JP2016143845A - 車載用電子制御装置 - Google Patents
車載用電子制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016143845A JP2016143845A JP2015020790A JP2015020790A JP2016143845A JP 2016143845 A JP2016143845 A JP 2016143845A JP 2015020790 A JP2015020790 A JP 2015020790A JP 2015020790 A JP2015020790 A JP 2015020790A JP 2016143845 A JP2016143845 A JP 2016143845A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- wiring
- potential side
- conductor
- electronic control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Structure Of Printed Boards (AREA)
Abstract
【課題】コンデンサによって電源経路から入り込むノイズを除去し得る構成の車載用電子制御装置において、1つのコンデンサに短絡故障が生じた場合であっても、高電位・低電位配線間の短絡を防ぎ、且つその短絡故障の前後での静電容量の変動を抑制する。
【解決手段】電子制御装置1は、基板部2の一方面側に2つの表面実装型コンデンサ10,20が実装され、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間に直列に接続されている。更に、導体配線部30が、その一方をなす第1コンデンサ10と並列に接続されている。そして、この導体配線部30には、他方をなす第2コンデンサ20が短絡状態となった場合に溶断される遮断配線33が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】電子制御装置1は、基板部2の一方面側に2つの表面実装型コンデンサ10,20が実装され、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間に直列に接続されている。更に、導体配線部30が、その一方をなす第1コンデンサ10と並列に接続されている。そして、この導体配線部30には、他方をなす第2コンデンサ20が短絡状態となった場合に溶断される遮断配線33が形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載用電子制御装置に関するものである。
車載用の電子制御装置では、装置内で短絡が生じた場合でも、短絡時に生じる過電流から関連部品を保護することが求められる。そのための一つの技術としては、遮断配線による保護技術が存在し、例えば、特許文献1の技術では、セラミックコンデンサ24のランド26と電源配線23との間に、これらを導通する形で遮断配線30が設けられている。この遮断配線30は、セラミックコンデンサ24の短絡によって当該遮断配線30に過電流が流れたときに発熱するように構成され、この発熱によって溶断状態となるように材質、長さ、断面積などが調整されている。このような遮断配線30を用いれば、短絡時に電気的接続を遮断することができるため、短絡に起因する過電流が関連部品に流れ込むことを抑えることができ、関連部品を効果的に保護することが可能となる(引用文献1:図3等)。
ところで、車載用の電子制御装置では、電源ラインを介して入り込む所定周波数帯のノイズを除去するために電源ラインとグランドとの間にバイパスコンデンサを配置することが一般的である。但し、バイパスコンデンサを1つだけ介在させる構成では、このコンデンサに短絡故障が生じた場合に電源ラインとグランドとの間が短絡してしまうことになる。このリスクを回避する対策としては、図6で開示される電子制御装置Eのように、2個のコンデンサC1,C2を直列に接続する構成が考えられる。この構成によれば、コンデンサC1,C2のうちの一方のコンデンサに短絡故障が生じた場合でも、他方のコンデンサが正常状態であれば、電源ラインとグランドとの間の短絡を防ぐことができる。そして、残った他方のコンデンサをノイズ除去用のコンデンサとして使い続けることもできる。
しかしながら、このように2個のコンデンサを直列に接続する構成では、いずれか一方のコンデンサに短絡故障が発生したとき、電源・グランド間の短絡は防げるものの、故障前後で静電容量が大きく変動してしまうという問題がある。即ち、2つのコンデンサが直列に接続されている状態から、実質的に1つのコンデンサのみの状態に変化するため、この経路での合成容量は大きく変動することになる。そして、このような容量の変動が、当該経路でのノイズ除去機能に影響を及ぼし、耐ノイズ性能の低下を招いてしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、高電位・低電位配線間に介在するコンデンサによって電源経路から入り込むノイズを除去し得る構成の車載用電子制御装置において、1つのコンデンサに短絡故障が生じた場合であっても、高電位・低電位配線間の短絡を防ぎ、且つその短絡故障の前後での静電容量の変動を抑制することを目的とする。
