JP2016144414A - 水田溝切機 - Google Patents

水田溝切機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016144414A
JP2016144414A JP2015022529A JP2015022529A JP2016144414A JP 2016144414 A JP2016144414 A JP 2016144414A JP 2015022529 A JP2015022529 A JP 2015022529A JP 2015022529 A JP2015022529 A JP 2015022529A JP 2016144414 A JP2016144414 A JP 2016144414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove cutting
cutting blade
stop mechanism
grooving machine
paddy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015022529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6225129B2 (ja
Inventor
鉄也 野村
Tetsuya Nomura
鉄也 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruyama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Maruyama Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruyama Manufacturing Co Ltd filed Critical Maruyama Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015022529A priority Critical patent/JP6225129B2/ja
Publication of JP2016144414A publication Critical patent/JP2016144414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6225129B2 publication Critical patent/JP6225129B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

【課題】移動や方向転換が容易であり、しかも溝切刃を使用位置に容易に戻すことができる水田溝切機を提供する。
【解決手段】水田溝切機1は、回転駆動される駆動輪4と、駆動輪4の後方に延びる支持フレーム16と、支持フレーム16に対して回動軸16aを中心に回動可能に取り付けられ、回動軸16aの後方に延在する溝切刃10と、溝切刃10が使用位置から下方に所定角度B2回動したときに溝切刃10の回動を停止させる停止機構21と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、溝切刃により水田の溝切りを行う水田溝切機に関する。
特許文献1,2に記載されるように、溝切刃によって水田の溝切りを行う水田溝切機が知られている。これらの溝切機では、エンジンと減速機とが設けられており、駆動輪に動力を伝達することで溝切機を走行させる。駆動輪の後方に延びる支持フレームに対して、溝切刃が回動自在に取り付けられている。特許文献1に記載の溝切刃では、孔が複数形成された調節杆が立設され、溝切刃が固定される孔の位置に応じて、溝切刃の傾斜角度が調節できるようになっている。
特許文献2に記載の溝切機では、支持フレームに取り付けられた取付部材に溝切刃の上面が当接することにより、溝切刃の上方への回動が規制される。また、取付部材に溝切刃が当接した状態(溝切刃が使用位置にある状態)において、支持フレームに取り付けられた取っ手の一部は、溝切刃に設けられたロックピンの下側に係止される。これにより、溝切刃の下方への回動も規制される。なお、取っ手を持ち上げることでロックピンに対する係止が解除されると、溝切刃は使用位置よりも下方へ回動して、急な角度で傾斜するようになっている。
実開昭59−19631号公報 特許第5199188号公報
