JP2016160784A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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博亮 星川
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Abstract

【課題】製造コストの増加を抑制しつつ、上流端子がグランドショートしたときにも電磁負荷への通電が可能な燃料噴射制御装置を提供すること。【解決手段】燃料噴射制御装置10において、駆動スイッチ24のオフにより対応するソレノイド12a,12b,12cに生じる逆起電力エネルギは、該ソレノイドに対応する回収スイッチ25の寄生ダイオードを通じてコンデンサ20へ回収される。すべてのソレノイドの上流側と電気的に接続される上流端子P1にグランドショートが生じると、制御部27は、すべての駆動スイッチをオフさせるとともに、ソレノイドを駆動させるタイミングで、該ソレノイドに回収スイッチを通じてコンデンサに蓄積されたエネルギを供給するように、回収スイッチをオンさせる。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射のための複数の電磁負荷の駆動を制御する燃料噴射制御装置に関する。特に、すべての電磁負荷の上流側と電気的に接続される上流端子を備える燃料噴射制御装置に関する。
特許文献1に記載のように、内燃機関の燃料噴射のための電磁負荷の駆動を制御する燃料噴射制御装置として、すべての電磁負荷の上流側と電気的に接続される上流端子を備えるものが知られている。
この燃料噴射制御装置(電磁弁制御装置)は、電磁負荷であるソレノイド(コイル)の駆動を制御する。ソレノイドは、2気筒エンジンの各気筒に設けられたインジェクタに用いられる。2つのインジェクタの上流側は、同じ上流端子(出力端子)に接続されている。また、放電スイッチ(放電ドライバ)や定電流スイッチ(定電流ドライバ)も、2つのソレノイドで共通となっている。
このように、上流端子を備える燃料噴射制御装置は、たとえば2気筒や3気筒エンジンを搭載する車両において廉価なシステムを実現するために採用されている。
特開2013−160305号公報
しかしながら、上記した構成では、すべて(2つ)のソレノイドの上流側が上流端子を介して、互いに電気的に接続されるため、上流端子がグランドショートすると、すべてのソレノイドに通電することができなくなる。
これに対し、上流端子を採用せず、2つのソレノイドの上流側が互いに電気的に分離される構成とすれば、一方のソレノイドの上流側でグランドショートが生じても、他方のソレノイドに通電することができる。しかしながら、放電スイッチや定電流スイッチなどの増加によって製造コストが嵩み、廉価なシステムを実現することができなくなる。
本発明は上記問題点に鑑み、製造コストの増加を抑制しつつ、上流端子がグランドショートしたときにも電磁負荷への通電が可能な燃料噴射制御装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、内燃機関の燃料噴射のための複数の電磁負荷(12a,12b,12c)の駆動を制御する燃料噴射制御装置であって、
すべての電磁負荷の上流側と電気的に接続される上流端子(P1)と、
コンデンサ(20)と、
電源電圧を昇圧してコンデンサを充電する充電回路(21)と、
コンデンサと上流端子との間に配置され、オンすることで上流端子に対してコンデンサに蓄積されたエネルギを供給する放電スイッチ(Q22)と、
上流端子に対して上流側に配置され、オンすることで上流端子に対して電源電圧を供給する定電流スイッチ(Q23)と、
電磁負荷のそれぞれに対応して設けられるとともに対応する電磁負荷の下流側に配置され、オンすることで対応する電磁負荷の下流側をグランドに接続する複数の駆動スイッチ(24)と、
電磁負荷のそれぞれに対応して設けられるとともに、対応する電磁負荷の下流側とコンデンサとの間に配置された回収スイッチ(25)と、
充電回路の駆動、放電スイッチのオンオフ、定電流スイッチのオンオフ、駆動スイッチのオンオフ、及び回収スイッチのオンオフを制御する制御手段(27)と、