本発明は、
直流電源からの電力供給を受けて動作する車載用の電子制御装置であって、
基板部(2)と、
前記基板部に形成され、高電位側の経路となる高電位側配線部(3)と、
前記基板部に形成され、低電位側の経路となる低電位側配線部(4)と、
前記基板部の一方面側に実装されると共に、前記高電位側配線部と前記低電位側配線部との間に直列に接続される2つの表面実装型コンデンサ(10,20)と、
前記基板部に形成されると共に、前記2つの表面実装型コンデンサの一方をなす第1コンデンサ(10)と並列に設けられ、他方をなす第2コンデンサ(20)が短絡状態となった場合に溶断される遮断配線(33)が少なくとも一部に設けられた導体配線部(30)と、
を備えたことを特徴とする。
直流電源からの電力供給を受けて動作する車載用の電子制御装置であって、
基板部(2)と、
前記基板部に形成され、高電位側の経路となる高電位側配線部(3)と、
前記基板部に形成され、低電位側の経路となる低電位側配線部(4)と、
前記基板部の一方面側に実装されると共に、前記高電位側配線部と前記低電位側配線部との間に直列に接続される2つの表面実装型コンデンサ(10,20)と、
前記基板部に形成されると共に、前記2つの表面実装型コンデンサの一方をなす第1コンデンサ(10)と並列に設けられ、他方をなす第2コンデンサ(20)が短絡状態となった場合に溶断される遮断配線(33)が少なくとも一部に設けられた導体配線部(30)と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明では、基板部の一方面側に2つの表面実装型コンデンサが実装され、高電位側配線部と低電位側配線部との間に直列に接続されている。更に、導体配線部が、2つの表面実装型コンデンサの一方をなす第1コンデンサと並列に接続されている。この構成では、導体配線部の配線が溶断されていない通常状態では、第1コンデンサの両端が導体配線部によって短絡状態に保たれるため、第1コンデンサはバイパスコンデンサとして機能しないことになる。つまり、第2コンデンサのみがバイパスコンデンサとして機能し、第2コンデンサの静電容量が、この経路の静電容量となる。
一方、上記通常状態から変化し、第2コンデンサに短絡故障が発生すると、この第2コンデンサと導体配線部とによって構成される経路が短絡状態となり、導体配線部に流れる電流が増大する。このとき、電流の上昇に起因する発熱によって導体配線部を構成する遮断配線が溶断されるため、高電位側配線部と低電位側配線部との間で生じた短絡状態は短時間で回避される。
そして、高電位側配線部と低電位側配線部との間には、短絡状態となった第2コンデンサと正常状態の第1コンデンサとが直列に介在することになる。このように変化した状態では、第1コンデンサのみがバイパスコンデンサとして機能し、第1コンデンサの静電容量が、この経路の静電容量に相当する。このように、第2コンデンサに短絡故障が発生する前でも、短絡故障が発生した後でも、片方のコンデンサのみがバイパスコンデンサとして機能する構成であるため、短絡故障前後での静電容量の変動が小さくなる。
一方、上記通常状態から変化し、第2コンデンサに短絡故障が発生すると、この第2コンデンサと導体配線部とによって構成される経路が短絡状態となり、導体配線部に流れる電流が増大する。このとき、電流の上昇に起因する発熱によって導体配線部を構成する遮断配線が溶断されるため、高電位側配線部と低電位側配線部との間で生じた短絡状態は短時間で回避される。
そして、高電位側配線部と低電位側配線部との間には、短絡状態となった第2コンデンサと正常状態の第1コンデンサとが直列に介在することになる。このように変化した状態では、第1コンデンサのみがバイパスコンデンサとして機能し、第1コンデンサの静電容量が、この経路の静電容量に相当する。このように、第2コンデンサに短絡故障が発生する前でも、短絡故障が発生した後でも、片方のコンデンサのみがバイパスコンデンサとして機能する構成であるため、短絡故障前後での静電容量の変動が小さくなる。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、図2で示す車載用電子制御装置1(以下、単に電子制御装置1ともいう)は、図2で示す直流電源50(例えば、車載バッテリ)からの電力供給を受けて動作する構成をなしており、車両に搭載される様々な電子制御装置として想定されるものである。具体的には、例えば、エンジンECU、ブレーキECU、ステアリングECU、ボディECUなどのECUとして構成されている。なお、図2では、高電位側配線部3(電源ライン)や低電位側配線部4(グランドライン)に接続される様々な電子部品を省略し、概念的に示している。
