JP2016156355A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空燃比の制御の精度が高められた車両の制御装置を提供する。【解決手段】ハイブリッド車両1の制御装置は、制御装置は、ポート噴射弁54に供給される燃料の圧力が所定圧力以下である場合であって、かつ、エンジン要求パワーが所定値以上である場合には、エンジン要求パワーを増加させることによってエンジン10の負荷を増加させて筒内噴射弁84から燃料噴射を実行し、エンジンの余剰パワーを使用してモータジェネレータで発電してバッテリに蓄電を行なわせる一方で、ポート噴射弁54に供給される燃料の圧力が所定圧力以下である場合であって、かつ、エンジン要求パワーが所定値より低い場合には、エンジン10を停止させるとともにバッテリの電力を用いて車両を走行させる。【選択図】図2

Description

この発明は、車両の制御装置に関し、特に、吸気通路に燃料の噴射を行なうポート噴射弁を含む内燃機関を搭載した車両の制御装置に関する。
特開2010−203414号公報(特許文献1)には、ポート噴射弁と筒内噴射弁とを含むエンジンを搭載した車両が開示されている。この車両では、ポート噴射弁から噴射される燃料量と筒内噴射弁から噴射される燃料量との比率を制御する。エンジン軽負荷時には、ポート噴射率100%(筒内噴射率0%)とされるが、この場合には、筒内噴射弁から燃料が噴射されない状態が継続する。この場合には、密閉空間となっている筒内噴射弁への燃料通路の燃料の温度が、エンジンからの受熱によって上昇し、燃料の膨張によって筒内噴射側の燃圧が上昇する。
そして、この車両では、筒内噴射側の燃圧が、目標燃圧よりも所定圧だけ高くなった場合には、ポート噴射率100%の状態を変更して筒内噴射弁から燃料噴射を行なって、筒内噴射側の燃圧を下げるように制御が実行される。
特開2010−203414号公報
上記特開2010−203414号公報に開示された車両では、ポート噴射率100%の状態を変更してポート噴射と筒内噴射の両方を実行するように切換えるときに、筒内噴射側の燃圧が目標燃圧に比べて高くなっている。一方、噴射弁からの燃料噴射量は、燃圧と噴射時間の積によって定まる。そして制御可能な噴射時間には最短時間が存在する。燃圧が目標燃圧よりも大幅に高くなると、噴射弁を最短時間だけ駆動したとしても噴射される燃料の量は、軽負荷時には必要な燃料量に対して過剰になってしまう。したがって、一時的に目標空燃比に対して燃料リッチな混合気となってしまう。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、空燃比の制御の精度が高められた車両の制御装置を提供することである。
この発明は、要約すると、車両の制御装置である。車両は、エンジンと、モータジェネレータと、蓄電装置とを含む。エンジンは、吸気通路に燃料の噴射を行なうポート噴射弁と筒内に燃料の噴射を行なう筒内噴射弁とを有する。モータジェネレータは、エンジンの動力を用いて発電を行なう。蓄電装置は、モータジェネレータで発電された電力を蓄える。制御装置は、エンジンの軽負荷時には、燃料の噴射を筒内噴射弁では行なわずポート噴射弁で行なうようにポート噴射弁と筒内噴射弁とを制御する。
ここで、エンジンの軽負荷時には必要とされる燃料量が少ないので、ポート噴射弁と筒内噴射弁の両方から燃料を噴射すると燃料過多となってしまう。したがって、上記特開2010−203414号公報に開示された車両のように、エンジンの軽負荷時には、燃料の噴射を筒内噴射弁では行なわずポート噴射弁で行なうことが考えられる。するとエンジンの軽負荷時(アイドル状態)では、筒内噴射弁からは燃料の排出が行なわれないので、筒内噴射弁のデリバリパイプ内には燃料が高圧状態で滞留する状態となる。すると、筒内噴射弁のデリバリパイプ内は、燃料の入れ替えがされない密閉状態のまま、エンジンの熱を受けて燃料が膨張し圧力が高まる。このような状態では、目標燃圧よりも高い燃圧となってしまうので、筒内噴射弁を使用開始する際の空燃比の制御の精度が悪化する。
一方、ポート噴射弁の燃圧は、なるべく低く設定したほうがポンプでの損失が少なく燃費の改善につながる。エンジンの軽負荷時には、上記特開2010−203414号公報に開示された車両とは異なり、ポート噴射弁からの燃料噴射を停止して、筒内噴射弁からのみ燃料噴射を行なって燃料過多とならないようにすることも考えられる。しかしながら、このように制御すると、ポート噴射弁のデリバリーパイプ内の燃料が滞留しエンジンの熱によって高温になる。燃圧を低く設定している場合には、高温となった燃料の飽和蒸気圧より燃圧が低くなる場合があり、燃料がデリバリーパイプ内で気化する可能性がある。すると、ポート噴射弁を使用開始する際に、燃料が正常に供給できず、エンジンがストールする恐れがある。
