JP2016141388A - フライホイール回生システム、及びその制御方法 - Google Patents

フライホイール回生システム、及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】制動力、駆動力の途切れを抑制するフライホイール回生システムを提供する。【解決手段】フライホイール2と駆動輪6との間に、無段変速機3、第1摩擦締結要素CLfw、及び第2摩擦締結要素CLreを配置し、第1摩擦締結要素CLfwの締結トルク容量を制御し、無段変速機3をダウンシフトすることでフライホイール2に運動エネルギーを蓄えるフライホイール回生システムであって、第1摩擦締結要素CLfwと第2摩擦締結要素CLreとを動力伝達状態とすることで制動力を発生可能な制動力発生手段8を備え、制動力発生手段8は、フライホイール2に運動エネルギーを蓄える際に、少なくとも第1摩擦締結要素CLfwの締結が完了してから、ダウンシフトに伴う無段変速機3の実変速比の変化が開始されるまでの間、第2摩擦締結要素CLreを動力伝達状態とする。【選択図】図1

Description

本発明はフライホイール回生システム、及びその制御方法に関するものである。
特許文献1は、無段変速機の入力軸にフライホイールクラッチによって断接可能なフライホイールを設け、車両が減速する時にフライホイールクラッチを締結して駆動輪から入力される回転でフライホイールを回転させ、車両の運動エネルギーをフライホイールの運動エネルギーに変換するフライホイール回生システムを開示している。
特表2012−516417号公報
上記フライホイール回生システムでは、フライホイールクラッチなど、フライホイールと駆動輪との間に設けた摩擦締結要素を締結し、無段変速機をダウンシフトすることで、フライホイールに運動エネルギーを蓄え、車両を減速させるフライホイール回生を行うことができる。
しかし、摩擦締結要素の締結と、無段変速機の変速とが適切に制御されない場合には、運転者に違和感を与えるおそれがある。例えば、フライホイール回生時に、摩擦締結要素の締結が完了したにも関わらず、無段変速機のダウンシフトが開始されない場合には、所望の制動力が発生しないので、制動力が一時的に途切れ、運転者に違和感を与える。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、フライホイール回生時に、制動力が途切れることによる違和感を運転者に与えることを抑制することを目的とする。
本発明のある態様に係るフライホイール回生システムは、フライホイールと駆動輪との間に、無段変速機、第1摩擦締結要素、及び第2摩擦締結要素を配置し、第1摩擦締結要素の締結トルク容量を制御し、無段変速機をダウンシフトすることでフライホイールに運動エネルギーを蓄えるフライホイール回生システムであって、第1摩擦締結要素と第2摩擦締結要素とを動力伝達状態とすることで制動力を発生可能な制動力発生手段を備え、制動力発生手段は、フライホイールに運動エネルギーを蓄える際に、少なくとも第1摩擦締結要素の締結が完了してから、ダウンシフトに伴う無段変速機の実変速比の変化が開始されるまでの間、第2摩擦締結要素を動力伝達状態とする。
本発明の別の態様に係るフライホイール回生システムの制御方法は、フライホイールと駆動輪との間に、無段変速機、第1摩擦締結要素、及び第2摩擦締結要素を配置し、第1摩擦締結要素の締結トルク容量を制御し、無段変速機をダウンシフトすることでフライホイールに運動エネルギーを蓄えるフライホイール回生システムの制御方法であって、第1摩擦締結要素と第2摩擦締結要素とを動力伝達状態とすることで制動力を発生可能とし、フライホイールに運動エネルギーを蓄える際に、少なくとも第1摩擦締結要素の締結が完了してから、ダウンシフトに伴う無段変速機の実変速比の変化が開始されるまでの間、第2摩擦締結要素を動力伝達状態とする。
これら態様によると、第1摩擦締結要素の締結が完了してからダウンシフトに伴う無段変速機の実変速比の変化が開始するまでの間、第2摩擦締結要素を動力伝達状態とすることで制動力が発生するので、フライホイールに運動エネルギーを蓄える際に、制動力が途切れることを抑制し、運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
