JP2016147782A - 可燃性燃料投入システム及び可燃性燃料投入方法 - Google Patents

可燃性燃料投入システム及び可燃性燃料投入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃焼性の高い可燃性燃料と燃焼性の低い可燃性燃料とを効率よく仮焼炉に投入することができる可燃性燃料投入システム及び可燃性燃料投入方法を提供すること。【解決手段】可燃性燃料投入システム10は、仮焼炉60と、ロータリーキルン40と、エアクエンチングクーラ80と、クリンカ原料投入部70と、抽気ダクト20と、第1可燃性燃料投入口21と、第2可燃性燃料投入口22とを備える。第1可燃性燃料投入口21は抽気ダクト20に形成されている。第2可燃性燃料投入口22は抽気ダクト20又は仮焼炉60に形成されている。第1可燃性燃料投入口21と仮焼炉60との間の第1仮焼炉到達距離aは、第2可燃性燃料投入口22と仮焼炉60との間の第2仮焼炉到達距離bより長い。【選択図】図2

Description

本発明は、可燃性燃料投入システム及び可燃性燃料投入方法に関する。
セメントの原料となるクリンカは、セメント製造設備において、原料粉砕器を用いてけい石や石灰石等を調合粉砕し、粉砕された原料を仮焼炉で所定の温度で仮焼し、仮焼された原料をロータリーキルンで仮焼より高温で焼成することで製造される。
このようなクリンカの製造において、近年では、可燃性廃棄物等を可燃性燃料とし、その可燃性燃料を仮焼炉に投入することにより、可燃性廃棄物によるリサイクルが推進されている。
可燃性燃料を仮焼炉に投入する方法の1つに、可燃性燃料が投入される可燃性燃料投入口を有する渦流室を仮焼炉に設け、可燃性燃料を可燃性燃料投入口に投入する投入方法がある(例えば、特許文献1参照)。
また、可燃性燃料を抽気ダクトに投入し、投入された可燃性燃料が抽気ダクト内を移動する間に、可燃性燃料が抽気ダクトを流れる高温の空気によって加熱され、加熱された可燃性燃料を仮焼炉に投入する投入方法がある(例えば、特許文献2から4参照)。
特開2006−248796号公報 特許第5003036号公報 特許第4972944号公報 特許第4992513号公報
しかしながら、可燃性燃料の燃焼性の程度は、可燃性燃料のロッド毎に異なるし、また、あるロッドの可燃性燃料においても、燃焼性の低い可燃性燃料と燃焼性の高い可燃性燃料とが混在しているので、燃焼性の低い可燃性燃料が、燃焼可能な状態になる前に、仮焼炉に投入されると、仮焼炉の燃焼効率が下がる恐れがある。また、燃焼性の高い可燃性燃料が抽気ダクトに投入された場合において、仮焼炉に到達する前、即ち、抽気ダクト中で燃焼可能な状態になると、抽気ダクトの内部に可燃性燃料の燃焼によりコーチング等が付着する恐れがある。
本発明の課題は、燃焼性の高い可燃性燃料と燃焼性の低い可燃性燃料とを効率よく仮焼炉に投入することができる可燃性燃料投入システム及び可燃性燃料投入方法を提供することにある。
本発明に係る可燃性燃料投入システム及び可燃性燃料投入方法は、以下のとおりである。
(1)仮焼炉と、
前記仮焼炉より高温で焼成を行うロータリーキルンと、
前記ロータリーキルンから排出されるクリンカを冷却するエアクエンチングクーラと、
前記エアクエンチングクーラから回収されたガスが流れる抽気ダクトと、
粉体状の可燃性燃料を前記抽気ダクト又は前記仮焼炉に投入するための複数の可燃性燃料投入口と、を含み、
前記複数の可燃性燃料投入口のうち第1可燃性燃料投入口は前記抽気ダクトに設けられ、
前記複数の可燃性燃料投入口のうち第2可燃性燃料投入口は前記抽気ダクト又は前記仮焼炉に設けられ、
