以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる電子機器の構成を示すブロック図である。
ここでは、電子機器の一例としてデジタル放送受信装置を用いて説明を行うが、この実施形態において、電子機器は、パーソナルコンピュータ(PC)や、タブレットPC、スマートフォン等にも適用可能である。
この実施形態においては、電子機器(デジタル放送受信装置)10は、例えば、ユーザに操作されるリモートコントローラ(リモコン20)から出力されるリモコン信号を受信し、動作する。
例えば、赤外線受信部110は、リモコン信号を受信し、ユーザの指示を制御部111に向けて出力する。
制御部111は、操作コマンド処理部111a、CPU111b、メモリ部111c等を備えており、例えば、制御情報(制御信号)を映像処理部104や映像出力部105に向けて出力し、電子機器(デジタル放送受信装置)10を制御する。
また、電子機器(デジタル放送受信装置)10は、デジタル放送やインターネット等で送信(IP伝送)された放送等の映像コンテンツ(入力ストリーム)を受信し、映像処理して、例えば、映像表示部11から映像を、スピーカ12から音声を出力する。
また、電子機器(デジタル放送受信装置)10は、記憶装置106を備えており、記憶装置106に記憶された映像コンテンツ(入力ストリーム)を受信し、映像処理して、同様に、映像表示部11から映像を、スピーカ12から音声を出力する。
デジタルチューナ101は、例えば、デジタル放送やインターネット等で送信(IP伝送)された放送等の映像コンテンツを受信し、入力ストリーム部107に向けて出力する。
また、記憶装置106は、記憶された映像コンテンツを入力ストリーム部107に向けて出力する。
入力ストリーム処理部102は、出力された映像コンテンツを受信してストリーム処理を行い、映像信号を映像デコーダ103に、音声信号を音声バッファ107に向けて出力する。
映像デコーダ103は、映像信号を受信し、デコード処理を行って、映像処理部104に向けて出力する。
また、音声バッファ107は、音声信号を受信し、バッファ処理を行って、音声出力部108に向けて出力する。
映像処理部104は、図に示すように、例えば、映像フレームバッファを備えている。映像処理部104は、例えば、映像フレームバッファを用いて映像処理を行い、映像出力部105に向けて出力する。
音声出力部108は、バッファ処理された音声信号を受信し、音声デコーダ109に向けて音声信号を出力する。
映像出力部105は、映像表示部11に向けて映像信号を出力する。
音声デコーダ109は、音声信号にデコード処理を行い、スピーカ12に向けて音声信号を出力する。
そして、この実施形態において、電子機器10は、例えば、図9に示すように、上記のような差分伝送方式により、一般的な映像ストリームである第1解像度(「2k1k(1920×1080)」解像度)の映像ストリームと、第2解像度(「4k2k(3840×2160)」解像度)と第1解像度(「2k1k(1920×1080)」解像度)との差分の映像ストリームの、2つのストリームを受信する。
ここで、図9は、実施形態に係わる電子機器における基本的な処理動作を示す図である。
ここで、上記一般的な映像ストリーム(第1解像度(「2k1k(1920×1080)」解像度)の映像ストリーム)は、例えば、現在放送されている地上波デジタル放送やBS放送等の放送波で放送される映像ストリームである。
また、上記第2解像度(「4k2k(3840×2160)」解像度)と第1解像度(「2k1k(1920×1080)」解像度)との差分の映像ストリームは、例えば、ネットワーク(IP)や放送の隙間等で送信され、電子機器10で受信される。
そして、上記一般的な映像ストリーム(第1解像度(「2k1k(1920×1080)」解像度)の映像ストリーム)は、映像に変換できるストリーム、また、上記第2解像度(「4k2k(3840×2160)」解像度)と第1解像度(「2k1k(1920×1080)」解像度)との差分の映像ストリームは、差分のストリームの形式であり、受信を行うことにより高品質な映像品質を得ることができる。
なお、ここでは、解像度は一例であり、他の解像度であっても良い。
そして、この実施形態に係る、例えば、通信等で生じる何らかの問題により、第2解像度(「4k2k(3840×2160)」解像度)と第1解像度(「2k1k(1920×1080)」解像度)との差分情報映像ストリームが受信できない場合の具体的な処理について、以下のように説明する。
図2は、実施形態に係わる電子機器における処理動作を示す図である。
この実施形態においては、例えば、放送やインターネット(IP)、あるいは映像再生装置等から、上記差分伝送方式等によって、「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報(差分情報)が、「2k1k」映像(第1解像度の映像)とリンクするようにして送信される。
