JP2013180050A - 放射線画像撮影制御装置、放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置の制御方法、及び放射線画像撮影制御プログラム - Google Patents

放射線画像撮影制御装置、放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置の制御方法、及び放射線画像撮影制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影時間を短縮することを目的とする。
【解決手段】トモシンセシス撮影の際の撮影位置や撮影条件を確認する1回目の主撮影を行う場合に、規定値のゲートオン時間(tgon)で電荷を読み出すように、カセッテ制御部が薄膜トランジスタを制御し、トモシンセシス撮影の副撮影を行う場合には、規定値より短い時間のゲートオン時間(tgon')で電荷を読み出すように、カセッテ制御部が薄膜トランジスタを制御する。
【選択図】図10

Description

本発明は、放射線画像撮影制御装置、放射線画像撮影システム、放射線画像撮影装置の制御方法、及び放射線画像撮影制御プログラムに関する
近年、TFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス基板上に放射線感応層を配置し、放射線量をデジタルデータ(電気信号)に変換できるFPD(Flat Panel Detector)等の放射線検出器(「電子カセッテ」等という場合がある)が実用化されており、この放射線検出器を用いて、照射された放射線量により表わされる放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が実用化されている。
また、このような放射線画像撮影装置を用いて撮影し、撮影によって得られる複数の放射線画像を再構成して再構成画像を生成する技術なども提案されている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、トモシンセシス撮影を行う際に、撮影モードに応じて放射線を検出する検出器の読み出しタイミングを変更することによって、1台の装置で通常撮影とトモシンセシス撮影の両方を実現することが提案されている。
特開2008-67933号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数の放射線画像の撮影を行うトモシンセシス撮影と通常撮影とで異なる読み出しタイミングとすることが記載されているが、トモシンセシス撮影のように一連の複数の放射線画像を撮影する際の撮影時間は、被験者の負担を考慮すると短縮することが望まれる。
また、複数の放射線画像を撮影する際には、撮影位置や撮影条件を確認するための撮影などを行う必要があるが、この点を考慮した撮影時間の短縮が望まれる。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、撮影時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の放射線動画撮影制御装置は、照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部及び当該センサ部で発生された電荷を読み出すためのスイッチング素子を含んで構成された画素が複数配列された放射線検出器と、前記放射線検出器によって予め定めた主撮影及び前記主撮影以外の副撮影を含む一連の撮影を実行する際に前記主撮影を行う場合は、予め定めた規定時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御し、前記一連の撮影を実行する際に前記副撮影を行う場合は、前記規定時間より短い時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する制御手段と、を備えている。
本発明の放射線動画撮影制御装置によれば、放射線検出器では、センサ部及びスイッチング素子を含んで構成された画素が複数配列されており、照射された放射線に応じた電荷がセンサ部で発生され、当該電荷がスイッチング素子により読み出される。
制御手段では、放射線検出器によって予め定めた主撮影及び主撮影以外の副撮影を含む一連の撮影を実行する際に主撮影の場合は、予め定めた規定時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、スイッチング素子を制御し、副撮影を行う場合は、規定時間より短い時間でセンサ部によって発生された電荷を読み出すように、スイッチング素子が制御される。これによって主撮影では、副撮影に比べて長い読み出し時間とされて精細な放射線画像を得ることができ、撮影位置や撮影条件の確認などで利用することができる。また、副撮影は、主撮影よりも読み出し時間が短縮されるので、撮影時間を短縮することができる。従って、撮影時間を短縮することができるので、被験者の放射線の照射量が低減され、被験者への負担を軽減することができる。
なお、前記副撮影により得られた複数の放射線画像を再構成して再構成画像を生成する生成手段を更に備えるようにしてもよい。この場合には、生成手段は、トモシンセシス画像、ステレオ画像、またはエネルギーサブトラクション画像を前記再構成画像として生成するようにしてもよい。但し、ステレオ画像を生成する場合に、生成手段は、右目用の放射線画像と左目用の放射線画像とをそれぞれ表示する表示手段としてもよい。
また、制御手段は、前記副撮影を行う場合に、前記スイッチング素子をオンするための電圧を前記主撮影時よりも増加するように更に制御するようにしてもよい。このようにスイッチング素子をオンするための電圧を増加することにより、電荷の読み出しを早めることができる。
また、本発明は、上述の請求項1〜4の何れか1項に記載の放射線動画撮影制御装置と、被検体を介して前記放射線検出器に放射線を照射する放射線照射手段と、を備えた放射線画像撮影システムとしてもよい。
一方、本発明の放射線画像撮影装置の制御方法は、照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部及び当該センサ部で発生された電荷を読み出すためのスイッチング素子を含んで構成された画素が複数配列された放射線検出器によって予め定めた主撮影及び前記主撮影以外の副撮影を含む一連の撮影を実行する際に前記主撮影を行う場合は、予め定めた規定時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する第1制御ステップと、前記一連の撮影を実行する際に前記副撮影を行う場合は、前記規定時間より短い時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する第2制御ステップと、を有している。
本発明の放射線画像撮影装置の制御方法によれば、第1制御ステップでは、照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部及び当該センサ部で発生された電荷を読み出すためのスイッチング素子を含んで構成された画素が複数配列された放射線検出器によって予め定めた主撮影及び前記主撮影以外の副撮影を含む一連の撮影を実行する際に主撮影を行う場合は、予め定めた規定時間でセンサ部によって発生された電荷を読み出すように、スイッチング素子を制御する。
また、第2制御ステップでは、一連の撮影を実行する際に前記副撮影を行う場合は、規定時間より短い時間でセンサ部によって発生された電荷を読み出すように、スイッチング素子を制御する。
これによって主撮影では、副撮影に比べて長い読み出し時間とされて精細な放射線画像を得ることができ、撮影位置や撮影条件の確認などで利用することができる。また、副撮影は、主撮影よりも読み出し時間が短縮されるので、撮影時間を短縮することができる。従って、撮影時間を短縮することができるので、被験者の放射線の照射量が低減され、被験者への負担を軽減することができる。
なお、前記副撮影により得られた複数の放射線画像を再構成して再構成画像を生成する生成手段によって前記再構成画像を生成する生成ステップを更に備えるようにしてもよい。この場合には、生成ステップは、トモシンセシス画像、ステレオ画像、またはエネルギーサブトラクション画像を前記再構成画像として生成するようにしてもよい。
また、制御ステップは、前記副撮影を行う場合に、前記スイッチング素子をオンするための電圧を前記主撮影時よりも増加するように更に制御するようにしてもよい。このようにスイッチング素子をオンするための電圧を増加することにより、電荷の読み出しを早めることができる。
一方、本発明の放射線画像撮影制御プログラムは、照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部及び当該センサ部で発生された電荷を読み出すためのスイッチング素子を含んで構成された画素が複数配列された放射線検出器によって予め定めた主撮影及び前記主撮影以外の副撮影を含む一連の撮影を実行する際に前記主撮影を行う場合は、予め定めた規定時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する第1制御ステップと、前記一連の撮影を実行する際に前記副撮影を行う場合は、前記規定時間より短い時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する第2制御ステップと、を含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の放射線画像撮影制御プログラムによれば、第1制御ステップでは、照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部及び当該センサ部で発生された電荷を読み出すためのスイッチング素子を含んで構成された画素が複数配列された放射線検出器によって予め定めた主撮影及び前記主撮影以外の副撮影を含む一連の撮影を実行する際に主撮影を行う場合は、予め定めた規定時間でセンサ部によって発生された電荷を読み出すように、スイッチング素子を制御する。
