JP2016141484A - シート後処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、整合トレイ上でシート幅方向に移動可能な一対の整合部材を、画像形成装置からシートが排出される直前にシートの幅方向長さよりも少し広い間隔をあけた待機位置で待機させる。そして、排出されたシートが待機位置に位置する一対の整合部材の間に領域に進入すると、一対の整合部材を相互に近づく方向に移動させ、シートの幅方向両側縁に当接する整合位置に達した後、待機位置まで戻して停止させる。
一対の整合部材の待機位置と整合位置は、排出されるシートの幅方向長さに基づき決められ、シート後処理装置は、画像形成装置からシートの幅方向長さを取得する。
このサイズ不一致は、シートのサイズをユーザーが手動で入力設定する構成において、例えばユーザーが誤入力、具体的には実際のシートサイズがA4サイズであるのに対し、ユーザーがB5サイズと誤入力してしまった場合などに発生する。
この場合、待機位置における一対の整合部材のシート幅方向の間隔が実際のシートの幅方向長さよりも狭くなるので、排出されたシートが一対の整合部材の間の領域に進入できなくなる。この状態の発生を幅サイズエラーの発生という。
紙詰まりが発生した場合、通常、プリントジョブの一時停止後、ユーザーにより詰まったシートが取り除かれると、紙詰まりが解除されてプリントジョブが再開される。ところが、この紙詰まりの発生原因は、ユーザーによるシートサイズの誤設定にあるので、再開されたプリントジョブでも再び幅サイズエラーが発生してしまう。
また、前記画像形成装置のシート排紙口よりもシート排出方向下流側かつ前記一対の整合部材よりもシート排出方向上流側の位置に配され、前記シート排紙口から排出され、前記トレイ上の第1位置に向かうシートを検出する第1検出手段と、前記第1検出手段による1枚のシートの検出時間が第1の所定時間以上の場合に、当該シートの紙詰まりを検出する第2検出手段と、を備え、前記警告手段は、前記画像形成装置から前記トレイに正常搬送されたシートの前記第1検出手段による検出時間を前記第1の所定時間よりも短い第2の所定時間と想定したとき、前記ジョブ実行中に、2枚目以降のいずれかのシートについて、前記第1検出手段による検出時間が前記第2の所定時間よりも長く且つ前記第1の所定時間よりも短いという条件を満たした場合に、前記幅サイズエラーの発生を警告するとしても良い。
さらに、前記移動手段は、前記幅サイズエラーの発生が警告されると、前記移動可能な整合部材を前記待機位置から前記一対の整合部材の間隔が使用可能な最大サイズのシートの幅以上になる位置まで移動させるとしても良い。
[画像形成システムの外観]
図1(a)は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの外観を示す斜視図である。
画像形成システムは、画像形成装置として複合機(multi-function peripheral:MFP)100を備えている。さらに、MFP100の筐体内にはシート後処理装置(以下、「後処理装置」と略する。)150が組み込まれ、MFP100と一体化されている。
スキャナー120の直下には隙間130が開いており、その奥に排紙部140が設置されている。すなわち、MFP100は胴内排紙型であり、この隙間130を排紙空間として利用する。この排紙空間130の中に後処理装置150が装着されている。
図1(b)は、排紙トレイ210の近傍の拡大図である。後処理装置150は、排紙部140から排紙空間130の中へ排紙された1枚のシートまたはシートの束STCに対して後処理を行い、その後、シートの束STCを排紙空間130の外へ押し出す。押し出されたシートの束STCが、図1(b)に示されているように排紙トレイ210に収容される。排紙部140から1枚のシートだけが排紙された場合も同様である。後処理には例えば、シートを整合する処理、ステープラーで綴じる処理、押し出す処理が含まれる。
[画像形成装置の構成]
図2は、MFP100の構成を模式的に示す正面図であり、主にプリンター部180の内部構造を示している。
給送部10は、ローラー群12、13、14を利用して給紙カセット11からシートSHTを1枚ずつ作像部20へ給送する。給紙カセット11に収容可能なシートSHTの材質は紙または樹脂であり、A3、A4、A5、B4などの各サイズのシートをユーザーが選択的に給紙カセット11にセットすることが可能な構成になっている。
給紙カセット11と手差しトレイ15のそれぞれにセットされるシートのサイズは、本実施の形態では、ユーザーが操作パネル170から手動操作により入力設定することにより登録される構成になっている。ユーザーは、給紙カセット11と手差しトレイ15のそれぞれについて、これまでとは異なるサイズのシートをセットするごとにそのシートのサイズと向き(縦向きと横向きのいずれか)とを設定入力する操作を行う必要がある。
作像部20は、給送部10から送られたシートSH2の上にトナー像を形成する。具体的には、4つの作像ユニット21Y、21M、21C、21Kのそれぞれがまず、露光部26からのレーザー光により感光体ドラム25Y、25M、25C、25Kの表面を画像データに基づいたパターンで露光し、その表面に静電潜像を作像する。作像ユニット21Y〜21Kは、次にその静電潜像を、対応する色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のトナーで現像する。
切換板41は、定着部30を通過した後のシートの通路を排紙ローラー43への通路と反転ローラー45への通路のいずれかに切り換える。
