JP2016145673A - 換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の外部の環境状況を正確かつ低コストに計測すること。【解決手段】本発明の換気システムは、建物の内部側に配置される換気ファンと、建物の外部側に配置される蓄熱エレメントと、当該蓄熱エレメントよりも建物の内部側に配置され建物の外部の環境状況を検出するセンサと、を有する換気ユニットと、換気ファンの動作を制御すると共にセンサにて検出した検出値から建物の外部の環境状況を特定する制御装置と、を備える。そして、制御装置は、換気ファンにて建物の外部から内部に吸気しはじめてから所定時間が経過した後にセンサにて検出した検出値を、建物の外部の環境状況として特定する、という構成をとる。【選択図】図2

Description

本発明は、換気システムにかかり、特に、建物の外壁に設置される換気ユニットを備えた換気システムに関する。
住宅などの建物内部の空気を換気するシステムとして、建物内部の環境を調整する空調機能を備えたものがある。例えば、特許文献1に開示の換気システムは、まず、建物の外壁に換気ユニットを設置し、当該換気ユニットは、建物の内部側に換気ファンと、建物の外部側に蓄熱エレメントと、を備えている。また、換気システムは、換気ファンを回転させるよう制御する指令を伝送するコントローラを備えている。そして、コントローラにて換気ファンを回転させることで、当該換気ファンが一定の時間間隔で回転方向を切り替えるよう動作し、当該ファンにおける建物内部に対する吸気と排気とを切り替えている。
ここで、仮に季節が冬であることを想定して、換気のときの動作を説明する。換気ファンが回転して建物内部から外部に排気する際には、室内の温かい空気が建物内部側から蓄熱エレメントを通過して外部に排気されるため、室内からの空気の熱が蓄熱エレメントに蓄積されることとなる。そして、換気ファンは、一定時間後に逆回転し、外部から建物内部に吸気することとなるが、その際には、蓄熱エレメントに蓄積された熱が、吸気された空気と共に建物内部に導入される。これにより、建物内部を換気しつつ、熱が外部に漏れることを抑制しており、建物内部の気温を一定に保っている。
特開2013−160408号公報
上述した構成に加え、換気システムでは、さらに外部の気温や湿度などの環境に応じて、より適切に換気ファンの動作を制御することが要求されている。例えば、建物の外部の気温や湿度などの環境状況を計測して、かかる環境状況に応じて換気ファンの回転方向や回転時間などの動作を制御することが考えられる。この場合、建物外部の環境を計測する計測センサを適切な位置に設置し、また、計測センサによる検出値を制御装置に取り込む必要がある。
ところが、外部の環境状況を計測するための計測センサを建物外部に設置した場合には、通常、制御装置は建物内部に設置されているため、計測センサからの検出値を建物内部に取り込む必要がある。すると、計測センサからの検出値を伝送する信号線を建物に敷設する必要があり、建物の設計や建造が複雑となり、コストがかかる、という問題が生じる。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、建物の外部の環境状況を正確かつ低コストに計測すること、にある。
本発明の一形態である換気システムは、
建物の外壁に設置される換気ユニットを備え、当該換気ユニットは、建物の内部側に配置される換気ファンと、建物の外部側に配置される蓄熱エレメントと、当該蓄熱エレメントよりも建物の内部側に配置され建物の外部の環境状況を検出するセンサと、を有して構成されており、
前記換気ファンの動作を制御すると共に、前記センサにて検出した検出値から建物の外部の環境状況を特定する制御装置を備え、
前記制御装置は、前記換気ファンにて建物の外部から内部に吸気しはじめてから所定時間が経過した後に前記センサにて検出した検出値を、建物の外部の環境状況として特定する、
という構成をとる。
そして、上記換気システムでは、
前記制御装置は、前記センサにて検出した検出値の変化に応じて、建物の外部の環境状況を特定する、
という構成をとる。
また、上記換気システムでは、
前記制御装置は、前記センサにて検出した検出値が予め設定された基準による定常状態となった場合に、その時の検出値を建物の外部の環境状況として特定する、
という構成をとる。
また、上記換気システムでは、
前記センサは、前記換気ファンに搭載されている、
という構成をとる。
また、上記換気システムでは、
