JP2016154467A - 植物栽培器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】根菜の栽培に適した植物栽培器具を提供する。【解決手段】貯水容器1と、貯水容器1の上に設置される栽培容器2と、栽培容器2内に収容される固化培地3と、栽培容器2の底面の穴6を通して貯水容器1内に垂れ下がる給水ひも4からなる植物栽培器具。固化培地3が縦方向に分割された分割片8,8からなり、栽培容器2内に収容された分割片8,8は互いに接触している。根菜(特に直根類)の種を分割片8,8の間に押し込み、栽培する。【選択図】図1
Description
本発明は、栽培容器に収容した固化培地にひも給水を利用して下方の貯水容器から給水する植物栽培器具の改良に関し、特に根菜類の栽培に適した植物栽培器具に関する。
特許文献1には、貯水容器と、筒状の培地収容部を有し、底に給水ひもを通す穴が形成され、前記貯水容器の上に設置される栽培容器と、前記培地収容部に収容される固化培地を備えた植物栽培器具が記載されている。前記固化培地はピートモスを主体とし、上面に畝が形成され、前記畝の頂部に種まき用の筋状の凹みが形成されている。前記給水ひもは栽培容器から貯水容器内の水中に下がり、貯水容器内の水(養液を含む)が、前記給水ひもを通して毛細管現象により前記固化培地に供給され、前記固化培地で植物が栽培される。
特許文献2には、透水性支持体(底面が金網で構成された容器)に炭素材と砂を混合した培地を充填し、前記培地に植物(特に根菜類)を植え、散水ノズルで養液を散布し、又は前記透水性支持体を前記培地ごと養液中に浸漬することにより、前記培地に養液を供給して植物を生長させることが記載されている。
特許文献3には、根菜類の根元部の周囲を根元支持部で支持し、前記根元支持部を栽培筒に嵌め込み、前記栽培筒を支持板の嵌合穴に嵌め込んで水槽内に支持し、前記水槽内に養液を注入して水耕栽培することが記載されている。
特許文献3には、根菜類の根元部の周囲を根元支持部で支持し、前記根元支持部を栽培筒に嵌め込み、前記栽培筒を支持板の嵌合穴に嵌め込んで水槽内に支持し、前記水槽内に養液を注入して水耕栽培することが記載されている。
特許文献1の植物栽培器具を用いて、固化培地にハツカダイコンの種を播き、栽培したところ、固化培地の中に根を張り、固化培地の上に肥大した根部が形成された。このように、固化培地の上に肥大した根部を形成する根菜は、特許文献1の植物栽培器具で栽培することができる。一方、ダイコン、ニンジン、ゴボウのように培地(圃場の土)の中に肥大した根部を形成する根菜の場合、特許文献1の植物栽培器具では、根上がり(直根が培地から浮き上がる現象)が生じ、固化培地の上で倒れたりして、うまく栽培できなかった。
また、特許文献2,3に記載された栽培方法及び栽培器具は、器具の構成が複雑で実施に手間が掛かるほか、根菜を順調に生育するのが困難という問題がある。
また、特許文献2,3に記載された栽培方法及び栽培器具は、器具の構成が複雑で実施に手間が掛かるほか、根菜を順調に生育するのが困難という問題がある。
本発明は、このような従来の植物栽培器具の問題点に鑑みてなされたもので、根菜類を含む植物の栽培に適した植物栽培器具を提供することを目的とする。
本発明に係る植物栽培器具は、貯水容器と、筒状の培地収容部を有し、底に給水ひもを通す穴が形成され、前記貯水容器の上に設置される栽培容器と、前記培地収容部に収容される固化培地を備え、前記給水ひもにより前記貯水容器内の水を前記固化培地に供給し、前記固化培地で植物を栽培するようにしたもので、前記固化培地が縦方向に分割された複数個の分割片からなり、隣接する分割片同士が互いに接触し、植物が分割片の間で生長することを特徴とする。
本発明に係る植物栽培器具は、固化培地が縦方向に分割された複数個の分割片からなり、隣接する分割片同士が互いに接触している。固化培地に播種する(分割片の間に植物の種を挟む又は押し込む)と、発芽した植物の主根が分割片の間で隙間を押し広げるように下方に生長する。このため、ダイコン、ニンジン、ゴボウのような根菜でも、根上がりを生じさせることなく、固化培地の分割片の間で主根を肥大させることができる。また、本発明に係る植物栽培器具は、播種だけでなく、固化培地の分割片同士が接触した箇所に苗を移植し又は挿し木をする(分割片の間に苗や挿し木を挟む)こともできる。
