JP2016152746A - 振動型アクチュエータおよびその制御方法、光学機器 - Google Patents

振動型アクチュエータおよびその制御方法、光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】振動型アクチュエータの駆動において制御性を向上させること。【解決手段】振動型アクチュエータは、矩形状の平板部および平板部上に設けられた突起部を有する振動板と、振動板に固定され高周波振動する圧電素子を備える。圧電素子は2以上の分極領域を有し、高周波振動によって振動板と接触する摩擦部材が相対移動する。位相差制御部は、振動板の相対位置情報を取得し、相対位置情報に応じて、圧電素子の分極領域にそれぞれ入力する電圧の位相差を制御する。位相差制御部は、駆動開始時において、第1の位相差領域Bにて位相差を設定する第1の制御を行い、駆動停止時には、第1の位相差領域Bよりも範囲が狭い第2の位相差領域Dにて位相差を設定する第2の制御を行う。【選択図】 図7

Description

本発明は、超音波モータ等の振動型アクチュエータとその制御方法、光学機器に関する。
超音波モータは、小型軽量、高速駆動、かつ、静音駆動という特徴をもち、撮像装置のレンズ鏡筒等に採用されている。特許文献1には、リニア駆動用の超音波モータが開示されている。この超音波モータは、圧電素子が固定された矩形状の振動板と、振動板上に設けられた接触部と接触する摩擦部材から構成される。圧電素子が発生する振動により、振動板に設けられた突起先端に楕円運動が発生する。振動板はこの楕円運動により駆動力を得て、摩擦部材に対して移動する。圧電素子は二つの分極領域を有しており、各分極領域への入力電圧の位相差が制御される(位相差制御法)。これにより突起先端の楕円運動の軌跡が変化するので、振動板の移動速度を制御できる。
特開2004−88815号公報
位相差制御法では、圧電素子の二つの分極領域への入力電圧の位相差を制御することにより、突起先端の楕円運動の軌跡を変化させて振動板の速度制御が行われる。また、周波数制御法では駆動周波数の制御によって速度を制御する。周波数制御法に比べて、位相差制御法の利点は、低速度領域における駆動が可能なことである。しかし、位相差制御法において、位相差が0°または180°付近の位相差領域では駆動力が小さくなる。このため、駆動状態が不安定となるか、あるいは駆動が停止する領域、すなわち不感帯が存在する場合がある。不感帯が存在する場合には、超音波モータの制御系にて不感帯の影響により、所望の制御特性が得られない可能性がある。
本発明の目的は、振動型アクチュエータの駆動において制御性を向上させることである。
本発明に係る装置は、振動部材および該振動部材に固定された圧電素子を用いる振動型アクチュエータであって、前記振動部材と接触して当該振動部材に対して相対的に移動する摩擦部材と、前記摩擦部材に対する前記振動部材の相対的な位置情報を取得して前記圧電素子の駆動を制御する制御手段と、を備える。前記圧電素子は、複数の分極領域を有しており、前記制御手段は、前記複数の分極領域にそれぞれ印加する電圧の位相差を制御する場合、第1の位相差領域にて前記位相差を設定する第1の制御と、前記第1の位相差領域よりも範囲が狭い第2の位相差領域にて前記位相差を設定する第2の制御を行う。
本発明によれば、振動型アクチュエータの駆動において制御性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る超音波モータの構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る超音波モータの振動状態の説明図である。 第1の実施形態に係るリニア駆動装置を概略的に示す図である。 第1の実施形態に係る超音波モータの位相差制御の説明図である。 第1の実施形態に係る楕円運動の軌跡を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る駆動装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る位相差領域の説明図である。 第1の実施形態に係る駆動停止時の位相差制御を説明するための図である。 第2の実施形態に係る位相差領域の説明図である。 第3の実施形態に係るリニア駆動装置の傾きの影響を説明するための図である。 比較例における駆動停止時の位相差制御を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の各実施形態について説明する。各実施形態では振動型アクチュエータとして超音波モータを例示して機構および動作を説明する。超音波モータは、小型軽量かつ広い駆動速度レンジが要求される電子機器、例えばレンズ駆動装置等に利用可能である。振動型アクチュエータにより、レンズ等の光学部材を駆動する光学機器(レンズ装置、撮像装置等)に適用可能である。一実施例としての超音波モータは、矩形状の振動板と、該振動板に対して相対的に移動する摩擦部材を備える。本明細書中において、振動板の長辺方向をX方向、短辺方向をY方向とそれぞれ定義する。また、振動板における略矩形状の面の法線方向(厚さ方向)をZ方向とする。Z方向において、振動板から摩擦部材へ向かう方向を+Z方向と定義し、その逆方向を−Z方向と定義する。
