JP2016155614A - エレベータの音声呼び登録装置およびエレベータの音声呼び登録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2方向ドアエレベータの貫通階を行先階とする際に、音声によって容易かつ高精度な行先階登録を実現する。
【解決手段】登録音声情報と、階床別扉種別情報とが記憶された記憶部(27)と、音声情報から行先階登録情報を生成する声認識処理部(21〜26)とを備え、音声認識処理部は、第1段階の認識処理として、利用者の音声と登録音声情報との比較に基づいて行先階を指定行先階として特定し、階床別扉種別情報に基づいて指定行先階が貫通階に相当するか否かを判定し、指定行先階が貫通階でない場合には、指定行先階を用いて行先階登録情報を生成し、指定行先階が貫通階であった場合には、利用者がいずれの扉を指定したいかを識別できる音声回答を促す報知を行い、第2段階の認識処理として、報知に応じた利用者による音声回答に基づいて利用者が指定したい扉を特定し、行先階登録情報を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレベータの利用者が音声によって行先階の登録を行うことができるエレベータの音声呼び登録装置およびエレベータの音声呼び登録方法に関し、特に、2方向の扉によって乗降が可能な貫通階を行先階として登録する必要のある2方向ドアエレベータへの適用を考慮したものである。
出入口となる扉がかご室の2方向に設けられている2方向ドアエレベータにおいて、2方向の扉によって乗降が可能な階に相当する貫通階での開閉制御に関連する従来技術がある(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1は、貫通階においてエレベータが停止状態となることを最小限に抑え、乗車した利用者の搬送を優先する技術を開示している。
また、特許文献2は、車椅子等を使用した身障者行先階呼びを優先して乗降させることで、乗客の乗降を円滑に行う技術を開示している。
さらに、特許文献3は、通常の1方向ドアエレベータの乗場操作盤と同等のものを、2方向ドアエレベータ用の貫通階における2つの乗場に共通して流用することで、製造原価の低減を図る技術を開示している。
特開2009−215013号公報 特開平11−189375号公報 特開2004−43086号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
貫通階でのエレベータの扉の開閉動作は、法規規制にて、同時に開閉することができず、片側ずつ扉を開閉する必要がある。このため、貫通階を行先階として登録する際には、乗降を行うために開閉する扉が、前面なのか、背面なのかを指定する必要がある。
2方向ドアエレベータにおいて、押し釦式の呼び登録装置を適用して貫通階の行先階を登録する場合には、行先階が同一階であっても、前面と背面に対する行先階が、それぞれ別々の釦として設けられており、別々の階床のごとく処理されている。
一方、2方向ドアエレベータにおいて、音声呼び登録装置を適用して貫通階の行先階を登録する場合には、押し釦式の呼び登録装置と同様に、前面、背面を別々の行先階のごとく指定することが必要となる。このためには、前面側と背面側で、異なる音声フレーズを使用する必要がある。例えば、5階が貫通階である場合には、「5階前面」、「5階背面」等の異なる音声フレーズの使用が考えられる。
しかしながら、「5階前面」、「5階背面」といったフレーズは、この利用方法を把握している利用者ならともかく、初めての利用者には想定が難しく、音声による行先階の登録が難しいと考えられる。
また、登録のために発する従来の「5階」の音声に対し、「5階前面」、「5階背面」は、フレーズが長くなり、音声認識の精度が下がることも問題となる。
また、上記方法以外にも、かご室内の前面側と背面側に、それぞれ音声呼び登録装置を個別に設置し、前面の行先階登録は、前面設置の音声呼び登録装置、背面の行先階登録は、背面の音声呼び登録装置にて行うことで、前面、背面を別々の行先階のごとく指定する方法も考えられる。この方法であれば、5階が貫通階である場合、登録したい側の音声呼び登録装置にて「5階」と発音すればよい。
しかしながら、2台の音声呼び登録装置を設置することは、コストアップにつながる。また、運用面においても、利用者がそれぞれの扉側に移動して行先階登録を実施する必要がある。さらに、登録のための音声が大きい場合には、前面、背面双方の音声呼び登録装置が行先階を登録してしまう可能性もある。
