JP2016159910A - 混合器 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡易に且つ比較的安価に製造することができると共に、充分迅速に混合剤収容室の密封を解除することができる、混合器を提供する。
【解決手段】混合器2は、加熱接着によって固着されるシール部材を含有しない独特な形態の3個の構成要素、即ち円形閉塞壁10を有する本体4、本体に装着され閉塞壁を覆う上側部材6及び本体に装着され閉塞壁の下方に位置する下側部材8から構成されている。本体の閉塞壁には少なくとも1個の破断可能薄肉ラインが形成されていて少なくとも1個の変形領域が規定されている。変形領域の下面には被係止手段が配設されている。上側部材には混合剤収容室45を規定する筒状壁46が形成されている。下側部材は本体に回転自在に装着される筒状装着壁52とこの装着壁の内周面から半径方向内方に延出する支持片54を有し、支持片の上面には被係止手段と協働する係止手段60が配設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器の円筒形状口頸部に装着して、収容している混合剤を容器内に排出して容器の内容物に混合するための混合器に関する。
下記特許文献1乃至3には、円筒形状口頸部を有する容器の内容物に混合する混合剤を収容した混合器が開示されている。かような混合器は相互に組み合わされた複数個の構成要素から構成されており、最下方の構成要素を容器の口頸部に装着することによって容器に装着される。そして、構成要素が相対的に移動されることによって、密封された混合剤収容室を規定している部材の一部が破断されて混合剤収容空間の密封が解除され、混合剤収容室に収容されている混合剤が容器内に排出される。
実公昭57−43785号公報 特開2003−292013号公報 特開2011−184095号公報
而して、従来の混合器には、(1)密封された混合剤収容室の底面は加熱融着(一般にヒートシールと称されている)によって混合剤収容室の側面を規定している部材に固着されるシール部材から構成されており、かかるシール部材を破断することによって混合剤収容室の密封が解除されるが、混合剤収容室内に混合剤を充填した後にシール部材を加熱融着する操作は比較的煩雑であり、これに起因して製造工程が比較的煩雑であり製造コストが高価になってしまう、(2)シール部材を破断するための破断手段が配設されている構成要素をシール部材が固着されている構成要素に対して相対的に回転することによってシール部材に対して破断手段を中心軸線方向に相対的に移動せしめてシール手段を破断している、即ち構成要素の回転運動をそのまま利用するのではなくて構成要素の回転運動によって破断手段を相対的に軸線方向に移動せしめることによってシール手段を破談している故に、混合剤収容空間の密封解除を充分迅速に遂行することができない、という問題が存在する。
本発明は、上記のとおりの事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、加熱融着によって固着すべきシール部材を必要しない、従って比較的簡易に且つ比較的安価に製造することができると共に、構成要素の相対的回転運動をそのまま利用して混合剤収容空間の密封を解除する、従って充分迅速に混合剤収容空間の密封を解除することができる、新規且つ改良された混合器を提供することである。
本発明によれば、加熱融着によって固着されるシール部材を含有しない独特な形態の3個の構成要素、即ち円形閉塞壁を有する本体、この本体に装着され閉塞壁を覆う上側部材及び本体に装着され閉塞壁の下方に位置する下側部材、から混合器を構成することによって、上記主たる技術的課題が達成される。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成するための混合器として、円筒形状口頸部を有する容器の該口頸部に着脱自在に装着し、収容している混合剤を該容器内に排出するための混合器にして、
