JP2017065695A - 二剤混合キャップおよび二剤混合キャップ付き容器 - Google Patents

二剤混合キャップおよび二剤混合キャップ付き容器 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで簡便な構成で、副剤を良好に注出することが可能な二剤混合キャップおよび二剤混合キャップ付き容器を提供すること。【解決手段】上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させることで副剤を注出可能な二剤混合キャップ10であって、内側部材40を下方に移動させた際に、弱化部22aが破断してキャップ本体20に注出口22cが形成され、内側部材40の内側に収容された副剤を、内側部材40の下方開口部48およびキャップ本体20の注出口22cを通して注出可能であるとともに、キャップ本体20の注出口22cおよび内側部材40の上方開口部47を連通する気体流通路110が形成される二剤混合キャップ10。【選択図】図3

Description

本発明は、二剤混合キャップおよび二剤混合キャップ付き容器に関する。
従来、キャップ内に副剤(添加物)を注出可能に収容し、使用直前等のタイミングでキャップ内の副剤を注出させて、容器内容物に副剤を混合させることが可能な二剤混合キャップが公知である。
このような二剤混合キャップとして、容器の口部内壁に沿って配置される内周壁を有し、この内周壁に一体連結する外周壁を容器の口部外側に螺合するベースと、内周壁の上端開口の外側にて回転可能に抜け止め保持され、その内側に内周壁の下端開口に向けて開放された内筒を有する回転カバー体と、回転カバー体の内筒に配置され、その内部に副剤を収納する内容器体とを備えた二剤混合キャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の二剤混合キャップでは、内筒の内壁に、少なくとも1つの突起を設け、また、ベースの内周壁に、その下端開口で脱落可能に嵌合され、回転カバー体に向かうカッターを備えた底蓋を設けるとともに、その上端開口から下端開口へ向かってストレートに伸延する少なくとも一本の縦溝を設け、また、内容器体に、内周壁の縦溝に適合する凸部と、内筒の内壁に設けられた突起に連係するとともにその胴部外表面で底部から上部に向けて伸延する傾斜溝を配設してなり、また、底蓋が、内容器体の下降により、内容器体の下端部に当接して内周壁の下端開口での嵌合を解除するとともに内容器体から排出された内容物を容器内へ落下させる押圧片を有している。
そして、このように構成された特許文献1に記載の二剤混合キャップでは、回転カバー体を内周壁の上端開口において回転させると、内容器体の胴部外表面に設けられた傾斜溝に連係する内筒内の突起が傾斜溝に沿って移動して、内容器体が下向きにスライドすることとなり、カッターによる切断にて内容器体が開封され、底蓋の押圧片との当接により該底蓋の内周壁に対する嵌合が解除され、副剤が容器内へと落下する。
ところが、特許文献1に記載の二剤混合キャップでは、副剤注出後において、容器に対して二剤混合キャップを着脱しようとした場合、副剤注出時に操作する回転カバー体とは別部品である、容器口筒部に螺合するベースを直接的に回転操作しなければならないため、副剤注出時に操作する部品と二剤混合キャップの着脱時に操作する部品とが異なることになり、二剤混合キャップの操作が複雑になるという問題がある。
そこで、本出願人は、上述した問題を解決する二剤混合キャップとして、特願2014−198900号に記載の二剤混合キャップを提案した。
この特願2014−198900号に記載の二剤混合キャップは、図8に示すように、容器口筒部に装着されるキャップ本体520と、キャップ本体520に取り付けられる上蓋530と、上蓋530の内側に配置される内側部材540とを備え、上蓋530に対して内側部材540を下方に移動させることで副剤収容部550内に収容された副剤を注出可能な二剤混合キャップ510であって、キャップ本体520は、容器口筒部へ装着された状態で容器口筒部を密閉するように形成されているとともに、下方に移動する内側部材540によって破断される位置に弱化部522aを有し、キャップ本体520と内側部材540と上蓋530との間には、キャップ一体化機構が設けられ、キャップ一体化機構は、上蓋530を一方向に回転させた時に上蓋530に対して内側部材540を下方に移動させ、かつ、上蓋530に対して内側部材540を下方に移動させた状態で上蓋530を他方向に回転させた時に、キャップ本体520と内側部材540と上蓋530とを一体化させ、容器口筒部から二剤混合キャップ510を取り外すことを可能にするとともに、上蓋530に対して内側部材540を下方に移動させた状態で、上蓋530を一方向に回転させた時に、キャップ本体520と内側部材540と上蓋530とを一体化させ、容器口筒部に対して二剤混合キャップ510を取り付けることが可能になるように構成されている。