以上のような理由により、貫通階の存在する2方向ドアエレベータにおいては、音声呼び登録装置の設置が難しいのが現状であった。さらに、上述した特許文献1〜3は、いずれも、利用者により行先階を登録するための構成と、行先階が貫通階であるか否かを判定する構成を備えている。しかしながら、いずれの特許文献1〜3も、音声により、行き先階が貫通階であるか否かを判定する技術までは、開示していない。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、2方向ドアエレベータであって、貫通階が存在する場合においても、貫通階の行先階を、かご内から音声によって容易にかつ高精度に登録することのできるエレベータの音声呼び登録装置およびエレベータの音声呼び登録方法を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータの音声呼び登録装置は、第1扉と第2扉を有するかごが昇降する2方向ドアエレベータにおいて、かご内の利用者の音声に基づいて行先階を特定し、行先階登録情報を生成するエレベータの音声呼び登録装置であって、階床をキーとして、各階床に対応する音声情報を関連づけた登録音声情報と、階床データをキーとして、第1扉と第2扉のいずれか一方または両方で乗降できるかを関連づけた階床別扉種別情報とがあらかじめ記憶された記憶部と、かご内の利用者の音声に対して音声認識処理を施すことで利用者の行先階を特定し、行先階登録情報を生成し、生成した行先階登録情報をエレベータの運行制御を行う制御部に対して送信することで呼び登録を行う音声認識処理部とを備え、音声認識処理部は、第1段階の認識処理として、利用者の音声と記憶部内に記憶された登録音声情報との比較に基づいて、利用者が音声により指定した行先階を指定行先階として特定し、記憶部内に記憶された階床別扉種別情報に基づいて、指定行先階が第1扉と第2扉の両方で乗降できる貫通階に相当するか否かを判定し、指定行先階が貫通階でない場合には、指定行先階を利用者の行先階と特定し、行先階登録情報を生成し、指定行先階が貫通階であった場合には、利用者が第1扉と第2扉のいずれを指定したいかを識別することができる音声回答を促す報知を、報知器を介して行い、第2段階の認識処理として、報知に応じた利用者による音声回答に基づいて、利用者が指定行先階で開状態となることを望んでいる扉が第1扉と第2扉のいずれであるかを特定し、特定した扉と指定行先階とを組合せて行先階登録情報を生成するものである。
また、本発明に係るエレベータの音声呼び登録方法は、第1扉と第2扉を有するかごが昇降する2方向ドアエレベータにおいて、かご内の利用者の音声に基づいて行先階を特定し、行先階登録情報を生成するに当たって、階床をキーとして、各階床に対応する音声情報を関連づけた登録音声情報と、階床データをキーとして、第1扉と第2扉のいずれか一方または両方で乗降できるかを関連づけた階床別扉種別情報とがあらかじめ記憶された記憶部と、かご内の利用者の音声に対して音声認識処理を施すことで利用者の行先階を特定し、行先階登録情報を生成し、生成した行先階登録情報をエレベータの運行制御を行う制御部に対して送信することで呼び登録を行う音声認識処理部とを備えたエレベータの音声呼び登録装置において、音声認識処理部によって実行されるエレベータの音声呼び登録方法であって、音声認識処理部において、第1段階の認識処理として、利用者の音声と記憶部内に記憶された登録音声情報との比較に基づいて、利用者が音声により指定した行先階を指定行先階として特定する第1音声処理ステップと、記憶部内に記憶された階床別扉種別情報に基づいて、指定行先階が第1扉と第2扉の両方で乗降できる貫通階に相当するか否かを判定する貫通階判定ステップと、指定行先階が貫通階でない場合には、指定行先階を利用者の行先階と特定し、行先階登録情報を生成する第1登録情報生成ステップと、指定行先階が貫通階であった場合には、利用者が第1扉と第2扉のいずれを指定したいかを識別することができる音声回答を促す報知を、報知器を介して行い、報知に応じた利用者による音声回答に基づいて、利用者が指定行先階で開状態となることを望んでいる扉が第1扉と第2扉のいずれであるかを特定する第2音声処理ステップと、第2音声処理ステップで特定された扉と第1音声処理ステップで特定された指定行先階とを組合せて行先階登録情報を生成する第2登録情報生成ステップとを有するものである。