円形閉塞壁及び該閉塞壁の外周縁に接続された円筒形側壁を有する本体と、該本体に装着され該閉塞壁を覆う上側部材と、該本体に装着され該閉塞壁の下方に位置する下側部材とを具備し、
該本体の該閉塞壁には少なくとも1個の破断可能薄肉ラインが形成され、該破断可能薄肉ラインは破断開始端部から延びる外側弧状部と該破断開始端部から延びる内側弧状部とを有し、該外側弧状部と該内側弧状部との間には弧状変形領域が規定されており、該変形領域の下面には被係止手段が配設されており、該閉塞壁の上面には該変形領域よりも半径方向外側において上方に延出する少なくとも1個の筒状密封壁が形成されており、
該上側部材は天面壁、該天面壁の周縁から下方に延出するスカート壁、及び該天面壁の下面から下方に延出して混合剤収容室を規定する筒状壁を有し、該スカート壁を該本体の該側壁に装着することによって該本体に該上側部材が装着され、該本体に該上側部材が装着されると、該本体の該密封壁が該上側部材の該筒状壁に密接されて該混合剤収容室が密封され、
該下側部材は該本体の該側壁内に回転自在に装着されると共に該容器の該口頸部の外周面に着脱自在に装着される円筒形状の装着壁を有し、該装着壁の内周面には半径方向内方に延出する支持片が形成されており、該支持片の上面には該被係止手段と協働する係止手段が配設されており、
該本体に装着された該下側部材が該容器の該口頸部に装着され、該下側部材に対して該本体が所定方向に回転されると、該下側部材の該係止手段が該本体の該被係止手段に係止され、該下側部材に対して該本体が更に該所定方向に回転されると該係止手段及び該被係止手段を介して該変形領域に力が加えられ、該破断可能薄肉ラインが破断されると共に該変形領域が変形されて該閉塞壁に通過開口が生成され、該混合剤収容室に収容されていた混合剤が該通過開口を通して該容器内に排出される、
ことを特徴とする混合器が提供される。
好ましくは、該本体の該閉塞壁の上面には半径方向に間隔をおいて同心状に配設された一対の筒状密封壁が形成されており、該本体に該上側部材が装着されると、該上側部材の該筒状壁の下端部が該一対の筒状密封壁間に進入される。該本体の該閉塞壁には周方向に等間隔をおいて2個又は3個の破断可能薄肉ラインが形成されており、周方向に等間隔をおいて2個又は3個の弧状変形領域が規定されているのが好適である。好適実施形態においては、該本体の該側壁の外周面には環状フランジが形成されており、該本体に装着される該上側部材の該スカート壁の下端が該環状フランジの上面に当接することによって該本体に対する該上側部材の相対的下降が阻止される。該本体の該閉塞壁の下面には該変形領域よりも半径方向外側部位から垂下する筒状垂下壁が形成されており、該本体に装着される該下側部材の該支持片の上面が該垂下壁の下端に当接することによって該本体に対する該下側部材の相対的上昇が阻止されるのが好適である。該下側部材の該支持片は円環状部を有し、該円環状部の上面には筒状密封壁が形成されており、該本体に該下側部材が装着されると該密封壁の外周面が該本体の該垂下壁の外周面に密接するのが好ましい。
本発明の混合器においては、加熱接着によって固着すべきシール部材を必要とせず、従って比較的簡易に且つ比較的安価に製造することができる。加えて、下側部材に対する本体の回転がそのまま利用されて本体の閉塞壁に形成されている破断可能薄肉ラインが破断されて混合剤収容空間の密封が解除され、従って充分迅速に混合剤収容空間の密封を解除することができる。
本発明に従って構成された混合器の好適実施形態を示す断面図。 図1に示す混合器の構成要素を分解して且つ一部を破断して示す分解破断斜面図。 図1に示す混合器の本体を示す断面図。 図1に示す混合器の本体を示す平面図。 図1に示す混合器の本体を示す底面図。 図1に示す混合器の上側部材を示す断面図 図1に示す混合器の上側部材を示す底面図。 図1に示す混合器の下側部材を示す断面図。 図1に示す混合器の下側部材を示す平面図。 図1に示す混合器の下側部材を示す底面図。 図1に示す混合器の組立様式を説明するための断面図。 図1に示す混合器の使用様式を説明するための簡略模式図。