この特願2014−198900号に記載の二剤混合キャップ510では、内側部材540を最下部に配置させた状態で、容器内容物が副剤収容部550内へ逆流して侵入することを防止することを目的として、内側部材540を最下部に配置させた状態で、上蓋530のスカート部535の内周面に形成されたシール凸部536、537が、内側部材540の環状周壁部542に密着するとともに、内側部材540のテーパ状部544に形成されたシールリング544aが、キャップ本体520のシール受容凹部521aに密着状態で嵌合するように構成されている。
特開2007−290758号公報
ところが、特願2014−198900号に記載の二剤混合キャップ510では、副剤の注出が進むにつれて、副剤収容部550内が負圧となり、副剤の注出を阻止する力が働いてしまうため、副剤が落下しづらくなるという課題があった。
また、この課題を克服するために、副剤収容部550内を予め陽圧状態にしておく、また、容器内を減圧状態にしておく等の方法も考えられるが、これらの方法を採用した場合、作業負担が増大する等、余分なコストが発生してしまうという問題が生じる。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、低コストで簡便な構成で、副剤を良好に注出することが可能な二剤混合キャップおよび二剤混合キャップ付き容器を提供することを目的とするものである。
本発明の二剤混合キャップは、容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋と、前記上蓋の内側に配置される内側部材とを備え、前記上蓋に対して前記内側部材を下方に移動させることで、前記内側部材の内側に収容された副剤を注出可能な二剤混合キャップであって、前記キャップ本体は、下方に移動する前記内側部材によって破断される位置に弱化部を有し、前記上蓋は、天面部と、前記天面部の外周縁から垂下するスカート部と、前記天面部の下面中央から下方に向けて突出する柱部と、前記柱部の外周側において前記天面部の下面から下方に向けて突出する環状壁部とを有し、前記内側部材は、上下に貫通する筒状に形成され、上方に開口する上方開口部と、下方に開口する下方開口部と、密閉状態で前記上蓋に接触して副剤収容部からの副剤の漏出を阻止するシール部とを有し、前記上蓋に対して前記内側部材を下方に移動させた際に、前記弱化部が破断して前記キャップ本体に注出口が形成され、前記内側部材の内側に収容された副剤を、前記内側部材の下方開口部および前記キャップ本体の前記注出口を通して注出可能であるとともに、前記キャップ本体の前記注出口および前記内側部材の前記上方開口部を連通する気体流通路が形成されることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の二剤混合キャップ付き容器は、前記二剤混合キャップと、前記二剤混合キャップが装着される容器とを備えた二剤混合キャップ付き容器であって、前記容器に収容される容器内容物は、炭酸を含む液体であることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明によれば、上蓋に対して内側部材を下方に移動させた際に、弱化部が破断してキャップ本体に注出口が形成され、内側部材の内側に収容された副剤を、内側部材の下方開口部およびキャップ本体の注出口を通して注出可能であるとともに、キャップ本体の注出口および内側部材の上方開口部を連通する気体流通路が形成されるように構成されていることにより、上蓋に対して内側部材を下方に移動させた副剤注出時に、気体流通路を通して、容器内から副剤収容部内へ気体を流通させることが可能であるため、副剤収容部内が負圧状態になることを回避でき、低コストで簡便な構成で、副剤を良好に注出することができる。
