JP2016155988A - 硬化性接着剤、硬化物、積層体及び偏光板 - Google Patents

硬化性接着剤、硬化物、積層体及び偏光板 Download PDF

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健太郎 内野
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Abstract

【課題】ポリビニルアルコール、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマー等の基材に対する接着強度に優れた硬化性接着剤、並びにこの硬化性接着剤を用いて得られる硬化物、積層体及び偏光板を提供する。【解決手段】下記成分(A)及び成分(B)を含有する硬化性接着剤。好ましくは更に下記成分(C)と重合開始剤を含む。この硬化性接着剤を硬化させてなる硬化物。透明樹脂層、この硬化性接着剤及び/又はその硬化物の層、並びにポリビニルアルコール層をこの順で有する積層体、及び偏光板。成分(A):(メタ)アクリロイル基を有するポリブタジエン及び/又は(メタ)アクリロイル基を有する水素添加されたポリブタジエン成分(B):(メタ)アクリルアミドモノマー成分(C):環状構造を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー【選択図】なし

Description

本発明は、ポリビニルアルコール(PVA)、トリアセチルセルロール(TAC)、シクロオレフィンポリマー(COP)等の基材との接着強度に優れる硬化性接着剤に関する。また、本発明は、この硬化性接着剤を用いて得られる硬化物、積層体及び偏光板に関する。
時計、携帯電話、PDA、ノートパソコン、パソコン用モニタ、DVDプレーヤー、TV等の分野において液晶表示装置の市場が拡大している。液晶表示装置は、液晶のスイッチングによる偏光状態を可視化させたものであり、その表示原理から、偏光子が用いられている。特に、TV等の用途では、高輝度、高コントラスト、広い視野角等が求められ、偏光フィルムにおいては高透過率、高偏光度、高い色再現性等が要求される。
偏光子としては、高透過率、高偏光度を有することから、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素を吸着させ、延伸した構造のヨウ素系偏光子が最も一般的に広く使用されている。一般的に偏光フィルムは、ポリビニルアルコール系の材料を水に溶かした水系接着剤により、偏光子の両面に透明保護フィルムを貼り合わせたものが用いられている。また、この透明保護フィルムとしては、透湿度の高いトリアセチルセルロース等が用いられている。
偏光フィルムを製造する際に、ポリビニルアルコール系接着剤のような水系接着剤を用いた場合(いわゆるウェットラミネーション)には、偏光子と透明保護フィルムとを貼り合わせた後に、乾燥工程が必要となる。偏光フィルムの生産性を向上させるためには、乾燥工程を短縮するか、乾燥工程を必要としない別の接着方法を採用することが望ましい。
また水系接着剤を使用する場合には、偏光子との接着性を高めるために、偏光子の水分率も相対的に高くする必要がある。しかし、このようにして得られた偏光フィルムでは、高温ないしは高温高湿度下での寸法変化が大きく、光学特性が悪いなどの問題が生じ得る。一方、寸法変化を抑えるには、偏光子の水分率を下げたり、透湿度の低い透明保護フィルムを用いたりすることが考えられるが、こうした偏光子と透明保護フィルムとを、水系接着剤を用いて貼り合わせると、乾燥効率が低下したり、偏光特性が低下したり、更には外観の不具合が発生したりして実質上有用な偏光フィルムを得ることができない場合がある。
また、特にTVで代表されるように、近年、画像表示装置の大画面化が進むにつれて偏光フィルムの大型化が生産性やコスト面等の理由から重要となっている。しかし、前述の水系接着剤を用いた偏光フィルムでは、バックライトの熱により偏光フィルムが寸法変化を引き起こし、それがムラになり画面全体のうち一部分で黒表示が白く見えるといったいわゆる光抜け(ムラ)が顕著になるという問題がある。
上述したウェットラミネーションでの問題点を解決すべく、水や有機溶剤を実質的に含有しない無溶剤系の活性エネルギー線硬化型接着剤が種々提案されている。例えば、特許文献1において、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の水酸基を有するアクリルアミド系モノマー及び(メタ)アクリロイル基を2個以上有する非ウレタン系多官能性モノマーを含む硬化性接着剤が開示されている。また、特許文献2において、溶解性パラメーター(SP値)の異なる複数種のラジカル重合性化合物と(メタ)アクリルモノマーを重合してなるアクリル系オリゴマーとを含む硬化性組成物が開示されている。更に、特許文献3において、2−アセトアセトキシエチルメタクリレートのような活性メチレン基を有するラジカル重合性化合物、ジエチルチオキサントンのような水素引抜作用のあるラジカル重合開始剤、ヒドロキシエチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン等のようなアクリルアミド系モノマー等を含む硬化性接着剤が開示されている。
特開2010−78700号公報 特開2014−129505号公報 特開2014−132092号公報
本発明者等の詳細な検討によれば、上記の従来の技術においては、ポリビニルアルコールやトリアセチルセルロース等の基材に対する接着強度が不十分であることがわかった。即ち、本発明の課題はポリビニルアルコール、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマー等の基材に対する接着強度に優れた硬化性接着剤、並びにこの硬化性接着剤を用いて得られる硬化物、積層体及び偏光板を提供することにある。
本発明者等は上記従来の技術の問題点を解決するために鋭意検討を行った結果、(メタ)アクリロイル基を有するポリブタジエン及び/又は水素添加されたポリブタジエンと(メタ)アクリルアミドモノマーとを含む硬化性組成物が上記課題を解決し得ることを見出したものである。即ち、本発明の要旨は以下の[1]〜[15]の通りである。
[1] 下記成分(A)及び成分(B)を含有する硬化性接着剤。
成分(A):(メタ)アクリロイル基を有するポリブタジエン及び/又は(メタ)アクリロイル基を有する水素添加されたポリブタジエン
成分(B):(メタ)アクリルアミドモノマー
[2] 成分(A)と成分(B)の合計量に対し、成分(A)を10〜80重量%含む、[1]に記載の硬化性接着剤。
[3] 下記成分(C)を含む、[1]又は[2]に記載の硬化性接着剤。
成分(C):環状構造を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー
[4] 成分(C)の含有量が、成分(A)及び成分(B)の合計100重量部に対して50〜300重量部である、[3]に記載の硬化性接着剤。
[5] 成分(C)として、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート及びN−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミドからなる群のうちの少なくとも1つを含む、[3]又は[4]に記載の硬化性接着剤。
[6] 成分(A)が末端に(メタ)アクリロイル基を有するものである、[1]乃至[5]のいずれかに記載の硬化性接着剤。
[7] 成分(B)として、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド及びN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドからなる群のうちの少なくとも1つを含む、[1]乃至[6]のいずれかに記載の硬化性接着剤。
[8] 有機溶媒を含まないか、或いは有機溶媒を含み、固形分濃度が90重量%以上である、[1]乃至[7]のいずれかに記載の硬化性接着剤。
[9] 25℃においてE型粘度計にて測定した粘度が20〜200mPa・sである、[1]乃至[8]のいずれかに記載の硬化性接着剤。
[10] 重合開始剤を含み、かつその含有量が硬化性接着剤全体に対して0.5〜15重量%である、[1]乃至[9]のいずれかに記載の硬化性接着剤。
[11] [1]乃至[10]のいずれかに記載の硬化性接着剤を硬化させてなる硬化物。
[12] 透明樹脂からなる層、[1]乃至[10]のいずれかに記載の硬化性接着剤及び/又はこれを硬化させてなる硬化物からなる層、並びにポリビニルアルコールからなる層をこの順で有する積層体。
[13] 前記透明樹脂がシクロオレフィンポリマー又はトリアセチルセルロースである、[12]に記載の積層体。
[14] 透明樹脂からなる層、[1]乃至[10]のいずれかに記載の硬化性接着剤及び/又はこれを硬化させてなる硬化物からなる層、並びにポリビニルアルコールからなる層をこの順で有する偏光板。
[15] 前記透明樹脂がシクロオレフィンポリマー又はトリアセチルセルロースである、[14]に記載の偏光板。
本発明によれば、ポリビニルアルコール、トリアセチルセルロール、シクロオレフィンポリマー等の基材との接着強度に優れた硬化性接着剤、並びにこの硬化性接着剤を用いて得られる硬化物、積層体及び偏光板が提供される。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下の説明は、本発明の実施の形態の一例であり、本発明はその要旨を超えない限り、以下の記載内容に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」という表現を用いる場合、その前後の数値又は物性値を含む表現として用いるものとする。なお、本発明において、「(メタ)アクリル」という表現を用いる場合、「アクリル」及び「メタクリル」の一方又は両方を意味するものとする。「(メタ)アクリロイル」、「(メタ)アクリレート」についても同様の意味をもつこととする。
〔硬化性接着剤〕
本発明の硬化性接着剤は、下記成分(A)及び成分(B)を含有し、好ましくは更に、下記成分(C)と重合開始剤を含有することを特徴とする。
成分(A):(メタ)アクリロイル基を有するポリブタジエン及び/又は(メタ)アクリロイル基を有する水素添加されたポリブタジエン
成分(B):(メタ)アクリルアミドモノマー
成分(C):環状構造を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー
[成分(A)]
本発明の硬化性接着剤に用いる成分(A)は、(メタ)アクリロイル基を有するポリブタジエン及び/又は(メタ)アクリロイル基を有する水素添加されたポリブタジエンであり、本発明の硬化性接着剤に柔軟性を付与して基材との密着性向上に寄与する成分である。以下において、ポリブタジエン及び/又は水素添加されたポリブタジエンを「(水素添加)ポリブタジエン」と称す場合がある。
(メタ)アクリロイル基を有する(水素添加)ポリブタジエンは、(水素添加)ポリブタジエンの側鎖に(メタ)アクリロイル基を有するものであってもよく、末端に(メタ)アクリロイル基を有するものであってもよいが、少なくとも一方の末端に(メタ)アクリロイル基を有することが好ましく、特に、両末端に(メタ)アクリロイル基を有することが好ましい。
成分(A)の(メタ)アクリロイル基を有する(水素添加)ポリブタジエンの数平均分子量(Mn)は、500〜100,000の範囲であることが好ましく、より好ましくは800〜20,000、更に好ましくは1,000〜5,000である。(メタ)アクリロイル基を有する(水素添加)ポリブタジエンの数平均分子量が500以上であると、本発明の硬化性接着剤の接着強度がより向上し、基材との剥離を防止することができ、一方、100,000以下であると、後述の成分(B)、及び成分(C)に対する相溶性が良好となる。
なお、ここで、数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、「GPC」という)により測定した分子量をポリスチレン換算した値である。
成分(A)としては、(水素添加)ポリブタジエンに(メタ)アクリロイル基がウレタン結合により結合したもの(以下「成分(A1)」と称す場合がある)と、(水素添加)ポリブタジエンに(メタ)アクリロイル基がエステル結合により結合したもの(以下「成分(A2)」と称す場合がある。)などがあるが、硬化物の機械特性がウレタン結合による水素結合の凝集力に起因して優れる点において、成分(A1)が好ましく、特に、2個の(メタ)アクリロイル基が(水素添加)ポリブタジエンに結合した成分(A1)が好ましく、とりわけ、(水素添加)ポリブタジエンの両末端に(メタ)アクリロイル基がウレタン結合により結合したものが好ましい。
成分(A1)としては、特に、(水素添加)ポリブタジエンジオール(即ち、ポリブタジエンジオール及び/又は水素添加ポリブタジエンジオール)、ジイソシアネート化合物及び水酸基含有(メタ)アクリレートを反応させて得られるものが好ましい。
成分(A1)の製造に用いる(水素添加)ポリブタジエンジオールの数平均分子量(Mn)としては、500〜10,000が好ましく、より好ましくは1,000〜5,000である。