以下、本発明に従って構成された混合器の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1及び図2を参照して説明すると、全体を番号2で示す図示の混合器は、本体4、上側部材6及び下側部材8から構成されている。本体4、上側部材6及び下側部材8の各々は、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出成型又は圧縮成形することができる。
図1及び図2と共に図3乃至図5を参照して説明を続けると、本体4は円形閉塞壁10とこの閉塞壁10の外周縁に接続された円筒形側壁12とを具備する。側壁12は閉塞壁10よりも上方に位置する上部と閉塞壁10よりも下方に位置する下部とを有する。閉塞壁10は後述する変形領域を除いて実質上水平に延在している。閉塞壁12の中央部には、少なくとも1個、好ましくは周方向に等間隔をおいて2個又は3個、の破断可能ライン14が形成されていて、少なくとも1個、好ましくは周方向に等間隔をおいて2個又は3個の変形領域16が規定されていることが重要である。図示の実施形態においては、閉塞壁10の中心点に関して点対称に2個の破断可能ライン14が形成されていて、2個の変形領域16が規定されている。変形領域16の各々の下流半部(図4において時計方向下流半部)は閉塞壁10の他の部分と実質上面一であって実質上水平に延在しているが、変形領域16の上流半部(図4において時計方向上流半部)は上流に向かって漸次下方に傾斜している。従って、変形領域16の上流半部の両側縁及び上流端縁に沿って実質上鉛直に延びる直立壁部が形成されている。肉厚を局部的に低減することによって形成することができる破断可能ライン14は、鋭い先端部を有する三角形状或いは略半円形状であるのが好都合である破断開始端部14aと共に、破断開始端部14aの半径方向外側端から延びる外側弧状部14b及び破断開始端部14aの半径方向内側端から延びる内側弧状部14cから構成されており、外側弧状部14aの下流端と内側弧状部14bの下流端とは半径方向に離隔している。変形領域16の各々は全体として弧状である。
上記変形領域14の各々の下面には被係止手段18が付設されていることが重要である。図示の実施形態における被係止手段18の各々は、変形領域14の上流端部から実質上鉛直に垂下する支柱部18aとこの支柱部18aの下端から半径方向内方に実質上水平に延びる張出梁部18bとから構成されている。閉塞壁10の下面中心には実質上鉛直に垂下する共通支柱20が形成されており、被係止手段18の各々の張出梁部18bの半径方向内側端は共通支柱20に接続されており、従って被係止手段18の各々の張出梁部18bは共通支柱20を介して相互に接続されている。
閉塞壁10の下面には、更に、上記変形領域16よりも半径方向外側部位から実質上鉛直に垂下する筒状垂下壁22が形成されている。また、図5に明確に図示する如く、閉塞壁10の下面には、垂下壁22の内周面に隣接せしめて、略直方体形状の1個の突起24とこの突起24から夫々周方向両側に所要距離だけ離間して配置されたラチェット爪26及び28が形成されている。ラチェット爪26及び28の各々は、図5において反時計方向に向かって漸次半径方向内方に傾斜して延びる緩やかな傾斜面と反時計方向下流端に位置する切り立った係止面とを有する。
閉塞壁12の上面における上記変形領域16よりも半径方向外側部位には上方に延出する一対の筒状密封壁、即ち筒状外側密封壁30及び筒状内側密封壁32が形成されている。外側密封壁の内周面上端部には環状突条34が形成されている。内側密封壁32の外周面上端部は上方に向かって半径内方に傾斜する円錐台形状である。
本体2における上記側壁12の外周面上部には半径方向外方に突出する環状フランジ36が形成されており、上記側壁12の外周面上端部には環状係止突条38が形成されている。また、上記側壁12の下部内周面には複数個の弧状突条40が形成されている。
