JP2016140635A - 車椅子収容体及び車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】車椅子を安定して収容でき、不使用時の占有幅を小さくしてコンパクト化を図れる車椅子収容体及びこれを備えた車両を提供する。【解決手段】車椅子収容体10は、一方側に開口部12を設けて車椅子の収容空間13を区画するように配設された側周囲枠11と、側周囲枠に連結されて収容空間の上方に設けられた上部枠15と、を備え、側周囲枠は、収容空間を介して互いに対向配置された複数の側方ガイド17と、側方ガイド間を連結する側周囲連結フレーム19と、を有し、上部枠は、側方ガイド間を連結する上部連結フレーム29を有し、側周囲連結フレーム及び上部連結フレームを折り畳むことで、側方ガイド間を縮小可能に構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、移動機構により車室内から出し入れされる車椅子収容体とこの車椅子収容体を装着した車両に関する。
従来、移動機構により車室内から出し入れする車椅子収容体として、例えば特許文献1乃至8などに示されるように、車椅子利用者自身が収容作業を行うものが多数提案されている。
このうち特許文献8では、車椅子の上方側に配置した支持フレーム部に、車椅子を吊り下げる吊り下げ部を設け、吊り下げ部に車椅子を吊り下げ、支持フレーム部に大車輪を当接させて支持収容し、この状態で移動機構により車室内に配置することが可能となっている。
しかしながら従来の車椅子収容体は、車椅子を収容する使用時であっても、車椅子を収容しない不使用時であっても、形状が変わらないため、車室内に配置した際の車椅子収容体の占有幅が同じであり、不使用時に車室内のスペースが無駄になっていた。
そこで本発明では、車椅子を安定して収容でき、不使用時の占有幅を小さくしてコンパクト化を図れる車椅子収容体及びそれを備えた車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の車椅子収容体は、移動機構により車室内から出し入れされる車椅子収容体において、一方側に開口部を設けて車椅子の収容空間を区画するように配設された側周囲枠と、前記側周囲枠に連結されて前記収容空間の上方に設けられた上部枠と、を備え、前記側周囲枠は、前記収容空間を介して互いに対向配置された複数の側方ガイドと、前記側方ガイド間を連結する側周囲連結フレームと、を有し、前記上部枠は、前記側方ガイド間を連結する上部連結フレームを有し、前記側周囲連結フレーム及び前記上部連結フレームを折り畳むことで前記側方ガイド間を縮小可能である。
前記側周囲連結フレーム及び前記上部連結フレームは中間位置にヒンジを備えて展開・折畳み可能に形成され、少なくとも一つの前記ヒンジには前記側周囲連結フレーム及び前記上部連結フレームが所定の展開位置で前記ヒンジの回動を規制するストッパが設けられている。
前記ヒンジは、前記側周囲連結フレーム及び前記上部連結フレームを折り畳む方向に付勢されている。
前記収容空間に収容された車椅子を吊り下げるための吊下保持部が前記上部連結フレームに配設され、前記吊下保持部に負荷される荷重により前記上部連結フレームが前記所定の展開位置に展開する。
前記移動機構に装着するための装着部が、一方の前記側方ガイドが配置された一方の側面側に設けられ、他方の前記側方ガイドは自由端状に配置されている。
互いに対向配置された前記側方ガイドは、前記装着部が設けられた側面側に配置した短尺側方ガイドと、自由端状に配置され、前記短尺側方ガイドより長い長尺側方ガイドとを有し、前記長尺側方ガイドの先端が、前記短尺側方ガイドの先端より外側に突出して配置されている。
上記目的を達成する本発明の車両は、上述のような車椅子収容体と、前記車椅子収容体を車室内から出し入れする移動機構と、を備えている。
本発明の車椅子収容体及び車両によれば、車椅子を安定して収容でき、不使用時の占有幅を小さくしてコンパクト化を図れる車椅子収容体とこれを備えた車両を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る車両には、図1及び図2に示すような車椅子収容体10が移動機構50により車室内から出し入れ可能に設けられている。
本発明の実施形態に係る車両には、図1及び図2に示すような車椅子収容体10が移動機構50により車室内から出し入れ可能に設けられている。
車椅子収容体10は、図1及び図2に示すように、一方側に開口部12を設けて車椅子の収容空間13を区画するように配設された側周囲枠11と、側周囲枠11に連結されて収容空間13の上方に設けられた上部枠15と、を備えている。
側周囲枠11は、平面視において一方側の開口部12を除いた3方側に連続した枠となっており、車椅子の高さ方向の幅を収容できる幅を有している。開口部12からの奥行きは車椅子の少なくとも一部が配置可能なものであれば特に限定されず、収容される車椅子の前後方向長さより短くてもよい。
