JP2016151642A - ペリクル膜の製造方法、ペリクルの製造方法、およびフォトマスクの製造方法 - Google Patents

ペリクル膜の製造方法、ペリクルの製造方法、およびフォトマスクの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】EUV光に対する透過率が高いペリクル膜を製造する方法を提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るペリクル膜の製造方法は、基板上に、窒素含有シリコン層および主層を含み、EUV光を透過する積層膜を形成することを含み、窒素含有シリコン層を形成することは、当該窒素含有シリコン層より厚い膜を形成した後に、二フッ化キセノンガスを用いて、窒素含有シリコン層を膜厚が5nm以下になるように薄膜化することを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、EUV(Extreme Ultraviolet)光が透過可能なペリクル膜を製造する技術に関する。
フォトリソグラフィにおいて用いられるフォトマスク(レチクルという場合もある)は、パターン面において塵埃等が付着すると、パターン形成不良を招く。そのため、パターン面から少し離した部分にペリクル膜が配置されるように、フォトマスクにペリクルが配置される。これによって、塵埃がペリクル膜に付着したとしても、パターン面からずれた位置に存在することになる。したがって、付着した塵埃の形状が露光面において焦点を結ばないようにすることができる。
形成するパターンの微細化に伴い、EUV光が用いられる露光装置も存在する。EUV光は、例えば、13.5nm程度の非常に短波長の光が使用されるため、物質に対する透過性が非常に低く、また、屈折率が1に近くなるため、透過光学系を用いることができない。そのため、露光装置には、反射光学系が用いられる(例えば、特許文献1)。
特開2014−071208号公報
しかしながら、ペリクル膜は、EUV光が透過するように光学系に組み込む必要がある。そのため、特許文献1の技術ではペリクル膜は使用されていない。10nm程度まで薄膜化をすすめることができればEUV光に対する透過率を向上させることができる可能性もあるが、EUV光に対する透過率が高くなるほど薄く、かつ大面積のペリクル膜を製造するのは困難であった。
本発明の目的の一つは、EUV光に対する透過率が高いペリクル膜を製造する方法を提供することにある。
本発明の一実施形態によると、基板上に、窒素含有シリコン層および主層を含み、EUV光を透過する積層膜を形成することを含み、前記窒素含有シリコン層を形成することは、当該窒素含有シリコン層より厚い膜を形成した後に、二フッ化キセノンガスを用いて、前記窒素含有シリコン層を膜厚が5nm以下になるように薄膜化することを含むペリクル膜の製造方法が提供される。
前記窒素含有シリコン層は、前記主層の両面に形成されていてもよい。
前記窒素含有シリコン層は、シリコンに対する窒素の組成比が1以上1.5以下であってもよい。
前記窒素含有シリコン層は、さらに酸素を含有し、シリコンに対する酸素の組成比が0より大きく2以下であってもよい。
前記窒素含有シリコン層は、4nm以上15nm以下で形成された後、3nm以下に薄膜化されてもよい。
また、本発明の一実施形態によると、支持基板上に、上記記載のペリクル膜の製造方法によってペリクル膜を形成し、前記支持基板をエッチングして、前記ペリクル膜の一部を露出させて、当該ペリクル膜の周囲を支持する支持部を形成し、前記支持部に枠体を取り付けることを含むペリクルの製造方法が提供される。
また、本発明の一実施形態によると、基板上に、窒素含有シリコン層および主層を含む積層膜を形成し、前記支持基板をエッチングして、前記積層膜の一部を露出させて、当該積層膜の周囲を支持する支持部を形成し、前記支持部に枠体を取り付けることを含み、前記支持部を形成した後、または前記支持部に前記枠体を取り付けた後において、前記露出された前記積層膜の前記窒素含有シリコン層を、二フッ化キセノンガスを用いて膜厚が5nm以下になるように薄膜化して、当該積層膜にEUV光の透過性を付与することを含むペリクルの製造方法が提供される。
また、本発明の一実施形態によると、上記記載のペリクルの製造方法によって製造されたペリクルを、前記枠体を介して、パターンが形成された基板に接合することを含むフォトマスクの製造方法が提供される。
本発明の一実施形態によれば、EUV光に対する透過率が高いペリクル膜を製造する方法を提供することができる。
