JP2016156481A - パッドクリップ及びフローティング型ディスクブレーキ - Google Patents

パッドクリップ及びフローティング型ディスクブレーキ Download PDF

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雄太 蓑島
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Abstract

【課題】材料の歩留まりを良好にしつつ、パッドの組み付け作業性を良好にする事のできる、パッドクリップを実現する。
【解決手段】パッドクリップ25aを構成するトルク受部31の軸方向両端縁部のうち、反ロータ側の端縁部に、サポートを構成するパッドガイド部を軸方向両側から挟持する為の第一支持片32を設けると共に、パッドの周方向に関する位置決めを図る為の周方向ガイド片34を設ける。
【選択図】図6

Description

この発明は、フローティング型ディスクブレーキを構成するサポートに対して、パッドが円滑に変位できる様にする為のパッドクリップ、及び、このパッドクリップを備えたフローティング型ディスクブレーキの改良に関する。
自動車等の車両の制動を行う為のディスクブレーキとして従来から、サポートに対しキャリパを軸方向(本明細書及び特許請求の範囲中で「軸方向」、「径方向」、「周方向」とは、それぞれロータに関する「軸方向」、「径方向」、「周方向」を言う)の変位を可能に支持するフローティング型のものが知られ、実際に使用されている。図16は、この様なフローティング型ディスクブレーキの従来構造の1例として、特許文献1に記載されたものを示している。このフローティング型ディスクブレーキは、制動時には、車輪(図示せず)と共に回転するロータ1に対し、キャリパ2を軸方向に変位させる。車両への組み付け状態では、このロータ1の軸方向片側に隣接して設けるサポート3を、車体(図示せず)に固定する。又、このサポート3に前記キャリパ2を、軸方向の変位を可能に支持する。
この為に、前記サポート3の周方向両端部に、前記ロータ1を跨ぐ状態で1対の回入側、回出側両支持部4a、4bを設けている。そして、これら回入側、回出側両支持部4a、4bの外径側部分に、軸方向に伸長する状態で設けられたロータパス部5a、5bのインナ側面(車両の幅方向内側で図16の上側の側面)に開口する状態で、前記ロータ1の中心軸に対し平行な案内孔6を設けている。そして、前記キャリパ2の周方向両端部に設けた1対の案内ピン7を、これら両案内孔6内に、軸方向の摺動を可能に挿入している。又、これら両案内ピン7の基端部外周面と前記両案内孔6の開口部との間には、防塵用のブーツ8、8を設けている。
又、前記回入側、回出側両支持部4a、4bには、前記各ロータパス部5a、5bの軸方向両端部から径方向内方にそれぞれ伸長する状態で、それぞれパッドガイド部を設けている。これら各パッドガイド部は、前記ロータ1の軸方向側方に配置されており、それぞれの周方向内側面に対し、パッド9a、9bを構成するプレッシャプレート10a、10bの周方向両端部を、軸方向の摺動を可能に係合させている。又、前記両パッド9a、9bを跨ぐ様に、シリンダ部11と爪部12とを有する、前記キャリパ2を配置している。又、このシリンダ部11に、インナ側のパッド9aを前記ロータ1に対し押圧するピストン13を、液密に嵌装している。
制動を行う場合には、前記シリンダ部11内に圧油を送り込み、前記ピストン13により前記インナ側のパッド9aのライニング14aを、前記ロータ1の内側面に、図16の上から下に向け押し付ける。すると、この押し付け力の反作用として前記キャリパ2が、前記両案内ピン7と前記両案内孔6との摺動に基づいて、図16の上方に変位し、前記爪部12がアウタ側(車両の幅方向外側で図16の下側)のパッド9bのライニング14bを、前記ロータ1の外側面に押し付ける。この結果、このロータ1が、前記両ライニング14a、14bにより内外両側面側から強く挟持されて、制動が行われる。
上述した様なフローティング型のディスクブレーキでは、パッドの円滑な変位を確保する為に、パッドとサポートとの間にパッドクリップを設ける事が従来から行われている。図17は、特許文献2に記載された従来構造のパッドクリップ15を示しており、図18は、このパッドクリップ15の組み付け状態を示している。
図示の構造の場合、パッドクリップ15は、ばね鋼板に、打ち抜き加工及び曲げ加工を施して成るもので、前記回入側、回出側両支持部4a(4b)のパッドガイド部16の周方向内側面に設けられた係合凹部17の底面と、プレッシャプレート10a(10b)の周方向端部に設けられた係合凸部18の先端面との間に挟持される、トルク受部19を備えている。又、前記パッドクリップ15には、このトルク受部19の径方向外端部から、周方向に関して前記パッド9a(9b)側に折れ曲がる状態で外径側折れ曲がり部20が設けられると共に、前記トルク受部19の径方向内端部から、この外径側折れ曲がり部20と同方向に折れ曲がる状態で内径側折れ曲がり部21が設けられている。
