JP2016154314A - 画像処理装置、テレビジョン受像機、制御方法、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、テレビジョン受像機、制御方法、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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嘉靖 小笠原
鈴木 秀樹
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秀樹 鈴木
穂積 西村
Hozumi Nishimura
穂積 西村
村島 伸幸
Nobuyuki Murashima
伸幸 村島
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Abstract

【課題】処理量を抑制しつつ、画像処理を施す領域と施さない領域とを決定する。
【解決手段】テレビ(10)は、画像中の各領域の位置を規定する位置規定情報を取得する位置規定情報取得部(130)と、上記位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定部(119)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示対象の画像に画像処理を施す画像処理装置などに関する。
従来、テレビジョン受像機(以下、「テレビ」とも呼称する)などの画像表示装置において、表示する画像を複数の領域に分割したり、ある画像に他の画像を重畳したりすることで、単一の画面に複数の画像を表示することが行われている。そのようなテレビにおいては、例えば、放送番組を示す動画像と、字幕や文字スーパーなどの画像とが、共に単一の画面に表示される。
例えば、特許文献1には、番組映像と字幕映像とを含む映像を表示するテレビに表示された映像を撮影して得られた撮影映像データから、字幕のテキストを検出する映像字幕検出装置が開示されている。
特開2013−30963号公報(2013年2月7日公開)
上述のように、単一の画面に複数の画像を表示する場合、当該複数の画像を合成することにより生成した表示画像に対して画像処理を行うことが一般的である。しかし、当該表示画像の全体に対して一様に画像処理が施されるため、合成された画像の種類によっては、表示画像のうちの一部分の視認性が低下してしまうという課題がある。例えば、字幕に含まれる小さい文字に対して、画像処理として高解像度化処理が施されると、当該文字の視認性が低下してしまう。
このように、表示画像に字幕が含まれるときには、上記特許文献1に記載の技術を用いて表示画像から字幕領域を検出し、字幕領域以外の領域に画像処理を施すことが考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、フレーム画像から検出した直線成分によって形成される矩形や、テレビ画面領域から検出した画像のエッジの分布に基づいて、テレビ画面領域の検出や字幕領域の推定を行っており、特許文献1に記載の字幕領域の検出(推定)処理では、処理量が増大するという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、処理量を抑制しつつ、画像処理を施す領域と施さない領域とを決定することができる画像処理装置などを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像処理装置は、表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する位置規定情報を取得する位置規定情報取得部と、上記位置規定情報取得部が取得した位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定部と、を備える。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像処理装置は、表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する第1の位置規定情報を、放送波を介して取得する第1取得部と、上記画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する、上記第1の位置規定情報と異なる第2の位置規定情報を、ネットワークを介して取得する第2取得部と、上記第1取得部および上記第2取得部がそれぞれ取得した上記第1の位置規定情報および上記第2の位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定部と、を備える。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像処理装置の制御方法は、表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する位置規定情報を取得する位置規定情報取得ステップと、上記位置規定情報取得ステップにて取得した位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定ステップと、を含む。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像処理装置の制御方法は、表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する第1の位置規定情報を、放送波を介して取得する第1取得ステップと、上記画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する、上記第1の位置規定情報と異なる第2の位置規定情報を、ネットワークを介して取得する第2取得ステップと、上記第1取得ステップおよび上記第2取得ステップにてそれぞれ取得した上記第1の位置規定情報および上記第2の位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定ステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、処理量を抑制しつつ、画像処理を施す領域と施さない領域とを決定することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1〜3に係る表示システムが備えるテレビおよびサーバの要部構成を示すブロック図である。 図1に示す表示システムの外観図である。 実施形態1における、高解像度化処理が施される領域と施されない領域との一例を示す模式図である。 (a)は、図1に示すテレビが取得するレイアウト設定テーブル(LCT)の一例を示す図であり、(b)は、LCTの各フィールドの値の一例を示す図である。 LCTにて定義されるレイアウトの一例を示す図である。 図1に示すテレビが取得するMMTパッケージテーブル(MPT)の一例を示す図である。 図6に示すMPTに記載されたMPU提示領域指定記述子の一例を示す図である。 (a)は、実施形態1におけるLCT取得処理の流れの一例を示すフローチャートであり、(b)は、実施形態1におけるMPT取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8に示す高解像度化領域特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8に示す高解像度化領域特定処理の流れの別の例を示すフローチャートである。 2画面表示時における高解像度化処理が施される領域と施されない領域とを示す模式図である。 (a)は、実施形態2における、高解像度化処理が施される領域と施されない領域との一例を示す模式図であり、(b)は、高解像度化処理が施されない領域を特定するためのパラメータの一例を示す図であり、(c)は、高解像度化処理が施されない領域を特定するためのパラメータの別の例を示す図である。 (a)は、実施形態2における高解像度化領域特定処理の流れの一例を示すフローチャートであり、(b)は、実施形態2における特定領域解除処理の流れの一例を示すフローチャートである。 (a)は、実施形態2における、高解像度化処理が施される領域と施されない領域との別の例を示す模式図であり、(b)は、実施形態2における、高解像度化処理が施される領域と施されない領域とのさらに別の例を示す模式図である。 実施形態3における、高解像度化処理が施される領域と施されない領域との一例を示す模式図である。 実施形態3における高解像度化領域特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態(実施形態1)について、図1から図11に基づいて説明すると以下のとおりである。
(本実施形態に係る表示システム1の概要)
まず、図2および図3を参照して本実施形態に係る表示システム1の概要について説明する。図2は、本実施形態に係る表示システム1の外観を示す外観図である。また、図3は、高解像度化処理が施される領域と施されない領域との一例を示す模式図である。なお以降、コマ画像、領域、表示画面などの上下左右は、特別に言及する場合を除き、図面(図3など)における上下左右と同様であるものとする(例えば、左辺は図面における左側の辺である)。
本実施形態に係る表示システム1は、図2に示すように、テレビジョン受像機(テレビ)10、およびサーバ20を含んでいる構成である。なお、本実施形態では、画像処理装置がテレビ10と一体となっている構成を例に挙げて説明するが、画像処理装置は、テレビ10以外の画像表示機能を有する装置(以下、表示装置と称する)と一体となっていてもよいし、表示装置と別体であり、当該表示装置と通信可能に接続された構成であってもよい。
本実施形態に係るテレビ10は、放送番組の信号とともに、放送番組の動画像を構成するコマ画像における各領域の位置、および各領域に表示されるコンテンツを規定する情報を含む情報であるメッセージ(第1の画像表示情報)を、放送波を介して受信する。なお、当該メッセージは、次世代の4K/8K放送において採用が検討されている信号の伝送方式である、MMT(MPEG Media Transport)フォーマットにて送信される。そこで、本実施形態では、MMTフォーマットにて伝送された映像信号を受信するテレビ10について説明する。なお、伝送方式はMMTフォーマットに限定されるものではない。例えば、MPEG−2 TSなどによって伝送されてもよい。
