JP6592907B2 - シート後処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置から排出されたシートに後処理を施すシート後処理装置に関する。
プリンターなどの画像形成装置から排出された画像形成後のシートを整合トレイに収容し、収容されたシートを整合トレイ上でシート排出方向に直交する幅方向に整合するシート後処理装置が開発されている。この整合は、通常、次のようにして行われる。
すなわち、整合トレイ上でシート幅方向に移動可能な一対の整合部材を、画像形成装置からシートが排出される直前にシートの幅方向長さよりも少し広い間隔をあけた待機位置で待機させる。そして、排出されたシートが待機位置に位置する一対の整合部材の間に領域に進入すると、一対の整合部材を相互に近づく方向に移動させ、シートの幅方向両側縁に当接する整合位置に達した後、待機位置まで戻して停止させる。
一対の整合部材が待機位置から整合位置を経て再び待機位置に戻るまでの往復動作が画像形成装置から1枚のシートが排出される度に繰り返し実行される。これにより、整合トレイ上のシートの束が幅方向に整合される。
一対の整合部材の待機位置と整合位置は、排出されるシートの幅方向長さに基づき決められ、シート後処理装置は、画像形成装置からシートの幅方向長さを取得する。
特開2013−23337号公報
シート後処理装置は、画像形成装置から取得されるシートの幅方向長さに応じて一対の整合部材の待機位置を決める。従って、画像形成装置から取得した幅方向長さと実際に排出されたシートの幅方向長さとが異なるサイズ不一致が生じると、シート後処理装置は、排出されたシートの整合に適した待機位置を決めることができない。
このサイズ不一致は、シートのサイズをユーザーが手動で入力設定する構成において、例えばユーザーが誤入力、具体的には実際のシートサイズがA4サイズであるのに対し、ユーザーがB5サイズと誤入力してしまった場合などに発生する。
この例では、一対の整合部材は、画像形成装置から取得したB5サイズに対応する間隔をあけて待機位置で待機するが、実際に排出されたシートのサイズはB5よりも大きいA4サイズになる。
この場合、待機位置における一対の整合部材のシート幅方向の間隔が実際のシートの幅方向長さよりも狭くなるので、排出されたシートが一対の整合部材の間の領域に進入できなくなる。シートの排出方向先端が一対の整合部材に衝突して前進できず、そのシートの後端側が画像形成装置の排紙ローラーにより搬送され続けるので、シートが折れ曲がった状態になったりシートの先端部が整合部材との衝突により損傷したりするなどシートにダメージを与えることが多い。この場合、紙詰まりが発生すれば、ユーザーは、詰まったシートを手で取り除く除去操作を行わねばならず手間となる。
上記ではサイズ不一致による紙詰まり発生の例を説明したが、これに限られない。例えば、画像形成装置からシートが正規の姿勢に対して斜行した状態で排出されたときも上記と同様の衝突によるシートへのダメージが発生し易い。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、画像形成装置から排出されたシートが整合部材に正常に搬送されない場合でもシートにダメージを与えることを回避することが可能なシート後処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート後処理装置は、画像形成装置から排出されたシートを、トレイ上において、少なくとも一方がシート排出方向に直交する幅方向に移動可能な一対の整合部材により当該幅方向の両側から挟んで整合するシート後処理装置であって、前記画像形成装置から排出されるシートの幅方向長さの情報を当該画像形成装置から取得する取得手段と、前記移動可能な整合部材を移動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御して、前記整合の開始前に、前記移動可能な整合部材を、前記一対の整合部材の前記幅方向における間隔が前記取得されたシートの幅方向長さよりも所定値だけ大きくなる待機位置に移動させて待機させる第1制御を実行する制御手段と、前記画像形成装置から排出されたシートが前記トレイ上において前記待機位置に位置する一対の整合部材の間の領域に進入できないことを示す幅サイズエラーの発生を検出するサイズエラー検出手段と、前記トレイ上の前記一対の整合部材の間の領域に存するシートを検出するシート検出手段と、を備え、前記サイズエラー検出手段は、前記画像形成装置から排出された1枚目のシートに対してのみ前記シート検出手段により検出されるべき時期を経過しても検出されない場合に、前記幅サイズエラーの発生を検出し、前記制御手段は、前記幅サイズエラーの発生が検出された場合、前記整合を中止して、前記移動可能な整合部材を前記待機位置から前記一対の整合部材の間隔がさらに広がる方向に移動させる第2制御を実行することを特徴とする。
また、前記整合は、前記画像形成装置からシートが1枚ずつ排出される度に当該シートに対して実行され、前記制御手段は、前記画像形成装置において複数枚のシートに1枚ずつ画像形成を行うジョブが実行される場合に、当該ジョブ実行中に前記第2制御を実行すると、これ以降、前記画像形成装置から排出される各シートに対する前記第1制御と前記整合の両方を禁止させるとしても良い。
ここで、前記制御手段は、前記第2制御の実行に伴い、前記画像形成装置に対して前記ジョブの実行の停止を指示するとしても良い。
本発明の別の局面に係るシート後処理装置は、画像形成装置から排出されたシートを、トレイ上において、少なくとも一方がシート排出方向に直交する幅方向に移動可能な一対の整合部材により当該幅方向の両側から挟んで整合するシート後処理装置であって、前記画像形成装置から排出されるシートの幅方向長さの情報を当該画像形成装置から取得する取得手段と、前記移動可能な整合部材を移動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御して、前記整合の開始前に、前記移動可能な整合部材を、前記一対の整合部材の前記幅方向における間隔が前記取得されたシートの幅方向長さよりも所定値だけ大きくなる待機位置に移動させて待機させる第1制御を実行する制御手段と、前記画像形成装置から排出されたシートが前記トレイ上において前記待機位置に位置する一対の整合部材の間の領域に進入できないことを示す幅サイズエラーの発生を検出するサイズエラー検出手段と、前記画像形成装置のシート排紙口よりもシート排出方向下流側かつ前記整合部材よりもシート排出方向上流側の位置に配され、前記シート排紙口から排出され、前記整合部材に向かうシートを検出する第1検出手段と、前記第1検出手段による1枚のシートの検出時間が第1の所定時間以上の場合に、当該シートの紙詰まりを検出する第2検出手段と、を備え、前記整合は、前記画像形成装置からシートが1枚ずつ排出される度に当該シートに対して実行され、前記サイズエラー検出手段は、前記画像形成装置から前記トレイに正常搬送されたシートの前記第1検出手段による検出時間を前記第1の所定時間よりも短い第2の所定時間と想定したとき、前記画像形成装置において複数枚のシートに1枚ずつ画像形成を行うジョブ実行中に、1枚目のシートを除き2枚目以降のいずれかのシートについて、前記第1検出手段による検出時間が前記第2の所定時間よりも長く且つ前記第1の所定時間よりも短いという条件を満たした場合に、前記幅サイズエラーの発生を検出し、前記制御手段は、前記ジョブ実行中に前記幅サイズエラーの発生が検出された場合、前記整合を中止して、前記移動可能な整合部材を前記待機位置から前記一対の整合部材の間隔がさらに広がる方向に移動させる第2制御を実行し、これ以降、前記画像形成装置から排出される各シートに対する前記第1制御と前記整合の両方を禁止させることを特徴とする
さらに、前記トレイとは別の排紙トレイと、前記トレイ上のシートを前記排紙トレイに向けて搬送する搬送手段と、を備え、前記搬送手段は、前記ジョブ実行中に前記制御手段による第2制御が実行された場合、これ以降に前記画像形成装置から排出されるべき全てのシートが排出されるのを待ち、前記トレイに収容されると、当該トレイ上のシートの束を前記排紙トレイに向けて搬送するとしても良い。
本発明のさらに別の局面に係るシート後処理装置は、画像形成装置から排出されたシートを、トレイ上において、少なくとも一方がシート排出方向に直交する幅方向に移動可能な一対の整合部材により当該幅方向の両側から挟んで整合するシート後処理装置であって、前記画像形成装置から排出されるシートの幅方向長さの情報を当該画像形成装置から取得する取得手段と、前記移動可能な整合部材を移動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御して、前記整合の開始前に、前記移動可能な整合部材を、前記一対の整合部材の前記幅方向における間隔が前記取得されたシートの幅方向長さよりも所定値だけ大きくなる待機位置に移動させて待機させる第1制御を実行する制御手段と、前記画像形成装置から排出されたシートが前記トレイ上において前記待機位置に位置する一対の整合部材の間の領域に進入できないことを示す幅サイズエラーの発生を検出するサイズエラー検出手段と、前記トレイとは別の排紙トレイと、前記トレイ上のシートを前記排紙トレイに向けて搬送する搬送手段と、を備え、前記整合は、前記画像形成装置からシートが1枚ずつ排出される度に当該シートに対して実行され、前記制御手段は、前記画像形成装置において複数枚のシートに1枚ずつ画像形成を行うジョブ実行中に、前記幅サイズエラーの発生が検出された場合、前記整合を中止して、前記移動可能な整合部材を前記待機位置から前記一対の整合部材の間隔がさらに広がる方向に移動させる第2制御を実行し、これ以降、前記画像形成装置から排出される各シートに対する前記第1制御と前記整合の両方を禁止させ、前記画像形成装置は、自装置内で発生した紙詰まりを検出すると、実行中のジョブを停止させる機能を有し、前記搬送手段は、前記ジョブ実行中に前記制御手段による第2制御が実行された場合、これ以降に前記画像形成装置から排出されるべき全てのシートが排出されるのを待ち、前記トレイに収容されると、当該トレイ上のシートの束を前記排紙トレイに向けて搬送させ、さらに、前記制御手段による第2制御の実行後に、前記画像形成装置から紙詰まりを検出した旨を受け付けると、前記トレイ上のシートの搬送を禁止させることを特徴とする。
また、前記整合後のシートに対して所定の後処理を行う後処理部を備え、前記制御手段は、前記幅サイズエラーの発生が検出されると、前記後処理部に対して後処理の実行を禁止させるとしても良い。
さらに、前記第2制御が実行されると、前記幅サイズエラーが発生した旨を警告する警告手段を備えるとしても良い。
ここで、前記警告手段は、さらに前記幅サイズエラーの発生により整合が行われない旨も警告するとしても良い。
上記の構成をとれば、画像形成装置から排出されたシートに対して幅サイズエラーの発生が検出された場合に、当該シートが整合部材との衝突により正常に搬送されていない状態が生じたとして、一対の整合部材の間隔を広げる第2制御が実行される。
これにより当該衝突状態が解除されて当該シートが正常に搬送されるようになれば、従来のようにその衝突状態の継続によりシートにダメージを与えることが回避され、ユーザーによる紙詰まりの除去操作の手間もなくすことが可能になる。
(a)は、画像形成装置(MFP)とシート後処理装置を含む画像形成システムの外観を示す斜視図であり、(b)は、排紙トレイの近傍の拡大図である。 MFPの構成を模式的に示す正面図である。 MFPの電子制御系統の構成を示すブロック図である。 シート後処理装置の外観を示す斜視図である。 シート後処理装置において、中間トレイのシート載置面が水平になっているときの外観を示す斜視図である。 (a)は、図4に示す線分VI(a)−VI(a)に沿った断面図であり、(b)は、図5に示す線分VI(b)−VI(b)に沿った断面図である。 トレイセンサーの構成を示す図である。 シート後処理装置の電子制御系統の構成を示すブロック図である。 (a)は、CD整合部材と押出部材とFD整合部材を装置正面側から見たときのこれらの各部材の位置関係を示す正面模式図であり、(b)は、これらの各部材を上方から見たときの位置関係を示す上面模式図である。 シート後処理装置の中間トレイのシート載置面上に収容されたシートの束が整合されるときの様子を示す斜視図である。 図10に示す線分IX−IXに沿った断面図である。 シート後処理装置の中間トレイ上において、整合されたシートの束がFD方向に搬送される様子を示す斜視図である。 シート後処理装置の中間トレイ上において、ステープラーによって綴じられた後のシートの束の全体が排出位置まで搬送される様子を示す斜視図である。 シート後処理装置の中間トレイがシートの束を載せたまま水平姿勢に遷移したときの外観を示す斜視図である。 シート後処理装置の中間トレイにおいて、押出部材がシートの束を中間トレイから排紙トレイへ向けて押し出している様子を示す斜視図である。 シート後処理装置の排紙トレイにシートの束が収容されている様子を示す斜視図である。 (a)は、シート後処理装置の中間トレイ上のシートがFD整合部材とFD搬送部材によりFD方向に搬送されている様子を示す正面模式図であり、(b)は、その搬送中における紙詰まり検出のタイミングチャートを示す図である。 (a)は、MFPの排紙口から排出されたシートが中間トレイまでの間の搬送途中で紙詰まりを起こした場合の様子を示す正面模式図であり、(b)は、その搬送中における紙詰まり検出のタイミングチャートを示す図である。 (a)は、MFPの排紙ローラーの付近で搬送中のシートの紙詰まりが発生した場合の例を示す模式図であり、(b)は、その紙詰まり検出のタイミングチャートを示す図である。 (a)は、MFPの排紙センサーの付近で搬送中のシートの紙詰まりが発生した場合の例を示す模式図であり、(b)は、その紙詰まり検出のタイミングチャートを示す図である。 MFPからシートが排出される前に、CD整合部材と押出部材とFD整合部材が待機位置で待機している様子を示す正面模式図である。 (a)は、MFPから排出されたシートの先端が待機位置のCD整合部材の排出方向上流側端部に衝突している様子を示す正面模式図であり、(b)は、その上面模式図である。 MFPから排出されたシートがCD整合部材の排出方向上流側で詰まった様子を示す正面模式図である。 シート後処理装置のCD整合部材、押出部材およびFD整合部材がそれぞれ待機位置(破線で示す位置)からホーム位置(実線で示す位置)に退避した状態を示す上面模式図である。 MFPから排出されたシートが中間トレイのシート載置面上に収容された状態を示す上面模式図である。 FD搬送部材によりシートを排出位置まで搬送する様子を示す上面模式図である。 押出部材によりシートを中間トレイから装置正面側の排紙トレイへ押し出す押出動作を実行している様子を示す上面模式図である。 (a)は、1枚のシートがMFPから正常に排出された場合の処理内容を示すタイミングチャートであり、(b)は、幅サイズエラーが発生したときの処理内容を示すタイミングチャートである。 (a)〜(d)は、中間トレイ上にシートが収容されている状態で、そのシートよりもCD幅が大きい別のシートが排紙ローラーから排出された場合の当該シートの搬送の様子を示す正面模式図である。 正常搬送時と紙詰まり発生時と幅サイズエラー発生時における入口センサーの検出信号の切り換わりの様子を示すタイミングチャートである。 シート後処理装置で実行される制御の内容の一部を示すフローチャートである。 シート後処理装置で実行される制御の内容の残りの部分を示すフローチャートである。 変形例に係るサイズ検出センサーを配置した構成の上面模式図である。 変形例に係る後処理装置で実行される制御の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るシート後処理装置を含む画像形成システムの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