また、第2制御ステップでは、一連の撮影を実行する際に前記副撮影を行う場合は、規定時間より短い時間でセンサ部によって発生された電荷を読み出すように、スイッチング素子を制御する。
これによって主撮影では、副撮影に比べて長い読み出し時間とされて精細な放射線画像を得ることができ、撮影位置や撮影条件の確認などで利用することができる。また、副撮影は、主撮影よりも読み出し時間が短縮されるので、撮影時間を短縮することができる。従って、撮影時間を短縮することができるので、被験者の放射線の照射量が低減され、被験者への負担を軽減することができる。
なお、前記副撮影により得られた複数の放射線画像を再構成して再構成画像を生成する生成手段によって前記再構成画像を生成する生成ステップを更に備えるようにしてもよい。この場合には、生成ステップは、トモシンセシス画像、ステレオ画像、またはエネルギーサブトラクション画像を前記再構成画像として生成するようにしてもよい。
また、制御ステップは、前記副撮影を行う場合に、前記スイッチング素子をオンするための電圧を前記主撮影時よりも増加するように更に制御するようにしてもよい。このようにスイッチング素子をオンするための電圧を増加することにより、電荷の読み出しを早めることができる。
以上説明した如く本発明では、主撮影を行う場合に予め定めた規定時間で電荷を読み出し、副撮影を行う場合に規定時間より短い時間で電荷を読み出すことにより、撮影時間を短縮して被験者への負担を軽減することができる、という優れた効果を有する。
実施の形態に係る放射線情報システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る放射線画像撮影システムの放射線撮影室における各装置の配置状態の一例を示す側面図である。 (A)は実施の形態に係る放射線検出器の4画素部分の概略構成を示す断面模式図であり、(B)は放射線検出器の画素部の電気的構成を示す図である。 実施の形態に係る放射線検出器の信号処理部の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る放射線検出器の1画素部分に注目した等価回路を示す図である。 本発明の実施の形態に係る撮影システムの制御ブロック図である。 トモシンセシス画像の撮影を説明するための図である。 トモシンセシス画像の撮影を行うための概略構成を示すブロック図である。 (A)はチャージアンプの電荷の読み出しに伴う出力波形を示す図であり、図9(B)は電荷の読み出す際の薄膜トランジスタのゲートオン電流を示す図である。 (A)はデータ読み出し期間におけるリセットスイッチによるアンプリセット、サンプルホールド回路の基準サンプリング、サンプルホールド回路の信号サンプリング、及び薄膜トランジスタのゲートのオンオフタイミングを示す図であり、(B)は1ライン分のデータ読み出し期間を拡大した図であり、(C)はアンプリセット時間を短縮した図である。 撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。 変形例に係る放射線画像撮影装置の構成の一例を示す斜視図である。 図12に示す放射線画像撮影装置の左右方向の中心線に沿った断面図である。 (A)及び(B)は可動アーの動作状態を示す正面図である。 トモシンセシス撮影の様子を説明するための模式図である。 変形例の撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。 トモシンセシス画像(トモ画像)撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。 ステレオ画像撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。
図1は、本実施の形態に係る放射線情報システム(以下、「RIS」(Radiology Information System)という。)10の概略構成図である。このRIS10は、静止画に加え、動画を撮影することが可能である。なお、動画の定義は、静止画を高速に次々と表示して、動画として認知させることを言い、静止画を撮影し、電気信号に変換し、伝送して当該電気信号から静止画を再生する、というプロセスを高速に繰り返すものである。従って、前記「高速」の度合いによって、予め定められた時間内に同一領域(一部又は全部)を複数回撮影し、かつ連続的に再生する、所謂「コマ送り」も動画に包含されるものとする。
RIS10は、放射線科部門内における、診療予約、診断記録等の情報管理を行うためのシステムであり、病院情報システム(以下、「HIS」(Hospital Information System)という。)の一部を構成する。
RIS10は、複数台の撮影依頼端末装置(以下、「端末装置」という。)12、RISサーバー14、および病院内の放射線撮影室(あるいは手術室)の個々に設置された複数の放射線画像撮影システム(以下、「撮影システム」という。)16を有しており、これらが有線や無線のLAN(Local Area Network)等から成る病院内ネットワーク18に各々接続されて構成されている。なお、病院内ネットワーク18には、HIS全体を管理するHISサーバー(図示省略)が接続されている。また、撮影システム16は、単一、或いは3以上の設備であってもよく、図1では、撮影室毎に設置しているが、単一の撮影室に2台以上の撮影システム16を配置してもよい。
端末装置12は、医師や放射線技師が、診断情報や施設予約の入力、閲覧等を行うためのものであり、放射線画像の撮影依頼や撮影予約は、この端末装置12を介して行われる。各端末装置12は、表示装置を有するパーソナル・コンピュータを含んで構成され、RISサーバー14と病院内ネットワーク18を介して相互通信が可能とされている。
一方、RISサーバー14は、各端末装置12からの撮影依頼を受け付け、撮影システム16における放射線画像の撮影スケジュールを管理するものであり、データベース14Aを含んで構成されている。
データベース14Aは、被検体としての患者(被検者)の属性情報(氏名、性別、生年月日、年齢、血液型、体重、患者ID(Identification)等)、病歴、受診歴、過去に撮影した放射線画像等の患者に関する情報、撮影システム16で用いられる、電子カセッテ20の識別番号(ID情報)、型式、サイズ、感度、使用開始年月日、使用回数等の電子カセッテ20に関する情報、および電子カセッテ20を用いて放射線画像を撮影する環境、すなわち、電子カセッテ20を使用する環境(一例として、放射線撮影室や手術室等)を示す環境情報を含んで構成されている。
なお、医療機関が管理する医療関連データをほぼ永久に保管し、必要なときに、必要な場所から瞬時に取り出すシステム(「医療クラウド」等と言う場合がある)を利用して、病院外のサーバーから、患者(被検者)の過去の個人情報等を入手するようにしてもよい。
撮影システム16は、RISサーバー14からの指示に応じて医師や放射線技師の操作により放射線画像の撮影を行う。撮影システム16は、放射線照射制御ユニット22(図4参照)の制御により放射線Xを照射する放射線照射源22Aから、照射条件に従った線量とされた放射線Xを被検者に照射する放射線発生装置24と、被検者の撮影対象部位を透過した放射線Xを吸収して電荷を発生し、発生した電荷量に基づいて放射線画像を示す画像情報を生成する放射線検出器26(図3参照)を内蔵する電子カセッテ20と、電子カセッテ20に内蔵されているバッテリを充電するクレードル28と、電子カセッテ20および放射線発生装置24を制御するコンソール30と、を備えている。
コンソール30は、RISサーバー14からデータベース14Aに含まれる各種情報を取得してHDD88(図4参照。)に記憶し、必要に応じて当該情報を用いて、電子カセッテ20および放射線発生装置24の制御を行う。
図2には、本実施の形態に係る撮影システム16の放射線撮影室32における各装置の配置状態の一例が示されている。
図2に示される如く、放射線撮影室32には、立位での放射線撮影を行う際に用いられる立位台34と、臥位での放射線撮影を行う際に用いられる臥位台36とが設置されており、立位台34の前方空間は立位での放射線撮影を行う際の被検者38の撮影位置とされ、臥位台36の上方空間は臥位での放射線撮影を行う際の被検者40の撮影位置とされている。
立位台34には電子カセッテ20を保持する保持部42が設けられており、立位での放射線画像の撮影を行う際には、電子カセッテ20が保持部42に保持される。同様に、臥位台36には電子カセッテ20を保持する保持部44が設けられており、臥位での放射線画像の撮影を行う際には、電子カセッテ20が保持部44に保持される。
また、放射線撮影室32には、単一の放射線照射源22Aからの放射線によって立位での放射線撮影も臥位での放射線撮影も可能とするために、放射線照射源22Aを、水平な軸回り(図2の矢印A方向)に回動可能で、鉛直方向(図2の矢印B方向)に移動可能で、さらに水平方向(図2の矢印C方向)に移動可能に支持する支持移動機構46が設けられている。この図2の矢印A〜C方向へ移動(回動を含む)させる駆動源は、支持移動機構46に内蔵されており、ここでは、図示を省略する。
一方、クレードル28には、電子カセッテ20を収納可能な収容部28Aが形成されている。
電子カセッテ20は、未使用時にはクレードル28の収容部28Aに収納された状態で内蔵されているバッテリに充電が行われ、放射線画像の撮影時には放射線技師等によってクレードル28から取り出され、撮影姿勢が立位であれば立位台34の保持部42に保持され、撮影姿勢が臥位であれば臥位台36の保持部44に保持される。
ここで、本実施の形態に係る撮影システム16では、放射線発生装置24とコンソール30との間、および電子カセッテ20とコンソール30との間で、無線通信によって各種情報の送受信を行う(詳細後述)。
