JP2016155051A - 塗装設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗装室からの排出空気に対する高い洗浄効果を確保しながら、洗浄騒音の塗装室における騒音値を低減する。【解決手段】塗装室6からの排出空気EAを器内風路に高速化して通過させるとともに、高速化した排出空気EAに洗浄水wを散布して排出空気EA中の塗料ミストを散布洗浄水wにより捕捉する塗装排気浄化用の洗浄器として、第1及び第2の洗浄器9,11をその順で空気流れ方向に直列に並べて塗装室6からの排気風路に装備する塗装設備において、第2洗浄器11の入口開口を第1洗浄器9の器壁に対して間隔を開けた状態で対向させる。【選択図】図2

Description

本発明は塗装設備に関し、詳しくは、塗装室からの排出空気を器内風路に高速化して通過させるとともに、高速化した排出空気に洗浄水を散布して排出空気中の塗料ミストを散布洗浄水により捕捉する塗装排気浄化用の洗浄器として、第1及び第2の洗浄器をその順で空気流れ方向に直列に並べて塗装室からの排気風路に装備してある塗装設備に関する。
この種の塗装設備は、塗装室からの排気風路において空気流れ方向の下流側に装備される第2洗浄器の入口開口から上流側に向けて放出される洗浄騒音を、上流側の第1洗浄器に通過させることで減衰させ、これにより、洗浄効果は高いが発生騒音も大きい1つの洗浄器の装備だけで同等の洗浄効果を得るのに比べ、第1及び第2洗浄器により全体として所要の洗浄効果を確保しながら塗装室での騒音値の低減を図ったものである。(下記の特許文献1,2参照)
特開昭60−168560 特開平6−79207
ところで従来、この種の塗装設備では上記特許文献1,2などに見られるように、第2洗浄器の入口開口から放出される洗浄騒音や第2洗浄器の入口開口から放出されて構造壁などで一次反射した洗浄騒音が上流側の第1洗浄器の出口開口に直達するため、第2洗浄器からの放出洗浄騒音を上流側の第1洗浄器に通過させて減衰させるにしても、塗装室での騒音値の低減効果が未だ低い問題があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な改良により上記問題を効果的に解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は塗装設備に係り、その特徴は、
塗装室からの排出空気を器内風路に高速化して通過させるとともに、高速化した排出空気に洗浄水を散布して排出空気中の塗料ミストを散布洗浄水により捕捉する塗装排気浄化用の洗浄器として、第1及び第2の洗浄器をその順で空気流れ方向に直列に並べて前記塗装室からの排気風路に装備してある塗装設備であって、
前記第2洗浄器の入口開口を前記第1洗浄器の器壁に対して間隔を開けた状態で対向させてある点にある。
つまり、この構成によれば、第2洗浄器の入口開口から上流側に向けて放出される洗浄騒音は、第1洗浄器の器壁(詳しくは、器壁の外面)に衝突することで、減衰するとともに第1洗浄器の出口開口から外れた方向に一次反射し、その後、二次反射や三次反射を経て大きく減衰した洗浄騒音のみが上流側の第1洗浄器をその出口開口から上流側に向けて通過し、この通過過程においてそれら二次反射や三次反射の洗浄騒音が第1洗浄器における散布洗浄水に吸収されて更に減衰する。
したがって、塗装室は実質的に、第2洗浄器との洗浄機能の分担で洗浄騒音も小さい第1洗浄器の入口開口から放出される洗浄騒音だけが侵入するのに近い状態にすることができ、これにより、従前のこの種の塗装設備に比べ、排出空気に対する全体としての洗浄効果を高く確保しながらないしは更に高めながら、塗装室の騒音値をさらに効果的に低減することができる。
そしてまた、第2洗浄器の入口開口を第1洗浄器の器壁に対向させることで、第1及び第2洗浄器を配置する洗浄室もコンパクト化することができて、塗装設備の設置性を高めるとともに設備コストも低減することができる。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第2洗浄器での通過排出空気の圧力損失が前記第1洗浄器での通過排出空気の圧力損失より大きくなる状態に、それら第1及び第2洗浄器を構成してある点にある。
この種の洗浄器では一般に、洗浄器での通過排出空気の圧力損失が高くなるほど洗浄効果は高くなるものの洗浄騒音が大きくなるが、前述の如く、下流側の第2洗浄器の入口開口から放出される洗浄騒音やその一次反射音が上流側の第1洗浄器の出口開口に直達するのを防止できることから、第1洗浄器での通過排出空気の圧力損失を小さくして、その分、第2洗浄器での通過排出空気の圧力損失を大きくする形態で、上記の如く第2洗浄器での通過排出空気の圧力損失を第1洗浄器での通過排出空気の圧力損失より大きくすれば、排出空気に対する洗浄効果は高く保ちながら、塗装室の騒音値を一層効果的に低減することができる。
なお、第1及び第2特徴構成の実施において、第1洗浄器及び第2洗浄器は夫々、洗浄水を自然流下により排出空気に散布する流下形式の洗浄器、あるいは、洗浄水をノズルによる噴出により排出空気に散布するノズル形式の洗浄器のいずれであってもよい。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記塗装室とその下方の洗浄室とを仕切る散水板を設け、
前記第1洗浄器は、前記塗装室に対して開口する上向きの入口開口と前記洗浄室に対して開口する下向きの出口開口とを備える縦筒構造にして、前記塗装室からの排出空気と前記散水板からの溢出洗浄水とを合流状態で器内風路に高速通過させる構成にしてある点にある。
この構成では、第1洗浄器の器内風路において散水板からの溢出洗浄水を高速の排出空気により細分化して飛散させ、この溢出洗浄水の飛散水滴により排出空気中の塗料ミストを捕捉して排出空気を洗浄する。
そして、この構成によれば、第1洗浄器を単純な縦筒構造にすることで、第1洗浄器の製作コストを安価にして全体としての設備コストをさらに安価にすることができ、また、塗料ミスト付着などに対する第1洗浄器のメンテナンスも容易にすることができる。
本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第1洗浄器の上部には、前記散水板における洗浄水を前記第1洗浄器の上向き入口開口に溢出させる溢水堰を形成し、
前記第1洗浄器の下部には、前記第1洗浄器の下向き出口開口の側ほど器内風路の横断面積が漸次的に小さくなる出口側テーパー部を形成してある点にある。
この構成によれば、第1洗浄器の上部における溢水堰から溢出させた洗浄水を高速の排出空気により細分化して排出空気中に飛散させるとともに、第1洗浄器における器内風路の風路壁内面(換言すれば、第1洗浄器の器壁内面)を伝って流下する溢出洗浄水を第1洗浄器の下部における出口側テーパー部の下端縁で再び排出空気により細分化して排出空気中に飛散させることができる。
即ち、排出空気に対し洗浄水を第1洗浄器で2段階にわたって飛散させることができ、これにより、縦筒構造という簡素な構成を採りながらも、第1洗浄器における排出空気の洗浄効果(ひいては、第1及び第2洗浄器の全体としての洗浄効果)を高く確保することができる。
本発明の第5特徴構成は、第1〜第4特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第2洗浄器には、その入口開口から出口開口に向けて器内風路を高速通過する排出空気に洗浄水を散布する手段として、通過排出空気に対し洗浄水を噴出する洗浄水ノズルを設けてある点にある。
つまり、本発明では前述の如く第1洗浄器の器壁に第2洗浄器の入口開口を対向させることから、第2洗浄器の配置及び姿勢が制限を受けるが、第2洗浄器として、排出空気に対し洗浄水ノズルから洗浄水を噴出するノズル型式の洗浄器を採用することで、上記制限のある状況下でも第2洗浄器を容易に配備することができ、これにより、第1及び第2洗浄器を含む洗浄部の構築を容易にすることができ、また、その分、設備コストも更に安価にすることができる。