成分(A1)の製造には、(水素添加)ポリブタジエンジオールに加え、必要に応じて(水素添加)ポリブタジエンジオール以外のその他のポリオールを併用しても良い。併用し得るその他のポリオールとしては、例えば、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,9−ノナンジオール、1,12−ドデカンジオール、シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールA、ポリカプロラクトン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ポリトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ポリペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、アラビトール、キシリトール、ガラクチトール、グリセリン、ポリグリセリン、ポリテトラメチレングリコール等の多価アルコール;
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、エチレングリコール/プロピレングリコール/テトラメチレングリコールのブロック又はランダム共重合の少なくとも1種の構造を有するポリエーテルポリオール;
上記の多価アルコール又はポリエーテルポリオールと、無水マレイン酸、マレイン酸、フマール酸、無水イタコン酸、イタコン酸、アジピン酸、イソフタル酸等の多塩基酸との縮合物であるポリエステルポリオール;
上記の多価アルコールを用いて得られるポリカーボネートポリオール;
カプロラクトン変性ポリテトラメチレンポリオール等のカプロラクトン変性ポリオール;
ポリオレフィン系ポリオール;
ポリイソプレンジオール、ポリエチレンプロピレンジオール、或いはこれらの水素添化物等の(水素添加)ポリブタジエンジオール以外のポリジエンジオールや水素添加ポリジエンジオール
等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ただし、成分(A1)による密着性向上効果を有効に得る上で、その他のポリオールの使用量は、(水素添加)ポリブタジエンジオールとの合計に対して50重量%以下であることが好ましい。
ジイソシアネート化合物としては、1分子中にイソシアネート基を2個有する化合物であれば種々の化合物を使用することができる。
具体的には、トリレンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート等を挙げることができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、水酸基を有する(メタ)アクリレートであればよく、種々の化合物を使用することができる。
具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとカプロラクトンとの付加反応物、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートとカプロラクトンとの付加反応物、グリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸との付加反応物、グリコールのモノ(メタ)アクリレート体等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが得られる硬化膜の機械的強度の観点から好ましい。
成分(A2)としては、2個以上の水酸基を有する(水素添加)ポリブタジエン成分と(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸ハライドとのエステル化反応物、2個以上の水酸基を有する(水素添加)ポリブタジエンと(メタ)アクリレートとのエステル交換反応物が挙げられる。
エステル化反応物の例としては、ポリブタジエンジオールと(メタ)アクリル酸とのエステル化反応物、水素添加ポリブタジエンジオールと(メタ)アクリル酸とのエステル化反応物、ポリブタジエンジオールと(メタ)アクリル酸クロライドとのエステル化反応物、水素添加ポリブタジエンジオールと(メタ)アクリル酸クロライドとのエステル化反応物等が挙げられる。
エステル交換反応物の例としては、ポリブタジエンジオールとアルキル(メタ)アクリレートとのエステル交換反応物、水素添加ポリブタジエンジオールとアルキル(メタ)アクリレートとのエステル交換反応物等が挙げられる。
成分(A)としては市販品を用いることができ、例えば、成分(A1)としては、日本曹達社製「IH−1000」(水素添加ポリブタジエン系ウレタンアクリレートオリゴマー)、日本曹達社製「TEAI−1000」(水素添加ポリブタジエン系ウレタンアクリレートオリゴマー)、日本曹達社製「TE−2000」(ポリブタジエン系ウレタンメタクリレートオリゴマー)、サートマー社製「CN9014」(ポリブタジエン系ウレタンアクリレート)、サートマー社製「CN301」(ポリブタジエン系ジメタクリレート)、サートマー社製「CN303」(ポリブタジエン系ジメタクリレート)、サートマー社製「CN307」(ポリブタジエン系ジアクリレート)等が挙げられる。
また、成分(A2)の市販品としては、大阪有機化学工業社製「BAC−45」(ポリブタジエン系ジアクリレート、Mn:5,000)等が挙げられる。
特に、成分(A)として好ましく用いられる両末端に(メタ)アクリロイル基が結合した(水素添加)ポリブタジエンの市販品として、ポリブタジエンの両末端にアクリロイル基が結合したものとして、大阪有機化学工業社製「BAC−45」(Mn:5,000)が、ポリブタジエン骨格の両末端にウレタン(メタ)アクリロイル基が結合したものとして、日本曹達社製「TE−2000」(Mn:2,500)、水素添加ポリブタジエンの両末端にウレタン(メタ)アクリロイル基が結合したものとして、日本曹達社製「IH−1000」や「TEAI−1000」(Mn:2,000)等を挙げることができる。
成分(A)としては、これらのうちの1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
[成分(B)]
成分(B)は、(メタ)アクリルアミドモノマーであり、本発明の硬化性接着剤にアミド構造に由来する親水性を付与して基材との密着性向上に寄与する成分である。
(メタ)アクリルアミドモノマーは、炭素間不飽和二重結合の一方の炭素原子にアミド基の炭素原子が直接結合しているモノマーであれば、特に制限はなく、(メタ)アクリルアミドモノマーは、更にアミド基を形成する窒素原子に置換する水酸基を有するものであってもよい。
(メタ)アクリルアミドモノマーとしては、例えば下記式(1)で表される化合物が挙げられる。
CH=C(R)−CONR(R) …(1)
(下記式中、Rは水素原子又はメチル基を示し、Rは水素原子、又は水酸基、メルカプト基、アミノ基、スルホ基もしくは第4級アンモニウム基を有してもよい炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を示し、Rは水素原子、又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を示す(但し、RとRが同時に水素原子の場合を除く。)。また、RとRとは互いに結合して、酸素原子を含んでもよい5員環又は6員環を形成していてもよい。)