特許文献1に記載の溝切機に比して、特許文献2に記載の溝切機は、ロック解除により溝切刃の下方への回動を許容するため、溝切刃の傾斜角度を大きくでき、溝切機の移動や方向転換が容易化されている。しかしながら、駆動輪を中心として溝切機本体を立ち上げると、溝切刃の傾斜角度は大きくなり続け、溝切刃は鉛直に近い状態となる。この場合、接地反力は溝切刃の回動中心付近に向けてはたらくため、溝切刃を回動させるモーメントを得にくくなり、溝切刃を使用位置に戻すのが難しくなってしまう。
本発明は、移動や方向転換が容易であり、しかも溝切刃を使用位置に容易に戻すことができる水田溝切機を提供することを目的とする。
本発明の水田溝切機(1,1A)は、回転駆動される駆動輪(4)と、駆動輪(4)の後方に延びるフレーム(16)と、フレーム(16)に対して回動支点(16a)を中心に回動可能に取り付けられ、回動支点(16a)の後方に延在する溝切刃(10)と、溝切刃(10)が使用位置から下方に所定角度(B2,C2)回動したときに溝切刃(10)の回動を停止させる停止機構(21,26)と、を備えることを特徴とする。
この水田溝切機(1,1A)によれば、フレーム(16)に取り付けられた溝切刃(10)により、土壌の表面に溝が形成される。水田溝切機(1,1A)を移動したり方向転換したりする場合、駆動輪(4)を支点にしてフレーム(16)を持ち上げると、溝切刃(10)の自重により、フレーム(16)に対して溝切刃(10)が下方に回動し、溝切刃(10)は土中から引き抜きやすくなる。溝切刃(10)が使用位置から下方に所定角度(B2,C2)回動したとき、停止機構(21,26)によって、溝切刃(10)の回動が停止させられる。下限位置で停止した溝切刃(10)は、フレーム(16)に対し下がり過ぎず、土中からの持ち上げが容易なため、水田溝切機(1,1A)の移動や方向転換が容易になっている。しかも、溝切刃(10)は下限位置で停止しているため、溝切刃(10)の下端が回動支点(16a)の真下に来るといった状態が回避される。これにより、移動後または方向転換後に水田溝切機(1,1A)を土壌中に戻す際、溝切刃(10)に接地反力が加わり、回動支点(16a)まわりの上向きのモーメントが作用しやすくなる。よって、溝切刃(10)を使用位置に容易に戻すことができる。
停止機構(21,26)は、フレーム(16)に設けられた第1部材(16b,23)と、溝切刃(10)に設けられた第2部材(20,25)とを有し、第1部材(16b,23)と第2部材(20,25)とは、溝切刃(10)が使用位置から下方に所定角度(B2,C2)回動する間は相対移動を許容し、溝切刃(10)が所定角度(B2,C2)回動したときに係合する。この場合、溝切刃(10)は、使用位置から下限位置に回動する間、停止機構(21,26)に影響されず回動自在である。
水田溝切機(1,1A)は、溝切刃(10)が使用位置よりも下方の位置から上方に回動したときに、使用位置にて溝切刃(10)の回動を停止させる他の停止機構を更に備える。水田溝切機(1,1A)へ上から荷重を与えると、フレーム(16)に対して、溝切刃(10)が上方に回動する。他の停止機構が溝切刃(10)の回動をその使用位置で停止させるため、他の停止機構を介して、溝切刃(10)を地面に押圧し、溝切り作業を効率的に行うことができる。
停止機構(21,26)と他の停止機構とは、共用されていると、部材の共用化が図られ、コンパクトな構成で上下の停止機構を実現することができる。
停止機構(21)は回動支点(16a)よりも前方に設けられている構成としてもよい。
停止機構(26)は回動支点(16a)よりも後方に設けられている構成としてもよい。
本発明によれば、移動や方向転換が容易であり、しかも溝切刃(10)を使用位置に容易に戻すことができる。
本発明の第1実施形態に係る水田溝切機を示す側面図である。 図1中の支持フレーム、溝切刃および停止機構を示す側面図である。 (a)は使用位置にある溝切刃を示す斜視図、(b)は下限位置にある溝切刃を示す斜視図である。 溝切刃が下限位置にある状態の水田溝切機を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る水田溝切機を示す側面図である。 図5中の支持フレーム、溝切刃および停止機構を示す側面図である。 (a)は使用位置にある溝切刃を示す斜視図、(b)は下限位置にある溝切刃を示す斜視図である。 第2実施形態の停止機構を拡大して示す斜視図である。 溝切刃が下限位置にある状態の水田溝切機を示す側面図である。 停止機構を備えない従来の水田溝切機を傾けた状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。本明細書及び特許請求の範囲において使用されている「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」等の方向を示す語は、水平面上に水田溝切機が置かれた場合の通常の前進方向を前方と定めた状態を基準としている。