また、ノズル形式の洗浄器は一般的に、流下形式の洗浄器に比べ器内風路を通過する排出空気の圧力損失を小さくすることができるから、その分、第2洗浄器における排出空気の洗浄効果(ひいては、第1及び第2洗浄器の全体としての洗浄効果)も高めることができる。
本発明の第6特徴構成は、第5特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記洗浄水ノズルは、前記第2洗浄器の器内風路を横断する形態の洗浄水膜を噴出洗浄水により形成する構成にしてある点にある。
この構成によれば、第2洗浄器の器内風路を高速通過する排出空気を上記洗浄水膜に突入させる形態で、その排出空気の全体に対し洗浄水を均一に飛散させることができ、これにより、第2洗浄器における排出空気の洗浄効果(ひいては、第1及び第2洗浄器の全体としての洗浄効果)を一層高めることができる。
本発明の第7特徴構成は、第5又は第6特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第2洗浄器は、その入口開口から空気流れ方向の下流側ほど器内風路の横断面積が漸次的に小さくなる入口側テーパー部と、その入口側テーパー部に続いて器内風路の横断面積が急増する噴水室部と、その噴水室部に続いて器内風路の横断面積が急減する絞り部とがその順で空気流れ方向に並ぶ構成にし、
前記洗浄水ノズルは、前記噴水室部のうち空気流れ方向視において前記入口側テーパー部の出口領域から外側に外れた箇所に配置してある点にある。
この構成では、第2洗浄器の器内風路を高速通過する排出空気に対し上記噴水室部で洗浄水ノズルから洗浄水を噴出させるが、この噴水室部において洗浄水ノズルを空気流れ方向視で入口側テーパー部の出口領域から外側に外れた箇所に配置することにより、通過排出空気に含まれる塗料ミストが洗浄水ノズルに付着することを効果的に回避することができ、これにより、塗料ミスト付着による洗浄水ノズルの目詰まりを防止することができて、第2洗浄器を安定的に洗浄機能させることができる。
また、入口側テーパー部及び噴水室部の外側でそれら入口側テーパー部と噴水室部との間に形成される凹状空間部を洗浄水ノズルに対するメンテナンススペースとして、洗浄水ノズルに対する第2洗浄器外側からのメンテナンスも容易にすることができる。
本発明の第8特徴構成は、第7特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記絞り部において器内風路を形成する開口を前記第2洗浄器の出口開口にしてある点にある。
この構成によれば、絞り部に続いて第2洗浄器における器内風路の横断面積が空気流れ方向の下流側ほど漸次的に増大して出口開口に至るデフューザー部を設けるのに比べ、第2洗浄器の器体長さを短くすることができ、これにより、第1及び第2洗浄器を含む洗浄部を一層コンパクトにして洗浄部の構築を一層容易にすることができる。
本発明の第9特徴構成は、第1〜第8特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
複数の前記第2洗浄器を、それらの横向き出口開口を同じ向きに向けた状態で、それら出口開口の向きとは平面視で直交する横方向に並べて排気室の側壁に配設し、
それら複数の第2洗浄器夫々の横向き出口開口から排出空気とともに排出される洗浄水を排出空気から分離する水切り手段を前記排気室において構成するのに、
前記側壁に向って開口する凹状横断面形状で縦姿勢の第1干渉部材を、隣り合う第1干渉部材どうしの間に第1通気路を形成する状態で、複数の前記第2洗浄器の並び方向に並設し、
この第1干渉部材の横列に対する空気流れ方向の下流側において、前記第1通気路に向って開口する凹状横断面形状で縦姿勢の第2干渉部材を、隣り合う第2干渉部材どうしの間に第2通気路を形成する状態で、前記第1通気路の夫々に対応させて複数の前記第2洗浄器の並び方向に並設し、
この第2干渉部材の横列に対する空気流れ方向の下流側において、前記第2干渉部材に向って開口する凹状横断面形状で縦姿勢の第3干渉部材を、隣り合う第3干渉部材どうしの間に第3通気路を形成する状態で、前記第2干渉部材の夫々に対応させて複数の前記第2洗浄器の並び方向に並設し、
この構成において、前記第2干渉部材の平面視中央部分には、対応する前記第1通気路における平面視中央部分を通過した排出空気を前記第3干渉部材の側へ短絡的に通過させる短絡通気路を形成してある点にある。
この構成では(図3参照)、複数の第2洗浄器11夫々の横向き出口開口11eから排出空気EAとともに排出される塗料ミスト捕捉後の洗浄水wを、排出空気EAが第1〜第3干渉部材22〜24を迂回して第1〜第3通気路f1〜f3を通過する間に慣性により第1〜第3干渉部材22〜24のいずれかに衝突させて排出空気EAから分離し、これにより排出空気を水切り処理する。
そして、この水切り処理において、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の第1通気路f1を通過する排出空気EAのうち平面視で第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気EA′に含まれる洗浄水wは、それら両横部分通過の排出空気流EA′に対向する第2干渉部材23に衝突させることで排出空気EA′から分離する。
また、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の第1通気路f1を通過する排出空気EAのうち平面視で第1通気路f1の中央部分を通過する排出空気EA″に含まれる洗浄水wは、その中央部分通過の排出空気流EA″を第2干渉部材23の平面視中央部分に形成した短絡通気路fbに短絡的に通過させて、その短絡排出空気流EA″に対向する第3干渉部材24に衝突させることで排出空気EA″から分離する。
即ち、図7に示す如く、平面視中央部分に短絡通気路fbを形成した第2干渉部材23を省略して、第1通気路f1を通過する排出空気EAに含まれる洗浄水wの全てを第3干渉部材24に衝突させて排出空気EAから分離するのでは、同図7に示すように、第1通気路f1を通過する排出空気EAのうち平面視で第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気EA′に含まれる洗浄水wの方が、平面視で第1通気路f1の中央部分を通過する排出空気EA″に含まれる洗浄水wに比べ、第3干渉部材24への衝突に至るまでに要する旋回半径方向外側への移動距離r(いわゆる沈降距離)が大きくなる。
この為、平面視で第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気EA′に含まれる洗浄水w(特に小滴で小質量の洗浄水)が第3干渉部材24への衝突に至らないままで排出空気EA′とともに持ち去られてしまい易く、そのことで洗浄水の分離効率が低くなる問題が生じる。また、上記の必要移動距離r(沈降距離)を小さくして洗浄水の分離効率を高く確保するには、第1通気路f1の幅寸法dを小さくしなければならず、その分、通過排出空気EAの圧力損失を小さく止めるのに第1通気路f1の必要高さ(即ち、各干渉部材の必要高さ)が大きくなって装置が大型化する問題が生じる。
これに対し、上記の如く平面視中央部分に短絡通気路fbを形成した第2干渉部材23を設けることで、平面視で第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気EA′及び第1通気路f1の中央部分を通過する排出空気EA″のいずれについても、それら排出空気EA′,EA″に含まれる洗浄水wの必要移動距離r(沈降距離)を小さくすることができ、これにより、第1通気路f1の必要高さを小さくして装置を小型化しながらも洗浄水の分離効率を高く確保することができる。
