JP2016144625A - 放射線撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 長尺撮影に際して発生し得るアーチファクトを抑制する。【解決手段】 本発明の放射線撮像システムは、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有して照射された放射線を画像信号に変換する放射線検出パネルを有する複数の放射線撮像装置を、夫々の一部が放射線照射側から見て空間的に重なるように位置決めして保持する保持部を有して複数の放射線撮像装置を内包する筺体を有し、複数の放射線撮像装置からの夫々の画像信号に基づいて放射線画像を取得する放射線撮像システムにおいて、保持部が、複数の放射線撮像装置の有効画素領域以外で複数の放射線撮像装置を保持するように構成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、医療用画像診断装置、非破壊検査装置、放射線を用いた分析装置などに応用される放射線撮像システムに関するものである。
近年、例えば医療分野では被験者の躯体の歪みや異常を把握するため脊髄や下肢の全体や全身を撮影するといった、観察領域の尺が長い撮影(以下長尺撮影と称する)に対する要望がある。特に、一度の放射線照射で長尺撮影が行える放射線撮像システムは、観察領域を複数の区画に分けて複数回放射線照射を行うことで長尺撮影を行う構成に比べて、被験者の体動排除や被曝量低減の観点からより望ましい。
特許文献1及び特許文献2には、複数枚の放射線撮像装置を各々の一部が放射線照射側から見て空間的に重なるように並べて配置して撮影することで、一度の放射線曝射でも長尺撮影が行える放射線撮像システムが開示されている。また、特許文献2では、放射線撮像装置を各々の一部が放射線照射側から見て空間的に重なるように配置するための支持体が開示されている。
特開2012−040140号公報 特開平11−244270号公報
しかしながら、特許文献1には、各放射線撮像装置の位置を保持する保持手段についての言及はなく、また、特許文献2には、各放射線撮像装置の位置を保持する保持手段について具体的な構成の開示がない。各放射線撮像装置の位置を保持する保持手段の構成によっては、放射線撮像システムから得られる画像にアーチファクトを発生させる恐れがある。そこで、本発明は、各放射線撮像装置の位置を保持する保持手段に起因して画像に発生し得るアーチファクトを抑制するのに有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の放射線撮像システムは、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有して照射された放射線を画像信号に変換する放射線検出パネルを有する複数の放射線撮像装置を、夫々の一部が放射線照射側から見て空間的に重なるように位置決めして保持する保持部を有して前記複数の放射線撮像装置を内包する筺体を有し、前記複数の放射線撮像装置からの夫々の画像信号に基づいて放射線画像を取得する放射線撮像システムにおいて、前記保持部は、前記複数の放射線撮像装置の有効画素領域以外で前記複数の放射線撮像装置を保持するように構成されていることを特徴とする。
本発明により、各放射線撮像装置の位置を保持する保持手段に起因して画像に発生し得るアーチファクトを抑制することが可能となる。
本発明に係る放射線撮像システムを説明するための概略断面図 本発明に係る撮影台の外観構造を示す図 本発明に係る放射線撮像装置の収納状態を示す図 本発明に係る扉部の構成を示す図 本発明に係る収納部の上下動機能を示す図 長尺撮影のための放射線撮像装置の変形例を示す図 長尺撮影のための放射線撮像装置の変形例を示す図 長尺撮影のための放射線撮像装置の変形例を示す図 本発明に係る放射線撮像装置の断面構造および画像信号の値を示す図
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。ただし、各実施形態に示す寸法や構造の詳細は、本文および図中に示す限りではない。なお、本明細書では、X線だけでなく、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線なども、放射線に含まれるものとする。
まず、図1を用いて医療診断システムを説明する。図1は、医療診断システムを説明するための概略断面図である。
医療診断システム101は、RIS102と、PACS103と、診断用画像表示端末104と、プリンタ105と、放射線撮影装置107とを備える。これらの装置は、ネットワーク等の通信手段106を介して接続されている。
RIS(Radiology Information System)102は、放射線機器による検査と治療の予約から検査結果までの管理を行うシステムである。このシステムは、例えば、放射線画像又は検査オーダーに付される付帯的な情報である付帯情報を統括的に管理する情報管理システムでありうる。この付帯情報は、検査ID又は受付番号を含む検査情報を含みうる。RIS102を介して、操作者は検査オーダー(検査指示)を入力することができる。この検査オーダーに従って、放射線撮影システム107による撮影が行われる。本実施形態においては、入力された検査オーダーはRIS102によって格納及び管理されるものとする。しかしながら、入力された検査オーダーはRIS102及び放射線撮影システム107に接続されたサーバ(不図示)によって格納及び管理されてもよい。別の実施形態として、入力された検査オーダーは放射線撮影システム107によって格納及び管理されてもよい。