又、前記トルク受部19の軸方向両端縁部には、周方向に関して前記パッド9a(9b)から離れる方向に折れ曲がる状態で1対の支持片22、22が設けられている。そして、これら両支持片22、22により、前記パッドガイド部16を軸方向両側から挟持している。又、前記外径側折れ曲がり部20のうち、軸方向に関して反ロータ側の端縁部に、軸方向に延出する状態で、径方向ガイド片23を設けている。これにより、前記各パッド9a(9b)の組み付け時に、これら各パッド9a(9b)の径方向に関する位置決めを図れる様にしている。更に、前記内径側折れ曲がり部21のうち、軸方向に関して反ロータ側の端縁部に、軸方向に延出すると共にその中間部を180度折り返して成る、略U字形の付勢部24を設けている。そして、この付勢部24により、前記係合凸部18の径方向内側面を径方向外方に付勢している。
上述の様なパッドクリップ15は、それぞれが鋼等の金属製である、前記プレッシャプレート10a(10b)と前記サポート3とが錆び付く事を防止する。そして、制動時及び制動解除時に、これら各プレッシャプレート10a(10b)が前記サポート3に対し、軸方向に円滑に変位できる様にしている。又、非制動時には、前記パッドクリップ15が、前記係合凸部18と前記係合凹部17との間で弾性的に突っ張り、前記各プレッシャプレート10a(10b)が前記サポート3の内側でがたつく事を防止する。
但し、上述した従来構造のパッドクリップ15には、次の面から未だ改良の余地がある。即ち、サポート3に対するパッド9a、9bの組み付け作業は、これら各パッド9a、9bを、このサポート3の軸方向両側に配置し、互いに近づく方向に押し込む事により行われるが、この際に、従来構造のパッドクリップ15によっては、前記各パッド9a、9bの周方向に関する位置決めを図る事ができない。この為、これら各パッド9a、9bの組み付け作業性が低下する可能性がある。
そこで、パッドクリップ15の外周縁の一部に、パッド9a、9bの周方向に関する位置決めを図れる部分を別途設ける事が考えられる。但し、この様な周方向に関する位置決めを図る部分を単に設けただけでは、パッドクリップ15の材料の歩留りを悪化させる可能性がある。
即ち、前述した様なパッドクリップ15は、アンコイラから引き出した長尺な金属板を打ち抜いて中間素材とし、この中間素材を曲げ形成する事により造られる。従って、材料の歩留りを向上させて製造コストを抑える為には、材料の無駄を省き、所謂板取り性を向上させる必要がある。要するに、素材(金属板)から中間素材を打ち抜いた後、廃棄されるスクラップ分を少なくする事が重要になる。このスクラップを少なくするには、中間素材が矩形に近い形状であり、外周縁から突出している部分をなくしたり、又は、突出している部分が存在しても、複数の中間素材同士をスクラップを少なく抑えられる様に配置できる事が重要になる。従って、パッドクリップの外周縁の一部に、パッドの周方向に関する位置決めを図る部分を単に設けただけでは、金属板の板取り性を低下させ、材料の歩留りを悪化させる可能性がある。
実公昭61−21619号公報 特開2014−214796号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、材料の歩留りを良好にしつつ、パッドの組み付け作業性を良好にする事ができる、パッドクリップの構造を実現すべく発明したものである。
本発明のパッドクリップ及びフローティング型ディスクブレーキのうち、パッドクリップに係る発明は、フローティング型ディスクブレーキを構成する金属製のサポートの周方向端部にロータを跨ぐ状態で設けられる支持部のうち、このロータの軸方向側方に配置されるパッドガイド部の周方向内側面と、パッドを構成する金属製のプレッシャプレートの周方向端部との間部分に設けられる、パッドクリップに関する。
又、本発明のパッドクリップは、例えばステンレス鋼板等の弾性を有する金属板に、打ち抜き加工及び曲げ加工を施して成るもので、トルク受部と、1対の支持片と、周方向ガイド片とを備える。
このうちのトルク受部は、前記パッドガイド部の周方向内側面に設けられた凹部の底面と、前記プレッシャプレートの周方向端部に設けられた凸部の先端面との間に配置される。
又、前記両支持片は、前記パッドガイド部を軸方向両側から挟持し、前記パッドクリップの軸方向に関する位置決めを図る為のもので、前記トルク受部の軸方向両端縁部に、周方向に関して前記パッドから離れる方向にそれぞれ折れ曲がる状態で設けられている。
更に、前記周方向ガイド片は、前記パッドの周方向に関する位置決めを図る為のもので、前記トルク受部の軸方向両端縁部のうち、軸方向に関して反ロータ側の軸方向片端縁部から軸方向に延出する状態で設けられている。
即ち、本発明の場合には、前記トルク受部の軸方向片端縁部に、一方の支持片と前記周方向ガイド片との両方を設けている。