本発明の第10特徴構成は、第9特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第2洗浄器の横向き出口開口に正対する前記第1干渉部材の凹状横断面形状は、前記第2及び第3干渉部材夫々の凹状横断面形状よりも凹状部の深さが大きい形状にしてある点にある。
つまり、第2洗浄器の横向き出口開口に正対する第1干渉部材には、第2洗浄器の横向き出口開口から排出される高速排出空気が勢いよく衝突し、この衝突により排出空気中の洗浄水が大きく飛散する。
これに対し、上記の如く第2洗浄器の横向き出口開口に正対する第1干渉部材の凹状横断面形状を凹状部の深さが大きい形状にすることで、上記衝突の勢いを軽減して洗浄水の飛散を小さくすることができ、これにより、第1干渉部材による洗浄水の分離効率を高めることができて、装置全体としての洗浄水の分離効率を一層高めることができる。
本発明の第11特徴構成は、第9又は第10特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第2洗浄器の横向き出口開口に正対する前記第1干渉部材の両横縁部には、平面視で前記第1通気路の側に延び出る延出板部を設けてある点にある。
この構成によれば、第2洗浄器の横向き出口開口から排出される高速排出空気が上記延出板部を迂回するように大きく旋回しながら第1干渉部材どうし間の第1通気路に侵入する形態にすることができて、この大きな旋回により、排出空気に含まれる洗浄水を一層確実に排出空気から分離することができ、これにより、装置全体としての洗浄水の分離効率を一層高めることができる。
本発明の第12特徴構成は、第9〜第11特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第2洗浄器の横向き出口開口とそれに正対する前記第1干渉部材との間には、前記第2洗浄器の横向き出口開口から排出される高速排出空気を衝突させて前記第1干渉部材の長さ方向に分散させる分散用衝突部材を設けてある点にある。
この構成によれば、第2洗浄器の横向き出口開口から排出される高速排出空気を上記分散用衝突部材への衝突により第1干渉部材の長さ方向に分散させることで、第1干渉部材への衝突による洗浄水の分離効率を高めることができ、これにより、装置全体としての洗浄水の分離効率を一層高めることができる。
本発明の第13特徴構成は、第1〜第12特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第1洗浄器を通過した排出空気から分離した洗浄水、及び、前記第2洗浄器を通過した排出空気から分離した洗浄水を回収して、それら回収洗浄水から塗料分を分離除去する共通分離槽を設け、
この共通分離槽で塗料分を分離した洗浄水を前記第1及び第2洗浄器の夫々において通過排出空気に散布する構成にするとともに、
この共通分離槽から前記第2洗浄器に供給する洗浄水における残留塗料分をその供給洗浄水から分離除去するフィルタを設けてある点にある。
この構成によれば、各洗浄器において使用した洗浄水を分離槽に回収して塗料分を除去した上で再使用するのに、第1洗浄器に対する分離槽と第2洗浄器に対する分離槽とを共通化するから、設備構成を簡素化することができて設備コストを安価にすることができる。
また、このように設備構成の簡素化を図りながらも、第1洗浄器で洗浄した排出空気に残る残留塗料ミストを排出空気からさらに分離する高精度の洗浄機能が要求される第2洗浄器には、共通分離槽での塗料分の分離に加えて上記フィルタでも残留塗料分を分離除去した洗浄水を供給するから、共通分離槽で塗料分を分離しただけの洗浄水を第1及び第2洗浄器に供給するのに比べ、第2洗浄器の高精度洗浄機能も十分に確保することができる。
本発明の第14特徴構成は、第1〜第12特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第1洗浄器を通過した排出空気から分離した洗浄水を回収して、その回収洗浄水から塗料分を分離除去する第1分離槽、及び、前記第2洗浄器を通過した排出空気から分離した洗浄水を回収して、その回収洗浄水から塗料分を分離除去する第2分離槽を各別に設け、
前記第1分離槽で塗料分を分離した洗浄水を前記第1洗浄器において通過排出空気に散布するとともに、前記第2分離槽で塗料分を分離した洗浄水を前記第2洗浄器において通過排出空気に散布する構成にしてある点にある。
この構成によれば、第1洗浄器との間で洗浄水を循環させる第1分離槽と、第2洗浄器との間で洗浄水を循環させる第2分離槽とを各別に設けるから、第1分離槽に回収される第1洗浄器からの排出洗浄水の影響で第2洗浄器の洗浄機能が低下することを確実に回避することができ、これにより、第1洗浄器で洗浄した排出空気に残る残留塗料ミストを排出空気からさらに分離する第2洗浄器に要求される高精度の洗浄機能を確保することができる。
本発明の第15特徴構成は、第14特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記第2分離槽から前記第2洗浄器に供給する洗浄水における残留塗料分をその供給洗浄水から分離除去するフィルタを設けてある点にある。
この構成によれば、第1分離槽とは独立した第2分離槽での塗料分の分離に加えて上記フィルタでも残留塗料分を分離除去した洗浄水を第2洗浄器に供給するから、第1洗浄器で洗浄した排出空気に残る残留塗料ミストを排出空気からさらに分離する第2洗浄器に要求される高精度の洗浄機能を一層高く確保することができる。
本発明の第16特徴構成は、第1〜第15特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
複数の前記塗装室を備え、これら複数の塗装室のうち散布洗浄水による塗料ミスト捕捉の捕捉効率が低い空気が排出される高負荷塗装室については、その高負荷塗装室からの排気風路に前記第1及び第2洗浄器を装備し、
複数の前記塗装室のうち散布洗浄水による塗料ミスト捕捉の捕捉効率が高い空気が排出される低負荷塗装室については、前記第2洗浄器を省略して、その低負荷塗装室からの排気風路に前記第1洗浄器のみを装備してある点にある。
排出空気中の塗料ミストを散布洗浄水により捕捉する塗料ミスト捕捉の捕捉効率(換言すれば、排出空気洗浄の洗浄効率)は、塗装室で使用する塗料の種類や塗装室での塗装作業形態など種々の条件によって異なる。
したがって、散布洗浄水による塗料ミスト捕捉の捕捉効率が互いに異なる空気が排出される複数の塗装室からの排気風路の夫々に対し一律に第1及び第2洗浄器を装備した場合、排出空気の洗浄機能は設備全体として十分なものが得られるが、塗料ミスト捕捉効率が高い空気が排出される低負荷塗装室に対する過剰設備となり、その分、設備コストや運転コストの無駄を招く。
また一方、それら複数の塗装室からの排気風路の夫々に対し一律に第1洗浄器のみを装備するのでは、上記の如き設備コストや運転コストの無駄を回避し得るものの、塗料ミスト捕捉効率が低い空気が排出される高負荷塗装室に対する過小設備となって、それを補うための別途フィルタ手段が必要になり、それらフィルタ手段に対する頻繁な更新処理が必要になる。
これに対し、高負荷塗装室については、その高負荷塗装室からの排気風路に第1及び第2洗浄器を装備し、一方、低負荷塗装室については、第2洗浄器を省略して、その低負荷塗装室からの排気風路に第1洗浄器のみを装備する上記構成によれば、低負荷塗装室に対する過剰設備を回避して設備コストや運転コストの無駄を回避しながら、高負荷塗装室に対する別途フィルタ手段の装備を不要にして、それらフィルタ手段に対する頻繁な更新処理を不要にすることができる。