本発明の一実施形態におけるペリクル付フォトマスクの外観を示す概略図である。 本発明の一実施形態におけるペリクル付フォトマスクの断面構造を示す概略図である。 本発明の一実施形態におけるペリクル膜の製造方法を説明する図である。 本発明の一実施形態におけるペリクルおよびペリクル付フォトマスクの製造方法を説明する図である。 本発明の他の実施形態におけるペリクル膜の製造方法を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態に係るペリクル付フォトマスクについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、B等を付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率(各構成間の比率、縦横高さ方向の比率等)は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態におけるペリクル付フォトマスク1の外観を示す概略図である。図2は、本発明の一実施形態におけるペリクル付フォトマスク1の断面構造を示す概略図である。この断面構造は、断面線A−A’における断面に対応する。なお、図2においては、端面図として表している。
ペリクル付フォトマスク1は、ペリクル10とフォトマスク50とを含む。ペリクル10は、フォトマスク50のパターンが形成された面55側に取り付けられている。ペリクル10は、ペリクル膜100、支持部200、および枠体30を含む。
図2においては、ペリクル膜100は、単層で示されているが、実際には、主層、およびその両面に保護層が形成された積層膜である。ペリクル膜100の詳細については、後述する。支持部200は、0.7mm程度のシリコンであり、ペリクル膜100の周囲を支持する。
枠体30は、フォトマスク50と支持部200との間に配置されている。この例では、ペリクル膜100とフォトマスク50とが2mm程度の間隔を有するように、枠体の厚さが決められている。枠体30は、フォトマスク50および支持部200とは、接着層を介して接合されている。なお、フォトマスク50とペリクル膜100との間に形成される空間と外部空間とを接続するための通気孔が枠体30または支持部200に形成されていてもよい。
[ペリクル膜100の構成]
ペリクル膜100は、上述したように、主層および保護層の積層膜である。この例は、主層はポリシリコン(p−Si)膜であり、保護層は窒化シリコン(Si)膜である。ここで、保護層の役割について説明する。なお、後述する図3(f)において、ペリクル膜100を構成する積層膜は、主層130、保護層110、150として表されている。
EUV露光プロセスにおいて、EUV露光中にペリクル付フォトマスク1には不純物(例えば、炭素由来の成分)が付着する。そのため、ペリクル付フォトマスク1を設置するステージ近傍では、水素ガスが流される。水素ガスはEUV光を吸収すると水素ラジカルまたは水素イオンに変化する。したがって、ペリクル膜100が還元されてしまわないように、その最表面は耐還元性を有することが求められる。
この例では、耐還元性を有する膜の一つとして、窒化シリコン膜が使用される。ただし、窒化シリコン膜は、シリコン膜、炭素膜等に比べて、EUV光の吸収率が高い。そのため、窒化シリコン膜を自立膜として用いるために、厚膜化して膜強度を得ようとすると、EUV光が透過するのが困難にある。
そこで、EUV光に対する透過率が高い膜を主層として用い、主層を自立に必要な膜強度が得られる程度に厚膜化する。そして、この主層よりも耐還元性が高い保護層(窒化シリコン膜)を、主層の表面に薄く積層する。なお、主層の表面とは片面だけであってもよいし、両面であってもよい。これによって、ペリクル膜100を構成する積層膜全体として膜強度を得つつ、耐還元性を高めている。
上述したように、EUV光の吸収率を考慮すると、窒化シリコン膜は、耐還元性を有する保護機能を残しつつ、できるだけ薄く形成される必要がある。この場合、窒化シリコン膜の膜厚は、5nm以下、より望ましくは2nm以下となることが望ましい。また、透過率のばらつきを抑えるために膜厚分布をできるだけ均一にする必要もある。このような条件を満たし、膜全体としてEUV光に対して高い透過性を有するペリクル膜100を製造する方法を以下に説明する。
[ペリクル膜100の製造方法]
