JP2016154600A - 撹拌装置 - Google Patents

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【課題】釜内で食材を撹拌する過程において釜の内側面上部付近に食材が付着した場合に、付着した食材を機械的に効率よく掻き取ることを可能とした撹拌装置を提供する。【解決手段】撹拌装置Mの撹拌棒7(7A、7B、7C)は、その先端に釜6の内底面または内側面に当接可能な当接子73を有し、この当接子73から釜6の内底面または内側面までの距離に応じて伸縮可能に設けられるとともに、釜6の内底面または内側面に向って伸びる方向にバネ力で付勢されており、前記当接子73の外周部には、釜6の内側面上部に付着した食材を掻き取る手段として、1枚以上のブレード73を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、練り餡、クリーム、ジャム、カレールー、ソース、スープ、煮物、炒め物などの各種食材を釜内で混合するための撹拌装置に関し、特に、釜内で食材を撹拌する過程において釜の内側面上部付近に食材が付着した場合に、その付着した食材を機械的に効率よく掻き取ることができるようにしたものである。
従来、この種の撹拌装置としては、例えば、特許文献1に記載された撹拌機が知られている。同文献の撹拌機は、主動軸(18)の回転に連動して、傾斜した従動軸(22)が自転しながら主動軸(18)周りに公転する構造になっている。
そして、従動軸(22)の先端にはジョイント(25)を介して図示しない撹拌棒が連結されており、この撹拌棒が従動軸(22)と一体に主動軸(18)周りに公転しながら自転することで、釜(20)内の食材は撹拌される。
しかしながら、特許文献1のような従来の撹拌機によると、前記のように公転・自転する撹拌棒で釜(20)内の食材を撹拌している。このため、例えば、練り餡のように水分を含んだ食材(練り餡の場合は粉末状の餡と砂糖と水分)を釜(20)内に投入し、それらを釜(20)の熱で加熱しながら撹拌棒で撹拌する場合は、投入した食材が撹拌棒の自転・公転によって釜(20)の内側面上部方向に押し出されて付着し、付着した食材中の水分が蒸発することで、釜(20)の内側面上部付近に食材が乾いて張り付いてしまうことから、それを作業者がヘラ等で掻き取る面倒な作業を頻繁に行わなければならず、使い勝手が悪い。
前記のような作業者によるヘラでの掻き取り作業を怠ると、前述の乾いて貼り付いた食材が釜(20)の熱によって焦げ、焦げた食材が例えば撹拌棒の公転・自転による釜(20)の微振動などによって剥がれ落ち、撹拌中の食材内に混入する場合もあり、この場合は、撹拌完了後の食材で製造した最終製品の風味や食感が焦げた食材によって変化してしまい、最終製品における不良品の発生が生じ易い。
以上の説明において、カッコ内の符号は特許文献1で用いられている符号である。
特開2005−318983号公報
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、釜内で食材を撹拌する過程において釜の内側面上部付近に食材が付着した場合に、付着した食材を機械的に効率よく掻き取ることを可能とした撹拌装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、モータにより回転駆動される主動軸と該主動軸に対して傾斜した従動軸とを備え、前記主動軸の回転に連動して前記従動軸が自転しながら前記主動軸周りに公転する構造の回転機構部と、前記従動軸に対して傾斜した状態で前記従動軸の先端部に連結された1本以上の撹拌棒と、前記撹拌棒が挿入されるとともに食材が投入される釜と、を備え、前記撹拌棒は、その先端に前記釜の内底面または内側面に当接可能な当接子を有し、この当接子から前記釜の内底面または内側面までの距離に応じて伸縮可能に設けられるとともに、前記釜の内底面または内側面に向って伸びる方向にバネ力で付勢されており、前記釜の内側面上部に付着した食材を掻き取る手段として、前記当接子の外周部に1枚以上のブレードを設けたことを特徴とする。
前記本発明において、前記ブレードを筒体の外周面に一体に設けるとともに、その筒体を前記撹拌棒の先端に嵌め込むことで、前記当接子の外周部に前記ブレードが配置されること、および、その筒体の嵌め込みよる取付けと取外しにより既存の当接子に対して当該ブレードが着脱可能に構成されることを特徴としてもよい。