本実施形態の車両の概略構成図である。 フライホイール回生制御を説明するフローチャートである。 要求制動力と補助ブレーキ開始滑り量との関係を示すマップである。 フライホイール回生制御を説明するタイムチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
なお、変速比は、エンジン1、またはフライホイール2から駆動輪6への駆動力伝達において無段変速機における入力側回転速度を出力側回転速度で除算した値であり、変速比が大きい場合を「Low」、小さい場合を「High」とし、変速比がLow側へ変更されることをダウンシフト、High側へ変更されることをアップシフトという。
図1は、本発明の実施形態に係るフライホイール回生システムを備えた車両100の全体構成を示している。
車両100は、動力源としてのエンジン1と、回生用のフライホイール2と、エンジン1の出力回転を無段階に変更する無段変速機(以下、CVT)3と、前後進切替機構9と、CVT3の出力回転を減速する終減速装置4と、差動装置5と、左右の駆動輪6と、油圧回路7と、コントローラ8とを備えている。
エンジン1とCVT3との間には、エンジンクラッチCLeが設けられている。エンジンクラッチCLeは、電動アクチュエータを作動することにより締結解放状態を切り換え可能なクラッチである。なお、電動オイルポンプ、または後述するオイルポンプ10で発生した油圧によって締結トルク容量を制御可能な油圧式クラッチでもよい。
前後進切替機構9は、CVT3と終減速装置4の間に設けられ、前進クラッチCLfoと、後進クラッチCLreとを備える。前後進切替機構9は前進クラッチCLfoを締結し、後進クラッチCLreを解放した場合に入力された回転と同じ回転方向の駆動力を出力し、後進クラッチCLreを締結し、前進クラッチCLfoを解放した場合に入力された回転を逆転させた駆動力を出力する。前進クラッチCLfo、及び後進クラッチCLreは、供給される油圧によって各締結トルク容量が制御され、締結、解放可能な油圧式クラッチである。前後進切替機構9は、前進クラッチCLfoを締結している状態で、後進クラッチCLreを動力伝達状態にすることで、前進クラッチCLfoを締結している場合に前後進切替機構9から出力される駆動力が低減され、車両100に制動力を付与することができる。同様に、前後進切替機構9は、後進クラッチCLreを締結している状態で前進クラッチCLfoを動力伝達状態にすることで、後進クラッチCLreを締結している場合に前後進切替機構9から出力される駆動力が低減され、車両100に制動力を付与することができる。動力伝達状態とは、前進クラッチCLfo、または後進クラッチCLreが完全には締結せずに、スリップしている状態である。以下において、前進クラッチCLfo、または後進クラッチCLreを動力伝達状態とすることで、前後進切替機構9で発生する制動力を補助ブレーキという。
CVT3の入力軸3inには図示しないベルト、ギヤ等を介してオイルポンプ10が接続されている。オイルポンプ10は、CVT3の入力軸3inが回転すると油圧を発生させるギヤポンプ式又はベーンポンプ式のオイルポンプである。オイルポンプ10で発生した油圧は油圧回路7へ送られ、油圧回路7からCVT3のプーリ、エンジンクラッチCLe、前後進切替機構9の前進クラッチCLfoや後進クラッチCLreに供給される。
CVT3の入力軸3inには、さらに、一対の減速ギヤ列11、12及びフライホイールクラッチCLfwを介してフライホイール2が係合可能となっている。フライホイール2は、金属製の円筒体又は円盤であり、回転時の風損を低減するために真空又は減圧された容器内に収容されている。
減速ギヤ列11と減速ギヤ列12との間にはフライホイールクラッチCLfwが設けられている。フライホイールクラッチCLfwは、電動オイルポンプで発生した油圧によって締結トルク容量Tfwを制御可能な油圧式クラッチである。