図1に示されるように、乗用型の水田溝切機1は、水田の土壌表面Sに溝を形成するための装置である。水田溝切機1は、前後に延びる伝動軸パイプ3を有する本体フレーム2と、伝動軸パイプ3の後端に取り付けられたエンジン5と、伝動軸パイプ3の前端に取り付けられた減速機6とを備える。伝動軸パイプ3は、前端の減速機6から後端のエンジン5に向かうにつれて僅かに高くなるように傾斜している。減速機6の出力軸には1個の駆動輪4が固定されており、エンジン5からの回転動力が伝動軸パイプ3および減速機6を介して駆動輪4に伝達される。駆動輪4が回転駆動されることにより、水田溝切機1は土壌表面Sを走行する。
本体フレーム2上には、作業者が座る搭乗部7と、搭乗部7の前方および後方に突出する把持部2aと、搭乗部7の前方において上方に突出するハンドル8が設けられている。本体フレーム2の前部には、平面視でU字状をなすカバー9が、駆動輪4の上部を前方および両側方から覆うように取り付けられている。伝動軸パイプ3の後部には、後方且つ下方に延びる支持フレーム16が固定されている。支持フレーム16の後端部(先端部)には、板状の取付板17を介して溝切刃10が取り付けられている。溝切刃10は、培土板と呼ばれることもある。
図1〜図3に示されるように、溝切刃10は、左右一対の側板部11と、側板部11の上端から左右の外方へ張り出した張出し板部12と、溝切刃10の後端部の底部に設けられた底板部13と、側板部11の下端部が接合されて形成された直線状の接合部14とを有する。V字状をなす側板部11は、溝の側面を形成し、底板部13は溝の底面を形成する。張出し板部12は、溝の上部近傍の土壌表面S上へ押し上げられた土を左右へ拡散する。張出し板部12の後端には、左右方向に架け渡されるようにして、連結板15が固定されている。連結板15は、側板部11同士の間隔を保持する。溝切刃10は、たとえばステンレス製である。
支持フレーム16は、後方且つ下方に延びる一対の平行なパイプ材16cと、パイプ材16cの後端(先端)同士を連結する回動軸16aと、パイプ材16cの中央部同士を連結する横パイプ16bを有する。回動軸16aおよび横パイプ16bは、略左右方向に延びている。回動軸16aは、パイプ材16cの後端に両端が固定された中軸16dと、中軸16dが挿通された外パイプ16eとからなる(図3(a)参照)。溝切刃10の張出し板部12の前端には、張出し板部12に接合された取付板17が固定されている。取付板17は、側板部11同士の中間に配置されており、左右方向に垂直に延在している。
取付板17の上端には、取付板17に重ね合わせるようにして、板状の係合部材20が固定されている。より詳細には、係合部材20の後端部は、回動軸16aの外パイプ16eに固着されている。取付板17の上端に形成された凹部に回動軸16aが配置される状態で、回動軸16aの前後に配置された2個の取付ボルト18によって、係合部材20に対して取付板17が固定されている。この構成により、溝切刃10、取付板17および係合部材20は、回動軸16aを回動支点として一体となって回動可能になっている。すなわち、溝切刃10は、回動軸16aの後方に延在しており、回動軸16aを中心に回動可能であるように支持フレーム16に取り付けられている。回動軸16aよりも後方の領域において、溝切刃10は、自重により土壌表面Sに向けて落ち込んでいる。
図2に示されるように、回動軸16aよりも前方に張り出した係合部材20の前端は窪んだ形状をなしており、その上端部に係合凹部20aが形成され、その下端部に係合凹部20bが形成されている。上側の係合凹部20aは、下方に向けられている。下側の係合凹部20bは、上方に向けられている。回動軸16aを基準として、横パイプ16bまでの距離と、係合凹部20aまでの距離と、係合凹部20bまでの距離とはいずれも等しい。
支持フレーム16に対して係合部材20が下方に回動した場合(すなわち溝切刃10が上方に回動した場合)、上側の係合凹部20aが上方から横パイプ16bに当接する(図3(a)参照)。これにより、溝切刃10の上方への更なる回動は規制される。支持フレーム16に対して係合部材20が上方に回動した場合(すなわち溝切刃10が下方に回動した場合)、下側の係合凹部20bが下方から横パイプ16bに当接する(図3(b)参照)。これにより、溝切刃10の下方への更なる回動は規制される。
