JP2016152396A - 処理液供給装置、処理液供給方法及び記憶媒体 - Google Patents

処理液供給装置、処理液供給方法及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】処理液の供給を行いながら、処理液の物性や処理液供給部の特性に応じて処理液の流量調節機構を動作させる操作量を適切に調節する技術を提供する。【解決手段】基板Wに処理液を供給する処理液供給装置において、処理液供給部は、操作量に応じて処理液の流量を調節する流量調節機構402を介して基板Wへ向けて処理液を吐出供給し、流量検出部403は基板2に供給される処理液の流量を検出する。システム同定部181は、前記処理液供給部のシステムモデルに係るシステムパラメータの決定を行い、流量制御部182は前記システムパラメータを用いて流量調節機構の新しい操作量を決定する。【選択図】図3

Description

本発明は、処理が行われる基板に対して処理液を供給する技術に関する。
半導体ウエハなどの基板(以下、ウエハという)を水平に保持し、鉛直軸周りに回転させながら、種類の異なる処理液を、順次、切り替えて供給して、ウエハの処理を行う液処理工程が知られている。
前記液処理工程は、基板を保持する基板保持部や、処理液の供給を実行する処理液供給部を備えた処理ユニットによって実行される。そして、多数枚のウエハを収容したキャリアと処理ユニットとの間でウエハの搬送を実行する基板搬送装置と、複数の処理ユニットを設けた基板処理システムが知られている。
上述の処理ユニットにおいては、種類の異なる処理液を切り替えて供給可能なように、複数の処理液供給部が設けられる。さらに基板処理システムには、この処理ユニットが複数台設けられるので、基板処理システム内には多数の処理液供給部が設けられる。
処理液供給部には、処理液の流量を調節する流量調節弁などの流量調節機構が設けられる。そして、各処理液供給部からの処理液の供給量を正確に調節するためには、処理液の供給圧や粘度、及び流量調節弁の流量特性や、前後の圧力損失など、処理液供給部の特性に応じた、弁体に対する適切な開度を設定しなければならない。
例えば自動制御によって、目標とする供給量に対して処理液の流量を精度よく追随させるためには、弁体の開度(操作量)と処理液の流量との対応関係などによって制御パラメータを調整する必要がある。したがって、複数種類の処理液の供給を行う処理ユニットにおいては、密度や粘度などの物性差が大きい処理液に関しては、個別に処理液供給部の制御パラメータを調整しなければならない。また制御パラメータは、処理液の供給流量範囲によって適正値が変わる場合があるので、ウエハの処理レシピを変更する場合などにも調整操作が発生する場合がある。さらに、制御パラメータの最適値は、処理液供給部の特性にも依存するため、同種の処理液、及び処理レシピを用いる場合であっても処理ユニット毎に異なる調整が必要となる。このため、複数の処理ユニットを備えた基板処理システム全体では、制御パラメータの調整に必要な工数が膨大となってしまう。
ここで引用文献1には、ニードルバルブの開度に応じて処理液の供給流量を変化させる基板処理装置において、処理液供給配管を流通する処理液の流量を記憶しておく技術が記載されている。当該文献によれば、処理条件や処理液の供給流量が設定されると、この設定結果に応じてニードルバルブの開度を予め調節しておくことにより、処理液の供給当初から適切な流量設定が行われる旨、主張されている。
しかしながら引用文献1に記載の技術は、ニードルバルブの位置と供給流量との対応関係を、設定流量毎に予め把握しておかなければならない。このため、処理レシピなどの変更の度に前記対応関係を把握する操作が必要となる点において問題を有している。
特開2010−123709号公報:請求項2〜4、段落0015〜0021
本発明は、処理液の供給を行いながら、処理液の物性や処理液供給部の特性に応じて処理液の流量調節機構を動作させる操作量を適切に調節する技術を提供することにある。
本発明の処理液供給措置は、基板保持部に水平に保持され、鉛直軸周りに回転する処理対象の基板に対して処理液を供給する処理液供給装置において、
操作量に応じて動作が調節されることにより、前記処理液を貯留する処理液貯留部から供給される処理液の流量を調節する流量調節機構と、前記流量調節機構にて流量調節された処理液を前記基板保持部に保持された基板へ向けて吐出する供給ノズルと、を備えた処理液供給部と、
前記供給ノズルに供給される処理液の流量を検出する流量検出部と、