を備え、
駆動スイッチのオフにより電磁負荷に生じる逆起電力エネルギは、該電磁負荷に対応する回収スイッチの寄生ダイオードによってコンデンサへ回収され、
制御手段は、上流端子の電圧をモニタしており、
上流端子にグランドショートが生じると、すべての駆動スイッチをオフさせるとともに、電磁負荷を駆動させるタイミングで、該電磁負荷に回収スイッチを通じてコンデンサに蓄積されたエネルギを供給するように、回収スイッチをオンさせ、
上流端子にグランドショートが生じていない通常制御時には、回収スイッチをオフさせることを特徴とする。
これによれば、電磁負荷に生じる逆起電力エネルギを回収するために回収スイッチを採用し、上流端子にグランドショートが生じると回収スイッチをオンさせるため、上流端子がグランドショートしたとしても、電磁負荷に通電することができる。したがって、放電スイッチや定電流スイッチを複数備える構成に較べて、製造コストの増加を抑制しつつ、上流端子がグランドショートしたときにも電磁負荷へ通電することができる。
第1実施形態に係る燃料噴射制御装置の概略構成を示す図である。 開弁動作を説明するタイミングチャートである。 通常制御期間において、ソレノイドに生じる逆起電力エネルギの還流経路を示す図である。 グランドショート発生期間において、ソレノイドへの通電経路を示す図である。 グランドショート発生期間において、ソレノイドに生じる逆起電力エネルギの還流経路を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。なお、各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、本実施形態に係る燃料噴射制御装置の概略構成を説明する。本実施形態において、燃料噴射制御装置は、エンジンECU(Electronic Control Unit)として構成されている。以下においては、エンジンECUとしての機能のうち、インジェクタの駆動を制御する機能について説明する。
図1に示す燃料噴射制御装置10は、車両のエンジンルームに配置されており、エンジン(内燃機関)の各気筒に設けられたインジェクタ(燃料噴射用電磁弁)を制御する。本実施形態では、直噴型3気筒ガソリンエンジンの各気筒(#1,#2,#3)に設けられた3つのインジェクタ11a,11b,11cを制御する。
3つのインジェクタ11a,11b,11cは、それぞれに設けられたソレノイド12a,12b,12c(コイル)の通電時には、ソレノイド12a,12b,12cが生じる電磁力によって開放され、燃料を噴射するようになっている。また、ソレノイド12a,12b,12cへの非通電時には、それぞれに設けられた図示しないバネの付勢力により閉鎖されるようになっている。なお、ソレノイド12a,12b,12cが、特許請求の範囲に記載の電磁負荷に相当する。
ソレノイド12a,12b,12cの上流側は、燃料噴射制御装置10の上流端子P1に接続されている。上流端子P1は、すべてのソレノイド12a,12b,12cの上流側と電気的に接続される端子である。本実施形態では、ソレノイド12a,12b,12cのそれぞれに対応して3つの上流端子P1a,P1b,P1cが設けられている。ソレノイド12aの上流側が上流端子P1aに接続され、ソレノイド12bの上流側が上流端子P1bに接続されている。ソレノイド12cの上流側が上流端子P1cに接続されている。ソレノイド12a,12b,12cの上流側は、上流端子P1a,P1b,P1cを介して、互いに電気的に接続されている。詳しくは、ソレノイド12a,12b,12cの上流側が、上流端子P1a,P1b,P1cを介して、燃料噴射制御装置10内の配線により、互いに電気的に接続されている。
一方、ソレノイド12a,12b,12cの下流側は、燃料噴射制御装置10の下流端子P2に接続されている。詳しくは、下流端子P2として、ソレノイド12a,12b,12cのそれぞれに対応して3つの下流端子P2a,P2b,P2cが設けられている。ソレノイド12aの下流側が下流端子P2aに接続され、ソレノイド12bの下流側が下流端子P2bに接続されている。ソレノイド12cの下流側が下流端子P2cに接続されている。下流端子P2a,P2b,P2cは、互いに電気的に分離されている。