そして、本実施形態に係るテレビ10は、受信したメッセージを参照して、コマ画像(表示対象の画像)において画像処理を施す処理領域と、画像処理を施さない非処理領域とを特定する。なお、本実施形態では、上記画像処理として高解像度化処理を施す構成を説明する。高解像度化処理とは、例えば、4K2Kディスプレイとして疑似的に駆動させることのできるディスプレイに対応させるように、HD(High Definition)画質の画像(動画像を構成するコマ画像)の画質を向上させる処理をいう。もちろん、高解像度化処理はこの例に限定されるものではなく、例えば、SD(Standard Definition)画質の画像の画質をHDディスプレイに、HD画質の画像の画質を4K2Kディスプレイに、それぞれ対応させるように向上させる処理であってもよい。なお以降、処理領域を高解像度化領域、非処理領域を処理除外領域と称する場合がある。
なお、本発明における画像処理は、高解像度化処理に限定されない。例えば、動画像のフレームレートを向上させる(例えば、毎秒60フレームのフレームレートを、毎秒120フレームのフレームレートに向上させる)倍速化処理であってもよい。さらに、画像処理は、画像の高精細化処理、エッジ強調処理、ガンマ補正処理、または、ホワイトバランス調整処理などであってもよい。また、上述した処理のうち複数の処理を行うものであってもよい。
図3は、テレビ10に映る動画像30が、映像やデータ放送を表示する映像領域31、文字スーパーを表示する文字スーパー領域32、字幕を表示する字幕領域33の3つの領域を有する場合を示している。このとき、動画像30全体に高解像度化処理を施すと、文字スーパー領域32や字幕領域33に含まれるテキストの視認性が低下してしまうおそれがある。そこで、本実施形態に係るテレビ10は、受信したメッセージを参照して、映像領域31を高解像度化領域41とし、文字スーパー領域32および字幕領域33を処理除外領域42とする。これにより、映像領域31のみに高解像度化処理が行われるため、テキストの視認性の低下を防ぐことができる。以下、このようなテレビ10の詳細について説明する。
(テレビの構成)
まず、本実施形態に係る表示システム1の備えるテレビ10の要部構成について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る表示システム1の備えるテレビ10およびサーバ20の要部構成を示すブロック図である。なお、サーバ20については、後述する実施形態2にてその詳細を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るテレビ10は、放送受信部101、分離部102(第1取得部)、リモコン受信部103、UI制御部104、通信制御部105、HTMLブラウザ106(第2取得部)、音声復号部107、音声出力部108、映像生成部110、表示部120、および記憶部140を備えている。なお、通信制御部105およびHTMLブラウザ106の詳細については、後述する実施形態2にて説明する。
(放送受信部、分離部)
放送受信部101は、地上デジタル放送により放送される放送番組を含む放送ストリーム、および、衛星放送により放送される放送番組を含む放送ストリームなどを受信する手段であり、例えば、アンテナおよびチューナなどによって構成されている。
分離部102は、放送受信部101によって受信された放送番組を示す受信信号を映像信号および音声信号に分離する。具体的には、分離部102は、放送受信部101が受信した放送番組を示す受信信号を逆多重化し、逆多重化によって得られた放送番組の各構成要素(コンポーネント)を、当該コンポーネントの種別に応じて処理する。さらに具体的には、分離部102は、オーディオのコンポーネントは音声復号部107に出力し、動画像(ビデオ)のコンポーネントは後述する映像復号部111に出力する。
また、分離部102は、受信したメッセージに含まれるレイアウト設定テーブル(レイアウト情報、以下、LCTと称する)およびMMTパッケージテーブル(コンテンツ情報、以下、MPTと称する)を、記憶部140のRAM(Random Access Memory)に記憶する。分離部102は、LCTおよびMPTのいずれか一方を記憶すると、このタイミングで記憶していない他方が記憶部140に記憶済みであるか否かを確認する。記憶済みである場合、または、このタイミングでLCTおよびMPTの両方を記憶した場合、分離部102は、LCTおよびMPTを記憶した旨を後述する領域特定部119に通知する。なお、記憶部140に既にLCTおよびMPTが記憶されている場合は、記憶されているLCTおよびMPTを更新する。
ここで、LCTおよびMPTの詳細について、図4から図7を参照して説明する。図4の(a)は、テレビ10が取得するLCTの一例を示す図であり、図4の(b)は、LCTの各フィールドの値の一例を示す図である。また、図5は、LCTにて定義されるレイアウトの一例を示す図である。また、図6は、テレビ10が取得するMPTの一例を示す図である。最後に、図7は、MPTに記載されたMPU(Media Processing Unit)提示領域指定記述子の一例を示す図である。
図4の(a)に示すように、LCTには、当該テーブルで設定するレイアウトとデバイスの組み合わせの総数を示すフィールドD1、各レイアウトを識別するレイアウト番号(layout number)を示すフィールドD2、クライアント端末(デバイス)を識別するデバイスID(device id)を示すフィールドD3、レイアウト番号が示すレイアウトにおける領域数を示すフィールドD4、各領域を識別する領域番号(region number)を示すフィールドD5、各領域の頂点の位置を、水平方向または垂直方向の全画素数に対する割合で示すフィールドD6、および、領域の奥行き方向の相対位置を示すフィールドD7を含む。
ここで、レイアウトの一例について図5を参照して説明する。まず、図5の(a)に示すように、layout numberが0であるレイアウト51は、region numberが0である領域61のみを有するレイアウト(単一の領域を有するレイアウト)である。また、図5の(b)に示す、layout numberが1であるレイアウト52は、region numberが0、1、および2である領域62、領域63、および領域64を有するレイアウト(重ならない3領域を有するレイアウト)である。また、図5の(c)に示す、layout numberが2であるレイアウト53は、region numberが0、1、2である領域65、領域66、および領域67を有するレイアウトである。なお、レイアウト53はレイアウト52と異なり、重なる3領域を有するレイアウトである。すなわち、レイアウト53は、レイアウト全体を占める領域65に重畳して、領域66および領域67が配置されているレイアウトである。最後に、図5の(d)に示す、layout numberが3であるレイアウト54は、2つのデバイスにおけるレイアウトである。具体的には、device idが0であるデバイス71に表示される領域である、region numberが0の領域68、および、device idが1であるデバイス72に表示される領域である、region numberが1の領域69を有するレイアウトである。なお、レイアウトの種類は上述したものに限定されるものではない。
図4の(b)は、上述したレイアウトのうち、図5の(b)に示すレイアウト52を示すLCTにおける、各フィールドの値を示している。図4の(b)に示すように、LCTには、領域62、領域63、および領域64における各頂点の位置を示す情報(位置情報)が含まれている。
ここで、位置情報のうち、left top pos x(以降、ltxと称する)は、領域の左上の頂点のX座標の値(device idが示すデバイスにおいて、動画像を全画面表示した場合における動画像の左辺を0とし、右辺を100としたときの数値)を示す。また、left top pos y(以降、ltyと称する)は、領域の左上の頂点のY座標の値(device idが示すデバイスにおいて、動画像を全画面表示した場合における動画像の上辺を0とし、下辺を100としたときの数値)を示す。同様に、right down pos x(以降、rdxと称する)は、領域の右下の頂点のX座標の値を示し、right down pos y(以降、rdyと称する)は、領域の右下の頂点のY座標の値を示す。なお、位置情報はこの例に限定されるものではない。また、layout numberやregion numberなどの他のフィールドにおける値についても、図4の(b)は一例であり、この例に限定されるものではない。
このように、メッセージからLCTを取得することで、テレビ10は、自装置において表示する動画像のレイアウトおよび、動画像における各領域の位置を示す情報(レイアウト情報)を取得することができる。
続いて、図6に示すように、MPTには、当該テーブルにて情報を与えるコンテンツ(アセット)の数を示すフィールドD11、アセットの種類を示すフィールドD12、アセットの記述子を格納するフィールドD13を含む。
具体的には、MPTには、フィールドD11が示すアセットの数だけ、フィールドD12およびフィールドD13を含むシンタックスD14(以下、アセット情報と称する)が含まれる。
フィールドD12は、例えば、映像(HEVC)を示す「hvcl」、音声を示す「mp4a」、字幕、文字スーパーを示す「stpp」、およびアプリケーションを示す「aapp」といった文字列によって、各アセットの種類を示す。
また、フィールドD13には、図7に示すMPU提示領域指定記述子が格納される。MPU提示領域指定記述子は、上述したレイアウト番号を示す記述子D21、および上述した領域番号を示す記述子D22を含む。以上より、メッセージからMPTを取得することで、テレビ10は、LCTにて規定された動画像のレイアウトにおける各領域において、どのようなコンテンツが表示されるかを示す情報(コンテンツ情報)を取得することができる。
以上のように、分離部102は、放送番組における各コンテンツが表示される位置を規定する情報(メッセージ)を取得する。つまり、分離部102は、動画像における各コンテンツが表示される位置を規定する位置規定情報を取得する、位置規定情報取得部130に含まれるとも表現することができる。
(音声復号部、音声出力部)
音声復号部107は、分離部102から受け取ったオーディオのコンポーネントから音声信号を復号する。
音声出力部108は、音声信号の示す音声を出力する手段であり、例えば、スピーカなどを挙げることができる。
(リモコン受信部)
リモコン受信部103は、リモコン(不図示)から無線送信される、ユーザがリモコンを操作することにより行うユーザ指示の内容を示すリモコン信号を受信する。また、リモコン受信部103は、受信したリモコン信号を、当該リモコン信号の示すユーザ指示の内容に応じてテレビ10の備える各部に供給する。
リモコン受信部103とリモコンとの間の無線通信としては、例えば、赤外線、Bluetooth(登録商標)、および、IEEE80211などの無線通信を例に挙げることができるが、特に限定されるものではない。
(UI制御部)
UI制御部104は、リモコン信号の示すユーザ指示が、UI(ユーザインターフェース)要素を表示する処理を含む指示である場合、表示すべきUI要素を生成し、映像生成部110に供給する。なお、UI要素には、例えば、メニュー、および、EPG(Electronic Program Guide:電子番組表)、並びに、これらを表示する画面において項目を選択するためのカーソルなどが含まれる。