そこで、制御装置は、ポート噴射弁に供給される燃料の圧力が所定圧力以下である場合であって、かつ、エンジン要求パワーが所定値以上である場合には、エンジン要求パワーを増加させることによってエンジンの負荷を増加させて筒内噴射弁から燃料噴射を実行し、エンジンの余剰パワーを使用して発電機で発電して蓄電装置に蓄電を行なわせる。一方で、制御装置は、ポート噴射弁に供給される燃料の圧力が所定圧力以下である場合であって、かつ、エンジン要求パワーが所定値より低い場合には、エンジンを停止させるとともに蓄電装置の電力を用いて車両を走行させる。
このように制御することによって、エンジン要求パワーが所定値以上である場合には、ポート噴射弁の燃圧を低くすることを許可して燃費を改善するとともに、筒内噴射弁からも燃料を噴射して筒内噴射弁のデリバリーパイプ内の温度上昇を抑制し、燃圧を目標どおりに制御できる。したがって、空燃比を精度良く制御できるため排気の悪化を防止することができる。
本発明が適用されるハイブリッド車両1の構成を示すブロック図である。 燃料供給に関するエンジン10および燃料供給装置15の構成を示した図である。 本実施の形態において、エンジン要求パワーを決定する処理を説明するためのフローチャートである。 エンジン要求パワーと合計燃料供給量に対するポート噴射弁54からの噴射量の比率との関係を示した図である。 実施の形態2で実行される目標燃圧の設定制御を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[基本構成の説明]
図1は、本発明が適用されるハイブリッド車両1の構成を示すブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド車両1は、エンジン10と、燃料供給装置15と、モータジェネレータ20,30と、動力分割機構40と、リダクション機構58と、駆動輪62と、パワーコントロールユニット(PCU)60と、バッテリ70と、制御装置100とを含む。
このハイブリッド車両1は、シリーズ・パラレル型のハイブリッド車両であり、エンジン10およびモータジェネレータ30の少なくとも一方を駆動源として走行可能に構成される。
エンジン10とモータジェネレータ20とモータジェネレータ30とは、動力分割機構40を介して相互に連結されている。動力分割機構40に連結されるモータジェネレータ30の回転軸16には、リダクション機構58が接続される。回転軸16は、リダクション機構58を介して、駆動輪62と連結されるとともに、動力分割機構40を介して、エンジン10のクランクシャフトに連結される。
動力分割機構40は、エンジン10の駆動力を、モータジェネレータ20と回転軸16とに分割することができる。モータジェネレータ20は、動力分割機構40を介してエンジン10のクランクシャフトを回転させることにより、エンジン10を始動するスタータとして機能することができる。
モータジェネレータ20および30は、いずれも発電機としても電動機としても作動しうる周知の同期発電電動機である。モータジェネレータ20および30は、PCU60に接続され、PCU60は、バッテリ70に接続される。
制御装置100は、パワーマネジメント用電子制御ユニット(Electronic Control Unit;以下、PM−ECUという)140と、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)141と、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)142と、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)143とを含む。
PM−ECU140は、エンジンECU141と、モータECU142と、バッテリECU143とに、図示しない通信ポートを介して接続されている。PM−ECU140は、エンジンECU141と、モータECU142と、バッテリECU143と各種制御信号やデータのやり取りを行なう。
モータECU142は、PCU60に接続され、モータジェネレータ20および30の駆動を制御する。バッテリECU143は、バッテリ70の充放電電流の積算値に基づいて、残容量(以下、SOC(State of charge)という)を演算する。