本発明によれば、2段階の音声処理を実行できるように音声呼び登録装置が構成されており、利用者は、第1段階として、通常の音声入力と同様にして、音声により行先階を指定でき、さらに、行先階が貫通階であった場合には、第2段階として、ガイダンスに従って、音声により、いずれの扉かを指定できる。この結果、2方向ドアエレベータであって、貫通階が存在する場合においても、貫通階の行先階を、かご内から音声によって容易にかつ高精度に登録することのできるエレベータの音声呼び登録装置およびエレベータの音声呼び登録方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータの音声呼び登録装置を備えた2方向ドアエレベータの停止階を示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータの音声呼び登録装置の全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態1における音声呼び登録部による一連処理を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2における音声呼び登録部による階床別扉種別情報の切り換え手順の一連処理を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2における音声呼び登録部による階床別扉種別情報の受信手順の一連処理を示したフローチャートである。
以下、本発明のエレベータの音声呼び登録装置およびエレベータの音声呼び登録方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの音声呼び登録装置を備えた2方向ドアエレベータの停止階を示す断面図であり、かご1が昇降路2内の各階床を移動する状態を示している。図1の例では、1階は、前面側と背面側の両方向に出入口を有する貫通階であり、2〜4階は、前面側または背面側のいずれか一方に出入り口を有する階である場合を示している。
このような2方向ドアエレベータにおいて、貫通階である1階を行先階とする利用者は、前面側の扉または背面側の扉のいずれかを指定する必要がある。そして、本実施の形態1では、貫通階において、2つのうちの一方の扉を、音声にて容易に指定する手法について、図2、図3、および表1、表2に基づいて、詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの音声呼び登録装置の機能ブロックの全体構成を示す図である。図2に示した本実施の形態1におけるエレベータの音声呼び登録装置は、エレベータ制御盤10、かご1内に設置される音声呼び登録部20、および両者を接続する伝送ケーブル30を備えて構成されている。
エレベータ制御盤10は、CPUとメモリ等にて構成される制御部11を内蔵している。一方、音声呼び登録部20は、かご1の中に設置されるとともに、マイクロホン21、音声取得部22、音声認識部23、呼び登録部24、報知制御部25、報知器26、記憶部27、受信部28を備えて構成されている。なお、本発明では、マイクロホン21、音声取得部22、音声認識部23、呼び登録部24、報知制御部25、報知器26をまとめた総称を、音声認識処理部とする。
エレベータ制御盤10内の制御部11と、音声呼び登録部20内の呼び登録部24および受信部28のそれぞれとは、伝送ケーブル30により接続されている。そして、エレベータ制御盤10は、エレベータの昇降動作、扉開閉動作等の制御を制御部11の演算のもとに行う。
また、音声呼び登録部20は、エレベータ利用者が音声にて呼び登録を行うための機能を有している。そして、音声呼び登録部20は、伝送ケーブル30を利用して、音声呼び登録された行先階登録情報を制御部11に伝送する。一方、制御部11は、音声呼び登録部20から行先階登録情報を受信することで、エレベータの行先階登録を行い、実際に、かごの昇降・戸開閉の制御を行う。
音声呼び登録部20内のマイクロホン21は、音声入力用としてかご1内に備えられたものである。音声によって行先階を登録したい利用者は、行先階を発声し、マイクロホン21から音声情報を入力する。音声取得部22は、マイクロホン21から入力された音声情報を取り込む。
音声認識部23は、音声認識機能を司る。音声認識部23は、音声取得部22を介して取得した音声情報に対して、所定の音声認識処理を行う。