なお、電子カセッテ20は、立位台34の保持部42や臥位台36の保持部44で保持された状態のみで使用されるものではなく、その可搬性から、腕部,脚部等を撮影する際には、保持部に保持されていない状態で使用することもできる。
また、電子カセッテ20には後述する放射線検出器が内蔵される。内蔵された放射線検出器は、放射線をシンチレータで光に変換した後にフォトダイオード等の光電変換素子で電荷に変換する間接変換方式、放射線をアモルファスセレン等の半導体層で電荷に変換する直接変換方式の何れでもよい。直接変換方式の放射線検出器は、TFTアクティブマトリクス基板上に、放射線Xを吸収し、電荷に変換する光電変換層が積層されて構成されている。光電変換層は例えばセレンを主成分(例えば含有率50%以上)とする非晶質のa−Se(アモルファスセレン)からなり、放射線Xが照射されると、照射された放射線量に応じた電荷量の電荷(電子−正孔の対)を内部で発生することで、照射された放射線Xを電荷へ変換する。間接変換方式の放射線検出器は、アモルファスセレンのような放射線Xを直接的に電荷に変換する放射線-電荷変換材料の代わりに、蛍光体材料と光電変換素子(フォトダイオード)を用いて間接的に電荷に変換してもよい。蛍光体材料としては、テルビウム賦活酸硫化ガドリニウム(Gd2O2S:Tb)(略称GOS)やタリウム賦活ヨウ化セシウム(CsI:Tl)がよく知られている。この場合、蛍光体材料によって放射線X−光変換を行い、光電変換素子のフォトダイオードによって光−電荷変換を行う。本実施の形態に係る電子カセッテ20は、間接変換方式の放射線検出器を内蔵するものとして説明する。
図3(A)は、電子カセッテ20に装備される放射線検出器26の4画素部分の構成を概略的に示す断面模式図であり、図3(B)は、放射線検出器26の画素部の電気的構成を示す図である。
図3(A)に示される如く、放射線検出器26は、絶縁性の基板50上に、信号出力部52、センサ部54(TFT基板74)、およびシンチレータ56が順次積層しており、信号出力部52、センサ部54によりTFT基板74の画素群が構成されている。すなわち、複数の画素は、基板50上にマトリクス状に配列されており、各画素における信号出力部52とセンサ部54とが重なりを有するように構成されている。なお、信号出力部52とセンサ部54との間には、絶縁膜53が介在されている。
シンチレータ56は、センサ部54上に透明絶縁膜58を介して形成されており、上方(基板50の反対側)または下方から入射してくる放射線を光に変換して発光する蛍光体を成膜したものである。このようなシンチレータ56を設けることで、被写体を透過した放射線を吸収して発光することになる。
シンチレータ56が発する光の波長域は、可視光域(波長360nm〜830nm)であることが好ましく、この放射線検出器26によってモノクロ撮像を可能とするためには、緑色の波長域を含んでいることがより好ましい。
シンチレータ56に用いる蛍光体としては、具体的には、放射線としてX線を用いて撮像する場合、ヨウ化セシウム(CsI)を含むものが好ましく、X線照射時の発光スペクトルが420nm〜700nmにあるCsI(Tl)(タリウムが添加されたヨウ化セシウム)を用いることが特に好ましい。なお、CsI(Tl)の可視光域における発光ピーク波長は565nmである。
なお、本実施の形態では、シンチレータ56の放射線照射面側にTFT基板74が配置された方式の「表面読取方式(ISS:Irradiation Side Sampling)」を適用した例を示すが、シンチレータの放射線入射側とは反対側にTFT基板を配置する「裏面読取方式(PSS:Penetration Side Sampling)」を適用するようにしてもよい。シンチレータは放射線入射側がより強く発光するので、シンチレータの放射線入射側にTFT基板を配置する表面読取方式(ISS)は、シンチレータの放射線入射側とは反対側にTFT基板を配置する裏面読取方式(PSS)」よりもTFT基板とシンチレータの発光位置とが接近することから、撮影によって得られる放射線画像の分解能が高く、また、TFT基板の受光量が増大することで、結果として放射線画像の感度が向上する。
センサ部54は、上部電極60、下部電極62、および当該上下の電極間に配置された光電変換膜64を有し、光電変換膜64は、シンチレータ56が発する光を吸収して電荷が発生する有機光電変換材料により構成されている。
上部電極60は、シンチレータ56により生じた光を光電変換膜64に入射させる必要があるため、少なくともシンチレータ56の発光波長に対して透明な導電性材料で構成することが好ましく、具体的には、可視光に対する透過率が高く、抵抗値が小さい透明導電性酸化物(TCO:Transparent Conducting Oxide)を用いることが好ましい。なお、上部電極60としてAuなどの金属薄膜を用いることもできるが、透過率を90%以上得ようとすると抵抗値が増大し易いため、TCOの方が好ましい。例えば、ITO、IZO、AZO、FTO、SnO、TiO、ZnO等を好ましく用いることができ、プロセス簡易性、低抵抗性、透明性の観点からはITOが最も好ましい。なお、上部電極60は、全画素で共通の一枚構成としてもよく、画素毎に分割してもよい。
光電変換膜64は、有機光電変換材料を含み、シンチレータ56から発せられた光を吸収し、吸収した光に応じた電荷を発生する。このように有機光電変換材料を含む光電変換膜64であれば、可視域にシャープな吸収スペクトルを持ち、シンチレータ56による発光以外の電磁波が光電変換膜64に吸収されることがほとんどなく、X線等の放射線が光電変換膜64で吸収されることによって発生するノイズを効果的に抑制することができる。
光電変換膜64を構成する有機光電変換材料は、シンチレータ56で発光した光を最も効率よく吸収するために、その吸収ピーク波長が、シンチレータ56の発光ピーク波長と近いほど好ましい。有機光電変換材料の吸収ピーク波長とシンチレータ56の発光ピーク波長とが一致することが理想的であるが、双方の差が小さければシンチレータ56から発された光を十分に吸収することが可能である。具体的には、有機光電変換材料の吸収ピーク波長と、シンチレータ56の放射線に対する発光ピーク波長との差が、10nm以内であることが好ましく、5nm以内であることがより好ましい。
このような条件を満たすことが可能な有機光電変換材料としては、例えばキナクリドン系有機化合物およびフタロシアニン系有機化合物が挙げられる。例えばキナクリドンの可視域における吸収ピーク波長は560nmであるため、有機光電変換材料としてキナクリドンを用い、シンチレータ56の材料としてCsI(Tl)を用いれば、上記ピーク波長の差を5nm以内にすることが可能となり、光電変換膜64で発生する電荷量をほぼ最大にすることができる。なお、本実施の形態では、有機光電変換材料を含む光電変換膜64を一例として説明するが、これに限るものではなく、光電変換膜64は、光を吸収して電荷を発生する材料であればよく、例えば、アモルファスシリコンなどの他の材料を適用するようにしてもよい。光電変換膜64をアモルファスシリコンで構成した場合には、シンチレータから放出された光を広い波長域に亘って吸収するように構成することができる。
各画素を構成するセンサ部54は、少なくとも下部電極62、光電変換膜64、および上部電極60を含んでいればよいが、暗電流の増加を抑制するため、電子ブロッキング膜66および正孔ブロッキング膜68の少なくともいずれかを設けることが好ましく、両方を設けることがより好ましい。
電子ブロッキング膜66は、下部電極62と光電変換膜64との間に設けることができ、下部電極62と上部電極60間にバイアス電圧を印加したときに、下部電極62から光電変換膜64に電子が注入されて暗電流が増加してしまうのを抑制することができる。電子ブロッキング膜66には、電子供与性有機材料を用いることができる。
正孔ブロッキング膜68は、光電変換膜64と上部電極60との間に設けることができ、下部電極62と上部電極60間にバイアス電圧を印加したときに、上部電極60から光電変換膜64に正孔が注入されて暗電流が増加してしまうのを抑制することができる。正孔ブロッキング膜68には、電子受容性有機材料を用いることができる。
信号出力部52は、下部電極62に対応して、下部電極62に移動した電荷を蓄積するコンデンサ70と、コンデンサ70に蓄積された電荷を電気信号に変換して出力する電界効果型薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、単に薄膜トランジスタという場合がある。)72が形成されている。コンデンサ70および薄膜トランジスタ72の形成された領域は、平面視において下部電極62と重なる部分を有しており、このような構成とすることで、各画素における信号出力部52とセンサ部54とが厚さ方向で重なりを有することとなる。なお、放射線検出器26(画素)の平面積を最小にするために、コンデンサ70および薄膜トランジスタ72の形成された領域が下部電極62によって完全に覆われていることが望ましい。
マトリクス状に配列された画素における信号出力部52は、図3(B)に示すように、一定方向(行方向)に延設され、個々の画素の薄膜トランジスタ72をオン・オフさせるための複数本のゲート配線Gと、ゲート配線Gと直行する方向に延設され、オンされた薄膜トランジスタ72を介してコンデンサ70から蓄積電荷を読み出すための複数本のデータ配線Dが設けられている。個々のゲート配線Gはゲート線ドライバ71に接続されており、個々のデータ配線Dは信号処理部73に接続されている。個々の画素部のコンデンサ70に電荷が蓄積されると、個々の画素部の薄膜トランジスタ72は、ゲート線ドライバ71からゲート配線Gを介して供給される信号により行単位で順にオンされる。薄膜トランジスタ72がオンされた画素部のコンデンサ70に蓄積された電荷は、アナログの電気信号としてデータ配線Dを電送されて信号処理部73に入力される。従って、個々の画素部のコンデンサ70に蓄積されている電荷は行単位で順に読み出される。
