JP2016158050A - 画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】カラープロファイルに基づいて色調整を行う際に、再調整の実施判断を容易にする。【解決手段】画像データに基づいて転写媒体に画像を印刷する画像形成部と、操作表示部と、少なくともカラープロファイルを格納する記憶部と、記憶部、操作表示部及び画像形成部を制御する制御部を有し、制御部は、カラープロファイルに基づいて画像形成部でテストチャートを印刷可能にし、テストチャートを測色した測色データを受けると、測色データとカラープロファイルに基づく基準データとを比較し、比較結果に基づいて色差が基準値以内かを判定し、色差が基準値以内でない場合、画像形成部の色調整を実施する色調整機能を有し、さらに、前記色調整が実施された場合の必要資源量を取得する機能を有し、前記判定で基準値以内と判定された場合、必要資源量を操作表示部に表示し、かつ色差を調整する色調整をさらに実施するかの問い合わせを行う。【選択図】図3

Description

この発明は、カラープロファイルに合わせた色によって出力を可能とする画像形成装置および画像形成システムに関するものである。
画像形成装置で印刷を行う際には、一般にその装置に適合させた出力プロファイルや汎用的な出力プロファイルを用いて画像を形成している。その一方で、ユーザーの希望によるターゲットカラーや基準的なターゲットカラーによって印刷を行いたいという要望がある。このような要望に対しては、印刷目標とするカラープロファイルを取得し、このカラープロファイルに基づいて印刷したい画像を色変換して印刷を可能にする。
この際に、印刷データにカラープロファイルを適用してその結果が所定の範囲に入るように自動調整が実施される。自動調整は決められた色差以下になれば終了する。例えば特許文献1では、パッチを作成・測定し、色差が範囲外なら画像安定化を行う。
また、調整が行われる場合、プリントジョブの終了予想時間に、そのジョブの終了までに発生すると予測される自動調整の実行時間を含める装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2013−1049号公報 特開2007−281773号公報
ところで、カラープロファイルを適用して印刷を行う場合、印刷物に対し、色認証結果(エビデンス)を添付するような場合などでは、少しでも良い方向に調整しておきたいというユーザーの要望があり、決められた色素よりもさらに改善した調整値を得たい場合がある。しかしながら、人件費と材料費(時間や用紙)を使って、追いこんだ色合わせを行う価値の有無を事前に判断する情報がないという問題がある。
本願発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、色調整を実施した場合に、どれ位の必要資源量を要するかを示し、ユーザーが再調整を行うかどうかを、判断し易くする画像形成装置および画像形成システムを提供することを目的の一つとする。
すなわち、本発明の画像形成装置のうち、第1の形態は、
画像データに基づいて転写媒体に画像を印刷する画像形成部と、
操作入力を受け付ける操作表示部と、
少なくともカラープロファイルを格納する記憶部と、
前記記憶部、前記操作表示部および前記画像形成部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記カラープロファイルに基づいて前記画像形成部でテストチャートを印刷可能にし、該テストチャートを測色した測色データを受けると、該測色データと前記カラープロファイルに基づく基準データとを比較し、比較結果に基づいて色差が基準値以内かを判定し、色差が基準値以内でない場合、前記画像形成部の色調整を実施する色調整機能を有し、
さらに前記制御部は、前記色調整が実施された場合の必要資源量を取得する機能を有し、
前記判定で基準値以内と判定された場合、前記必要資源量を前記操作表示部に表示し、かつ、色差を調整する前記色調整をさらに実施するかの問い合わせを行うことを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第2の形態は、前記基準値が前記カラープロファイルに基づいて予め設定されていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第3の形態は、前記制御部は、前記基準値を前記操作表示部を介して設定可能にすることを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第4の形態は、前記制御部は、前記必要資源量を前記操作表示部に表示する際に、現在の色差と色調整後の色差の予測値とを併せて表示することを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第5の形態は、前記制御部は、前記色調整の実施問い合わせに対し、実施の操作入力を受けると、前記色調整を実施することを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第6の形態は、前記必要資源量が、前記調整に必要な時間情報であり、時間情報は、転写媒体の種類によって異なることを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第7の形態は、前記必要資源量が、前記色調整に必要な用紙枚数または用紙長さであることを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第8の形態は、前記制御部は、前記必要資源量を算出または過去の実績データより取得することを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第9の形態は、前記記憶部に、前記必要資源量に関する設定値が格納されており、前記制御部は、前記記憶部から設定値を読み出して前記必要資源量を取得することを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第10の形態は、前記記憶部は、前記設定値が初期設定値として予め格納されていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第11の形態は、前記制御部は、前記色調整が行われると、使用された必要資源量を計測し、必要資源量を前記設定値として前記記憶部に格納することを特徴とする。
本発明の画像形成装置の第12の形態は、画像形成された用紙を測色して測色データを出力する測色部を有し、前記制御部は、前記測色部から測色データを取得することを特徴とする。
本発明の画像形成システムのうち、第1の形態は、操作入力を受ける操作表示部と、
カラープロファイルを格納する記憶部と、
前記記憶部および前記操作表示部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記カラープロファイルに基づいて画像形成部に対しテストチャートを印刷する制御を行い、該テストチャートを測色した測色データを受けると、該測色データと前記カラープロファイルに基づくカラーチャートのデータとを比較し、比較結果に基づいて色差が基準値以内かを判定し、色差が基準値以内でない場合、前記画像形成部に対し色調整を実施する制御を行い、
さらに前記制御部は、前記色調整が実施された場合の必要資源量を取得する機能を有し、
前記判定で基準値以内と判定された場合、前記必要資源量を前記操作表示部に表示し、かつ、色差を調整する前記色調整をさらに実施するかの問い合わせを行うことを特徴とする。
本発明の画像形成システムの第2の形態は、前記記憶部に、前記必要資源量に関する設定値が格納されており、前記制御部は、前記記憶部から設定値を読み出して前記必要資源量を取得することを特徴とする。
本発明の画像形成システムの第3の形態は、前記記憶部が複数の画像形成装置に備えられているものであることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、色差をさらに改善するために必要な資源量を予め把握することができるので、再調整を行うか否か判断が容易になる。
本発明の一実施形態の画像形成装置を示す機械的な概略図である。 同じく、制御部の機能ブロック図である。 同じく、カラープロファイルに基づく色調整を行う手順を示すフローチャートである。 同じく、操作表示部に表示された操作画面を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態を説明する。
本発明の一実施形態の画像形成装置1について、機械的な概略を図1に基づいて説明する。
画像形成装置1は、画像形成装置本体10の上部側に自動原稿給送装置(ADF)13が設けられており、自動原稿給送装置(ADF)13で給送される原稿は、図2で示されるスキャナー部130で画像読取が可能になっている。なお、原稿は、プラテンガラス上で読み込むこともできる。
また、画像形成装置本体10の上部側で、プラテンガラスが位置しない箇所に、操作表示部140が設置されている。操作表示部140は、LCDとタッチパネルで構成されており、ユーザーによる操作および情報の表示が可能になっている。この実施形態では操作表示部140は、操作部と表示部の機能を兼用している。なお、操作部をマウスやタブレットなどで構成し、LCDなどの表示部とは別体で構成することも可能である。
画像形成装置本体10の下部側には、用紙を収納して給紙する給紙トレイ12が配置されている。給紙トレイ12は、多段で構成してもよい。この実施形態では、用紙は本発明の転写媒体に相当する。なお、転写媒体は、用紙に限られるものではなく、画像を印刷して搬送できるものであればよく、その材質は問わない。また、転写媒体は、シート形状の他、連続媒体であってもよい。
画像形成装置本体10内には、給紙トレイ12から給紙される用紙を搬送する搬送経路15が設けられており、画像形成装置本体10内の搬送経路15の途中に、画像形成部16が設けられている。
