JP2016149503A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ツバ部の電極周辺でのワイヤのクロスする箇所を減らしたコイル部品を提供する。
【解決手段】巻線を巻回する巻芯部11と、巻芯部の両端の第1及び第2のツバ部12a、12bと、を有するコアと、第1及び第2のワイヤを有し、中間タップが設けられた一次巻線と、第3及び第4のワイヤを有し、中間タップが設けられた二次巻線において、第1から第2のツバ部への方向から見て、第1のワイヤは、反時計回りに第1及び第6の電極(T1−T6)間に接続し、第2のワイヤは、時計回りに第2及び第6の電極(T2−T6)間に接続され、第3のワイヤは、時計回りに第3及び第4の電極(T3−T4)間に接続し、第4のワイヤは、反時計回りに第3及び第5の電極との間(T3−T5)に接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品に関する。
近年、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の移動体通信機器では、例えば、ノイズ除去、高周波抑制フィルタ等に用いられるコイル部品がさらに小型化されてきている。例えば、ドラムコアにワイヤを4本巻き、両側のツバにそれぞれ3つの電極が設けられ、一つの電極にはワイヤ2本が接続されたパルストランスがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4737268号公報
図6の従来のパルストランスでは、ツバ部の電極周辺の複数箇所でワイヤがクロスしている。このクロスしている箇所としては、各ツバ部で2箇所づつ、合計4箇所ある。具体的には、一方のツバ部では、一次側のワイヤの両端のクロス箇所Aと、一次側のワイヤの一端と二次側の中間タップ側のワイヤとのクロス箇所Bと、がある。他方のツバ部では、二次側のワイヤの両端のクロス箇所(図示せず)と、二次側のワイヤの一端と一次側の中間タップ側のワイヤとのクロス箇所(図示せず)と、がある。
一般にトランスでは一次側と二次側との絶縁が重要である。ワイヤがクロスしている箇所があると絶縁不良の発生のおそれがある。特に、ツバ部の電極の周辺でワイヤがクロスしていると、電極とワイヤとの熱圧着を行った際のショートが発生したり、絶縁耐圧の信頼性が損なわれる恐れがある。
本発明は、ツバ部の電極周辺でのワイヤのクロスする箇所を減らしたコイル部品を提供することを目的とする。
本発明に係るコイル部品は、ワイヤを巻回する巻芯部と、前記巻芯部の両端に設けられた第1及び第2のツバ部と、を有するコアと、
前記巻芯部に巻回され、第1及び第2のワイヤを有し、中間タップが設けられた一次巻線と、
前記巻芯部に巻回され、第3及び第4のワイヤを有し、中間タップが設けられた二次巻線と
前記第1のツバ部の上に前記巻芯部の延在方向に垂直な第1の方向に沿って設けられ、前記一次巻線の前記第1のワイヤの端部と前記第2のワイヤの端部とをそれぞれ接続する第1及び第2の電極と、前記二次巻線の前記第3及び第4のワイヤの中間タップ側のそれぞれの端部を接続する第3の電極と、
前記第2のツバ部の上に前記第1の方向とは逆の第2の方向に沿って設けられ、前記二次巻線の第3のワイヤの端部と第4のワイヤの端部とをそれぞれ接続する第4及び第5の電極と、前記一次巻線の前記第1及び第2のワイヤの中間タップ側のそれぞれの端部を接続する第6の電極と、
を備え、
前記第1のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第1の電極と前記第2のツバ部の前記第6の電極との間に接続され、
前記第2のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第2の電極と前記第2のツバ部の前記第6の電極との間に接続され、
前記第3のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第3の電極と前記第2のツバ部の前記第4の電極との間に接続され、
前記第4のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第3の電極と前記第2のツバ部の前記第5の電極との間に接続されている。
本発明に係るコイル部品によれば、コアのツバ部に設けられた電極の近傍でワイヤが交差しないため、熱圧着の際のワイヤ間のショート発生を抑制できる。また、長期信頼性を向上出来る。