前記本発明において、前記ブレードの先端が釜の内側上部面に沿って円弧状に形成されていることを特徴としてもよい。
前記本発明において、前記当接子を中心として放射状に前記ブレードを等間隔で5枚設けたことを特徴としてもよい。
本発明では、主動軸が回転し始めると、従動軸と撹拌棒が主動軸周りに公転しながら自転する。このとき、従動軸の自転はその軸心周りに回転するだけの単純な回転運動であるが、撹拌棒の自転が鉛直方向に対して傾斜した円錐運動(従動軸上に頂点を持った円錐を描くような運動)になることで、撹拌棒やその先端の当接子は自転と公転をしながら釜の内側面を昇降する。このとき、当接子外周部のブレードも当接子と一体に昇降する。この昇降の動作は撹拌棒の公転や自転の周期に基づき周期的に行われる。このため、当接子の昇降の折返し点付近、すなわち釜の内側面上部付近に付着している食材は、その付近まで上昇したブレードがヘラとして機能することで当該ブレードにより効果的に掻き取られること、および、例えばn回目の昇降周期で掻き取ることができなくても、その後のn+1またはn+2回目等の昇降周期で掻き取られることから、そのように付着した食材を作業者がヘラ等で掻き取る面倒な従来の作業を省略することができ、釜の内側面上部付近に付着した食材を機械的に効率よく掻き取ることを可能とした撹拌装置を提供し得る。
また、本発明にあっては、前述の通り、釜の内側面上部付近に付着した食材を効率よく掻き取ることができるから、そのように付着した食材が釜の熱によって焦げたり、焦げた食材が剥がれ落ちて撹拌中の食材内に混入したりすること、並びに、撹拌完了後の食材で製造した最終製品の風味や食感が焦げた食材によって変化することが減り、最終製品における不良品の発生を効果的に防止し得る。
さらに、本発明によると、ブレードによる掻き取り動作は、撹拌棒の公転・自転によって実行されるものであり、かつ、撹拌棒の公転・自転による食材の撹拌や練り込み動作と同時並列的に行なわれるものであるから、ブレードでの掻き取り動作中に撹拌棒の公転も自転も停止する必要がなく、よって、攪拌装置の稼動効率の向上も図れる。
本発明を適用した撹拌装置の全体図。 図1の撹拌装置における回転機構部付近の拡大断面図。 図1の撹拌装置における撹拌棒の一部破断図。 図1の撹拌装置における撹拌棒の動作説明図。 (a)は図1の撹拌装置における当接子付近の拡大図、(b)は(a)中のB矢視図。 (a)は図1の撹拌装置におけるブレードの他の実施形態の説明図、(b)はそのブレードを当接子の外周部から取外した状態の説明図。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明を適用した撹拌装置の全体図、図2は図1の撹拌装置における回転機構部付近の拡大断面図、図3は図1の撹拌装置における撹拌棒の一部破断図、図4は図1の撹拌装置における撹拌棒の動作説明図、図5(a)は図1の撹拌装置における当接子付近の拡大図、図5(b)は同図(a)中のB矢視図である。
である。
《撹拌装置の概要》
図1の撹拌装置Mは、ベース1上の支柱2に架台3を固定し、架台3上に回転機構部4を設置するとともに、ベース1上の支持脚5で釜6を揺動可能に支持し、その釜6と回転機構部4との間に1本以上の撹拌棒7(図1の例では7A、7B、7Cの3本)が配置されるように構成してある。
《回転機構部の詳細構成》
図2を参照すると、回転機構部4は、モータ8と、このモータ8により回転駆動される主動軸9と、該主動軸9に対して傾斜した従動軸10とを備え、かつ、主動軸9の回転に連動して従動軸10が主動軸9周りに公転しながら自転する構造になっている。
モータ8の出力軸8Aは鉛直方向に沿って配置されている。また、主動軸9は、モータ8を収容するモータケース11の下面側に位置し、かつ、モータ8の出力軸8Aと同様に鉛直方向に沿って配置してある。そして、モータ8により主動軸9を回転駆動する機構例として、図1の撹拌装置Mでは、主動軸9とモータ8の出力軸8Aとを同軸状に配置し、かつ、主動軸9の上端をモータ8の出力軸8Aに直結しているが、この機構例に限定されることはない。
前記のように傾斜した従動軸10を主動軸9回りに公転させる機構として、図1の撹拌装置Mでは、図2に示したように、傾斜した従動軸10をギヤケース12内に収容し、ギヤケース12を主動軸9の下端に一体に固定することで、ギヤケース12全体のうち従動軸10を収容した部分12Aが主動軸9の中心から横方向(水平方向)へオフセットした位置に配置されるように構成している。