式(1)において、R又はRにおける炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基等が挙げられ、アミノ基を有するアルキル基としてはアミノメチル基、アミノエチル基等が挙げられる。また、RとRとが結合して、酸素原子を含んでもよい5員環又は6員環を形成する場合、この環は、窒素原子を有する複素環であり、当該複素環としては、モルホリン環、ピペリジン環、ピロリジン環、ピペラジン環等が挙げられる。
(メタ)アクリルアミドモノマーの具体例としては、例えば、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−ヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロール−N−プロパン(メタ)アクリルアミド、アミノメチル(メタ)アクリルアミド、アミノエチル(メタ)アクリルアミド、メルカプトメチル(メタ)アクリルアミド、メルカプトエチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミドスルホン酸、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2,2−ジメトキシ−1−ヒドロキシエチル)−(メタ)アクリルアミド、p−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド塩化メチル4級塩等が挙げられる。また、複素環を有する複素環含有(メタ)アクリルアミドモノマーとしては、例えば、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−(メタ)アクリロイルピロリジン等が挙げられる。
これらの中でも、密着性の向上に有効であることから、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドが好ましく、特にN−(メタ)アクリロイルモルホリンが好ましい。
更に、(メタ)アクリルアミドモノマーとして、前記式(1)で表される化合物以外のものを用いてもよく、例えばN,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド等の2官能の(メタ)アクリルアミドモノマー等が挙げられる。
上記の(メタ)アクリルアミドモノマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
[成分(A)と成分(B)との含有割合]
本発明の硬化性接着剤は、成分(A)を、成分(A)と成分(B)との合計量に対して、10〜80重量%含む。成分(A)は、柔軟性を付与して基材との密着性の向上に寄与するものであり、成分(A)を、成分(A)と成分(B)との合計量に対して10重量%以上含むことにより、この効果を有効に得ることができる。柔軟性の観点から、本発明の硬化性接着剤は、成分(A)を、成分(A)と成分(B)との合計量に対して15重量%以上含むことが好ましく、20重量%以上含むことがより好ましく、25重量%以上含むことが更に好ましい。一方、本発明の硬化性接着剤の成分(A)の含有量が成分(A)と成分(B)との合計量に対して80重量%以下であることにより、親水性を付与して基材との密着性の向上に寄与する成分(B)の含有量を確保して、良好な密着性の向上効果を得ることができる。成分(B)による親水性付与の観点から、本発明の硬化性接着剤は、成分(A)を、成分(A)と成分(B)との合計量に対して70重量%以下含むことが好ましく、60重量%以下含むことがより好ましい。
[成分(C)]
成分(C)は、環状構造を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーであり、本発明の硬化性接着剤を希釈して、粘度調整、塗布性の改善に寄与する成分である。
成分(C)は、環状構造を有する(メタ)アクリル酸エステル化合物であればよく、特に制限はなく、その環状構造についても、飽和炭化水素環、不飽和炭化水素環、飽和複素環、不飽和複素環のいずれでもよい。環状構造を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、N−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド等の単官能(メタ)アクリレート;ジ(メタ)アクリル酸ジシクロペンタンジオール、ジ(メタ)アクリル酸トリシクロデカン、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド付加ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド付加ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド付加ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド付加ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエポキシジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFエポキシジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのうち、優れた希釈能力の観点から、単官能(メタ)アクリレートが好ましく、更にテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、N−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミドが好ましく、特に、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートが好ましく、とりわけテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートが好ましい。
成分(C)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の硬化性接着剤が成分(C)を含む場合、成分(C)の含有量が、成分(A)と成分(B)の合計100重量部に対して25重量部以上であることにより、成分(C)を含有することによる粘度調整、塗布性改善の効果を有効に得ることができる。これらの観点から、本発明の硬化性接着剤は、成分(C)を成分(A)と成分(B)の合計100重量部に対して50重量部以上含むことが好ましく、75重量部以上含むことがより好ましい。一方、本発明の硬化性接着剤の成分(C)の含有量が成分(A)と成分(B)の合計100重量部に対して300重量部以下であることにより、成分(A)及び成分(B)による基材密着性向上の効果を有効に得ることができる。これらの観点から、本発明の硬化性接着剤は成分(C)を成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して200重量部以下含むことが好ましく、150重量部以下含むことがより好ましい。