前記第1可燃性燃料投入口と前記仮焼炉との間の第1仮焼炉到達距離は、前記第2可燃性燃料投入口と前記仮焼炉との間の第2仮焼炉到達距離より長い、可燃性燃料投入システム。
(2)前記抽気ダクトは、前記第1可燃性燃料投入口から投入された可燃性燃料と、前記第2可燃性燃料投入口から投入された可燃性燃料とが混在する混在領域を有する、(1)に記載の可燃性燃料投入システム。
(3)前記第1可燃性燃料投入口から投入される可燃性燃料の粒径の平均値は、前記第2可燃性燃料投入口から投入される可燃性燃料の粒径の平均値より大きい、(1)又は(2)に記載の可燃性燃料投入システム。
(4)前記第1可燃性燃料投入口から前記抽気ダクトへ投入される可燃性燃料の粒径の平均値は、3mmから10mmであり、前記第2可燃性燃料投入口から前記抽気ダクトへ投入される可燃性燃料の粒径の平均値は、0.01mmから3mmである、(3)に記載の可燃性燃料投入システム。
(5)さらに、前記可燃性燃料を、複数の所定の粒径の平均値に基づいて複数の可燃性燃料群に仕分ける可燃性燃料仕分部を含み、
前記第1可燃性燃料投入口には、前記複数の可燃性燃料群のうち、最も大きい粒径の平均値の可燃性燃料群の可燃性燃料が投入される、(3)に記載の可燃性燃料投入システム。
(6)前記可燃性燃料仕分部は、可燃性燃料が前記複数の可燃性燃料群のうち2以上の可燃性燃料群に仕分けられるように、重力分級装置、遠心分離装置又は仕分け篩いを有する、(5)に記載の可燃性燃料投入システム。
(7)前記第1可燃性燃料投入口から投入された可燃性燃料のアスペクト比の平均値は、前記第2可燃性燃料投入口から投入された可燃性燃料のアスペクト比の平均値より大きい、(1)から(6)のいずれかに記載の可燃性燃料投入システム。
(8)(1)から(7)のいずれかに記載の可燃性燃料投入システムを用いた可燃性燃料投入方法。
可燃性燃料投入システムは、複数の可燃性燃料投入口のうち第1可燃性燃料投入口と仮焼炉との間の第1仮焼炉到達距離が第2可燃性燃料投入口と仮焼炉との間の第2仮焼炉到達距離より長くなるように、複数の可燃性燃料投入口を抽気ダクト又は仮焼炉に形成している。
このため、燃焼性の低い可燃性燃料を仮焼炉から遠くにある第1可燃性燃料投入口に投入し、燃焼性の高い可燃性燃料を仮焼炉から近くにある第2可燃性燃料投入口に投入することができる。
そして、第1仮焼炉到達距離は第2仮焼炉到達距離より長いので、第1可燃性燃料投入口から投入された燃焼性の低い可燃性燃料は、第1仮焼炉到達距離という長い距離(即ち長時間)、抽気ダクト内を移動する際に、抽気ダクト内を流れる加熱された空気によって、燃焼性の高い状態にまで加熱され乾燥して、仮焼炉に到達する。また、第2可燃性燃料投入口から投入された燃焼性の高い可燃性燃料は、第2仮焼炉到達距離という短い距離(即ち短時間)、抽気ダクト内を移動するので、可燃性燃料は、仮焼炉に到達する前に、即ち、抽気ダクト内では、燃焼可能な状態にはなりにくく、抽気ダクトの内部に可燃性燃料の燃焼によりコーチング等が付着する恐れは殆どない。
換言すると、各可燃性燃料投入口と仮焼炉との間の仮焼炉到達距離と、その可燃性燃料投入口から投入される可燃性燃料の燃焼性との間には、各可燃性燃料投入口と仮焼炉との間の仮焼炉到達距離が長いほど、その可燃性燃料投入口から投入される可燃性燃料の燃焼性は低いという関係を有する。可燃性燃料の燃焼性は、例えば、可燃性燃料の粒径やアスペクト比、含水分率、及びこれらの組み合わせに大きく依存する。
したがって、本発明によれば、可燃性燃料投入システム及び可燃性燃料投入方法は、燃焼性の高い可燃性燃料と燃焼性の低い可燃性燃料とを効率よく仮焼炉に投入することができる。