画像形成部16では、各色用の感光体16Aと中間転写ベルト16B、二次転写部16Cを有しており、感光体16Aの周囲には、各色用に、図示しない、帯電器、LD、現像器が配置されている。さらに、さらに二次転写部16Cの下流側の搬送経路15には定着器16Dが配置されている。この実施形態では、搬送経路15は、図示しない搬送ローラや駆動モータなどとともに搬送部を構成する。
定着器16Dの下流側で、搬送経路15が伸長して排紙部17に接続されている。排紙部17は、そのまま排紙トレイなどを設置するものであってもよく、また、図示しない後処理装置の搬送経路に接続されるものであってもよい。後処理装置は、画像形成装置に含まれてもよく、また、画像形成装置に含まれないものであってもよい。
また、搬送経路15は、定着器16Dの下流側で分岐して、画像形成部16の上流側の搬送経路15に合流する反転搬送経路15Aを有している。反転搬送経路15Aには、用紙を反転させる機構(図示しない)を有している。反転搬送経路15Aで反転された用紙は、反転搬送経路15Aを通して画像形成部16の上流側の搬送経路15に返流して用紙の裏面側に画像を印刷することができる。
画像形成部16では、帯電器により画像書込み前に感光体16Aの表面を一様に帯電し、画像書き込み部により表面が一様に帯電された感光体16Aにレーザ照射などをして感光体16Aに静電潜像を形成する。現像器は、感光体16Aに形成された静電潜像をトナー材によって現像する。この現像処理によって、感光体16Aにトナー画像が形成される。感光体16Aのトナー画像は、中間転写ベルト16Bに転写され、二次転写部16Cによって、給紙トレイ12から搬送されてきた用紙にトナー画像が転写される。トナー画像が転写された用紙は、搬送経路15に沿って搬送されて定着器16Dに至る。
感光体16Aや中間転写ベルト16Bに残留したトナー材は、図示しないクリーニング部によって除去される。
定着器16Dは、搬送された用紙を加熱することにより用紙の表面側に転写されたトナー画像を出力画像として定着する。この定着により、用紙への画像の印刷が完了する。
定着処理が施された用紙は、搬送経路15によってそのまま排紙部17に排出するか、反転搬送経路15Aを通して表裏が反転された後、画像形成部16の上流側の搬送経路15に返流される。表裏反転された用紙は、画像形成部16によって裏面への画像印刷を行うことができる。
また、定着器16Dと、搬送経路15の分岐地点との間には、搬送経路15を通して搬送される用紙の画像を測色する測色センサー18が設置されている。なお、測色の構成は、インラインセンサー、CIS(コンタクトイメージセンサ)などを用いることができ、本発明としては特定のものに限定されるものではなく、用紙の画像の測色を行えるものであれば、その構成が特に限定されるものではない。測色センサー18は、本発明の測色部に相当する。この実施形態では、測色センサー18としてインラインセンサーが用いられている。
なお、この実施形態では、画像形成装置1に、用紙上の画像の測色を行うインラインセンサー18を備えるものとして説明したが、画像形成装置1外に用紙上の画像の測色を行う測色部を有していてもよい。測色部は、測色データを得られるものであれば、画像形成装置1とオフラインのものであってもよい。オフラインの測色部では、測色データは、リムーバルの記憶メモリーによって測色部から取り出し、画像形成装置で読み出すようにするなどして画像形成装置でデータを取得することができる。また、測色部は、機械的に画像形成装置に接続される他、ネットワークやシリアルケーブルなどで画像形成装置に電気的に接続され、機械的には接続されていないものであってもよい。
次に、制御部100およびその周辺の機能ブロックを図2に示す。
画像形成装置1は、主要な構成として、制御ブロック110とスキャナー部130と操作表示部140とプリンター部150とを有するコピア本体と、LANを通して外部機器2(例えばPCやサーバ)との間で入出力される画像データを処理する画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160とを備えている。また、画像形成装置1は、後処理装置を有するものであってもよい。また、画像形成装置1は、他の後処理装置や、外部機器などと組み合わせて画像形成システムを構成することができる。
制御ブロック110は、PCIバス112を有しており、PCIバス112は制御ブロック110内でDRAM制御IC111に接続されている。また、制御ブロック110には、制御CPU113を備えており、該制御CPU113に前記DRAM制御IC111が接続されている。また、制御CPU113には、不揮発メモリー115が接続されている。該不揮発メモリー115には、上記制御CPU113を動作させるためのプログラムや画像形成装置の設定データ、プロセス制御パラメーター等などが格納されている。
