JP2016160822A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料ポンプのメカニカルフリクションを軽減する。
【解決手段】内燃機関100は、気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁200と、燃料を昇圧して燃料噴射弁200に供給する高圧燃料ポンプ600と、高圧燃料ポンプ600のプランジャ620のリフト量を変更する可変機構700と、を有する。高圧燃料ポンプ600は、内燃機関100で駆動されるカム機構660によって、スプリング680の付勢力に抗してプランジャ620をリフトさせ、燃料タンク300の燃料を昇圧して燃料噴射弁200に供給する。そして、燃料ポンプ制御装置810は、燃圧センサ800により検出された燃料の圧力(実燃圧)Paが所定値未満のとき、可変機構700によりプランジャ620のリフト量を最小にして、メカニカルフリクションを軽減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
筒内噴射式の内燃機関では、特開2013−155642号公報(特許文献1)に記載されるように、内燃機関により駆動されるカム機構で、タペットをカムに押し付けているスプリングの付勢力に抗してプランジャをリフトさせる、機械式の燃料ポンプが使用されている。
特開2013−155642号公報
従来の燃料ポンプは、カム機構によるプランジャのリフト量が一定であるため、内燃機関が要求する燃圧などにかかわらず、スプリングの付勢力に抗してプランジャをリフトさせるカム機構の負荷(メカニカルフリクション)が略一定であった。このため、燃料ポンプにおいては、要求燃圧が低い運転領域など、メカニカルフリクションが必要以上に大きくなる運転領域が存在し、燃費の向上が困難であった。
そこで、本発明は、燃料ポンプのメカニカルフリクションを軽減可能な、内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
内燃機関は、気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、内燃機関で駆動されるカム機構によって、スプリングの付勢力に抗してプランジャをリフトさせ、燃料を昇圧して燃料噴射弁に供給する燃料ポンプと、プランジャのリフト量を変更する可変機構と、を有する。そして、内燃機関の制御装置は、燃料ポンプから燃料噴射弁に供給される燃料の圧力が所定値未満のとき、可変機構によりプランジャのリフト量を最小にし、燃料の圧力が所定値以上のとき、燃料の圧力に応じて可変機構によりプランジャのリフト量を変更する。
本発明によれば、燃料ポンプのメカニカルフリクションを軽減することができる。
燃料噴射システムの一例を示す概要図である、 可変機構の第1実施例の概要を示す断面図である。 プランジャのリフト量を増加させる方法の説明図である。 プランジャのリフト量を減少させる方法の説明図である。 プランジャのリフト量を保持する方法の説明図である。 プランジャのリフト量を最小にした場合の作用の説明図である。 プランジャのリフト量を最大にした場合の作用の説明図である。 可変機構の第2実施例を示す斜視図である。 可変機構の第2実施例を示す側面図である。 プランジャのリフト量を最小にした場合の作用の説明図である。 プランジャのリフト量を最大にした場合の作用の説明図である。 燃料ポンプ制御装置の内部構造の一例を示すブロック図である。 高圧燃料ポンプの燃圧制御の一例を示すフローチャートである。 可変機構を固定及び作動させる領域を確定する所定値の説明図である。 所定値を設定する方法の一例を示す説明図である。 高圧燃料ポンプの燃圧制御の他の例を示すフローチャートである。 可変機構の制御状態を示す説明図である。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射システムの一例を示す。
自動車に搭載された内燃機関100のシリンダヘッド110には、シリンダブロック120の各気筒内に燃料を直接噴射する、電子制御式の燃料噴射弁200が取り付けられている。燃料噴射弁200は、外部からの作動信号に応答して、スプリングにより閉弁方向に付勢されているプランジャがリフトすることで、先端部の噴口から燃料を気筒内に噴射する。ここで、内燃機関100としては、例えば、直列4気筒の筒内噴射式のガソリンエンジン又はディーゼルエンジンを使用することができる。
燃料を貯蔵する燃料タンク300の内部には、その底部から燃料を吸入して圧送するフィードポンプ(低圧燃料ポンプ)400が取り付けられている。フィードポンプ400の燃料吐出口410は、低圧燃料配管500を介して、燃料を所定圧力まで昇圧する高圧燃料ポンプ600の燃料供給口600Aに連通されている。高圧燃料ポンプ600の燃料吐出口600Bは、途中で複数に分岐する高圧燃料配管520を介して、各燃料噴射弁200の燃料供給口210に夫々連通されている。