側周囲枠11には、収容空間13を介して互いに対向配置された複数の側方ガイド17と、複数の側方ガイド17の後端間を連結する側周囲連結フレーム19と、を有する。側周囲連結フレーム19には、車椅子収容体10の収容空間13内に車椅子を収容した際、車椅子の大車輪が当接する車輪当て板21が装着されている。
互いに対向配置された側方ガイド17はそれぞれ帯状の板材により形成されており、一方の側面側に配置された短尺側方ガイド17aと、他方の側面側に配置されて短尺側方ガイド17aより長い長尺側方ガイド17bとを有している。短尺側方ガイド17aと長尺側方ガイド17bとは所定の位置関係で配設されている。まず収容空間13の両側方のうち、後述する移動機構50に装着するための装着部23が設けられた側方側に短尺側方ガイド17aが配置され、装着部23が設けられていない側に自由端状に長尺側方ガイド17bが配置されている。
長尺側方ガイド17bの先端は短尺側方ガイド17aの先端よりも外側に、即ち側周囲連結フレーム19から離間する方向に、突出して配置されている。このような短尺側方ガイド17aの先端と長尺側方ガイド17bとの間により、側周囲連結フレーム19の開口部12が形成されている。
側周囲連結フレーム19は、長尺側方ガイド17bの後端側と短尺側方ガイド17aの後端側とに配設されて複数の側方ガイド17間を連結しており、折り畳み可能に形成されている。具体的には、側周囲連結フレーム19は、複数の部分フレーム25と、該部分フレーム25間に介在させることで側周囲連結フレーム19の中間位置に配置された複数のヒンジ27と、を備えている。各ヒンジ27は路面と交差する方向の回動軸を有して互いに略平行に設けられている。
ヒンジ27は、図3(a)(b)に示すように、一方の部分フレーム25に固定された第1ヒンジ半体27aと、他方の部分フレーム25に固定されて第1ヒンジ半体27aと対向配置される第2ヒンジ半体27bと、第1ヒンジ半体27aと第2ヒンジ半体27bとを各部分フレーム25に対して略直交方向の回動軸27L周りに相対回転可能に連結する回動連結部27cと、を備えている。
さらにヒンジ27は、第1ヒンジ半体27aの回動軸27L周りの所定位置に、第2ヒンジ半体27bに向けて突設されたブロック等からなるストッパ27dと、第2ヒンジ半体27bの回動軸27L周りに所定範囲を区画するように設けられてストッパ27dが回動方向に当接可能な扇形状の孔等からなるストッパ受部27eと、を有している。
また回動軸27L周りには、一端側が第1ヒンジ半体27aに係止され、他端側が第2ヒンジ半体27bに係止され、部分フレーム25同士を互いに折り畳む方向となるように、第1ヒンジ半体27aと第2ヒンジ半体27bとを回動方向に付勢するねじりバネからなる付勢部材27fを有している。
このようなヒンジ27を介して、部分フレーム25が連結されて構成された側周囲連結フレーム19では、各ヒンジ27が回動することで、図1の展開状態から図2の折畳み状態までの変形が可能である。各ヒンジ27のストッパ27d及びストッパ受部27eは、展開状態における第1ヒンジ半体27aと第2ヒンジ半体27bとの回動位置と、折畳み状態における第1ヒンジ半体27aと第2ヒンジ半体27bとの回動位置と、の2つの回動位置に達したところで互いに当接し、ヒンジ27の回動が規制される。
本実施形態では、折畳み状態で側周囲枠11の全長が展開状態よりも長くなることを防止するため、側周囲連結フレーム19が略M字状に折畳み可能となっている。即ち、側周囲連結フレーム19における両側方ガイド17に固定された部分フレーム25以外の全ての部分フレーム25が、両側方ガイド17に固定された部分フレーム25に装着されたヒンジ27よりも開口部12側に折り畳まれるように、各ヒンジ27のストッパ27d及びストッパ受部27eの位置が調整されている。
上部枠15は、上述の側周囲連結フレーム19と同様に、複数の部分フレーム25及びヒンジ27を用いて構成された上部連結フレーム29を備えている。上部連結フレーム29は各側方ガイド17間を連結しており、両端の部分フレーム25がそれぞれ側方ガイド17に固定されている。上部連結フレーム29も、複数の部分フレーム25及び複数のヒンジ27により折畳み可能に構成されており、各ヒンジ27は路面に沿う回動軸27Lを有して互いに略平行に配設されている。
複数のヒンジ27間の中間位置に下向きの荷重が負荷されたとき、図1に示す展開状態となるように、各ヒンジ27のストッパ27d及びストッパ受部27eが設定されており、図2の折畳み状態では、両側方ガイド17に固定された部分フレーム25以外の全ての部分フレーム25が、両側方ガイド17に固定された部分フレーム25に装着されたヒンジ27よりも上方に配置されている。
