まず、本実施例に係る遊技媒体管理システムにおいて精算機80で行われる処理の概要について図1を用いて説明する。図1は、会員が会員カードを使用せずに遊技を行い、プリペイド価値残高及び持玉が関連付けられた一般カードに関する処置を精算機80において行った場合の処理とデータの流れを説明するための図である。
(a)に示すように、遊技客により、精算機80にプリペイド価値残高及び持玉数が関連付けられた一般カードを挿入されたならば、精算機80は、一般カードからカードIDを読み取って、(b)に示すように読み取ったカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。カード挿入通知を受け付けたカード管理装置40は、(c)に示すようにカード管理データ45aで管理されているカード挿入通知に含まれるカードIDに対応するプリペイド価値残高及び持玉数をカード挿入通知の応答として精算機80に返信する。
精算機80は、挿入された一般カードに関連付けられたプリペイド価値残高及び持玉数を受け付けたならば、(d)に示すように挿入された一般カードのカードIDを含むプリペイド価値残高消去要求をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、プリペイド価値残高消去要求を受け付けたならば、プリペイド価値残高消去要求に含まれるカードIDに関連付けて記憶されているプリペイド価値残高をゼロに更新する。精算機80は、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を消去したならば、(e)に示すように受け付けたプリペイド価値残高に対応する貨幣の払い戻しを行う。
次に、持玉の会員カードへの移行が指示された場合には、精算機80は、(f)に示すように会員カードを挿入する旨のメッセージの表示を行う。該メッセージに応じて、(g)に示すように会員カードが挿入されたならば、精算機80は、(h)に示すように(c)で取得した持玉数と(g)で挿入された会員カードから読みとったカードIDとを含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けたならば、カード管理データ45aの持玉加算要求に含まれるカードIDに関連付けられる持玉数に、持玉加算要求に含まれる持玉数を加算する。また、精算機80は、(i)に示すように、(a)で挿入した一般カードのカードIDを含む持玉減算要求をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受け付けたならば、カード管理データ45aの持玉減算要求に含まれるカードIDに関連付けられる持玉数をゼロに更新する。図1の例では、(h)の会員カードに対する持玉加算要求と(i)の一般カードに対する持玉減算要求の2回の要求を送信することにより持玉を移行しているが、これに限定されるものではない。例えば、(a)で挿入された一般カードから読み取ったカードIDと、(c)で取得した持玉数と、(g)で挿入された会員カードから読みとったカードIDを含む持玉移行要求をカード管理装置40に送信することによって、(a)で挿入された一般カードから読み取ったカードIDに関連付けられた持玉をゼロにクリアして、(g)で挿入された会員カードから読みとったカードIDの持玉数に(c)で取得した持玉数を加算するようにしてもよい。
また、カード管理装置40は、閉店後の処理においてカード管理データ45aに会員のカードIDに関連付けられた持玉数が残っている場合には、(j)に示すように該会員のカードIDと該カードIDに関連付けられた持玉数を含む貯玉移行要求を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉移行要求を受け付けたならば、会員管理データ55aの貯玉移行要求に含まれるカードIDに関連付けられて管理している貯玉数に貯玉移行要求に含まれる持玉数を加算する。これにより、精算機80における処理で一般カードに関連付けられていた持玉を会員カードに関連付けられた持玉に移行しておけば、閉店後の処理により翌日以降にも使用可能な貯玉に自動的に移行されることになるので、当日に持玉を賞品に交換するつもりのない会員は賞品交換カウンタに立ち寄らずに退店することができる。
図1に示した例では、一般カードに関連付けられた持玉数を全て会員カードに関連付けられた持玉数に単純に移行する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一般カードに関連付けられた持玉を、会員カードの別の遊技種の持玉数に、遊技種の違いに応じた玉数の換算を行ったうえで移行するようにしてもよい。また、一般カードに関連付けられた持玉数を、会員カードに関連付けられた貯玉数に直接移行するようにしてもよい。また、持玉数の一部又は全部が関連付けられた別のカードを発行するようにしてもよい。
このように、精算機80において、プリペイド価値残高及び持遊技媒体数の関連付けられた一般カードを受け付けたならば、一般カードに関連付けられたプリペイド価値残高の払い戻しをおこなうことができるだけでなく、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数を会員カードに関連付けられる持遊技媒体数若しくは貯遊技媒体数に移行することができるようにしたので、会員が会員カードを各台装置に挿入せずに遊技を行った場合であっても、会員であることによる利便性を確保することができる。
次に、本実施例に係る遊技媒体管理システムのシステム構成を説明する。図2は、本実施例に係る遊技媒体管理システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、賞品管理装置60と、精算機80とが接続される。
遊技機20は、遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技領域には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御装置は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリを有している。
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数の遊技玉が払い出される。
台間カード処理機10は、入金の受付、遊技玉の貸し出し並びにカード管理装置40との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、プリペイド価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数の遊技玉を払い出す。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持玉の残高をゼロにクリアする。