[成分(C)以外の反応性希釈剤]
本発明の硬化性接着剤は、成分(C)以外の反応性希釈剤を含んでいてもよい。
成分(C)以外の反応性希釈剤としては、具体的には、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、α−クロロスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル系モノマー類;酢酸ビニル、酪酸ビニル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アジピン酸ジビニル等のビニルエステルモノマー類;エチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエーテル類;ジアリルフタレート、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、アリルグリシジルエーテル等のアリル化合物類;(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−i−ブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル酸−2−エトキシエチル等の単官能(メタ)アクリレート;ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ジエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸テトラエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール(n=5〜14)、ジ(メタ)アクリル酸プロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ジプロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸トリプロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸テトラプロピレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール(n=5〜14)、ジ(メタ)アクリル酸−1,3−ブチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−1,4−ブタンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ポリブチレングリコール(n=3〜16)、ジ(メタ)アクリル酸ポリ(1−メチルブチレングリコール)(n=5〜20)、ジ(メタ)アクリル酸−1,6−ヘキサンジオール、ジ(メタ)アクリル酸−1,9−ノナンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ネオペンチルグリコール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリル酸エステル、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシプロピル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリオキシプロピル(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらのうち、優れた希釈能力の観点から、ビニルエーテル類や単官能(メタ)アクリレートが好ましく、更にN−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−4−ヒドロキシブチルが好ましく、特にN−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−4−ヒドロキシブチルが好ましい。
本発明の硬化性接着剤が成分(C)に該当するものを除く反応性希釈剤を含む場合、成分(C)以外の反応性希釈剤の含有量が、成分(A)と成分(B)の合計100重量部に対して25重量部以上であることが、成分(C)以外の反応性希釈剤を含有することによる粘度調整、塗布性改善の効果を有効に得ることができるために好ましい。これらの観点から、本発明の硬化性接着剤は、成分(C)以外の反応性希釈剤の含有量が、成分(A)と成分(B)の合計100重量部に対して50重量部以上含むことがより好ましく、75重量部以上含むことが更に好ましい。一方、本発明の硬化性接着剤の成分(C)以外の反応性希釈剤の含有量が成分(A)と成分(B)の合計100重量部に対して300重量部以下であることが、成分(A)及び成分(B)による基材密着性向上の効果を有効に得ることができるために好ましい。これらの観点から、本発明の硬化性接着剤は成分(C)以外の反応性希釈剤の含有量は、成分(A)と成分(B)の合計量100重量部に対して200重量部以下であることがより好ましく、150重量部以下であることが更に好ましい。
[重合開始剤]
本発明の硬化性接着剤は、活性エネルギー線による硬化性を向上させるために、重合開始剤を含有することが好ましい。
重合開始剤としては、光重合開始剤が好ましく、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メチル−1−[4−メチルチオフェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ジエチルチオキサントン等が挙げられる。これらの重合開始剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
重合開始剤の含有量は、硬化性を高める観点から、硬化性接着剤全体に対し、好ましくは0.5重量%以上であり、より好ましくは1重量%以上であり、更に好ましくは2重量%以上である。また、重合開始剤の含有量は、硬化性接着剤の安定性の観点から、好ましくは15重量%以下であり、より好ましくは10重量%以下であり、更に好ましくは8重量%以下である。
[有機溶媒]
本発明の硬化性接着剤は、有機溶媒を含んでいてもよい。