PACS(Picture Archiving and Communication Systems)103は、放射線撮影システム107により撮影された放射線デジタル画像(以下、撮影画像と呼ぶ)を保存及び管理する。すなわち、PACS103は、撮影画像を管理する画像管理システムの一部として働きうる。診断用画像表示端末104は、PACS103に保存されている撮影画像を表示出力することができる。プリンタ105は、PACS103に保存されている撮影画像を印刷出力することができる。
放射線撮影システム107は、複数の検査情報を含む検査オーダーに基づいて検査(撮影)を行う。検査情報には、撮影プロトコル情報が含まれ、撮影プロトコルのそれぞれは、撮影条件、又は撮影画像に対して実施する画像処理の内容等を規定する。より詳細には、撮影プロトコルは、撮影時又は画像処理時等に用いられるパラメータ情報又は撮影実施情報、並びに、例えばセンサ種類若しくは撮影姿勢のような撮影環境情報を含む。また、検査情報には、検査ID及び受付番号等の、検査オーダーを特定する、又は検査オーダーに従う撮影画像を特定する情報が含まれる。
放射線撮影システム107は、放射線撮像システムSと、放射線源108と、放射線発生制御部111と、放射線撮影制御部112と、表示部113と、操作部114と、を備える。放射線撮像システムSは、放射線撮像装置D1、D2、及びD3を含む。放射線源108は、放射線発生部として機能する。すなわち、放射線源108は、本実施例ではX線管球であり、被写体(すなわち、被検者)に向けて放射線(ここではX線)を照射する。各放射線撮像装置D1、D2、及びD3は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有して照射された放射線を画像信号に変換する放射線検出パネル2(図9を参照)を有して、被検者を透過した放射線に基づいて撮像する。放射線を電気信号に変換するためのセンサは、a−Seなどの放射線を直接的に電気信号に変換する直接変換型センサや、CsIなどのシンチレータと光電変換素子を用いた間接型センサが用いられ得る。さらに、放射線撮像装置D1、D2、及びD3は、変換された電気信号をA/D変換することにより、放射線画像データである撮影画像を生成し、撮影画像を放射線撮影制御部112へ転送する。
図1に示すシステムでは、第1の放射線撮像装置D1、および、第3の放射線撮像装置D3は、第2の放射線撮像装置D2よりも放射線発生装置108側、すなわち、放射線照射側に配置されている。また、第1の放射線撮像装置D1、および、第3の放射線撮像装置D3は、その一部が放射線照射側から見て第2の放射線撮像装置D2の一部で空間的に重なるように、配置されている。ここで、空間的に重なるとは、物理的に接して重なっていてもよく、また、物理的に接することなく空間を介して重なっていてもよい。この重なっている領域120を有することによって、画像の合成が可能である。領域120において、第2の放射線撮像装置D2には、放射線入射側に配置されている放射線撮像装置D1、D3の構造が少なからず写り込まれるため、一部画像品位が低下した領域が生じる。また、放射線撮像装置の重ね合わせ順を、上段から、前面/背面/前面の順にすることで、上端および下端において拡大率が大きくなることを抑制できる。なお、放射線撮像システムSの構成については、後で詳細に説明する。
放射線発生制御部111は、放射線撮影制御部112の制御に従い、撮影プロトコルに基づいて放射線の発生を制御する。具体的には、放射線発生制御部111は、撮影プロトコルに対応する撮影条件(例えば、管電流、管電圧、照射時間等のパラメータ)に従って、放射線源108に電圧を印加して放射線を発生させる。
放射線撮影制御部112は、撮影プロトコルに基づいた放射線撮影処理を統括制御する。また、放射線撮影制御部112は、放射線撮像システムSから得た撮影画像に対して画像処理を行う。画像処理には、各放射線撮像装置からの複数の撮影画像の合成処理、補正処理、階調処理、及び周波数処理等が含まれる。放射線撮影制御部112による画像処理は、撮影プロトコルに従う画像処理パラメータを用いて行われる。また、放射線撮影制御部112は、得られた撮影画像をPACS103又はプリンタ105のような外部装置に送信することができる。撮影画像を送信されたPACS103は、送信された撮影画像を、撮影画像を識別するための検査情報とともに格納する。この検査情報は、例えば、検査オーダーに付された検査ID又は受付番号等でありうる。PACS103は、検査オーダーを撮影画像に関連付けて格納してもよい。
表示部113は、操作者に対してシステム状態等の情報を表示する。表示部113は、例えばディスプレイでありうる。表示部113は、例えば、RIS102から受信した検査オーダー、又は放射線撮影システム107の操作者が作成した検査オーダーを表示することができる。操作部114は、操作者からの指示を取得する。操作部114は、例えばキーボード、マウス又は各種のボタン等でありうる。例えば、操作者は、操作部114を介して、放射線撮影システム107に対して画像複製の指示を入力することができる。