又、本発明のパッドクリップを実施する場合、好ましくは、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記トルク受部の軸方向片端縁部に設けられた一方の支持片と、前記周方向ガイド片との、径方向に関する形成位置をオーバーラップ(重畳)させる。
又、上述した請求項2に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記一方の支持片を、それぞれの基端部を前記トルク受部の軸方向片端縁部に連続させた1対の延出部と、これら両延出部の先端部同士を連続する連続部とから構成する。そして、前記周方向ガイド片を、径方向に関して前記両延出部同士の間部分に配置する。
又、本発明のパッドクリップを実施する場合には、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記トルク受部の径方向内端部に、周方向に関して前記パッドに近づく方向に折れ曲がる状態で、前記プレッシャプレートの周方向端部(凸部)を径方向外方に付勢する、付勢部を設ける。
更に、本発明のパッドクリップを実施する場合には、例えば、前記トルク受部の径方向外側に、前記パッドガイド部の周方向内側面に形成された嵌合凸部を径方向両側から挟持し、前記パッドクリップの径方向に関する位置決めを図る為の嵌合凹部を設ける。
これに対し、本発明のフローティング型ディスクブレーキは、サポートと、1対のパッドと、キャリパと、パッドクリップとを備える。
このうちのサポートは、車輪と共に回転するロータに隣接して車体に固定される。
前記各パッドは、プレッシャプレートの表面にライニングを設けて成り、前記ロータの軸方向両側に配置されると共に、このサポートにより軸方向の移動を可能に案内される。
前記キャリパは、前記サポートに対し、例えば案内ピンを利用して、軸方向の変位を可能に支持される。
前記パッドクリップは、前記サポートの周方向端部に前記ロータを跨ぐ状態で設けられた支持部のうち、このロータの軸方向側方に配置されたパッドガイド部の周方向内側面と、前記各プレッシャプレートの周方向端部との間部分に設けられる。
そして、本発明の場合には、前記パッドクリップとして、請求項1〜4に記載した本発明のパッドクリップを使用している。
尚、本発明のフローティング型ディスクブレーキを実施する場合には、合計4個のパッドクリップのうち、一部(1乃至3個)のパッドクリップを、本発明のパッドクリップとする事もできるし、全てのパッドクリップを、本発明のパッドクリップとする事もできる。
又、インナ側又はアウタ側に配置される1組のパッドクリップを、本発明のパッドクリップとすれば、パッドの組み付け時に、プレッシャプレートの周方向両側に周方向ガイド片を配置する事ができる為、周方向片側にのみ周方向ガイド片を設ける場合に比べて、周方向に関する位置決めをより有効に図る事ができる。
上述の様に構成する本発明のパッドクリップ及びフローティング型ディスクブレーキによれば、材料の歩留まりを良好にしつつ、パッドの組み付け作業性を良好にする事ができる。
即ち、本発明の場合には、パッドクリップを構成するトルク受部の軸方向両端縁部のうち、軸方向に関して反ロータ側の軸方向片端縁部に、軸方向に延出する状態で周方向ガイド片を設けている為、パッドを組み付ける際に、このパッドを構成するプレッシャプレートの周方向端部を案内する事ができ、このパッドの周方向に関する位置決めを図る事ができる。この為、パッドの組み付け作業性を良好にする事ができる。しかも、本発明の場合には、この様な周方向ガイド片と一方の支持片とを、前記トルク受部の軸方向片端縁部にそれぞれ設けている。従って、前記周方向ガイド片を設けた場合にも、金属板の板取り性が低下する事を有効に防止する事ができ、材料の歩留まりを良好にできる。この結果、本発明によれば、材料の歩留まりを良好にしつつ、パッドの組み付け作業性を良好にする事ができる。
又、請求項2、3に記載した発明によれば、スクラップとなる部分を少なく抑え、材料の歩留まりを良好にできるだけでなく、前記一方の支持片の大きさ(径方向寸法)を確保し易くできる。この為、パッドクリップの軸方向に関する位置決めを十分に行う事ができる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、フローティング型ディスクブレーキを、キャリパを省略した状態でインナ側から見た図。 同じくパッドを取り外した状態で示す図。 同じく径方向外方且つインナ側から見た斜視図。 同じく図1のA部拡大図。 同じくパッドクリップを抜き出して示す正面図(A)、平面図(B)、右側面図(C)、左側面図(D)。 同じく斜視図。 同じく中間素材を示す平面図。 同じく中間素材の板取り状態を示す図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図5に相当する図。 同じく図6に相当する図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図5に相当する図。 