JP2016146170A - 画像生成装置及び画像生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】報知対象者の存在を車両の乗員に知らせつつ、報知対象者個人の同定を回避することができる技術の提供。【解決手段】車載器100は、自車両Aの進行方向に位置する報知対象者を運転者に知らせるための報知画像60を生成する。報知画像60には、進行方向の道路形態を示す道路画像61が表示される。さらに、報知対象者の位置情報が少なくとも一つ車載器100によって取得された場合には、報知エリア画像65が表示される。報知エリア画像65は、報知画像60において、報知対象者の位置情報に対応した対象者位置OPを覆う面状に形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、報知対象者の存在を画像によって車両の乗員に知らせる技術に関する。
従来、例えば特許文献1に開示の車載装置は、車両の進行方向に位置する歩行者の携帯端末装置と無線通信を行うことで、当該歩行者の位置情報を取得する。車載装置は、取得した位置情報を表示画像に付加し、表示部に表示させる。その結果、歩行者の存在が車両の運転者に注意喚起される。
特開2009−123105号公報
本発明の発明者は、特許文献1の車載装置のように、位置情報を取得した報知対象者の存在を車両の乗員に知らせる構成に好適な画像について検討を重ねた。その過程において、進行方向の道路形態を示す道路画像中に、報知対象者の位置をピンポイントで明示する表示形態が考え出された。こうした表示によれば、車両の乗員は、報知対象者の存在とその正確な位置を把握することができる。
しかし、さらに検討を重ねた結果、報知対象者側の視点で考えた場合に、上記のピンポイント表示では、他人である車両の乗員に自らの正確な位置が把握されてしまう。そのため、報知対象者側においては、自らの位置情報を取得されることに対し、少なからず抵抗感を覚えることが新たな課題として明らかになったのである。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、報知対象者の存在を車両の乗員に知らせつつ、報知対象者個人の同定を回避することができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、開示された一つの発明は、自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(60,260,360,460,1060,1160,1260,1360)の生成を行う画像生成装置であって、報知対象者の位置情報を取得する位置取得部(31)と、報知画像中に表示され進行方向の道路形態を示す道路画像(61)、を生成する道路画像生成部(41)と、少なくとも一つの位置情報が取得された場合に、当該位置情報に対応した報知画像中の位置を求め、求めた対象者位置(OP)を覆うように面状の報知エリア画像(65,265,365,465,1065,1165,1265,1365)を生成する報知画像生成部(42)と、を備えている。
加えて、開示された他の一つの発明は、自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(60,260,360,460,1060)を、プロセッサ(30,40)によって生成する画像生成方法であって、報知対象者の位置情報を取得する位置取得ステップ(S104)と、報知画像中に表示される進行方向の道路形態を示す道路画像(61)を生成する道路画像生成ステップ(S108)と、少なくとも一つの位置情報が取得された場合に、当該位置情報に対応した報知画像中の位置を求め、求めた対象者位置(OP)を覆うように面状の報知エリア画像(65,265,365,465)を生成する報知画像生成ステップ(S109)と、を含んでいる。
これらの発明では、報知対象者の位置情報に対応した対象者位置を覆うように、報知エリア画像が形成される。故に、車両の乗員は、報知エリア画像から、報知対象者の存在と大まかな相対位置とを把握し得る。一方で、報知エリア画像が面状とされているので、報知対象者の正確な位置までは、車両の乗員に把握されない。したがって、報知対象者の存在を知らせつつ、報知対象者個人の同定を回避することができる。
また、開示された他の一つの発明は、自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(660,760)の生成を行う画像生成装置であって、報知対象者の位置情報を取得する位置取得部(31)と、報知画像中に表示され進行方向の道路形態を示す道路画像(61)を生成する道路画像生成部(41)と、少なくとも一つの位置情報が取得された場合に、当該位置情報に対応した報知画像中の位置を求め、求めた対象者位置(OP)を道路画像に沿って跨ぐように線状又は帯状に伸びる報知ライン画像(665,765)を生成する報知画像生成部(42)と、を備えている。
この発明では、線状の報知ライン画像が、報知対象者の位置情報に対応した対象者位置を跨ぐように、道路画像に沿って伸びている。故に、車両の乗員は、報知ライン画像から、報知対象者の存在と注意すべき範囲とを把握し得る。一方で、線状に伸びる報知ライン画像から報知対象者の正確な位置を把握することは難しい。したがって、報知ライン画像の表示によっても、報知対象者の存在を知らせつつ、報知対象者個人の同定を回避することができる。
加えて、開示された他の一つの発明は、自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(860)の生成を行う画像生成装置であって、報知対象者の位置情報を取得する位置取得部(31)と、報知画像中に表示され進行方向の道路形態を示す道路画像(61)を生成する道路画像生成部(41)と、自車両の走行する走行道路(RR)と交差する交差道路(CR)沿いに存在する報知対象者の位置情報が取得された場合に、道路画像にて走行道路及び交差道路に対応する各画像(62,63)が交差する交差位置(CP)を強調する報知ポイント画像(865)を生成する報知画像生成部(42)と、を備えている。
この発明では、交差道路沿いに報知対象者が存在した場合に、道路画像において走行道路及び交差道路に対応する各画像の交差位置が、報知ポイント画像によって強調される。故に、車両の乗員は、報知ポイント画像から、報知対象者の存在と注意すべき範囲とを把握し得る。一方で、報知ポイント画像は、対象者位置とは異なる位置に配置され得る。故に、報知対象者の正確な位置までは、車両の乗員に把握されない。したがって、報知ポイント画像の表示によっても、報知対象者の存在を知らせつつ、報知対象者個人の同定を回避することができる。
さらに、開示された他の一つの発明は、自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(960)の生成を行う画像生成装置であって、報知対象者の位置情報を取得する位置取得部(31)と、報知画像中に表示され進行方向の道路形態を示す道路画像(61)を生成する道路画像生成部(41)と、少なくとも一つの位置情報が取得された場合に、報知画像中の予め設定された位置に配置され、進行方向に報知対象者が存在している旨を文字又はピクトグラムによって報知する報知文字画像(965)を生成する報知画像生成部(42)と、を備えている。
この発明では、自車両の進行方向に報知対象者が存在している旨が、報知文字画像の文字又はピクトグラムによって報知される。故に、車両の乗員は、報知文字画像の内容から、報知対象者の存在と注意すべき範囲とを把握し得る。一方で、報知文字画像は、道路画像に対して予め設定された位置に生成される。故に、報知対象者の正確な位置までは、車両の乗員に把握されない。したがって、報知文字画像の表示によっても、報知対象者の存在を知らせつつ、報知対象者個人の同定を回避することができる。
尚、上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