油圧回路7は、後述するコントローラ8からの信号を受けて動作するソレノイド弁等で構成され、CVT3、前後進切替機構9、及びオイルポンプ10と油路を介して接続される。油圧回路7は、オイルポンプ10で発生した油圧を元圧として、CVT3のプーリ、及び前後進切替機構9で必要とされる油圧を生成し、生成した油圧をCVT3のプーリ、及び前後進切替機構9に供給する。
ブレーキ14は、ブレーキペダル31とマスターシリンダ16とが機構的に独立している電子制御式ブレーキである。運転者がブレーキペダル31を踏み込むと、ブレーキアクチュエータ17がマスターシリンダ16のピストンを変位させ、必要な制動力に応じた油圧がブレーキ14に供給され、ブレーキ14にて制動力が発生する。なお、図示は省略するが、ブレーキ14は従動輪にも設けられている。
コントローラ8は、CPU、RAM、入出力インターフェース等で構成され、コントローラ8には、エンジン回転速度Neを検出する回転速度センサ21、CVT3のエンジン側の回転速度Ninを検出する回転速度センサ22、CVT3の駆動輪6側の回転速度Noutを検出する回転速度センサ23、フライホイール回転速度Nfwを検出する回転速度センサ24、車速VSPを検出する車速センサ25、アクセルペダル30の開度であるアクセルペダル開度APOを検出するアクセル開度センサ26、運転者によるブレーキペダル31の踏み込み量、及び踏み込み加速度に応じて変化するブレーキ液圧BRPを検出するブレーキセンサ27等からの信号が入力される。
コントローラ8は、入力される信号に基づき各種演算を行い、CVT3の変速、各クラッチCLe、CLfw、CLfo、CLreの締結解放状態、ブレーキアクチュエータ17を制御する。特に、運転者がブレーキペダル31を踏み込み、車両100が減速する時は、コントローラ8は、フライホイールクラッチCLfwを締結し、駆動輪6から入力される回転でフライホイール2を回転させ、車両100が持つ運動エネルギーをフライホイール2の運動エネルギーに変換することで、車両100の運動エネルギーを回生する。加えて、フライホイールクラッチCLfwの締結後、CVT3をダウンシフトさせて、フライホイール2の回転を高くすることで、フライホイール2に蓄える運動エネルギーをさらに増大させる。以下において、フライホイールクラッチCLfwを締結すること、またはフライホイールクラッチCLfwの締結後にCVT3をダウンシフトさせることで、フライホイール2に運動エネルギーを蓄えることをフライホイール回生という。また、フライホイール回生によって車両100の運動エネルギーがフライホイール2の運動エネルギーに変換されるため、車両100の運動エネルギーの低下に伴い、車両に制動力が発生する。この発生する制動力を回生ブレーキという。
フライホイール回生中、コントローラ8は、フライホイールクラッチCLfwの締結トルク容量Tfwを制御したり、CVT3をダウンシフトし、その変速速度Vsを制御したりすることで、要求制動力(運転者が要求する制動力、以下同じ)に応じた回生ブレーキを発生させる。フライホイールクラッチCLfwを締結する前で回生ブレーキを発生できない場合や回生ブレーキのみでは要求制動力を実現できない場合は、ブレーキ14の制動力と回生ブレーキによる制動力との総和が要求制動力となるよう、コントローラ8はブレーキアクチュエータ17を動作させてブレーキ14の制動力を増大させる。以下において、フライホイール回生中にブレーキ14で発生させる制動力を協調ブレーキという。
フライホイール2に回生された運動エネルギーは、フライホイールクラッチCLfwを解放することによってフライホイール2に蓄えることができる。そして、フライホイール2に運動エネルギーが蓄えられている状態でフライホイールクラッチCLfwを締結すれば、フライホイール2に蓄えられている運動エネルギーを放出し、車両100の発進や加速に利用することができる。
フライホイール回生中、フライホイール回転速度Nfwを上昇させて所望の回生ブレーキを発生させるために、まずフライホイールクラッチCLfwの締結トルク容量Tfwを制御し、フライホイールクラッチCLfwが完全に締結した後は、CVT3をダウンシフトする。しかし、CVT3の応答遅れなどにより、フライホイールクラッチCLfwの締結が完了してからCVT3の実変速比itのLow側への変化が開始するまでにタイムラグが発生すると、そのタイムラグの間、要求制動力に対して一時的に回生ブレーキによる制動力が不足し、運転者に違和感を与える。
