11を配置し、主通路9からずれた位置の分岐空気取入口10からサイクロン式分離装置11へ延びる導入通路12を設ける。導入通路12のサイクロン式分離装置11の手前に、導入通路12に導入された空気の少なくとも一部が流動する余剰空間13を形成する。この余剰空間13においてサイクロン式分離装置11における旋回流の起点を発生させる。【選択図】図5

Description

本発明は、動力源としてエンジンを有する携帯型作業機に関する。
従来より、カットオフソーやエンジンカッターと呼ばれるコンクリートの塊などを切断する携帯型作業機が知られている。エンジンカッターでは、特にコンクリートなど粉塵を発生しやすいものを切断するにつれてエンジン用エアクリーナが目詰まりしてエンジンのパワーダウンが起こって作業性が低下したり、エンジン内部に粉塵が侵入して故障したりする問題がある。
例えば、特許文献1のようにエンジンにより回転駆動するファンと、このファンの周囲に設けられた第1ボリュートと、この第1ボリュートの内側又は外側に設けられた第2ボリュートとを備えた携帯型作業機が知られている。この携帯型作業機では、ファンの表裏面のうちの一方の面には第1ボリュートに対応した第1フィンが設けられ、他方の面には第2ボリュートに対応した第2フィンが設けられ、第1ボリュートは、第1フィンで吸引された空気をエンジン冷却用の冷却空気として噴出可能に設けられ、第2ボリュートの内周寄りの領域は、エンジンの吸気用流路と連通し、外周寄りの領域は前記エンジンの周囲に開放している。そして、第2ボリュートの下流側の吸気流路途中にはサイクロン型の遠心分離部が設けられている。この携帯型作業機では、第2ボリュートで1段目の遠心分離が行われ、下流側の遠心分離部で2段目の遠心分離が行われる。これにより、エンジンに供給される空気をより一層清浄化でき、エアクリーナでの負担を大幅に軽減できる。
特開2007−46586号公報
しかしながら、特許文献1のような2段階の粉塵の分離だけでは粉塵の浄化は十分ではなく、相変わらず、早期にフィルタを交換しなければならないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、できるだけ少ない部品点数で、粉塵を十分に分離してエンジンの耐久性を向上させると共に、エアフィルタのメンテナンスサイクルを長くすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、遠心ファンからエアフィルタに向かう通路において粉塵を効果的に分離できるようにした。
具体的には、第1の発明では、動力源としてエンジンを有する携帯型作業機を前提とし、
上記携帯型作業機は、
上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えている。
そして、上記導入通路の上記サイクロン式分離装置の手前には、該導入通路に導入された空気の少なくとも一部が流動する余剰空間が形成されており、
上記余剰空間において上記サイクロン式分離装置における旋回流の起点が発生するように構成されている。
上記の構成によると、遠心ファンの作用により粉塵を少なくされた空気が流れ込むときに、サイクロン式分離装置の手前に設けた余剰空間において、その後のサイクロン式分離装置内で発生させる旋回流の起点を生じさせることで、余剰空間がない場合に比べてサイクロン式分離装置内の旋回流が早い段階で発生し、その後も滑らかにサイクロン式分離装置内で空気が旋回する。このように、余剰空間が旋回流の助走のための空間のような役割を果たすので、短い距離で適切な旋回の回数が得られる。これにより、サイクロン式分離装置内で粉塵が効果的に分離される。
第2の発明では、第1の発明において、
上記余剰空間は、上記導入通路から上記サイクロン式分離装置に向かう通路における、上記サイクロン式分離装置の入口に対して該サイクロン式分離装置の軸方向反対側に膨らむことで形成されている。
上記の構成によると、適切な位置に旋回流の起点が発生し、サイクロン式分離装置内で粉塵が効果的に分離される。
第3の発明では、上記前提の携帯型作業機は、第1の発明と同様に
上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
上記導入通路は、上記サイクロン式分離装置の軸方向から見たときに、該サイクロン式分離装置の接線方向に延びて該サイクロン式分離装置に連続する直線部と、該直線部に連続して回り込むように湾曲する湾曲部とを備えている。
すなわち、サイクロン式分離装置に、その接線方向から空気を送り込むことで、サイクロン式分離装置内に旋回流を起こすことができるが、従来のように接線方向から空気を送り込むだけでは、サイクロン式分離装置へ接続される入口通路のサイズを大きくしすぎると、旋回流を阻害してしまう。しかし、上記の構成によると、遠心ファンの作用により粉塵を少なくされた空気が流れ込むときに、湾曲部で回り込んできた空気が滑らかに直線部に流れ込む。直線部を設けることで、直線部がない湾曲しただけの導入通路に比べてサイクロン式分離装置の半径方向外側へ導入通路を広げることができ、結果として旋回流を阻害することなく、通路面積を大きくすることができる。これにより、通路面積が小さいものに比べてより滑らかに空気を送り込ことができるので、サイクロン式分離装置内で粉塵が効果的に分離される。また、通路面積を大きく取れる効果として、通気抵抗を小さくすることができるためエンジン性能にほとんど影響を与えることなく分離効果が得られる。
第4の発明では、上記前提の携帯型作業機は、第1の発明と同様に
上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
上記サイクロン式分離装置は、上記遠心ファンの上方に配置され、該遠心ファンの回転軸の軸方向に延びており、該軸方向から見たときに、上記導入通路は、上記サイクロン式分離装置への入口に対し、該入口の接線方向に対して鋭角の方向に延びている。