さらに不揮発メモリー115には、カラープロファイル、画像の色調整を行う際の調整値、用紙プロファイル、出力プロファイル、色調整の際の必要時間、最小限の用紙枚数などが読み書き可能に格納されている。不揮発メモリー115は、本発明の記憶部に相当する。色調整の際の必要時間、最小限の用紙枚数は、色調整に必要な必要資源量に相当する。なお、用紙が連続紙の場合、用紙長さを必要資源量に挙げることができる。また、必要資源量は、時間や用紙量に限定されるものではなく、例えば電力量などが挙げることができる。なお、必要資源量としては、複数のものの他、一つのものであってもよい。
制御CPU113は、RAMやROMを備え、画像形成装置1の全体を制御し、また画像形成装置1全体の状態把握を行うものであり、用紙の搬送、操作表示、画像形成の制御などを行う。なお、この実施形態では、制御CPU113は、画像形成装置本体10内に設置されているものとして説明したが、画像形成装置の筺体外に制御CPU113の一部または全部の機能を有するものであってもよい。
制御CPU113には、RTC(日時データ発生措置)114が接続されており、時間計測を行うことができる。
前記スキャナー部130は、光学読み取りを行うCCD131と、スキャナー部130全体の制御を行うスキャナー制御部132とを備えている。スキャナー制御部132は、前記制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、制御CPU113による制御を受ける。なお、スキャナー制御部132は、CPUやこれを動作させるプログラムなどによって構成することができる。前記CCD131で読み取った画像データは、読み取り処理部116でデータ処理がなされる。
前記操作表示部140は、タッチパネル式のLCD141と、操作部制御部142とを備えており、上記LCD141と操作部制御部142とが接続され、該操作部制御部142と前記制御CPU113とがシリアル通信可能に接続されている。該構成によって操作表示部140の制御が制御CPU113によって行われる。なお、操作部制御部142は、CPUやこれを動作させるプログラムなどによって構成することができる。操作表示部140では、画像形成装置や画像形成システムにおける設定や動作指令などの動作制御条件の入力が可能となっており、さらに設定内容、機械状態、情報の表示、色調整実施の有無指示等が可能になっており、上記制御CPU113により制御される。この操作表示部140によって、所定の操作などを行うことができる。操作表示部140では、上記のように各種表示が可能である。
また、DRAM制御IC111は、圧縮メモリー121とページメモリー122とからなる画像メモリー(DRAM)120に接続されている。該画像メモリー(DRAM)120には、前記スキャナー部130で取得した画像データやLAN3を通して取得した画像データが格納される。上記のように画像メモリーは、画像データの記憶領域であり、印刷するジョブの画像データを格納する。また、上記DRAM制御IC111によって複数のジョブに関する画像データを画像メモリーに記憶させることができる。すなわち、画像メモリーには予約されたジョブの画像データの格納も可能である。
また、PCIバス112には、HDD119が接続されており、HDD119では各種データの格納、読み出しが可能である。
DRAM制御IC111には、画像データを圧縮または伸長する圧縮/伸長IC117が接続されている。さらにDRAM制御IC111には書き込み処理部126が接続されている。書き込み処理部126は、プリンター部150のLD152に接続され、該LD152の動作に用いられるデータの処理を行う。また、プリンター部150は、プリンター部150の全体を制御するプリンター制御部151を備えており、該プリンター制御部151は、前記した制御CPU113に接続されて制御を受ける。すなわち、制御IC113から与えられるパラメーターに従い、プリント動作の開始/停止を行う。またプリンター部150には、測色センサー18が含まれており、制御CPU113による制御を受け、測色した測色データを制御CPU113に送信する。
また、前記DRAM制御IC111に接続された前記PCIバス112には、前記した画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160のDRAM制御IC161が接続されている。画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160では、DRAM制御IC161に画像メモリー162が接続されている。また、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160では、前記DRAM制御IC161にコントローラー制御部163が接続されており、DRAM制御IC161に、LAN制御部164を介してLANインターフェース165が接続されている。LANインターフェース165は、LAN3に接続される。
コントローラー制御部163は、外部から画像データを受けて、RIP処理などを行うことができ、画像データの管理を行うことができる。
