JP2016156934A - 距離情報生成装置、撮像装置、距離情報生成方法および距離情報生成プログラム - Google Patents

距離情報生成装置、撮像装置、距離情報生成方法および距離情報生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】瞳分割型位相差検出方式で作成した距離マップに対する信頼度マップを精度良く作成する。【解決手段】距離情報生成装置107は、撮像範囲の撮像により得られた位相差検出用の一対の像信号の位相差に基づいて、撮像範囲内の被写体距離の分布を示す距離情報を生成する距離情報生成手段301と、一対の像信号のうち少なくとも一方の像信号のエッジに関する評価値、少なくとも一方の像信号のコントラストに関する評価値および一対の像信号の相関度に関する評価値のうち少なくとも1つの評価値を用いて、距離情報に対する信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度情報生成手段309とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、瞳分割型位相差検出方式により被写体距離の分布を示す距離情報を生成する距離情報生成装置に関する。
撮像装置によって取得された画像から撮像シーン(撮像範囲)における被写体距離の分布を示す距離マップを作成する方法が従来提案されている。
特許文献1には、Depth from Defocus(DFD)方式で距離マップを作成する方法が開示されている。DFD方式では、フォーカス位置が異なる複数の画像のぼけ方の違いから被写体距離を推定する。また、特許文献1には、作成した距離マップがどの程度信頼できるかを示す信頼度マップを作成する方法も開示されている。具体的には、入力画像であるフォーカス画像を矩形領域に分割し、分割領域ごとに輝度変化が少ないか否かを解析した結果、輝度変化が少ない分割領域における信頼度を、輝度変化が多い分割領域よりも低く算出する。さらに、信頼度マップを用いて距離マップを補正し、補正した距離マップを参照して被写界深度が深い画像から被写界深度が浅い画像を生成する処理を行う。
一方、特許文献2には、撮像レンズの射出瞳のうち互いに異なる瞳領域を通過した一対の光束により形成される一対の被写体像の相対的ずれ量(位相差)から撮像レンズのデフォーカス量を検出(算出)する焦点検出装置が開示されている。このように射出瞳を分割して得られる一対の被写体像の位相差からデフォーカス量を求める方式を、瞳分割型位相差検出方式という。
特開2013−239119号公報 特開平01−216306号公報
特許文献2にて開示された瞳分割型位相差検出方式を利用して、特許文献1にて開示されているような距離マップを生成することは可能である。しかしながら、特許文献1,2には、瞳分割型位相差検出方式を利用して生成した距離マップに対応する信頼度マップの生成方法までは開示されていない。
本発明は、瞳分割型位相差検出方式で作成した距離マップに対する信頼度マップを精度良く作成することができるようにした距離情報生成装置およびこれを備えた撮像装置等を提供する。
本発明の一側面としての距離情報生成装置は、撮像範囲の撮像により得られた位相差検出用の一対の像信号の位相差に基づいて、撮像範囲内の被写体距離の分布を示す距離情報を生成する距離情報生成手段と、一対の像信号のうち少なくとも一方の像信号のエッジに関する評価値、少なくとも一方の像信号のコントラストに関する評価値および一対の像信号の相関度に関する評価値のうち少なくとも1つの評価値を用いて、距離情報に対する信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度情報生成手段とを有することを特徴とする。
なお、撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子と、上記距離情報生成装置とを有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としての距離情報生成方法は、撮像範囲の撮像により得られた位相差検出用の一対の像信号の位相差に基づいて、撮像範囲内の被写体距離の分布を示す距離情報を生成し、一対の像信号のうち少なくとも一方の像信号のエッジに関する評価値、少なくとも一方の像信号のコントラストに関する評価値および一対の像信号の相関度に関する評価値のうち少なくとも1つの評価値を用いて、距離情報に対する信頼度を示す信頼度情報を生成することを特徴とする。
なお、距離情報生成方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとしての焦点検出プログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、瞳分割型位相差検出方式により生成した距離情報(距離マップ)の信頼度を精度良く示す信頼度情報(信頼度マップ)を生成することができる。
本発明の実施例1であるデジタルカメラの構成を示すブロック図。 実施例1のデジタルカメラに用いられる撮像素子の画素構造を示す図。 実施例1における画像処理部の構成を示す図。 実施例1において行われる距離マップ生成処理を示すフローチャート。 実施例1における像ずれ量の検出を説明する図。 実施例1におけるF値、像ずれ量およびデフォーカス量の関係を説明する図。 実施例1におけるA像、B像および再構成像信号の輝度変化を説明する図。 実施例1における瞳分割を説明する図。 実施例1におけるx軸方向での瞳強度分布を説明する図。 実施例1における周辺像高における瞳分割と瞳強度分布を説明する図。 本発明の実施例2であるデジタルカメラにおける画像処理部の構成を示す図。 実施例2におけるシフト量の検出を説明する図。 本発明の実施例3であるデジタルカメラにおける画像処理部の構成を示す図。 本発明の実施例4であるデジタルカメラにおける画像処理部の構成を示す図。 実施例4における低域信号と高域信号を用いた場合のシフト量の検出を説明する図。 本発明の実施例5であるデジタルカメラにおける画像処理部の構成を示す図。 実施例5における周波数帯域の制限を行うフィルタの周波数特性を説明する図。 実施例5における信頼度マップの統合パターンを説明する図。 実施例5における繰り返し模様に対する像ずれ量の検出を説明する図。 実施例5における重み付け加算での重みを説明する図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である撮像装置としてのデジタルカメラ(以下、単にカメラという)100の構成を示している。カメラ100は、撮像光学系104を含む交換レンズの着脱が可能なレンズ交換タイプであってもよいし、撮像光学系104が一体に設けられたレンズ一体タイプであってもよい。
撮像光学系104は、被写体像(光学像)を撮像部105に結像する。撮像光学系104は、光軸方向に移動して焦点調節を行う不図示のフォーカスレンズや、光軸方向に移動して焦点距離を変更する変倍レンズや、開口径(絞り値)を変化させて光量を調節する絞りを含む。