同じく図6に相当する図。 同じく中間素材を示す平面図。 本発明の実施の形態の第4例を示す、図5に相当する図。 同じく図6に相当する図。 従来構造のフローティング型ディスクブレーキを径方向外方から見た状態で示す部分断面図。 従来構造のパッドクリップを示す斜視図。 同じくパッドクリップの組み付け状態を示す模式図。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜8を参照しつつ説明する。本例のフローティング型ディスクブレーキは、サポート3aと、図示しないキャリパと、1対のパッド9c(インナパッド9c及びアウタパッド)と、合計4個のパッドクリップ25a〜25cとを備える。
前記サポート3aは、鋳鉄等の鉄系合金を鋳造する事により造られたもので、車輪と共に回転するロータ1(図16参照)のインナ側部分に設けられた1対の取付部26、26を利用して車体に固定され、このロータ1を跨ぐ様に設置される。この様なサポート3aは、回入側、回出側両支持部4c、4dと、1対の連結部27a、27bとを備える。
前記回入側、回出側両支持部4c、4dは、前記サポート3aの周方向両端部に、前記ロータ1を跨ぐ状態で設けられており、それぞれ略コ字形に構成されている。又、このうちの回入側支持部4cは、外径側部分に軸方向に伸長する状態で設けられたロータパス部5cと、このロータパス部5cの軸方向両端部から径方向内方に伸長する状態で設けられた、1対のパッドガイド部16a、16bとを備えている。同様に、前記回出側支持部4dは、外径側部分に軸方向に伸長する状態で設けられたロータパス部5dと、このロータパス部5dの軸方向両端部から径方向内方に伸長する状態で設けられた、1対のパッドガイド部16c、16dとを備えている。
そして、前記回入側支持部4cを構成するパッドガイド部16a、16bのうち、インナ側に存在するパッドガイド部16aの径方向内端部と、前記回出側支持部4dを構成するパッドガイド部16c、16dのうち、インナ側に存在するパッドガイド部16cの径方向内端部とを、周方向に伸長する状態で設けられたインナ側の連結部27aにより連結している。同様に、前記回入側支持部4cを構成するパッドガイド部16a、16bのうち、アウタ側に存在するパッドガイド部16bの径方向内端部と、前記回出側支持部4dを構成するパッドガイド部16c、16dのうち、アウタ側に存在するパッドガイド部16dの径方向内端部とを、周方向に伸長する状態で設けられたアウタ側の連結部27bにより連結している。
又、前記各ロータパス部5c、5dには、インナ側面に開口する状態で、前記ロータ1の中心軸に対し平行な案内孔6a、6aが設けられている。又、前記各パッドガイド部16a〜16dの周方向内側面(周方向に関して中央側を向いた面)には、周方向内方に突出した矩形凸状の嵌合凸部28、28と、周方向外方に凹んだ矩形凹状の係合凹部17a、17aとを、径方向に隣接する状態で設けている。そして、これら各係合凹部17a、17aの底面を、それぞれ平坦面状のトルク受面29、29としている。
前記キャリパは、鋳鉄等の鉄系合金を鋳造する事により造られたもので、前記図16に示した従来構造の場合と同様に、インナ側にその内部にピストンを嵌装したシリンダ部を、アウタ側に爪部を、それぞれ備えている。又、前記キャリパは、インナ側の周方向両端部に設けた1対の案内ピンを、前記サポート3aに形成された前記両案内孔6a、6a内に、軸方向の摺動を可能に挿入している。又、これら両案内ピンの基端部外周面とこれら両案内孔6a、6aの開口部との間には、それぞれ防塵用のブーツを設けている。
前記両パッド9cは、それぞれ金属製のプレッシャプレート10cの前面(前記ロータ1と対向する側の側面)に、ライニングを添着固定して成る。又、これら各プレッシャプレートプレート10cの周方向両端部にはそれぞれ、略矩形状の係合凸部(耳部)18a、18aを設けている。そして、これら各係合凸部18a、18aを、前記各パッドガイド部16a〜16dの周方向内側面に形成された前記各係合凹部17a、17aに対し、前記各パッドクリップ25a〜25cを介して、軸方向の摺動を可能に係合させている。尚、前記各係合凹部17a、17aが、特許請求の範囲に記載した凹部に相当し、前記各係合凸部(耳部)18a、18aが、特許請求の範囲に記載した凸部に相当する。
前記各パッドクリップ25a〜25cは、ステンレスのばね鋼等の様に、弾性及び耐蝕性を有する金属板に、プレスによる打ち抜き加工及び曲げ加工を施す事により一体に構成されており、嵌合凹部30と、トルク受部31と、1対の支持片32、33(第一支持片及32び第二支持片33)と、周方向ガイド片34と、付勢部35とを、それぞれ備えている。尚、合計4個のパッドクリップ25a〜25cのうち、回入側且つインナ側に配置されるパッドクリップ25aと、回出側且つアウタ側に配置されるパッドクリップ(図示省略)とは同一形状であり、回入側且つアウタ側に配置されるパッドクリップ25bと、回出側且つインナ側に配置されるパッドクリップ25cとは同一形状である。又、前記パッドクリップ25aと、前記各パッドクリップ25b、25cとは、互いに線対称(左右対称)の関係にある。そこで、パッドクリップに関する以下の説明は、パッドクリップ25aを例に説明する。