従って、燃料タンク300に貯蔵された燃料は、フィードポンプ400により吸い上げられ、低圧燃料配管500を通って高圧燃料ポンプ600へと供給される。また、高圧燃料ポンプ600へと供給された燃料は、所定圧力まで昇圧された後、高圧燃料配管520を通って各燃料噴射弁200へと供給される。なお、高圧燃料ポンプ600が、燃料ポンプの一例として挙げられる。
ここで、高圧燃料ポンプ600の一例について説明する。
ポンプ本体610の内部には、フィードポンプ400から供給された燃料の脈動を平滑化する低圧ダンパ610A、プランジャ620が往復動可能に嵌挿されたシリンダ610B、及び、燃料を加圧する加圧室610Cが夫々形成されている。低圧ダンパ610Aと加圧室610Cとを連通する低圧燃料通路610Dには、低圧ダンパ610Aから加圧室610Cへと燃料が流入する向きにのみ開弁する、スプリング630A及び弁体630Bを有する吸入弁630が配設されている。
また、吸入弁630には、スプリング630Aの付勢力に抗して弁体630Bを強制的に開弁させる、ソレノイドアクチュエータ640が併設されている。加圧室610Cと燃料吐出口600Bとを連通する高圧燃料通路610Eには、加圧室610Cから燃料吐出口600Bへと燃料が流出する向きにのみ開弁する、スプリング650A及び弁体650Bを有する吐出弁650が配設されている。
プランジャ620の下端部、即ち、加圧室610Cと反対側に位置する端部には、内燃機関100のクランクシャフト、カムシャフトなどの回転力によって駆動するカム機構660の回転運動を直線運動に変換するタペット670が取り付けられている。タペット670は、カム機構660のカム660Aと接触するように、圧縮コイルばねなどのスプリング680によってカム660Aに押し付けられている。
従って、カム機構660のカム660Aが回転すると、その回転運動がタペット670によって直線運動に変換され、プランジャ620が往復動する。プランジャ620が下降すると、加圧室610Cの容積が増加するため、加圧室610Cの燃圧が低下して吸入弁630が開弁し、低圧ダンパ610Aから加圧室610Cへと燃料が流入する。一方、プランジャ620が上昇すると、加圧室610Cの容積が減少するため、加圧室610Cの燃圧が上昇し、吸入弁630が閉弁すると共に吐出弁650が開弁する。吐出弁650が開弁すると、加圧室610Cの燃料は、高圧燃料通路610Eを経て燃料吐出口600Bから吐出される。
プランジャ620の下降時に加圧室610Cに流入した燃料は、プランジャ620の上昇時に吸入弁630が開弁していれば、低圧燃料通路610Dを経て加圧室610Cから低圧ダンパ610A(吸入側)へと戻される。このため、ソレノイドアクチュエータ640によって、プランジャ620の上昇時に吸入弁630の閉弁タイミングを変更することで、吸入側へと戻される燃料と昇圧される燃料との割合を変化させ、高圧燃料ポンプ600から吐出される燃料の燃圧を調圧することができる。ここで、吸入弁630及びソレノイドアクチュエータ640が、調圧機構の一例として挙げられる。
また、低圧ダンパ610Aと吐出弁650の下流の高圧燃料通路610Eとは、高圧燃料通路610Eから低圧ダンパ610Aへと燃料が流出する向きにのみ開弁する、スプリング690A及び弁体690Bを有するリリーフ弁690を介して連通されている。
従って、リリーフ弁690の開弁特性を適宜設定することで、高圧燃料通路610Eの燃圧が規定値以上になると、スプリング690Aの付勢力に抗して弁体690Bが移動し、高圧燃料通路610Eから低圧ダンパ610Aへと燃料が流出する。このため、高圧燃料ポンプ600から吐出される燃圧が規定値以下に制限され、例えば、その下流に位置する配管などを保護することができる。
さらに、高圧燃料ポンプ600には、プランジャ620のリフト量を変更する可変機構700が取り付けられている。
図2は、可変機構700の第1実施例を示す。
プランジャ620は、その基端部(下端部)において軸線方向に相対変位可能なように、加圧室610Cを臨む第1の構造体622と、タペット670に着座する第2の構造体624と、に二分割されている。第1の構造体622の下部には、作動油の一例として挙げられる油圧の供給を受けて、第2の構造体624に対して第1の構造体622を離間する方向に移動させる第1の作動室622Aが形成されている。また、第2の構造体624の内部には、油圧の供給を受けて、第2の構造体624に対して第1の構造体622を近接する方向に移動させるリング状の第2の作動室624Aが形成されている。ここで、第1の作動室622A及び第2の作動室624Aは、第1の構造体622の受圧面積が等しくなるような形状に形成されている。