(映像生成部)
映像生成部110は、映像の生成に関する処理を統括的に制御し、表示部120によって表示される映像を示す表示用映像信号を生成する。なお、映像生成部110の詳細については後述する。
(表示部)
表示部120は、映像生成部110によって生成された表示用映像信号が表す映像を表示する。なお、表示部120の詳細についても、後述する。
(記憶部)
記憶部140は、テレビ10にて使用される各種データを記憶する。記憶部140は例えば、上述したようにメッセージから取得したLCTおよびMPTを、RAMに格納する。
(映像生成部110の構成)
続いて、映像生成部110の構成について、図1を参照して説明する。映像生成部110は、図1に示すように、映像復号部111、バックバッファ112、UI転送処理部113、OSD部114、フルカラーバックバッファ115、オブジェクト転送処理部116、フルカラーOSD部117、映像合成部118、および、領域特定部119を備えている。なお、フルカラーバックバッファ115、オブジェクト転送処理部116、およびフルカラーOSD部117の詳細については、後述する実施形態2にて説明する。
(映像復号部)
映像復号部111は、分離部102から受け取った動画像のコンポーネントから映像信号を復号する。また、映像復号部111は、復号した映像信号の示す動画像を構成するコマ画像を、コマ画像を描画するためのレイヤー(ビデオプレーン)に逐次描画する。映像復号部111は、描画されたビデオプレーンを映像合成部118に逐次供給する。
(バックバッファ、UI転送処理部、OSD部)
バックバッファ112は、UI制御部104から供給されるUI要素を格納する。また、UI転送処理部113は、バックバッファに格納されているUI要素を読み出し、読み出したUI要素データをOSD部114に転送する。
OSD部114は、転送されたUI要素を、UI要素を描画するためのOSDプレーン上に描画する。OSD部114は、UI要素の描画されたOSDプレーンを、映像合成部118に逐次供給する。
(映像合成部)
映像合成部118は、OSD部114から供給されたビデオプレーンに、OSD部114から供給されたOSDプレーンを重畳し、重畳画像データを生成する。映像合成部118は、生成した重畳画像データを、表示部120の備える映像処理部121に供給する。
(領域特定部)
領域特定部119は、分離部102が記憶部140に格納したLCTおよびMPTを参照して、高解像度化処理を施す高解像度化領域と、高解像度化処理を施さない処理除外領域とを特定する。具体的には、領域特定部119は、分離部102から記憶部140にLCTおよびMPTを記憶(または更新)したことを通知されると、後述する映像処理部121に対して、前回特定した高解像度化領域の削除を指示する。そして、領域特定部119は、MPTに記載のアセット情報から1つを選択し、選択したアセット情報に対応付けられているレイアウト番号および領域番号を特定する。そして、領域特定部119は、特定したレイアウト番号が記述されたLCTを特定し、特定した領域番号の位置情報、すなわち当該領域番号が示す領域の各頂点の位置を示す情報(図4に示すleft top pos x、left top pos y、right down pos x、right down pos y)を取得する。
そして、領域特定部119は、取得した位置情報と、予め定められた、自装置(テレビ10)における表示領域のサイズ(座標)とから、特定した領域番号が示す領域の、表示領域における左辺および右辺のX座標、並びに、上辺および下辺のY座標を算出する。
ここで、特定した領域番号が示す領域の、表示領域における左辺および右辺のX座標、並びに、上辺および下辺のY座標の算出について、より詳細に説明する。なおここでは、表示領域がテレビ10の表示画面全体であるものとして説明する。表示画面の左上を原点とし、右方向にX軸、下方向にY軸をとり、左辺のX座標をlx、右辺のX座標をrx、上辺のY座標をty、下辺のY座標をdyとする。そして、表示画面のサイズは、3840×2160であるものとする。
領域特定部119は、lx=3840×ltx÷100、ty=2160×lty÷100、rx=3840×rdx÷100、dy=2160×rdy÷100を計算することによって、表示画面上における、特定した領域の左辺および右辺のX座標、並びに、上辺および下辺のY座標を算出する。これにより、特定した領域の表示画面上における座標を特定することができる。以降、算出したX座標およびY座標を、表示位置情報と称する。
そして、領域特定部119は、選択したアセット情報に含まれるアセットタイプが、映像(HEVC)を示しているか否かを判定する。映像を示している場合、領域特定部119は、特定した領域が高解像度化領域であると特定する。そして、領域特定部119は、算出した表示位置情報を映像処理部121に出力し、当該表示位置情報によって示される領域に高解像度化処理を施すよう指示する。
一方、アセットタイプが映像を示していない場合、領域特定部119は、特定した領域が処理除外領域であると特定する。この場合、領域特定部119は処理を終了する。
領域特定部119は、記憶部140に記憶されているMPTに含まれるアセット情報すべてについて、上述した処理を実行する。具体的には、1つのアセット情報について上述した処理(すなわち、アセット情報に対応付けられた領域番号が示す領域が、高解像度化領域であるか、または処理除外領域であるかを特定する処理)が完了すると、未選択のアセット情報のうち1つを選択して、同様の処理を実行する。そして、すべてのアセット情報について、アセット情報に対応付けられた領域番号が示す領域が、高解像度化領域であるか、または処理除外領域であるかを特定するまで、上述した処理を繰り返す。
(表示部120の構成)
次に、表示部120の構成について、図1を参照して説明する。表示部120は、図1に示すように、映像処理部121、および、ディスプレイ122を備えている。
(映像処理部)
映像処理部121は、映像生成部110(より正確には、映像合成部118)から供給される重畳画像データの示す重畳画像に対し、画像処理を施す。具体的には、映像処理部121は、領域特定部119から受け取った表示位置情報が示す領域を、高解像度化領域に設定し、当該領域にのみ高解像度化処理を施す。
さらに、映像処理部121は、全体または一部に高解像度化処理の施された重畳画像が表示されるよう、ディスプレイ122の駆動を制御する。
(ディスプレイ)
ディスプレイ122は、映像処理部121の制御に従い、重畳画像を表示する。
(LCT取得処理、MPT取得処理)
次に、図8を参照して、本実施形態に係るテレビ10が実行するLCT取得処理およびMPT取得処理の流れについて説明する。図8の(a)は、LCT取得処理の流れの一例を示すフローチャートであり、図8の(b)は、MPT取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。
最初に、図8の(a)を参照して、LCT取得処理の詳細について説明する。まず、分離部102は、メッセージに含まれる形でのLCTの受信を待機する状態となっている(S1、位置規定情報取得ステップ、第1取得ステップ)。LCTを受信したとき(S1でYES)、分離部102は受信したLCTを記憶部140のRAMに保存する(S2)。そして、分離部102は、記憶部140にMPTが保存されているか否かを確認する(S3)。保存されていない場合(S3でNO)、分離部102は処理を終了する。
一方、保存されている場合(S3でYES)、分離部102は、LCTおよびMPTを保存したことを領域特定部119に通知する(S4)。そして、領域特定部119が後述する高解像度化領域特定処理を実行し(S5)、当該処理は終了する。
続いて、図8の(b)を参照して、MPT取得処理の詳細について説明する。まず、分離部102は、メッセージに含まれる形でのMPTの受信を待機する状態となっている(S11、位置規定情報取得ステップ、第1取得ステップ)。MPTを受信したとき(S11でYES)、分離部102は受信したMPTを記憶部140のRAMに保存する(S12)。そして、分離部102は、記憶部140にLCTが保存されているか否かを確認する(S13)。保存されていない場合(S13でNO)、分離部102は処理を終了する。
一方、保存されている場合(S13でYES)、分離部102は、LCTおよびMPTを保存したことを領域特定部119に通知する(S14)。そして、領域特定部119が後述する高解像度化領域特定処理を実行し(S15)、当該処理は終了する。
(高解像度化領域特定処理)
次に、図9を参照して、図8に示す高解像度化領域特定処理の流れについて説明する。図9は、高解像度化領域特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、領域特定部119は、分離部102からの通知を受け取ると、前回特定した高解像度化領域の削除を映像処理部121に指示する(S21)。
続いて領域特定部119は、記憶部140から読み出したMPTに記載のアセット情報のうち、1つを選択する(S22)。続いて領域特定部119は、選択したアセット情報において、MPU提示領域指定記述子に含まれるレイアウト番号および領域番号を特定する(S23)。そして、特定したレイアウト番号が記述されたLCTを特定し、記憶部140から読み出す(S24)。
続いて領域特定部119は、特定したLCTから、特定した領域番号に対応付けられた位置情報を取得し(S25)、特定した領域番号が示す領域の、表示画面上における左辺および右辺のX座標、並びに、上辺および下辺のY座標を算出する(S26)。
続いて領域特定部119は、選択したアセット情報に含まれるアセットタイプが、HEVC(映像)であるか否かを判定する(S27)。アセットタイプがHEVCである場合(S27でYES)、領域特定部119は、特定した領域を高解像度化領域として設定するよう映像処理部121に指示する(S28、領域特定ステップ)。
一方、アセットタイプがHEVCでない場合(S27でNO)、領域特定部119は、上述したステップS28の処理を省略する。
最後に、領域特定部119は、読み出したMPTにおいて、すべてのアセット情報が選択されたか否かを判定する(S29)。すべてのアセット情報が選択されていない場合(S29でNO)、未選択のアセット情報のうち、1つを選択し(S30)、ステップS23の処理に戻る。
一方、全てのアセット情報が選択されている場合(S29でYES)、高解像度化領域特定処理は終了する。
(実施形態1における作用効果)
