JP2016156962A - 静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像剤セット、トナーカートリッジセット、プロセスカートリッジセット、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像剤セット、トナーカートリッジセット、プロセスカートリッジセット、画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することを抑制する静電荷像現像用トナーセットの提供。
【解決手段】光輝性顔料を含有する金色トナーと、着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L表色系の座標値が45≦L≦65、55≦a≦75、40≦b≦65であるレッドトナーと、を含む静電荷像現像用トナーセット。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像剤セット、トナーカートリッジセット、プロセスカートリッジセット、画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
電子写真方式の画像形成は、一般的に、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナーを用いて色を再現する。また、金属光沢を有する画像の形成に、光輝性トナーが用いられている。
例えば、特許文献1には、光輝性顔料を含む光輝性トナーと、着色剤を含む少なくとも一種の有色トナーと、を有し、光輝性トナーの120℃における貯蔵弾性率をG’Aとし、有色トナーの120℃における貯蔵弾性率をG’Bとしたときに、G’AとG’Bとの比(G’A/G’B)が1≦G’A/G’B≦10の関係を満たすトナーセットが開示されている。
特許文献2には、光輝性顔料を少なくとも含む第一の光輝性トナーと、光輝性顔料を少なくとも含み、第一の光輝性トナーとは異なる色を呈する第二の光輝性トナーと、を少なくとも有するトナーセットが開示されている。
特開2014−134636号公報 特開2014−021300号公報
本発明は、朱赤の画像をイエロートナー及びマゼンタトナーのみによって形成する場合に比べて、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することを抑制する静電荷像現像用トナーセットを提供することを課題とする。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
請求項1に係る発明は、
光輝性顔料を含有する金色トナーと、
着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L表色系の座標値が45≦L≦65、55≦a≦75、40≦b≦65であるレッドトナーと、
を含む静電荷像現像用トナーセット。
請求項2に係る発明は、
前記レッドトナーの体積平均粒径と前記金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.3以上0.8以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナーセット。
請求項3に係る発明は、
前記レッドトナーは、C.I.ピグメントオレンジ38及びC.I.ピグメントレッド185を含有する、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナーセット。
請求項4に係る発明は、
光輝性顔料を含有する金色トナーを含む第一の静電荷像現像剤と、
着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L表色系の座標値が45≦L≦65、55≦a≦75、40≦b≦65であるレッドトナーを含む第二の静電荷像現像剤と、
を含む静電荷像現像剤セット。
請求項5に係る発明は、
前記レッドトナーの体積平均粒径と前記金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.3以上0.8以下である、請求項4に記載の静電荷像現像剤セット。
請求項6に係る発明は、
前記レッドトナーは、C.I.ピグメントオレンジ38及びC.I.ピグメントレッド185を含有する、請求項4又は請求項5に記載の静電荷像現像剤セット。
請求項7に係る発明は、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーセットを用いると共に、
前記金色トナーを収容し、画像形成装置に着脱される第一のトナーカートリッジと、
前記レッドトナーを収容し、画像形成装置に着脱される第二のトナーカートリッジと、
を含むトナーカートリッジセット。
請求項8に係る発明は、
請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第一のプロセスカートリッジと、
前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第二のプロセスカートリッジと、
を含むプロセスカートリッジセット。
請求項9に係る発明は、
請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像手段と、
前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像手段と、
前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着手段と、
を備える画像形成装置。
請求項10に係る発明は、
請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像工程と、
前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像工程と、
前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着工程と、
を有する画像形成方法。
請求項1、3に係る発明によれば、朱赤の画像をイエロートナー及びマゼンタトナーのみによって形成する場合に比べて、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することを抑制する静電荷像現像用トナーセットが提供される。
請求項2に係る発明によれば、前記比が0.3未満または0.8超である場合に比べて、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することを抑制する静電荷像現像用トナーセットが提供される。
請求項4、6に係る発明によれば、朱赤の画像をイエロートナー及びマゼンタトナーのみによって形成する場合に比べて、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することを抑制する静電荷像現像剤セットが提供される。
請求項5に係る発明によれば、前記比が0.3未満または0.8超である場合に比べて、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することを抑制する静電荷像現像剤セットが提供される。
請求項7、8、9、10に係る発明によれば、朱赤の画像をイエロートナー及びマゼンタトナーのみによって形成する場合に比べて、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することを抑制するトナーカートリッジセット、プロセスカートリッジセット、画像形成装置、及び画像形成方法が提供される。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
以下に、発明の実施形態を説明する。これらの説明及び実施例は実施形態を例示するものであり、発明の範囲を制限するものではない。
本明細書において、(メタ)アクリルは、アクリル又はメタクリルを意味し、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸又はメタクリル酸を意味し、(メタ)アクリロは、アクリロ又はメタクリロを意味する。
<静電荷像現像用トナーセット>
本実施形態に係る静電荷像現像用トナーセット(単に「トナーセット」とも称する。)は、光輝性顔料を含有する金色トナーと、着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L表色系の座標値が45≦L≦65、55≦a≦75、40≦b≦65であるレッドトナー(「特定レッドトナー」とも称する。)と、を含む。かかる構成により、本実施形態に係るトナーセットは、朱赤の画像をイエロートナー及びマゼンタトナーのみによって形成する場合に比べて、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみ(色が沈んで暗く見えることをいう。)が発生することを抑制する。その作用機構は、必ずしも明らかではないが、以下のように推察される。
電子写真方式の画像形成は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のカラートナーの組み合せによって色を再現し、画像に光輝性を付与する場合はさらに光輝性トナーを組み合せるのが一般的である。朱赤の画像と金色の画像とを記録媒体に形成する場合は通常、イエロートナー及びマゼンタトナーを用いて朱赤の画像が形成され、金色トナーを用いて金色の画像が形成される。
そして、中間転写方式の画像形成装置を用いて朱赤の画像と金色の画像とを記録媒体上に隣接して形成する場合は、中間転写体上に、イエロートナーとマゼンタトナーとを重ね合せたトナー層(「朱赤トナー層」という。)と、金色トナーのトナー層(「金色トナー層」という。)とが隣接して形成されたのち、両トナー層が記録媒体に転写され、記録媒体上に転写された両トナー層が定着されて定着画像となる。
上記のようにして形成された中間転写体上の朱赤トナー層と金色トナー層とを比べると、朱赤トナー層は、イエロートナーとマゼンタトナーとの重ね合せであることにより、金色トナー層よりも厚い。したがって、中間転写体上において朱赤トナー層と金色トナー層とが隣接する境界部には、両トナー層の厚さの差による段差が生じることとなる。
また、中間転写方式の画像形成装置ではイエロートナーの一次転写及びマゼンタトナーの一次転写は他色の一次転写に先だって行われるのが一般的であり、他色の一次転写の際に起こるリトランスファー(中間転写体から感光体への再転写)を見込んでイエロートナーのトナー層及びマゼンタトナーのトナー層を中間転写体上に厚めに形成しておく場合があるが、朱赤のように濃い色の画像を形成する場合は現実のリトランスファー量よりも見込み量が過剰になって朱赤トナー層がさらに厚くなってしまうことがある。この場合、前記段差がより大きくなる。
ところで、金色トナーに含まれる光輝性顔料は通常、形が扁平状であり、金色トナーのトナー粒子も、光輝性顔料の形状を反映して通常、形が扁平状である。記録媒体に定着された金色画像が光輝性(具体的には、キラキラと輝く感じ(スパークル感)と、見る角度によって色相が変化する光学的効果との両立)を呈するには、定着画像中において、光輝性顔料は、その長軸が記録媒体表面に平行又はそれに近い状態となるように配列していることが望ましい。その前段として、中間転写体上に形成された金色トナー層および記録媒体上に転写された金色トナー層において、金色トナーは、トナー粒子の長軸の向きが一方向に揃った状態又はそれに近い状態となるように配列していることが望ましい。
ここで前述のごとく、中間転写体上において朱赤トナー層と金色トナー層とが隣接する境界部に、両トナー層の厚さの差による段差があると、中間転写体から記録媒体へと二次転写する際に、朱赤トナー層と金色トナー層とが隣接する境界部において、金色トナーの配列が乱れると推察され、また、金色トナー層にマゼンタトナーやイエロートナーが入り込むと推察される。その結果、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生すると考えられる。
以上に説明したメカニズムによって発生する金色の画像のくすみを抑制する策としては、イエロー及びマゼンタのトナー粒径を小さくしてイエロートナーとマゼンタトナーとの重ね合せトナー層を薄くすることも考えられる。
しかし、イエロー及びマゼンタのトナー粒径を小さくすると、一次転写及び二次転写におけるイエロートナー及びマゼンタトナーの転写効率が低くなるし、これら両トナーの転写効率を上げるために転写電圧を高くすれば、光輝性顔料を含有する金色トナーの転写効率が低くなってしまう。
これに対し、本実施形態に係るトナーセットは、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L表色系の座標値が45≦L≦65、55≦a≦75、40≦b≦65であるレッドトナー(特定レッドトナー)を用いて、朱赤の画像を形成する。本実施形態に係るトナーセットは、従来、イエロートナー及びマゼンタトナーのみのかけ合わせで行っていた朱赤の色再現を、少なくとも特定レッドトナーを用いることで行うものである。