前記換気ファンと前記制御装置とは、当該制御装置が前記換気ファンに対して動作制御する信号を伝送する信号線で接続されており、この信号線を用いて、前記換気ファンに搭載された前記センサから検出した検出値を前記制御装置に伝送する、
という構成をとる。
また、上記換気システムでは、
前記換気ファンには、前記制御装置と接続された前記信号線と、前記換気ファンに給電する給電線と、グラウンド線と、の3本の配線のみが接続されている、
という構成をとる。
また、上記換気システムでは、
前記センサは、温度センサ及び/又は湿度センサであり、
前記制御装置は、前記センサにて検出した検出値から建物の外部の温度及び/又は湿度を特定する、
という構成をとる。
また、上記換気システムでは、
前記蓄熱エレメントに、当該蓄熱エレメントを加熱するヒータを備え、
前記制御装置は、特定した建物の外部の環境状況に応じて、前記ヒータによる前記蓄熱エレメントの加熱状態を制御する、
という構成をとる。
また、上記換気システムでは、
前記換気ファンに、風速を計測する風速センサを備え、
前記制御装置は、前記風速センサの検出値に応じて前記換気ファンの動作を制御する、
という構成をとる。
上記発明の換気システムによると、まず、センサを換気ファン側に配置することで、換気ファンに接続されている配線を通じてセンサによる検出値を制御装置にて検出して、外部の環境状況を特定することができる。このため、換気ファンに接続される既存の配線を利用することができ、低コストにて外部の環境状況を特定することができる。そして、このとき、換気ファンにて吸気しはじめてから所定時間が経過した後にセンサにて検出した検出値を、外部の環境状況として特定する。あるいは、センサによる検出値の変化に応じて、特に、検出値が定常状態となった場合に、そのときのセンサによる検出値を建物の外部の環境状況として特定することで、結果として換気ファンにて吸気しはじめてから所定時間が経過した後に外部の環境状況として特定することとなる。これにより、蓄熱エレメントに蓄積された熱の影響を排除した検出値を検出でき、より正確な外部の環境状況を計測することができる。
そして、上述したように特定した外部の環境状況に応じて換気ファンの動作を制御することで、建物の内部の温度などの環境を、適切に制御することができる。このとき、蓄熱エレメントに蓄積された熱が足りない場合には、蓄熱エレメントに装備されたヒータを加熱する。これにより、蓄熱エレメントに多くの熱が蓄積されることとなり、建物の内部を効率よく暖めることができる。
さらに、風速センサにより、換気ファン近辺の風速を計測する。これにより、回転制御下における換気ファンを回転によって生じうる風速とは異なる風速値が検出される場合には、建物の内外で気圧差が生じているものと考えられ、かかる気圧差を検出することができる。そして、検出した気圧差に応じて換気ファンの動作を制御することで、さらに建物の内部の温度などの環境を適切に制御することができる。
本発明は、以上のように構成されることにより、建物の外部の環境状況を、より正確に、低コストにて計測することができる。
本発明である換気システムの設置状況を示す概略図である。 図1に開示した換気ユニットの構成を示す図である。 図2に開示した換気ユニットの構成部品を示す図である。 図1に開示したコントロールパネル及び制御装置の構成を示す図である。 図1に開示した換気ユニットによる換気の様子を示す図である。 図1に開示した換気ユニットによる換気の様子を示す図である。 図1に開示した換気ユニットによる換気の様子を示す図である。 図3に開示したセンサによる検出値の変化の様子を示す図である。 図4に開示した制御装置の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図9を参照して説明する。図1乃至図4は、主に換気システムの構成を説明するための図であり、図5乃至図9は、主に換気システムの動作を説明するための図である。
まず、本発明における換気システムの構成の概略を説明する。換気システムは、住宅などの建物に設置され、建物の内部の空気を換気するものである。例えば、換気システムは、図1に示すように、住宅100の外壁110に設置された換気ユニット10と、換気ユニット10の動作を制御するために操作するコントロールパネル60と、換気ユニット10とコントロールパネル60とを接続する配線50と、を備えて構成されている。