実施の形態1に係るコイル部品のツバ部の電極周辺の構造を示す概略斜視図である。 実施の形態1に係るコイル部品の一例の回路構成を示す回路図である。 実施の形態2に係るコイル部品のツバ部の電極周辺の構造を示す概略斜視図である。 実施の形態2に係るコイル部品の一例の回路構成を示す回路図である。 実施の形態2に係るコイル部品の変形例の基板実装時のツバ部の電極周辺の構造を示す概略斜視図である。 従来のパルストランスのツバ部の電極周辺の構造を示す概略斜視図である。
第1の態様に係るコイル部品は、ワイヤを巻回する巻芯部と、前記巻芯部の両端に設けられた第1及び第2のツバ部と、を有するコアと、
前記巻芯部に巻回され、第1及び第2のワイヤを有し、中間タップが設けられた一次巻線と、
前記巻芯部に巻回され、第3及び第4のワイヤを有し、中間タップが設けられた二次巻線と
前記第1のツバ部の上に前記巻芯部の延在方向に垂直な第1の方向に沿って設けられ、前記一次巻線の前記第1のワイヤの端部と前記第2のワイヤの端部とをそれぞれ接続する第1及び第2の電極と、前記二次巻線の前記第3及び第4のワイヤの中間タップ側のそれぞれの端部を接続する第3の電極と、
前記第2のツバ部の上に前記第1の方向とは逆の第2の方向に沿って設けられ、前記二次巻線の第3のワイヤの端部と第4のワイヤの端部とをそれぞれ接続する第4及び第5の電極と、前記一次巻線の前記第1及び第2のワイヤの中間タップ側のそれぞれの端部を接続する第6の電極と、
を備え、
前記第1のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第1の電極と前記第2のツバ部の前記第6の電極との間に接続され、
前記第2のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第2の電極と前記第2のツバ部の前記第6の電極との間に接続され、
前記第3のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第3の電極と前記第2のツバ部の前記第4の電極との間に接続され、
前記第4のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第3の電極と前記第2のツバ部の前記第5の電極との間に接続されている。
第2の態様に係るコイル部品は、ワイヤを巻回する巻芯部と、前記巻芯部の両端に設けられた第1及び第2のツバ部と、を有するコアと、
前記巻芯部に巻回され、第1及び第2のワイヤを有し、中間タップが設けられた一次巻線と、
前記巻芯部に巻回され、第3及び第4のワイヤを有し、中間タップが設けられた二次巻線と
前記第1のツバ部の上に前記巻芯部の延在方向に垂直な第1の方向に沿って設けられ、前記一次巻線の第1のワイヤの端部を接続する第1の電極と、前記二次巻線の前記第4のワイヤの中間タップ側の端部を接続する第2の電極と、前記一次巻線の第2のワイヤの端部を接続する第3の電極と、前記二次巻線の前記第3のワイヤの中間タップ側の端部を接続する第4の電極と、
前記第2のツバ部の上に前記第1の方向とは逆の第2の方向に沿って設けられ、前記二次巻線の第3のワイヤの端部を接続する第5の電極と、前記一次巻線の第2のワイヤの中間タップ側の端部を接続する第6の電極と、前記二次巻線の第4のワイヤの端部を接続する第7の電極と、前記一次巻線の前記第1のワイヤの中間タップ側の端部を接続する第8の電極と、
を備え、
前記第1のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第1の電極と前記第2のツバ部の前記第8の電極との間に接続され、
前記第2のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第3の電極と前記第2のツバ部の前記第6の電極との間に接続され、
前記第3のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第4の電極と前記第2のツバ部の前記第5の電極との間に接続され、
前記第4のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第2の電極と前記第2のツバ部の前記第7の電極との間に接続されている。
第3の態様に係るコイル部品は、上記第2の態様において、さらに、前記第1のツバ部の前記第2の電極と前記第4の電極とを接続する第1の中間タップ接続電極と、