撮像部105は、CCDセンサやCMOSセンサ等により構成される撮像素子とその駆動回路を含む。撮像素子の具体的な構成については後述する。撮像部105は、撮像光学系104により撮像素子上に結像された被写体像を撮像素子により撮像(光電変換)することによりアナログ画素信号を生成し、該アナログ画素信号をA/D変換部106に出力する。A/D変換部106は、アナログ画素信号をデジタル画素信号に変換して画像データとしてRAM103に出力して一時的に記憶させる。
画像処理部107は、RAM103に記憶された画像データに対して、ホワイトバランス調整、色補間、縮小/拡大およびフィルタリング等の様々な画像処理を行って、出力用画像データを生成する。また、画像処理部107は、撮像部105からの画素信号を用いて瞳分割型位相差検出方式により距離マップを生成するとともに、該距離マップに対する信頼度マップ(信頼度情報)を生成する距離情報生成装置としても機能する。画像処理部107は、さらに距離マップを補正する処理も行う。距離情報生成装置としての画像処理部107が行う処理については後述する。
制御部101は、CPU等により構成され、コンピュータプログラムをROM102から読み出してRAM103に展開して実行することにより、デジタルカメラ100が有する各動作ブロックの動作を制御する。また、制御部101は、画像処理部107でのデフォーカス量演算処理により算出された撮像光学系104のデフォーカス量に基づいてフォーカス制御(フォーカスレンズの移動制御)を行う。
ROM102は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、上記コンピュータプログラムに加え、各動作ブロックの動作に必要なパラメータ等を記憶する。RAM103は、書き換え可能な揮発性メモリであり、各動作ブロックから出力されたデータの一時的な記憶領域として用いられる。
記録媒体108は着脱可能なメモリカード等であり、画像処理部107で生成された出力用画像データを記録用画像として記録する。また、図示はしないが、液晶表示パネル等により構成される表示部は、画像処理部107で生成された出力用画像データを表示用画像として表示する。バス109は、各動作ブロックの間で信号のやり取りを行うために用いられる。
図2(a)には、図1に示した撮像部105における撮像素子200の画素構造を示している。撮像素子200は、水平方向(x軸方向)および垂直方向(y軸方向)に2次元配置された複数の画素202を有する。各画素202は、図2(b)に示すように、マイクロレンズ201とその背後に配置された一対のサブ画素(光電変換部)203,204とを有する。複数の画素202のそれぞれにおいて、撮像光学系104の射出瞳のうち互いに異なる領域(以下、瞳領域という)からの一対の光束がマイクロレンズを通ることで一対の像(以下、A像およびB像ともいう)を一対のサブ画素203,204上に形成する。そして、複数の画素202のそれぞれにおいて、一対のサブ画素203,204がA像およびB像を光電変換することで、位相差検出用の一対の像信号(以下、A像信号およびB像信号という)が生成される。
図2(a),(b)は、撮像光学系104の射出瞳のうち水平方向に分割された瞳領域からマイクロレンズに入射した一対の光束が水平方向に視差を有するA像およびB像を一対のサブ画素203,204上に形成する場合の画素構造を示している。
なお、図2(c)に示すような画素構造を有する撮像素子700を用いてもよい。この撮像素子700では、2次元配置された複数の画素706のそれぞれが、マイクロレンズ705とその背後に配置された水平2画素×垂直2画素の4つのサブ画像701,702,703,704とを有する。サブ画素701,703の出力を加算してA像信号を生成し、サブ画像702,704の出力を加算してB像信号を生成することで、図2(a)の撮像素子と同様に水平方向に視差を有するA像およびB像信号を生成することができる。また、サブ画像701,702の出力を加算してA像信号を生成し、サブ画素703,704の出力を加算してB像信号を生成すれば、垂直方向に視差を有するA像およびB像信号を生成することができる。さらに、サブ画素701の出力からA像信号を生成し、サブ画素704の出力からB像信号を生成すれば、斜め45°方向に視差を有するA像およびB像信号を生成することができる。また、サブ画素702の出力からA像信号を生成し、サブ画素703の出力からB像信号を生成すれば、斜め135°方向に視差を有するA像およびB像信号を生成することができる。
図3を用いて、図1に示した画像処理部107において行われる距離マップ生成処理、像生成処理、信頼度マップ生成処理および距離マップ補正処理について説明する。画像処理部107は、距離マップ生成部(距離情報生成手段)301、像生成部305、信頼度マップ生成部(信頼度情報生成手段)309および距離マップ補正部(補正手段)312を有する。また、コンピュータとしての画像処理部107は、コンピュータプログラムである距離情報生成プログラムに従って上記処理を実行する。
距離マップ生成部301は、A像信号302およびB像信号303の位相差に基づいて被写体距離の分布を示す距離情報としての距離マップ304を生成する。図4のフローチャートには、距離マップ生成部301が行う距離マップ生成処理を示している。
まずステップS401では、距離マップ生成部301は、A像およびB像信号302,303を読み込む。
次にステップS402では、距離マップ生成部301は、撮像素子(撮像範囲)を複数の微小ブロックに分割する。なお、微小ブロックのサイズや形状はどのようなものであってもよい。また、微小ブロックは、近接する微小ブロックと部分的に重なってもよい。距離マップ生成部301は、撮像範囲を、中心画素(注目画素)が1画素ずつずれた複数の微小ブロックに分割する。
次にステップS403では、距離マップ生成部301は、各微小ブロックにおいて相関演算を行い、A像およびB像信号302,303のずれ量である位相差、つまりはA像およびB像の像ずれ量を算出(検出)する。
具体的には、距離マップ生成部301は、微小ブロックごとにA像信号を構成する画素値データE(1)〜E(m)(mはサブ画素の画素値データの数)とB像信号を構成する画素値データF(1)〜F(m)とを得る。そして、距離マップ生成部301は、以下の式(1)を用いて、画素値データE(1)〜E(m)に対して画素値データF(1)〜F(m)をサブ画素単位で相対的にシフトさせながらこれら2つの画素値データ間のシフト量kにおける相関値C(k)を演算する。
C(k)=Σ|E(n)−F(n+k)| (1)
シフト量kは整数(1,2,3,・・・)、すなわち離散的な値であり、所定のシフト量の可変範囲(シフト量検出範囲)1〜mで変更される。
式(1)により、一対の画素値データの相関度が最も高くなるシフト量k(=kj,j=1,2,3,・・・)において最小相関値C(kj)が得られる。式(1)の演算結果の例として、図5には、シフト量k(横軸)と相関値C(k)(縦軸)との関係を示す。A像およびB像信号の相関度が高いシフト量k(=kj=2)において相関値C(k)が最小になる。