本実施形態に係るトナーセットを用いれば、イエロートナー及びマゼンタトナーのみをかけ合せて朱赤を再現する場合に比べて、色再現のために必要なトナー量が少ない。そのため、中間転写体上において朱赤トナー層と金色トナー層との段差が小さく、二次転写の際に金色トナーの配列が乱れることが抑制され、また、金色トナーのトナー層にマゼンタトナーやイエロートナーが入り込むことが抑制される。その結果、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生しにくいと考えられる。
なお、本実施形態に係るトナーセットに、さらにイエロートナー及びマゼンタトナーの少なくとも一方を組み合せて、朱赤の画像を形成してもよい。この場合でも、従来イエロートナー及びマゼンタトナーのみのかけ合わせで色再現を行っていた場合に比べて、色再現のために必要なトナー量が少なくて済む。
以上に説明した作用機構は、感光体上で色重ねを行い感光体から記録媒体にトナー画像を直接転写する方式の画像形成装置においても同様と推察される。
本実施形態に係るトナーセットにおいて、レッドトナーは、該レッドトナーで形成したベタ画像のCIE1976L表色系の座標値が45≦L≦65、55≦a≦75、40≦b≦65の範囲にあるトナーである。CIE1976L表色系の座標値が上記範囲外であるトナーは、そのトナー1色のみでも、他のカラートナー(例えばイエロートナー及びマゼンタトナーの少なくとも一方)をかけ合せても、朱赤の色再現をすることは難しい。したがって、本実施形態に係るトナーセットにおいて、朱赤の画像を形成するためのレッドトナーは、CIE1976L表色系の座標値が上記範囲である。
本実施形態において、レッドトナーのCIE1976L表色系の座標値は、より好ましくは50≦L≦65、60≦a≦75、45≦b≦60の範囲であり、更に好ましくは55≦L≦65、60≦a≦70、45≦b≦55の範囲である。
本実施形態において、レッドトナーのCIE1976L表色系の座標値は、以下の方法で測定する。
試料となるレッドトナーをキャリアと混合したのち、画像形成装置の現像器に入れ、コート紙に、定着温度190℃、定着圧力4.0kg/cmにて、トナー載り量4.5g/mのベタ画像(濃度100%の画像)を形成する。そして、形成したベタ画像の、CIE1976L表色系の座標値を、反射分光濃度計を用いて、任意に10か所測定し、L値、a値及びb値の平均値を算出する。
本実施形態において、トナーセットに用いるレッドトナーのCIE1976L表色系の座標値を45≦L≦65、55≦a≦75、40≦b≦65に制御する方法としては、例えば、レッドトナー粒子に含まれる黄色着色剤及び赤色着色剤の種類の選択、並びにそれぞれの含有量の調整等が挙げられる。詳しくは後述する。
本実施形態において、トナーセットに用いるレッドトナーは、ベタ画像を形成した場合にCIE1976L表色系におけるPANTONE Warm Red Cとの色差ΔEが30以下であることが望ましい。前記色差ΔEは、小さいほど望ましい。
本実施形態において、レッドトナーに係る、CIE1976L表色系におけるPANTONE Warm Red Cとの色差ΔEは、以下の式で定義される。
上記の式において、L、a、b及びL、a、bは、CIE1976L表色系におけるL値、a値、b値である。L、a、bは、PANTONE Warm Red CのL値、a値、b値であり、色見本PANTONE Warm Red Cを、反射分光濃度計で測定して得られる値である。L、a、bは、レッドトナーによって形成された画像のL値、a値、b値であり、該画像を、反射分光濃度計で測定して得られる値である。色見本PANTONE Warm Red Cはコート紙に画像が形成された色見本であり、レッドトナーによって形成された画像も、コート紙に形成された上で色差ΔEが測定される。
本実施形態に係るトナーセットに含まれる金色トナーは、光輝性顔料が結着樹脂により結着されたトナー粒子(金色トナー粒子)を含む態様が好ましく、該トナー粒子は、離型剤、その他の内添剤をさらに含有してもよい。金色トナーは、金色トナー粒子を金色トナーとしてもよく、金色トナー粒子に外添剤を外添して金色トナーとしてもよい。金色トナーは、光輝性顔料以外の他の着色剤を含有していてもよい。
本実施形態に係るトナーセットに含まれる特定レッドトナーは、着色剤及び結着樹脂を含有するトナー粒子(レッドトナー粒子)を含む態様が好ましく、該トナー粒子は、離型剤、その他の内添剤をさらに含有してもよい。特定レッドトナーは、レッドトナー粒子を特定レッドトナーとしてもよく、レッドトナー粒子に外添剤を外添して特定レッドトナーとしてもよい。特定レッドトナーは、非光輝性トナーであり、即ち、光輝性顔料を実質的に含まないトナーである。特定レッドトナーにおいて、光輝性顔料の含有量は検出限界以下が好ましい。
本実施形態に係るトナーセットは、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナー、及び第二の光輝性トナー(例えば、銀色を呈する銀色トナー)から選ばれる少なくとも一つをさらに含むトナーセットでもよい。
以下、本実施形態におけるトナーの構成を詳細に説明する。
[金色トナー粒子]
金色トナー粒子は、光輝性顔料が結着樹脂により結着された態様が好ましく、離型剤、その他の内添剤をさらに含有してもよい。金色トナー粒子は、光輝性顔料以外の他の着色剤を含有していてもよい。
−金色トナー粒子の光輝性顔料及び着色剤−
金色トナー粒子は、光輝性と共に金色を呈する光輝性顔料を含有するトナー粒子;光輝性顔料と、光輝性顔料以外の他の着色剤とを含有し、光輝性と共に金色を呈するトナー粒子;のいずれでもよい。
光輝性顔料とは、光輝性を呈する顔料である。光輝性顔料としては、例えば、アルミニウム、黄銅、青銅、ニッケル、ステンレス、亜鉛等の金属の粉末;酸化チタン、黄色酸化鉄等を被覆した雲母;アルミノケイ酸塩、塩基性炭酸塩、硫酸バリウム、酸化チタン、オキシ塩化ビスマス等の薄片状結晶又は板状結晶;薄片状ガラス粉、金属蒸着された薄片状ガラス粉;グアニン結晶;などが挙げられる。ほかに、上記の材料を、黄色や橙色の着色剤で着色した樹脂(ポリエステル樹脂やアクリル樹脂)で被覆した材料が挙げられる。
上記の中でも、鏡面反射強度の観点で金属粉末が望ましく、鏡面反射強度がより高い観点で、扁平な形状の金属粉末がより望ましい。金属粉末の中でも、扁平状の粉末を得やすい観点から、アルミニウムの粉末が望ましい。金属粉末の表面は、シリカ、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂等で被覆されていてもよい。
金色トナー粒子における光輝性顔料の含有量としては、例えば、1質量%以上70質量%以下であり、5質量%以上50質量%以下であり、5質量%以上30質量%以下である。
金色トナー粒子には、トナー粒子に金色を付与する目的で、光輝性顔料以外の他の着色剤を含有させてもよい。着色剤としては、黄色、赤色、橙色などの色を呈する顔料が好適であり、例えば、C.I.ピグメントイエロー74,93,97;C.I.ピグメントレッド5,122,238;等が挙げられ、これらを混合して用いてもよい。
金色トナー粒子における光輝性顔料以外の他の着色剤の総含有量としては、例えば、1質量%以上15質量%以下であり、5質量%以上10質量%以下である。
[レッドトナー粒子]
レッドトナー粒子は、着色剤及び結着樹脂を含有し、離型剤、その他の内添剤をさらに含有してもよい。レッドトナー粒子は、非光輝性トナー粒子であり、即ち、光輝性顔料を実質的に含まないトナー粒子である。レッドトナー粒子において、光輝性顔料の含有量は検出限界以下が好ましい。
−レッドトナー粒子の着色剤−
レッドトナー粒子は、CIE1976L表色系の座標値を前記範囲に制御する観点で、黄色顔料及び橙色顔料から選ばれる少なくとも1種と赤色顔料から選ばれる少なくとも1種とを含有することが好ましい。レッドトナー粒子は、上記観点で、C.I.ピグメントオレンジ38とC.I.ピグメントレッド185とを含有すること;C.I.ピグメントイエロー74と、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド57:1及びC.I.ピグメントレッド184からなる群より選択される少なくとも1種と、を含有すること;C.I.ピグメントイエロー155及びC.I.ピグメントイエロー185からなる群より選択される少なくとも1種と、C.I.ピグメントレッド238及びC.I.ピグメントレッド146からなる群より選択される少なくとも1種と、を含有すること;のいずれかが好ましい。
以下、C.I.ピグメントオレンジ38を「PO38」とも称し、C.I.ピグメントレッド185を「PR185」とも称する。
・PO38とPR185とを含有する態様
レッドトナー粒子が、PO38とPR185とを含有する場合、CIE1976L表色系の座標値を前記範囲に制御する観点と、朱赤の色再現性に優れる観点で、これら顔料の含有量を調整することが好ましい。
本実施形態において、レッドトナー粒子、レッドトナー、トナーセット、レッド現像剤、及び現像剤セットについて、これらが朱赤の色再現性に優れることは、CIE1976L表色系におけるPANTONE Warm Red Cとの色差ΔEを指標にして確認すればよい。前記色差ΔEは、小さいほど望ましく、30以下が望ましく、20以下がより望ましく、10以下がより望ましく、8以下がより望ましく、7以下がより望ましく、6以下が更に望ましく、5以下が更に望ましく、4以下が更に望ましい。
レッドトナー粒子中の、PO38の含有率の下限は、朱赤の色再現性に優れる点で、6.4質量%以上が望ましく、6.6質量%以上がより望ましく、6.8質量%以上が更に望ましい。
レッドトナー粒子中の、PO38の含有率の上限は、朱赤の色再現性に優れる点で、8.0質量%以下が望ましく、7.8質量%以下がより望ましく、7.6質量%以下が更に望ましい。
レッドトナー粒子中の、PR185の含有率の下限は、朱赤の色再現性に優れる点で、0.8質量%以上が望ましく、1.0質量%以上がより望ましく、1.2質量%以上が更に望ましい。
レッドトナー粒子中の、PR185の含有率の上限は、朱赤の色再現性に優れる点で、1.8質量%以下が望ましく、1.6質量%以下がより望ましく、1.4質量%以下が更に望ましい。
レッドトナー粒子は、PO38及びPR185以外のその他の着色剤を含んでいてもよい。その他の着色剤としては、顔料でも染料でもよく、耐光性や耐水性の観点から顔料が望ましい。
その他の着色剤としては、例えば、SiO(シリカ)、TiO(チタニア)、Al(アルミナ)等の白色顔料;C.I.ピグメントレッド122、ローズベンガル等の赤色の顔料及び染料;C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー12、キノリンイエロー、クロムイエロー等の黄色の顔料及び染料;マラカイトグリーン・オキサレート等の緑色の顔料及び染料;C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:3、アニリンブルー、カルコイルブルー、ウルトラマリンブルー、フタロシアニンブルー、メチレンブルークロリド等の青色の顔料及び染料;カーボンブラック、ランプブラック、ニグロシン等の黒色の顔料及び染料;等が挙げられる。
シリカ、チタニア、アルミナ等の白色顔料は、着色以外の用途(例えばトナーの帯電制御等の用途)でレッドトナー粒子に添加されていてもよい。
レッドトナー粒子中の白色顔料の合計量は、朱赤の色再現を容易にする観点で、20質量%以下が望ましく、15質量%以下がより望ましく、10質量%以下が更に望ましく、5質量%以下が更に望ましく、1質量%以下が特に望ましい。
レッドトナー粒子中の、PO38、PR185、及び白色顔料以外の着色剤の含有量は、朱赤の色再現を容易にする観点で、それぞれの着色剤ごとに、1質量%以下が望ましく、0.5質量%以下がより望ましく、0.1質量%以下が更に望ましく、実質的に含まないと言えることが更に望ましく、検出限界以下であることが更に望ましく、0質量%が特に望ましい。
レッドトナー粒子中の着色剤の総量に占める、PO38、PR185、及び白色顔料の合計量は、朱赤の色再現を容易にする観点で、85質量%以上が望ましく、90質量%以上がより望ましく、95質量%以上が更に望ましく、99質量%以上が更に望ましく、100質量%(即ち、PO38、PR185、及び白色顔料以外の着色剤を含まないこと)が特に望ましい。
レッドトナー粒子中の着色剤の総量に占める、PO38及びPR185の合計量は、朱赤の色再現を容易にする観点で、30質量%以上が望ましく、40質量%以上がより望ましく、50質量%以上が更に望ましく、60質量%以上が更に望ましく、70質量%が更に望ましく、80質量%が更に望ましく、90質量%が更に望ましく、100質量%(即ち、PO38及びPR185以外のその他の着色剤を含まないこと)が特に望ましい。
以下、金色トナー粒子及びレッドトナー粒子に含まれる他の成分について説明する。以下の説明おいて、金色トナー粒子とレッドトナー粒子に共通する事項については、トナー粒子と総称して説明する。
−結着樹脂−