本発明に係る可燃性燃料投入システム及び可燃性燃料投入方法を説明する概念図である。 図1に示した可燃性燃料投入システムの一部拡大図である。
図1及び図2を参照して、本発明の本実施形態の1つである可燃性燃料投入システム10及び可燃性燃料投入方法を説明する。
図1に示すように、可燃性燃料投入システム10は、セメントクリンカー焼成装置1に用いられる。
セメントクリンカー焼成装置1は、石灰石、粘土、珪酸原料、酸化鉄原料等のクリンカ原料を焼成する際に使用される。
セメントクリンカー焼成装置1は、下から順に4つのサイクロンC1、C2、C3、C4と、仮焼炉60と、クリンカ原料投入部70と、ロータリーキルン40と、エアクエンチングクーラ80と、ファン82とを備える。
クリンカ原料投入部70は、クリンカ原料が仮焼炉60からサイクロンC1を経てロータリーキルン40へ流れるように、仮焼炉60及びサイクロンC1に連結されたライジングダクト及びインレットフッドである。
ロータリーキルン40は、クリンカ原料投入部70に連結され、その内部には、仮焼炉60より高温でクリンカ原料の焼成を行う燃料焼成装置として主燃料バーナー50が取り付けられている。
エアクエンチングクーラ80は、ロータリーキルン40に連結され、ロータリーキルン40から排出されるクリンカを冷却する。
ファン82は、サイクロンC4に配管81を介して連結されている。
サイクロンC1、C2、C3、C4と他のサイクロンC1、C2、C3、C4との間は配管83、85、87によって接続されている。サイクロンC2と仮焼炉60との間をシューター89が接続している。サイクロンC1は、仮焼炉60に連結している。
ここで、クリンカ原料としては、例えば、石灰石、粘土、珪石、鉄滓、石炭灰、スラッジ、都市ごみの焼却で発生する主灰等の廃棄物を使用することができる。
図2に示すように、可燃性燃料投入システム10は、粉体状の可燃性燃料Gをその燃焼性に基づいて燃焼性の低い可燃性燃料g1と燃焼性の高い可燃性燃料g2とに仕分けし、仕分けされた可燃性燃料g1及び可燃性燃料g2を抽気ダクト20に投入し、抽気ダクト20内を移動中に加熱され乾燥した可燃性燃料G0を仮焼炉60で燃焼させるシステムである。
可燃性燃料投入システム10は、仮焼炉60と、ロータリーキルン40と、エアクエンチングクーラ80と、クリンカ原料投入部70と、抽気ダクト20と、第1可燃性燃料投入口21と、第2可燃性燃料投入口22とを備える。本実施形態では、可燃性燃料投入システム10は、2つの可燃性燃料投入口を有するとして説明するが、3つ以上であってもよい。
可燃性燃料投入システム10は、さらに、可燃性燃料仕分部30を備える。可燃性燃料仕分部30は、後述するように、可燃性燃料Gを、燃焼性の低い可燃性燃料g1と燃焼性の高い可燃性燃料g2とに仕分ける。
抽気ダクト20は、エアクエンチングクーラ80から回収されたガスが仮焼炉60へ流れるように、エアクエンチングクーラ80と仮焼炉60とを繋ぐ配管である。抽気ダクト20内には、可燃性燃料g1及び可燃性燃料g2を充分に乾燥させることができる温度(例えば、800℃)の空気が流れている。
第1可燃性燃料投入口21は、燃焼性の低い可燃性燃料g1を抽気ダクト20に投入することができるよう、抽気ダクト20に形成されている。第2可燃性燃料投入口22は、燃焼性の高い可燃性燃料g2を抽気ダクト20に投入することができるよう、抽気ダクト20に形成されている。