前記操作量の時系列サンプル値、及び前記流量検出部にて検出された流量の時系列サンプル値に対し、各々システムパラメータを乗じて得られた乗算値の和に基づいて、前記供給ノズルから供給される処理液の推算流量を得るシステムモデルを同定するために、前記システムパラメータの決定を行うシステム同定部と、
前記システム同定部にて決定されたシステムパラメータを用いて新しい前記操作量を決定し、決定された操作量を前記流量調節機構へ出力する流量制御部と、を備えたことを特徴とする。
前記処理液供給装置は、下記の構成を備えていてもよい。
(a)前記流量制御部は、前記供給ノズルから吐出される処理液の目標流量と、前記システム同定部にて決定されたシステムパラメータとに基づいて前記操作量を決定すること。このとき、前記基板保持部には、異なる基板が入れ替わりに保持され、前記流量制御部は、先の基板と入れ替えて前記基板保持部に保持された次の基板に対して処理液の供給を開始する際に、前記先の基板への処理液の供給を停止する際に決定された前記システムパラメータを利用して前記操作量を決定すること。
(b)前記流量制御部は、前記供給ノズルから供給される処理液の流量の目標流量と、前記流量検出部にて検出された処理液の流量との差分値に基づいて、PID制御により前記操作量を決定し、前記システム同定部にて決定されたシステムパラメータを用いて前記PID制御の制御パラメータを決定すること。このとき、前記流量制御部は、前記流量検出部にて検出された処理液の流量が予め設定した変動範囲を超えて変動した場合に、当該流量に替えて、前記変動が検出される前に決定されたシステムパラメータを用いて得られた前記推算流量から前記差分値を算出し、この差分値に基づいて前記操作量を決定すること。
(c)前記流量調節機構は、弁体の開度に応じて処理液の流量を増減する流量調節弁であること。
本発明は、処理液の物性や処理液供給部の特性が与える影響がシステムモデルを介して把握され、その結果に基づいて操作量を決定する。このため、処理液の物性や処理液供給部の特性が変化した場合であっても、処理液の供給を行いながら適切な流量調節を実行することができる。
本発明の実施の形態に係る処理ユニットを備えた基板処理システムの概要を示す平面図である。 前記処理ユニットの概要を示す縦断側面図である。 前記処理ユニットに設けられた処理液供給部、及びその制御機構を示すブロック図である。 ウエハに処理液を供給する処理の流れを示すフロー図である。 処理液供給部の動作を示す第1のタイムチャートである。 処理液供給部の動作を示す第2のタイムチャートである。 目標流量rが変更された後の処理液供給部の動作を示すタイムチャートである。 前記処理液供給部の他の実施形態を示す説明図である。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウエハ(以下ウエハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、処理流体供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と処理流体供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウエハWを水平に保持する。支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウエハWを回転させる。
処理流体供給部40は、ウエハWに対して処理流体を供給する。処理流体供給部40は、処理流体供給源70に接続される。
回収カップ50は、保持部31を取り囲むように配置され、保持部31の回転によってウエハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集された処理液は、かかる排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給される気体を処理ユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
本実施の形態において、各処理ユニット16の処理流体供給部40は、基板保持機構(基板保持部)30に保持されたウエハWに処理流体である処理液を供給する処理液供給装置を構成している。この処理液供給装置は、処理液の供給を実行しながら、処理液の種類や供給条件、機器の特性などが処理液の流量調節に与える影響を把握し、その結果に基づいて流量を調節する機能を備えている。
以下、図3を参照しながら処理液供給装置の構成について説明する。
図3に示すように、各処理ユニット16の処理流体供給部40は、基板保持機構30に保持されたウエハWに対して処理液を吐出する供給ノズル41と、この供給ノズル41に接続され、処理液の供給、停止動作や流量調節を実行する処理液供給ユニット400とを備える。これら供給ノズル41及び処理液供給ユニット400は、本実施の形態の処理液供給部を構成する。各処理ユニット16には、処理液の種類毎に処理液供給部が設けられている。