[画像形成システムの外観]
図1(a)は、本発明の実施形態に係る画像形成システムの外観を示す斜視図である。
画像形成システムは、画像形成装置として複合機(multi-function peripheral:MFP)100を備えている。さらに、MFP100の筐体内にはシート後処理装置(以下、「後処理装置」と略する。)150が組み込まれ、MFP100と一体化されている。
MFP100は、デスクトップ型であり、筐体の背が机上に設置可能な程度に低いものであり、スキャナー、カラーコピーおよびカラープリンターの機能を併せ持つ。その筐体の上面には、自動原稿送り装置(auto document feeder:ADF)110が開閉可能に装着されている。ADF110の直下の筐体部分にはスキャナー120が内蔵されている。
スキャナー120の直下には隙間130が開いており、その奥に排紙部140が設置されている。すなわち、MFP100は胴内排紙型であり、この隙間130を排紙空間として利用する。この排紙空間130の中に後処理装置150が装着されている。
MFP100の前面のうち、排紙空間130の手前に位置する部分には排紙トレイ210が配置されており、その横には操作パネル170が配置されている。後処理装置150よりも下の筐体部分にはプリンター部180が内蔵されており、その底部に給紙カセット11が引き出し可能に取り付けられている。
図1(b)は、排紙トレイ210の近傍の拡大図である。後処理装置150は、排紙部140から排紙空間130の中へ排紙された1枚のシートまたはシートの束STCに対して後処理を行い、その後、シートの束STCを排紙空間130の外へ押し出す。押し出されたシートの束STCが、図1(b)に示されているように排紙トレイ210に収容される。排紙部140から1枚のシートだけが排紙された場合も同様である。後処理には例えば、シートを整合する処理、ステープラーで綴じる処理、押し出す処理が含まれる。
以下、MFP100において操作パネル170が配置されている側を装置正面側、装置正面側からMFP100を見たときに、後側(奥側)を装置背面側という場合がある。
[画像形成装置の構成]
図2は、MFP100の構成を模式的に示す正面図であり、主にプリンター部180の内部構造を示している。
図2に示すようにプリンター部180は、給送部10、作像部20、定着部30および排紙部40を備え、画像データに基づいてシートにトナー像を形成する画像形成動作を実行する。画像形成動作には、シートの片面(表面)にのみ画像を形成する片面モードと、シートの表面と裏面のそれぞれに画像を形成する両面モードが含まれる。
給送部10は、ローラー群12、13、14を利用して給紙カセット11からシートSHTを1枚ずつ作像部20へ給送する。給紙カセット11に収容可能なシートSHTの材質は紙または樹脂であり、A3、A4、A5、B4などの各サイズのシートをユーザーが選択的に給紙カセット11にセットすることが可能な構成になっている。
また、給送部10には、給紙カセット11にセットできない大きさや種類のシートをセットすることができる手差しトレイ15が設けられている。手差しトレイ15にセットされたシートSHTは、ローラー群16、17により作像部20へ給送される。
給紙カセット11と手差しトレイ15のそれぞれにセットされるシートのサイズは、本実施の形態では、ユーザーが操作パネル170から手動操作により入力設定することにより登録される構成になっている。ユーザーは、給紙カセット11と手差しトレイ15のそれぞれについて、これまでとは異なるサイズのシートをセットするごとにそのシートのサイズと向き(縦向きと横向きのいずれか)とを設定入力する操作を行う必要がある。
ここで、縦向きとは、1枚のシートの長辺と短辺のうち、長辺がシート搬送方向に沿った姿勢でシートがセットされる向きをいい、横向きとは、短辺がシート搬送方向に沿った姿勢でシートがセットされる向きをいう。シートのサイズと向きの設定入力により、MFP100は、どのサイズのシートがどの向きにセットされているかを知ることができる。
作像部20は、給送部10から送られたシートSH2の上にトナー像を形成する。具体的には、4つの作像ユニット21Y、21M、21C、21Kのそれぞれがまず、露光部26からのレーザー光により感光体ドラム25Y、25M、25C、25Kの表面を画像データに基づいたパターンで露光し、その表面に静電潜像を作像する。作像ユニット21Y〜21Kは、次にその静電潜像を、対応する色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のトナーで現像する。
感光体ドラム25Y〜25K上の現像によるトナー像は、1次転写ローラー22Y、22M、22C、22Kと感光体ドラム25Y、25M、25C、25Kとの間に生じる電界による静電作用により感光体ドラム25Y〜25Kから中間転写ベルト23の表面上に転写される(一次転写)。この一次転写の際、各色のトナー像が、同図の反時計方向に周回走行する中間転写ベルト23の同じ位置に重ね合わせて転写されるように、作像ユニット21Y〜21Kによる各色の作像動作が中間転写ベルト23の走行方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。この一次転写により、中間転写ベルト23上にカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト23上のカラートナー像は、中間転写ベルト23の走行により二次転写ローラー24に向かう。中間転写ベルト23上のカラートナー像が二次転写ローラー24に到達するタイミングに合わせて、給送部10からシートSH2が搬送されて来ており、そのシートSH2が中間転写ベルト23と二次転写ローラー24との間のニップを通る際に、中間転写ベルト23上のカラートナー像が二次転写ローラー24による静電作用によりシートSH2の表面へ転写される(二次転写)。二次転写ローラー24を通過したシートSH2は、定着部30へ搬送される。
定着部30は、二次転写ローラー24を通過したシートSH2の上のカラートナー像を熱定着させる。具体的には、定着ローラー31と加圧ローラー32との間のニップにシートSH2が通紙されるとき、定着ローラー31に内蔵されるヒーターの熱がシートSH2の表面へ加えられ、シートSH2の加熱部分に対して加圧ローラー32による圧力が加えられる。定着ローラー31からの熱と加圧ローラー32からの圧力とにより、カラートナー像がシートSH2の表面上に定着する。定着ローラー31の温度は、温度センサー34により検出され、定着ローラー31の温度が定着に適した定着温度に維持されるように、温度センサー34の温度検出結果に基づきヒーターの加熱量が制御される。
排紙部40は、定着後のシートを排紙空間130へ排紙する。図2において排紙部40は、切換板41、排紙口42、排紙ローラー43、反転口44、反転ローラー45、反転ガイド板46、および反転経路47を含む。
切換板41は、定着部30を通過した後のシートの通路を排紙ローラー43への通路と反転ローラー45への通路のいずれかに切り換える。
具体的には、片面モード時の画像形成後のシートおよび両面モード時に表面と裏面の両方への画像形成後のシートについては、排紙ローラー43への通路に切り換えられる。一方、両面モード時に表面への画像形成後のシートであり裏面への画像形成が未だ行われていないシートについては、反転ローラー45への通路に切り換えられる。
排紙ローラー43は、切換板41に沿って搬送されてきたシートSH3を排紙口42から排出させて排紙空間130の下部へ送り出し、後処理装置150に収容させる。
反転ガイド板46は、反転口44の外側から排紙空間130の天井131へ向けて延びて、その天井131から少し離れた位置に支持されており、その天井131との隙間に、両面モード時に表面への画像形成後のシートSH4を待機させる場所を確保する。
反転ローラー45は、両面モード時に、切換板41に沿って搬送されてきたシートSH4を反転口44から排紙空間130の上部へ送り出して反転ガイド板46の上へ載せ、そのシートSH4の後端が自身を通過する直前に逆回転して、そのシートSH4を反転ガイド板46から反転口44の中へ取り込み、反転経路47へ送る(スイッチバック)。
反転経路47は、反転ローラー45によって送られるシートSH5を複数のローラー対の駆動力で給送部10内のローラー対14へ戻す。その後、そのシートSH5は給送部10により作像部20へ送られ、作像部20で形成されたカラートナー像がシートSH5の裏面に形成される。そのシートSH5は、再び定着部30の処理を受けて、排紙部40において排紙ローラー43によって排出され、後処理装置150に収容される。
排紙ローラー43と排紙口42の間には、排出されるシートSHTを検出する排紙センサー11aが設けられており、排紙センサー11aの検出信号は、第1制御部60(図3)に送られる。
[画像形成装置の電子制御系統]
図3は、MFP100の電子制御系統の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、この電子制御系統ではプリンター部180、操作部50、第1制御部60および第1通信部80がバス90を通して互いに通信可能に接続されている。
操作部50は、ユーザーの操作または外部の電子機器との通信を通してプリントジョブの要求とプリント対象の画像データとを受け付けて、それらを第1制御部60へ伝える。
操作部50は、操作パネル170、スキャナー120、および外部インタフェース(I/F)52を含む。操作パネル170は、図1(a)に描かれているように、押しボタン、タッチパネル、およびディスプレイを含む。操作パネル170は、操作画面および各種パラメーターの入力画面等のGUI画面をディスプレイに表示して、ユーザーによる操作入力を受け付けて、受け付けた操作情報を第1制御部60へ伝える。
スキャナー120は、ADF110が自動的に取り込んだ原稿、またはユーザーがADF110の直下の原稿台に載せた原稿の面に光を照射し、その反射光をセンサーにより光電変換して画像データを生成するスキャンジョブを実行する。スキャンジョブにより生成された画像データは、第1制御部60に送られ、または外部I/F52を介して外部のメモリーに保存される。
また、外部I/F52は、ネットワーク接続された他の電子機器と通信することができ、プリント対象の画像データをそれらの電子機器から受信する。
第1制御部60は、CPU61、RAM62および記憶部63を含む。
CPU61は、ファームウェアに従って、バス90に接続されたプリンター部180、操作部50、第1通信部80を制御する。RAM62は、CPU61がファームウェアを実行する際の作業領域をCPU61に提供すると共に、操作部50が受け付けた画像データを保存する。記憶部63は、書き込み可能な不揮発性の半導体メモリーであり、ファームウェアを格納する。
CPU61が各種ファームウェアを実行することにより、第1制御部60は操作部50からの操作情報に基づき、MFP100内の各要素を制御する。具体的には、第1制御部60は、操作パネル170に操作画面を表示させてユーザーによる操作入力を受け付けさせる。この操作には、スキャンジョブ、プリントジョブ、コピージョブの実行指示、後処理装置150による後処理に関する指示、および給紙カセット11と手差しトレイ15にセットされるシートのサイズと向きの設定入力などが含まれる。
第1制御部60は、操作部50が受け付けたユーザーの操作入力に基づきスキャンジョブやプリントジョブの実行などの各処理をプリンター部180、スキャナー120などに実行させる。給紙カセット11と手差しトレイ15にセットされるシートのサイズと向きの設定入力が受け付けられた場合には、給紙カセット11と手差しトレイ15のそれぞれごとに受け付けられたシートのサイズと向きの情報が記憶部63に格納される。
さらに、後処理に関する指示が受け付けられた場合には、第1制御部60は、ジョブ開始時にその指示内容を示すジョブ情報を後処理装置150に送信する。このジョブ情報には、実行されるジョブにおけるプリント枚数(全枚数)P、搬送されるシートのサイズと向き(サイズ情報)、後処理実行の要否、後処理の種類、部数、ステープル綴じする場合のシートの綴じ枚数などが含まれる。
第1制御部60は、例えば操作部50がユーザーからのプリントジョブまたはコピージョブを受け付けたとき、ジョブで用いられるべき画像データを操作部50からRAM62へ転送させる。この画像データは、プリントジョブの場合には、外部I/F52から取得された画像データであり、コピージョブの場合には、スキャナー120で生成された画像データである。
第1制御部60は次に、そのジョブの示す画像形成条件に従って、給送部10には給紙カセット11と手差しトレイ15のうち、給送すべきシートが収容されている方を指定して、そのシートを給送させ、作像部20には形成すべきトナー像を表す画像データを提供し、定着部30には、維持すべき定着ローラー31の表面温度を指定し、排紙部40にはシートを後処理装置150に収容させるべきか、反転ガイド板46の上で反転させるべきかを指示する。
第1通信部80は、後処理装置150の電子制御系統と有線または無線で通信し、特に第1制御部60と後処理装置150の制御部との間での情報交換を中継する。
[後処理装置の構造]