以上のように、本実施形態に係るテレビ10は、放送ストリームとともに受信したメッセージに含まれるLCTおよびMPTを参照して、高解像度化処理を施す領域と施さない領域とを特定する。つまり、テレビ10は、複雑な処理を実行することなく、コマ画像に含まれる各領域と、各領域に表示されるコンテンツを特定することができ、高解像度化処理を施す領域と施さない領域とを特定することができる。
また、本実施形態に係るテレビ10は、LCTに含まれる各領域の位置情報と、自装置の表示画面のサイズとから、表示画面上における各領域の座標を算出する。これにより、テレビ10の表示画面がどのようなサイズであっても、コマ画像中の各領域の座標を特定することができ、高解像度化処理を施す領域と施さない領域とを特定することができる。
(実施形態1の変形例)
次に、実施形態1の変形例について図10および図11を参照して説明する。図10は、図9を参照して説明した高解像度化領域特定処理の流れの別の例を示すフローチャートである。また、図11は、2画面表示時における高解像度化処理が施される領域と施されない領域とを示す模式図である。
図10に示すように、本実施形態に係る領域特定部119は、選択したアセット情報に含まれるアセットタイプが、HEVC(映像)であるか否かを判定し(S37)、アセットタイプがHEVCでない場合(S37でNO)、特定した領域を処理除外領域として設定するよう映像処理部121に指示する(S38)構成であってもよい。
一方、アセットタイプがHEVCである場合(S37でNO)、領域特定部119は、上述したステップS38の処理を省略する。
本変形例の場合、領域特定部119は、分離部102からの通知を受けると、前回特定した処理除外領域の削除を映像処理部121に指示する(S31)。なお、図10におけるステップS32〜36、S39、およびS40は、図8におけるステップS22〜S26、S29、およびS30と同一の処理であるため、ここでの説明を省略する。
また、コマ画像の表示領域は、表示画面全体に限定されない。例えば、図11に示すように、表示画面の一部に2つのコマ画像を同時に表示(2画面表示)してもよい。2画面表示は、例えばテレビ10にて2画面表示モードを有効にすることによって実現されるが、この例に限定されるものではない。また、この2つのコマ画像は、図11に示すようにレイアウトが異なっていてもよい。
領域特定部119は、2画面表示モードが有効となると、2画面表示モードにおけるコマ画像の表示領域の左上頂点の座標および右下頂点の座標(表示画面の左上頂点の座標を原点とする)を取得する。ここで、一方の表示領域の左上頂点の座標および右下頂点の座標がそれぞれ、(2000、585)、(3760、1575)であるとする。このとき、左辺のX座標をlx、右辺のX座標をrx、上辺のY座標をty、下辺のY座標をdyとすると、領域特定部119は、各座標を、lx=2000+1760×ltx÷100、ty=585+990×lty÷100、rx=2000+1760×rdx÷100、dy=585+990×rdy÷100を計算することによって算出する。なお、もう一方の表示領域についても同様に算出することができる。
このように、本実施形態に係るテレビ10は、コマ画像の表示領域が表示画面全体でない場合であっても、高解像度化領域と処理除外領域とを特定することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図12から図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(本実施形態に係る表示システム1の概要)
まず、図12の(a)を参照して本実施形態に係る表示システム1の概要について説明する。図12の(a)は、本実施形態における高解像度化処理が施される領域と施されない領域との一例を示す模式図である。
本実施形態に係るテレビ10は、放送番組の信号を受信して表示する機能に加え、サーバ20にて管理されているWebコンテンツを取得して表示する機能を有する。具体的には、テレビ10は、映像にWebコンテンツ、またはWebコンテンツ中のオブジェクトを重畳させることで、放送番組の映像とWebコンテンツとを同時に表示する。なお、本実施形態においては、放送番組の信号は実施形態1にて説明したMMTフォーマットにて伝送されてもよいし、従来の伝送方式、例えば、MPEG−2 TSなどによって伝送されてもよい。
なお、テレビ10が取得するコンテンツは、Webコンテンツに限定されない。例えば、データ放送コンテンツ、ハイブリッドキャストコンテンツ、字幕、文字スーパーなどを取得してもよい。
さらに具体的には、本実施形態に係るテレビ10は、スタイルシートを含む、Webコンテンツを表示するためのHTMLデータ(第2の画像表示情報、オブジェクト情報)をサーバ20から取得し、当該HTMLデータを参照して、Webコンテンツ中のオブジェクトの位置(オブジェクトが表示される領域)を特定する。そして、当該領域を、高解像度化処理を施さない処理除外領域として特定する。
なお、テレビ10がサーバ20から取得するデータは、HTMLデータに限定されず、テレビ10が画像を表示するための情報であればよい。当該情報は例えば、XMLデータやXHTMLデータといった、マークアップ言語で記述され、スタイルシートを含む情報であることが好ましい。
また、スタイルシートの具体例は特に限定されない。例えば、CSS(cascading style sheet)であってもよいし、その他のスタイルシートであってもよい。
図12の(a)は、テレビ10に映る動画像30が、映像やデータ放送を表示する映像領域81と、オブジェクトを表示するオブジェクト領域82とを有する場合を示している。なお、オブジェクト領域82は、映像領域81に重畳している。このとき、動画像30全体に高解像度化処理を施すと、オブジェクト領域82に含まれるテキストの視認性が低下してしまうおそれがある。そこで、本実施形態に係るテレビ10は、受信したHTMLデータを参照して、映像領域81のうち、オブジェクト領域82が重畳していない領域を高解像度化領域41とし、オブジェクト領域82を処理除外領域42とする。これにより、映像領域31のみに高解像度化処理が行われるため、テキストの視認性の低下を防ぐことができる。
(サーバの構成)
次に、図1を参照して、サーバ20の構成について説明する。本実施形態に係るサーバ20は、図1に示すように、Webコンテンツが格納されている。Webコンテンツは、各放送番組に対応したWebコンテンツであり、例えば、ニュース番組に対応したWebコンテンツの場合、ニュース、気象情報、株価情報などをユーザに示すものであるが、この例に限定されるものではない。
(分離部)
本実施形態の分離部102は、上述した実施形態1にて説明した機能に加え、放送ストリームに含まれるWebコンテンツのURL(以降、コンテンツURLと称する)を、HTMLブラウザ106に供給する。
(UI制御部)
本実施形態のUI制御部104は、リモコン受信部103を介して受信したリモコン信号の示すユーザ指示が、HTMLブラウザ106によって取得されたWebコンテンツに対する指示である場合に、該リモコン信号をHTMLブラウザ106に通知する。
(通信制御部、HTMLブラウザ)
通信制御部105は、HTMLブラウザ106によって制御されて、サーバ20との、ネットワークを介した情報の送受信を行う。例えば、通信制御部105は、HTMLブラウザ106によって制御されて、Webコンテンツをテレビ10にダウンロードする。
HTMLブラウザ106は、放送ストリームに放送番組と関連付けられて含まれているコンテンツURLの示すサーバ20から、放送番組に対応するWebコンテンツを取得する。
具体的には、HTMLブラウザ106は、まず、放送番組と関連付けられているコンテンツURLを分離部102から取得すると、取得したコンテンツURLの示すサーバ20に通信制御部105を介してアクセスする。そして、HTMLブラウザ106は、サーバ20からWebコンテンツをダウンロードすることで、WebコンテンツのHTMLデータを取得する。また、HTMLブラウザ106は、Webコンテンツ中に表示されるオブジェクトのオブジェクトデータを同時に取得する。このオブジェクトデータの具体例としては、アプリケーション、および、字幕や文字スーパーを表示するための画像またはテキストデータなどが挙げられるが、この例に限定されるものではない。
本実施形態では、HTMLブラウザ106は、HTMLデータとしてHTML5により記述されたデータ(HTML5データ)を取得することが好ましいが、本発明においては特に限定されない。HTML5以外のHTMLで記述されたHTMLデータであってもよいし、上述したようにHTML以外のマークアップ言語で記述されたデータであってもよい。
また、HTMLブラウザ106は、取得したオブジェクトデータから、Webコンテンツを構成する複数のオブジェクトを生成し、生成したオブジェクトを順次、フルカラーバックバッファ115に格納する。以降では、HTMLブラウザ106において生成したオブジェクトをフルカラーバックバッファ115に格納することを、オブジェクトをフルカラーバックバッファ115に描画すると表現する場合がある。
ここで、HTMLブラウザ106は、生成した複数のオブジェクトの、フルカラーバックバッファ115への描画タイミングを制御する。具体的には、HTMLブラウザ106は、複数のオブジェクトをフルカラーバックバッファ115に描画するタイミングを、(1)オブジェクトごとに順次描画するよう制御してもよいし、(2)所定の数のオブジェクトを1グループとしてグループごとに順次描画するよう制御してもよいし、(3)すべてのオブジェクトを一度に描画するよう制御してもよい。
また、HTMLブラウザ106は、オブジェクト転送処理部116によるフルカラーバックバッファ115からフルカラーOSD部117への描画内容の転送タイミングを制御する。具体的には、HTMLブラウザ106は、フルカラーバックバッファ115に対するオブジェクトの描画が完了すると、オブジェクト転送処理部116に対して転送関数を呼び出す旨の指示(転送関数呼出指示)を通知することにより、フルカラーバックバッファ115に描画されたオブジェクトの転送を指示する。
なお、オブジェクト転送処理部116によるオブジェクトの転送タイミングは、例えば、描画タイミングが上記(1)である場合には、フルカラーバックバッファ115にオブジェクトが描画される都度であればよい。また、描画タイミングが上記(2)である場合には、オブジェクト転送処理部116によるオブジェクトの転送タイミングは、フルカラーバックバッファ115に1グループのオブジェクトが描画される都度であればよい。そして、描画タイミングが上記(3)である場合には、オブジェクト転送処理部116によるオブジェクトの転送タイミングは、フルカラーバックバッファ115にWebコンテンツを構成するすべてのオブジェクトが描画されたときであればよい。
また、HTMLブラウザ106は、取得したHTMLデータを領域特定部119に出力する。さらに、HTMLブラウザ106は、UI制御部104から受け取った指示が、Webコンテンツの表示を終了させるための指示である場合、当該指示を受け取った旨を領域特定部119に通知する。