なお、画像装置の管理は、画像形成装置1外に置かれた外部機器2などにより行うことができ、外部機器2をネットワークなどによって画像形成装置1に接続して画像装置の管理を行うようにしてもよい。
LAN3には、外部機器2(PCやサーバなど)が接続されており、外部機器2を含む構成により画像形成システムが構成されるものであってもよく、外部機器2のみで画像形成装置1の管理を行う画像形成システムを構成してもよい。この際に、外部機器2に本発明の記憶部を有するものであってもよく、また、1または2以上の画像形成装置における記憶部を用いてもよい。外部機器2では、画像形成装置1の制御を行い、カラープロファイルに基づく色調整の制御を行って、本発明の制御部としての機能を有するものであってもよい。
次に、上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
先ず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
スキャナー部130で原稿の画像を読み取り、画像データを生成する場合、スキャナー部130において原稿からCCD131により原稿の画像を光学的に読み取る。この際には、制御CPU113から指令を受けるスキャナー制御部132によってCCD131の動作制御を行う。CCD131で読み取られた画像は、読み取り処理部116でデータ処理がなされ、データ処理された画像データは、圧縮/伸長IC117において所定の方法によって圧縮され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリー121に格納される。圧縮メモリー121に格納された画像データは、制御CPU113によってジョブとして管理することができる。また、画像データは画像メモリー(DRAM)120に格納した後、HDD127に格納することができる。印刷条件等は、操作表示部140において設定することができる。例えば、操作表示部140上で設定された印刷条件(プリントモード、品質モード設定、マスタ属性設定、属性データ変更)等の情報を制御CPU113に通知し、制御CPU113で設定情報を作成する。作成された設定情報は制御CPU113内のRAMに格納される。
画像データを外部から取得する場合、例えば、外部機器2からLAN3を通して送信される画像データは、コントローラー制御部163の制御により、LANインターフェース165、LAN制御部164を介してDRAM制御IC161により画像メモリー162に格納される。画像メモリー162のデータは、DRAM制御IC161、PCIバス112、DRAM制御IC111を介してページメモリー122に一旦格納される。ページメモリー122に格納されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮/伸長IC117に順次送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリー121に格納され、上記と同様に制御CPU113による管理がなされる。また、圧縮メモリー121に格納された画像データは、DRAM制御IC111を介してHDD119に格納することができる。
画像形成装置で画像出力を行う場合、すなわち複写機やプリンターとして使用する場合、圧縮メモリー121に格納された画像データを、DRAM制御IC111を介して圧縮/伸長IC117に送出してデータを伸長し、伸長したデータを書き込み処理部126に送出し、LD152において感光体16Aへの書き込みを行う。
また、HDD119に画像データを格納している場合、DRAM制御IC111を回して一旦、圧縮/伸長IC117に格納し、以降、上記と同様の処理を行う。
画像出力を行う場合、前記したように操作表示部140の設定内容に基づいて行うことができるが、外部機器2などから制御内容を受けることができ、例えば外部機器2内のプリンタードライバに基づいて印刷条件などの制御内容を受けることができる。印刷条件などは、画像データと同様に、LANインターフェース165、LAN制御部164を介してDRAM制御IC161により画像メモリー162に格納される。画像メモリー162のデータは、DRAM制御IC161、PCIバス112、DRAM制御IC111を介してページメモリー122に格納される。
また、プリンター部150では、制御CPU113の指令を受けたプリンター制御部151によって各部の制御が行われる。画像形成部では、LD152により画像データに基づいて感光体に潜像が形成され、書き込まれたトナー像が、搬送経路によって供給される用紙に転写され、定着部で定着がなされる。
カラープロファイルに基づいて画像形成を行う場合、不揮発メモリー115に記憶されたカラープロファイルの情報に基づいたテストチャートの画像データによって画像形成部16で印刷する。カラープロファイルは、テストチャートを印刷するための情報を保持している。