トナー粒子の結着樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−(メタ)アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体が挙げられる。これらの樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。金色トナー粒子の結着樹脂と、レッドトナー粒子の結着樹脂とは、同種でもよく異種でもよい。
結着樹脂としては、ポリエステル樹脂が好適である。ポリエステル樹脂としては、例えば、多価カルボン酸と多価アルコールとの縮重合体が挙げられる。ポリエステル樹脂は、市販品を使用してもよいし、合成したものを使用してもよい。
多価カルボン酸としては、例えば、脂肪族ジカルボン酸(例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アルケニルコハク酸、アジピン酸、セバシン酸等)、脂環式ジカルボン酸(例えばシクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸等)、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステルが挙げられる。これらの中でも、多価カルボン酸としては、例えば、芳香族ジカルボン酸が好ましい。
多価カルボン酸は、ジカルボン酸と共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のカルボン酸を併用してもよい。3価以上のカルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これらの無水物、又はこれらの低級(例えば炭素数1以上5以下)アルキルエステル等が挙げられる。
多価カルボン酸は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族ジオール(例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等)、脂環式ジオール(例えばシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノールA等)、芳香族ジオール(例えばビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等)が挙げられる。これらの中でも、多価アルコールとしては、例えば、芳香族ジオール、脂環式ジオールが好ましく、より好ましくは芳香族ジオールである。
多価アルコールは、ジオールと共に、架橋構造又は分岐構造をとる3価以上のアルコールを併用してもよい。3価以上のアルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
多価アルコールは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)は、50℃以上80℃以下が好ましく、50℃以上65℃以下がより好ましい。
ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求める。より具体的にはJIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」のガラス転移温度の求め方に記載の「補外ガラス転移開始温度」により求める。
ポリエステル樹脂の重量平均分子量(Mw)は、5,000以上1,000,000以下が好ましく、7,000以上500,000以下がより好ましい。
ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は、2,000以上100,000以下が好ましい。
ポリエステル樹脂の分子量分布Mw/Mnは、1.5以上100以下が好ましく、2以上60以下がより好ましい。
樹脂の重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定する。GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー社製HLC−8120を用い、カラムとして東ソー社製TSKgel SuperHM−M15cm)を用い、溶媒としてテトラヒドロフランを用いて行う。重量平均分子量及び数平均分子量は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
結着樹脂の含有量は、例えば、トナー粒子全体に対して、40質量%以上95質量%以下が好ましく、50質量%以上90質量%以下がより好ましく、60質量%以上85質量%以下が更に好ましい。
−離型剤−
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成又は鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられる。離型剤は、これに限定されるものではない。
離型剤の融解温度は、50℃以上110℃以下が好ましく、60℃以上100℃以下がより好ましい。
離型剤の融解温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線から、JIS K7121−1987「プラスチックの転移温度測定方法」の融解温度の求め方に記載の「融解ピーク温度」により求める。
離型剤の含有量は、例えば、トナー粒子全体に対して、1質量%以上20質量%以下が好ましく、5質量%以上15質量%以下がより好ましい。
−無機酸化物粒子−
トナー粒子は、無機酸化物粒子を含んでもよい。無機酸化物としては、例えば、SiO(シリカ)、TiO(チタニア)、Al(アルミナ)、CuO、ZnO、SnO、CeO、Fe、MgO、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO、KO・(TiO)n、Al・2SiO、CaCO、MgCO、BaSO、MgSO等の金属酸化物が挙げられる。
無機酸化物粒子の表面は、予め疎水化処理されていなくてもよく、予め疎水化処理されていてもよい。
トナー粒子中の無機酸化物粒子の含有率は、トナーの色味に影響を及ぼしにくい観点で、20質量%以下が望ましく、15質量%以下がより望ましく、10質量%以下が更に望ましく、5質量%以下が更に望ましく、1質量%以下が特に望ましい。
−その他の添加剤−
その他の添加剤としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等の周知の添加剤が挙げられる。これらの添加剤は、内添剤としてトナー粒子に含まれる。
−トナー粒子の特性−
トナー粒子は、単層構造のトナー粒子であってもよいし、芯部(コア粒子)と芯部を被覆する被覆層(シェル層)とで構成された所謂コア・シェル構造のトナー粒子であってもよい。コア・シェル構造のトナー粒子は、例えば、結着樹脂と必要に応じて着色剤及び離型剤等のその他添加剤とを含んで構成された芯部と、結着樹脂を含んで構成された被覆層と、で構成されていることがよい。
レッドトナー粒子の体積平均粒径(D50v)は、2μm以上10μm以下が好ましく、4μm以上8μm以下がより好ましい。
トナー粒子の各種平均粒径、及び各種粒度分布指標は、コールターマルチサイザーII(ベックマン−コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマン−コールター社製)を使用して測定される。
測定に際しては、分散剤として、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい)の5%水溶液2ml中に測定試料を0.5mg以上50mg以下加える。これを電解液100ml以上150ml以下中に添加する。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、コールターマルチサイザーIIにより、アパーチャー径として100μmのアパーチャーを用いて2μm以上60μm以下の範囲の粒径の粒子の粒度分布を測定する。サンプリングする粒子数は50000個である。
測定される粒度分布を基にして分割された粒度範囲(チャネル)に対して体積、数をそれぞれ小径側から累積分布を描いて、累積16%となる粒径を体積粒径D16v、数粒径D16p、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50v、数平均粒径D50p、累積84%となる粒径を体積粒径D84v、数粒径D84pと定義する。
これらを用いて、体積平均粒度分布指標(GSDv)は(D84v/D16v)1/2、数平均粒度分布指標(GSDp)は(D84p/D16p)1/2として算出される。
トナー粒子の形状係数SF1は、110以上150以下が好ましく、120以上140以下がより好ましい。
形状係数SF1は、下記式により求められる。
式:SF1=(ML/A)×(π/4)×100
上記式中、MLはトナーの絶対最大長、Aはトナーの投影面積を各々示す。
具体的には、形状係数SF1は、主に顕微鏡画像又は走査型電子顕微鏡画像を画像解析装置を用いて解析することによって数値化され、以下のようにして算出される。すなわち、スライドガラス表面に散布した粒子の光学顕微鏡像をビデオカメラによりルーゼックス画像解析装置に取り込み、100個の粒子の最大長と投影面積を求め、上記式によって計算し、その平均値を求めることにより得られる。
金色トナーは、良好な光輝性及び画質を得る観点で、短軸径の平均値と長軸径の平均値の比(短軸径/長軸径)が0.5以上0.8以下であることが好ましい。
金色トナーの長軸径の平均値は、例えば5μm以上25μm以下であり、金色トナーの短軸径の平均値は、例えば3μm以上20μm以下である。
金色トナーの長軸径の平均値及び短軸径の平均値は、以下の方法により測定される値である。
金色トナーをビスフェノールA型液状エポキシ樹脂と硬化剤とを用いて包埋したのち、切削用サンプルを作製する。次にダイヤモンドナイフを備えた切削機(例えば、日立テクノロジーズ社製LEICAウルトラミクロトーム)を用いて−100℃の下、切削用サンプルを切削し、観察用サンプルを作製する。そして、観察用サンプルを透過型電子顕微鏡(TEM)により倍率5000倍前後で観察する。観察用サンプルの金色トナー像を解析し、外接長方形の長辺を長軸径とし短辺を短軸径とする。金色トナー500個を観察し、長軸径の平均値及び短軸径の平均値を算出する。
金色トナーの長軸径及び短軸径の長さは、金色トナー粒子の製造工程の各種条件を調整することにより制御可能である。例えば、凝集合一法により金色トナー粒子を製造する場合、凝集粒子形成工程において、凝集粒子を成長させる際の攪拌速度;分散液の加熱温度および保持時間;分散液のpH;分散安定剤の添加量;等を調整することで凝集粒子の形状を制御し、よって、出来あがりの金色トナーの長軸径及び短軸径の長さを制御することができる。
本実施形態に係るトナーセットは、特定レッドトナーの体積平均粒径と金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.3以上であることが望ましい。
トナー粒径が小さいほど中間転写体への付着力が大きくなるためトナーの転写効率が低くなる傾向があり、一方、粒径の小さいトナーの転写効率を上げるために転写電圧を高くすると光輝性顔料を含有する金色トナーの転写効率が低くなってしまうところ、上記比が0.3以上であると、特定レッドトナーの転写効率と金色トナーの転写効率のバランスがよく、その結果、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することがより抑制される。
また、本実施形態に係るトナーセットは、特定レッドトナーの体積平均粒径と金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.8以下であることが望ましい。
通常、特定レッドトナーのトナー層の方が金色トナーのトナー層よりも厚いところ、トナー粒径が小さいほど中間転写体上に形成されるトナー層の嵩が減って薄くなる傾向があるので、上記比が0.8以下であると、特定レッドトナーのトナー層と金色トナーのトナー層との段差がより小さくなり、その結果、朱赤の画像と金色の画像とが隣接する境界部において金色の画像にくすみが発生することがより抑制される。
上記の観点で、特定レッドトナーの体積平均粒径と金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)は0.3以上0.8以下であることが望ましく、0.4以上0.6以下であることがより望ましい。
[外添剤]
外添剤としては、例えば、無機粒子が挙げられる。該無機粒子として、SiO、TiO、Al、CuO、ZnO、SnO、CeO、Fe、MgO、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO、KO・(TiO)n、Al・2SiO、CaCO、MgCO、BaSO、MgSO等が挙げられる。
外添剤としての無機粒子の表面は、疎水化処理が施されていることがよい。疎水化処理は、例えば疎水化処理剤に無機粒子を浸漬する等して行う。疎水化処理剤は特に制限されないが、例えば、シラン系カップリング剤、シリコーンオイル、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
