JP2016141983A - 浮体式海洋構造物の海上構築方法および浮体式海洋構造物 - Google Patents

浮体式海洋構造物の海上構築方法および浮体式海洋構造物 Download PDF

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Abstract

【課題】海上での施工効率を向上させ、工期の短縮を図ることができる浮体式海洋構造物およびその海上構築方法を提供する。【解決手段】タワー部1Bを上下方向に挿通可能に配置する挿通孔が形成された浮体構造物1Aを水面上に浮かべて係留する第1工程と、挿通孔において、タワー部1Bにおける所定高さの躯体を施工する作業、および施工したタワー部1Bを下降させて海面下に沈める作業を順次繰り返し、タワー部1Bの全体を施工し、タワー部1Bの上部を残して海面下に沈降させる第2工程と、第2工程の後に、施工済みのタワー部1Bを浮力により引き上げ、タワー部1Bにおけるリング状空中部1Cの接合部分が浮体構造物1A上に浮上した状態で引き上げを停止し、浮体構造物1Aの上部にリング状空中部1Cを施工する第3工程と、リング状空中部1Cの全体を施工した後に、残りのタワー部1Bを引き上げて浮体構造物1A上に自立させる第4工程とを有する。【選択図】図12

Description

本発明は、浮体式海洋構造物の海上構築方法および浮体式海洋構造物に関する。
従来、例えば浮体式海洋構造物として、洋上に浮かぶ浮体構造物(いわゆるメガフロート)上に例えば高さが500mを超え、外径が数百mに及ぶような高層ないし超高層の鉄骨構造のタワー部を構築する洋上都市が検討されている(例えば、特許文献1参照)。
このような規模の浮体式海洋構造物の施工にあたっては、例えば原子力発電所の建設等で使用するような超大型クレーンを浮体構造物に設置して施工することが一般的に考えられる。
特許文献1には、浮体構造物上において構造物の躯体を下部から上部へ順次施工していきつつ施工した躯体を浮体構造物上から順次降下させていく工程を繰り返すことにより、施工済みの躯体をその上部を残して水面下に沈降させた状態で浮体構造物から吊り支持しつつ躯体をその頂部まで施工し、その後、施工済みの躯体の全体を浮体構造物上に自立させるようにした水上構造物の施工方法について開示されている。
特許第5105192号公報
しかしながら、上述したような従来の浮体式海洋構造物の施工方法では、以下のような問題があった。
すなわち、ジブクレーンを浮体構造物上に設置して所定の高さのタワー部の躯体を施工し、完成後に特許文献1に記載のような躯体の構築と海中への下降を順次繰り返して施工している。そのため、高層または超高層となるタワー部の場合には、外径寸法も大きくなり、1層あたりの施工に時間がかかることから、工期の短縮が求められており、その点で改善の余地があった。
また、上述したような大規模の浮体式海洋構造物では、有効的な空間を確保する目的でタワー部の外周からタワー軸に直交する径方向に張り出す外周構造物が設けられる構造(上述した特許文献1参照)が知られている。このような外周構造物は、タワー部の躯体全体を浮体構造物上に自立させた後に、施工されるため、作業員や資材を高層部に搬送する必要があり、しかもクレーンの高所への移設作業などが生じることになり、作業効率の点で課題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、海上での施工効率を向上させることで工期の短縮を図ることができる浮体式海洋構造物の海上構築方法および浮体式海洋構造物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る浮体式海洋構造物の海上構築方法は、海上に浮かぶ浮体構造物と、該浮体構造物に支持され、平面視で中心に中空部を有する筒状のタワー部と、該タワー部の外周部に径方向の外側に広がる外周構造物と、を備えた浮体式海洋構造物の海上構築方法であって、前記タワー部を上下方向に挿通可能に配置する挿通孔が形成された前記浮体構造物を水面上に浮かべて係留する第1工程と、前記挿通孔において、前記タワー部における所定高さの躯体を施工する作業、および施工した前記タワー部を下降させて海面下に沈める作業を順次繰り返し、前記タワー部の全体を施工し、該タワー部の上部を残して海面下に沈降させる第2工程と、前記第2工程の後に、施工済みの前記タワー部を浮力により引き上げ、前記タワー部における前記外周構造物の接合部分が前記浮体構造物上に浮上した状態で引き上げを停止し、該浮体構造物に前記外周構造物を施工する第3工程と、該外周構造物の全体を施工した後に、残りの前記タワー部を引き上げて前記浮体構造物上に自立させる第4工程と、を有することを特徴としている。
また、本発明に係る浮体式海洋構造物は、上述した海上構築方法を用いて施工されたことを特徴としている。