前記のように傾斜した従動軸10を自転させる機構として、図1の撹拌装置Mでは、図2に示したように、傾斜した従動軸10をギヤケース12内のベアリング13で回転可能に支持し、支持した従動軸10の上端外周に遊星歯車14を取付けることで、従動軸10やギヤケース12と同様に遊星歯車14も主動軸9回りに公転する構成、及び、その遊星歯車14の公転軌道上(具体的には主動軸9の周囲)に太陽歯車15を設置し、太陽歯車15と遊星歯車14とが互いに噛み合うように設定するとともに、太陽歯車15が取付けスペーサ16を介してモータケース11の下面側に位置決め固定される構成を採用している。この構成では、従動軸10も遊星歯車14もギヤケース12と一緒に主動軸9回りに公転するが、太陽歯車15は固定されているので、公転する遊星歯車14が太陽歯車15上を転がることで、従動軸10は自転する。
《撹拌棒の詳細構成》
いずれの撹拌棒7(7A、7B、7C)も、従動軸10に対して傾斜した状態で従動軸10の先端部に連結されている。このため、それぞれの撹拌棒7は、従動軸10の公転と自転により、主動軸9周りに公転しながら自転する。
ところで、図1の撹拌装置Mでは、従動軸10の軸中心線から径方向に少しオフセットした位置で、撹拌棒7(7A、7B、7C)を従動軸10に連結しているので、前記のように傾斜した撹拌棒7の自転は、従動軸10上に頂点を持った円錐を描くような運動(以下「円錐運動」という)になる。また、前記のようなオフセットがない場合でも、従動軸10に対して撹拌棒7が傾斜していることにより、撹拌棒7の自転は円錐運動になる。さらに、主動軸9に対して従動軸10が傾斜していることにより、その撹拌棒7の自転による円錐運動は鉛直方向に対して傾斜したものとなるため、撹拌棒7は自転の角度に応じて釜6の内側面を昇ったり降りたりするものである。
撹拌棒7(7A、7B、7C)と従動軸10を連結する手段として、図1の撹拌装置Mでは、撹拌棒7ごとにその傾斜角度を調整可能なジョイントJを採用しているため、撹拌棒7ごとに傾斜角度が異なるように設定することが可能である。
いずれの撹拌棒7(7A、7B、7C)も、その先端から釜6の内底面または内側面までの距離に応じて伸縮可能に設けられ、かつ、釜6の内底面または内側面に向って伸びる方向にコイルスプリング17(図3参照)のバネ力で付勢されている。
図3を参照すると、前記撹拌棒7(7A、7B、7C)は、所定長の芯棒71と、該芯棒71の先端側外周にスライド可能に取付けたスライド筒72と、該スライド筒72の先端に設けられていて釜6の内底面または内側面に当接する当接子73と、を備えた構成になっている。
そして、スライド筒72が釜6の内底面または内側面に向って前記コイルスプリング17のバネ力で付勢されていて、そのバネ力に抗してスライド筒72がスライドしたり、前記バネ力でスライド筒72が押し戻されたりすることにより、撹拌棒7(7A、7B、7C)は伸縮可能になっている。
図3を参照すると、図1の撹拌装置Mでは、3本の撹拌棒7(7A、7B、7C)のうち、1本の撹拌棒7A先端の当接子73の具体的構成として、その当接子73の外周部にブレード74を設けており、このブレード74は釜6の内側面上部に付着した食材P(図4参照)を掻き取る手段として機能する。
前記ブレード74の具体的構成として、図1の撹拌装置Mでは、図5(b)に示したように、当接子73を中心として5枚のブレード74を等間隔で放射状に配置する構成、および、それぞれのブレード74を金属で形成するとともに、それらを溶接で撹拌棒7の先端外周面(具体的にはスライド筒72の先端外周面)に取り付けることにより、当接子73の外周部にブレード74が配置される構成を採用している。また、釜6の内側面上部に付着した食材の掻き取り効果を高めるため、各ブレード74の先端74Rは、釜6の内側上部面に沿って円弧状に形成してある。
図1の撹拌装置Mでは、釜6を保護する観点等から、釜6に直接接触する当接子73をフッ素樹脂またはナイロンで形成しており、これに併せて、先に説明したブレード74も当接子73と同様の樹脂素材で形成することができる。この場合は、当接子73を樹脂で成形する時にブレード74を当接子73の外周部に一体成形することで、当接子73の外周部にブレード74が配置されるように構成してもよい。