図4、図5は、後処理装置150の外観を示す斜視図である。図6(a)は、図4に示す線分VI(a)−VI(a)に沿った断面図であり、図6(b)は、図5に示す線分VI(b)−VI(b)に沿った断面図である。
図4〜図6に示すように後処理装置150は、中間トレイ200、排紙トレイ210、CD整合部材221,222、FD整合部材231、FD搬送部材232、保持部材241,242、ステープラー250、押出部材260、およびガイド部材280を備える。
中間トレイ200は、MFP100の排紙口42から排出されたシートが一時的に積載収容されるトレイであり、MFP100からのシートの排出方向(図4〜図6に示されているX軸方向であり、以下「FD方向」という場合がある。)に対するシート載置面200Eの傾きを変更可能である。図4は、シート載置面200Eが水平に対して傾斜している様子を示し、図5は、シート載置面200Eが水平になっている様子を示している。以下、シート載置面200Eが傾斜している場合の中間トレイ200の姿勢(図4)を傾斜姿勢といい、シート載置面200Eが水平になっている場合の中間トレイ200の姿勢(図5)を水平姿勢という。
排紙トレイ210は、FD方向に対して垂直な幅方向(図4〜図6に示されているY軸方向であり、以下「CD方向」という場合がある。)において中間トレイ200に対して立壁211を隔てて装置正面側に隣接配置される。
CD整合部材221、222は、中間トレイ200が傾斜姿勢のときにシート載置面200E上でCD方向においてシートの束を両側から挟んで整合させる。
FD整合部材231とFD搬送部材232は、中間トレイ200が傾斜姿勢のときにシート載置面200E上でFD方向においてシートの束を両側から挟んでFD方向へ搬送する。ステープル綴じが行われる場合にはシートの束をステープラー250によるステープル綴じ位置までFD方向に搬送する動作を行う。また、シートの全体がシート載置面200Eに載置される位置(排出位置)までFD方向に搬送させる動作も行う。
保持部材241,242は、中間トレイ200が傾斜姿勢のときに、それぞれの先端部がシート載置面200Eから突出して、シート載置面200E上のシートを傾斜方向の下側から保持して、シートの傾斜方向の下方への滑落を防ぐ。
ステープラー250は、シート載置面200E上のシートの束をステープル綴じする。
押出部材260は、中間トレイ200が水平姿勢にあるときにシート載置面200E上でCD方向に往復運動して、シート載置面200E上のシートを装置正面側の排紙トレイ210に向けて押し出す動作を実行する。
ガイド部材280は、MFP100の排紙口42と中間トレイ200の間の位置に配され、排紙口42から排紙されたシートをシート載置面200Eに案内する部材であり、中間トレイ200の傾斜姿勢から水平姿勢への姿勢変更と水平姿勢から傾斜姿勢への姿勢変更のそれぞれに伴って上下に揺動する構成になっている。
以下、これらの部材の詳細について説明する。
−中間トレイ−
図4〜図6に示すように中間トレイ200は、FD方向の端部のうち、排紙口42から遠い方200A(以下、「中間トレイ200の上端部」という。)に支軸201を含む。支軸201は、後処理装置150の筐体202に軸支されている。
中間トレイ200は、支軸201を中心に、FD方向の端部のうち排紙口42に近い方200B(以下、「中間トレイ200の下端部」という。)を上下に揺動可能であり、中間トレイ200の下端部200Bを上下に変位させることにより、FD方向に対する載置面200Eの傾きを変更する。
具体的には、MFP100から中間トレイ200へ1枚ずつ排紙されたシートのトータルの枚数が1部のシートの束を構成するシート枚数に至るまでの期間では、中間トレイ200は、図4、図6(a)に示すように傾斜姿勢になる。この期間中に中間トレイ200上では、MFP100から排紙されたシートに対して整合等の後処理が行われる。
一方、1部のシートの束が中間トレイ200から排紙トレイ210へ押し出される期間では、中間トレイ200は、図5、図6(b)に示すように水平姿勢に遷移する。これにより、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシートの搬送路が形成される。
図4に示すように排紙口42のすぐ外側には、排紙ガイド板203が設置されている。
排紙ガイド板203は、排紙口42から排紙されたシートを中間トレイ200のシート載置面200Eへ案内する。1枚のシートが排紙口42から排紙される度に、そのシートがシート載置面200E上に載った後、シート載置面200Eの傾斜に沿って下方に滑落し、シートの排出方向後端縁(以下、「シートの後端」という。)が筐体202の下端部の側面207に当たって停止する。これにより、各シートが筐体202の側面207に接触する位置に揃う。
図5に示すように中間トレイ200の下端部200Bの近傍には、トレイセンサー375が埋め込まれている。トレイセンサー375は、図7に示すように発光素子375aと受光素子375bを有する反射型の光学センサーであり、中間トレイ200上に存するシートSHTを光学的に検出する。
具体的には、発光素子375aから出射した光Laが中間トレイ200に開けられた透孔200Hを通過して、中間トレイ200上のシートSHTに当たると、その反射光Lbが透孔200Hを介して受光素子375bで受光され、光電変換によりシートSHTが存在する旨の検出信号が出力される構成になっている。この検出信号は、後述の第2制御部300(図8)に出力される。
図5に戻って中間トレイ200が水平姿勢にあるときには、シート載置面200Eが中間トレイ200と排紙トレイ210との間を仕切る立壁211の上端よりも高い位置になるように構成されている。これにより、中間トレイ200に収容されたシートを立壁211に妨げられることなく排紙トレイ210へ搬送することができる。
中間トレイ200の揺動は、図6(b)に示すように中間トレイ200の下方に配置されたリフトモーター204とカム機構205の動作により実行される。リフトモーター204のシャフトの回転力がカム機構205により中間トレイ200の上下方向の揺動力に変換され、変換された揺動力により中間トレイ200が支軸201を中心に揺動することにより、中間トレイ200の姿勢変更が実行される。
−排紙トレイ−
図4と図5に示すように排紙トレイ210の載置面は、中間トレイ200との間を仕切る立壁211からCD方向(Y軸方向)に対して斜め上方へ傾いている。排紙トレイ210の載置面の傾斜により、中間トレイ200から押し出されたシートは、その傾斜方向の下端が立壁211に接触する位置に揃う。
−CD整合部材−
図4に示すようにCD整合部材221,222は、中間トレイ200のシート載置面200EのCD方向(Y軸方向)における両側の縁部をホーム位置として、中間トレイ200が傾斜姿勢にあるときにCD方向に往復運動可能である。ホーム位置は、CD整合部材221,222のCD方向の間隔が、使用可能な最大のサイズのシートのCD方向長さ以上になる位置になっている。
装置背面側のCD整合部材222は、引張バネ(不図示)を介して筐体202の装置背面側のフレーム(不図示)と連結されている。この引張バネの引張力よりCD整合部材222の背面が、隣接する押出部材260の延長部261(図5、図6(b))に接触する。CD整合部材222は、押出部材260が排紙トレイ210へ向かって前進するときは押出部材260の延長部261に押されて同じ方向へ前進し、押出部材260が元の位置へ向かって後退するときは引張バネに引かれて同じ方向へ後退する。つまりCD整合部材222は、押出部材260と連動する構成になっている。
一方、装置正面側のCD整合部材221の駆動は、CD整合モーターと駆動機構(不図示)により行われる。CD整合モーターは、後述の第2制御部からの駆動信号に応じてシャフトを回転させ、駆動機構がそのシャフトの回転力をCD整合部材221の往復運動の駆動力に変換する。このようにCD整合部材221は、CD整合部材222とは独立して駆動される。また、CD整合部材221,222は、中間トレイ200の姿勢変更に伴って中間トレイ200と一緒に移動することはなく、筐体202にCD方向に移動可能に支持されている。
−FD整合部材−
図4に示すようにFD整合部材231は、中間トレイ200が傾斜姿勢のときに、シート載置面200Eに設けられたFD方向(X軸方向)の溝208からFD整合部材231の上端部が突出した状態で、溝208に沿って往復運動可能である。FD整合部材231は、シート載置面200E上のシートのFD方向における先端部に接触してそのシートをFD方向へ先導するようにして搬送する。
また、FD整合部材231は、図5、図6(b)に示すように中間トレイ200の上端部200Aに位置するとき、基端部231B(図4)を軸としてその上端部231Aを揺動させてシート載置面200Eの溝208の中へ倒れ込み、その溝208内のホーム位置HM1へ退避可能になっている。FD整合部材231は、中間トレイ200の姿勢変更に伴って中間トレイ200と一体に移動する。
FD整合部材231の駆動は、FD整合モーターと駆動機構(不図示)により行われる。FD整合モーターは、例えばステッピングモーターであり、後述の第2制御部からの駆動信号に応じてシャフトを回転させ、駆動機構がそのシャフトの回転力をFD整合部材231の往復運動の駆動力に変換する。
−FD搬送部材−
図4に示すようにFD搬送部材232は、中間トレイ200が傾斜姿勢にあるとき、シート載置面200Eに設けられたFD方向の溝209からFD搬送部材232の上端部が突出した状態で、溝209に沿って往復運動可能である。FD搬送部材232は、シート載置面200E上のシートの後端に接触してそのシートをFD方向へ推し進めるようにして搬送する。
FD搬送部材232は、図6(a)に示すように中間トレイ200の下端部200Bからその傾斜の延長方向に更に下降し続けることにより、筐体202の下端部の側面207よりも下側のホーム位置HM2へ退避可能である。FD搬送部材232は、中間トレイ200の姿勢変更に伴って中間トレイ200と一緒に移動することはなく、筐体202にFD方向に移動可能に支持されている。
FD搬送部材232の駆動は、FD搬送モーターと駆動機構(不図示)により行われる。FD搬送モーターは、例えばステッピングモーターであり、後述の第2制御部からの駆動信号に応じてシャフトを回転させ、駆動機構がそのシャフトの回転力をFD搬送部材232の往復運動の駆動力に変換する。このようにFD搬送部材232の移動は、FD整合部材231とは独立して行われる。
−保持部材−
図4、図5に示すように一対の保持部材241,242は、中間トレイ200の下端部200Bに配されている。いずれの保持部材もシート載置面200Eに設けられた開口の中に没入している退避位置と、保持部材の上端部が開口から上方に突出した突出位置とに切り換え可能になっている。図4〜図6は、保持部材241,242が突出位置に位置している様子を示している。保持部材241,242は、中間トレイ200の姿勢変更に伴って中間トレイ200と一体に移動する。保持部材241,242の退避位置と突出位置の切り換えは、ここでは切換ソレノイドの駆動力により行われるが、例えば直動モーターなどの他のアクチュエータを用いるとしても良い。
−ステープラー−
図4、図5に示すようにステープラー250は、中間トレイ200の支軸201の近傍に設置され、上下方向に隙間を介して配された針打出し部と針受け部を含む。ステープラー250は、針打出し部と針受け部の間の隙間にシートの束の角が位置した状態で、そのシートの束を針打出し部と針受け部とで上側と下側の両方から挟み込むことにより、そのシートの束の角にステープル針を打ち込む。これにより、そのシートの束が綴じられる。
−押出部材−
図4に示すように中間トレイ200が傾斜姿勢のときに押出部材260は、シート載置面200E上のCD方向(Y軸方向)における装置背面側の縁部に位置して、CD整合部材221に当接している。シート載置面200Eには、図5に示すように押出部材260を案内するためのCD方向の溝200P、200Q、200Rが設けられている。
押出部材260は、CD整合部材221との当接状態を保ったまま、溝200P〜200Rに沿ってシート載置面200E上をCD方向の一方の縁から反対側の縁まで往復運動可能である。更に、押出部材260は、中間トレイ200が水平姿勢のときには、傾斜姿勢のときの位置(図4)よりもCD方向に(Y軸の負方向へ)移動して、シート載置面200Eの外の位置へ退避可能になっている。押出部材260は、中間トレイ200の姿勢変更に伴って中間トレイ200と一体に移動する。
押出部材260の駆動は、CD搬送モーターと駆動機構(不図示)により行われる。CD搬送モーターは、後述の第2制御部からの駆動信号に応じてシャフトを回転させ、駆動機構がそのシャフトの回転力を押出部材260の往復運動の駆動力に変換する。
−ガイド部材−
図4〜図6に示すようにガイド部材280は、後処理装置150のうち、中間トレイ200の下端部200Bよりも下側(X軸の負側)の領域に配されている。ガイド部材280は、排紙口42に近い方の端部を軸に、遠い方の端部を上下に揺動可能である。
図4、図6(a)に示すように、中間トレイ200が傾斜姿勢にあるときには、ガイド部材280が下方に倒れてガイド部材280の上面がFD方向と平行になり、シート載置面200Eの延長部分と一致する。これにより、排紙口42から排紙されたシートは、ガイド部材280の上面に沿ってシート載置面200Eに案内される。
一方、図5、図6(b)に示すように中間トレイ200が水平姿勢にあるときには、ガイド部材280が起き上がった状態になり、ガイド部材280の、排紙口42から遠い方の端部(排出方向下流側の端部)がシート載置面200Eと略同じ高さになり、高さ位置が揃うようになる。これにより、排紙口42から排紙されたシートが中間トレイ200の下部へ侵入することが阻止される。
ガイド部材280の揺動は、FD搬送部材232の移動に連動して行われる。具体的には、FD搬送部材232への駆動力がガイド部材280の揺動機構に伝達される構成になっている。図6(a)の破線で示すようにFD搬送部材232がホーム位置HM2に位置しているときには、ガイド部材280が倒れた姿勢になり、図6(b)に示すようにFD搬送部材232がPRV領域まで移動したときには、ガイド部材280が起き上がった姿勢になるように揺動機構に駆動力が伝達される。
MFP100の排紙口42よりもシート排出方向下流側かつCD整合部材221,222よりもシート排出方向上流側の位置であり、シート排紙経路よりも上の位置には、排紙口42から排出されたシートSHTをこれよりも上方の位置から検出するための入口センサー370が配置されている。入口センサー370は、トレイセンサー375と同様の光学センサーからなり、直下を通過するシートSHTを検出して、その検出信号を第2制御部300に送る。