前記第2のツバ部の前記第6の電極と前記第8の電極とを接続する第2の中間タップ接続電極と、
を備えてもよい。
以下、実施の形態に係るコイル部品について、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係るコイル部品10のツバ部12a、12bの電極周辺の構造を示す概略斜視図である。図2は、実施の形態1に係るコイル部品10の一例の回路構成を示す回路図である。
このコイル部品10は、ワイヤを巻回する巻芯部11と、巻芯部11の両端に設けられた第1及び第2のツバ部12a、12bと、を有するコアと、巻芯部11に巻回され、第1及び第2のワイヤS1、S2を有し、中間タップが設けられた一次巻線C1と、巻芯部11に巻回され、第3及び第4のワイヤS3、S4を有し、中間タップが設けられた二次巻線C2と、を有する。また、第1のツバ部12aの上には、巻芯部11の延在方向に垂直な第1の方向に沿って一次巻線C1の第1のワイヤS1の端部W1と第2のワイヤS2の端部W2とをそれぞれ接続する第1及び第2の電極T1、T2と、二次巻線C2の第3のワイヤS3と第4のワイヤS4の中間タップ側の端部W5、W6を接続する第3の電極T3と、が順に設けられている。第2のツバ部12bの上には、第1の方向とは逆の第2の方向に沿って、二次巻線C2の第3のワイヤS3の端部W3と第4のワイヤS4の端部W4とをそれぞれ接続する第4及び第5の電極T4、T5と、一次巻線C1の第1のワイヤS1及び第2のワイヤS2の中間タップ側の端部W7、W8を接続する第6の電極T6と、が順に設けられている。
このコイル部品10によれば、図6での電極T51と電極T52とを入れ替えて第1のツバ部12a上に第1の電極T1と第2の電極T2とを配置している。具体的には、一次巻線C1の第1及び第2のワイヤS1,S2の巻回方向が互いに逆方向となるように巻回している。第1及び第2のワイヤS1、S2の端部W1、W2は、それぞれのワイヤS1、S2の巻回方向が互いに逆なので、巻芯部11に最初に接する側がそれぞれ異なる。そこで、第1及び第2のワイヤS1、S2の端部W1、W2を接続する2つの電極を、巻芯部11に最初に接する側により近くなるように設けている。これによって、図1の囲み箇所Cに示すように、図6の従来のコイル部品における電極周辺でのワイヤのクロス箇所Aを解消している。
なお、第2のツバ部12b上の第4の電極T4と第5の電極T5とを同様に配置している。
そこで、ツバ部12a、12bの電極とワイヤとの熱圧着の際のショートの発生を抑制でき、絶縁耐圧の長期信頼性を向上させることができる。
なお、このコイル部品10は、パルストランスとして用いてもよい。
以下に、このコイル部品10を構成する各部材について説明する。
<コア>
コアは、巻芯部11と、巻芯部11の両端に設けられた第1及び第2のツバ部12a、12bと、を有する。このコアは、フェライト等の軟磁性体材料からなるものであってもよい。
<巻芯部>
巻芯部11の長手方向の長さは特に限定されないが、例えば、0.2mm〜2.0mmの範囲であってもよい。巻芯部11の断面形状は、例えば、四角形形状、多角形形状、円形形状等であってもよい。
<ツバ部>
ツバ部12a、12bの外形は、例えば、四角形形状、多角形形状、円形形状等であってもよい。
<電極>
ツバ部12a、12bに設けられる電極T1〜T6は、通常用いられる導電性材料からなるものであればよい。また、電極T1〜T6の形状、及び、大きさは、ワイヤを接続できるものであればよい。
第1のツバ部12a上の電極T1〜T3のうち、T1及びT2は一次巻線C1のワイヤS1,S2の端部W1、W2をそれぞれ接続する電極である。一方、T3は、二次巻線C2の第3及び第4のワイヤS3、S4の中間タップ側の端部W5、W6を接続する電極である。一次巻線C1と二次巻線C2との間の絶縁を確保するため、電極T1及びT2と、電極T3とはツバ部12aの上で距離を置いて配置している。
第2のツバ部12b上の電極T4〜T6のうち、T4及びT5は二次巻線C2のワイヤS3,S4の端部W3、W4をそれぞれ接続する電極である。一方、T6は、一次巻線C1の第1及び第2のワイヤS1、S2の中間タップ側の端部W7、W8を接続する電極である。一次巻線C1と二次巻線C2との間の絶縁を確保するため、電極T4及びT5と、電極T6とはツバ部12bの上で距離を置いて配置している。
なお、第1のツバ部12a上の電極T1〜T3と、第2のツバ部12b上の電極T4〜T6は、一次巻線C1に関する電極と、二次巻線C2に関する電極とがそれぞれツバ部の同じ側に配置されるようにしている。
