JP2017065695A - 二剤混合キャップおよび二剤混合キャップ付き容器 - Google Patents
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Description
本発明の二剤混合キャップ付き容器は、前記二剤混合キャップと、前記二剤混合キャップが装着される容器とを備えた二剤混合キャップ付き容器であって、前記容器に収容される容器内容物は、炭酸を含む液体であることにより、前記課題を解決するものである。
これにより、第2シール部と環状壁部との接触を解除して、気体流通路を通して容器内から副剤収容部内へ容器内の気体を流通させることが可能な状態にした後に、第1シール部と柱部との接触を解除して、副剤収容部内から容器内へ副剤を注出することが可能な状態にすることで、容器内容物が炭酸飲料等である時のように、容器内が副剤収容部内よりも陽圧である場合であっても、副剤を良好に注出することができる。
本請求項3に係る発明によれば、上蓋のスカート部の内周壁に、キャップ本体に接触する第3シール部が形成されていることにより、気体流通路を通じた容器内から副剤収容部内への気体の流通を阻害することなく、上蓋の内側に水等が侵入することを防止することができ、また、第3シール部が、キャップ本体の頂壁部の外周縁付近においてキャップ本体に形成されたシール受容凹部内に受容されていることにより、容器内容物と副剤の混合の為に容器を撹拌した時等に、上蓋の内側に容器内容物が侵入した場合であっても、二剤混合キャップが上側に向くように容器を正立させることで、重力によって上蓋の内側に侵入した容器内容物の大部分をキャップ本体の頂壁部を伝わせて容器内へ戻すことができる。
本請求項4に係る発明によれば、容器内容物が炭酸を含む液体である場合には、容器内の圧力が副剤収容部内の圧力よりも高くなりがちであることから、容器内から副剤収容部内へ気体を流通させる気体流通路を形成することによる効果がより一層顕著になる。
インナーリング21aは、容器90に対して二剤混合キャップ10を取り付けた状態で、容器口筒部91の内周面に密着し、また、アウターリング21bは、容器口筒部91の外周面に密着する。
また、周壁部23の外周面には、環状部25が突出形成され、環状部25の上面には、頂壁部21の外周縁付近において、環状のシール受容凹部25aが凹設されている。
弱化部27は、キャップ周方向に交互に形成された複数のブリッジおよびスリットから構成されている。
環状壁部33の外周面には、上蓋側ネジ部34が形成されている。
第3シール部36は、内側部材40の上下方向の位置に関わらず、キャップ本体20の頂壁部21の外周縁付近において、キャップ本体20のシール受容凹部25a内に接触(密着)状態で受容される。第3シール部36の少なくとも一部は、頂壁部21の上面よりも上方でキャップ本体20に接触する。
また、移動規制部37は、キャップ本体20の環状部25の下端に接して配置され、キャップ本体20に対する上蓋30の上方への移動を規制する。
また、内側部材40は、上下に貫通する筒状に形成され、上方に開口する上方開口部47と、下方に開口する下方開口部48とを有している。
環状周壁部42の内周面には、図1や図6に示すように、内側部材側ネジ部42aが間欠的に形成されている。また、円筒状部45の外周面には、複数の凸状の内側部材側係合部45bが周方向に等間隔に形成されている。
第1シール部45aは、上蓋30に対して内側部材40を最上部に配置させた状態で、内側部材40の内側に形成された副剤収容部50の下部において、上蓋30の柱部32の外周面に環状に接触(密着)し、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた状態で、柱部32との接触が解除される。
また、第2シール部43は、上蓋30に対して内側部材40を最上部に配置させた状態で、内側部材40の内側に形成された副剤収容部50の外周部において、上蓋30の環状壁部33の内周面に環状に接触(密着)し、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた状態で、環状壁部33との接触が解除される。
第1シール部45aおよび第2シール部43は、内側部材40を最上部に配置させた状態で、後述する副剤収容部50からの副剤の漏出を防止する。