また、ゲート線ドライバ71は、1回の画像の読み出し動作で1ラインずつ順に各ゲート配線Gにオン信号を出力して1ラインずつ各画素部のコンデンサ70に蓄積された電荷を読み出す順次走査方式(所謂、プログレッシブ走査方式)に加え、1回の画像の読み出し動作でゲート線ドライバ71から複数ライン(例えば、2ラインや4ライン)ずつ順に各ゲート配線Gにオン信号を出力して複数ラインずつ各画素部のコンデンサ70に蓄積された電荷を読み出す(同時に読み出した画素の電荷を合成して読み出す)ビニング読出方式での読み出しが可能とされており、順次読出方式とビニング読出方式とに画像の読出方式が切り替え可能とされている。
なお、順次走査方式と、ゲート配線Gを1行毎に奇数行目と偶数行目に分けて、画像の読み出し動作毎に、奇数行目又は偶数行目のゲート配線Gにオン信号を出力して1ライン毎に交互に各画素部に蓄積された電荷を読み出す飛越走査方式(所謂、インターレース走査方式)とで画像の読出方式が切替可能としてもよい。
また、信号処理部73及びゲート線ドライバ71は、カセッテ制御部69が接続されており、カセッテ制御部69によってゲート線ドライバ71及び信号処理部73が制御される。なお、カセッテ制御部69は、CPU、ROM、RAM、HDDやフレッシュメモリ等を含むマイクロコンピュータで構成されている。
また、放射線検出器26における各画素の配列は行と列に配置したマトリクス配列に限るものではなく、例えば、千鳥配列等の他の配列を適用するようにしてもよい。また、画素の形状は、矩形形状の画素を適用するようにしてもよいし、ハニカム形状等の多角形の形状を適用するようにしてもよい。
図4は、本実施の形態に係る放射線検出器26の信号処理部の概略構成を示すブロック図であり、図5は、本実施の形態に係る放射線検出器26の1画素部分に注目した等価回路を示す図である。
図4に示すように、シンチレータ56によって光電変換された電荷は、薄膜トランジスタ72がオンされることにより読み出されて信号処理部73へ出力される。
信号処理部73は、図4に示すように、チャージアンプ75、サンプルホールド回路76、マルチプレクサ77、及びA/D変換器78を備えている。
薄膜トランジスタ72によって読み出された電荷は、チャージアンプ75によって積分されると共に予め定めた増幅率で増幅されて、サンプルホールド回路によって保持され、マルチプレクサ77を介してA/D変換器78に出力される。そして、A/D変換器78によってアナログ信号がデジタル信号に変換されて画像処理が可能とされるようになっている。
さらに詳細には、図5に示すように、薄膜トランジスタ72のソースは、データ配線Dに接続されており、このデータ配線Dは、チャージアンプ75に接続されている。また、薄膜トランジスタ72のドレインはコンデンサ70に接続され、薄膜トランジスタ72のゲートはゲート配線Gに接続されている。
個々のデータ配線Dを電送された電荷信号はチャージアンプ75によって積分処理されて、サンプルホールド回路76に保持される。チャージアンプ75には、リセットスイッチ79が設けられており、リセットスイッチ79がオフされている間、電荷の読み出しが行われてサンプルホールド回路76で電荷信号が保持される。また、電荷の読み出しが終了すると、リセットスイッチ79をオンすることでチャージアンプ75に残存した電荷を放出してリセットする。
サンプルホールド回路76に保持された電荷信号はアナログ電圧に変換されてマルチプレクサ77に順に(シリアル)入力され、A/D変換器78によってデジタルの画像情報に変換される。
なお、薄膜トランジスタ72のオン・オフや、チャージアンプ75のリセットスイッチ79のオン・オフは、カセッテ制御部69によって制御される。
図6は、本実施の形態に係る撮影システム16の制御ブロック図である。
コンソール30は、サーバー・コンピュータとして構成されており、操作メニューや撮影された放射線画像等を表示するディスプレイ80と、複数のキーを含んで構成され、各種の情報や操作指示が入力される操作パネル82と、を備えている。
また、本実施の形態に係るコンソール30は、装置全体の動作を司るCPU84と、制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されたROM86と、各種データを一時的に記憶するRAM87と、各種データを記憶して保持するHDD(ハードディスク・ドライブ)88と、ディスプレイ80への各種情報の表示を制御するディスプレイドライバ92と、操作パネル82に対する操作状態を検出する操作入力検出部90と、を備えている。
また、コンソール30は、無線通信により、画像処理装置23及び放射線発生装置24との間で後述する照射条件等の各種情報の送受信を行うと共に、電子カセッテ20との間で画像データ等の各種情報の送受信を行うI/F(例えば、無線通信部)96及びI/O94を備えている。
CPU84、ROM86、RAM87、HDD88、ディスプレイドライバ92、操作入力検出部90、I/O94、無線通信部96は、システムバスやコントロールバス等のバス98を介して相互に接続されている。従って、CPU84は、ROM86、RAM87、HDD88へのアクセスを行うことができると共に、ディスプレイドライバ92を介したディスプレイ80への各種情報の表示の制御、および無線通信部96を介した放射線発生装置24および電子カセッテ20との各種情報の送受信の制御を各々行うことができる。また、CPU84は、操作入力検出部90を介して操作パネル82に対するユーザの操作状態を把握することができる。
一方、画像処理装置23は、コンソール30との間で照射条件等の各種情報を送受信するI/F(例えば無線通信部)100と、照射条件に基づいて、電子カセッテ20及び放射線発生装置24を制御する画像処理制御ユニット102と、を備えている。また、放射線発生装置24は、放射線照射源22Aからの放射線照射を制御する放射線照射制御ユニット22を備えている。
画像処理制御ユニット102は、システム制御部104、パネル制御部106、画像処理制御部108を備え、相互にバス110によって情報をやりとりしている。パネル制御部106では、前記電子カセッテ20からの情報を、無線又は有線により受け付け、画像処理制御部108で画像処理が施される。
一方、システム制御部104は、コンソール30から照射条件には管電圧、管電流等の情報を受信し、受信した照射条件に基づいて放射線照射制御ユニット22の放射線照射源22Aから放射線Xを照射させる制御を行う。
ところで、本実施の形態に係わる撮影システム16は、図2に示した撮影室の他に、複数の放射線画像を撮影して、再構成画像を生成するための再構成撮影を行う撮影室を有する。なお、再構成画像の一例としては、トモシンセシス画像、ステレオ画像、エネルギーサブトラクション画像、及び長尺画像などが挙げられるが、以下では、一例としてトモシンセシス画像の場合について説明する。
ここで、トモシンセシスとは、tomography(断層)とsynthesis(統合、合成)との造語であり、トモシンセシス画像撮影とは、1回の断層走査により得られた複数の投影データから、任意の高さの断層画像を生成するものである。数学的な再構成処理で得られた断層画像は、従来のアナログ断層(アナログフィルムによる断層撮影)とは異なり、明瞭な画像となる。
トモシンセシス画像の撮影は、例えば、図7に示すように、放射線Xを照射する放射線照射源22Aを予め定めた軌跡(例えば、直線形軌跡や回転軌跡等)で移動させ、放射線照射源22Aの移動に応じて、放射線照射源22Aより照射されて被験者を透過した放射線を検出するように、電子カセッテ20を移動させると共に、放射線照射源22Aの照射方向を変更して撮影を行う。従って、トモシンセシス画像撮影を行うための撮影室は、図8に示すように、放射線照射源22Aを移動させるための照射源移動機構85や、放射線照射源22Aの照射方向を変更するための照射方向変更機構83、電子カセッテ20を移動させるためのカセッテ移動機構89が図2の撮影室32に対して更に設けられている。そして、これらの機構は、撮影制御装置81によって動作が制御される。
撮影制御装置81は、コンソール30と無線通信が可能とされており、トモシンセシス画像撮影を行う際に、コンソール30の指示に従って、照射源移動機構85、照射方向変更機構83、及びカセッテ移動機構89の動作を制御する。これによって、上述したように、放射線Xを照射する放射線照射源22Aを予め定めた軌跡で移動させ、放射線照射源22Aの移動に応じて、放射線照射源22Aより照射されて被験者を透過した放射線を検出するように、電子カセッテ20を移動させると共に放射線照射源22Aの照射方向を変更してトモシンセシス画像の撮影が行われる。
なお、本実施の形態では、照射源移動機構85、照射方向変更機構83、及びカセッテ移動機構89はコンソール30からの指示に応じて撮影制御装置81が制御する例を示すが、上述のコンソール30が直接各機構の動作を制御するようにしてもよい。
コンソール30は、操作パネル82等によって入力された指示に応じて、撮影制御装置81を介して照射方向変更機構83、照射源移動機構85、及びカセッテ移動機構89を制御して、撮影の位置を設定すると共に、メモリ(図示省略)に記憶された撮影条件に基づいて、被験者の撮影を制御する。
コンソール30は、トモシンセシス撮影を行う場合、複数の放射線画像を連続して撮影し、電子カセッテ20によって得られる1回目の撮影による放射線画像を取得してディスプレイ80に表示する。なお、本実施の形態では、1回目の撮影による放射線画像の撮影を主撮影とし、以降の再構成に利用する放射線画像の撮影を副撮影とする。
撮影条件として、トモシンセシス撮影における放射線画像の撮影回数(例えば、50〜90回程度であり、撮影部位によって異なる)、撮影における放射線発生装置24の管電圧、管電流、照射時間等の情報が、撮影システム16によって撮影可能な被験者の個々の撮影部位毎にメモリ等に予め記憶されている。
照射方向変更機構83、照射源移動機構85、及びカセッテ移動機構89は、アクチュエータ等からなり、被験者のうちの撮影対象の部位(例えば、胸部や腰椎、四肢骨、乳房等)がコンソール30から撮影制御装置81に通知されると被験者のうち通知された撮影部位を撮影するための位置へ放射線照射源22A及び電子カセッテ20の各々を移動させ、放射線照射源22Aからの照射方向を変更させる。