上部連結フレーム29には、収容空間13に収容された車椅子を吊り下げるための吊下保持部31が、複数のヒンジ27間となる中間位置のヒンジ27に配設されている。吊下保持部31の構造は、図4に示すように、車椅子を吊下げ可能なバンドや紐等の吊下具33を挿通して係止する構造となっている。吊下具33は、本実施形態の場合、車椅子と吊下保持部31に挿通させて両端を面ファスナにより締結するバンドを用いている。
この吊下保持部31は吊下具33を係止できればフックや、カラビナなどであってもよい。
この吊下保持部31は吊下具33を係止できればフックや、カラビナなどであってもよい。
短尺側方ガイド17aが配置された側面側には、移動機構50に装着するための装着部23が設けられており、短尺側方ガイド17aに固定された部分フレーム25に固定されている。
移動機構50は、車椅子収容体10を車両から出し入れする装置であればよく、例えば、図2に示すように、車室のフロアパネル44に装着された第1回動機構51と、第1回動機構51により路面と交差する縦方向に回動駆動される4節平行リンク構造の回動アーム52と、回動アーム52の先端側に装着された第2回動機構53と、車椅子収容体10の装着部23が装着されて、第2回動機構53により路面に沿う横方向に回動駆動される回動支持片54と、を有している。移動機構50は、平行リンク構造以外の機構を有していてもよく、また、第2回動機構53はユーザの使用態様により設けてもよい。
次に、本実施形態の車両40に装着された車椅子収容体10の動作について説明する。
車両40は、図5に示すように、一列目シート41、二列目シート42、三列目シート43を備え、車椅子収容体10が移動機構50に装着された状態で一列目シート41と二列目シート42との間に装着され、スライドドア開口45から車椅子収容体10を出し入れ可能となっている。
車両40は、図5に示すように、一列目シート41、二列目シート42、三列目シート43を備え、車椅子収容体10が移動機構50に装着された状態で一列目シート41と二列目シート42との間に装着され、スライドドア開口45から車椅子収容体10を出し入れ可能となっている。
まず車椅子47を収容していない不使用時には、図5に示すように、車椅子収容体10は、折り畳まれた状態で移動機構50に支持されて車室46内に収納されている。
車椅子収容体10は、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29が折り畳まれることで、側方ガイド17間が縮小されている。そのため、座面を起立させた状態の二列目シート42が、車両前方側にスライドさせた位置に配置されている。この状態では、二列目シートのシートバッグとスライドドア開口45又は不図示のスライドドアとの間の間隔が広いため、スライドドア開口45から三列目シートへの乗降が十分に可能である。
車椅子収容体10は、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29が折り畳まれることで、側方ガイド17間が縮小されている。そのため、座面を起立させた状態の二列目シート42が、車両前方側にスライドさせた位置に配置されている。この状態では、二列目シートのシートバッグとスライドドア開口45又は不図示のスライドドアとの間の間隔が広いため、スライドドア開口45から三列目シートへの乗降が十分に可能である。
そして車椅子47を車椅子収容体10に収容して車室46内に収納するには、図6(a)に示すように、車椅子47により使用者が車両の運転席側に接近し、運転席後方のスライドドア開口45を開き、二列目シート42を車両後方側へスライドさせて一列目シート41と二列目シート42との間隙を広げる。
リモコン装置により移動機構50の回動アーム52を駆動し、車椅子収容体10を車外側に移動させて下降した位置に配置する。車椅子収容体10は、短尺側方ガイド17aと長尺側方ガイド17bとの間は、各ヒンジ27の付勢部材27fの付勢力により縮小状態のまま保たれている。なお、図2に示すような移動機構50が第2回動機構53を備える形態では、移動機構50により、側周囲枠11の開口部12を前方、好ましくは斜め前方に向くように回動させる。
図6(b)に示すように、使用者が車椅子47から運転席に移乗し、図6(c)に示すように車椅子47を幅方向に折り畳んだ状態にする。使用者は車椅子47を車椅子収容体10の開口部12へ向けて後方へ移動させ、側周囲枠11の長尺側方ガイド17bに車椅子47の大車輪48を当接させ、さらに後方へ移動させる。この移動の際、車椅子収容体10が底部に構造物を有しないため、大車輪を転動させて容易に移動させることができる。