本発明では、タワー部における所定高さの躯体を施工した後、施工した所定高さのタワー部を浮体構造物の挿通孔を通して下降させて海面下に沈めることができる。このようにタワー部の組み立て工程と降下により沈める工程とを繰り返すことによりタワー部全体の施工を完了させることができる。その後、施工済みのタワー部を海中の浮力を利用して一体的に引き上げて浮体構造物上に安定的に自立させることができる。この引き上げの際に、タワー部における前記外周構造物の接合部分が浮体構造物上に浮上した段階で、そのタワー部の接合部分に外周構造物を施工することができる。
本発明では、外周構造物を浮体構造物の上面付近(地上部)でタワー部に接合して構築する方法となるので、例えば外周構造物がタワー部の上部に位置するような構造物であっても、タワー部の浮力による引き上げ作業の途中で容易に施工することができる。つまり、高層による施工を無くすことができるので、大型クレーンが不要になるとともに、足場を減らすことができ、作業の効率化を図ることができる。
しかも、浮体構造物に設ける挿通孔の大きさは、外周構造物の大きさに関係なく、タワー部が昇降可能であればよいことになる。
また、本発明では、タワー部を海上で積み上げていく方法ではなく、施工したタワー部を順次、海中に沈めていく方法となることから、施工箇所を常に一定の高さに維持しながら施工することができ、浮体構造物の上面付近(地上部)を施工箇所とすることが可能となる。そのため、作業員や資材を高層部に搬送する必要がなくなり、常時、地上面で施工を行うことができ、しかもクレーンの高所への移設作業が不要となる。これにより、タワー部の高さが高くなることに伴う揚重時間の増加がなくなり、作業効率を向上させることができ、工期の短縮を図ることができる。
また、本発明に係る浮体式海洋構造物の海上構築方法は、前記外周構造物は、該タワー部の上部から上方に向かうに従い漸次、径方向の外側に広がるリング状空中部であって、前記第3工程において、複数に分割した前記リング状空中部の単体ブロックを前記リング状空中部の内周側から外周側の順で段階的に組み立てることで、前記リング状空中部の全体を施工することが好ましい。
この場合には、複数に分割されたリング状空中部の単体ブロックをタワー部に順次、組み立てていくことでリング状空中部の全体を地上部で施工することができる。
また、本発明に係る浮体式海洋構造物の海上構築方法は、前記タワー部のタワー内周躯体に固定され、前記浮体構造物に反力をとって前記タワー部を降下させる昇降装置が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、昇降装置をタワー内周躯体に固定させた状態で、浮体構造物に反力をとって組み上がったタワー部を下降させ、浮体構造物の挿通孔を通して海面下に沈めることができる。
また、本発明に係る浮体式海洋構造物の海上構築方法は、該浮体構造物上に前記タワー部のタワー軸回りに旋回可能な揚重手段が配置され、前記タワー部は、複数の前記揚重手段により複数箇所が並行で施工されることが好ましい。
この場合には、揚重手段によって所定高さで所定の中心角度のタワー部(タワーブロック)の躯体を施工した後、揚重手段をタワー軸回りに旋回させて隣接する施工範囲に次のタワーブロックを施工することができ、これらの施工を順次繰り返すことで、所定高さのタワー部を全周にわたって施工することができる。
また、複数の揚重手段を設けることで、1つの揚重手段あたりのタワー部の周方向の施工範囲を小さく抑えることができる。つまり、複数の揚重手段のそれぞれを適宜旋回させながらタワーブロックの組み立て作業を並行して行うことができることから、作業効率を向上させることができる。
本発明の浮体式海洋構造物の海上構築方法および浮体式海洋構造物よれば、海上での施工効率を向上させることで工期の短縮を図ることができる。
本発明の実施の形態による洋上構造物の施工状態を示した斜視図である。 図1に示す洋上構造物の構成を示す側面図である。 図1に示す洋上構造物のタワー部を施工するための海上施工システムを上方から見た平面図である。 図3に示す1つの組立ユニットの構成を示す平面図であって、カバー体の内側と外側を示す平面図である。 図1に示すA−A線矢視図であって、海上施工システムの側面図である。 組立ユニットにおける旋回用支持柱の構成を示す側面図である。 組立ユニットにおけるユニット支持柱の構成を示す側面図である。 (a)、(b)は、海上施工システムを用いたタワー部の施工手順を示す側面図である。 (a)、(b)は、図8(b)に続く海上施工システムを用いたタワー部の施工手順を示す側面図である。 (a)、(b)は、タワー部の施工手順を示す側面図である。 (a)、(b)は、図10(b)に続くタワー部の施工手順を示す側面図である。 (a)、(b)は、図11(b)に続くタワー部の施工手順を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態による浮体式海洋構造物の海上構築方法および浮体式海洋構造物について、図面に基づいて説明する。