水田溝切機1では、駆動輪4よりも後方に配置された搭乗部7に作業者が着座し、伝動軸パイプ3および支持フレーム16を下方へ押し下げる力がはたらくので、溝切刃10の前部には下向きの外力が加わる。一方、溝切刃10の後部には側板部11および底板部13を介して上向きの接地反力が加わる。よって、支持フレーム16に対しては、溝切刃10は上方へ回動することになり、図3(a)に示される、係合凹部20aが上方から横パイプ16bに当接する状態となる。つまり、この溝切刃10の位置が、運転時の位置(使用位置)であり、支持フレーム16を基準とした溝切刃10の上限位置である。
水田溝切機1を移動または方向転換させたい場合、搭乗部7から作業者が降りて、駆動輪4を支点として伝動軸パイプ3を引き上げる方向に、水田溝切機1を持ち上げる。この場合、支持フレーム16が、回動軸16aを介して溝切刃10の前部を引き上げることになる。よって、溝切刃10の後部は土壌表面Sに置かれた状態で、支持フレーム16に対して溝切刃10は下方へ回動することになり、図3(b)に示される、係合凹部20bが下方から横パイプ16bに当接する状態となる。つまり、この溝切刃10の位置が、支持フレーム16を基準とした溝切刃10の下限位置である。
このように、係合部材20および横パイプ16bは、溝切刃10が使用位置から下方に所定角度回動したときに溝切刃10の回動を停止させる停止機構21を構成している。横パイプ16bは、支持フレーム16に設けられた第1部材に相当し、係合部材20は、溝切刃10に設けられた第2部材に相当する。横パイプ16bおよび係合部材20は、溝切刃10が使用位置から下方に所定角度回動する間は互いに干渉せず、相対移動を許容する。横パイプ16bおよび係合部材20は、溝切刃10が所定角度回動したときに係合する。すなわち、停止機構21は、下方ストッパとして機能している。水田溝切機1の停止機構21は、回動軸16aよりも前方に設けられている。
さらに、横パイプ16bと係合部材20とは、溝切刃10が上方に回動して使用位置に戻ったときにも係合する。すなわち、停止機構21は、溝切刃10が使用位置よりも下方の位置から上方に回動したときに、使用位置にて溝切刃10の回動を停止させる上方ストッパ(他の停止機構)としても機能する。このように、水田溝切機1では、下方ストッパである停止機構21は、上方ストッパとしても兼用されている。
水田溝切機1の移動または方向転換をする際には、たとえば作業者が把持部2aを把持し、水田溝切機1を持ち上げる。水田溝切機1は、駆動輪4を中心として対地角度を増して立ち上がっていく。溝切刃10の回動軸16a付近を持ち上げられるため、溝切刃10は支持フレーム16とは逆方向に回動し対地角度を増していく。適度な角度まで溝切刃10が下垂したら、停止機構21の係合部材20が作動して溝切刃10の回動を停止させ、溝切刃10の更なる下垂を制止する。
第1実施形態の水田溝切機1によれば、支持フレーム16に取り付けられた溝切刃10により、土壌表面Sに溝が形成される。水田溝切機1を移動したり方向転換したりする場合、駆動輪4を支点にして支持フレーム16を持ち上げると、溝切刃10の自重により、支持フレーム16に対して溝切刃10が下方に回動する。溝切刃10の下方への回動により、土中から溝切刃10を引き抜きやすくなる。ここで、溝切刃10が使用位置から下方に所定角度回動したとき、停止機構21によって、溝切刃10の回動が停止させられる。下限位置で停止した溝切刃10は、支持フレーム16に対し下がり過ぎず、土中からの持ち上げが容易なため、水田溝切機1の移動や方向転換が容易になっている。しかも、溝切刃10は下限位置で停止しているため、下垂し過ぎることがない。すなわち、溝切刃10の対地角度が比較的浅く、溝切刃10の下端が回動軸16aの真下に来るような状態にならない。これにより、移動後または方向転換後に水田溝切機1を土壌中に戻す際、溝切刃10に接地反力が加わり、回動軸16aまわりの上向きのモーメントが作用しやすくなっている。言い換えれば、溝切刃10を土中に押し下げる際の抵抗が過大になることを防いでいる。よって、溝切刃10を使用位置に容易に戻すことができる。下垂後の溝切刃10の有効地上高が確保されており、水田溝切機1の移動・方向転換時に水稲を避けるために持ち上げ量が過大になることが防止される。
たとえば、図10に示される従来の水田溝切機100では、溝切刃10の対地角度の増加に規制がないため、支持フレーム16に対する溝切刃10の回動角度は角度A2と大きくなる。また、土中から引き上げられた溝切刃10は停止機構がないため下垂し、その分、溝切刃10部分の地上高が減少してしまう。よって、移動または方向転換を行う際には、減じた地上高を補うため更に水田溝切機100を持ち上げなければならない。これに対し、水田溝切機1では、図4に示されるように、支持フレーム16に対する溝切刃10の回動角度は角度B2(所定角度)であり、角度B2は角度A2よりも小さい。水田溝切機1を持ち上げた場合の本体の傾斜角度B1は水田溝切機100の傾斜角度A1よりも小さくなっている。