排紙ローラー43は、切換板41に沿って搬送されてきたシートSH3を排紙口42から排出させて排紙空間130の下部へ送り出し、後処理装置150に収容させる。
反転ローラー45は、両面モード時に、切換板41に沿って搬送されてきたシートSH4を反転口44から排紙空間130の上部へ送り出して反転ガイド板46の上へ載せ、そのシートSH4の後端が自身を通過する直前に逆回転して、そのシートSH4を反転ガイド板46から反転口44の中へ取り込み、反転経路47へ送る(スイッチバック)。
[画像形成装置の電子制御系統]
図3は、MFP100の電子制御系統の構成を示すブロック図である。
操作部50は、ユーザーの操作または外部の電子機器との通信を通してプリントジョブの要求とプリント対象の画像データとを受け付けて、それらを第1制御部60へ伝える。
操作部50は、操作パネル170、スキャナー120、および外部インタフェース(I/F)52を含む。操作パネル170は、図1(a)に描かれているように、押しボタン、タッチパネル、およびディスプレイを含む。操作パネル170は、操作画面および各種パラメーターの入力画面等のGUI画面をディスプレイに表示して、ユーザーによる操作入力を受け付けて、受け付けた操作情報を第1制御部60へ伝える。
第1制御部60は、CPU61、RAM62および記憶部63を含む。
CPU61は、ファームウェアに従って、バス90に接続されたプリンター部180、操作部50、第1通信部80を制御する。RAM62は、CPU61がファームウェアを実行する際の作業領域をCPU61に提供すると共に、操作部50が受け付けた画像データを保存する。記憶部63は、書き込み可能な不揮発性の半導体メモリーであり、ファームウェアを格納する。
[後処理装置の構造]
図4、図5は、後処理装置150の外観を示す斜視図である。図6(a)は、図4に示す線分VI(a)−VI(a)に沿った断面図であり、図6(b)は、図5に示す線分VI(b)−VI(b)に沿った断面図である。
中間トレイ200は、MFP100の排紙口42から排出されたシートが一時的に積載収容されるトレイであり、MFP100からのシートの排出方向(図4〜図6に示されているX軸方向であり、以下「FD方向」という場合がある。)に対するシート載置面200Eの傾きを変更可能である。図4は、シート載置面200Eが水平に対して傾斜している様子を示し、図5は、シート載置面200Eが水平になっている様子を示している。以下、シート載置面200Eが傾斜している場合の中間トレイ200の姿勢(図4)を傾斜姿勢といい、シート載置面200Eが水平になっている場合の中間トレイ200の姿勢(図5)を水平姿勢という。
CD整合部材221、222は、中間トレイ200が傾斜姿勢のときにシート載置面200E上でCD方向においてシートの束を両側から挟んで整合させる。
ステープラー250は、シート載置面200E上のシートの束をステープル綴じする。
押出部材260は、中間トレイ200が水平姿勢にあるときにシート載置面200E上でCD方向に往復運動して、シート載置面200E上のシートを装置正面側の排紙トレイ210に向けて押し出す動作を実行する。
以下、これらの部材の詳細について説明する。
図4〜図6に示すように中間トレイ200は、FD方向の端部のうち、排紙口42から遠い方200A(以下、「中間トレイ200の上端部」という。)に支軸201を含む。支軸201は、後処理装置150の筐体202に軸支されている。
中間トレイ200は、支軸201を中心に、FD方向の端部のうち排紙口42に近い方200B(以下、「中間トレイ200の下端部」という。)を上下に揺動可能であり、中間トレイ200の下端部200Bを上下に変位させることにより、FD方向に対する載置面200Eの傾きを変更する。
一方、1部のシートの束が中間トレイ200から排紙トレイ210へ押し出される期間では、中間トレイ200は、図5、図6(b)に示すように水平姿勢に遷移する。これにより、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシートの搬送路が形成される。
排紙ガイド板203は、排紙口42から排紙されたシートを中間トレイ200のシート載置面200Eへ案内する。1枚のシートが排紙口42から排紙される度に、そのシートがシート載置面200E上に載った後、シート載置面200Eの傾斜に沿って下方に滑落し、シートの排出方向後端縁(以下、「シートの後端」という。)が筐体202の下端部の側面207に当たって停止する。これにより、各シートが筐体202の側面207に接触する位置に揃う。
具体的には、発光素子375aから出射した光Laが中間トレイ200に開けられた透孔200Hを通過して、中間トレイ200上のシートSHTに当たると、その反射光Lbが透孔200Hを介して受光素子375bで受光され、光電変換によりシートSHTが存在する旨の検出信号が出力される構成になっている。この検出信号は、後述の第2制御部300(図8)に出力される。
中間トレイ200の揺動は、図6(b)に示すように中間トレイ200の下方に配置されたリフトモーター204とカム機構205の動作により実行される。リフトモーター204のシャフトの回転力がカム機構205により中間トレイ200の上下方向の揺動力に変換され、変換された揺動力により中間トレイ200が支軸201を中心に揺動することにより、中間トレイ200の姿勢変更が実行される。
図4と図5に示すように排紙トレイ210の載置面は、中間トレイ200との間を仕切る立壁211からCD方向(Y軸方向)に対して斜め上方へ傾いている。排紙トレイ210の載置面の傾斜により、中間トレイ200から押し出されたシートは、その傾斜方向の下端が立壁211に接触する位置に揃う。