また、第1シール部45aおよび第2シール部43は、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた際、内側部材40によってキャップ本体20の弱化部22aを破断した後に、第2シール部43と環状壁部33との接触が解除され、その後、第1シール部45aと柱部32との接触が解除されるように形成されている。
そして、内側部材40を下方に移動させた際は、副剤収容部50が開放され、内側部材40の下方開口部48およびキャップ本体20の注出口22cを通して、副剤収容部50から容器90内へ副剤が注出される。なお、この副剤注出時における二剤混合キャップ10の具体的態様については、後述する。
この気体流通路110は、具体的には、図3に示すように、内側部材40の円筒状部45の外周面とキャップ本体20の受容凹部22の内周面との間、内側部材40のリング状基部41の下面とキャップ本体20の頂壁部21の上面との間、内側部材40の環状周壁部42の外周面と上蓋30のスカート部35の内周面との間、および、内側部材40の環状周壁部42の外周面と上蓋30の環状壁部33の外周面との間に形成される。
なお、図3の符号Aで示す箇所においては、環状周壁部42の外周面と環状壁部33の下端外周面とが接触しているが、この箇所Aにおける接触は、容器90内から副剤収容部50に向けて流通する気体の圧によって解除され、すなわち、容器90内から副剤収容部50に向けた気体の流通を阻害することはない。また、図3の符号Bで示す箇所においては、リング状基部41の複数の下面側凸部41a間の(周方向における)間隙を通して気体が流通するようになっている。
また、気体流通路110の具体的態様については、上記に限定されず、上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させた際に、内側部材40の外周側に形成され、キャップ本体20の注出口22cおよび内側部材40の上方開口部47を連通するものであれば如何なるものでもよい。
なお、キャップ一体化機構100の具体的態様は、後述する螺合部60、回転規制部70、およびワンウェイクラッチ部80によって構成されるものに限定されず、上記を実現するものであれば如何なるものでもよい。
この螺合部60は、図1等に示すように、上蓋30の上蓋側ネジ部34と内側部材40の内側部材側ネジ部42aとから構成されている。
内側部材側ネジ部42aは、上蓋30に対して内側部材40を最上部に配置させた状態および最下部に配置させた状態のいずれの状態でも、上蓋側ネジ部34に係合する上下寸法で設計されている。
この回転規制部70は、図1等に示すように、キャップ本体20の本体側係合部22bと内側部材40の内側部材側係合部45bとから構成されている。
内側部材側係合部45bは、上蓋30に対して内側部材40を最上部に配置させた状態および最下部に配置させた状態のいずれの状態でも、本体側係合部22bに係合する上下寸法で設計されている。
すると、キャップ本体20に対する内側部材40の閉方向への回転を規制する回転規制部70と、内側部材40に対して上蓋30を閉方向に回転させた時に上蓋30に対して内側部材40を下方に移動させるように設計された螺合部60とによって、内側部材40が下方に向けて移動する。なお、この時、上蓋30の上下位置は、変動しない。
すると、ワンウェイクラッチ部80によって、キャップ本体20と上蓋30との相対的な回転が阻止されるため、上蓋30と共にキャップ本体20が開方向に回転し、また、回転規制部70によって、キャップ本体20と内側部材40との相対的な回転が阻止されるため、キャップ本体20と共に内側部材40が開方向に回転する。これにより、キャップ本体20と上蓋30と内側部材40とが一体として開方向に回転し、キャップ本体20の本体側ネジ部24と容器90の容器側ネジ部92との間の係合が解除され、容器90から二剤混合キャップ10が取り外される。
すると、内側部材40が最下部に下がりきった状態であることから、上蓋30の回転力が内側部材40に伝達され、上蓋30と共に内側部材40が閉方向に回転し、また、回転規制部70によって、キャップ本体20と内側部材40との相対的な回転が阻止されるため、内側部材40と共にキャップ本体20が閉方向に回転する。これにより、キャップ本体20と上蓋30と内側部材40とが一体として閉方向に回転して、キャップ本体20の本体側ネジ部24と容器90の容器側ネジ部92とが係合し、容器90に対して二剤混合キャップ10が取り付けられる。