本請求項2に係る発明によれば、シール部は、上蓋に対して内側部材を最上部に配置させた状態で、内側部材の内側に形成された副剤収容部の下部において柱部に接触する第1シール部と、上蓋に対して内側部材を最上部に配置させた状態で、副剤収容部の外周部において環状壁部に接触する第2シール部とを含み、上蓋に対して内側部材を下方に移動させた際、内側部材によってキャップ本体の弱化部を破断した後に、第2シール部と環状壁部との接触が解除され、その後、第1シール部と柱部との接触が解除されるように、第1シール部および第2シール部が形成されている。
これにより、第2シール部と環状壁部との接触を解除して、気体流通路を通して容器内から副剤収容部内へ容器内の気体を流通させることが可能な状態にした後に、第1シール部と柱部との接触を解除して、副剤収容部内から容器内へ副剤を注出することが可能な状態にすることで、容器内容物が炭酸飲料等である時のように、容器内が副剤収容部内よりも陽圧である場合であっても、副剤を良好に注出することができる。
本請求項3に係る発明によれば、上蓋のスカート部の内周壁に、キャップ本体に接触する第3シール部が形成されていることにより、気体流通路を通じた容器内から副剤収容部内への気体の流通を阻害することなく、上蓋の内側に水等が侵入することを防止することができ、また、第3シール部が、キャップ本体の頂壁部の外周縁付近においてキャップ本体に形成されたシール受容凹部内に受容されていることにより、容器内容物と副剤の混合の為に容器を撹拌した時等に、上蓋の内側に容器内容物が侵入した場合であっても、二剤混合キャップが上側に向くように容器を正立させることで、重力によって上蓋の内側に侵入した容器内容物の大部分をキャップ本体の頂壁部を伝わせて容器内へ戻すことができる。
本請求項4に係る発明によれば、容器内容物が炭酸を含む液体である場合には、容器内の圧力が副剤収容部内の圧力よりも高くなりがちであることから、容器内から副剤収容部内へ気体を流通させる気体流通路を形成することによる効果がより一層顕著になる。
本発明の一実施形態である二剤混合キャップを示す断面図。 図1に示す状態から内側部材を下方に移動させた際の二剤混合キャップの断面図。 内側部材を下方に移動させた状態で二剤混合キャップ内に形成される気体流通路を示す説明図。 キャップ本体を示す断面図。 上蓋を示す断面図。 内側部材を示す断面図。 内側部材を示す下面図。 従来の二剤混合キャップを示す断面図。
以下に、本発明の一実施形態に係る二剤混合キャップ10について、図面に基づいて説明する。
まず、本実施形態の二剤混合キャップ10は、その内部に形成された副剤収容部50内に副剤(添加物)を収容し、任意のタイミングで使用者が二剤混合キャップ10を操作することで副剤を注出し、容器90内の容器内容物に副剤を混合させることが可能なキャップである。
二剤混合キャップ10は、図1に示すように、容器口筒部91に装着されるキャップ本体20と、キャップ本体20に取り付けられる上蓋30と、上蓋30の内側に配置される内側部材40とから構成されている。
まず、キャップ本体20の具体的構成について、図1や図4に基づいて以下に説明する。
キャップ本体20は、高密度ポリエチレンや低密度ポリエチレン等から形成され、図1や図4に示すように、容器口筒部91に装着された状態で容器口筒部91を密閉するように構成され、略円板状の頂壁部21と、頂壁部21の外周縁から垂下する円筒状の周壁部23と、破断可能な弱化部27を介して周壁部23の下端縁に接続される環状のTEバンド26とを備えている。
頂壁部21の上面中央には、図1や図4に示すように、受容凹部22が凹設されている。この受容凹部22は、容器90に対して二剤混合キャップ10を取り付けた状態で、内側部材40の円筒状部45の先端(挿入部)が挿入される部位であり、受容凹部22の底壁には、肉薄な弱化部22aが形成され、また、受容凹部22の周壁の底部から頂部近辺まで延出する、複数の凸状の本体側係合部22bが周方向に等間隔に形成されている。
頂壁部21には、図1や図4に示すように、頂壁部21の下面から下方に突出するインナーリング21aと、インナーリング21aの外周側において頂壁部21の下面から下方に突出するアウターリング21bとが形成されている。
インナーリング21aは、容器90に対して二剤混合キャップ10を取り付けた状態で、容器口筒部91の内周面に密着し、また、アウターリング21bは、容器口筒部91の外周面に密着する。