具体的には、音声認識部23は、取得した音声情報が、記憶部27内にあらかじめ登録されている登録音声情報の何れかと所定の条件で一致するか否かを判定する。そして、音声認識部23は、所定の条件で一致する登録音声情報があった場合には、音声情報に対応する行先階を特定する。
さらに、音声認識部23は、音声情報に対応して特定した行先階が、貫通階であるか否かを、記憶部27内にあらかじめ記憶されている階床別扉種別情報に基づいて判定する。そして、本実施の形態1における音声呼び登録部20は、行先階が貫通階であった場合には、利用者に対し、何れかの扉を開くのかを確認する。
すなわち、本発明に係るエレベータの音声呼び登録装置は、第1段階として、通常の音声入力と同様にして、行先階の音声情報を取得し、取得した行先階が貫通階である場合には、第2段階として、何れかの扉を開くべきかを利用者からの音声回答で確認する、2段階処理を行うことを技術的特徴としている。
そこで、第2段階における確認のために、まず、音声認識部23は、「何れの扉を開くのか」を確認する報知指令を、報知制御部25に送信する。そして、報知指令を受信した報知制御部25は、報知器26を介して、利用者に対して、貫通階のいずれの扉を開くかを特定する音声回答を促すための報知を行う。
報知器26は、液晶表示器や、アナウンス装置等で構成することができる。そして、報知器26は、利用者に音声呼び登録に関わる報知としての表示データ、音声データ、あるいは両方のデータを、報知制御部25から受信し、かご1内の利用者に対して報知を行う。
例えば、「何れかの扉を開くのか」を確認するために報知する音声データあるいは表示データとしては、「こちら側を登録する場合はハイ、あちら側を登録する場合はイイエと発音下さい」等が考えられる。
音声取得部22は、このような第2段階における報知器26からの報知に対する、利用者からの音声回答を、マイクロホン21を介して取得する。そして、音声認識部23は、第2段階において音声取得部22を介して取得した音声情報に対して、行先階の登録時と同様にして、所定の音声認識処理を行う。
さらに、音声認識部23は、利用者の応答が、例えば「ハイ」なのか「イイエ」なのかを判定することで、貫通階において利用者が指定したい扉が、前面であるか背面であるかを特定する。
最終的に、音声認識部23は、第1段階において認識した行先階が貫通階でない場合には、認識した行先階を、そのまま、行先階登録情報として生成する。一方、音声認識部23は、第1段階において認識した行先階が貫通階であった場合には、第1段階において認識した行先階に対して、第2段階における音声認識結果を考慮することで、前面、背面のいずれかを特定した行先階を、行先階登録情報として生成する。
呼び登録部24は、音声認識部23によって生成された行先階登録情報を、伝送ケーブル30を介して、エレベータ制御盤10内の制御部11に伝送し、制御部11に行先階の登録を行わせる。
呼び登録部24が行先階登録情報の送信を終えると、音声認識部23は、報知制御部25および報知器26を介して、行先階が登録されたことを利用者に報知する。具体的な報知内容としては、例えば、行先階が貫通階でない場合には、「○○階を登録しました」等が考えられ、行先階が貫通階である場合には、「○○階前面を登録しました」等が考えられる。
なお、報知器26より報知する内容は、この他にも、音声認識開始を通知する音声認識開始ガイダンスや、音声認識の終了を通知する音声認識終了ガイダンスが考えられる。これらのガイダンスとしては、音声データによるアナウンスの場合であれば、「ピッ」といった一連音や、「ピッピッ」といった二連音等を適用することも考えられる。
受信部28は、制御部11より階床別扉種別情報を受信することができる。この詳細については、実施の形態2で説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における音声呼び登録部20による一連処理を示したフローチャートである。この図3を用いて、音声呼び登録部20による行先階登録の詳細を説明する。なお、以下、図3においては、すべての動作主体を、音声呼び登録部20として説明する。
まず、音声呼び登録部20は、ステップS101において、エレベータ制御盤10からの受信情報に基づいて、扉全開状態を検知すると、ステップS102において、音声認識開始ガイダンスを報知する。そして、ステップS103において、音声呼び登録部20は、音声認識を開始する。
