JP2016159792A - 車両用シート - Google Patents

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【課題】車両用シートに関し、簡素な構成で後方視界を確保する。【解決手段】ヘッドレスト1をシートバック10の上部で上下移動可能に設ける。また、シートベルト装置のベルトを係止するベルトガイド2をシートバック10に内蔵させ、シートバック10の上部から出没自在に設ける。さらに、シートバック10の内部で、ヘッドレスト1とベルトガイド2とをリンク機構3で連結し、ヘッドレスト1の上下動作とベルトガイド2の出没動作とを連動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両のシートベルトを係止するためのベルトガイドをシートバックに内蔵する車両用シートに関する。
従来、自動車の後部座席のような複数の乗員(例えば三人)が着席可能な連設シート(ベンチシート)において、左右の側面座席だけでなく中央座席にも三点式シートベルト装置を設置することが義務づけられている。三点式シートベルト装置は、各座席に着席するそれぞれの乗員に対応するものが個別に装備される。例えば、リトラクタ(ウェビングの巻き取り装置)やテンショナ(ウェビングに張力を与える装置)などが、各々の座席の近傍に配置される。
これらの装置の多くは、取り付け箇所の剛性を確保しやすいピラーガーニッシュの内側に配置される。一方、中央座席はピラーからやや離れた場所に位置しており、シートが車幅方向に連設された形状であることから、リトラクタやテンショナを座席近傍に配置できない場合がある。そこで、シート後方の空きスペースや車室天井にこれらを内蔵させ、ウェビングを中央座席まで引き出して使用するタイプのシートベルト装置が開発されている。このようなシートベルト装置では、帯状のウェビングが乗員の肩部から体表面に沿って正しい位置に装着されるように、ウェビング表面の向きを調節するためのベルトガイドが併用される(特許文献1,2参照)。
特開2011-126358号公報 特開2011-162164号公報
しかしながら、上記のようなシートベルト装置では、ベルトガイドがシートの上部に突出した形状となるため、ベルトガイドによって後方視界が妨げられ、後方視認性が低下するおそれがある。特に、中央座席用のシートベルトは、中央座席に乗員が着席している場合にのみ使用されることから、中央座席に乗員がいないときには視界を妨げることのない構造とすることが望ましい。また、近年のSUV車両は、外観スタイルやデザインの制約によってリヤウィンドウの縦幅が比較的小さくなっているため、できる限り後方視界が広くなるような室内空間を提供することが望まれている。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、簡素な構成で後方視界を確保できるようにした車両用シートを提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示する車両用シートは、シートバックの上部で上下移動可能に設けられたヘッドレストを備える。また、前記シートバックに内蔵されて当該シートバックの上部から出没自在に設けられ、シートベルト装置のベルトを係止するベルトガイドを備える。さらに、前記シートバックの内部で前記ヘッドレストと前記ベルトガイドとを連結し、前記ヘッドレストの上下動作と前記ベルトガイドの出没動作とを連動させるリンク機構を備える。
(2)前記リンク機構は、一端が前記ヘッドレストに回動可能に連結されるとともに他端が前記シートバックのフレームに回動可能に連結され、前記ヘッドレストの上下動作に応じて上下に揺動されるリンク部材を有することが好ましい。また、前記ベルトガイドが、前記リンク部材に支持されることが好ましい。
なお、前記リンク部材は、前記他端側(フレーム側の接続箇所)を支点として、前記ヘッドレスト及び前記ベルトガイドを上下方向に回動させることが好ましい。
(3)前記リンク部材が、前記フレームとの連結箇所において、前記ヘッドレストに接離する方向へとスライド可能に連結されることが好ましい。
(4)前記リンク部材が、前記ヘッドレストとの連結箇所において、その連結を解除可能に構成されていることが好ましい。
(5)前記リンク部材に当接し、前記リンク部材の回動範囲を規定するストッパを備えることが好ましい。
(6)前記車両用シートは、三人掛け以上のベンチタイプのシートであることが好ましい。この場合、前記ベルトガイドが、前記車両用シートの中央座席用のヘッドレストに連結され、前記中央座席用のヘッドレストの側方に出没自在に設けられることが好ましい。