報知システムの全体像を概略的に示す図である。 報知システムの構成を示すブロック図である。 車両の運転席周辺のレイアウトを示す図である。 車両の進行方向に端末所持者が存在するシーンにおいて、車載器と携帯端末とが直接的に通信を行う様子を模式的に示す図である。 車両の進行方向に端末所持者が存在するシーンの一例を示す図である。 本発明の第一実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 車両の進行方向に複数の端末所持者が存在するシーンの一例を示す図である。 図7のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 車両の進行方向に端末所持者が存在するシーンの他の一例を示す図である。 図9のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 車両の進行方向に端末所持者が存在するシーンの他の一例を示す図である。 図11のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 車両の進行方向に端末所持者が存在するシーンの他の一例を示す図である。 図13のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 車両の予定走行経路に端末所持者が存在するシーンの一例を示す図である。 図15のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 携帯端末にて通知設定が変更された場合の報知画像の変化を示す図である。 報知画像を生成するために制御装置によって実施される処理を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 図7のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 図15のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第三実施形態による車載器により生成される報知画像を示す図である。 図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 図11のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第四実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 走行道路に端末所持者が存在するシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 図7のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 図15のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第五実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第六実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 走行道路に端末所持者が存在するシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 図7のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 図15のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第七実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第八実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第九実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第十実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第十一実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第十二実施形態による車載器によって生成される報知画像を示す図である。 図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 図11のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 本発明の第十三実施形態による車載器により、図5のシーンにおいて生成される報知画像を示す図である。 車載器と携帯端末とが基地局のサーバを経由して間接的に通信を行う変形例1を模式的に示す図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。そして、複数の実施形態及び変形例に記述された構成同士の明示されていない組み合わせも、以下の説明によって開示されているものとする。
(第一実施形態)
図1に示す報知システム1は、多数の端末所持者Bによって所持された携帯端末110と、多数の車両Aに搭載された車載器100とを含んでいる。報知システム1において、各携帯端末110と各車載器100とは、例えば無線LAN等による無線通信によって情報の送受信を行うことができる。無線LANとしては、WiFi(登録商標)といった普及済みの規格に対応したものが好適である。
報知システム1では、特定の車両Aの進行方向に位置する端末所持者Bの存在が、当該車両Aの乗員に知らされる。これにより、端末所持者Bと車両Aとの過度な接近が回避される。尚、車両Aの乗員には、当該車両Aの運転者及び搭乗者等が含まれる。端末所持者Bには、歩行者及び自転車等の軽車両の搭乗者等の通行人が含まれる。端末所持者Bは、携帯端末110を所持のうちで、特定の車両Aの進行方向に位置する通行人が、この車両Aの乗員に報知される報知対象者となる。
図1及び図2に示す携帯端末110は、多機能型携帯電話機(所謂スマートフォン)であって、報知システム1の機能を実現するアプリケーションプログラム(以下、「端末側報知アプリ」)を動作させることができる。携帯端末110は、表示器111、タッチパネル112、移動体通信部170、無線通信部180、位置検出部190、及び制御回路120を備えている。
表示器111は、表示画面に沿って配列された複数の画素により、画像をカラー表示できる。表示器111は、スピーカ及びバイブレータ等と共に、端末所持者Bに情報を報知できる。例えば表示器111は、端末側報知アプリを動作させることにより、車両Aの接近を端末所持者Bに画像によって報知する。
タッチパネル112は、表示器111の表示画面と一体的に形成されている。タッチパネル112は、端末所持者Bによって表示画面に入力される操作を検出できる。端末所持者Bは、タッチパネル112への入力により、端末側報知アプリの起動と停止、並びに端末側報知アプリの設定値の変更等を行うことができる。
移動体通信部170は、移動体通信用のアンテナを介して、基地局BS(図43参照)との間で情報の送受信を行う。移動体通信部170は、基地局BSを通じて、例えばインターネットに接続されたサーバ等の機器と情報をやり取りすることができる。移動体通信部170の通信範囲は、無線通信部180の通信範囲よりも広い。
無線通信部180は、送受信用のアンテナ180aと接続されている。無線通信部180は、アンテナ180aを介して、通信範囲内に位置する車載器100等の無線LAN機器と情報の送受信を行う。無線通信部180の通信範囲は、例えば最大で半径100m程度とされている。
位置検出部190は、Global Navigation Satellite System(GNSS)に用いられるGNSS受信機を備えている。位置検出部190は、測位衛星から受信した信号をもとに、携帯端末110の現在位置を逐次検出する。検出した現在位置(以下、「端末位置」)は、例えば緯度及び経度で表される。端末位置は、携帯端末110を携帯する端末所持者Bの現在位置とみなすことができる。
制御回路120は、メインプロセッサ130、描画プロセッサ140、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体としてのフラッシュメモリ150、情報の入出力を行う入出力インターフェース、及びこれらを接続するバス等を有している。制御回路120は、フラッシュメモリ150に記憶された端末側報知アプリを含む各種のプログラムを実行することにより、メインプロセッサ130及び描画プロセッサ140にて各種の処理を実行する。
制御回路120は、端末側報知アプリの起動により、端末位置特定部131、通知設定部132、及び送信制御部133を、機能ブロックとして有する。端末位置特定部131は、位置検出部190にて逐次検出される端末位置を取得する。端末位置特定部131は、必要に応じて、加速度センサで検出される加速度、及びジャイロセンサで検出されるヨーレート等を用いることで、端末位置の測位結果を補完できる。
通知設定部132は、端末所持者Bによる通知設定を取得する。通知設定とは、車両A側において、端末位置をどの程度正確に表示させるかを設定する設定値である。端末報知アプリの機能として、端末所持者Bは、設定値を変更することができる。通知設定部132は、端末所持者Bの操作に基づいて設定され、フラッシュメモリ150に記憶された通知設定の設定値を読み出す。
送信制御部133は、無線通信部180による無線通信を制御する。送信制御部133は、特定された端末位置の情報と、読み出された通知設定の設定値とを、無線通信部180から送信させる。送信制御部133は、例えば予め設定された周期にて、端末位置及び設定値を繰り返し送信させる。