エンジンECU141は、エンジン10および燃料供給装置15に接続されている。エンジンECU141は、エンジン10の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するとともに、入力した信号に応じて燃料噴射制御や点火制御、吸入空気量調節制御などの運転制御を行なう。また、エンジンECU141は、燃料供給装置15を制御して燃料をエンジン10に供給する。
以上の構成を有するハイブリッド車両1において、エンジン10および燃料供給装置15の構成および制御についてより詳細に説明する。
図2は、燃料供給に関するエンジン10および燃料供給装置15の構成を示した図である。本実施の形態は、本発明が適用される車両を、内燃機関として筒内噴射とポート噴射とを併用するデュアル噴射タイプの内燃機関、例えば直列4シリンダのガソリンエンジンを採用するハイブリッド車両としている。
図2を参照して、エンジン10は、吸気マニホールド36と、吸気ポート21と、シリンダブロックに設けられた4つのシリンダ11と、エンジン10のシリンダブロックをれ却する冷却水の水温を検出する水温センサ12とを含む。
吸入空気AIRは、シリンダ11中の図示しないピストンが下降するときに、吸気口管から吸気マニホールド36および吸気ポート21を通って各シリンダ11に流入する。
燃料供給装置15は、低圧燃料供給機構50と、高圧燃料供給機構80とを含む。低圧燃料供給機構50は、燃料圧送部51と、低圧燃料配管52と、低圧デリバリーパイプ53と、低圧燃圧センサ53aと、ポート噴射弁54とを含む。
高圧燃料供給機構80は、高圧ポンプ81と、チェック弁82aと、高圧燃料配管82と、高圧デリバリーパイプ83と、高圧燃圧センサ83aと、筒内噴射弁84とを含む。
筒内噴射弁84は、噴孔部84aを各シリンダ11の燃焼室内に露出する筒内噴射用インジェクタである。筒内噴射弁84が開弁動作するとき、高圧デリバリーパイプ83内の加圧された燃料が筒内噴射弁84の噴孔部84aから燃焼室内に噴射される。
エンジンECU141は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力インターフェース回路、出力インターフェース回路などを含んで構成される。エンジンECU141は、図1のPM−ECUからエンジン起動/停止指令を受けて、エンジン10および燃料供給装置15を制御する。
エンジンECU141は、アクセル開度や吸入空気量やエンジン回転数などに基づいて燃焼毎に必要な燃料噴射量を算出する。また、エンジンECU141は、算出した燃料噴射量に基づいて、ポート噴射弁54および筒内噴射弁84への噴射指令信号などを適時に出力する。
エンジンECU141は、エンジン10の始動時に、ポート噴射弁54による燃料噴射を最初に実施させる。そして、ECU140は、高圧燃圧センサ83aにより検出される高圧デリバリーパイプ83内の燃料圧力が予め設定された圧力値を超えたとき、筒内噴射弁84への噴射指令信号の出力を開始する。
さらに、エンジンECU141は、例えば筒内噴射弁84からの筒内噴射を基本としながら、エンジン10の始動暖機時や低回転高負荷時などのように筒内噴射では混合気形成が不十分となる特定の運転状態下では、ポート噴射を併用する。または、エンジンECU141は、例えば筒内噴射弁84からの筒内噴射を基本としながら、ポート噴射が有効な高回転高負荷時などにポート噴射弁54からのポート噴射を実行する。
本実施の形態では、燃料供給装置15は、低圧燃料供給機構50の圧力が可変に制御可能である。以下、燃料供給装置15の低圧燃料供給機構50についてより詳細に説明する。
燃料圧送部51は、燃料タンク511と、フィードポンプ512と、サクションフィルタ513と、燃料フィルタ514と、リリーフ弁515とを含む。
燃料タンク511は、エンジン10で消費される燃料、例えばガソリンを貯留する。サクションフィルタ513は、異物の吸入を阻止する。燃料フィルタ514は、吐出燃料中の異物を除去する。
リリーフ弁515は、フィードポンプ512から吐出される燃料の圧力が上限圧力に達すると開弁し、燃料の圧力が上限圧力に満たない間は閉弁状態を維持する。
低圧燃料配管52は、燃料圧送部51から低圧デリバリーパイプ53までを連結する。ただし、低圧燃料配管52は、燃料パイプに限定されるものではなく、燃料通路が貫通形成される1つの部材や、互いの間に燃料通路が形成される複数の部材であってもよい。