そこで、本実施形態では、上記違和感を与えないようにするために、以下において説明するフライホイール回生制御を実行する。
次にフライホイール回生制御について図2のフローチャートを用いて説明する。
ステップS100では、コントローラ8は、ブレーキセンサ27からの信号に基づいてブレーキペダル31の踏み込み量や、踏み込み速度に応じた要求制動力を算出する。
ステップS101では、コントローラ8は、要求制動力に対する制動力となるよう回生ブレーキを設定し、回生ブレーキにて不足する制動力を協調ブレーキとして設定する。
ステップS102では、コントローラ8は、設定された回生ブレーキが発生するようにフライホイールクラッチCLfwの締結トルク容量Tfwを第1所定容量T1に設定し、フライホイールクラッチCLfwの締結を開始する。これにより、フライホイールクラッチCLfwの入出力軸間の回転速度差ΔNfcが減少していく。なお、本実施形態では、フライホイールクラッチCLfwの締結のみでは要求制動力を満たすことはできず、フライホイールクラッチCLfwの締結に加えてCVT3のダウンシフトを行う形態を説明する。
ステップS103では、コントローラ8は、回転速度センサ22からの信号に基づいてフライホイールクラッチCLfwのCVT3側の回転速度Nfwcを算出し、回転速度センサ24からの信号に基づいてフライホイールクラッチCLfwのフライホイール2側の回転速度Nfwfを算出し、フライホイールクラッチCLfwの入出力軸間の回転速度差ΔNfcを算出する。
ステップS104では、コントローラ8は、補助ブレーキによる制動力の発生開始タイミングをフライホイールクラッチCLfwの入出力軸間の回転速度差ΔNfcから判断しており、補助ブレーキによる制動力の発生開始タイミングの閾値として、補助ブレーキ開始滑り量ΔN1を設定する。コントローラ8は、要求制動力に基づいて図3のマップから補助ブレーキ開始滑り量ΔN1を設定する。図3は、要求制動力と補助ブレーキ開始滑り量ΔN1との関係を示すマップであり、要求制動力が大きくなると補助ブレーキ開始滑り量ΔN1は大きくなる。補助ブレーキ開始滑り量ΔN1は、後進クラッチCLreの応答遅れに基づいて設定され、回転速度差ΔNfcがゼロとなる前に後進クラッチCLreが動力伝達状態となるように設定される。
ステップS105では、コントローラ8は、回転速度差ΔNfcが補助ブレーキ開始滑り量ΔN1よりも小さいかどうか判定する。回転速度差ΔNfcが補助ブレーキ開始滑り量ΔN1よりも小さい場合には処理はステップS106に進み、回転速度差ΔNfcが補助ブレーキ開始滑り量ΔN1以上の場合には今回の処理は終了する。
ステップS106では、コントローラ8は、後進クラッチCLreへの動力伝達指令を出力し、後進クラッチCLreの締結トルク容量Treを第2所定容量T2にする。第2所定容量T2は、回転速度差ΔNfcがゼロとなり、CVT3でダウンシフトが開始されるまでに不足する回生ブレーキに相当する補助ブレーキを発生させる容量である。コントローラ8は、後進クラッチCLreの応答遅れ分、回転速度差ΔNfcがゼロとなる時点よりも前に後進クラッチCLreへの動力伝達指令を出力する。
ステップS107では、コントローラ8は、回転速度差ΔNfcがゼロとなったかどうか判定する。回転速度差ΔNfcがゼロとなった場合には処理はステップS108に進み、回転速度差ΔNfcがゼロではない場合には今回の処理は終了する。
ステップS108では、コントローラ8は、フライホイールクラッチCLfwを締結する。コントローラ8は、フライホイールクラッチCLfwの締結トルク容量Tfwを第1所定容量T1よりも大きくし、フライホイールクラッチCLfwを完全に締結する。