車載器100は、車両Aに搭載され、当該車両Aのユーザインターフェースを統合的に制御する制御ユニットである。車載器100は、報知システム1の機能を実現するアプリケーションプログラム(以下、「車両側報知アプリ」)を動作させることができる。加えて車載器100は、車両側報知プログラムの他にも、例えば目的地までの経路を案内するナビゲーションプログラムを動作させることができる。
車載器100は、アンテナ80a、車内Local Area Network(LAN)、及びヘッドアップディスプレイ(以下、「HUD」)装置10と接続されている。アンテナ80aは、WiFi規格に準じた電波を送受信可能な構成である。アンテナ80aは、車両Aの進行方向から発信された電波を感度良く受信できるよう、車両Aの進行方向に向けられた姿勢にて、当該車両Aのフロントガラス等に取り付けられている。車内LANは、車両Aに搭載された多数の車載制御装置等と接続された通信ネットワークである。車内LANには、多数の車載制御装置によって情報が出力される。
図2及び図3に示すHUD装置10は、車両Aのインスツルメントパネル19内に収容されている。HUD装置10は、プロジェクタから射出された画像の光を光学系によって反射させ、ウィンドシールド18内に規定された表示領域11に向けて投影する。車両Aの運転席に着座した運転者は、表示領域11によって車室内側に反射された光を知覚することにより、表示領域11を通して、車両の前景に重ねられた報知画像60の虚像を視認することができる。
図2に示す車載器100は、通信インターフェース70、無線通信装置80、位置検出装置90、及び制御装置20を備えている。通信インターフェース70は、車内LANと接続されている。通信インターフェース70は、車内LANに出力された自車両Aの情報、具体的には、走行速度及びウィンカー(方向指示器)の作動情報等を取得することができる。
無線通信装置80は、アンテナ80aと接続されている。無線通信装置80は、アンテナ80aを介して、通信範囲内に位置する携帯端末110と情報の送受信を行うことができる。無線通信装置80の通信範囲は、例えば半径100mに満たない程度である。図4に示すように、車両Aと端末所持者Bとが接近することにより、無線通信装置80及び無線通信部180(図2参照)は、互いに無線通信可能な範囲内に位置するようになる。その結果、無線通信装置80は、携帯端末110のアンテナ180a(図2参照)から送信された端末所持者Bの現在位置としての端末位置、及び設定値を受信することが可能になる。
図2に示す位置検出装置90は、GNSS受信機を備えている。位置検出装置90は、測位衛星から受信した信号に基づいて、車載器100の現在位置を逐次検出する。検出した現在位置(以下、「車両位置」)は、例えば緯度及び経度で表される。車両位置は、車載器100を搭載する車両(以下、「自車両」)Aの現在位置とみなすことができる。
制御装置20は、メインプロセッサ30、描画プロセッサ40、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体としてのフラッシュメモリ50、情報の入出力を行う入出力インターフェース、及びこれらを接続するバス等を有している。制御装置20は、フラッシュメモリ50に記憶された車両側報知アプリを含む各種のプログラムを実行することにより、メインプロセッサ30及び描画プロセッサ40にて各種の処理を実行する。
メインプロセッサ30は、車両側報知アプリの起動により、相対位置取得部31、移動速度取得部32、移動方向取得部33、車速取得部34、及び経路取得部35を機能ブロックとして有する。
相対位置取得部31は、無線通信装置80によって端末位置が受信された場合に、端末所持者B(図1参照)の自車両Aに対する相対的な位置情報を取得する。具体的に、相対位置取得部31は、無線通信装置80に逐次受信される端末位置の情報と、位置検出装置90によって逐次検出される車両位置の情報とを取得する。相対位置取得部31は、これらの位置情報に含まれる経度及び緯度の値に基づき、端末所持者Bの相対的な位置情報を、幾何学的な方法によって算出する。相対位置取得部31は、取得した位置情報の推移を、端末所持者Bの移動履歴として、フラッシュメモリ50に記憶させる。
移動速度取得部32は、フラッシュメモリ50に格納された端末所持者B(図1参照)の移動履歴に基づいて、当該端末所持者Bの移動速度を算出する。移動方向取得部33は、端末所持者Bの移動履歴に基づいて、当該端末所持者Bの移動方向を算出する。移動速度取得部32及び移動方向取得部33は、複数の端末所持者Bの移動履歴が記憶されている場合に、個々の端末所持者Bについて、移動速度及び移動方向を取得する。
車速取得部34は、通信インターフェース70を通じて、自車両Aの走行速度を取得する。経路取得部35は、自車両Aの予定走行経路を取得する。具体的に、経路取得部35は、例えば通信インターフェース70を通じてウィンカーの作動情報を取得した場合、ウィンカーを作動させた左右いずれかの方向に、予定走行経路を設定する。また、経路取得部35は、ナビゲーションプログラムによって提示されている目的地までの経路を、予定走行経路とすることができる。
描画プロセッサ40は、HUD装置10及び他の車載表示デバイスによって表示される画像を生成する。描画プロセッサ40は、車両側報知アプリの起動により、報知画像60(図3参照)を描画するために、道路画像生成部41、報知画像生成部42、画像合成部43、及び画像出力部44を、機能ブロックとして有する。
図3に示す報知画像60は、道路画像61、報知エリア画像65、及び自車画像69が含まれている。道路画像61は、自車両Aの進行方向の道路形態を示す画像である。道路画像61は、個々の道路形状に対応した線状の要素を組み合わせることによって形成されている。報知エリア画像65は、例えば自車画像69よりも面積の広い面状に形成された画像である。報知エリア画像65は、道路画像61と重ねて表示される。報知画像60は、自車両Aの進行方向に位置する報知対象者を、運転者に報知する。自車画像69は、自車両Aを示す画像である。自車画像69は、例えば進行方向に頂点を向けた三角形状に予め形状を規定されている。自車画像69は、表示領域11の下端近傍にて、道路画像61に重ねて表示される。
図2及び図3に示すように、道路画像生成部41は、フラッシュメモリ50に格納されている地図データから、自車両Aの進行方向の道路形態情報を読み出す。道路画像生成部41は、読み出した道路形態を簡略化して、道路画像61を生成する。
報知画像生成部42は、少なくとも一つの位置情報が相対位置取得部31によって取得された場合に、報知エリア画像65を生成する。報知画像生成部42は、取得された位置情報に対応した道路画像61に対する位置(以下、「対象者位置OP」,図6参照)を求める。報知画像生成部42は、求めた対象者位置OPを覆うように面状の報知エリア画像65を生成する。報知画像生成部42は、端末所持者B(図1参照)に係る各情報に基づいて、後述するように、報知エリア画像65の形状及び配置を変化させる。
画像合成部43は、道路画像生成部41によって生成された道路画像61に、報知画像生成部42によって生成された報知エリア画像65と、予め規定された自車画像69とを重畳することにより、報知画像60を逐次生成する。画像出力部44は、画像合成部43によって生成された報知画像60の画像データを、HUD装置10へ向けて逐次出力する。
次に、自車両Aの進行方向の状況に応じた報知エリア画像65の表示態様の変化を説明する。図5〜図17には、自車両Aが遭遇しているシーンと、当該シーンにおいて表示される報知画像60とが示されている。以下、図2を参照しつつ、図5〜図17に示されたシーン及び報知画像60の詳細を説明する。
図5に示すシーンでは、自車両Aの進行方向に、現在走行している走行道路RRと交差する交差道路CRが存在している。交差道路CRの道路脇の歩道には、端末所持者Bである一人の歩行者が存在している。端末所持者Bは、走行道路RRと交差道路CRとの交差点に向かって移動している。
以上のシーンでは、図6に示すように、走行道路RR(図5参照)に対応する道路画像(以下、「走行道路画像」)62と、交差道路CR(図5参照)に対応する道路画像(以下、「交差道路画像」)63とが報知画像60に描画される。自車両A(図5参照)を示す自車画像69は、表示領域11の下端近傍において、走行道路画像62と重畳されている。以上の道路画像61において、端末所持者B(図5参照)の位置情報に対応した対象者位置OPが、報知画像生成部42(図2参照)によって特定される。対象者位置OPは、表示領域11には表示されない。