疎水化処理剤の量は、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下である。
外添剤としては、樹脂粒子(ポリスチレン、PMMA、メラミン樹脂等の樹脂粒子)、クリーニング活剤(例えば、ステアリン酸亜鉛に代表される高級脂肪酸の金属塩、フッ素系高分子量体の粒子)等も挙げられる。
外添剤の外添量は、例えば、トナー粒子に対して、0.01質量%以上5質量%以下が好ましく、0.01質量%以上2質量%以下がより好ましい。
[トナーの製造方法]
金色トナーは、金色トナー粒子を製造し、該トナー粒子をトナーとしてもよく、該トナー粒子に外添剤を外添してトナーとしてもよい。また、特定レッドトナーは、レッドトナー粒子を製造し、該トナー粒子をトナーとしてもよく、該トナー粒子に外添剤を外添してトナーとしてもよい。
トナー粒子は、乾式製法(例えば、混練粉砕法等)、湿式製法(例えば、凝集合一法、懸濁重合法、溶解懸濁法等)のいずれにより製造してもよい。これらの製法に特に制限はなく、周知の製法が採用される。これらの中でも、凝集合一法によりトナー粒子を得ることがよい。具体的には、下記の工程を経てトナー粒子を得ることができる。
金色トナー粒子を凝集合一法により製造する場合、
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する工程(樹脂粒子分散液準備工程)と、
光輝性顔料が分散された光輝性顔料分散液を準備する工程(光輝性顔料分散液準備工程)と、
着色剤が分散された着色剤分散液を準備する工程(着色剤分散液準備工程)と、
樹脂粒子分散液と光輝性顔料分散液と着色剤分散液とを混合した分散液中で、樹脂粒子、光輝性顔料及び着色剤粒子を凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と、
凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と、
を経て、金色トナー粒子を製造する。
なお、光輝性顔料が光輝性と共に金色を呈する顔料である場合は、着色剤及び着色剤分散液は用いなくてもよい。
レッドトナー粒子を凝集合一法により製造する場合、
結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する工程(樹脂粒子分散液準備工程)と、
着色剤が分散された着色剤分散液を準備する工程(着色剤分散液準備工程)と、
樹脂粒子分散液と着色剤分散液とを混合した分散液中で、樹脂粒子及び着色剤粒子を凝集させ、凝集粒子を形成する工程(凝集粒子形成工程)と、
凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を加熱し、凝集粒子を融合・合一して、トナー粒子を形成する工程(融合・合一工程)と、
を経て、レッドトナー粒子を製造する。
以下、各工程の詳細について説明する。以下の説明では、離型剤を含むトナー粒子を得る方法について説明するが、離型剤は、必要に応じて用いられるものである。無論、離型剤以外のその他添加剤を用いてもよい。
−樹脂粒子分散液準備工程−
樹脂粒子分散液準備工程によって、結着樹脂となる樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を準備する。樹脂粒子分散液は、例えば、樹脂粒子を界面活性剤により分散媒中に分散させることにより調製する。
樹脂粒子分散液に用いる分散媒としては、例えば水系媒体が挙げられる。
水系媒体としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等の水、アルコール類等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
界面活性剤としては、例えば、硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤;アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン界面活性剤;ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン系界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも特に、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤が挙げられる。非イオン系界面活性剤は、アニオン界面活性剤又はカチオン界面活性剤と併用してもよい。
界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
樹脂粒子分散液において、樹脂粒子を分散媒に分散する方法としては、例えば、回転せん断型ホモジナイザーや、メディアを有するボールミル、サンドミル、ダイノミル等の一般的な分散方法が挙げられる。また、樹脂粒子の種類によっては、例えば転相乳化法を用いて樹脂粒子分散液中に樹脂粒子を分散させてもよい。
転相乳化法とは、分散すべき樹脂を、その樹脂が可溶な疎水性有機溶剤中に溶解せしめ、有機連続相(O相)に塩基を加えて、中和したのち、水媒体(W相)を投入することによって、W/OからO/Wへの、樹脂の変換(いわゆる転相)が行われて不連続相化し、樹脂を、水媒体中に粒子状に分散する方法である。
樹脂粒子分散液中に分散する樹脂粒子の体積平均粒径は、例えば0.01μm以上1μm以下が好ましく、0.08μm以上0.8μm以下がより好ましく、0.1μm以上0.6μm以下が更に好ましい。
樹脂粒子の体積平均粒径は、レーザ回折式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−700)の測定によって得られた粒度分布を用い、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小粒径側から累積分布を描き、全粒子に対して体積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとする。他の分散液中の粒子の体積平均粒径も同様に測定される。
樹脂粒子分散液に含まれる樹脂粒子の含有量は、例えば、5質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上40質量%以下がより好ましい。
樹脂粒子分散液の調製方法と同様にして、光輝性顔料分散液、着色剤分散液、及び離型剤分散液も調製される。つまり、光輝性顔料分散液、着色剤分散液、及び離型剤分散液の、分散媒、界面活性剤、分散方法、粒子の体積平均粒径、及び粒子含有量は、樹脂粒子分散液のそれらと同様である。
−凝集粒子形成工程−
金色トナー粒子を製造する場合は、樹脂粒子分散液と光輝性顔料分散液と着色剤分散液とを混合し、混合分散液中で樹脂粒子と光輝性顔料と着色剤粒子とをヘテロ凝集させ、樹脂粒子と光輝性顔料と着色剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。なお、着色剤分散液は必要に応じて用いる。
レッドトナー粒子を製造する場合は、樹脂粒子分散液と着色剤分散液とを混合し、混合分散液中で樹脂粒子と着色剤粒子とをヘテロ凝集させ、樹脂粒子と着色剤粒子とを含む凝集粒子を形成する。
上記いずれの場合も、離型剤分散液も混合して、凝集粒子に離型剤を含ませてもよい。
具体的には、例えば、混合分散液に凝集剤を添加すると共に、混合分散液のpHを酸性(例えばpH2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後、樹脂粒子のガラス転移温度に近い温度(具体的には、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度の−30℃以上且つガラス転移温度の−10℃以下)に加熱し、混合分散液に分散された粒子を凝集させて、凝集粒子を形成する。
凝集粒子形成工程においては、例えば、混合分散液を回転せん断型ホモジナイザーで攪拌下、室温(例えば25℃)で凝集剤を添加し、混合分散液のpHを酸性(例えばpH2以上5以下)に調整し、必要に応じて分散安定剤を添加した後に、加熱を行ってもよい。
凝集剤としては、例えば、混合分散液に含まれる界面活性剤と逆極性の界面活性剤、無機金属塩、2価以上の金属錯体が挙げられる。凝集剤として金属錯体を用いた場合には、界面活性剤の使用量が低減され、帯電特性が向上する。
凝集剤と共に、該凝集剤の金属イオンと錯体又は類似の結合を形成する添加剤を用いてもよい。この添加剤としては、キレート剤が好適に用いられる。
無機金属塩としては、例えば、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化バリウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等の金属塩;ポリ塩化アルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム、多硫化カルシウム等の無機金属塩重合体;などが挙げられる。
キレート剤としては、水溶性のキレート剤を用いてもよい。キレート剤としては、例えば、酒石酸、クエン酸、グルコン酸等のオキシカルボン酸;イミノ二酢酸(IDA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等のアミノカルボン酸;などが挙げられる。
キレート剤の添加量は、例えば、樹脂粒子100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.1質量部以上3.0質量部未満がより好ましい。
−融合・合一工程−
次に、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を、例えば、樹脂粒子のガラス転移温度以上(例えば樹脂粒子のガラス転移温度より10℃から30℃高い温度以上)に加熱して、凝集粒子を融合・合一し、トナー粒子を形成する。
以上の工程を経て、トナー粒子が得られる。
なお、凝集粒子が分散された凝集粒子分散液を得た後、当該凝集粒子分散液と、樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液と、をさらに混合し、凝集粒子の表面にさらに樹脂粒子を付着するように凝集して、第2凝集粒子を形成する工程と、第2凝集粒子が分散された第2凝集粒子分散液に対して加熱をし、第2凝集粒子を融合・合一して、コア・シェル構造のトナー粒子を形成する工程と、を経て、トナー粒子を製造してもよい。
融合・合一工程の終了後、溶液中に形成されたトナー粒子に、公知の洗浄工程、固液分離工程、乾燥工程を施し、乾燥した状態のトナー粒子を得る。
洗浄工程は、帯電性の点から、イオン交換水による置換洗浄を充分に施すことがよい。また、固液分離工程は、特に制限はないが、生産性の点から、吸引濾過、加圧濾過等を施すことがよい。また、乾燥工程も特に方法に制限はないが、生産性の点から、凍結乾燥、フラッシュジェット乾燥、流動乾燥、振動型流動乾燥等を施すことがよい。
そして、本実施形態に係るトナーは、例えば、乾燥状態のトナー粒子に、外添剤を添加し、混合することにより製造される。混合は、例えば、Vブレンダー、ヘンシェルミキサー、レディーゲミキサー等によって行うことがよい。更に、必要に応じて、振動師分機、風力師分機等を使ってトナーの粗大粒子を取り除いてもよい。
<静電荷像現像剤セット>
本実施形態に係る静電荷像現像剤セット(「現像剤セット」とも称する。)は、本実施形態に係るトナーセットを少なくとも含むものである。
即ち、本実施形態に係る現像剤セットは、光輝性顔料を含有する金色トナーを含む第一の静電荷像現像剤と、特定レッドトナーを含む第二の静電荷像現像剤と、を少なくとも含む。
本実施形態において、第一の静電荷像現像剤(「金色現像剤」とも称する。)は、光輝性顔料を含有する金色トナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、当該トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよい。
本実施形態において、第二の静電荷像現像剤(「レッド現像剤」とも称する。)は、特定レッドトナーのみを含む一成分現像剤であってもよいし、当該トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよい。
キャリアとしては、特に制限はなく、公知のキャリアが挙げられる。キャリアとしては、例えば、磁性粉からなる芯材の表面に樹脂を被覆した被覆キャリア;マトリックス樹脂中に磁性粉が分散して配合された磁性粉分散型キャリア;多孔質の磁性粉に樹脂を含浸させた樹脂含浸型キャリア;等が挙げられる。磁性粉分散型キャリア及び樹脂含浸型キャリアは、当該キャリアの構成粒子を芯材とし、この表面に樹脂を被覆したキャリアであってもよい。
磁性粉としては、例えば、鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属;フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物;などが挙げられる。