燃料噴射制御装置10は、コンデンサ20と、充電回路21と、放電スイッチQ22と、定電流スイッチQ23と、駆動スイッチ24と、回収スイッチ25と、制御部27と、を備えている。
コンデンサ20は、電解コンデンサである。コンデンサ20は、開弁駆動時にソレノイド12a,12b,12cに印加するエネルギを蓄える。
充電回路21は、バッテリ電圧VBを昇圧して、コンデンサ20を充電する回路である。充電回路21は、インダクタL21(コイル)と、トランジスタQ21と、抵抗R21と、ダイオードD21と、を有している。なお、バッテリ電圧VBが、特許請求の範囲に記載の電源電圧に相当する。
燃料噴射制御装置10の電源端子P3にはバッテリ電圧VBが供給される。この電源端子P3には、電源ライン30が接続されている。インダクタL21の一端は電源ライン30に接続されており、インダクタL21の他端には、トランジスタQ21が接続されている。本実施形態では、トランジスタQ21としてnチャネル型のMOSFETを採用しており、ドレインがインダクタL21に接続されている。トランジスタQ21のソースは、抵抗R21を介してグランドに接続されている。
また、インダクタL21とトランジスタQ21との接続点には、逆流阻止用のダイオードD21のアノードが接続されている。トランジスタQ21と抵抗R21との接続点と、ダイオードD21のカソードとの間には、コンデンサ20が配置されている。コンデンサ20の正極がダイオードD21のカソードに接続され、負極がトランジスタQ21と抵抗R21との接続点に接続されている。
放電スイッチQ22は、コンデンサ20と上流端子P1との間に配置され、オンすることで、コンデンサ20に蓄積されたエネルギを、上流端子P1を介してソレノイド12a,12b,12cに放電させるスイッチである。放電スイッチQ22は、3つのソレノイド12a,12b,12cに共通のスイッチとなっている。本実施形態では、放電スイッチQ22として、pチャネル型のMOSFETを採用している。
放電スイッチQ22のソースは、ダイオードD21とコンデンサ20との接続点、すなわちコンデンサ20の正極に接続され、ドレインは、上流端子P1を介してソレノイド12a,12b,12cの上流側に接続されている。
定電流スイッチQ23は、上流端子P1に対して上流側に配置され、オンすることで、上流端子P1を介してソレノイド12a,12b,12cにバッテリ電圧VBを供給するスイッチである。定電流スイッチQ23は、3つのソレノイド12a,12b,12cに共通のスイッチとなっている。本実施形態では、定電流スイッチQ23として、pチャネル型のMOSFETを採用している。
定電流スイッチQ23のソースは電源ライン30に接続されており、ドレインは、逆流阻止用のダイオードD22及び上流端子P1を介して、ソレノイド12a,12b,12cの上流側に接続されている。ダイオードD22のアノードが定電流スイッチQ23のドレインに接続され、カソードが放電スイッチQ22のドレインに接続されている。ダイオードD22と放電スイッチQ22の接続点N1と、グランドとの間には、ダイオードD23がアノードをグランド側にして配置されている。
図1に示すように、ソレノイド12a,12b,12cの上流側(上流端子P1a,P1b,P1c)を互いに電気的に接続するための配線の接続点N2は、ダイオードD22と放電スイッチQ22の接続点N1と、上流端子P1a,P1b,P1cとの間に設けられている。配線における接続点N1,N2の間には、図示しない抵抗が配置されている。
駆動スイッチ24は、ソレノイド12a,12b,12cのそれぞれに対応して設けられるとともに対応するソレノイド12a,12b,12cの下流側に配置され、オンすることで、対応するソレノイド12a,12b,12cの下流側をグランドに接続させる。また、本実施形態では、上流端子P1がグランドショートしたときに、ソレノイド12a,12b,12cに生じる逆起電力エネルギを還流させる機能も有している。この駆動スイッチ24は、ソレノイド12aに対応するトランジスタQ24aと、ソレノイド12bに対応するトランジスタQ24bと、ソレノイド12cに対応するトランジスタQ24cと、を有している。本実施形態では、トランジスタQ24a,Q24b,Q24cとして、nチャネル型のMOSFETを採用している。