上記の構成によると、導入通路を分岐空気取入口から上方に延びるサイクロン式分離装置に対して鋭角に延びるように設けることで、遠心ファンの作用により粉塵を少なくされた空気が流れ込むときに、接線方向からまっすぐ流れ込む場合に比べて通路面積を広くしても旋回流の発生を阻害しにくい。しかも、鋭角としたことで、軸方向から見たときに、サイクロン式分離装置がより遠心ファンの中心線に近付くので、携帯型作業機をコンパクトな構造とすることができる。
第5の発明では、上記前提の携帯型作業機は、第1の発明と同様に
上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
上記サイクロン式分離装置における出口手前側には、該サイクロン式分離装置の内径よりも内径の小さい出口側筒状部が設けられており、該出口側筒状部の半径方向外側には、上記遠心ファンからの冷却風がエンジンの発熱部を通過する経路に連通する引込貫通孔が形成され、該引込貫通孔から上記サイクロン式分離装置のサイクロン内周面に押し付けられた空気の少なくとも一部が上記エンジンの発熱部を通過する経路側へ引き込まれるように構成されている。
上記の構成によると、サイクロン式分離装置内では、旋回流による遠心力により、粉塵がサイクロン式分離装置のサイクロン内周面の方へ移動し、出口側筒状部には粉塵が少ない空気が流れ込む。そして、半径方向外側内周面近傍の粉塵を多く含んだ空気は、遠心ファンの下流側にあるエンジンの発熱部を通過する経路に流れる高速かつ大量の空気に引き寄せられて引込貫通孔から排出される(いわゆるエゼクター効果)。この遠心ファンから吐き出される冷却風による引込を利用することで、従来のように遠心ファンの入口部分の吸引力を利用するために専用の通路部品を必要としないので、部品点数が減って製品全体を小型化することができる。
第6の発明では、上記前提の携帯型作業機は、第1の発明と同様に
上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
上記サイクロン式分離装置における出口手前側には、該サイクロン式分離装置の内径よりも内径の小さい出口側筒状部が設けられており、
上記エアフィルタは、上記携帯型作業機の上側に設けられ、上記出口側筒状部の出口から上記エアフィルタに向かう空間は、該空間内の流速及び圧力の変化を吸収する変動吸収空間を構成している。
上記の構成によると、エアフィルタの手前に比較的広い空間よりなる変動吸収空間を設けることで、サイクロン式分離装置から出てきた空気が広い変動吸収空間に流れ込むときに、その流速及び圧力が低減される。このため、エアフィルタに衝突する粉塵の速度が落ち、フィルタが機械的に摩耗するのが軽減される。このことは、本発明のように、エンジンの吸気負圧だけでなく、分岐空気取入口から遠心ファンによって送り出される圧力の高い空気の流れをエアフィルタ側に送り出すようにしている場合では、なおさら有効に、高い圧力や流速が生じることによるフィルタの機械的な摩耗を効果的に防ぐことができる。また、空気がエアフィルタの入口に到達するまでに重い粉塵や水滴(霧)を重力で落下させることができる。これにより、粉塵や水滴などの異物がエアフィルタに到達しないようにすることができる。こうすることで、従来のようにエアフィルタの手前にプレフィルタとしてスポンジなどを設ける必要がなく、煩雑なメンテナンス作業を避けることができる。
第7の発明では、第6の発明において、
上記エアフィルタの入口は、側面視で上記サイクロン式分離装置の出口よりも上方に配置されている。
上記の構成によると、エアフィルタがサイクロン式分離装置よりも下方にある場合に比べ、変動吸収空間が上下方向にも広がり、重い粉塵や水滴(霧)を重力落下によってエアフィルタに到達しないようにすることができる。
第8の発明では、第7の発明において、
上記エアフィルタは、柱状であり、
上記エアフィルタは、筒状のフィルタカバーで覆われており、
上記変動吸収空間を形成する底面の少なくとも一部は、上記フィルタカバーの下端部から該携帯型作業機の後方に向けて下方へ傾斜している。
上記の構成によると、エアフィルタを固定するフィルタカバーの下方にも変動吸収空間を広げることで、重い粉塵や水滴(霧)を重力落下によってより効果的に落下させて、その上方にあるエアフィルタの入口に到達しないようにすることができる。また、エアフィルタの前の空間に流入してしまった粉塵を、下方に延びた領域を含めて変動吸収空間を形成する底面全面に堆積させることができ、粉塵がエアフィルタの入口に堆積する量を減らすことができるため、メンテナンス期間が長くなる。なお、例えば、エアフィルタは、円柱状でも四角柱状でもよく、フィルタカバーも円筒状でも四角筒状でもよい。
第9の発明では、上記前提の携帯型作業機は、第1の発明と同様に
上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
上記サイクロン式分離装置における出口手前側には、該サイクロン式分離装置の内径よりも内径の小さい出口側筒状部が設けられており、
上記出口側筒状部の出口から上記エアフィルタに向かう空間内には、先端が該エアフィルタと反対側に向いたガイド部が形成されている。
すなわち、通常、サイクロン式分離装置から出た空気は、圧力がより低いエアフィルタの入口に向かってまっすぐ向かうので、空気が拡散されにくく、サイクロン式分離装置の出口側筒状部の出口とエアフィルタの入口とを結ぶ経路から外れた場所には空気と粉塵が流れにくいため、粉塵や水滴が重力で落下するのが難しい。しかし、上記の構成によると、ガイド部の先端がエアフィルタと反対側に向いているので、エアフィルタに向かう空間を形成する壁部の内面にサイクロン式分離装置から送られてくる空気を衝突させることで、流速を減少させると共に、空間内に拡散させる。これにより、空気がより均一に流れやすくなって粉塵や水滴が重力で落下しやすくなり、エアフィルタの入口に粉塵や水滴が到達するのが防止される。