また、ブレード74の他の実施形態として、図6に示したように、当該ブレード74を筒体75の外周面に一体に設けるとともに、その筒体75を撹拌棒7の先端外周面(具体的にはスライド筒72の先端外周面)に嵌め込むことで、当接子73の外周部にブレード74が配置される構成を採用することもできる。この場合は、筒体75の嵌め込みによる取付けと取外しにより既存の当接子73に対してブレード74が着脱可能になる。この筒体75とブレード74は、双方とも金属で形成してもよいし、当接子73と同様の樹脂素材で形成してもよい。
《釜の簡単な説明》
図1に示したように、釜6には前記撹拌棒7が挿入されるとともに食材(図示省略)が投入される。また、この釜6は、2枚の鉄板6A、6Bからなる二重鉄板構造になっていて、その鉄板6A、6B間の隙間に蒸気供給管19からの蒸気が供給されることで、釜6内で食材を加熱できるように構成してある。
《その他の構成》
図1の撹拌装置Mは、装置起動ボタンなどの各種操作ボタンを備えたコントロールボックスCB内に、図示しない回転方向変更手段を有している。この回転方向変更手段は、主動軸9を正回転(例えば右回り)から逆回転(例えば左回り)または逆回転から正回転に切替えることで、従動軸10および撹拌棒7の自転と公転の方向を正回転から逆回転に変更できるように構成してある。
特に、図1の撹拌装置Mでは、前述の通り、主動軸9の回転駆動原としてモータ8を採用しているため、先に説明したコントロールボックスCB内の回転方向変更手段は、モータ8の回転方向を電気的に変更することにより、正回転から逆回転や逆回転から正回転への主動軸9の回転方向の切換え、および、それによる従動軸10と撹拌棒7の回転方向の変更(正回転から逆回転または逆回転から正回転)を可能としている。
前記コントロールボックスCB内には、先に説明した回転方向変更手段のほか、主動軸9の回転数を設定し、設定した回転数で主動軸9を回転させる、および、シーケンス制御によって主動軸9の正回転と逆回転が所定間隔で繰り返し行なわれるようにする等、主動軸9の回転に関する各種の制御手段を備えている。
《撹拌装置の動作説明》
次に、以上のように構成された図1の撹拌装置Mの動作について図3、図4を参照して説明する。
食材の一例として練り餡を図1の撹拌装置Mで作製する場合は、蒸気供給管19からの蒸気で釜6を加熱し、粉末状の餡と砂糖と水分を加熱された釜6に投入する。そして、コントロールボックスCBのタッチパネル等を操作することで、モータ8を起動し、主動軸9を回転させる。
前記のようにして主動軸9が回転し始めると、従動軸10と撹拌棒7(7A、7B、7C)が主動軸9周りに公転しながら自転する。このとき、従動軸10の自転はその軸心周りに回転するだけの単純な回転運動であるが、撹拌棒7の自転は前述のように鉛直方向に対して傾斜した円錐運動になることで、撹拌棒7やその先端の当接子73は自転と公転をしながら釜6の内側面を図4のように昇ったり図3のように降りたりする。
前記のような撹拌棒7の昇降動作に伴い、撹拌棒7の先端から釜6の内底面や内側面までの距離は撹拌棒7の自転の角度に応じて変化する。この距離の変化は撹拌棒7の伸縮によって吸収されるから、撹拌棒7先端の当接子73が釜6の内底面や内側面から離れることはない。
ところで、図1の撹拌装置Mにおいても、釜6内に投入した食材(本動作説明では餡と砂糖と水分の混合物)の一部が撹拌棒7B、7Cの自転・公転によって釜6の内側面上部方向に押し出されて付着し、付着した食材中の水分が蒸発することによって、釜6の内側面上部付近に食材Pが乾いて張り付く可能性がある。しかし、そのような釜6の内側面上部付近に付着している食材Pは、その水分が蒸発する前に(または水分の蒸発後でも)、当接子73外周部のブレード74によって以下のように機械的に効率よくかつ迅速に掻き取られる。