第1可燃性燃料投入口21及び第2可燃性燃料投入口22は、それぞれ、可燃性燃料g1及び可燃性燃料g2の投入を制御する開閉機構を有する。この開閉機構により、可燃性燃料g1と可燃性燃料g2とが同時に抽気ダクト20に投入されるよう、第1可燃性燃料投入口21及び第2可燃性燃料投入口22を投入可能状態にしたり、可燃性燃料g1のみが抽気ダクト20に投入されるよう、第1可燃性燃料投入口21のみを投入可能状態にしたり、可燃性燃料g2のみが抽気ダクト20に投入されるよう、第2可燃性燃料投入口22のみを投入可能状態にしたり、可燃性燃料g1と可燃性燃料g2とが共に抽気ダクト20に投入されないよう、第1可燃性燃料投入口21及び第2可燃性燃料投入口22を投入不可能状態にしたりすることもできる。
ここで、第1可燃性燃料投入口21と仮焼炉60との間の第1仮焼炉到達距離aは、第2可燃性燃料投入口22と仮焼炉60との間の第2仮焼炉到達距離bより長い。このため、燃焼性の低い可燃性燃料g1を第1可燃性燃料投入口21へ投入し、燃焼性の高い可燃性燃料g2を第2可燃性燃料投入口22へ投入することが好ましい。
第1仮焼炉到達距離aは、第1可燃性燃料投入口21から投入された燃焼性の低い可燃性燃料g1が抽気ダクト20内を流れるガスにより加熱されながら抽気ダクト20内を移動し、仮焼炉60に到達した際の可燃性燃料g1が略可燃状態となるような距離である。
第2仮焼炉到達距離bは、第2可燃性燃料投入口22から投入された燃焼性の高い可燃性燃料g2が抽気ダクト20内を流れるガスにより加熱されながら抽気ダクト20内を移動し、仮焼炉60に到達した際の可燃性燃料g2が略可燃状態となるような距離である。
また、第1可燃性燃料投入口21と第2可燃性燃料投入口22とは、いずれも、抽気ダクト20に形成されているので、抽気ダクト20は、第1可燃性燃料投入口21から投入された可燃性燃料g1のみが移動する単独領域20aと、第1可燃性燃料投入口21から投入された可燃性燃料g1と第2可燃性燃料投入口22から投入された可燃性燃料g2とが移動する混在領域20bと、を有する。したがって、可燃性燃料g1は、単独領域20aの長さ(第1仮焼炉到達距離a−第2仮焼炉到達距離b=差分距離c)だけ余分に抽気ダクト20内を移動する。
第1仮焼炉到達距離aは、可燃性燃料の粒径が大きいほど体積が大きくなり、かつ、同一含水率であれば含水量は多くなることから着火時間が長くなるという観点から、例えば、1mから50mが好ましく、2mから30mがより好ましく、3mから15mがさらにより好ましい。第2仮焼炉到達距離bは、可燃性燃料の粒径が小さいほど含水量も少なく体積も小さくなり、かつ、同一含水量であれば含水量は少なくなることから着火時間が短くなるという観点から、例えば、0mから10mが好ましく、0mから8mがより好ましく、0mから6mがさらにより好ましい。
可燃性燃料仕分部30は、仕分け装置本体35と、第1排出管31と、第2排出管32とを備える。可燃性燃料の燃焼性は、例えば、可燃性燃料の粒径やアスペクト比、含水分率、及びこれらの組み合わせに大きく依存するので、本実施形態では、仕分け装置本体35は、可燃性燃料Gを、複数の所定の粒径の平均値に基づいて複数の可燃性燃料群に仕分ける機能を有するものとする。ここで、可燃性燃料の粒径の平均値は、JISZ8815に準拠して粒径分布を測定し、その加重平均により算出することができ、また、可燃性燃料のアスペクト比は、画像解析方式粒度分布測定装置により測定することができる。
第1排出管31は、燃焼性の低い可燃性燃料g1が第1可燃性燃料投入口21に排出されるよう、仕分け装置本体35と第1可燃性燃料投入口21とを接続している。第2排出管32は、燃焼性の高い可燃性燃料g2が第2可燃性燃料投入口22に排出されるよう、仕分け装置本体35と第2可燃性燃料投入口22とを接続している。