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、図2で示す車載用電子制御装置1(以下、単に電子制御装置1ともいう)は、図2で示す直流電源50(例えば、車載バッテリ)からの電力供給を受けて動作する構成をなしており、車両に搭載される様々な電子制御装置として想定されるものである。具体的には、例えば、エンジンECU、ブレーキECU、ステアリングECU、ボディECUなどのECUとして構成されている。なお、図2では、高電位側配線部3(電源ライン)や低電位側配線部4(グランドライン)に接続される様々な電子部品を省略し、概念的に示している。
図1で示す電子制御装置1は、例えばアルミダイカストなどからなる箱状のケース(図示略)の内部に回路構成体1a(回路基板)が収容されてなるものであり、図1では、ケース内に収容される回路構成体1aの一部を概念的に示している。回路構成体1a(回路基板)は、例えば樹脂等の絶縁材料が積層されてなる基板部2に、複数の電子部品が実装されてなるものであり、図1の例では、複数の電子部品の1つとして、2つの表面実装型コンデンサ10,20が実装されている。なお、図1の例では、図示が省略されているが、基板部2には、トランジスタ、抵抗、コンデンサ、コイル、集積回路など、様々な電子部品を実装して用いることができる。
回路構成体1a(回路基板)は、図示しないコネクタを介して外部の機器や他の電子制御装置12などと電気的に接続されている。図2に示すように、回路構成体1aには外部の直流電源50(例えば、バッテリ)から電圧が印加される電源端子A1が設けられ、且つ、グランド経路に接続されるグランド端子A2が設けられている。電源端子A1には、電源ラインとしての高電位側配線部3が接続されている。高電位側配線部3は、図1のように基板部2の一方面において公知の金属材料からなる配線パターンとして形成されており、直流電源50から所定電圧が印加され、ノイズが印加されていない通常状態のときに所定電位に保たれている。図2で示すグランド端子A2には、グランドラインとして低電位側配線部4が接続されている。この低電位側配線部4は、図1のように基板部2の一方面において公知の金属材料からな配線パターンとして形成されており、電位が所定のグランドレベルに保たれている。
図1で例示される2つの表面実装型コンデンサ10,20は、いずれも公知のセラミックコンデンサとして構成されている。具体的には、例えば、温度特性や周波数特性を向上させ小型で大容量を実現するため、チタン酸バリウム系の高誘電率セラミック誘電体と内部電極とを層状に積み重ねて一体化して構成されている。なお、この例はあくまで一例であり、公知の様々なコンデンサを用いることができる。なお、以下の説明では、表面実装型コンデンサ10を第1コンデンサ10とも称する。また、表面実装型コンデンサ20を第2コンデンサ20とも称する。
図1、図2で示すように、2つの表面実装型コンデンサ10,20は、基板部2の一方面側(表面側)にそれぞれ実装され、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間に直列に接続されている。具体的には、第2コンデンサ20の一端部が、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド28及び導体部43を介して高電位側配線部3に導通している。これにより、第2コンデンサ20の一方の電極は、高電位側配線部3から所定電圧が印加され、電源レベルに保たれている。また、第2コンデンサ20の他端部は、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド29、導体部42、ランド18を介して第1コンデンサ10の一端部と導通している。
第1コンデンサ10は、その一端部が、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド18、導体部42、ランド29を介して第2コンデンサ20の他端部と導通している。また、第1コンデンサ10の他端部は、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド19及び導体部41を介して低電位側配線部4に導通している。これにより、第1コンデンサ10の他方の電極は、グランドレベルに保たれている。
更に、図1のように、基板部2の一方面側(表面側)には、導体配線部30が形成されている。この導体配線部30は、公知の金属材料からなる配線パターンとして形成されており、2つの表面実装型コンデンサの一方をなす第1コンデンサ10と並列に設けられている。なお、図2では、導体配線部30を破線にて概念的に示している。具体的には、導体配線部30は、第1コンデンサ10の一方側の電極と導通するランド18に一端側が接続され、他端側は、低電位側配線部4に接続されており、第1コンデンサ10の一方側の電極と低電位側配線部4とを短絡させている。