なお、図1に示す例では、換気ユニット10は一対装備されており、一方が建物の外部から内部に吸気するよう動作し、他方が建物の内部から外部に排気するよう動作する。ただし、換気ユニット10が装備される数は、図1に示す数に限定されない。また、図1の例では、換気ユニット10は住宅100の外壁のうち側壁に設置されているが、いかなる場所に設置されていてもよい。
続いて、換気ユニット10の構成について詳述する。図2に示すように、換気ユニット10は、一端側が住宅100の内部側(室内側)に、他端側が住宅100の外部側(屋外側)に位置するよう、外壁110を貫通して設置されている。そして、換気ユニット10は、住宅100の内部側に配置されるファン20(換気ファン)と、住宅100の外部側に配置される蓄熱エレメント30と、ファン20と蓄熱エレメント30とを連通させる筒状部材43と、を備えている。また、換気ユニット10は、ファン20のさらに住宅内部側に、防塵フィルター42と室内側フード41を備えており、蓄熱エレメント30のさらに外部側に、屋外側フード44を備えている。
上記ファン20は、図3(A)に示すように、回転羽根21と、回転羽根21を回転駆動する回転駆動部22と、温度センサ23(センサ)と、風速センサ24と、を備えている。回転駆動部22は、図示しない制御部を備えており、かかる制御部は、後述する制御装置70からの指令に応じて、回転羽根21を時計回り、あるいは、反時計回りに回転させるよう制御している。これにより、住宅100の内部空間の空気を屋外に排気したり、住宅100の内部空間に対して屋外から空気を吸気する。
また、回転駆動部22に備えられた制御部には、温度センサ23も接続されている。そして、温度センサ23は、制御部からの計測指令により、あるいは、自発的に、一定の時間間隔で検出した検出温度を制御部に通知している。さらに、回転駆動部22に備えられた制御部には、風速センサ24も接続されている。そして、風速センサ24は、制御部からの計測指令により、あるいは、自発的に、一定の時間間隔で検出した風速値を制御部に通知している。これにより、回転制御下におけるファン20を回転によって生じうる風速とは異なる風速値が検出される場合には、建物の内外で気圧差が生じているものと考えられ、かかる気圧差を検出することができる。
このとき、回転駆動部22の制御部には、3本のみからなる配線50が接続されている。そして、3本からなる配線50のうち、2本は、回転駆動部22に電源(図4の符号25参照)から電力を供給するために使用される。例えば、配線50の2本は、それぞれ、電源から回転駆動部22に給電する給電線とグラウンド線である。なお、電源(図4の符号25参照)は、いかなる場所に装備されているものであってもよい。そして、配線50の残りの1本は、制御装置70と信号の送受信を行うために利用される信号線である。
そして、配線50を構成する上記信号線は、まず、制御装置70から回転方向や回転時間などの回転指令を回転駆動部22に伝送する役割を有する。また、信号線は、温度センサ23や風速センサ24にて検出した検出値を、回転駆動部22に設けられた制御部から制御装置70に、常時伝送する役割も有する。このとき、信号線は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号にて、回転指令や検出値を伝送する。
なお、上述した配線50は、換気ユニット10の設置場所に応じて、あらかじめ壁の内部などに敷設されている。従って、本発明における換気システム10では、3本からなる既存の配線50にファン20を接続することで、電源の供給と、制御装置70から回転指令の信号を伝送できると共に、温度センサ23や風速センサ24からの検出値を制御装置70に伝送することもできる。但し、上述したファン20の回転駆動部22の制御部と、制御装置70とを接続する配線50は、必ずしも3本であることに限定されない。
上記蓄熱エレメント30は、図3(B)に示すように、所定の長さの円筒状の部材である。具体的に、蓄熱エレメント30は、一端と他端とが多数の孔31で連通した多孔質部材にて構成されている。つまり、蓄熱エレメント30は、多数の細長い管状部材が束ねられた構造となっている。このように構成されることで、蓄熱エレメント30の内部には、一端から他端にかけて形成された孔31を通過した空気の熱が蓄積されたり、逆に、蓄積された熱を吸収して空気が通過することとなる。なお、蓄熱エレメント30に形成された孔31の形状はいかなる形状であってもよい。例えば、蓄熱エレメント30の孔31の形状は、円形や四角形といった形状であってもよく、六角形のハニカム構造であってもよい。