<ワイヤ>
巻芯部11に巻回するワイヤとしては、一次巻線C1と二次巻線C2とがある。一次巻線C1は、第1及び第2のワイヤS1、S2を有し、中間タップが設けられている。二次巻線C2も、第3及び第4のワイヤS3、S4を有し、中間タップが設けられている。また、4つのワイヤS1〜S4は、以下のように各電極間に接続されている。
第1のワイヤS1は、第1のツバ部12aから第2のツバ部12bに向かう方向から見て、巻芯部11を反時計回りに巻回している。第1のワイヤS1は、両端に端部W1と端部W7とを有する。第1のワイヤは、端部W1で、第1のツバ部12aの第1の電極T1に接続され、端部W7で、第2のツバ部12bの第6の電極T6に接続されている。
第2のワイヤS2は、第1のツバ部12aから第2のツバ部12bに向かう方向から見て、巻芯部11を時計回りに巻回している。第2のワイヤS2は、両端に端部W2と端部W8とを有する。第2のワイヤS2は、端部W2で、第1のツバ部12aの第2の電極T2に接続され、端部W8で、第2のツバ部12bの第6の電極T6に接続されている。
第1のワイヤS1の端部W7と第2のワイヤS2の端部W8とは、同じ第6の電極T6に接続され、一次巻線C1の中間タップを形成している。
第3のワイヤS3は、第1のツバ部12aから第2のツバ部12bに向かう方向から見て、巻芯部11を時計回りに巻回している。第3のワイヤS3は、両端に端部W3と端部W5とを有する。第3のワイヤS3は、端部W5で、第1のツバ部12aの第3の電極T3に接続され、端部W3で、第2のツバ部12bの第4の電極T4に接続されている。
第4のワイヤS4は、第1のツバ部12aから第2のツバ部12bに向かう方向から見て、巻芯部11を反時計回りに巻回している。第4のワイヤS4は、両端に端部W4と端部W6とを有する。第4のワイヤS4は、端部W6で、第1のツバ部12aの第3の電極T3に接続され、端部W4で、第2のツバ部12bの第5の電極T5に接続されている。
第3のワイヤS3の端部W5と第4のワイヤS4の端部W6とは、同じ第3の電極T3に接続され、二次巻線C2の中間タップを形成している。
また、このワイヤS1〜S4は、第1のワイヤS1と第4のワイヤS4とが同じ反時計回り巻回され、第2のワイヤS2と第3のワイヤS3とが同じ時計回りに巻回されている。
(実施の形態2)
図3は、実施の形態2に係るコイル部品10aのツバ部の電極周辺の構造を示す概略斜視図である。図4は、実施の形態2に係るコイル部品10aの一例の回路構成を示す回路図である。
このコイル部品10aでは、図3に示すように、例えば、第1のツバ部12a上の二次巻線C2の中間タップを構成している電極を2つの電極T12及びT14とに分けて、第2のワイヤW2を接続する電極T13をこれらの間に配置している。電極T12には、第3のワイヤS3の端部W5を接続し、電極T14には、第3のワイヤS3の端部W5を接続している。ここで第3のワイヤS3と第4のワイヤS4とは互いに逆の巻回方向に巻回している。端部W5、W6は、それぞれのワイヤS3、S4の巻回方向が互いに逆なので、巻芯部11に最初に接する側がそれぞれ異なる。一方、第1のワイヤS1が巻芯部11に最初に接する側は、第4のワイヤS4が巻芯部11に最初に接する側と同じであり、第2のワイヤS2が巻芯部11に最初に接する側は、第3のワイヤS3が巻芯部11に最初に接する側と同じである。そこで、巻芯部11に最初に接する側が同じワイヤを接続する電極を隣接するように配置している。同様に、第2のツバ部12b上の一次巻線C1の中間タップを構成している電極を2つの電極T16及びT18とに分けて、第4のワイヤS4の端部W4を接続する電極T17をこれらの間に配置している。これによって、丸囲み箇所Dに示すように、図6に示すクロス箇所Bを解消している。
そこで、実施の形態1における効果に加えて、さらにツバ部12a、12bの電極とワイヤとの熱圧着の際のショートの発生を抑制でき、絶縁耐圧の長期信頼性を向上させることができる。
なお、上記の構成では、中間タップを構成する一つの電極を二つの電極T12及びT14とに分けている。そのため、第1のツバ部12aの外面側で電極T12及びT14とをタップ接続電極(図示せず)によって接続し、第2のツバ部12bの外面側で電極T16及びT18とをタップ接続電極TC2によって接続している。
(変形例)