本発明に係る植物栽培器具は、根菜の中でも特に直根類(ダイコン、ニンジン、ゴボウ、カブ等)の栽培に適する。しかし、その他の根菜、具体的には、根が肥大するもの(サツマイモ等)、地下茎が肥大するもの(ジャガイモ、サトイモ、レンコン、クワイ、チョロギ、ショウガ等)、担根体が肥大するもの(ヤマイモ、ジネンジョ等)、地下鱗茎が肥大するもの(オニユリ、ヤマユリ等)、あるいは他の植物一般の栽培にも適用できる。
以下、図1〜5を参照して、本発明に係る植物栽培器具について具体的に説明する。
図1に示す植物栽培器具は、貯水容器1と、貯水容器1の開口を覆うようにその上に設置される栽培容器2と、栽培容器2内に収容される固化培地3と、貯水容器1内の水を固化培地3に供給する給水ひも4からなる。なお、貯水容器1と栽培容器2はプラスチック製である。
貯水容器1は、底が閉じ上方が開口した容器で、中に水(養液を含む)5が入れられる。
栽培容器2は、上方が開口し、底に給水ひも4を通す穴6が形成された容器で、縦長筒状の培地収容部7を有する。
図1に示す植物栽培器具は、貯水容器1と、貯水容器1の開口を覆うようにその上に設置される栽培容器2と、栽培容器2内に収容される固化培地3と、貯水容器1内の水を固化培地3に供給する給水ひも4からなる。なお、貯水容器1と栽培容器2はプラスチック製である。
貯水容器1は、底が閉じ上方が開口した容器で、中に水(養液を含む)5が入れられる。
栽培容器2は、上方が開口し、底に給水ひも4を通す穴6が形成された容器で、縦長筒状の培地収容部7を有する。
固化培地3は円柱状で、断面が半円形になるように縦に分割された2つの分割片8,8からなる。固化培地3として、特許文献1と同じく、ピートモスを主体とする固化培地を好適に用いることができる。固化培地3は、培土基材(ピートモス主体)を栽培時に容易に崩れずかつ植物の生長を阻害しない程度の硬さに固化剤で固化したものである。例えば特許第3425431,3847212,4740471号公報に、培土基材としてピートモス等を用い、固化剤として残部1〜15質量%の熱融着性繊維を用いた固化培地が記載されており、これらを本発明の固化培地として利用できる。固化培地はピートモスを固化培地全体の50質量(乾燥質量)%以上、望ましくは70質量%以上を含み、より望ましくは培土基材の全てがピートモスである。この固化培地は、柔軟性があり、多孔質で通気性がよく、保水性もある。
給水ひも4は、貯水容器1内の水を固化培地3に供給する役割を持ち、この例では帯状で、栽培容器2内から穴6を通して貯水容器1内に垂れ下がる。給水ひも4の素材は、親水性に富み、毛細管現象によって水を吸い上げる作用の強い材質であれば、特に限定されない。後述するように固化培地3を培地収容部7に収容したとき、固化培地3の下部が給水ひも4に接触する。
上記植物栽培器具を使用する手順は、貯水容器1内に水を入れ、栽培容器2の穴6に給水ひも4を通して下に垂らし、栽培容器2を貯水容器1の上に設置する。このとき、給水ひも4の下端が貯水容器1の底にまで達することが望ましい。貯水容器1内の水位は、給水ひも4が十分に漬かる高さとし、かつ固化培地3の下端が漬からない高さとすることが望ましい。
次に、2つの分割片8,8の間に根菜(この例では直根類)の種11(図2(a))を押し込み又は挟み、固化培地3(分割片8,8)を栽培容器2の培地収容部7に挿し入れる。このとき、固化培土3の外周面は培地収容部7の内面に接触し、分割片8,8は鉛直面(接触面9)で互いに面接触し、種11は分割片8,8の間に挟まれた状態で培地収容部7に収容される。なお、種11は、固化培土3を栽培容器2の培地収容部7に挿し入れた後、2つの分割片8,8の間に押し込むようにしてもよい。
肥料は固形肥料を固化培地3の上に置くか、液状肥料を貯水容器1に入れるとよい。
肥料は固形肥料を固化培地3の上に置くか、液状肥料を貯水容器1に入れるとよい。
根菜の種11は固化培土3の分割片8,8の間で発芽し(図3(a))、主根12が分割片8,8の間で前記接触面9に沿って下方に伸びると共に、固化培地3を押し広げつつ肥大化し、生長する(図3(b))。根菜の側根13は、分割片8,8の接触面9に沿って又は固化培土3の中に伸びていく。固化培地3は柔軟性があるため、根菜の生長に伴って変形、収縮し、根菜の生長を阻害しない。また、主根12が分割片8,8の間で生長するので、まっすぐ下方に向かいやすく、かつその方向に大きい抵抗がないので根別れが発生しにくく、結果として品質のよい根菜が収穫できる。根菜の収穫後、不要になった固化培地3は、燃えるゴミとして捨てることができる。