有機溶媒としては、特に限定されるものではなく、成分(A)、成分(B)及び必要に応じて用いられる成分(C)の種類や、本発明の硬化性接着剤を適用する基材の種類、基材への塗布方法等を考慮して適宜選択することができる。有機溶媒の具体例としては、例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−デカン、n−ドデカン、2,3−ジメチルヘキサン、2−メチルヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素系溶媒;トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒;メチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒;ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、アニソール、フエネトール等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、エチレングリコールジアセテート等のエステル系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド系溶媒;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン系溶媒等が挙げられ、これらは1種を単独で使用してもよく、また2種以上を併用してもよい。
ただし、本発明の硬化性接着剤の粘度や塗布性は、前述の成分(C)により調整、改善することができることから、本発明の硬化性接着剤は、有機溶媒を含まない無溶媒系であることが好ましく、有機溶媒を含む場合であっても、その固形分濃度が90重量%以上となるように含むことが好ましく、固形分濃度が95重量%以上となるように含むことがより好ましい。なお、固形分濃度の上限は100重量%、即ち有機溶媒を含まないものである。なお、本発明において、「固形分」とは溶媒を除いた成分を意味するものであり、固体の成分のみならず、半固形や粘稠な液状物のものをも含むものとする。
このように、本発明の硬化性接着剤が有機溶媒を含まないか、或いは、有機溶媒を含む場合であっても、その固形分濃度が90重量%以上であるような少量であることにより、本発明の硬化性接着剤を基材に塗布した後、有機溶媒除去のための乾燥工程を不要ないしは短縮することができ、生産性を高めることができる。
[その他の成分]
本発明の硬化性接着剤は、本発明の効果を阻害しない範囲で成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(C)以外の反応性希釈剤、重合開始剤及び有機溶媒以外のその他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、充填剤、シランカップリング剤、帯電防止剤、有機顔料、スリップ剤、分散剤、チクソトロピー性付与剤(増粘剤)、消泡剤、酸化防止剤、無機粒子等が挙げられる。
[硬化性接着剤の製造方法]
本発明の硬化性接着剤の製造方法は特に制限されないが、例えば、成分(A)、(B)及び必要により適宜、成分(C)、成分(C)以外の反応性希釈剤、重合開始剤、その他の成分等を混合することにより得ることができる。各成分の混合に際しては、ディスパーザー、撹拌機等で均一に混合することが好ましい。
[粘度]
本発明の硬化性接着剤は、25℃においてE型粘度計にて測定した粘度が20mPa・s以上であることが好ましく、25mPa・s以上であることがより好ましく、30mPa・s以上であることが更に好ましい。また、この粘度は200mPa・s以下であることが好ましく、150mPa・s以下であることがより好ましく、100mPa・s以下であることが更に好ましい。本発明の硬化性接着剤の粘度が上記下限以上であると、接着性がより良好となる傾向にある。一方、本発明の硬化性接着剤の粘度が上記上限以下であると、塗布性に優れ、基材に対して良好な作業性で塗布することが可能となる。本発明の硬化性接着剤の粘度は、前述の成分(C)の種類及び配合量などを変更することにより、所望の値に調整することができる。
なお、硬化性接着剤の粘度は、具体的には後掲の実施例の項に記載される方法で測定される。
〔硬化物・積層体・偏光板〕
本発明の硬化性接着剤に活性エネルギー線を照射する等して硬化させることにより、本発明の硬化物を得ることができる。特に本発明の硬化性接着剤を基材に塗布して形成した塗布層を硬化させて基材に対する密着性に優れた硬化物層を形成することができる。なお、本発明において、「塗布」とは一般的に「塗工」と呼ばれるものも含む概念として用いることとする。
本発明の硬化性接着剤を基材上に塗布(塗工)する方法としては、例えば、リバースコート法、グラビアコート法、ロッドコート法、バーコート法、マイヤーバーコート法、ダイコート法、スプレーコート法等が挙げられる。
本発明の硬化性接着剤を硬化させる際に用いることのできる活性エネルギー線には、紫外線、電子線、X線、赤外線及び可視光線が含まれる。これらの活性エネルギー線のうち硬化性と樹脂劣化防止の観点から好ましいのは紫外線及び電子線である。
本発明の硬化性接着剤を紫外線照射により硬化させる場合には、種々の紫外線照射装置を用いることができ、その光源としてはキセノンランプ、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、LED−UVランプ等を使用することができる。紫外線の照射量(単位はmJ/cm)は、通常10〜10,000mJ/cmであり、本発明の硬化性接着剤の硬化性、硬化物(硬化膜)の可撓性等の観点から好ましくは100〜5,000mJ/cmであり、より好ましくは200〜3,000mJ/cmである。
また、本発明の硬化性接着剤を電子線照射で硬化させる場合は、種々の電子線照射装置を使用することができる。電子線の照射量(Mrad)は、通常、0.5〜20Mradであり、本発明の硬化性接着剤の硬化性、硬化物の可撓性、基材の損傷防止等の観点から好ましくは1〜15Mradである。
本発明の硬化性接着剤に活性エネルギー線を照射する等して硬化させて得られる硬化物の二重結合反応率は、硬化物の経時での性状変化を軽減する観点から70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、85%以上であることが更に好ましい。一方、密着性を向上させる観点から、二重結合反応率は97%以下であることが好ましく、95%以下であることがより好ましい。
なお、硬化物の二重結合反応率は、後掲の実施例の項に記載の方法で測定することができる。
本発明の積層体は、透明樹脂からなる層と、本発明の硬化性接着剤及び/又はこれを硬化させてなる硬化物からなる層と、ポリビニルアルコールからなる層をこの順で有するものである。即ち、本発明の積層体は、本発明の硬化性接着剤の硬化物よりなる層で、透明樹脂からなる層とポリビニルアルコールからなる層とを接着一体化してなるものである。本発明の積層体の実施の形態の一例としては、ポリビニルアルコールからなる層としての、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素を吸着させて延伸したヨウ素系偏光子に、本発明の硬化性接着剤を用いて透明樹脂よりなる透明保護フィルムを貼り合せた本発明の偏光板が挙げられる。