第10の発明では、第9の発明において、
上記ガイド部の先端形状は、上記サイクロン式分離装置の内面に沿う円弧状に湾曲している。
上記の構成によると、ガイド部がサイクロン式分離装置の内面と同様に円弧状に丸められているので、出口側筒状部の入口の、粉塵侵入寄与度の高い1サイクル中の流速が最も速くなる期間の、流速が低下し、出口側筒状部内に流れ込む粉塵の量が減る。
第11の発明では、第1から第10のいずれか1つの発明において、
上記サイクロン式分離装置は、上記携帯型作業機のケーシング上側に該携帯型作業機の幅方向に延びるように配置されている。
上記の構成によると、携帯型作業機のサイズが大型化するのを防ぎながらできるだけ狭いスペースでも効果的に粉塵や水滴を除去することができる。
以上説明したように、本発明によれば、できるだけ少ない部品点数で、粉塵を十分に分離してエンジンの耐久性を向上させると共に、エアフィルタのメンテナンスサイクルを長くすることができる。
本発明の実施形態に係る携帯型作業機の全体を示す斜視図である。 遠心ファン及びその周辺を見えるようにした側面図である。 遠心ファン、主通路及びその周辺を見えるようにした正面図である。 導入通路及びその周辺を見えるようにした側面図である。 導入通路及びその周辺を見えるようにした拡大側面図である。 余剰空間、サイクロン式分離装置及びその周辺を見えるようにした拡大平面図である。 主通路、導入通路、サイクロン式分離装置及びその周辺を見えるようにした拡大正面図である。 エンジンカッターの上側を切断して内部が見えるようにした斜視図である。 エアフィルタを切断して内部が見えるようにした拡大斜視図である。 エアフィルタに流れ込む空気の流れが見えるようにした斜視図である。 サイクロンケーシングを拡大して示す斜視図である。 変動吸収空間における空気の流れを示す側面図である。 比較例のサイクロンケーシングを拡大して示す斜視図である。 変形例のサイクロンケーシングを拡大して示す斜視図である。 吸気流量の移り変わりを示すグラフである。 粒子重量の移り変わりを示すグラフである。 本発明の実施例に係る余剰空間を設けた導入通路の内部の流れのシミュレーション結果を示す概略図である。 比較例に係る余剰空間を設けない導入通路の内部の流れのシミュレーション結果を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
−エンジンカッターの構成−
図1は本発明の実施形態の携帯型作業機としてのエンジンカッター1を示し、このエンジンカッター1は、動力源としてエンジン2を有する。エンジン2は、本体ケーシング3に収容され、その動力により、円板状のブレード4を駆動してコンクリートなどを切断できるようになっている。本体ケーシング3の前側には、フロントハンドル5が設けられ、後側にはリアハンドル6が設けられている。
本体ケーシング3は、複数の部材よりなり、主としてエンジン2の側方に配置されて空気導入開口3aを有する下部ケーシング3bと、エンジン2の上側に設けた上部ケーシング3cとを備えている。
エンジンカッター1は、図2に示すように、エンジン2により駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファン7を内部に備えている。遠心ファン7の回転軸7aは、エンジン2の回転軸と同じくエンジンカッター1の幅方向に延びている。遠心ファン7は、複数の羽根7bを有し、複数の羽根7bの回転によって、下部ケーシング3bの空気導入開口3aから粉塵を含んだ空気が取り入れられる。この空気は、複数の羽根7bによって遠心ファン7の外側を覆うファンケーシング8a及び下部ケーシング3bと内側のエンジン2のクランクケースとで囲まれた収容空間8で加速され、ファンケーシング8aの半径方向外側内周面8bに押し付けられた粉塵を含む、エンジン2を冷却するための冷却風が矢印で示すように主通路9を通ってエンジン2の主な発熱部位であるシリンダ部2a等に送られる。シリンダ部2aに関しては、冷却が優先され、粉塵や水滴が含まれていてもよい。
そして、図3及び図4に示すように、主通路9から遠心ファン7に近い側(半径方向外側内周面8bから遠い側)にずれた位置には、後述するエアフィルタ18側へ主通路9よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む、分岐空気取入口10が形成されている。
また、エアフィルタ18よりも上流には、図7等に示すような断面円形のサイクロン式分離装置11が設けられている。サイクロン式分離装置11は、遠心ファン7の上方に配置され、遠心ファン7の回転軸7aの軸方向(エンジンカッター1の幅方向)に延びている。このことで、エンジンカッター1のサイズが大型化するのを防ぎながらできるだけ狭いスペースでも効果的に粉塵や水滴を除去することができるようになっている。
図4及び図5に示すように、分岐空気取入口10からサイクロン式分離装置11へは、導入通路12が延びている。この導入通路12は、下部ケーシング3bの内側及びファンケーシング8a上部の外側のリブ状壁部で囲まれた部分で上流側部分が形成され、接続開口部12c(上部ケーシング3cに開口、図6参照)を経て、残りの下流側部分がサイクロン式分離装置11の入口に接続されており、遠心ファン7の軸方向(エンジンカッター1の幅方向)から見てS字状(図5のように作業機の外側から見る場合は逆S字状)に折れ曲がっている。別の見方をすると、導入通路12は、サイクロン式分離装置11の軸方向から見たときに、サイクロン式分離装置11の接線方向(図5の左右方向)に延び、サイクロン式分離装置11に連続する直線部12a(図5に範囲Aで示す)と、この直線部12aに連続し、回り込むように湾曲する湾曲部12bとを備えている。さらに、サイクロン式分離装置11の軸方向から見たときに、導入通路12は、サイクロン式分離装置11への入口に対し、この入口の接線方向に対して鋭角αの方向に延びている。具体的には、図5の例では、導入通路12は、サイクロン式分離装置11の円形の入口の接線方向に延びる直線部12aに対して、接続開口部12cよりも下側(上流側)の部分の向きが鋭角αとなっている。