例えば処理液供給ユニット400は、供給ノズル41への処理液の給断を実行する開閉弁401と、処理液の流量調節を実行する流量調節弁402と、供給ノズル41に供給される処理液の流量を検出する流量検出部である流量計403と、流量計403への処理液の給断を実行する開閉弁404とが下流側からこの順に設けられている。さらに開閉弁404は、複数の処理ユニット16に対して共通に設けられた処理液供給源701(図2に示す処理流体供給源70に相当する)に接続されている。
処理液供給ユニット400に設けられた流量調節弁402は、本実施の形態の流量調節機構に相当し、不図示の弁体を備える。当該弁体は、外部から入力されるバルブ開度(操作量)を示す信号に基づき、全閉状態(開度0%)と全開状態(開度100%)との間で開閉する。
ここで上述の処理液供給部(処理液供給ユニット400及び供給ノズル41)を1つの線形システムと捉え、このシステムに入力される操作量をu(t)、供給ノズル41から吐出される処理液の流量をx(t)、流量計403にて検出される処理液の流量をy(t)とする。
この場合に、過去のi時点(i=1〜n)までの操作量の時系列サンプル値u(t−i)、及び供給ノズル41から吐出される流量の時系列サンプル値x(t−i)を用いて、現在の流量x(t)は、以下の(1)、(2)式で推算することができる。
Figure 2016152396
Figure 2016152396
ここでa、bは、上記(1)、(2)式で表されるシステムモデルのシステムパラメータであり、v(t)は、平均値がゼロの離散値確率雑音である。
雑音vの変動幅が十分に小さい場合は、供給ノズル41から吐出される処理液の流量xに替えて、流量計403にて検出された処理液の検出流量yを用いることができる。従って(1)式のシステムモデルは、操作量の時系列サンプル値u(t−i)、及び検出流量の時系列サンプル値y(t−i)に対し、各々システムパラメータa、bを乗じて得られた乗算値の和で表すことができると言える。
これを言い替えると、検出流量の時系列サンプル値y(t−i)と、操作量の時系列サンプル値u(t−i)とを用いて、システムパラメータa、bを求めることができれば、現在からi時点過去までの処理液供給部の状態や処理液の種類や供給条件を踏まえて処理液の供給流量xを推算することが可能となる。
そこで図3に示すように、本例の処理液供給装置は、流量調節弁402に入力される操作量u(弁体の開度)と、流量計403にて検出された検出流量yとを取得し、(1)式に示すシステムモデルのシステムパラメータを決定するシステム同定部181を備えている。
ここで入力信号(本例では流量調節弁402の操作量(開度))、及び出力信号x(本例では流量計403の検出流量y)の時系列サンプル値を用い、(1)式で表されたシステムモデルにおけるシステムパラメータの決定は、システム同定と呼ばれ、その手法は一般的に知られている。
システムパラメータを決定するアルゴリズムは、例えば最小二乗法や補助変数法などが挙げられる(例えば足立修一著、『システム同定の基礎』東京電機大学出版局(2009年度出版)参照)
例えばシステム同定部181は、i時点過去までの操作量u、処理液の検出流量yの時系列サンプル値を順次、書き替えて記録する不図示のレジスタを備え、これら時系列サンプル値に基づいてシステムパラメータa、bを決定する。時系列サンプル数nは、例えば統計的手法などに基づいて決めることができる。時系列サンプル数が多くなる程、精度の高いシステムモデルを構築できる一方で、時系列サンプル数の増加に伴ってシステムパラメータを決定する際の計算量や必要なレジスタの容量が大きくなる。このため、本例のシステム同定部181では、n=2〜4程度の範囲内の所定の時系列サンプル数が採用されている。
例えばシステム同定部181は、数十ミリ秒〜数百ミリ秒間隔でシステムパラメータを決定し、その結果を出力する。
図3に示すように、システム同定部181にて決定されたシステムパラメータは、流量調節弁402の操作量の決定を行う流量制御部182に入力される。
本例流量制御部182は、(1)システム同定部181から取得したシステムパラメータを用いたウエハWの処理開始時における流量調節弁402の開度設定、(2)ウエハWに処理液を供給している期間中の流量調節、及び(3)流量計403に異常が発生したときの処理液の流量推定を実行する。
初めに、前記(1)の機能について説明する。