図5は、実施の形態2に係るコイル部品の変形例10bの基板実装時のツバ部12a、12bの電極周辺の構成を示す概略斜視図である。この変形例10bでは、タップ接続電極を用いないで、コイル部品10bを基板実装した際に基板上の電極ST1、ST2によって、電極T12及びT14と、電極T16及びT18とをそれぞれを接続している。
なお、このように基板上の電極ST1、ST2を用いて中間タップを構成する2つの電極T12及びT14、T16及びT18をそれぞれ接続できるが、実装する基板における制約となる可能性があるため、図3に示すようにタップ接続電極TC2を用いた接続が好ましい。
以下に、このコイル部品10a、10bを構成する各部材について説明する。なお、実施の形態1と重複する説明は省略する。
<電極>
第1のツバ部12aの上には、4つの電極T11〜T14を順に設けている。第1の電極T11は、一次巻線C1の第1のワイヤS1の端部W1を接続している。第2の電極T12は、二次巻線C2の第4のワイヤS4の中間タップ側の端部W6を接続している。第3の電極T13は、一次巻線C1の第2のワイヤS2の端部W2を接続する第3の電極T13を接続している。第4の電極T14は、二次巻線C2の第3のワイヤS3の中間タップ側の端部W5を接続している。
第2のツバ部12bの上には、4つの電極T15〜T18を順に設けている。なお、第2のツバ部12bでは、第1のツバ部12a上の電極とは逆方向に設けている。第5の電極T15は、二次巻線C2の第3のワイヤS3の端部W3を接続している。第6の電極T16は、一次巻線C1の第2のワイヤS2の中間タップ側の端部W8を接続している。第7の電極T17は、二次巻線C2の第4のワイヤS4の端部W4を接続している。第8の電極T18は、一次巻線C1の第1のワイヤS1の中間タップ側の端部W7を接続している。
図4では、さらに、第2の電極T12と第4の電極T14とを第1のツバ部12aの外面側で接続するタップ接続電極TC1と、第6の電極T16と第8の電極T18とを第2のツバ部12bの外面側で接続するタップ接続電極TC2とを設けている。これによって、第1のワイヤS1の端部W7と第2のワイヤS2の端部W8とをタップ接続電極TC1で接続して、一次巻線C1の中間タップを形成している。また、第3のワイヤS3の端部W5と第4のワイヤS4の端部W6とをタップ接続電極TC2で接続して、二次巻線C2の中間タップを形成している。
なお、図5の変形例では、コイル部品10b内ではタップ接続電極を設けておらず、実装する基板上の電極ST1、ST2によって、第2の電極T12と第4の電極T14と、第6の電極T16と第8の電極T18とを、それぞれ接続している。
<ワイヤ>
4つのワイヤS1〜S4は、以下のように各電極間に接続されている。
第1のワイヤS1は、両端に端部W1と端部W7とを有する。第1のワイヤS1は、端部W1で、第1のツバ部12aの第1の電極T11に接続され、端部W7で、第2のツバ部12bの第8の電極T18に接続されている。
第2のワイヤは、両端に端部W2と端部W8とを有する。第2のワイヤS2は、端部W2で、第1のツバ部12aの第3の電極T13に接続され、端部W8で、第2のツバ部12bの第6の電極T16に接続されている。
第3のワイヤS3は、両端に端部W3と端部W5とを有する。第3のワイヤS3は、端部W5で、第1のツバ部12aの第4の電極T14に接続され、端部W3で、第2のツバ部12bの第5の電極T15に接続されている。
第4のワイヤS4は、両端に端部W4と端部W6とを有する。第4のワイヤS4は、端部W6で、第1のツバ部12aの第2の電極T12に接続され、端部W4で、第2のツバ部12bの第7の電極T17に接続されている、
なお、本開示においては、前述した様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることを含むものであり、それぞれの実施の形態が有する効果を奏することができる。
本発明に係るコイル部品によれば、ツバ部上での電極配置を変更することによって電極周辺でのワイヤのクロス箇所を減らすことができる。これによって、ツバ部の電極とワイヤとの熱圧着の際のショートの発生を抑制でき、絶縁耐圧の長期信頼性を向上させることができる。
10、10a、10b コイル部品
11 巻芯部
12a 第1ツバ部
12b 第2ツバ部
C1 一次巻線
C2 二次巻線
S1、S2、S3、S4 ワイヤ
T1〜T6、T11〜T18、T51〜T56 電極
W1〜W8、W51〜W58 端部
TC1、TC2 タップ接続電極