[第1の実施形態]
図1から図8を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の超音波モータ10の基本的な構成を説明するための図である。図1(A)は平面図、図1(B)は正面図である。図1(C)および図1(D)はそれぞれ異なる方向から見た場合の側面図である。図1(E)は底面図である。超音波モータ10は、振動板1と圧電素子2を備える。
振動板1は、矩形状の平板部を有する振動部材である。平板部上には突起部1a,1bがX方向にて所定の間隔をおいて設けられている。突起部1a,1bについては、絞り加工により平板部と一体成型してもよいし、別部材を平板部に接着で固定してもよい。振動板1には高周波振動する圧電素子2が固定されている。
圧電素子2は、図1(A)に示すように、同方向に分極された2箇所の分極領域2a,2bを有する。分極領域2aがA相に割り当てられ、分極領域2bがB相に割り当てられている。A相およびB相とは、図示しない外部電源から圧電素子2へ位相差を持つ2相の電圧をそれぞれ入力する場合の2つの相である。圧電素子2は、分極されていない領域2cを有し、当該領域2cは圧電素子2の裏面2eの全面電極から側面2dの領域の電極を経由して導通されたグランドとして使用される電極部である。
振動板1の矩形状の面における短辺部には、X方向に延在する連結部1c,1dがそれぞれ設けられている。連結部1c,1dは振動板1と同期して移動し、後述する振動板の保持部材に対し、直接的又は間接的に連結される。連結部1c,1dは、振動板1と圧電素子2の振動において変位が小さい部分に設けられており、十分に剛性が弱いので、振動を阻害しにくい形状に設計される。従って、連結部1c,1dは振動板1と圧電素子2の振動にほとんど影響を与えない。
圧電素子2に対し、A相とB相との位相差を−90°から+90°まで変化させた交流電圧を印加することによって、高周波振動が発生する。圧電素子2の高周波振動によって振動板1には、以下の固有振動モードが励振される。
・振動板1の短辺方向(Y方向)の曲げ振動に係る1次の固有振動モード(以下、第1のモードという)。
・振動板1の長辺方向(X方向)の曲げ振動に係る2次の固有振動モード(以下、第2のモードという)。
突起部1a,1bは第1のモードの腹(図1(E)におけるX参照)の近傍であって、かつ、第2のモードの節(図1(E)におけるY1およびY2参照)の近傍に設けられる。図1(E)にY1とY2で示す各位置はY方向の中心線Y0に関して対称である。
図2を参照して、振動の様相について説明する。図2は、A相に対してB相の位相を約90°遅らせた交流電圧を、圧電素子2に印加した場合の振動例を示す模式図である。図2(A)は、A相とB相の各交流電圧の波形例を示す。横軸は時間Tを表し、縦軸は電圧Vを表す。矢印で示す各時点P1からP4は、A相とB相についてそれぞれ位相の異なる時点を示す。P1の時点ではA相電圧が正値でB相電圧が負値であり、P2の時点ではA相電圧およびB相電圧が正値である。P3の時点ではA相電圧が負値でB相電圧が正値であり、P4の時点ではA相電圧およびB相電圧が負値である。つまり、P2とP4の時点でA相電圧とB相電圧は互いに同符号の関係であり、P1とP3の時点でA相電圧とB相電圧は互いに逆符号の関係である。図2(B)、(C)、(D)はそれぞれ、図1(B)、(C)、(D)に対応する。図2(B)はY方向から見た場合の図、図2(C)はX方向から見た場合の図、図2(D)はX方向にて図2(B)とは反対側から見た場合の図である。これらの図は、図2(A)に矢印で示すP1からP4の各時点に対して、所定時間の遅れをそれぞれ有するQ1からQ4の各時点における振動状態を示している。なお、図2において圧電素子2と、連結部1c,1dについては図示の簡略化のため省略する。