ステップS109では、コントローラ8は、CVT3がダウンシフトするように変速指令を出力し、そのダウンシフトの変速速度Vsを第1変速速度Vs1に設定する。第1変速速度Vs1は、運転者の減速要求に基づいて設定され、補助ブレーキによる制動力が発生していない状態にて、回生ブレーキが要求制動力に対応する制動力となるCVT3の変速速度である。変速指令が出力されることで、CVT3において変速が開始されるが、CVT3の初期動作では変速速度Vsは第1変速速度Vs1よりも遅い第2変速速度Vs2となる。なお、第2変速速度Vs2は、時間の経過に伴い、第1変速速度Vs1となるまで徐々に増加する。ここでは、後進クラッチCLreによって補助ブレーキが発生しているので、CVT3の変速速度Vsが第2変速速度Vs2となっていても要求制動力に対して制動力が不足することはない。このように、本実施形態では、フライホイール回生において、少なくともCVT3のダウンシフトに伴うCVT3の実変速比itの変化が開始されるまでの間、補助ブレーキを発生させている。
ステップS110では、コントローラ8は、回転速度センサ22からの信号と、回転速度センサ23からの信号とに基づいてCVT3の実変速比itを算出し、実変速比itがLow側に変化したかどうか判定する。つまり、コントローラ8は、ステップS109によってCVT3の変速指令を出力してから、CVT3がダウンシフトしたかどうか判定する。CVT3がダウンシフトした場合にはステップS111に進み、CVT3がダウンシフトしていない場合にはステップS109に戻り、上記処理が繰り返される。
ステップS111では、コントローラ8は、CVT3がダウンシフトを開始してからの時間tiが所定時間ti1以上となったかどうか判定する。所定時間ti1は、予め設定された時間であり、CVT3の変速指令が出力されてから変速速度Vsが第1変速速度Vs1となるまでの時間である。時間tiが所定時間ti1以上となると処理はステップS112に進む。
ステップS112では、コントローラ8は、CVT3の変速速度Vsが第1変速速度Vs1となっているので、後進クラッチCLreの締結トルク容量Treをゼロにし、後進クラッチCLreを解放し、補助ブレーキの発生を終了する。なお、CVT3の変速速度Vsが第1変速速度Vs1となった場合の回生ブレーキでは、要求制動力を満たすことができない場合は、不足分を協調ブレーキで補う。
次に図4のタイムチャートを用いてフライホイール回生制御を説明する。
時間t0において、アクセルペダル30の踏み込みがなくなり、ブレーキペダル31が踏み込まれると、要求制動力に応じて回生ブレーキを発生させる。これにより、車速VSPが低下する。
時間t1において、回転速度差ΔNfcが補助ブレーキ開始滑り量ΔN1よりも小さくなると、後進クラッチCLreの締結トルク容量Treを第2所定容量T2とし、補助ブレーキを発生させる。補助ブレーキが発生することで、フライホイール2へ伝達される回転が少なくなるので、回生ブレーキが減少する。
時間t2において、回転速度差ΔNfcがゼロになると、CVT3がダウンシフトするようにCVT3に変速指令が出力される。しかし、変速指令が出力されても、CVT3の応答遅れなどにより、CVT3の実変速比itは変化しない。そのため、回生ブレーキは一時的にゼロとなる。本実施形態を用いない場合には、回生ブレーキが一時的にゼロとなることで、制動力が途切れ、破線で示すように車速VSPの低下量が小さくなり、減速度が変化することで運転者に違和感を与える。しかし、本実施形態では、補助ブレーキを発生させているので、制動力が途切れることがなく、運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
時間t3において、CVT3のダウンシフトが開始され、実変速比itが変化し始め、時間tiのカウントが開始される。CVT3の変速速度Vsは、第1変速速度Vs1に設定されているが、CVT3の初期動作では変速速度Vsは第1変速速度Vs1とはならず、第2変速速度Vs2となっており、第1変速速度Vs1に向けて徐々に増加する。そのため、変速速度Vsの増加に伴って、発生する回生ブレーキは増加し、補助ブレーキは減少する。
時間t4において、時間tiが所定時間ti1以上となると、CVT3の変速速度Vsが第1変速速度Vs1になり、補助ブレーキによる制動力が発生していない状態であっても要求制動力に対応する回生ブレーキが発生しているので、後進クラッチCLreの締結トルク容量Treをゼロにし、補助ブレーキをゼロにする。
本発明の実施形態の効果について説明する。
