JP2016156233A - 鋼管の継手構造及びコンクリート構造物の補強構造 - Google Patents

鋼管の継手構造及びコンクリート構造物の補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート構造物の孔部の所定の位置に鋼管本体を設置するとともに、複数の鋼管本体の連結を十分なものとして、さらに、充填材の充填性を大幅に向上させた鋼管の継手構造及びコンクリート構造物の補強構造を提供する。【解決手段】複数の鋼管を管軸方向Yに連結するための鋼管の継手構造1に関する。本発明を適用した鋼管の継手構造1は、コンクリート構造物の孔部80に挿入される複数の鋼管本体2と、複数の鋼管本体2を管軸方向Yに連結させる継手部5とを備える。複数の鋼管本体2は、管軸方向Yに連結される一方の鋼管本体2が第1管端部25を有するとともに、管軸方向Yに連結される他方の鋼管本体2が第2管端部27を有する。継手部5は、第1管端部25の端面25aと第2管端部27の端面27aとを管軸方向Yに対向させるとともに離間させて、第1管端部25と第2管端部27とを管軸方向Yで互いに連結させるものである。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の鋼管を管軸方向に連結するための鋼管の継手構造、及び、コンクリート構造物を補強するために導入されるコンクリート構造物の補強構造に関する。
従来から、コンクリート構造物の打ち継ぎ面のずれ防止効果を高くすることを目的に、複数回に分けてコンクリートが打ち継がれて形成された新設の打ち継ぎコンクリート構造体に適用されるものとして、特許文献1に開示されるコンクリート構造物が提案されている。
特許文献1に開示されたコンクリート構造物は、新設の打ち継ぎコンクリート構造体の外面から打ち継ぎコンクリート構造体の打ち継ぎ面を貫通するように設けられた孔と、打ち継ぎ面を貫通するように孔内に設置されたPC鋼材、鋼管等の補強体と、補強体の設置された孔内に充填された充填材とを備えるものである。
特開2011−80240号公報
しかし、特許文献1に開示されたコンクリート構造物は、補強体として剛性の低いPC鋼材が用いられる場合に、PC鋼材が孔内で湾曲等することから、PC鋼材を孔内の所定の位置に設置することが困難なものとなるおそれがあった。特許文献1に開示されたコンクリート構造物は、充填材を孔内に充填するために注入管が用いられる場合に、補強体として中実状のPC鋼材が用いられることで、注入管とPC鋼材とが孔内で干渉することから、孔内への充填材の充填作業に支障をきたすおそれがあった。
また、特許文献1に開示されたコンクリート構造物は、補強体として鋼管が用いられる場合に、孔の延長が長くなることによって複数の鋼管を連結することが必要となるが、複数の鋼管を連結する手段を何ら開示するものではなかった。特許文献1に開示されたコンクリート構造物は、孔内に注入管が挿入されて孔内の下端部から充填材が注入される場合であっても、孔の延長が長くなって鋼管が障害となることで、孔内の中間部や上端部で充填材の充填が不十分となる部位が形成されるおそれがあった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、コンクリート構造物の孔部の所定の位置に鋼管本体を設置するとともに、複数の鋼管本体の連結を十分なものとして、さらに、充填材の充填性を大幅に向上させた鋼管の継手構造及びコンクリート構造物の補強構造を提供することにある。
第1発明に係る鋼管の継手構造は、複数の鋼管を管軸方向に連結するための鋼管の継手構造であって、コンクリート構造物の孔部に挿入される複数の鋼管本体と、複数の前記鋼管本体を管軸方向に連結させる継手部とを備え、複数の前記鋼管本体は、管軸方向に連結される一方の前記鋼管本体が第1管端部を有するとともに、管軸方向に連結される他方の前記鋼管本体が第2管端部を有し、前記継手部は、前記第1管端部の端面と前記第2管端部の端面とを管軸方向に対向させるとともに離間させて、前記第1管端部と前記第2管端部とを管軸方向で互いに連結させるものであることを特徴とする。
第2発明に係る鋼管の継手構造は、第1発明において、複数の前記鋼管本体は、前記第1管端部の端面と前記第2管端部の端面とが管軸直交方向に傾斜させて形成されることを特徴とする。
第3発明に係る鋼管の継手構造は、第1発明又は第2発明において、前記継手部は、前記第1管端部の外面と前記第2管端部の外面とに架設される板部材を有し、前記板部材が前記第1管端部の外面及び前記第2管端部の外面に溶接接合されることを特徴とする。
第4発明に係る鋼管の継手構造は、第1発明又は第2発明において、前記継手部は、前記第1管端部の外面に溶接接合される第1板部材、及び、前記第2管端部の外面に溶接接合される第2板部材を有し、前記第1板部材を前記第1管端部の端面から突出させるとともに、前記第2板部材を前記第2管端部の端面から突出させて、前記第1板部材と前記第2板部材とがボルト接合されることを特徴とする。
第5発明に係る鋼管の継手構造は、第3発明又は第4発明において、前記継手部は、前記板部材及び溶接部の引張耐力、又は、前記第1板部材、前記第2板部材及び溶接部の引張耐力が、前記鋼管本体の引張耐力以上となることを特徴とする。
第6発明に係るコンクリート構造物の補強構造は、コンクリート構造物を補強するために導入されるコンクリート構造物の補強構造であって、コンクリート構造物の孔部に挿入される複数の鋼管本体と、複数の前記鋼管本体を管軸方向に連結させる継手部と、コンクリート構造物の孔部に充填される充填材とを備え、複数の前記鋼管本体は、管軸方向に連結される一方の前記鋼管本体が第1管端部を有するとともに、管軸方向に連結される他方の前記鋼管本体が第2管端部を有し、前記継手部は、前記第1管端部の端面と前記第2管端部の端面とを管軸方向に対向させるとともに離間させて、前記第1管端部と前記第2管端部とを管軸方向で互いに連結させるものであることを特徴とする。
第1発明〜第5発明によれば、複数の鋼管本体が連結される箇所に離間部が形成されるため、孔部の他端側と一端側との間となる区間において、孔部の間隙部と鋼管本体の管内部との間を、充填材が離間部を通過して交互に融通されるものとなって、孔部の他端側から隙間なく孔部に充填材を充填して、孔部における充填材の充填性を大幅に向上させることが可能となる。