A相電圧とB相電圧として同符号の電圧が印加される場合(例えば図2(A)に示すP2およびP4)、A相とB相とで同様の伸縮が生じる。これにより、第1のモードが励振され、図2(C)にてZで示すように突起部1a,1bの先端部のZ方向における振幅が最大となる。他方、A相電圧とB相電圧として異符号の電圧が印加される場合(例えば図2(A)に示すP1およびP3)、A相とB相とで逆方向の伸縮が生じる。これにより、第2のモードが励振され、図2(B)にてXで示すように突起部1a,1bの先端部のX方向における振幅が最大となる。A相に対してB相の位相を約90°遅らせて交流電圧を圧電素子2に印加すると、突起部1a,1bの先端部には図示のような楕円運動がそれぞれ発生する。突起部1a,1bの先端部は、後述の摩擦部材(図3:符号3参照)に当接するので、突起部1a,1bの楕円運動により生じる、摩擦部材と突起部1a,1bとの摩擦で振動板1は推進力を得る。すなわち、振動板1は図2(B)に示す+X方向(右方向を正方向とする)に相対移動する。
また、A相に対してB相の位相を約90°進めて交流電圧を圧電素子2に印加した場合には、図2に示した振動状態によって生成される楕円運動とは反対方向の楕円運動が発生する。よって、突起部1a,1bの楕円運動により生じる、摩擦部材と突起部1a,1bとの摩擦で振動板1は推進力を得る。すなわち、振動板1は図2(B)に示すX方向の矢印とは反対の−X方向(左方向を負方向とする)に相対移動する。
次に、図3を参照して、超音波モータ10を利用したリニア駆動装置20の構成を説明する。リニア駆動装置20は、例えば撮影レンズ装置や撮像装置等において、光学部材を光軸方向に沿って移動させる機構部に使用される。図3はリニア駆動装置20の概略図である。図3(A)は超音波モータ10の進行方向から見た場合の正面図である。図3(A)では紙面に直交する方向がX方向であり、左右方向がY方向、上下方向がZ方向である。図3(B)は図3(A)に示すA−A線に沿う断面図である。図3(B)では紙面に直交する方向がY方向であり、左右方向がX方向、上下方向がZ方向である。
図3に示す圧電素子2は振動板1に固定されている。摩擦部材3には、振動板1の突起部1a,1bが加圧されて接触している。圧電素子2の駆動により、振動板1に高周波振動が発生し、振動板1は摩擦部材3に対してX方向に相対移動することができる。振動板保持部材4は振動板1と同期して移動する。振動板保持部材4は、第1の支持部4aにおいて振動板1を連結部1c,1dで支持する。本実施形態では振動板保持部材4にて、第1の支持部4aが2箇所に設けられている。振動板保持部材4は、第2の支持部4bにおいてローラ41を回転自在に軸支する。ローラ41は、摩擦部材3の裏面、つまり突起部1a,1bとの接触面とは反対側の面で回転摺動する。本実施形態では、ローラ41の数が2であり、それらに対応して第2の支持部4bは4箇所に設けられる。ローラ41は駆動の際の摺動抵抗を低減するために設けられた転動部材である。本実施形態に限らず、転動コロ等を用いる機構でもよい。
加圧ばね42は、振動板1を摩擦部材3に対して圧接させるための付勢部材である。加圧ばね42は、その一端部42aが圧電素子2に当接し、他端部42bが振動板保持部材4に当接している。加圧ばね42の加圧力により、突起部1a,1bは摩擦部材3に圧接されるので、図2の矢印に示すように楕円運動による駆動力で振動板保持部材4を+X方向へ移動させる推進力が得られる。
図4を参照して、本実施形態における位相差制御法について説明する。図4はA相に対するB相の位相差が小さい交流電圧を圧電素子2に印加した場合の振動の様子を示す。図4(A)は、図2(A)に対応し、A相とB相の位相関係を示す。横軸tは時間を表し、縦軸vは電圧を表す。図4(A)ではA相電圧に対するB相電圧の位相差が小さい。図4(B)から(D)に示す各振動状態は、図2(B)から(D)で説明した振動状態にそれぞれ対応する。図4(B)に示すXは、突起部1a,1bの先端部のX方向における振幅を表し、図4(C)に示すZは、突起部1a,1bの先端部のZ方向における振幅を表す。
A相に対するB相の位相差が0°近傍である場合には、図2の場合と比べて、A相およびB相として異符号の電圧が印加される時間がほとんどない。このため、第2のモードの振幅、すなわち移動方向の振幅(図4(B)に示すX)が小さくなる。この結果、突起部1a,1bの先端部に図4(B)に示すような楕円運動が発生するので、振動板1はX方向に低速で相対的に移動する。
図5は突起部1a,1bの先端部に発生する楕円運動の軌跡を示す。横軸はX軸であり、縦軸はZ軸である。図5(A)は、A相とB相の各入力電圧の位相差(以下、θと記す)が90°の場合であり、円形の軌跡を示す。図5(B)は「0°<θ<90°」の場合であり、X方向に比べてZ方向に長い楕円の軌跡を示す。図5(C)は「90°<θ<180°」の場合であり、Z方向に比べてX方向に長い楕円の軌跡を示す。各図において、AZ1、AZ2、AZ3は振動板1の加圧方向、すなわちZ方向の振幅をそれぞれ示し、AX1、AX2、AX3は振動板1の移動方向、すなわちX方向の振幅をそれぞれ示す。