本実施の形態による浮体式海洋構造物(以下、洋上構造物1という)は、図1及び図2に示すような例えば洋上都市として機能するものである。
洋上構造物1は、洋上に浮かべられた大規模な浮体構造物1Aと、浮体構造物1A上に支持される例えば高さが1000mに及ぶ超高層のタワー部1Bと、タワー部1Bの上部から上方に向かうに従い漸次、径方向の外側に広がるリング状空中部1C(外周構造物)と、タワー部1Bから浮体構造物1Aの外周側に向けて広がりとなる外周低層部1D(浮体構造物)と、を備えている。洋上構造物1は、住空間、オフィス空間、商業施設、公園等のレクリエーション施設等の備えたいわゆる「海上都市」として機能する構造物である。
なお、以下では、タワー部1Bの中心軸をタワー軸Oといい、タワー軸O方向から見た平面視において、タワー軸Oに直交する方向を径方向といい、タワー軸O回りに周回する方向を周方向という。
浮体構造物1Aは、コンクリート製のハニカムセルを複数組み合わせて一体的に設けた函体ユニット(図示省略)を例えば洋上構造物1の設置付近の陸上に設けた製造ヤードで所定の大きさ(曳航可能な大きさ)に製造し、それら函体ユニットを船で設置現場の海上まで曳航し、各函体ユニット同士を連結することにより全体として平面視で略円形に施工されている。或いは、海上において前記函体ユニットの上部にコンクリートを打設することにより嵩上げすることで、所望の高さ、すなわちタワー部1Bおよびリング状空中部1Cの荷重を浮力により支持するベース基盤として機能させることができる。
浮体構造物1Aは、タワー部1Bの直下に位置する中央浮体部1Aaと、中央浮体部1Aaの径方向の外周側に位置する外周浮体部1Abと、からなる。浮体構造物1Aの高さは、例えば、中央浮体部1Aaで略180m、外周浮体部1Abで略115mに設定される。このような浮体構造物1は、内部に海水を導入することで上部を除く大部分を海中に潜らせ、重量バランスが調整された状態で海上に浮かぶように施工される。
また、浮体構造物1Aには、タワー部1Bの施工中において、タワー部1Bを上下方向に挿通可能に配置する平面視円形の挿通孔1aが形成されている。
タワー部1Bは、鉄骨トラス構造(柱と梁とによる主架構フレーム)をなし、例えば外径300mの円筒形状をなし、平面視の中心においてタワー軸Oに沿う中空部12が形成された多層(1層の高さは例えば50m)からなる長大な構造物であり、上部が縮径された形状となっている。その縮径される部分にはリング状空中部1Cの基部が接合されている。タワー部1Bには、例えばオフィス、植物工場、研究所・実験室などを設けることができる。
タワー部1Bは、下部から上部に向かって1層を施工しつつ海中に向けて下降させる施工を繰り返してタワー部1B全体の施工が完了したときに、タワー部1B全体をリフトアップすることにより自立させて構築される。
外周低層部1Dは、例えば外径が1000mでタワー軸Oと同軸に配置される円筒形状をなし、その内側の空間部において施工時のタワー部1Bが上下方向に移動可能に配置されている。外周低層部1Dには、例えば居住施設、水辺公園、レジャー施設、ビーチリゾート等の施設を配置することができる。
外周低層部1Dのうち内周側の最上階の躯体上面には、タワー軸Oと同軸に設けられる2条の旋回レール34A,34Bがそれぞれリング状に敷設されている。旋回レール34A、34Bはそれぞれ径方向に間隔をあけて配置され、後述する組立ユニット3のユニット支持柱32が旋回レール34A、34Bに沿って移動可能な構成となっている。
リング状空中部1Cは、多層からなる鉄骨構造となっており、例えばホテル、商業施設、コンベンション施設、レジデンス、共同住宅・社宅などを設けることができる。リング状空中部1Cの頂部の外径は、例えば略1000mとなる。
上述したタワー部1Bおよびリング状空中部1Cは、タワー軸Oを中心とした中心角15°で分割されるタワーブロック11(図3および図4参照)により構成されている。
次に、タワー部1Bを構築するための海上施工システム10について、図面に基づいて説明する。
図2および図5に示すように、海上施工システム10は、タワー部1Bの平面視中央部にタワー軸Oに同軸に設けられるとともにタワー部1Bのタワー内周躯体12aに対して昇降可能に支持されるステージ支持柱21を有する中央ステージ2と、中央ステージ2に対して周方向に旋回可能に支持され、かつ外周低層部1D上に昇降可能に支持される複数(ここでは3ユニット)の組立ユニット3(揚重手段)と、を備えている。