被覆用の樹脂、及びマトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合を含んで構成されるストレートシリコーン樹脂又はその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。被覆用の樹脂、及びマトリックス樹脂には、導電性粒子等の添加剤を含ませてもよい。導電性粒子としては、金、銀、銅等の金属;カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム等の粒子;などが挙げられる。
芯材の表面を樹脂で被覆するには、被覆用の樹脂、及び各種添加剤(必要に応じて使用する)を適当な溶媒に溶解した被覆層形成用溶液により被覆する方法等が挙げられる。溶媒としては、特に限定されるものではなく、使用する樹脂の種類や、塗布適性等を勘案して選択すればよい。具体的な樹脂被覆方法としては、芯材を被覆層形成用溶液中に浸漬する浸漬法;被覆層形成用溶液を芯材表面に噴霧するスプレー法;芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆層形成用溶液を噴霧する流動床法;ニーダーコーター中でキャリアの芯材と被覆層形成用溶液とを混合し、その後に溶剤を除去するニーダーコーター法;等が挙げられる。
二成分現像剤におけるトナーとキャリアとの混合比(質量比)は、トナー:キャリア=1:100乃至30:100が好ましく、3:100乃至20:100がより好ましい。
本実施形態に係る現像剤セットは、イエロー現像剤、マゼンタ現像剤、シアン現像剤、ブラック現像剤、及び第二の光輝性現像剤(例えば、銀色を呈する銀色現像剤)から選ばれる少なくとも一つをさらに含む現像剤セットでもよい。これらの現像剤は、一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよい。
<画像形成装置/画像形成方法>
本実施形態に係る画像形成装置は、本実施形態に係る現像剤セットが適用されると共に、少なくとも金色現像剤及びレッド現像剤により記録媒体の表面に画像を形成する機構を備える。
即ち、本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像手段と、前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像手段と、前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着手段と、を備える。
以下、第一の現像手段と第二の現像手段に共通する事項については、「現像手段」と総称して説明する。
本実施形態に係る画像形成装置では、本実施形態に係る現像剤セットが用いられて、像保持体の表面を帯電する帯電工程と、帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像工程と、前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像工程と、前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着工程と、が実施される。
本実施形態に係る画像形成装置は、1個の像保持体を用いる方式でもよく、複数個の像保持体を用いるタンデム方式でもよい。本実施形態に係る画像形成装置がタンデム方式である場合、画像形成装置は、複数個の像保持体並びに、複数個の像保持体それぞれに対応する複数個の帯電手段及び複数個の静電荷像形成手段を備え、複数個の像保持体ごとに帯電工程及び静電荷像形成工程が行われる。本実施形態に係る画像形成装置が1個の像保持体を用いる方式である場合、画像形成装置は、画像形成に用いるトナーの色数分、帯電工程から転写工程までを繰り返す。
本実施形態に係る画像形成装置は、像保持体の表面に形成されたトナー画像を直接記録媒体に転写する直接転写方式の装置;像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写し、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する中間転写方式の装置;トナー画像の転写後、帯電前の像保持体の表面をクリーニングするクリーニング手段を備えた装置;トナー画像の転写後、帯電前に像保持体の表面に除電光を照射して除電する除電手段を備える装置;等の周知の画像形成装置が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置が中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー画像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー画像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー画像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置において、例えば、現像手段を含む部分が、画像形成装置に対して着脱されるカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置は、イエロー現像剤、マゼンタ現像剤、シアン現像剤、ブラック現像剤、及び第二の光輝性現像剤(例えば銀色現像剤)から選ばれる少なくとも一つをさらに用いる画像形成装置であってもよい。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の一例を説明するが、これに限定されるわけではない。以下の説明においては、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。以下の説明においては、本実施形態に係るトナーセットの一例について、特定レッドトナーを単に「レッドトナー」と称して説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図であり、6連タンデム方式且つ中間転写方式の画像形成装置を示す図である。
図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、レッド(R)、シアン(C)、ブラック(K)、金色(G)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第6の画像形成ユニット10Y、10M、10R、10C、10K、10G(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する場合がある)10Y、10M、10R、10C、10K、10Gは、水平方向に互いに予め定められた距離離間して並設されている。これらユニット10Y、10M、10R、10C、10K、10Gは、画像形成装置に対して着脱されるプロセスカートリッジであってもよい。
各ユニット10Y、10M、10R、10C、10K、10Gの下方には、各ユニットを通して中間転写ベルト(中間転写体の一例)20が延設されている。中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20の内面に接する、駆動ロール22、支持ロール23、及び対向ロール24に巻きつけて設けられ、第1のユニット10Yから第6のユニット10Gに向う方向に走行するようになっている。中間転写ベルト20の像保持面側には、駆動ロール22と対向して中間転写体クリーニング装置21が備えられている。
各ユニット10Y、10M、10R、10C、10K、10Gの現像装置(現像手段の一例)4Y、4M、4R、4C、4K、4Gのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8R、8C、8K、8Gに収められたイエロー、マゼンタ、レッド、シアン、ブラック、金色の各トナーの供給がなされる。
第1乃至第6のユニット10Y、10M、10R、10C、10K、10Gは、同等の構成、動作、及び作用を有しているため、ここでは中間転写ベルト走行方向の上流側に配設されたイエローの画像を形成する第1のユニット10Yについて代表して説明する。
第1ユニット10Yは、像保持体として作用する感光体1Yを有している。感光体1Yの周囲には、感光体1Yの表面を予め定められた電位に帯電させる帯電ロール(帯電手段の一例)2Y、帯電された表面を色分解された画像信号に基づくレーザ光線によって露光して静電荷像を形成する露光装置(静電荷像形成手段の一例)3Y、静電荷像にトナーを供給して静電荷像を現像する現像装置(現像手段の一例)4Y、現像したトナー画像を中間転写ベルト20上に転写する一次転写ロール(一次転写手段の一例)5Y、及び一次転写後に感光体1Yの表面に残存するトナーを除去する感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)6Yが順に配置されている。
一次転写ロール5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。各ユニットの一次転写ロール5Y、5M、5R、5C、5K、5Gには、一次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各一次転写ロールに印加する転写バイアスの値を変える。
以下、第1ユニット10Yにおいてイエローの画像を形成する動作について説明する。
まず、動作に先立って、帯電ロール2Yによって感光体1Yの表面が−600V乃至−800Vの電位に帯電される。
感光体1Yは、導電性(例えば20℃における体積抵抗率1×10−6Ωcm以下)の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵抗(一般の樹脂の抵抗)であるが、レーザ光線が照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3Yからレーザ光線を照射する。それにより、イエローの画像パターンの静電荷像が感光体1Yの表面に形成される。
静電荷像とは、帯電によって感光体1Yの表面に形成される像であり、露光装置3Yからのレーザ光線によって、感光層の被照射部分の比抵抗が低下し、感光体1Yの表面の帯電した電荷が流れ、一方、レーザ光線が照射されなかった部分の電荷が残留することによって形成される、いわゆるネガ潜像である。
感光体1Y上に形成された静電荷像は、感光体1Yの走行に従って予め定められた現像位置まで回転する。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電荷像が、現像装置4Yによってトナー画像として現像され可視化される。
現像装置4Y内には、例えば、少なくともイエロートナーとキャリアとを含む静電荷像現像剤が収容されている。イエロートナーは、現像装置4Yの内部で攪拌されることで摩擦帯電し、感光体1Y上に帯電した帯電荷と同極性(負極性)の電荷を有して現像剤ロール(現像剤保持体の一例)上に保持されている。そして感光体1Yの表面が現像装置4Yを通過していくことにより、感光体1Y表面上の除電された潜像部にイエロートナーが静電的に付着し、潜像がイエロートナーによって現像される。イエローのトナー画像が形成された感光体1Yは、引続き予め定められた速度で走行され、感光体1Y上に現像されたトナー画像が予め定められた一次転写位置へ搬送される。
感光体1Y上のイエロートナー画像が一次転写位置へ搬送されると、一次転写ロール5Yに一次転写バイアスが印加され、感光体1Yから一次転写ロール5Yに向う静電気力がトナー画像に作用し、感光体1Y上のトナー画像が中間転写ベルト20上に転写される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と逆極性の(+)極性であり、第1ユニット10Yでは制御部(図示せず)によって例えば+10μAに制御されている。
一方、感光体1Y上に残留したトナーは感光体クリーニング装置6Yで除去されて回収される。
第2ユニット10M以降の一次転写ロール5M、5R、5C、5K、5Gに印加される一次転写バイアスも、第1ユニットに準じて制御されている。
こうして、第1ユニット10Yにてイエローのトナー画像が転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第6のユニット10M、10R、10C、10K、10Gを通して順次搬送され、各色のトナー画像が重ねられて多重転写される。
第1乃至第6のユニットを通して6色のトナー画像が多重転写された中間転写ベルト20は、中間転写ベルト20と、中間転写ベルトの内面に接する対向ロール24と、中間転写ベルト20の像保持面側に配置された二次転写ロール(二次転写手段の一例)26とから構成された二次転写部へと至る。一方、記録紙(記録媒体の一例)Pが供給機構を介して二次転写ロール26と中間転写ベルト20とが接触した隙間に予め定められたタイミングで給紙され、二次転写バイアスが対向ロール24に印加される。このとき印加される転写バイアスは、トナーの極性(−)と同極性の(−)極性であり、中間転写ベルト20から記録紙Pに向う静電気力がトナー画像に作用し、中間転写ベルト20上のトナー画像が記録紙P上に転写される。この際の二次転写バイアスは二次転写部の抵抗を検出する抵抗検出手段(図示せず)により検出された抵抗に応じて決定されるものであり、電圧制御されている。