図5(B)に示すように、「0°<θ<90°」の場合には、図5(A)の場合(θ=90°)と比較して加圧方向の振幅が大きくなり、移動方向の振幅が小さくなる。すなわち、AZ2>AZ1、AX2<AX1となる。また、図5(C)に示すように、「90°<θ<180°」の場合には、図5(A)の場合(θ=90°)と比較して加圧方向の振幅が小さくなり、移動方向の振幅が大きくなる。すなわち、AZ3<AZ1、AX3>AX1となる。このように位相差θを90°よりも小さくすると移動方向の振幅Aが小さくなるため、速度が小さくなる。すなわち、位相差θを制御することによって振動板1を低速度で制御できる。一方、位相差θを90°よりも大きくすると加圧方向の振幅Aが次第に小さくなっていく。この場合、加圧方向の振幅Aが、突起部1a,1bの先端部と摩擦部材との表面粗さよりも小さくなると、振動板1が駆動できなくなる。加圧方向の振幅Aが突起部1a,1bの先端部と摩擦部材との表面粗さよりも十分に大きいことは、振動板1の駆動が可能となるための必要条件である。この条件を満たすように、位相差θの範囲を決定する必要がある。なお、本明細書中では、位相差θの範囲を−90°〜+90°として説明する。
一般的に、超音波モータでは入力電圧や周波数を制御することによって速度制御が行われる。低速度での制御において、入力電圧や周波数を小さくしていくと楕円運動の加圧方向の振幅Aが小さくなり、遂には駆動できなくなる。このように、入力電圧や周波数による速度制御では低速領域において一定の不感帯が存在する。一方、位相差による速度制御では、前述の通り位相差θを変化させることにより、楕円運動の加圧方向の振幅Aと移動方向の振幅Aがそれぞれ変化する。すなわち、加圧方向の振幅Aの大きさをある程度維持したまま移動方向の振幅Aを小さくすることができる。その結果、入力電圧や周波数をパラメータとする速度制御と比較して、より低速での駆動が可能となる。したがって、位相差による速度制御の方が低速領域の制御では有利である。
以上説明した通り、超音波モータ10では、高周波振動により振動板1の突起部1a,1bに楕円運動が発生し、これにより摩擦部材3に対して振動板1が相対的に移動できる。A相およびB相の入力電圧の位相差を制御することによって振動板1の速度制御が行える。
以下に、図6を参照して、超音波モータ10の駆動装置30について説明する。図6は駆動装置30の構成例を示すブロック図である。
位置検出部51は振動板1の相対位置を検出し、検出信号を位相差制御部52の位置偏差算出部61に出力する。位置検出部51は、例えば光学式のエンコーダ等を備え、振動板1の位置情報を検出する。位置検出部51における検出手段の種類および測定原理の如何は問わない。位相差制御部52は、位置検出部51によって検出された位置情報に応じて、圧電素子2の分極領域2a,2bへの入力電圧の位相差を制御する。位相差制御部52は、位置検出部51によって検出された位置が、目標位置に近づくように位相差を制御する。位相差とは、図示しない外部電源から圧電素子2の分極領域2a,2bへのそれぞれ入力される電圧の位相差である。位相差制御部52にてフィードバック制御が行われる。
位相差制御部52の位置偏差算出部61には、位置検出部51によって検出された位置情報xと、図示しないコントローラからの目標位置情報xとが入力され、両情報の位置偏差e(=x−x)が出力される。位置偏差eはPID補償器62に入力され、制御信号が出力される。PID補償器62は比例(P)、積分(I)、微分(D)の各演算機能を有する補償器から構成される。各補償器の演算結果が加算されて出力される。PID補償器62が出力する制御信号は駆動波形発生器63に送られる。駆動波形発生器63は、入力された制御信号に応じた位相差θを持つ2相の駆動波形信号を発生させる。駆動波形発生器63が発生させた駆動波形信号は、超音波モータ10(具体的には圧電素子2の分極領域2a,2b)へ供給されることで、振動板1が所定の速度で駆動される。なお、加速度算出部55および姿勢差検出部56については、後述の実施形態にて説明する。
以下に、図11の比較例を参照して、その位相差制御法と問題点について説明する。図11は、比較例にて、目標位置に到達する際の振動板1の位置偏差eおよび位相差θのグラフを示す。図11(A)では横軸に時間tを示し、縦軸に位置偏差eを示す。図11(B)では横軸に時間tを示し、縦軸に位相差θを示す。図11では各時刻をt11,t13 *,t12,t11で示し、「t11<t13 *<t12<t13」の関係とする。図11(A)では、時刻t11での位置偏差e11と、時刻t13での位置偏差e13を示し、「e11>e13」とする。図11(B)では、時刻t11での位相差θ11と、時刻t12での位相差θ12を示し、「θ11<θ12」とする。