トランジスタQ24aのソースは、電流検出用の抵抗R22を介してグランドに接続されており、ドレインは、下流端子P2aを介してソレノイド12aの下流側に接続されている。トランジスタQ24bのソースは、抵抗R22を介してグランドに接続されており、ドレインは、下流端子P2bを介してソレノイド12bの下流側に接続されている。トランジスタQ24cのソースは、抵抗R22を介してグランドに接続されており、ドレインは、下流端子P2cを介してソレノイド12cの下流側に接続されている。
回収スイッチ25は、ソレノイド12a,12b,12cのそれぞれに対応して設けられるとともに、対応するソレノイド12a,12b,12cの下流側とコンデンサ20との間に配置されている。回収スイッチ25は、上流端子P1にグランドショートが生じていない通常制御期間において、駆動スイッチ24のオフによりソレノイド12a,12b,12cに生じる逆起電力エネルギを、コンデンサ20に回収する機能を有している。また、上流端子P1にグランドショートが生じたときには、オンすることでソレノイド12a,12b,12cに通電する機能も有している。
この回収スイッチ25は、ソレノイド12aに対応するトランジスタQ25aと、ソレノイド12bに対応するトランジスタQ25bと、ソレノイド12cに対応するトランジスタQ25cと、を有している。本実施形態では、トランジスタQ25a,Q25b,Q25cとして、pチャネル型のMOSFETを採用している。トランジスタQ25a,Q25b,Q25cは、npn型のバイポーラトランジスタQ26a,Q26b,Q26cにより駆動される。
トランジスタQ25aのソースは、コンデンサ20の正極に接続され、ドレインは下流端子P2aを介してソレノイド12aの下流側に接続されている。また、トランジスタQ25aのゲートは、抵抗R23aを介してバイポーラトランジスタQ26aのコレクタに接続されている。バイポーラトランジスタQ26aのエミッタはグランドに接続されており、ベースには後述する駆動IC27bから駆動信号が入力される。抵抗R23aとゲートの接続点とソースが、抵抗R24aを介して接続されている。
同様に、トランジスタQ25bのソースは、コンデンサ20の正極に接続され、ドレインは下流端子P2bを介してソレノイド12bの下流側に接続されている。また、トランジスタQ25bのゲートは、抵抗R23bを介してバイポーラトランジスタQ26bのコレクタに接続されている。バイポーラトランジスタQ26bのエミッタはグランドに接続されており、ベースには後述する駆動IC27bから駆動信号が入力される。抵抗R23bとゲートの接続点とソースが、抵抗R24bを介して接続されている。
また、トランジスタQ25cのソースは、コンデンサ20の正極に接続され、ドレインは下流端子P2cを介してソレノイド12cの下流側に接続されている。また、トランジスタQ25cのゲートは、抵抗R23cを介してバイポーラトランジスタQ26cのコレクタに接続されている。バイポーラトランジスタQ26cのエミッタはグランドに接続されており、ベースには後述する駆動IC27bから駆動信号が入力される。抵抗R23cとゲートの接続点とソースが、抵抗R24cを介して接続されている。
制御部27は、充電回路21の駆動、すなわちトランジスタQ21のオンオフを制御する。また、制御部27は、放電スイッチQ22のオンオフ、定電流スイッチQ23のオンオフ、駆動スイッチ24のオンオフ、及び回収スイッチ25のオンオフを制御する。この制御部27は、マイコン27aと、駆動IC27bと、を有している。制御部27が、特許請求の範囲に記載の制御手段に相当する。
マイコン27aは、CPU、ROM、RAM、レジスタ、及びI/Oポートなどを備えて構成されたマイクロコンピュータである。たとえば、マイコン27aは、エンジンが出力すべき目標トルクを算出する。また、エンジンが要求される目標トルクを生じるために、図示しないスロットルバルブを適切な開度に制御するとともに、エンジンの燃料噴射量及び点火タイミングを制御する。