図1及び図2と共に図6及び図7を参照して説明すると、上側部材6は円形天面壁42と実質上鉛直に垂下するスカート壁44とを有する。天面壁42とスカート壁44との境界領域は縦断面図において円弧形状である。上側部材6には、更に、混合剤収容室45を規定する筒状壁46が形成されていることが重要である。図示の実施形態においては、筒状壁46は天面壁42の下面から実質上鉛直に延出する円筒形状であり、スカート壁44と同心状に配設されている。筒状壁46の下端とスカート壁44の下端とは実質上同一面上に位置する。スカート壁44の内周面下端部には複数個の弧状突条48が形成されている。筒状壁46の外周面下端部には環状突条50が形成されている。
図1及び図2と共に図8乃至図10を参照して説明を続けると、下側部材8は円筒形状の装着壁52を有する。この装着壁52の内周面には半径方向内方に突出する支持片54が形成されている。図示の実施形態においては、支持片54は装着壁52の内周面から実質上水平に半径方向内方に突出する円環状部56とこの円環状部56内を直径方向に延在する直径状部57とから構成されており、円環状部56と直径状部57とによって2個の通過開口58が区画されている。支持片54の上面には上記本体2における2個の被係止手段18の各々と協働する2個の係止手段60が配設されている。係止手段60の各々は支持片54から上方に突出する柱部60aとかかる柱部60aの上端から図9において時計方向に弧状に延出する弧状部60bとから構成されている。支持片54の円環状部56の上面には上方に向かって幾分半径方向外方に傾斜して延出する逆円錐台筒状の密封壁66が配設されている。支持片54の円環状部56の上面には、更に、密封壁66の内周面に隣接する台形状の係止突起68が形成されている。支持片54の円環状部56の下面には一対の密封突条即ち円筒形状の内側密封突条70及び円筒形状の外側密封突条72が形成されている。装着壁52の外周面上端部には環状突条74が形成されている。装着壁52の内周面下部には雌螺条76が形成されている。
次に、主として図11を参照して、上述したとおりの混合器の使用様式を説明する。最初に、図11Aに図示する如く、上側部材6を倒立状態にして適宜の支持基台(図示していない)上に載置する。そして、上側部材6の筒状壁46によって規定されている混合剤収容室45内に粉体或いは液体でよい所要混合剤(図示していない)を充填する。次いで、図11Bに図示するとおり、本体4に上側部材6を装着する。更に詳しくは、倒立状態にせしめた本体4を倒立状態で支持されている上側部材6に組み合わせる。この際には、本体4の側壁12を上側部材6のスカート壁44内に位置せしめ、上側部材6の筒状壁46の先端部を本体4の外側密封壁30と内側密封壁32との間に進入せしめ、上側部材6のスカート壁44の下端(図11Bにおいては上端)が本体4の環状フランジ36に当接するまで、上側部材6に対して本体4を下降せしめる。かくすると、本体4の側壁12に形成されている係止突条38が上側部材6のスカート壁44に形成されている弧状突条48を弾性的に乗り越えて弧状突条48が係止手段38に係止され、上側部材6と本体4とが相互に係止せしめられる。また、上側部材6の筒状壁46における環状突条50が形成されている下部(図11Bにおいては上部)の外周面及び内周面に本体4の外側密封壁30及び内側密封壁32が夫々密接し、これによって混合剤収容室45の開放されていた下面(図11Bでは上面)が本体6の閉塞壁10によって密封される。