周壁部23の内周面には、図1や図4に示すように、容器口筒部91の外周面に形成された容器側ネジ部92に螺合する本体側ネジ部24が形成されている。
また、周壁部23の外周面には、環状部25が突出形成され、環状部25の上面には、頂壁部21の外周縁付近において、環状のシール受容凹部25aが凹設されている。
TEバンド26は、図1や図4に示すように、環状のバンド本体部26aと、バンド本体部26aの下端に連設されバンド本体部26aの内周側の上方に向けて折り返されるフラップ26bとを有している。フラップ26bは、相互間に間隔を置いて、キャップ周方向に沿って複数形成され、容器フランジ93の下側に配置される。
弱化部27は、キャップ周方向に交互に形成された複数のブリッジおよびスリットから構成されている。
次に、上蓋30の具体的構成について、図1や図5に基づいて以下に説明する。
上蓋30は、ポリプロピレン等から形成され、図1や図5に示すように、円板状の天面部31と、天面部31の外周縁から垂下する円筒状のスカート部35とを備えている。
天面部31には、図1や図5に示すように、天面部31の下面中央から下方に向けて突出する円筒状の柱部32と、柱部32の外周側において天面部31の下面から下方に向けて突出する環状壁部33とを有している。
環状壁部33の外周面には、上蓋側ネジ部34が形成されている。
上蓋30のスカート部35の内周壁には、下方に向けて突出する環状の第3シール部36と、内周側に向けて突出する移動規制部37とが形成されている。
第3シール部36は、内側部材40の上下方向の位置に関わらず、キャップ本体20の頂壁部21の外周縁付近において、キャップ本体20のシール受容凹部25a内に接触(密着)状態で受容される。第3シール部36の少なくとも一部は、頂壁部21の上面よりも上方でキャップ本体20に接触する。
また、移動規制部37は、キャップ本体20の環状部25の下端に接して配置され、キャップ本体20に対する上蓋30の上方への移動を規制する。
次に、内側部材40の具体的構成について、図1や図6に基づいて以下に説明する。
内側部材40は、ポリプロピレン等から形成され、図1や図6に示すように、リング状基部41と、リング状基部41の外周縁から上方に立ち上がる環状周壁部42と、リング状基部41の内周縁から下方に向けて形成されたテーパ状部44と、テーパ状部44の内周縁から下方に向けて形成された円筒状部45とを備えている。
また、内側部材40は、上下に貫通する筒状に形成され、上方に開口する上方開口部47と、下方に開口する下方開口部48とを有している。
リング状基部41の外周部下面には、図7に示すように、複数の下面側凸部41aが、周方向に間隔を空けて形成されている。
環状周壁部42の内周面には、図1や図6に示すように、内側部材側ネジ部42aが間欠的に形成されている。また、円筒状部45の外周面には、複数の凸状の内側部材側係合部45bが周方向に等間隔に形成されている。
内側部材40は、円筒状部45の内周側に突出した環状の第1シール部45aと、リング状基部41の上面から上方に立ち上がる環状の第2シール部43とを有している。
第1シール部45aは、上蓋30に対して内側部材40を最上部に配置させた状態で、内側部材40の内側に形成された副剤収容部50の下部において、上蓋30の柱部32の外周面に環状に接触(密着)し、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた状態で、柱部32との接触が解除される。
また、第2シール部43は、上蓋30に対して内側部材40を最上部に配置させた状態で、内側部材40の内側に形成された副剤収容部50の外周部において、上蓋30の環状壁部33の内周面に環状に接触(密着)し、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた状態で、環状壁部33との接触が解除される。
第1シール部45aおよび第2シール部43は、内側部材40を最上部に配置させた状態で、後述する副剤収容部50からの副剤の漏出を防止する。
また、第1シール部45aおよび第2シール部43は、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた際、内側部材40によってキャップ本体20の弱化部22aを破断した後に、第2シール部43と環状壁部33との接触が解除され、その後、第1シール部45aと柱部32との接触が解除されるように形成されている。