なお、上記の例では、根菜の種11を2つの分割片8,8の間に押し込んだ(播種)が、図2(b)に示すように、別途育苗した苗14を2つの分割片8,8の間に挟む(移植)ようにしてもよい。あるいは分割片8,8の間に挿し木をすることも可能である。
なお、上記の例では、根菜の種11を2つの分割片8,8の間に押し込んだ(播種)が、図2(b)に示すように、別途育苗した苗14を2つの分割片8,8の間に挟む(移植)ようにしてもよい。あるいは分割片8,8の間に挿し木をすることも可能である。
図4に固化培地の他の例を示す。図4(a)は縦方向に3分割された円柱状の固化培地15を示し、図4(b)は縦方向に4分割された角柱状の固化培地16を示す。固化培地15の場合、植物は3つの分割片が接触する中央部で生育させ、固化培地16の場合、植物は4つの分割片が接触する中央部で生育させる。
図5に植物栽培器具の他の例を示す。図5に示す植物栽培器具は、基本構造は図1に示す植物栽培器具と同じであるが、比較的大型で、複数の植物を生育できるようになっている。図5において、17は貯水容器、18は栽培容器、19は栽培容器18の培地収容部に収容された固化培地である。固化培地19は角柱状で、その外周面は培地収容部の内面に接触している。また、固化培地19は4つに分割され、各分割片21は平板状で、互いに鉛直面(接触面22)で面接触している。貯水容器17内には水が入れられ、図示しない給水ひもが、栽培容器18から貯水容器17内に垂れ下がっている。
この植物栽培器具では、隣接する分割片21,21の間(接触面22の箇所)の複数箇所に根菜の種を押し込む。図5(b)は、根菜の種が発芽した状態を示す。発芽した複数の根菜は、それぞれの箇所で、主根が分割片21,21の間で前記接触面22に沿って下方に伸びると共に、固化培地19を押し広げつつ肥大化し、生長する。なお、この植物栽培器具でも、別途育苗した苗を分割片21,21の間に挟む(移植)ようにしてもよい。また、分割片21,21の間に挿し木をすることも可能である。
1,17 貯水容器
2,18 栽培容器
3,15,16,19 固化培地
4 給水ひも
5 水
6 穴
7 培地収容部
8,21 固化培地の分割片
9,22 分割片の接触面
2,18 栽培容器
3,15,16,19 固化培地
4 給水ひも
5 水
6 穴
7 培地収容部
8,21 固化培地の分割片
9,22 分割片の接触面
Claims (5)
- 貯水容器と、筒状の培地収容部を有し、底に給水ひもを通す穴が形成され、前記貯水容器の上に設置される栽培容器と、前記培地収容部に収容される固化培地を備え、前記給水ひもにより前記貯水容器内の水を前記固化培地に供給し、前記固化培地で植物を栽培するようにした植物栽培器具において、前記固化培地が縦方向に分割された複数個の分割片からなり、隣接する分割片同士が互いに接触し、植物が分割片の間で生長することを特徴とする植物栽培器具。
- 前記固化培地がピートモスを主体とするものであることを特徴とする請求項1に記載された植物栽培器具。
- 栽培を開始するとき、前記分割片の間に植物の種、苗又は挿し木を挟むことを特徴とする請求項1又は2に記載された植物栽培器具。
- 前記植物が根菜であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された植物栽培器具。
- 前記根菜が直根類であることを特徴とする請求項4に記載された植物栽培器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015033396A JP2016154467A (ja) | 2015-02-23 | 2015-02-23 | 植物栽培器具 |
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JP2016154467A true JP2016154467A (ja) | 2016-09-01 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6835998B1 (ja) * | 2020-05-15 | 2021-02-24 | 株式会社ミクニ | 人参の栽培方法 |
-
2015
- 2015-02-23 JP JP2015033396A patent/JP2016154467A/ja active Pending
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