導体配線部30の一部には、第2コンデンサ20が短絡状態となった場合(即ち、ランド28とランド29との間が短絡した状態となった場合)に溶断される遮断配線33が設けられている。この導体配線部30は、ランド18に接続されると共に一定幅以上で構成された第1配線部31と、低電位側配線部4に接続されると共に一定幅以上で構成された第2配線部32とを備えており、これら第1配線部31と第2配線部32との間に遮断配線33が形成されている。遮断配線33の配線幅は、高電位側配線部3及び低電位側配線部4の配線幅よりも十分に小さくなるように設定されており、例えば、1/3未満、或いは、1/5未満の配線幅で形成されている。また、遮断配線33の配線幅は、第1配線部31及び第2配線部32の配線幅よりも十分に小さくなるように設定されている。具体的には、例えば、遮断配線33の配線幅が0.2〜0.3mm程度に設定され、高電位側配線部3及び低電位側配線部4の配線幅が2mm程度に設定されている。なお、ここで示す例はあくまで一例であり、この例に限定されるわけではない。また、本明細書では、基板部2の板面の方向と平行な方向であって且つ導体配線部30での電流方向と直交する方向を幅方向としており、上述した各「配線幅」は、この幅方向での大きさである。
(第1実施形態の効果の例)
上述したように、本構成では、基板部2の一方面側(板状に構成された基板部2の一方の板面側)に2つの表面実装型コンデンサ10,20が実装され、これらが高電位側配線部3と低電位側配線部4との間に直列に接続されている。更に、導体配線部30が、2つの表面実装型コンデンサ10,20の一方をなす第1コンデンサ10と並列に接続されている。この構成では、導体配線部30の配線が溶断されていない通常状態(即ち、第2コンデンサ20に短絡故障が発生していない通常の状態)では、図1のように、第2コンデンサ20の他方の電極に接続されたランド29と低電位側配線部4との間が導体配線部30によって導通し、第1コンデンサ10の両端が導体配線部30によって短絡状態に保たれることになる。この状態では、第1コンデンサ10の両電極が同電位で維持されるため、第1コンデンサ10において充放電が行われず、第1コンデンサ10はバイパスコンデンサとして機能しないことになる。つまり、高電位側配線部3と低電位側配線部4の間では第2コンデンサ20のみがバイパスコンデンサとして機能し、第2コンデンサ20の静電容量がこの経路の静電容量となる。
上述したように、本構成では、基板部2の一方面側(板状に構成された基板部2の一方の板面側)に2つの表面実装型コンデンサ10,20が実装され、これらが高電位側配線部3と低電位側配線部4との間に直列に接続されている。更に、導体配線部30が、2つの表面実装型コンデンサ10,20の一方をなす第1コンデンサ10と並列に接続されている。この構成では、導体配線部30の配線が溶断されていない通常状態(即ち、第2コンデンサ20に短絡故障が発生していない通常の状態)では、図1のように、第2コンデンサ20の他方の電極に接続されたランド29と低電位側配線部4との間が導体配線部30によって導通し、第1コンデンサ10の両端が導体配線部30によって短絡状態に保たれることになる。この状態では、第1コンデンサ10の両電極が同電位で維持されるため、第1コンデンサ10において充放電が行われず、第1コンデンサ10はバイパスコンデンサとして機能しないことになる。つまり、高電位側配線部3と低電位側配線部4の間では第2コンデンサ20のみがバイパスコンデンサとして機能し、第2コンデンサ20の静電容量がこの経路の静電容量となる。
一方、何らかの原因によって第2コンデンサ20に短絡故障が発生し、上述した通常状態から変化すると、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間が短絡状態となる。即ち、第2コンデンサ20と導体配線部30とによって構成されていた経路が短絡状態となり、導体配線部30に流れる電流が急激に増大する。このとき、電流の上昇に起因する発熱によって導体配線部30を構成する遮断配線33が即座に溶断されるため、導体配線部30の存在によってなされていたランド18と低電位側配線部4との間の電気的接続(短絡経路)が遮断される。このような遮断により、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間で生じた短絡状態は短時間で回避される。なお、過電流の発生から遮断配線33の溶断までの時間は、例えば、数mS(ミリ秒)程度、或いはそれ未満となるように設定することが望ましく、その設定は、例えば、遮断配線33の幅を調整することで可能となる。