次に、副剤を収容する副剤収容部50の構成について、以下に説明する。
本実施形態では、図1等に示すように、上蓋30および内側部材40によって囲まれた空間が、副剤収容部50として機能し、具体的には、上蓋30の天面部31、柱部32、環状壁部33、内側部材40の第2シール部43、テーパ状部44、円筒状部45、および第1シール部45aによって画定された空間が、副剤を密閉状態で収容する副剤収容部50として機能する。
そして、内側部材40を下方に移動させた際は、副剤収容部50が開放され、内側部材40の下方開口部48およびキャップ本体20の注出口22cを通して、副剤収容部50から容器90内へ副剤が注出される。なお、この副剤注出時における二剤混合キャップ10の具体的態様については、後述する。
次に、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた際に、上蓋30の内側に形成される気体流通路110について、以下に説明する。
本実施形態では、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた際に、内側部材40の外周側に、キャップ本体20の注出口22cおよび内側部材40の上方開口部47を連通する気体流通路110が形成される。
この気体流通路110は、具体的には、図3に示すように、内側部材40の円筒状部45の外周面とキャップ本体20の受容凹部22の内周面との間、内側部材40のリング状基部41の下面とキャップ本体20の頂壁部21の上面との間、内側部材40の環状周壁部42の外周面と上蓋30のスカート部35の内周面との間、および、内側部材40の環状周壁部42の外周面と上蓋30の環状壁部33の外周面との間に形成される。
なお、図3の符号Aで示す箇所においては、環状周壁部42の外周面と環状壁部33の下端外周面とが接触しているが、この箇所Aにおける接触は、容器90内から副剤収容部50に向けて流通する気体の圧によって解除され、すなわち、容器90内から副剤収容部50に向けた気体の流通を阻害することはない。また、図3の符号Bで示す箇所においては、リング状基部41の複数の下面側凸部41a間の(周方向における)間隙を通して気体が流通するようになっている。
また、気体流通路110の具体的態様については、上記に限定されず、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた際に、内側部材40の外周側に形成され、キャップ本体20の注出口22cおよび内側部材40の上方開口部47を連通するものであれば如何なるものでもよい。
次に、二剤混合キャップ10の各構成部材間に形成されるキャップ一体化機構100を構成する螺合部60、回転規制部70、およびワンウェイクラッチ部80について、以下に説明する。
キャップ一体化機構100は、上蓋30を一方向に回転させた時に上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させ、かつ、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた状態で上蓋30を他方向に回転させた時に、キャップ本体20と内側部材40と上蓋30とを一体化させ、容器口筒部91から二剤混合キャップ10を取り外すことを可能にするとともに、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた状態で、上蓋30を一方向に回転させた時に、キャップ本体20と内側部材40と上蓋30とを一体化させ、容器口筒部91に対して二剤混合キャップ10を取り付けることを可能にするものである。
なお、キャップ一体化機構100の具体的態様は、後述する螺合部60、回転規制部70、およびワンウェイクラッチ部80によって構成されるものに限定されず、上記を実現するものであれば如何なるものでもよい。
まず、上蓋30と内側部材40との間には、内側部材40に対して上蓋30を閉方向(一方向、本実施形態では時計回り方向)に回転させた時に、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させるように設計された螺合部60が形成されている。
この螺合部60は、図1等に示すように、上蓋30の上蓋側ネジ部34と内側部材40の内側部材側ネジ部42aとから構成されている。