図4に示すようにCD整合部材221,222は、中間トレイ200のシート載置面200EのCD方向(Y軸方向)における両側の縁部をホーム位置として、中間トレイ200が傾斜姿勢にあるときにCD方向に往復運動可能である。ホーム位置は、CD整合部材221,222のCD方向の間隔が、使用可能な最大サイズのシートのCD方向長さ以上になる位置になっている。
図4に示すようにFD整合部材231は、中間トレイ200が傾斜姿勢のときに、シート載置面200Eに設けられたFD方向(X軸方向)の溝208からFD整合部材231の上端部が突出した状態で、溝208に沿って往復運動可能である。FD整合部材231は、シート載置面200E上のシートのFD方向における先端部に接触してそのシートをFD方向へ先導するようにして搬送する。
−FD搬送部材−
図4に示すようにFD搬送部材232は、中間トレイ200が傾斜姿勢にあるとき、シート載置面200Eに設けられたFD方向の溝209からFD搬送部材232の上端部が突出した状態で、溝209に沿って往復運動可能である。FD搬送部材232は、シート載置面200E上のシートの後端に接触してそのシートをFD方向へ推し進めるようにして搬送する。
図4、図5に示すように一対の保持部材241,242は、中間トレイ200の下端部200Bに配されている。いずれの保持部材もシート載置面200Eに設けられた開口の中に没入している退避位置と、保持部材の上端部が開口から上方に突出した突出位置とに切り換え可能になっている。図4〜図6は、保持部材241,242が突出位置に位置している様子を示している。保持部材241,242は、中間トレイ200の姿勢変更に伴って中間トレイ200と一体に移動する。保持部材241,242の退避位置と突出位置の切り換えは、ここでは切換ソレノイドの駆動力により行われるが、例えば直動モーターなどの他のアクチュエータを用いるとしても良い。
図4、図5に示すようにステープラー250は、中間トレイ200の支軸201の近傍に設置され、上下方向に隙間を介して配された針打出し部と針受け部を含む。ステープラー250は、針打出し部と針受け部の間の隙間にシートの束の角が位置した状態で、そのシートの束を針打出し部と針受け部とで上側と下側の両方から挟み込むことにより、そのシートの束の角にステープル針を打ち込む。これにより、そのシートの束が綴じられる。
図4に示すように中間トレイ200が傾斜姿勢のときに押出部材260は、シート載置面200E上のCD方向(Y軸方向)における装置背面側の縁部に位置して、CD整合部材221に当接している。シート載置面200Eには、図5に示すように押出部材260を案内するためのCD方向の溝200P、200Q、200Rが設けられている。
−ガイド部材−
図4〜図6に示すようにガイド部材280は、後処理装置150のうち、中間トレイ200の下端部200Bよりも下側(X軸の負側)の領域に配されている。ガイド部材280は、排紙口42に近い方の端部を軸に、遠い方の端部を上下に揺動可能である。
一方、図5、図6(b)に示すように中間トレイ200が水平姿勢にあるときには、ガイド部材280が起き上がった状態になり、ガイド部材280の、排紙口42から遠い方の端部(排出方向下流側の端部)がシート載置面200Eと略同じ高さになり、高さ位置が揃うようになる。これにより、排紙口42から排紙されたシートが中間トレイ200の下部へ侵入することが阻止される。
図8は、後処理装置150の電子制御系統の構成を示すブロック図である。
同図に示すように第2制御部300がバス390を通して、駆動部310〜360、入口センサー370、トレイセンサー375、および第2通信部380へ通信可能に接続されている。
駆動部は、整合部310、搬送部320、保持部330、綴じ部340、収容部350および押出部360からなる。これらの駆動部は、いずれも可動部材の動力源に対するドライバーであり、可動部材を動作させる際、第2制御部300からの駆動信号に応じてその可動部材の動力源を制御する。
搬送部320は、FD整合部材231とFD搬送部材232にシートをFD方向へ搬送させる際にFD整合モーターとFD搬送モーターとを制御する。
−第2制御部−
第2制御部300は、CPU301、RAM302、ROM303およびタイマー304を含む。
第2制御部300は、MFP100からのジョブ情報を受け付けると、実行すべき後処理の種類、ならびに後処理対象のシートのサイズと向き、1部あたりの枚数、部数等の情報を読み取る。そして、読み取った情報に基づいて第2制御部300は、整合部310〜押出部360に動作タイミングを指示する。
ここで、紙詰まりとは、シートが所定のタイミングを経過しても目標の位置まで達していない現象全般をいう。紙詰まりには、(a)中間トレイ200が傾斜姿勢のときにシート載置面200E上のシートをFD整合部材231とFD搬送部材232がFD方向に搬送する際の紙詰まりと、(b)中間トレイ200が水平姿勢のときにシート載置面200E上のシートを押出部材260が排紙トレイ210に向かって押し出す際の紙詰まりが含まれる。
第2通信部380は、MFP100の第1通信部80と有線または無線で通信し、特に第1制御部60と第2制御部300との間での情報交換を中継する。
[後処理装置の動作]
図9〜図16は、後処理装置150が、MFP100から排紙されたシートに対して後処理を行う動作を工程順に示す図である。以下、これらの図面の順に後処理装置150の動作を説明する。