第1発明〜第5発明によれば、孔部の間隙部で硬化した充填材と、鋼管本体の管内部で硬化した充填材とが、離間部で硬化した充填材を介在させて連結された状態となり、充填材の係止体が離間部を挿通するように形成されることで、鋼管本体と硬化した充填材との一体性を向上させて、鋼管本体と充填材との付着を著しく向上させることが可能となる。
特に、第2発明によれば、第1管端部の端面及び第2管端部の端面が、管軸直交方向に所定の傾斜角度で傾斜させて形成されるため、鋼管本体の管軸方向の各々の鋼管断面において、鋼管本体の管周方向の一部のみに離間部が形成されることから、管周方向の全周に離間部が形成される場合と比較して、鋼管断面における断面欠損の増大を抑制することで、継手部の引張耐力、圧縮耐力等の低下を防止することが可能となる。
特に、第3発明、第4発明によれば、板部材、第1板部材及び第2板部材が、鋼管側面から管軸直交方向の外側に向けて延出させて設けられることで、複数の鋼管本体を継手部で連結させてコンクリート構造物の孔部に挿入するときに、所定の延出長を有する板部材、第1板部材及び第2板部材がスペーサーとなって、鋼管本体の鋼管側面と孔部の孔部内側面とが離間して、孔部における鋼管本体のセンタリング等の位置合わせを正確に実施することが可能となる。
特に、第5発明によれば、継手部において、板部材及び溶接部の引張耐力、又は、第1板部材、第2板部材及び溶接部の引張耐力が、鋼管本体の引張耐力以上となることで、鋼管本体が破断する以前に継手部が破断することを確実に防止することが可能となる。
第6発明によれば、断面略中空状に鋼管本体が形成されるため、従来の鉄筋、PC鋼棒等と比較して、部材剛性を著しく向上させたものとして、孔部の他端側から一端側まで部材剛性の高い鋼管本体を直立させて設置することができるため、孔部における鋼管本体の位置合わせを正確に実施することが可能となる。
第6発明によれば、複数の鋼管本体の継手部に離間部が形成されるため、孔部の他端側と一端側との間となる区間において、孔部の間隙部と鋼管本体の管内部との間で充填材が離間部を通過して交互に融通されるものとなって、孔部に隙間なく充填材を充填させて、充填材を孔部に密実に充填することが可能となる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造が導入されるコンクリート構造物を示す斜視図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造及び鋼管の継手構造を示す斜視図である。 本発明を適用した鋼管の継手構造とコンクリート構造物の孔部とを示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した鋼管の継手構造における継手部の第1実施例を示す拡大正面図であり、(b)は、その所定の傾斜角度で傾斜させて形成された第1管端部の端面及び第2管端部の端面を示す拡大正面図である。 (a)は、本発明を適用した鋼管の継手構造における継手部の図4(a)に示すA−A線横断面図であり、(b)は、その図4(b)に示すB−B線横断面図である。 (a)は、本発明を適用した鋼管の継手構造における継手部の2枚の板部材を示す横断面図であり、(b)は、その3枚の板部材を示す横断面図である。 (a)は、本発明を適用した鋼管の継手構造における継手部の第2実施例を示す拡大正面図であり、(b)は、その所定の傾斜角度で傾斜させて形成された第1管端部の端面及び第2管端部の端面を示す拡大正面図である。 (a)は、本発明を適用した鋼管の継手構造における継手部の図7(a)に示すA−A線横断面図であり、(b)は、その図7(b)に示すB−B線横断面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造及び鋼管の継手構造の縦長の窪み部が形成された鋼管本体を示す斜視図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造及び鋼管の継手構造の横長の窪み部が形成された鋼管本体を示す斜視図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で複数の鋼管本体が継手部で連結される状態を示す正面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で複数の鋼管本体が第1実施例の継手部で連結される状態を示す拡大正面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で複数の鋼管本体が第2実施例の継手部で連結される状態を示す拡大正面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で鋼管本体の管内部にトレミー管等の注入管が挿入される状態を示す正面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で注入管の先端部から充填材が吐出される状態を示す正面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で注入管の先端部から吐出された充填材が孔部に充填される過程を示す正面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で充填材が離間部を通過する状態を示す拡大正面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で鋼管本体の管内部から注入管を撤去する過程を示す正面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で充填材が孔部に充填された状態を示す正面図である。 本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造が導入されたコンクリート構造物に外力が作用した状態を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造で鋼管本体の鋼管接触面を示す拡大横断面図であり、(b)は、従来のPC鋼棒の鋼棒接触面を示す拡大横断面図である。 (a)は、本発明を適用した鋼管の継手構造で継手部の離間部に充填材の係止体が挿通された状態を示す拡大縦断面図であり、(b)は、鋼管側面の窪み部が一対の充填材の凹凸体に挟み込まれた状態を示す拡大縦断面図である。