そして、図5〜図7に示すように、導入通路12のサイクロン式分離装置11の手前には、接続開口部12cを入口として、湾曲部12bと直線部12aで形成される通路部分において、断面積が広がる部分である、接続開口部12cから導入された空気の少なくとも一部が流動する余剰空間13が形成されている。余剰空間13は、接続開口部12c、湾曲部12b、直線部12aで構成される通路部分において、接続開口部12cの外側辺(図6右側)から、サイクロン式分離装置11の入口に対してサイクロン式分離装置11の軸方向反対側(図6の右側)に膨らむことで形成されている。具体的には、この余剰空間13は、上部ケーシング3cに形成された導入通路12の接続開口部12cを覆う、サイクロン式分離装置11を形成するためのサイクロンケーシング15(図11参照)の内部に形成されている。本実施形態では、サイクロン式分離装置11の上側をサイクロンケーシング15で、下側を上部ケーシング3cでそれぞれ形成して、この2つの部品を組み合わせることでサイクロン式分離装置11を形成している。サイクロンケーシング15は、例えば、複雑な形状も成形可能な樹脂成形品よりなる。この余剰空間13においてサイクロン式分離装置11における旋回流の起点が発生している。
図7〜図9に示すように、サイクロン式分離装置11における出口手前側には、このサイクロン式分離装置11の内径よりも内径の小さい出口側筒状部16が設けられている。この出口側筒状部16は、例えば断面円形でサイクロン式分離装置11と同心に、サイクロンケーシング15の成形時に一体に形成されている。図6及び図7に示すように、この出口側筒状部16の半径方向外側に位置するサイクロン式分離装置11の内周面11aには、下方の主通路9の下流側のシリンダ部2aのシリンダフィンの冷却風の出口側2bに連通する引込貫通孔17(上部ケーシング3cに開口)が開口されている。この引込貫通孔17からサイクロン式分離装置11の半径方向外側内周面に押し付けられた空気の少なくとも一部がシリンダ部2aのシリンダフィンの冷却風の出口側2b側へ引き込まれるように構成されている。これは、シリンダ部2aのシリンダフィンの冷却風の出口側2bの冷却風の流速及び流量が大きいので、引込貫通孔17から空気が吸い寄せられる、いわゆるエゼクター効果を利用している。このため、引込貫通孔17は、大きすぎたり小さすぎたりしない、適切な大きさで設定される。なお、図2及び図4に示すように、シリンダ部2aの前方には、マフラ2cが設けられている。
図9及び図10に示すように、エアフィルタ18は、エンジンカッター1の上側の上部ケーシング3cと頂部カバー3dとで囲まれた空間内に設けられている。エアフィルタ18は、例えば円柱状であり、円筒状のフィルタカバー19で覆われている。なお、本実施形態では、フィルタカバー19は、上部ケーシング3cと一体成形としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、別々の部品として、気密に取り付けるようにしてもよい。エアフィルタ18は、四角柱状であってもよく、フィルタカバー19も四角筒状であってもよい。エアフィルタ18の入口は、側面視でサイクロン式分離装置11の出口(出口側筒状部16の出口)よりも上方に配置されている。
そして、図11にも示すように、出口側筒状部16の出口からエアフィルタ18に向かう空間内には、サイクロン式分離装置11における旋回流の周方向に延びるガイド部20が形成されている。このガイド部20の先端(流出部)は、図10に示すように、エアフィルタ18と反対側(エンジンカッター1の前方)に向いている。
また、出口側筒状部16の出口からエアフィルタ18に向かう、上部ケーシング3cの上側と頂部カバー3dの内面に囲まれた空間は、この空間内の流速及び圧力の変化を吸収する変動吸収空間21を構成している。図12に示すように、変動吸収空間21を形成する底面は、フィルタカバー19の下端部から作業機の後方(リアハンドル6側)に向けて下方へ傾斜している。この傾斜する形状によって、図12中の範囲Bの部分で上部ケーシング3cの底面のうち、フィルタカバー19の下端部において空間が下方に広がっている。また、出口側筒状部16の出口及び反対側のフィルタカバー19の前後左右の方向に対して、それぞれ、頂部カバー3dとの間にも隙間が確保されており、この部分も変動吸収空間21の一部を構成している。
ここでいう流速及び圧力の変化とは、エンジン2や遠心ファン7の回転数によって、エアフィルタ18の上流側の経路の流速及び圧力が変動することである。エンジン2では、回転数が増加すると吸気流速及び吸気負圧が増加する。そして特に、本実施形態では、遠心ファン7から吐き出される空気を分岐空気取入口10からエアフィルタ18側に送り込んでおり、このような遠心ファン7からの空気も同様に回転数が増加するほど、その流速及び圧力が増加する。これらの変動が変動吸収空間21によって吸収される。
−エアフィルタに向かう空気の流れ−
以上のように構成したエンジンカッター1におけるエアフィルタ18に向かう空気の流れについて図面を用いて詳しく説明する。