音声認識を開始した後、ステップS104において、音声呼び登録部20は、音声が入力されたか否かを判定し、音声が入力されたと判定した場合には、ステップS108に進み、音声が入力されていないと判定した場合には、ステップS105に進む。
そして、ステップS105に進んだ場合には、音声呼び登録部20は、扉閉後、一定時間が経過したか否かを判定し、一定時間が経過していない場合には、ステップS104に戻り、一定時間が経過した場合には、ステップS106に進む。
ステップS106に進んだ場合には、音声呼び登録部20は、音声認識を終了し、さらに、ステップS107において、音声認識終了ガイダンスを報知し、一連処理を終了する。
一方、ステップS104において、音声が入力されたことを検知し、ステップS108に進んだ場合には、音声呼び登録部20は、第1段階として、音声認識により、行先階の認識を行う。このステップS108で認識された行先階は、第1段階の認識処理により特定された「指定行先階」に相当する。
さらに、ステップS109において、音声呼び登録部20は、先のステップS108で認識した行先階が貫通階であるか否かを判定する。そして、音声呼び登録部20は、行先階が貫通階であると判定した場合には、ステップS110に進み、第2段階の音声処理を行い、行先階が貫通階でないと判定した場合には、ステップS114に進み、行先階登録情報の作成処理を行う。
行先階が貫通階であると判定し、ステップS110に進んだ場合には、音声呼び登録部20は、第2段階として、貫通階における扉方向確認報知を行い、利用者に対して音声での回答を促す。
そして、ステップS111において、音声呼び登録部20は、利用者による回答として音声が入力されたか否かを判定し、音声が入力されたと判定した場合には、ステップS113に進み、音声が入力されていないと判定した場合には、ステップS112に進む。
そして、ステップS112に進んだ場合には、音声呼び登録部20は、一定時間が経過したか否かを判定し、一定時間が経過していない場合には、ステップS111に戻り、一定時間が経過した場合には、ステップS106に進み、音声認識の終了処理を行う。
一方、ステップS113に進んだ場合には、音声呼び登録部20は、利用者からの音声による回答に基づいて、音声認識を行うことにより、前面、背面を認識し、ステップS114に進む。
そして、ステップS109またはステップS113を経由した後に、ステップS114に進んだ場合には、音声呼び登録部20は、行先階登録情報を作成し、エレベータ制御盤10に対して行先階登録情報を送信する。このように、行先階が貫通階でない場合には、ステップS109の後にステップS114に進むことで、第1段階の音声認識処理のみで、行先階登録情報が作成され、行先階が貫通階である場合には、ステップS110〜S113による第2段階の音声認識処理も行った後にステップS114に進むことで、第1段階と第2段階の2段階の音声認識処理の結果として、行先階登録情報が作成される。
その後、音声呼び登録部20は、ステップS115において、音声認識を終了し、さらに、ステップS116において、行先階登録の結果をかご1内に報知した後、ステップS101に戻り、再度、扉全開待ちとなる。
音声認識により行先階を判定するために、記憶部27に保存されている登録音声情報の一例を、表1にまとめて示す。
Figure 2016155614
登録音声情報は、階床をキーに、1階床につき、複数の音声情報を登録することができる。表1の例では、音声情報1〜3として、3種類の音声情報を登録している場合を例示している。音声認識部23は、利用者の発声に基づいて入力された音声情報が、記憶部27に記憶されたこれらの音声情報1〜3のいずれかと所定の条件で一致するか否かを判定し、一致した場合に、その階床を行先階として判定する。ここで、所定の条件とは、例えば、定量的に求めた一致度が、許容閾値以上であるか否かを判定することに相当する。
第1段階で認識した行先階が、貫通階であるか否かを判定するために、記憶部27に保存されている階床別扉種別情報の一例を、表2にまとめて示す。
Figure 2016155614
階床別扉種別情報は、階床データをキーに、前面扉、背面扉それぞれの有無が規定されている。従って、音声認識部23は、第1段階で認識した行先階に関して、階床別扉種別情報として、前面扉、背面扉双方が「有」として設定されている場合には、貫通階と判定できる。この表2として例示した階床別扉種別情報は、先の図1に示した各階床の構成に対応しており、1階が貫通階として設定されている。