第2制御部300は、MFP100の第1制御部60から取得したジョブ情報に含まれるシートのサイズと向きを読み取り、読み取った情報に基づいて、シートがMFP100の排紙口42から排出され始めるよりも前に、整合部310に指示して、FD整合部材231とCD整合部材221,222と押出部材260のそれぞれを所定の待機位置へ移動させて待機させる。
ここで、図9(b)では、CD整合部材221,222と押出部材260とFD整合部材231が待機位置に位置しているときを実線で示し、整合位置に位置しているときを破線で示している。
例えば、シートがB5サイズでシートの向きが縦向きの場合、そのシートのCD方向幅が182mmになるので、Wsは、182mmになり、待機位置におけるCD整合部材221,222の間隔Wpは192mmになる。なお、FD搬送部材232は、ホーム位置に位置したままになっている。
整合部310は、各部材の待機位置に基づいて、FD整合モーターとCD整合モーターとの駆動時間を設定し、その設定に従って各整合モーターが駆動された結果、シートが排紙口42から排出され始める前に、FD整合部材231と整合部材221,222と押出部材260とが待機位置へ移動する。各部材の待機位置への移動開始は、MFP100の第1制御部60から出力されるシートの排紙予告を受け付けることにより行われる。この排紙予告は、MFP100の搬送路を搬送中の各シートの1枚ごとにそのシートが定着部30を通過するタイミングで発行される。
図10は、中間トレイ200のシート載置面200E上に収容されたシートSHTの束が整合されるときの様子を示す斜視図であり、図11は、図10に示されている線分IX−IXに沿った断面図である。
FD整合部材231が整合位置INTで停止したときに、シートSHTは、その排出方向先端縁(以下、「シートの先端」という。)がFD整合部材231に当接し、かつシートの後端が側面207に当接した状態で静止する。こうして、シートSHTはFD方向に整合(FD整合)される。
第1制御部60からのジョブ情報には、後処理を行うべきシートSHTの1部あたりの枚数が規定されている。この枚数のシートSHTの全てが中間トレイ200に収容されたことを検知したとき、第2制御部300は、搬送部320にFD整合部材231とFD搬送部材232の移動を開始させる。
具体的には、ジョブ情報から束STKの含むシートのサイズと向きを読み取り、それらに基づいて、その束STKの角を目標の領域に到達させるのに必要な移動距離を算定して搬送部320に指示する。搬送部320はその移動距離に基づいてFD整合モーターとFD搬送モーターとの駆動時間を決める。図12に示されているようにシートの束STKの角がステープラー250のステープル綴じ位置に到達したとき、第2制御部300は搬送部320にFD整合部材231とFD搬送部材232とでその束STKを一旦停止して、その領域に保持させる。その上で第2制御部300は、ステープル綴じ部340にステープラー250を駆動させて、その束STKを綴じさせる。
シートの束STKが排出位置まで搬送されてその束STKの全体がシート載置面200E上に載ったとき、FD搬送部材232は、図6(b)に示す範囲PRVに進入しているので、ガイド部材280が図6(b)に示すように起き上がった姿勢になる。
このとき第2制御部300は、保持部330に保持部材241,242を突出位置に位置させたまま、収容部350に中間トレイ200を揺動させて、傾斜姿勢からシート載置面200が水平になる水平姿勢に遷移させる。この遷移の前に、CD整合部材221,222がホーム位置に戻される。
図15は、押出部材260がシートの束STKを中間トレイ200から排紙トレイ210へ向けて押し出している様子を示す斜視図である。同図に示すようにシート載置面200Eの高さ位置が立壁211の上端よりも高いので、押出部材260に押されたシートの束STKは立壁211の上を通過して排紙トレイ210へ移動する。
シートの束STKの排紙トレイ210への押出動作時に押出部材260が中間トレイ200の、立壁211に面した縁まで前進すると、第2制御部300は、図16に示すように押出部材260を後退させ、押出部材260が中間トレイ200の、立壁211とは反対側(装置背面側)の縁まで後退すると、押出部材260の移動を停止させる。この押出部材260の停止位置は、ホーム位置に位置しているCD整合部材222よりも装置背面側の位置になっている。
これによりFD搬送部材232が図6(b)に示されている範囲PRVから離脱して、ガイド部材280の上面が揺動により下方に倒れてFD方向と平行になり、傾斜姿勢の中間トレイ200のシート載置面200Eの延長部分と一致する。
第2制御部300は、第1制御部60から指示されたジョブの対象部数と同じ回数、図9〜図16に示されている動作を繰り返させる。これによりMFP100から排紙されて中間トレイ200に一時的に収容されたシートに対して束ごとに後処理を行い、それらの束が中間トレイ200から押し出されて排紙トレイ210に積載収容される。
次に、MFP100から排出されるシートの紙詰まりの検出方法を図17〜図20により説明する。
<トレイセンサー375による紙詰まり検出>
図17(a)は、中間トレイ200上のシートSHTがFD整合部材231とFD搬送部材232によりFD方向に搬送されている様子を示す正面模式図であり、図17(b)は、その搬送中における紙詰まり検出のタイミングチャートを示す図である。
図18(a)は、MFP100の排紙口42から排出されたシートSHTが中間トレイ200までの間の搬送途中で紙詰まりを起こした場合の様子を示す正面模式図である。
この紙詰まりの場合、同図に示すように紙詰まりを起こしたシートSHTが入口センサー370により検出されたまま(ONのまま)の状態になることが多い。