制御CPU113は、カラープロファイルに基づいてテストチャートを印刷するために、デバイス非依存の画像データを画像形成装置依存の画像データに色変換するため、画像形成装置1に備える出力プロファイルに基づいて印刷を行う。
なお、この実施形態では、カラープロファイルは、画像形成装置が本来備えるプロファイルとは異なるものとして説明したが、画像形成装置が本来備えている出力プロファイルをカラープロファイルとして対象とするものであってもよい。
制御CPU113には、前記したように測色センサー18が接続されており、テストチャートの印刷がされると、印刷された用紙の画像を測色センサー18によって読み取りを行う。制御CPU113は、測色センサー18で読み取られた測色データを受信する。
制御CPU113では、測色データと、カラープロファイルに含まれる基準データとを比較し、色差を求める。基準データは例えば、ターゲットチャートデータとして、前記テストチャートと関連づけてカラープロファイルに含まれている。色差の取得方法が特に限定されるものではなく、予め定めた方法によって求めることができる。例えば、Lなどにより色差を表すことができる。
制御CPU113は、画像形成部16の色調整を行う色調整機能を有している。色調整では、上記色差を得た場合に、基準値と比較して、基準値に達していない場合に、画像形成部に対し自動的に行ってもよく、また、操作表示部140を通して操作者の指示によって行うようにしてもよい。色調整機能では、テストチャートと基準データの色差ができるだけ小さくなるように実施する。色調整時には、RTC(日時データ発生装置)114により所要時間を計測することができる。
色調整後の色差は、算出により推定値を得ることも可能であるが、色調整後に画像形成部16でテストチャートを印刷し、このテストチャートを測色センサー18で測色し、測色データを得た後、制御CPU113で測色データと基準データとを比較し、色差を求めることができる。この工程により、色差を正確に把握することができる。色調整後の色差確認は、制御部によって自動的に行うようにしてもよい。
また、制御CPU113は、色調整における、必要な時間または/および用紙枚数を必要資源量として取得することができる。
必要資源量は、算出により求めることができ、また、予め不揮発メモリー115に初期設定として記憶しておいてもよく、過去の実績を設定として不揮発メモリー115に記憶し、これを読み出して取得するようにしてもよい。また、同一条件がない場合、条件が近似する設定値を用いて必要資源量を表示するようにしてもよい。設置値が、用紙の紙種に依存する場合、紙種に関連づけてそれぞれ設定値を設けることができる。
表1は、色差を調整する際の時間情報が紙種毎にテーブルとして不揮発メモリー115に格納されているデータ構造である。紙種としては、例えば、紙材質(普通紙、塗工紙、上質紙など)や坪量などが挙げられる。
表2は、色調整に必要な用紙枚数を示す。用紙のサイズ毎に用紙枚数が異なっており、大きなサイズほど必要な用紙枚数が小さくなる。
上記テーブルのデータは、実績値が格納されているものとすることができる。なお、データは、予め初期設定値として不揮発メモリー115に格納されているものでもよく、さらに実績値を初期設置値の空欄の部分や初期設定値に上書きされるようにしてもよい。
Figure 2016158050
Figure 2016158050
次に、カラープロファイルに基づいて色調整を行う手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は制御部による制御によって実行される。
カラープロファイルの選択と色調整実施の指示に基づいて色調整の確認が開始される。
色調整の確認は、カラープロファイルを用いた印刷ジョブの開始時に、色差チェックを行うかを操作表示部140で操作者が確認して行うことができ、また自動的に行うようにしてもよい。さらに、任意のタイミングで、操作表示部140を通して、確認動作を開始してもよい。
先ず紙種が選択される(ステップs1)。紙種の選択は予め設定によって定められているものであってもよく、また、操作者が操作表示部140を通して紙種の選択を行うようにしてもよい。紙種は、トレイ設定情報に関連づけられて設定されており、紙種情報にしたがって、給紙トレイが選択されて給紙および搬送がされる。
紙種の選択に伴って、所定の紙種の用紙が給紙、搬送され、測色用のテストチャートを画像形成部によって該用紙に印刷する(ステップs2)。
印刷された用紙は、測色センサーで測色が行われ(ステップs3)、制御部において色差が求められ、基準値に達しているか、すなわち合格ラインをクリアしているかの判定がなされる(ステップs4)。色差が合格ラインに達していなければ(ステップs4、No)、再調整を行うステップs12に移行する。色差が合格ラインに達していれば(ステップs4、Yes)、計測したテーブル(テーブル1)があるかの判定を行う(ステップs5)。