マイコン27aは、エンジン回転数、アクセル開度など、図示しない各種センサにて検出されるエンジンの運転情報に基づいて、各インジェクタ11a,11b,11cに対応する噴射信号TQを生成し、駆動IC27bに出力する。マイコン27aは、開弁を指示する期間において、噴射信号TQとして電圧レベルがHレベルの信号を出力し、閉弁を指示する期間において、噴射信号TQとしてLレベルの信号を出力する。
駆動IC27bは、噴射信号TQに基づき、放電スイッチQ22のオンオフ、定電流スイッチQ23のオンオフ、及び駆動スイッチ24のオンオフを制御するとともに、バイポーラトランジスタQ26a,Q26b,Q26cを通じて回収スイッチ25のオンオフを制御する。また、トランジスタQ21のオンオフを制御することで、コンデンサ20を充電する。
次に、図2〜図5に基づき、駆動IC27bによる通常制御と、上流端子P1にグランドショートが生じたときの制御について説明する。
上記したように、配線における接続点N1,N2の間には、図示しない抵抗が配置されている。駆動IC27bは、上記抵抗の両端の電圧、すなわち上流端子P1の電圧をモニタしており、この両端電圧に基づいて、上流端子P1にグランドショートが生じているか否かを判定する機能を有している。なお、接続点N2から、各ソレノイド12a,12b,12cの上流側までの経路に生じたグランドショートを、上流端子P1に生じたグランドショートと称する。
駆動IC27bは、たとえばコンデンサ20の正極側の電圧、すなわちコンデンサ20の充電電圧をモニタしている。駆動IC27bは、この充電電圧が目標電圧まで昇圧されるように、充電回路21(トランジスタQ21)の駆動を制御する。駆動IC27bは、充電電圧が目標電圧まで昇圧されるように、たとえば抵抗R21に流れる電流が下限電流値に達するとトランジスタQ21をオンし、上限電流値に達するとトランジスタQ21をオフさせる。これにより、インダクタL21に蓄積されたエネルギが、ダイオードD21を通じてコンデンサ20に移る。この昇圧動作は、たとえば、通常制御期間、グランドショートが生じたときの制御期間のいずれにおいても実行される。
先ず、通常制御について説明する。
通常制御は、上流端子P1にグランドショートが生じていない期間において実行される。通常制御期間において、駆動IC27bに、噴射信号TQとして開弁を指示するHレベルの信号が入力されると、噴射信号TQに対応するインジェクタ11a,11b,11cを開弁すべく、駆動IC27bは、開弁させるインジェクタ11a,11b,11cのソレノイド12a,12b,12cに対応する駆動スイッチ24をオンさせる。駆動IC27bは、噴射信号TQがHレベルの期間中、すなわち駆動期間中、図2に示すように、対応する駆動スイッチ24(トランジスタQ24a,Q24b,Q24c)をオンさせる。たとえば、インジェクタ11aの噴射信号TQがHレベルの期間においては、トランジスタQ24aをオンさせる。また、噴射信号TQがLレベルの期間において、対応するトランジスタQ24a,Q24b,Q24cをオフさせる。図2では、便宜上、トランジスタQ24a,Q24b,Q24cのオンオフをまとめて図示している。
また、噴射信号TQがHレベルになると、駆動IC27bは、放電スイッチQ22をオンさせる。上記した駆動期間のうち、放電スイッチQ22がオンされる放電期間では、コンデンサ20に蓄積されたエネルギが上流端子P1に印加され、噴射信号TQに対応するソレノイド12a,12b,12cに電流が流れる。この駆動電流は、コンデンサ20からの放電エネルギにより急激に立ち上がり、これによって対応するインジェクタ11が開弁する。図2では、ソレノイド12aの駆動電流をIa、ソレノイド12bの駆動電流をIb、ソレノイド12cの駆動電流をIcと示している。
そして、抵抗R22により検出される駆動電流Ia,Ib,Icが目標ピーク電流に達すると、駆動IC27bは、放電スイッチQ22をオフさせる。駆動IC27bは、放電期間が終了してから駆動期間が終了するまでの定電流期間において、対応するインジェクタ11a,11b,11cを開弁状態に保つべく、駆動電流Ia,Ib,Icが目標ピーク電流よりも小さい値で一定となるように定電流スイッチQ23のオンオフを制御する。