フライホイール回生中、少なくともフライホイールクラッチCLfwの締結が完了してからCVT3のダウンシフトに伴うCVT3の実変速比itの変化が開始されるまでの間、後進クラッチCLreを動力伝達状態にして、前後進切替機構9で補助ブレーキを発生させる。これにより、フライホイール回生中に制動力が一時的に途切れることを抑制し、制動力の途切れ(不足)による違和感を運転者に与えることを抑制することができる(請求項1、及び5に対応する効果)。
なお、制動力の一時的な途切れを抑制する方法として、CVT3のダウンシフトを開始するタイミングを早くすることも考えられる。しかし、CVT3は自身の構造が大きく、重量が大きく、多くの作動油圧が必要となるため、後進クラッチCLreの応答に比べて応答遅れが大きくなる。そのため、バラツキによる影響も大きく、CVT3のダウンシフトを開始するタイミングを早くしても、所望するタイミングでCVT3のダウンシフトを開始させることが難しい。本実施形態では、CVT3に比べて応答遅れ、バラツキが小さい後進クラッチCLreによって補助ブレーキを発生させることで、制動力の一時的な途切れを確実に抑制することができる。
また、制動力の一時的な途切れを抑制する方法として、協調ブレーキを増加することも考えられる。しかし、この制動力の途切れは一時的なものであり、CVT3のダウンシフトが開始されると不要となる。従って、制動力の途切れのために増加した協調ブレーキを減少させる必要がある。協調ブレーキは、ブレーキペダル31の踏み込み量が減少しない限り小さくならない。協調ブレーキを減少させることができない場合には、フライホイール2に蓄えられる運動エネルギーが減少し、車両100の発進や加速に利用することができるフライホイール2の運動エネルギーが減少し、エンジン1の燃費向上を図ることができない。ブレーキペダル31の踏み込み量が減少しなくても低減可能な協調ブレーキを用いることも可能であるが、このようなブレーキは高価であり、コストが高くなる。本実施形態では、後進クラッチCLreによって補助ブレーキを発生させるので、コストを高くせずに、制動力の途切れを抑制することができる。
後進クラッチCLreの応答遅れに基づいて補助ブレーキ開始滑り量ΔN1を設定し、フライホイールクラッチCLfwの入出力軸間の回転速度差ΔNfcが補助ブレーキ開始滑り量ΔN1よりも小さくなると、後進クラッチCLreへの動力伝達指令を出力する。つまり、後進クラッチCLreの応答遅れ分(後進クラッチCLreへの動力伝達指令の出力タイミングから後進クラッチCLreが動力伝達状態となるタイミングまでのタイムラグ分)、フライホイールクラッチCLfwの締結が完了する時点よりも前に、後進クラッチCLreへの動力伝達指令を出力し、後進クラッチCLreを動力伝達状態にする。これにより、フライホイール回生中に、フライホイールクラッチCLfwの締結完了後、CVT3のダウンシフトが開始されるまでの間に、制動力が途切れることを防止することができ、制動力不足による違和感を運転者に与えることを抑制することができる(請求項2に対応する効果)。
CVT3の実変速比itのLow側に向けた変化が開始した後に、後進クラッチCLreの締結トルク容量Treをゼロにし、後進クラッチCLreを解放する。これにより、制動力が途切れることを防止することができ、制動力不足による違和感を運転者に与えることを抑制することができる(請求項3に対応する効果)。
CVT3の実変速比itが第1変速速度Vs1となるまでの間、補助ブレーキを発生させることで、制動力の一時的な途切れを確実に抑制することができる(請求項4に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、前後進切替機構9の後進クラッチCLreを動力伝達状態とすることで補助ブレーキを発生させたが、これに限られることはない。例えば、前後進切替機構9に代えて副変速機構を有する場合には、副変速機構のLowブレーキの締結トルク容量を制御することで、回生ブレーキを発生させ、Highクラッチを動力伝達状態とすることで、補助ブレーキを発生させてもよい。