以上のように、HTMLブラウザ106は、Webコンテンツのオブジェクトが表示される位置を規定する情報(HTMLデータ)を取得する。つまり、HTMLブラウザ106は、動画像における各コンテンツが表示される位置を規定する位置規定情報を取得する、位置規定情報取得部130に含まれるとも表現することができる。
なお、テレビ10が、コンテンツとしてデータ放送コンテンツ、ハイブリッドキャストコンテンツ、字幕、文字スーパーなどを取得する構成である場合、テレビ10は、各コンテンツを取得して、ディスプレイ122に表示するための1以上の処理部(不図示)を備えている。当該処理部は、WebコンテンツにおけるHTMLブラウザ106に対応する。上記処理部は、HTMLブラウザ106と同様に、コンテンツおよびコンテンツのオブジェクトデータを取得して、コンテンツを構成する複数のオブジェクトを生成し、映像生成部110に出力する。なお、上記処理部の一例としては、BMLデータを取得して処理するBMLブラウザなどが挙げられる。
(フルカラーバックバッファ)
フルカラーバックバッファ115には、HTMLブラウザ106から供給される、Webコンテンツを構成する複数のオブジェクトが順次格納される。具体的には、フルカラーバックバッファ115には、各オブジェクトを表す配列データが順次格納される。以降では、オブジェクトをフルカラーバックバッファ115に格納することを、オブジェクトをフルカラーバックバッファ115に描画するとも記載する。
なお、オブジェクトを表す配列データには、オブジェクトが表示されるディスプレイ122上の各画素に対応する複数の画素データが設定されている。なお、各画素データのデータサイズ、およびその内容については特に限定されない。例えば、各画素データが32ビットのデータサイズを有しており、32ビットのうち24ビットが階調データ(RGBデータ)を表し、8ビットが不透明度αを表していてもよい。
(オブジェクト転送処理部)
オブジェクト転送処理部116は、フルカラーバックバッファ115に描画されているオブジェクトを、フルカラーOSD部117に転送する。
なお、オブジェクト転送処理部116によるフルカラーバックバッファ115からフルカラーOSD部117へのオブジェクトの転送のタイミングは、HTMLブラウザ106により通知される転送関数呼出指示により制御される。具体的には、オブジェクト転送処理部116は、HTMLブラウザ106から転送関数呼出指示が通知されると、通知された転送関数呼出指示に従い、転送関数呼出指示によって指定された転送関数を呼び出す。そして、オブジェクト転送処理部116は、呼び出した転送関数に規定されている転送タイミングに従って、フルカラーバックバッファ115に描画されているオブジェクトを、フルカラーOSD部117に転送する。
(フルカラーOSD部)
フルカラーOSD部117は、オブジェクト転送処理部116から転送されたWebコンテンツを構成するオブジェクトを、Webコンテンツを描画するためのレイヤー(フルカラープレーン)に逐次描画する。フルカラーOSD部117は、Webコンテンツの描画されたフルカラープレーンを、映像合成部118に逐次供給する。
(映像合成部)
本実施形態に係る映像合成部118は、OSD部114から供給されたビデオプレーンに、フルカラーOSD部117から供給されたフルカラープレーン、および、OSD部114から供給されたOSDプレーンをこの順で重畳し、重畳画像を示す重畳画像データを生成する。映像合成部118は、生成した重畳画像データを、映像処理部121に供給する。
(領域特定部)
次に、図1、図12の(b)および(c)を参照して、本実施形態に係る領域特定部119の詳細について説明する。図12の(b)は、高解像度化処理が施されない領域を特定するためのパラメータの一例を示す図であり、図12の(c)は、高解像度化処理が施されない領域を特定するためのパラメータの別の例を示す図である。
本実施形態に係る領域特定部119は、HTMLブラウザ106から受け取ったHTMLデータを参照して、スタイルシートにて記載された各オブジェクトの位置を規定する情報(以降、オブジェクト位置情報と称する)を特定する。具体的には、領域特定部119は、図12の(b)に示すように、HTMLデータにおいて設定された、オブジェクトを表示可能な領域を示す基準領域80の上辺からオブジェクトまでの距離である「top」、基準領域80の左辺からオブジェクトまでの距離である「left」、オブジェクトの左右方向の長さである「width」、およびオブジェクトの上下方向の長さである「height」の値をHTMLデータにおいてそれぞれ特定する。なお以降、「top」、「left」、「width」、および「height」の値をそれぞれ、「T」、「L」、「W」、および「H」と記載する場合がある。
また、特定する値は上記4つの値に限定されない。例えば、図12の(c)に示すように、上述した「top」および「left」の値と、基準領域80の下辺からオブジェクトまでの距離である「bottom」、および基準領域80の右辺からオブジェクトまでの距離である「right」の値とを特定してもよい。
また、基準領域80のサイズおよび各頂点の座標については特に限定されないが、ハイブリッドキャストと呼ばれる技術(本実施形態のように、コマ画像にWebコンテンツなどを示す画像を重畳した重畳画像を生成し、当該重畳画像を表示する技術)においては、基準領域80の左上の座標および右下の座標をそれぞれ(0,0)および(1920,1080)としている。本実施形態もこの座標を用いるものとして説明する。
そして、領域特定部119は、取得したコンテンツ位置情報と、予め定められた、自装置(テレビ10)における表示領域のサイズとから、オブジェクトが表示される領域(以降、オブジェクト領域と称する)の、表示領域における左辺および右辺のX座標、並びに、上辺および下辺のY座標を算出する。
例えば、テレビ10の表示画面において、放送番組の映像が全画面表示され、当該映像にWebコンテンツのオブジェクトが重畳されて表示される場合について説明する。実施形態1と同様に、表示画面の左上を原点とし、右方向にX軸、下方向にY軸をとり、左辺のX座標をlx、右辺のX座標をrx、上辺のY座標をty、下辺のY座標をdyとする。そして、表示画面のサイズは、3840×2160であるものとする。
領域特定部119は、lx=3840×L÷1920、ty=2160×T÷1080、rx=3840×(L+W)÷1920、dy=2160×(T+H)÷1080を計算することによって、表示画面上における、オブジェクト領域の左辺および右辺のX座標、並びに、上辺および下辺のY座標を算出する。これにより、オブジェクト領域の表示画面上における座標を特定することができる。以降、算出したX座標およびY座標を、オブジェクト表示情報と称する。
そして、領域特定部119は、求めた座標(オブジェクト表示情報)によって示されるオブジェクト領域を処理除外領域であると特定する。そして、オブジェクト表示情報を記憶部140に記憶する。また、領域特定部119は、算出したオブジェクト表示情報を映像処理部121に出力し、当該オブジェクト表示情報によって示される領域(オブジェクト領域)以外の領域に高解像度化処理を施すよう指示する。
また、領域特定部119は、HTMLブラウザ106から、Webコンテンツの表示を終了させる指示を受け取ったことを通知されると、記憶部140からオブジェクト表示情報を読み出し、当該オブジェクト表示情報によって示されるオブジェクト領域を処理除外領域から削除するよう、映像処理部121に指示する。
(高解像度化領域特定処理)
次に、図13の(a)を参照して、本実施形態に係るテレビ10が実行する高解像度化領域特定処理の流れについて説明する。図13の(a)は、高解像度化領域特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、HTMLブラウザ106は、HTMLデータの取得を待機する状態となっている(S41)。HTMLブラウザ106は、分離部102からコンテンツURLを取得すると、当該コンテンツURLに基づいて、サーバ20からスタイルシートを含む当該WebコンテンツのHTMLデータを取得する(S41でYES)。このとき、Webコンテンツ中にオブジェクトを表示するためのオブジェクトデータも取得する。HTMLブラウザ106は、取得したHTMLデータを領域特定部119に出力する。
続いて、領域特定部119は、受け取ったHTMLデータからオブジェクト位置情報を取得する(S42)。具体的には、スタイルシートにて記載された「top」、「left」、「width」、および「height」の値を取得する。
続いて、領域特定部119は、取得したオブジェクト位置情報から、オブジェクトの表示画面上における左辺および右辺のX座標、並びに上辺および下辺のY座標を算出する(S43)。そして、算出した座標を記憶部140に保存する(S44)。
最後に、領域特定部119は、算出した座標にて示される領域を、処理除外領域として設定するよう映像処理部121に指示し(S45)、算出した座標を映像処理部121に出力する。以上で、高解像度化領域特定処理は終了する。
(特定領域解除処理)
次に、図13の(b)を参照して、本実施形態に係るテレビ10が実行する特定領域解除処理の流れについて説明する。図13の(b)は、特定領域解除処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、HTMLブラウザ106は、UI制御部104からのWebコンテンツの表示を終了する指示を待機する状態となっている(S51)。当該指示を取得すると(S51でYES)、HTMLブラウザ106は、当該指示を取得した旨を領域特定部119に通知する。
続いて、領域特定部119は、HTMLブラウザ106からの通知を受けると、記憶部140に保存していた座標を読み出す(S52)。そして、領域特定部119は、読み出した座標で示される処理除外領域を削除するよう、映像処理部121に指示し(S53)、読み出した座標を映像処理部121に出力する。以上で、特定領域解除処理は終了する。
(実施形態2の作用効果)
以上のように、本実施形態に係るテレビ10は、Webコンテンツを表示するために取得したスタイルシートを含むHTMLデータを参照して、高解像度化処理を施す領域と施さない領域とを特定する。つまり、テレビ10は、複雑な処理を実行することなく、Webコンテンツのオブジェクトが表示される領域を特定することができ、高解像度化処理を施す領域と施さない領域とを特定することができる。
また、本実施形態に係るテレビ10は、HTMLデータに含まれるオブジェクトの位置を指定する情報と、オブジェクトが表示される表示領域(例えば、表示画面)のサイズとから、表示領域におけるオブジェクトの領域の座標を算出する。これにより、テレビ10において表示領域がどのようなサイズであっても、コマ画像中のオブジェクトの領域の座標を特定することができ、高解像度化処理を施す領域と施さない領域とを特定することができる。