可燃性燃料の粒径と可燃性燃料の重量との間には強い相関関係があるので、仕分け装置本体35は、例えば、可燃性燃料Gが第1可燃性燃料投入口21及び第2可燃性燃料投入口22に対応する2つの可燃性燃料群に仕分けられるように、重力分級装置、遠心分離装置又は仕分け篩いを有することが好ましい。
仕分け装置本体35は、重力分級装置、遠心分離装置又は仕分け篩いを用いて、大きい粒径の平均値の可燃性燃料群の可燃性燃料g1が第1可燃性燃料投入口21に投入されるように、また、小さい粒径の平均値の可燃性燃料群の可燃性燃料g2が第2可燃性燃料投入口22に投入されるように、可燃性燃料Gを仕分ける。つまり、第1可燃性燃料投入口21から投入される可燃性燃料g1の粒径の平均値は、第2可燃性燃料投入口22から投入される可燃性燃料g2の粒径の平均値より大きい。
また、第1可燃性燃料投入口21から抽気ダクト20へ投入される可燃性燃料g1の粒径の平均値は、その粒径が大きいほど着火しにくいという観点から、3mmから10mmが好ましく、3mmから8mmがより好ましく、3mmから6mmがさらにより好ましく、3mmから5mmがさらにより好ましい。
また、第2可燃性燃料投入口22から抽気ダクト20へ投入される可燃性燃料g2の粒径の平均値は、その粒径が小さいほど発火しやすいという観点から、0.01mmから3mmが好ましく、0.01mmから2.5mmがより好ましく、0.01mmから2mmがより好ましい。
可燃性燃料投入システム10を用いた可燃性燃料投入方法を説明する。
先ず、可燃性燃料Gは、可燃性燃料仕分部30に投入される。この時の可燃性燃料Gは、木くず、プラスチック、ゴムなどであり、これらは、燃焼性を向上させる積極的な乾燥処理は行われていないので、可燃性燃料Gには、燃焼性の低い可燃性燃料g1と燃焼性の高い可燃性燃料g2とが混ざっている。
可燃性燃料仕分部30は、投入された可燃性燃料Gの燃焼性に応じて2つの可燃性燃料群に分けられる。即ち、可燃性燃料仕分部30は、第1可燃性燃料投入口21に投入される燃焼性の低い可燃性燃料g1と、第2可燃性燃料投入口22に投入される燃焼性の高い可燃性燃料g2とに仕分ける。
可燃性燃料仕分部30は、燃焼性の低い可燃性燃料g1及び燃焼性の高い可燃性燃料g2を、それぞれ、第1排出管31及び第2排出管32を介して、第1可燃性燃料投入口21及び第2可燃性燃料投入口22に投入する。
投入された可燃性燃料g1及び可燃性燃料g2は、高温の空気が流れる抽気ダクト20内を移動しながら、加熱され乾燥した可燃性燃料G0となって仮焼炉60に送られる。
さらに、第1可燃性燃料投入口21と仮焼炉60との間の第1仮焼炉到達距離aは、第2可燃性燃料投入口22と仮焼炉60との間の第2仮焼炉到達距離bより長いので、第1可燃性燃料投入口21から投入された可燃性燃料g1は、第2可燃性燃料投入口22から投入された可燃性燃料g2より、差分距離cを移動する時間だけ余分に加熱され乾燥する。このため、第1可燃性燃料投入口21から投入された可燃性燃料g1はより充分に燃焼可能に加熱され乾燥した状態で仮焼炉60に到達する。
換言すると、仮焼炉60から遠くにある第1可燃性燃料投入口21から投入された可燃性燃料g1は、まず、第1可燃性燃料投入口21と第2可燃性燃料投入口22との間の抽気ダクト20の単独領域20aを移動することで、差分距離cを移動する時間だけ加熱され、その後、抽気ダクト20の混在領域20bを移動する。このとき、近くにある第2可燃性燃料投入口22から可燃性燃料g2が投入されていれば、可燃性燃料g1と可燃性燃料g2とが混在領域20bで混在する。そして、混在した可燃性燃料g1及び可燃性燃料g2は、抽気ダクト20の混在領域20bを移動することで、さらに、加熱され乾燥する。そして、加熱され乾燥した可燃性燃料G0は仮焼炉60に送られる。