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのカードIDと台間カード処理機10とを関連付けて管理し、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉口座の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉口座に加算する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、対応するプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値残高及び持玉数を精算機80に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データ55aを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連付けて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉口座の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を所定数減算し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
また、会員管理装置50は、賞品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉口座の残高を賞品管理装置60に通知する。
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るリーダライタ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置60は、リーダライタがカードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持玉数を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
精算機80は、カードが挿入されると、このカードのカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値残高及び持玉数を取得し、取得したプリペイド価値残高に相当する現金の払い戻しと、取得した持玉数の処置を行うことができる。
図2に示したシステムで玉貸しを行う場合の玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
カード管理装置40は、玉貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、100円=1度数の場合に5度数)減算してカード管理データ45aを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125玉)の遊技玉を払い出す。
次に、図2に示したシステムで持玉又は貯玉の再プレイ処理について説明する。再プレイには、持玉の再プレイと貯玉の再プレイがあるが、本実施例では台間カード処理機10で遊技客から受け付けることができるのは再プレイの指示であり、持玉の再プレイ処理を行うのか貯玉の再プレイ処理を行うのかは、持玉又は貯玉を使用する優先度に従って自動的に選択される。
また、持玉再プレイ及び貯玉再プレイについて、遊技機20の玉の貸出レートと異なる持玉又は貯玉を用いて再プレイする乗入再プレイも可能である。複数の貸出レートに対する持玉口座又は貯玉口座がある場合に、再プレイの指示を受け付けたならば、どの貸出レートの持玉若しくは貯玉を使用するかは、再プレイを行う遊技機20の遊技種ごとに設定される再プレイに使用する持玉口座又は貯玉口座の優先度に従って自動的に選択される。
また、再プレイの指示は、台間カード処理機10の表示操作部13に表示される「再プレイ」ボタンの押下等によって受け付けるが、持玉又は貯玉の再プレイ、持玉又は貯玉の乗入再プレイのいずれもできない場合には、再プレイの指示を受け付けるボタンを操作できない状態にすること等によって、再プレイの指示自体を受け付けられないように制御する。
次に、図2に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受信した場合には、カードIDにより特定される各レートの持玉口座の残高をゼロにクリアする。台間カード処理機10は、再プレイ操作を受け付けて持玉再プレイを行う場合には、記憶した持玉の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、カード管理装置40に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、各レートの持玉の残高と持玉加算要求とを含む。
カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を受信した残高の値に更新する。
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図2に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば125玉)以上である場合には貯玉再プレイが可能である。なお、ここでは、貯玉口座の残高が払出単位数以上である場合に貯玉再プレイが可能な場合について説明を行なったが、貯玉再プレイデータに貯玉再プレイ可能回数が示されているならば、貯玉再プレイ可能回数が1以上である場合に貯玉再プレイが可能としてもよい。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を行う場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉口座の残高を更新し、遊技玉を貯玉再プレイ単位数だけ払い出す。また、更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数に相当する値未満となったかを判定し、貯玉再プレイ単位数に相当する値未満であれば、貯玉再プレイ操作を受け付け不可とする。更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数に相当する値以上であれば、再度再プレイ操作を受け付け可能であり、再プレイ操作を受け付けて貯玉再プレイを行う場合には貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイでは、暗証番号の確認は不要である。なお、暗証番号の確認を毎回行なうように設定してもよい。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データ45aの持玉口座の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉口座が存在する場合には、該持玉口座の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯玉口座の残高に通知された持玉口座残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持玉口座の残高をゼロにクリアする。