被験者のうちのある撮影部位を撮影するための放射線照射源22A及び電子カセッテ20の位置は、被験者の体格等によっても相違するので、撮影制御装置81は、操作パネル82を介して撮影位置の調整が指示されると、当該指示に応じて放射線照射源22A及び電子カセッテ20の位置と放射線照射源22Aの照射方向を調整するように制御する。
また、トモシンセシス撮影を行う場合には、撮影制御装置81は、放射線画像の撮影毎に、電子カセッテ20の検出面から一定の高さとなる直線形軌跡上を移動するように放射線照射源22Aの位置を変更すると共に、放射線照射源22Aによる放射線の照射方向を変更するように、各機構を制御する。これによって、被験者に対して相対的に、放射線照射源22Aの焦点スポットの異なる位置において複数の放射線画像が撮影されるように、放射線照射源22Aの位置及び照射方向が制御される。また、撮影制御装置81は、放射線画像の撮影毎に、電子カセッテ20の検出面に対して平行に移動し、かつ放射線画像撮影毎に、放射線照射源22Aから照射されて被験者を透過した放射線を検出できる位置に移動するように、カセッテ移動機構89を制御する。
一方、上述のようにトモシンセシス撮影が行われると、画像処理制御ユニット23では、以下に説明するように、従来公知のシフト加算法によって、複数の放射線画像の再構成を行う。放射線照射源22Aから入射角度を変えながら撮影された一連の放射線画像に対して、それぞれの放射線画像を走査方向に適量シフトし、シフト結果を重ね合わせて、特定の裁断面に焦点を合わせた断層画像を生成する。また、放射線画像毎にシフト量を調整して、任意に裁断面を変更することにより、複数の裁断面に対する複数の断層画像を生成する。
なお、再構成の方法は、シフトに加算法に限定されるものではなく、例えば、CT再構成法の代表的な手法であるFBP法(Filtered Back Projection法)を用いて複数の放射線画像の再構成を行うようにしてもよい。FBP法は、断層撮影の平行平面式断層走査をコンビームCT走査の一部として捉え、フィルター逆投影法を拡張した再構成方法である。
ここで、上述のように構成された放射線検出器26において、シンチレータ56によって光電変換されてコンデンサ70に蓄電された電荷の読み出しについて説明する。図9(A)はチャージアンプ75の電荷の読み出しに伴う出力波形を示す図であり、図9(B)は電荷を読み出す際の薄膜トランジスタ72のゲートオン電流を示す図である。
放射線検出器26では、薄膜トランジスタ72をオン・オフすることで、コンデンサ70に蓄積された電荷が読み出されるが、電荷の読み出しの前に前回の読み出しによってチャージアンプ75に残存した電荷をリセットするために、チャージアンプ75のリセット動作が行われる。
チャージアンプ75によるリセット動作は、カセッテ制御部69によってリセットスイッチ79をオン・オフすることによって行われる。カセッテ制御部69によってリセットスイッチ79がオンされると、図9(A)の出力電圧で示すように、電荷が放出されてリセットが行われる。このとき、チャージアンプ75の応答特性に依存した時定数を持って電荷が放出されて、あるところで電荷の放出が飽和状態となる。そこで、リセットスイッチ79をオフするが、リセットスイッチ79のオフによって電荷CDS1が重畳されてしまう。
そして、薄膜トランジスタ72のゲート(TFTゲート)がオンされて電荷の読み出しが行われて、ゲートがオフされて電荷の読み出しが終了する。ゲートのオンオフによってフィードスルーノイズが重畳されるが、チャージアンプ75によって積分されるので、フィードスルー重畳分は相殺されて、電荷CDS2が得られる。ここで、電荷CDS2−電荷CDS1=実出力となるので、サンプルホールド回路によって実出力が算出される。
一方、上述の電荷の読み出しにおける薄膜トランジスタ72のゲートオン電流は、図9(B)に示すように、ゲートオンと共に電流が立ち上がった後、所定の減衰カーブを持って減衰する。このとき、減衰の遅い成分は、浅いトラップから出てきた電荷であるため、暗電荷の寄与度が大きいと考えられる。
そこで、本実施の形態では、上記を考慮して再構成画像の撮影の際に、薄膜トランジスタ72のゲートオン時間を短縮して撮影時間の短縮を図るようにしている。すなわち、薄膜トランジスタ72のゲートオン時間を短くすることにより、上記減衰の遅い成分の信号を全て読み切れず相対的に画質が劣化してしまうが、再構成する画像においては必ずしも高画質を求められないので、本実施の形態では、再構成画像の撮影の際の薄膜トランジスタ72のゲートオン時間を短縮するようにしている。ゲートオン時間が短縮されることで撮影時間が短縮され、撮影時に体を止める苦痛から被験者を解放することが可能となる。
また、本実施の形態では、撮影条件や撮影位置の確認のための画像を撮影する主撮影を行う場合には、精細な画像を得るために、薄膜トランジスタ72のゲートオン時間の短縮は行わず、ゲートオン時間を予め定めた規定値として電荷を読み出す。
すなわち、本実施の形態では、再構成画像の主撮影を行う場合には、規定値のゲートオン時間で電荷を読み出すように、カセッテ制御部69が薄膜トランジスタ72を制御し、再構成画像の副撮影を行う場合には、規定値より短い時間のゲートオン時間で電荷を読み出すように、カセッテ制御部69が薄膜トランジスタ72を制御するようになっている。
例えば、トモシンセシス撮影を行う際に、1回目の放射線画像の撮影(主撮影)時よりも、2回目以降の放射線画像の撮影(副撮影)時のゲートオン時間を短縮する。これにより撮影時間が短縮されることにより、被験者への負担を軽減することができる。
図10(A)はデータ読み出し期間におけるリセットスイッチ79によるアンプリセット、サンプルホールド回路76の基準サンプリング、サンプルホールド回路76の信号サンプリング、及び薄膜トランジスタ72のゲートのオンオフタイミングを示す図であり、図10(B)は1ライン分のデータ読み出し期間を拡大した図であり、図10(C)はアンプリセット時間を短縮した図である。
データ読み出し期間におけるリセットスイッチ79によるアンプリセット、サンプルホールド回路76の基準サンプリング、サンプルホールド回路76の信号サンプリング、及び薄膜トランジスタ72のゲートのオンオフタイミングは、図10(A)に示すようなタイミングで行われる。そして、本実施の形態では、トモシンセシス撮影の1回目の撮影時は、薄膜トランジスタ72のゲートオン時間を図10(A)のTFTゲートに示すようにゲートオン時間(tgon)とした場合に、以降の再構成画像を生成するために利用する放射線画像の撮影時は、図10に示すようにゲートオン時間(tgon')として薄膜トランジスタ72のゲートオン時間を短縮する。これによって、読み出し時間が短縮されて撮影時間の短縮につながる。なお、ゲートオン時間の短縮量は実験等によって予め定める。
続いて、本実施の形態の作用を図11のフローチャートに従い説明する。以下では、トモシンセシス撮影を行う場合を例に説明する。図11は、撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。
まず、ステップ200において、オペレータの操作パネル82の操作によって撮影部位及び撮影条件が入力されたか否かが判定される。このとき、ディスプレイ80に予め定めた撮影部位撮影条件設定画面が表示され、撮影部位の選択、及び放射線照射源22Aの間電圧などの撮影部位に対応する撮影条件の変更設定がオペレータによって行われる。撮影部位及び撮影条件を示す情報が設定されると、ステップ202へ移行する。
ステップ202では、設定された撮影部位をトモシンセシス撮影する場合の初期位置へ放射線照射源22A及び電子カセッテ20の各々を移動し、放射線照射源22Aの位置に応じて撮影部位に放射線が照射されるように撮影制御装置81によって各機構(照射源移動機構85、照射方向変更機構83、及びカセッテ移動機構89)が制御される。
そして、ステップ204では、操作パネル82が操作されて撮影位置が調整されたか否か判定される。このとき、ディスプレイ80に予め定めた撮影位置調整画面が表示され、撮影位置調整がオペレータによって行われる。撮影位置の調整情報が入力されるとステップ206へ移行する。
ステップ206では、操作パネル82によって調整されるように設定された撮影位置へ放射線照射源22A及び電子カセッテ20の各々を移動し、放射線照射源22Aの移動に応じて撮影部位に放射線が照射されるように放射線照射源22Aの照射方向を変更するように各機構(照射源移動機構85、照射方向変更機構83、及びカセッテ移動機構89)が撮影制御装置81によって制御される。
次のステップ208では、操作パネル82によって撮影開始が指示されたか否か判定される。このとき、ディスプレイ80に予め定めた撮影開始指示画面が表示され、撮影開始の指示がオペレータによって行われる。操作パネル82がオペレータによって操作されて撮影開始が指示されるとステップ210へ移行する。
ステップ210では、電子カセッテ20の放射線検出器26における薄膜トランジスタ72のゲートオン時間が予め定めた規定値に設定されてステップ212へ移行する。なお、ゲートオン時間の規定値は、蓄積された電荷を十分読み出せる時間を設定する。
ステップ212では、撮影回数を示す変数nに初期値1を設定し、ステップ214において上記ステップ200で入力された撮影条件に基づいて、放射線照射源22A及び電子カセッテ20によって放射線画像の撮影が行われる。すなわち、撮影条件に設定された電圧に一致するように制御しながら、放射線照射源22Aから照射される放射線が、撮影位置に位置している被験者に照射されるように、放射線照射源が制御される。そして、当該撮影部位を透過し電子カセッテ20に入射され、放射線検出器26の各画素に対応するコンデンサ70に電荷として蓄積され、放射線画像が撮影される。