前記嵌合凹部30は、断面略コ字形に構成されており、前記パッドガイド部16aの周方向内側面に形成された前記嵌合凸部28に係合(径方向両側から弾性的に外嵌・挟持)して、前記パッドクリップ25aの径方向に関する位置決めを図る。
又、前記トルク受部31は、前記嵌合凹部30の径方向内側面から径方向内方に折れ曲がる状態で設けられており、前記パッドガイド部16aの周方向内側面に形成された前記トルク受面29と、前記プレッシャプレート10cの周方向端部に設けられた係合凸部18aの先端面との間に配置される。
又、前記第一、第二両支持片32、33は、前記トルク受部31の軸方向両端縁部に、周方向に関して前記パッド9cから離れる方向に折れ曲がる状態で設けられている。前記第一、第二両支持片32、33のうち、基端部乃至中間部に亙る部分は、軸方向に関して互いに近づく方向に傾斜しているのに対し、先端部は、先端側に向かう程軸方向に関して互いに離れる方向に傾斜している。この様な構成を有する前記第一、第二両支持片32、33は、前記パッドガイド部16aを軸方向両側から弾性的に挟持して、前記パッドクリップ25aの軸方向に関する位置決めを図る。本例の場合、前記第一、第二両支持片32、33のうち、軸方向に関して反ロータ側に配置された、特許請求の範囲に記載した一方の支持片に相当する第一支持片32を、略コ字形状(中空状)に構成している。具体的には、この第一支持片32を、それぞれの基端部を前記トルク受部31の軸方向片端縁部に連続させた1対の延出部36、36と、これら両延出部36、36の先端部同士を連続させた連続部37とから構成している。又、これら両延出部36、36同士の間に、矩形状の孔部38を設けている。これに対し、軸方向に関してロータ側に配置された、前記第二支持片33は、この様な孔部38を有しない、略矩形平板状(充実状)に構成している。
又、前記周方向ガイド片34は、前記トルク受部31の軸方向両端縁部のうち、軸方向に関して反ロータ側の軸方向片端縁部の径方向中間部から、軸方向に延出する状態で設けられている。より具体的には、前記トルク受部31の軸方向片端縁部のうち、径方向に関して前記両延出部36、36同士の間部分から、軸方向に延出している。又、前記周方向ガイド片34のうち、基半部は、前記トルク受部31と平行(同一平面上)に設けられているの対し、先半部は、先端側に向かう程周方向に関して前記パッド9cから離れる方向に傾斜している。この様な構成を有する本例の場合には、前記トルク受部31の軸方向片端縁部(アウタ側端縁部)に、前記第一支持片32と前記周方向ガイド片34とが、径方向に関する形成位置がオーバーラップ(重畳)した状態で設けられている。
更に、前記付勢部35は、前記トルク受部31の径方向内端部から、周方向に関して前記パッド9cに近づく方向に折れ曲がる状態で設けられている。前記付勢部35のうち、基端部乃至中間部に亙る部分は、先端側に向かう程、径方向内方に向かう方向に傾斜した平板状に構成されているのに対し、先端部は、周方向中間部を境に径方向に対する傾斜方向が変化した、断面略へ字形状に構成されている。この様な構成を有する前記付勢部35は、前記プレッシャプレート10cの係合凸部18aの径方向内側面に弾性的に当接して、この係合凸部18aを径方向外方に付勢する。又、前記付勢部35の軸方向両端部のうち、反ロータ側端部は、前記トルク受部31の軸方向片端部に比べて軸方向に突出した張出部39としている。この張出部39は、前記パッド9cを前記サポート3aに組み込む際に、前記係合凸部18aの径方向内側面を支持案内する。即ち、前記張出部39は、前記各パッド9cの径方向に関する位置決めを図る為の径方向ガイド片として機能する。
上述の様な構成を有するパッドクリップ25aは、金属板製の素材に、プレスによる打ち抜き加工及び曲げ加工を施す、次の様な第一工程及び第二工程を順次行う事により造る。このうちの第一工程では、アンコイラ等から引き出した、ステンレスのばね鋼等の平板状の素材に、打ち抜き加工を施す事により、図7に示した様な、中間素材40を造る。この中間素材40は、全体が平板状で、長矩形板状の基板部41と、1対の中間素片42、43(第一中間素片42及び第二中間素片43)と、張出素片44とを備える。