従って、図3に示すように、第1の作動室622Aに油圧を供給すると、第2の構造体624に対して第1の構造体622が離間する方向に移動し、プランジャ620のリフト量を増加させることができる。また、図4に示すように、第2の作動室624Aに油圧を供給すると、第2の構造体624に対して第1の構造体622が近接する方向に移動し、プランジャ620のリフト量を減少させることができる。なお、プランジャ620のリフト量を保持する場合には、図5に示すように、第1の作動室622A及び第2の作動室624Aに油圧を夫々供給すると、プランジャ620を図中の上方及び下方へと移動させる力が釣り合って、その位置を保持することができる。
このため、プランジャ620のリフト量を最小にしたままカム機構660を駆動すると、図6に示すように、プランジャ620のストローク量が最小となり、スプリング680を押し込む押し込み量が最小となって、メカニカルフリクションを軽減することができる。また、カム機構660の駆動に伴って、図7に示すように、燃料吐出行程の終期(上死点)ではプランジャ620のリフト量を最大にし、燃料吐出行程の始期(下死点)ではプランジャ620のリフト量を最小にすると、プランジャ620のストローク量が最大となる。そして、プランジャ620のストローク量が最大となることから、高圧燃料ポンプ600から吐出される燃圧を最大にすることができる。なお、上死点におけるプランジャ620のリフト量を最小から最大の間で変更することで、高圧燃料ポンプ600から吐出される燃圧を任意に変更することができる。
図8及び図9は、可変機構700の第2実施例を示す。
可変機構700は、内燃機関100のクランクシャフトと連動して回転する駆動軸710と、駆動軸710の外周に相対回転可能に取り付けられた搖動カム720と、駆動軸710の外周に固定された偏心カム730と、偏心カム730に相対回転可能に外嵌するリング状リンク740と、駆動軸710と略平行に配設された制御軸750と、制御軸750の外周に偏心して固定された制御カム760と、制御カム760に相対回転可能に外嵌し、その一端部がリング状リンク740に連結されたロッカアーム770と、ロッカアーム770の他端部と搖動カム720とを連結するロッド状リンク780と、を有する。そして、ブラシレスモータなどのモータ790によって、ギヤ列792を介して制御軸750を回転させると、その回転角度に応じてロッカアーム770の搖動中心が変化する。ロッカアーム770の搖動中心が変化すると、搖動カム720によって往復動されるプランジャ620のリフト量を変更することができる。
このため、プランジャ620のリフト量を最小にしたまま駆動軸710を駆動すると、図10に示すように、プランジャ620のストローク量が最小となり、スプリング680を押し込む押し込み量が最小となって、メカニカルフリクションを軽減することができる。また、プランジャ620のリフト量を最大にしたまま駆動軸710を駆動すると、図11に示すように、プランジャ620のストローク量が最大となり、高圧燃料ポンプ600から吐出される燃圧を最大にすることができる。なお、プランジャ620のリフト量を最小から最大の間で変更することで、高圧燃料ポンプ600から吐出される燃圧を任意に変更することができる。
なお、可変機構700は、図2〜図7で説明した第1実施例、図8〜図11で説明した第2実施例に限らず、高圧燃料ポンプ600のプランジャ620のリフト量を変更可能であれば、如何なる構成をなしていてもよい。
次に、高圧燃料ポンプ600の制御系について説明する。
高圧燃料配管520には、加圧室610Cから吐出された実際の燃圧(実燃圧)Paを検出する燃圧センサ800が取り付けられている。燃圧センサ800の出力信号は、マイクロコンピュータを内蔵した燃料ポンプ制御装置810に入力されている。また、燃料ポンプ制御装置810は、目標燃圧Pt、内燃機関100の回転速度Ne及び負荷Qを適宜読み込み可能なように、例えば、CAN(Controller Area Network)などの車載ネットワーク820を介して、内燃機関100を電子制御するエンジン制御装置830と通信可能に接続されている。エンジン制御装置830は、例えば、内燃機関100の回転速度Ne及び負荷Qに応じて目標燃圧を求め、これを燃料ポンプ制御装置810へと送信する。なお、燃料ポンプ制御装置810が、制御装置の一例として挙げられる。
ここで、内燃機関100の負荷Qとしては、例えば、吸気流量、吸入負圧、過給圧、アクセル開度など、内燃機関100のトルクと密接に関連する状態量を使用することができる。また、燃料ポンプ制御装置810は、エンジン制御装置830から回転速度Ne及び負荷Qを読み込む代わりに、公知のセンサから回転速度Ne及び負荷Qを読み込むこともできる。
燃料ポンプ制御装置810及びエンジン制御装置830は、図12に示すように、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサAと、フラッシュROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリBと、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリCと、外部機器とのインターフェースとなる入出力回路Dと、これらを相互に通信可能に接続するバスEと、を有する。