ステップs5で、計測したテーブル(テーブル1)がある場合(ステップs5、Yes)、操作表示部140に、現在のΔE(色差;以下同じ)を表示し、現在のΔEをさらに改善する場合に掛かる時間または枚数をテーブルの該当するデータに基づいて目安の時間を表示する(ステップs6)。時間または枚数は、過去の実績から表示する。
さらに調整を続ける場合の必要用紙枚数は、調整時間から推測されるチャート印刷回数と、1度のチャート印刷枚数から計算し、表示する。
次いで、操作表示部140で、再調整するかの問い合わせを行い、その結果を判定する(ステップs10)。
ステップs5で、計測したテーブル(テーブル1)がない場合(ステップs5、No)、選択した紙種のデータが画像形成装置に予め準備されているか(記憶部に格納されているか)を判定する(ステップs7)。
選択した紙種のデータが予め準備されている場合(ステップs7、Yes)、操作表示部140に、現在のΔEを表示し、さらに、現在のΔEをさらに改善する場合に掛かる時間または枚数を、装置に予め記録されている時間または用紙枚数のデータに基づいて表示する(ステップs8)。すなわち、過去に同レベルのΔEから調整した実績はないが、予め装置に組み込まれているテーブルに同一条件のデータがあれば、それを表示する
次いで、操作表示部140で、再調整するかの問い合わせを行い、その結果を判定する(ステップs10)。
ステップs7で、選択した紙種のデータが予め準備されていない場合(ステップs7、No)、操作表示部140に、現在のΔEを表示し、さらに、現在のΔEをさらに改善する場合に掛かる時間または枚数を、予測によって算出し表示する(ステップs9)。
すなわち、過去に同レベルのΔEから調整した実績もなく、予め装置に組み込まれているテーブルに同一条件データもない場合は、最も近いレベルの実績を元に、「〜分以上かかります」と予想時間を表示する。近似曲線が導き出せる場合は、その関数を元に予想時間を算出してもよい。
次いで、操作表示部140で、再調整するかの問い合わせを行い、その結果を判定する(ステップs10)。
ステップs10で、再調整しないと判定される場合(ステップs10、No)、色調整を完了する。
再調整すると判定される場合(ステップs10、Yes)、テーブル1更新のため、RTC(日時データ発生装置)によって調整開始時刻を記録し、調整開始時ΔEを不揮発メモリー115に格納する(ステップs11)。
次いで、色調整を実施し、さらにテストチャートの印刷、測色、基準データとの比較を行って、調整後の色差を取得する(ステップs12)。例えばカラープロファイルの変更や補正値を取得する。
色調整終了に伴って、テーブル1更新のため、調整開始時刻に基づいて計測された調整時間を記録し、調整後のΔEを不揮発メモリー115に格納する(ステップs13)。
テーブルを作成/更新する場合は、例えば、(1)最新のデータのみを残す、(2)所定回数分の記録を取っておき、平均値をテーブルに記録するなどの方法を採用することができる。
その後、ステップs4に戻って、再調整を行わない判定(ステップs10、No)がなされるまで色調整確認を繰り返す。
なお、上記色調整では、画像形成装置に備える測色センサーで測色を行うものとして説明したが、画像形成装置外の測色部で測色を行い、測色データを画像形成装置に送信したり、リムーバルの記憶部を用いてデータを移行したり、測色データを操作表示部で入力したりするなどして色調整を行うこともできる。
その場合、測色部は、画像形成装置とオンラインでもオフラインでもよい。
次に、色調整に際し、操作表示部に表示する操作画面を図4に基づいて説明する。
操作画面1400は、操作表示部140に表示される。制御部100では、ステップs6、8、9のステップで、該操作画面1400を操作表示部140に表示する。
操作画面1400では、コピー設定画面上などに色調整結果画面1410をポップアップ表示している。
色調整結果画面1410には、通知部1411に、現在のΔEの数値を表示し、調整を続けるかの問い合わせと、調整に際しての目安の時間が表示されている。その際に、目標とする色差に応じて複数の目安時間を表示することができる。ただし、本発明としては、複数の目安を示すことが必要とされるものではない。
さらに、色調整結果画面1410には、「はい」ボタン1420と「いいえ」ボタン1421とが押下操作可能に表示されている。
「はい」ボタン1420を押し下げると、色調整を再実施する指示が行われる。なお、色調整の目標値を複数有する場合、さらに、いずれを選択するかを操作画面に表示して指示を求めることができる。
「いいえ」ボタン1421を押し下げると、色調整を再実施しない指示が行われる。
再実施をするか否かは、通知部1411の表示内容を見て、操作者は容易に選択を行うことができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明の範囲を逸脱しない限りは適宜の変更が可能である。
1 画像形成装置
14 操作表示部
15 搬送経路
16 画像形成部
18 測色センサー
113 制御CPU
115 不揮発メモリー