次に距離マップ生成部301は、以下の式(2)〜(5)に示した3点内挿を行って、連続的な相関値に対する最小値C(x)を与えるサブ画素以下の単位のシフト量xを求める。SLOPは相関値(つまりは相関度)の変化量が大きいほど大きくなる相関値傾きを示し、MAX(a,b)は、aとbのうち大きい方を意味する。
x=kj+D/SLOP (2)
C(x)=C(kj)−|D| (3)
D={C(kj−1)−C(kj+1)}/2 (4)
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj−1)−C(kj)} (5)
このようにして、サブ画素以下の単位(精度)で最小相関値C(x)を与えるシフト量xが推定される。距離マップ生成部301は、式(2)で求めたシフト量xをA像およびB像信号のずれ量である位相差とする。
次に距離マップ生成部301は、式(2)により求めたシフト量xを用いて、撮像光学系104の予定結像面に対するデフォーカス量DEFを以下の式(6)により算出する。
DEF=KX ・PY ・x (6)
ただし、PYはA像およびB像信号のうち一方を生成するためのサブ画素のピッチであり、KXはA像およびB像を形成する一対の光束の重心の射出瞳での開き角の大きさによって決まる変換係数(単位はmm/サブ画素)である。開き角の大きさは撮像光学系104の絞り値に応じて変化し、絞り値が大きく開き角が小さくなるほど、変換係数KXは大きな値となる。本実施例では、変換係数KXを、撮像光学系104の絞り値(F値)に応じて決定する。
図6を用いて、デフォーカス量DEFの算出において変換係数KXを用いる理由について説明する。図6には、撮像光学系104の予定結像面に対するデフォーカス量とF値とA像およびB像間の像ずれ量との関係を示している。601は被写体面(物面)であり、602は撮像光学系を模式的に示したレンズである。603は撮像素子200が配置された予定結像面であり、604は予定結像面603からデフォーカス量605だけ離れた位置の像面である。606はF値が小さい開放絞り状態での像ずれ量を示し、607はF値が大きい絞り込み状態での像ずれ量である。
図6から分かるように、予定結像面603からデフォーカス量605だけ離れた像面604上での像ずれ量は開放絞り状態で大きくなり(606)、絞り込み状態で小さくなる(607)。言い換えれば、同じデフォーカス量であてって、像ずれ量はF値によって異なる。このため、式(6)のように像ずれ量(シフト量x)からデフォーカス量DEFを算出する際には、F値に応じたゲインとしての変換係数KXを乗じる必要がある。
距離マップ生成部301は、こうして算出したデフォーカス量DEFを、像面604に対する被写体距離とする。
次にステップS404では、距離マップ生成部301は、全ての微小ブロックで像ずれ量および被写体距離を算出したか否かを判定する。まだ全ての微小ブロックで像ずれ量および被写体距離を算出していない場合はステップ403に戻り、他の微小ブロックでの像ずれ量および被写体距離の算出を行う。全ての微小ブロックで像ずれ量および被写体距離を算出した場合は、本処理を終了する。
このように、中心画素が1画素ずつずれた微小ブロックの全てにおいて被写体距離の算出を行うことで、撮像範囲内の被写体距離の分布を示す距離情報としての距離マップ304を生成することができる。
図3に戻り、像生成部305は、A像信号302およびB像信号303を加算して、撮像光学系104の射出瞳のほぼ全域を通過した光束が生成する被写体像に対応する像信号(以下、再構成像信号という)308を生成する。
信頼度マップ生成部309は、距離マップ生成部301で生成された距離マップ(距離情報)304に対する信頼度マップ311Aを生成する。具体的には、参照像信号310を用いて、距離マップ生成部301にて分割された微小ブロックごとに被写体距離の信頼度を算出することで、撮像範囲全体の信頼度マップ311Aを生成する。参照像信号310は、A像信号302、B像信号303および像生成部305で生成された再構成像信号(A像およびB像信号の加算像信号)308のうちいずれか1つである。
本実施例にいう信頼度とは、距離マップ生成部301で微小ブロック(領域)ごとに検出(算出)された像ずれ量(位相差)がその領域でどの程度検出し易いかを表す値である。像ずれ量を検出しにくい領域で得られた被写体距離は正確でない可能性が高いため、その被写体距離(言い換えれば、検出した像ずれ量)の信頼度が低くなる。像ずれ量を検出しにくい領域とは、例えば空や自動車のボディといった被写体の模様の変化が少ない領域である。このような領域を検出して低い信頼度を割り当てればよい。
信頼度が低くなる模様の変化が少ない領域か否かを判定する指標としては、参照像信号310におけるエッジに関する評価値、例えばエッジ振幅の絶対値を積分することで算出されるエッジ積分値を用いることができる。エッジ積分値は、A像およびB像信号のコントラストが高いと高い値となるので、コントラストに関する評価値でもある。
信頼度マップ生成部309は、算出したエッジ積分値と予め設定された閾値(第1の所定値)とを比較する。そして、エッジ積分値が閾値より小さい場合は模様の変化が少ない領域であると判定し、その領域の被写体距離に対しては模様の変化が多い領域(エッジ積分値が閾値より大きい領域)よりも低い信頼度を割り当てる。逆に言えば、エッジ積分値が閾値より大きい領域については、エッジ積分値が閾値より小さい領域よりも高い信頼度を割り当てる。
全ての微小ブロックに対して被写体距離の信頼度を算出することで、撮像範囲の全域の距離マップに対する信頼度マップを生成することができる。
距離マップ補正部312は、距離マップ生成部301で生成された距離マップ304を、信頼度マップ生成部309で生成された信頼度マップ311Aを参照して補正して補正距離マップ315Aを出力する。
距離マップの補正方法は、信頼度マップにおける信頼度が所定の信頼度より低い領域(以下、第1の領域という)に対して距離マップ生成部301にて算出された被写体距離を削除する。そして、その削除した被写体距離を、第1の領域の周囲にある信頼度が所定の信頼度より高い領域(以下、第2の領域という)に対して距離マップ生成部301にて算出された被写体距離で置き換える。このとき、第2の領域としては、第1の領域と輝度や色相が近い領域を選択することが望ましい。
また、第1の領域の被写体距離に対して置き換えられる第2の領域の被写体距離としては、例えば第1の領域の被写体距離に最も近い被写体距離であってもよいし、複数の第2の領域における被写体距離の平均値としてもよい。
距離マップ補正部312にて生成された補正距離マップ315Aを参照することで、被写界深度が深い記録画像に対して任意の大きさの背景ぼけを画像処理によって付加することができる。ぼけを付加する処理は、特開平7−21365号公報等にて開示されている方法を用いることができる。また、補正距離マップ315Aを用いて被写体距離の信頼度が高い領域のみを主要被写体として抽出する処理を行ってもよい。