燃料ポンプ制御装置810は、不揮発性メモリBに格納された制御プログラムによって、実燃圧Pa、目標燃圧Pt、回転速度Ne及び負荷Qに基づいて、ソレノイドアクチュエータ640及び可変機構700の操作量を夫々求める。そして、燃料ポンプ制御装置810は、操作量に応じた作動信号をソレノイドアクチュエータ640及び可変機構700に出力することで、これらを内燃機関100の運転状態に応じて電子制御する。
即ち、燃料ポンプ制御装置810は、高圧燃料ポンプ600から燃料噴射弁200に供給される燃料の圧力が所定値未満のとき、可変機構700によりプランジャ620のリフト量を最小にし、スプリング680のメカニカルフリクションを軽減する。一方、燃料ポンプ制御装置810は、高圧燃料ポンプ600から燃料噴射弁200に供給される燃料の圧力が所定値以上のとき、燃料の圧力に応じて可変機構700によりプランジャ620のリフト量を変更し、内燃機関100が要求する燃圧を確保する。
図13は、イグニッションキーの操作に連動して燃料ポンプ制御装置810が起動されたことを契機として、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが所定時間ごとに繰り返し実行する、高圧燃料ポンプ600の燃圧制御の一例を示す。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様。)では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、燃圧センサ800から読み込んだ実燃圧Paが目標燃圧に未到達であるか否か、要するに、フィードバック制御によって実燃圧Paが目標燃圧に収束しているか否かを判定する。即ち、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、目標燃圧が低下する場合、実燃圧Paが目標燃圧まで低下したか否か、目標燃圧が上昇する場合、実燃圧Paが目標燃圧まで上昇したか否かを判定する。そして、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、実燃圧Paが目標燃圧に未到達であると判定すれば(Yes)、処理をステップ2へと進める。一方、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、実燃圧Paが目標燃圧に到達していると判定すれば(No)、その状態を保持すべく、処理を終了させる。
ステップ2では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、実燃圧Paが所定値以上であるか否かを判定する。ここで、所定値は、可変機構700によってプランジャ620のリフト量を増加させる必要があるか否かを判定するための閾値であって、以下に示すように設定される。そして、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、実燃圧Paが所定値以上であると判定すれば(Yes)、処理をステップ3へと進める。一方、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、実燃圧Paが所定値未満であると判定すれば(No)、処理をステップ6へと進める。
[所定値の設定方法]
高圧燃料ポンプ600から吐出される燃圧は、吸入弁630の開度及びプランジャ620のリフト量が一定の場合、内燃機関100の回転速度Ne及び負荷Qによって変化する。即ち、高圧燃料ポンプ600のプランジャ620は、内燃機関100の回転速度Neに比例した周期で往復動して燃料を昇圧すると共に、プランジャ620の往復動により昇圧された燃料は、内燃機関100の負荷Qに応じて消費される。このため、可変機構700によってリフト量を変更する必要があるか否かは、内燃機関100の回転速度Ne及び負荷Qに応じて変化する。
そこで、実験などを通して、図14に示すように、内燃機関100の回転速度及び負荷に応じて変化する、可変機構700の固定領域と作動領域との境界を規定する所定値を求め、これをマップ化して不揮発性メモリBに格納しておく。そして、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、このマップを参照し、内燃機関100の回転速度Ne及び負荷Qに応じた所定値を求める。なお、図14に示す所定値は、単なる一例であって、必ずしも図示の特性で変化するとは限らない。
なお、所定値は、図15に示すように、吸入弁630による燃圧調整範囲の制御上限以下とすることができる。このようにすれば、吸入弁630による燃圧調整範囲と可変機構700による燃圧調整範囲とがオーバラップするため、例えば、所定値を制御上限としたときに発生する不具合を回避することができる。