図2は、図1の放射線撮像システムSの外観構造を示す図である。図2(a)が上面図、図2(b)が正面図、図2(c)が側面図である。
各放射線撮像装置D1〜D3は、収納部201及び扉部202を含む筐体内に内包される。収納部201の前面には扉部202が開閉可能に備えられている。扉部202を開閉することによって、各放射線撮像装置D1〜D3を放射線撮像システムSの筐体から外したり、収納したりすることが出来る。各放射線撮像装置D1〜D3に可搬型の放射線撮像装置を用いれば、長尺撮影を行う際には放射線撮像システムSの筐体に収納して使用し、また、その他の用途で用いる場合に放射線撮像システムSの筐体から外して使用することが可能となる。そのため、使い勝手が向上される。扉部202の前面には、X線撮影の際に使用する指標208〜211が示されている。指標208は、放射線源の側から垂直に見たときの、放射線撮影が可能な有効撮影領域を示す。指標209は、放射線源108を有効撮影領域の中央部分に垂直に放射線が入射するように配置した際の、拡大率を考慮した撮影可能領域である。扉部202の前面から放射線検出面までの距離が離れているため、拡大率を考慮すると実質的には指標208で示される領域よりも小さい領域が撮影画像として得られる領域となる。特に、長手方向に長い領域を撮影するため、実質的な撮影可能領域が指標208で示される範囲と長手方向に大きな差が生じるため、長尺撮影においては有効である。指標210は、有効領域の短辺に沿った方向の中心を示す。扉部202内には、散乱線を除去するためのグリッドが内蔵されているため、この中心線に垂直に放射線が入射するように放射線源108を配置する必要がある。指標211は、内蔵する各放射線撮像装置D1〜D3のうちの二つの放射線撮像装置が重なる領域120を示す。前述したように、領域120は画像品位が低下した領域となる。そのため、高品位な画像が必要な箇所がある場合、その箇所が領域120に配置されないように、被検者と収納部201の位置関係を調整する必要があるため、指標211が用いられる。収納部201は、接続部204を介して支柱部203によって保持されている。支柱部203に内蔵された駆動部によって、収納部201が接続部204を介して上下動することが可能である。支柱部203には、各放射線撮像装置D1〜D3の状態を示す状態表示部205と、収納部201の上下動を止めるための非常停止手段206と、が備えられている。状態表示部205は、内蔵する放射線撮像装置D1〜D3の各々について、収納有無、電源状態、撮影動作の状態、通信動作の状態等を示す。縦方向に3つの状態表示部205を並べ、上から順にD1、D2、D3の状態を表示することで、直感的にどの放射線撮像装置がどのような状態にあるかを把握できる。非常停止手段206は、収納部201の上下動が想定とは異なる動きをした際などに、押下することで上下動を止めることが出来る。収納部201の両側には、持ち手部207を備える。撮影時に自立するのが困難な被検者等が、持ち手部207によって支えられるように配置される。持ち手部207は中央に開口を有し、収納部201に各放射線撮像装置D1〜D3を横から収納する際に開口を通して入れることが可能である。また、扉部202の開閉時や各放射線撮像装置D1〜D3の収納時等に持ち手部207が邪魔にならないように、持ち手部207は両側に回転退避可能である。支柱部203、持ち手部207は、台212に配置されており、被検者は台212上に乗ってX線撮影をする。台212のうち、収納部201、扉部202の下側には、開口213を設ける。収納部201が下方に下がった際に開口213に入り込むことで、台212の上面よりも下側まで有効撮影領域とすることが出来るため、台212に乗った被検者の足の末端まで撮影することが可能となる。
ここで、図9を用いて、第1の放射線撮像装置D1の構造について説明する。図9(a)は、図1の丸枠部分を拡大した断面模式図であり、図9(b)は、その領域での画像信号を示す概念図である。図9(b)において、「OutputValue」は、各放射線撮像装置の放射線検出パネルに到達し得る放射線に基づく画像信号の値を示す。また、「D1 Output」は、第1の放射線撮像装置D1の画像信号の値を示し、「D2 Output」は、第2の放射線撮像装置D2の画像信号の値を示す。D2 Outputにおける画像信号V1は、第1の放射線撮像装置D1を透過せずに、第2の放射線撮像装置D2に到達した放射線に基づく画像信号の値を示す。画像信号V2〜V4は、第1の放射線撮像装置D1の少なくとも一部を透過し、第2の放射線撮像装置D2に到達した放射線に基づく画像信号の値を示す。画像信号V4は、第1の放射線撮像装置D1の第1部材1の端部を透過した放射線に基づく画像信号の値を示す。画像信号V2は、第1の放射線撮像装置D1の第1部材1の平面部を透過した放射線に基づく画像信号の値を示す。画像信号V3は、第1の放射線撮像装置D1の放射線検出パネル2における有効画素領域外の領域を透過した放射線に基づく画像信号の値を示す。