本発明の積層体及び偏光板において、透明樹脂からなる層或いは透明保護フィルムを構成する透明樹脂としては、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)などのセルロース樹脂;ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂;ポリカーボネート樹脂;アリレート系樹脂;ナイロンや芳香族ポリアミド等のアミド系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体等のポリオレフィン系ポリマー、シクロ系ないしはノルボルネン構造を有するシクロオレフィンポリマー、(メタ)アクリル系樹脂、又はこれらの混合物を用いることができる。前記樹脂のなかでも、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマーが好ましい。
即ち、本発明の硬化性接着剤は、ポリビニルアルコール、シクロオレフィンポリマー、トリアセチルセルロースに対して高い接着強度を示すため、これらの基材の接着に有効である。
本発明の積層体及び偏光板において、透明樹脂からなる層ないしは透明保護フィルムの厚さは、強度や取扱性などの作業性、薄膜性などの点より、好ましくは1〜500μm程度であり、より好ましくは1〜300μm、更に好ましくは5〜200μmである。
透明樹脂からなる層ないしは透明保護フィルムは、ヨウ素系偏光子等のポリビニルアルコールからなる層の一方の面にのみ設けられていてもよく、両面に設けられていてもよい。
また、接着層となる本発明の硬化性接着剤及び/又はこれを硬化させてなる硬化物からなる層の厚さは、接着強度と、薄膜性の観点から0.5〜15μm程度であることが好ましく、1〜10μm程度であることがより好ましく、2〜7μm程度であることが更に好ましい。
本発明の偏光板において、前述の透明保護フィルムの偏光子と反対側の面には、ハードコート層、反射防止層、スティッキング防止層、拡散層ないしアンチグレア層などの機能層を設けることができる。なお、上記ハードコート層、反射防止層、スティッキング防止層、拡散層やアンチグレア層などの機能層は、透明保護フィルムそのものに設けることができるほか、別途、透明保護フィルムとは別体のものとして設けることもできる。
本発明の偏光板は、実用に際して他の光学層と積層した光学フィルムとして用いることができる。その光学層については特に限定はないが、例えば反射板や半透過板、位相差板(1/2や1/4などの波長板を含む)、視角補償フィルムなどの液晶表示装置などの形成に用いられることのある光学層を1層又は2層以上用いることができる。具体的には、本発明の偏光板に更に反射板又は半透過反射板が積層されてなる反射型偏光フィルム又は半透過型偏光フィルム、本発明の偏光板に更に位相差板が積層されてなる楕円偏光フィルム又は円偏光フィルム、本発明の偏光板に更に視角補償フィルムが積層されてなる広視野角偏光フィルム、あるいは本発明の偏光板に更に輝度向上フィルムが積層されてなる偏光フィルムなどが挙げられる。
本発明の偏光板、或いは本発明の偏光板に他の光学層を積層した光学フィルムは、液晶表示装置などの各種装置の形成などに好ましく用いることができる。即ち、液晶表示装置は一般に、液晶セルと偏光板又は光学フィルム、および必要に応じて照明システムなどの構成部品を適宜に組立てて駆動回路を組込むことにより作製されるが、この際、本発明による偏光フィルム又は光学フィルムを用いて、常法に従って液晶表示装置などの各種装置を作製することができる。
例えば、液晶セルの片側又は両側に偏光フィルム又は光学フィルムを配置した液晶表示装置や、照明システムにバックライトあるいは反射板を用いた液晶表示装置を作製することができる。その場合、本発明による偏光フィルム又は光学フィルムは液晶セルの片側又は両側に設置することができる。両側に偏光フィルム又は光学フィルムを設ける場合、それらは同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。さらに、液晶表示装置の作製に際しては、例えば拡散板、アンチグレア層、反射防止膜、保護板、プリズムアレイ、レンズアレイシート、光拡散板、バックライトなどの適宜な部品を適宜な位置に1層又は2層以上配置することができる。
なお、液晶セルとしては、例えばTN型やSTN型、π型など、任意のタイプのものを用いることができる。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例により限定されるものではない。以下の実施例における各種の製造条件や評価結果の値は、本発明の実施態様における上限又は下限の好ましい値としての意味を持つものであり、好ましい範囲は前記した上限又は下限の値と、下記実施例の値又は実施例同士の値との組み合わせで規定される範囲であってもよい。
[評価方法]
以下の実施例、比較例における各種評価は以下の通り行った。
<硬化性接着剤の粘度測定>
硬化性接着剤1.2gを用いて、E型粘度計(トキメック社製TVE−20H)で回転数50rpm、ローター1°34’×R24に設定し、25℃で粘度を測定した。
<二重結合反応率>
フーリエ変換赤外分光分析装置(FT−IR)(パーキンエルマー社製「Spectrum100」)を用いて、未硬化状態の硬化性接着剤及び下記方法で得られた積層体を剥離した硬化性接着剤を硬化させてなる硬化物表面とを、ATR法(スキャン数:4回)で測定した。未硬化状態の硬化性接着剤の測定結果から得られた二重結合由来ピーク強度(810cm−1付近):Dとカルボニル基由来(1,720cm−1付近):C、硬化性接着剤を硬化させてなる硬化物の測定結果から得られた二重結合由来ピーク強度(810cm−1付近):Dとカルボニル基由来(1,720cm−1付近):Cから下記式により二重結合反応率を算出した。
[二重結合反応率(%)]=100−(D/C)/(D/C)×100
<積層体の接着強度評価>
テンシロン(オリエンテック社製「RTC−1210A」)を用いて、温度23℃、湿度55%RH、引張速度300mm/分の条件で180°剥離試験を行って接着強度を測定した。測定は、積層体を15mm幅に切断し、積層体の基材と接着剤層との間にキッカケを作った後、一方の基材面を両面テープでテンシロンの金属板に貼り付けて固定し、他方の基材側を引っ張って行った。
[原料]
以下の各実施例、比較例においては以下の原料を用いた。
<成分(A)>
A−1:両末端にウレタンアクリロイル基を有する水素添加ポリブタジエン(日本曹達社製 NISSO PB TEAI−1000)(数平均分子量(Mn):2,000)
a−1(比較例用):カルボキシル基含有アクリルポリマー(東亞合成社製 アルフォンUC−3000)
a−2(比較例用):アクリル樹脂(三菱レイヨン社製 メタブレン(登録商標)P−1900)
a−3(比較例用):アクリル樹脂(東亞合成社製 アルフォンUP−1190)
<成分(B)>