この所定時間Th1は、正常搬送の場合に入口センサー370がシートSHTの先端を検出(ON)してからその後端の通過を検出(OFF)までに要すると想定される時間に、紙詰まり発生と判断するのに最低限必要と想定される所定時間を加算した時間であり、予めシートサイズに応じて実験などにより決められる。
図19(a)は、MFP100の排紙ローラー43の付近で搬送中のシートの紙詰まりが発生した場合の例を示す模式図であり、図19(b)は、その紙詰まり検出のタイミングチャートを示す図である。
図19(a)に示すようにシートSHTが排紙ローラー43の付近で紙詰まりを起こした場合、本来、排紙センサー11aで検出されるべきタイミングに至ってもそのシートSHTが検出されない。そこで、図19(b)に示すように正常搬送時に排紙センサー11aによりシートSHTが検出されるべき本来のタイミング(時点t10)から所定時間を経過した時点t11に至っても、そのシートSHTが検出されない場合(排紙センサー11aがOFFのままの場合:破線の状態)、紙詰まりの検出条件を満たしたとして、排紙ローラー43付近での紙詰まりを検出する。この所定時間は、正常時の時点t10から紙詰まり発生と判断するのに最低限必要と想定される経過時間として、予め実験などにより決められる。
図20(a)に示すようにシートSHTが排紙センサー11aの付近で紙詰まりを起こした場合、本来、シートSHTの後端が排紙センサー11aで検出されるべきタイミングに至っても検出されない。
図21〜図23は、幅サイズエラーが発生した場合の処理の例を示す模式図である。
ここでは、ユーザーが誤って設定入力したシートサイズよりも大きいシートSHTが搬送されている場合に後処理装置150で幅サイズエラーが発生する場合の例を示している。具体的には、誤って設定入力されたシートサイズがB5サイズであるのに対し、実際のシートSHTのサイズがA4サイズの場合などである。
図22(a)は、MFP100から排出されたシートSHTの先端Saが待機位置のCD整合部材221,222の排出方向上流側端部321,322に衝突している様子を示す正面模式図であり、(b)は、その上面模式図である。
従って、シートSHTの先端SaがCD整合部材221,222のFD方向上流側端部321,322に衝突して、中間トレイ200のシート載置面200E上における、待機位置のCD整合部材221,222の間の領域200Fに、排出されたシートSHTが進入できないことになる(幅サイズエラーの発生)。
MFP100のような胴内排紙型では、特に排紙空間130が上下方向に狭いことが多いので、詰まったシートSHTの除去作業がし難く、ユーザーにとって手間となる。
これにより、CD整合部材221,222の間隔WpがシートSHTの幅方向長さWsよりも広くなり、シートSHTの先端の、CD整合部材221,222との衝突が解除され、紙詰まりが検出されることなく、排紙ローラー43の搬送力によりシートSHTがCD整合部材221,222の間の領域200Fに進入できるようになる。
幅サイズエラーが発生したことは、幅サイズエラーが発生していない正常排出時において、整合の開始前に、トレイセンサー375によりシートSHTが検出されるべき所定時期(後述の図28の時点t23)を経過しても検出されないときに判断される。
図24は、CD整合部材221,222、押出部材260およびFD整合部材231がそれぞれ待機位置(破線で示す位置)からホーム位置(実線で示す位置)に退避した状態を示す上面模式図である。
すなわち、シートSHTが排紙ローラー43の搬送力によりFD方向(X方向)に中間トレイ200のシート載置面200E上の、CD整合部材221,222の間の領域200Fに進入する。その後、図25に示すようにシートSHTが中間トレイ200のシート載置面200E上に収容される。
図28(a)に示すように正常搬送時には、シートSHTの先端が排紙センサー11a、入口センサー370、トレイセンサー375の順に検出(ON)される(時点t21,t22,t23)。その後、そのシートSHTの後端が排紙センサー11a、入口センサー370の順に通過して検出(ONからOFF)されると(時点t24,t25)、そのシートSHTが正常に中間トレイ200に収容されたことが判る。
そして、シートSHTの後端が入口センサー370により検出された時点t25から所定時間Tbを経過すると(時点t33)、FD搬送部材232によるシートSHTのFD搬送を開始する(図26)。この所定時間Tbは、シートSHTの後端が入口センサー370により検出されてからそのシートSHTの全体が中間トレイ200上に載置(図25)されるまでに要すると想定される搬送時間として予め実験などにより決められる。
すなわち、複数枚のシートのうち最初に排出された1枚目のシートSHTに幅サイズエラーの発生が検出されると、1枚目のシートSHTに対して上記と同様にCD整合部材221等の各部材の待機位置からホーム位置へ退避が実行される。
このため、1枚目のシートSHTのようにトレイセンサー375が本来の検出タイミングに至っても検出されない(ONにならない)場合に、幅サイズエラーの発生を検出するという上記の方法では、2枚目以降に排出されたシートSHTに対して幅サイズエラーの発生を検出することができない。
具体的には、図29(a)に示すように中間トレイ200上に1枚以上のシートSHTが収容されている状態で、現に収容されているシートよりもCD幅が大きいN(≧2)枚目のシートSHNが排紙ローラー43から排出された場合、シートSHNの先端SaがCD整合部材221,222に衝突して前進できない状態になる。