そして、ステップ216では、撮影によって放射線検出器26の各画素に対応するコンデンサ70に蓄積された電荷が読み出されて電子カセッテ20内に記憶されてステップ218へ移行する。すなわち、設定されたゲートオン時間で電荷が読み出されるように薄膜トランジスタ72がカセッテ制御部69によって制御され、信号処理部73によって読み出された電荷に対して信号処理が行われて、放射線撮影画像として電子カセッテ20のカセッテ制御部69等に記憶される。
ステップ218では、撮影が1回目の主撮影であるか否か判定され、1回目の主撮影である場合にはステップ220へ移行し、1回目の主撮影による放射線画像に基づく表示がディスプレイ80に行われてステップ222へ移行する。このとき、オペレータは、撮影位置や撮影条件を確認することができる。撮影位置や撮影条件が誤っている場合には、オペレータは、操作パネル82を操作して撮影停止を指示することができ、操作パネル82によって撮影停止が指示されると、トモシンセシス撮影を停止して、撮影処理ルーチンを終了する。
一方、ステップ218において2回目以降の撮影であると判定されると、ステップ222へ移行して、撮影回数が撮影条件で設定された撮影回数未満か否か判定される。撮影条件で設定された撮影回数に達していない場合には、判定が肯定されてステップ224へ移行して、撮影回数nがインクリメントされてステップ226へ移行する。
ステップ226では、次の撮影に応じた位置へ放射線照射源22A及び電子カセッテ20の各々が移動すると共に、放射線照射源22Aの位置に応じて撮影部位に照射線が照射されるように、各機構(照射源移動機構85、照射方向変更機構83、及びカセッテ移動機構89)が撮影制御装置81によって制御されてステップ228へ移行する。
ステップ228では、ゲートオン時間が予め定めた規定値より短い時間(主撮影時より短いゲートオン時間)に設定されて上述のステップ214へ戻って上述の処理が繰り返される。すなわち、1回目の主撮影以降の副撮影の場合にはゲートオン時間が図10(C)に示すように規定値より短い時間に設定されるため撮影時間が短縮される。なお、当該ステップ228では、既に規定値より短い時間にゲートオン時間が設定されている場合にはスキップしてステップ214へ移行するようにしてもよい。また、ゲートオン時間を規定値より短い時間に設定するのに伴ってゲート電圧を増加(例えば、ゲートオン電圧の絶対値を増加やゲートオン電圧の振幅値を増加等)させて、電荷の読み出し速度を上げるようにしてもよい。
一方、ステップ222において、設定された撮影回数分の放射線画像の撮影が行われたと判定された場合にはステップ230へ移行して、2回目以降の副撮影による放射線画像が画像処理制御ユニット23へ送信されて一連の撮影処理ルーチンを終了する。
そして、画像処理制御ユニット23では、ステップ222で送信された副撮影による放射線撮影画像を合成して再構成し、複数の裁断面についての複数の断層画像を生成する。そして、画像処理制御ユニット23では、生成された複数の断層画像から、診断に有用な断層画像が少なくとも1枚選択されて、コンソール30に送信される。
コンソール30では、画像処理制御ユニット23から送信された断層画像のディスプレイ80への表示が行われ、オペレータによって断層画像が確認される。
このように、本実施の形態に係わる撮影システム16では、再構成撮影を行う場合には、主撮影時のゲートオン時間よりも副撮影時のゲートオン時間を短くすることにより、副撮影時の撮影時間を短縮することができる。これによって撮影時に体の動きを止める苦痛から開放することができる。
また、トモシンセシス撮影を行う場合に、1回目の主撮影時に規定値のゲートオン時間で撮影された放射線画像に基づいてディスプレイ80に表示されるので、オペレータに撮影位置や撮影条件を精度良く確認させることができる。
また、1回目の放射線画像の撮影が行われたときに、1回目の放射線画像をディスプレイ80に表示させることにより、トモシンセシス撮影における連続撮影の初期段階で、オペレータに撮影位置や撮影条件を確認させることができる。
なお、上記の実施の形態では、1回目の撮影を主撮影として主撮影による放射線画像をディスプレイ80に表示させる例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、2回目以降の撮影によって得られた放射線画像をディスプレイ80に表示させるようにしてもよい。この場合には、ディスプレイ80に表示させるための撮影を主撮影とし、他の再構成画像を生成するための撮影を副撮影として副撮影のゲートオン時間を短縮することにより撮影時間を短縮するようにしてもよい。また、主撮影は1回の撮影に限るものではなく、2回以上としてもよい。
また、上記の実施の形態では、再構成画像としてトモシンセシス画像を生成する例を説明したが、これに限るのではなく、例えば、ステレオ画像(異なる角度から撮影した放射線画像を並べて生成した立体視画像)、エネルギーサブトラクション画像(それぞれ異なる管電圧の放射線画像を複数撮影して重み付けを行って差分演算することで画像中の骨部等を強調表示した画像)、または長尺画像撮影(複数の放射線画像を合成して生成した長尺画像)を適用するようにしてもよい。但し、何れも複数の放射線画像の撮影において、電荷をしっかり読み出して精細な放射線画像を撮影する主撮影と、読み出し速度を優先して撮影時間を短縮した副撮影と、を予め定めて、主撮影はゲートオン時間を規定値とし、副撮影はゲートオン時間を規定値よりも短縮する。これによって上記の実施の形態と同様に、副撮影時の撮影時間を短縮することができる。主撮影は、上記の実施の形態と同様に、撮影位置や撮影条件を確認するための画像の撮影としてもよいし、ステレオ画像や、エネルギーサブトラクション画像、長尺画像のそれぞれを構成する他の画像の撮影を主撮影としてもよい。
また、上記の実施の形態では、複数の放射線画像の撮影として再構成画像の撮影を一例として説明したが、これに限るものではなく、主撮影と副撮影とを予め定義可能な撮影であれば、再構成画像の撮影に限るものではなく、他の撮影を適用するようにしてもよい。
ところで、上記の実施の形態では、一般的なトモシンセシス画像を撮影する例を挙げて説明したが、トモシンセシス画像の撮影は、乳房を撮影するマンモグラフィ装置に備える場合がある。以下では、第1変形例として、トモシンセシス機能を備えたマンモグラフィ装置を適用した放射線画像撮影装置を変形例として説明する。
(放射線画像撮影装置の構成)
まず、放射線画像撮影装置の構成の一例について説明する。ここでは、放射線画像撮影装置を、トモシンセシス機能を搭載したマンモグラフィ装置として構成した例について説明する。図12は変形例に係る放射線画像撮影装置の構成の一例を示す斜視図である。図13は図12に示す放射線画像撮影装置の左右方向の中心線に沿った断面図である。なお、上下方向、左右方向、前後方向とは、被写体である患者から見た場合の方向である。また、上記の実施の形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
変形例の放射線画像撮影装置150は、立設状態に設置される基台部112と、基台部112に設けられたガイド部113に沿って移動可能に構成された回転軸114と、回転軸114に取り付けられた可動アーム部116とを備えている。可動アーム部116は、回転軸114の移動により上下方向に移動可能に構成されると共に、回転軸114の回転により左回り及び右回りに回転可能に構成されている。
可動アーム部116は、回転軸114に固定された第1の回転部118と、回転軸114と切り離し可能に連結された第2の回転部120とを備えている。第2の回転部120は、第1の回転部118の被写体P側に配置されている。回転軸114は、第1の回転部118の回転中心に固定されると共に、第2の回転部120の回転中心に連結されている。回転軸114と第2の回転部120とは、例えば、双方にギアが設けられ、ギアが噛み合った状態で回転軸114と連結され、ギアが噛み合っていない状態で回転軸114と切り離される。
第1の回転部118には、L字状の支持部124の一端が固定されている。支持部124の他端には、被写体Pの乳房Mに対し放射線を照射する放射線照射部128が設けられている。放射線照射部128は、管球等の放射線照射源126を備えている。放射線照射部128に収納された放射線照射源126は、回転軸114の回転により第1の回転部118と共に回転軸114の周りに回転する。なお、放射線照射源126が回転していない状態で左右方向の中央に在る場合の位置が、放射線照射源126の初期位置とされる。
第2の回転部120には、撮影台132を保持する第1の保持部134が取り付けられている。また、第1の保持部134のように被写体Pの腕が接触する部材には、取っ手146が設けられていてもよい。撮影台132は、被写体Pの乳房Mに当接される撮影面132Aを有している。筐体である撮影台132の内部には、被写体Pの乳房Mを透過した放射線を検出する放射線検出器26が内蔵された電子カセッテ20収納されている。
電子カセッテ20は、上記の実施の形態で説明したように、放射線検出器26を内蔵している。すなわち、透過放射線を検出して放射線画像を示す画像情報を撮影し、撮影した画像情報を出力する。電子カセッテ20は、放射線が照射されると、放射線画像を示す画像情報を画像処理制御装置23に出力する(図6参照)。
また、第2の回転部120には、圧迫板140を保持する第2の保持部138が取り付けられている。圧迫板140は、第2の保持部138に取り付けられた支持機構142により、上下方向に移動可能に支持されている。圧迫板140が下降することで、被写体Pの乳房Mが圧迫されて、撮影面132Aと圧迫板140との間に固定される。
撮影台132に収納された電子カセッテ20は、回転軸114と第2の回転部120とが連結された状態で、回転軸114の回転により第2の回転部120と共に回転軸114の周りに回転する。一方、回転軸114と第2の回転部120とが切り離された状態では、回転軸114が回転しても第2の回転部120は回転せず、撮影台132及び電子カセッテ20も回転しない。即ち、放射線照射部128及び放射線照射源126と、撮影台132及び電子カセッテ20とは、互いに独立に移動可能とされている。