前記のように撹拌棒7やその先端の当接子73が自転と公転をしながら釜6の内側面を昇降するとき、その当接子73外周部のブレード74も当接子73と一体に昇降する。この昇降の動作は、撹拌棒7の公転や自転の周期に基づき周期的に行われる。このため、当接子73の昇降の折返し点RE付近(具体的には当接子73が釜6の内側面を最大に昇った地点)、すなわち釜6の内側面上部付近に付着している食材Pは、その付近まで上昇したブレード74がヘラとして機能することで当該ブレード74により効果的に掻き取られるようになる。また、そのように付着した食材Pは、例えばn回目の昇降周期で掻き取ることができなくても、その後のn+1またはn+2回目等の昇降周期で掻き取られることになるから、図1の撹拌装置Mによると、釜6の内側面上部付近に付着した食材Pを機械的に効率よく掻き取ることが可能であり、釜6の内側面上部付近に乾いて貼り付いた食材が残ることはないし、そのような食材をヘラ等で作業者が掻き取る必要もなない。
また、図1の撹拌装置Mによると、前記のような当接子73外周部のブレード74は当接子73と一体に釜6の内底面付近まで下降するから、その付近に位置する食材をブレード74で撹拌する作用効果もあり、食材の撹拌効果が向上するという利点もある。
図1の撹拌装置Mでは、前記の通り、撹拌棒7ごとにその傾斜角度を調整可能なジョイントJを採用しているため、ジョイントJにおいて例えば撹拌棒7Aのみの傾斜角度を調整することで、その撹拌棒7A先端の当接子73だけその昇降の折返し点REを高く設定したり低く設定したりすること(折り返し点REの高さ調整)が可能である。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能である。
例えば、図1の撹拌装置Mでは、先に説明したように3本の撹拌棒7(7A、7B、7C)のうち、1本の撹拌棒7A先端の当接子73にブレード74を5枚設けているが、その撹拌棒7の本数は必要に応じて適宜増減することができる。ブレード7の枚数もまた5枚でも1枚でもよく、その枚数は必要に応じて適宜増減することができる。さらに、1本だけでなく複数本の撹拌棒先端の当接子に対して前記ブレード74を設けることも可能であるが、この場合は、それぞれの当接子に設けたブレードどうしが互いに接近しすぎて干渉しないように設計する。
1 ベース
2 支柱
3 架台
4 回転機構部
5 支持脚
6 釜
6A、6B 鉄板
7(7A、7B、7C) 撹拌棒
8 モータ
8A モータの出力軸
9 主動軸
10 従動軸
11 モータケース
12 ギヤケース
13 ベアリング
14 遊星歯車
15 太陽歯車
16 取付けスペーサ
17 コイルスプリング
19 蒸気供給管
71 芯棒
72 スライド筒
73 当接子
74 ブレード
74R ブレードの先端
75 筒体
CB コントロールボックス
J ジョイント
M 撹拌装置
P 釜の内側面上部に付着している食材
RE 当接子の昇降の折返し点(当接子が釜の内側面を最大に昇った地点)

Claims (4)

  1. モータにより回転駆動される主動軸と該主動軸に対して傾斜した従動軸とを備え、前記主動軸の回転に連動して前記従動軸が自転しながら前記主動軸周りに公転する構造の回転機構部と、
    前記従動軸に対して傾斜した状態で前記従動軸の先端部に連結された1本以上の撹拌棒と、
    前記撹拌棒が挿入されるとともに食材が投入される釜と、を備え、
    前記撹拌棒は、その先端に前記釜の内底面または内側面に当接可能な当接子を有し、この当接子から前記釜の内底面または内側面までの距離に応じて伸縮可能に設けられるとともに、前記釜の内底面または内側面に向って伸びる方向にバネ力で付勢されており、
    前記釜の内側面上部に付着した食材を掻き取る手段として、前記当接子の外周部に1枚以上のブレードを設けたこと
    を特徴とする撹拌装置。
  2. 前記ブレードを筒体の外周面に一体に設けるとともに、その筒体を前記撹拌棒の先端に嵌め込むことで、前記当接子の外周部に前記ブレードが配置されること、および、その筒体の嵌め込みよる取付けと取外しにより既存の当接子に対して当該ブレードが着脱可能に構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の撹拌装置。
  3. 前記ブレードの先端が釜の内側上部面に沿って円弧状に形成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の撹拌装置。
  4. 前記当接子を中心として放射状に前記ブレードを等間隔で5枚設けたこと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の撹拌装置。
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