140 操作表示部

Claims (15)

  1. 画像データに基づいて転写媒体に画像を印刷する画像形成部と、
    操作入力を受け付ける操作表示部と、
    少なくともカラープロファイルを格納する記憶部と、
    前記記憶部、前記操作表示部および前記画像形成部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記カラープロファイルに基づいて前記画像形成部でテストチャートを印刷可能にし、該テストチャートを測色した測色データを受けると、該測色データと前記カラープロファイルに基づく基準データとを比較し、比較結果に基づいて色差が基準値以内かを判定し、色差が基準値以内でない場合、前記画像形成部の色調整を実施する色調整機能を有し、
    さらに前記制御部は、前記色調整が実施された場合の必要資源量を取得する機能を有し、
    前記判定で基準値以内と判定された場合、前記必要資源量を前記操作表示部に表示し、かつ、色差を調整する前記色調整をさらに実施するかの問い合わせを行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記基準値が前記カラープロファイルに基づいて予め設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記基準値を前記操作表示部を介して設定可能にすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記必要資源量を前記操作表示部に表示する際に、現在の色差と色調整後の色差の予測値とを併せて表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記色調整の実施問い合わせに対し、実施の操作入力を受けると、前記色調整を実施することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記必要資源量が、前記調整に必要な時間情報であり、時間情報は、転写媒体の種類によって異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記必要資源量が、前記色調整に必要な用紙枚数または用紙長さであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記必要資源量を算出または過去の実績データより取得することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記記憶部に、前記必要資源量に関する設定値が格納されており、
    前記制御部は、前記記憶部から設定値を読み出して前記必要資源量を取得することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記記憶部は、前記設定値が初期設定値として予め格納されていることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記色調整が行われると、使用された必要資源量を計測し、必要資源量を前記設定値として前記記憶部に格納することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  12. 画像形成された用紙を測色して測色データを出力する測色部を有し、
    前記制御部は、前記測色部から測色データを取得することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 操作入力を受ける操作表示部と、
    カラープロファイルを格納する記憶部と、
    前記記憶部および前記操作表示部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記カラープロファイルに基づいて画像形成部に対しテストチャートを印刷する制御を行い、該テストチャートを測色した測色データを受けると、該測色データと前記カラープロファイルに基づくカラーチャートのデータとを比較し、比較結果に基づいて色差が基準値以内かを判定し、色差が基準値以内でない場合、前記画像形成部に対し色調整を実施する制御を行い、
    さらに前記制御部は、前記色調整が実施された場合の必要資源量を取得する機能を有し、
    前記判定で基準値以内と判定された場合、前記必要資源量を前記操作表示部に表示し、かつ、色差を調整する前記色調整をさらに実施するかの問い合わせを行うことを特徴とする画像形成システム。
  14. 前記記憶部に、前記必要資源量に関する設定値が格納されており、
    前記制御部は、前記記憶部から設定値を読み出して前記必要資源量を取得することを特徴とする請求項13に記載の画像形成システム。
  15. 前記記憶部が複数の画像形成装置に備えられているものであることを特徴とする請求項14記載の画像形成システム。
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