図1、図2を用いて説明したように、本例の基板処理システム1においては、複数枚のウエハWを収容したキャリアCから、順次、ウエハWを取り出し、このウエハWを各処理ユニット16に搬入して処理液による処理を実行する。従って、各処理ユニット16においては、処理対象のウエハWが基板保持機構30に入れ替わりに保持され、各ウエハWに供給された処理液の積算量が互いに同じになるように、目標流量rにて所定時間だけ処理液が供給される
しかしながら、処理液供給ユニット400(流量調節弁402)による流量調節が速やかに安定しないと、例えば後述する図6に示すように、処理液の供給を開始してから停止するまでの供給時間が長くなってしまう。
そこで本例の流量制御部182は、新たに基板保持機構30に保持されたウエハWの処理を開始する際に、先のウエハWへの処理液の供給を停止する際に用いたシステムパラメータを利用して、操作量u(流量調節弁402の開度)を決定する。
例えば簡単のため、n=2の場合について(1)式のシステムモデルを具体的に記載すると、下記(3)式で表される。
Figure 2016152396
この場合において、処理液が全ての時点で、目標流量rにて十分に安定した状態で供給されている場合を考える。この場合には、x(t)=x(t−1)=x(t−2)=rとなる。また、時刻t−1、t−2時点での流量調節弁402の開度をMVとすると(3)式は下記(4)式で表される。
Figure 2016152396
上記(4)式をMVについて整理した結果が下記(5)式である。
Figure 2016152396
ここで、「MV」は処理液が目標流量rで安定する際の流量調節弁402の開度の操作量uであるから、次のウエハWの処理を開始する際に、この操作量を設定すれば、処理液をゼロから目標流量rへ自然に遷移できることになる。
実際の装置では、操作信号の伝達や機器の応答、処理液中の圧力伝播などの遅延によって、処理液の流量がゼロから上昇開始するまでにはある程度の時間がかかる。しかしながら、流量調節弁402の開度を予め前記操作量分だけ開いておき、この状態で処理液の供給を開始することで、処理液の流量が目標流量rに到達するまでの時間を短縮することができる。
以上に説明した考え方に基づき、流量制御部182は、システム同定部181から取得したシステムパラメータを記録するレジスタを備え、先のウエハWの処理の終了時に取得したシステムパラメータを利用し、下記(5)’式に基づいて次のウエハWの処理開始時の操作量u(流量調節弁402の開度MVini)を決定する。
Figure 2016152396
なお、(3)〜(5)式を用いて説明したケースは、MViniを導出する手法を説明するための仮想的なケースである。また、実際に処理液の供給条件や処理液供給ユニット400の機器の特性に大きな変化がなければ、システムパラメータの値は大きく変化しない。従って、実際には、先のウエハWの処理が終了する際に流量制御部182が記録するシステムパラメータは、処理液が目標流量rにて安定した状態で流れている時刻に決定したものでなくてもよい。
また例えば、処理レシピの変更の前後において目標流量rが変更される場合であっても、目標流量rに応じた操作量によって、流量調節弁402を予め開いた状態で処理液の供給を開始することにより、流量調節弁402を閉じた状態で処理液の供給を開始する場合に比べて、処理液の流量が安定するまでの時間を短縮する効果が見込まれる。
次に、前記(2)の機能について説明する。
本例の処理液供給装置においては、加算部183にて、処理液の目標流量rと流量計403にて検出された検出流量yとの差分値Δy(t)=r−y(t)が算出され、この差分値が流量制御部182に入力される。例えば流量制御部182は、前記差分値に基づき、PID(Proportional-Integral-Derivative)制御により操作量を決定する。
より詳細にはPID制御は、例えば下記(6)式に基づいて、前記差分値Δyがゼロに近づくように操作量の変化幅Δu(t)を決定する
Figure 2016152396
ここで比例ゲインKや積分時間T、微分時間T(以下、これらの値をまとめてPID制御の「制御パラメータ」という)の算出にあたっては、むだ時間や処理液供給部の1次遅れの時定数を決定する必要がある。
既述の(1)式で表されるシステムモデルからは、これらむだ時間や1次遅れを決定できないので、下記(7)式を用いて処理液供給部の応答関係を表現し直す。(7)式は、流量が安定した状態において、x(t−i)、u(t−i)は一定なので、(1)式をそれぞれx(t−1)、u(t−L)にまとめることによって得られる。
Figure 2016152396
ここで、右辺第2項中のLはむだ時間であり、流量制御部182から取得したbのうち、値が最大となるiを無駄時間Lとする。