報知エリア画像65は、矩形の面状に形成され、対象者位置OPを覆うよう配置される。報知エリア画像65は、予め設定された初期サイズにて表示される。報知エリア画像65の長手方向は、交差道路画像63に沿う方向に向けられている。報知エリア画像65の中心は、交差道路画像63上に位置している。また、報知エリア画像65の中心は、対象者位置OPよりも、端末所持者B(図5参照)の進行方向である走行道路画像62寄りに位置している。
図7に示すシーンでは、自車両Aの進行方向に存在する交差点の近傍に、端末所持者Bである多数の歩行者が存在している。便宜的に、多数の歩行者を、各端末所持者B1〜B6とする。このとき、各端末所持者B1〜B6の位置情報が、相対位置取得部31(図2参照)によって取得される。尚、図7に示す走行道路RR及び交差道路CRは、図5に示した各道路RR,CRと実質的に同一の形態である。
以上のシーンでは、図8の報知画像60に示すように、各端末所持者B1〜B6(図7参照)の位置情報にそれぞれ対応した各対象者位置OP1〜OP6が、報知画像生成部42(図2参照)によって特定される。報知エリア画像65は、走行道路画像62に長手方向を沿わせた矩形の画像と、交差道路画像63に長手方向を沿わせた矩形の画像とを組み合わせたL字状に形成される。報知エリア画像65は、複数の対象者位置OP1〜OP6を全て覆うよう配置される。報知エリア画像65は、予め設定された初期サイズ(図6参照)から、各対象者位置OP1〜OP6を包含するサイズまで、走行道路画像62及び交差道路画像63に沿って拡大されている。
図9に示すシーンでは、図7に示した複数の端末所持者B1〜B6のうちで、端末所持者B6を除く各端末所持者B1〜B5が移動している。具体的には、各端末所持者B1,B2は、交差点から遠ざかる方向に移動している。端末所持者B3は、自車両Aと同一の方向に移動しており、相対的には自車両Aに接近している。各端末所持者B4,B5は、自車両Aに向かって接近する方向に移動している。
以上のシーンでは、図10の報知画像60示すように、各端末所持者B1〜B6(図9参照)の位置情報にそれぞれ対応した各対象者位置OP1〜OP6が、報知画像生成部42(図2参照)によって特定される。そうしたうえで、移動方向が自車両A(図9参照)から遠ざかる方向である端末所持者B1,B2(図9参照)に対応する対象者位置OP1,OP2は、報知エリア画像65によって覆う対象から外される。その結果、報知エリア画像65は、走行道路画像62に長手方向を沿わせた矩形状に形成される。報知エリア画像65は、報知対象者となる端末所持者B3〜B6の各対象者位置OP3〜OP6を覆うように配置される。
図11に示すシーンでは、図5と実質同一の交差道路CR上に、自転車に搭乗した端末所持者Bが存在している。端末所持者Bは、交差道路CRと走行道路RRとが交わる交差点に向かって、歩行者(図5参照)よりも速い速度で移動している。以上のシーンでは、図12の報知画像60に示すように、報知エリア画像65は、走行道路画像62に向かって、予め設定された初期サイズ(破線参照)から拡大される。報知エリア画像65の拡大される方向は、端末所持者B(図11参照)の移動方向に対応している。端末所持者Bの移動速度が高くなるほど、報知エリア画像65は大きなサイズに拡大される。また、報知エリア画像65の中心は、端末所持者Bの移動速度が高くなるほど、移動方向に向けて対象者位置OPから大きくずらされる。
図13に示すシーンでは、図5に示したシーンと比較して、自車両Aの走行速度が高い。以上のシーンでは、交差道路CRを移動する端末所持者Bが走行道路RRに到達するよりも前に、自車両Aは、交差点を通過し得る。故に、図14の報知画像60に示す如く、報知エリア画像65は、対象者位置OPを覆っているものの、交差道路画像63に沿う長手方向のサイズを、予め設定された初期サイズ(破線参照)から縮小される。その結果、報知エリア画像65は、走行道路画像62から離れる。このように、報知エリア画像65は、自車両A(図13参照)の走行速度に応じてサイズを変更される。
図15に示すシーンでは、走行道路RRと交差道路CRとの交差点を左折し、端末所持者Bの側方を通過する自車両Aの予定走行経路が、経路取得部35(図2参照)によって取得されている。以上のシーンでは、図16の報知画像60に示すように、報知エリア画像65は、対象者位置OPを覆いつつ、予定走行経路に沿って拡大される。具体的には、報知エリア画像65は、交差道路画像63に沿って自車画像69に向かい拡大される。その結果、報知エリア画像65は、走行道路画像62に長手方向を沿わせた矩形の画像と、交差道路画像63に長手方向を沿わせた矩形の画像とを組み合わせたL字状に形成される。
図17の報知画像60には、携帯端末110(図2参照)における通知設定の設定値について、端末所持者B(図5参照)の位置をさらに曖昧に通知するよう設定された場合の報知エリア画像65が示されている。報知エリア画像65は、走行道路画像62に向かって、予め設定された初期サイズ(破線参照)から拡大されている。加えて、報知エリア画像65の中心は、初期の状態と比較して対象者位置OPから大きくずらされる。
以上の報知画像60は、自車両Aの進行方向に端末所持者Bが存在した場合に、表示領域11への表示を開始される。こうした報知画像60を表示するために制御装置20にて実施される処理の詳細を、図18に基づき、図2を参照しつつ説明する。図18のフローチャートに示される処理は、例えばイグニッションをオン状態にする操作が入力されたことに基づいて、制御装置20によって繰り返し実施される。
S101では、携帯端末110から送信された端末位置等の情報の受信処理を行い、S102に進む。S102では、S101の受信処理にて端末位置が受信できたか否かを判定する。S102にて、端末位置を受信しなかった場合、一連の処理を終了する。一方で、S102にて、端末位置を受信していた場合、S103に進む。
S103では、自車両Aについての各情報、具体的には、車両位置、走行速度、及び予定走行経路を取得し、S104に進む。S104では、端末位置を受信した端末所持者Bについての各情報、具体的には、相対位置情報、移動速度情報、移動方向情報、及び通知設定の設定値等に加えて、対象者位置OPを取得し、S105に進む。S101にて受信した端末位置が複数である場合には、S104では、全ての端末所持者Bに係る情報を取得する。
S105では、S103及びS104にて取得した端末所持者B及び自車両Aの各情報に基づいて、報知エリア画像65の大きさ及び形状を決定し、S106に進む。S106では、端末所持者Bの移動履歴が格納されているフラッシュメモリ50の保存領域に、最新の位置情報を格納して、S107に進む。
S107では、自車両Aの進行方向の道路形態情報をフラッシュメモリ50から取得すし、S108に進む。S108では、S107にて取得された道路形態情報に基づいて道路画像61を生成し、S109に進む。S109では、S105にて決定された形態の報知エリア画像65を生成し、S110に進む。
S110では、S108にて生成された道路画像61に、自車画像69とS109にて生成された報知エリア画像65とを重畳して、S111に進む。S111では、S110にて生成された画像の画像データをHUD装置10に出力する処理を行い、一連の処理を終了する。S111にて出力された画像データを取得したHUD装置10は、画像データに基づく表示像を表示領域11に投影する。
ここまで説明した第一実施形態によれば、報知画像60において、端末所持者Bの位置情報に対応した対象者位置OPは、報知エリア画像65によって覆われている。故に、報知エリア画像65を視認した運転者は、報知エリア画像65から、端末所持者Bの存在と大まかな相対位置とを把握し得る。一方で、矩形の面状に報知エリア画像65が描画されているため、端末所持者Bの正確な位置までは、運転者に把握されない。したがって、端末所持者Bの存在を報知しつつ、端末所持者B個人の同定が回避可能となる。
加えて、取得された端末所持者Bの位置情報に検出誤差や処理の遅延があった場合でも、報知エリア画像65が面状に形成されているため、検出誤差及び処理の遅延は、運転者に認識され難くなる。以上のように、端末所持者Bの大まかな位置を把握させる報知エリア画像65は、端末所持者Bの正確な位置検出を常に行うことが困難な実際の交通状況下で用いられる表示として好適なのである。
また第一実施形態では、複数の端末所持者B1〜B6が居る場合、全ての対象者位置OP1〜OP6を覆うよう配置された報知エリア画像65が、各端末所持者B1〜B6の位置を運転者に纏めて知らせることができる。こうした表示態様であれば、一人ひとりの端末所持者Bの同定は、いっそう困難となる。
加えて、複数の端末所持者B1〜B6が居る場合、特に処理の遅延が生じ易くなる。その結果、算出された各対象者位置OP1〜OP6と実際の各端末所持者B〜B6との対応にずれが生じてしまう。しかし、面状に形成される報知エリア画像65は、処理の遅延を運転者から隠したうえで、各端末所持者B1〜B6を報知することができる。