塗装ブースの概略図及び横断面図 塗装ブース下部の正面視断面図 塗装ブース下部の平面視断面図 第1洗浄器の正面視断面図 第2洗浄器の斜視図 第2洗浄器の平面視断面図 従来のエリミネータを示す平面図 洗浄水循環方式の説明図 他の洗浄水循環方式の説明図 低負荷塗装室における塗装ブース下部の正面視断面図 低負荷塗装室における塗装ブース下部の平面視断面図 第1洗浄器の別実施形態を示す正面視断面図 第1洗浄器の別実施形態を示す正面視断面図 第2洗浄器の別実施形態を示す塗装ブース下部の平面視断面図 第2洗浄器の別実施形態を示す一部切り欠き斜視図 第2洗浄器の別実施形態を示す塗装ブース下部の平面視断面図 第2洗浄器の別実施形態を示す塗装ブース下部の平面視断面図
図1の上部は塗装ブースの概略構成を示し、被塗物A(本例では自動車ボディ)の搬送経路に沿ってトンネル状に延びる塗装ブース1は、ブース長さ方向(図1上部における左右方向)において、水性プライマ塗装工程部2と水性ベース塗装工程部3と溶剤性クリア塗装工程部4との3部に区分してある。
最初の水性プライマ塗装工程部2では、前処理された被塗物Aを水性プライマ塗料によりプライマ塗装し、次の水性ベース塗装工程部3では、プライマ塗装された被塗物Aを水性ベース塗料によりベース塗装し、そして、溶剤性クリア塗装工程部4では、ベース塗装された被塗物Aを溶剤性クリア塗料によりクリア塗装する。
これら3つの塗装工程部2,3,4は夫々、ブース長さ方向において、被塗物Aの内側を塗装ロボットにより塗装する内板塗装ゾーン2a,3a,4aと、内板塗装された被塗物Aの外側を塗装ロボットにより塗装する外板塗装ゾーン2b,3b,4bと、外板塗装された被塗物Aを作業者が手直し塗装する手直し塗装ゾーン2c,3c,4cとに区分してある。
図1の下部並びに図2,図3は溶剤性クリア塗装工程部4における内板塗装ゾーン4a及び外板塗装ゾーン4b夫々の正面視断面及び平面視断面を示し、これら塗装ゾーン4a,4bでは、コンベア5により搬送される被塗物Aを塗装する塗装室6の下方に洗浄室7を形成し、塗装室6の下方でブース幅方向(図1下部,図2,図3における左右方向)における洗浄室7の隣りには排気室8を形成してある。
塗装室6の天井には、そのほぼ全面にわたって天井フィルタ6aを張設してあり、温湿度調整した換気用空気SAを天井裏部の給気チャンバ6bに供給することで、その換気用空気SAを天井フィルタ6aを通じて塗装室6に下向き層流状に吹き出し供給する。
塗装室6の底壁は洗浄水wをブース幅方向の両端縁部から中央部に向けて流下させる散水板6cにしてあり、この散水板6cにおけるブース幅方向の中央部には、天井部からの換気用空気SAの供給に伴い塗装室6から洗浄室7に排出する空気EAを洗浄水wにより洗浄する複数の第1洗浄器9を所定間隔でブース長さ方向に一列に並べて装備してある。
また、洗浄室7と排気室8とを仕切る側壁10には、複数の第1洗浄器9を通じて洗浄室7に排出された塗装室6からの排出空気EAを洗浄室7から排気室8に導入する過程でさらに洗浄水wにより洗浄する複数の第2洗浄器11を、ブース長さ方向において第1洗浄器9に対応させた配置でブース長さ方向に一列に並べて装備してある。
そして、排気室8には、複数の第2洗浄器11を通じて排気室8に導入された排出空気EAを水切り処理するエリミネータ12を配備してあり、このエリミネータ12により水切り処理した洗浄後の排出空気EAは、排気ファン13により排気ダクト14を通じて外部に排出する(又は、その排出空気EAの一部ないし全部を再度温湿度調整した上で換気用空気SAとして給気チャンバ6bに供給する)。
なお、排気ファン13は、それぞれが大きな通気抵抗となる第1洗浄器9、第2洗浄器11、エリミネータ12を通じて塗装室6から所定風量の室内空気EAを排出するのに要する吸引能力を備えている。
図3及び図4に示すように、第1洗浄器9は、内部を器内風路9fとする横断面形状が長方形状の縦筒構造にしてあり、この第1洗浄器9は、散水板6cに対して貫通状態に配設することで、その上向き入口開口9aが散水板6cの近傍で塗装室6に開口し、その下向き出口開口9bが散水板6cの下方で洗浄室7に対して開口する状態にしてある。
第1洗浄器9の上端部には、散水板6cにおける洗浄水wを上向き入口開口9aに溢出させる溢水堰9cを形成してあり、第1洗浄器9では、高速化した状態で上向き入口開口9aに流入する塗装室6からの排出空気EAと溢水堰9cからの溢出洗浄水wとを合流状態で器内風路9fに高速通過させることで、塗装室6からの排出空気EAに含まれるオーバースプレー塗料の塗料ミストを洗浄水wにより捕捉し、これにより、塗装室6からの排出空気EAを洗浄する。
更に具体的に言えば、第1洗浄器9では、溢水堰9cから上向き入口開口9aに溢出する洗浄水wを、高速化した状態で上向き入口開口9aに流入する排出空気EAにより飛沫化して排出空気EAに飛散させることで、排出空気EAに含まれる塗料ミストを洗浄水wの飛散水滴により捕捉する。
第1洗浄器9の下部には、下端の出口開口9bの側ほど器内風路9fの横断面積が漸次的に縮小する出口側テーパー部9dを形成してあり、この第1洗浄器9では、上記した溢水堰9cからの溢出洗浄水wによる塗料ミスト捕捉に続き、出口側テーパー部9dの内面を伝って流下する溢出洗浄水wを、器内風路9fを高速通過する排出空気EAにより出口側テーパー部9dの下端縁で飛沫化して排出空気EAに飛散させ、この出口開口9b近傍での洗浄水飛散によっても排出空気EA中の塗料ミストを洗浄水wの飛散水滴により捕捉する。
即ち、この第1洗浄器9では、上部と下部との2段階にわたって洗浄水wを排出空気EAに飛散させることで、塗装室6からの排出空気EAに含まれる塗料ミストに対する捕捉効率(換言すれば、排出空気EAに対する洗浄効率)を高めるようにしてある。
第1洗浄器9の上部に設けた溢水堰9cは、溢水堰9の上縁を形成する堰調整板15aの固定位置を上下方向に調整することで溢水堰9cの堰高さ(即ち、散水板6cにおける洗浄水wの水位)を自在に調整できる構造にしてあり、また、第1洗浄器9における下向き出口開口9bは、出口側テーパー部9dを形成する一対の開口調整板15bの固定位置を出口側テーパー部15bの傾斜方向に調整することで下向き出口開口9bの開口幅を自在に調整できる構造にしてあり、これら堰高さの調整や開口幅の調整は、塗装室6から排出される排出空気EAの風量、排出空気EAにおける塗料ミスト濃度、塗装室6で使用する塗料の種類などに応じて適宜調整する。
なお、第1洗浄器9の下向き出口開口9bから排出空気EAとともに洗浄室7に吐出する洗浄水w(即ち、塗料ミストを捕捉した洗浄水wの水滴)は、排出空気EAが後段の第2洗浄器11に向けて急激に向き変化するのに伴い慣性により排出空気EAから分離して落下することで、洗浄室7の底部に設けられた集水槽16に回収される。
図5及び図6に示すように、第2洗浄器11は、内部を器内風路11fとする横断面形状が四角形状の横向き筒構造にしてあり、この第2洗浄器11は、横向き入口開口11aを対応する第1洗浄器9の器壁(即ち、第1洗浄器9の縦筒構造における筒壁)に対して間隔を開けた状態で対向させる状態で洗浄室7に配置して洗浄室7と排気室8との間の側壁10に取り付けてある。
また、この第2洗浄器11は、その横向き入口開口11aから空気流れ方向の下流側ほど器内風路11fの横断面積が漸次的に小さくなる入口側テーパー部11bと、その入口側テーパー部11bに続いて器内風路11fの横断面積が急増する噴水室部11cと、その噴水室部11cに続いて器内風路11fの横断面積が急減する絞り部11dとがその順で空気流れ方向に並ぶ構造し、そして、この絞り部11dにおいて器内風路11fを形成する開口を排気室8に対して開口させる第2洗浄器11の横向き出口開口11eにしてある。