振動板1の位置xが目標位置xに近づくに従って、位置偏差e(=x−x)は小さくなる。これに伴って、PID補償器62が出力する制御信号も小さくなるため、位相差θは小さくなる。位置偏差eが減少するにつれて位相差θが減少すると、突起部1a,1bの先端部の楕円運動において移動方向の振幅Aが小さくなる。その結果、駆動力が小さくなった場合、超音波モータの駆動が不安定となる。このため、時刻t11で位相差θがθ11に到達した際に駆動力が不足して振動板1の移動が途中で停止する。このとき、振動板1の位置xは目標位置xに到達しておらず、位置偏差e11が残差となる。PID補償器62の出力する制御信号は大きくなり、よって位相差θは増加する。時刻t12で位相差θがθ12に到達したときに振動板1は再度駆動を開始した後、整定時間に対応する時刻t13で位置偏差e13が目標位置偏差以下となる。このように、位相差θが小さくなるに伴って駆動力が小さくなった場合、超音波モータの駆動が不安定となる。位置偏差eが目標位置偏差以下となる前に超音波モータが停止した場合、再度駆動するまでには「t12−t11」の時間を要する。
図11に点線で示すグラフは、振動板1が途中で停止することなく目標位置偏差に到達した場合を示している。この場合の整定時間に対応する時刻をt13 *に示す。実線のグラフでは、点線のグラフとの比較から判るように、位置偏差eが目標位置偏差以下になるまでの整定時間が長くなる(t13 *<t13)。
以上説明した通り、比較例の位相差制御では、低速度領域の駆動において不感帯の影響によって駆動が不安定化する可能性があり、所望の制御特性が得られない場合がある。そこで、その解決策として、図7および図8を参照して、本実施形態の位相差制御法について説明する。
図7は、本実施形態の位相差制御法において使用する位相差領域を説明するための図である。説明の便宜上、図7(A)では振動板1を+X方向へ駆動する場合に限定して説明する。図7に示すθ11は、図11(B)と同様に時刻t11での位相差である。前述の通り、位相差が90°のときに振動板1の速度は最大となり、位相差が0°のときに振動板1は停止する。図7(A)に示す位相差領域Aは0°〜θ11の範囲を有し、超音波モータの駆動が不安定となる領域である。駆動開始時には位置偏差eに応じて位相差θが次第に大きくなっていくため、超音波モータは停止することがない。他方、駆動停止時には駆動が不安定となるという問題がある。
本実施形態の場合、駆動開始時には第1の位相差領域Bを使用して制御を行う。位相差領域Bは位相差が0°〜90°の領域である。一方、駆動停止時には、位相差0°から「θ>θ11」である位相差下限値θまでの位相差領域C(0°〜θ)の位相差を使用せず、θ〜90°の位相差領域Dを使用する。第2の位相差領域Dは、第1の位相差領域Bよりも範囲が狭く、θ〜90°の位相差領域内の位相差を使って位相差制御部52が位相差制御を行う。すなわち、位相差制御部52は位相差領域として、第1の位相差領域Bと、第1の位相差領域Bより範囲が狭い第2の位相差領域Dを備え、駆動開始時には第1の位相差領域Bを使用し、駆動停止時には第2の位相差領域Dを使用する。
次に、図7(B)を参照して、振動板1を−X方向に移動する場合をも含めた制御について説明する。振動板1を−X方向に移動させる場合には、位相差θが負となる領域の位相差が使用される。このため、位相差が−90°のときに振動板1の速度は最大となり、位相差0°のときに振動板1は停止する。図7(A)で説明した通り、位相差が0°〜θの領域は使用しないため、同様にして、位相差が0°〜−θの領域を使用しない。つまり、位相差の絶対値が下限値より小さい範囲は除外される。よって、駆動停止時において、使用しない位相差領域Cは−θ〜θの範囲となり、使用する第2の位相差領域Dは−90°〜−θの範囲およびθ〜90°の範囲となる。
図8は、本実施形態の位相差制御において目標位置に到達する際の振動板1の位置偏差eおよび位相差θを例示する。図8(A)では横軸が時間tを表し、縦軸が位置偏差eを表す。図8(B)では横軸が時間tを表し、縦軸が位相差θを表す。図8にて時刻tと時刻tの関係は「t<t」とする。時刻tでの位置偏差e、目標位置偏差eを図8(A)に示し、時刻tでの位置差θを図8(B)に示す。