また第一実施形態では、端末所持者Bの移動速度が高くなるほど、報知エリア画像65の面積が広げられる。故に、報知エリア画像65は、端末所持者Bの到達可能性のある範囲を、漏れ無く運転者に示すことができる。以上により、報知エリア画像65は、端末所持者Bの正確な位置を明示していなくても、端末所持者Bを運転者に警告する機能を十分に発揮できる。
さらに第一実施形態では、端末所持者B(B1,B2)の移動方向が自車両Aから遠ざかる方向である場合に、これらの端末所持者に対応する対象者位置OP(OP1,OP2)は、報知エリア画像65によって覆われる対象から外される。故に、運転者に知らせる必要性の低い端末所持者Bの報知は、適確に防がれる。
また加えて第一実施形態では、端末所持者Bが交差道路CRに居る場合、自車両Aの走行速度の上昇に伴い、報知エリア画像65は狭められる。これは、走行道路RRと交差道路CRとの交差点に自車両Aが到達するまでの時間で端末所持者Bの到達する可能性のある範囲が、走行速度の上昇に伴って狭くなるためである。以上のように、走行速度に応じて大きさを変更される報知エリア画像65は、注意すべき適切な範囲を運転者に示すことができる。
さらに加えて第一実施形態では、自車両Aの予定走行経路が取得できている場合、報知エリア画像65は、取得された予定走行経路に沿って拡大される。故に、報知エリア画像65は、注意すべき適切な範囲を運転者に示すことができる。
またさらに第一実施形態では、携帯端末110における通知設定の設定値の変更により、端末所持者Bの正確な位置は、報知画像60においてさらに曖昧にされる。故に、端末所持者Bは、車両の運転者に自らの接近を警告する機能と、個人の同定を防止する機能とのバランスを、自らの考えに応じて調整できる。
尚、第一実施形態において、相対位置取得部31が特許請求の範囲に記載の「位置取得部」に相当し、移動速度取得部32が特許請求の範囲に記載の「速度取得部」に相当し、移動方向取得部33が特許請求の範囲に記載の「方向取得部」に相当する。また、車載器100が特許請求の範囲に記載の「画像生成装置」に相当し、携帯端末110が特許請求の範囲に記載の「端末」に相当し、端末所持者Bが特許請求の範囲に記載の「報知対象者」に相当する。
さらに、制御装置20によって実行される画像生成方法において、S104が特許請求の範囲に記載の「位置取得ステップ」に相当し、S108が特許請求の範囲に記載の「道路画像生成ステップ」に相当する。そして、S109が特許請求の範囲に記載の「報知画像生成ステップ」に相当する。
(第二実施形態)
図19〜図21に示す報知画像260は、本発明の第二実施形態による車載器によって生成され、表示領域11に投影される画像である。自車両Aの進行方向に存在する端末所持者Bが一人である場合(図5参照)、図19に示す報知画像260のように、報知エリア画像265は、対象者位置OPを中心とした真円状に形成される。報知エリア画像265は、初期状態において、自車画像69よりも大きくされ、対象者位置OPに隣接する交差道路画像63と二箇所で交わる程度の大きさに形成される。報知エリア画像265は、自車両A(図2参照)の進行方向の状況等に応じて、形状及び配置を変化させる。
具体的に、複数の端末所持者B1〜B6が居る場合(図7参照)では、図20に示す報知画像260のように、報知エリア画像265は、各道路画像62,63に沿って拡大される。これにより、報知エリア画像265は、各端末所持者B1〜B6(図7参照)の位置情報に基づいて特定された各対象者位置OP1〜OP6を全て覆う形状となる。
また、自車両Aの予定走行経路が判明している場合(図15参照)では、図21に示す報知画像260のように、報知エリア画像265は、対象者位置OPから自車画像69に向かって、予定走行経路である各道路画像62,63に沿って延伸する。これにより、報知エリア画像265は、複数の楕円を繋げたような形状となる。
加えて報知エリア画像265は、自車両Aから遠ざかる方向へ移動する端末所持者B1,B2(図9参照)の対象者位置OP1,OP2(図20参照)を、覆う対象から外すことができる。また、報知エリア画像265は、端末所持者Bが自転車等で移動している場合(図11参照)に、径方向に拡大される。さらに、自車両Aの走行速度が高い場合(図13参照)では、報知エリア画像265は、径方向に縮小される。そして、報知エリア画像265は、携帯端末110から受信する通知設定の設定値に基づいて、径方向に拡大又は縮小される。
ここまで説明した第二実施形態でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、端末所持者Bの存在を報知しつつ、端末所持者B個人の同定が回避可能となる。加えて、報知エリア画像265が対象者位置OPを中心とした円状に形成されるため、運転者は、端末所持者Bの大まかな位置を把握し易くなる。
(第三実施形態)
図22〜図24に示す報知画像360は、第二実施形態の変形例である第三実施形態にて、表示領域11に投影される画像である。自車両Aの進行方向に存在する端末所持者Bが交差道路CR沿いに居る場合(図5参照)、報知画像360における報知エリア画像365は、対象者位置OPに加えて、各道路画像62,63の交差する交差位置CPを覆う真円状に形成される。報知エリア画像365は、端末所持者Bの移動状況に応じて形状を変化させる。
具体的に、端末所持者B(図5参照)が交差位置CPに向かって移動する歩行者である場合、図23に示す報知画像360のように、報知エリア画像365は、端末所持者Bの移動方向である交差道路画像63に沿って拡大される。その結果、報知エリア画像365は、対象者位置OP及び交差位置CPを共に覆い、且つ、長軸を交差道路画像63に沿わせた楕円状となる。
加えて報知エリア画像365は、端末所持者B(図11参照)の移動速度が高くなるに従って、端末所持者Bの移動方向へ向けて大きく拡大される。例えば、端末所持者Bが交差位置CPに向かって自転車等で移動している場合、図24に示す報知画像360のように、報知エリア画像365は、端末所持者Bの移動方向へさらに引き伸ばされる。これにより、端末所持者Bが歩行者である場合(図23参照)と比較して、報知エリア画像365は、長軸方向に長い扁平形状で表示される。
以上の第三実施形態でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、端末所持者Bの存在を報知しつつ、端末所持者B個人の同定が回避可能となる。加えて、端末所持者Bの移動状況に応じて面積を変化させる報知エリア画像365により、報知画像360は、端末所持者Bの到達可能性のある範囲を、漏れ無く運転者に示すことができる。
また、交差道路沿いに報知対象者が存在する場合では、走行道路と交差道路との交差点が自車両Aと端末所持者Bとの遭遇ポイントとなる(図5参照)。故に、報知画像360中の対象者位置OPに加えて、各道路画像62,63の交差位置CPを覆う報知エリア画像365は、注意すべき範囲を運転者へ適確に示すことができる。
加えて第三実施形態では、報知エリア画像365の中心は、対象者位置OPからずれて位置するようになる。その結果、運転者による端末所持者Bの正確な位置の把握は、さらに難しくなる。
(第四実施形態)
図25〜図28に示す報知画像460は、本発明の第四実施形態による車載器によって生成され、表示領域11に投影される画像である。自車両Aの進行方向に存在する端末所持者Bが交差道路CR沿いに居る場合(図5参照)、図25に示す報知画像460のように、報知エリア画像465は、対象者位置OPの少なくとも一部を覆いつつ、交差道路画像63に沿って伸びる帯状に形成される。また、端末所持者Bが走行道路RR沿いに居る場合(例えば図7のB3参照)では、図26に示す報知画像460のように、報知エリア画像465は、対象者位置OPの少なくとも一部を覆いつつ、走行道路画像62に沿って伸びる帯状に形成される。図25及び図26の報知エリア画像465は、対象者位置OPに加えて、各道路画像62,63の交差する交差位置CPを覆っている。報知エリア画像465は、自車画像69と同程度の幅に形成され、各道路画像62,63と重ねられる。
加えて、報知エリア画像465は、自車両A(図2参照)の進行方向の状況等に応じて、形状及び配置を変化させる。具体的に、複数の端末所持者B1〜B6が居る場合(図7参照)では、図27に示す報知画像460のように、報知エリア画像465は、二つの帯面状の画像を組み合わせた形状に形成される。一方の帯面状の画像は、交差道路画像63に沿って延伸する形状により、各対象者位置OP1,OP2,OP5の少なくとも一部を覆っている。他方の帯面状の画像は、走行道路画像62に沿って延伸する形状により、各対象者位置OP3,OP4,OP6の少なくとも一部を覆っている。以上により、報知エリア画像465は、各対象者位置OP1〜OP6を全て覆う形状となる。
また、自車両Aの予定走行経路が判明している場合(図15参照)では、図28に示す報知画像460のように、報知エリア画像465は、予定走行経路である各道路画像62,63に沿って延伸するL字状の画像となる。報知エリア画像465は、交差位置CPにて屈曲しつつ対象者位置OPから自車画像69に向かって伸びている。