駆動IC27bは、駆動期間が終了する、すなわち噴射信号TQが閉弁を指示するLレベルの信号になると、定電流スイッチQ23及び噴射信号TQに対応する駆動スイッチ24をオフさせる。すると、駆動電流Ia,Ib,Icが流れていたソレノイド12a,12b,12cに逆起電力エネルギが生じる。この逆起電力エネルギにともなう還流電流は、図3に実線矢印で示すように、対応する回収スイッチ25(トランジスタQ25a,Q25b,Q25c)の寄生ダイオードを通じて、コンデンサ20に還流される。これにより、コンデンサ20が充電される。図3では、ソレノイド12aの逆起電力エネルギにともなう還流電流が、対応するトランジスタQ25aの寄生ダイオードを通じて、コンデンサ20に還流される還流経路の例を示している。この還流経路は、グランド→ダイオードD23→上流端子P1a→ソレノイド12a→下流端子P2a→トランジスタQ25aの寄生ダイオード→コンデンサ20→抵抗R21→グランドとなっている。駆動IC27bは、通常制御期間中、トランジスタQ25a,Q25b,Q25cをオフさせる。すなわち、すべての回収スイッチ25の駆動を停止させる。
次に、上流端子P1にグランドショートが生じたときの制御について説明する。
駆動IC27bは、上流端子P1のグランドショートを検出すると、グランドショートが検出される期間、すなわちグランドショート発生期間において、図2に示すようにすべての駆動スイッチ24(トランジスタQ24a,Q24b,Q24c)をオフさせる。加えて、駆動IC27bは、ソレノイド12a,12b,12cの上流側に配置された放電スイッチQ22及び定電流スイッチQ23をオフさせる。このように、放電スイッチQ22、定電流スイッチQ23、及び駆動スイッチ24の駆動を停止させる。
一方、グランドショート発生期間において、駆動IC27bに、噴射信号TQとしてHレベルの信号が入力されると、噴射信号TQに対応するインジェクタ11a,11b,11cを開弁すべく、駆動IC27bは、開弁させるインジェクタ11a,11b,11cのソレノイド12a,12b,12cに対応する回収スイッチ25を駆動させる。ここで、回収スイッチ25の駆動とは、回収スイッチ25を通じてコンデンサ20に蓄積されたエネルギをソレノイド12a,12b,12cに供給するように、回収スイッチ25をオンさせることである。これにより、ソレノイド12a,12b,12cを駆動させるタイミングで、回収スイッチ25を通じてコンデンサ20に蓄積されたエネルギをソレノイド12a,12b,12cに供給することができる。回収スイッチ25のオンにより、図4に実線矢印で示すように、ソレノイド12a,12,12bへ通電することができる。図4では、一例として、コンデンサ20に蓄積されたエネルギが、トランジスタQ25aを通じて、ソレノイド12aに供給される通電経路を示している。この通電経路は、グランド→抵抗R21→コンデンサ20→トランジスタQ25a→下流端子P2a→ソレノイド12a→上流端子P1a→グランドとなっている。
本実施形態において、駆動IC27bは、通常制御期間と同様の駆動電流Ia,Ib,Icが流れるように、回収スイッチ25のオンオフを制御する。グランドショート発生期間において、噴射信号TQがHレベルになると、駆動IC27bは、対応する回収スイッチ25をオンさせる。駆動IC27bは、上記した放電期間に対応して、回収スイッチ25をオンさせる。これにより、コンデンサ20に蓄積されたエネルギが下流端子P2に印加され、噴射信号TQに対応するソレノイド12a,12b,12cに駆動電流Ia,Ib,Icが流れる。この駆動電流Ia,Ib,Icは、通常制御期間の駆動電流Ia,Ib,Icと逆向きに流れる。駆動電流Ia,Ib,Icは、コンデンサ20からの放電エネルギにより急激に立ち上がり、これによって対応するインジェクタ11が開弁する。
駆動IC27bは、抵抗R21により検出される電流が目標ピーク電流に達すると、回収スイッチ25をオフさせる。駆動IC27bは、上記した定電流期間において、対応するインジェクタ11a,11b,11cを開弁状態に保つべく、駆動電流Ia,Ib,Icが一定となるように回収スイッチ25のオンオフを制御する。