低圧デリバリーパイプ53は、シリンダ11の直列配置方向の一端側で、低圧燃料配管52に接続される。低圧デリバリーパイプ53には、ポート噴射弁54が連結される。低圧デリバリーパイプ53には、内部の燃料圧力を検出する低圧燃圧センサ53aが装着されている。
ポート噴射弁54は、噴孔部54aを各シリンダ11に対応する吸気ポート21内に露出するポート噴射用インジェクタである。ポート噴射弁54が開弁動作するとき、低圧デリバリーパイプ53内の加圧された燃料が、ポート噴射弁54の噴孔部54aから吸気ポート21内に噴射される。
フィードポンプ512は、エンジンECU141から発信される指令信号に基づいて、駆動および停止される。
フィードポンプ512は、燃料タンク511内から燃料を汲み上げ、汲み上げた燃料を、例えば1[MPa:メガパスカル]未満の一定可変範囲内の圧力に加圧して吐出することが可能である。さらに、フィードポンプ512は、エンジンECU141の制御により、単位時間当りの吐出量[m/sec]や吐出圧[kPa:キロパスカル]を変化させることが可能である。
このようにフィードポンプ512を制御することは、以下の点で好ましい。まず、低圧デリバリーパイプ53は、エンジンが高温となると内部の燃料が気化するのを防ぐため、気化しない程度に圧力をかけておく必要がある。しかし圧力を高くしすぎるとポンプの負荷が大きくエネルギロスが大きい。燃料の気化を防止するための圧力は温度によって変化するので必要な圧力を低圧デリバリーパイプ53にかけることでエネルギロスを少なくすることができる。また、フィードポンプ512を適切に制御することによって、エンジン10が消費した量に相当する分の燃料を送出するようにすれば、無駄に加圧するエネルギを節約することができる。したがって、一旦余分に加圧してからプレッシャレギュレータで圧力を一定にする構成よりも燃費を向上させる点で有利である。
[実施の形態1]
図2に示したPM−ECU140およびエンジンECU141を含む制御装置100は、エンジン10に供給する燃料量をポート噴射弁54と筒内噴射弁84の両方を使用して供給する。このとき、エンジン10に供給する合計の燃料量を100%とすると、そのうち何%をポート噴射弁54から供給し、残りを筒内噴射弁84から供給するという比率を制御装置100は決定し、噴射を実行している。
ポート噴射弁54と筒内噴射弁84とを備える図2に示した構成のエンジンでは、軽負荷時のアイドル運転では、噴射弁の噴射量の下限値による制約によって、ポート噴射か筒内噴射かいずれか一方の単独噴射となる。
このときに、噴射していないほうの噴射弁のデリバリパイプ(図2のデリバリパイプ53または83)では、燃料が滞留した状態となっており、燃料タンクか511からの新たな燃料が送られてこない。このような状態では、滞留した燃料がエンジン10からの熱によって高温になる。
噴射していないのがポート噴射弁54である場合、ポート噴射弁54側の低圧デリバリパイプ53内の燃圧が低いと、高温によって燃料が気化してしまう可能性があり、燃料噴射を再開した後に正常な量の燃料が筒内またはポートに供給されずエンジンストールの懸念がある。したがって、燃圧を下げて燃費を改善することができない。
一方、噴射していないのが筒内噴射弁84である場合、筒内噴射弁84側の高圧デリバリパイプ83内の燃圧が高温のため目標燃圧を大幅に超える可能性がある。この場合は、噴射弁を最短時間だけ駆動したとしても、噴射される燃料の量は軽負荷時には必要な燃料量に対して過剰になってしまう。したがって、噴射再開時には目標空燃比に対して燃料リッチな混合気となってしまう。
このような状況を避けるために、本実施の形態では、低圧系の目標燃圧を低くしているとき(たとえば300kPaに設定しているとき)には、エンジン10のアイドル運転を禁止する。エンジン10のアイドル運転を禁止するために、エンジンパワーをかさ上げする。そして過剰となったエンジンパワーで発電機を回して発電を行ない、バッテリへの蓄電を行なう(これを処理Aとする)。または、エンジン10のアイドル運転を禁止するために、バッテリの電力を使用してモータ走行を行ないエンジン10を停止してしまう(これを処理Bとする)。
以下に、処理Aと処理Bをどのように使い分けるかについて説明する。図3は本実施の形態において、エンジン要求パワーを決定する処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、所定のメインルーチンから一定時間ごとまたは所定の条件が成立するごとに呼び出されて実行される。