(実施形態2の変形例)
次に、実施形態2の変形例について図14を参照して説明する。図14の(a)は、実施形態2における、高解像度化処理が施される領域と施されない領域との別の例を示す模式図であり、図14の(b)は、実施形態2における、高解像度化処理が施される領域と施されない領域とのさらに別の例を示す模式図である。
図14の(a)に示すように、テレビ10は、Webコンテンツのオブジェクト83を全画面表示し、放送番組の映像84を、縮小してオブジェクト83に重畳表示してもよい。つまり、WebコンテンツのHTMLデータは、オブジェクト83だけでなく、映像84のサイズをスタイルシートにて指定するものであってもよい。
この場合、領域特定部119は、HTMLデータを参照して、映像84の位置情報を特定してもよい。そして、領域特定部119は、表示される映像84の座標を算出し、当該座標を映像処理部121に出力するとともに、映像84の領域を高解像度化領域として設定するよう指示する。またこの場合、映像処理部121は、通知されなかったオブジェクト85の領域は、処理除外領域42として設定する。
また、図14の(b)に示すように、テレビ10は、Webコンテンツのオブジェクト85を全画面表示し、放送番組の映像86を、縮小してオブジェクト85に重畳表示するとともに、別のオブジェクト87を映像86に重畳表示してもよい。
この場合、映像86の領域は、オブジェクト85が全画面表示されているため、図14の(a)を参照して説明した変形例と同様の方法で、高解像度化領域41として映像処理部121に設定させることができる。
これに対して、オブジェクト87については、実施形態2と同様に、基準領域80におけるオブジェクト位置情報がHTMLデータに記載されているのみの場合がある。ところが、基準領域80に対応する映像86は縮小表示されているため、この縮小に合わせてオブジェクト87の座標を算出する必要がある。
具体的には、領域特定部119は、映像86の座標を算出した後、当該映像86の座標を用いて、オブジェクト87の座標を算出する。より具体的には、テレビ10の表示画面のサイズが3840×2160であり、映像86の表示画面における左上および右下の頂点の座標がそれぞれ、(460,460)および(3150,1850)であるとする。また、基準領域80の左上の座標および右下の座標はそれぞれ(0,0)および(1920,1080)であるとする。このとき、領域特定部119は、lx=460+2690×L÷1920、ty=460+1390×T÷1080、rx=460+2690×(L+W)÷1920、dy=460+1390×(T+H)÷1080を計算することによって、映像86中における、オブジェクト87の領域の左辺および右辺のX座標、並びに、上辺および下辺のY座標を算出する。
そして、本変形例では、領域特定部119は、映像86およびオブジェクト87の座標を映像処理部121に出力する。また、領域特定部119は、映像86の座標によって示される領域を高解像度化領域41として設定するよう指示するとともに、映像86の座標によって示される領域のうち、オブジェクト87の座標によって示される領域を、処理除外領域42として設定するように指示する。これにより、図14の(b)のようにオブジェクト、映像、オブジェクトの順に重畳されている複雑なコマ画像であっても、高解像度化処理を施す領域と施さない領域とを特定することができる。
また、実施形態2では、Webコンテンツが外部のサーバ20に格納されている例を説明したが、Webコンテンツはテレビ10に格納されていてもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図15および図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(本実施形態に係る表示システム1の概要)
まず、図15を参照して本実施形態に係る表示システム1の概要について説明する。図15は、本実施形態における高解像度化処理が施される領域と施されない領域との一例を示す模式図である。
本実施形態に係るテレビ10は、実施形態1にて説明した、メッセージ(第1の位置規定情報)を参照して高解像度化領域と処理除外領域とを特定する処理と、実施形態2にて説明した、スタイルシートを含むHTMLデータ(第2の位置規定情報)を参照して高解像度化領域と処理除外領域とを特定する処理とを組み合わせた処理を実行する。本実施形態では、MMTフォーマットにて伝送された映像信号(第1のコンテンツ)を、メッセージに基づくレイアウトで表示するテレビ10において、さらに、外部から取得したWebコンテンツのオブジェクトを映像領域に重畳表示する例について説明する。
なお、実施形態2と同様に、本実施形態のテレビ10がネットワークを介して取得するコンテンツ(第2のコンテンツ)はWebコンテンツに限定されない。
図15では、図5の(b)に示す重ならない3領域を有するレイアウトで表示された動画像30を示している。当該動画像30は、映像領域91、文字スーパー領域92および字幕領域93を有している。さらに、映像領域91には、Webコンテンツのオブジェクト94が重畳表示されている。ここで、動画像30全体に高解像度化処理を施すと、文字スーパー領域92、字幕領域93、およびオブジェクト94に含まれるテキストの視認性が低下してしまう。そこで、本実施形態に係るテレビ10は、メッセージおよびHTMLデータを参照して、図15に示すように、映像領域91のうち、オブジェクト94を除く領域を高解像度化領域41とし、文字スーパー領域92、字幕領域93、およびオブジェクト94を処理除外領域42とする。これにより、テキストの視認性の低下を防ぐことができる。
(テレビの構成)
本実施形態に係るテレビ10は、基本的には実施形態2に係るテレビ10と同様である。ここでは、実施形態2に係るテレビ10と異なる点のみ説明する。
(領域特定部)
本実施形態に係る領域特定部119は、レイアウトに基づく映像領域における、オブジェクトの座標を算出する。すなわち、メッセージ(MPT)にて定められたレイアウトにおいて、映像領域が表示画面の一部の領域に縮小表示されている場合、当該映像領域のサイズに応じて、HTMLデータに記載されたオブジェクトのサイズを変更する。
ここで、領域特定部119による、映像領域におけるオブジェクトの座標の算出について詳細に説明する。なおここでは、表示画面の左上を原点とし、右方向にX軸、下方向にY軸をとり、左辺のX座標をlx、右辺のX座標をrx、上辺のY座標をty、下辺のY座標をdyとする。また、テレビ10の表示画面のサイズが3840×2160であり、映像領域の表示画面における左上および右下の頂点の座標がそれぞれ、(0,0)および(3070,1730)であるとする。また、HTMLデータに記載された「top」、「left」、「width」、および「height」の値をそれぞれ、T、L、W、およびHとし、HTMLデータにおける基準領域80の左上の座標および右下の座標はそれぞれ(0,0)および(1920,1080)であるとする。
このとき、領域特定部119は、lx=3070×L÷1920、ty=1730×T÷1080、rx=3070×(L+W)÷1920、dy=1730×(T+H)÷1080を計算することによって、映像領域における、オブジェクト領域の左辺および右辺のX座標、並びに、上辺および下辺のY座標を算出する(オブジェクト表示情報を算出する)。これにより、オブジェクト領域の映像領域における座標を特定することができる。
なお、領域特定部119は、映像領域のサイズ(座標)が、表示画面のサイズと一致する場合は、本実施形態にて説明した座標の算出方法ではなく、実施形態2にて説明した算出方法によって、オブジェクト領域の座標を特定してもよい。すなわち、映像領域のサイズに応じて、算出方法を切り換えてもよい。
(高解像度化領域特定処理)
次に、図16を参照して、本実施形態に係るテレビ10が実行する高解像度化領域特定処理の流れについて説明する。図16は、高解像度化領域特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図16のステップS61〜S70は、実施形態1の変形例にて説明した図10のステップS31〜S40と同様であるため、ここでの説明を省略する。また、図16のフローチャートにおいては、WebコンテンツのHTMLデータおよびオブジェクトデータはすでに取得しているものとする。
全てのアセット情報が選択されている場合(S69でYES)、領域特定部119は、HTMLブラウザ106から受け取ったHTMLデータからオブジェクト位置情報を取得する(S71、第2取得ステップ)、具体的には、スタイルシートにて記載された「top」、「left」、「width」、および「height」の値を取得する。
続いて、領域特定部119は、取得したオブジェクト位置情報から、オブジェクトの映像領域(メッセージから座標が特定された映像領域)における左辺および右辺のX座標、並びに上辺および下辺のY座標を算出する(S72)。そして、算出した座標を記憶部140に保存する(S73)。
最後に、領域特定部119は、算出した座標にて示される領域を、処理除外領域として設定するよう映像処理部121に指示し(S74、領域特定ステップ)、算出した座標を映像処理部121に出力する。以上で、高解像度化領域特定処理は終了する。
(実施形態3の作用効果)
以上のように、本実施形態に係るテレビ10は、メッセージおよびHTMLデータを参照して、高解像度化処理を施す領域と施さない領域とを特定する。具体的には、メッセージを参照して各領域の座標を特定し、さらに映像領域のメッセージに基づいて映像領域が縮小された場合であっても、当該映像領域に重畳表示されるWebコンテンツのオブジェクトの領域を正確に特定し、当該領域を、高解像度化処理を施さない領域として特定することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
テレビ10の制御ブロック(特にHTMLブラウザ106、映像合成部118、領域特定部119、および映像処理部121)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、テレビ10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る画像処理装置(テレビ10)は、表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する位置規定情報を取得する位置規定情報取得部(130)と、上記位置規定情報取得部が取得した位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定部(119)と、を備えている。