このとき図7に示すように、短尺側方ガイド17a側の各部が移動機構50に固定された状態で、使用者が車椅子47を介在して長尺側方ガイド17bを押圧するため、短尺側方ガイド17aと長尺側方ガイド17bとを押し広げる方向に圧力が作用する。これにより側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29の各ヒンジ27が、付勢部材27fの付勢力に抗して回動し、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29が展開されて両側方ガイド17間に収容空間13が形成されるとともに、開口部12が大きく開口する。そのため後方へ移動させることで、車椅子47を収容空間13内に収容することができる。
車椅子47の大車輪を側周囲連結フレーム19の車輪当て板21に当接させることで、車椅子47を収容空間13内の所定位置に配置する。そして車椅子47に連結したバンドや紐等の吊下具33を吊下保持部31に連結し、好ましくは弛みなく支持させる。
その後、図8(a)に示すように、移動機構50の第1回動機構51により回動アーム52を上向きに回動させると、上部連結フレーム29に設けられた装着部23の位置で車椅子収容体10が持ち上げられるとともに、吊下具33により連結された車椅子47が吊り下げられる。
車椅子47の荷重が上部連結フレーム29の吊下保持部31に負荷されるため、上部連結フレーム29では各ヒンジ27を付勢力に抗して回動する方向に力が作用し、各ヒンジ27のストッパ27dがストッパ受部7eに当接することで、回動が規制される。そのため吊下状態の間は、車椅子47の荷重により上部連結フレーム29が最も展開した状態で保たれる。側周囲連結フレーム19は、上部連結フレーム29に従動して展開し、最も展開した状態で保たれる。
移動機構50では、例えば、第2回動機構53により車椅子収容体10の長手方向が車幅方向となるように回動させつつ、第1回動機構51により回動アーム52をさらに回動させることで、図8(b)に示すように、車椅子47を収容した車椅子収容体10を車室46内に収容することができる。
車椅子47を収容した車椅子収容体10を車室46内に収容した状態では、図9に示すように、車椅子47を収容した車椅子収容体が移動機構50に装着された状態で、開口部12をスライドドア開口45側に向けて、一列目シート41と二列目シート42との間に配置される。この状態では、二列目シート42が車両後方側へスライドしているため、スライドドア開口45から三列目シートへの乗降ができない間隙となっている。
使用者が降車する際には、このような手順を逆に行い、移動機構50を駆動して車椅子47を収容した車椅子収容体10を車室46から車外へ移動させ、車椅子47の吊下状態を解除し、車椅子収容体10から車椅子47を引き出し、車椅子を展開させることで、使用者は再び使用可能となる。
一方、車椅子が引き出された車椅子収容体10では、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29の各ヒンジ27が付勢部材27fの付勢力により回動し、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29がそれぞれ折り畳まれて長尺側方ガイド17bと短尺側方ガイド17aとの間が縮小する。この動作は、車椅子47を収容空間13から取り出すことで、乗員により操作を行ったり駆動装置を設けて駆動させたりする必要がなく、付勢力だけで自動で行うことができる。
以上のような車椅子収容体10及び車両40によれば、側周囲枠11により車椅子47の側周囲を囲み、上部枠15により側周囲から連続して車椅子47の上部を囲むことができるので、側周囲枠11及び上部枠15により車椅子47の側周囲方向への移動及び上方への移動を規制することができる。側周囲に開口部12が設けられており、この開口部12をスライドドア側に配置するなど、各種の方法で開口部12側への移動も容易に規制できる。そのため、固縛しなくても車椅子47を車室46内に安定して収容することが可能である。
しかもこのように収容すれば、車椅子47の大車輪48の径や折畳み状態の幅によらず、側周囲枠11及び上部枠15の内側に車椅子47を配置できるため、汎用性も高い。
しかもこのように収容すれば、車椅子47の大車輪48の径や折畳み状態の幅によらず、側周囲枠11及び上部枠15の内側に車椅子47を配置できるため、汎用性も高い。
そして、両側の側方ガイド17間を連結する上部枠15の上部連結フレーム29と、側周囲連結フレーム19とを折り畳むことで、側方ガイド17間を縮小することが可能なため、車椅子47を収容する使用時には拡開して使用でき、車椅子47を収容しない不使用時には折り畳んで側方ガイド17間の幅を小さくすることができる。そのため、不使用時にコンパクト化して車室46内に配置することができ、車室46内における不使用時の占有幅を小さくすることが可能である。
これにより、例えば車内スペースを有効に使うことが可能となり、二列目シートを前方へスライドさせることで二列目シート42と三列目シート43との間の間隔を広げることができる。よって、車室内へ車椅子を安定して収容でき、且つ不使用時の占有幅を小さくしてコンパクト化を図ることができる。