図9に示すように、各放射線撮像装置D1、D2には、放射線照射側から、放射線検出パネル2、粘着材3、放射線遮蔽部材9、粘着材3、基台4、プリント回路基板5の順に積層され、各放射線撮像装置の筐体に内包される。放射線検出パネル2が粘着材3によって放射線遮蔽部材9、基台4に結合されることにより、放射線検出パネル2は基台4によって支持される。プリント回路基板5は、基台4を挟んで放射線検出パネル2とは反対側に配置される。
また、各放射線撮像装置D1、D2の筺体は、第1部材1と第2部材6とを含む。第1部材1は放射線入射方向からの放射線透過性がアルミ当量5mm以下の材料が好ましく使用され、たとえばCFRPが用いられる。なお、第1部材1のうち後述する放射線検出パネル2における有効画素領域と対向する領域の放射線透過率は、その領域以外よりも高いことが望ましい。一方、第2の放射線撮像装置の筐体のうち集積回路ICと対向する第2の領域を構成する第2部材6は、CFRPを用いることが可能であるが、第1部材1より剛性が高く且つ比重の低い材料が好ましく、アルミニウムやマグネシウムといった金属材料が用いられる。
放射線検出パネル2は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有し、且つ放射線を捕捉可能な有効画素領域(図9におけるEffective Areaに相当)と、該有効画素領域よりも外側の領域にあたる有効画素外領域とを有する。領域120(図1および図4中に図示)において、放射線照射側から見て、第1の放射線撮像装置D1と第2の放射線撮像装置D2との各々の有効画素領域が空間的に重なるように配置されている。
放射線遮蔽部材9は、放射線の吸収線量が高いPbやWなどを含むシート状部材であり、プリント基板5に配置されたICなどの保護や各放射線撮像装置を透過した放射線が撮影室の壁などで散乱した放射線を遮蔽するために用いられる。放射線遮蔽部材9は、放射線の吸収線量が高いため、放射線源108から照射された放射線を第1の放射線撮像装置D1の背面に透過させないように作用する。そのため、放射線遮蔽部材9の配置によっては、第1の放射線撮像装置D1に配置された放射線遮蔽部材9が、第2の放射線撮像装置D2で撮像すべき放射線を遮蔽してしまうおそれがある。つまり、第2の放射線撮像装置D2の画像信号の値の一部が、放射線遮蔽部材9の影響により図9(b)における画像信号V1よりも小さい値となり得る。そのため、第1の放射線撮像装置D1の放射線遮蔽部材9は、放射線照射側から見て、第2の放射線撮像装置D2の有効画素領域と重ならないように配置される。さらに、第1の放射線撮像装置D1の放射線遮蔽部材9は、放射線照射側から見て、第1の放射線撮像装置D1の有効画素領域以内に配置される。
このような構成により、第2の放射線撮像装置D2の有効画素領域と第1の放射線撮像装置D1の放射線遮蔽部材9が空間的に重なる場合に放射線遮蔽部材9による放射線の吸収が抑制される。それにより、第1の放射線撮像装置D1の放射線遮蔽部材9に起因して第2の放射線撮像装置D2から得られる画像に発生し得るアーチファクトが抑制される。
また、上述の説明においては、第1の放射線撮像装置D1と第2の放射線撮像装置D2の関係について説明したが、第3の放射線撮像装置D3と第2の放射線撮像装置D2においても同様である。つまり、長尺撮影において、放射線照射側から見て手前にある放射線撮像装置の放射線遮蔽部材が、背面側にある放射線撮像装置の有効画素領域に空間的に重ならないように配置されていることで、背面側にある放射線撮像装置のから得られる画像に発生し得るアーチファクトが抑制される。
図3は、収納部201内での放射線撮像装置Dの収納状態を示す図である。図3(a)は、正面図、図3(b)は側面図である。
各放射線撮像装置D1〜D3は、放射線撮影が可能な有効領域を示す指標350、および、その中心を示す指標351を前面に有する。また、側面にも放射線撮影が可能な有効領域を示す指標352を有する。放射線撮像装置D1、D2、および、D3を重ね合わせて撮影して合成することにより、合成撮影領域330での放射線デジタル画像である撮影画像が得られる。
上段に備えられる第1の放射線撮像装置D1は、第1の保持部301及び第2の保持部302によって位置決めして保持される。第2の保持部302は、第1の放射線撮像装置D1の下側角部を保持するように配置され、下側からの保持、および、前後方向の位置決め及び保持をする。第1の保持部301は、第1の放射線撮像装置D1の横方向(水平方向)の位置決めをするよう、第1の放射線撮像装置D1の横方向(水平方向)の辺部を保持する。ここで、辺部とは、放射線撮像装置の有効画素領域の外側に対応する部分であり、扉部202の指標208で示された有効撮影領域に対応する部分である。また、放射線撮像装置の有効画素領域とは、放射線検出パネルの撮影画像を取得するための複数の画素が2次元マトリクス状に配列された領域に対応する領域である。第1の保持部301には、第1の放射線撮像装置D1を保持するレールの溝が設けられている。第1の放射線撮像装置D1は、上方向からレールにスライドさせて収納される。ここで、各保持部301、302は、各放射線撮像装置D1、D2、およびD3の有効画素領域の放射線照射側には配置されず、有効画素領域の放射線照射側以外の領域に配置される。具体的には、第1の保持部材301は、第1の放射線撮像装置D1の有効画素領域よりも横方向の外側のみに配される。また、第2の保持部材302は、第1の放射線撮像装置D1、および、第2の放射線撮像装置D2の各有効画素領域よりも横方向の外側のみに配される。これにより、撮影画像に各保持部が写り込まない構成と出来る。