さらに、報知エリア画像465は、自車両Aから遠ざかる方向へ移動する端末所持者B1,B2(図9参照)の対象者位置OP1,OP2(図27参照)を、覆う対象から外すことができる。また、報知エリア画像465は、端末所持者Bが自転車等で移動している場合(図11参照)に、交差道路画像63に沿って引き伸ばされる。さらに、自車両Aの走行速度が高い場合(図13参照)では、報知エリア画像465のうちで交差道路画像63に沿う部分は、縮小される。一方で、報知エリア画像465のうちで走行道路画像62に沿う部分は、当該道路画像62に沿って引き伸ばされる。そして、報知エリア画像465は、携帯端末110(図2参照)から受信する通知設定の設定値に基づいて、各道路画像62,63に沿って拡大又は縮小される。
ここまで説明した第四実施形態のような帯面形状の報知エリア画像465を表示する形態でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、端末所持者Bの存在を報知しつつ、端末所持者B個人の同定が回避可能となる。
(第五実施形態)
図29に示す報知画像560は、第四実施形態の変形例である第五実施形態にて、表示領域11に投影される画像である。第五実施形態では、端末所持者Bが交差道路CR沿いに居る場合(図5参照)でも、報知エリア画像565は、走行道路画像62に沿って伸びる帯状に形成される。報知エリア画像565は、走行道路画像62と重ねられることにより、交差位置CPを覆っている。報知エリア画像565は、対象者位置OPを走行道路画像62に沿って跨ぐように伸びている。
ここまで説明した第五実施形態では、帯状の報知エリア画像565が、対象者位置OPを跨ぐように走行道路画像62に沿って延伸している。故に、運転者は、報知エリア画像565から、端末所持者Bの存在と注意すべき範囲を大まかに把握し得る。報知エリア画像565が対象者位置OPから離れているため、端末所持者Bの正確な位置までは、運転者に把握されない。したがって、端末所持者Bの存在を知らせつつ、端末所持者B個人の同定を回避することができる。
尚、第五実施形態では、端末所持者Bが走行道路RR沿いに居る場合(例えば図7のB3参照)でも、報知エリア画像565は、走行道路画像62に沿って伸びる帯状に形成される。また第五実施形態において、報知エリア画像565は、特許請求の範囲に記載の「報知エリア画像」に加えて「報知ライン画像」にも相当する。
(第六実施形態)
図30〜図33に示す報知画像660は、本発明の第六実施形態による車載器によって生成され、表示領域11に投影される画像である。報知画像660では、報知エリア画像に相当する画像として、報知ライン画像665が表示される。自車両Aの進行方向に存在する端末所持者Bが交差道路CR沿いに居る場合(図5参照)、図30に示す報知画像660のように、報知ライン画像665は、交差道路画像63に沿って線状に伸びることで、対象者位置OPを水平方向に跨ぐ画像とされている。また、端末所持者Bが走行道路RR沿いに居る場合(例えば図7のB3参照)では、図31に示す報知画像660のように、報知ライン画像665は、走行道路画像62に沿って線状に伸びることで、対象者位置OPを跨ぐ画像とされている。図30及び図31の報知ライン画像665は、各道路画像63,62の両側のうちで、対象者位置OPが特定された一方の側に配置される。報知ライン画像665は、対象者位置OPに加えて、各道路画像62,63の交差する交差位置CPも跨いでいる。
加えて、報知ライン画像665は、自車両A(図2参照)の進行方向の状況等に応じて、長さ及び配置を変化させる。具体的に、複数の端末所持者B1〜B6が居る場合(図7参照)では、図32に示す報知画像660のように、報知ライン画像665は、三つの線状の画像を組み合わせた画像とされる。一つ目の線状の画像は、交差道路画像63の下側に位置し、交差道路画像63に沿って水平方向に延伸する形状により、各対象者位置OP1,OP2,OP5を纏めて跨いでいる。二つ目の線状の画像は、走行道路画像62の左側に位置し、走行道路画像62に沿って上下方向に延伸する形状により、各対象者位置OP3,OP6を纏めて跨いでいる。三つ目の線状の画像は、走行道路画像62の右側に位置し、走行道路画像62に沿って上下方向に延伸する形状により、対象者位置OP4を跨いでいる。以上により、報知ライン画像665は、各対象者位置OP1〜OP6の全てを跨ぐ形状となる。
また、自車両Aの予定走行経路が判明している場合(図14参照)では、図33に示す報知画像660のように、報知ライン画像665は、予定走行経路である各道路画像62,63に沿って延伸するL字状の画像となる。報知ライン画像665は、交差位置CPにて屈曲しつつ対象者位置OPの側方から自車画像69に向かって伸びている。
さらに、報知ライン画像665は、自車両Aから遠ざかる方向へ移動する端末所持者B1,B2(図9参照)の対象者位置OP1,OP2(図27参照)を、跨ぐ対象から外すことができる。また、報知ライン画像665は、端末所持者Bが自転車等で移動している場合(図11参照)に、交差道路画像63に沿って引き伸ばされる。さらに、自車両Aの走行速度が高い場合(図13参照)では、報知ライン画像665のうちで交差道路画像63に沿う部分は、縮小される。一方で、報知ライン画像665のうちで走行道路画像62に沿う部分は、自車両Aの走行速度が高くなるほど、走行道路画像62に沿って引き伸ばされる。そして、報知ライン画像665は、携帯端末110(図2参照)から受信する通知設定の設定値に基づいて、各道路画像62,63に沿って拡大又は縮小される。
ここまで説明した第六実施形態のような線状の報知ライン画像665を表示する形態でも、第一実施形態と同様の効果を奏し、端末所持者Bの存在を報知しつつ、端末所持者B個人の同定が回避可能となる。加えて第六実施形態の報知ライン画像665は、各道路画像62,63に対して対象者位置OPが特定された側に配置される。こうした配置によれば、運転者は、端末所持者Bの側方を通過するに際して、自車両Aのどちら側に注意を向けるべき端末所持者Bが居るのかを適確に把握できる。さらに、第六実施形態の報知ライン画像665は、対象者位置OPだけでなく、交差位置CPを跨ぐ形状とされることで、運転者に交差点での注意を促すことができる。
(第七実施形態)
図34に示す報知画像760は、第六実施形態の変形例である第七実施形態にて、表示領域11に投影される画像である。第七実施形態では、端末所持者Bが交差道路CR沿いに居る場合(図5参照)でも、走行道路画像62に沿って線状に伸びる報知ライン画像765が表示される。報知ライン画像765は、対象者位置OPを上下方向に跨ぐ画像となる。加えて報知ライン画像765は、交差道路画像63と交差することにより、交差位置CPを上下方向に跨いでいる。
以上の第七実施形態でも、第五及び第六実施形態と同様の効果を奏するため、端末所持者Bの存在を知らせつつ、端末所持者B個人の同定を回避することができる。尚、第七実施形態では、端末所持者Bが走行道路RR沿いに居る場合(例えば図7のB3参照)でも、走行道路画像62に沿って伸びる線状の報知ライン画像765が表示される。
(第八実施形態)
図35に示す報知画像860は、第一実施形態の変形例である第八実施形態にて、表示領域11に投影される画像である。第八実施形態では、報知エリア画像に相当する画像として、報知ポイント画像865が表示される。報知ポイント画像865は、端末所持者Bが交差道路CR沿いに居る場合(図5参照)、走行道路画像62及び交差道路画像63が交差する交差位置CPを強調する画像である。報知ポイント画像865は、例えば自車画像69よりも小さい円状の画像とされる。報知ポイント画像865は、二つの道路画像62,63と重ねて表示される。
以上の第八実施形態でも、交差位置CPが報知ポイント画像865によって強調されるため、運転者は、端末所持者Bの存在と注意すべき範囲を大まかに把握し得る。一方で、報知ポイント画像865は、対象者位置OPからずれた位置に配置される。故に、端末所持者Bの正確な位置までは、運転者に把握されない。したがって、報知ポイント画像865を表示する形態でも、端末所持者Bの存在を報知しつつ、端末所持者B個人の同定を回避することができる。
(第九実施形態)
図36に示す報知画像960は、第一実施形態の別の変形例である第九実施形態にて、表示領域11に投影される画像である。第九実施形態では、報知エリア画像に替えて、報知文字画像965が表示される。報知文字画像965は、自車両Aの進行方向に端末所持者Bが居る場合(図5参照)に生成され、道路画像61に対しての予め設定された所定位置に配置される。報知文字画像965は、進行方向に端末所持者Bが存在している旨を、絵文字等のピクトグラム及び文字を用いて報知する。報知文字画像965は、例えば表示領域11において、各道路画像62,63の表示される領域を避けて配置される。