次に、図1に図示するとおり、本体6に下側部材8を回転自在に装着する。更に詳しくは、正立状態で支持基台(図示していない)上に支持されている下側部材8に、上側部材6が装着されている本体4が正立状態で組み合わされる。この際には、本体4の側壁12を下側部材8の装着壁52の外側に位置せしめ、本体4の垂下壁22の下端が下側部材8の支持片54の上面に当接する位置まで下側部材8に対して本体4を下降せしめる。かくすると、下側部材8の密封壁66の外周面が本体4の垂下壁22の内周面に密接される。周方向においては、本体6に形成されている突起24とラチェット爪26との間に下側部材8に形成されている係止突起68を位置せしめる(図5及び図9を参照されたい)。従って、下側部材8の係止突起68と本体4の突起24との協働によって、図1において上方から見て時計方向における下側部材8に対する本体4の回転、換言すれば本体2に対する下側部材8の図1において上方から見て反時計方向の回転が阻止される。所望ならば、本体4と下側部材8とを組み合わせる際の周方向位置合わせを確実に遂行するために、例えば本体4の側壁12の内周面の特定角度位置に突起又は軸線方向に延びる溝を形成すると共に下側部材8の装着壁52の外周面に軸線方向に延びる溝又は突起を形成し、突起と溝とを噛み合わせることによって本体4と下側部材8との相対的周方向位置を規定するようになすこともできる。本体4に下側部材8を所要とおりに装着した状態において、下側部材8の係止手段60の各々の弧状部60bは本体4の被係止手段18の各々の張出梁部18bに対して反時計方向上流側に離間されている(図12Aを参照されたい)。
上述したとおりにして完成され混合剤を収容した混合器2は、それ単独で市場に流通する或いは容器の円筒形状口頸部に蓋として装着した状態で市場に流通することができる。混合器2がそれ自体単独で市場に流通される場合には、消費者は、混合器2の下側部材8を適用することができる口頸部を有する容器と組み合わせて混合器2を使用する。図1には、ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂、アルミニウム基合金薄板の如き金属薄板或いはガラスから形成することができる容器の口頸部78も二点鎖線で図示されている。この口頸部78は全体として円筒形状であり、その外周面には雄螺条80とこの雄螺条80の下方に位置する環状フランジ82が形成されている。容器内には天然水の如き液体(図示していない)が収容されており、口頸部78にはタンパーエビデント裾部84を備えたそれ自体は周知の形態の容器蓋(図1にはタンパーエビデント裾部84のみを二点鎖線で図示している)が装着されている。
図1を参照して説明を続けると、上記容器内に混合器2に収容されている混合剤を排出して容器の内容物に混合剤を混入する際には、容器の口頸部78に装着されている容器蓋本体を離脱して口頸部78を開封する。容器蓋のタンパーエビデント裾部84は容器蓋本体から分離されて口頸部78の環状フランジ82上に残留する。しかる後に、口頸部78に混合器2を被嵌し、例えば本体4の側壁12の下部外周面に指を掛けて本体4を閉方向(上方から見て時計方向)に回転せしめる。かくすると、上述した如く本体4の突起24と下側部材8の係止突起68との協働によって本体4に対して下側部材8が相対的に時計方向に回転することが防止される故に、本体4の時計方向の回転に付随して下側部材8も時計方向に回転せしめられる。上側部材6は本体4に比較的緊密に装着されている故に、上側部材6も本体の時計方向の回転に付随して時計方向に回転せしめられる。下側部材8の時計方向への回転に従って下側部材8の雌螺条76が口頸部78の雄螺条80に漸次螺合され、下側部材8は時計方向への回転と共に口頸部78に対して相対的に下降される。口頸部78に対して下側部材8が図1に図示する位置まで下降せしめられると、口頸部78の上端部が下側部材8の内側密封突条70と外側密封突条72との間に進入し、内側密封部材70の外周面が口頸部78の内周面に密接されると共に外側密封部材72の内周面が口頸部78の外周面に密接され、これによって口頸部78が密封される。