上記の構成によれば、位置規定情報を参照して、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する。これにより、複雑な処理を行うことなく、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定することができる。よって、処理量を抑制しつつ、画像処理を施す領域と施さない領域とを特定することができる。
本発明の態様2に係る画像処理装置は、上記態様1において、上記位置規定情報取得部は、上記位置規定情報として、映像信号の所定の伝送方式にて送信される第1の画像表示情報を取得してもよい。
上記の構成によれば、映像信号の所定の伝送方式にて送信される第1の画像表示情報を取得する。つまり、第1の画像表示情報は、映像信号と同様の伝送方式にて画像処理装置に伝送される。これにより、映像信号を受信する構成を有するだけで、処理領域と非処理領域とを特定するための情報を取得することができる。
本発明の態様3に係る画像処理装置は、上記態様2において、上記位置規定情報取得部は、上記第1の画像表示情報として、上記画像のレイアウトおよび当該レイアウトを構成する領域を規定するレイアウト情報と、上記レイアウトを構成する領域に表示されるコンテンツの種類を規定するコンテンツ情報と、を取得してもよい。
上記の構成によれば、第1の画像表示情報として、レイアウト情報とコンテンツ情報とを取得する。これにより、表示対象の画像のレイアウト(各領域がどのように配置されているか)と、各領域にどのようなコンテンツが表示されるのかを特定することができる。よって、領域に表示されるコンテンツに応じて、画像処理を施す領域と施さない領域とを特定することができる。
本発明の態様4に係る画像処理装置は、上記態様3において、上記領域特定部は、上記コンテンツとして放送番組の映像が表示される上記領域を、上記処理領域として特定し、上記映像と異なる上記コンテンツが表示される上記領域を、上記非処理領域として特定してもよい。
上記の構成によれば、放送番組の映像が表示される領域を処理領域として特定する。これにより、放送番組の映像が表示される領域において、表示品位を向上させることができる。
また、映像と異なるコンテンツは、その内容によっては画像処理によって視認性が低下するおそれがある。そこで上記の構成によれば、映像と異なるコンテンツが表示される領域を非処理領域として特定する。これにより、コンテンツ(特に、コンテンツに含まれる文字)の視認性の低下を防ぐことができる。なお、映像と異なるコンテンツとしては、字幕、文字スーパー、アプリケーションなどが挙げられる。
本発明の態様5に係る画像処理装置は、上記態様2から4のいずれかにおいて、上記第1の画像表示情報は、MMTにて送信されてもよい。
上記の構成によれば、第1の画像表示情報はMMTにて送信される。これにより、MMTにて送信された映像信号を受信する構成を有する画像処理装置において、処理領域と非処理領域とを特定するための情報を取得することができる。
本発明の態様6に係る画像処理装置は、上記態様1から5のいずれかにおいて、上記位置規定情報取得部は、上記位置規定情報として、上記画像を表示するための第2の画像表示情報を取得してもよい。
上記の構成によれば、画像処理を施す領域と画像処理を施さない領域とを特定するために、画像を表示するための第2の画像表示情報を取得する。つまり、画像を表示するための第2の画像表示情報を取得して、当該第2の画像表示情報に応じた画像を表示する部材を有する構成とすることで、当該部材を用いて処理領域および非処理領域を特定するための情報を取得することができる。なお、第2の画像表示情報を取得して、当該第2の画像表示情報に応じた画像を表示する部材とは、例えば、取得したHTMLデータに応じた画像を表示するHTMLブラウザなどが挙げられる。
本発明の態様7に係る画像処理装置は、上記態様6において、上記位置規定情報取得部は、上記第2の画像表示情報として、コンテンツ中のオブジェクトの位置を規定するオブジェクト情報を取得してもよい。
上記の構成によれば、コンテンツ中のオブジェクトの位置を規定するオブジェクト情報を取得するので、当該オブジェクトが表示される領域を、画像処理を施す領域、または画像処理を施さない領域として特定することができる。
本発明の態様8に係る画像処理装置は、上記態様7において、上記領域特定部は、上記オブジェクトが表示される上記領域を、上記非処理領域として特定してもよい。
オブジェクトは、その内容によっては画像処理によって視認性が低下するおそれがある。そこで上記の構成によれば、オブジェクトが表示される領域を非処理領域として特定する。これにより、オブジェクト(特に、オブジェクトに含まれる文字)の視認性の低下を防ぐことができる。なお、オブジェクトとしては、字幕、文字スーパー、アプリケーションなどが挙げられる。
本発明の態様9に係る画像処理装置は、上記態様7または8において、上記コンテンツは、Webコンテンツであってもよい。
上記の構成によれば、コンテンツがWebコンテンツであるので、ネットワークを介して取得したコンテンツにおいて、オブジェクトが表示される領域を、画像処理を施す領域、または画像処理を施さない領域として特定することができる。
本発明の態様10に係る画像処理装置は、上記態様6から9のいずれかにおいて、上記第2の画像表示情報は、所定のマークアップ言語で記述され、スタイルシートを含んでもよい。
上記の構成によれば、第2の画像表示情報は、所定のマークアップ言語で記述され、スタイルシートを含んでいる。これにより、所定のマークアップ言語で記述された第2の画像表示情報を取得して、当該第2の画像表示情報に応じた画像を表示する部材を有する構成とすることで、当該部材を用いて処理領域および非処理領域を特定するための情報を取得することができる。なお、マークアップ言語で記述された第2の画像表示情報を取得して、当該第2の画像表示情報に応じた画像を表示する部材とは、例えば、取得したHTMLデータに応じた画像を表示するHTMLブラウザなどが挙げられる。
本発明の態様11に係る画像処理装置は、上記態様1から10のいずれかにおいて、上記領域特定部は、上記位置規定情報取得部が取得した上記位置規定情報と、予め定められた、上記画像を表示する表示領域の座標とに基づいて、上記表示領域における上記画像中の各領域の座標を算出してもよい。
上記の構成によれば、位置規定情報と画像を表示する表示領域の座標とに基づいて、表示領域における画像中の各領域の座標を算出する。これにより、表示領域のサイズがどのような場合であっても、各領域の位置およびサイズを正確に算出することができる。
本発明の態様12に係る画像処理装置は、表示対象の画像について、当該画像中の一部の領域の位置を規定する第1の位置規定情報を、放送波を介して取得する第1取得部と、上記画像について、上記第1の位置規定情報によって位置を規定された領域と異なる領域の位置を規定する第2の位置規定情報を、ネットワークを介して取得する第2取得部と、上記第1取得部および上記第2取得部がそれぞれ取得した上記第1の位置規定情報および上記第2の位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定部と、を備えている。
上記の構成によれば、放送波を介して取得する第1の位置規定情報と、ネットワークを介して取得する第2の位置規定情報を参照して、画像処理を施す領域と施さない領域とを特定する。つまり、異なる経路で取得した情報を参照して、画像処理を施す領域と施さない領域とを特定する。これにより、異なる経路で取得した情報によって画像中の各領域の位置が規定されている場合であっても、画像中の各領域について、画像処理を施す領域と施さない領域とを特定することができる。
本発明の態様13に係る画像処理装置は、上記態様12において、上記第1取得部は、上記第1の位置規定情報として、映像信号の所定の伝送方式にて送信される第1の画像表示情報を取得し、上記第2取得部は、上記第2の位置規定情報として、上記画像を表示するための第2の画像表示情報を取得してもよい。
上記の構成によれば、映像信号の所定の伝送方式にて送信される第1の画像表示情報と、画像を表示するための第2の位置規定画像表示情報とを取得する。これにより、映像信号を受信する部材、および第2の画像表示情報を取得して、当該第2の画像表示情報に応じた画像を表示する部材を有する構成とすれば、これらの部材を用いて処理領域と非処理領域とを特定するための情報を取得することができる。
本発明の態様14に係る画像処理装置は、上記態様13において、上記第1取得部は、上記第1の画像表示情報として、上記画像のレイアウトおよび当該レイアウトを構成する領域を規定するレイアウト情報と、上記レイアウトを構成する領域に表示される第1のコンテンツの種類を規定するコンテンツ情報と、を取得し、上記第2取得部は、上記第2の画像表示情報として、上記第1のコンテンツと異なる第2のコンテンツ中のオブジェクトの位置を規定するオブジェクト情報を取得してもよい。
上記の構成によれば、レイアウト情報、コンテンツ情報、およびオブジェクト情報を取得する。これにより、表示対象の画像のレイアウト(各領域がどのように配置されているか)と、各領域にどのようなコンテンツが表示されるのかを特定することができる。よって、領域に表示されるコンテンツに応じて、画像処理を施す領域と施さない領域とを特定することができる。また、オブジェクトが表示される領域を、画像処理を施す領域、または画像処理を施さない領域として特定することができる。
本発明の態様15に係る画像処理装置は、上記態様14において、上記領域特定部は、上記第1のコンテンツとして放送番組の映像が表示される領域である映像領域の座標を、上記レイアウト情報、上記コンテンツ情報、および予め定められた、上記画像を表示する表示領域の座標を参照することで算出すると共に、上記映像領域における、上記オブジェクトが表示される領域の座標を、上記オブジェクト情報を参照して算出してもよい。
上記の構成によれば、映像領域の座標を算出し、当該映像領域とオブジェクト情報を参照して、映像領域におけるオブジェクトが表示される領域の座標を算出する。これにより、映像領域のサイズがどのような場合であっても、オブジェクトが表示される領域の位置およびサイズを正確に算出することができる。
本発明の態様16に係る画像処理装置は、上記態様14または15において、上記第2のコンテンツは、Webコンテンツであってもよい。
上記の構成によれば、第2のコンテンツがWebコンテンツであるので、ネットワークを介して取得したコンテンツ(第2のコンテンツ)において、オブジェクトが表示される領域を、画像処理を施す領域、または画像処理を施さない領域として特定することができる。
本発明の態様17に係る画像処理装置は、上記態様13から16のいずれかにおいて、上記第1の画像表示情報はMMTにて送信され、上記第2の画像表示情報は所定のマークアップ言語で記述され、スタイルシートを含んでもよい。