次に、図2に示した台間カード処理機10の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10の外観構成を示す図である。なお、図3には、遊技機20に接続された台間カード処理機10の外観構成として示している。また、併設される遊技機20は、破線で図示している。また、図3では、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受け付け用のユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、遊技玉を貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12aとを有する。また、台間カード処理機10は、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードを受け付けるカード挿入口14aと、携帯端末等をかざすためのかざし部14bと、遊技玉を遊技機20に投出するノズルユニット18aと、遊技機20の下皿から落下させた遊技玉を計数する計数ユニット18bとを有する。
次に、図2に示した台間カード処理機10の本実施例に係る内部構成について説明する。図4は、台間カード処理機10の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、かざし部14bと、通信部15と、記憶部16と、制御部17と、ノズルユニット18aと、計数ユニット18bとを有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て、リーダライタ14に対しカード挿入口14aと反対側に位置する図示しないカード収納部に収納される。カード収納部には、一般カードが複数枚収納可能になっている。そして、台間カード処理機10は、記憶部16の有価価値データ16b(プリペイド価値あるいは持玉)の残高が存在している場合に、遊技客によりカードの返却操作が行われた場合には、収納されているカードに有価価値データ16bを関連付ける処理を行った上で、カードを排出するカード発行動作を行う。なお、処理対象(有価価値データ16bの関連付けの対象)のカードが一般カードの場合には、カードIDをリーダライタ14の読み取り位置で読み取ってカード情報を取得した後、一般カードをカード収納部に収納してカードの排出まで待機させる。処理対象のカードが会員カードである場合には、カードIDをリーダライタ14の読み取り位置で読み取ってカード情報を取得した後、会員カードを当該読み取り位置で保持したままカードの排出まで待機させる。リーダライタ14は、一般カードを収納部に収納した状態で、会員カードを読み取り位置に保持できるようカード搬送路が構成されていることにより、一般カードと会員カードの双方を処理できるようになっている。かざし部14bは、携帯端末等がかざされた場合に、近距離無線通信により携帯端末の固有ID(例えばIDm)等の各種情報を読み取るインタフェースである。
通信部15は、遊技機20及び島コントローラ30との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。ノズルユニット18aは、玉貸し又は再プレイにより遊技玉を払い出す際に、その一部又は全ての払い出しに使用される。計数ユニット18bは、遊技玉を計数するユニットである。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、カードID16a、有価価値データ16b、装置ID16c、遊技設定データ16d及び遊技履歴データ16eを記憶する。
カードID16aは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。また、カードが挿入されていない状態で入金が行なわれたならば、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。なお、本実施例ではカードが挿入されていない状態の入金操作で、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新されるとしたが、これに限定するものではない。最後にカードが排出された時に、図示しないカード収納部の一番上にあるカードをリーダライタ14に搬送して、カードIDを読み取って記憶しておくことによって、遊技客によるカード挿入がされていない状態で入金された場合には、記憶しているカードIDでカードID16aを更新するものとしてもよい。
有価価値データ16bは、遊技玉の払い出しを受けるために使用可能な有価価値を示すデータである。この有価価値には、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高、持玉口座の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号並びに貯玉口座の残高を含む。
装置ID16cは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技設定データ16dは、台間カード処理機10に設定された遊技種等を示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、1玉4円の貸出レートの遊技に「玉4円」、1玉2円の貸出レートの遊技に「玉2円」、1玉1円の貸出レートの遊技に「玉1円」のように、貸出レート毎に遊技種名を設定して管理している。したがって、4円区画に設置された台間カード処理機10は、遊技設定データ16dとして「玉4円」を記憶し、2円区画に設置された台間カード処理機10は、遊技設定データ16dとして「玉2円」を記憶し、1円区画に設置された台間カード処理機10は、遊技設定データ16dとして「玉1円」を記憶することとなる。
遊技履歴データ16eは、顧客ごとの投入金額、玉貸金額、計数累計、持玉再プレイ数及び貯玉再プレイ数等の遊技履歴を記憶したデータである。
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17a、計数処理部17b及び遊技履歴管理部17cを有する。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID16a及び装置ID16cを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値により有価価値データ16bを更新する。データ管理部17aは、有価価値データ16bに示されたプリペイド価値、持玉及び貯玉の値を適宜表示操作部13に表示制御する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置ID16cを含む玉貸要求をカード管理装置40に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、所定数の遊技玉を払い出す。