前記基板部41は、前記嵌合凹部30、前記トルク受部31及び前記付勢部35となる部分である。又、前記第一、第二両中間素片42、43は、前記基板部41の長手方向中間部の幅方向両端縁部に、幅方向に突出する状態で設けられている。又、このうちの第一中間素片42は、前記第一支持片32及び前記周方向ガイド片34となる部分で、中間部に略コ字形の切れ目45が形成されている。本例の場合、この切れ目45は、金属板から前記中間素材40を打ち抜く際に同時に加工している。これに対し、前記第二中間素片43は、前記第二支持片33となる部分であり、矩形平板状に構成されている。尚、これら第一中間素片42と第二中間素片43とは、前記切れ目45の有無を除けば、同一の形状を有している。但し、本発明を実施する場合には、第一中間素片と第二中間素片とを、互いに異なる形状とする事もできる。この場合には、第一中間素片の形状を、第一支持片にの基端部の曲率半径を大きく確保できる形状とし、第二中間素片の形状を、第二支持片がロータに接触する事を確実に防止できる形状とする事ができる。更に、前記張出素片44は、前記張出部39となる部分であり、前記基板部41の長手方向端部のうち、前記第一中間素片42が設けられた側の端部から幅方向に延出する状態で設けられている。
前記第一工程で、上述の様な中間素材40を形成したならば、続く第二工程で、前記基板部41を長手方向(図7の上下方向)複数個所で所定方向に曲げ形成して、前記嵌合凹部30、前記トルク受部31及び前記付勢部35とすると共に、前記張出素片44を前記張出部39とする。又、前記第一中間素片42のうち、前記切れ目45の外側に存在する部分の基端部を、図7の裏面側にほぼ直角に折り曲げて、前記第一支持片32とすると共に、この切れ目45の内側に存在する(残された)舌状部分を、前記周方向ガイド片34とする。更に、前記第二中間素片43の基端部を、図7の裏面側にほぼ直角に折り曲げて、前記第二支持片33とする。
上述の様な構成を有する本例のフローティング型ディスクブレーキの場合にも、制動時には、前記キャリパに設けられた図示しない給油ポートを通じてインナ側のシリンダ部に圧油を送り込む。そして、このシリンダ部に嵌装されたピストンをアウタ側に押し出して、インナパッド9aのライニングを前記ロータ1のインナ側面に押し付ける。すると、この押し付けの反作用として、前記キャリパがインナ側に変位する。そして、このキャリパのアウタ側に設けた爪部により、アウタパッドをインナ側に押圧し、このアウタパッドのライニングを前記ロータ1のアウタ側面に押し付ける。この結果、このロータ1が軸方向両側から挟持されて、制動が行われる。前記シリンダ部内の油圧を排除すれば、図示しないリターンスプリングの弾力等により、前記両パッド9cのライニングが前記ロータ1の両側面から離隔し、制動が解除される。
又、本例の場合には、それぞれが金属製である前記サポート3aと前記各プレッシャプレート10cとの間に、前記各パッドクリップ25a〜25cを介在させている。この為、これらサポート3aと前記各プレッシャプレート10cとが錆び付く事を防止できる。そして、制動時及び制動解除時に、これら各プレッシャプレート10cが前記サポート3aに対し、軸方向に円滑に変位する事を可能にする。又、非制動時には、前記パッドクリップ25a〜25cが、前記各プレッシャプレート10cの係合凸部18a、18aと前記パッドガイド部16a〜16dの係合凹部17a、17aとの間で弾性的に突っ張る為、前記各プレッシャプレート10cが前記サポート3aの内側でがたつく事を防止できる。
特に本例の場合には、前記各パッドクリップ25a〜25cを構成するトルク受部31の軸方向両端縁部のうち、軸方向に関して反ロータ側の軸方向片端縁部に、軸方向に延出する状態で前記周方向ガイド片34を設けている。この為、前記各パッド9cを組み付ける際に、前記各プレッシャプレート10cの周方向両端部に設けられた係合凸部18a、18aを、これら両係合凸部18a、18aの周方向両側に配置された1対の周方向ガイド片34、34により案内する事ができ、これら各パッド9cの周方向に関する位置決めを図る事ができる。この為、これら各パッド9cの組み付け作業性を良好にする事ができる。しかも、本例の場合には、この様な周方向ガイド片34と前記第一支持片32とを、前記トルク受部31の軸方向片端縁部に設けている。従って、前記周方向ガイド片34を設けた場合にも、金属板の板取り性が低下する事を有効に防止する事ができる。即ち、本例の場合には、図8に示した様に、前記各パッドクリップ25a〜25cを造る為の中間素材40、40を、長手方向にずらして幅方向に並べる事で、隣り合う中間素材40、40のうち、一方(図8の左側)の中間素材40から幅方向他側に突出する状態で設けられた第二中間素片43と、他方(図8の右側)の中間素材40から幅方向片側に突出する状態で設けられた第一中間素片42及び張出素片44とを、長手方向に重畳させて(交互に)配置する事ができる。この為、金属板の板取り性が低下する事を有効に防止する事ができ、材料の歩留まりを良好にできる。この結果、本例の構造によれば、材料の歩留まりを良好にしつつ、前記各パッド9cの組み付け作業性を良好にする事ができる。