撮影台132の内部には、被写体が動いたときに発生する振動(以下、「被写体振動」という。)を検出する振動検出器144が配置されている。振動検出器144は、被写体の動きにより発生する上下振動を検出できる振動センサであればよく、特に制限はない。振動検出器144としては、加速度センサ等、従来公知の振動センサを用いることができる。
また、放射線画像撮影装置150は、撮影条件、姿勢情報などの各種の操作情報や各種の操作指示は、上記の実施の形態で説明した操作パネル82で行われる(図6参照)。なお、操作パネル82は、放射線画像撮影装置150の一部として設けられていてもよい。
(可動アーム部の動作)
次に、放射線画像撮影装置の可動アーム部116の動作について説明する。放射線画像撮影装置150は、上述した通り、放射線照射部128及び放射線照射源126と、撮影台132及び電子カセッテ20とを、互いに独立に移動できる可動アーム部116を備えている。従って、CC撮影(頭尾方向の撮影)、MLO撮影(内外斜位方向の撮影)、ステレオ撮影(異なる2方向からの撮影)、トモシンセシス撮影を含む、種々の撮影条件・撮影姿勢での撮影が可能である。
例えば、被写体Pが立った立位状態でのCC撮影時には、図14(A)に実線で示すように、撮影台132の撮影面132Aが上方を向いた状態とし、撮影面132Aに対向するように放射線照射部128を撮影面132Aの上方に配置する。放射線照射源126から射出された放射線は、立位状態の被写体Pの乳房Mに対し、上側から下側に照射される。これにより、CC撮影が行われる。
また、被写体Pが椅子などに座った座位状態でのMLO撮影時には、図14(A)に点線で示すように、可動アーム部116を下方に移動させ、回転軸114の周りに回転させて斜めに傾ける。具体的には、撮影面132Aが斜め上方を向いた状態となるまで撮影台132を(例えば45°)傾けて、撮影面132Aに対向するように放射線照射部128を撮影面132Aの斜め上方に配置する。
その後、撮影台132の前側の側壁角部に被写体Pの腋窩を当てるように、技師等によるポジショニングが行われる。放射線照射源126から射出された放射線は、座位状態の被写体Pの乳房Mに対し、内側から外側で且つ上側から下側に向かって斜めに照射される。これにより、MLO撮影が行われる。
(トモシンセシス機能)
次に、トモシンセシス機能について説明する。図14(B)及び図15はトモシンセシス撮影の様子を説明するための模式図である。トモシンセシス機能によれば、複数の方向から放射線を照射して撮影(トモシンセシス撮影)を行い、撮影された複数の投影放射線画像を再構成することで、任意の高さの裁断面での断層画像を生成することができる。
被写体Pの立位状態でのトモシンセシス撮影時には、図14(B)に示すように、撮影台132の撮影面132Aが上方を向いた状態とし、撮影面132Aの上方に配置された放射線照射部128を回転軸114の周りに回転させながら、放射線照射源126から放射線を複数回照射する。放射線照射源126から射出された放射線は、立位状態の被写体Pの乳房Mに対し、複数の方向から照射される。これにより、トモシンセシス撮影が行われる。
図15に示すように、放射線照射部128が回転軸114の周りに回転することにより、放射線照射源126は、電子カセッテ20から一定の距離に位置する軌跡で円弧を描くように移動する。変形例では、正方向の回転の場合には、放射線照射源126を角度−X°から角度+X°まで、角度θ°ずつ右周りに回転させ、放射線の照射角度を角度θずつ変化させて、放射線照射源126の位置がP1〜PNのN箇所で撮影が行われる。これにより、被写体Pの乳房Mについて複数の投影放射線画像が取得される。
なお、再構成処理方法としては、上記の実施の形態で説明したように、シフト加算法の外、従来公知のCT再構成法を用いることができる。例えば、CT再構成法の代表的な手法であるFBP法(Filtered Back Projection法)を用いることができる。FBP法は、断層撮影の平行平面式断層走査をコンビームCT走査の一部として捉え、フィルター逆投影法を拡張した再構成手法である。
変形例の放射線画像撮影装置150は、上記の実施の形態の撮影システム16の一部として構成される。すなわち、放射線画像撮影装置150は、コンソール30によって撮影指示等が制御が可能とされ、撮影によって得られる放射線画像を表す画像情報が画像処理制御ユニット102へ出力され、再構成画像の生成等が行われる。
続いて、変形例の作用を説明する。図16は、変形例の撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。
まず、ステップ300では、トモシンセシス撮影の撮影条件及び再構成条件が入力されたか否か判定される。該判定は、操作パネル82が操作されて撮影条件及び再構成条件が入力されたか否かを判定し、該判定が肯定されるまで待機してステップ302へ移行する。
ステップ302では、再構成条件として入力された各種パラメータが画像処理制御ユニット102へ送信されてステップ304へ移行する。
ステップ304では、操作パネル82が操作されて圧迫指示が行われた否か判定され、該判定が肯定されるまで待機してステップ306へ移行する。すなわち、被写体Pが、放射線撮影装置150の撮影面132Aに撮影部位である乳房Mを当接して、技師等によって乳房のポジショニングが行われて圧迫指示が行われたか否かを判定する。
ポジショニング後に圧迫指示が行われると、ステップ306では、圧迫板140が駆動されて乳房が圧迫され、ステップ308へ移行する。すなわち、圧迫板140が撮影面132Aに向けて移動し、乳房Mに当接する。そして、圧迫板140の押圧力が設定押圧力に到達すると、圧迫板140の移動が停止する。
ステップ308では、操作パネル82等によって撮影開始指示が行われたか否か判定され、該判定が肯定されるまで待機してステップ310へ移行する。
ステップ310では、複数枚の放射線画像を撮影するトモシンセシス画像(トモ画像)撮影処理(詳細は後述)が実行されてステップ312へ移行する。
ステップ312では、放射線照射源126が初期位置へ移動されてステップ314へ移行し、圧迫板140が駆動されて圧迫が解除され、一連のト撮影処理を終了する。
ここで上述のトモシンセシス画像撮影処理について詳細に説明する。図17は、トモシンセシス画像(トモ画像)撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。
トモシンセシス画像撮影処理では、まずステップ400において、1枚目の撮影位置(例えば、垂直位置の0°)に放射線照射源126が移動されてステップ402へ移行する。すなわち、回転軸114を回転駆動して、放射線照射源126を第1の回転部118と共に回転軸114の周りに回転する。放射線照射源126を回転軸114の周りに垂直位置(0°)になるように回転させて、トモシンセシス撮影の1枚目の撮影位置に移動する。なお、回転軸114が既に垂直位置(0°)の位置にある場合には当該処理をスキップする。
ステップ402では、電子カセッテ20の放射線検出器26における薄膜トランジスタ72のゲートオン時間が予め定めた規定値に設定されてステップ404へ移行する。
ステップ404では、1枚目の放射線画像の撮影(主撮影)が行われてステップ406へ移行して撮影した画像情報がコンソール30へ送信される。すなわち、撮影によって放射線検出器26の各画素に対応するコンデンサ70に蓄積された電荷が、設定されたゲートオン時間で読み出されるように薄膜トランジスタ72がカセッテ制御部69によって制御される。そして、信号処理部73によって読み出された電荷に対して信号処理が行われて、放射線撮影画像としてコンソール30に送信されて、ディスプレイ80に表示される。これによって、オペレータは、撮影位置や撮影条件を確認することができる。
次に、ステップ408では、ゲートオン時間が予め定めた規定値より短い時間(主撮影時より短いゲートオン時間)に設定されて410へ移行する。すなわち、1回目の主撮影以降の副撮影の場合にはゲートオン時間が規定値より短い時間に設定されるため撮影時間が短縮される。なお、ゲートオン時間を規定値より短い時間に設定するのに伴ってゲート電圧を増加(例えば、ゲートオン電圧の絶対値を増加やゲートオン電圧の振幅値を増加等)させて、電荷の読み出し速度を上げるようにしてもよい。
ステップ410では、次(k枚目)の撮影位置に放射線照射源126が移動されてステップ412へ移行する。すなわち、回転軸114を回転駆動して、放射線照射源126を次の撮影位置に移動する。例えば、2枚目の場合には、図15に示す−X°(例えば、−15°)の位置に移動し、2枚目以降は、放射線照射源126を回転軸114の周りにθ°(例えば、3°)回転させることにより次の撮影位置に移動する。
ステップ412では、k枚目の放射線画像の撮影(副撮影)が行われてステップ414へ移行して撮影した画像情報が画像処理制御ユニット102へ送信される。すなわち、撮影によって放射線検出器26の各画素に対応するコンデンサ70に蓄積された電荷が、設定されたゲートオン時間で読み出されるように薄膜トランジスタ72がカセッテ制御部69によって制御される。これにより主撮影よりも短いゲートオン時間で撮影による電荷が読み出されるので撮影時間が短縮される。従って、乳房を圧迫する時間を短縮することができ、被験者を苦痛から早期に解放することができる。
ステップ416では、撮影条件で設定された撮影回数終了したか否か判定され、該判定が否定された場合にはステップ410に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合に、一連のトモシンセシス画像撮影処理ルーチンを終了する。
このように、変形例においても再構成撮影を行う場合には、主撮影時のゲートオン時間よりも副撮影時のゲートオン時間を短くすることにより、副撮影時の撮影時間を短縮することができる。トモシンセシス画像を生成するための副撮影では、斜め方向からの撮影画像は多少画質が悪くなっても再構成の際にはほとんど影響しないので、このように高速に読み出すことができる。