ステップ3では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、実燃圧Paが目標燃圧付近、例えば、目標燃圧を中心とした所定幅を有する範囲内にあるか否かを判定する。そして、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、実燃圧Paが目標燃圧付近にあると判定すれば(Yes)、処理をステップ4へと進める。一方、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、実燃圧Paが目標燃圧付近にないと判定すれば(No)、処理をステップ5へと進める。
ステップ4では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、吸入弁630の開度調整によって燃圧を微調整すべく、実燃圧Paと目標燃圧との偏差に応じて、ソレノイドアクチュエータ640に供給する、PWM(Pulse Width Modulation)のデューティ比を変化させる。これによって、高圧燃料ポンプ600の燃圧は、目標燃圧へとフィードバック制御される。
ステップ5では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、可変機構700によって燃圧を調整すべく、実燃圧Paと目標燃圧との偏差に応じて、可変機構700の作動量を変化させる。これによって、高圧燃料ポンプ600の燃圧は、目標燃圧へとフィードバック制御される。
ステップ6では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、例えば、可変機構700の制御状態を介して、可変機構700によってプランジャ620のリフト量が最小になっているか否かを判定する。そして、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、プランジャ620のリフト量が最小であると判定すれば(Yes)、処理をステップ7へと進める。一方、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、プランジャ620のリフト量が最小でないと判定すれば(No)、処理をステップ8へと進める。
ステップ7では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、吸入弁630の開度調整によって燃圧を微調整すべく、実燃圧Paと目標燃圧との偏差に応じて、ソレノイドアクチュエータ640に供給するデューティ比をフィードバック制御する。
ステップ8では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、プランジャ620のリフト量を最小にすべく、可変機構700の作動量を変化させる。プランジャ620のリフト量が最小になると、カム機構660のカム660Aによりリフトされるプランジャ620のストロークが小さくなり、スプリング680の付勢力に起因するメカニカルフリクション軽減することができる。
かかる燃料ポンプ制御装置810によれば、高圧燃料ポンプ600から燃料噴射弁200へと供給される燃圧が目標燃圧に到達していなければ、実燃圧Paと所定値との比較を介して、可変機構700によるプランジャ620のリフト量の調整が必要であるか否かが判定される。このとき、可変機構700の必要性を判定する所定値は、内燃機関100の回転速度Ne及び負荷Qに応じて動的に設定されるため、その判定精度を向上させることができる。なお、所要の判定精度を確保できるのであれば、所定値を固定値とすることもできる。
可変機構700によるプランジャ620のリフト量の調整が必要な場合であって、実燃圧Paが目標燃圧の付近になければ、可変機構700によってプランジャ620のリフト量が調整される。そして、実燃圧Paが目標燃圧の付近になると、吸入弁630の開度調整によって燃圧が微調整される。なお、実燃圧Paが目標燃圧の付近にあれば、可変機構700によるプランジャ620のリフト量の調整が不要であるので、吸入弁630の開度調整のみによって燃圧が微調整される。要するに、可変機構700によるプランジャ620のリフト量の変更を、吸入弁630による燃圧調整よりも優先する(以下同様)。
一方、可変機構700によるプランジャ620のリフト量の調整が不必要な場合であって、プランジャ620のリフト量が最小でなければ、可変機構700によってプランジャ620のリフト量が最小に調整される。そして、プランジャ620のリフト量が最小になると、吸入弁630の開度調整によって燃圧が微調整される。なお、プランジャ620のリフト量が最小となっていれば、可変機構700によるプランジャ620のリフト量の調整が不要であるので、吸入弁630の開度調整のみによって燃圧が微調整される。