第2洗浄器11における噴水室部11cには、絞り部11dの横向き出口開口11eに向けて洗浄水wを噴出する複数の洗浄水ノズル17を配設してあり、これら洗浄水ノズル17は夫々、噴出洗浄水wにより水膜wsを形成する形式のものにして、それら洗浄水ノズル17により形成する水膜wsが連続することで、第2洗浄器11における器内風路11fを噴水室部11cにおいてほぼ完全に横断する形態の連続水膜wsが形成されるように、それら複数の洗浄水ノズル17を配置してある。
つまり、この第2洗浄器11では、第1洗浄器9の下向き出口開口9bから吐出された後、第2洗浄器11の横向き入口開口11aに流入して入口側テーパー部11bを通過する過程でさらに高速化する排出空気EAを上記連続水膜wsに突入させる形態で噴水室部11cから絞り部11dに通過させることで、水膜wsを形成する噴出洗浄水wを排出空気EAにより効率良く飛沫化して通過排出空気EAに対し均一に飛散させ、この飛散水滴により排出空気EA中に残るオーバースプレー塗料の微小残留塗料ミストを捕捉することで、第1洗浄器9で洗浄した後の排出空気EAをさらに二次洗浄する。
複数の洗浄水ノズル17は夫々、噴水室部11cのうち空気流れ方向視において入口側テーパー部11bの出口領域から両横外側に外れた箇所に配置して、第2洗浄器11の外側で入口側テーパー部11bと噴水室部11cとの間の凹状部に配置した洗浄水供給管18に接続してあり、このように洗浄水ノズル17を入口側テーパー部11bの出口領域から外れた箇所に配置して噴水室部11に装備することで、排出空気EA中の残留塗料ミストが洗浄水ノズル17に付着することを防止して、塗料ミスト付着による洗浄水ノズル17の目詰まりを防止するようにしてある。
また、洗浄水ノズル17を接続した洗浄水供給管18には、上流部に清掃用バルブ19を介装するとともに、清掃用バルブ19よりも下流側の部分で洗浄水ノズル17の接続箇所にプラグ20aにより閉塞した清掃用ソケット部20を設けてあり、これにより、清掃用バルブ19を閉じた状態でプラグ20aを外して清掃用ソケット部20を開放することで、その清掃用ソケット部20を通じて洗浄水ノズル17の内部に治具を挿入する形態で各洗浄水ノズル17のノズル孔を清掃できるようにしてある。
第2洗浄器11の横向き出口開口11eから洗浄水wの飛散水滴とともに排気室8に吐出される排出空気EAは、前述の如く排気室8に装備したエリミネータ12により水切り処理した上で排気ダクト14に導出するのに対し、エリミネータ12により排出空気EAから分離捕集した洗浄水w(即ち、第2洗浄器11で排出空気EA中の残存塗料ミストを捕捉した洗浄水wの飛散水滴)は、エリミネータ12を構成する縦姿勢の干渉部材22〜24を伝わらせて排気室8の底部に設けた後段集水槽21に回収する。
図2及び図3に示すように、水切り手段としてのエリミネータ12を構成するのに、排気室8には先ず、第2洗浄器11を配設した側壁10に向って開口する凹状横断面形状(本例では「コ」の字状横断面形状)で縦姿勢の第1干渉部材22を、隣り合う第1干渉部材22どうしの間に第1通気路f1を形成する状態で、ブース長さ方向(即ち、複数の第2洗浄器11の並び方向)に並設してある。
また、排気室8において第1干渉部材22の横列に対する空気流れ方向の下流側には、第1干渉部材22どうしの間の第1通気路f1に向って開口する凹状横断面形状(本例では同じく「コ」の字状横断面形状)で縦姿勢の第2干渉部材23を、隣り合う第2干渉部材23どうしの間に第2通気路f2を形成する状態で、第1通気路f1の夫々に対応させて複数の第2洗浄器11の並び方向に並設してある。
さらに、排気室8において第2干渉部材23の横列に対する空気流れ方向の下流側には、第2干渉部材23に向って開口する凹状横断面形状(本例では同じく「コ」の字状横断面形状)で縦姿勢の第3干渉部材24を、隣り合う第3干渉部材24どうしの間に第3通気路f3を形成する状態で、第2干渉部材23の夫々に対応させて複数の第2洗浄器11の並び方向に並設してある。
そして、この3列構成において、各第2干渉部材23を2分割構成にする形態で、各第2干渉部材23の平面視中央部分には、対応する第1通気路f1における平面視中央部分を通過した排出空気EA″を第3干渉部材24の側へ短絡的に通過させる短絡通気路fbを形成してある。
つまり、このエリミネータ12では、複数の第2洗浄器11夫々の横向き出口開口11eから排出空気EAとともに排出される塗料ミスト捕捉後の洗浄水wを、排出空気EAが第1〜第3干渉部材22〜24を迂回して第1〜第3通気路f1〜f3を通過する間に慣性により第1〜第3干渉部材22〜24のいずれかに衝突させて排出空気EAから分離し、これにより排出空気EAを水切り処理する。
そして、この水切り処理において、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の第1通気路f1を通過する排出空気EAのうち平面視で第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気EA′に含まれる洗浄水wは、それら両横部分通過の排出空気流EA′に対向する第2干渉部材23に衝突させることで排出空気EA′から分離する。
また、隣り合う第1干渉部材22どうしの間の第1通気路f1を通過する排出空気EAのうち平面視で第1通気路f1の中央部分を通過する排出空気EA″に含まれる洗浄水wは、その中央部分通過の排出空気流EA″を2分割構成の第2干渉部材24の平面視中央部分に形成した短絡通気路fbに短絡的に通過させて、その短絡排出空気流EA″に対向する第3干渉部材24に衝突させることで排出空気EA″から分離する。
即ち、図7に示す如く、平面視中央部分に短絡通気路fbを形成した第2干渉部材23を省略して、第1通気路f1を通過する排出空気EAに含まれる洗浄水wの全てを第3干渉部材24に衝突させて排出空気EAから分離する従前のエリミネータでは、同図7に示すように、第1通気路f1を通過する排出空気EAのうち平面視で第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気EA′に含まれる洗浄水wの方が、平面視で第1通気路f1の中央部分を通過する排出空気EA″に含まれる洗浄水wに比べ、第3干渉部材24への衝突に至るまでに要する旋回半径方向外側への移動距離r(いわゆる沈降距離)が大きくなる。
この為、平面視で第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気EA′に含まれる洗浄水w(特に小滴で小質量の洗浄水)が第3干渉部材24への衝突に至らないままで排出空気EAとともに持ち去られてしまい易く、そのことで洗浄水wの分離効率が低くなる問題が生じる。また、上記の必要移動距離r(沈降距離)を小さくして洗浄水wの分離効率を高く確保するには、第1通気路f1の幅寸法dを小さくしなければならず、その分、通過排出空気EAの圧力損失を小さく止めるのに第1通気路f1の必要高さ(即ち、各干渉部材22〜24の必要高さ)が大きくなって装置が大型化する問題が生じる。
これに対し、上記の如く平面視中央部分に短絡通気路fbを形成した第2干渉部材23を設けることで、平面視で第1通気路f1の両横部分を通過する排出空気EA′及び第1通気路f1の中央部分を通過する排出空気EA″のいずれについても、それら排出空気EA′,EA″に含まれる洗浄水wの必要移動距離r(沈降距離)を小さくすることができ、これにより、第1通気路f1の必要高さを小さくして装置を小型化しながらも洗浄水wの分離効率を高く確保することができる。