B−1:N−アクリロイルモルホリン(KJケミカルズ社製 ACMO(登録商標))
B−2:N−ヒドロキシエチルアクリルアミド(KJケミカルズ社製)
<成分(C)>
C−1:テトラヒドロフルフリルアクリレート(日立化成社製 FA−THFA)
<成分(C)以外の反応性希釈剤>
c−1:2−アセトアセトキシエチルメタクリレート(日本合成化学社製)
c−2:トリプロピレングリコールジアクリレート(東亞合成社 アロニックスM−220)
<重合開始剤>
D−1:2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(BASF社製 Irgacure(登録商標)127)
D−2:2−メチル−1−[4−メチルチオフェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(BASF社製 Irgacure(登録商標)907)
D−3:ジエチルチオキサントン(日本化薬社製 KAYACURE DETX−S)
[基材]
以下の各実施例、比較例における積層体の製造において、基材としては以下のものを用いた。
基材(1):ポリビニルアルコール(PVA)フィルム(アイセロ化学社製 ソルブロンMA/厚み40μm)
基材(2):トリアセチルセルロース(TAC)フィルム(厚み100μm)
[実施例1]
<硬化性接着剤の調製>
表−1に示すように、日本曹達社製 NISSO PB TEAI−1000(A−1)20g、KJケミカルズ社製 ACMO(B−1)30g、日立化成社製 FA−THFA(C−1)50g、BASF社製 Irgcure127(D−1)5gを混合して、25℃で1時間撹拌し、硬化性接着剤を得た。得られた硬化性接着剤の粘度を測定した。得られた結果を表−1に示す。なお、表−1は、(A−1)と(B−1)の合計を100重量部とした配合量を示す。
<積層体の製造>
上記の硬化性接着剤を基材上にバーコーターで厚み5μmになるように塗工し、同一種類の基材を接着剤塗工面に貼り合わせた。その後、重量1kgのローラーを用いて該接着剤を伸ばして、紫外線(ガリウム封入メタルハライドランプ、照射装置:Fusion UV Systems,Inc社製 Light HAMMER6(Vバルブ))を積算照射量1,000mJ/cm(波長315〜380nm)で片面から照射して接着剤を硬化させることで積層体を作成した。得られた積層体についてそれぞれ接着強度を評価した。また、上記と同様の硬化条件で硬化性接着剤を硬化させたときの二重結合反応率を測定した。得られた結果を表−1に示す。
[実施例2、比較例1〜4]
表−1に示したように硬化性接着剤の配合を変更した以外は実施例1と同様にして硬化性接着剤を調製した。また、それぞれの硬化性接着剤を用いて実施例1と同様にして積層体を製造し、各種評価を行った。得られた結果を表−1に示す。
Figure 2016155988
表−1より、特定の成分(A)及び成分(B)、更に成分(C)を含む本発明の硬化性接着剤は、従来の硬化性接着剤に比べて、ポリビニルアルコールやトリアセチルセルロース等の基材に対する接着強度が格段に優れていることが分かる。

Claims (15)

  1. 下記成分(A)及び成分(B)を含有する硬化性接着剤。
    成分(A):(メタ)アクリロイル基を有するポリブタジエン及び/又は(メタ)アクリロイル基を有する水素添加されたポリブタジエン
    成分(B):(メタ)アクリルアミドモノマー
  2. 成分(A)と成分(B)の合計量に対し、成分(A)を10〜80重量%含む、請求項1に記載の硬化性接着剤。
  3. 下記成分(C)を含む、請求項1又は2に記載の硬化性接着剤。
    成分(C):環状構造を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマー
  4. 成分(C)の含有量が、成分(A)及び成分(B)の合計100重量部に対して50〜300重量部である、請求項3に記載の硬化性接着剤。
  5. 成分(C)として、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート及びN−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミドからなる群のうちの少なくとも1つを含む、請求項3又は4に記載の硬化性接着剤。
  6. 成分(A)が末端に(メタ)アクリロイル基を有するものである、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の硬化性接着剤。
  7. 成分(B)として、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド及びN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドからなる群のうちの少なくとも1つを含む、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の硬化性接着剤。
  8. 有機溶媒を含まないか、或いは有機溶媒を含み、固形分濃度が90重量%以上である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の硬化性接着剤。
  9. 25℃においてE型粘度計にて測定した粘度が20〜200mPa・sである、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の硬化性接着剤。
  10. 重合開始剤を含み、かつその含有量が硬化性接着剤全体に対して0.5〜15重量%である、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の硬化性接着剤。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の硬化性接着剤を硬化させてなる硬化物。
  12. 透明樹脂からなる層、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の硬化性接着剤及び/又はこれを硬化させてなる硬化物からなる層、並びにポリビニルアルコールからなる層をこの順で有する積層体。
  13. 前記透明樹脂がシクロオレフィンポリマー又はトリアセチルセルロースである、請求項12に記載の積層体。
  14. 透明樹脂からなる層、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の硬化性接着剤及び/又はこれを硬化させてなる硬化物からなる層、並びにポリビニルアルコールからなる層をこの順で有する偏光板。
  15. 前記透明樹脂がシクロオレフィンポリマー又はトリアセチルセルロースである、請求項14に記載の偏光板。
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