中段に備えられる第2の放射線撮像装置D2は、第3〜第5の保持部311、312、313によって保持される。第3の保持部311及び第4の保持部312には、第2の放射線撮像装置D2を保持するレールの溝が設けられており、放射線撮像装置D2は、横方向からレールにスライドさせて収納される。この際、図2で説明した持ち手部207の開口を通すことで、持ち手部207を退避させずに横方向から操作することも可能である。第5の保持部313は、レールにスライドさせて収納される際の付き当て部を兼ねており、横方向位置を規制するように第2の放射線撮像装置D2を保持する。必要に応じて、第5の保持部313に確実に突き当たるための押し付け機構を設けても良い。ここで、各保持部311、312、313は、各放射線撮像装置D1、D2、およびD3の有効画素領域の放射線照射側には配置されず、有効画素領域の放射線照射側以外の領域に配置される。そのため、撮影画像に各保持部が写り込まない構成と出来る。具体的には、第3の保持部311は、第1の放射線撮像装置D1の有効画素領域の放射線照射側とは反対側で、第2の放射線撮像装置D2の有効画素領域よりも上側(外側)のみに配される。また、第4の保持部312は、第3の放射線撮像装置D3の有効画素領域の放射線照射側とは反対側で、第2の放射線撮像装置D2の有効画素領域よりも下側(外側)のみに配される。更に、また、第5の保持部材313は、第2の放射線撮像装置D2の有効画素領域よりも横方向の外側のみに配される。
下段に備えられる第3の放射線撮像装置D3は、第6の保持部321、第7の保持部322によって保持される。第6の保持部321は、第3の放射線撮像装置D3の横方向(水平方向)の位置決めをするよう、第3の放射線撮像装置D3の横方向(水平方向)の辺部を保持する。第6の保持部321は、第3の放射線撮像装置D3を保持するレールの溝が設けられている。第3の放射線撮像装置D3は、上方向からレールにスライドさせて収納される。第7の保持部322は、第3の放射線撮像装置D3の下側の辺部を保持するように配置され、下側からの保持を行う下側の支持部となっている。ここで、第6の保持部321、第7の保持部322は、各放射線撮像装置D1、D2、およびD3の有効画素領域の放射線照射側には配置されず、有効画素領域の放射線照射側以外の領域に配置される。具体的には、第6の保持部321は、第3の放射線撮像装置D3の有効画素領域よりも横方向の外側のみに配される。また、第7の保持部322は、第3の放射線撮像装置D3の有効画素領域よりも下側(外側)のみに配される。そのため、撮影画像に各保持部が写り込まない構成と出来る。
すなわち、上記説明した保持部は、複数の放射線撮像装置の有効画素領域以外で前記複数の放射線撮像装置を保持するように構成されている。ここで、複数の放射線撮像装置のうちの第1の放射線撮像装置よりも放射線照射側と反対側に配置される第2の放射線撮像装置を保持する保持部は、第1の放射線撮像装置の放射線照射側とは反対側に配置されてもよい。ただし、第2の放射線撮像装置を保持する保持部は、第2の放射線撮像装置の有効画素領域の放射線照射側以外の箇所に配置される必要がある。一方で、複数の放射線撮像装置のうちの第2の放射線撮像装置よりも放射線照射側に配置される第1の放射線撮像装置を保持する保持部は、第1及び第2の放射線撮像装置の各有効画素領域の放射線照射側以外の箇所に配置される必要がある。
本構成により、いずれの保持部も、各放射線撮像装置D1、D2、およびD3の有効画素領域の放射線照射側の領域以外の箇所に配置されるため、撮影画像に各保持部が写りこむことが無く、画像品位が損なわれない撮影画像を得ることが出来る。また、各放射線撮像装置で収納方法が異なることによって、収納のために操作者が屈んだり、収納部201を上下動させたりすることなく、容易に収納動作が出来る。そのため、操作者の負担軽減が可能となる。
図4は、扉部202の構成を示す図である。図4(a)は、扉部202を開いた状態で扉部202の内側から見た図、図4(b)は扉部202を閉じた状態での断面側面図である。
扉部202は、フレーム401に天板402、および、散乱線を除去するグリッド410が取り付けられて構成される。フレーム401は、鉄等の金属で作られ、ヒンジ405によって収納部201に装着される。フレーム401の前面には開口を有し、フレーム401よりも放射線を透過する天板402が装着される。天板402には、たとえばアクリル板やCFRPが用いられる。フレーム401に設けられた、グリッド410を保持するグリッド台403と、グリッド401を固定するためのグリッド固定部404と、を用いて、グリッド410がフレーム401に装着される。グリッド410は、強い荷重を受けると変形し、放射線画像にアーチファクトが生じる。そのため、天板402から離間した位置にグリッド410を保持することで、外部からの荷重で天板402が撓んだ際にもグリッド410に大きな負荷を与えない構造と出来る。