本実施形態のエンジンカッター1でコンクリートの塊などを切断するときには、エンジン2を始動し、ブレード4を回転させ、このブレード4をコンクリートの塊に押込ながら切断する。そのとき、コンクリートの粉塵が発生する。水道管を切断するときには、水道管に付着した水分を吹き上げることもある。エンジン2の作動中には、シリンダ部2aなどの発熱部を冷却すると共に、エンジン2の燃焼室内に粉塵のない空気を送り込む必要がある。
エンジン2の始動により、遠心ファン7が回転すると、その羽根7bの作用により、空気導入開口3aより空気が吸い込まれる。切断時には、コンクリートの粉塵などを大量に吸い込むことになる。
図2及び図3に示すように、遠心ファン7により半径方向外側内周面8bに押し付けられた粉塵を含む冷却風は、主通路9を通ってシリンダ部2a等に送り込まれ、シリンダ部2aなどの発熱部が冷却される。主通路9を通った空気は、発熱部を冷却した後、反対側(図3の左側)から排出される。
図3及び図4に示すように、主通路9から遠心ファン7に近い側(半径方向外側内周面8bから遠い側)にずれた位置にある分岐空気取入口10からは、主通路9よりも粉塵の少ない空気が導入通路12に流れ込む。この段階で遠心ファン7の作用により、質量の大きな粉塵は除去されているが、質量が比較的小さな粉塵は除去されていない。
図5に示すように、導入通路12からサイクロン式分離装置11に空気が送り込まれるときには、その接線方向(図5の右側)から空気を送り込むことで、サイクロン式分離装置11内に旋回流を起こすことができる。ここで、従来のように単に接線方向からまっすぐ空気を送り込むだけでは、サイクロン式分離装置11へ接続される入口通路(直線部12a相当)のサイズを大きくしすぎると、旋回流を阻害してしまう。しかし、本実施形態では、遠心ファン7の作用により粉塵を少なくされた空気が流れ込むときに、湾曲部12bで回り込んできた空気が滑らかに直線部12aに流れ込む。この直線部12aを設けることで、直線部12aがない湾曲しただけの導入通路12に比べてサイクロン式分離装置11の半径方向外側へ導入通路12を広げることができ、結果として旋回流を阻害することなく、通路面積を大きくすることができる。これにより、通路面積が小さいものに比べてより滑らかに空気を送り込ことができるので、サイクロン式分離装置11内で粉塵が効果的に分離される。また、通路面積を大きく取れる効果として、通気抵抗を小さくすることができるためエンジン性能にほとんど影響を与えることなく分離効果が得られる。
また、本実施形態では、導入通路12をサイクロン式分離装置11に対して鋭角αに延びるように設けているので、遠心ファン7の作用により粉塵を少なくされた空気が流れ込むときに、単純に接線方向からまっすぐ流れ込む場合に比べて通路面積を広くしても旋回流の発生を阻害しにくい。しかも、鋭角αとすることで、図5の右側へサイクロン式分離装置11を移動でき、より遠心ファン7の中心線(つまり、シリンダ部2aの筒体の軸)に近付くので、エンジンカッター1をコンパクトな構造とすることができる。
そして、図5〜図7に示すように、導入通路12の接続開口部12cからサイクロン式分離装置11に、遠心ファン7の作用により粉塵を少なくされた空気が流れ込むときに、サイクロン式分離装置11の手前に設けた余剰空間13において、その後のサイクロン式分離装置11内で発生させる旋回流の起点が発生される。このことで、余剰空間13がない場合に比べてサイクロン式分離装置11内の旋回流が早い段階で発生し、その後も滑らかにサイクロン式分離装置11内で空気が旋回する。このように、余剰空間13が旋回流の助走のための空間のような役割を果たすので、短い距離で適切な旋回の回数が得られる。これにより、サイクロン式分離装置11内で粉塵が効果的に分離される。
図7に示すように、サイクロン式分離装置11内では、旋回流による遠心力により、粉塵がサイクロン式分離装置11の半径方向外側内周面(サイクロン内周面11a)の方へ移動し、出口側筒状部16には粉塵が少ない空気が流れ込む。そして、サイクロン内周面11a近傍の粉塵を多く含んだ空気は、高速で流れるシリンダ部2aのシリンダフィンの冷却風の出口側2bに流れる空気に引き寄せられて引込貫通孔17から排出される(いわゆるエゼクター効果)。このシリンダ部2aのシリンダフィンの冷却風の出口側2bによる引込を利用することで、従来のような遠心ファン7の入口部分の吸引力を利用するために専用の通路部品を必要としないので、部品点数が減って製品全体を小型化することができる。
図9に示すように、通常、サイクロン式分離装置11から出た空気は、圧力がより低いエアフィルタ18の入口に向かってまっすぐ向かうので、空気が拡散されにくく、粉塵や水滴が重力で落下するのが難しい。しかし、本実施形態によると、図10及び図11に示すように、ガイド部20の先端(流出部)がエアフィルタ18と反対側に向いているので、エアフィルタ18に向かう変動吸収空間21を形成する上部ケーシング3cと頂部カバー3dの内面にサイクロン式分離装置11から送られてくる空気を衝突させることで、流速を減少させると共に、変動吸収空間21内に拡散させる。これにより、空気がより均一に流れやすくなり、粉塵や水滴が重力で落下しやすくなってエアフィルタ18の入口に粉塵や水滴が到達するのが防止される。また、サイクロン式分離装置11で分離しきれなかった粉塵や水滴のうち、比較的重量の大きな粉塵や水滴は、ガイド部20の流出口から流れ出して、上部ケーシング3cや頂部カバー3dの内面に衝突する際に、空気の流れから引き剥がされた後、重力落下により、上部ケーシング3cの前側の底面に堆積するため、サイクロンケーシング15が、堆積した粉塵が空気の流れによって、再びエアフィルタ18の入口側に舞い上がろうとする動きに対して堰として機能する。