図4および図5に示すように、中央ステージ2は、平面視で円形をなしており、周方向に沿って間隔をあけて複数本のステージ支持柱21によって下方から支持されている。これら複数のステージ支持柱21の下部には、中空部12のタワー内周躯体12aに対して支持可能で、かつ上下二段に間隔をあけて支持脚20(昇降装置)が設けられている。一対の支持脚20(上段支持脚20A、下段支持脚20B)は、それぞれステージ支持柱21に対して径方向に進退移動可能に設けられ、突出端にタワー内周躯体12aに着脱可能な係止部を備えている。
下段支持脚20Bは、ステージ支持柱21の下端に対して固定されている。一方、上段支持脚20Aは、ステージ支持柱21に対して固定、開放が可能な支柱係止部22に設けられている。上段支持脚20Aは、支柱係止部22の開放時においてステージ支持柱21に沿って摺動可能となる。
上段支持脚20Aをタワー内周躯体12aに固定するとともに、下段支持脚20Bをタワー内周躯体12aに対する固定を開放した状態で、支柱係止部22をステージ支持柱21に対して開放することで、中央ステージ2をタワー部1Bの躯体に対して上下方向に移動させることができる。また、下段支持脚20Bをタワー内周躯体12aに固定するとともに、上段支持脚20Aをタワー内周躯体12aに対する固定を開放した状態で支柱係止部22をステージ支持柱21に固定することで、中央ステージ2の下降とともに組み立てられている施工済みのタワー部1Bの躯体全体を下降させることができる。
つまり、中央ステージ2は、タワー部1Bの鉄骨の組立の進捗に合わせて、上段支持脚20Aおよび下段支持脚20Bを順次、出し入れさせながら、尺取虫式で上昇、下降できる構成となっている。
図5に示すように、中央ステージ2の上面には、周方向に延在する環状の案内ガイドレール23(案内ガイド)が設けられている。案内ガイドレール23は、中央ステージ2の径方向の外周側に配置されている。
組立ユニット3は、施工されるタワー部1Bの躯体の上方に配置され、旋回を停止させた状態で、平面視でタワー部1Bのうち中心角15°で構成されるタワーブロック11の組み立てが可能な施工範囲R1と、外周低層部1Dの内周側の一部で資材の搬入等に必要な搬入範囲R2と、を有している。
組立ユニット3は、図3に示すように、3台(符号3A、3B、3C)がそれぞれ単独でタワー軸Oを中心にして旋回可能に設けられている。これら3台の組立ユニット3A、3B、3Cは、施工中は基本的に周方向に等間隔(中心角120°ピッチの間隔)に配置され、それぞれが周方向に1/3(中心角120°)の範囲を並行して施工できるようになっている。各組立ユニット3A、3B、3Cは、径方向の内周側に配置される旋回用支持柱31と、外側に配置されるユニット支持柱32と、を有している。
旋回用支持柱31は、図5および図6に示すように、中央ステージ2上に敷設されている案内ガイドレール23に案内されて電動モータ等によって移動する第1走行車輪31a(図7参照)を備えている。また、ユニット支持柱32は、それぞれ周方向に2つずつ第2走行車輪32aを備えている。第2走行車輪32aは、それぞれ外周低層部1D上に敷設されている旋回レール34A、34Bに沿って電動モータ等によって移動可能となっている。
図5に示すように、旋回用支持柱31および複数のユニット支持柱32は、それぞれが鋼材等によって枠組みされた枠材35によって一体的に連結されている。枠材35の下面には、組立エリアR1であってタワー部1Bの上方に配置される第1揚重設備36と、外周低層部1Dのうち搬入エリアR2であって、組立ユニット3の外方と第1揚重設備36との間で資材を受け渡し可能に設けられた第2揚重設備37と、を有している。
第1揚重設備36は、図3〜図5に示すように、組立エリアR1において周方向に沿って延在する一対の第1旋回レール36Aと、一対の第1旋回レール36Aに沿って移動可能に設けられ、径方向に沿って延びる第1径方向移動レール36Bと、第1径方向移動レール36Bに沿って移動する懸垂型の第1ホイスト36Cと、を備えている。第1径方向移動レール36Bは、第1旋回レール36Aに吊り下げられている。
第2揚重設備37は、搬入エリアR2において周方向に沿って延在する一対の第2旋回レール37Aと、一対の第2旋回レール37Aに沿って移動可能に設けられ、径方向に沿って延びる第2径方向移動レール37Bと、第2径方向移動レール37Bに沿って移動する懸垂型の第2ホイスト37Cと、を備えている。第2径方向移動レール37Bは、第2旋回レール37Aに吊り下げられている。
第1径方向移動レール36Bと第2径方向移動レール37Bを直線上に一致させることで、第1ホイスト36Cおよび第2ホイスト37Cを双方の移動レール36B、37B間で行乗り移しさせることができ、組立エリアR1と搬入エリアR2との間で資材を受け渡しが可能となっている。