そして、電子機器10は、これら差分情報と「2k1k」映像(第1解像度の映像)を受信し、例えば、電子機器10において、差分情報が反映された高解像度映像(「4k2k」映像(第2解像度の映像))を作成し、高解像度ディスプレイを用いて、高解像度映像(「4k2k」映像)を表示する。
そして、この実施形態において電子機器10は、「2k1k」の映像ストリームと「2k1k」と「4k2k」の映像差分情報のストリームを伝送する方式(差分伝送方式)において、予め、「2k1k」の映像ストリームを超解像処理させる。
電子機器10は、超解像処理後の「4k2k」映像と「2k1k」と「4k2k」の映像差分情報ストリームとを用い、「4k2k」映像ストリームを生成する。
そして、例えば、通信等で生じる何らかの問題により、「2k1k」と「4k2k」の映像差分情報ストリームが受信できない場合においては、電子機器10は、予め生成している超解像処理後の「4k2k」映像を、例えば、そのまま「4k2k」として出力する。
例えば、電子機器10の入力ストリーム処理部21は、放送やインターネット(IP)、あるいは映像再生装置等から出力された「2k1k」映像ストリームを受信し、所定のストリーム処理を行い、「2k1k」映像ストリームを出力する。
デコード処理部22は、入力ストリーム処理部21から出力された「2k1k」映像ストリームを受信し、デコード処理を行い、「2k1k」映像を出力する。
スケーリング(アップコンバージョン)処理および超解像処理部23は、デコード処理され出力された「2k1k」映像を受信し、スケーリング(アップコンバージョン)処理および超解像処理を行い、スケーリングと超解像処理された「4k2k」映像を出力する。
ここで、スケーリング(アップコンバージョン)とは、ある映像をより高精細な映像の規格に形式変換することである。アップスケーリングとも呼ばれる。この実施形態においては、例えば、「2k1k」映像を「4k2k」映像の規格に形式変換する。
また、「超解像」処理とは、例えば、低解像度の画像を1枚、あるいは他の複数の画像を元に推定した値を使い、高精細やクリアにする技術である。映像拡大精細化技術等とも呼ばれる。
例えば、動画データでは、あるフレームに注目すると、時間的に前後するフレーム内で、1つの物が上下左右どこかに移動していること等を根拠とし、「似たような画像であるだろう」と予測できる。そこで、対象とするフレームの画像と前後する、似たようなデータの画像から、高精細に撮影された場合はどのような画像だったか推測し、高精細化した画像データを作成する。この作業を、例えば、全フレームに対して繰り返し、動画データ全体を高精細化する。
また、例えば、「よく似た」あるいは「同じ対象物である」ことを推測するために、画像処理で輪郭線を抽出し、被写体と背景を分離し、対象物を細かく分けて、本来の画像を推測する、という処理も提案されている。
また、例えば、1枚の画像から超解像を行う「一枚超解像」という技術も提案されている。これは、映像をアップスケールする際に、その対象となる1枚の画像から補完データを推測し、高精細化する技術である。例えば、「1つの点がおそらく周辺の色がまざってしまった」と推測し、あるアルゴリズムで色を分離して配置する混色分離技術を利用する。
また、例えば、電子機器10の入力ストリーム処理部24は、同様に、放送やインターネット(IP)、あるいは映像再生装置等から出力された「4k2k」映像の差分ストリームを受信し、所定のストリーム処理を行い、「4k2k」映像の差分ストリームを出力する。
デコード処理部25は、入力ストリーム処理部24から出力された「4k2k」映像の差分ストリームを受信し、「4k2k」映像の差分情報を出力する。
映像信号MUX(映像信号マルチプレクサ)26は、上記スケーリング(アップコンバージョン)処理および超解像処理部23から出力されたスケーリングと超解像処理された「4k2k」映像と、上記デコード処理部25から出力された「4k2k」映像の差分ストリームを受信し、マルチプレクス処理を行い、「4k2k」映像ストリームを出力する。
ここで、マルチプレクサ(multiplexer)は、ふたつ以上の入力をひとつの信号として出力する。
また、この実施形態では、マルチプレクサ(multiplexer)は、映像と映像差分の加算により、新たな映像を生成するための演算も含む。
そして、映像信号MUX(映像信号マルチプレクサ)26から出力された「4k2k」映像ストリームは、映像処理部27で受信され、所定の映像処理が施され、出力される。
図3は、実施形態に係わる電子機器の動作を説明するフローチャートである。
ステップS100は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS101に進む。
ステップS101は、2k1k映像(第1解像度の映像)のストリームを受信し、ストリーム処理を行うステップである(入力ストリーム処理部21)。続いて、ステップS102に進む。
ステップS102は、上記ストリーム処理された「2k1k」映像のストリームをデコード処理するステップである(デコード部22)。続いて、ステップS103に進む。