また、撮影部位の違い等によって、撮影毎にグリッド性質が異なるものを使用したい場合がある。そのため、グリッド410はフレーム401から取り外し可能に構成される。具体的には、グリッド固定部404が横方向にスライド可能な構造となっており、退避させることでグリッド410をグリッド台403から外せる。グリッド410は、長手方向の長さを一度に製作することが困難なため、小さなサイズのグリッドを長手方向に繋ぎ合せた際に複数のグリッドが重なっている繋ぎ合わせ部411を有して製作される。この繋ぎ合わせ部411は、わずかに放射線画像に写りこんでしまい、アーチファクトが生じる領域となる。グリッド410は、繋ぎ合せ部411が領域120にと空間的に重なるように配置する。前述したように、領域120は画像品位が低下した領域となる。そのため、アーチファクトが生じる繋ぎ合せ部411を同じ領域とすることで、撮像画像全体の画像品位低下範囲を抑制できる。ここでは、グリッド410は小さなサイズのグリッドの繋ぎ合せたものを示したが、小さなサイズのグリッドを3枚収納可能な構造としても良い。一般的に使用されているグリッドを複数用いることで、新規グリッドを用意する必要がないため、費用削減効果が得られる。
図5は、収納部201の上下動機能を示す図である。図5(a)は側面断面模式図、図5(b)は操作部を示す図である。
支柱203の内部に、チェーン501、歯車502、503、駆動部504を内蔵する。駆動部504が歯車503を回転させ、その回転運動がチェーン501に伝達されることで、チェーン501が上下動する。チェーン501は接続部204と連結されているため、駆動部504の動作によって、収納部201を上下動できる。駆動部504は、たとえば、モータと減速機から成る。駆動部504は、制御部505に接続され、上下動の向きや速度等が制御される。制御部505は操作部510に接続され、使用者が所望の動作を入力することが出来る。操作部510には、上下動するための操作部511、512、上下動速度を調整する操作部513、所定のホームポジションに戻るための操作部514が設けられる。ここで、ホームポジションとは、たとえば、収納動作がしやすい位置や一般的な成人身長の撮影が可能な位置などである。収納部201には、スイッチ506、507が設けられる。スイッチ506、507は、制御部505と接続されており、上下動のインターロックとして動作する。スイッチ506は、扉部202が閉められていない場合に上下動が出来ないように制御部505に制御信号を伝える。スイッチ507は、収納部201の下に障害物があり接触した場合に、上下動が出来ないように制御部505に制御信号を伝える。たとえば足を挟んでしまった場合に、自動で上下動が止まることで安全性を確保できる。
次に、図6(a)〜(d)を用いて、長尺撮影のための放射線撮像装置の変形例を説明する。図6(a)は放射線撮像装置Dの収納状態を示す図、図6(b)は放射線撮像装置Dの保持部を示す図、図6(c)および図6(d)は本変形例での使用形態を示す図である。
第8の保持部601、第9の保持部602は、各放射線撮像装置D1、D2、およびD3のそれぞれの下側角部を保持するように配置されている。図6(b)に示すように、第8の保持部601及び第9の保持部は各放射線撮像装置の放射線入射面と平行な面内で180°回転可能であり、前面側に放射線撮像装置を収納する状態と、背面側に放射線撮像装置を収納する状態の2つの状態を取りうる。これにより、各放射線撮像装置D1、D2、D3の放射線照射側からの重なり順を変更することが出来る。たとえば、図6(c)に示すように、被検者Mの胸部の撮影のみをするために、第1の放射線撮像装置D1のみを使用する場合には、第1の放射線撮像装置D1と被検者が近い方がより良い画像が得られるため、放射線撮像装置D1が前面となる構成とする。また、たとえば、図6(d)に示すように、被検者Mの腹部の撮影のみをするために、第2の放射線撮像装置D2のみを使用する場合には、第2の放射線撮像装置D2と被検者が近い方がより良い画像が得られる。そのため、第2の放射線撮像装置D2が前面となる構成とする。また、本構成では上段の第1の放射線撮像装置D1の保持部を下側のみに設けることで、第1の放射線撮像装置D1を持ちあげる量が少なくなるため、第1の放射線撮像装置D1と装置上面との間の距離を小さくできる。顎受け411を設けることで、胸部の上の方まで撮影することが可能となる。また、第8の保持部601、第9の保持部602は、各放射線撮像装置D1、D2、およびD3の有効画素領域の放射線照射側の領域以外の箇所に配置される。そのため、撮影画像に各保持部が写りこむことが無く、画像品位が損なわれない撮影画像を得ることが出来る。
また、図7(a)〜(c)を用いて、長尺撮影のための放射線撮像装置の別の変形例を説明する。図7(a)は放射線撮像装置Dの保持部の連結構造を示す図、図7(b)は放射線撮像装置Dの固定方法を示す図、図7(c)は放射線撮像装置Dの収納状態を示す図である。