本実施形態の車椅子収容体10では、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29は、中間位置にヒンジ27を備えて展開・折畳み可能に形成され、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29が所定の展開位置で、ヒンジ27の回動を規制するストッパ27dをヒンジ27に設けているので、使用時に側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29を展開させた際、所定の展開位置に展開させた状態で保つことが容易である。
本実施形態の車椅子収容体10では、ヒンジ27は、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29を折り畳む方向に付勢されているので、車椅子47を収容しない不使用時には、側方ガイド17を開放するだけで側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29を折り畳むことができる。一方、車椅子47を収容する使用時には、側方ガイド17間を広げる方向に加圧するだけで、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29を展開することができる。そのため展開・折畳みのための操作が簡単で使い勝手がよい。
本実施形態の車椅子収容体10では、収容空間13に収容された車椅子47を吊り下げるための吊下保持部31が、上部連結フレーム29に配設され、吊下保持部31に負荷される荷重により上部連結フレーム29が所定の展開位置に展開するので、吊下保持部31に車椅子47を吊り下げることで、上部連結フレーム29を展開した状態に保つことができ、これに伴い、側周囲連結フレーム19も展開した状態に保つことができる。そのため、側周囲連結フレーム19及び上部連結フレーム29を展開した状態に保つための装備が不要であるとともに、その操作が不要で使い勝手がよい。
本実施形態の車椅子収容体10では、移動機構50に装着するための装着部23は、一方の側方ガイド17が配置された一方の側面側に設けられ、他方の側方ガイド17が自由端状に配置されているので、他方の側方ガイド17を移動させるだけで車椅子収容体10の拡開・折畳みができ、使い勝手がよい。
本実施形態の車椅子収容体10では、互いに対向配置された側方ガイド17は、装着部23が設けられた側面側に配置した短尺側方ガイド17aと、自由端状に配置され、短尺側方ガイド17aより長い長尺側方ガイド17bとを有し、長尺側方ガイド17bの先端が短尺側方ガイド17aの先端より外側に突出して配置されている。従って、車椅子47を収容する際、長尺側方ガイド17bの外側に突出した部位に車椅子47を当接させ、さらに車椅子47を押圧することで、容易に長尺側方ガイド17bを移動させて側方ガイド17間を広げることができる。そのため、車椅子47を押圧するだけで車椅子収容体10の拡開・折畳みができ、さらに使い勝手がよい。
なお上記実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
上記実施形態では、車椅子収容体10及び移動機構50を車室46内の一列目シート41と二列目シート42との間に装着した例について説明したが、装着位置は特に限定されない。例えば助手席部、後席部、ラッゲージ部などに配置することも可能である。
また上記実施形態では、車椅子47の使用者自身が車椅子47を車室46内から出し入れする例について説明したが、車椅子47の使用者以外の者が車椅子47を出し入れするためのものであっても、当然に本発明を適用可能である。
上記実施形態では、車椅子収容体10及び移動機構50を車室46内の一列目シート41と二列目シート42との間に装着した例について説明したが、装着位置は特に限定されない。例えば助手席部、後席部、ラッゲージ部などに配置することも可能である。
また上記実施形態では、車椅子47の使用者自身が車椅子47を車室46内から出し入れする例について説明したが、車椅子47の使用者以外の者が車椅子47を出し入れするためのものであっても、当然に本発明を適用可能である。
10 車椅子収容体
11 側周囲枠
12 開口部
13 収容空間
15 上部枠
17 側方ガイド
17a 短尺側方ガイド
17b 長尺側方ガイド
19 側周囲連結フレーム
21 車輪当て板
23 装着部
25 部分フレーム
27 ヒンジ
27a 第1ヒンジ半体
27b 第2ヒンジ半体
27c 回動連結部
27d ストッパ
27e ストッパ受部
27f 付勢部材
27L 回動軸
29 上部連結フレーム
31 吊下保持部
33 吊下具
40 車両
41 一列目シート