内側部材側ネジ部42aは、上蓋30に対して内側部材40を最上部に配置させた状態および最下部に配置させた状態のいずれの状態でも、上蓋側ネジ部34に係合する上下寸法で設計されている。
また、キャップ本体20と内側部材40との間には、キャップ本体20に対する内側部材40の閉方向への回転を規制する回転規制部70が形成されている。
この回転規制部70は、図1等に示すように、キャップ本体20の本体側係合部22bと内側部材40の内側部材側係合部45bとから構成されている。
内側部材側係合部45bは、上蓋30に対して内側部材40を最上部に配置させた状態および最下部に配置させた状態のいずれの状態でも、本体側係合部22bに係合する上下寸法で設計されている。
また、上蓋30とキャップ本体20との間には、キャップ本体20に対する上蓋30の閉方向への回転を許容するとともに、開方向(他方向、本実施形態では反時計回り方向)への回転を阻止するワンウェイクラッチ部80が形成されている。
次に、副剤の注出方法について、図1および図2に基づいて以下に説明する。
まず、図1に示すように、上蓋30に対して内側部材40を最上部に配置させた状態から、上蓋30を閉方向に回転させる。
すると、キャップ本体20に対する内側部材40の閉方向への回転を規制する回転規制部70と、内側部材40に対して上蓋30を閉方向に回転させた時に上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させるように設計された螺合部60とによって、内側部材40が下方に向けて移動する。なお、この時、上蓋30の上下位置は、変動しない。
次に、図2に示すように、内側部材40を下方に向けて移動させると、内側部材40の円筒状部45によってキャップ本体20の弱化部22aが破られキャップ本体20に注出口22cが形成されるとともに、受容凹部22の底壁が押されて下方に移動し、また、第1シール部45aについても下方に移動し、円筒状部45の内周面および上蓋30の柱部32の外周面の間に副剤注出経路が形成され、容器90内に副剤が注出される。
次に、副剤注出後における容器90に対する二剤混合キャップ10の着脱方法について以下に説明する。
まず、副剤注出後において、容器90から二剤混合キャップ10を取り外す際には、通常のキャップと同様に、上蓋30を開方向に回転させる。
すると、ワンウェイクラッチ部80によって、キャップ本体20と上蓋30との相対的な回転が阻止されるため、上蓋30と共にキャップ本体20が開方向に回転し、また、回転規制部70によって、キャップ本体20と内側部材40との相対的な回転が阻止されるため、キャップ本体20と共に内側部材40が開方向に回転する。これにより、キャップ本体20と上蓋30と内側部材40とが一体として開方向に回転し、キャップ本体20の本体側ネジ部24と容器90の容器側ネジ部92との間の係合が解除され、容器90から二剤混合キャップ10が取り外される。
なお、副剤注出前の状態で、容器90から二剤混合キャップ10を取り外す方法についても、上記と同様である。
また、副剤注出後において、容器90に対して二剤混合キャップ10を取り付ける際には、通常のキャップと同様に、上蓋30を閉方向に回転させる。
すると、内側部材40が最下部に下がりきった状態であることから、上蓋30の回転力が内側部材40に伝達され、上蓋30と共に内側部材40が閉方向に回転し、また、回転規制部70によって、キャップ本体20と内側部材40との相対的な回転が阻止されるため、内側部材40と共にキャップ本体20が閉方向に回転する。これにより、キャップ本体20と上蓋30と内側部材40とが一体として閉方向に回転して、キャップ本体20の本体側ネジ部24と容器90の容器側ネジ部92とが係合し、容器90に対して二剤混合キャップ10が取り付けられる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、本発明が対象とする副剤の具体的態様は、固体状のものや液体状のもの等、如何なるものでもよく、また、容器内容物についても、固体状のものや液体状のもの等、如何なるものでもよい。また、容器内容物(主剤)が、炭酸飲料等の炭酸を含む液体である場合には、容器内の圧力が副剤収容部内の圧力よりも高くなりがちであることから、気体流通路を形成することによる効果がより一層顕著になる。
10 ・・・ 二剤混合キャップ
20 ・・・ キャップ本体
21 ・・・ 頂壁部