振動板1の位置xが目標位置xに近づくに従って位置偏差e(=x−x)は小さくなる。これに伴って、PID補償器62が出力する制御信号も小さくなるため、位相差θは小さくなる。時刻tで位相差θが、下限値である位相差θに到達した後、位相差θはθより小さくならず、θのままで時刻tまで一定となる。このため、振動板1は位相差がθでほぼ一定の速度で移動し、位置偏差eが小さくなっていく。時間が経過して時刻tにおいて、位置偏差eは目標位置偏差eよりも小さくなり、この時点で圧電素子2の分極領域2a,2bへの電圧入力が停止する。すなわち、位置検出部51によって検出された位置情報と、目標位置とから算出される位置偏差eが所定値(=目標位置偏差e)よりも小さくなった時点で分極領域2a,2bへの電圧入力が停止する。これにより、振動板1は目標位置偏差eよりも小さい位置偏差eに対応する位置で停止する。
本実施形態では、超音波モータの低速度での駆動が不安定となる可能性のある、位相差が小さい位相差領域Cを使用せず、位相差領域Dを使用して位相差制御を行う。よって、超音波モータを安定に駆動できる。すなわち、位置偏差eが目標位置偏差eより小さくなる前に超音波モータは停止することがなく、整定時間が短くなる。このように、第1の位相差領域B(−90°〜90°の範囲)のうち、位相差ゼロを含む特定の位相差領域Cを除外した第2の位相差領域Dを使用することにより、低速度領域での駆動にて不感帯の影響を除去できる。よって、低速度領域での制御性が向上する。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態では、振動板1の加速度に応じて第2の位相差領域Dの範囲を変化させる点で第1の実施形態と相違する。以下では、第1の実施形態の場合と同一の構成要素については既に使用した符号と同一の符号を用いることで、それらの詳細な説明を省略して主に相違点を説明する。このような説明の省略については、後述する実施形態でも同じである。
振動板1が移動している場合、振動板1に生じている力は振動板1に発生している高周波振動による駆動力と、振動板1の移動に伴って生じる慣性力、振動板1に加わる重力である。慣性力が大きい場合には、慣性力が小さい場合と比較して駆動力が小さくなったときでも振動板1が停止しにくい。このため、慣性力が大きくなる場合、すなわち加速度が大きい場合には、振動板1が停止しにくくなる。そこで、この場合には、使用しない位相差領域Cについてその範囲を狭くする制御が行われる。
本実施形態において、駆動装置30は加速度算出部55(図6参照)を備える。加速度算出部55は、位置検出部51から位置情報を取得して振動板1と摩擦部材3の相対移動に伴う加速度を算出する。加速度算出部55により算出された加速度情報は位置偏差算出部61に送られる。
図9は、本実施形態の位相差制御において使用する位相差領域を説明するための図である。図9(A)は加速度aが所定の加速度閾値(ashと記す)よりも小さい場合の位相差領域を示し、図9(B)は加速度aが所定の加速度閾値ash以上である場合の位相差領域を示す。
加速度算出部55により算出された加速度aが加速度閾値未満である場合、図9(A)に示すように、−θ1A〜θ1Aの範囲をもつ位相差領域Cは使用せず、−90°〜−θ1Aの範囲とθ1A〜90°の範囲をもつ第2の位相差領域Dが使用される。また加速度aが所定の加速度閾値以上である場合には、図9(B)に示すように、−θ1B〜θ1Bの範囲をもつ位相差領域Cは使用せず、−90°〜−θ1Bの範囲とθ1B〜90°の範囲をもつ第2の位相差領域Dが使用される。この場合、「θ1B<θ1A」であり、図9(A)に比較して図9(B)の方が、位相差領域Cの範囲が小さく、位相差領域Dの範囲が大きい。すなわち、加速度算出部55によって算出される振動板1の加速度aの大きさに応じて、第2の位相差領域Dの範囲を変更することが、本実施形態の特徴である。
駆動停止時に位相差θが下限値θに到達した後には、超音波モータは位相差θでほぼ一定の速度で移動する。このため、使用しない位相差領域の範囲が大きい場合、すなわち、下限値θが大きい場合には振動板1の速度は速くなる。位置偏差eが目標位置偏差eよりも小さくなった段階で電圧入力を停止することで振動板1が停止する。このため、振動板1の速度が大きい場合には停止精度が低下する可能性がある。第2の位相差領域Dの範囲を固定的に設定した場合には、加速度aの大きさに関わらず安定に超音波モータを駆動するためには、第2の位相差領域Dの範囲を予め小さくしておく必要がある。これに対して、本実施形態では加速度aの大きさに応じて第2の位相差領域Dの範囲が変更されて適切な設定処理が行われる。これにより、加速度aが大きい場合には下限値θを小さくすることで停止直前の振動板1の速度が遅くなるので、停止精度が向上するという利点がある。