ユニット支持柱32は、図7に示すように、それぞれ枠材35に対して昇降可能な昇降装置38を備えている。昇降装置38は、ユニット支持柱32において上下二段の把持部38A、38Bと、把持部38A、38B同士の間に配置され、双方を近接離反する方向(上下方向)に進退可能な昇降ジャッキ38Cと、を備えている。つまり、把持部38A、38Bのいずれか一方をユニット支持柱32に固定し、他方を開放し、昇降ジャッキ38Cを伸縮させることで、枠材35を上下に移動させることができる。
つまり、組立ユニット3は、タワー部1Bの躯体の組立の進捗に合わせて、把持部28A、38Bを順次、把持、開放させながら、尺取虫方式の要領で上昇、下降できる構成となっている。
また、昇降装置38による組立ユニット3の昇降と、中央ステージ2の昇降とを同調させることで、組立ユニット3の枠材35を水平に上下させることが可能になる。
図4の二点鎖線に示すように、組立ユニット3A、3B、3Cには、枠材35の上方および揚重設備36、37の少なくとも3側面を覆うカバー体39(屋根体)が設けられている。
ここで、上述した枠材35、第1揚重設備36、第2揚重設備37、およびカバー体39を組立ユニット本体30(図5参照)という。
このように構成される海上施工システム10では、ステージ支持柱21をタワー内周躯体12aに固定させた状態で、外周低層部1Dに反力をとって中央ステージ2を降下させ、組み立てたタワー部1Bを浮体構造物1Aの挿通孔1aを通して順次、海中に沈める構成となっている。
また、図1に示すように、本実施の形態のタワー部1Bの構築にあたって、海上施工システム10にタワー部1Bの鉄骨材(資材M)を搬送スライダ60に載置させて搬送させるための搬送システム6が設けられている。
搬送システム6は、組立ユニット3の直下で、かつ外周低層部1Dの最下層の内側に配置される受渡し部Pにおいて径方向の外側に向けて配置される水平搬送部を備えている。
次に、上述した構成からなる浮体式海洋構造物の海上構築方法について、図面に基づいて詳細に説明する。
図2に示すように、先ず、陸上の製作ヤード(ドック)で製作した浮体構造物10を洋上に浮かべて係留索(図示省略)により係留する。浮体構造物10は施工途中および完成後の洋上構造物1全体を安定に支持し得るものであり、タワー部1Bおよびリング状空中部1Cの建設前にその全体を完成させておいても良いし、あるいは洋上構造物1の建設と並行して順次拡大していくことでも良い。いずれにしてもタワー部1Bの施工開始時点ではその施工位置に海上施工システム10を設置できる状態(本実施の形態では外周低層部1Dの内側部分が構築された状態)に設けておく。
図8(a)に示すように、浮体構造物1Aの中央浮体部1Aaは、タワー部1Bの施工中において、浮体構造物1Aにタワー部1Bが挿通可能な円形の挿通孔1aを設けた状態となっている。この挿通孔1aの内側にはタワー部1Bを下方より支持する浮沈架台4を配置しておく。浮沈架台4は、中空構造とされていてバラストによる浮力調整により挿通孔1aから海面下に沈降可能かつ海面上に浮上可能な構造となっている。タワー部1Bはこの浮沈架台4上において施工されてその浮沈架台4に対して固定される。浮沈架台4は、最終的に挿通孔1aの内側に嵌合され固定されることによりタワー部1Bの基礎として機能してタワー部1Bを自立させるものである。
次に、中央ステージ2および組立ユニット3を備えた海上施工システム10の設置に際して、外周低層部1Dの内周部の躯体を3層まで施工するとともに、タワー部1Bの最下層を施工し、その最下層の高さが外周低層部1Dの3層部分と同じ高さとなるように設置する。なお、このときのタワー部1Bの最下層および外周低層部1Dの施工は、浮体構造物1Aにジブクレーンを設置して行われる。
このとき、浮沈架台4と浮体構造物1Aとをケーブル5(図10(a)参照)により連結しておき、後工程において浮沈架台4の浮力の調整のみでは施工済みのタワー部1Bを支持できなくなった時点において、ケーブル5により浮沈架台4を介してタワー部1Bを浮体構造物1Aから吊り支持する。
そして、海上施工システム10を設置する。具体的には、組み立てた最下層のタワー部1Bのタワー内周躯体12aに上段支持脚20Aと下段支持脚20Bを径方向の外側に張り出して係止してステージ支持柱21とともに中央ステージ2を設置する。さらに、ユニット支持柱32を外周低層部1D上に敷設された旋回レール34A、34B上に載置するとともに、中央ステージ2上に敷設された案内ガイドレール23上に旋回用支持柱31を載置することで図1及び図3に示すような3つの組立ユニット3A、3B、3Cを周方向に一定の間隔をあけて設置する。
次に、海上施工システム10を使用したタワー部1Bの施工方法について具体的に説明する。ここでは、複数層(図8(a)では9層)のタワー部1Bが既に施工された状態における施工手順について説明する。