上記の構成によれば、第1の画像表示情報はMMTにて送信され、また、第2の画像表示情報は、所定のマークアップ言語で記述され、スタイルシートを含んでいる。これにより、MMTにて送信された映像信号を受信する構成、および、所定のマークアップ言語で記述された第2の画像表示情報を取得して、当該第2の画像表示情報に応じた画像を表示する部材を有する構成を有する画像処理装置において、処理領域および非処理領域を特定するための情報を取得することができる。
本発明の態様18に係るテレビジョン受像機は、上記態様1から17のいずれかに記載の画像処理装置を備えていてもよい。
上記の構成によれば、上述の画像処理装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様19に係る画像処理装置の制御方法は、表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する位置規定情報を取得する位置規定情報取得ステップと、上記位置規定情報取得ステップにて取得した位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定ステップと、を含んでいる。
上記の構成によれば、態様1に係る画像処理装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様20に係る画像処理装置の制御方法は、表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する第1の位置規定情報を、放送波を介して取得する第1取得ステップと、上記画像について、上記第1の位置規定情報によって位置を規定された領域と異なる領域の位置を規定する第2の位置規定情報を、ネットワークを介して取得する第2取得ステップと、上記第1取得ステップおよび上記第2取得ステップにてそれぞれ取得した上記第1の位置規定情報および上記第2の位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定ステップと、を含んでいる。
上記の構成によれば、態様12に係る画像処理装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る画像処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記画像処理装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記画像処理装置をコンピュータにて実現させる画像処理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、表示対象の画像に画像処理を施す画像処理装置に利用することができる。特に、テレビジョン受像機、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、およびカーナビゲーションシステムなどに好適である。
10 テレビ(画像処理装置)
130 位置規定情報取得部
119 領域特定部
102 分離部(第1取得部)
106 HTMLブラウザ(第2取得部)
S1、S11 位置規定情報取得ステップ、第1取得ステップ
S28、S74 領域特定ステップ
S71 第2取得ステップ

Claims (23)

  1. 表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する位置規定情報を取得する位置規定情報取得部と、
    上記位置規定情報取得部が取得した位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記位置規定情報取得部は、上記位置規定情報として、映像信号の所定の伝送方式にて送信される第1の画像表示情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記位置規定情報取得部は、上記第1の画像表示情報として、上記画像のレイアウトおよび当該レイアウトを構成する領域を規定するレイアウト情報と、上記レイアウトを構成する領域に表示されるコンテンツの種類を規定するコンテンツ情報と、を取得することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 上記領域特定部は、上記コンテンツとして放送番組の映像が表示される上記領域を、上記処理領域として特定し、上記映像と異なる上記コンテンツが表示される上記領域を、上記非処理領域として特定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 上記第1の画像表示情報は、MMTにて送信されることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 上記位置規定情報取得部は、上記位置規定情報として、上記画像を表示するための第2の画像表示情報を取得することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 上記位置規定情報取得部は、上記第2の画像表示情報として、コンテンツ中のオブジェクトの位置を規定するオブジェクト情報を取得することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 上記領域特定部は、上記オブジェクトが表示される上記領域を、上記非処理領域として特定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 上記コンテンツは、Webコンテンツであることを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。
  10. 上記第2の画像表示情報は、所定のマークアップ言語で記述され、スタイルシートを含むことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 上記領域特定部は、上記位置規定情報取得部が取得した上記位置規定情報と、予め定められた、上記画像を表示する表示領域の座標とに基づいて、上記表示領域における上記画像中の各領域の座標を算出することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する第1の位置規定情報を、放送波を介して取得する第1取得部と、
    上記画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する、上記第1の位置規定情報と異なる第2の位置規定情報を、ネットワークを介して取得する第2取得部と、
    上記第1取得部および上記第2取得部がそれぞれ取得した上記第1の位置規定情報および上記第2の位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  13. 上記第1取得部は、上記第1の位置規定情報として、映像信号の所定の伝送方式にて送信される第1の画像表示情報を取得し、
    上記第2取得部は、上記第2の位置規定情報として、上記画像を表示するための第2の画像表示情報を取得することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 上記第1取得部は、上記第1の画像表示情報として、上記画像のレイアウトおよび当該レイアウトを構成する領域を規定するレイアウト情報と、上記レイアウトを構成する領域に表示される第1のコンテンツの種類を規定するコンテンツ情報と、を取得し、
    上記第2取得部は、上記第2の画像表示情報として、上記第1のコンテンツと異なる第2のコンテンツ中のオブジェクトの位置を規定するオブジェクト情報を取得することを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 上記領域特定部は、
    上記第1のコンテンツとして放送番組の映像が表示される領域である映像領域の座標を、上記レイアウト情報、上記コンテンツ情報、および予め定められた、上記画像を表示する表示領域の座標を参照することで算出すると共に、
    上記映像領域における、上記オブジェクトが表示される領域の座標を、上記オブジェクト情報を参照して算出することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 上記第2のコンテンツは、Webコンテンツであることを特徴とする請求項14または15に記載の画像処理装置。
  17. 上記第1の画像表示情報はMMTにて送信され、
    上記第2の画像表示情報は所定のマークアップ言語で記述され、スタイルシートを含むことを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機。
  19. 表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する位置規定情報を取得する位置規定情報取得ステップと、
    上記位置規定情報取得ステップにて取得した位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定ステップと、を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  20. 請求項1に記載の画像処理装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記領域特定部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  21. 表示対象の画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する第1の位置規定情報を、放送波を介して取得する第1取得ステップと、
    上記画像について、当該画像中の各領域の位置を規定する、上記第1の位置規定情報と異なる第2の位置規定情報を、ネットワークを介して取得する第2取得ステップと、
    上記第1取得ステップおよび上記第2取得ステップにてそれぞれ取得した上記第1の位置規定情報および上記第2の位置規定情報を参照して、上記画像中の各領域のうち、画像処理を施す処理領域と画像処理を施さない非処理領域とを特定する領域特定ステップと、を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  22. 請求項12に記載の画像処理装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記第2取得部および上記領域特定部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  23. 請求項20または22に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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