本実施例によれば、瞳分割型位相差検出方式により検出(算出)した位相差に基づいて距離マップを生成するとともに、該距離マップに対する精度が良い信頼度マップを生成することができる。そして、信頼度マップを参照して距離マップを補正することで、より精度の高い補正距離マップを生成することができる。
次に、本発明の実施例2であるデジタルカメラにおける距離情報生成装置としての画像処理部107が行う処理について説明する。なお、本実施例におけるデジタルカメラの構成は、実施例1で図1および図2を用いて説明したものと同じである。
実施例1では、画像処理部107はA像信号、B像信号および再構成像信号のうち1つを参照像信号として用いて信頼度マップを生成した。しかし、瞳分割型位相差検出方式において周辺像高領域にて取得されたA像およびB像信号間には、口径食(ケラレ)の影響によって非対称性(形状の不一致)が発生し、これらのコントラストに違いが生じることがある。周辺像高領域においてA像およびB像信号間に非対称性が発生する原理については後述する。
図7(a)には、非対称性を有するA像信号とB像信号を示す。図7(a)は、横軸を水平座標とし、縦軸を信号の輝度値として、A像信号(実線)とB像信号(破線)の水平方向での輝度の変化を示している。図7(a)に示すようにA像信号とB像信号の形状が異なる状態で像ずれ量の検出を行うと、これらの相関度が低くなり、これらの位相差に基づいて算出される被写体距離が正確ではなくなる。しかし、信頼度マップを算出するときの参照像としてB像信号が用いられると、エッジ抽出後のエッジ積分値が高くなり、この被写体距離に対して高い信頼度が割り当てられる。つまり、正確でない被写体距離に対して誤って高い信頼度が与えられてしまう。
図7(b)は、横軸を水平座標とし、縦軸を信号の輝度値として、図7(a)に示したA像信号とB像信号とが加算されて生成された再構成像信号の水平方向での輝度の変化を示している。再構成像信号でも、図7(a)に示したB像信号と同様に、エッジ積分値が高くなり、この結果、高い信頼度が割り当てられてしまう。
瞳分割型位相差検出方式においてA像およびB像信号が非対称になる理由について説明する。図8には、図2(b)に示した画素202をS−S線で切断したときの断面(xz断面)と撮像光学系104の射出瞳面(xy面)とを示している。この図では、射出瞳面のx軸との対応をとるため、図2(b)に示した画素202(サブ画素203,204)の左右を反転して示している。また、図8の画素202は、図2(a)に示した撮像素子200の中央近傍に位置する画素である。
撮像光学系104の射出瞳904を通過した光束は、撮像光学系104の予定結像面の近傍に配置された撮像素子200の画素202に入射する。射出瞳904の大きさは、絞りの大きさやレンズを保持するレンズ枠等の大きさによって変化する。
射出瞳904において2分割された(一対の)瞳領域901,902は、画素202に設けられたマイクロレンズ201によって、サブ画素203,204の受光面と共役となっている。このため、瞳領域901を通過した光束はサブ画素203で受光され、瞳領域902を通過した光束はサブ画素204で受光される。
射出瞳904がM×Nの瞳領域(本実施例では2×1)に分割される場合、撮像光学系104の絞り値をFとすると、各瞳領域の実効絞り値は概ね、
√(M×N)×F
となる。なお、903は画素202において(M×N)分割されたサブ画素の全てで受光可能な光束が通過する領域(全開口領域)である。
本実施例では、上述したように射出瞳904の分割数M×Nが2×1であるので、各瞳領域の実効絞り値は√2×Fとなる。つまり、1つの瞳領域を通過した光束を1つのサブ画素で光電変換して得られる画像は、全開口領域を通過した光束の全てを光電変換して得られる画像と比較して、被写界深度が一段分深く、暗い画像となる。
図9には、図8に示したサブ画素203,204におけるx断面での受光特性を示している。横軸は撮像光学系104の射出瞳面における水平座標(x座標)を示し、縦軸はサブ画素203,204の受光効率を示す。また、縦軸は各サブ画素の開口絞りの透過率分布も示すので、各サブ画素の光束受光効率と見なすことができる。この光束受光効率の分布特性を、瞳強度分布という。また、図9における2本の縦点線は、射出瞳904の幅を示している。サブ画素203の瞳強度分布1001の+x側の部分は、画素202の瞳分割性能が十分でないことによる回折ぼけのために緩やかなカーブとなっている。一方、−x側の部分は、レンズ枠によるケラレによって急なカーブになっている。このため、瞳強度分布1001は、強度ピークに対して非対称になっている。一方、サブ画素204の瞳強度分布1002は、−x側が上記回折ぼけのために緩やかなカーブで+x側が上記ケラレによる急なカーブとなった形状、すなわち瞳強度分布1001を左右反転した形状となっている。
図8および図9から分かるように、撮像素子200の中央近傍に画素202がある場合、サブ画素203,204により受光する光量は互いに等しくなる。つまり、サブ画素203上に形成されるA像とサブ画素204上に形成されるB像の被写界深度と明るさは同じで、互いに対称性のある(一致度が高い)像となり、像ずれ量の検出において高い相関度を得ることができる。
これに対して、画素202が撮像素子200の周辺部(周辺像高領域)に存在する場合は、以下のようになる。図10(a)には、周辺部のうちある位置に配置された画素202(サブ画素203,204)(図示は省略)の射出瞳面への投影像を示している。また、図10(b)は、図10(a)における瞳強度分布を示している。
図10(a)から分かるように、周辺部に配置された画素202のサブ画素203,204によっても、図8(a)に示した中央付近に画素202が配置された場合と同様に、射出瞳1104が瞳領域1101,1102に分割される。1103は図8に示した全開口領域903に相当する全開口領域である。
しかし、射出瞳1104の形状がケラレによって変化する。例えば、図10(a)に示すように、射出瞳1104の形状が、その重心が瞳領域1101の中心に近づいた形状となる。このため、図9に対応する図10(b)に示すように、瞳領域1101からの光束を受光するサブ画素203の瞳強度分布1101が瞳領域1102からの光束を受光するサブ画素204の瞳強度分布1102よりも高くなる。つまり、サブ画素203上に形成されるA像は、サブ画素204上に形成されるB像に比べて、明るく、被写界深度が浅い画像となる。なお、周辺部のうち図10(a)に示した画素202とは反対位置に配置された画素においては図10(b)とは逆の現象が生じる。すなわち、サブ画素204上に形成されるB像は、サブ画素203上に形成されるA像に比べて、明るく、被写界深度が浅い画像となる。
このように、周辺部ではサブ画素203上に形成されるA像とサブ画素204上に形成されるB像の被写界深度と明るさが異なるため、互いに非対称な(一致度が低い)像となり、像ずれ量の検出において高い相関度を得ることができない。