上記実施形態では、フライホイールクラッチCLfwの締結トルク容量Tfwを制御することで、回生ブレーキを発生させたが、前進クラッチCLfoの締結トルク容量を制御することで、回生ブレーキを発生させてもよい。また、例えば、CVT3と前後進切替機構9との間に発進クラッチを設け、発進クラッチの締結トルク容量を制御することで、回生ブレーキを発生させてもよい。この場合、例えば前進クラッチCLfoを完全に締結し、後進クラッチCLreを動力伝達状態とする。
上記実施形態では、CVT3の実変速比itが変化を開始してからの時間tiに基づいて後進クラッチCLreの締結トルク容量Treをゼロとし、補助ブレーキの発生を終了したが、これに限られることはなく、少なくともCVT3の実変速比itが変化を開始するまで補助ブレーキを発生させればよい。
2 フライホイール
3 無段変速機
6 駆動輪
8 コントローラ(制御手段)
CLfw フライホイールクラッチ(第1摩擦締結要素)
CL2 発進クラッチ(第2摩擦締結要素)

Claims (5)

  1. フライホイールと駆動輪との間に、無段変速機、第1摩擦締結要素、及び第2摩擦締結要素を配置し、
    前記第1摩擦締結要素の締結トルク容量を制御し、前記無段変速機をダウンシフトすることで前記フライホイールに運動エネルギーを蓄えるフライホイール回生システムであって、
    前記第1摩擦締結要素と前記第2摩擦締結要素とを動力伝達状態とすることで制動力を発生可能な制動力発生手段を備え、
    前記制動力発生手段は、前記フライホイールに前記運動エネルギーを蓄える際に、少なくとも前記第1摩擦締結要素の締結が完了してから、前記ダウンシフトに伴う前記無段変速機の実変速比の変化が開始されるまでの間、前記第2摩擦締結要素を前記動力伝達状態とする、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  2. 請求項1に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記制動力発生手段は、前記第2摩擦締結要素の応答遅れ分、前記第1摩擦締結要素の締結が完了する時点よりも前に前記第2摩擦締結要素への動力伝達指令を出力する、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  3. 請求項1または2に記載のフライホイール回生システムであって、
    前記制動力発生手段は、前記無段変速機の実変速比のLow側への変化が開始した後に前記第2摩擦締結要素を解放する、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のフライホイール回生システムであって、
    前記制動力発生手段は、前記無段変速機の変速速度を減速要求に基づいて決まる変速速度となるまでの間、前記第2摩擦締結要素を前記動力伝達状態とする、
    ことを特徴とするフライホイール回生システム。
  5. フライホイールと駆動輪との間に、無段変速機、第1摩擦締結要素、及び第2摩擦締結要素を配置し、
    前記第1摩擦締結要素の締結トルク容量を制御し、前記無段変速機をダウンシフトすることで前記フライホイールに運動エネルギーを蓄えるフライホイール回生システムの制御方法であって、
    前記第1摩擦締結要素と前記第2摩擦締結要素とを動力伝達状態とすることで制動力を発生可能とし、
    前記フライホイールに前記運動エネルギーを蓄える際に、少なくとも前記第1摩擦締結要素の締結が完了してから、前記ダウンシフトに伴う前記無段変速機の実変速比の変化が開始されるまでの間、前記第2摩擦締結要素を前記動力伝達状態とする、
    ことを特徴とするフライホイール回生システムの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106428449A (zh) * 2016-12-07 2017-02-22 芜湖木木游乐设备有限公司 一种海盗船刹车辅助用动能回收装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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