また、変形例では、マンモグラフィ装置であるため、撮影時間を短縮することができることによって、被験者の苦痛となる乳房の圧迫時間を短縮することができ、被験者の負担を軽減することができる。
また、上記実施の形態と同様に、1回目の主撮影による規定値のゲートオン時間で撮影された放射線画像に基づいてディスプレイ80に表示されるので、オペレータに撮影位置や撮影条件を精度良く確認させることができる。
ところで、変形例ではステレオ画像の撮影も可能であるため、ステレオ画像を撮影する場合の処理について説明する。図18は、ステレオ画像撮影処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、撮影処理自体は、基本的には図16の撮影処理と同様に行われ、撮影条件等がステレオ画像に対応するものとすると共に、ステップ310のトモシンセシス画像撮影処理の代わりにステレオ画像撮影処理が行われる。
ステップ500では、1枚目の撮影位置(垂直位置の0°)に放射線照射源126が移動されてステップ502へ移行する。すなわち、回転軸114を回転駆動して、放射線照射源126を第1の回転部118と共に回転軸114の周りに回転する。放射線照射源126を回転軸114の周りに垂直位置(0°)になるように回転させて、ステレオ画像撮影の1枚目の撮影位置に移動する。なお、回転軸114が既に垂直位置(0°)の位置にある場合には当該処理をスキップする。
ステップ502では、電子カセッテ20の放射線検出器26における薄膜トランジスタ72のゲートオン時間が予め定めた規定値に設定されてステップ504へ移行する。
ステップ504では、1枚目の放射線画像の撮影(主撮影)が行われてステップ506へ移行して撮影した画像情報が画像処理制御ユニット102へ送信される。すなわち、撮影によって放射線検出器26の各画素に対応するコンデンサ70に蓄積された電荷が、設定されたゲートオン時間で読み出されるように薄膜トランジスタ72がカセッテ制御部69によって制御される。そして、信号処理部73によって読み出された電荷に対して信号処理が行われて、放射線撮影画像として画像処理制御ユニット102に送信される。
次に、ステップ508では、2枚目の撮影位置に放射線照射源126が移動されてステップ510へ移行する。すなわち、回転軸114を回転駆動して、放射線照射源126を次の撮影位置に移動する。例えば、2枚目の場合には、放射線照射源126が例えば4°の位置になるように、回転軸114の周りに4°回転させる。
ステップ510では、ゲートオン時間が予め定めた規定値より短い時間(主撮影時より短いゲートオン時間)に設定されて512へ移行する。すなわち、2回目の副撮影の場合にはゲートオン時間が規定値より短い時間に設定されるため撮影時間が短縮される。なお、ゲートオン時間を規定値より短い時間に設定するのに伴ってゲート電圧を増加(例えば、ゲートオン電圧の絶対値を増加やゲートオン電圧の振幅値を増加等)させて、電荷の読み出し速度を上げるようにしてもよい。
ステップ512では、4°の方向から放射線画像の撮影(副撮影)が行われてステップ514へ移行して撮影した画像情報が画像処理制御ユニット102へ送信される。すなわち、撮影によって放射線検出器26の各画素に対応するコンデンサ70に蓄積された電荷が、設定されたゲートオン時間で読み出されるように薄膜トランジスタ72がカセッテ制御部69によって制御される。これにより主撮影よりも短いゲートオン時間で撮影による電荷が読み出されるので撮影時間が短縮される。従って、乳房を圧迫する時間を短縮することができ、被験者を苦痛から早期に解放することができる。なお、主撮影及び副撮影によって得られる撮影画像から再構成画像としてステレオ画像を表示するが、ステレオ画像の生成は、右目用の放射線画像と左目用の放射線画像とをそれぞれ表示することで行われるようにしてもよい。すなわち、生成手段はディスプレイ等の表示装置を含む。
このように、変形例の放射線画像撮影装置150でステレオ画像を撮影する場合も、主撮影時のゲートオン時間よりも副撮影時のゲートオン時間を短くすることにより、副撮影時の撮影時間を短縮することができる。これによって被験者の苦痛となる乳房の圧迫時間を短縮することができ、被験者の負担を顕現することができる。
なお、上記の実施の形態及び変形例における各フローチャートで示した処理は、プログラムとして各種記憶媒体に記憶して流通するようにしてもよい。
10 放射線情報システム
16 撮影システム
20 電子カセッテ
22 放射線照射制御ユニット
22A、126 放射線照射源
23 画像処理装置
24 放射線発生装置
26 放射線検出器
54 センサ部
69 カセッテ制御部
72 薄膜トランジスタ
74 TFT基板
102 画像処理制御ユニット
150 放射線画像撮影装置

Claims (13)

  1. 照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部及び当該センサ部で発生された電荷を読み出すためのスイッチング素子を含んで構成された画素が複数配列された放射線検出器と、
    前記放射線検出器によって予め定めた主撮影及び前記主撮影以外の副撮影を含む一連の撮影を実行する際に前記主撮影を行う場合は、予め定めた規定時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御し、前記一連の撮影を実行する際に前記副撮影を行う場合は、前記規定時間より短い時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する制御手段と、
    を備えた放射線画像撮影制御装置。
  2. 前記副撮影により得られた複数の放射線画像を再構成して再構成画像を生成する生成手段を更に備えた請求項1に記載の放射線画像撮影制御装置。
  3. 前記生成手段が、トモシンセシス画像、ステレオ画像、またはエネルギーサブトラクション画像を前記再構成画像として生成する請求項2に記載の放射線画像撮影制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記副撮影を行う場合に、前記スイッチング素子をオンするための電圧を前記主撮影時よりも増加するように更に制御する請求項1〜3の何れか1項に記載の放射線画像撮影制御装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の放射線動画撮影制御装置と、
    被検体を介して前記放射線検出器に放射線を照射する放射線照射手段と、
    を備えた放射線画像撮影システム。
  6. 照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部及び当該センサ部で発生された電荷を読み出すためのスイッチング素子を含んで構成された画素が複数配列された放射線検出器によって予め定めた主撮影及び前記主撮影以外の副撮影を含む一連の撮影を実行する際に前記主撮影を行う場合は、予め定めた規定時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する第1制御ステップと、
    前記一連の撮影を実行する際に前記副撮影を行う場合は、前記規定時間より短い時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する第2制御ステップと、
    を有する放射線画像撮影装置の制御方法。
  7. 前記副撮影により得られた複数の放射線画像を再構成して再構成画像を生成する生成手段によって前記再構成画像を生成する生成ステップを更に有する請求項6に記載の放射線画像撮影装置の制御方法。
  8. 前記生成ステップが、トモシンセシス画像、ステレオ画像、またはエネルギーサブトラクション画像を前記再構成画像として生成する請求項7に記載の放射線画像撮影装置の制御方法。
  9. 前記制御ステップは、前記副撮影を行う場合に、前記スイッチング素子をオンするための電圧を前記主撮影時よりも増加するように更に制御する請求項6〜8の何れか1項に記載の放射線画像撮影装置の制御方法。
  10. 照射された放射線に応じた電荷を発生するセンサ部及び当該センサ部で発生された電荷を読み出すためのスイッチング素子を含んで構成された画素が複数配列された放射線検出器によって予め定めた主撮影及び前記主撮影以外の副撮影を含む一連の撮影を実行する際に前記主撮影を行う場合は、予め定めた規定時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する第1制御ステップと、
    前記一連の撮影を実行する際に前記副撮影を行う場合は、前記規定時間より短い時間で前記センサ部によって発生された電荷を読み出すように、前記スイッチング素子を制御する第2制御ステップと、
    を含む処理をコンピュータに実行させるための放射線動画撮影制御プログラム。
  11. 前記副撮影により得られた複数の放射線画像を再構成して再構成画像を生成する生成手段によって前記再構成画像を生成する生成ステップを更に有する請求項10に記載の放射線動画撮影制御プログラム。
  12. 前記生成ステップが、トモシンセシス画像、ステレオ画像、またはエネルギーサブトラクション画像を前記再構成画像として生成する請求項11に記載の放射線動画撮影制御プログラム。
  13. 前記制御ステップは、前記副撮影を行う場合に、前記スイッチング素子をオンするための電圧を前記主撮影時よりも増加するように更に制御する請求項10〜12の何れか1項に記載の放射線動画撮影制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017064185A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 富士フイルム株式会社 制御装置、放射線画像撮影装置、放射線画像撮影方法、及び放射線画像撮影プログラム

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