先ず、図8(a)に示すように、ステップS1(Astep1)において、各組立ユニット3のそれぞれの位置における組立エリアR1で1層分(例えば高さ50m)のタワーブロック11の躯体を組み立てる。この組み立ての完了後に、図5に示す組立ユニット3の旋回用支持柱31の第1走行車輪31aおよび複数のユニット支持柱32の第2走行車輪32aを同時に駆動させ、組立ユニット3を周方向の一方向に向けて略中心角15°で旋回させ、周方向に隣接するタワーブロック11の組立エリアR1に第1揚重設備36が配置するように組立ユニット3を位置させる。そして、この位置で先行して施工したタワーブロック11に接合するようにして新たなタワーブロック11の組み立てを行う。
図3および図8(b)に示すように、各組立ユニット3A、3B、3Cを周方向に略15°ずつ段階的に旋回させながら、周方向に順次、タワーブロック11を構築していくことで全周を完成させる(ステップS2(Astep2))。そして各組立ユニット3A、3B、3Cにおける作業速度が同等であれば、それぞれ中心角120°の施工範囲の施工がほぼ同時に完了することになる。なお、仮に作業が遅れている組立ユニット3がある場合には、進捗の早い組立ユニット3を使用して遅れている施工範囲を補助することも可能である。すなわち、組立ユニット3A、3B、3Cは、3台を同時に使用し、またそれぞれ単独で中央ステージ2回りに旋回移動させることができるので、各組立ユニット3A、3B、3Cにおける組み立て作業の進捗状況に合わせて施工を行うことができる。
次に、図9(a)に示すステップS3(Astep3)において、1層全周分のタワー部1Bの施工が完了したら、タワー部1Bを組み立てた1層分を下降させて海中に沈める作業を行う。
具体的には、図7に示す昇降装置38の上段把持部38Aをユニット支持柱32から開放し、昇降ジャッキ38Cを収縮させて組立ユニット本体30を降下させることで中央ステージ2も降下する。これに合わせて、中央ステージ2を支持するステージ支持柱21に固定されるタワー部1Bが降下される。このときの1回あたりの降下可能な高さは、昇降ジャッキ38Cの伸縮長によって決まるが、昇降装置38の把持部38A、38Bの把持、開放と、昇降ジャッキ38Cの伸縮を順次、繰り返して尺取虫方式の要領で1層分の高さだけタワー部1Bを下降させる。このとき、組み立てたタワー部1Bの最上層の上端が外周低層部1Dの内周部の上端と高さを一致させ、タワー部1Bが外周低層部1Dに対して動かないように仮に固定しておく。
なお、タワー部1Bを海中に沈める際には、浮沈架台4にバラストを導入してその浮力を調整することにより海面下に降下させていき、施工したタワー部1Bの躯体の高さ相当分だけ降下させた位置で支持する。
図9(b)に示すステップS4(Astep4)では、1層分の高さでタワー部1Bの下降が完了した後、昇降装置38を駆動することにより中央ステージ2および組立ユニット3を上昇させる。つまり、図7に示す昇降装置38において、把持部38A、38Bの把持、開放と、昇降ジャッキ38Cの伸縮を順次、繰り返して尺取虫方式の要領で中央ステージ2および組立ユニット本体30を上昇させる。このとき、中央ステージ2の上昇とともにステージ支持柱21も上昇するため、ステージ支持柱21の上段支持脚20Aのタワー内周躯体12aの固定を開放するとともに支柱係止部22(図5参照)を開放した後、ステージ支持柱21に沿って上段支持脚20Aを上方へ移動させ、直近に組み立てたタワー部1Bの上層のタワー内周躯体12aに上段支持脚20Aを固定する。次いで、中央ステージ2および組立ユニット3を互いに同調させながら昇降装置38を使用して上昇させることで、次のタワー部1Bの組み立て準備が完了となる。
その後、上述したステップS1〜S4を繰り返すことで、タワー部1B全体を組み立て、図10(a)のステップS1(Bstep1)に示すようにタワー部1Bの上部の一部を残してほぼ全体が海面下に沈んだ状態となる。
タワー部1Bの降下が完了したら、海上施工システム10を撤去する。
次に、海面下に沈んだタワー部1Bを浮体構造物1A上に引き上げて自立させつつ、タワー部1Bの上部にリング状空中部1Cを構築する施工を行う。
先ず、図10(a)、(b)に示すように、ステップS1(Bstep1)およびステップS2(Bstep2)において、浮沈架台4からバラストを抜いて浮力を与え、かつケーブル5を巻き上げていくことにより、浮沈架台4とともにタワー部1B全体を浮上させていき、それに伴って高層部の躯体を浮体構造物1Aの挿通孔1aおよび外周低層部1Dの内周開口1bを通して外周低層部1D上に立ち上げる。
次いで、図11(a)、(b)、および図12(a)に示すように、ステップS3、S4、S5(Bstep3〜5)において、タワー部1Bにおけるリング状空中部1Cの基端位置(接合部分)が浮体構造物1A上に浮上し外周低層部1Dに位置した状態でタワー部1Bの引き上げを停止する。
そして、複数に分割したリング状空中部1Cの単体ブロック(タワーブロック11)をリング状空中部1Cの内周側から外周側の順で段階的に組み立てることで、リング状空中部1Cの全体を施工する。つまり、順次、基端側から径方向の外側に向けて延ばすようにしてリング状空中部1Cを完成させる。