この後、記録紙Pは定着装置(定着手段の一例)28における一対の定着ロールの圧接部(ニップ部)へと送り込まれ、トナー画像が記録紙P上へ定着され、定着画像が形成される。
トナー画像を転写する記録紙Pとしては、例えば、電子写真方式の複写機、プリンター等に使用される普通紙が挙げられる。記録媒体としては、記録紙P以外にも、OHPシート等も挙げられる。
定着後における画像表面の平滑性をさらに向上させるには、記録紙Pの表面も平滑であることが好ましく、例えば、普通紙の表面を樹脂等でコーティングしたコート紙、印刷用のアート紙等が好適に使用される。
カラー画像の定着が完了した記録紙Pは、排出部へ向けて搬出され、一連のカラー画像形成動作が終了される。
<プロセスカートリッジセット/トナーカートリッジセット>
本実施形態に係るプロセスカートリッジセットは、本実施形態に係る現像剤セットを用いると共に、金色現像剤を収容し、金色現像剤により、像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第一のプロセスカートリッジと、レッド現像剤を収容し、レッド現像剤により、像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第二のプロセスカートリッジと、を含む。
本実施形態に係るプロセスカートリッジセットにおいて、第一及び第二のプロセスカートリッジは、上記構成に限られず、現像手段と、その他、必要に応じて、例えば、像保持体、帯電手段、静電荷像形成手段、及び転写手段等のその他手段から選択される少なくとも一つと、を備える構成であってもよい。
以下に、本実施形態に係るプロセスカートリッジセットおける第一及び第二のプロセスカートリッジの一例を示すが、これに限定されるわけではない。以下の説明においては、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
図2は、本実施形態におけるプロセスカートリッジを示す概略構成図である。
図2に示すプロセスカートリッジ200は、例えば、取り付けレール116及び露光のための開口部118が備えられた筐体117により、感光体107(像保持体の一例)と、感光体107の周囲に備えられた帯電ロール108(帯電手段の一例)、現像装置111(現像手段の一例)、及び感光体クリーニング装置113(クリーニング手段の一例)を一体的に組み合わせて保持して構成し、カートリッジ化されている。
図2中、109は露光装置(静電荷像形成手段の一例)、112は転写装置(転写手段の一例)、115は定着装置(定着手段の一例)、300は記録紙(記録媒体の一例)を示している。
次に、本実施形態に係るトナーカートリッジセットについて説明する。
本実施形態に係るトナーカートリッジセットは、本実施形態に係るトナーセットを用いると共に、金色トナーを収容し、画像形成装置に着脱される第一のトナーカートリッジと、特定レッドトナーを収容し、画像形成装置に着脱される第二のトナーカートリッジと、を含む。トナーカートリッジは、画像形成装置内に設けられた現像手段に供給するための補給用のトナーを収容するものである。
本実施形態に係るトナーカートリッジセットは、例えば、イエロートナーを収容し、画像形成装置に着脱されるイエロートナーカートリッジ;マゼンタトナーを収容し、画像形成装置に着脱されるマゼンタトナーカートリッジ;シアントナーを収容し、画像形成装置に着脱されるシアントナーカートリッジ;ブラックトナーを収容し、画像形成装置に着脱されるブラックトナーカートリッジ;第二の光輝性トナー(例えば銀色トナー)を収容し、画像形成装置に着脱されるトナーカートリッジ;から選ばれる少なくとも一つをさらに含んでもよい。
図1に示す画像形成装置は、本実施形態に係るトナーカートリッジセットの一例を構成するトナーカートリッジ8Y、8M、8R、8C、8K、8Gが着脱される構成を有する画像形成装置であり、現像装置4Y、4M、4C、4Kは、各々の色に対応したトナーカートリッジと、図示しないトナー供給管で接続されている。また、トナーカートリッジ内に収容されているトナーが少なくなった場合には、このトナーカートリッジが交換される。
以下、実施例により本実施形態を詳細に説明するが、本実施形態は、これら実施例に何ら限定されるものではない。
以下において、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。
また以下において、C.I.ピグメントオレンジ38を「PO38」と称し、C.I.ピグメントレッド185を「PR185」と称し、C.I.ピグメントレッド122を「PR122」と称し、C.I.ピグメントイエロー74を「PY74」と称し、C.I.ピグメントレッド238を「PR238」と称する。
<樹脂粒子分散液の調製>
[樹脂粒子分散液(1)の調製]
・テレフタル酸 :30モル部
・フマル酸 :70モル部
・ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物 : 5モル部
・ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物:95モル部
攪拌装置、窒素導入管、温度センサ、及び精留塔を備えた内容量5リットルのフラスコに、上記の材料を仕込み、1時間を要して温度を220℃まで上げ、上記材料100部に対してチタンテトラエトキシド1部を投入した。生成する水を留去しながら0.5時間を要して230℃まで温度を上げ、該温度で1時間脱水縮合反応を継続した後、反応物を冷却した。こうして、重量平均分子量18,000、酸価15mgKOH/g、ガラス転移温度60℃のポリエステル樹脂(1)を合成した。なお、樹脂の酸価は、JIS K0070−1992に従って、中和滴定法で測定した。
温度調節手段及び窒素置換手段を備えた容器に、酢酸エチル40部及び2−ブタノール25部を投入し、混合溶剤とした後、ポリエステル樹脂(1)100部を徐々に投入し溶解させ、ここに、10質量%アンモニア水溶液(樹脂の酸価に対してモル比で3倍量相当量)を入れて30分間攪拌した。
次いで、容器内を乾燥窒素で置換し、温度を40℃に保持して、混合液を攪拌しながらイオン交換水400部を2部/分の速度で滴下し、乳化を行った。滴下終了後、乳化液を室温(20℃乃至25℃)に戻し、攪拌しつつ乾燥窒素により48時間バブリングを行うことにより、酢酸エチル及び2−ブタノールを1,000ppm以下まで低減させ、体積平均粒径200nmの樹脂粒子が分散した樹脂粒子分散液を得た。該樹脂粒子分散液にイオン交換水を加え、固形分量を20質量%に調整して、樹脂粒子分散液(1)とした。
[樹脂粒子分散液(2)の調製]
・スチレン :310部
・n−ブチルアクリレート :100部
・β−カルボキシエチルアクリレート : 9部
・1,10−デカンジオールジアクリレート:1.5部
・ドデカンチオール : 3部
フラスコに、アニオン性界面活性剤(ダウケミカル社製ダウファックス)4部をイオン交換水550部に溶解した溶液を入れ、そこに上記の原料を混合した混合液を入れて乳化した。乳化液を10分間ゆっくりと攪拌しながら、過硫酸アンモニウム6部を溶解したイオン交換水50部を投入した。次いで、系内の窒素置換を充分に行った後、フラスコを攪拌しながらオイルバスで系内が75℃になるまで加熱し、そのまま4時間乳化重合を継続した。これにより、重量平均分子量33,000、ガラス転移温度53℃、体積平均粒径250nmの樹脂粒子が分散した樹脂粒子分散液を得た。該樹脂粒子分散液にイオン交換水を加え、固形分量を20質量%に調整して、樹脂粒子分散液(2)とした。
<光輝性顔料分散液の調製>
[光輝性顔料分散液(1)の調製]
・アルミニウム顔料(東洋アルミニウム社製2173EA):100部
・アニオン界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンR) :1.5部
・イオン交換水 :900部
アルミニウム顔料のペーストから溶剤を除去した後、上記材料を混合し、乳化分散機キャビトロン(太平洋機工社製CR1010)を用いて1時間分散して、光輝性顔料(アルミニウム顔料)を分散させてなる光輝性顔料分散液(固形分量10質量%)を調製した。
<着色剤分散液の調製>
[着色剤分散液(1)の調製]
・PO38(クラリアントジャパン社製NovopermRedHFG): 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) : 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(1)を得た。
[着色剤分散液(2)の調製]
・PR185(クラリアントジャパン社製NovopermCarmineHF4C−N VP502) : 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK): 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(2)を得た。
[着色剤分散液(3)の調製]
・PR122(大日精化工業社製クロモファインマゼンタ6887): 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) : 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(3)を得た。
[着色剤分散液(Y1)の調製]
・PY74(クラリアント社製HansaYellow5GX01): 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK) : 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(Y1)を得た。
[着色剤分散液(M1)の調製]
・PR238(山陽色素社製) : 70部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK): 1部
・イオン交換水 :200部
上記の材料を混合し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて10分間分散した。分散液中の固形分量が20質量%となるようにイオン交換水を加え、体積平均粒径190nmの着色剤粒子が分散された着色剤分散液(M1)を得た。
<離型剤分散液の調製>
[離型剤分散液(1)の調製]
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) :100部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製ネオゲンRK): 1部
・イオン交換水 :350部
上記材料を混合して100℃に加熱し、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、マントンゴーリン高圧ホモジナイザー(ゴーリン社製)で分散処理し、体積平均粒径200nmの離型剤粒子が分散された離型剤分散液(1)(固形分量20質量%)を得た。
<キャリアの調製>
・フェライト粒子(平均粒径50μm) :100部
・トルエン : 14部
・スチレン/メチルメタクリレート共重合体(共重合比15/85): 2部
・カーボンブラック :0.2部
フェライト粒子を除く上記材料をサンドミルにて分散して分散液を調製し、この分散液をフェライト粒子とともに真空脱気型ニーダに入れ、攪拌しながら減圧し乾燥させることによりキャリアを得た。
<実施例1>
[金色トナー及び金色現像剤の作製]
・樹脂粒子分散液(1)(ポリエステル樹脂含有) :412部
・離型剤分散液(1) : 50部
・光輝性顔料分散液(1) : 22部
・着色剤分散液(Y1)(PY74含有) : 38部
・着色剤分散液(M1)(PR238含有) : 3部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897):1.4部
上記材料を2Lの円筒ステンレス容器に入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)により4000rpmでせん断力を加えながら10分間分散して混合した。次いで、凝集剤としてポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液1.75部を徐々に滴下して、ホモジナイザーの回転数を5000rpmにして15分間分散して混合し、原料分散液を調製した。
次いで、層流を形成するための2枚パドルの攪拌翼を用いた攪拌装置、及び温度計を備えた重合釜に凝集粒子分散液を移し、攪拌回転数を550rpmにしてマントルヒーターにて加熱し始め、54℃にて凝集粒子の成長を促進させた。この際、0.3Nの硝酸及び1Nの水酸化ナトリウム水溶液で原料分散液のpHを2.2以上3.5以下の範囲に制御した。上記pH範囲で2時間ほど保持し、凝集粒子を形成した。この際、マルチサイザーII(アパーチャー径:50μm、コールター社製)を用いて測定した凝集粒子の体積平均粒径は10.6μmであった。