そして、このように遮断配線33が溶断され、導体配線部30を介した電気的接続が遮断されると、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間には、短絡状態となった第2コンデンサ20と正常状態の第1コンデンサ10とが直列に介在することになる。このように変化した状態では、第1コンデンサ10のみがバイパスコンデンサとして機能し、この第1コンデンサ10の静電容量が、この経路の静電容量に相当する。このように、本構成では、第2コンデンサ20に短絡故障が発生する前でも、短絡故障が発生した後でも、片方のコンデンサのみがバイパスコンデンサとして機能する構成であるため、短絡故障前後での静電容量の変動が小さくなる。なお、第1コンデンサ10と第2コンデンサ20とが同一の構成のものであり、同一の容量のものであれば、短絡故障前後において実質的に使用されるコンデンサ(ノイズ除去に寄与するコンデンサ)の特性変化が極めて小さくなるため、より望ましい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、第2実施形態の電子制御装置201は、回路構成体201aの一部のみが第1実施形態の回路構成体1aと異なる。具体的には、導体配線部30に代えて導体配線部230を設けた点が第1実施形態と異なり、導体配線部以外は第1実施形態と同一である。よって、第1実施形態と同一の構成の部分については、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、電子制御装置201の回路構成は、図2と同様である。
次に、第2実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、第2実施形態の電子制御装置201は、回路構成体201aの一部のみが第1実施形態の回路構成体1aと異なる。具体的には、導体配線部30に代えて導体配線部230を設けた点が第1実施形態と異なり、導体配線部以外は第1実施形態と同一である。よって、第1実施形態と同一の構成の部分については、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、電子制御装置201の回路構成は、図2と同様である。
第2実施形態でも、図3のように、2つの表面実装型コンデンサ10,20が、基板部2の一方面側(表面側)にそれぞれ実装され、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間に直列に接続されている。そして、第2コンデンサ20の一端部は、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド28及び導体部43を介して高電位側配線部3に導通し、第2コンデンサ20の一方の電極は、高電位側配線部3から所定電圧が印加され、電源レベルに保たれている。また、第2コンデンサ20の他端部は、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド29、導体部42、ランド18を介して第1コンデンサ10の一端部と導通している。
第1コンデンサ10の一端部は、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド18、導体部42、ランド29を介して第2コンデンサ20の他端部と導通している。また、第1コンデンサ10の他端部は、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド19及び導体部41を介して低電位側配線部4に導通している。これにより、第1コンデンサ10の他方の電極は、グランドレベルに保たれている。
そして、図3のように、基板部2の一方面側(表面側)には、導体配線部230が形成されている。この導体配線部230は、公知の金属材料からなる配線パターンとして形成されており、2つの表面実装型コンデンサ10,20の一方をなす第1コンデンサ10と並列に設けられている。この例でも、導体配線部230は、第1コンデンサ10の一方側の電極と導通するランド18に一端側が接続され、他端側は、低電位側配線部4に接続されており、第1コンデンサ10の一方側の電極と低電位側配線部4とを短絡させている。
そして、導体配線部230の一部には、第2コンデンサ20が短絡状態となった場合(即ち、ランド28とランド29との間が短絡した状態となった場合)に溶断される遮断配線233が設けられている。この導体配線部230は、ランド18に接続されると共に一定幅以上で構成された第1配線部231と、低電位側配線部4に接続されると共に一定幅以上で構成された第2配線部232とを備えており、これら第1配線部231と第2配線部232との間に遮断配線233が形成されている。遮断配線233の配線幅は、高電位側配線部3及び低電位側配線部4の配線幅よりも十分に小さくなるように設定されており、例えば、1/3未満、或いは、1/5未満の配線幅で形成されている。また、遮断配線233の配線幅は、第1配線部231及び第2配線部232の配線幅よりも十分に小さくなるように設定されている。この例でも、例えば、遮断配線233の配線幅が0.2〜0.3mm程度に設定され、高電位側配線部3及び低電位側配線部4の配線幅が2mm程度に設定されている。なお、ここで示す例はあくまで一例であり、この例に限定されるわけではない。