そして、図12(b)に示すステップS6(Bstep6)において、残りのタワー部1Bを引き上げて浮体構造物1A上に自立させて一連の施工が完了となる。
なお、タワー部1Bは、リフトアップとともに順次、外装や内装その他の諸工事を行うようにする。
次に、上述した浮体式海洋構造物の海上構築方法および浮体式海洋構造物の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態では、図5に示すように、組立ユニット3によって所定の施工範囲において所定高さのタワーブロック11を施工した後、組立ユニット3を中央ステージ2のタワー軸O回りに旋回させて隣接する施工範囲に次のタワーブロック11を施工することができ、順次繰り返すことで、全周にわたって所定高さのタワー部1Bを施工することができる。その後、ステージ支持柱21をタワー内周躯体12aに固定させた状態で、外周低層部1Dに反力をとって中央ステージ2を降下させることで、組み上がったタワー部1Bを浮体構造物1Aの挿通孔1aを通して海中に沈めることができる。
このようにタワー部1Bの組み立て工程と降下により沈める工程とを繰り返すことによりタワー部1B全体の施工を完了させることができる。その後、施工済みのタワー部1Bを海中の浮力を利用して一体的に引き上げて浮体構造物1A上に安定的に自立させることができる。この引き上げの際に、タワー部1Bにおけるリング状空中部1Cの接合部分が浮体構造物1A上に浮上した段階で、そのタワー部1Bの接合部分にリング状空中部1Cを施工することができる。
本実施の形態では、リング状空中部1Cを浮体構造物1Aの上面付近(地上部)でタワー部1Bに接合して構築する方法となるので、本実施の形態のようにリング状空中部1Cがタワー部1Bの上部に位置するような構造物であっても、タワー部1Bの浮力による引き上げ作業の途中で容易に施工することができる。つまり、高層による施工を無くすことができるので、大型クレーンが不要になるとともに、足場を減らすことができ、作業の効率化を図ることができる。
しかも、浮体構造物1Aに設ける挿通孔1aの大きさは、リング状空中部1Cの大きさに関係なく、タワー部1Bが昇降可能であればよいことになる。
また、本実施の形態では、タワー部1Bを海上で積み上げていく方法ではなく、施工したタワー部1Bを順次、海中に沈めていく方法となることから、施工箇所を常に一定の高さに維持しながら施工することができ、浮体構造物1Aの上面付近(地上部)を施工箇所とすることが可能となる。
そのため、作業員や資材を高層部に搬送する必要がなくなり、常時、地上部で施工を行うことができ、しかもクレーンの高所への移設作業が不要となる。これにより、タワー部の高さが高くなることに伴う揚重時間の増加がなくなり、作業効率を向上させることができ、工期の短縮を図ることができる。
また、本実施の形態では、複数(3台)の組立ユニット3A、3B、3C(揚重手段)を設けることで、1台の組立ユニット3あたりのタワー部1Bの周方向の施工範囲を小さく抑えることができる。つまり、3台の組立ユニット3A、3B、3Cのそれぞれを適宜旋回させながらタワーブロック11の組み立て作業を並行して行うことができることから、作業効率を向上させることができる。
また、3台の組立ユニット3A、3B、3Cは、それぞれ単独で旋回する構成であり、それぞれの進捗に合わせて単独でタワーブロック11の組み立て作業と組立ユニット3の旋回移動を行うことができるので、さらに作業効率を高めることができる。
上述のように本実施の形態による浮体式海洋構造物の海上構築方法および浮体式海洋構造物では、海上での施工効率を向上させることで工期の短縮を図ることができる。
以上、本発明による浮体式海洋構造物の海上構築方法および浮体式海洋構造物の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、また上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
例えば、本実施の形態では、組立ユニット3として3台(符号3A、3B、3C)を設ける構成としているが、この台数(3台)に限定されることはなく、中央ステージ2の外周寸法に応じて設置可能な台数を適宜設定することができる。また、本実施の形態では、複数の組立ユニット3A、3B、3Cがそれぞれ独立して周方向に旋回可能に設けられているが、3台の周方向の間隔が常に同じピッチで3台の旋回が同期する構成であってもかまわない。
さらに、揚重手段として本実施の形態では組立ユニット3(3A、3B、3C)を採用しているが、例えば通常使用するジブクレーンを揚重手段とすることも可能である。