そこで、本実施例では信頼度マップを算出するときに用いる参照像信号を、A像信号およびB像の両方とし、これらのエッジ積分値から信頼度を割り当てる。これにより、より正確な信頼度マップと補正距離マップを得る。
図11を用いて、本実施例の画像処理部107において行われる距離マップ生成処理、信頼度マップ生成処理および距離マップ補正処理について説明する。画像処理部107は、距離マップ生成部(距離情報生成手段)301、信頼度マップ生成部(信頼度情報生成手段)1201および距離マップ補正部(補正手段)312を有する。実施例1の図3に示した処理と同じ処理については、同じ符号を付している。本実施例では再構成像信号を参照しないため像生成処理は行わない。
信頼度マップ生成部1201は、距離マップ生成部301で生成された距離マップ304に対する信頼度マップ311Bを生成する。具体的には、A像信号302およびB像信号303を用いて、距離マップ生成部301にて分割した微小ブロックごとに信頼度を算出し、撮像範囲全体の信頼度マップ311Bを生成する。
距離マップ補正部312は、距離マップ生成部301で生成された距離マップ304を、信頼度マップ生成部1201で生成された信頼度マップ311Bを参照して補正して補正距離マップ315Bを出力する。距離マップ304の補正方法は、実施例1と同じである。
本実施例の信頼度マップ生成部1201は、微小ブロック(領域)の模様の変化が少ないか否かを判定する指標であるエッジ積分値をA像およびB像信号の両方について算出する。そして、算出したエッジ積分値を比較して、より小さい、すなわちより変化が少ない模様を示すエッジ積分値を選択し、さらに選択したエッジ積分値(以下、小エッジ積分値という)と予め設定した閾値(第1の所定値)とを比較する。小エッジ積分値が閾値よりも小さい領域は、その領域が模様の変化が少ない領域であると判定し、その領域に対しては小エッジ積分値が閾値よりも大きい領域に比べて低い信頼度を割り当てる。逆に言えば、小エッジ積分値が閾値よりも大きい領域に対しては、小エッジ積分値が閾値よりも小さい領域に比べて高い信頼度を割り当てる。
これにより、瞳分割型位相差検出方式においてケラレの影響でA像およびB像信号の非対称性がある場合でも、A像およびB像信号のうちより小さいエッジ積分値を有し、かつそのエッジ積分値が閾値より小さい像信号を基準として低い信頼度を割り当てられる。このため、撮像範囲に模様の変化が少ない領域が含まれる場合であっても、正確な信頼度マップを生成することができる。そして、実施例1よりも正確な信頼度マップを参照して距離マップを補正することで、実施例1よりも正確な補正距離マップを生成することができる。
次に、本発明の実施例3であるデジタルカメラにおける距離情報生成装置としての画像処理部107が行う処理について説明する。なお、本実施例におけるデジタルカメラの構成は、実施例1で図1および図2を用いて説明したものと同じである。
実施例2では、信頼度を割り当てる指標として、A像およびB像信号の両方のエッジ積分値を算出する。しかし、A像およびB像信号の両方のエッジ積分値の演算を行うと演算負荷が高くなる。そこで、本実施例では、エッジ積分値をA像信号、B像信号および再構成像信号のいずれかにおいて算出する。さらに、A像およびB像信号間の相関度が高いか否かを確認するために、A像およびB像信号間の相関度に関する評価値として、距離マップ生成時に算出した最小相関値を用いる。
相関度に関する評価値(最小相関値)が信頼度の判定に有効である理由について説明する。A像信号とB像信号の相関度が高いと、図5に示すように、シフト量kの変化に伴って相関値C(k)は下側に凸の形状を描くように変化し、3点内挿後の最小相関値C(x)が十分に小さくなる。また、式(5)におけるSLOPも同図に示すように急峻となる。
これに対して、A像信号とB像信号の相関度が低いと、図12に示すように、3点内挿後の最小相関値C(x)が大きくなる。また、SLOPも同図に示すように緩やかとなる。このことから分かるように、相関値C(x)を予め設定した閾値と比較することで、A像およびB像信号間の相関度が高いか否か、つまりは被写体距離の信頼度が高いか否かを判定することができる。このため、最小相関値C(x)が閾値よりも大きい場合は、最小相関値C(x)が閾値よりも小さい場合に比べて信頼度が低くなるようにする。
図13を用いて、本実施例の画像処理部107において行われる距離マップ生成処理、像生成処理、信頼度マップ生成処理および距離マップ補正処理について説明する。画像処理部107は、距離マップ生成部(距離情報生成手段)1401、像信号生成部305、信頼度マップ生成部(信頼度情報生成手段)1406および距離マップ補正部(補正手段)312を有する。実施例1の図3に示した処理と同じ処理については、同じ符号を付している。
距離マップ生成部1401は、A像信号302およびB像信号303の位相差に基づいて被写体距離の分布を示す距離マップ304を生成する。距離マップ生成部1401は、微小ブロックごとのA像およびB像信号の最小相関値(C(x))1405を出力する。
信頼度マップ生成部1406は、距離マップ生成部1401で生成された距離マップ304に対する信頼度マップ311Cを生成する。具体的には、参照像信号310と距離マップ生成部1401からの最小相関値1405とを用いて、以下のように微小ブロック(領域)ごとに被写体距離の信頼度を算出し、撮像範囲全体の信頼度マップ311Cを生成する。参照像信号310は、A像信号302、B像信号303および像生成部305で生成された再構成像信号308のうちいずれか1つである。
信頼度マップ生成部1406は、領域ごとの参照像信号310のエッジ積分値が第1の閾値(第1の所定値)より高く、かつ最小相関値1405が第2の閾値(第2の所定値)よりも低い場合に、そうでない場合に比べて、その領域に高い信頼度を割り当てる。逆に言えば、エッジ積分値が第1の閾値より低いまたは最小相関値1405が第2の閾値よりも高い領域に対しては、エッジ積分値が第1の閾値より高く、かつ最小相関値1405が第2の閾値より低い領域に比べて低い信頼度を割り当てる。
これにより、瞳分割型位相差検出方式においてケラレの影響でA像およびB像信号の非対称性がある場合でも、少ない演算負荷で正確な信頼度マップを生成することができる。
距離マップ補正部312は、距離マップ生成部301で生成された距離マップ304を、信頼度マップ生成部1406で生成された信頼度マップ311Cを参照して補正して補正距離マップ315Cを出力する。距離マップ304の補正方法は、実施例1と同じである。本実施例でも、実施例1より正確な信頼度マップを参照して距離マップを補正することで、実施例1よりも正確な補正距離マップを生成することができる。
図13では、距離マップ生成部1401から最小相関値1405を出力する場合について説明したが、A像およびB像信号の相関度に関する評価値としてSLOPを出力してもよい。なお、SLOPはA像およびB像信号のコントラストに比例した値となるので、コントラストに関する評価値でもある。この場合、信頼度マップ生成部1406は、SLOPが予め設定した閾値(第2の所定値)より大きい場合に、SLOPが閾値より小さい場合に比べて高い信頼度を割り当てる。逆に言えば、SLOPが閾値より小さい場合に、SLOPが閾値より大きい場合に比べて低い信頼度を割り当てる。