以下、本発明を適用した鋼管の継手構造1及び本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、図1に示すように、例えば、鉄筋等が内部8bに配設されることなく構築された橋脚8等の無筋のコンクリート構造物の複数箇所に、0.3m〜1m程度の間隔で、管軸方向Yに連結された複数の鋼管本体2を別途に設けることで、既設等のコンクリート構造物を補強するものである。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、例えば、鉄道橋、道路橋等の橋梁の橋脚8や、コンクリート護岸壁等として構築されたコンクリート構造物に、複数の鋼管本体2を設けることにより導入される。本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、特に、構築されてから数年以上経過した既設のコンクリート構造物を補強するために導入される。
コンクリート構造物は、図2に示すように、複数回に分けてコンクリートを打ち継ぐことによって、所定の規模のものとなるように構築されるため、コンクリートを打ち継いだ境界に、コンクリートが一体化されていない不連続面85が形成される。また、コンクリート構造物は、コンクリートを複数回に分けずに連続して打設した場合であっても、コールドジョイント等の発生によって、コンクリートが一体化されていない不連続面85が形成されることもある。
コンクリート構造物は、不連続面85が形成されることによって、打設されたコンクリートが不連続面85を境界として内部8bで分断されたものとなる。コンクリート構造物は、図3に示すように、橋脚8等の外面8aから内部8bに向けて連続してコンクリートの削孔作業等をすることで、コア抜きされた断面略円形状等の孔部80が、不連続面85を貫通させて形成されるものとなる。
孔部80は、例えば、橋脚8等の外面8aに形成される一端側80aから、橋脚8等の内部8bに形成される他端側80bまで、4m〜30m程度の延長を有する。孔部80は、特に、不連続面85を境界とした両側で、少なくとも2m〜3m程度の延長を有する。孔部80は、一端側80aから他端側80bまで、断面略円形状となるように孔部内側面81が形成されることで、15cm〜30cm程度の孔径を有するものとなる。
本発明を適用した鋼管の継手構造1は、複数の鋼管を管軸方向Yに連結するためのもので、コンクリート構造物の孔部80に挿入される断面略中空状に形成された複数の鋼管本体2と、複数の鋼管本体2を管軸方向Yに連結させる継手部5とを備える。各々の鋼管本体2は、断面略円形状となるように鋼管側面21が形成されて、5cm〜20cm程度の外径を有する。
各々の鋼管本体2は、鋼管側面21が略同一面上に連続して形成されて管軸方向Yに延びる略直管状の通常鋼管等が用いられる。各々の鋼管本体2は、橋脚8等のコンクリート構造物の孔部80に挿入したときに、鋼管本体2の鋼管側面21と孔部80の孔部内側面81とが離間することで、鋼管本体2の外側の孔部80に間隙部82が形成されるものとなる。各々の鋼管本体2は、断面略中空状に形成されて、鋼管側面21の内側に管内部22が形成される。
複数の鋼管本体2は、管軸方向Yに連結される一方の鋼管本体2が第1管端部25を有するとともに、管軸方向Yに連結される他方の鋼管本体2が第2管端部27を有して、各々の鋼管本体2が、管軸方向Yに2m〜10m程度の延長を有する。複数の鋼管本体2は、一方の鋼管本体2と他方の鋼管本体2とが継手部5で管軸方向Yに連結されることで、孔部80の一端側80aに設けられる一端部2aから、孔部80の他端側80bに設けられる他端部2bまで、4m〜30m程度の延長を有するものとなる。
複数の鋼管本体2は、一方の鋼管本体2の第1管端部25と他方の鋼管本体2の第2管端部27とが、管軸方向Yに隣り合わせて継手部5で連結される。第1管端部25及び第2管端部27は、図4に示すように、第1管端部25の端面25aと第2管端部27の端面27aとを管軸方向Yに離間させた状態で、管軸方向Yで互いに連結されるものとなる。
第1管端部25の端面25a及び第2管端部27の端面27aは、図4(a)に示すように、管軸直交方向Xに傾斜させることなく、第1管端部25の外面25b及び第2管端部27の外面27bに対して略直角に形成される。このとき、第1管端部25の端面25a及び第2管端部27の端面27aは、互いに略平行となるように形成されるものとなる。
第1管端部25の端面25a及び第2管端部27の端面27aは、図4(b)に示すように、管軸直交方向Xに所定の傾斜角度θで傾斜させて形成されてもよい。このとき、傾斜角度θは、15°〜75°の範囲で、例えば、45°程度となるように設定される。ここで、第1管端部25の端面25a及び第2管端部27の端面27aは、互いに略同一の傾斜角度θで傾斜することで、略平行となるように形成されるものであるが、これに限らず、互いの傾斜角度θを異ならせて形成されてもよい。
継手部5は、図4、図7に示すように、第1管端部25の端面25aと、第2管端部27の端面27aとを、管軸方向Yに対向させるとともに離間させて、第1管端部25と第2管端部27とを管軸方向Yで互いに連結させるものである。
継手部5は、第1管端部25の端面25aと第2管端部27の端面27aとを、管軸方向Yで5mm以上、30mm以下程度の間隔dで離間させることで、第1管端部25の端面25aと第2管端部27の端面27aとの間に、離間部20が形成されるものとなる。
継手部5は、第1実施例において、図4、図5に示すように、第1管端部25の外面25bと第2管端部27の外面27bとに架設される4枚の板部材50を有する。各々の板部材50は、略矩形状の鋼板等が用いられて、第1管端部25の外面25bに取り付けられる第1取付部50aと、第2管端部27の外面27bに取り付けられる第2取付部50bとを有する。
各々の板部材50は、所定の溶接材料が用いられて、第1取付部50aの側端部55aが、第1管端部25の外面25bに所定の溶接長Lとなるように、隅肉溶接等によって溶接部55で溶接接合されるとともに、第2取付部50bの側端部55aが、第2管端部27の外面27bに所定の溶接長Lとなるように、隅肉溶接等によって溶接部55で溶接接合される。
各々の板部材50は、所定の板厚tを有するとともに、第1管端部25の外面25b及び第2管端部27の外面27bから、管軸直交方向Xの外側に向けて延出させて設けられることで、所定の延出長hを有する。このとき、各々の板部材50は、例えば、0.5cm〜2cm程度の板厚tを有するとともに、3cm〜5cm程度の延出長hを有するものとなる。