従って、高圧燃料ポンプ600から吐出される燃圧が所定値未満のときには、可変機構700によるプランジャ620のリフト量が最小となり、スプリング680を押し込むメカニカルフリクションを低減することができる。スプリング680のメカニカルフリクションが軽減すると、プランジャ620を往復動させるカム機構660の負荷も低減し、これを駆動するための回転エネルギが減ることから、燃費向上を図ることができる。なお、燃圧が所定値以上のときには、可変機構700によってプランジャ620のリフト量が調整されるため、内燃機関100が要求する燃圧を確保することができる。
可変機構700によるプランジャ620のリフト量の調整が必要か否かは、実燃圧Paと所定値との比較に限らず、次のように判定することもできる。即ち、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、図13のステップ2に代えて、図16に示すステップ21及ぶステップ22を実行することもできる。
ステップ21では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、燃圧センサ800から読み込んだ実燃圧Paが第1の所定値以上であるか否かを判定する。そして、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、実燃圧Paが第1の所定値以上であると判定すれば(Yes)、処理をステップ22へと進める。一方、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、実燃圧Paが第1の所定値未満であると判定すれば(No)、処理をステップ6へと進める。
ステップ22では、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAが、例えば、ソレノイドアクチュエータ640に供給しているPWMのデューティ比を介して、吸入弁630の開度(吸入弁開度)が第2の所定値以下であるか否かを判定する。そして、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、吸入弁開度が第2の所定値以下であると判定すれば(Yes)、処理をステップ3へと進める。一方、燃料ポンプ制御装置810のプロセッサAは、吸入弁開度が第2の所定値より大きいと判定すれば(No)、処理をステップ6へと進める。
ここで、高圧燃料ポンプ600の燃圧は、前述したように、内燃機関100の回転速度Neに応じて変化するため、第1の所定値を回転速度Neに応じて設定することもできる。この場合、第1の所定値は、内燃機関100の回転速度Neに対して漸増する特性を有する。また、高圧燃料ポンプ600の燃圧は、吸入弁開度によって変化するため、第2の所定値を適切に設定することで、燃圧変化の影響を軽減することができる。
そして、このようにすれば、図17に示すように、吸入弁開度及び実燃圧に応じて、可変機構700の作動領域及び固定領域が動的に決定され、先の例と同様な作用及び効果を奏することができる。
なお、所要の制御精度を確保できるのであれば、ステップ22の処理を省略することもできる。この場合には、ステップ21における第1の所定値が、可変機構700によるリフト量の調整が必要であるか否かを判定する、所定値の一例として挙げられる。
100 内燃機関
200 燃料噴射弁
600 高圧燃料ポンプ(燃料ポンプ)
620 プランジャ
630 吸入弁
640 ソレノイドアクチュエータ
660 カム機構
680 スプリング
700 可変機構
810 燃料ポンプ制御装置(制御装置)

Claims (3)

  1. 気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、
    内燃機関で駆動されるカム機構によって、スプリングの付勢力に抗してプランジャをリフトさせ、燃料を昇圧して前記燃料噴射弁に供給する燃料ポンプと、
    前記プランジャのリフト量を変更する可変機構と、
    を有する内燃機関の制御装置であって、
    前記燃料ポンプから前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力が所定値未満のとき、前記可変機構により前記プランジャのリフト量を最小にし、前記燃料の圧力が前記所定値以上のとき、当該燃料の圧力に応じて前記可変機構により前記プランジャのリフト量を変更する、
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関は、前記燃料ポンプで昇圧された燃料を調圧する調圧機構を更に有し、
    前記燃料の圧力に基づいて前記調圧機構により燃料を調圧する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記可変機構による前記プランジャのリフト量の変更を、前記調圧機構による燃料の調圧よりも優先する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
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