第10の保持部700は、背面板と下側支持部分から成る背面保持部材701、横方向の位置決めをする側面保持部材702、703から成り、それぞれがヒンジ固定されて構成されている。各放射線撮像装置Dは、上方向からスライドさせて収納することが出来る。また、ヒンジを用いて側面固定部を90°回転させることで、横方向からスライドさせて収納することも出来る。第10の保持部700は、縦方向に複数個連結可能になっており、第10の保持部700を複数用意することで任意の長さの撮影が可能である。すなわち、筐体に内包させる放射線撮像装置の数をまた、各第10の保持部700は、各放射線撮像装置Dの有効画素領域の放射線照射側の領域以外の箇所に配置される。そのため、撮影画像に固定部が写りこむことが無く、画像品位が損なわれない撮影画像を得ることが出来る。
また、図8(a)及び図8(b)を用いて、長尺撮影のための放射線撮像装置の別の変形例を説明する。図8(a)は、正面図、図8(b)は側面図である。なお、図3(a)及び図3(b)で説明した構成と同じものは同じ符号を付与し、詳細な説明は省略する。
本変形例は、図3(a)及び図3(b)で説明した構成と以下の点で相違する。まず、第1の保持部801は、第1の放射線撮像装置D1の有効画素領域よりも横方向の外側のみに配されており、第1の放射線撮像装置D1の横方向(水平方向)の位置決めをするよう、第1の放射線撮像装置D1の横方向(水平方向)の辺部を保持する。そして、第3の保持部802が追加されている。ここで、第3の保持部802は、放射線撮像装置D1の上部にて前面から放射線撮像装置D1の移動を抑える。第3の保持部802は、第1の放射線撮像装置D1の上側辺部を保持するように配置され、上側からの保持、および、前後方向の位置決め及び保持をする。第3の保持部802は、第1の放射線撮像装置D1を保持するための位置から退避可能になっており、第1の放射線撮像装置D1の収納操作や取り外し操作が可能となる。具体的には、第3の保持部802は、第1の放射線撮像装置D1を保持するための位置から退避するように第1の放射線撮像装置D1が備えられた後、図8(b)に図示する矢印の方向に第1の放射線撮像装置D1を移動させる。そして、第2の保持部303で第1の放射線線撮像装置D1の下側が保持され、第1の保持部801によって第1の放射線撮像装置D1の横方向(水平方向)の辺部が保持されることによって、第1の放射線撮像装置D1が収納される。
このような構成により、上段に備えられる第1の放射線撮像装置D1及び下段に備えられる第3の放射線撮像装置D3は、保持部の前方(放射線照射側の方向)から収容部201に収納され得る。一方、中段に備えられる第2の放射線撮像装置D2は、保持部の側方から収容部201に収容され得る。このように、上下段と中段とで収納方法が異なることによって、収納のために操作者が屈んだり、収納部201を上下動させたりすることなく、容易に収納動作が出来る。そのため、図3に示す例に比べて、操作者の更なる負担軽減が可能となる。
D1 第1の放射線撮像装置
D2 第2の放射線撮像装置
D3 第3の放射線撮像装置
201 収納部
202 扉部
301 第1の保持部
302 第2の保持部
311 第3の保持部
312 第4の保持部
313 第5の保持部
321 第6の保持部
322 第7の保持部

Claims (18)

  1. 2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有して照射された放射線を画像信号に変換する放射線検出パネルを有する複数の放射線撮像装置を、夫々の一部が放射線照射側から見て空間的に重なるように位置決めして保持する保持部を有し、且つ、前記複数の放射線撮像装置を内包する筐体を有し、前記複数の放射線撮像装置からの夫々の画像信号に基づいて放射線画像を取得する放射線撮像システムにおいて、
    前記保持部は、前記複数の放射線撮像装置の有効画素領域以外で前記複数の放射線撮像装置を保持するように構成されていることを特徴とする放射線撮像システム。
  2. 前記保持部は、前記複数の放射線撮像装置の有効画素領域の放射線照射側以外の箇所のみに配されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像システム。
  3. 前記複数の放射線撮像装置のうちの第1の放射線撮像装置よりも放射線照射側と反対側に配置される第2の放射線撮像装置を保持する保持部は、前記第2の放射線撮像装置の有効画素領域の前記放射線照射側以外の箇所のみに配置されており、
    前記第1の放射線撮像装置を保持する保持部は、前記第1の放射線撮像装置の有効画素領域の放射線照射側以外の箇所、及び、前記第2の放射線撮像装置の有効画素領域の放射線照射側以外の箇所のみに配置されることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮像システム。
  4. 前記複数の放射線撮像装置のうちの第1の放射線撮像装置よりも放射線照射側と反対側に配置される第2の放射線撮像装置を保持する保持部は、前記第1の放射線撮像装置の有効画素領域の前記放射線照射側とは反対側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記複数の放射線撮像装置のうちの前記第2の放射線撮像装置よりも放射線照射側に配置される第3の放射線撮像装置が、前記第1の放射線撮像装置及び前記第2の放射線撮像装置よりも下側に配置され、且つ、前記第1の放射線撮像装置が前記第2放射線撮像装置よりも上側に配置されるように、前記保持部は前記複数の放射線撮像装置を位置決めして保持していることを特徴とする請求項4に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記第1の放射線撮像装置は、前記保持部のうち第1の保持部と第2の保持部によって保持されており、