処理液供給部の応答を(7)式で表したとき、この系の1遅れの時定数T、ゲインKは、各々、下記(8)、(9)式で表される。
Figure 2016152396
Figure 2016152396
以上に説明した手法により、むだ時間L、1次遅れの時定数T、ゲインKが決定されたら、Ziegler-Nichols法(下記(10)式)や1/4減衰法(下記(11)式)などの公知の手法を用いてPID制御の制御パラメータを決定することができる。
Figure 2016152396
Figure 2016152396
流量制御部182は、制御終了時に(7)式〜(11)式を用いて説明した手法にて制御パラメータを決定する((11)式を採用する場合は、K、T、Tに替えて、K’、T’、T’が(6)式の計算に用いられる)。
なお、当該制御パラメータについても最新の値が流量制御部182のレジスタ内に記録され、例えば新たなウエハWの処理を開始する際に用いられる。
そして、この制御パラメータに基づいて(6)式から操作量u(u(t)=u(t−1)+Δu(t))を求め、流量調節弁402に対して出力することにより、処理液の流量調節を実行する。
最後に(3)の機能について説明する。
システム同定部181や加算部183に検出流量yを出力する流量計403は、処理液流に含まれる気泡が通過するいわゆる「泡噛み」等により、異常値が出力される場合がある。この場合に当該異常値に基づいて、PID制御を実行すると、処理レシピ通りに処理液を供給することができず、正しい処理が実施されないおそれがある。
一方で、(1)式に基づいて算出した処理液推算流量は、短期的には供給ノズル41から吐出される処理液の流量と一致していると考えてよい。そこで、流量制御部182は、流量計403から取得する検出流量yを監視し、その値が予め設定した変動範囲を超えて変動した場合には、検出流量yを使用したPID制御の制御パラメータを決定する動作を停止する。
さらに、流量制御部182は、検出流量yが変動範囲を超える前(例えば直前)に取得したシステムパラメータa、bを利用して(1)式に基づき処理液の推算流量を計算し、この推算流量を用いて操作量uを算出する動作を実行する(以下、「例外処理」という)。このとき流量制御部182は、(1)式のシステムモデルを仮想的な流量計として用いていることとなる。
さらに流量制御部182は、検出流量yが変動範囲を超えている状態が所定時間以上、継続しない場合は、PID制御を継続し、検出流量yが変動範囲を超えている状態が所定時間以上、継続した場合には、異常の原因が泡噛みではなく機構の故障等である可能性が高いので、処理液の供給を停止し、制御装置4を介してユーザーにアラームを発報する。
以上に説明したシステム同定部181、流量制御部182、加算部183は、基板処理システム1の制御装置4の制御部18内に設けてもよい。また、各処理ユニット16、または複数台の処理ユニット16毎に処理液供給装置用のコンピュータを設け、当該コンピュータにこれらの機能を持たせてもよい。このとき、上述の手法によって処理液の流量を調節する手法は、プログラムとして制御装置4の記憶部19や処理液供給装置用のコンピュータの記憶部に格納され、コンピュータにインストールされる。これら記憶部は、ハードディスク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、メモリカード、フレキシブルディスクなどの記憶媒体として構成される。
以下、図4のフロー図、及び図5、図6のタイムチャートを参照しながら上述の処理液供給装置の動作について説明する。
なお、図5〜図7の各タイムチャートにおいて、最上段のチャート(a)は、流量制御部182から出力される操作量u(流量調節弁402の開度)の時間変化を示し、中段のチャート(b)は、処理液の給断を実行する開閉弁401、404の開閉状態の変化を示している。また、下段のチャート(c)は、流量計403の検出流量の時間変化を示している。
初めに、新たな処理対象のウエハWが基板保持機構30に保持されると(スタート)、流量制御部182は、先のウエハWの処理を終了する際に算出した制御パラメータをレジスタから読み込む(ステップS101)。さらに流量制御部182は、同様に先のウエハWの処理の際に算出したシステムパラメータをレジスタから読み込む(ステップS102)。
そして流量制御部182は、読み込んだシステムパラメータを利用して、(5)’式に基づき流量調節弁402の初期操作量(流量調節弁402の開度MVini)を算出し、流量調節弁402に出力する(ステップS103)。この結果、図5(a)の時刻tに示すように流量調節弁402の開度がMViniに調節される。一方で開閉弁401、404は閉止状態のままなので、供給ノズル41からウエハWへの処理液の供給は開始されない。