42 二列目シート
43 三列目シート
44 フロアパネル
45 スライドドア開口
46 車室
47 車椅子
48 大車輪
50 移動機構
51 第1回動機構
52 回動アーム
53 第2回動機構
54 回動支持片
11 側周囲枠
12 開口部
13 収容空間
15 上部枠
17 側方ガイド
17a 短尺側方ガイド
17b 長尺側方ガイド
19 側周囲連結フレーム
21 車輪当て板
23 装着部
25 部分フレーム
27 ヒンジ
27a 第1ヒンジ半体
27b 第2ヒンジ半体
27c 回動連結部
27d ストッパ
27e ストッパ受部
27f 付勢部材
27L 回動軸
29 上部連結フレーム
31 吊下保持部
33 吊下具
40 車両
41 一列目シート
42 二列目シート
43 三列目シート
44 フロアパネル
45 スライドドア開口
46 車室
47 車椅子
48 大車輪
50 移動機構
51 第1回動機構
52 回動アーム
53 第2回動機構
54 回動支持片
Claims (7)
- 移動機構により車室内から出し入れされる車椅子収容体において、
一方側に開口部を設けて車椅子の収容空間を区画するように配設された側周囲枠と、
前記側周囲枠に連結されて前記収容空間の上方に設けられた上部枠と、を備え、
前記側周囲枠は、前記収容空間を介して互いに対向配置された複数の側方ガイドと、前記側方ガイド間を連結する側周囲連結フレームと、を有し、
前記上部枠は、前記側方ガイド間を連結する上部連結フレームを有し、
前記側周囲連結フレーム及び前記上部連結フレームを折り畳むことで前記側方ガイド間を縮小可能であることを特徴とする、車椅子収容体。 - 前記側周囲連結フレーム及び前記上部連結フレームは中間位置にヒンジを備えて展開・折畳み可能に形成され、少なくとも一つの前記ヒンジには、前記側周囲連結フレーム及び前記上部連結フレームの所定の展開位置で前記ヒンジの回動を規制するストッパが設けられている、請求項1に記載の車椅子収容体。
- 前記ヒンジは、前記側周囲連結フレーム及び前記上部連結フレームを折り畳む方向に付勢されている、請求項2に記載の車椅子収容体。
- 前記収容空間に収容された車椅子を吊り下げるための吊下保持部が前記上部連結フレームに配設され、前記吊下保持部に負荷される荷重により前記上部連結フレームが前記所定の展開位置に展開する、請求項2又は3に記載の車椅子収容体。
- 前記移動機構に装着するための装着部が、一方の前記側方ガイドが配置された一方の側面側に設けられ、他方の前記側方ガイドが自由端状に配置されている、請求項1乃至4の何れかに記載の車椅子収容体。
- 互いに対向配置された前記側方ガイドは、前記装着部が設けられた側面側に配置した短尺側方ガイドと、自由端状に配置され、前記短尺側方ガイドより長い長尺側方ガイドとを有し、前記長尺側方ガイドの先端が、前記短尺側方ガイドの先端より外側に突出して配置されている、請求項5に記載の車椅収容体。
- 請求項1乃至6の何れかに記載された車椅子収容体と、前記車椅子収容体を車室内から出し入れする移動機構と、を備えた車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015019796A JP2016140635A (ja) | 2015-02-03 | 2015-02-03 | 車椅子収容体及び車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015019796A JP2016140635A (ja) | 2015-02-03 | 2015-02-03 | 車椅子収容体及び車両 |
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JP2016140635A true JP2016140635A (ja) | 2016-08-08 |
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JP (1) | JP2016140635A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113613610A (zh) * | 2019-03-28 | 2021-11-05 | 威乐达有限责任公司 | 移动装置固定系统 |
-
2015
- 2015-02-03 JP JP2015019796A patent/JP2016140635A/ja active Pending
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CN113613610A (zh) * | 2019-03-28 | 2021-11-05 | 威乐达有限责任公司 | 移动装置固定系统 |
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