ステップS103は、上記「2k1k」映像を「4k2k」映像(第1解像度より解像度が高い、第2解像度の映像)の規格に形式変換(スケーリングまたはアップコンバージョン)処理および、超解像処理し、出力するステップである(スケーリングおよび超解像処理部23)。続いて、ステップS104に進む。
ステップS104は、「4k2k」映像の差分ストリームを受信し、ストリーム処理するステップである(入力ストリーム処理部24)。続いて、ステップS105に進む。
ステップS105は、ストリーム処理された「4k2k」映像の差分ストリームを受信し、デコード処理するステップである(デコード処理部25)。続いて、ステップS106に進む。
ステップS106は、「4k2k」映像の差分ストリームを受信したかを検出するステップである。「4k2k」映像の差分ストリームを受信したと検出される場合は、ステップS107に進む(Yes)。「4k2k」映像の差分ストリームを受信しないと検出される場合は、ステップS108に進む(No)。
ステップS107は、スケーリング処理および超解像処理され出力された「4k2k」映像と、デコード処理され出力された「4k2k」映像の差分ストリームを用い、「4k2k」映像ストリームを生成し、出力するステップである(映像信号MUX部26)。続いて、ステップS109に進む。
ステップS108は、スケーリング処理および超解像処理され出力された「4k2k」映像を、出力するステップである(映像信号MUX部26)。続いて、ステップS109に進む。
ステップS109は、受信した映像信号に映像処理を行うステップである(映像処理部27)。続いて、ステップS110に進む。
ステップS110は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
すなわち、この実施形態においては、電子機器10は、第1解像度の映像(例えば、「2k1k」映像)を受信し、前記第1解像度より解像度が高い第2解像度の映像(例えば、「4k2k」映像)にスケーリング処理および超解像処理を行う処理部を備える。
また、外部から出力された第2解像度の映像(例えば、「4k2k」映像)の差分情報を受信する差分情報受信部を備える。
また、前記差分情報の受信を検出し、検出されない場合は、前記スケーリング処理および超解像度処理が行われた第2解像度の映像(「4k2k」映像)を出力する映像出力部を備える。
また、この実施形態においては、電子機器10は、前記差分情報の受信が検出された場合は、前記映像出力部は、前記スケーリング処理および前記超解像度処理が行われた第2解像度の映像(「4k2k」映像)と、前記受信した第2解像度の映像(「4k2k」映像)の差分情報を用い、第2解像度の映像(「4k2k」映像)を生成して出力する。
図4は、他の実施形態に係わる電子機器における処理動作を示す図である。
この実施形態においても、例えば、放送やインターネット(IP)、あるいは映像再生装置等から、上記差分伝送方式等によって、「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報(差分情報)が、「2k1k」映像(第1解像度の映像)とリンクするようにして送信される。
そして、電子機器10は、これら差分情報と「2k1k」映像(第1解像度の映像)を受信し、例えば、電子機器10において、差分情報が反映された高解像度映像(「4k2k」映像(第2解像度の映像))を作成し、高解像度ディスプレイを用いて、高解像度映像(「4k2k」映像)を表示する。
この実施形態において電子機器10は、「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報ストリームとを用いて、「4k2k」映像(第2解像度の映像)ストリームを生成する。
そして、電子機器10は、この生成した「4k2k」映像(第2解像度の映像)ストリームに対して超解像処理を施す。
そして、電子機器10が、「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報ストリームが受信できる場合には、超解像処理部46ではスケーリング処理を行わず、「4k2k」映像(第2解像度の映像)のまま出力する。
しかし、上記のように、何らかの事情により、「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報ストリームが受信できない場合は、例えば、電子機器10のデコード処理およびスケーリング処理部42において、「2k1k」映像(第1解像度の映像)から「4k2k」映像(第2解像度の映像)にスケーリング処理を用いて拡大し、その映像を超解像処理部46において、超解像処理を行う。
すなわち、入力ストリーム処理部41は、「2k1k」映像(第1解像度の映像)のストリームを受信し、ストリーム処理を行った「2k1k」映像(第1解像度の映像)のストリームを出力する。