図3を参照して、まず処理が開始されると、制御装置100は、ステップS1において低圧デリバリパイプ53の目標燃圧が300kPa以下であるか否かを判断する。目標燃圧は、低いほど燃費が改善されるが、燃料が高温になると燃料が低圧デリバリパイプ53内で気化しやすくなる。目標燃圧300kPaは、このような低い燃圧の例である。
ステップS1において、目標燃圧が300kPa以下で無い場合には(S1でNO)、ステップS5に処理が進められ、通常のエンジン要求パワーが算出され、エンジン10がこの要求パワーに基づいて運転される。
図4は、エンジン要求パワーと合計燃料供給量に対するポート噴射弁54からの噴射量の比率との関係を示した図である。ステップS5に処理が進められた場合には、図4に示した比率のようにエンジン負荷率が30%程度までは、100%ポート噴射でエンジン10が運転され、エンジン負荷率が40%以上では、60%ポート噴射、40%が筒内噴射でエンジン10が運転される。この場合、エンジン要求パワーが処理Cと示した矢印の位置であっても、グラフの実線のままポート100%でエンジン10が運転される。
一方、ステップS1において、目標燃圧が300kPa以下であった場合には(S1でYES)、ステップS2に処理が進められる。ステップS2では、エンジン要求パワーが所定値Px以上であるか否かが判断される。
ステップS2において、エンジン要求パワーが所定値Px以上であった場合には(S2でYES)、ステップS3に処理が進められる。ステップS3では、エンジン要求パワー(図2のPe*)のかさ上げが実行された結果、図4において処理C付近のエンジン要求パワーは、処理Aが実行されるエンジン要求パワーまで増加される。このため、ポート噴射弁54からの噴射量の比率は60%となり、残りの40%の燃料は筒内噴射弁84から噴射される。したがって、デリバリパイプ53,83のいずれにも燃料の滞留は発生せず、燃料タンク511から温度の低い燃料が供給され続ける。
したがって、低圧デリバリパイプ53における燃料の気化の問題や、筒内噴射弁84からの噴射量が高圧により過多となる問題は生じない。
一方、ステップS2において、エンジン要求パワーが所定値Px未満であった場合には(S2でNO)、ステップS4に処理が進められる。ステップS4では、図4においてエンジン要求パワーがPxより小さい領域では、処理Bが実行されるように、エンジン要求パワー(図2のPe*)がゼロに設定される。この結果、エンジン10は停止する。この時には、例えば走行中であれば、エンジン停止状態でバッテリ70から放電した電力を用いてモータジェネレータ30によって走行が継続されることになる。また、たとえばエアコンなどの電気負荷が使用されていたときには、エンジン10を運転して発電していた電力に代えて、バッテリ70から放電した電力によって電気負荷が運転される。ステップS4に処理が進められた場合は、エンジン10が運転を停止するので、エンジン10からデリバリパイプ53,83に伝わる熱量が減少し、時間が経過すればデリバリパイプ53,83の内部の燃料温度も低下していくので、エンジン再始動時において、低圧デリバリパイプ53における燃料の気化の問題や、筒内噴射弁84からの噴射量が高圧により過多となる問題は生じない。
ステップS3〜S5のいずれかの処理が実行されると、ステップS6に処理が進められ、制御はメインルーチンに戻される。
以上説明したように本実施の形態のハイブリッド車両1の制御装置100は、ポート噴射弁54に供給される燃料の圧力が所定圧力以下である場合であって(図3のS1でYES)、かつ、エンジン要求パワーが所定値以上である場合には(S2でYES)、エンジン要求パワーを増加させることによってエンジン10の負荷を増加させて筒内噴射弁84から燃料噴射を実行し、エンジン10の余剰パワーを使用してモータジェネレータ20で発電してバッテリ70に蓄電を行なわせる(S3)。一方で、制御装置100は、ポート噴射弁54に供給される燃料の圧力が所定圧力以下である場合であって(S1でYES)、かつ、エンジン要求パワーが所定値より低い場合には(S2でNO)、エンジン10を停止させるとともにバッテリ70の電力を用いてモータジェネレータ30によって車両を走行させる(S4)。