同図に示すように正常搬送時には、シートSHNの先端が入口センサー370により検出(時点t51)されてから後端が検出(時点t52)されるまでに要する時間、つまり入口センサー370がシートSHNを検出している検出時間(ON時間)がTになる。なお、この時間Tは、ある程度の時間的ばらつきを有するので、そのばらつきを考慮した所定時間Th2(時点t51〜t53)の範囲内のいずれかのときに入口センサー370がONからOFFに切り換わった場合に正常搬送と検出される。
幅サイズエラー発生時には、時点t53を過ぎても入口センサー370がONしているが、紙詰まり検出の時点t55よりも前の時点t54でOFFに切り換わっている。この時点t54で幅サイズエラー発生の検出が行われる。
図31と図32は、後処理装置150で実行される制御の内容を示すフローチャートである。同図の制御は、MFP100において複数枚のシートSHTに1枚ずつ画像形成を行うジョブが実行された場合に、MFP100から1枚ずつ排出される画像形成後のシートSHTに対して後処理装置150で整合のみの処理を行う場合の例を示している。この制御は、後処理装置150の第2制御部300がMFP100の第1制御部60からジョブの開始を通知されたときに開始される。以下、まず正常搬送の場合を説明し、次にサイズエラーが発生した場合と紙詰まりが発生した場合を順に説明する。
第2制御部300は、画像形成装置(MFP)100から最初に排出される1枚目のシートのサイズ情報を取得する(ステップS1)。このサイズ情報は、ジョブ情報に含まれるシートサイズと向きの情報から取得することができる。なお、シートの幅方向長さと縦方向長さが判れば良いので、サイズと向きに代えて、例えば寸法(例えば、B5サイズの縦向きの場合に182mm×257mm)を取得するとして良い。
排出されるシートの先端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にONになっているか否かを判断する(ステップS3)。この紙詰まり検出タイミングとは、図19(b)に示す時点t11に相当し、この判断は、第2制御部300がMFP100から排紙センサー11aの検出信号を受信することにより行われる。
1枚目のシートであることを判断すると(ステップS5で「YES」)、そのシートの先端が中間トレイ200のトレイセンサー375により検出されるべき本来の時期を経過しても検出されていないか否かを判断する(ステップS6)。この本来の時期は、図28に示す時点t23に相当する。
現在、排出されているシートが最終紙であるか否かを判断する(ステップS11)。この判断は、これまでに排出されたシートの全枚数がジョブ情報に含まれるプリント枚数Pに一致しているか否かを判断することにより行われる。
次に排出されるシートの先端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にONになっていることを判断し(ステップS3、S4で「YES」)、1枚目ではないことを判断すると(ステップS5で「NO」)、図32のステップS21に移り、入口センサー370のON時間Tを計測する。計測したON時間Tが所定時間Th2以下の場合には(ステップS22で「YES」)(図30に示す正常搬送時に相当)、図31のステップS8に移り、ステップS8〜S11の処理を実行する。
最終紙であることを判断すると(ステップS11で「YES」)、中間トレイ200上にシート束に対する整合を終了して、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシート束の排出動作を実行する(ステップS12)。この排出動作は、各整合部材をホーム位置に戻し、中間トレイ200上のシート束を排出位置までFD搬送した後、中間トレイ200を水平姿勢に遷移して、水平姿勢の中間トレイ200上のシート束を排紙トレイ210に押し出す動作の実行により行われる。
<幅サイズエラーが発生した場合>
後処理装置150の第2制御部300は、1枚目のシートの先端が中間トレイ200のトレイセンサー375により検出されるべき本来の時期を経過しても検出されていないことを判断すると(ステップS6,S7で「YES」)、図32に示すステップS24に移り、CD整合部材221,222、押出部材260およびFD整合部材231を待機位置からホーム位置に退避させる(図24)(第2制御)。
OFFになっている場合(ステップS26で「YES」)、1枚目のシートが正常にMFP100から排出された(紙詰まりを起こしていない)として、幅サイズエラーの発生を判断する(ステップS27)。
MFP100の第1制御部60は、第2制御部300からの指示を受け付けると、給紙カセット11または手差しトレイ15から給紙済のシートについては、そのまま継続して画像形成を行って、後処理装置150に排出させ、次に給紙すべきシートについてはその給紙を停止するとともにそのシートに対する画像形成動作も停止させる。また、第1制御部60は、幅サイズエラーが発生した旨のメッセージを操作パネル170に表示させる。
そして、後処理装置150の第2制御部300は、MFP100において現在、給紙済の1枚以上のシートが存在する場合、その全てのシートが中間トレイ200に収容されるのを待ち、収容されると、整合を行わずに、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシート束の排出動作を実行して(ステップS29)、当該制御を終了する。この排出動作は、整合を行わないことを除いて、ステップS12の排出動作と同じである。