また、蓄熱エレメント30の外表面には、電熱線によるヒータ32が装備されている。このヒータ32は、後述するように、コントロールパネル60によって、建物の外部の環境状況に応じて、蓄熱エレメント30を加熱するよう制御される。例えば、建物の外部の温度がある閾値温度よりも低かったり、建物の内部と外部との温度差が閾値以上である場合など、所定の状況のときに、加熱制御される。なお、ヒータ32は電熱線で形成されていることに限定されず、蓄熱エレメント30を加熱可能な構成であれば、いかなる構成であってもよい。
次に、コントロールパネル60について説明する。コントロールパネル60は、住宅100の内部の壁面に設置され、タッチパネル61と制御装置70とを備えており、上述したファン20と配線50で接続されている。なお、制御装置70は、コントロールパネル60とは分離して別の場所に設置されていてもよい。
上記タッチパネル61は、ファン20の稼働状況を表示する画面や、ファン20に対する稼働指令を入力する画面を表示し、利用者から接触による入力を受け付ける。そして、利用者からの入力は、制御装置70に送信される。
上記制御装置70は、装備された演算装置にプログラムが組み込まれることで構築された、入力受付部71、制御指令生成部72、制御指令出力部73、センサ検出部74、を備えている。入力受付部71は、タッチパネル61から利用者によって入力された指令を受け付けて、制御指令生成部72に送る。
制御指令生成部72は、入力された指令や、後述するセンサ検出部74にて検出した検出値に応じて、ファン20に対する制御指令を生成する。例えば、タッチパネル61から換気システムの稼働の指令が入力された場合には、換気ユニット10のファン20を回転させる指令や、その回転方向、回転方向を切り替える時間などの情報を含む指令を生成して、制御指令出力部73に送る。また、制御指令生成部72は、後述するようにセンサ検出部74にて特定された屋外の温度やファン20近辺の風速に応じて、換気ユニット10のファン20の回転方向や回転数などの切り替え指令、切り替える時間などの情報を含む指令などを生成して、制御指令出力部73に送る。そして、制御指令出力部73は、制御指令生成部72にて生成された制御指令を、上述した配線50のうちの1本である信号線を介して、ファン20に伝送する。
また、センサ検出部74は、上述した配線50のうちの1本である信号線を介して、ファン20から温度センサ23によって検出された検出値の伝送を受け付ける。そして、センサ検出部74は、温度センサ23にて一定の時間間隔で検出された検出値である検出温度を一定の時間間隔で受け付け、屋外の温度を特定する。このとき、センサ検出部74は、換気ファン20にて住宅100の室内に吸気しはじめてから予め設定された時間が経過した後に、検出した検出値を屋外の温度として特定する。あるいは、検出値の変化が特定の条件を満たすか否か、例えば、検出値が予め設定された基準による定常状態となるか否かを調べ、特定の条件を満たす、つまり、定常状態となった場合に、その時の検出値を屋外の温度として特定する。なお、検出値の変化が特定の条件を満たすか否かを調べることで、結果として、上述した吸気し始めてから所定時間が経過することと同義となる。
ここで、センサ検出部74による屋外の温度を特定する処理の動作を、図5乃至図7の換気ユニット10の状況を示す図や、図8に示す検出温度の変化のグラフ、図9に示すフローチャート、を参照して説明する。
なお、この例では、まずはじめに、利用者によるコントロールパネル60の操作により、換気システムが稼働している。このとき、換気システムは、予め設定された時間間隔で、換気ファン20の回転方向が反対方向に切り替わるよう設定されている。そして、換気システムの稼働後には、屋外の温度と室内の温度とを計測して、その温度差に応じて、換気ファン20の回転方向や時間を制御するよう、制御装置70が構成されていることとする。
まず、利用者からの入力によりファン20の回転指令が出力され(ステップS1)、1つの換気ユニット20のファン20が回転して、図5に示す矢印の方向に空気が流れていることとする。このとき、図5の左側が室内であり、図5の右側が屋外であるとし、季節は冬であることとする。すると、室内の温かい空気が屋外に排出されることとなるが、蓄熱エレメント30を通過する空気の熱が、符号Hに示すように蓄熱エレメント30の内部に蓄積されることとなる。