[後処理装置の電子制御系統]
図8は、後処理装置150の電子制御系統の構成を示すブロック図である。
同図に示すように第2制御部300がバス390を通して、駆動部310〜360、入口センサー370、トレイセンサー375、および第2通信部380へ通信可能に接続されている。
−駆動部−
駆動部は、整合部310、搬送部320、保持部330、綴じ部340、収容部350および押出部360からなる。これらの駆動部は、いずれも可動部材の動力源に対するドライバーであり、可動部材を動作させる際、第2制御部300からの駆動信号に応じてその可動部材の動力源を制御する。
整合部310は、CD整合部材221,222、FD整合部材231および押出部材260にシートを整合させる際に、CD整合モーター、FD整合モーターおよびCD搬送モーターを制御する。
搬送部320は、FD整合部材231とFD搬送部材232にシートをFD方向へ搬送させる際にFD整合モーターとFD搬送モーターとを制御する。
保持部330は、保持部材241,242を突出位置と退避位置の切り換えの際に切換ソレノイドを制御する。綴じ部340は、ステープラー250によるシートの束ね加工を制御する。収容部350は、中間トレイ200を支軸201まわりに揺動させる際にリフトモーター204を制御する。押出部360は、押出部材260にシートを押し出させる際にCD搬送モーターを制御する。
整合部310〜押出部360は、可動部材の位置または姿勢を検出するための位置センサーを含み、これらの位置センサーで検出された可動部材の位置または姿勢を第2制御部300へ通知する。
−第2制御部−
第2制御部300は、CPU301、RAM302、ROM303およびタイマー304を含む。
CPU301は、ファームウェアに従って整合部310〜押出部360を制御する。RAM302は、CPU301がファームウェアを実行する際の作業領域をCPU301に提供する。ROM303は、ファームウェアを格納する。タイマー304は、後述の紙詰まり検出や幅サイズエラー検出の際に実行される計時に用いられる。
第2制御部300は、MFP100からのジョブ情報を受け付けると、実行すべき後処理の種類、ならびに後処理対象のシートのサイズと向き、1部あたりの枚数、部数等の情報を読み取る。そして、読み取った情報に基づいて第2制御部300は、整合部310〜押出部360に動作タイミングを指示する。
すなわち、整合部310には、MFP100から排出されるシートに対する整合の実行が指示され、搬送部320には、FD方向へシートを搬送すべきタイミングと距離とが指示され、保持部330には、シートを保持すべきタイミングが指示される。また、ステープル綴じ部340には、ステープル綴じの実行タイミングが指示され、収容部350には、中間トレイ200の傾きを変化させるべきタイミングが指示され、押出部360には中間トレイ200からシートを押し出すべきタイミングが指示される。
また、第2制御部300は、トレイセンサー375の検出信号に基づきシート載置面200E上におけるシートの有無を検出する。この検出結果は、主に紙詰まり(ジャム)の検出と幅サイズエラーの検出に用いられる。
ここで、紙詰まりとは、シートが所定のタイミングを経過しても目標の位置まで達していない現象全般をいう。紙詰まりには、(a)中間トレイ200が傾斜姿勢のときにシート載置面200E上のシートをFD整合部材231とFD搬送部材232がFD方向に搬送する際の紙詰まりと、(b)中間トレイ200が水平姿勢のときにシート載置面200E上のシートを押出部材260が排紙トレイ210に向かって押し出す際の紙詰まりが含まれる。
第2制御部300は、(a)のシート搬送時と、(b)のシート押出時のそれぞれにおいて、その各動作の開始から所定時間が経過したときに本来、検出されるべきではないシートがトレイセンサー375により検出された場合に、そのシートが正常に搬送または押出が完了しなかったとして、そのシートの紙詰まりを判断する。紙詰まりの発生を検出すると、第2制御部300は、以降の動作を中断させて、紙詰まりが発生した旨の警告をMFP100の第1制御部60に伝える。第1制御部60は、第2制御部300からの警告を受け付けると、後処理装置150で紙詰まりが発生している旨のメッセージを操作パネル170に表示させて、ユーザーに知らせる。
一方、幅サイズエラーとは、上記のサイズ不一致、搬送されるシートSHTの斜行による幅方向のずれなどにより、MFP100の排紙口42から排出されたシートSHTがCD整合部材221,222に衝突するなどによりCD整合部材221,222の間の領域に進入できないことをいう。紙詰まりと幅サイズエラーが発生した場合の処理の詳細については、後述する。
−第2通信部−
第2通信部380は、MFP100の第1通信部80と有線または無線で通信し、特に第1制御部60と第2制御部300との間での情報交換を中継する。
[後処理装置の動作]
図9〜図16は、後処理装置150が、MFP100から排紙されたシートに対して後処理を行う動作を工程順に示す図である。以下、これらの図面の順に後処理装置150の動作を説明する。
−整合動作−
第2制御部300は、MFP100の第1制御部60から取得したジョブ情報に含まれるシートのサイズと向きを読み取り、読み取った情報に基づいて、シートがMFP100の排紙口42から排出され始めるよりも前に、整合部310に指示して、FD整合部材231とCD整合部材221,222と押出部材260のそれぞれを所定の待機位置へ移動させて待機させる。
そして、MFP100の排紙口42から排出されたシートが中間トレイ200のシート載置面200E上に収容されると、待機位置に位置しているCD整合部材221,222と押出部材260とFD整合部材231をそれぞれ整合位置まで移動させる。これにより、CD整合部材221,222と押出部材260によるCD整合とFD整合部材231によるFD整合が実行される。
図9(a)は、CD整合部材221,222と押出部材260とFD整合部材231を装置正面側から見たときのこれらの各部材の位置関係を示す正面模式図であり、図9(b)は、これらの各部材を上方から見たときの位置関係を示す上面模式図である。
ここで、図9(b)では、CD整合部材221,222と押出部材260とFD整合部材231が待機位置に位置しているときを実線で示し、整合位置に位置しているときを破線で示している。
FD整合部材231の整合位置(破線)は、その整合位置から筐体202の下端部の側面207までの距離Dsが排出対象のシートのFD方向長さと一致するように決定される。一方、FD整合部材231の待機位置(実線)は、筐体202の側面207からの距離Dpが距離Dsに所定値(例えば10mm)を加えた距離と一致するように決定される。例えば、シートがB5サイズでその向きが縦向きの場合、そのシートのFD方向長さが257mmになるので、Dsは257mm、Dpは267mmになる。
CD整合部材221,222と押出部材260の整合位置(破線)は、CD整合部材221と222の間のCD方向の間隔Wsが排出対象のシートのCD方向幅と一致し、かつCD整合部材221と222の間にシートが挟まれたと仮定した場合にCD方向においてそのシートの角がステープラー250による所定の針打ち込み位置(ステープル綴じ位置)と同じ位置に揃えられるように決定される。
一方、CD整合部材221,222と押出部材260の待機位置(実線)は、それぞれの整合位置からCD整合部材221,222が相互にCD方向に離れる方向(外側)に所定距離(例えば5mm)移動した位置になるように決定される。
例えば、シートがB5サイズでシートの向きが縦向きの場合、そのシートのCD方向幅が182mmになるので、Wsは、182mmになり、待機位置におけるCD整合部材221,222の間隔Wpは192mmになる。なお、FD搬送部材232は、ホーム位置に位置したままになっている。
CD整合部材221,222と押出部材260とFD整合部材231が実線で示す待機位置に位置することにより、これらの各部材で囲まれたシート載置面200E上の領域は、シートの面積よりも少し大きく拡げられる。この拡げられた領域へシートが進入する。
整合部310は、各部材の待機位置に基づいて、FD整合モーターとCD整合モーターとの駆動時間を設定し、その設定に従って各整合モーターが駆動された結果、シートが排紙口42から排出され始める前に、FD整合部材231と整合部材221,222と押出部材260とが待機位置へ移動する。各部材の待機位置への移動開始は、MFP100の第1制御部60から出力されるシートの排紙予告を受け付けることにより行われる。この排紙予告は、MFP100の搬送路を搬送中の各シートの1枚ごとにそのシートが定着部30を通過するタイミングで発行される。
MFP100の排紙口42から排出されたシートが、待機位置に位置しているCD整合部材221,222と押出部材260とFD整合部材231で囲まれたシート載置面200E上の領域に進入すると、これらの各部材による整合が実行される。
図10は、中間トレイ200のシート載置面200E上に収容されたシートSHTの束が整合されるときの様子を示す斜視図であり、図11は、図10に示されている線分IX−IXに沿った断面図である。
両図に示すように、待機位置に位置するFD整合部材231がシート載置面200E上を排出方向上流側へ向けて整合位置INTまで移動する。FD整合部材231の整合位置INTへの移動により、シートSHTが排出方向上流側に押されて、シート載置面200Eの傾斜に沿って傾斜方向下方へ移動する。
FD整合部材231が整合位置INTで停止したときに、シートSHTは、その排出方向先端縁(以下、「シートの先端」という。)がFD整合部材231に当接し、かつシートの後端が側面207に当接した状態で静止する。こうして、シートSHTはFD方向に整合(FD整合)される。
このFD整合の動作と並行して、待機位置に位置するCD整合部材221,222と押出部材260がシート載置面200Eの内側へ向けてCD整合位置まで移動する。これにより、シートSHTは、その幅方向両端縁がCD方向の両側から整合位置のCD整合部材221,222と押出部材260に当接して、これらの部材の間に挟まれる。こうして、シートSHTはFD方向に加えてCD方向においても整合(CD整合)される。このCD整合の際に押出部材260が整合部材を兼用することになる。1枚のシートSHTに対する整合が終了すると、FD整合部材231、CD整合部材221,222および押出部材260のそれぞれは、整合位置から待機位置に戻る。
FD整合部材231、CD整合部材221,222および押出部材260の上記の移動(待機位置から整合位置を経て再び待機位置に戻る動作)は、新たなシートSHTが排紙される度に繰り返される。こうして、中間トレイ200に収容されたシートSHTの束の全体がFD方向とCD方向との両方に整合される。このことから中間トレイ200は、整合対象のシートを収容する整合トレイということもできる。
−FD方向への搬送動作−
第1制御部60からのジョブ情報には、後処理を行うべきシートSHTの1部あたりの枚数が規定されている。この枚数のシートSHTの全てが中間トレイ200に収容されたことを検知したとき、第2制御部300は、搬送部320にFD整合部材231とFD搬送部材232の移動を開始させる。
図12は、中間トレイ200上において、整合されたシートの束STKがFD方向に搬送される様子を示す斜視図である。第2制御部300は、整合部310にはCD整合部材221,222と押出部材260とでシートの束STKをCD方向の両側から保持された状態に維持させる。その一方で、第2制御部300は、搬送部320にはFD整合部材231をその束STKの先端に当接させたまま、FD搬送部材232をホーム位置HM2からFD方向(X軸の正方向)へ前進させる。
FD搬送部材232がホーム位置HM2から筐体202の下端部の側面207(図11)を通過するとき、第2制御部300は、搬送部320にFD整合部材231をFD方向(X軸の正方向)へ向けて、FD搬送部材232と同じ速度で移動させる。これによりシートの束STKは、FD整合部材231とFD搬送部材232とに挟まれた状態でシート載置面200E上を、その傾斜方向の上側へ向かって搬送される。FD整合部材231を束STKの先端に当接させたまま束STKを搬送することにより、FD整合部材231が束STKの先端の、FD方向への移動のガイド機能を果たし、FD方向に対して束STKが斜行して搬送されることが防止される。
第1制御部60からのジョブ情報が、シートの束STKをステープラー綴じの要求を示している場合、第2制御部300は、その束STKの角がステープラー250のステープル綴じ位置に到達するまで、搬送部320にFD整合部材231とFD搬送部材232とを移動させ続ける。
具体的には、ジョブ情報から束STKの含むシートのサイズと向きを読み取り、それらに基づいて、その束STKの角を目標の領域に到達させるのに必要な移動距離を算定して搬送部320に指示する。搬送部320はその移動距離に基づいてFD整合モーターとFD搬送モーターとの駆動時間を決める。図12に示されているようにシートの束STKの角がステープラー250のステープル綴じ位置に到達したとき、第2制御部300は搬送部320にFD整合部材231とFD搬送部材232とでその束STKを一旦停止して、その領域に保持させる。その上で第2制御部300は、ステープル綴じ部340にステープラー250を駆動させて、その束STKを綴じさせる。
その後、第2制御部300は、搬送部320にFD整合部材231とFD搬送部材232との移動を再開させる。この移動の再開によりFD整合部材231が中間トレイ200の上端部200Aに到着すると、中間トレイ200の溝208の中、すなわちホーム位置HM1に戻る。一方、FD搬送部材232は、シートの束STKをFD方向(X軸の正方向)へ押し続ける。こうして束STKは、その先端がFD整合部材231のホーム位置HM1を越え、その後端が中間トレイ200の下端部200Bを越えてシート載置面200E上に載る位置(排出位置)まで搬送される(図13)。
ステープル綴じ後の束STKが排出位置まで搬送されると、第2制御部300は、保持部330に保持部材241,242を退避位置から突出位置に移動させる(図13)。これにより、シートの束STKがシート載置面200E上に、その傾斜にかかわらず安定に保持される。なお、ステープル綴じを行わない場合には、シートの束STKがステープル綴じ位置で停止せずにそのまま排出位置まで搬送される。
−中間トレイから排紙トレイへの押出動作−
シートの束STKが排出位置まで搬送されてその束STKの全体がシート載置面200E上に載ったとき、FD搬送部材232は、図6(b)に示す範囲PRVに進入しているので、ガイド部材280が図6(b)に示すように起き上がった姿勢になる。