また、水田溝切機1では、溝切刃10が使用位置から下限位置に回動する間、横パイプ16bと係合部材20とは互いに干渉せず、相対移動を許容する。よって、溝切刃10は、停止機構21に影響されず回動自在である。言い換えれば、上限位置と下限位置との間の制限された範囲で、溝切刃10は支持フレーム16に対して自由に回動できるようになっていることから、たとえば水田溝切機1の運搬時において、溝切刃10の回動を固定するロック機構の設置や、ロック解除のような操作が不要であり、作業の煩わしさが軽減されている。
また、水田溝切機1へ上から荷重を与えると、支持フレーム16に対して、溝切刃10が上方に回動する。この際、停止機構21が上方ストッパとしてはたらき、溝切刃10の回動をその使用位置で停止させる。よって、停止機構21を介して、溝切刃10を土壌表面Sに押圧し、溝切り作業を効率的に行うことができる。
下方ストッパと上方ストッパとが共用されているため、部材の共用化が図られ、コンパクトな構成で上下の停止機構が実現されている。具体的には、横パイプ16bおよび係合部材20は、溝切刃10が上方に回動して使用位置に戻ったときに係合する。使用位置が溝切刃10の上限位置となるので、溝切り時における溝切刃10の姿勢が安定する。溝切刃10の下方への回動を停止させる停止機構21と同じ部材が機能しており、部材の共用化が図られている。
停止機構21は回動軸16aよりも前方に設けられている。回動軸16aよりも前方では、溝切刃10の位置が高い。よって、停止機構21に泥等が付着してかみ込むといった事態を防止しやすくなっている。
続いて、図5〜図9を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図5に示される水田溝切機1Aが図1に示される水田溝切機1と違う点は、横パイプ16bと係合部材20とからなる停止機構21に代えて、延長フレーム23と連結板25からなる停止機構26を備えた点である。延長フレーム23は、支持フレーム16の後端から更に後方へ延びている。延長フレーム23の土壌表面Sに対する角度は、支持フレーム16の土壌表面Sに対する角度よりも小さい。図7(a)に示されるように、連結板25は、一対の張出し板部12の後部において左右方向に架け渡されるように固定されている。延長フレーム23の後端には、左右方向に延びる角筒部23aが固定されている。溝切刃10の使用位置では、連結板25の上面に角筒部23aが当接・係合している。
角筒部23aの下面には、円弧状に延びる湾曲バー23bが固定されている。湾曲バー23bは、細いパイプ等からなり、回動軸16aを中心とする円周上に沿って延びている。図6に示されるように、湾曲バー23bの下端には、湾曲バー23bよりも後方に突出する係合片23cが固定されている。また、溝切刃10の使用位置では、湾曲バー23bは、溝切刃10内に収容されている。図8に示されるように、湾曲バー23bは、連結板25に形成された凹部25a内に配置されている。溝切刃10の回動時、凹部25aが湾曲バー23bに沿って移動することにより、連結板25は湾曲バー23bによって案内される。なお、連結板25に形成される凹部は、湾曲バー23bが嵌合し得る形状であればどのような形状であってもよい。湾曲バー23bが貫通する貫通孔が、連結板25に形成されてもよい。
水田溝切機1Aを移動または方向転換させたい場合、支持フレーム16が、回動軸16aを介して溝切刃10の前部を引き上げることになる。よって、溝切刃10の後部は土壌表面Sに置かれた状態で、支持フレーム16に対して溝切刃10は下方へ回動することになる。図7(b)に示されるように、連結板25が湾曲バー23bに沿って下降し、係合片23cが下方から連結板25の裏面に当接する状態となる。この溝切刃10の位置が、支持フレーム16を基準とした溝切刃10の下限位置である。
このように、連結板25および延長フレーム23は、溝切刃10が使用位置から下方に所定角度回動したときに溝切刃10の回動を停止させる停止機構26を構成している。延長フレーム23は、支持フレーム16に設けられた第1部材に相当し、連結板25は、溝切刃10に設けられた第2部材に相当する。延長フレーム23および連結板25は、溝切刃10が使用位置から下方に所定角度回動する間は互いに干渉せず、相対移動を許容する。延長フレーム23および連結板25は、溝切刃10が所定角度回動したときに係合する。すなわち、停止機構26は、下方ストッパとして機能している。水田溝切機1Aでは、停止機構26は、回動軸16aよりも後方に設けられている。