継手部5は、図5に示すように、断面略円形状に形成された鋼管本体2の略対角線上に、4枚の板部材50が配置される。継手部5は、これに限らず、図6(a)に示すように、断面略円形状に形成された鋼管本体2の略対角線上に、2枚の板部材50が配置されるものであってもよく、また、図6(b)に示すように、3枚の板部材50が鋼管本体2の管周方向Wで略等間隔に配置されるものであってもよい。
継手部5は、第2実施例において、図7、図8に示すように、第1管端部25の外面25bに溶接接合される第1板部材51、及び、第2管端部27の外面27bに溶接接合される第2板部材52を有する。継手部5は、例えば、4枚の第1板部材51と4枚の第2板部材52とを有して、各々の第1板部材51及び第2板部材52は、略矩形状等の鋼板等が用いられる。
各々の第1板部材51は、第1管端部25の外面25bに取り付けられる取付部51aと、第1管端部25の端面25aから管軸方向Yに突出する突出部51bとを有する。各々の第1板部材51は、所定の溶接材料が用いられて、取付部51aの側端部55aが、第1管端部25の外面25bに所定の溶接長Lとなるように、隅肉溶接等によって溶接部55で溶接接合される。
各々の第2板部材52は、第2管端部27の外面27bに取り付けられる取付部52aと、第2管端部27の端面27aから管軸方向Yに突出する突出部52bとを有する。各々の第2板部材52は、所定の溶接材料が用いられて、取付部52aの側端部55aが、第2管端部27の外面27bに所定の溶接長Lとなるように、隅肉溶接等によって溶接部55で溶接接合される。
各々の第1板部材51及び第2板部材52は、各々が所定の板厚tを有して、略矩形状等の鋼板等を板厚方向に貫通させることで、1又は複数の略円形状等の貫通孔53が形成される。各々の第1板部材51及び第2板部材52は、第1板部材51の突出部51bと、第2板部材52の取付部52aとを当接させるとともに、第1板部材51の取付部51aと、第2板部材52の突出部52bとを当接させて、第1板部材51の貫通孔53と第2板部材52の貫通孔53とが重ね合わされる。
各々の第1板部材51及び第2板部材52は、第1板部材51の貫通孔53と第2板部材52の貫通孔53とを重ね合わせるとともに、貫通孔53に挿通させたボルト56にナット57が締結されることで、第1板部材51と第2板部材52とがボルト接合されるものとなる。
各々の第1板部材51及び第2板部材52は、第1板部材51の突出部51bと第2板部材52の取付部52aとを当接させることができるように、また、第1板部材51の取付部51aと第2板部材52の突出部52bとを当接させることができるように、側端部55aの管周方向Wの片側のみに溶接部55が設けられる。
各々の第1板部材51及び第2板部材52は、第1管端部25の外面25b及び第2管端部27の外面27bから、管軸直交方向Xの外側に向けて延出させて設けられることで、所定の延出長hを有する。このとき、各々の第1板部材51及び第2板部材52は、例えば、0.5cm〜2cm程度の板厚tを有するとともに、3cm〜5cm程度の延出長hを有するものとなる。
継手部5は、断面略円形状に形成された鋼管本体2の略対角線上に、4枚の第1板部材51及び第2板部材52が配置される。継手部5は、これに限らず、断面略円形状に形成された鋼管本体2の略対角線上に、2枚の第1板部材51及び第2板部材52が配置されるものであってもよく、また、3枚の第1板部材51及び第2板部材52が鋼管本体2の管周方向Wで略等間隔に配置されるものであってもよい。
鋼管本体2は、図2に示すように、管軸方向Yの全長に亘って略直管状に形成されるものであるが、これに限らず、図9、図10に示すように、管軸直交方向Xの内側に向けて熱間加工等により形成された1又は複数の窪み部3と、管軸方向Yに延びて略直管状に形成された直管部4とを有する窪み付き鋼管が用いられてもよい。
このとき、各々の窪み部3は、図9に示すように、鋼管本体2の管軸方向Yに延びる略楕円形状等に形成されて、管周方向Wの3〜9程度の箇所で、鋼管本体2の管軸方向Yに沿って縦長に形成されてもよい。各々の窪み部3は、これに限らず、図10に示すように、鋼管本体2の管周方向Wに延びる横長に形成されてもよい。直管部4は、鋼管側面21を鋼管本体2の管軸直交方向Xに凹凸させることなく、管軸方向Yで略同一面上に鋼管側面21が連続することで、略直管状に形成されるものとなる。
窪み部3は、鋼管本体2の管軸方向Y及び管周方向Wで、1又は複数形成される。このとき、鋼管本体2の管周方向Wに所定の間隔を空けて形成された複数の窪み部3は、管軸直交方向Xに凹凸させていない鋼管側面21と交互となるように、管周方向Wに連続させることなく、管周方向Wで断続的に形成される。鋼管本体2の管軸方向Yに所定の間隔を空けて形成された複数の窪み部3は、管軸方向Yで直管部4と交互に形成されて、管軸方向Yに連続させることなく、管軸方向Yに断続的に形成される。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、図2、図3に示すように、橋脚8等のコンクリート構造物の孔部80に挿入される複数の鋼管本体2と、複数の鋼管本体2を管軸方向Yに連結させる継手部5と、コンクリート構造物の孔部80に充填される充填材6とを備える。
充填材6は、モルタル、コンクリート等のセメント系材料等の経時硬化性材料や、ウレタン系材料等の経時硬化性材料が用いられて、孔部80の間隙部82及び鋼管本体2の管内部22に充填された後に、所定の時間を経過してから硬化するものとなる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、図11〜図19に示すように、橋脚8等のコンクリート構造物の孔部80で、複数の鋼管本体2を連結して設置する設置工程と、注入管70を用いて充填材6を孔部80に充填する充填工程と、注入管70を引き抜いて撤去する撤去工程とを経ることで、コンクリート構造物を補強するために導入されるものとなる。
設置工程では、最初に、図11に示すように、橋脚8等のコンクリート構造物に形成された孔部80に一方の鋼管本体2が挿入される。設置工程では、次に、孔部80に挿入された一方の鋼管本体2の第1管端部25を孔部80から露出等させた状態で、他方の鋼管本体2の第2管端部27を、一方の鋼管本体2の第1管端部25に、継手部5で管軸方向Yに連結させる。