また、データ管理部17aは、遊技客により持玉再プレイ操作が行なわれた場合に、有価価値データ16bに示された持玉口座の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
また、データ管理部17aは、有価価値データ16bに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置ID16cを含む貯玉再プレイ要求をカード管理装置40を経由して会員管理装置50に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、貯玉口座の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数の遊技玉を払い出す。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、有価価値データ16bに示された暗証番号と一致することを貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技客によりカード返却操作が行なわれた場合に、カードID16a、装置ID16c並びに持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信して、自装置持玉口座の残高をゼロにクリアした後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID16a及び装置ID16cを含む入金通知をカード管理装置40に送信する。
計数処理部17bは、計数ユニット18bに遊技玉が投入された場合に、計数ユニット18bに遊技玉の計数を行わせ、計数結果を有価価値データ16bの持玉数に加算する処理を行なう。
遊技履歴管理部17cは、遊技客が遊技を開始してから終了するまでの間の遊技履歴を管理する処理部である。遊技の開始はカードの挿入、紙幣の挿入又は遊技媒体の計数通知で検知し、遊技の終了はカードの返却若しくは持玉及びプリペイド価値残高がゼロになったことをもって検知する。遊技履歴管理部17cは、遊技の開始から遊技の終了までの間の遊技の履歴を遊技履歴データ16eに記録する。また、遊技履歴管理部17cは、一般カードの挿入が行われた場合には、カードIDを含む遊技履歴取得要求をカード管理装置40に送信し、会員カードの挿入が行われた場合には、カードIDを含む遊技履歴取得要求を会員管理装置50に送信する。当該カードIDに対応する当日の遊技履歴が存在する場合にはカード管理装置40若しくは会員管理装置50から遊技履歴取得要求の応答で取得したデータに基づいて遊技履歴データ16eを更新する。
また、遊技履歴管理部17cは、カードの返却操作を受け付けたならば、遊技履歴データ16eとカードID16aを含む遊技履歴登録要求をカード管理装置40若しくは会員管理装置50に送信する。カード管理装置40は、一般の遊技客が使用する一般カードのカードIDに関連付けて当該遊技客が遊技をしている間の遊技履歴を管理する。会員管理装置50は、会員が使用する会員カードのカードIDに関連付けて過去の遊技履歴を全て管理する。また、遊技履歴管理部17cは、挿入されているカードが一般カードの場合に持玉及びプリペイド価値残高がゼロになったことを検知した場合には、検知した時のカードID16aを含む遊技履歴削除要求をカード管理装置40に送信する。
次に、図4に示した台間カード処理機10の本実施例に係るデータ構成について説明する。図5は、台間カード処理機10の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
有価価値データ16bは、カードID16aに関連付けて管理されているプリペイド価値、玉の貸出レートを示す遊技種ごとの持玉の残玉数、貯玉再プレイ用の暗証番号及び遊技種ごとの貯玉の残玉数を有する。図5の有価価値データ16bの例は、プリペイド価値が「12500」円で、玉4円の持玉の残玉数が「500」玉、玉2円の持玉の残玉数が「0」玉、玉1円の持玉の残玉数が「400」玉で、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」で、玉4円の貯玉の残玉数が「0」玉、玉2円の貯玉の残玉数が「0」玉、玉1円の貯玉の残玉数が「800」玉であることを示している。
遊技設定データ16dは、遊技種名と当該遊技種名に対応する遊技媒体種と遊技媒体単価と遊技媒体貸出単位とを含む。遊技媒体単価には、遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。また、遊技媒体貸出単位は、通常の遊技媒体の貸出の単位である遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。図5の遊技設定データ16dの例は、遊技種名が「玉4円」で、使用する遊技媒体の種類が「遊技玉」で、遊技媒体単価が遊技媒体数「25玉」が税込価格「100円」で、遊技媒体貸出単位が遊技媒体数「125玉」で税込価格「500円」であることを示している。
遊技履歴データ16eは、当日の日付、遊技開始時刻、遊技終了時刻、入金した合計額、遊技種ごとの遊技媒体の貸出実績額、遊技種ごとの計数を行った実績遊技媒体数、遊技種ごとの持遊技媒体再プレイを行った実績の遊技媒体数、遊技種ごとの貯遊技媒体再プレイを行った実績の遊技媒体数を有するデータである。図5の遊技履歴データ16eの例は、当日の日付が「2014/10/1」で、遊技開始時刻が「15:00」で、遊技終了時刻の記録はなく、入金した合計額が「20000」円で、遊技媒体の貸出は玉4円の遊技で「5500」円、玉1円の遊技で「2000」円の実績があり、遊技媒体の計数は玉4円の遊技で「1250」玉、玉1円の遊技で「650」玉の実績があり、持遊技媒体再プレイは玉4円の遊技で「750」玉、玉1円の遊技で「250」玉の実績があり、貯遊技媒体再プレイの実績はないことを示している。
次に、図2に示したカード管理装置40の本実施例に係る内部構成について説明する。図6は、カード管理装置40の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図6に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部44は、通信回線を介して台間カード処理機10、会員管理装置50、賞品管理装置60等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45a及び遊技履歴データ45bを記憶する。