その後、所定時間が経過して、上記ファン20の回転方向が逆方向となり、図6の矢印に示すように、屋外から室内に吸気が開始される(ステップS2でYes)。このとき、制御装置70は、最初にファン20に回転指令を出力した時刻に、回転方向が自動的に逆方向に切り替わる所定時間を加算することで、吸気が開始されたタイミングを認識できる。そして、制御装置70のセンサ検出部74は、吸気が開始されてから予め設定された時間taが経過するか否かを調べる(ステップS3)。センサ検出部74は、吸気が開始されたから予め設定された時間taが経過すると(ステップS3でYes)、その時の検出温度Tを、屋外の温度として特定する(ステップS4)。
ここで、上述したように、吸気が開始されてから所定時間taが経過した後の検出温度を屋外の温度として特定する理由は、以下の通りである。まず、吸気が開始された直後は、図6に示すように、蓄熱エレメント30内には排気時に蓄積された熱Hがまだ残っていることとなる。すると、かかる状態でファン20に装備された温度センサ23で温度を検出しても、蓄熱エレメント30内に蓄積された熱Hにより吸気された空気が温められて、屋外の実際の温度よりも高い温度が検出されてしまう。一方で、所定時間taだけ吸気を続けると、蓄熱エレメント30に蓄積された熱Hが吸気に吸収されて室内に放出され、蓄積エレメント30内から徐々に減少し、最終的には図7に示すようになくなる。すると、図8の検出温度のグラフに示すように、所定時間taが経過した後の温度は定常状態となる。これにより、屋外の空気の温度を正確に検出することができる。
その後、制御装置70の制御指令生成部72は、特定した屋外の空気の温度から、あるいは、別途検出した室内の温度と特定した屋外の温度との差などから、ファン20に対する制御指令を生成する。そして、制御指令出力部73にてファン20に制御指令を出力する。
なお、センサ検出部74は、上述とは異なる方法にて、屋外の温度を特定してもよい。例えば、センサ検出部74は、吸気に切り替わってから検出温度の変化を調べる。すると、図8に示すように、吸気に切り替わってから間もなくは、上述したように蓄熱エレメント30内に蓄積された熱Hの影響で検出温度の変化が大きい。ところが、所定時間を経過すると、上述したように蓄熱エレメント30内の熱Hがなくなり、検出温度の変化が小さくなって定常状態となる。このため、検出温度の単位時間当たりの変化を調べて、かかる変化が所定値よりも小さい、つまり、予め設定された基準により定常状態である、と判断された場合に、その時の検出温度を屋外の温度として検出してもよい。このようにしても、結果として吸気に切り替わってから所定時間taが経過した後の検出温度を、屋外の温度として特定することとなる。
ここで、上記では、ファン20に温度センサ23を搭載して屋外の温度を検出する構成を説明したが、ファン20には他のセンサを搭載して、屋外の他の環境状況を計測してもよい。例えば、ファン20に湿度センサを搭載して、屋外の湿度を計測してよい。また、温度センサ23等のセンサは、必ずしもファン20に搭載することに限らず、蓄熱エレメント30よりも室内側つまりファン20側に配置されていればよい。このようにすることで、上述同様に、屋外の温度を正確に検出できると共に、センサの検出値を伝送する配線として、既存のファン20用の配線50を利用することができる。
以上のように、本発明の換気システムによると、まず、ファン20に接続される既存の配線50を利用して屋外の空気の温度といった外部の環境状況を検出することができ、低コスト化を図ることができる。このとき、さらに、蓄熱エレメントに蓄積された熱の影響を排除した検出値を検出でき、より正確な外部の環境状況を計測することができる。
なお、制御指令生成部72は、上述したように、特定した屋外の温度に応じてファン20の動作を制御することに加えて、蓄熱エレメント30のヒータ32に対する制御指令を生成する。例えば、外部の温度がある閾値温度よりも低かったり、内部と外部との温度差が閾値以上である場合など、所定の状況のときに、ヒータ32を加熱する制御指令を生成する。そして、制御指令出力部73にて、ヒータ32は蓄熱エレメント30を加熱するよう制御される。これにより、蓄熱エレメント30の凍結を防止したり、蓄熱エレメント30に多くの熱を蓄積させて、建物の内部を効率よく暖めることができる。