しかる後、ウエハWの処理を開始する時刻tとなったら、図5(b)に示すように開閉弁401、404を開き、処理液の供給を開始する。この結果、処理液供給ユニット400内を処理液が流れはじめ、流量計403からは処理液の検出流量が出力される(図5(c)の時刻t)。その後、流量計403の検出流量yは急激に上昇し、むだ時間経過後の時刻tでは、当該検出流量yが目標流量rの近傍まで上昇する。このタイミングにて流量制御部182は、先に読み込んだ制御パラメータを用いたPID制御を開始する(図4のステップS104;YES)。そして流量計403の検出流量yが正常(既述の変動範囲内の値)であれば(ステップS105;YES)、システム同定部181は、この検出流量及び流量制御部182から取得した操作量uを用いてシステムパラメータを算出し、流量制御部182へ出力する(ステップS106)。
流量制御部182は、既述のステップS101で読み込んだ制御パラメータ、即ち(7)〜(11)式を用いて説明した手法により決定された比例ゲインKや積分時間T、微分時間Tを用いて(6)式から操作量uを求め、その結果を流量調節弁402、システム同定部181へ出力する(ステップS107)。なおこのとき、システム同定部181から出力される最新のシステムパラメータを利用し、その都度、(7)〜(11)式を用いた計算を行って制御パラメータを更新し、更新された制御パラメータに基づき操作量uを求める構成としてもよい。
上述の動作の結果、流量調節弁402においては、開閉弁401、404を開き、むだ時間が経過した後の時刻tのタイミングにて流量調節弁402による流量調節が開始される。このとき、初期操作量が算出され、流量調節弁402の開度が予めMViniに調節されているので、開閉弁401、404を開いた直後から、目標流量rに近い流量の処理液が流れ初める。流量制御部182は、目標流量rに近い流量で流れる処理液をPID制御により流量調節するので、比較的短い時間で検出流量を目標流量rの近傍で安定させることができる。
これに対して図6は、流量調節弁402の初期開度調整を行わなかった場合のタイムチャートを示している。この場合には、開閉弁401、404を開いても流量調節弁402が閉じた状態となっているので、処理液は直ちには流れない(検出流量yは検出されない)。そして、むだ時間が経過した後の時刻tのタイミングにて、PID制御により徐々に流量調節弁402が開きはじめ、目標流量rに向けて流量調節が実行される。
しかしながら、流量調節弁402が閉じられた状態から流量調節を行う場合には、処理液が流れ初めた際の流量と目標流量rとの差が大きいので、流量が安定するまでにはある程度の時間を要し、またそれを短縮しようとすれば、流量調節の際に検出流量yが目標流量rを一時的に超えるオーバーシュート幅が大きくなりがちである。このため、初期開度調整を行った図6の場合と比べて、検出流量が目標流量rの近傍で安定するまでの時間が長くなる。
この結果、ウエハWに所定量の処理液(積算量)を供給するために必要な供給時間も長くなり、ウエハWの処理時間が長くなる。
但し、初期開度調整を行わない図6の例においても、システム同定部181にて決定したシステムパラメータを用いて制御パラメータを決定し、この制御パラメータを利用して操作量uを決めることにより、処理液の供給状態の変化や処理液供給ユニット400を構成する機器特性の変化などを踏まえ流量調節が行われるという効果は得られている。
図4の説明に戻ると、処理液供給装置は、数十ミリ秒〜数百ミリ秒間隔で上述の動作サイクル(ステップS104;YES〜S107)を繰り返す。
このとき、流量計403の検出流量yが変動範囲を超えて異常値となった場合には(ステップS105;NO)、当該異常値を用いて決定したシステムパラメータの利用を停止し、それ以前に取得したシステムパラメータを用いた推算流量の算出、制御パラメータの決定を行って処理液の供給を継続する例外処理を実行する(ステップS108)。
さらに上記動作サイクル(ステップS104;YES〜S107)を繰り返し、流量計403の検出流量yが正常な状態で所定時間だけ処理液の供給が行われた場合(途中、例外処理が行われ、所定時間内に復帰した場合を含む)には、処理液の供給を停止して制御動作を停止する(ステップS104;NO、正常停止)。また、例外処理の状態が所定時間以上継続した場合においても、処理液の供給を停止して制御動作を停止すると共にアラームを発報する(ステップS104;NO、異常停止)。
この結果、開閉弁401、404が閉じられ(図5の時刻t、図6の時刻t’)、また目標流量が0となることにより流量調節弁402も閉じられる(図5の時刻t、図6の時刻t’)。