カード管理データ45aは、カードIDに対し、プリペイド価値の残高と、各レートの持玉口座の残高と、該カードが挿入されている台間カード処理機10のIDを示す使用先IDとを対応付けたデータである。遊技履歴データ45bは、台間カード処理機10から受け付けた遊技履歴登録要求に従って登録された一般カードのカードIDをキーとする遊技の履歴データである。
制御部46は、カード管理装置40を全体制御する制御部であり、カード管理部46a及び遊技履歴管理部46bを有する。実際には、この機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、このプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行なう処理部である。具体的には、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、カード挿入通知に示されたカードIDの使用先IDを、同じくカード挿入通知に示された装置IDとする。また、カード挿入通知に示されたカードIDに関連付けられたプリペイド価値と各レートの持玉口座の残高とを有価価値として台間カード処理機10に通知する。また、挿入されたカードが会員カードである場合には、会員管理装置50に対してカード挿入通知を転送する。カード管理部46aは、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合に、持玉減算要求に示された持玉口座の残高をゼロにクリアしてカード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカードIDを含む玉貸要求を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値が所定値以上であるか否かを判定する。プリペイド価値が所定値以上である場合には、カード管理部46aは、プリペイド価値を所定値減算してカード管理データ45aを更新し、台間カード処理機10に更新後のプリペイド価値を含む玉貸許可を送信する。一方、プリペイド価値が所定値未満である場合には、カード管理部46aは、台間カード処理機10に玉貸不可を通知する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から金額、カードID16a及び装置ID16cを含む入金通知を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値を入金通知に示された金額に対応する度数分加算して、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に転送する。また、貯玉再プレイ要求に対する会員管理装置50からの応答についても、カード管理部46aが転送制御をおこなう。
また、カード管理部46aは、持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉口座の残高に受信した持玉数を加算して、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、カード排出通知を受信した場合には、該カードIDの使用先IDについて値を消去し、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた各レートの持玉口座の残高を賞品管理装置60に対して通知する。
遊技履歴管理部46bは、台間カード処理機10から遊技履歴登録要求を受け付けたならば、遊技履歴登録要求に含まれるカードID16aに関連付けて遊技履歴登録要求に含まれる遊技履歴データ16eを遊技履歴データ45bに登録する。また、遊技履歴管理部46bは、遊技履歴登録要求に含まれるカードID16aに対するレコードが遊技履歴データ45bに存在する場合には、当該レコードを受け付けた遊技履歴登録要求の内容で更新する。また、遊技履歴管理部46bは、遊技履歴登録要求に含まれるカードID16aに対するレコードが遊技履歴データ45bに存在しない場合には、新たなレコードを追加して受け付けた遊技履歴登録要求の内容を登録する。また、遊技履歴管理部46bは、台間カード処理機10から遊技履歴消去要求を受け付けた場合には、遊技履歴データ45bから遊技履歴消去要求に含まれるカードID16aに対応するレコードを削除する。
次に、図6に示したカード管理装置40の本実施例に係るデータ構成について説明する。図7は、カード管理装置40の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
カード管理データ45aは、カードIDに関連付けて、該カードIDのカードを使用している装置の使用先IDと、プリペイド価値と、持遊技媒体数とを有する。また、持遊技媒体数は、遊技種ごとの持遊技媒体の残高であり、遊技種が玉4円、玉2円、玉1円、メダル20円及びメダル5円の持遊技媒体の残高を有している。
図7のカード管理データ45aの例は、カードID「00001」のカードが、使用先IDが示す「5006」の装置で使用中で、プリペイド価値が「12,500」円であり、玉4円の持玉数が「500」玉で、玉2円の持玉数が「0」玉で、玉1円の持玉数が「400」玉で、メダル20円の持メダル数が「0」枚で、メダル5円の持メダル数が「0」枚であることを示している。また、カードID「01001」のカードが、使用先IDが示す「2003」の装置で使用中で、プリペイド価値が「4,000」円であり、玉4円の持玉数が「0」玉で、玉2円の持玉数が「0」玉で、玉1円の持玉数が「0」玉で、メダル20円の持メダル数が「600」枚で、メダル5円の持メダル数が「200」枚であることを示している。
遊技履歴データ45bは、台間カード処理機10から受け付けた遊技履歴登録要求に含まれるカードID16aをキーデータとして遊技履歴データ16eの貯遊技媒体再プレイ実績数を除いた部分をレコードの保有項目とするデータである。図7に示す遊技履歴データ45bのレコードの例は、カードIDが「01001」のカードに対する遊技履歴が、当日の日付が「2014/10/1」で、遊技開始時刻が「18:00」で、遊技終了時刻の記録はなく、入金した合計額が「5000」円で、遊技媒体の貸出は玉4円の遊技で「3000」円の実績があり、遊技媒体の計数は玉4円の遊技で「2000」玉の実績があり、持遊技媒体再プレイは「玉4円」の遊技で「1000」玉の実績があることを示している。
次に、図2に示した会員管理装置50の本実施例に係る内部構成について説明する。図8は、会員管理装置50の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