仮焼炉60は、抽気ダクト20から送られてきた、加熱され乾燥した可燃性燃料G0を燃焼させる。このとき、燃焼性の低い可燃性燃料g1も仮焼炉60に到達した頃には充分に加熱され乾燥しているので、仮焼炉60の中で、完全燃焼させることができる。
また、燃焼性の高い可燃性燃料g2は抽気ダクト20の混在領域20bのみを移動するので、抽気ダクト20内での加熱時間が、燃焼性の低い可燃性燃料g1の加熱時間よりも短い。このため、燃焼性の高い可燃性燃料g2が抽気ダクト20内で燃焼することによる抽気ダクト20の損傷の恐れは、殆どない。
以上の説明から明らかなように、可燃性燃料投入システム10は、複数の可燃性燃料投入口のうち第1可燃性燃料投入口21と仮焼炉60との間の第1仮焼炉到達距離aは、第2可燃性燃料投入口22と仮焼炉60との間の第2仮焼炉到達距離bより長くなるように、複数の可燃性燃料投入口を抽気ダクト20に形成している。このため、燃焼性の低い可燃性燃料g1を仮焼炉60から遠くにある第1可燃性燃料投入口21に投入し、燃焼性の高い可燃性燃料g2を仮焼炉60から近くにある第2可燃性燃料投入口22に投入することができる。
そして、燃焼性の低い可燃性燃料g1は、長い第1仮焼炉到達距離a(即ち長時間)、抽気ダクト20内を移動するので、抽気ダクト20を移動する際に燃焼性の高い状態にまで加熱され乾燥して仮焼炉60に到達するので、燃焼性の低い可燃性燃料g1と燃焼性の高い可燃性燃料g2とを燃焼可能に効率よく加熱乾燥させてから、仮焼炉60に投入することができる。また、燃焼性の高い可燃性燃料g2は、短い第2仮焼炉到達距離b(即ち短時間)、抽気ダクト20内を移動するので、可燃性燃料g2が仮焼炉60に到達する前に、即ち、抽気ダクト20内を移動している最中に燃焼可能な状態にはなりにくく、抽気ダクト20の内部に可燃性燃料g2の燃焼によりコーチング等が付着する恐れは殆どない。
なお、本実施形態では、第2可燃性燃料投入口22が抽気ダクト20に形成されているとして説明するが、第2可燃性燃料投入口22が仮焼炉60に形成されていてもよい。この場合、第2仮焼炉到達距離bは0となる。
また、可燃性燃料g1及び可燃性燃料g2は、それぞれ、第1可燃性燃料投入口21及び第2可燃性燃料投入口22から投入されるとして説明したが、第1可燃性燃料投入口21及び第2可燃性燃料投入口22が形成されていればよく、可燃性燃料g1が第1可燃性燃料投入口21から投入されている状態と、可燃性燃料g2が第2可燃性燃料投入口22から投入されている状態とが常に同時に行われている必要はない。したがって、可燃性燃料g1のみがある場合には、可燃性燃料g1が第1可燃性燃料投入口21から投入されている状態のみであってもよく、同様に、可燃性燃料g2のみがある場合には、可燃性燃料g2が第2可燃性燃料投入口22から投入されている状態のみであってもよい。
また、可燃性燃料仕分部30は、可燃性燃料g1を、燃焼性の低い可燃性燃料g1及び燃焼性の高い可燃性燃料g2を、粒径の平均値で仕分けるとして説明したが、可燃性燃料g1のアスペクト比の平均値で仕分けても良い。この場合、可燃性燃料仕分部30は、第1可燃性燃料投入口21から投入された可燃性燃料g1のアスペクト比の平均値が第2可燃性燃料投入口22から投入された可燃性燃料g2のアスペクト比の平均値より大きくなるように、可燃性燃料g1を仕分ける。この場合仕分後投入口まで搬送しやすくするという観点から、可燃性燃料g1のアスペクト比の平均値は、1から50が好ましく、1から30がより好ましく、1から10がさらにより好ましい。仕分後投入口まで搬送しやすくするという観点から、可燃性燃料g2のアスペクト比の平均値は、1から50が好ましく、1から30がより好ましく、1から10がさらにより好ましい。