第1干渉部材22のうち第2洗浄器11の横向き出口開口11eに正対する第1干渉部材22Aについては、その凹状横断面形状における凹状部の深さが他の干渉部材の凹状横断面形状における凹状部の深さhより大きい(ha>h)構造にしてあり、これにより、第2洗浄器11の横向き出口開口11eに正対する第1干渉部材22Aに第2洗浄器11から吐出される排出空気EAが衝突する際の勢いを緩和して、その衝突による洗浄水wの飛散を小さくすることで、第2洗浄器11の横向き出口開口11eに正対する第1干渉部材22Aでの洗浄水wの分離効率を高く確保するようにしてある。
また、第2洗浄器11の横向き出口開口11eに正対する第1干渉部材22Aの両横縁部には、平面視で第1通気路の中央部分に向って延び出る延出板部22aを設けてあり、これにより、第2洗浄器11から吐出される排出空気EAが延出板部22aを迂回するように大きく旋回しながら第1通気路f1に侵入する形態にして、この大きな旋回により、排出空気EAに含まれる洗浄水wを一層確実に排出空気EAから分離できるようにしてある。
そしてまた、第2洗浄器11の横向き出口開口11eとそれに正対する第1干渉部材22Aとの間には、第2洗浄器11から吐出される排出空気EAを衝突させて第1干渉部材22Aの長さ方向に分散させる分散用衝突部材25を設けてあり、これにより、第1干渉部材22Aへの衝突による洗浄水wの分離効率を一層高めるようにしてある。
図8に示すように、洗浄室7底部の集水槽16に回収した洗浄水w(即ち、第1洗浄器9を通過した排出空気EAから分離した洗浄水w)については、集水槽16から第1流下路26aを通じ第1流入槽27aに流下させて、この第1流入槽27aで受け止めた上で自然流下により第1流入槽27aから第1分離槽28aの一端部に流入させる。
この第1分離槽28aでは、そこでの貯留期間中に流入洗浄水w(即ち、第1洗浄器9での使用済み洗浄水)に含まれる塗料分を塗料スラッジとして槽内洗浄水wの表層部に浮上分離させる。
そして、塗料分が浮上分離した後の浄化洗浄水wを第1分離槽28aの他端部における底部から取り出し、この浄化洗浄水wを第1循環ポンプP1により第1給水路30aを通じて散水板6cに供給することで、その浄化洗浄水wを第1洗浄器9用の洗浄水wとして再使用する。
また、第1分離槽28aにおける貯留洗浄水wの表層部に浮かぶ塗料スラッジは、第1分離槽28aの他端部に配備した掻き取り装置31aにより第1分離槽28aから取り出す。
一方、排気室8底部の後段集水槽21に回収した洗浄水w(即ち、第2洗浄器11を通過した排出空気EAから分離した洗浄水w)については、後段集水槽21から第2流下路26bを通じ第2流入槽27bに流下させて、この第2流入槽27bで受け止めた上で自然流下により第2流入槽27bから第2分離槽28bの一端部に流入させる。
この第2分離槽28bでは、そこでの貯留期間中に流入洗浄水w(即ち、第2洗浄器11での使用済み洗浄水)に含まれる塗料分を塗料スラッジとして槽内洗浄水wの表層部に浮上分離させる。
そして、塗料分が浮上分離した後の浄化洗浄水wを第2分離槽28bの他端部における底部から取り出し、この浄化洗浄水wを第2循環ポンプP2により第2給水路30bを通じて各第2洗浄器11の洗浄水ノズル17に供給することで、その浄化洗浄水wを第2洗浄器11用の洗浄水wとして再使用する。
また、第2給水路30bには、第2分離槽28bからの浄化洗浄水wに残留する塗料分を分離除去するスプリングフィルタ32を介装してあり、このスプリングフィルタ32により残留塗料分を除去した高浄化洗浄水wを各第2洗浄器11に供給する。
32aはスプリングフィルタ32に対する逆洗路、32b〜32dは逆洗用バルブであり、スプリングフィルタ32を逆洗操作するときには、逆洗用バルブ32b〜32dを切り換え操作して、第2分離槽28bから第2給水路30bに取り出した浄化洗浄水wを逆洗路32aを通じてスプリングフィルタ32に対して逆向きに通過させる。
この逆洗操作でスプリングフィルタ32から排出される塗料分を含む洗浄水wは、逆洗用排水路32eを通じて第1流入槽27aに導入する。
33は第1分離槽28aと第2分離槽28bとにわたらせた連通路、33aは連通路33に介装した常開の水位操作バルブである。また、34は第2分離槽28bの他端部における底部から第2流入槽27bにわたらせた水位操作路、34aは水位操作路34に介装した水位操作ポンプである。
即ち、第2分離槽28bにおいて貯留洗浄水wの表層部に浮上分離させた塗料スラッジを回収する際には、常開の水位操作バルブ33aを閉じた状態で水位操作ポンプ34aを起動することにより、第1分離槽28aの他端部における底部から水位操作路34に浄化洗浄水wを取り出して、この浄化洗浄水wを水位操作ポンプ34aにより水位操作路34及び第2流入槽27bを通じて第2分離槽28bに送ることで第2分離槽28bの水位を上昇させ、この水位上昇により、第2分離槽28bにおける浮上塗料スラッジを移送堰35から溢出させて第1分離槽28aに流入させる。
そして、この移送堰35を超えてのスラッジ移送が完了すると、水位操作ポンプ34aを停止するとともに水位操作バルブ33aを開き状態に戻し、これにより、第1及び第2分離槽28a,28bの水位が互いに等しくなる通常状態に戻す。
36は第2流入槽27bから第1及び第2分離槽28a,28bに対して新鮮洗浄水wを補給する補給水路である。
また、第2分離槽28bから第1分離槽28aに流入させた塗料スラッジは、第1分離槽28aで浮上分離した塗料スラッジとともに、第1分離槽28aに装備の掻き取り装置31aにより第1分離槽28aから取り出す。
なお、ここでは第2分離槽28bの水位操作により第2分離槽28bにおける浮上塗料スラッジを第1分離槽28aに移送する例を示したが、これに代えて、第2分離槽28bにおける浮上スラッジをポンプ輸送により第1分離槽28aに移送するなどの方式を採用してもよい。
洗浄水の循環方式について同図8に示した循環方式を採用するのに代えて図9に示す循環方式を採用してもよい。
即ち、図9に示す洗浄水循環方式では、洗浄室7底部の集水槽16に回収した洗浄水w(即ち、第1洗浄器9を通過した排出空気EAから分離した洗浄水w)については、集水槽16から第1流下路26aを通じ第1流入槽27aに流下させて、この第1流入槽27aで受け止めた上で自然流下により第1流入槽27aから共通分離槽28の一端部に流入させる。
一方、排気室8底部の後段集水槽21に回収した洗浄水w(即ち、第2洗浄器11を通過した排出空気EAから分離した洗浄水w)についても、、後段集水槽21から第2流下路26bを通じ第2流入槽27bに流下させて、この第2流入槽27bで受け止めた上で自然流下により第2流入槽27bから共通分離槽28の一端部に流入させる。
共通分離槽28では、そこでの貯留期間中に流入洗浄水w(即ち、第1洗浄器9での使用済み洗浄水及び第2洗浄器11での使用済み洗浄水)に含まれる塗料分を塗料スラッジとして槽内洗浄水wの表層部に浮上分離させる。
共通分離槽28における貯留洗浄水wの表層部に浮かぶ塗料スラッジは、共通分離槽28の他端部に配備した掻き取り装置31により共通分離槽28から取り出す。
そして、塗料分が浮上分離した後の浄化洗浄水wを共通分離槽28の他端部における底部から第1給水路30aへ取り出し、この浄化洗浄水wを第1循環ポンプP1により第1給水路30aを通じて散水板6cに供給することで、その浄化洗浄水wを第1洗浄器9用の洗浄水wとして再使用する。
また、塗料分が浮上分離した後の浄化洗浄水wを共通分離槽28の他端部における底部から第2給水路30bへ取り出し、この浄化洗浄水wを第2循環ポンプP2により第2給水路30bを通じて各第2洗浄器11の洗浄水ノズル17に供給することで、その浄化洗浄水wを第2洗浄器11用の洗浄水wとして再使用する。
第2給水路30bには、共通分離槽28からの浄化洗浄水wに残留する塗料分を分離除去するスプリングフィルタ32を介装してあり、このスプリングフィルタ32により残留塗料分を除去した高浄化洗浄水wを各第2洗浄器11に供給する。
なお、スプリングフィルタ32の逆洗操作については図8に示す洗浄水循環方式と同じである。