また、会員管理装置50は、外部ネットワーク通信部53と、店舗ネットワーク通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。外部ネットワーク通信部53は、遊技店外のネットワークを介してデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内の通信回線を介して賞品管理装置60及びカード管理装置40等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員管理データ55a、遊技種設定データ55b、賞品マスタ55c及び遊技履歴データ55dを記憶する。会員管理データ55aは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに関連付けて、氏名、貯玉、携帯IDm、住所、電話番号等を関連付けたデータである。詳細は後述する。
遊技種設定データ55bは、遊技種に対して遊技媒体の種類、貸出レート、交換レート及び表示名等を関連付けたデータである。賞品マスタ55cは、遊技玉を賞品に交換する際に使用するデータである。遊技履歴データ55dは、会員カードのカードID及び遊技を行った日付をキーとする台間カード処理機10から受け付けた遊技履歴登録要求に従って登録されたデータである。
制御部56は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員管理部56a、賞品マスタ管理部56b及び遊技履歴管理部56cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
会員管理部56aは、会員管理データ55aの管理を行なう処理部である。会員管理部56aは、カード管理装置40及び賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を更新する。また、会員管理部56aは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55aに会員を追加する更新を行なう。賞品マスタ管理部56bは、賞品マスタ55cの更新及び更新を行った場合の賞品管理装置60への配信処理を行う。
遊技履歴管理部56cは、台間カード処理機10から遊技履歴登録要求を受け付けたならば、遊技履歴登録要求に含まれるカードID16a及び遊技を行った日付に関連付けて遊技履歴登録要求に含まれる遊技履歴データ16eを遊技履歴データ55dに登録する。また、遊技履歴管理部56cは、遊技履歴登録要求に含まれるカードID16a及び遊技を行った日付に対するレコードが遊技履歴データ55dに存在する場合には、当該レコードを受け付けた遊技履歴登録要求の内容で更新する。また、遊技履歴管理部56cは、遊技履歴登録要求に含まれるカードID16a及び遊技を行った日付に対するレコードが遊技履歴データ55dに存在しない場合には、新たなレコードを追加して受け付けた遊技履歴登録要求の内容を登録する。
次に、図8に示した会員管理装置50の本実施例に係るデータ構成について説明する。図9は、会員管理装置50の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
会員管理データ55aは、カードIDに関連付けて、会員区分、携帯IDm、暗証番号、会員個人情報及び貯遊技媒体数をレコードの保有項目とするデータである。会員個人情報には、氏名、住所、電話番号等の情報を有する。貯遊技媒体数は遊技種ごとに預け入れられた遊技媒体の数を有している。
図9の会員管理データ55aの例は、カードIDが「00001」の会員が、会員区分が「正規会員」で、暗証番号が「1234」で、遊技種が玉4円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉2円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉1円の貯玉が「800」玉で、遊技種がメダル20円の貯メダルが「0」枚で、遊技種がメダル5円の貯メダルが「0」枚であることを示している。
遊技種設定データ55bは、遊技種名、遊技媒体種、貸出レート、交換レート及び表示名等をレコードの保有項目とするデータである。図9の遊技種設定データ55bの例は、遊技種名が「玉4円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「4円」で、交換レートが1玉「4円」で、表示名が「4パチ」であり、遊技種名が「玉2円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「2円」で、交換レートが1玉「2円」で、表示名が「2パチ」であることを示すレコードを有していることを表している。
賞品マスタ55cは、賞品を一意に識別する賞品コードに対し、賞品名、群コード、賞品価値及び交換遊技媒体数を関連付けたデータである。ここで、群コードは賞品を分類して管理する為の識別情報である。群コード「01」は、一定の手続きを経て所定の価値で譲渡可能な特殊賞品を示す。群コード「02」以降は、特殊賞品以外の日用品等を含む一般賞品である。
図9の賞品マスタ55cの例は、賞品コード「0001」に対し、賞品名「大賞品」、群コード「01」、賞品価値「5000」円、玉4円の交換玉数「1,250」、玉2円の交換玉数「2,500」、玉1円の交換玉数「5,000」、メダル20円の交換メダル数「250」並びにメダル5円の交換メダル数「1,000」を関連付けている。
また、図9の賞品マスタ55cの例は、賞品コード「0002」に対し、賞品名「中賞品」、群コード「01」、賞品価値「1000」円、玉4円の交換玉数「250」、玉2円の交換玉数「500」、玉1円の交換玉数「1,000」、メダル20円の交換メダル数「50」並びにメダル5円の交換メダル数「200」を関連付けている。
遊技履歴データ55dは、台間カード処理機10から受け付けた遊技履歴登録要求に含まれるカードID16a及び遊技を行った日付をキーデータ、台間カード処理機10から受け付けた遊技履歴データ16eをレコードの保有項目とするデータである。図9に示す遊技履歴データ55dのレコードの例は、図5に示した遊技履歴データ16eのデータを含む遊技履歴登録要求によって登録されたレコードの例を示しており、カードIDが「00001」に対する会員の日付が「2014/10/1」の遊技履歴が、遊技開始時刻が「15:00」で、遊技終了時刻の記録はなく、入金した合計額が「20000」円で、遊技媒体の貸出は玉4円の遊技で「5500」円、玉1円の遊技で「2000」円の実績があり、遊技媒体の計数は「玉4円」の遊技で「1250」玉、玉1円の遊技で「650」玉の実績があり、持遊技媒体再プレイは「玉4円」の遊技で「750」玉、玉1円の遊技で「250」玉の実績があり、貯遊技媒体再プレイの実績はないことを示している。
次に、図2に示した精算機80の外観構成を説明する。図10は、精算機80の外観構成を示す斜視図である。
図10に示すように、精算機80の前面には、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部81と、一般カード及び会員カード等を挿入するカード挿入口84aと、払い出される紙幣を取り出す紙幣取出口82aと、払い出される硬貨を取り出す硬貨取出口83aとが配置される。