さらに、延長フレーム23と連結板25とは、溝切刃10が上方に回動して使用位置に戻ったときにも係合する。すなわち、停止機構26は、溝切刃10が使用位置よりも下方の位置から上方に回動したときに、使用位置にて溝切刃10の回動を停止させる上方ストッパ(他の停止機構)としても機能する。このように、水田溝切機1Aでは、下方ストッパである停止機構26は、上方ストッパとしても兼用されている。
水田溝切機1Aによっても、水田溝切機1と同様の作用・効果が奏される。水田溝切機1Aでは、図9に示されるように、支持フレーム16に対する溝切刃10の回動角度は角度C2(所定角度)であり、角度C2は角度A2よりも小さい。また、本体の傾斜角度C1は水田溝切機100の傾斜角度A1よりも小さくなっている。
溝切刃10は支持フレーム16の後方に延びているため、回動軸16aよりも後方に停止機構26を設ける場合、回動軸16aから離れた位置に停止機構26を設けることができる。よって、溝切刃10の回動を停止させるために求められる部材の剛性が小さくて済み、簡易な構成で停止機構26を実現できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。たとえば、溝切刃10の下方への回動を停止する停止機構とは別個に、溝切刃10の上方への回動を停止する停止機構(他の停止機構)を設けてもよい。溝切刃10が上方に回動して使用位置に戻ったときに、溝切刃10の回動を停止しなくてもよい。本発明は、乗用型の水田溝切機に限られず、手押し型の水田溝切機に適用されてもよい。
1…水田溝切機、1A…水田溝切機、4…駆動輪、10…溝切刃、16…支持フレーム(フレーム)、16a…回動軸(回動支点)、16b…横パイプ(第1部材)、20…係合部材(第2部材)、21…停止機構(他の停止機構)、23…延長フレーム(第1部材)、25…連結板(第2部材)、26…停止機構(他の停止機構)、B2…所定角度、C2…所定角度。

Claims (6)

  1. 回転駆動される駆動輪(4)と、
    前記駆動輪(4)の後方に延びるフレーム(16)と、
    前記フレーム(16)に対して回動支点(16a)を中心に回動可能に取り付けられ、前記回動支点(16a)の後方に延在する溝切刃(10)と、
    前記溝切刃(10)が使用位置から下方に所定角度(B2,C2)回動したときに前記溝切刃(10)の回動を停止させる停止機構(21,26)と、を備えることを特徴とする水田溝切機(1,1A)。
  2. 前記停止機構(21,26)は、前記フレーム(16)に設けられた第1部材(16b,23)と、前記溝切刃(10)に設けられた第2部材(20,25)とを有し、
    前記第1部材(16b,23)と前記第2部材(20,25)とは、前記溝切刃(10)が前記使用位置から下方に前記所定角度(B2,C2)回動する間は相対移動を許容し、前記溝切刃(10)が前記所定角度(B2,C2)回動したときに係合することを特徴とする請求項1に記載の水田溝切機(1,1A)。
  3. 前記溝切刃(10)が前記使用位置よりも下方の位置から上方に回動したときに、前記使用位置にて前記溝切刃(10)の回動を停止させる他の停止機構を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の水田溝切機(1,1A)。
  4. 前記停止機構(21,26)と前記他の停止機構とは、共用されていることを特徴とする請求項3に記載の水田溝切機(1,1A)。
  5. 前記停止機構(21)は前記回動支点(16a)よりも前方に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の水田溝切機(1)。
  6. 前記停止機構(26)は前記回動支点(16a)よりも後方に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の水田溝切機(1A)。
JP2015022529A 2015-02-06 2015-02-06 水田溝切機 Active JP6225129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015022529A JP6225129B2 (ja) 2015-02-06 2015-02-06 水田溝切機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015022529A JP6225129B2 (ja) 2015-02-06 2015-02-06 水田溝切機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016144414A true JP2016144414A (ja) 2016-08-12