以上のように、溶剤性クリア塗装工程部4における内板塗装ゾーン4a及び外板塗装ゾーン4b(図1参照)の夫々については、塗装排気浄化用の洗浄器として、散水板6cからの溢出洗浄水w10を用いる第1洗浄器9と、洗浄水ノズル17からの噴出洗浄水wを用いる第2洗浄器11とをその順で空気流れ方向に直列に並べて塗装室6からの排気風路に装備する。
そして、第1及び第2洗浄器9,11を排気風路に装備するにあたり、前述の如く第2洗浄器11の横向き入口開口11aを縦筒構造の第1洗浄器9における器壁(詳しくは、器壁の外面)に対して間隔を開けた状態で対向させることで(図2及び図3参照)、塗装室6からの排出空気EAに対する全体としての洗浄効果を高く確保しながら、塗装室6での騒音値を効果的に低減するようにしてある。
即ち、第2洗浄器11の入口開口11aから上流側に向けて放出される洗浄騒音は、第1洗浄器9の器壁に衝突することで、減衰するとともに第1洗浄器9の出口開口9bから外れた方向に一次反射し、その後、二次反射や三次反射を経て大きく減衰した洗浄騒音のみが上流側の第1洗浄器9をその出口開口9bから上流側に向けて通過し、この通過過程において、それら二次反射や三次反射の洗浄騒音が第1洗浄器9における散布洗浄水wに吸収されて更に減衰する。
したがって、塗装室6は実質的に、第2洗浄器11との洗浄機能の分担で洗浄騒音も小さい第1洗浄器9の入口開口9aから放出される洗浄騒音だけが侵入するのに近い状態にすることができ、これにより、塗装室6からの排出空気EAに対する全体としての洗浄効果を高く確保しながら、あるいは、更に高めながら、塗装室6での騒音値を効果的に低減することができる。
そしてまた、第2洗浄器11の入口開口11aを第1洗浄器9の器壁に対向させることで、第1及び第2洗浄器9,11を配置する洗浄室7もコンパクト化することができて、塗装設備の設置性を高めるとともに設備コストも低減することができる。
なお、塗装排気浄化用の洗浄器では一般に、洗浄器での通過排出空気EAの圧力損失Δpが高くなるほど洗浄効果は高くなるものの洗浄騒音が大きくなることから、上記の如く第1及び第2洗浄器9,11を直列配置で装備するにあたっては、第1洗浄器9での通過排出空気EAの圧力損失Δp1を小さくして、その分、第2洗浄器11での通過排出空気EAの圧力損失Δp2を大きくする形態で、第2洗浄器11での通過排出空気EAの圧力損失Δp2が第1洗浄器9での通過排出空気EAの圧力損失Δp1より大きくなるように第1洗浄器9及び第2洗浄器11を構成するのが望ましい。
即ち、このようにすれば、下流側の第2洗浄器11の入口開口11aから放出される洗浄騒音やその一次反射音が上流側の第1洗浄器9の出口開口9bに直達するのを防止することによる騒音値低減効果をさらに活かして、塗装室6での騒音値を一層効果的に低減することができる。
排出空気EA中の塗料ミストを散布洗浄水wにより捕捉する塗料ミスト捕捉の捕捉効率(換言すれば、排出空気洗浄の洗浄効率)は、塗装室6で使用する塗料の種類や塗装室6での塗装作業形態など種々の条件によって異なり、上記した溶剤性クリア塗装工程部4における内板塗装ゾーン4a及び外板塗装ゾーン4b夫々の塗装室6は、散布洗浄水wによる塗料ミスト捕捉の捕捉効率が低い空気EAが排出される高負荷塗装室に該当する。
これに対し、散布洗浄水wによる塗料ミスト捕捉の捕捉効率が高い空気EAが排出される低負荷塗装室(即ち、図1に示す9個の塗装ゾーンのうち溶剤性クリア塗装工程部4における内板塗装ゾーン4a及び外板塗装ゾーン4bの塗装室を除く7つの塗装ゾーン2a〜2c,3a〜3c,4c夫々の塗装室については、図10及び図11に示すように、第2制御器11を省略して、散水板6cにおけるブース幅方向の中央部に装備する縦筒構造の第1洗浄器9のみを設けてある。
また、第2洗浄器11の省略に伴い、洗浄室7と排気室8とを仕切る側壁10も省略して実質的に洗浄室7のみを設ける構成にし、それに伴い、エリミネータ12は、第1洗浄器9を通過した排出空気EAに含まれる洗浄水wを分離する水切り手段として、洗浄室7に配備してある。
さらに、第2洗浄器11の省略に伴い、エリミネータ12における全ての第1干渉部材22は、その凹状横断面形状における凹状部の深さが同じで、前述した延出板部22aや分散用衝突部材25も備えない同一構造のものにしてある。
なお、エリミネータ12における各第2干渉部材23を2分割構成にする形態で、各第2干渉部材23の平面視中央部分に、対応する第1通気路f1における平面視中央部分を通過した排出空気EA″を第3干渉部材24の側へ短絡的に通過させる短絡通気路fbを形成し、これにより、第1通気路f1の必要高さを小さくして装置を小型化しながらも洗浄水wの分離効率を高く確保する点についての変更はない。
つまり、複数の塗装室のうち、散布洗浄水wによる塗料ミスト捕捉の捕捉効率が低い空気が排出される高負荷塗装室については、その高負荷塗装室からの排気風路に第1及び第2洗浄器9,11を装備し、一方、散布洗浄水wによる塗料ミスト捕捉の捕捉効率が高い空気が排出される低負荷塗装室については、第2洗浄器11を省略して、その低負荷塗装室からの排気風路に第1洗浄器9のみを装備することで、低負荷塗装室に対する過剰設備を回避して設備コストや運転コストの無駄を回避しながら、高負荷塗装室に対する排気浄化用フィルタ手段の付加装備を不要にして、それらフィルタ手段に対する頻繁な更新処理を不要にする。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
第1洗浄器9及び第2洗浄器11としては夫々、上記実施形態で示した方式・構造のものに限らず、種々の方式・構造のものを採用することができ、例えば、図12に示す通称Y型洗浄器や図13に示す通称W型洗浄器などを第1洗浄器9として採用してもよい。
また、次のサイクロン一体型洗浄器や分散板型洗浄器あるいは螺旋型洗浄器などを第2洗浄器11として採用してもよい。
図14は、サイクロン一体型洗浄器36を第2洗浄器11として採用した例を示し、このサイクロン一体型洗浄器36は、入口開口36aと、器内風路の横断面積が下流側ほど漸次的に縮小する入口側テーパー部36bと、器内風路の横断面積が最小となる絞り部36cと、器内風路の横断面積が下流側ほど漸次的に増大するデフューザ―部36dと、円筒状のサイクロン部36eとを備えている。
絞り部36cには、図15に示すように、その部分を高速で通過する排出空気EAに対して洗浄水wを噴出する複数の洗浄水ノズル17を装備してあり、サイクロン部36eでは、デフューザ―部36dから流入する排出空気EAを高速旋回させることで、その排出空気EAに含まれる洗浄水w(即ち、排出空気EA中の塗料ミストを捕捉した洗浄水wの水滴)を遠心分離により排出空気EAから分離させる。
なお、このサイクロン一体型洗浄器36を第2洗浄器11として採用した場合、排出空気EA中の洗浄水wはサイクロン部36eで分離されることから、水切り手段としてのエリミネータ12の装備は不要にすることができる。
図16は、分散板型洗浄器37を第2洗浄器11として採用した例を示し、この分散板型洗浄器37は、入口開口37aと、器内風路の横断面積が最小となる絞り部37bと、器内風路の横断面積が下流側ほど漸次的に増大するデフューザ―部37cとを備えている。
絞り部37bには、下流側に向けて洗浄水wを噴出する洗浄水ノズル17を設けるとともに、この洗浄水ノズル17から噴出された洗浄水wを衝突させることで、洗浄水wの飛散水滴を排出空気EAに対して分散させる分散板37dを設けてある。
なお、図16に示す装備例では、分散板型洗浄器37の出口開口37eから放出される排出空気EAを反転させてエリミネータ12に通過させるようにしてある。
図17は螺旋型洗浄器38を第2洗浄器11として採用した例を示し、この螺旋型洗浄器38では、洗浄水ノズル17から噴出した洗浄水wを案内部材38aにおける螺旋溝により案内することで螺旋状の洗浄水膜wsを形成し、この洗浄水膜wsに対して排出空気EAを突入させる。