ST1、ST2 基板の電極
50 パルストランス
51 巻芯部
52a、52b ツバ部

Claims (3)

  1. ワイヤを巻回する巻芯部と、前記巻芯部の両端に設けられた第1及び第2のツバ部と、を有するコアと、
    前記巻芯部に巻回され、第1及び第2のワイヤを有し、中間タップが設けられた一次巻線と、
    前記巻芯部に巻回され、第3及び第4のワイヤを有し、中間タップが設けられた二次巻線と
    前記第1のツバ部の上に前記巻芯部の延在方向に垂直な第1の方向に沿って設けられ、前記一次巻線の前記第1のワイヤの端部と前記第2のワイヤの端部とをそれぞれ接続する第1及び第2の電極と、前記二次巻線の前記第3及び第4のワイヤの中間タップ側のそれぞれの端部を接続する第3の電極と、
    前記第2のツバ部の上に前記第1の方向とは逆の第2の方向に沿って設けられ、前記二次巻線の第3のワイヤの端部と第4のワイヤの端部とをそれぞれ接続する第4及び第5の電極と、前記一次巻線の前記第1及び第2のワイヤの中間タップ側のそれぞれの端部を接続する第6の電極と、
    を備え、
    前記第1のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第1の電極と前記第2のツバ部の前記第6の電極との間に接続され、
    前記第2のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第2の電極と前記第2のツバ部の前記第6の電極との間に接続され、
    前記第3のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第3の電極と前記第2のツバ部の前記第4の電極との間に接続され、
    前記第4のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第3の電極と前記第2のツバ部の前記第5の電極との間に接続されている、
    コイル部品。
  2. ワイヤを巻回する巻芯部と、前記巻芯部の両端に設けられた第1及び第2のツバ部と、を有するコアと、
    前記巻芯部に巻回され、第1及び第2のワイヤを有し、中間タップが設けられた一次巻線と、
    前記巻芯部に巻回され、第3及び第4のワイヤを有し、中間タップが設けられた二次巻線と
    前記第1のツバ部の上に前記巻芯部の延在方向に垂直な第1の方向に沿って設けられ、前記一次巻線の第1のワイヤの端部を接続する第1の電極と、前記二次巻線の前記第4のワイヤの中間タップ側の端部を接続する第2の電極と、前記一次巻線の第2のワイヤの端部を接続する第3の電極と、前記二次巻線の前記第3のワイヤの中間タップ側の端部を接続する第4の電極と、
    前記第2のツバ部の上に前記第1の方向とは逆の第2の方向に沿って設けられ、前記二次巻線の第3のワイヤの端部を接続する第5の電極と、前記一次巻線の第2のワイヤの中間タップ側の端部を接続する第6の電極と、前記二次巻線の第4のワイヤの端部を接続する第7の電極と、前記一次巻線の前記第1のワイヤの中間タップ側の端部を接続する第8の電極と、
    を備え、
    前記第1のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第1の電極と前記第2のツバ部の前記第8の電極との間に接続され、
    前記第2のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第3の電極と前記第2のツバ部の前記第6の電極との間に接続され、
    前記第3のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第4の電極と前記第2のツバ部の前記第5の電極との間に接続され、
    前記第4のワイヤは、前記第1のツバ部から前記第2のツバ部に向かう方向から見て、前記巻芯部を反時計回りに巻回して、前記第1のツバ部の前記第2の電極と前記第2のツバ部の前記第7の電極との間に接続されている、
    コイル部品。
  3. 前記第1のツバ部の前記第2の電極と前記第4の電極とを接続する第1の中間タップ接続電極と、
    前記第2のツバ部の前記第6の電極と前記第8の電極とを接続する第2の中間タップ接続電極と、
    を備えた、請求項2に記載のコイル部品。
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