図3は、本発明の一実施形態におけるペリクル膜の製造方法を説明する図である。まず、最終的に支持部200となる支持基板250を準備する(図3(a))。支持基板250は、この例ではシリコン基板である。なお、支持基板250は、シリコン基板ではなくてもよいが、図4(b)で説明するように、支持基板250をエッチングするときに、ペリクル膜100(特に、保護層110)との選択比が十分確保(保護層110が残存する程度)できるエッチング方法を取り得ることが必要である。
支持基板250上に、最終的に保護層110となる窒化シリコン膜115を形成する(図3(b))。窒化シリコン膜115は、LPCVDによって形成されることが望ましいが、PECVD、スパッタ等、他の形成方法が採用されてもよい。膜厚は、8nmに形成される。この膜厚は、4nm以上15nm以下であることが望ましく、5nm以上10nm以下であることがさらに望ましい。なお、LPCVDによっては、支持基板250の両面に窒化シリコン膜が形成される場合があるが、各図においては、支持基板250の裏面側(図下側の面)記載を省略している。以下の図においても同様である。
続いて、窒化シリコン膜115をエッチングすることによって2nmまで薄膜化する(図3(c))。薄膜化された膜は上述した保護層110となる。なお、薄膜化された後の膜厚は、1nm以上3nm以下であることが望ましい。エッチングは、二フッ化キセノン(XeF)ガスに窒化シリコン膜115を曝す方法で実施される。以下、薄膜化のためのエッチングについて詳述する。
エッチング方法の一例は、以下の通りである。まず、図3(b)に示す基板を、チャンバに配置する。その後、
(1)チャンバ内を真空(0.3Torr(40Pa))にした後、二フッ化キセノンの結晶を昇華させ、ガス化した二フッ化キセノンをエッチングチャンバに導入する。
(2)チャンバ温度を40℃に保持し、チャンバガス圧を3.8〜4.0Torr(507〜533Pa)に保持する。その後、60秒間保持する。この間に、窒化シリコン膜115は二フッ化キセノンに曝されてエッチングされる。
(3)チャンバ内を0.03Torr(4Pa)まで排気する。
窒化シリコン膜115の膜厚が目標値になるまで、(1)〜(3)のサイクルを繰り返す。(2)におけるエッチング量は1サイクル当たり0.3nmである。この例では、8nmから2nmに薄膜化するため、20サイクル行う。なお、(2)の時間を長くして、サイクル数を減らしてもよい。これとは逆に(2)の時間を短くして、サイクル数を増やしてもよい。このような処理によって、窒化シリコン膜115が薄膜化されて保護層110が形成される。
このように、窒化シリコン膜115を厚めの膜で形成することで、最初から薄い膜で形成するよりも膜質を安定させることができる。その上で、一般的には窒化シリコン膜のエッチングガスとしては用いられない二フッ化キセノンをガス化してエッチングする。これによって、エッチングレートを遅く(0.3nm/min)することができ、薄膜化する際の膜厚制御性が向上する。また、ガスをプラズマ化していないため、保護層110への物理的ダメージが小さい。
窒化シリコン膜115のエッチングとしては、二フッ化キセノンを用いた蒸気エッチングの他、以下の例が考えられる。しかしながら、いずれも問題があり採用することはできない。
(1)バッファードフッ酸(BHF)によるウエットエッチング
窒化シリコン膜に対するエッチングレートが33.0nm/min程度である。そのため、数nmをエッチングするにはエッチングレートが早すぎる。
(2)CF+OによるRIEプラズマエッチング
窒化シリコン膜に対するエッチングレートが250.0nm/min程度である。そのため、数nmをエッチングするにはエッチングレートが早すぎる。また、プラズマによる膜に対するダメージが大きい。
(3)アルカリ(KOHまたはTMAH(Tetramethylammonium hydroxide))によるウエットエッチング
窒化シリコン膜に対するエッチングレートが0.01nm/min以下である。そのため、数nmをエッチングするにはエッチングレートが遅すぎる。
(4)フッ酸の蒸気エッチング
エッチピットが発生する。
続いて、保護層110上に、主層130であるポリシリコン膜を形成する(図3(d))。このポリシリコン膜は、LPCVDで形成される。膜厚は、40nmに形成される。この膜厚は30nm以上から50nm以下であることが望ましい。なお、上述の保護層110を形成した工程と同様に、少し厚めのポリシリコン膜を形成した後に薄膜化されてもよい。