また、本実施例では、相関値を実施例1と同様に式(1)で示したSAD(Sum of Absolute Difference)を用いて演算してもよいし、下記の式(7)または式(8)による演算を用いてもよい。
C(k)=Σ|E(n)+F(n+k)| (7)
C(k)=Σ|E(n)×F(n+k)| (8)
SADは相関度が高いほど相関値が小さくなるのに対して、式(7),(8)により得られる相関値は相関度が高いほど大きくなる。このため3点内挿を行う場合は、予め相関関数C(k)の符号を反転させる等して、相関度が高いほど相関値が小さくなるようにしておく必要がある。
また、模様の変化が大きいほど相関値が小さくなるようにするため、相関値C(x)をコントラストδ(k)で正規化した値を相関度に関する評価値として距離マップ生成部1401から出力させるようにしてもよい。δ(k)としては、例えば以下の式(9)〜(12)で示すものを用いることができる。
δ(k)=√Σ(E(n+k)+F(n)) (9)
δ(k)=MAX((√ΣE(n+k)),(√ΣF(n))) (10)
δ(k)=√ΣE(n+k)×√ΣF(n) (11)
δ(k)=√Σ{(E(n+k))+(F(n))} (12)
次に、本発明の実施例4であるデジタルカメラにおける距離情報生成装置としての画像処理部107が行う処理について説明する。なお、本実施例におけるデジタルカメラの構成は、実施例1で図1および図2を用いて説明したものと同じである。
実施例3では、信頼度を割り当てる指標として、演算負荷を低減するために、A像信号、B像信号および再構成像信号のうち1つのエッジ積分値と、A像およびB像信号の相関値(最小相関値)とを用いる。これに対して、本実施例では、さらなる演算負荷の低減のために、信頼度をA像およびB像信号の相関値のみから算出する。
図14を用いて、本実施例の画像処理部107において行われる距離マップ生成処理、信頼度マップ生成処理および距離マップ補正処理について説明する。画像処理部107は、距離マップ生成部(距離情報生成手段)1501、像信号生成部305、信頼度マップ生成部(信頼度情報生成手段)1506および距離マップ補正部(補正手段)312を有する。実施例1の図3に示した処理と同じ処理については、同じ符号を付している。また、本実施例では再構成像信号を参照しないため、像生成処理は行わない。
距離マップ生成部1501は、A像信号302およびB像信号303の位相差に基づいて被写体距離の分布を示す距離マップ304を生成する。距離マップ生成部1501は、微小ブロックごとのA像およびB像信号の相関値のSLOP1505を出力する。
信頼度マップ生成部1506は、距離マップ生成部1501で生成された距離マップ304に対する信頼度マップ311を生成する。具体的には、距離マップ生成部1501からのSLOP1505を用いて、微小ブロック(領域)ごとに被写体距離の信頼度を算出し、撮像範囲全体の信頼度マップ311Dを生成する。この際、信頼度マップ生成部1506は、実施例3でも説明したように、SLOPが予め設定した閾値(第2の所定値)より大きい場合に、SLOPが閾値より小さい場合に比べて高い信頼度を割り当てる。逆に言えば、SLOPが閾値より小さい場合に、SLOPが閾値より大きい場合に比べて低い信頼度を割り当てる。
瞳分割型位相差検出方式においてケラレの影響でA像およびB像信号間に非対称性が生じている場合にはSLOPは小さくなるので、非対称性が生じていることを正確に判別することができる。
これにより、瞳分割型位相差検出方式においてケラレの影響でA像およびB像信号の非対称性がある場合でも、実施例3よりもさらに少ない演算負荷で正確な信頼度マップを生成することができる。
距離マップ補正部312は、距離マップ生成部1501で生成された距離マップ304を、信頼度マップ生成部1506で生成された信頼度マップ311Dを参照して補正して補正距離マップ315Dを出力する。距離マップ304の補正方法は、実施例1と同じである。本実施例でも、実施例1より正確な信頼度マップを参照して距離マップを補正することで、実施例1よりも正確な補正距離マップを生成することができる。
なお、本実施例において、距離マップ生成部1501は、SLOPに代わる相関度に関する評価値として、実施例3で説明した相関値C(x)をコントラストδ(k)で正規化した値を出力してもよい。
次に、本発明の実施例5であるデジタルカメラにおける距離情報生成装置としての画像処理部107が行う処理について説明する。なお、本実施例におけるデジタルカメラの構成は、実施例1で図1および図2を用いて説明したものと同じである。
本実施例では、実施例1〜4に比べて、より高精度な信頼度マップおよび距離マップを生成する方法について説明する。
カメラにおいて、主被写体にほぼピントを合わせると、主被写体の手前や背後に存在する背景被写体は大きくぼける場合が多い。この場合に主被写体のA,B像の小さな像ずれ量と背景被写体のA,B像の大きな像ずれ量の両方を精度良く検出するため、A像およびB像信号に対してフィルタ処理による帯域制限を行うことで得られる一対の信号の相関値を求める方法が考えられる。
図15には、撮像光学系104のピントがほぼ合った模様のある被写体に対応するA像およびB像信号のうち高周波帯域を通過させて得られた一対の信号の相関値(破線)と、低周波数帯域を通過させて得られた一対の信号の相関値(実線)とを示している。この図から分かるように、ピントがほぼ合った模様のある被写体に対しては、A像およびB像信号の高周波帯域を通過させて得られた一対の信号の相関値の方が、低周波帯域を通過させて得られた一対の信号の相関値に比べてSLOPが急峻になる。このため、前者の相関値を用いた方が、3点内挿の結果がより高精度になる。
図16には、A像およびB像信号に対する帯域制限を行って得られた一対の信号の相関値を用いて信頼度マップと距離マップを生成する画像処理部107の構成を示している。画像処理部107は、周波数帯域制限処理、距離マップ生成処理、信頼度マップ生成処理、信頼度マップ統合処理、距離マップ統合処理および距離マップ補正処理を行う。このため、画像処理部107は、周波数帯域制限部(処理手段)1701、距離マップ生成部1704および信頼度マップ生成部1709を有する。画像処理部107は、さらに信頼度マップ統合部1712、距離マップ統合部1717および距離マップ補正部(補正手段)1722を有する。距離マップ生成部1704および距離マップ統合部1717が距離情報生成手段を構成し、信頼度マップ生成部1709および信頼度マップ統合部1712が信頼度情報生成手段を構成する。