    前記第1の保持部は、前記第1の放射線撮像装置の横方向の位置決めをするよう、前記第1の放射線撮像装置の横方向の辺部を保持し、
    前記第2の保持部は、前記第1の放射線撮像装置の下側角部を保持することを特徴とする請求項5に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記第2の放射線撮像装置は、前記保持部のうち第3の保持部と第4の保持部と第5の保持部によって保持されており、
    前記第3の保持部は、前記第1の放射線撮像装置の有効画素領域の放射線照射側とは反対側で、前記第2の放射線撮像装置の有効画素領域よりも上側のみに配され、
    前記第4の保持部は、前記第3の放射線撮像装置の有効画素領域の放射線照射側とは反対側で、前記第2の放射線撮像装置の有効画素領域よりも下側のみに配され、
    前記第5の保持部は、前記第2の放射線撮像装置の有効画素領域よりも横方向の外側のみに配されていることを特徴とする請求項6に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記第3の放射線撮像装置は、前記保持部のうち第6の保持部と第7の保持部によって保持されており、
    前記第6の保持部は、前記第3の放射線撮像装置の有効画素領域よりも横方向の外側のみに配され、
    前記第7の保持部は、前記第3の放射線撮像装置の有効画素領域よりも下側のみに配されていることを特徴とする請求項7に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記第1の放射線撮像装置及び前記第3の放射線撮像装置は前記保持部の前方となる放射線照射側から、前記第2の放射線撮像装置は前記保持部の側方から、夫々前記筐体に収納され得ることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記複数の放射線撮像装置の前記放射線照射側からの重なり順を変更することが可能であることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像システム。
  11. 前記保持部は、前記複数の放射線撮像装置の放射線入射面と平行な面内で回転可能に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の放射線撮像システム。
  12. 前記筐体は、散乱線を除去するグリッドを有し、前記グリッドは複数のグリッドを長手方向に繋ぎ合わせた繋ぎ合わせ部を有し、前記繋ぎ合せ部の位置が前記放射線撮像装置の重ね合わせ部と空間的に重なるように配されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
  13. 前記筐体は、前記放射線撮像装置の重ね合わせ部の位置が外観から分かる指標を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の放射線撮像システム
  14. 前記筐体は、所定の放射線源の位置において前記複数の放射線撮像装置の前記有効画素領域に対応した有効撮影領域が外観から分かる指標を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
  15. 前記筐体は、前記複数の放射線撮像装置のそれぞれの状態が外観から分かる表示部を有することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
  16. 前記複数の放射線撮像装置のうち、放射線照射側から見て、第2の放射線撮像装置よりも手前に配置される第1の放射線撮像装置は、前記放射線検出パネルの背面に放射線遮蔽部材を有し、
    前記放射線遮蔽部材は、前記第2の放射線撮像装置の有効画素領域と空間的に重ならないように配置されることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
  17. 前記複数の放射線撮像装置のうち、前記第1の放射線撮像装置及び前記第2の放射線撮像装置よりも下側に配置され、且つ放射線照射側から見て、第2の放射線撮像装置よりも手前に配置される第3の放射線撮像装置は、前記放射線検出パネルの背面に放射線遮蔽部材を有し、
    前記放射線遮蔽部材は、前記第2の放射線撮像装置の有効画素領域と空間的に重ならないように配置されることを特徴とする請求項16に記載の放射線撮像システム。
  18. 前記放射線遮蔽部材は、前記放射線遮蔽部材が配置された放射線撮像装置内における放射線検出パネルの有効画素領域と同じかそれよりも内側の領域に配置されていることを特徴とする請求項16または17に記載の放射線撮像システム。
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