また、エアフィルタ18の手前に比較的広い空間よりなる変動吸収空間21を設けることで、サイクロン式分離装置11から出てきた空気がそれよりも格段に広い変動吸収空間21に流れ込むときに、その流速及び圧力が低減される。このため、エアフィルタ18に衝突する粉塵の速度が落ち、エアフィルタ18が機械的に摩耗するのが軽減される。このことは、本実施形態のように、エンジンの吸気負圧だけでなく、分岐空気取入口10から遠心ファン7によって送り出される圧力の高い空気の流れをエアフィルタ側に送り出すようにしている場合では、なおさら有効に、エアフィルタ18に高い圧力が掛かるのを効果的に防ぐことができる。また、空気が、エアフィルタ18の入口に到達するまでに重い粉塵や水滴(霧)を重力で落下させることができる。これにより、粉塵や水滴などの異物がエアフィルタに到達しないようにすることができる。こうすることで、エアフィルタ18の手前にスポンジなどのプリフィルタを設ける必要がなく、煩雑なメンテナンス作業を避けることができる。
さらに、図12に示すように、変動吸収空間21を形成する底面は、フィルタカバー19の下端部から作業機の後方(リアハンドル6側)に向けて下方へ傾斜しており、また、フィルタカバー19と頂部カバー3dとの間に、エアフィルタ18の入口となる上方だけでなく、フィルタカバー19の筒体周面の外側にも隙間が確保されているので、エアフィルタ18を固定するフィルタカバー19の下方及び周囲にも空気の流れが発生し、重い粉塵や水滴(霧)を重力落下によってより効果的に落下させて、その上方にあるエアフィルタ18の入口に到達しないようにすることができる。また、エアフィルタ18の前の空間に流入してしまった粉塵を、下方に延びた領域を含めて変動吸収空間21を形成する底面全面に堆積させることができ、粉塵がエアフィルタ18の入口に堆積する量を減らすことができるため、メンテナンス期間がより長くなる。
また、エアフィルタ18の入口がサイクロン式分離装置11よりも上方にあるので、変動吸収空間21が上下方向にも広がり、重い粉塵や水滴(霧)を重力落下によってエアフィルタ18に到達しないようにすることができる。
さらに、エアフィルタ18を固定するフィルタカバー19の下方にも変動吸収空間21を広げることで、重い粉塵や水滴(霧)を重力落下によってより効果的に落下させて、その上方にあるエアフィルタ18の入口に到達しないようにすることができる。
−ガイド部の効果を確かめるシミュレーション−
次いで、ガイド部20の効果について、検証したシミュレーション結果を示す。図13は、比較例としてガイド部20のないサイクロンケーシング15’を示し、図14は、単なる垂直なガイド部120を有する変形例としてのサイクロンケーシング115を示す。
解析条件としては、エンジン回転数を9000rpmとし、導入通路12の入口(分岐空気取入口10)の入口圧力を大気圧よりも少し高くし、引込貫通孔17を大気圧とした。また、エアフィルタ18にエンジンの吸気行程で発生する質量流量変動をサイクル毎に繰返し定義した(図15)。シミュレーション結果として図16に変動吸収空間21内に侵入した粒子重量の概略値を示す。
この結果を見て分かるように、比較例のサイクロンケーシング15’の粒子重量に比べ、変形例の垂直なガイド部120を設けたサイクロンケーシング115では、多少の粒子重量の低下が見られる。この変形例では、垂直なガイド部120があるので、出口側筒状部16から出てきた空気がこのガイド部120に衝突し、出口側筒状部16の入口付近の、変動吸収空間21内への粒子侵入への寄与が大きい期間(1サイクル中の流速が最も速くなる期間)の、流速が若干低下し、この出口側筒状部16内に流れ込む粉塵の量が減ることが分かった。
一方、本実施形態では、比較例に比べ、大幅な粒子重量の低下が確認できた。本実施形態では、さらにガイド部20をサイクロン式分離装置11の内面と同様に円弧状に丸めたので、出口側筒状部16の入口の上述の1サイクル中の流速が最も速くなる期間の流速がさらに低下しやすくなり、出口側筒状部16内に流れ込む粉塵の量が減ることが分かった。変形例のように、垂直なガイド部120を設けるだけでも粉塵の量を減らせることができるが、本実施形態のようにサイクロン式分離装置11における旋回流の周方向に延びるガイド部20を設ければ、さらに粉塵の量を減らすことができることが分かった。
したがって、本実施形態に係るエンジンカッター1によると、できるだけ少ない部品点数で、粉塵を十分に分離してエンジン2の耐久性を向上させると共に、エアフィルタ18のメンテナンスサイクルを長くすることができる。
−余剰空間の効果を確かめるシミュレーション−
次いで、余剰空間13の効果について、検証したシミュレーション結果を示す。
図17及び図18は、導入通路12からサイクロン式分離装置11までの経路における空気の流れの解析結果を示す概略図で、それぞれ、図17は本発明の実施例を示し、図18は比較例として、余剰空間13を設けていない導入通路12’を示す。
実施例の図17の余剰空間13は、サイクロン式分離装置11の入口に対してサイクロン式分離装置11の軸方向反対側に膨らむことで形成されている。
一方、比較例の図18では、導入通路12’における、接続開口部12cからサイクロン式分離装置11の入口までの通路(図示の例では直線部12aと湾曲部12bを有する通路)の作業機で見たときの左右方向の幅は、接続開口部12cの幅と略同一の大きさとなっている。
解析条件としては、エンジン回転数を10000rpmとし、導入通路12及び12’の入口(分岐空気取入口10)の圧力を大気圧よりも少し高くし、引込貫通孔17を大気圧とした。また、エアフィルタ18にエンジンの吸気行程で発生する質量流量変動をサイクル毎に繰返し定義した。
シミュレーションの結果、実施例のように余剰空間13を設けることにより、比較例のような余剰空間13を設けない場合に比べて侵入粒子重量が大幅に低下している(約56パーセント低減している)ことが分かった。
以下にシミュレーションにより分かった流れの概略を示す。