このとき第2制御部300は、保持部330に保持部材241,242を突出位置に位置させたまま、収容部350に中間トレイ200を揺動させて、傾斜姿勢からシート載置面200が水平になる水平姿勢に遷移させる。この遷移の前に、CD整合部材221,222がホーム位置に戻される。
図14は、中間トレイ200がシートの束STKを載せたまま水平姿勢に遷移したときの外観を示す斜視図である。第2制御部300は、中間トレイ200を水平姿勢に遷移させると、保持部材241,242を突出位置に保持したまま、押出部360に押出部材260を装置背面側のホーム位置から装置正面側の排紙トレイ210へ向けて前進させる。
図15は、押出部材260がシートの束STKを中間トレイ200から排紙トレイ210へ向けて押し出している様子を示す斜視図である。同図に示すようにシート載置面200Eの高さ位置が立壁211の上端よりも高いので、押出部材260に押されたシートの束STKは立壁211の上を通過して排紙トレイ210へ移動する。
図16は、シートの束STKが排紙トレイ210に収容されている様子を示す斜視図である。同図に示すように排紙トレイ210に収容されたシートの束STKは、排紙トレイ210の載置面の傾斜により、その傾斜方向の下端が立壁211に接触する位置に揃う。これによりシートの束STKの排紙トレイ210への収容が完了する。
シートの束STKの排紙トレイ210への押出動作時に押出部材260が中間トレイ200の、立壁211に面した縁まで前進すると、第2制御部300は、図16に示すように押出部材260を後退させ、押出部材260が中間トレイ200の、立壁211とは反対側(装置背面側)の縁まで後退すると、押出部材260の移動を停止させる。この押出部材260の停止位置は、ホーム位置に位置しているCD整合部材222よりも装置背面側の位置になっている。
そして、押出部材260を後退後、停止させると、第2制御部300は、収容部350に中間トレイ200を揺動させて、シート載置面200Eが傾斜する傾斜姿勢(図4)に遷移させる。中間トレイ200が傾斜姿勢に戻ったとき、押出部材260の延長部261がCD整合部材222よりも装置背面側に位置するので、次に押出部材260が装置正面側に前進するときには、その延長部261がCD整合部材222の装置背面側の面を前進する方向に押すことによりCD整合部材222が押出部材260と一緒に前進する。
この中間トレイ200の姿勢変更の動作と並行して第2制御部300は、搬送部320にFD搬送部材232を図6(b)に示すようにホーム位置HM2へ移動させる。
これによりFD搬送部材232が図6(b)に示されている範囲PRVから離脱して、ガイド部材280の上面が揺動により下方に倒れてFD方向と平行になり、傾斜姿勢の中間トレイ200のシート載置面200Eの延長部分と一致する。
第2制御部300はその後、MFP100の第1制御部60から新たなシートSHTの排紙の予告を受け付けると、その予告に応じて、図9以降に示されている各動作を整合部310などに繰り返させる。
第2制御部300は、第1制御部60から指示されたジョブの対象部数と同じ回数、図9〜図16に示されている動作を繰り返させる。これによりMFP100から排紙されて中間トレイ200に一時的に収容されたシートに対して束ごとに後処理を行い、それらの束が中間トレイ200から押し出されて排紙トレイ210に積載収容される。
上記では、シートの束がMFP100から排紙される場合のその束の整合などの各動作を説明したが、1枚のシートだけがMFP100から排紙される場合も、ステープル綴じを除いて基本的に同じ動作が実行される。すなわち、1枚のシートに対する整合、搬送、中間トレイ200の傾斜姿勢から水平姿勢の遷移、排紙トレイ210への押し出しの各動作である。
[紙詰まりの検出]
次に、MFP100から排出されるシートの紙詰まりの検出方法を図17〜図20により説明する。
<トレイセンサー375による紙詰まり検出>
図17(a)は、中間トレイ200上のシートSHTがFD整合部材231とFD搬送部材232によりFD方向に搬送されている様子を示す正面模式図であり、図17(b)は、その搬送中における紙詰まり検出のタイミングチャートを示す図である。
図17(a)に示すようにシートSHTが正常に搬送される場合、シートSHTの後端がトレイセンサー375を通過すると、シートSHTが検出されなくなる(トレイセンサー375のOFF)。これに対し、搬送途中に何らかの理由により搬送を正常に行えなくなり、シートSHTがCD整合部材221,222の間に残留してしまうと、シートSHTがトレイセンサー375に検出されたまま(ONのまま)になる。つまり、トレイセンサー375によるシート検出の有無(ONとOFF)により正常搬送終了と紙詰まり発生とを検出できることになる。
そこで、図17(b)に示すようにFD搬送部材232による搬送開始(時点t1)から搬送終了(時点t3)までの間に、トレイセンサー375がOFFになった場合には(時点t2)、正常搬送とし、搬送終了の時点t3までの所定時間に亘ってトレイセンサー375がONのままである場合(破線で示す状態)には、紙詰まりの検出条件を満たしたとして、FD搬送中の紙詰まりを検出する。
<入口センサー370による紙詰まり検出>
図18(a)は、MFP100の排紙口42から排出されたシートSHTが中間トレイ200までの間の搬送途中で紙詰まりを起こした場合の様子を示す正面模式図である。
この紙詰まりの場合、同図に示すように紙詰まりを起こしたシートSHTが入口センサー370により検出されたまま(ONのまま)の状態になることが多い。
そこで、図18(b)に示すように入口センサー370によりシートSHTの先端が検出(ON:時点t5)されてからの経過時間Tをタイマー304により計時し、経過時間Tが所定時間Th1以上、ONしたままの場合(破線で示す状態)、紙詰まりの検出条件を満たしたとして、中間トレイ200の入口部の紙詰まりを検出する(時点t6)。
この所定時間Th1は、正常搬送の場合に入口センサー370がシートSHTの先端を検出(ON)してからその後端の通過を検出(OFF)までに要すると想定される時間に、紙詰まり発生と判断するのに最低限必要と想定される所定時間を加算した時間であり、予めシートサイズに応じて実験などにより決められる。
<排紙センサー11aによる紙詰まり検出>
図19(a)は、MFP100の排紙ローラー43の付近で搬送中のシートの紙詰まりが発生した場合の例を示す模式図であり、図19(b)は、その紙詰まり検出のタイミングチャートを示す図である。
図19(a)に示すようにシートSHTが排紙ローラー43の付近で紙詰まりを起こした場合、本来、排紙センサー11aで検出されるべきタイミングに至ってもそのシートSHTが検出されない。そこで、図19(b)に示すように正常搬送時に排紙センサー11aによりシートSHTが検出されるべき本来のタイミング(時点t10)から所定時間を経過した時点t11に至っても、そのシートSHTが検出されない場合(排紙センサー11aがOFFのままの場合:破線の状態)、紙詰まりの検出条件を満たしたとして、排紙ローラー43付近での紙詰まりを検出する。この所定時間は、正常時の時点t10から紙詰まり発生と判断するのに最低限必要と想定される経過時間として、予め実験などにより決められる。
図20(a)は、MFP100の排紙センサー11aの付近で搬送中のシートの紙詰まりが発生した場合の例を示す模式図であり、図20(b)は、その紙詰まり検出のタイミングチャートを示す図である。
図20(a)に示すようにシートSHTが排紙センサー11aの付近で紙詰まりを起こした場合、本来、シートSHTの後端が排紙センサー11aで検出されるべきタイミングに至っても検出されない。
そこで、図20(b)に示すように正常搬送時に排紙センサー11aによりシートSHTの後端が検出されるべき本来のタイミング(時点t12)から所定時間を経過した時点t13に至っても、そのシートSHTの後端が検出されない場合(排紙センサー11aがONのままの場合:破線の状態)、紙詰まりの検出条件を満たしたとして、排紙センサー11a付近での紙詰まりを検出する。この所定時間は、正常時の時点t12から紙詰まり発生と判断するのに最低限必要と想定される経過時間として、予め実験などにより決められる。
上記の紙詰まりが検出されると、その検出時点でMFP100と後処理装置150におけるシートSHTの搬送、押出などの動作が停止される。その後、ユーザーによる詰まったシートの除去操作が終了したことが検出されると、紙詰まり状態が解除され、シートSHTの搬送などの動作が再開される。紙詰まり状態の解除に伴いシート搬送などの動作が再開されることは公知であるので、ここでの説明を省略する。紙詰まりの検出、搬送等の動作の停止、再開は、第1制御部60と第2制御部300により実行される。
[後処理装置150で幅サイズエラーが発生した場合の処理]
図21〜図23は、幅サイズエラーが発生した場合の処理の例を示す模式図である。
ここでは、ユーザーが誤って設定入力したシートサイズよりも大きいシートSHTが搬送されている場合に後処理装置150で幅サイズエラーが発生する場合の例を示している。具体的には、誤って設定入力されたシートサイズがB5サイズであるのに対し、実際のシートSHTのサイズがA4サイズの場合などである。
図21は、MFP100からシートSHTが排出される前に、CD整合部材221,222と押出部材260とFD整合部材231が待機位置で待機している様子を示す正面模式図である。この各部材の待機位置は、図9(b)の実線で示す位置に相当する。
図22(a)は、MFP100から排出されたシートSHTの先端Saが待機位置のCD整合部材221,222の排出方向上流側端部321,322に衝突している様子を示す正面模式図であり、(b)は、その上面模式図である。
上記のユーザーの誤設定により、ジョブ情報に含まれるシートサイズ(例えば、B5)よりも、実際に搬送されているシートSHTのサイズ(例えば、A4)の方が大きい、つまり図22(b)に示すCD整合部材221,222のCD方向の間隔WpよりもシートSHTの幅方向長さWsの方が大きいサイズ不一致の状態になっている。
従って、シートSHTの先端SaがCD整合部材221,222のFD方向上流側端部321,322に衝突して、中間トレイ200のシート載置面200E上における、待機位置のCD整合部材221,222の間の領域200Fに、排出されたシートSHTが進入できない状態になる(幅サイズエラーの発生)。
なお、幅サイズエラーの発生は、サイズ不一致の場合に限られない。例えば、ユーザの入力設定に誤りはなくても、ユーザーが手差しトレイ15上にシートを正規の位置に対して幅方向にずれた位置に誤ってセットしてしまい、そのずれた状態でシートがMFP100内を搬送後、MFP100から排出されたときも、そのシートの先端が待機位置のCD整合部材222,223に衝突する場合もある。また、MFP100を搬送中のシートが斜行した状態で後処理装置150に排出されたときに、そのシートの先端がCD整合部材222,223に衝突する場合もあり得る。
幅サイズエラーが発生したとき、シートSHTの先端SaがCD整合部材221,222との衝突によりそれ以上前進できない(停止したままになる)ので、図23に示すようにシートSHTが排出途中で詰まったようになる。また、排紙ローラー43の回転によりシートSHTの後端側の搬送は継続されるので、シートSHTの先端側に撓みLpが形成されるようになる。この撓みLpは、入口センサー370と排紙センサー11aのうちのいずれかがそのシートSHTの紙詰まりを検出する紙詰まり検出タイミング(図18(b)の時点t6、図20(b)の時点t13)に至るまでの間にさらに大きくなり、シートSHTが折れ曲がった状態になったり、CD整合部材221,222との衝突によりシートSHTの先端部が損傷したりするなどシートSHTにダメージを与えることが多い。
そして、紙詰まりが検出されると、上記のようにシートSHTの搬送動作が停止されるので、ユーザーは、スキャナー120の直下の排紙空間130(図1)に手を差し入れて、その空間130の奥で詰まっているシートSHTを取り除く操作を行う必要がある。
MFP100のような胴内排紙型では、特に排紙空間130が上下方向に狭いことが多いので、詰まったシートSHTの除去作業がし難く、ユーザーにとって手間となる。
そこで、本実施の形態では、幅サイズエラーが発生したときにそのシートSHTが詰まった状態にならないように、そのシートSHTの紙詰まりを検出するタイミングに至るまでの間に、CD整合を中止して、CD整合部材221,222と押出部材260を待機位置からホーム位置に退避させる動作を行う。
これにより、CD整合部材221,222の間隔WpがシートSHTの幅方向長さWsよりも広くなり、シートSHTの先端の、CD整合部材221,222との衝突が解除され、紙詰まりが検出されることなく、排紙ローラー43の搬送力によりシートSHTがCD整合部材221,222の間の領域200Fに進入できるようになる。
幅サイズエラーが発生したことは、幅サイズエラーが発生していない正常排出時において、整合の開始前に、トレイセンサー375によりシートSHTが検出されるべき所定時期(後述の図28の時点t23)を経過しても検出されないときに判断される。
なお、ユーザーの誤設定による入力サイズと実際のシートSHTのサイズとが異なるのは、シートSHTの幅方向長さだけでなく搬送方向長さも同じである。このため、FD整合も中止して、CD整合部材221等の退避動作と並行して、FD整合部材231も待機位置からホーム位置に退避させる動作が行われる。
図24は、CD整合部材221,222、押出部材260およびFD整合部材231がそれぞれ待機位置(破線で示す位置)からホーム位置(実線で示す位置)に退避した状態を示す上面模式図である。
CD整合部材221等の退避動作により、CD整合部材221,222の間隔Wpの方がシートSHTの幅方向長さWsよりも広くなり、シートSHTとCD整合部材221,222との衝突状態が解除され、シートSHTが正常に搬送されるようになる。
すなわち、シートSHTが排紙ローラー43の搬送力によりFD方向(X方向)に中間トレイ200のシート載置面200E上の、CD整合部材221,222の間の領域200Fに進入する。その後、図25に示すようにシートSHTが中間トレイ200のシート載置面200E上に収容される。
MFP100から排出されるべきシートSHTが1枚だけの場合には、図26に示すようにCD整合部材221等をホーム位置に退避させたまま、FD搬送部材232によりシートSHTを排出位置まで搬送した後、中間トレイ200を傾斜姿勢から水平姿勢に遷移させる。その後、図27に示すように押出部材260によりシートSHTを中間トレイ200から装置正面側の排紙トレイ210に押し出す押出動作を実行して、排紙トレイ210に収容させる。