デコード処理およびスケーリング処理部42は、入力ストリーム処理部41から出力された「2k1k」映像(第1解像度の映像)のストリームを受信し、デコード処理およびスケーリング処理を行って、「2k1k」映像(第1解像度の映像)から「4k2k」映像(第2解像度の映像)に、「2k1k」映像(第1解像度の映像)を、スケーリング処理を用いて拡大し、出力する。
また、入力ストリーム処理部43は、「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報ストリームを受信し、ストリーム処理を行った「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報ストリームを出力する。
デコード処理部44は、入力ストリーム処理部43から出力された「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報ストリームを受信し、デコード処理を行って、「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報を出力する。
映像信号MUX(映像信号マルチプレクサ)45は、上記デコード処理およびスケーリング処理部42から出力された「4k2k」映像(第2解像度の映像)および、デコード処理部44から出力された「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報を受信し、両者から「4k2k」映像(第2解像度の映像)を作成して出力する。
超解像処理部46は、この映像信号MUX(映像信号マルチプレクサ)45から出力された「4k2k」映像(第2解像度の映像)を受信し、超解像処理を行い、超解像処理された「4k2k」映像(第2解像度の映像)を出力する。
映像処理部47は、超解像処理部46から出力された超解像処理された「4k2k」映像(第2解像度の映像)を受信し、所定の映像処理を行って、出力する。
図5は、他の実施形態に係わる電子機器の動作を説明するフローチャートである。
ステップS201は、「2k1k」映像(第1解像度の映像)のストリームを受信し、ストリーム処理を行うステップである(入力ストリーム処理部41)。続いて、ステップS202に進む。
ステップS202は、ストリーム処理された「2k1k」映像のストリームをデコード処理および「4k2k」映像にスケーリング処理するステップである(デコード処理およびスケーリング処理部42)。続いて、ステップS203に進む。
ステップS203は、「4k2k」映像の差分ストリームを受信し、ストリーム処理するステップである(入力ストリーム処理部43)。続いて、ステップS204に進む。
ステップS204は、ストリーム処理された「4k2k」映像の差分ストリームを受信し、デコード処理するステップである(デコード処理部44)。続いて、ステップS205に進む。
ステップS205は、「4k2k」映像の差分ストリームを受信したかを検出するステップである。「4k2k」映像の差分ストリームを受信したと検出される場合は、ステップS206に進む(Yes)。「4k2k」映像の差分ストリームを受信しないと検出される場合は、ステップS207に進む(No)。
ステップS206は、デコード処理およびスケーリング処理され出力された「4k2k」映像と、デコード処理され出力された「4k2k」映像の差分ストリームを用い、「4k2k」映像ストリームを生成し、出力するステップである(映像信号MUX部45)。続いて、ステップS208に進む。
ステップS207は、デコード処理およびスケーリング処理され出力された「4k2k」映像を、出力するステップである(映像信号MUX部45)。続いて、ステップS208に進む。
ステップS208は、出力された「4k2k」映像に超解像処理を行うステップである(超解像処理部46)。続いて、ステップS209に進む。
ステップS209は、超解像処理され出力された「4k2k」映像に映像処理を行うステップである(映像処理部27)。続いて、ステップS210に進む。
ステップS210は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
すなわち、この実施形態においては、電子機器10は、第1解像度の映像(例えば、「2k1k」映像)を受信し、前記第1解像度より解像度が高い第2解像度の映像(例えば、「4k2k」映像)にスケーリング処理を行うスケーリング処理部を備える。
また、外部から出力された第2解像度の映像(例えば、「4k2k」映像)の差分情報を受信する差分情報受信部を備える。
また、前記差分情報の受信を検出し、検出されない場合は、前記スケーリング処理が行われた第2解像度の映像を出力する映像出力部と、
前記出力された第2解像度の映像(例えば、「4k2k」映像)に超解像処理を行い出力する超解像処理部を備える。
また、この実施形態においては、電子機器10は、前記差分情報の受信が検出された場合は、前記映像出力部は、前記スケーリング処理が行われた第2解像度の映像(例えば、「4k2k」映像)と、前記受信した第2解像度の映像(例えば、「4k2k」映像)の差分情報を用い、第2解像度の映像(例えば、「4k2k」映像)を生成して出力する。