周波数帯域制限部1701は、A像信号302およびB像信号303に対して周波数帯域を制限するバンドパスフィルタ処理を行い、周波数帯域制限後のA像信号1702およびB像信号1703を出力する。図17には、バンドパスフィルタ処理におけるバンドパスフィルタ特性(振幅周波数特性)を示す。図17において、破線は高周波数帯域を通過させる(サンプリングする)第1のバンドパスフィルタ処理のための第1のバンドパスフィルタ特性を示し、実線は低周波数帯域を通過させる第2のバンドパスフィルタ処理のための第2のバンドパスフィルタ特性を示す。なお、図17に示した第1および第2のバンドパスフィルタ特性は例であり、他のバンドパスフィルタ特性を用いてもよい。周波数帯域制限部1701は、A像およびB像信号1702,1703として、第1のバンドパスフィルタ処理後(高周波数帯域通過後)のA像およびB像信号と、第2のバンドパスフィルタ処理後(低周波数帯域通過後)のA像およびB像信号とを出力する。以下の説明において、第1のバンドパスフィルタ処理後のA像およびB像信号を高域A像およびB像信号といい、第2のバンドパスフィルタ処理後のA像およびB像信号を低域A像およびB像信号という。
距離マップ生成部1704は、高域A像およびB像信号の位相差に基づいて被写体距離の分布を示す距離マップ(第1の距離情報:以下、高域距離マップという)1705を生成する。また、距離マップ生成部1704は、低域A像およびB像信号の位相差に基づいて被写体距離の分布を示す距離マップ(第2の距離情報:以下、低域距離マップという)1706を生成する。さらに、距離マップ生成部1704は、微小ブロックごとの高域A像およびB像信号の相関値のSLOP(以下、高域SLOPという)1707と低域A像およびB像信号の相関値のSLOP(以下、低域SLOPという)1708とを出力する。
信頼度マップ生成部1709は、距離マップ生成部1704で生成された高域および低域距離マップ1705,1706に対する信頼度マップ1710,1711を生成する。具体的には、実施例4と同様の方法で、距離マップ生成部1704からの高域SLOP1707を用いて微小ブロックごとに被写体距離の信頼度を算出し、高域用の信頼度マップ(第1の信頼度情報:以下、高域信頼度マップという)1710を生成する。また、距離マップ生成部1704からの低域SLOP1708を用いて微小ブロックごとに被写体距離の信頼度を算出し、低域用の信頼度マップ(第2の信頼度情報:以下、低域信頼度マップという)1711を生成する。
信頼度マップ統合部1712は、信頼度マップ生成部1709で生成された高域信頼度マップ1710と低域信頼度マップ1711を統合することにより統合信頼度マップ(第3の信頼度情報)1716を生成する。この際、一部の場合には距離マップ生成部1704からの高域SLOP1707を用いる。
図18に高域信頼度マップ1710と低域信頼度マップ1711の統合処理の例を示している。信頼度マップ統合部1712は、高域信頼度マップ1710と低域信頼度マップ1711における信頼度がいずれも予め設定した閾値より低い場合は、その領域では低域信頼度マップ1711の信頼度を出力信頼度として選択する。以下の説明において、高域信頼度マップ1710における信頼度を高域信頼度といい、低域信頼度マップ1711における信頼度を低域信頼度という。
また、同一領域において、低域信頼度が閾値よりも低く、高域信頼度が閾値以上である場合も、その領域では低域信頼度を出力信頼度として選択する。この領域では、低域では抽出されないような細かい繰り返し模様を高域で抽出している可能性があり、そのような領域では図19に示すように相関値C(k)に複数の極小値が存在するために、算出される被写体距離に極小値の変動によるばらつきが発生する。このため、高域信頼度が閾値以上であっても、その領域では低域信頼度を出力信頼度として採用する。
また、同一領域において、低域信頼度が閾値以上であり、高域信頼度が閾値より低い場合も、その領域では低域信頼度を出力信頼度として選択する。
そして、同一領域において、高域信頼度と低域信頼度がいずれも閾値以上である場合は、出力信頼度を以下の式(13)を用いた重み付け加算により求める。
出力信頼度=低域信頼度×(1.0−α)+高域信頼度×α (13)
ただし、αは重み係数である。
重み係数αは、距離マップ生成部1704からの高域SLOP1707を用いて、図20に示すように設定される。高域SLOPが第1の閾値Th1より小さい場合は重み係数αを0とする。これにより、出力信頼度は低域信頼度となる。また、高域SLOPが第2の閾値Th2より大きい場合は、重み係数αを1とする。これにより、出力信頼度は高域信頼度となる。高域SLOPが第1の閾値Th1以上で第2の閾値Th2以下の場合は、重み係数αは0から1の間の値となり、高域SLOPが大きいほど1に近づく。これにより、出力信頼度は、高域SLOPが大きいほど高域信頼度の重みが増加する信頼度となる。
なお、出力信頼度を重み付け加算により算出する際の重みαを決める指標として、低域SLOP1708を用いてもよい。この場合、出力信頼度の重み付け加算は以下の式(14)により行う。
出力信頼度=低域信頼度×α+高域信頼度×(1.0−α) (14)
また、信頼度マップの統合の仕方は図18に示したものに限定されない。例えば、いずれの領域でも低域信頼度の重みを1.0とすることで、全ての領域の低域信頼度を出力信頼度とした統合信頼度マップを生成してもよい。
距離マップ統合部1717は、距離マップ生成部1704で生成された高域距離マップ1705と低域距離マップ1706とを統合することにより、統合距離マップ(第3の距離情報)1721を生成する。高域および低域距離マップ1705,1706の統合も、信頼度マップ統合部1712での高域および低域信頼度マップ1710,1711の統合処理と同様の処理で行われる。重み付け加算を行う場合に、距離マップ生成部1704からの高域SLOP1707(または低域SLOP1708)が用いられることについても同様である。また、高域距離マップ1705と低域距離マップ1706の統合割合を、高域信頼度マップ1710と低域信頼度マップ1711の統合割合と同じとすることが望ましい。
距離マップ補正部1722は、距離マップ統合部1717で生成された統合距離マップ1721を、信頼度マップ統合部1712で生成された統合信頼度マップを参照して補正して補正距離マップ1725を出力する。統合距離マップ1721の補正方法は、実施例1と同じである。
本実施例では、瞳分割型位相差検出方式において高域と低域のA像およびB像信号の位相差をそれぞれ算出し、これら位相差から生成した高域および低域距離マップと高域および低域信頼度マップをそれぞれ統合して統合距離マップと統合信頼度マップを生成する。これにより、A,B像が小さな像ずれ量を有する主被写体の被写体距離とA,B像が大きな像ずれ量を有する背景被写体の被写体距離とがともに精度良く算出された距離マップと正確な信頼度マップとを得ることができる。そして、正確な信頼度マップを参照して距離マップを補正することで、より正確な補正距離マップを生成することができる。
なお、本実施例において、距離マップ生成部1704は、SLOPに代わる相関度に関する評価値として、実施例3で説明した相関値C(x)をコントラストδ(k)で正規化した値を出力してもよい。また、信頼度マップ生成部1709は、実施例1から3にて説明した方法で信頼度マップを作成してもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 デジタルカメラ