遊技客は、表示操作部81に表示される一般カード若しくは会員カードを挿入する旨のガイダンスメッセージに従って精算対象の一般カード若しくは会員カードをカード挿入口84aに挿入する。精算機80は、挿入された一般カード若しくは会員カードからカードIDを読み取り、読み取ったカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、カード挿入通知に含まれるカードIDに関連付けて管理しているプリペイド価値残高及び持遊技媒体の情報を精算機80に返信する。精算機80は、カード管理装置40からプリペイド価値残高を受け付けたならば受け付けたプリペイド価値に対応する貨幣を紙幣取出口82a及び硬貨取出口83aに払い出す。
次に、図2に示した精算機80の本実施例に係る内部構成を説明する。図11は、精算機80の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図11に示すように、精算機80は、表示操作部81と、紙幣払出部82と、硬貨払出部83と、カードリーダ84と、カード収納部85と、通信部86と、記憶部87と、制御部88とを有する。
紙幣払出部82は、制御部88から払い出す紙幣の金種別の枚数の指示により図示しない紙幣収納部から指定された金種別枚数の紙幣を繰り出して紙幣取出口82aに払い出す。硬貨払出部83は、制御部88から払い出す硬貨の金種別の枚数の指示により図示しない硬貨収納部から指定された金種別枚数の硬貨を繰り出して硬貨取出口83aに払い出す。
カードリーダ84は、カード挿入口84aから挿入された一般カード若しくは会員カードからカードID等のカードが保有する情報を読み取る入力部である。カード収納部85は、一般カードが収納される部分であり、カードリーダ84と図示しない搬送部で接続されている。カード挿入口84aに挿入されたカードが一般カードの場合に、一般カードに関連付けられたプリペイド価値残高の払い戻しが行われ、一般カードに関連付けられた持玉が貯玉等に移行されることによって持遊技媒体数がゼロになった場合には、挿入された一般カードは返却されず図示しない搬送部によってカード収納部85に搬送され収納されることになる。また、一般カードに関連付けられた持玉を分割して分割した持玉が関連付けられた一般カードを発行する場合には、カード収納部85に収納されている一般カードが図示しない搬送部によってカードリーダ84に搬送され、搬送された一般カードのカードIDをカードリーダ84で読み取り、読み取ったカードIDに分割する持玉数を関連付けて、分割する持玉数が関連付けられた一般カードがカード挿入口84aに排出される。
通信部86は、カード管理装置40及び会員管理装置50との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
記憶部87は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部87は、有価価値データ87aを記憶する。有価価値データ87aは、挿入された精算対象のカードに対するプリペイド価値の残高及び持遊技媒体の情報等を含む。
制御部88は、精算機80の全体を制御する制御部であり、カード管理部88a、プリペイド価値精算部88b、持遊技媒体移行処理部88c及び持遊技媒体分割処理部88dを有する。実際には、この機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、このプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部88aは、カード挿入口84aに挿入されたカードからカードIDを読み取って、読み取ったカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信して、その応答としてカード管理装置40から受け付けた挿入されたカードに関連付けられたプリペイド価値の残高及び持遊技媒体数を取得して、有価価値データ87aに記憶する。また、カード管理部88aは、挿入されたカードが会員カードである場合には、カード管理装置40を経由して会員管理装置50の管理する当該会員に対応する暗証番号を取得して有価価値データ87aに記憶する。
プリペイド価値精算部88bは、有価価値データ87aのプリペイド価値に対応する貨幣の払い出しを紙幣払出部82及び硬貨払出部83を用いて行う。
持遊技媒体移行処理部88cは、カード管理装置40から取得した持遊技媒体数がゼロではない場合に、表示操作部81から当該持遊技媒体数の移行処置に対する指示を受け付けて、受け付けた指示に基づいて持遊技媒体数の移行処理を行う。移行処理には、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数の会員カードに関連付けられた持遊技媒体数への移行処理と、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数の中で異なる遊技種の持遊技媒体への移行処理と、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数の会員カードに関連付けられた貯遊技媒体数への移行処理とを含む。また、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数を、一部を会員の持遊技媒体数、残りを会員の貯遊技媒体数に移行することもできる。
持遊技媒体分割処理部88dは、カード管理装置40から取得した持遊技媒体数がゼロではない場合に、表示操作部81から当該持遊技媒体数の処置の選択において持遊技媒体数の分割の指示を受け付けた場合には、分割する持遊技媒体の遊技種と分割遊技媒体数の指定を受け付けて、指定された持遊技媒体数が関連付けられた一般カードの発行を行う。その場合に、新たに発行されるカードに全ての持遊技媒体数を移行することも、一部の持遊技媒体数を移行することも可能である。
次に、図11に示した精算機80の本実施例に係るデータ構成について図12を用いて説明する。
有価価値データ87aは、プリペイド価値と、持玉の遊技種別玉数と、持遊技媒体メダルの遊技種別枚数と、挿入されたカードが会員カードである場合の会員の暗証番号とを有する。図12の有価価値データ87aの例は、プリペイド価値が「12500」円で、玉4円の持玉が「500」玉で、玉2円の持玉が「0」玉で、玉1円の持玉が「400」玉で、メダル20円の持メダルが「0」枚で、メダル5円の持メダルが「0」枚で、会員の暗証番号が「1234」であることを示している。
次に、図2に示した精算機80においてプリペイド価値残高の精算処理及び持玉の会員カードに関連付けられた持玉への移行処理に係る画面構成と関連する操作に伴う画面遷移とについて図13を用いて説明する。