更に、本構成では、基板部2における2つの表面実装型コンデンサ10,20が実装された一方面側(板状に構成された基板部2の一方の板面側)において、図3、図4のように、第2コンデンサ20の直下に遮断配線233が設けられている。この例では、基板部2の上面部において、当該基板部2の板面に沿うように、且つ、ランド28とランド29との並び方向(ランド同士の対向方向)と交差する方向(例えば、上記並び方向と直交する方向)に沿うように、横方向に延びる形で導体配線部230の一部(遮断配線233及びその近傍部分)が配置されている。そして、遮断配線233は、その全てが第2コンデンサ20の直下領域に収まるように(即ち、図3のように平面視した状態で、遮断配線233の全てが第2コンデンサ20の下方に隠れるように)、第2コンデンサ20の下面部と基板部2の上面部との間に配置されている。
以上のような構成でも、第1実施形態と同様の効果が得られる。
更に、本構成のように、2つの表面実装型コンデンサ10,20のいずれかの直下に遮断配線233を設けるようにすれば、仮に、第2コンデンサ20において短絡故障が生じ、遮断配線233にて溶断が生じたとしても、その溶断時に微小な破片が飛散しにくくなる。つまり、万が一、遮断配線233の溶断の際に溶断箇所から微小な破片等が飛び散ろうとした場合でも、その破片等は、第2コンデンサ20と基板部2との間の狭い隙間で保持されやすくなるため、このような破片等の飛散に起因する不具合を効果的に抑えることができる。
更に、本構成のように、2つの表面実装型コンデンサ10,20のいずれかの直下に遮断配線233を設けるようにすれば、仮に、第2コンデンサ20において短絡故障が生じ、遮断配線233にて溶断が生じたとしても、その溶断時に微小な破片が飛散しにくくなる。つまり、万が一、遮断配線233の溶断の際に溶断箇所から微小な破片等が飛び散ろうとした場合でも、その破片等は、第2コンデンサ20と基板部2との間の狭い隙間で保持されやすくなるため、このような破片等の飛散に起因する不具合を効果的に抑えることができる。
また、本構成では、2つの表面実装型コンデンサ10,20のうち、第2コンデンサ20の直下に遮断配線233が設けられている。この構成によれば、第2コンデンサ20に短絡故障が生じた場合の溶断箇所を第2コンデンサ20の近傍とすることができる。つまり、短絡故障後に使用する第1コンデンサ10には影響を及ぼさない位置で飛散の抑制を図ることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、第3実施形態の電子制御装置301は、回路構成体301aの一部のみが第1実施形態の回路構成体1aと異なる。具体的には、導体部41に代えて導体部341を設けた点が第1実施形態と異なり、導体部以外は第1実施形態と同一である。よって、第1実施形態と同一の構成の部分については、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
次に、第3実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、第3実施形態の電子制御装置301は、回路構成体301aの一部のみが第1実施形態の回路構成体1aと異なる。具体的には、導体部41に代えて導体部341を設けた点が第1実施形態と異なり、導体部以外は第1実施形態と同一である。よって、第1実施形態と同一の構成の部分については、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
この例でも、図5で示すように、2つの表面実装型コンデンサ10,20が、基板部2の一方面側(表面側)にそれぞれ実装され、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間に直列に接続されている。そして、第2コンデンサ20の一端側が、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド28及び導体部43を介して高電位側配線部3(他方の配線部)に導通している。これにより、第2コンデンサ20の一方の電極は、高電位側配線部3から所定電圧が印加され、電源レベルに保たれている。また、第2コンデンサ20の他端部は、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド29、導体部42、ランド18を介して第1コンデンサ10の一端部と導通している。
第1コンデンサ10は、その一端部が、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド18、導体部42、ランド29を介して第2コンデンサ20の他端部と導通している。また、第1コンデンサ10の他端側は、基板部2の一方面側(表面側)に形成されたランド19及び導体部41を介して低電位側配線部4(一方の配線部)に導通している。これにより、第1コンデンサ10の他方の電極は、グランドレベルに保たれている。