また、組立ユニット3A、3B、3Cへの資材Mの搬入方法も本実施の形態のような搬送システム6であることに限定されることはない。要は、タワー軸O回りに旋回可能な組立ユニット3の第2揚重設備37における搬入エリアR2内に資材Mを搬入できる構成であればよいのである。
また、洋上構造物1の構成、すなわち浮体構造物1A、タワー部1B、リング状空中部1C、外周低層部1Dの大きさ、形状、材質などの構成はとくに限定されるものではない。施工時のタワー部1Bにおける1層のタワーブロックの寸法(高さ寸法、中心角など)についても適宜設定することができる。例えば、外周構造物として、本実施の形態ではタワー部1Bの上部に設けられるリング状空中部1Cとしているが、このような形状に限らず、またタワー1Bの上下方向の接合位置についても上部であることに制限されることはなく、タワー部1Bの上下方向の中央位置、或いは下方位置であったり、上部や中央部など複数箇所で径方向に張り出す形態のものでもよい。そして、リング状空中部1Cを省略したような構造物に適用することも可能である。
さらに、海上施工システム10において、本実施の形態では、組立ユニット3のユニット支持柱32に昇降装置38を設けて中央ステージ2および組立ユニット本体30を昇降させる構成としているが、これに限定されることはない。例えば、ステージ支持柱21の上段支持脚20Aと下段支持脚20Bとの間に昇降ジャッキを設けた昇降装置とし、海上施工システム10をタワー部1Bに対して昇降させることができるとともに、タワー部を下降させることも可能な構成となる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 洋上構造物(浮体式海洋構造物)
1A 浮体構造物
1B タワー部
1C リング状空中部(外周構造物)
1D 外周低層部
2 中央ステージ
3、3A、3B、3C 組立ユニット(揚重手段)
4 浮沈架台
5 ケーブル
6 搬送装置
10 海上施工システム
11 タワーブロック
20 支持脚
20A 上段支持脚
20B 下段支持脚
21 ステージ支持柱
22 支柱係止部
23 案内ガイドレール
30 組立ユニット本体
31 旋回用支持柱
32 ユニット支持柱
34A、34B 旋回レール
35 枠材
36 第1揚重設備
37 第2揚重設備
38 昇降装置
38A、38B 把持部
38C 昇降ジャッキ
39 カバー体
O タワー軸
R1 組立エリア
R2 搬入エリア

Claims (5)

  1. 海上に浮かぶ浮体構造物と、該浮体構造物に支持され、平面視で中心に中空部を有する筒状のタワー部と、該タワー部の外周部に径方向の外側に広がる外周構造物と、を備えた浮体式海洋構造物の海上構築方法であって、
    前記タワー部を上下方向に挿通可能に配置する挿通孔が形成された前記浮体構造物を水面上に浮かべて係留する第1工程と、
    前記挿通孔において、前記タワー部における所定高さの躯体を施工する作業、および施工した前記タワー部を下降させて海面下に沈める作業を順次繰り返し、前記タワー部の全体を施工し、該タワー部の上部を残して海面下に沈降させる第2工程と、
    前記第2工程の後に、施工済みの前記タワー部を浮力により引き上げ、前記タワー部における前記外周構造物の接合部分が前記浮体構造物上に浮上した状態で引き上げを停止し、該浮体構造物に前記外周構造物を施工する第3工程と、
    該外周構造物の全体を施工した後に、残りの前記タワー部を引き上げて前記浮体構造物上に自立させる第4工程と、
    を有することを特徴とする浮体式海洋構造物の海上構築方法。
  2. 前記外周構造物は、該タワー部の上部から上方に向かうに従い漸次、径方向の外側に広がるリング状空中部であって、
    前記第3工程において、複数に分割した前記リング状空中部の単体ブロックを前記リング状空中部の内周側から外周側の順で段階的に組み立てることで、前記リング状空中部の全体を施工することを特徴とする請求項1に記載の浮体式海洋構造物の海上構築方法。
  3. 前記タワー部のタワー内周躯体に固定され、前記浮体構造物に反力をとって前記タワー部を降下させる昇降装置が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浮体式海洋構造物の海上構築方法。
  4. 該浮体構造物上に前記タワー部のタワー軸回りに旋回可能な揚重手段が配置され、
    前記タワー部は、複数の前記揚重手段により複数箇所が並行で施工されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の浮体式海洋構造物の海上構築方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の海上構築方法を用いて施工されたことを特徴とする浮体式海洋構造物。
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