開示の車両用シートによれば、乗員が着席しない状態ではヘッドレストを下げた状態にすることで、ベルトガイドをシートバック内に収容させることができ、簡素な構成で広い後方視界を確保することができる。また、乗員の着席時にはヘッドレストを上げた状態にすることで、ベルトガイドをシートバックの上部から突出させることができ、シートベルト装置を使用することができる。
実施形態の車両用シート(ベルトガイド収容時)の斜視図である。 車両用シートの内部構造(ベルトガイド収容時)を示す正面図である。 車両用シートの内部構造(ベルトガイド使用時)を示す正面図である。 車両用シートの要部を拡大して示す斜視図である。 車両用シート(ベルトガイド使用時)の斜視図である。
図面を参照して、実施形態としての車両用シートについて説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。また、以下の説明では車両用シートが装備される車両を基準として左右方向を定義する。
[1.構成]
本実施形態の車両用シートを図1〜図5に示す。図2,図3は、シートバック10のクッション12を透視して示す正面図である。この車両用シートは、車両の車幅方向に連設された、三人掛けのベンチシートタイプの後部座席である。シートバック10の上部には、左右の側面座席用及び中央座席用のヘッドレスト1が設けられる。これらのヘッドレスト1は、乗員の非着席時にはシートバック10の上部に埋め込まれて収容され、着席時には上方へ引き出されて使用される。なお、ヘッドレスト1の収容時には、図2に示すように、シートバック10の上面がフラットになる。
各々のヘッドレスト1の下面には、下方に向かって二本のステー1Aが延出している。これらのステー1Aは、シートバック10に内蔵されたステーホルダー13に挿入され、任意の位置で固定される。つまり、ステーホルダー13に対するステー1Aの挿入量を調節することで、ヘッドレスト1の高さを調整可能である。また、ステーホルダー13からステー1Aを抜き取ることで、シートバック10からヘッドレスト1を取り外すことも可能である。このように、ヘッドレスト1は、シートバック10の上部で上下移動可能に設けられる。
シートバック10の内部には、その輪郭形状に対応する形状のフレーム11(シートバックフレーム)が設けられる。図2,図3では、角パイプや丸パイプなどの管材を正面視で四角い枠状に連結したものを例示する。ここでは、右側面座席のみに対応するフレーム11と中央座席及び左側面座席の二席に対応するフレーム11とが分離した構造となっているが、これらを一体に形成してもよい。上述のステーホルダー13は、フレーム11に対して固定される。また、中央座席用のヘッドレスト1から下方に延出するステー1Aは、左右の側面座席用のヘッドレスト1から下方に延びたステー1Aよりも長く形成される。
シートバック10の内部には、シートベルト装置のベルト17(ウェビング)を係止するためのベルトガイド2が内蔵される。ベルトガイド2は、ベルト17の張設方向を制御(規定)するための部品である。ベルトガイド2のうち、ベルト17を係止する部位の形状は、例えばC型のフック形状や環形状に形成される。また、シートバック10の上部において、中央座席用のヘッドレスト1と左側面座席用のヘッドレスト1との間には、ベルトガイド2が通過しうる隙間として形成されたガイド孔15が設けられる。ベルトガイド2は、ガイド孔15を介してシートバック10の上部から中央座席用のヘッドレスト1の左側方に出没自在(上下移動自在)に設けられる。なお、ベルトガイド2の位置は、図1に示すように、中央座席に着座する乗員の左肩に相当する位置の近傍に設定されることが好ましい。
ベルトガイド2の全体形状は、例えば棒状の部材をU字型に屈曲させた形状で、シートベルト装置のベルト17及びタングプレートがその内側に挿通されうる大きさに形成される。ベルトガイド2の上端をシートバック10の上面に持ち上げることで、図3に示すように、シートバック10の上部に環状の突起が突出する。シートベルト装置のベルト17は、この環の内側に挿通される。
中央座席用のヘッドレスト1及びベルトガイド2は、リンク機構3を介して連結される。このリンク機構3は、ヘッドレスト1の上下動作とベルトガイド2の出没動作とを連動させるものである。リンク機構3は、中央座席用のヘッドレスト1とフレーム11とに連結され、ヘッドレスト1の上下動作に応じて上下方向に揺動するリンク部材4を有する。リンク部材4には、ベルトガイド2の下端側の脚部2Aが固定される。つまり、ベルトガイド2は、リンク部材4に支持され、リンク部材4とともに上下方向に移動可能とされている。