更に、図1のように、基板部2の一方面側(表面側)には、導体配線部30が形成されている。この導体配線部30は、公知の金属材料からなる配線パターンとして形成されており、2つの表面実装型コンデンサ10,20の一方をなす第1コンデンサ10と並列に設けられている。具体的には、導体配線部30は、第1コンデンサ10の一方側の電極と導通するランド18に一端側が接続され、他端側は、低電位側配線部4に接続されており、第1コンデンサ10の一方側の電極と低電位側配線部4とを短絡させている。
導体配線部30の一部には、第2コンデンサ20が短絡状態となった場合(即ち、ランド28とランド29との間が短絡した状態となった場合)に溶断される遮断配線33が設けられている。この導体配線部30は、ランド18に接続されると共に一定幅以上で構成された第1配線部31と、低電位側配線部4に接続されると共に一定幅以上で構成された第2配線部32とを備えており、これら第1配線部31と第2配線部32との間に遮断配線33が形成されている。なお、導体配線部30や遮断配線33の構成は第1実施形態と同一であり、第1実施形態と同様の思想により適宜変更することができる。
更に、本構成では、第1コンデンサ10と低電位側配線部4(一方の配線部)との間の導体部341が、「第2の遮断配線」として構成されている。この導体部341(第2の遮断配線)は、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間が短絡状態となった場合に溶断される部分であり、例えば、遮断配線33と同様の構成となっている。導体部341(第2の遮断配線)の配線幅は、高電位側配線部3及び低電位側配線部4の配線幅よりも十分に小さくなるように設定されており、例えば、1/3未満、或いは、1/5未満の配線幅で形成されている。具体的には、例えば、導体部341(第2の遮断配線)の配線幅が0.2〜0.3mm程度に設定され、高電位側配線部3及び低電位側配線部4の配線幅が2mm程度に設定されている。なお、ここで示す例はあくまで一例であり、この例に限定されるわけではない。
以上のような構成でも、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、本構成でも、第2コンデンサ20に短絡故障が発生し、通常状態から変化すると、このときの過電流によって遮断配線33が溶断され、その後は、第1コンデンサ10のみがバイパスコンデンサとして機能することになる。但し、このように実質的に第1コンデンサ10のみを使用している状態で、第1コンデンサ10にも短絡故障が発生してしまうと、2つの表面実装型コンデンサ10,20がいずれも短絡故障状態であるため、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間がショートしてしまい、導体部43、第2コンデンサ20、導体部42、第1コンデンサ10、導体部341の経路に大電流が流れることになる。しかしながら、本構成では、このような大電流が発生したときに、導体部341が即座に溶断され、この経路での短絡を短時間で回避することができる。
また、本構成でも、第2コンデンサ20に短絡故障が発生し、通常状態から変化すると、このときの過電流によって遮断配線33が溶断され、その後は、第1コンデンサ10のみがバイパスコンデンサとして機能することになる。但し、このように実質的に第1コンデンサ10のみを使用している状態で、第1コンデンサ10にも短絡故障が発生してしまうと、2つの表面実装型コンデンサ10,20がいずれも短絡故障状態であるため、高電位側配線部3と低電位側配線部4との間がショートしてしまい、導体部43、第2コンデンサ20、導体部42、第1コンデンサ10、導体部341の経路に大電流が流れることになる。しかしながら、本構成では、このような大電流が発生したときに、導体部341が即座に溶断され、この経路での短絡を短時間で回避することができる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
第3実施形態では、第1実施形態の構成の一部を変更し、第2遮断配線を設けたが、第2実施形態の構成の一部を変更し、第2遮断配線を設けるようにしてもよい。
1,201,301…車載用電子制御装置
2…基板部
3…高電位側配線部
4…低電位側配線部
10,20…表面実装型コンデンサ
30,230…導体配線部
33,233…遮断配線
341…第2の遮断配線
2…基板部
3…高電位側配線部
4…低電位側配線部
10,20…表面実装型コンデンサ
30,230…導体配線部
33,233…遮断配線
341…第2の遮断配線
Claims (3)
- 直流電源からの電力供給を受けて動作する車載用の電子制御装置であって、
基板部(2)と、