そして、検出流量yが正常な状態で最後に決定したシステムパラメータを用いて計算した制御パラメータを流量制御部182のレジスタに記録し(図4のステップS109)、また最後に計算したシステムパラメータを流量制御部182のレジスタに記録して(ステップS110)ウエハWへの処理液の供給動作を終える(エンド)。
本実施の形態に係る処理液供給装置によれば以下の効果がある。操作量uに応じて動作(弁体の開度)が調節される流量調節弁402を用いてウエハWへ処理液を供給するにあたり、処理液の種類や供給条件、前記流量調節弁402などの機器の特性が与える影響がシステムモデルを介して把握され、その結果に基づいて操作量uを決定する。このため、処理液の種類や供給条件、機器の特性が変化した場合であっても、ユーザーによる手作業を必要とせず、処理液の供給を行いながら適切な流量調節を自動的に実行することができる。
ここで、前回のウエハWの処理の終了時に取得したシステムパラメータを利用し、今回のウエハWの処理開始時の操作量u(流量調節弁402の開度MVini)を決定する手法は、前回と今回とで目標流量が変化する場合にも適用できる。例えば図7は、前回の目標流量r’と、今回の目標流量r(<r’)とが異なっている場合の例を示している。このとき、流量調節弁402を閉じた状態から流量調整を開始する場合と比較して、流量調節弁402の開度の変化幅が小さい場合には、初期開度調整を行わない場合(図6)と比べて早期に処理液の流量を安定化させることができる。
また、処理液の流量を調節する流量調節機構は流量調節弁402にて構成する場合に限定されない。図8は、処理液供給ユニット400a内に流量調節機構であるシリンジポンプ406を設けた処理液供給装置の例を示している。シリンジポンプ406は、三方弁405の流路切り替えにより処理液供給源701に接続され、内部のシリンジを引いて処理液を充填する。そして、三方弁405の流路を供給ノズル41側に切り替え、シリンジにより処理液を押し出して供給ノズル41から吐出する。
この例の場合には、シリンジポンプ406内のシリンジの移動速度が流量を調節するための操作量uとなる。
次に、処理液供給装置により供給される処理液の例を挙げておくと、図1、図2に示す基板処理システム1の例では、有機性の汚れやパーティクルを除去するためのSC1(アンモニア水と過酸化水素水との混合水溶液)、金属汚染の除去を行うSC2(塩酸、過酸化水素水及び純水の混合溶液)、金属部材の表面の自然酸化物を除去するためのDHF(Diluted Hydrofluoric acid)などの各種薬液、またウエハWに供給された薬液をリンス洗浄するためのDIW(Deionized Water)などのリンス液が処理液として用いられる。
さらに図2に示す処理ユニット16は、ウエハWの表面にレジスト膜や露光時の反射防止膜などの塗布膜を形成するための各種塗布液、露光されたレジスト膜を現像するための現像液の供給、ウエハを被接着体(例えば基板)接着するための液状接着剤の供給にも利用することができる。
そして本例の液処理装置を用いて処理液が供給される基板は、半導体ウエハに限定されるものではなく、FPD(Flat Panel Display)のガラス基板などであってもよい。
W ウエハ
1 基板処理システム
16 処理ユニット
18 制御部
181 システム同定部
182 流量制御部
30 基板保持機構
4 制御装置
400、400a
処理液供給ユニット
402 流量調節弁
403 流量計
41 供給ノズル

Claims (13)

  1. 基板保持部に水平に保持され、鉛直軸周りに回転する処理対象の基板に対して処理液を供給する処理液供給装置において、
    操作量に応じて動作が調節されることにより、前記処理液を貯留する処理液貯留部から供給される処理液の流量を調節する流量調節機構と、前記流量調節機構にて流量調節された処理液を前記基板保持部に保持された基板へ向けて吐出する供給ノズルと、を備えた処理液供給部と、
    前記供給ノズルに供給される処理液の流量を検出する流量検出部と、
    前記操作量の時系列サンプル値、及び前記流量検出部にて検出された流量の時系列サンプル値に対し、各々システムパラメータを乗じて得られた乗算値の和に基づいて、前記供給ノズルから供給される処理液の推算流量を得るシステムモデルを同定するために、前記システムパラメータの決定を行うシステム同定部と、
    前記システム同定部にて決定されたシステムパラメータを用いて新しい前記操作量を決定し、決定された操作量を前記流量調節機構へ出力する流量制御部と、を備えたことを特徴とする処理液供給装置。
  2. 前記流量制御部は、前記供給ノズルから吐出される処理液の目標流量と、前記システム同定部にて決定されたシステムパラメータとに基づいて前記操作量を決定することを特徴とする請求項1に記載の処理液供給装置。