図28は、1枚のシートSHTがMFP100から排出された場合の処理内容を示すタイミングチャートであり、(a)は正常搬送時、(b)は幅サイズエラー発生時をそれぞれ示している。
図28(a)に示すように正常搬送時には、シートSHTの先端が排紙センサー11a、入口センサー370、トレイセンサー375の順に検出(ON)される(時点t21,t22,t23)。その後、そのシートSHTの後端が排紙センサー11a、入口センサー370の順に通過して検出(ONからOFF)されると(時点t24,t25)、そのシートSHTが正常に中間トレイ200に収容されたことが判る。
一方、図28(b)に示すようにシートSHTの先端が入口センサー370により検出(時点t22)されてから所定時間Taを経過した時点t31に至っても、そのシートSHTがトレイセンサー375により検出されない場合に幅サイズエラーの発生を判断して、CD整合とFD整合の両方を中止し、CD整合部材221,222、押出部材260およびFD整合部材231のそれぞれを待機位置からホーム位置へ退避させる(図24)。
この所定時間Taは、正常搬送時にトレイセンサー375により検出されるべき本来のタイミング(時点t23)よりも後であり、入口センサー370などの各センサーによる紙詰まり検出タイミングのうち最も早いタイミングに至る前(最も早く紙詰まり検出条件が満たされるよりも前)に退避動作が実行可能な時間の範囲内に時点t31が入るように予め実験などにより決められる。なお、検出されるべき本来のタイミング(時点t23)は、ある程度の時間的ばらつきを有するので、そのばらつきの範囲を超えても未だ検出されない時間の範囲内で時点t31が決められる。
この退避動作により、紙詰まり検出が行われる前に、シートSHTの先端がCD整合部材221,222と衝突した状態が解除されて、CD方向の間隔が広がったCD整合部材221,222の間の領域にそのシートSHTが進入して(図24)、トレイセンサー375により検出される(時点t32)。
そして、シートSHTの後端が入口センサー370により検出された時点t25から所定時間Tbを経過すると(時点t33)、FD搬送部材232によるシートSHTのFD搬送を開始する(図26)。この所定時間Tbは、シートSHTの後端が入口センサー370により検出されてからそのシートSHTの全体が中間トレイ200上に載置(図25)されるまでに要すると想定される搬送時間として予め実験などにより決められる。
FD搬送によりシートSHTの後端がトレイセンサー375を通過(時点t34)した後、FD搬送が終了すると(時点t35)、中間トレイ200を傾斜姿勢から水平姿勢に遷移させる。中間トレイ200の水平姿勢への遷移が終了すると(時点t36)、押出部材260によるシートSHTの押出動作を開始して(図27)、シートSHTを排紙トレイ210に収容させる。
上記では、MFP100から排出されるシートSHTが1枚の場合の例を説明したが、複数枚の場合には、次のように処理される。
すなわち、複数枚のシートのうち最初に排出された1枚目のシートSHTに幅サイズエラーの発生が検出されると、1枚目のシートSHTに対して上記と同様にCD整合部材221等の各部材の待機位置からホーム位置へ退避が実行される。
この退避を継続したまま、2枚目以降の各シートSHTを1枚ずつ順に中間トレイ200上に積載収容し、最後のシートSHTが中間トレイ200に収容されると、そのシートの束を排出位置までFD搬送部材232で搬送する。そして、中間トレイ200を水平姿勢に遷移した後、中間トレイ200上のシートの束を押出部材260により押出動作を行って、排紙トレイ210に収容させる。
これに対して、2枚目以降に排出されたシートSHTのいずれかに幅サイズエラーが発生した場合には、それまでに排出済みのシートSHTが中間トレイ200上に積載収容されており、トレイセンサー375が既にONした状態になっている。
このため、1枚目のシートSHTのようにトレイセンサー375が本来の検出タイミングに至っても検出されない(ONにならない)場合に、幅サイズエラーの発生を検出するという上記の方法では、2枚目以降に排出されたシートSHTに対して幅サイズエラーの発生を検出することができない。
そこで、2枚目以降に排出されたシートSHTについては、1枚目のシートSHTとは異なる方法で幅サイズエラーの発生を検出するようにしている。
具体的には、図29(a)に示すように中間トレイ200上に1枚以上のシートSHTが収容されている状態で、現に収容されているシートよりもCD幅が大きいN(≧2)枚目のシートSHNが排紙ローラー43から排出された場合、シートSHNの先端SaがCD整合部材221,222に衝突して前進できない状態になる。
シートSHNは、その後端側が排紙ローラー43の搬送力により搬送され続けるので、図29(b)に示すように先端側に撓みLpが形成され、その撓みLpが徐々に大きくなる。シートSHNの撓みLpが大きくなって、図29(c)に示すようにシートSHNの先端側がCD整合部材221,222に乗り上げるようになると、シートSHNの先端SaとCD整合部材221,222との衝突が解除される。この解除により、図29(d)に示すようにシートSHNがCD整合部材221,222の両方の上に乗った状態でFD方向(X軸方向)への搬送が進む。
このCD整合部材221,222の上に乗った状態でのシートSHNの搬送中にCD整合部材221,222と押出部材260を待機位置からホーム位置に退避すれば、CD整合部材221,222の間隔がそのシートSHNの幅方向長さよりも広くなって、シートSHNを中間トレイ200上の、CD整合部材221,222の間の領域200Fに収容することができる。同時にFD整合部材231も待機位置からホーム位置に退避することにより、ユーザーにより設定入力されたサイズよりもFD方向長さが長いシートSHNを中間トレイ200に収容できるようになる。
図29(d)に示すようにシートSHNがCD整合部材221,222に乗り上げる状態になる場合、シートSHNがCD整合部材221,222に乗り上げた後、シートSHNの後端が入口センサー370を通過するまでの間、シートSHNが入口センサー370により検出された状態(ON)になり、シートSHNの後端が入口センサー370を通過した時点で入口センサー370により検出されない状態(OFF)に切り換わる。
つまり、N枚目のシートSHNに対して入口センサー370のONからOFFへの切り換わりタイミングが、正常搬送時よりも遅く、かつ紙詰まり検出よりも前の一定時間の範囲内に入っていれば、幅サイズエラーによるシートSHNによるCD整合部材221,222への乗り上げ動作が行われたとみなして、退避動作を開始することにより、紙詰まりを検出することなくシートSHNを中間トレイ200に収容することができる。
図30は、正常搬送時と紙詰まり発生時と幅サイズエラー発生時における入口センサー370の検出信号の切り換わりの様子を示すタイミングチャートである。
同図に示すように正常搬送時には、シートSHNの先端が入口センサー370により検出(時点t51)されてから後端が検出(時点t52)されるまでに要する時間、つまり入口センサー370がシートSHNを検出している検出時間(ON時間)がTになる。なお、この時間Tは、ある程度の時間的ばらつきを有するので、そのばらつきを考慮した所定時間Th2(時点t51〜t53)の範囲内のいずれかのときに入口センサー370がONからOFFに切り換わった場合に正常搬送と検出される。
紙詰まり発生時には、時点t53を過ぎても入口センサー370がONしたままになる。このON時間が所定時間Th1(>Th2)以上になると、その時点t55で紙詰まり検出が行われる。
幅サイズエラー発生時には、時点t53を過ぎても入口センサー370がONしているが、紙詰まり検出の時点t55よりも前の時点t54でOFFに切り換わっている。この時点t54で幅サイズエラー発生の検出が行われる。
このように2つの閾値として第1の所定時間Th1と第2の所定時間Th2をもち、入口センサー370のON時間Tが所定時間Th2以下であれば正常搬送、所定時間Th1以上であれば紙詰まり、所定時間Th2よりも長く所定時間Th1よりも短い場合に幅サイズエラーと判断することにより、3つの状態(正常搬送、紙詰まり、幅サイズエラー)を区別して検出することができるようになる。なお、所定時間Th1,Th2は、予め実験などにより3つの状態を区別して検出するのに適した時間が決められる。
[後処理装置で実行される制御のフローチャート]
図31と図32は、後処理装置150で実行される制御の内容を示すフローチャートである。同図の制御は、MFP100において複数枚のシートSHTに1枚ずつ画像形成を行うジョブが実行された場合に、MFP100から1枚ずつ排出される画像形成後のシートSHTに対して後処理装置150で整合のみの処理を行う場合の例を示している。この制御は、後処理装置150の第2制御部300がMFP100の第1制御部60からジョブの開始を通知されたときに開始される。以下、まず正常搬送の場合を説明し、次にサイズエラーが発生した場合と紙詰まりが発生した場合を順に説明する。
<正常搬送の場合>
第2制御部300は、画像形成装置(MFP)100から最初に排出される1枚目のシートのサイズ情報を取得する(ステップS1)。このサイズ情報は、ジョブ情報に含まれるシートサイズと向きの情報から取得することができる。なお、シートの幅方向長さと縦方向長さが判れば良いので、サイズと向きに代えて、例えば寸法(例えば、B5サイズの縦向きの場合に182mm×257mm)を取得するとして良い。
取得したシートのサイズ情報に応じて、CD整合部材221,222、押出部材260およびFD整合部材231を1枚目のシートが排紙され始めるよりも前にホーム位置から待機位置に移動して待機させる(ステップS2)(第1制御)。
排出されるシートの先端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にONになっているか否かを判断する(ステップS3)。この紙詰まり検出タイミングとは、図19(b)に示す時点t11に相当し、この判断は、第2制御部300がMFP100から排紙センサー11aの検出信号を受信することにより行われる。
ONになっている場合(ステップS4で「YES」)、排出されるシートが1枚目であるか否かを判断する(ステップS5)。
1枚目のシートであることを判断すると(ステップS5で「YES」)、そのシートの先端が中間トレイ200のトレイセンサー375により検出されるべき本来の時期を経過しても検出されていないか否かを判断する(ステップS6)。この本来の時期は、図28に示す時点t23に相当する。
検出されている場合(ステップS7で「NO」)、排出されるシートの後端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にOFFになっているか否かを判断する(ステップS8)。この紙詰まり検出タイミングとは、図20(b)に示す時点t13に相当し、この判断は、第2制御部300がMFP100から排紙センサー11aの検出信号を受信することにより行われる。
OFFになっている場合(ステップS9で「YES」)、排出された1枚目のシートがMFP100から正常に排出後、中間トレイ200上に収容されたとして、中間トレイ200上で整合動作を実行、すなわちCD整合部材221,222と押出部材260によるCD整合とFD整合部材231によるFD整合とを実行する(ステップS10)。
現在、排出されているシートが最終紙であるか否かを判断する(ステップS11)。この判断は、これまでに排出されたシートの全枚数がジョブ情報に含まれるプリント枚数Pに一致しているか否かを判断することにより行われる。
最終紙ではないことを判断すると(ステップS11で「NO」)、ステップS2に戻って、次に排出されるシート、例えば2枚目のシートがMFP10から排出される前に各整合部材を待機位置に移動して待機させる。2枚目以降のシートのサイズ情報は、1枚目のシートのサイズ情報が援用される。
次に排出されるシートの先端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にONになっていることを判断し(ステップS3、S4で「YES」)、1枚目ではないことを判断すると(ステップS5で「NO」)、図32のステップS21に移り、入口センサー370のON時間Tを計測する。計測したON時間Tが所定時間Th2以下の場合には(ステップS22で「YES」)(図30に示す正常搬送時に相当)、図31のステップS8に移り、ステップS8〜S11の処理を実行する。
最終紙ではないことを判断すると(ステップS10で「NO」)、再度、ステップS2に戻る。最終紙と判断されるまで、1枚のシートごとにステップS2〜S5、S21、S22、S8〜S11の処理を繰り返し実行する。
最終紙であることを判断すると(ステップS11で「YES」)、中間トレイ200上にシート束に対する整合を終了して、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシート束の排出動作を実行する(ステップS12)。この排出動作は、各整合部材をホーム位置に戻し、中間トレイ200上のシート束を排出位置までFD搬送した後、中間トレイ200を水平姿勢に遷移して、水平姿勢の中間トレイ200上のシート束を排紙トレイ210に押し出す動作の実行により行われる。
この押出動作の後、トレイセンサー375がOFFであることを判断すると(ステップS13で「YES」)、当該制御を終了する。なお、この終了の前に中間トレイ200を傾斜姿勢に戻す動作も実行される。
<幅サイズエラーが発生した場合>
後処理装置150の第2制御部300は、1枚目のシートの先端が中間トレイ200のトレイセンサー375により検出されるべき本来の時期を経過しても検出されていないことを判断すると(ステップS6,S7で「YES」)、図32に示すステップS24に移り、CD整合部材221,222、押出部材260およびFD整合部材231を待機位置からホーム位置に退避させる(図24)(第2制御)。この意味で、第2制御部300とトレイセンサー375などは、ステップS6,S7で「YES」の判断処理が実行される際に、MFP100から排出されたシートに対する幅サイズエラーの発生を検出するサイズエラー検出手段として機能するといえる。また、第2制御部300は、幅サイズエラーの発生が検出された場合、ステップS24以降の処理を実行する際に、整合を中止して、CD整合部材221,222を待機位置からCD整合部材221,222の間隔がさらに広がる方向に移動させる第2制御を実行する制御手段として機能するといえる。