104 撮像光学系
105 撮像部
107 画像処理部

Claims (14)

  1. 撮像範囲の撮像により得られた位相差検出用の一対の像信号の位相差に基づいて、前記撮像範囲内の被写体距離の分布を示す距離情報を生成する距離情報生成手段と、
    前記一対の像信号のうち少なくとも一方の像信号のエッジに関する評価値、前記少なくとも一方の像信号のコントラストに関する評価値および前記一対の像信号の相関度に関する評価値のうち少なくとも1つの評価値を用いて、前記距離情報に対する信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度情報生成手段とを有することを特徴とする距離情報生成装置。
  2. 前記信頼度情報生成手段は、前記エッジまたは前記コントラストに関する評価値が第1の所定値より小さい場合に、該所定値より大きい場合に比べて前記信頼度を低くすることを特徴とする請求項1に記載の距離情報生成装置。
  3. 前記信頼度情報生成手段は、前記一対の像信号のそれぞれの前記エッジまたは前記コントラストに関する評価値のうち小さい方の評価値が前記第1の所定値より小さい場合に、該第1の所定値より大きい場合に比べて前記信頼度を低くすることを特徴とする請求項2に記載の距離情報生成装置。
  4. 前記信頼度情報生成手段は、
    前記相関度に関する評価値として、前記相関度が高いほど小さくなる相関値を用い、
    前記相関値が第2の所定値より大きい場合に、該第2の所定値より小さい場合に比べて前記信頼度を低くすることを特徴とする請求項1に記載の距離情報生成装置。
  5. 前記信頼度情報生成手段は、
    前記相関度に関する評価値として、前記相関度が高いほど小さくなる相関値を用い、
    前記エッジまたは前記コントラストに関する評価値が第1の所定値より小さい場合または前記相関値が前記第2の所定値より大きい場合に、前記エッジまたは前記コントラストに関する評価値が前記第1の所定値より大きく、かつ前記相関値が前記第2の所定値より小さい場合に比べて前記信頼度を低くすることを特徴とする請求項1に記載の距離情報生成装置。
  6. 前記信頼度情報生成手段は、
    前記相関度に関する評価値として、前記相関度の変化量が大きいほど大きくなる相関値傾きを用い、
    前記相関値傾きが第2の所定値より小さい場合に、該第2の所定値より大きい場合に比べて前記信頼度を低くすることを特徴とする請求項1に記載の距離情報生成装置。
  7. 前記信頼度情報生成手段は、
    前記相関度に関する評価値として、前記相関度の変化量が大きいほど大きくなる相関値傾きを用い、
    前記エッジまたは前記コントラストに関する評価値が第1の所定値より小さい場合または前記相関値傾きが前記第2の所定値より小さい場合に、前記エッジまたは前記コントラストに関する評価値が前記第1の所定値より大きく、かつ前記相関値が前記第2の所定値より大きい場合に比べて前記信頼度を低くすることを特徴とする請求項1に記載の距離情報生成装置。
  8. 前記信頼度に応じて前記距離情報を変更する補正手段を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の距離情報生成装置。
  9. 前記補正手段は、前記距離情報のうち前記信頼度が所定値より低い第1の領域の前記被写体距離を、
    前記距離情報のうち前記第1の領域の周辺において前記信頼度が前記所定値より高い第2の領域の前記距離情報、
    複数の前記第2の領域の前記被写体距離のうち前記第1の領域の前記被写体距離に最も近い被写体距離、および、
    複数の前記第2の領域の前記被写体距離の平均値のうちいずれかに置き換えることを特徴とする請求項8に記載の距離情報生成装置。
  10. 前記一対の像信号に対して、第1のバンドパスフィルタ特性を用いた第1のバンドパスフィルタ処理と、前記第1のバンドパスフィルタ特性とは異なる第2のバンドパスフィルタ特性を用いた第2のバンドパスフィルタ処理とを行う処理手段を有し、
    前記距離情報生成手段は、前記第1のバンドパスフィルタ処理後の前記一対の像信号の前記位相差に基づいて生成した前記距離情報としての第1の距離情報と、前記第2のバンドパスフィルタ処理後の前記一対の像信号の前記位相差に基づいて生成した前記距離情報としての第2の距離情報とを統合して第3の距離情報を生成し、
    前記信頼度情報生成手段は、前記第1の距離情報に対する前記信頼度情報としての第1の信頼度情報と前記第2の距離情報に対する前記信頼度情報としての第2の信頼度情報とを生成し、該第1および第2の信頼度情報を統合して第3の信頼度情報を生成することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の距離情報生成装置。
  11. 前記距離情報生成手段は前記第1および第2の距離情報の重み加算により前記第3の距離情報を生成し、前記信頼度情報生成手段は前記第1および第2の信頼度情報の重み加算により前記第3の信頼度情報を生成し、
    前記距離情報および信頼度情報生成手段は、前記重み付け加算における重み係数を前記相関度に関する評価値に基づいて設定することを特徴とする請求項10に記載の距離情報生成装置。
  12. 撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子と、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の距離情報生成装置とを有することを特徴とする撮像装置。
  13. 撮像範囲の撮像により得られた位相差検出用の一対の像信号の位相差に基づいて、前記撮像範囲内の被写体距離の分布を示す距離情報を生成し、
    前記一対の像信号のうち少なくとも一方の像信号のエッジに関する評価値、前記少なくとも一方の像信号のコントラストに関する評価値および前記一対の像信号の相関度に関する評価値のうち少なくとも1つの評価値を用いて、前記距離情報に対する信頼度を示す信頼度情報を生成することを特徴とする距離情報生成方法。
  14. コンピュータに処理を実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    撮像範囲の撮像により得られた位相差検出用の一対の像信号の位相差に基づいて、前記撮像範囲内の被写体距離の分布を示す距離情報を生成する処理と、
    前記一対の像信号のうち少なくとも一方の像信号のエッジに関する評価値、前記少なくとも一方の像信号のコントラストに関する評価値および前記一対の像信号の相関度に関する評価値のうち少なくとも1つの評価値を用いて、前記距離情報に対する信頼度を示す信頼度情報を生成する処理を実行させることを特徴とする距離情報生成プログラム。
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