主層130上に、最終的に保護層150となる窒化シリコン膜155を形成する(図3(e))。窒化シリコン膜155の形成方法、膜厚等の条件は、この例では、上記の窒化シリコン膜115の形成方法と同じであるが、異なっていてもよい。続いて、窒化シリコン膜155をエッチングすることによって2nmまで薄膜化する(図3(f))。薄膜化された膜は上述した保護層150となる。
なお、この薄膜化のための工程は、上記の窒化シリコン膜115を薄膜化するための工程(図3(c))と同じく、二フッ化キセノンのガスを用いて窒化シリコン膜155が薄膜化される。このようにして、保護層110と同様にして保護層150が形成される。そして、保護層110、主層130および保護層150の積層膜として、ペリクル膜100が形成される。
[ペリクル10の製造方法]
図4は、本発明の一実施形態におけるペリクルおよびペリクル付フォトマスクの製造方法を説明する図である。図4(a)に示す領域Aは、図3(f)に対応している。ペリクル膜100は図4においては単層膜のように記載されているが、上述のとおり、積層膜である。
図3(f)の状態において、支持基板250の裏面側(ペリクル膜100が形成された面とは反対側の面、図下側の面)の周囲のみにマスク260を形成する(図4(a))。マスク260は、例えば、酸化シリコン膜であってもよい。また、上述したLPCVDによって裏面側にも窒化シリコン膜等が形成されていれば、その窒化シリコン膜等を用いてもよい。なお、マスク260を形成する工程は、図3(e)に示す工程の後、すなわち窒化シリコン膜155を形成した後、窒化シリコン膜155を薄膜化する前であってもよい。
マスクが形成された図4(a)の基板に、TMAHまたはKOHによるウエットエッチング(異方性エッチング)を施すと、マスクされていない領域の支持基板250がエッチングされて開口OPが形成され、その周囲には支持部200が残る(図4(b))。開口OPの部分には、支持部200に支持されたペリクル膜100が自立膜として残存する。なお、ペリクル膜100には、ポリシリコン膜で形成された主層130が存在するが、その両面に形成された保護層110、150によってTMAHまたはKOHから保護されてエッチングされずに残る。なお、窒素含有シリコン層の二フッ化キセノンによる薄膜化は、図4(b)の後で行ってもよい。この場合には、主層の表面と裏面の窒素含有シリコン層を同時に薄膜化でき、工程の簡略化が可能である。具体的な処理方法は、後述する。また、二フッ化キセノンのガスをプラズマ化していないので、ペリクル膜の物理的ダメージが少ない。
続いて、支持部200と枠体30とを接着層を介して接合する(図4(c))。これによって、ペリクル10が形成される。このペリクル10をフォトマスク50に接合するときには、枠体30とフォトマスク50とを接着層を介して接合する(図4(d))。この部分の接着層には剥離ライナーが設けられ、フォトマスク50との接合の際に剥がされるようにしてもよい。このようにして、ペリクル付フォトマスク1が形成される。
[主層130のその他の例]
上述した主層130は、ポリシリコン膜であったが、EUV光に対して透過性が高い膜であれば、他の膜であってもよい。例えば、主層130は、グラフェン膜であってもよいし、PI(ポリイミド)膜等の樹脂膜であってもよい。グラフェン膜である場合には、熱CVDで所定の基板に膜を例えば8nm以上15nm以下の膜厚に形成し、その基板をエッチングして保護層110上に転写することによって、主層130が得られる。PI膜である場合には、スピンコートを用いて8nm以上15nm以下の膜厚に形成されることが望ましい。
ここで、EUV光(ここでは、波長が13.5nm)に対して90%以上の透過率となるペリクル膜100を得るための主層130と保護層110、150の組み合わせについて例示する。
(1)主層130が膜厚45nmのポリシリコン膜である場合には、保護層110、150の膜厚は、それぞれ1.5nmである。
(2)主層130が膜厚35nmのポリシリコン膜である場合には、保護層110、150の膜厚は、それぞれ2.5nmである。
(3)主層130が膜厚10nmのPI膜である場合には、保護層110、150の膜厚は、それぞれ1.5nmである。
(4)主層130が膜厚13nmのPI膜である場合には、保護層110、150の膜厚は、それぞれ2.5nmである。
(5)主層130が膜厚12nmのグラフェン膜である場合には、保護層110、150の膜厚は、それぞれ1.5nmである。
(6)主層130が膜厚9nmのグラフェン膜である場合には、保護層110、150の膜厚は、それぞれ2.5nmである。
上記のような膜種および膜厚の組み合わせであれば、EUV光に対して90%以上の透過率が得られる。