21a ・・・ インナーリング
21b ・・・ アウターリング
22 ・・・ 受容凹部
22a ・・・ 弱化部
22b ・・・ 本体側係合部
22c ・・・ 注出口
23 ・・・ 周壁部
24 ・・・ 本体側ネジ部
25 ・・・ 環状部
25a ・・・ シール受容凹部
26 ・・・ TEバンド
30 ・・・ 上蓋
31 ・・・ 天面部
32 ・・・ 柱部
33 ・・・ 環状壁部
34 ・・・ 上蓋側ネジ部
35 ・・・ スカート部
36 ・・・ 第3シール部
37 ・・・ 移動規制部
40 ・・・ 内側部材
41 ・・・ リング状基部
41a ・・・ 下面側凸部
42 ・・・ 環状周壁部
42a ・・・ 内側部材側ネジ部
43 ・・・ 第2シール部
44 ・・・ テーパ状部
45 ・・・ 円筒状部(挿入部)
45a ・・・ 第1シール部
45b ・・・ 内側部材側係合部
47 ・・・ 上方開口部
48 ・・・ 下方開口部
50 ・・・ 副剤収容部
60 ・・・ 螺合部
70 ・・・ 回転規制部
80 ・・・ ワンウェイクラッチ部
90 ・・・ 容器
91 ・・・ 容器口筒部
92 ・・・ 容器側ネジ部
93 ・・・ 容器フランジ
100 ・・・ キャップ一体化機構
110 ・・・ 気体流通路

Claims (4)

  1. 容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋と、前記上蓋の内側に配置される内側部材とを備え、前記上蓋に対して前記内側部材を下方に移動させることで、前記内側部材の内側に収容された副剤を注出可能な二剤混合キャップであって、
    前記キャップ本体は、下方に移動する前記内側部材によって破断される位置に弱化部を有し、
    前記上蓋は、天面部と、前記天面部の外周縁から垂下するスカート部と、前記天面部の下面中央から下方に向けて突出する柱部と、前記柱部の外周側において前記天面部の下面から下方に向けて突出する環状壁部とを有し、
    前記内側部材は、上下に貫通する筒状に形成され、上方に開口する上方開口部と、下方に開口する下方開口部と、密閉状態で前記上蓋に接触して副剤収容部からの副剤の漏出を阻止するシール部とを有し、
    前記上蓋に対して前記内側部材を下方に移動させた際に、
    前記弱化部が破断して前記キャップ本体に注出口が形成され、前記内側部材の内側に収容された副剤を、前記内側部材の下方開口部および前記キャップ本体の前記注出口を通して注出可能であるとともに、
    前記キャップ本体の前記注出口および前記内側部材の前記上方開口部を連通する気体流通路が形成されることを特徴とする二剤混合キャップ。
  2. 前記シール部は、前記上蓋に対して前記内側部材を最上部に配置させた状態で、前記内側部材の内側に形成された副剤収容部の下部において前記柱部に接触する第1シール部と、前記上蓋に対して前記内側部材を最上部に配置させた状態で、前記副剤収容部の外周部において前記環状壁部に接触する第2シール部とを含み、
    前記第1シール部および前記第2シール部は、前記上蓋に対して前記内側部材を下方に移動させた際、前記内側部材によって前記キャップ本体の前記弱化部を破断した後に、前記第2シール部と前記環状壁部との接触が解除され、その後、前記第1シール部と前記柱部との接触が解除されるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二剤混合キャップ。
  3. 前記上蓋の前記スカート部の内周壁には、前記キャップ本体に接触する第3シール部が形成され、
    前記キャップ本体は、頂壁部と、前記頂壁部の外周縁から垂下する周壁部とを有し、
    前記第3シール部は、前記頂壁部の外周縁付近において前記キャップ本体に形成されたシール受容凹部内に受容されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二剤混合キャップ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の二剤混合キャップと、前記二剤混合キャップが装着される容器とを備えた二剤混合キャップ付き容器であって、
    前記容器に収容される容器内容物は、炭酸を含む液体であることを特徴とする二剤混合キャップ付き容器。
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