そして、排出される1枚目のシートの後端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にOFFになっているか否かを判断する(ステップS25)。この判断は、ステップS8と同じ方法により行われる。
OFFになっている場合(ステップS26で「YES」)、1枚目のシートが正常にMFP100から排出された(紙詰まりを起こしていない)として、幅サイズエラーの発生を判断する(ステップS27)。
幅サイズエラーの発生を判断すると、MFP100の第1制御部60に、実行中のジョブの停止とユーザーへの幅サイズエラーの通知を指示する(ステップS28)。MFP100の第1制御部60は、この指示を受け付けると、給紙カセット11または手差しトレイ15から給紙済のシートについては、そのまま継続して画像形成を行って、後処理装置150に排出させ、次に給紙すべきシートについてはその給紙を停止するとともにそのシートに対する画像形成動作も停止させる。
また、第1制御部60は、幅サイズエラーが発生した旨のメッセージを操作パネル170に表示させる。なお、幅サイズエラーが発生した旨を警告する警告手段であれば良く、例えば音声出力などとすることもできる。また、後処理装置150にそのメッセージや音声を出力する手段を警告手段として配置する構成をとることもできる。さらに、幅サイズエラーの発生により整合が行われない旨も通知するとしても良い。また、ネットワークを介してユーザの端末に通知するとしても良い。
MFP100から排出された1枚目のシートは、中間トレイ200上の、ホーム位置への退避を開始しているCD整合部材221,222、押出部材260およびFD整合部材231により囲まれる領域200Fに収容される。
そして、後処理装置150の第2制御部300は、MFP100において現在、給紙済の1枚以上のシートが存在する場合、その全てのシートが中間トレイ200に収容されるのを待ち、収容されると、整合を行わずに、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシート束の排出動作を実行して(ステップS29)、当該制御を終了する。この排出動作は、整合を行わないことを除いて、ステップS12の排出動作と同じである。
全てのシートのうち最後のシートが中間トレイ200に収容されたことは、最後のシートが入口センサー370を通過してからそのシートの後端が中間トレイ200に収容されるまでに要すると想定される所定時間を経過したことを判断することにより行われる。
上記のステップS24〜S29の処理は、ジョブ実行中に、幅サイズエラーの発生による整合部材の待機位置からホーム位置への退避(第2制御)を実行すると、これ以降、各シートに対する整合部材の待機位置への移動(第1制御)と整合の両方を禁止させる処理に等しい。また、ステップS29における給紙済の全てのシートが中間トレイ200に収容されるのを待つことは、第2制御が実行された後、これ以降にMFP100から排出されるべき全てのシートが排出されるのを待つことに等しい。第2制御が実行される場合、後処理としてのステープル綴じが指定されていても、第2制御部300は、後処理部としての綴じ部340に対してステープル綴じの実行を禁止する。これにより、整合が行われていないシートに対するステープル綴じの実行が回避される。
幅サイズエラーが発生した場合には、実行中のジョブが停止するまでの間にMFP100から後処理装置150に排出されたシートの束は、排紙トレイ210に収容される。これにより、ユーザーは、紙詰まり発生時のように装置正面側からスキャナー120の直下の排紙空間130の奥に手を差し入れて、詰まったシートを取り出す操作を行わなくて済み、紙詰まりの除去操作の手間をなくすことができる。
また、ユーザーは、操作パネル170のメッセージ表示を見ることにより、幅サイズエラーが発生したことを知ることができ、シートサイズなどの誤った設定を正しい設定に入力し直した後、停止されたジョブを再開させることができる。
2枚目以降のシートについては、入口センサー370のON時間Tが所定時間Th2よりも長く且つ所定時間Th1よりも短い場合には(ステップS22で「NO」,S23で「YES」)(図30に示す幅サイズエラー発生時に相当)、ステップS24に移り、1枚目のシートに対する処理と同様の処理を実行する(ステップS24〜S29)。この意味で、第2制御部300と入口センサー370などは、ステップS23で「YES」の判断処理が実行される際に、MFP100から排出されたシートに対する幅サイズエラーの発生を検出するサイズエラー検出手段として機能するといえる。
なお、上記のステップS29では、MFP100から全てのシートが排出されて中間トレイ200に収容されるのを待つ処理を行うが、その間に、いずれかのシートの紙詰まりが検出された場合には、MFP100と後処理装置150の各動作が停止される。この場合、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシートの搬送も禁止されることになる。
<紙詰まりが発生した場合>
排出されるシートの先端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にONになっていないことを判断した場合には(ステップS4で「NO」)(図19)、紙詰まりの検出を行って(ステップS14)、実行中のジョブを停止、すなわち後処理装置150の動作を一時的に停止させて(ステップS15)、当該制御を終了する。第2制御部300は、ステップS14を実行する際にシートの紙詰まりを検出する検出手段として機能する。
紙詰まりが検出されると、後処理装置150だけではなくMFP100でも実行中のジョブが停止される。なお、紙詰まり検出後、ユーザーの操作により紙詰まりが解除されたことを判断すると、停止中のジョブの実行が再開される。
また、排出されるシートの後端が排紙センサー11aによる紙詰まり検出タイミングよりも前にOFFになっていないことを判断すると(ステップS9で「NO」またはステップS26で「NO」)(図20)、ステップS14に移る。
さらに、シート束の排出動作の後にトレイセンサー375がONのままであることを判断すると(ステップS13で「NO」)(図17(b))、シート束のFD搬送中に紙詰まりが発生したとして、ステップS14に移る。
また、入口センサー370のON時間Tが所定時間Th1以上であれば(ステップS23で「NO」)(図18、図30)、ステップS14に移る。
なお、上記では、2枚目以降のシートについては1枚目のシートのサイズ情報を援用するとしたが、これに限られず、2枚目以降の各シートについてもサイズ情報を取得するとしても良い。
例えば、MFP100が次の機能を有する場合に有利になる。すなわち、給紙カセット11にセットされているシートと手差しトレイ15にセットされているシートの双方のサイズが同じサイズに設定入力されていることを条件に、ジョブ実行中に給紙カセット11内のシートがなくなったときに、手差しトレイ15からのシートの給紙に切り換えてジョブを継続する機能である。
この機能において、給紙カセット11にセットされているシートのサイズがユーザによる設定入力されたサイズと同じであるが、手差しトレイ15上にセットされているシートのサイズが設定入力されたサイズよりも大きい場合、給紙カセット11から給紙されたシートのサイズよりも、手差しトレイ15への切り換え後に手差しトレイ15から給紙されるシートのサイズが大きくなる。この場合、幅サイズエラーの発生が想定されるので、2枚目以降の各シートについてもサイズ情報を取得する構成をとることが望ましい。
また、上記では、幅サイズエラーの発生の判断(ステップS27)をステップS26の後に行うとしたが、これに限られず、例えばステップS24の直前に行うとして良い。この場合、ステップS26で「NO」を判断すると、幅サイズエラーの発生が紙詰まり検出に変更される。さらに、上記のフローでは、MFP100において複数枚のシートに対して1枚ずつ画像形成を行うジョブの例を説明したが、1枚のシートだけに画像形成が行われるジョブの場合、上記の1枚目のシートに対する制御と同じ制御が実行される。
以上、説明したように本実施の形態では、幅サイズエラーが発生した場合、CD整合部材221,222、押出部材260およびFD整合部材231を待機位置からホーム位置に退避させるので、幅サイズエラーのシートが中間トレイ200上においてCD整合部材221,222の間の領域に進入することが可能になる。これにより、MFP100の排紙口42から排出されたシートの先端が中間トレイ200上のCD整合部材221,222に衝突して前進できずに搬送途中でシートが折れ曲がった状態になったりシートの先端部がCD整合部材221,222との衝突により損傷したりするなどのシートへのダメージを回避でき、紙詰まりになることも回避できるようになる。
従って、ユーザーは、MFP100の排紙口42から中間トレイ200上のCD整合部材221,222までの間で紙詰まりを起こしたシートを取り除く面倒な操作を行わなくて済み、ユーザーの操作性が向上する。
また、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシートの搬送中の紙詰まりを検出するためのトレイセンサー375を幅サイズエラーの検出に兼用するので、幅サイズエラーの検出のために新たなセンサーを別途、配置する必要がなく、コスト的に有利である。
本発明は、シート後処理装置に限られず、画像形成装置とこれに装着されるシート後処理装置とを含む画像形成システムであるとしても良い。
また、シート後処理装置が実行する幅サイズエラー発生時における整合部材の退避処理方法であるとしても良い。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしても良い。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、MFP100から排出されたシートに対して幅サイズエラーの発生を検出するサイズエラー検出手段として、トレイセンサー375と入口センサー370を用いる構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、図33に示すようにMFP100から排出されたシートSHTの幅方向のサイズ(大きさ)を検出するサイズ検出センサー373を設け、サイズ検出センサー373の検出結果により幅サイズエラーの発生の有無を検出する構成が考えられる。
具体的には、サイズ検出センサー373が、例えば正常搬送されたA4縦向きのシートSHTを検出できるが、A4よりも小さいB5縦向きのシートSHTが正常搬送された場合に検出できない位置に配置されている場合、MFP100から取得したシートサイズがB5縦向きのときに、MFP100から実際に排出されたシートがB5縦姿勢のシートであれば、当該シートはサイズ検出センサー373により検出されない。
ところが、ユーザーの誤設定により実際に搬送されたシートがA4縦姿勢のシートであれば、サイズ検出センサー373がA4縦姿勢のシートのサイズを検出することになる。
この場合、取得されたB5縦向きのシートの幅よりも、排出されたシートの幅の方が大きいことになり、B5縦姿勢のシート幅に応じた待機位置に位置しているCD整合部材221,222に、排出されたシートの先端が衝突して幅サイズエラーの発生の蓋然性が高くなる。そこで、取得されたシートの幅よりも、検出されたシートの幅の方が大きい場合に、排出されたシートとCD整合部材221,222との衝突により幅サイズエラーが発生するとみなして、幅サイズエラーの発生を検出するものである。
図34は、サイズ検出センサー373により幅サイズエラーの発生を検出する構成における後処理装置150で実行される制御の内容を示すフローチャートである。図34に示すフローチャートは、図31に示すフローチャートとほとんど同じ内容であるが、図31のステップS5〜S7に代えて、ステップS51,S52を実行しており、この点で異なっている。
すなわち、排出されるシートに対して排紙センサー11aによる紙詰まりの検出がされなかった場合(ステップS3,S4で「YES」)、サイズ検出センサー373により当該シートが検出されたか否かを判断する(ステップS51)。当該シートが検出されなかったことを判断すると(ステップS52で「NO」)、ステップS8に移る。この場合、当該シートは正常搬送されたものということになる。
一方、当該シートが検出されたことを判断すると(ステップS52で「YES」)、幅サイズエラーの発生を検出したとして、図32に示すステップS24に移る。これにより、CD整合部材221,222等の待機位置からホーム位置への退避動作が実行される。
サイズ検出センサー373をサイズエラー検出手段として配置する構成では、排出されたシートが1枚目でも2枚目以降でも各シートに対して幅サイズエラーの発生の有無を検出できるので、1枚目か否かの判断(ステップS5)が不要になる。これに伴い、図32に示すステップS21〜23の処理も不要になるので実行されない。なお、紙詰まり検出(ステップS21,S22,S23で「NO」)については別途、行うこともできる。
上記では、MFP100の排紙口42よりもシート排出方向下流側かつCD整合部材221,222よりもシート排出方向上流側の位置に一つのサイズ検出センサー373を配置する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、異なる複数の幅方向のサイズを検出するために、複数個のサイズ検出センサー373をシートの幅方向に列状に並べる構成をとるとしても良い。MFP100の排紙口42から排出され、整合部材221,22に向かうシートSHTの幅方向の大きさを検出するセンサー等の検出手段を用いることができる。
(2)上記実施の形態では、トレイセンサー375がFD搬送時の紙詰まりの検出と1枚目のシートに対する幅サイズエラーの発生の判断の両方を兼ねる構成例を説明したが、これに加えて、1枚目のシートに対する幅サイズエラーの発生後の紙詰まり検出に用いることもできる。
具体的には、1枚目のシートの先端がトレイセンサー375により検出されないことを判断すると(ステップS7で「YES」)、ステップS24に移り、CD整合部材221,222、押出部材260およびFD整合部材231を待機位置からホーム位置への退避を開始させる。そして、所定時間経過してもトレイセンサー375がその1枚目のシートを検出しない場合に紙詰まりを検出する制御を行うことができる。