[保護層110、150のその他の例]
上述した保護層110、150は、窒化シリコン膜によって形成されていたが、さらに酸素が含まれていてもよい。すなわち、保護層110、150は窒素含有シリコン膜であればよく、組成をSiで表した場合には、シリコンに対する窒素の組成比y/xが1以上1.5以下であり、シリコンに対する酸素の組成比z/xが0以上2以下であることが望ましい。
[その他の構成]
上述したように、主層130の両面に窒化シリコン膜(保護層110、150)が形成されていたが、片面のみに窒化シリコン膜が形成されていてもよい。例えば、フォトマスク50とペリクル膜100との空間が外部空間と分離されている場合等、耐還元性を有する必要がある面が外側の面のみの場合、その面にのみ窒化シリコン膜が形成されていてもよい。
[窒化シリコン膜の薄膜化工程のその他の例]
上述した実施形態では、窒化シリコン膜115、155は、図3(c)(f)の工程で薄膜化する。一方、窒化シリコン膜115、155を薄膜化せずに工程を進め、図4(b)で示したように開口部OPが形成された後に薄膜化されてもよい。
図5は、本発明の他の実施形態におけるペリクル膜の製造方法を説明する図である。図5(a)は、図4(b)に対応し、窒化シリコン膜115、155が薄膜化されていない積層膜100Aが支持部200によって支持されている状態を示している。図5(b)は、図5(a)における支持部200近傍(破線で囲まれた領域)の拡大図である。
この状態において、窒化シリコン膜115、155を二フッ化キセノン(XeF)ガスに曝すと、図5(b)に示すように、窒化シリコン膜115、155のうち外部に露出された部分が薄膜化される。窒化シリコン膜150Aは、窒化シリコン膜155の全体が薄膜化されて得られた保護層である。一方、窒化シリコン膜110Aは、窒化シリコン膜115のうち、開口部OPによって露出された領域において薄膜化されて得られた保護層である。このようにして、ペリクル膜の保護層が薄膜化されてもよい。
1…ペリクル付フォトマスク、10…ペリクル、30…枠体、50…フォトマスク、100…ペリクル膜、110,150…保護層、130…主層、200…支持部

Claims (8)

  1. 基板上に、窒素含有シリコン層および主層を含み、EUV光を透過する積層膜を形成することを含み、
    前記窒素含有シリコン層を形成することは、当該窒素含有シリコン層より厚い膜を形成した後に、二フッ化キセノンガスを用いて、前記窒素含有シリコン層を膜厚が5nm以下になるように薄膜化することを含むペリクル膜の製造方法。
  2. 前記窒素含有シリコン層は、前記主層の両面に形成されている請求項1に記載のペリクル膜の製造方法。
  3. 前記窒素含有シリコン層は、シリコンに対する窒素の組成比が1以上1.5以下である請求項1に記載のペリクル膜の製造方法。
  4. 前記窒素含有シリコン層は、さらに酸素を含有し、シリコンに対する酸素の組成比が0より大きく2以下である請求項3に記載のペリクル膜の製造方法。
  5. 前記窒素含有シリコン層は、4nm以上15nm以下で形成された後、3nm以下に薄膜化される請求項1に記載のペリクル膜の製造方法。
  6. 支持基板上に、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のペリクル膜の製造方法によってペリクル膜を形成し、
    前記支持基板をエッチングして、前記ペリクル膜の一部を露出させて、当該ペリクル膜の周囲を支持する支持部を形成し、
    前記支持部に枠体を取り付けることを含むペリクルの製造方法。
  7. 基板上に、窒素含有シリコン層および主層を含む積層膜を形成し、
    前記支持基板をエッチングして、前記積層膜の一部を露出させて、当該積層膜の周囲を支持する支持部を形成し、
    前記支持部に枠体を取り付けることを含み、
    前記支持部を形成した後、または前記支持部に前記枠体を取り付けた後において、前記露出された前記積層膜の前記窒素含有シリコン層を、二フッ化キセノンガスを用いて膜厚が5nm以下になるように薄膜化して、当該積層膜にEUV光の透過性を付与することを含むペリクルの製造方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載のペリクルの製造方法によって製造されたペリクルを、前記枠体を介して、パターンが形成された基板に接合することを含むフォトマスクの製造方法。
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