図6は、他の実施形態に係わる電子機器における処理動作を示す図である。
この実施形態においても、例えば、放送やインターネット(IP)、あるいは映像再生装置等から、上記差分伝送方式等によって、「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報(差分情報)が、「2k1k」映像(第1解像度の映像)とリンクするようにして送信される。
そして、電子機器10は、これら差分情報と「2k1k」映像(第1解像度の映像)を受信し、例えば、電子機器10において、差分情報が反映された高解像度映像(「4k2k」映像(第2解像度の映像))を作成し、高解像度ディスプレイを用いて、高解像度映像(「4k2k」映像)を表示する。
この実施形態において、電子機器10は、「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)と「2k1k」映像(第1解像度の映像)との差分情報ストリームとを用いて、「4k2k」映像(第2解像度の映像)ストリームを生成する。
そして、電子機器10は、「2k1k」映像(第1解像度の映像)と、「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分情報ストリームとを用いて、「4k2k」映像(第2解像度の映像)ストリームを生成する。
また、この実施形態において、電子機器10は、「2k1k」映像(第1解像度の映像)に対して超解像処理を行い、「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)の差分情報ストリームを、超解像処理および「4k2k」映像差分生成部63において生成する。
そして、「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分情報ストリームが受信できる場合には、「2k1k」映像(第1解像度の映像)と、受信した「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分情報ストリームを用いて「4k2k」映像(第2解像度の映像)を生成する。
しかし、何らかの事情により、「4k2k」の映像差分情報ストリーム(「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分情報ストリーム)が受信できない場合には、超解像処理および「4k2k」映像差分生成部63において生成した「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分情報ストリームを受信映像差分情報ストリームとして使用する。
すなわち、入力ストリーム処理部61は、「2k1k」映像(第1解像度の映像)のストリームを受信し、ストリーム処理を行った「2k1k」映像(第1解像度の映像)のストリームを出力する。
デコード処理およびスケーリング処理部62は、ストリーム処理を行い出力された「2k1k」映像(第1解像度の映像)のストリームを受信し、デコード処理およびスケーリング処理を行って「4k2k」映像(第2解像度の映像)を出力する。
超解像処理および「4k2k」映像差分生成部63は、デコード処理およびスケーリング処理部62から出力されたデコード処理およびスケーリング処理が行われた「4k2k」映像(第2解像度の映像)から「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分情報を生成し、出力する。
また、入力ストリーム処理部64は、「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分ストリームを受信し、ストリーム処理を行い、出力する。
デコード処理部65は、入力ストリーム処理部64から出力された「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分ストリームを受信し、デコード処理を行い、出力する。
映像信号MUX(映像信号マルチプレクサ)66は、上記デコード処理およびスケーリング処理部62から出力された「4k2k」映像(第2解像度の映像)、超解像処理および「4k2k」映像差分生成部63から出力された「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分情報、およびデコード処理部65から出力された「2k1k」映像(第1解像度の映像)と「4k2k」映像(第2解像度の映像)との映像差分ストリームを受信し、マルチプレクス処理を行い、「4k2k」映像ストリームを出力する。
そして、映像処理部67は、映像信号MUX(映像信号マルチプレクサ)66から出力された「4k2k」映像ストリームに所定の映像処理を行い、出力する。
図7は、他の実施形態に係わる電子機器の動作を説明するフローチャートである。