更に、本例の場合には、前記第一支持片32を、前記中間素材40の第一中間素片42のうち、切れ目45の外側部分から構成している為、この第一支持片32の大きさ(特に径方向寸法及び周方向寸法を)十分に確保する事ができる。従って、前記各パッドクリップ25a〜25cの軸方向に関する位置決めを十分に行う事ができる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図9〜10を参照しつつ説明する。本例の特徴は、トルク受部31の軸方向片端縁部に設ける第一支持片32aと周方向ガイド片34aとの関係を、前述した実施の形態の第1例の場合とは入れ替えた点にある。即ち、本例のパッドクリップ25eの場合には、前記トルク受部31の軸方向片端縁部の径方向中間部に、舌片状の第一支持片32aを、周方向に関してパッド9c(図1等参照)から離れる方向に折れ曲がる状態で設けている。これに対し、前記周方向ガイド片34aを、前記トルク受部31の軸方向片端縁部から軸方向に延出する状態で設けている。本例の場合、前記周方向ガイド片43aを、略コ字形状に構成している。具体的には、この周方向ガイド片43aを、それぞれの基端部を前記トルク受部31の軸方向片端縁部に連続させた1対の延出部36a、36aと、これら両延出部36a、36aの先端部同士を連続させた連続部37aとから構成している。そして、これら両延出部36a、36a同士の間に矩形状の孔部38aを設けている。これにより、本例の場合には、前記第一支持片32aを、径方向に関して前記両延出部36a、36a同士の間部分に設けている。
上述の様な構成を有する本例のパッドクリップ25eを造るには、図7に示した様に、前記実施の形態の第1例の場合と同様の打ち抜き形状を有する中間素材40を造る。そして、この第一素材40に設けられた第一中間素片42のうち、切れ目45の内側に存在する部分を、図7の裏面側に直角に折り曲げて、前記第一支持片32aとすると共に、この切れ目45の外側に存在する(残された)略コ字形状の部分を、前記周方向ガイド片34aとする。
以上の様な構成を有する本例の場合には、前記実施の形態の第1例の場合に比べて、前記周方向ガイド片43aの径方向寸法及び軸方向寸法を大きく確保できる為、パッドの周方向に関する位置決めをより有効に行える。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
本発明の実施の形態の第3例に就いて、図11〜13を参照しつつ説明する。本例の特徴は、トルク受部31の軸方向片端縁部に設ける第一支持片32bと周方向ガイド片34bとの径方向位置をオーバーラップさせずに、これら第一支持片32bと周方向ガイド片34bとを、径方向に離隔(隣接)して配置した点にある。即ち、本例のパッドクリップ25fの場合には、前記トルク受部31の軸方向片端縁部のうち、径方向内側部分に、第一支持片32bを設けており、この第一支持片32bよりも径方向外側部分に、前記周方向ガイド片34bを設けている。この為、本例の場合には、前記第一支持片32bの径方向に関する幅寸法を、前記トルク受部39の軸方向他端縁部(ロータ側端縁部)に設けられた第二支持片33の径方向に関する幅寸法の1/2程度としている。
上述の様な構成を有する本例のパッドクリップ25fを造るには、図11に示した様な打ち抜き形状を有する中間素材40aを造る。そして、この中間素材40aに設けられた第一中間素片42aを、図11の裏面側に直角に折り曲げて、前記第一支持片32bとすると共に、この第一中間素片42aの上方に設けられたガイド素片46aを、前記周方向ガイド片34bとする。この様な構成を有する本例のパッドクリップ25fの場合には、前記実施の形態の第1例及び第2例の場合の様に、前記中間素材40aを打ち抜く際に切れ目を形成しなくて済む。この為、プレス荷重を低く抑える事が可能になり、製造設備の小型化を図る事が可能になる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例及び第2例の場合と同様である。
[実施の形態の第4例]
本発明の実施の形態の第4例に就いて、図13〜14を参照しつつ説明する。本例の特徴は、実施の形態の第3例の構造に対し、トルク受部31の軸方向片端縁部に設ける第一支持片32cと周方向ガイド片34cとの径方向位置を入れ替えた点にある。即ち、本例のパッドクリップ25gの場合には、前記トルク受部31の軸方向片端縁部のうち、径方向内側部分に、周方向ガイド片34cを設けており、この周方向ガイド片34cよりも径方向外側部分に、前記第一支持片32cを設けている。この様な構成を有する前記パッドクリップ25gを造るには、前記図11に示した中間素材40aに関して、第一中間素片42aとガイド素片46aとの位置を入れ替えた如き形状を有する中間素材を造る。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第3例の場合と同様である。