次に、樹脂粒子分散液(1)100部を追添加し、前記凝集粒子の表面に樹脂粒子を付着させた。56℃に昇温し、光学顕微鏡及びマルチサイザーIIで粒子の大きさ及び形態を確認しながら凝集粒子を整えた。
その後、凝集粒子を合一させるためにpHを8.0に上げた後、0.01℃/分の速度で80℃まで昇温させた。光学顕微鏡で凝集粒子が合一したのを確認した後80℃で保持したままpHを6.0まで下げ、2.5時間後に加熱を止め、1.0℃/分の降温速度で冷却した。その後20μmメッシュで篩分し、水洗を繰り返した後、真空乾燥機で乾燥して金色トナー粒子(1)を得た。
金色トナー粒子(1)100部と、疎水性シリカ(日本アエロジル社製RY50)1.5部とをサンプルミルを用いて10000rpmで30秒間混合した。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して、金色トナー(1)を得た。
金色トナー(1)5部とキャリア100部とを混合し、金色現像剤(1)を得た。
[レッドトナー及びレッド現像剤の作製]
下記の作製方法により、顔料の含有量が表2に記載のとおりになるよう、レッドトナー粒子(1)を作製した。
・樹脂粒子分散液(1)(ポリエステル樹脂含有):429.5部
・着色剤分散液(1)(PO38含有) : 43部
・着色剤分散液(2)(PR185含有) : 7.5部
・離型剤分散液(1) : 50部
・アニオン性界面活性剤(TaycaPower): 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)100部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.5μmのレッドトナー粒子(1)を得た。
レッドトナー粒子(1)100部と、ジメチルシリコーンオイル処理シリカ粒子(日本アエロジル社製RY200)0.7部とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、レッドトナー(1)を得た。
レッドトナー(1)5部とキャリア100部とを混合し、レッド現像剤(1)を得た。
[レッド現像剤(レッドトナー)のCIE1976L表色系の座標値の測定]
以下の作業、画像形成、及び測定は、温度25℃湿度60%RHの環境下で行った。
レッド現像剤を富士ゼロックス社製DocuCentre Color 400の現像器に入れ、コート紙(富士ゼロックス社製OSコート紙W)に、ベタ画像(100%濃度の画像)(大きさ5cm×5cm、トナー載り量4.5g/m)を画像形成した。定着温度は190℃、定着圧力は4.0kg/cmとした。
そして、形成した画像の、CIE1976L表色系の座標値を、エックスライト社製X−Rite939(アパーチャー径4mm)を用いて、任意に10か所測定し、L値、a値及びb値の平均値を算出した。
<比較例1>
[金色トナー及び金色現像剤の作製]
実施例1と同じく、金色トナー(1)及び金色現像剤(1)を作製した。
[イエロートナー及びイエロー現像剤の作製]
・樹脂粒子分散液(1)(ポリエステル樹脂含有):425部
・着色剤分散液(Y1)(PY74含有) : 25部
・離型剤分散液(1) : 50部
・アニオン性界面活性剤(TaycaPower): 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)100部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.5μmのイエロートナー粒子(1)を得た。
イエロートナー粒子(1)100部と、ジメチルシリコーンオイル処理シリカ粒子(日本アエロジル社製RY200)0.7部とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、イエロートナー(1)を得た。
イエロートナー(1)5部とキャリア100部とを混合し、イエロー現像剤(1)を得た。
[マゼンタトナー及びマゼンタ現像剤の作製]
・樹脂粒子分散液(1)(ポリエステル樹脂含有):420部
・着色剤分散液(M1)(PR238含有) : 30部
・離型剤分散液(1) : 50部
・アニオン性界面活性剤(TaycaPower): 2部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、0.1Nの硝酸を添加してpHを3.5に調整した後、ポリ塩化アルミニウム濃度が10質量%の硝酸水溶液30部を添加した。続いて、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)を用いて30℃において分散した後、加熱用オイルバス中で45℃まで加熱し30分間保持した。その後、樹脂粒子分散液(1)100部を緩やかに追加し1時間保持し、0.1Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8.5に調整した後、攪拌を継続しながら85℃まで加熱し、5時間保持した。その後、20℃/分の速度で20℃まで冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄し、乾燥させることにより、体積平均粒径7.5μmのマゼンタトナー粒子(1)を得た。
マゼンタトナー粒子(1)100部と、ジメチルシリコーンオイル処理シリカ粒子(日本アエロジル社製RY200)0.7部とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、マゼンタトナー(1)を得た。
マゼンタトナー(1)5部とキャリア100部とを混合し、マゼンタ現像剤(1)を得た。
<実施例101>
[金色トナー及び金色現像剤の作製]
・樹脂粒子分散液(2)(スチレン−アクリル樹脂含有):412部
・離型剤分散液(1) : 50部
・光輝性顔料分散液(1) : 22部
・着色剤分散液(Y1)(PY74含有) : 38部
・着色剤分散液(M1)(PR238含有) : 3部
・ノニオン性界面活性剤(IGEPAL CA897) :1.4部
上記材料を2Lの円筒ステンレス容器に入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)により4000rpmでせん断力を加えながら10分間分散して混合した。次いで、凝集剤としてポリ塩化アルミニウムの10%硝酸水溶液1.75部を徐々に滴下して、ホモジナイザーの回転数を5000rpmにして15分間分散して混合し、原料分散液を調製した。
次いで、層流を形成するための2枚パドルの攪拌翼を用いた攪拌装置、及び温度計を備えた重合釜に凝集粒子分散液を移し、攪拌回転数を550rpmにしてマントルヒーターにて加熱し始め、54℃にて凝集粒子の成長を促進させた。この際、0.3Nの硝酸及び1Nの水酸化ナトリウム水溶液で原料分散液のpHを2.2以上3.5以下の範囲に制御した。上記pH範囲で2時間ほど保持し、凝集粒子を形成した。この際、マルチサイザーII(アパーチャー径:50μm、コールター社製)を用いて測定した凝集粒子の体積平均粒径は10.6μmであった。
次に、樹脂粒子分散液(2)100部を追添加し、前記凝集粒子の表面に樹脂粒子を付着させた。56℃に昇温し、光学顕微鏡及びマルチサイザーIIで粒子の大きさ及び形態を確認しながら凝集粒子を整えた。
その後、凝集粒子を合一させるためにpHを8.0に上げた後、0.01℃/分の速度で80℃まで昇温させた。光学顕微鏡で凝集粒子が合一したのを確認した後80℃で保持したままpHを6.0まで下げ、2.5時間後に加熱を止め、1.0℃/分の降温速度で冷却した。その後20μmメッシュで篩分し、水洗を繰り返した後、真空乾燥機で乾燥して金色トナー粒子(101)を得た。
金色トナー粒子(101)100部と、疎水性シリカ(日本アエロジル社製RY50)1.5部とをサンプルミルを用いて10000rpmで30秒間混合した。その後、目開き45μmの振動篩いで篩分して、金色トナー(101)を得た。
金色トナー(101)5部とキャリア100部とを混合し、金色現像剤(101)を得た。
[レッドトナー及びレッド現像剤の作製]
下記の作製方法により、レッドトナー粒子(101)を作製した。レッドトナー粒子(101)は、顔料の含有量が、実施例1におけるレッドトナー粒子(1)と同じである。
・樹脂粒子分散液(2)(スチレン−アクリル樹脂含有):529.5部
・着色剤分散液(1)(PO38含有) : 43部
・着色剤分散液(2)(PR185含有) : 7.5部
・離型剤分散液(1) : 50部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)で混合し分散した。次いで、ポリ塩化アルミニウム0.5部を加え、ホモジナイザーで分散操作を継続した。その後、加熱用オイルバスで攪拌しながら50℃まで加熱し、50℃で60分保持した。その後、0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを5.5に調整した後、フラスコを密閉し、磁力シールを用いて攪拌を継続しながら95℃まで加熱し、5時間保持した。反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。これを更に40℃のイオン交換水3Lに再分散し、15分300rpmで攪拌し洗浄した。これを5回繰り返し、濾液のpHが6.6、電気伝導度12μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo5A濾紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続した。こうして、体積平均粒径7.5μmのレッドトナー粒子(101)を得た。
レッドトナー粒子(101)100部と、ジメチルシリコーンオイル処理シリカ粒子(日本アエロジル社製RY200)0.7部とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、レッドトナー(101)を得た。
レッドトナー(101)5部とキャリア100部とを混合し、レッド現像剤(A101)を得た。
[レッド現像剤(レッドトナー)のCIE1976L表色系の座標値の測定]
実施例1と同様にして、レッド現像剤(レッドトナー)のCIE1976L表色系の座標値を測定した。
<比較例101>
[金色トナー及び金色現像剤の作製]
実施例101と同じく、金色トナー(101)及び金色現像剤(101)を作製した。
[イエロートナー及びイエロー現像剤の作製]
・樹脂粒子分散液(2)(スチレン−アクリル樹脂含有):525部
・着色剤分散液(Y1)(PY74含有) : 25部
・離型剤分散液(1) : 50部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)で混合し分散した。次いで、ポリ塩化アルミニウム0.5部を加え、ホモジナイザーで分散操作を継続した。その後、加熱用オイルバスで攪拌しながら50℃まで加熱し、50℃で60分保持した。その後、0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを5.5に調整した後、フラスコを密閉し、磁力シールを用いて攪拌を継続しながら95℃まで加熱し、5時間保持した。反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。これを更に40℃のイオン交換水3Lに再分散し、15分300rpmで攪拌し洗浄した。これを5回繰り返し、濾液のpHが6.6、電気伝導度12μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo5A濾紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続した。こうして、体積平均粒径7.5μmのイエロートナー粒子(101)を得た。
イエロートナー粒子(101)100部と、ジメチルシリコーンオイル処理シリカ粒子(日本アエロジル社製RY200)0.7部とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、イエロートナー(101)を得た。
イエロートナー(101)5部とキャリア100部とを混合し、イエロー現像剤(101)を得た。
[マゼンタトナー及びマゼンタ現像剤の作製]
・樹脂粒子分散液(2)(スチレン−アクリル樹脂含有):520部
・着色剤分散液(M1)(PR238含有) : 30部
・離型剤分散液(1) : 50部
上記材料を丸型ステンレス製フラスコに入れ、ホモジナイザー(IKA社製ウルトラタラックスT50)で混合し分散した。次いで、ポリ塩化アルミニウム0.5部を加え、ホモジナイザーで分散操作を継続した。その後、加熱用オイルバスで攪拌しながら50℃まで加熱し、50℃で60分保持した。その後、0.5Nの水酸化ナトリウム水溶液で系内のpHを5.5に調整した後、フラスコを密閉し、磁力シールを用いて攪拌を継続しながら95℃まで加熱し、5時間保持した。反応終了後、冷却し、濾過し、イオン交換水で充分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を施した。これを更に40℃のイオン交換水3Lに再分散し、15分300rpmで攪拌し洗浄した。これを5回繰り返し、濾液のpHが6.6、電気伝導度12μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo5A濾紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続した。こうして、体積平均粒径7.5μmのマゼンタトナー粒子(101)を得た。