  3. 前記基板保持部には、異なる基板が入れ替わりに保持され、
    前記流量制御部は、先の基板と入れ替えて前記基板保持部に保持された次の基板に対して処理液の供給を開始する際に、前記先の基板への処理液の供給を停止する際に決定された前記システムパラメータを利用して前記操作量を決定することを特徴とする請求項2に記載の処理液供給装置。
  4. 前記流量制御部は、前記供給ノズルから供給される処理液の流量の目標流量と、前記流量検出部にて検出された処理液の流量との差分値に基づいて、PID制御により前記操作量を決定し、前記システム同定部にて決定されたシステムパラメータを用いて前記PID制御の制御パラメータを決定することを特徴とする請求項1に記載の処理液供給装置。
  5. 前記流量制御部は、前記流量検出部にて検出された処理液の流量が予め設定した変動範囲を超えて変動した場合に、当該流量に替えて、前記変動が検出される前に決定されたシステムパラメータを用いて得られた前記推算流量から前記差分値を算出し、この差分値に基づいて前記操作量を決定することを特徴とする請求項4に記載の処理液供給装置。
  6. 前記流量調節機構は、弁体の開度に応じて処理液の流量を増減する流量調節弁であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の処理液供給装置。
  7. 基板保持部に水平に保持され、鉛直軸周りに回転する処理対象の基板に対して処理液を供給する処理液供給方法において、
    操作量に応じて動作が調節される流量調節機構を用い、前記処理液を貯留する処理液貯留部から供給される処理液の流量を調節する工程と、
    前記流量調節機構にて流量調節された処理液を前記基板保持部に保持された基板へ向けて吐出する工程と、
    前記供給ノズルに供給される処理液の流量を検出する工程と、
    前記操作量の時系列サンプル値、及び前記検出された流量の時系列サンプル値に対し、各々システムパラメータを乗じて得られた乗算値の和に基づいて、前記供給ノズルから供給される処理液の推算流量を得るシステムモデルを同定するために、前記システムパラメータを決定する工程と、
    前記システムパラメータを決定する工程にて決定されたシステムパラメータを用いて新しい前記操作量を決定し、決定された操作量を前記流量調節機構へ出力する工程と、を含むことを特徴とする処理液供給方法。
  8. 前記操作量を決定するにあたり、前記供給ノズルから吐出される処理液の目標流量と、前記システムパラメータを決定する工程にて決定されたシステムパラメータとに基づいて前記操作量を決定することを特徴とする請求項7に記載の処理液供給方法。
  9. 前記基板保持部には、異なる基板が入れ替わりに保持され、
    前記操作量を決定するにあたり、先の基板と入れ替えて前記基板保持部に保持された次の基板に対して処理液の供給を開始する際に、前記先の基板への処理液の供給を停止する際に用いた前記システムパラメータを利用して、前記操作量を決定することを特徴とする請求項8に記載の処理液供給方法。
  10. 前記操作量を決定するにあたり、前記供給ノズルから供給される処理液の流量の目標流量と、前記検出された処理液の流量との差分値に基づいて、PID制御により前記操作量を決定し、前記システム同定部にて決定されたシステムパラメータを用いて前記PID制御の制御パラメータを決定することを特徴とする請求項7に記載の処理液供給方法。
  11. 前記操作量を決定するにあたり、前記検出された処理液の流量が予め設定した変動範囲を超えて変動した場合に、当該流量に替えて、前記変動が検出される前に決定されたシステムパラメータを用いて得られた前記推算流量から前記差分値を算出し、この差分値に基づいて前記制御パラメータを決定することを特徴とする請求項10に記載の処理液供給方法。
  12. 前記流量調節機構は、弁体の開度に応じて処理液の流量を増減する流量調節弁であることを特徴とする請求項7ないし11のいずれか一つに記載の処理液供給方法。
  13. 基板保持部に水平に保持され、鉛直軸周りに回転する処理対象の基板に対して処理液を供給する処理液供給装置に用いられるコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項7ないし12のいずれか一つに記載された処理液供給方法を実行させるようにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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