(3)上記実施の形態では、2枚目以降のいずれかのシートについて、入口センサー370のON時間Tの長さによって幅サイズエラーと紙詰まりのいずれが発生したかを判断するとした。これは、トレイセンサー375が中間トレイ200の下方に配された光学センサーであり、1枚目のシートが中間トレイ200に収容されると、その上に積載収容される2枚目以降の各シートをトレイセンサー375では検出できないことによる。従って、トレイセンサー375に代えて、例えば中間トレイ200よりも上方に撮像手段を配置して、MFP100から排出され、CD整合部材221,222の間の領域に進入して来るシートを上方から撮像することにより、そのシートを検出する構成できれば、中間トレイ200から排紙トレイ21への搬送中のシートの紙詰まりについても、2枚目以降の各シートについての幅サイズエラーの発生もその撮像手段で検出することが可能になる。
(4)上記実施の形態では、トレイセンサー375が中間トレイ200上のCD整合部材221,222の間の領域200F内に配置される構成例を説明したが、これに限られない。中間トレイ200上のシートがステープル綴じ位置や排紙トレイ210などに向かって搬送される場合に生じる紙詰まりを検出可能という条件下において、中間トレイ200上の領域200F内にシートが存することを検出可能な位置にトレイセンサー375が配置されていれば良い。例えば、図25の破線で示すトレイセンサー375に代えて375cを配置することもできる。トレイセンサー375cは、CD整合部材221,222の間の領域200F内に配置されていないが、MFP100から排出され、領域200F内に進入して停止したシートSHT、すなわち領域200F内にシートが存することを検出することは可能である。
(5)上記実施の形態では、中間トレイ200上のシートを装置正面側の排紙トレイ210に排出する構成例を説明したが、これに限られない。
排紙トレイ210を中間トレイ200に対してシート排出方向下流側に配置する構成をとることもできる。この構成の場合、中間トレイ200から排紙トレイ210へのシートの搬送をFD搬送部材232またはこれとは別の搬送部材(例えば搬送ベルトなど)により行うことができる。また、中間トレイ200が昇降可能な構成に限られず、固定されている構成をとることもできる。さらに、排紙トレイ210を設けずに、中間トレイ200だけを設ける構成とすることもできる。この場合、中間トレイ200上に整合等の後処理後のシートが積載収容される。
(6)上記実施の形態では、中間トレイ200のシート載置面200E上を移動可能なCD整合部材221,222とFD整合部材231の両方を配置する構成例を説明したが、これに限られず、例えばCD整合部材のみを配置する構成にも適用できる。
この構成をとる場合、FD整合部材231に代えて、例えば中間トレイ200よりも上に、上下に昇降可能なローラーまたはベルトからなる回転体を配置して、FD整合時にその回転体を下降して、中間トレイ200上のシートの上面に接した状態でその回転体を回転させ、FD方向とは反対方向への搬送力をそのシートに付与することにより、FD整合を行うことができる。
(7)上記実施の形態では、中間トレイ200上のシートを排紙トレイ210に向けて搬送する搬送手段に、シートを一方向に押し出す押出部材260を用いる構成例を説明したが、これに限られず、例えば搬送ベルトなどを用いる構成とすることもできる。
また、中間トレイ200上のシートを検出する検出手段として、反射型の光学センサーであるトレイセンサー375を用いる構成例を説明したが、これに限られず、他の種類のセンサーやスイッチ等であっても良い。例えば、傾倒可能な棒状のアクチュエータ付のマイクロスイッチを用いることもできる。このことは、他の入口センサー370や排紙センサー11aなどの検出手段にも適用できる。
(8)上記実施の形態では、CD方向にシートを挟む一対のCD整合部材221,222の両方を相互に近づく方向に移動させることにより、CD整合を行う構成例を説明したが、これに限られず、少なくとも一方がCD方向(シートの幅方向)に移動可能とすることができる。例えば、停止しているCD整合部材221の位置を基準に、CD整合部材222だけを幅方向に移動させることによりCD整合を行う構成とすることもできる。
(9)上記実施の形態では、後処理装置150が実行する後処理としてシートの整合とステープル綴じを実行する構成例を説明したが、これに限られない。後処理には例えば、中間トレイ200上のシートに孔をあけるパンチ処理などもあり、その後処理を実行する後処理部が備えられる。少なくともシートを幅方向に整合する整合処理を後処理として実行する後処理装置に適用できる。
(10)上記実施の形態では、後処理装置150の装着対象となる画像形成装置100を多機能複合機とした場合の例を説明したが、これに限られない。画像形成装置100の高さ方向中程に少なくとも一方向に開口を有する空間が設けられた、例えば複写機、ファクシミリ装置などの画像形成装置とすることができる。また、画像形成装置100は、電子写真方式によるものに限られず、例えばインクジェット方式によるものでも良い。
さらに、上記のCD整合部材221,222などの各部材について、形状や個数などが上記に限られないことはいうまでもなく、装置構成に適した形状などが決められる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容を可能な限り、それぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、画像形成装置から排出されたシートに後処理を施すシート収容装置に広く適用することができる。
11a 排紙センサー
42 排紙口
43 排紙ローラー
100 画像形成装置
150 シート後処理装置
170 操作パネル
200 中間トレイ
200E シート載置面
200F 中間トレイ上における一対のCD整合部材の間の領域
210 排紙トレイ
221,222 CD整合部材
231 FD整合部材
260 押出部材
300 第2制御部
370 入口センサー
373 サイズ検出センサー
375 トレイセンサー
Sa シートの先端
SHT シート
STK シートの束


Claims (9)

  1. 画像形成装置から排出されたシートを、トレイ上において、少なくとも一方がシート排出方向に直交する幅方向に移動可能な一対の整合部材により当該幅方向の両側から挟んで整合するシート後処理装置であって、
    前記画像形成装置から排出されるシートの幅方向長さの情報を当該画像形成装置から取得する取得手段と、
    前記移動可能な整合部材を移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御して、前記整合の開始前に、前記移動可能な整合部材を、前記一対の整合部材の前記幅方向における間隔が前記取得されたシートの幅方向長さよりも所定値だけ大きくなる待機位置に移動させて待機させる第1制御を実行する制御手段と、
    前記画像形成装置から排出されたシートが前記トレイ上において前記待機位置に位置する一対の整合部材の間の領域に進入できないことを示す幅サイズエラーの発生を検出するサイズエラー検出手段と、
    前記トレイ上の前記一対の整合部材の間の領域に存するシートを検出するシート検出手段と、を備え、
    前記サイズエラー検出手段は、
    前記画像形成装置から排出された1枚目のシートに対してのみ前記シート検出手段により検出されるべき時期を経過しても検出されない場合に、前記幅サイズエラーの発生を検出し、
    前記制御手段は、
    前記幅サイズエラーの発生が検出された場合、前記整合を中止して、前記移動可能な整合部材を前記待機位置から前記一対の整合部材の間隔がさらに広がる方向に移動させる第2制御を実行することを特徴とするシート後処理装置。
  2. 前記整合は、
    前記画像形成装置からシートが1枚ずつ排出される度に当該シートに対して実行され、
    前記制御手段は、
    前記画像形成装置において複数枚のシートに1枚ずつ画像形成を行うジョブが実行される場合に、当該ジョブ実行中に前記第2制御を実行すると、これ以降、前記画像形成装置から排出される各シートに対する前記第1制御と前記整合の両方を禁止させることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  3. 画像形成装置から排出されたシートを、トレイ上において、少なくとも一方がシート排出方向に直交する幅方向に移動可能な一対の整合部材により当該幅方向の両側から挟んで整合するシート後処理装置であって、
    前記画像形成装置から排出されるシートの幅方向長さの情報を当該画像形成装置から取得する取得手段と、
    前記移動可能な整合部材を移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御して、前記整合の開始前に、前記移動可能な整合部材を、前記一対の整合部材の前記幅方向における間隔が前記取得されたシートの幅方向長さよりも所定値だけ大きくなる待機位置に移動させて待機させる第1制御を実行する制御手段と、
    前記画像形成装置から排出されたシートが前記トレイ上において前記待機位置に位置する一対の整合部材の間の領域に進入できないことを示す幅サイズエラーの発生を検出するサイズエラー検出手段と、
    前記画像形成装置のシート排紙口よりもシート排出方向下流側かつ前記整合部材よりもシート排出方向上流側の位置に配され、前記シート排紙口から排出され、前記整合部材に向かうシートを検出する第1検出手段と、
    前記第1検出手段による1枚のシートの検出時間が第1の所定時間以上の場合に、当該シートの紙詰まりを検出する第2検出手段と、
    を備え、
    前記整合は、
    前記画像形成装置からシートが1枚ずつ排出される度に当該シートに対して実行され、
    前記サイズエラー検出手段は、
    前記画像形成装置から前記トレイに正常搬送されたシートの前記第1検出手段による検出時間を前記第1の所定時間よりも短い第2の所定時間と想定したとき、
    前記画像形成装置において複数枚のシートに1枚ずつ画像形成を行うジョブ実行中に、1枚目のシートを除き2枚目以降のいずれかのシートについて、前記第1検出手段による検出時間が前記第2の所定時間よりも長く且つ前記第1の所定時間よりも短いという条件を満たした場合に、前記幅サイズエラーの発生を検出し、
    前記制御手段は、
    前記ジョブ実行中に前記幅サイズエラーの発生が検出された場合、前記整合を中止して、前記移動可能な整合部材を前記待機位置から前記一対の整合部材の間隔がさらに広がる方向に移動させる第2制御を実行し、これ以降、前記画像形成装置から排出される各シートに対する前記第1制御と前記整合の両方を禁止させることを特徴とするシート後処理装置。
  4. 画像形成装置から排出されたシートを、トレイ上において、少なくとも一方がシート排出方向に直交する幅方向に移動可能な一対の整合部材により当該幅方向の両側から挟んで整合するシート後処理装置であって、
    前記画像形成装置から排出されるシートの幅方向長さの情報を当該画像形成装置から取得する取得手段と、
    前記移動可能な整合部材を移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御して、前記整合の開始前に、前記移動可能な整合部材を、前記一対の整合部材の前記幅方向における間隔が前記取得されたシートの幅方向長さよりも所定値だけ大きくなる待機位置に移動させて待機させる第1制御を実行する制御手段と、
    前記画像形成装置から排出されたシートが前記トレイ上において前記待機位置に位置する一対の整合部材の間の領域に進入できないことを示す幅サイズエラーの発生を検出するサイズエラー検出手段と、
    前記トレイとは別の排紙トレイと、
    前記トレイ上のシートを前記排紙トレイに向けて搬送する搬送手段と、
    を備え、
    前記整合は、
    前記画像形成装置からシートが1枚ずつ排出される度に当該シートに対して実行され、
    前記制御手段は、
    前記画像形成装置において複数枚のシートに1枚ずつ画像形成を行うジョブ実行中に、前記幅サイズエラーの発生が検出された場合、前記整合を中止して、前記移動可能な整合部材を前記待機位置から前記一対の整合部材の間隔がさらに広がる方向に移動させる第2制御を実行し、これ以降、前記画像形成装置から排出される各シートに対する前記第1制御と前記整合の両方を禁止させ、
    前記画像形成装置は、
    自装置内で発生した紙詰まりを検出すると、実行中のジョブを停止させる機能を有し、
    前記搬送手段は、
    前記ジョブ実行中に前記制御手段による第2制御が実行された場合、これ以降に前記画像形成装置から排出されるべき全てのシートが排出されるのを待ち、前記トレイに収容されると、当該トレイ上のシートの束を前記排紙トレイに向けて搬送させ、
    さらに、前記制御手段による第2制御の実行後に、前記画像形成装置から紙詰まりを検出した旨を受け付けると、前記トレイ上のシートの搬送を禁止させることを特徴とするシート後処理装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記第2制御の実行に伴い、前記画像形成装置に対して前記ジョブの実行の停止を指示することを特徴とする請求項〜4のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  6. 前記トレイとは別の排紙トレイと、
    前記トレイ上のシートを前記排紙トレイに向けて搬送する搬送手段と、
    を備え、
    前記搬送手段は、
    前記ジョブ実行中に前記制御手段による第2制御が実行された場合、これ以降に前記画像形成装置から排出されるべき全てのシートが排出されるのを待ち、前記トレイに収容されると、当該トレイ上のシートの束を前記排紙トレイに向けて搬送することを特徴とする請求項2または3に記載のシート後処理装置。
  7. 前記整合後のシートに対して所定の後処理を行う後処理部を備え、
    前記制御手段は、
    前記幅サイズエラーの発生が検出されると、前記後処理部に対して後処理の実行を禁止させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  8. 前記第2制御が実行されると、前記幅サイズエラーが発生した旨を警告する警告手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  9. 前記警告手段は、
    さらに前記幅サイズエラーの発生により整合が行われない旨も警告することを特徴とする請求項8に記載のシート後処理装置。
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