20 ・・・ キャップ本体
21 ・・・ 頂壁部
21a ・・・ インナーリング
21b ・・・ アウターリング
22 ・・・ 受容凹部
22a ・・・ 弱化部
22b ・・・ 本体側係合部
22c ・・・ 注出口
23 ・・・ 周壁部
24 ・・・ 本体側ネジ部
25 ・・・ 環状部
25a ・・・ シール受容凹部
26 ・・・ TEバンド
30 ・・・ 上蓋
31 ・・・ 天面部
32 ・・・ 柱部
33 ・・・ 環状壁部
34 ・・・ 上蓋側ネジ部
35 ・・・ スカート部
36 ・・・ 第3シール部
37 ・・・ 移動規制部
40 ・・・ 内側部材
41 ・・・ リング状基部
41a ・・・ 下面側凸部
42 ・・・ 環状周壁部
42a ・・・ 内側部材側ネジ部
43 ・・・ 第2シール部
44 ・・・ テーパ状部
45 ・・・ 円筒状部(挿入部)
45a ・・・ 第1シール部
45b ・・・ 内側部材側係合部
47 ・・・ 上方開口部
48 ・・・ 下方開口部
50 ・・・ 副剤収容部
60 ・・・ 螺合部
70 ・・・ 回転規制部
80 ・・・ ワンウェイクラッチ部
90 ・・・ 容器
91 ・・・ 容器口筒部
92 ・・・ 容器側ネジ部
93 ・・・ 容器フランジ
100 ・・・ キャップ一体化機構
110 ・・・ 気体流通路
Claims (4)
- 容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋と、前記上蓋の内側に配置される内側部材とを備え、前記上蓋に対して前記内側部材を下方に移動させることで、前記内側部材の内側に収容された副剤を注出可能な二剤混合キャップであって、
前記キャップ本体は、下方に移動する前記内側部材によって破断される位置に弱化部を有し、
前記上蓋は、天面部と、前記天面部の外周縁から垂下するスカート部と、前記天面部の下面中央から下方に向けて突出する柱部と、前記柱部の外周側において前記天面部の下面から下方に向けて突出する環状壁部とを有し、
前記内側部材は、上下に貫通する筒状に形成され、上方に開口する上方開口部と、下方に開口する下方開口部と、密閉状態で前記上蓋に接触して副剤収容部からの副剤の漏出を阻止するシール部とを有し、
前記上蓋に対して前記内側部材を下方に移動させた際に、
前記弱化部が破断して前記キャップ本体に注出口が形成され、前記内側部材の内側に収容された副剤を、前記内側部材の下方開口部および前記キャップ本体の前記注出口を通して注出可能であるとともに、
前記キャップ本体の前記注出口および前記内側部材の前記上方開口部を連通する気体流通路が形成されることを特徴とする二剤混合キャップ。 - 前記シール部は、前記上蓋に対して前記内側部材を最上部に配置させた状態で、前記内側部材の内側に形成された副剤収容部の下部において前記柱部に接触する第1シール部と、前記上蓋に対して前記内側部材を最上部に配置させた状態で、前記副剤収容部の外周部において前記環状壁部に接触する第2シール部とを含み、
前記第1シール部および前記第2シール部は、前記上蓋に対して前記内側部材を下方に移動させた際、前記内側部材によって前記キャップ本体の前記弱化部を破断した後に、前記第2シール部と前記環状壁部との接触が解除され、その後、前記第1シール部と前記柱部との接触が解除されるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二剤混合キャップ。 - 前記上蓋の前記スカート部の内周壁には、前記キャップ本体に接触する第3シール部が形成され、
前記キャップ本体は、頂壁部と、前記頂壁部の外周縁から垂下する周壁部とを有し、
前記第3シール部は、前記頂壁部の外周縁付近において前記キャップ本体に形成されたシール受容凹部内に受容されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二剤混合キャップ。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の二剤混合キャップと、前記二剤混合キャップが装着される容器とを備えた二剤混合キャップ付き容器であって、
前記容器に収容される容器内容物は、炭酸を含む液体であることを特徴とする二剤混合キャップ付き容器。
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