さらに、制御指令生成部72は、上述したように、センサ検出部74にて検出した風速センサ24の風速値に応じて、ファン20の動作を制御する指令を生成する。例えば、制御指令出力部73にてファン20を回転させる制御指令を出力しないときに、ファン20近辺の風速が閾値以上であった場合には、建物の内外で気圧差が生じているものと考えられる。また、回転制御下におけるファン20の回転によって生じうる風速とは異なる風速値が検出される場合もあり、この場合にも、建物の内外で気圧差が生じているものと考えられる。すると、この気圧差により、特定した屋外の温度に関係なく、ファン20が意図しない速度で回転してしまうことがあり、建物の内部の温度を適切に制御することができなくなるおそれがある。このようなことを防止すべく、回転制御によって生じうる風速とは異なる風速を検出した場合には、かかる風速の誤差を打ち消すよう、ファン20を回転させる制御指令を生成する。そして、制御指令出力部73にてファン20を回転制御させ、さらに建物の内部の温度などの環境を適切に制御することができる。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
10 換気ユニット
20 ファン
21 回転羽根
22 回転駆動部
23 温度センサ
24 風速センサ
25 電源
30 蓄熱エレメント
31 孔
32 ヒータ
41 室内側フード
42 防塵フィルター
43 筒状部材
44 屋外側フィルター
50 配線
60 コントロールパネル
61 タッチパネル
70 制御装置
71 入力受付部
72 制御指令生成部
73 制御指令出力部
74 センサ検出部
100 住宅
110 外壁

Claims (9)

  1. 建物の外壁に設置される換気ユニットを備え、当該換気ユニットは、建物の内部側に配置される換気ファンと、建物の外部側に配置される蓄熱エレメントと、当該蓄熱エレメントよりも建物の内部側に配置され建物の外部の環境状況を検出するセンサと、を有して構成されており、
    前記換気ファンの動作を制御すると共に、前記センサにて検出した検出値から建物の外部の環境状況を特定する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記換気ファンにて建物の外部から内部に吸気しはじめてから所定時間が経過した後に前記センサにて検出した検出値を、建物の外部の環境状況として特定する、
    換気システム。
  2. 請求項1に記載の換気システムであって、
    前記制御装置は、前記センサにて検出した検出値の変化に応じて、建物の外部の環境状況を特定する、
    換気システム。
  3. 請求項2に記載の換気システムであって、
    前記制御装置は、前記センサにて検出した検出値が予め設定された基準による定常状態となった場合に、その時の検出値を建物の外部の環境状況として特定する、
    換気システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の換気システムであって、
    前記センサは、前記換気ファンに搭載されている、
    換気システム。
  5. 請求項4に記載の換気システムであって、
    前記換気ファンと前記制御装置とは、当該制御装置が前記換気ファンに対して動作制御する信号を伝送する信号線で接続されており、この信号線を用いて、前記換気ファンに搭載された前記センサから検出した検出値を前記制御装置に伝送する、
    換気システム。
  6. 請求項5に記載の換気システムであって、
    前記換気ファンには、前記制御装置と接続された前記信号線と、前記換気ファンに給電する給電線と、グラウンド線と、の3本の配線のみが接続されている、
    換気システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の換気システムであって、
    前記センサは、温度センサ及び/又は湿度センサであり、
    前記制御装置は、前記センサにて検出した検出値から建物の外部の温度及び/又は湿度を特定する、
    換気システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の換気システムであって、
    前記蓄熱エレメントに、当該蓄熱エレメントを加熱するヒータを備え、
    前記制御装置は、前記特定した建物の外部の環境状況に応じて、前記ヒータによる前記蓄熱エレメントの加熱状態を制御する、
    換気システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の換気システムであって、
    前記換気ファンに、風速を計測する風速センサを備え、
    前記制御装置は、前記風速センサの検出値に応じて前記換気ファンの動作を制御する、
    換気システム。
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