まず、比較例(図18)の空気の流れを見ると、余剰空間13を設けない場合、分岐空気取入口10からの空気の流れが、接続開口部12cを経て湾曲部12bに到達するような流れF1’と、その下流側に直線部12aに沿ってサイクロン式分離装置11の円形の入口の接線方向へ流入する流れG1’が発生していることが分かった。
一方、実施例(図17)の空気の流れを見ると、余剰空間13を設けた場合、比較例の流れF1’、G1’と同様の流れF1、G1 だけでなく、接続開口部12cを経て、湾曲部12bに到達したのち、余剰空間13の方に向かい、導入通路12の直線部12a内をその通路の進行方向に向けて螺旋状にループする流れF2と、その下流側に、直線部12aに沿って、サイクロン式分離装置11の円形の入口の接線方向へ流入する流れG2とが発生していることが分かった。
流れF2が発生すると、流れF2を起点としたより強い回転流がサイクロン式分離装置11内に発生することが分かった。より強い回転流が発生することにより粒子の遠心分離性能が向上し変動吸収空間21内への粒子の侵入を大幅に低下できることが分かった。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、携帯型作業機としてエンジンカッター1の例を示したが、生垣などの剪定機であるヘッジトリマーや枯葉等の清掃用の送風機であるブロワーでもよい。これらも、作業場所(道路)や作業対象(草木)に、作業前から既に、大量の粉塵(砂埃)が堆積又は付着している環境で使用されるので、本発明の効果が発揮される。
なお、上記実施形態では、引込貫通孔17を、シリンダ部2aのシリンダフィンの冷却風の出口側2bの近傍の位置に設けているが、本発明はこれに限定されない。引込貫通孔の位置としては、遠心ファン7からの高速の冷却風が流れる場所(発熱部の近傍)であれば、上記のエゼクター効果を得ることができ、例えば、発熱しやすい部品の1つである、エンジン2のマフラ2cにも、遠心ファン7からの冷却風を当てて冷却する構造のものであれば、マフラ2c近傍の冷却風が通過する経路に引込貫通孔を設けるようにすればよい。このように、マフラ2c近傍の位置に引込貫通孔を設ける場合、冷却風が図3のように図中の左側(作業機の右側)から作業機の外へ流出する構造のもの(この場合は、マフラ2cにおけるシリンダ部2a側の外壁に冷却風が当たる)だけでなく、マフラ2cの上部に冷却風を当てた後、作業機の前側(図4の左側)から冷却風を流出させる構造であってもよく、それぞれ、冷却風が流れる位置に引込貫通孔を設ければよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、エンジンカッターなどの携帯型作業機について有用である。
1 エンジンカッター(携帯型作業機)
2 エンジン
2a シリンダ部
2b シリンダ部のシリンダフィンの冷却風の出口側
2c マフラ
3 本体ケーシング
3a 空気導入開口
3b 下部ケーシング
3c 上部ケーシング
3d 頂部カバー
4 ブレード
5 フロントハンドル
6 リアハンドル
7 遠心ファン
7a 回転軸
7b 羽根
8 収容空間
8a ファンケーシング
8b 半径方向外側内周面
9 主通路
10 分岐空気取入口
11 サイクロン式分離装置
11a サイクロン内周面
12,12’ 導入通路
12a 直線部
12b 湾曲部
12c 接続開口部
13 余剰空間
15,115 サイクロンケーシング
16 出口側筒状部
17 引込貫通孔
18 エアフィルタ
19 フィルタカバー
20 ガイド部
21 変動吸収空間
120 ガイド部

Claims (11)

  1. 動力源としてエンジンを有する携帯型作業機において、
    上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
    上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
    上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
    上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
    上記導入通路の上記サイクロン式分離装置の手前には、該導入通路に導入された空気の少なくとも一部が流動する余剰空間が形成されており、
    上記余剰空間において上記サイクロン式分離装置における旋回流の起点が発生するように構成されている
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  2. 請求項1に記載の携帯型作業機において、
    上記余剰空間は、上記導入通路から上記サイクロン式分離装置に向かう通路における、上記サイクロン式分離装置の入口に対して該サイクロン式分離装置の軸方向反対側に膨らむことで形成されている
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  3. 動力源としてエンジンを有する携帯型作業機において、
    上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
    上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
    上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
    上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
    上記導入通路は、上記サイクロン式分離装置の軸方向から見たときに、該サイクロン式分離装置の接線方向に延びて該サイクロン式分離装置に連続する直線部と、該直線部に連続して回り込むように湾曲する湾曲部とを備えている