本実施形態では、振動板1の加速度aと加速度閾値ashを比較し、その大小関係により位相差領域のおける2つの下限値θ1Aとθ1Bのどちらかを選択して設定した。これに限らず、振動板1の加速度と複数の加速度閾値との比較結果にしたがって3以上の下限値のいずれかを設定する処理でもよい。また、加速度aと線形関係にある位相差下限値θ1Cを用いて位相差領域を設定してもよい。すなわち、「θ1C=k×a+l」(k、lは定数)の関係式から算出されるθ1Cを用いて、−θ1C〜θ1Cの範囲を除外した第2の位相差領域Dが設定される。より一般的には加速度aの関数θ1C(a)から算出されるθ1Cを用いる。これにより、振動板1の加速度aに応じて適切な位相差領域Dの範囲を設定できるので、停止精度をより向上させることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態では、振動板1の傾きおよび移動方向に応じて第2の位相差領域Dの範囲を変化させることが第1の実施形態との相違点である。
図10を参照して、振動板1の移動方向が水平方向に対して傾いた場合を説明する。図10において鉛直方向をV方向とし、V方向に直交する水平方向をH方向と定義する。Z方向およびX方向は、V方向およびH方向に対してそれぞれ所定の角度で傾斜した方向である。図10(A)は、振動板1の移動方向であるX方向が水平方向Hに対して傾いた場合、つまり、振動板1の移動方向が水平方向Hである状態を基準として、リニア駆動装置がY軸回り方向に角度Gだけ回転した状態を示す。この状態では振動板1の移動方向であるX方向と水平方向Hとのなす角度がGとなる。
図10(B−1)および(B−2)は、図10(A)の状態にある振動板1の速度ベクトルおよび重力ベクトルの説明図である。図10(C−1)および(C−2)は、図10(A)の状態とは逆方向にリニア駆動装置が回転した状態にある振動板1の速度ベクトルおよび重力ベクトルの説明図である。この状態は、リニア駆動装置がY軸回り方向に−Gの角度だけ回転した状態である。振動板1の速度および移動方向を示す速度ベクトルをdと記す。速度ベクトルdの水平方向速度ベクトルをdと記し、鉛直方向速度ベクトルをdと記す。
本実施形態に係る駆動装置30は、振動板1の重力方向に対する傾きを検出する姿勢差検出部56(図6参照)を備える。姿勢差検出部56は、例えば加速度センサ等を有しており、重力加速度を測定することにより振動板1が重力方向に対してどの程度傾いているかを検出する。なお、姿勢差検出部56は振動板1の傾きを検出できればよく、検出手段の種類および測定原理の如何は問わない。姿勢差検出部56は検出した振動板1の傾きの情報を、位置偏差算出部61に出力する。位置偏差算出部61は、姿勢差検出部56が検出した振動板1の傾きと、加速度算出部55が算出した振動板1の速度から速度ベクトルdを計算する。
図10(B−1)および(B−2)は、振動板1の鉛直方向速度ベクトルdが正である場合を示している。この場合、図10(B−2)に示すように振動板1には、鉛直方向にて負方向、すなわち−V方向に重力ベクトルgが加わり、振動板1の移動方向に対して逆方向に重力ベクトルの成分gが働く。成分gはZ方向に作用する重力ベクトルの成分を示す。図10(C−1)および(C−2)は、振動板1の鉛直方向速度ベクトルdが負である場合を示している。この場合、図10(C−2)に示すように振動板1には、鉛直方向にて負方向、すなわち−V方向に重力ベクトルgが加わり、振動板1の移動方向と同じ方向に重力ベクトルの成分gが働く。
振動板1の移動中にて、振動板1に生じている力は、振動板1に発生する高周波振動による駆動力と、振動板1の移動に伴って生じる慣性力と、振動板1に加わる重力である。振動板1の鉛直方向速度ベクトルdが正であって、振動板1の移動方向に対して逆方向に重力成分が加わる場合には停止しやすい。このため、位相差の下限値(θ1Dと記す)を大きくして第2の位相差領域Dの範囲を狭くする制御が行われる。一方で、振動板1の鉛直方向速度ベクトルdが負であって、振動板1の移動方向と同じ方向に重力成分が加わる場合には停止しにくい。このため、位相差の下限値(θ1Eと記す)を下限値θ1Dよりも小さくして(θ1E<θ1D)、第2の位相差領域Dの範囲を広くする制御が行われる。
本実施形態では、振動板1の鉛直方向速度ベクトルdが正である場合、第2の位相差領域Dの範囲が相対的に狭く設定される。他方、鉛直方向速度ベクトルdが負である場合、第2の位相差領域Dの範囲が相対的に広く設定される。振動板1の重力方向に対する傾きに応じて第2の位相差領域Dの範囲を変化させることで、振動板1の姿勢変化に対して安定した駆動が行われる。