以上の第九実施形態でも、自車両Aの進行方向に位置する端末所持者Bの存在が、報知文字画像965によって報知される。故に、運転者は、報知文字画像965に示された内容から、端末所持者Bの存在とその大まかな相対位置とを把握し得る。一方で、報知文字画像965が予め設定された位置に配置されるため、端末所持者Bの正確な位置までは、運転者に把握されない。したがって、報知文字画像965を表示する形態でも端末所持者Bの存在を知らせつつ、報知対象者個人の同定を回避することができる。
(第十実施形態)
図37に示す報知画像1060は、第一実施形態のさらに別の変形例である第十実施形態にて、表示領域11に投影される画像である。第十実施形態の報知エリア画像1065は、報知画像1060のうちで対象者位置OPが属する区画を強調する。詳記すると、フラッシュメモリ50(図2参照)に記憶された地図データには、道路形態の情報に加えて、番地(地番)毎の区画形状の情報が含まれている。報知画像生成部42(図2参照)は、特定した対象者位置OPが属する区画の形状情報をフラッシュメモリ50から読み出し、読み出した形状情報に基づいて報知エリア画像1065を生成する。以上のような報知エリア画像1065を表示する形態でも、第一実施形態と同様の効果を奏するため、端末所持者Bの存在を知らせつつ、報知対象者個人の同定を回避することができる。
(第十一実施形態)
図38に示す報知画像1160は、第二実施形態の別の変形例である第十一実施形態にて、表示領域11に投影される画像である。報知画像1160には、第二実施形態と同様に、対象者位置OPを中心とする真円状に形成された報知エリア画像1165が含まれている。報知エリア画像1165には、中心から外縁へ向かうグラデーションが設けられている。報知エリア画像1165は、中心から外縁へ向かうに従って徐々に表示輝度を低下させている。これにより、報知エリア画像1165の外縁部分は、背景と実質的に同化しており、不明瞭な表示態様とされている。その結果、報知エリア画像1165は、背景との境界が曖昧な画像として表示領域11に表示される。
ここまで説明した第十一実施形態でも、端末所持者B(図5参照)の存在が報知エリア画像1165によって報知される。加えて、背景との境界が曖昧な表示態様の報知エリア画像1165を用いることにより、運転者は、対象者位置OPを把握することがいっそう困難になる。故に、端末所持者B個人の同定は、さらに確実に回避される。
(第十二実施形態)
図39〜図41に示す報知画像1260は、第三実施形態の変形例である第十二実施形態にて、表示領域11に投影される画像である。報知画像1260に含まれる報知エリア画像1265は、第十一実施形態と同様に、外縁部分を背景と実質的に同化させた輪郭の不明確な表示態様とされている。報知エリア画像1265は、図39に示すように、初期状態において、対象者位置OPと各道路画像62,63の交差位置CPとを覆う真円状に形成されている。加えて報知エリア画像1265は、図40及び図41に示すように、端末所持者Bの移動状況に応じて楕円形状に変形する。
例えば、端末所持者Bが交差位置CPに向かって移動する歩行者である場合(図5参照)、報知エリア画像1265は、図40に示すように、グラデーション状の表示態様を維持しつつ、端末所持者Bの移動方向である交差道路画像63に沿って拡大される。また、端末所持者Bが交差位置CPに向かって自転車等で歩行者よりも速く移動している場合(図11参照)、報知エリア画像1265は、図41に示すように、交差道路画像63に沿ってさらに引き伸ばされる。
以上のように、境界の曖昧な報知エリア画像1265を変形させる形態でも、端末所持者B(図5参照)の存在は、運転者に報知され得る。加えて、報知エリア画像1265の中心を対象者位置OPからずらしたうえで、報知エリア画像1265の境界がぼかされているため、端末所持者B個人の同定は、いっそう困難になる。
(第十三実施形態)
図42に示す報知画像1360は、第十一実施形態の変形例である第十三実施形態にて、表示領域11に投影される画像である。第十三実施形態の報知エリア画像1365は、端末所持者Bが交差道路CR沿いに居る場合(図5参照)に、走行道路画像62及び交差道路画像63が交差する交差位置CPを中心とした真円状に表示される。報知エリア画像1365は、径方向における輝度のグラデーションにより、外縁部分を背景に溶け込ませている。報知エリア画像1365は、明確に視認可能な範囲が自車画像69よりも大きく視認されるように表示される。
以上の第十三実施形態でも、交差位置CPが報知エリア画像1365によって強調されるため、運転者は、端末所持者Bの存在と注意すべき範囲を大まかに把握し得る。一方で、報知エリア画像1365は、対象者位置OPとは異なる交差位置CPに配置されておりため、端末所持者B個人の同定をいっそう困難にさせることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態では、WiFi規格の無線通信によって携帯端末から車載器へ端末位置が送信されていた。しかし、無線LANの技術に基づく狭域通信(Dedicated Short Range Communications,DSRC)、及びブルートゥース(登録商標)等を使用して、携帯端末から車載器への端末位置の発信が行われてもよい。さらには、車両に搭載されたカメラ及びソナー等の周辺監視デバイスによって報知対象者の位置が取得されてもよい。或いは、車載器は、路側機との路車間通信を通じて、報知対象者の位置を取得してもよい。
さらに、携帯端末及び車載器は、移動体通信のための基地局BSと無線通信を行うことができる。故に、携帯端末110及び車載器100は、図43に示す変形例1のように、直接的な無線通信ではなく、基地局BSのサーバを経由した間接的な無線通信により、自車両A及び端末所持者Bの位置情報等を互いに取得することが可能である。
上記実施形態における各報知エリア画像の表示態様は、適宜変更可能である。例えば、第一実施形態のような矩形形状の報知エリア画像に、第十一実施形態のような中心から外縁部分へ向かうグラデーションを設けることが可能である。同様に、第四実施形態のような帯状の報知エリア画像にも、グラデーションを設けることが可能である。さらに、上記実施形態のような輝度のグラデーション以外にも、色相、明度、彩度のグラデーションを報知エリア画像に設けることが可能である。さらに、上記第六実施形態及び第七実施形態における報知ライン画像は、拡幅された態様により、帯状の画像として表示されてもよい。
上記実施形態において、制御装置20の各プロセッサ30,40によって提供されていた機能は、例えば専用の集積回路によって実現されていてもよい。或いは、上述のものとは異なるハードウェア及びソフトウェア、或いはこれらの組み合わせによって、各機能が提供されてよい。さらに、報知システム1の機能を実現するアプリケーションプログラムを格納する構成は、上記実施形態のような各フラッシュメモリに限定されない。例えば半導体ROM及びハードディスク等、種々の非遷移的実体的記憶媒体がプログラムを格納する構成として採用可能である。
上記実施形態では、「画像生成装置」に相当して「画像生成方法」を実行する車載器は、車両に予め搭載された構成であった。しかし、例えば運転者が車両内に持ち込んだ携帯端末及びタブレット端末等が、「画像生成装置」に相当する構成として、報知画像を生成してもよい。また、車両外部のネットワークに接続されたサーバが、「画像生成装置」に相当する構成として、報知画像を生成してもよい。
上記実施形態において、自車両から遠ざかる端末所持者は、報知エリア画像によって覆う対象から外されていた。しかし、自車両から遠ざかる端末所持者も、報知エリア画像によって覆うことができる。また、報知エリア画像の形状は、上記実施形態にて示した形状に限定されず、適宜変更可能である。さらに、報知ライン画像は、道路画像と同程度又は道路画像よりも幅の広い帯状の画像とされてもよい。
上記実施形態の報知画像は、端末所持者から端末位置を受信した場合に、表示領域にポップアップ表示されていた。しかし、端末位置を受信していない場合でも、道路画像及び自車画像の表示が継続されていてもよい。また、報知画像を表示させる構成は、上記のHUD装置に限定されず、例えばセンターディスプレイ、及びメータ内のマルチインフォメーションディスプレイ等であってもよい。さらには、インスツルメントパネルにホルダ等によって着脱自在に取り付けられる携帯端末及びタブレット端末等が、報知画像を表示してもよい。