以上のように、実施の形態1によれば、第1段階と第2段階による2段階の音声処理を実行できる構成を備えている。この結果、利用者は、自分の行先階が貫通階であるか否かを意識することなく、まずは、第1段階として、通常の音声入力と同様にして、音声により行先階を指定できる。さらに、行先階が貫通階であった場合には、第2段階として、利用者は、貫通階のいずれの扉を開くかを特定する音声回答を促すための報知に従って、音声により、いずれの扉かを指定することができる。
従って、利用者にとっては、容易に音声により貫通階を含む行先階を登録することができるメリットが得られるとともに、装置側にとっては、1台の装置により、音声認識精度の低下を抑制することができるメリットが得られる。この結果、2方向ドアエレベータであって、貫通階が存在する場合においても、貫通階の行先階を、かご内から音声によって容易にかつ高精度に登録することのできるエレベータの音声呼び登録装置を実現できる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、音声呼び登録部20の記憶部27内に、表2のような形で、階床別扉種別情報をあらかじめ記憶させておく場合について説明した。これに対して、本実施の形態2では、エレベータ制御盤10内の制御部から、必要に応じて、階床別扉種別情報を設定できる構成について説明する。
本実施の形態2における受信部28は、制御部11から階床別扉種別情報を受信できる機能を備えている。すなわち、受信部28は、貫通階であるかを判定する際に使用する階床別扉種別情報を、記憶部27にあらかじめ記憶させておいたものから、制御部11より受信した階床別扉種別情報へ切り替えることができる。
図4は、本発明の実施の形態2における音声呼び登録部20による階床別扉種別情報の切り換え手順の一連処理を示したフローチャートである。なお、以下、図4においては、すべての動作主体を、音声呼び登録部20として説明する。
まず、ステップS201において、音声呼び登録部20は、貫通階判定を行う際に、制御部11から階床別扉種別情報を受信済みか否かをチェックする。そして、受信済であった場合には、ステップS202に進み、音声呼び登録部20は、制御部11より受信済みの階床別扉種別情報を、貫通階であるか否かの判定に使用する。一方、受信済でなかった場合には、ステップS203に進み、音声呼び登録部20は、あらかじめ記憶部27に記憶されている階床別扉種別情報を、貫通階であるか否かの判定に使用する。
図5は、本発明の実施の形態2における音声呼び登録部20による階床別扉種別情報の受信手順の一連処理を示したフローチャートである。なお、以下、図5においては、すべての動作主体を、音声呼び登録部20として説明する。
ステップS301において、音声呼び登録部20は、制御部11から階床別扉種別情報を受信したか否かをチェックする。そして、階床別扉種別情報を受信した場合には、ステップS302に進み、音声呼び登録部20は、受信した階床別扉種別情報を一時的に記憶した後、一連処理を終了する。また、階床別扉種別情報を受信した場合には、そのまま、一連処理を終了する。
音声呼び登録装置の電源がOFFし、再度、電源をONした場合には、音声呼び登録部20は、制御部11より受信して一時的に記憶していた階床別扉種別情報を破棄し、階床別扉種別情報を未受信の状態とする。このことにより、一旦制御部11より階床別扉種別情報を受信し、貫通階であるか否かの判定を行う際の階床別扉種別情報を切り換えた場合にも、音声呼び登録装置の電源を一旦OFFした後、ONすることで、判定に使用する情報を、記憶部27にあらかじめ記憶しておいた初期の階床別扉種別情報へ戻すことができる。
以上のように、実施の形態2によれば、貫通階であるか否かの判定に用いる階床別扉種別情報を、必要に応じて、エレベータ制御盤から設定することができる。この結果、貫通階の一方の扉が一時的に使用できない状況となった場合などにおいても、適切な階床別扉種別情報を一時的に再設定することができる。
1 かご、2 昇降路、10 エレベータ制御盤、11 制御部、20 音声呼び登録部、21 マイクロホン、22 音声取得部、23 音声認識部、24 呼び登録部、25 報知制御部、26 報知器、27 記憶部、28 受信部、30 かご伝送ケーブル。

Claims (3)

  1. 第1扉と第2扉を有するかごが昇降する2方向ドアエレベータにおいて、かご内の利用者の音声に基づいて行先階を特定し、行先階登録情報を生成するエレベータの音声呼び登録装置であって、