C1〜C4 サイクロン
a 第1可燃性燃料投入口と仮焼炉との間の第1仮焼炉到達距離
b 第2可燃性燃料投入口と仮焼炉との間の第2仮焼炉到達距離
g1 燃焼性の低い可燃性燃料
g2 燃焼性の高い可燃性燃料
G 仕分け前の可燃性燃料
G0 加熱乾燥後の可燃性燃料
1 セメントクリンカー焼成装置
10 可燃性燃料投入システム
20 抽気ダクト
20a 抽気ダクトの単独領域
20b 抽気ダクトの混在領域
21 第1可燃性燃料投入口(複数の可燃性燃料投入口のある可燃性燃料投入口)
22 第2可燃性燃料投入口(複数の可燃性燃料投入口の別の可燃性燃料投入口)
30 可燃性燃料仕分部
31 第1排出管
32 第2排出管
35 仕分け装置本体
40 ロータリーキルン
50 主燃料バーナー
60 仮焼炉
70 クリンカ原料投入部
80 エアクエンチングクーラ

Claims (8)

  1. 仮焼炉と、
    前記仮焼炉より高温で焼成を行うロータリーキルンと、
    前記ロータリーキルンから排出されるクリンカを冷却するエアクエンチングクーラと、
    前記エアクエンチングクーラから回収されたガスが流れる抽気ダクトと、
    粉体状の可燃性燃料を前記抽気ダクト又は前記仮焼炉に投入するための複数の可燃性燃料投入口と、を含み、
    前記複数の可燃性燃料投入口のうち第1可燃性燃料投入口は前記抽気ダクトに設けられ、
    前記複数の可燃性燃料投入口のうち第2可燃性燃料投入口は前記抽気ダクト又は前記仮焼炉に設けられ、
    前記第1可燃性燃料投入口と前記仮焼炉との間の第1仮焼炉到達距離は、前記第2可燃性燃料投入口と前記仮焼炉との間の第2仮焼炉到達距離より長い、可燃性燃料投入システム。
  2. 前記抽気ダクトは、前記第1可燃性燃料投入口から投入された可燃性燃料と、前記第2可燃性燃料投入口から投入された可燃性燃料とが混在する混在領域を有する、請求項1に記載の可燃性燃料投入システム。
  3. 前記第1可燃性燃料投入口から投入される可燃性燃料の粒径の平均値は、前記第2可燃性燃料投入口から投入される可燃性燃料の粒径の平均値より大きい、請求項1又は2に記載の可燃性燃料投入システム。
  4. 前記第1可燃性燃料投入口から前記抽気ダクトへ投入される可燃性燃料の粒径の平均値は、3mmから10mmであり、前記第2可燃性燃料投入口から前記抽気ダクトへ投入される可燃性燃料の粒径の平均値は、0.01mmから3mmである、請求項3に記載の可燃性燃料投入システム。
  5. さらに、前記可燃性燃料を、複数の所定の粒径の平均値に基づいて複数の可燃性燃料群に仕分ける可燃性燃料仕分部を含み、
    前記第1可燃性燃料投入口には、前記複数の可燃性燃料群のうち、最も大きい粒径の平均値の可燃性燃料群の可燃性燃料が投入される、請求項3に記載の可燃性燃料投入システム。
  6. 前記可燃性燃料仕分部は、可燃性燃料が前記複数の可燃性燃料群のうち2以上の可燃性燃料群に仕分けられるように、重力分級装置、遠心分離装置又は仕分け篩いを有する、請求項5に記載の可燃性燃料投入システム。
  7. 前記第1可燃性燃料投入口から投入された可燃性燃料のアスペクト比の平均値は、前記第2可燃性燃料投入口から投入された可燃性燃料のアスペクト比の平均値より大きい、請求項1から6のいずれかに記載の可燃性燃料投入システム。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の可燃性燃料投入システムを用いた可燃性燃料投入方法。
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