リンク部材4の一端は、中央座席用のヘッドレスト1のステー1Aのうち、左側のステー1Aの下端部に対して回転可能に連結される。本実施形態のステー1A及びリンク部材4は、第一回転軸5を介してピン結合される。
これに対し、リンク部材4の他端は、フレーム11との連結箇所において、フレーム11に対してスライド可能かつ回転可能に連結される。フレーム11には、シートバック10の幅方向に水平に伸びる長孔として穿孔されたスライド孔9Aを有するプレート9が固定され、このプレート9のスライド孔9Aにリンク部材4の他端が第二回転軸6を介して回転可能に連結される。すなわち、リンク部材4の他端に挿通された第二回転軸6がスライド孔9Aの内側を貫通し、スライド孔9Aの延在方向にスライド自在、かつ、プレート9に対して回転可能に取り付けられる。本実施形態では、プレート9のスライド孔9Aは、リンク部材4の他端(第二回転軸6)が中央座席用のヘッドレスト1の左側のステー1Aに対して接近及び離間する方向(接離方向)にスライド可能に構成される。なお、フレーム11の表面にスライド孔9Aと同様の長孔を穿孔し、これに第二回転軸6を挿通させれば、プレート9を省略することも可能である。何れにしても、リンク部材4の他端は、フレーム11に対して回転可能に連結されるとともに、スライド可能に連結される。
図1〜図3,図5に示すように、リンク部材4の上下にはその回動範囲を規定するための一対のストッパ8が取り付けられる。一方のストッパ8は、図2に示すように、ベルトガイド2がシートバック10内に収容された状態において、リンク部材4の下面に接触する位置に配置される。これに対し、他方のストッパ8は、図3に示すように、ベルトガイド2がシートバック10の上面に突出した状態において、リンク部材4の上面に接触する位置に配置される。リンク部材4の揺動(回動)範囲の下限位置が前者のストッパ8で規定され、揺動(回動)範囲の上限位置が後者のストッパ8で規定される。
図4は、中央座席用のヘッドレスト1のステー1Aとリンク部材4とを接続する第一回転軸5を拡大して示す図である。第一回転軸5には、外周にネジ溝が切削されたボルト部5Aと、ボルト部5Aを手動で回転させるためのツマミ部5Bとが設けられる。また、ステー1Aには、ボルト部5Aの直径よりも大径の孔が穿孔され、これにボルト部5Aが挿通される。一方、リンク部材4には、ボルト部5Aのネジ溝と螺合するネジ山を有するナット孔が形成され、これにボルト部5Aがネジ締結される。したがって、ツマミ部5Bを締結方向とは逆方向に回転させれば、第一回転軸5がステー1A,リンク部材4の双方から脱離し、ステー1Aとリンク部材4との連結が解除される。このように、リンク部材4は、ヘッドレスト1との連結箇所において、その連結を解除可能に構成されている。
図2に示すように、シートバック10の背面のうち、収容状態のヘッドレスト1とリンク部材4とが交差する部位には、車両の乗員がツマミ部5Bにアクセスするための開口部14が設けられる。開口部14の表面には、例えばシートバック10の表皮材と同素材のカバーが開閉自在に設けられる。したがって、中央座席用のヘッドレスト1を使用する予定がない場合やシートバック10のカバーを掛け替える場合には、開口部14から手を入れてツマミ部5Bを回し、第一回転軸5を取り外すことができる。これにより、ヘッドレスト1とリンク機構3との連結が外れるため、ヘッドレスト1をシートバック10から取り外すことができる。なお、ヘッドレスト1を取り外すことで、ベルトガイド2はシートバック10の内部に収容されたままの状態となる。
[2.作用,効果]
中央座席に乗員が着座しないときには、図1,図2に示すように、中央座席用のヘッドレスト1がシートバック10の内側に収容されている。この状態では、ヘッドレスト1のステー1Aに連結されたリンク部材4は、一端側が下方に傾斜されて下方のストッパ8に当接した状態となる。なお、このとき、リンク部材4の他端(第二回転軸6)は、スライド孔9Aのヘッドレスト1のステー1Aに最も近接した位置にある。これにより、リンク部材4に固定されたベルトガイド2もシートバック10の内側に収容された状態となる。したがって、シートバック10の上面がフラットな状態となり、車両の後方視界が確保される。