継手部5は、第1実施例において、図12に示すように、各々の板部材50が、第2管端部27の外面27bに、第2取付部50bの側端部55aを工場等であらかじめ溶接接合させたものとなる。各々の板部材50は、他方の鋼管本体2の第2管端部27を一方の鋼管本体2の第1管端部25に連結するときに、第1管端部25の外面25bに第1取付部50aの側端部55aを当接させて、現地作業で隅肉溶接等により溶接接合させるものとなる。
各々の板部材50は、これに限らず、第1管端部25の外面25bに、第1取付部50aの側端部55aをあらかじめ溶接接合させたものとして、第2管端部27の外面27bに、第2取付部50bの側端部55aを現地作業で溶接接合させてもよく、また、第1取付部50aの側端部55a及び第2取付部50bの側端部55aの何れもが、第1管端部25の外面25b及び第2管端部27の外面27bに、現地作業で溶接接合されてもよい。
継手部5は、第2実施例において、図13に示すように、各々の第1板部材51が、第1管端部25の外面25bに、取付部51aの側端部55aを工場等であらかじめ溶接接合させるとともに、各々の第2板部材52が、第2管端部27の外面27bに、取付部52aの側端部55aを工場等であらかじめ溶接接合させたものとなる。
各々の第1板部材51及び第2板部材52は、現地作業で、第1板部材51の突出部51bと第2板部材52の取付部52aとを当接させるとともに、第1板部材51の取付部51aと第2板部材52の突出部52bとを当接させる。各々の第1板部材51及び第2板部材52は、第1板部材51の貫通孔53と第2板部材52の貫通孔53とを重ね合わせて、貫通孔53にボルト56を挿通させてナット57を締結させることで、第1板部材51と第2板部材52とがボルト接合されるものとなる。
充填工程では、最初に、図14に示すように、管軸方向Yに連結された複数の鋼管本体2の管内部22にトレミー管等の注入管70が挿入される。このとき、充填工程では、例えば、注入管70の側面若しくは鋼管側面21の内面から管軸直交方向Xに延びる複数の鋼板等のスペーサー、又は、注入管70の先端部70bに略円形状の鋼板等が設けられることで、注入管70の側面と鋼管側面21とが離間される。注入管70は、鋼管本体2の一端部2aから他端部2bまで鋼管側面21の内面から所定の間隔で離間させて、鋼管本体2の他端部2bに注入管70の先端部70bを到達させて設けられる。
充填工程では、次に、図15に示すように、注入管70の基端部70aから供給された充填材6を、鋼管本体2の他端部2bに到達させた注入管70の先端部70bから孔部80に吐出させる。このとき、充填材6は、注入管70の先端部70bから吐出されることで、孔部80の他端側80bに注入されて、孔部80の他端側80bから一端側80aにかけて、孔部80の間隙部82及び鋼管本体2の管内部22に充填される。
充填工程では、孔部80の間隙部82及び鋼管本体2の管内部22に充填材6を充填させるときに、図16に示すように、孔部80の他端側80bから一端側80aにかけて、孔部80の間隙部82及び鋼管本体2の管内部22を充填材6が通過する。このとき、複数の鋼管本体2は、第1管端部25の端面25aと第2管端部27の端面27aとが離間して、離間部20が形成されるため、充填材6が離間部20を通過するものとなる。
充填工程では、図17(a)に示すように、孔部80の間隙部82から鋼管本体2の管内部22に向けて離間部20を充填材6が通過して、又は、図17(b)に示すように、鋼管本体2の管内部22から孔部80の間隙部82に向けて離間部20を充填材6が通過する。
撤去工程では、図18に示すように、孔部80の間隙部82及び鋼管本体2の管内部22に充填材6を充填した後に、孔部80の他端側80bから一端側80aにかけて、注入管70を引き上げる。このとき、注入管70は、鋼管本体2の他端部2bから一端部2aまで引き上げられながら、注入管70の先端部70bから充填材6を鋼管本体2の管内部22に吐出させるものとなる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、最後に、図19に示すように、橋脚8等のコンクリート構造物の孔部80に複数の鋼管本体2を設置した状態で、孔部80に充填した充填材6を硬化させて、コンクリート構造物の不連続面85を貫通するようにして、複数の鋼管本体2及び硬化した充填材6が孔部80に設けられる。なお、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、コンクリート構造物の孔部80の延長が長くなった場合等に、3本以上の鋼管本体2を2箇所以上の継手部5で管軸方向Yに連結させるものとなる。
このとき、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、管内部22に充填材6を充填した鋼管本体2が、コンクリート構造物の不連続面85を境界として、コンクリート上部83とコンクリート下部84とに架設するように設けられるものとなる。
橋脚8等のコンクリート構造物は、図20に示すように、地震等によって横方向の外力Fが作用することで、不連続面85を境界としてコンクリート上部83とコンクリート下部84とが分断されて、コンクリート上部83が横方向に傾倒するように変位しようとするものとなる。橋脚8等のコンクリート構造物は、横方向の外力Fが左右両側から交互に作用することから、コンクリート上部83が横方向で交互に傾倒するように変位しようとするものとなる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、コンクリート上部83が傾倒しようとするときに、コンクリート構造物の不連続面85において、鋼管本体2に管軸方向Yの引張力P又は圧縮力Cが作用するものとなる。このとき、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、鋼管本体2の管内部22に充填材6が充填されるため、鋼管本体2が管軸方向Yの引張力Pに抵抗するとともに、硬化した充填材6が管軸方向Yの圧縮力Cに抵抗する。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、管軸方向Yの圧縮力Cに対して硬化した充填材6が抵抗するものとなるため、管軸方向Yの圧縮力Cを鋼管本体2に負担させないものとして、鋼管本体2の座屈変形を防止することが可能となる。さらに、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、コンクリート上部83が横方向で交互に傾倒するように変位することで、管軸方向Yの引張力Pと圧縮力Cとが鋼管本体2に交互に作用するものの、鋼管本体2の管内部22で充填材6が硬化するため、硬化した充填材6で鋼管側面21が拘束されて、鋼管本体2の座屈変形を防止することが可能となる。