上記のステップS24〜S29の処理は、ジョブ実行中に、幅サイズエラーの発生による警告を実行すると、これ以降、各シートに対する整合部材の待機位置への移動(第1制御)と整合の両方を禁止する処理に等しい。また、ステップS29における給紙済の全てのシートが中間トレイ200に収容されるのを待つことは、幅サイズエラーの発生が警告されると、これ以降にMFP100から排出されるべき全てのシートが排出されるのを待つことに等しい。また、幅サイズエラーの発生が警告されると、後処理としてのステープル綴じが指定されていても、第2制御部300は、後処理部としての綴じ部340に対してステープル綴じの実行を禁止する。これにより、整合が行われていないシートに対するステープル綴じが実行されないことになる。
2枚目以降のシートについては、入口センサー370のON時間Tが所定時間Th2よりも長く且つ所定時間Th1よりも短い場合には(ステップS22で「NO」,S23で「YES」)(図30に示す幅サイズエラー発生時に相当)、ステップS24に移り、1枚目のシートに対する処理と同様の処理を実行する(ステップS24〜S29)。この意味で、第2制御部300と入口センサー370などは、ステップS23で「YES」の判断処理が実行される際に、MFP100から排出された2枚目以降のシートに対する幅サイズエラーの発生を警告する警告手段として機能するといえる。
<紙詰まりが発生した場合>
排出されるシートの先端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にONになっていないことを判断した場合には(ステップS4で「NO」)(図19)、紙詰まりの検出を行って(ステップS14)、実行中のジョブを停止、すなわち後処理装置150の動作を一時的に停止させて(ステップS15)、当該制御を終了する。第2制御部300は、ステップS14を実行する際にシートの紙詰まり検出する検出手段として機能する。
また、排出されるシートの後端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にOFFになっていないことを判断すると(ステップS9で「NO」またはステップS26で「NO」)(図20)、ステップS14に移る。
また、入口センサー370のON時間Tが所定時間Th1以上であれば(ステップS23で「NO」)(図18、図30)、ステップS14に移る。
例えば、MFP100が次の機能を有する場合に有利になる。すなわち、給紙カセット11にセットされているシートと手差しトレイ15にセットされているシートの双方のサイズが同じサイズに設定入力されていることを条件に、ジョブ実行中に給紙カセット11内のシートがなくなったときに、手差しトレイ15からのシートの給紙に切り換えてジョブを継続する機能である。
以上、説明したように本実施の形態では、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシートの搬送中の紙詰まりを検出するためのトレイセンサー375を用いて、ユーザーによるシートサイズの誤設定などによる幅サイズエラーの発生を警告できる。
また、ユーザーは、幅サイズエラーの発生の警告により、シートサイズの設定入力の誤りや手差しトレイ15へのシートのセット位置の誤りに気づき、正しいシートサイズに設定し直したり、正しい位置にシートをセットし直したりすることができる。
これにより、MFP100の排紙口42から排出されたシートの先端が中間トレイ200上のCD整合部材221,222に衝突して前進できない状態が継続することにより搬送途中で紙詰まりになることを回避できるようになる。紙詰まりを回避できれば、ユーザーは、紙詰まりを起こしたシートを取り除く面倒な操作を行わなくて済み、ユーザーにとって操作性の向上を図ることができる。
また、シート後処理装置が実行する幅サイズエラー発生時における整合部材の退避処理方法であるとしても良い。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしても良い。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、トレイセンサー375がFD搬送時の紙詰まりの検出と1枚目のシートに対する幅サイズエラーの発生の検出の両方を兼ねる構成例を説明したが、これに加えて、1枚目のシートに対する幅サイズエラーの発生後の紙詰まり検出に用いることもできる。
排紙トレイ210を中間トレイ200に対してシート排出方向下流側に配置する構成をとることもできる。この構成の場合、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシートの搬送をFD搬送部材232またはこれとは別の搬送部材(例えば搬送ベルトなど)により行うことができる。また、中間トレイ200が昇降可能な構成に限られず、固定されている構成をとることもできる。さらに、排紙トレイ210を設けずに、中間トレイ200だけを設ける構成とすることもできる。この場合、中間トレイ200上に整合等の後処理後のシートが積載収容される。
この構成をとる場合、FD整合部材231に代えて、例えば中間トレイ200よりも上に、上下に昇降可能なローラーまたはベルトからなる回転体を配置して、FD整合時にその回転体を下降して、中間トレイ200上のシートの上面に接した状態でその回転体を回転させ、FD方向とは反対方向への搬送力をそのシートに付与することにより、FD整合を行うことができる。