中央座席に乗員が着座するときには、図3,図5に示すように、中央座席用のヘッドレスト1がシートバック10から上方に引き上げられる。ヘッドレスト1が引き上げられると、この動作に連動してリンク部材4が他端(第二回転軸6)を中心に上方側に揺動(回動)し、上方のストッパ8に当接した状態となる。なお、このとき、リンク部材4の他端(第二回転軸6)は、スライド孔9A内をヘッドレスト1のステー1Aから離れる方向にスライドする。そして、リンク部材4の上方への揺動(回動)によりベルトガイド2も上方へ移動し、ガイド孔15を介してシートバック10の上面からベルトガイド2が突き出た状態となる。したがって、図5に示すように、シートベルト装置のベルト17をベルトガイド2に挿通させて、タングプレートをバックル16に嵌め込むことで、何の支障もなく中央座席用のシートベルト装置を使用することができる。
(1)上記の車両用シートでは、乗員が着席しない状態ではヘッドレスト1を下げた状態にすることで、ベルトガイド2をシートバック10内に収容させることができ、広い後方視界を確保することができる。一方、乗員の着席時にはヘッドレスト1を上げた状態にすることで、ベルトガイド2をシートバック10の上部から突出させることができ、シートベルト装置を支障なく使用することができる。しかも、ヘッドレスト1の上下動作に連動してベルトガイド2を出没させることができるので、利便性を向上させることができる。
(2)上記の車両用シートでは、リンク機構3のリンク部材4がシートバック10のフレーム11に回動可能に連結される。これにより、シートバック10の内部構造を複雑化することなく、簡素な構成でヘッドレスト1の上下動作とベルトガイド2の出没動作とを連動させることができる。また、リンク部材4をシートバック10のフレーム11に連結することで、ヘッドレスト1及びベルトガイド2の支持強度を確保することができる。
(3)また、リンク部材4は、ヘッドレスト1との連結箇所において、ヘッドレスト1に接離する方向(すなわち、ヘッドレスト1に接近する方向とヘッドレスト1から離間する方向との双方向)へとスライド可能に連結される。これにより、ヘッドレスト1を垂直に上下移動させることができ、ヘッドレスト1の利便性を向上させることができる。また、ベルトガイド2の移動軌跡も直線に近づくため、ガイド孔15の車幅方向寸法を小さくすることができるというメリットもある。
(4)上記の車両用シートでは、図4に示すように、ヘッドレスト1とリンク部材4とを接続する第一回転軸5が着脱可能とされる。すなわち、リンク部材4が、ヘッドレスト1との連結箇所において、その連結を解除可能に構成されている。したがって、第一回転軸5をステー1A及びリンク部材4から抜き取ることで、ヘッドレスト1をシートバック10から取り外すことができ、シートバック10のカバーの掛け替えや清掃などの作業性を向上させることができる。
(5)また、シートバック10の内部には、図2,図3に示すように、リンク部材4の回動範囲を規定するストッパ8が取り付けられる。これにより、ヘッドレスト1,ベルトガイド2の移動範囲を制限することができる。
(6)上記の車両用シートは、三人掛けのベンチタイプのシートであり、中央座席用のヘッドレスト1と中央座席用のベルトガイド2とが連動するように構成される。中央座席は、ユーザの利用形態によっては使用頻度が低いことがあり、ベルトガイド2がほとんど使用されない場合がある。これに対し、定常的に中央座席が利用される場合には、中央座席用のヘッドレスト1とベルトガイド2とが同時に使用されることが多い。
このような利用形態の相違を踏まえて、ヘッドレスト1の上下動作とベルトガイド2の出没動作とを連動させることで、利便性をさらに向上させることができる。例えば、中央座席を使用しないユーザは、あらかじめヘッドレスト1を下げておくことで、特別な操作をすることなく、広い後方視界を確保することができる。一方、中央座席を使用するユーザも、実際に中央座席を使用する状況以外ではヘッドレスト1を下げておくことで、広い後方視界を確保することができる。
また、実際に中央座席を使用する状況では、中央座席に着席する乗員がヘッドレスト1を上方に引き出して使用することになる。このとき、ベルトガイド2が自動的にシートバック10の上面に持ち上げられる。したがって、特別な操作をすることなく、シートベルト装置を使用することができる。なお、ベルトガイド2を出没移動させるための専用レバー装置などを設けたような場合には、ユーザに余計なレバー操作を強いることになり、利便性が低い印象をユーザに与えうる。これに対し、上記の車両用シートは、ベルトガイド2を出没させるための操作がヘッドレスト1の上下移動操作となっている点で合理的であり、利便性を向上させることができる。