これにより、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、管内部22に充填材6を充填した鋼管本体2が、コンクリート上部83とコンクリート下部84とに架設するように設けられることで、鋼管本体2の管軸方向Yに作用する引張力P又は圧縮力Cに、鋼管本体2及び硬化した充填材6を十分に抵抗させるものとして、コンクリート上部83が横方向に傾倒して倒壊しないように、橋脚8等のコンクリート構造物を補強することが可能となる。
また、橋脚8等のコンクリート構造物は、地震等によって横方向の外力Fが作用することで、不連続面85を境界としてコンクリート上部83とコンクリート下部84とが分断されて、不連続面85で横方向のせん断力Sが鋼管本体2に作用するものとなる。
ここで、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、鋼管本体2の管軸方向Yに作用する引張力Pに抵抗するために、図21(a)に示すように、複数の鋼管本体2が、鋼管側面21を形成する管体の断面部分のみで、所定の鋼管断面積を有することが必要となる。また、従来のPC鋼棒9も、同程度の引張力Pに抵抗するために、図21(b)に示すように、鋼管本体2の鋼管側面21を形成する管体の断面部分と同程度の鋼棒断面積を有することが必要となる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、図21に示すように、鋼管本体2に管内部22が形成されるため、鋼管本体2の鋼管側面21を形成する管体の断面部分の鋼管断面積と従来のPC鋼棒9の鋼棒断面積とを同程度のものとしながら、鋼管本体2の鋼管側面21と硬化した充填材6との鋼管接触面23を、従来のPC鋼棒9と硬化した充填材6との鋼棒接触面90より大きくすることができる。
これにより、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、図20、図21に示すように、コンクリート上部83から横方向のせん断力Sが鋼管本体2に作用して、鋼管本体2の鋼管側面21と硬化した充填材6とが鋼管接触面23で接触した場合であっても、鋼管本体2の鋼管接触面23が大きく確保されることで、せん断力Sに抵抗して鋼管側面21から硬化した充填材6に作用する支圧力が緩和されて、硬化した充填材6の破損、崩壊を防止することが可能となる。さらに、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、鋼管本体2の管内部22で硬化した充填材6が鋼管側面21を拘束するため、せん断力Sに対する抵抗力を鋼管側面21に確実に発揮させることが可能となる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、孔部80の間隙部82及び鋼管本体2の管内部22に充填材6を充填した後に、図18に示すように、トレミー管等の注入管70が鋼管本体2の管内部22から撤去されるため、鋼管本体2の管内部22で硬化した充填材6が注入管70によって管軸直交方向Xに分断されないものとすることができる。これにより、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、鋼管本体2の管内部22で硬化した充填材6を注入管70で分断させないものとして、鋼管本体2の管内部22で充填材6を一体的に硬化させることで、横方向のせん断力S等に対する硬化した充填材6の抵抗力を著しく向上させることが可能となる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、断面略中空状に鋼管本体2が形成されるため、従来の鉄筋、PC鋼棒9等と比較して、部材剛性を著しく向上させたものとなる。これにより、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、孔部80の他端側80bから一端側80aまで、部材剛性の高い鋼管本体2を直立させて設置して、孔部80における鋼管本体2の位置合わせを正確に実施することが可能となる。
特に、板部材50、第1板部材51及び第2板部材52は、図4、図7、図15に示すように、鋼管側面21から管軸直交方向Xの外側に向けて延出させて設けられることで、所定の延出長hを有するものである。これにより、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、複数の鋼管本体2を継手部5で連結させてコンクリート構造物の孔部80に挿入するときに、所定の延出長hを有する板部材50、第1板部材51及び第2板部材52がスペーサーとなって、鋼管本体2の鋼管側面21と孔部80の孔部内側面81とが離間して、孔部80における鋼管本体2のセンタリング等の位置合わせを正確に実施することが可能となる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、断面略中空状に形成された鋼管本体2に注入管70が挿入されて、注入管70が鋼管側面21の内面から所定の間隔で離間するため、孔部80に充填材6を充填するときに注入管70と鋼管本体2とを干渉させないものとすることができる。これにより、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、孔部80で注入管70と鋼管本体2とを干渉させないものとして、孔部80の所定の位置に注入管70及び鋼管本体2を設置することで、孔部80への充填材6の充填作業を円滑に実施することが可能となる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、孔部80の他端側80bから一端側80aにかけて、孔部80の間隙部82及び鋼管本体2の管内部22に充填材6が充填されるため、孔部80の他端側80bから一端側80aに向けて順番に、充填材6の自重を利用して充填材6を隙間なく孔部80に充填させることが可能となる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、注入管70が鋼管側面21の内面から所定の間隔で離間するため、鋼管本体2の管内部22に充填材6を充填するときに、充填材6を鋼管側面21の内面に直接に接触させながら硬化させることができる。これにより、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、鋼管本体2の管内部22で硬化した充填材6と鋼管本体2とを強固に一体化させて、鋼管本体2の管軸方向Yの引張力P又は圧縮力Cに対する鋼管本体2及び硬化した充填材6の抵抗力を著しく向上させることが可能となる。