定電流期間において、回収スイッチ25をオンからオフに切り替えると、対応するソレノイド12a,12b,12cに逆起電力エネルギが生じる。この逆起電力エネルギは、駆動スイッチ24の寄生ダイオードを通じて、図5に実線矢印で示す還流経路により還流される。図5では、ソレノイド12aの逆起電力エネルギにともなう還流電流が、対応するトランジスタQ24aの寄生ダイオードを通じて還流される還流経路の例を示している。この還流経路は、グランド→トランジスタQ24aの寄生ダイオード→下流端子P2a→ソレノイド12a→上流端子P1a→グランドとなっている。駆動IC27bは、抵抗R22により検出される電流が一定となるように、回収スイッチ25のオンオフを制御する。
次に、本実施形態に係る燃料噴射制御装置10の効果について説明する。
本実施形態によれば、ソレノイド12a,12b,12cに生じる逆起電力エネルギを回収するために回収スイッチ25(トランジスタQ25a,Q25b,Q25c)を採用している。そして、グランドショート発生期間において、駆動IC27bは回収スイッチ25を駆動させる。これにより、ソレノイド12a,12b,12cのそれぞれに通電することができる。したがって、放電スイッチQ22や定電流スイッチQ23を複数備える構成に較べて、製造コストの増加を抑制しつつ、上流端子P1がグランドショートしたときにも各ソレノイド12a,12b,12cへ通電することができる。これにより、たとえば退避走行が可能となる。
また、駆動IC27bは、グランドショート発生期間において、放電スイッチQ22及び定電流スイッチQ23をオフさせる。すなわち、放電スイッチQ22及び定電流スイッチQ23の駆動を停止させる。これにより、コンデンサ20の充電電圧による過電流から放電スイッチQ22を保護することができる。また、バッテリ電圧VBによる過電流から定電流スイッチQ23を保護することができる。
さらには、グランドショート発生期間において、駆動IC27bは、抵抗R21により検出される電流が目標ピーク電流に達するまでの所定時間、回収スイッチ25をオンさせる。そして、目標ピーク電流に達した後の定電流期間において、駆動電流Ia,Ib,Icが一定となるように回収スイッチ25のオンオフを制御する。このオンオフ制御時には、駆動スイッチ24の寄生ダイオードにより、回収スイッチ25のオフにともなって対応するソレノイド12a,12b,12cに生じる逆起電力エネルギを還流させることができる。この還流経路には、電流検出用の抵抗R22が配置されており、駆動IC27bは、抵抗R22により検出される電流が一定となるように、回収スイッチ25のオンオフを制御する。したがって、グランドショート発生期間においても、通常制御期間同様、インジェクタ11a,11b,11cによる燃料噴射に適した電流をソレノイド12a,12b,12cに供給することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
燃料噴射制御装置10が、エンジンECUとして構成され、駆動IC27bに加えてマイコン27aも有する例を示した。しかしながら、ECUがマイコン27aを備え、EDU(Electronic Drive Unit)が、駆動IC27bなど、上記した燃料噴射制御装置10のマイコン27a以外の要素を備える構成としてもよい。
上記実施形態では、3気筒の直噴型ガソリンエンジンに適用される燃料噴射制御装置10の例を示したが、これに限定されない。すべてのソレノイドの上流側と電気的に接続される上流端子P1と、複数のソレノイドに共通の放電スイッチと、複数のソレノイドに共通の定電流スイッチを備える燃料噴射制御装置に適用することができる。たとえば、2気筒の直噴型ガソリンエンジンの燃料噴射制御装置に適用することもできる。また、ディーゼルエンジンにも適用することができる。
内燃機関の燃料噴射のための電磁負荷としては、インジェクタ11a,11b,11cのソレノイド12a,12b,12cに限定されない。燃料圧送ポンプ用電磁弁のソレノイドにも適用できる。たとえば、複数のソレノイドの一部を燃料圧送ポンプ用電磁弁のソレノイドとし、残りをエンジンの各気筒に設けられたインジェクタのソレノイドとしてもよい。