次いで、例えば本体4の側壁12の下部外周面に指を掛けて反時計方向に回転する。下側部材8はその雌螺条76が口頸部78の雌螺条80に充分緊密に螺合せしめられている故に上方から見て反時計方向(図12においては時計方向)への回転が阻止され、従って本体4は下側部材8に対して反時計方向に回転せしめられる。下側部材8に対して本体4が反時計方向に所定角度α回転されると、下側部材8に形成されている係止手段60の各々が本体4の被係止手段18の各々に係止せしめられる。更に詳しくは、図12Bに図示する如く、係止手段60の各々の弧状部60bが被係止手段18の各々の張出梁部18bの上方に進入し、係止手段60の各々の柱部60aが被係止手段18の各々の張出梁部18bに当接せしめられる。上記所定角度αは50乃至60度程度であるのが好都合である。下側部材8に対して本体4が上記所定角度αを超えて更に反時計方向に回転せしめられると、被係止手段18を介して破断可能薄肉ライン14の各々に応力が加えられ、図12cに図示する如く、被係止手段18の回転に伴って破断可能薄肉ライン14の各々が破断開始端部14aから破断され始める。下側部材8に対して本体4が上記所定角度αよりも0乃至20度程度大きい角度だけ回転せしめられると、本体4のラチェット爪26が下側部材8の係止突起68を弾性的に乗り越え、従ってラチェット爪26の切り立った係止面と係止突起68との協働によって本体4が下側部材8に対して時計方向に戻り回転することが阻止される。
図12C及び図12Dを参照することによって明確に理解されるとおり、上記所定角度αを超えて本体4が反時計方向に回転されるに従って、破断可能薄肉ライン14の破断開始端14aに続いて外側弧状部14b及び内側弧状部14cの破断が漸次進行、従って開口が漸次進行する。変形領域16における反時計方向下流半部(時計方向上流半部)は反時計方向下流に向かって漸次下方に傾斜している故に、外側弧状部14b及び内側弧状部14cには軸線方向下方への引っ張り力も加えられ、そしてまた変形領域16の既に変形された部位が重なり合うことが可及的に回避され、かくして破断可能薄肉ライン14の破断及び変形領域16の変形が充分容易に進行せしめられる。本体4の反時計方向への回転が更に進行すると、本体4のラチェット爪28も下側部材8の係止突起68を弾性的に乗り越える。従って、ラチェット爪28と係止突起68との協働によって、下側部材8に対して本体4が時計方向に戻り回転することが阻止される。そして更に本体4が下側部材8に対して反時計方向に回転せしめられ、下側部材8に対する本体4の回転角度がβに至ると、本体4の突起24が下側部材8の係止突起68に当接し、下側部材8に対して本体4が更に反時計方向に回転することが阻止される。かかる時点においては外側可能薄肉ライン14の破断は外側弧状部14b及び内側弧状部14cの実質上終端迄進行し、変形領域16は下方及び時計方向に変形されてロール状にせしめられ、閉塞壁10には2個の通過開口が形成される。混合器2の混合剤収容室45内に収容されていた混合剤(図示していない)は、変形領域16の上述したとおりの変形に応じて生成され拡張される通過開口を通って、そしてまた下側部材8に形成されている通過開口58を通って下方に流動し、容器内に排出され手容器の内容物に混入せしめられる。
混合剤が容器内に排出された後においては、必要に応じて混合器2が装着されたままの容器を適宜に振動せしめて容器の内容物と混合剤の混合を促進する。次いで、例えば本体4の側壁12の下部に指を掛けて本体2を反時計方向に回転する。上述したとおり下側部材8に対して本体4が反時計方向に上記回転角度β迄回転されると、本体4の突起24と下側部材8の係止突起68との協働によって下側部材8に対して本体4が反時計方向に回転することが阻止され、従って本体4の反時計方向への回転に応じて下側部材8も反時計方向に回転される。本体4の反時計方向への回転に付随して下側部材8が反時計方向に回転されると、口頸部78の雄螺条82に対する下側部材8の雌螺条76の螺合が漸次解除され、混合器2の全体が口頸部78から離脱されて口頸部78が開封され、かくして混合剤が混入された容器の内容物を消費することができる。
2:混合器
4:本体
6:上側部材
8:下側部材