特に、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、図9、図10に示すように、1又は複数の窪み部3を鋼管本体2が有することで、硬化した充填材6に対して鋼管側面21が管軸直交方向Xで凹凸状に形成される。これにより、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、孔部80の間隙部82及び鋼管本体2の管内部22で硬化した充填材6が、鋼管本体2の鋼管側面21に凹凸状に接触して、鋼管本体2と硬化した充填材6との一体性を向上させることで、鋼管本体2と充填材6との付着を十分なものとすることが可能となる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、図20に示すように、不連続面85と位置をずらして継手部5が配置されて、例えば、不連続面85から管軸方向Yで1m〜2m以上離間させた位置で、複数の鋼管本体2が継手部5により連結されるものとなる。このとき、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、不連続面85においてコンクリート上部83とコンクリート下部84とが分断されて傾倒するものの、不連続面85から離間して継手部5が配置されるため、主に、引張力P又は圧縮力Cが継手部5に作用するものとなる。
本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、引張力P又は圧縮力Cが継手部5に作用して、曲げ力が継手部5にほとんど作用しないものとなることから、特に、鋼管本体2の引張耐力以上の引張耐力を継手部5に発揮させるために、継手部5の引張耐力が、図4、図7に示すように、下記(1)式により規定される関係を満足することが必要となる。
ここで、σ1:鋼管本体2の引張耐力、σ2:溶接部55の引張耐力、σ3:板部材50、第1板部材51又は第2板部材52の引張耐力、w:溶接接合におけるのど厚、n:板部材50、第1板部材51又は第2板部材52の数量、A:鋼管本体2の断面積とする。
[数1]

n×σ2×w×L≧n×t×h×σ3≧A×σ1 ・・・(1)
これにより、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、板部材50、第1板部材51又は第2板部材52の引張耐力を、鋼管本体2の引張耐力以上として設定するとともに、溶接部55の引張耐力を、板部材50、第1板部材51又は第2板部材52の引張耐力以上として設定することで、鋼管本体2が破断する以前に継手部5が破断することを防止して、引張力Pに対する継手部5の引張耐力の設計を確実なものとすることが可能となる。
特に、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、継手部5において、板部材50及び溶接部55の引張耐力、又は、第1板部材51、第2板部材52及び溶接部55の引張耐力が、鋼管本体2の引張耐力以上となることで、鋼管本体2が破断する以前に継手部5が破断することを確実に防止することが可能となる。なお、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、板部材50、第1板部材51又は第2板部材52の材料強度を高くするにしたがって、板部材50、第1板部材51又は第2板部材52の板厚t、延出長hを小さくすることで、板部材50、第1板部材51又は第2板部材52の断面積を適宜調整することができるものとなる。
本発明を適用した鋼管の継手構造1は、図16、図17に示すように、複数の鋼管本体2が連結される箇所に離間部20が形成されるため、孔部80の間隙部82と鋼管本体2の管内部22との間で、充填材6を離間部20に通過させながら、孔部80の間隙部82及び鋼管本体2の管内部22に充填材6を充填することができる。これにより、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、孔部80の他端側80bと一端側80aとの間となる区間において、孔部80の間隙部82と鋼管本体2の管内部22との間を、充填材6が離間部20を通過して交互に融通されるものとなって、孔部80の他端側80bから隙間なく孔部80に充填材6を充填して、孔部80における充填材6の充填性を大幅に向上させるが可能となる。
ここで、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、図4(b)、図7(b)に示すように、第1管端部25の端面25a及び第2管端部27の端面27aが、管軸直交方向Xに所定の傾斜角度θで傾斜させて形成される。このとき、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、図5(b)、図8(b)に示すように、鋼管本体2の管軸方向Yの各々の鋼管断面において、鋼管本体2の管周方向Wの一部のみに離間部20が形成されることから、管周方向Wの全周に離間部20が形成される場合と比較して、鋼管断面における断面欠損の増大を抑制することができる。これにより、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、鋼管本体2の管軸方向Yの各々の鋼管断面において断面欠損の増大を抑制して、継手部5の引張耐力、圧縮耐力等の低下を防止することが可能となる。
本発明を適用した鋼管の継手構造1は、第1管端部25の端面25a及び第2管端部27の端面27aが、管軸直交方向Xに所定の傾斜角度θで傾斜させて形成されることで、鋼管本体2の管軸方向Yの各々の鋼管断面において、断面欠損の増大が抑制されて第1管端部25及び第2管端部27の耐力低下が軽減されるため、板部材50、第1板部材51又は第2板部材52の板厚t、延出長h及び溶接長Lを小さくした場合であっても、継手部5で所定の引張耐力、圧縮耐力等を確保して、継手部5の施工コストを低減させることが可能となる。