[3.変形例]
上述の実施形態では、三人掛けの連設シート(ベンチシート)における中央座席用のヘッドレスト1をベルトガイド2と連動させた構造を例示したが、リンク機構3で連動させる対象となるヘッドレスト1はこれに限定されない。例えば、左右の側面座席用のヘッドレスト1に上記の構造を適用してもよいし、運転席や助手席のヘッドレスト1に適用してもよい。反対に、三人掛け以上のベンチタイプのシートに適用してもよい。少なくとも、シートバック10の上部で上下方向に移動可能なヘッドレスト1であれば、上記の構造を適用することができる。
なお、三人掛け以上の連設シートにおいて、左右の側面座席用のシートベルト装置は、それぞれの座席に近接した位置(例えば、ピラーガーニッシュの内部など)に設けられることが多く、ベルトガイド2でベルト17の張設方向を制御しなくてもよい場合がある。これに対し、中央座席(側面座席以外の座席)用のシートベルト装置は、必ずしも座席の近くに設けることができず、シートバック10にベルトガイド2を設けることが好ましい場合が多い。このような意味では、上記の車両用シートの構造は、三人掛け以上のベンチタイプのシートにおいて、中央座席(側面座席以外の座席)用のヘッドレスト1とベルトガイド2とを連動させるための構造として好適である。
上述の実施形態では、リンク部材4の両端にピン接合部が形成されたリンク機構3を例示したが、具体的なリンク機構3の構造は任意に設定可能である。例えば、フレーム11のうち縦方向に延在する左右の柱材にレールを設け、これらのレール間にリンク部材4を水平方向に橋架する。また、リンク部材4の左右両端部には、レール上を活動するローラーを設ける。これにより、リンク部材4が上下方向に平行移動可能となる。したがって、このリンク部材4に対してヘッドレスト1及びベルトガイド2を固定することで、これらの動作を連動させることができ、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
1 ヘッドレスト
2 ベルトガイド
3 リンク機構
4 リンク部材
5 第一回転軸
6 第二回転軸
8 ストッパ
9 プレート
10 シートバック
11 フレーム
15 ガイド孔
17 ベルト(ウェビング)

Claims (6)

  1. シートバックの上部で上下移動可能に設けられたヘッドレストと、
    前記シートバックに内蔵されて当該シートバックの上部から出没自在に設けられ、シートベルト装置のベルトを係止するベルトガイドと、
    前記シートバックの内部で前記ヘッドレストと前記ベルトガイドとを連結し、前記ヘッドレストの上下動作と前記ベルトガイドの出没動作とを連動させるリンク機構と、
    を備えることを特徴とする、車両用シート。
  2. 前記リンク機構は、一端が前記ヘッドレストに回動可能に連結されるとともに他端が前記シートバックのフレームに回動可能に連結され、前記ヘッドレストの上下動作に応じて上下に揺動されるリンク部材を有し、
    前記ベルトガイドが、前記リンク部材に支持される
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記リンク部材が、前記フレームとの連結箇所において、前記ヘッドレストに接離する方向へとスライド可能に連結される
    ことを特徴とする、請求項2記載の車両用シート。
  4. 前記リンク部材が、前記ヘッドレストとの連結箇所において、その連結を解除可能に構成されている
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の車両用シート。
  5. 前記リンク部材に当接し、前記リンク部材の回動範囲を規定するストッパを備える
    ことを特徴とする、請求項2〜4の何れか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記車両用シートは、三人掛け以上のベンチタイプのシートであって、
    前記ベルトガイドが、前記車両用シートの中央座席用のヘッドレストに連結され、前記中央座席用のヘッドレストの側方に出没自在に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108248471A (zh) * 2016-12-28 2018-07-06 佛吉亚汽车座椅有限责任公司 用于车辆座椅的头枕

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