また、中間トレイ200上のシートを検出するシート検出手段として、反射型の光学センサーであるトレイセンサー375を用いる構成例を説明したが、これに限られず、他の種類のセンサーやスイッチ等であっても良い。例えば、傾倒可能な棒状のアクチュエータ付のマイクロスイッチを用いることもできる。このことは、他の入口センサー370や排紙センサー11aなどの検出手段にも適用できる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容を可能な限り、それぞれ組み合わせるとしても良い。
42 排紙口
43 排紙ローラー
100 画像形成装置
150 シート後処理装置
170 操作パネル
200 中間トレイ
200E シート載置面
200F 中間トレイ上における一対のCD整合部材の間の領域
210 排紙トレイ
221,222 CD整合部材
231 FD整合部材
260 押出部材
300 第2制御部
370 入口センサー
375 トレイセンサー
Sa シートの先端
SHT シート
STK シートの束
Claims (8)
- 画像形成装置から排出されたシートをトレイ上で、少なくも一方がシート排出方向に直交するシートの幅方向に移動可能な一対の整合部材により当該幅方向両側から挟むようにして第1位置で整合した後、整合後のシートを第2位置に搬送する際に生じる紙詰まりを、前記一対の整合部材の間に存するシートの有無を検出するシート検出手段の検出結果に基づき検出するシート後処理装置であって、
前記画像形成装置から排出されるシートの幅方向長さの情報を当該画像形成装置から取得する取得手段と、
前記整合の開始前に、前記移動可能な整合部材を、前記一対の整合部材の前記幅方向における間隔が前記取得されたシートの幅方向長さよりも所定値だけ大きくなる待機位置に移動させて待機させる移動手段と、
前記一対の整合部材が前記待機位置に位置しているときに、前記画像形成装置から排出されたシートが前記トレイ上において前記整合の開始前に前記シート検出手段により検出されるべき所定時期を経過しても検出されない場合に、当該シートが当該一対の整合部材の間の領域に進入できない幅サイズエラーの発生を警告する警告手段と、
を備えることを特徴とするシート後処理装置。 - 前記画像形成装置において複数枚のシートに1枚ずつ画像形成を行い、画像形成後のシートを1枚ずつ排出するジョブの実行中に、前記幅サイズエラーの発生の警告前には、排出された1枚のシートごとに、前記整合部材の待機位置への移動と前記整合の各動作をこの順に実行し、前記幅サイズエラーの発生が警告されると、これ以降、前記画像形成装置から排出された各シートに対する前記各動作の実行を禁止することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
- 前記幅サイズエラーの発生の警告に伴い、前記画像形成装置に対して前記ジョブの実行の停止を指示することを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
- 前記画像形成装置のシート排紙口よりもシート排出方向下流側かつ前記一対の整合部材よりもシート排出方向上流側の位置に配され、前記シート排紙口から排出され、前記トレイ上の第1位置に向かうシートを検出する第1検出手段と、
前記第1検出手段による1枚のシートの検出時間が第1の所定時間以上の場合に、当該シートの紙詰まりを検出する第2検出手段と、
を備え、
前記警告手段は、
前記画像形成装置から前記トレイに正常搬送されたシートの前記第1検出手段による検出時間を前記第1の所定時間よりも短い第2の所定時間と想定したとき、
前記ジョブ実行中に、2枚目以降のいずれかのシートについて、前記第1検出手段による検出時間が前記第2の所定時間よりも長く且つ前記第1の所定時間よりも短いという条件を満たした場合に、前記幅サイズエラーの発生を警告することを特徴とする請求項2または3に記載のシート後処理装置。 - 前記トレイに対して装置正面側に配置される排紙トレイと、
前記トレイ上においてシートを前記シート排出方向に沿って前記第1位置から第2位置まで搬送した後、前記排紙トレイに向けて装置正面側に搬送する搬送手段と、
を備え、
前記搬送手段は、
前記ジョブの実行中に前記幅サイズエラーの発生が警告されると、現に前記トレイ上の第1位置に位置するシートを前記第2位置を経て前記排紙トレイに向けて搬送させることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記整合後のシートに対して所定の後処理を行う後処理部を備え、
前記後処理部は、
前記幅サイズエラーの発生が警告されると、前記後処理を実行しないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記移動手段は、
前記幅サイズエラーの発生が警告されると、前記移動可能な整合部材を前記待機位置から前記一対の整合部材の間隔が使用可能な最大サイズのシートの幅以上になる位置まで移動させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート後処理装置。 - 前記画像形成装置は、
前記幅サイズエラーが発生した旨をユーザーに通知する通知手段を備え、
前記警告手段は、
前記警告として、前記画像形成装置に対して前記幅サイズエラーが発生した旨を前記通知手段により通知させる指示を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
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- 2015-01-29 JP JP2015015935A patent/JP6520154B2/ja active Active
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