10:閉塞壁
12:側壁
14:破断可能薄肉ライン
16:変形領域
18:被係止手段
30:外側密封壁
32:内側密封壁
36:環状フランジ
42:天面壁
44:スカート壁
45:混合剤収容室
46:筒状壁
52:装着壁
54:支持片
58:通過開口
60:係止手段
66:密封壁
70:外側密封突条
72:内側密封突条
76:雌螺条
78:容器口頸部
80:雄螺条

Claims (6)

  1. 円筒形状口頸部を有する容器の該口頸部に着脱自在に装着し、収容している混合剤を該容器内に排出するための混合器にして、
    円形閉塞壁及び該閉塞壁の外周縁に接続された円筒形側壁を有する本体と、該本体に装着され該閉塞壁を覆う上側部材と、該本体に装着され該閉塞壁の下方に位置する下側部材とを具備し、
    該本体の該閉塞壁には少なくとも1個の破断可能薄肉ラインが形成され、該破断可能薄肉ラインは破断開始端部から延びる外側弧状部と該破断開始端部から延びる内側弧状部とを有し、該外側弧状部と該内側弧状部との間には弧状変形領域が規定されており、該変形領域の下面には被係止手段が配設されており、該閉塞壁の上面には該変形領域よりも半径方向外側において上方に延出する少なくとも1個の筒状密封壁が形成されており、
    該上側部材は天面壁、該天面壁の周縁から下方に延出するスカート壁、及び該天面壁の下面から下方に延出して混合剤収容室を規定する筒状壁を有し、該スカート壁を該本体の該側壁に装着することによって該本体に該上側部材が装着され、該本体に該上側部材が装着されると、該本体の該密封壁が該上側部材の該筒状壁に密接されて該混合剤収容室が密封され、
    該下側部材は該本体の該側壁内に回転自在に装着されると共に該容器の該口頸部の外周面に着脱自在に装着される円筒形状の装着壁を有し、該装着壁の内周面には半径方向内方に延出する支持片が形成されており、該支持片の上面には該被係止手段と協働する係止手段が配設されており、
    該本体に装着された該下側部材が該容器の該口頸部に装着され、該下側部材に対して該本体が所定方向に回転されると、該下側部材の該係止手段が該本体の該被係止手段に係止され、該下側部材に対して該本体が更に該所定方向に回転されると該係止手段及び該被係止手段を介して該変形領域に力が加えられ、該破断可能薄肉ラインが破断されると共に該変形領域が変形されて該閉塞壁に通過開口が生成され、該混合剤収容室に収容されていた混合剤が該通過開口を通して該容器内に排出される、
    ことを特徴とする混合器。
  2. 該本体の該閉塞壁の上面には半径方向に間隔をおいて同心状に配設された一対の筒状密封壁が形成されており、該本体に該上側部材が装着されると、該上側部材の該筒状壁の下端部が該一対の筒状密封壁間に進入される、請求項1記載の混合器。
  3. 該本体の該閉塞壁には周方向に等間隔をおいて2個又は3個の破断可能薄肉ラインが形成されており、周方向に等間隔をおいて2個又は3個の弧状変形領域が規定されている、請求項1又は2記載の混合器。
  4. 該本体の該側壁の外周面には環状フランジが形成されており、該本体に装着される該上側部材の該スカート壁の下端が該環状フランジの上面に当接することによって該本体に対する該上側部材の相対的下降が阻止される、請求項1から3までのいずれかに記載の混合器。
  5. 該本体の該閉塞壁の下面には該変形領域よりも半径方向外側部位から垂下する筒状垂下壁が形成されており、該本体に装着される該下側部材の該支持片の上面が該垂下壁の下端に当接することによって該本体に対する該下側部材の相対的上昇が阻止される、請求項1から4までのいずれかに記載の混合器。
  6. 該下側部材の該支持片は円環状部を有し、該円環状部の上面には筒状密封壁が形成されており、該本体に該下側部材が装着されると該密封壁の外周面が該本体の該垂下壁の外周面に密接する、請求項5記載の混合器。
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