A 自車両(車両)、B,B1〜B6 端末所持者(報知対象者)、OP,OP1〜OP6 対象者位置、RR 走行道路、CR 交差道路、30 メインプロセッサ(プロセッサ)、31 相対位置取得部(位置取得部)、32 移動速度取得部(速度取得部)、33 移動方向取得部(方向取得部)、34 車速取得部、35 経路取得部、40 描画プロセッサ(プロセッサ)、41 道路画像生成部、42 報知画像生成部、60,260,360,460,560,660,760,860,960,1060,1160,1260,1360 報知画像、61 道路画像、62 走行道路画像、63 交差道路画像、CP 交差位置、65,265,365,465,565,1065,1165,1265,1365 報知エリア画像、665,765 報知ライン画像、865 報知ポイント画像、965 報知文字画像、100 車載器(画像生成装置)、110 携帯端末(端末)

Claims (17)

  1. 自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(60,260,360,460,1060,1160,1260,1360)の生成を行う画像生成装置であって、
    前記報知対象者の位置情報を取得する位置取得部(31)と、
    前記報知画像中に表示され前記進行方向の道路形態を示す道路画像(61)、を生成する道路画像生成部(41)と、
    少なくとも一つの前記位置情報が取得された場合に、当該位置情報に対応した前記報知画像中の位置を求め、求めた対象者位置(OP)を覆うように面状の報知エリア画像(65,265,365,465,1065,1165,1265,1365)を生成する報知画像生成部(42)と、
    を備えることを特徴とする画像生成装置。
  2. 請求項1において、
    前記報知画像生成部は、複数の前記報知対象者の前記位置情報を前記位置取得部が取得した場合に、これら複数の前記位置情報についての前記対象者位置を求め、各前記対象者位置を包含するように前記報知エリア画像を配置することを特徴とする画像生成装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記報知対象者の移動速度を取得する速度取得部(32)、をさらに備え、
    前記報知画像生成部は、前記移動速度が高くなるほど、前記報知エリア画像を拡大することを特徴とする画像生成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、
    前記報知対象者の移動方向を取得する方向取得部(33)、をさらに備え、
    前記報知画像生成部は、前記移動方向が前記自車両から遠ざかる方向である場合に、この報知対象者に対応する前記対象者位置を、前記報知エリア画像によって覆う対象から外すことを特徴とする画像生成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、
    前記自車両の走行速度を取得する車速取得部(34)、をさらに備え、
    前記報知画像生成部は、前記走行速度に応じて前記報知エリア画像の大きさを変更することを特徴とする画像生成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、
    前記自車両の予定走行経路を取得する経路取得部(35)、をさらに備え、
    前記報知画像生成部は、前記予定走行経路に沿って前記報知エリア画像を拡大することを特徴とする画像生成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、
    前記報知画像生成部は、前記自車両の走行する走行道路(RR)と交差する交差道路(CR)沿いに前記報知対象者が存在する場合に、前記対象者位置に加えて、前記道路画像にて前記走行道路及び前記交差道路に対応する各画像(62,63)が交差する交差位置(CP)を覆うよう、前記報知エリア画像を配置することを特徴とする画像生成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、
    前記報知画像生成部は、前記対象者位置を中心とした円状に前記報知エリア画像(265,1165)を生成することを特徴とする画像生成装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項において、
    前記報知画像生成部は、前記道路画像に沿って帯状に伸びる前記報知エリア画像(465,565)を生成することを特徴とする画像生成装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項において、
    前記位置取得部は、前記報知対象者の所持する端末(110)との無線通信によって当該報知対象者の前記位置情報を取得し、
    前記報知画像生成部は、前記端末から前記位置情報と共に送信される通知設定の設定値に基づいて、前記報知エリア画像の大きさを変更することを特徴とする画像生成装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項において、
    前記報知画像生成部は、背景との境界が曖昧である外縁部分の不明瞭な前記報知エリア画像(1165,1265,1365)を生成することを特徴とする画像生成装置。
  12. 自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(660,760)の生成を行う画像生成装置であって、
    前記報知対象者の位置情報を取得する位置取得部(31)と、
    前記報知画像中に表示され前記進行方向の道路形態を示す道路画像(61)を生成する道路画像生成部(41)と、
    少なくとも一つの前記位置情報が取得された場合に、当該位置情報に対応した前記報知画像中の位置を求め、求めた対象者位置(OP)を前記道路画像に沿って跨ぐように線状又は帯状に伸びる報知ライン画像(665,765)を生成する報知画像生成部(42)と、
    を備えることを特徴とする画像生成装置。
  13. 請求項12において、
    前記報知画像生成部は、前記道路画像中の道路の両側のうちで、前記対象者位置が特定された一方の側に、前記報知ライン画像を配置することを特徴とする画像生成装置。
  14. 請求項12又は13において、
    前記報知画像生成部は、前記自車両の走行する走行道路(RR)と交差する交差道路(CR)沿いに前記報知対象者が存在する場合に、前記対象者位置に加えて、前記道路画像にて前記走行道路及び前記交差道路に対応する各画像(62,63)が交差する交差位置(CP)を跨ぐよう、前記道路画像に沿って伸びる前記報知ライン画像を生成することを特徴とする画像生成装置。
  15. 自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(860)の生成を行う画像生成装置であって、
    前記報知対象者の位置情報を取得する位置取得部(31)と、
    前記報知画像中に表示され前記進行方向の道路形態を示す道路画像(61)を生成する道路画像生成部(41)と、
    前記自車両の走行する走行道路(RR)と交差する交差道路(CR)沿いに存在する前記報知対象者の前記位置情報が取得された場合に、前記道路画像にて前記走行道路及び前記交差道路に対応する各画像(62,63)が交差する交差位置(CP)を強調する報知ポイント画像(865)を生成する報知画像生成部(42)と、
    を備えることを特徴とする画像生成装置。
  16. 自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(960)の生成を行う画像生成装置であって、
    前記報知対象者の位置情報を取得する位置取得部(31)と、
    前記報知画像中に表示され前記進行方向の道路形態を示す道路画像(61)を生成する道路画像生成部(41)と、
    少なくとも一つの前記位置情報が取得された場合に、前記報知画像中の予め設定された位置に配置され、前記進行方向に前記報知対象者が存在している旨を文字又はピクトグラムによって報知する報知文字画像(965)を生成する報知画像生成部(42)と、
    を備えることを特徴とする画像生成装置。
  17. 自車両(A)の進行方向に位置する報知対象者(B)を当該自車両の乗員に知らせる報知画像(60,260,360,460,1060)を、プロセッサ(30,40)によって生成する画像生成方法であって、
    前記報知対象者の位置情報を取得する位置取得ステップ(S104)と、
    前記報知画像中に表示される前記進行方向の道路形態を示す道路画像(61)を生成する道路画像生成ステップ(S108)と、
    少なくとも一つの前記位置情報が取得された場合に、当該位置情報に対応した前記報知画像中の位置を求め、求めた対象者位置(OP)を覆うように面状の報知エリア画像(65,265,365,465)を生成する報知画像生成ステップ(S109)と、
    を含むことを特徴とする画像生成方法。
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