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  4. 動力源としてエンジンを有する携帯型作業機において、
    上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
    上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
    上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
    上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
    上記サイクロン式分離装置は、上記遠心ファンの上方に配置され、該遠心ファンの回転軸の軸方向に延びており、該軸方向から見たときに、上記導入通路は、上記サイクロン式分離装置への入口に対し、該入口の接線方向に対して鋭角の方向に延びている
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  5. 動力源としてエンジンを有する携帯型作業機において、
    上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
    上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
    上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
    上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
    上記サイクロン式分離装置における出口手前側には、該サイクロン式分離装置の内径よりも内径の小さい出口側筒状部が設けられており、該出口側筒状部の径方向外側には、上記遠心ファンからの冷却風がエンジンの発熱部を通過する経路に連通する引込貫通孔が形成され、該引込貫通孔から上記サイクロン式分離装置のサイクロン内周面に押し付けられた空気の少なくとも一部が上記エンジンの発熱部を通過する経路側へ引き込まれるように構成されている
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  6. 動力源としてエンジンを有する携帯型作業機において、
    上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
    上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
    上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
    上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
    上記サイクロン式分離装置における出口手前側には、該サイクロン式分離装置の内径よりも内径の小さい出口側筒状部が設けられており、
    上記エアフィルタは、上記携帯型作業機の上側に設けられ、上記出口側筒状部の出口から上記エアフィルタに向かう空間は、該空間内の流速及び圧力の変化を吸収する変動吸収空間を構成している
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  7. 請求項6に記載の携帯型作業機において、
    上記エアフィルタの入口は、側面視で上記サイクロン式分離装置の出口よりも上方に配置されている
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  8. 請求項7に記載の携帯型作業機において、
    上記エアフィルタは、柱状であり、
    上記エアフィルタは、筒状のフィルタカバーで覆われており、
    上記変動吸収空間を形成する底面の少なくとも一部は、上記フィルタカバーの下端部から該携帯型作業機の後方に向けて下方へ傾斜している
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  9. 動力源としてエンジンを有する携帯型作業機において、
    上記エンジンにより駆動されて空気を吸い込んで送り出す遠心ファンと、
    上記遠心ファンの収容空間に形成され、該遠心ファンにより半径方向外側内周面に押し付けられた粉塵を含む冷却風を送り出す主通路及び該主通路からずれた位置に配置され、エアフィルタ側へ上記主通路よりも少ない粉塵を含む空気を送り込む分岐空気取入口と、
    上記エアフィルタよりも上流に配置された断面円形のサイクロン式分離装置と、
    上記分岐空気取入口から上記サイクロン式分離装置へ延びる導入通路とを備えており、
    上記サイクロン式分離装置における出口手前側には、該サイクロン式分離装置の内径よりも内径の小さい出口側筒状部が設けられており、
    上記出口側筒状部の出口から上記エアフィルタに向かう空間内には、先端が該エアフィルタと反対側に向いたガイド部が形成されている
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  10. 請求項9に記載の携帯型作業機において、
    上記ガイド部の先端形状は、上記サイクロン式分離装置の内面に沿う円弧状に湾曲している
    ことを特徴とする携帯型作業機。
  11. 請求項1から10のいずれか1つに記載の携帯型作業機において、
    上記サイクロン式分離装置は、上記携帯型作業機のケーシング上側に該携帯型作業機の幅方向に延びるように配置されている
    ことを特徴とする携帯型作業機。
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