マゼンタトナー粒子(101)100部と、ジメチルシリコーンオイル処理シリカ粒子(日本アエロジル社製RY200)0.7部とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、マゼンタトナー(101)を得た。
マゼンタトナー(101)5部とキャリア100部とを混合し、マゼンタ現像剤(101)を得た。
<評価>
実施例1、比較例1、実施例101、比較例101の各現像剤セットを用いて、下記の評価を行った。その結果を表1に示す。
以下の作業、画像形成、及び測定は、温度25℃湿度60%RHの環境下で行った。
評価用画像を形成する画像形成装置として、富士ゼロックス社製DocuCentre Color 400を用意し、その現像器に各現像剤を入れた。画像形成の際、定着温度は190℃、定着圧力は4.0kg/cmとした。記録媒体は、光沢度が40%のコート紙(富士ゼロックス社製OSコート紙W)を使用した。なお、上記光沢度は、JIS K 5600−4−7(JIS Z 8741)の60°で測定して得られる光沢度を意味し、BYK−Gardner社製の型式4430 micro−TRI−glossで測定した。
イエロートナー及びマゼンタトナー、又はレッドトナーによって、市販の色見本(PANTONE社製PANTONE FORMULA GUIDE Solid Coated)のPANTONE Warm Red Cを再現するベタ画像(100%濃度の画像)(大きさ5cm×5cm)を形成し、それと隣接するように光輝性トナーのみの画像(大きさ5cm×5cm、トナー載り量4.0g/m)を形成した。
1)境界部の金色のくすみ
JIS K 5600−4−3:1999「塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較」に準じた色観察用照明(自然昼光照明)下で、目視にて、朱赤画像に隣接する光輝性画像の境界部のくすみを評価した。レベル3以上が許容レベルである。
−判定基準−
5:くすみがまったく感じられない。
4:くすみがわずかに感じられる。
3:くすみが感じられるが、問題にならない。
2:くすみが感じられ、違和感を感じる。
1:くすみが強く感じられる。
≪実施例:PO38及びPR185の含有量の検討≫
<実施例2〜54>
PO38及びPR185の各含有量が表2に記載のとおりになるよう樹脂粒子分散液及び着色剤分散液の各量を調整してレッドトナー粒子を作製した以外は、実施例1と同様にして、トナー粒子、トナー、及び現像剤を作製した。
<実施例1〜54の評価>
実施例1〜54の各現像剤セットを用いて、前述と同じく画像形成を行い下記の評価を行った。その結果を表3に示す。
1)境界部の金色のくすみ
前述と同じ評価方法で評価した。
2)朱赤の色差ΔE
朱赤の画像の、CIE1976L表色系の座標値を、エックスライト社製X−Rite939(アパーチャー径4mm)を用いて、任意に10か所測定し、L値、a値及びb値の平均値を算出した。
市販の色見本(PANTONE社製PANTONE FORMULA GUIDE Solid Coated)のPANTONE Warm Red C(コート紙)についても、上記と同様にしてCIE1976L表色系の座標値を測定し、L値、a値及びb値の平均値を算出したところ、L=59.0、a=69.0、b=50.9であった。
そして、下記の式に基き、朱色の指標(PANTONE Warm Red C)と形成した画像との間の色差ΔEを算出した。

、a、bは、朱色の指標のL値、a値、b値であり、L、a、bは、形成した画像のL値、a値、b値である。
≪実施例:他の顔料添加≫
<実施例102>
レッドトナー粒子(1)をレッドトナー粒子(102)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナー及び現像剤を作製した。
レッドトナー粒子(102)は、着色剤分散液(3)(PR122含有)も使用し、各顔料の各含有量が表4に記載のとおりになるよう樹脂粒子分散液及び着色剤分散液の各量を調整した以外は、レッドトナー粒子(1)の作製と同様にして作製した。
<実施例103>
レッドトナー粒子(1)をレッドトナー粒子(103)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナー及び現像剤を作製した。
レッドトナー粒子(103)は、下記の作製方法により作製した。
・ポリエステル樹脂(1) :63.6部
・PO38(クラリアントジャパン社製NovopermRedHFG): 7.2部
・PR185(クラリアントジャパン社製NovopermCarmineHF4C−N VP502) : 1.2部
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) : 8部
・シリカ(日本アエロジル社製RX50) :20部
上記材料をエクストルーダーで混練し、表面粉砕方式の粉砕機で粉砕した後、風力式分級機で細粒及び粗粒を分級し、体積平均粒径7.5μmのレッドトナー粒子(103)を得た。
<実施例104>
レッドトナー粒子(1)をレッドトナー粒子(104)に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナー及び現像剤を作製した。
レッドトナー粒子(104)は、下記の作製方法により作製した。
・ポリエステル樹脂(1) :63.6部
・PO38(クラリアントジャパン社製NovopermRedHFG): 7.2部
・PR185(クラリアントジャパン社製NovopermCarmineHF4C−N VP502) : 1.0部
・PR122(大日精化工業社製クロモファインマゼンタ6887) : 0.2部
・パラフィンワックス(日本精蝋社製HNP−9) : 8部
・シリカ(日本アエロジル社製RX50) :20部
上記材料をエクストルーダーで混練し、表面粉砕方式の粉砕機で粉砕した後、風力式分級機で細粒及び粗粒を分級し、体積平均粒径7.5μmのレッドトナー粒子(104)を得た。
<実施例102〜104の評価>
実施例1〜54に対する評価と同様の評価を行った。その結果を表4に示す。
≪実施例:トナーの形状の検討≫
<実施例201〜206>
金色トナー粒子の製造条件を表5に示すとおりに変更した以外は実施例1と同様にして、トナー及び現像剤を作製した。これら実施例で使用したレッドトナーの体積平均粒径は7.5μmである。
[金色トナーの長軸径及び短軸径の測定]
既述の方法に従って測定した。
<実施例201〜206の評価>
実施例1に対する評価と同様の評価を行った。その結果を表5に示す。
10Y、10M、10R、10C、10K、10G 画像形成ユニット
1Y、1M、1R、1C、1K、1G 感光体(像保持体の一例)
2Y、2M、2R、2C、2K、2G 帯電ロール(帯電手段の一例)
3Y、3M、3R、3C、3K、3G 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
4Y、4M、4R、4C、4K、4G 現像装置(現像手段の一例)
5Y、5M、5R、5C、5K、5G 一次転写ロール(一次転写手段の一例)
6Y、6M、6R、6C、6K、6G 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
8Y、8M、8R、8C、8K、8G トナーカートリッジ
20 中間転写ベルト(中間転写体の一例)
21 中間転写体クリーニング装置
22 駆動ロール
23 支持ロール
24 対向ロール
26 二次転写ロール(二次転写手段の一例)
28 定着装置(定着手段の一例)
P 記録紙(記録媒体の一例)
107 感光体(像保持体の一例)
108 帯電ロール(帯電手段の一例)
109 露光装置(静電荷像形成手段の一例)
111 現像装置(現像手段の一例)
112 転写装置(転写手段の一例)
113 感光体クリーニング装置(クリーニング手段の一例)
115 定着装置(定着手段の一例)
116 取り付けレール
117 筐体
118 露光のための開口部
200 プロセスカートリッジ
300 記録紙(記録媒体の一例)

Claims (10)

  1. 光輝性顔料を含有する金色トナーと、
    着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L表色系の座標値が45≦L≦65、55≦a≦75、40≦b≦65であるレッドトナーと、
    を含む静電荷像現像用トナーセット。
  2. 前記レッドトナーの体積平均粒径と前記金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.3以上0.8以下である、請求項1に記載の静電荷像現像用トナーセット。
  3. 前記レッドトナーは、C.I.ピグメントオレンジ38及びC.I.ピグメントレッド185を含有する、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナーセット。
  4. 光輝性顔料を含有する金色トナーを含む第一の静電荷像現像剤と、
    着色剤を含有し、ベタ画像を形成した場合のCIE1976L表色系の座標値が45≦L≦65、55≦a≦75、40≦b≦65であるレッドトナーを含む第二の静電荷像現像剤と、
    を含む静電荷像現像剤セット。
  5. 前記レッドトナーの体積平均粒径と前記金色トナーの長軸径の平均値との比(レッド/金色)が0.3以上0.8以下である、請求項4に記載の静電荷像現像剤セット。
  6. 前記レッドトナーは、C.I.ピグメントオレンジ38及びC.I.ピグメントレッド185を含有する、請求項4又は請求項5に記載の静電荷像現像剤セット。
  7. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーセットを用いると共に、
    前記金色トナーを収容し、画像形成装置に着脱される第一のトナーカートリッジと、
    前記レッドトナーを収容し、画像形成装置に着脱される第二のトナーカートリッジと、
    を含むトナーカートリッジセット。
  8. 請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
    前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第一のプロセスカートリッジと、
    前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に着脱される第二のプロセスカートリッジと、
    を含むプロセスカートリッジセット。
  9. 請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
    像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成手段と、
    前記第一の静電荷像現像剤を収容し、前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像手段と、
    前記第二の静電荷像現像剤を収容し、前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像手段と、
    前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
    前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着手段と、
    を備える画像形成装置。
  10. 請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の静電荷像現像剤セットを用いると共に、
    像保持体の表面を帯電する帯電工程と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電荷像を形成する静電荷像形成工程と、
    前記第一の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第一の静電荷像を金色トナー画像として現像する第一の現像工程と、
    前記第二の静電荷像現像剤により、前記像保持体の表面に形成された第二の静電荷像をレッドトナー画像として現像する第二の現像工程と、
    前記像保持体の表面に形成された金色トナー画像及びレッドトナー画像を記録媒体の表面に転写する転写工程と、
    前記記録媒体の表面に転写された金色トナー画像及びレッドトナー画像を定着する定着工程と、
    を有する画像形成方法。
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