第2の位相差領域Dの範囲を固定的に設定した場合には、振動板1の傾き角度Gに関わらず安定して駆動するために第2の位相差領域Dの範囲を予め大きくしておく必要がある。これに対して、本実施形態では振動板1の傾き角度Gに応じて、第2の位相差領域Dの範囲が適切に設定される。したがって、振動板1の鉛直方向速度ベクトルdが負である場合には、位相差の下限値θを小さくすることで停止直前の振動板1の速度が遅くなるので、停止精度が向上する。
本実施形態では、振動板の鉛直方向速度ベクトルdの正負を判定して、位相差領域における2つの下限値θ1Dとθ1Eのどちらかを選択して設定した。これに限らず、振動板1の移動方向に対する重力成分を複数の閾値と比較し、比較結果にしたがって3以上の下限値のいずれかを設定する処理でもよい。また、振動板1の傾き角度Gと線形関係にある位相差下限値θ1Fを用いて位相差領域を設定してもよい。すなわち、「θ1F=k×G+l」(k、lは定数)の関係式から算出されるθ1Fを用いて第2の位相差領域Dの範囲が設定される。より一般的には傾き角度Gの関数θ1F(G)から算出されるθ1Fを用いる。これにより、振動板1の傾き角度Gに応じて適切な位相差領域Dを設定できるので、停止精度をより向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 振動板
2 圧電素子
3 摩擦部材
4 振動板保持部材
10 超音波モータ
20 リニア駆動装置
52 位相差制御部

Claims (8)

  1. 振動部材および該振動部材に固定された圧電素子を用いる振動型アクチュエータであって、
    前記振動部材と接触して当該振動部材に対して相対的に移動する摩擦部材と、
    前記摩擦部材に対する前記振動部材の相対的な位置情報を取得して前記圧電素子の駆動を制御する制御手段と、を備え、
    前記圧電素子は、複数の分極領域を有しており、
    前記制御手段は、前記複数の分極領域にそれぞれ印加する電圧の位相差を制御する場合、第1の位相差領域にて前記位相差を設定する第1の制御と、前記第1の位相差領域よりも範囲が狭い第2の位相差領域にて前記位相差を設定する第2の制御を行うことを特徴とする振動型アクチュエータ。
  2. 前記制御手段は、駆動開始時に前記第1の制御を行い、駆動停止時に前記第2の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
  3. 前記制御手段は、前記位置情報を用いて算出される、前記振動部材と前記摩擦部材との相対的な移動における加速度の情報により、前記第2の位相差領域の範囲を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の振動型アクチュエータ。
  4. 前記制御手段は、重力方向に対する前記振動部材の傾きの情報により、前記第2の位相差領域の範囲を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の振動型アクチュエータ。
  5. 前記第2の位相差領域の範囲は、前記第1の位相差領域の範囲から、位相差または該位相差の絶対値が下限値より小さい範囲を除いた範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  6. 前記振動部材は、平板部および該平板部に設けられた突起部を有する振動板であり、前記突起部が前記摩擦部材と接触することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータを備え、
    前記振動型アクチュエータにより光学部材を駆動することを特徴とする光学機器。
  8. 振動部材と、
    前記振動部材に固定された、複数の分極領域を有する圧電素子と、
    前記振動部材と接触して当該振動部材に対して相対的に移動する摩擦部材と、
    前記摩擦部材に対する前記振動部材の相対的な位置情報を取得して前記圧電素子の駆動を制御する制御手段を備える振動型アクチュエータの制御方法であって、
    前記摩擦部材に対する前記振動部材の相対的な位置情報を前記制御手段が取得するステップと、
    前記制御手段が、前記複数の分極領域にそれぞれ印加する電圧の位相差を制御する制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップは、
    第1の位相差領域にて前記位相差を設定する第1の制御を行うステップと、
    前記第1の位相差領域よりも範囲が狭い第2の位相差領域にて前記位相差を設定する第2の制御を行うステップを有することを特徴とする振動型アクチュエータの制御方法。




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