ステップS300は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS301に進む。
ステップS301は、「2k1k」映像(第1解像度の映像)のストリームを受信し、ストリーム処理を行うステップである(入力ストリーム処理部61)。続いて、ステップS302に進む。
ステップS302は、ストリーム処理された「2k1k」映像のストリームをデコード処理および「4k2k」映像にスケーリング処理するステップである(デコード処理およびスケーリング処理部62)。続いて、ステップS303に進む。
ステップS303は、スケーリング処理された「4k2k」映像に超解像処理し、スケーリング処理された「4k2k」映像との差分を生成し、出力するステップである(超解像処理および「4k2k」映像差分生成部63)。続いて、ステップS304に進む。
ステップS304は、「4k2k」映像の差分ストリームを受信し、ストリーム処理するステップである(入力ストリーム処理部64)。続いて、ステップS305に進む。
ステップS305は、ストリーム処理された「4k2k」映像の差分ストリームを受信し、デコード処理するステップである(デコード処理部65)。続いて、ステップS306に進む。
ステップS306は、「4k2k」映像の差分ストリームを受信したかを検出するステップである。「4k2k」映像の差分ストリームを受信したと検出される場合は、ステップS307に進む(Yes)。「4k2k」映像の差分ストリームを受信しないと検出される場合は、ステップS308に進む(No)。
ステップS307は、デコード処理およびスケーリング処理され出力された「4k2k」映像と、デコード処理され出力された「4k2k」映像の差分ストリームを用い、「4k2k」映像ストリームを生成し、出力するステップである(映像信号MUX部66)。続いて、ステップS309に進む。
ステップS308は、デコード処理およびスケーリング処理され出力された「4k2k」映像と、生成されたスケーリング処理された「4k2k」映像との差分を用い、「4k2k」映像ストリームを生成し、出力するステップである(映像信号MUX部66)。続いて、ステップS309に進む。
ステップS309は、出力された「4k2k」映像ストリームに、所定の映像処理を行うステップである(映像処理部67)。続いて、ステップS310に進む。
ステップS310は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
すなわち、この実施形態においては、電子機器10は、第1解像度の映像(例えば、「2k1k」映像)を受信し、前記第1解像度(「2k1k」映像)より解像度が高い第2解像度(例えば、「4k2k」映像)の映像にスケーリング処理を行うスケーリング処理部を備える。
また、前記スケーリング処理が行われた第2解像度の映像(「4k2k」映像)に超解像処理を行い、前記スケーリング処理が行われた第2解像度の映像(「4k2k」映像)との差分情報を生成する差分情報生成部を備える。
また、外部から出力された第2解像度の映像(「4k2k」映像)の差分情報を受信する差分情報受信部を備える。
また、前記差分情報の受信を検出し、検出されない場合は、前記スケーリング処理が行われた第2解像度の映像(「4k2k」映像)と、前記生成された前記スケーリング処理が行われた第2解像度の映像(「4k2k」映像)との差分情報を用い、第2解像度の映像(「4k2k」映像)を生成し、出力する映像出力部を備える。
また、前記差分情報の受信が検出されない場合は、前記映像出力部は、前記スケーリング処理が行われた第2解像度の映像(「4k2k」映像)と、前記受信された外部から出力された第2解像度の映像(「4k2k」映像)の差分情報を用い、第2解像度の映像(「4k2k」映像)を生成し、出力する。
図8は、実施形態の電子機器における差分情報が受信できない場合の、映像処理設定部を示す図である。
この実施形態に係る電子機器10は、例えば、映像表示部11に、差分情報が受信できない場合の映像処理が設定可能に構成される(映像処理設定部80)。
例えば、ユーザがリモコン20を操作し、リモコン20を操作するユーザの指示に応じて、リモコン信号が出力され、電子機器10が操作される。
ここでは、図8に示すように、例えば、映像表示部11に、「YES」、「NO」が表示され、リモコン20を操作するユーザによって、どちらかが選択され、設定される。
上記のように構成することによって、上記実施形態においては、例えば、差分伝送方式において、差分情報や「2k1k」映像がスムーズに受信されない場合に、ユーザに与える不快感を低減させることが可能になる。
なお、上記実施形態の制御処理の手順は全てソフトウェアによって実行することが可能である。このため、制御処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、上記実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。