前記基板部に形成され、高電位側の経路となる高電位側配線部(3)と、
前記基板部に形成され、低電位側の経路となる低電位側配線部(4)と、
前記基板部の一方面側に実装されると共に、前記高電位側配線部と前記低電位側配線部との間に直列に接続される2つの表面実装型コンデンサ(10,20)と、
前記基板部に形成されると共に、前記2つの表面実装型コンデンサの一方をなす第1コンデンサ(10)と並列に設けられ、他方をなす第2コンデンサ(20)が短絡状態となった場合に溶断される遮断配線(33,233)が少なくとも一部に設けられた導体配線部(30)と、
を備えたことを特徴とする電子制御装置(1,201,301)。 - 前記遮断配線(233)は、前記基板部における前記2つの表面実装型コンデンサが実装された前記一方面側において、前記第2コンデンサの直下に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置(201)。
- 前記第1コンデンサの一端側が前記低電位側配線部に接続され、前記第2コンデンサの一端側が前記高電位側配線部に接続されており、
前記第1コンデンサと前記低電位側配線部との間の導体部には、前記高電位側配線部と前記低電位側配線部との間が短絡状態となった場合に溶断される第2の遮断配線(341)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置(301)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015020790A JP2016143845A (ja) | 2015-02-05 | 2015-02-05 | 車載用電子制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015020790A JP2016143845A (ja) | 2015-02-05 | 2015-02-05 | 車載用電子制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016143845A true JP2016143845A (ja) | 2016-08-08 |
Family
ID=56570820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015020790A Pending JP2016143845A (ja) | 2015-02-05 | 2015-02-05 | 車載用電子制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016143845A (ja) |
-
2015
- 2015-02-05 JP JP2015020790A patent/JP2016143845A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9148948B2 (en) | Electronic control device including interrupt wire | |
US6806806B2 (en) | Polymer fuse and filter apparatus | |
US8773833B2 (en) | Electronic control device including interrupt wire | |
KR101791292B1 (ko) | 보호 소자 및 보호 소자의 제조 방법 | |
US8971003B2 (en) | Electronic control device including interrupt wire | |
JP6048215B2 (ja) | 電子部品及び電子制御装置 | |
WO2013018134A1 (ja) | センサ装置 | |
JP6359324B2 (ja) | 制御装置 | |
JP2016143845A (ja) | 車載用電子制御装置 | |
JP2014090042A (ja) | 電子制御ユニットの耐静電気構造 | |
JP5333475B2 (ja) | 電子制御装置 | |
US20230422391A1 (en) | Vehicle-mounted electronic control device | |
JP5626377B2 (ja) | 電子制御装置 | |
JP5494517B2 (ja) | 電子制御装置 | |
JP5333476B2 (ja) | 電子制御装置 | |
JP5333473B2 (ja) | 電子制御装置 | |
JP6452949B2 (ja) | 制御装置 | |
JP5240354B2 (ja) | 配線システム | |
JP2015133468A (ja) | プリント回路基板 | |
JP2015207519A (ja) | 制御装置 | |
JPWO2013018134A1 (ja) | センサ装置 | |
JP2009094243A (ja) | 配線システム |