上流端子P1として、3つの上流端子P1a,P1b,P1cを有し、燃料噴射制御装置10内の配線により、ソレノイド12a,12b,12cの上流側が互いに電気的に接続される例を示した。しかしながら、上流端子P1を1つのみ有し、同じ上流端子P1に対して、ソレノイド12a,12b,12cの上流側が接続される構成を採用することもできる。
10…燃料噴射制御装置、11a,11b,11c…インジェクタ、12a,12b,12c…ソレノイド、20…コンデンサ、21…充電回路、24…駆動スイッチ、25…回収スイッチ、27…制御部、27a…マイコン、27b…駆動IC、30…電源ライン、D21,D22,D23…ダイオード、L21…インダクタ、N1,N2…接続点、P1,P1a,P1b,P1c…上流端子、P2,P2a,P2b,P2c…下流端子、P3…電源端子、Q21…トランジスタ、Q22…放電スイッチ、Q23…定電流スイッチ、Q24a,Q24b,Q24c,Q25a,Q25b,Q25c…トランジスタ、Q26a,Q26b,Q26c…バイポーラトランジスタ、R21,R22,R23a,R23b,R23c,R24a,R24b,R24c…抵抗

Claims (3)

  1. 内燃機関の燃料噴射のための複数の電磁負荷(12a,12b,12c)の駆動を制御する燃料噴射制御装置であって、
    すべての前記電磁負荷の上流側と電気的に接続される上流端子(P1)と、
    コンデンサ(20)と、
    電源電圧を昇圧して前記コンデンサを充電する充電回路(21)と、
    前記コンデンサと前記上流端子との間に配置され、オンすることで前記上流端子に対して前記コンデンサに蓄積されたエネルギを供給する放電スイッチ(Q22)と、
    前記上流端子に対して上流側に配置され、オンすることで前記上流端子に対して前記電源電圧を供給する定電流スイッチ(Q23)と、
    前記電磁負荷のそれぞれに対応して設けられるとともに対応する前記電磁負荷の下流側に配置され、オンすることで対応する前記電磁負荷の下流側をグランドに接続する複数の駆動スイッチ(24)と、
    前記電磁負荷のそれぞれに対応して設けられるとともに、対応する前記電磁負荷の下流側と前記コンデンサとの間に配置された回収スイッチ(25)と、
    前記充電回路の駆動、前記放電スイッチのオンオフ、前記定電流スイッチのオンオフ、前記駆動スイッチのオンオフ、及び前記回収スイッチのオンオフを制御する制御手段(27)と、
    を備え、
    前記駆動スイッチのオフにより前記電磁負荷に生じる逆起電力エネルギは、該電磁負荷に対応する前記回収スイッチの寄生ダイオードによって前記コンデンサへ回収され、
    前記制御手段は、前記上流端子の電圧をモニタしており、
    前記上流端子にグランドショートが生じると、すべての前記駆動スイッチをオフさせるとともに、前記電磁負荷を駆動させるタイミングで、該電磁負荷に前記回収スイッチを通じて前記コンデンサに蓄積されたエネルギを供給するように、前記回収スイッチをオンさせ、
    前記上流端子にグランドショートが生じていない通常制御時には、前記回収スイッチをオフさせることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記上流端子にグランドショートが生じると、前記放電スイッチ及び前記定電流スイッチをオフさせることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記上流端子にグランドショートが生じたときに、前記回収スイッチのオンからオフへの切り替えにともなって前記電磁負荷に生じる逆起電力エネルギは、該電磁負荷に対応する前記駆動スイッチの寄生ダイオードを通じて還流され、
    前記制御手段は、前記上流端子にグランドショートが生じると、前記電磁負荷を駆動させるタイミングにおいて、前記回収スイッチを所定時間オンさせた後、前記電磁負荷に流れる電流が一定となるように回収スイッチを周期的にオンオフさせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料噴射制御装置。
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