このように制御することによって、低圧デリバリパイプ53における燃料の気化の問題や、筒内噴射弁84からの噴射量が高圧により過多となる問題を抑制しつつ、燃費の改善を図ることができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、処理Aにおいて、エンジン要求パワーをかさ上げして、バッテリ70に充電を行なっていた。しかし、バッテリ70のSOCが高すぎると、バッテリ70が過充電となってしまうという問題が生じる。また、実施の形態1では、処理Bにおいて、エンジン要求パワーをゼロとして、バッテリ70から放電を行なっていた。しかし、バッテリ70のSOCが低すぎると、バッテリ70が過放電となってしまうという問題が生じる。
そこで、実施の形態2では、バッテリ70のSOCが所定範囲内である場合に限定して、目標燃圧を300kPaに下げて燃費を改善することを許可することによって、バッテリ70の過充電や過放電を防ぐ。
図5は、実施の形態2で実行される目標燃圧の設定制御を説明するためのフローチャートである。実施の形態2では、図3で説明した実施の形態1の制御が実行されると共に、図5に示したフローチャートの制御も並行して実行される。
図5を参照して、制御装置100は、ステップS11において、バッテリ70のSOCが所定範囲内であるか否かを判断する。所定範囲は、エンジン要求パワーをかさ上げして、バッテリ70に充電を行なうことが可能であり、かつ、エンジン要求パワーをゼロとして、バッテリ70から放電を行なうことが可能である範囲に設定される。
ステップS11において、バッテリ70のSOCが所定範囲内であった場合には(S11でYES)、ステップS12に処理が進められる。ステップS12では、低圧系の目標燃圧を300kPaに設定することが許可される。これによって、フィードポンプ512の損失を少なく抑えることができ、燃費を改善することができる。一方、ステップS11において、バッテリ70のSOCが所定範囲外であった場合には(S11でNO)、ステップS13に処理が進められる。ステップS13では、低圧系の目標燃圧を300kPaに設定することが禁止される。
なお、以上の実施の形態において、低圧系の目標燃圧300kPaは所定値以下である場合の例示であり、目標燃圧400kPa所定値より高い場合の例示である。したがって、300kPa,400kPaはもっと低い値に設定されても良く、高い値であっても良い。また、図1には、車両がモータジェネレータ2つを搭載する例を示したが、モータジェネレータを1つしか搭載しない車両にも本願発明は適用可能である
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ハイブリッド車両、10 エンジン、11 シリンダ、12 水温センサ、15 燃料供給装置、16 回転軸、20,30 モータジェネレータ、21 吸気ポート、36 吸気マニホールド、40 動力分割機構、50 低圧燃料供給機構、51 燃料圧送部、52 低圧燃料配管、53 低圧デリバリーパイプ、53a 低圧燃圧センサ、54 ポート噴射弁、54a,84a 噴孔部、58 リダクション機構、62 駆動輪、70 バッテリ、80 高圧燃料供給機構、81 高圧ポンプ、82 高圧燃料配管、82a チェック弁、83 高圧デリバリーパイプ、83a 高圧燃圧センサ、84 筒内噴射弁、100 制御装置、141 エンジンECU、142 モータECU、143 バッテリECU、511 燃料タンク、512 フィードポンプ、513 サクションフィルタ、514 燃料フィルタ、515 リリーフ弁。

Claims (1)

  1. 車両の制御装置であって、
    前記車両は、吸気通路に燃料の噴射を行なうポート噴射弁と筒内に燃料の噴射を行なう筒内噴射弁とを有するエンジンと、前記エンジンの動力を用いて発電を行なうモータジェネレータと、前記モータジェネレータで発電された電力を蓄える蓄電装置とを含み、
    前記制御装置は、前記エンジンの軽負荷時には、燃料の噴射を前記筒内噴射弁では行なわず前記ポート噴射弁で行なうように前記ポート噴射弁と前記筒内噴射弁とを制御し、
    前記制御装置は、前記ポート噴射弁に供給される燃料の圧力が所定圧力以下である場合であって、かつ、エンジン要求パワーが所定値以上である場合には、前記エンジン要求パワーを増加させることによって前記エンジンの負荷を増加させて前記筒内噴射弁から燃料噴射を実行し、前記エンジンの余剰パワーを使用して前記モータジェネレータで発電して前記蓄電装置に蓄電を行なわせる一方で、前記ポート噴射弁に供給される燃料の圧力が前記所定圧力以下である場合であって、かつ、前記エンジン要求パワーが前記所定値より低い場合には、前記エンジンを停止させるとともに前記蓄電装置の電力を用いて車両を走行させる、車両の制御装置。
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