本発明は自動車ボディに限らず種々の被塗物を塗装する各種分野の塗装設備において利用することができる。
6 塗装室
EA 排出空気
w 洗浄水
9 第1洗浄器
11 第2洗浄器
11a 第2洗浄器の入口開口
7 洗浄室
6c 散水板
9a 第1洗浄器の入口開口
9b 第1洗浄器の出口開口
9f 第1洗浄器の器内風路
9c 溢水堰
9d 第1洗浄器の出口側テーパー部
11e 第2洗浄器の出口開口
11f 第2洗浄器の器内風路
17 洗浄水ノズル
ws 洗浄水膜
11b 第2洗浄器の入口側テーパー部
11c 第2洗浄器の噴水室部
11d 第2洗浄器の絞り部
8 排気室
10 側壁
12 水切り手段(エリミネータ)
22 第1干渉部材
f1 第1通気路
23 第2干渉部材
f2 第2通気路
24 第3干渉部材
f3 第3通気路
fb 短絡通気路
22a 延出板部
25 分散用衝突部材
28 共通分離槽
32 フィルタ
28a 第1分離槽
28b 第2分離槽

Claims (16)

  1. 塗装室からの排出空気を器内風路に高速化して通過させるとともに、高速化した排出空気に洗浄水を散布して排出空気中の塗料ミストを散布洗浄水により捕捉する塗装排気浄化用の洗浄器として、第1及び第2の洗浄器をその順で空気流れ方向に直列に並べて前記塗装室からの排気風路に装備してある塗装設備であって、
    前記第2洗浄器の入口開口を前記第1洗浄器の器壁に対して間隔を開けた状態で対向させてある塗装設備。
  2. 前記第2洗浄器での通過排出空気の圧力損失が前記第1洗浄器での通過排出空気の圧力損失より大きくなる状態に、それら第1及び第2洗浄器を構成してある請求項1記載の塗装設備。
  3. 前記塗装室とその下方の洗浄室とを仕切る散水板を設け、
    前記第1洗浄器は、前記塗装室に対して開口する上向きの入口開口と前記洗浄室に対して開口する下向きの出口開口とを備える縦筒構造にして、前記塗装室からの排出空気と前記散水板からの溢出洗浄水とを合流状態で器内風路に高速通過させる構成にしてある請求項1又は2記載の塗装設備。
  4. 前記第1洗浄器の上部には、前記散水板における洗浄水を前記第1洗浄器の上向き入口開口に溢出させる溢水堰を形成し、
    前記第1洗浄器の下部には、前記第1洗浄器の下向き出口開口の側ほど器内風路の横断面積が漸次的に小さくなる出口側テーパー部を形成してある請求項3記載の塗装設備。
  5. 前記第2洗浄器には、その入口開口から出口開口に向けて器内風路を高速通過する排出空気に洗浄水を散布する手段として、通過排出空気に対し洗浄水を噴出する洗浄水ノズルを設けてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗装設備。
  6. 前記洗浄水ノズルは、前記第2洗浄器の器内風路を横断する形態の洗浄水膜を噴出洗浄水により形成する構成にしてある請求項5に記載の塗装設備。
  7. 前記第2洗浄器は、その入口開口から空気流れ方向の下流側ほど器内風路の横断面積が漸次的に小さくなる入口側テーパー部と、その入口側テーパー部に続いて器内風路の横断面積が急増する噴水室部と、その噴水室部に続いて器内風路の横断面積が急減する絞り部とがその順で空気流れ方向に並ぶ構成にし、
    前記洗浄水ノズルは、前記噴水室部のうち空気流れ方向視において前記入口側テーパー部の出口領域から外側に外れた箇所に配置してある請求項5又は6記載の塗装設備。
  8. 前記絞り部において器内風路を形成する開口を前記第2洗浄器の出口開口にしてある請求項7記載の塗装設備。
  9. 複数の前記第2洗浄器を、それらの横向き出口開口を同じ向きに向けた状態で、それら出口開口の向きとは平面視で直交する横方向に並べて排気室の側壁に配設し、
    それら複数の第2洗浄器夫々の横向き出口開口から排出空気とともに排出される洗浄水を排出空気から分離する水切り手段を前記排気室において構成するのに、
    前記側壁に向って開口する凹状横断面形状で縦姿勢の第1干渉部材を、隣り合う第1干渉部材どうしの間に第1通気路を形成する状態で、複数の前記第2洗浄器の並び方向に並設し、
    この第1干渉部材の横列に対する空気流れ方向の下流側において、前記第1通気路に向って開口する凹状横断面形状で縦姿勢の第2干渉部材を、隣り合う第2干渉部材どうしの間に第2通気路を形成する状態で、前記第1通気路の夫々に対応させて複数の前記第2洗浄器の並び方向に並設し、
    この第2干渉部材の横列に対する空気流れ方向の下流側において、前記第2干渉部材に向って開口する凹状横断面形状で縦姿勢の第3干渉部材を、隣り合う第3干渉部材どうしの間に第3通気路を形成する状態で、前記第2干渉部材の夫々に対応させて複数の前記第2洗浄器の並び方向に並設し、
    この構成において、前記第2干渉部材の平面視中央部分には、対応する前記第1通気路における平面視中央部分を通過した排出空気を前記第3干渉部材の側へ短絡的に通過させる短絡通気路を形成してある請求項1〜8のいずれか1項に記載の塗装設備。
  10. 前記第2洗浄器の横向き出口開口に正対する前記第1干渉部材の凹状横断面形状は、前記第2及び第3干渉部材夫々の凹状横断面形状よりも凹状部の深さが大きい形状にしてある請求項9記載の塗装設備。
  11. 前記第2洗浄器の横向き出口開口に正対する前記第1干渉部材の両横縁部には、平面視で前記第1通気路の側に延び出る延出板部を設けてある請求項9又は10記載の塗装設備。
  12. 前記第2洗浄器の横向き出口開口とそれに正対する前記第1干渉部材との間には、前記第2洗浄器の横向き出口開口から排出される高速排出空気を衝突させて前記第1干渉部材の長さ方向に分散させる分散用衝突部材を設けてある請求項9〜11のいずれか1項に記載の塗装設備。
  13. 前記第1洗浄器を通過した排出空気から分離した洗浄水、及び、前記第2洗浄器を通過した排出空気から分離した洗浄水を回収して、それら回収洗浄水から塗料分を分離除去する共通分離槽を設け、
    この共通分離槽で塗料分を分離した洗浄水を前記第1及び第2洗浄器の夫々において通過排出空気に散布する構成にするとともに、
    この共通分離槽から前記第2洗浄器に供給する洗浄水における残留塗料分をその供給洗浄水から分離除去するフィルタを設けてある請求項1〜12のいずれかに記載の塗装設備。
  14. 前記第1洗浄器を通過した排出空気から分離した洗浄水を回収して、その回収洗浄水から塗料分を分離除去する第1分離槽、及び、前記第2洗浄器を通過した排出空気から分離した洗浄水を回収して、その回収洗浄水から塗料分を分離除去する第2分離槽を各別に設け、
    前記第1分離槽で塗料分を分離した洗浄水を前記第1洗浄器において通過排出空気に散布するとともに、前記第2分離槽で塗料分を分離した洗浄水を前記第2洗浄器において通過排出空気に散布する構成にしてある請求項1〜12のいずれかに記載の塗装設備。
  15. 前記第2分離槽から前記第2洗浄器に供給する洗浄水における残留塗料分をその供給洗浄水から分離除去するフィルタを設けてある請求項14記載の塗装設備。
  16. 複数の前記塗装室を備え、これら複数の塗装室のうち散布洗浄水による塗料ミスト捕捉の捕捉効率が低い空気が排出される高負荷塗装室については、その高負荷塗装室からの排気風路に前記第1及び第2洗浄器を装備し、
    複数の前記塗装室のうち散布洗浄水による塗料ミスト捕捉の捕捉効率が高い空気が排出される低負荷塗装室については、前記第2洗浄器を省略して、その低負荷塗装室からの排気風路に前記第1洗浄器のみを装備してある請求項1〜15のいずれかに記載の塗装設備。
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