また、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、離間部20の間隔dが5mm以上、30mm以下となるように形成されるため、充填材6に含有される骨材等を、離間部20で容易に通過させるものとして、充填材6の融通を円滑に実施することが可能となる。
本発明を適用した鋼管の継手構造1は、図22(a)に示すように、孔部80の間隙部82で硬化した充填材6と、鋼管本体2の管内部22で硬化した充填材6とが、離間部20で硬化した充填材6を介在させて一体化した状態となり、充填材6の係止体61が離間部20を挿通するように形成される。これにより、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、充填材6の係止体61が離間部20に挿通されて、鋼管本体2と硬化した充填材6との一体性を向上させて、鋼管本体2と充填材6との付着を著しく向上させることが可能となる。
本発明を適用した鋼管の継手構造1は、図9、図10に示すように、窪み部3が鋼管側面21の外面から凹状に形成されるとともに、鋼管側面21の内面から凸状に形成される。このとき、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、図22(b)に示すように、窪み部3の形状に沿って充填材6が硬化することで、鋼管本体2の管軸直交方向Xに凹凸状となった一対の充填材6の凹凸体60が形成されて、窪み部3が一対の凹凸体60に挟み込まれるものとなる。これにより、本発明を適用した鋼管の継手構造1は、窪み部3が一対の充填材6の凹凸体60に挟み込まれることで、鋼管本体2と硬化した充填材6との一体性を向上させて、鋼管本体2と充填材6との付着を著しく向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
例えば、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、新設のコンクリート構造物に導入することもできる。また、本発明を適用したコンクリート構造物の補強構造7は、鉄筋等が内部に配設された鉄筋コンクリート構造物をさらに補強するものとして、新設又は既設のコンクリート構造物に導入することもできる。
1 :継手構造
2 :鋼管本体
2a :一端部
2b :他端部
20 :離間部
21 :鋼管側面
22 :管内部
23 :鋼管接触面
25 :第1管端部
25a :第1管端部の端面
25b :第1管端部の外面
27 :第2管端部
27a :第2管端部の端面
27b :第2管端部の外面
3 :窪み部
4 :直管部
5 :継手部
50 :板部材
50a :第1取付部
50b :第2取付部
51 :第1板部材
51a :第1板部材の取付部
51b :第1板部材の突出部
52 :第2板部材
52a :第2板部材の取付部
52b :第2板部材の突出部
53 :貫通孔
55 :溶接部
55a :側端部
56 :ボルト
57 :ナット
6 :充填材
60 :凹凸体
61 :係止体
7 :コンクリート構造物の補強構造
70 :注入管
70a :基端部
70b :先端部
8 :橋脚
8a :コンクリート構造物の外面
8b :コンクリート構造物の内部
80 :孔部
80a :一端側
80b :他端側
81 :孔部内側面
82 :間隙部
83 :コンクリート上部
84 :コンクリート下部
85 :不連続面
W :管周方向
X :管軸直交方向
Y :管軸方向

Claims (6)

  1. 複数の鋼管を管軸方向に連結するための鋼管の継手構造であって、
    コンクリート構造物の孔部に挿入される複数の鋼管本体と、複数の前記鋼管本体を管軸方向に連結させる継手部とを備え、
    複数の前記鋼管本体は、管軸方向に連結される一方の前記鋼管本体が第1管端部を有するとともに、管軸方向に連結される他方の前記鋼管本体が第2管端部を有し、
    前記継手部は、前記第1管端部の端面と前記第2管端部の端面とを管軸方向に対向させるとともに離間させて、前記第1管端部と前記第2管端部とを管軸方向で互いに連結させるものであること
    を特徴とする鋼管の継手構造。
  2. 複数の前記鋼管本体は、前記第1管端部の端面と前記第2管端部の端面とが管軸直交方向に傾斜させて形成されること
    を特徴とする請求項1記載の鋼管の継手構造。
  3. 前記継手部は、前記第1管端部の外面と前記第2管端部の外面とに架設される板部材を有し、前記板部材が前記第1管端部の外面及び前記第2管端部の外面に溶接接合されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の鋼管の継手構造。
  4. 前記継手部は、前記第1管端部の外面に溶接接合される第1板部材、及び、前記第2管端部の外面に溶接接合される第2板部材を有し、前記第1板部材を前記第1管端部の端面から突出させるとともに、前記第2板部材を前記第2管端部の端面から突出させて、前記第1板部材と前記第2板部材とがボルト接合されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の鋼管の継手構造。
  5. 前記継手部は、前記板部材及び溶接部の引張耐力、又は、前記第1板部材、前記第2板部材及び溶接部の引張耐力が、前記鋼管本体の引張耐力以上となること
    を特徴とする請求項3又は4記載の鋼管の継手構造。
  6. コンクリート構造物を補強するために導入されるコンクリート構造物の補強構造であって、
    コンクリート構造物の孔部に挿入される複数の鋼管本体と、複数の前記鋼管本体を管軸方向に連結させる継手部と、コンクリート構造物の孔部に充填される充填材とを備え、
    複数の前記鋼管本体は、管軸方向に連結される一方の前記鋼管本体が第1管端部を有するとともに、管軸方向に連結される他方の前記鋼管本体が第2管端部を有し、
    前記継手部は、前記第1管端部の端面と前記第2管端部の端面とを管軸方向に対向させるとともに離間させて、前記第1管端部と前記第2管端部とを管軸方向で互いに連結させるものであること
    を特徴とするコンクリート構造物の補強構造。
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