    階床をキーとして、各階床に対応する音声情報を関連づけた登録音声情報と、階床データをキーとして、前記第1扉と前記第2扉のいずれか一方または両方で乗降できるかを関連づけた階床別扉種別情報とがあらかじめ記憶された記憶部と、
    かご内の利用者の音声に対して音声認識処理を施すことで前記利用者の行先階を特定し、行先階登録情報を生成し、生成した前記行先階登録情報をエレベータの運行制御を行う制御部に対して送信することで呼び登録を行う音声認識処理部と
    を備え、
    前記音声認識処理部は、
    第1段階の認識処理として、前記利用者の音声と前記記憶部内に記憶された前記登録音声情報との比較に基づいて、前記利用者が音声により指定した行先階を指定行先階として特定し、
    前記記憶部内に記憶された前記階床別扉種別情報に基づいて、前記指定行先階が前記第1扉と前記第2扉の両方で乗降できる貫通階に相当するか否かを判定し、
    前記指定行先階が前記貫通階でない場合には、前記指定行先階を前記利用者の行先階と特定し、前記行先階登録情報を生成し、
    前記指定行先階が前記貫通階であった場合には、前記利用者が前記第1扉と前記第2扉のいずれを指定したいかを識別することができる音声回答を促す報知を、報知器を介して行い、第2段階の認識処理として、前記報知に応じた前記利用者による前記音声回答に基づいて、前記利用者が前記指定行先階で開状態となることを望んでいる扉が前記第1扉と前記第2扉のいずれであるかを特定し、特定した扉と前記指定行先階とを組合せて前記行先階登録情報を生成する
    エレベータの音声呼び登録装置。
  2. 前記制御部から、前記記憶部に記憶されている前記階床別扉種別情報とは別に、新たな階床別扉種別情報を受信した場合には、前記新たな階床別扉種別情報を前記記憶部に一時的に記憶させる受信部
    をさらに備え、
    前記音声認識処理部は、前記記憶部内に前記新たな階床別扉種別情報が記憶されている場合には、前記階床別扉種別情報に代えて前記新たな階床別扉種別情報を用いて、認識処理を実行する
    請求項1に記載のエレベータの音声呼び登録装置。
  3. 第1扉と第2扉を有するかごが昇降する2方向ドアエレベータにおいて、かご内の利用者の音声に基づいて行先階を特定し、行先階登録情報を生成するに当たって、
    階床をキーとして、各階床に対応する音声情報を関連づけた登録音声情報と、階床データをキーとして、前記第1扉と前記第2扉のいずれか一方または両方で乗降できるかを関連づけた階床別扉種別情報とがあらかじめ記憶された記憶部と、
    かご内の利用者の音声に対して音声認識処理を施すことで前記利用者の行先階を特定し、行先階登録情報を生成し、生成した前記行先階登録情報をエレベータの運行制御を行う制御部に対して送信することで呼び登録を行う音声認識処理部と
    を備えたエレベータの音声呼び登録装置において、前記音声認識処理部によって実行されるエレベータの音声呼び登録方法であって、
    前記音声認識処理部において、
    第1段階の認識処理として、前記利用者の音声と前記記憶部内に記憶された前記登録音声情報との比較に基づいて、前記利用者が音声により指定した行先階を指定行先階として特定する第1音声処理ステップと、
    前記記憶部内に記憶された前記階床別扉種別情報に基づいて、前記指定行先階が前記第1扉と前記第2扉の両方で乗降できる貫通階に相当するか否かを判定する貫通階判定ステップと、
    前記指定行先階が前記貫通階でない場合には、前記指定行先階を前記利用者の行先階と特定し、前記行先階登録情報を生成する第1登録情報生成ステップと、
    前記指定行先階が前記貫通階であった場合には、前記利用者が前記第1扉と前記第2扉のいずれを指定したいかを識別することができる音声回答を促す報知を、報知器を介して行い、前記報知に応じた前記利用者による前記音声回答に基づいて、前記利用者が前記指定行先階で開状態となることを望んでいる扉が前記第1扉と前記第2扉のいずれであるかを特定する第2音声処理ステップと、
    前記第2音声処理ステップで特定された扉と前記第1音声処理ステップで特定された前記指定行先階とを組合せて前記行先階登録情報を生成する第2登録情報生成ステップと
    を有するエレベータの音声呼び登録方法。
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