前述した実施の形態では、サポートに組み付ける合計4個のパッドクリップとして、回入側且つインナ側に配置されるパッドクリップと、回出側且つアウタ側に配置されるパッドクリップとを同一形状とし、回入側且つアウタ側に配置されるパッドクリップと、回出側且つインナ側に配置されるパッドクリップとを同一形状とした(合計2種類のパッドクリップを使用した)場合に就いて説明したが、4個のパッドクリップをそれぞれ異ならせる(4種類のパッドクリップを使用する)事もできる。この場合には、回入側に配置されるパッドクリップを、パッドを周方向に押圧するばね力を有するものとし、回出側に配置されるパッドクリップを、この様なばね力を有しないものとする事ができる。又、本発明を実施する場合には、パッドクリップを構成する1対の支持片、周方向ガイド片、付勢部の形状は、実施の形態の各例で示した形状に限定されず、それぞれの機能を発揮し得る限り、種々の形状を採用できる。又、本発明を実施する場合に、パッドクリップの一部(例えば径方向外側部分)に、パッドの径方向に関する位置決めを図る為の径方向ガイド片を併せ持たせる事もできる。
1 ロータ
2 キャリパ
3、3a サポート
4a、4c 回入側支持部
4b、4d 回出側支持部
5a、5b、5c、5d ロータパス部
6、6a 案内孔
7 案内ピン
8 ブーツ
9a、9b、9c パッド
10a、10b、10c プレッシャプレート
11 シリンダ部
12 爪部
13 ピストン
14a、14b ライニング
15 パッドクリップ
16、16a〜16d パッドガイド部
17、17a 係合凹部
18、18a 係合凸部
19 トルク受部
20 外径側折れ曲がり部
21 内径側折れ曲がり部
22 支持片
23 径方向ガイド片
24 付勢部
25a〜25c、25e、25f、25g パッドクリップ
26 取付部
27a、27b 連結部
28 嵌合凸部
29 トルク受面
30 嵌合凹部
31 トルク受部
32、32a、32b、32c 第一支持片
33 第二支持片
34、34a、34b、34c 周方向ガイド片
35 付勢部
36、36a 延出部
37、37a 連続部
38、38a 孔部
39 張出部
40、40a 中間素材
41 基板部
42、42a 第一中間素片
43 第二中間素片
44 張出素片
45 切れ目
46、46a ガイド素片

Claims (5)

  1. フローティング型ディスクブレーキを構成するサポートの周方向端部にロータを跨ぐ状態で設けられる支持部のうち、このロータの軸方向側方に配置されるパッドガイド部の周方向内側面と、パッドを構成するプレッシャプレートの周方向端部との間部分に設けられる、パッドクリップであって、
    弾性を有する金属板に打ち抜き加工及び曲げ加工を施して成り、
    前記パッドガイド部の周方向内側面に設けられた凹部の底面と前記プレッシャプレートの周方向端部に設けられた凸部の先端面との間に配置されるトルク受部と、
    このトルク受部の軸方向両端縁部に、周方向に関して前記パッドから離れる方向にそれぞれ折れ曲がる状態で設けられた、前記パッドガイド部を軸方向両側から挟持する為の1対の支持片と、
    前記トルク受部の軸方向両端縁部のうち、軸方向に関して反ロータ側の軸方向片端縁部から軸方向に延出する状態で設けられた、周方向ガイド片と、
    を備えている事を特徴とするパッドクリップ。
  2. 前記トルク受部の軸方向片端縁部に設けられた一方の支持片と前記周方向ガイド片との、径方向に関する形成位置がオーバーラップしている、請求項1に記載したパッドクリップ。
  3. 前記一方の支持片が、それぞれの基端部を前記トルク受部の軸方向片端縁部に連続させた1対の延出部と、これら両延出部の先端部同士を連続する連続部とから構成されており、前記周方向ガイド片が、径方向に関して前記両延出部同士の間部分に配置されている、請求項2に記載したパッドクリップ。
  4. 前記トルク受部の径方向内端部に、周方向に関して前記パッドに近づく方向に折れ曲がる状態で、前記プレッシャプレートの周方向端部を径方向外方に付勢する、付勢部が設けられている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したパッドクリップ。
  5. 車輪と共に回転するロータに隣接して車体に固定されるサポートと、このロータの軸方向両側に配置されると共に、このサポートにより軸方向の移動を可能に案内された、それぞれがプレッシャプレートの表面にライニングを設けた1対のパッドと、前記サポートに支持された状態で、軸方向に変位可能なキャリパと、このサポートの周方向端部に前記ロータを跨ぐ状態で設けられた支持部のうち、このロータの軸方向側方に配置されたパッドガイド部の周方向内側面と、前記各プレッシャプレートの周方向端部との間部分に設けられたパッドクリップとを備えたフローティング型ディスクブレーキであって、
    前記パッドクリップが、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したパッドクリップである事を特徴とする、フローティング型ディスクブレーキ。
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