JP6225129B2 JP6225129B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=56685049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015022529A Active JP6225129B2 (ja) 2015-02-06 2015-02-06 水田溝切機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6225129B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5581514U (ja) * 1978-11-30 1980-06-05
JPS6010321Y2 (ja) * 1979-01-25 1985-04-09 株式会社クボタ スキ型対地作業具の取付装置
US5579850A (en) * 1994-10-12 1996-12-03 Sugano Farm Machinery Mfg. Co., Ltd. Cultivating system and cultivating machine with plow-depth control function
JP2007116992A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 水田用除草装置
JP5199188B2 (ja) * 2009-06-24 2013-05-15 株式会社丸山製作所 水田溝切り機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5581514U (ja) * 1978-11-30 1980-06-05
JPS6010321Y2 (ja) * 1979-01-25 1985-04-09 株式会社クボタ スキ型対地作業具の取付装置
US5579850A (en) * 1994-10-12 1996-12-03 Sugano Farm Machinery Mfg. Co., Ltd. Cultivating system and cultivating machine with plow-depth control function
JP2007116992A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 水田用除草装置
JP5199188B2 (ja) * 2009-06-24 2013-05-15 株式会社丸山製作所 水田溝切り機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6225129B2 (ja) 2017-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5283523B2 (ja) 管理機
JP6225129B2 (ja) 水田溝切機
JP2009142152A (ja) 畦塗り機
JP5132280B2 (ja) 畦塗り機
JP2006217814A (ja) ロータリ耕耘装置
JP2006246807A (ja) 歩行型作業機
JP2008161061A (ja) 耕耘機
JP2020018243A (ja) 歩行型管理機
US20230014353A1 (en) Drag bar for levelling ground
JP4082701B2 (ja) 溝切機
JP7185922B2 (ja) 畦塗り機
JP2017077229A (ja) 農業用作業機
JP2011152068A (ja) 乗用型田植機
JP2019004818A (ja) バランスウエイト
JP4753073B2 (ja) 農作業機
JP2010115979A (ja) 建設機械の位置調整機構付きシート装置
JP2011004623A (ja) 水田溝切り機
JP2017120008A (ja) 床材剥離機
JP5127683B2 (ja) 農作業機の拘束装置
JP2006075169A (ja) 整地カバー
JP4313075B2 (ja) 畦塗り機
JP6925885B2 (ja) 歩行型管理機
JP2005313836A (ja) 作業機における転輪の取付構造
JP2007006811A (ja) 農作業機連結装置
JPH0642801B2 (ja) クイックヒッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6225129

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150