図13(a)は、精算機80が待機中に表示操作部81に表示される待機中画面であり、図13(a)に示すように会員カード又は一般カードを挿入する旨のガイダンスメッセージが表示される。図13(a)の画面が表示されている状態で、カード挿入口84aに会員カードが挿入された場合には、図13(b)の画面に遷移する。
図13(b)に示す画面は、挿入されたカードのカードIDを含むカード挿入通知に対する返信としてカード管理装置40から取得した情報に基づいて表示した画面であって、挿入されたカードに関連付けられたプリペイド価値の残高が「12,500円」で、持玉若しくは持メダルである持遊技媒体があることを示している。精算機80は、図13(b)の画面に示したようにプリペイド価値の残高12,500円について、紙幣で12,000円、硬貨で500円の払い戻しを行う。プリペイド価値残高の払い戻しが行われた後に、挿入済みのカードが会員カードの場合には、会員カードを返却して処理を終了する。プリペイド価値残高の払い戻しが行われた後に、挿入済みのカードが一般カードの場合には、図13(c)の画面に遷移する。
図13(c)の画面は、挿入された一般カードに関連付けて管理されている持玉数又は持メダル数である持遊技媒体数を、会員カードに関連付けられて管理されている持遊技媒体数に移行するか否かの顧客の意思を確認するための画面である。図13(c)の画面中央に配置される「はい」ボタンは、挿入した一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体数を、会員カードに関連付けられて管理されている持遊技媒体数への移行を指示するためのボタンである。図13(c)の画面左下に配置される「いいえ」ボタンは、挿入した一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体数を、会員カードに関連付けられて管理されている持遊技媒体数へ移行しないことを指示するためのボタンである。図13(c)の画面右下に配置される「その他」ボタンは、持遊技媒体数の遊技種を乗り入れての移行、貯遊技媒体数への移行又は持玉分割等の他の処理を選択するためのメニュー画面の表示を指示するためのボタンである。
図13(c)の画面で、「はい」ボタンの操作が行われたならば、会員カードの挿入を促すための図13(d)の画面に遷移する。当該図13(d)の画面の下部には、「キャンセル」ボタンが配置され、該「キャンセル」ボタンが操作されたならば、図13(c)の画面に戻る。図13(d)の画面が表示されている状態において会員カードが挿入されたならば、該会員カードのカードIDが読み取られ、一般カードのカードIDに関連付けられていた持遊技媒体数を会員カードから読み取られたカードIDに関連付けられた持遊技媒体数に移行して、挿入された会員カードを返却して処理を終了する。
次に、図2に示した精算機80において持玉を会員カードに関連付けられた異なる遊技種の持玉へ移行する乗り入れによる持玉の移行処理に係る画面構成と関連する操作に伴う画面遷移とについて図14を用いて説明する。
図14(a)の画面は、図13(c)に対応する画面である。図14(a)の画面で「その他」ボタンが操作された場合には、図14(b)の画面に遷移する。図14(b)の画面は、図13(a)が表示されている状態で挿入された一般カードに関連付けられていた持遊技媒体を会員カードに関連付けられる同じ遊技種の持遊技媒体に移行する以外の処理を選択するためのメニュー画面である。「持玉/持メダル乗入移行」ボタンは、持遊技媒体を遊技種の異なる他の持遊技媒体に、遊技種の違いに応じて換算して移行する乗り入れ持遊技媒体移行を指示するためのボタンである。「乗入貯玉/貯メダル」ボタンは、持遊技媒体を会員カードに関連付けられる遊技種の異なる貯遊技媒体に、遊技種の違いに応じて換算して移行する乗り入れ貯遊技媒体移行を指示するためのボタンである。「持玉/持メダル分割」ボタンは、持遊技媒体の一部若しくは全部が関連付けられた一般カードを発行することを指示するためのボタンである。「一部貯玉/貯メダル」ボタンは、持遊技媒体の一部を会員カードに関連付けられる貯遊技媒体に移行することを指示するためのボタンである。「キャンセル」ボタンは、当該メニューの表示処理をキャンセルするためのボタンであって、この「キャンセル」ボタンが操作されると図14(a)の画面に戻る。
図14(b)の画面で「持玉/持メダル乗入移行」ボタンが操作されると、図14(c)の画面に遷移する。図14(c)の画面は、乗入元とする持遊技媒体の遊技種を指定するための画面であって、図13(a)の画面が表示されている時に挿入された一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体の遊技種と、その遊技種の持遊技媒体数とが示されたボタンが配置される。また、図14(c)には、図14(b)における「持玉/持メダル乗入移行」ボタンの操作をキャンセルするための「キャンセル」ボタンが配置され、該「キャンセル」ボタンが操作されると図14(b)の画面に戻る。図14(c)の画面の例は、図13(a)の画面が表示されている時に挿入された一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体は、4パチが示す玉4円の遊技種の持玉が500玉で、1パチが示す玉1円の遊技種の持玉が400玉であることを示している。
図14(c)の画面で「1パチ 400玉」のボタンが操作された場合には、図14(d)の画面に遷移する。図14(d)の画面は、持遊技媒体の乗入先の遊技種を指定するための画面であって、乗入先の遊技種と、図14(c)で指定した遊技種の持遊技媒体を移行する場合に遊技種の違いに応じて換算される移行遊技媒体数とが示されたボタンが配置される。また、図14(d)には、図14(c)にて指定された乗入元とする持遊技媒体の遊技種の指定操作をキャンセルするための「キャンセル」ボタンが配置され、該「キャンセル」ボタンが操作されると図14(c)の画面に戻る。
図14(d)の画面で「2パチ 200玉」のボタンが操作された場合には、図13(a)の画面が表示されている時に挿入された一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体のうち、図14(c)の画面で指定された玉1円の持玉400玉を、図14(d)の画面で指定された玉2円の持玉200玉として乗り入れて移行して、カードを返却する。
なお、図14に示した例では、図13(a)の画面が表示されている時に挿入された一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体のうち、図14(c)の画面で指定された遊技種の持遊技媒体を、図14(d)の画面で指定された遊技種の持遊技媒体に乗り入れて移行するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体の遊技種ごとに乗入移行先を指定できるようにしてもよい。また、乗入先の遊技種のみの指定を受け付けて、持遊技媒体の全てを、受け付けた乗入先の遊技種の持遊技媒体に乗り入れて移行するようにしてもよい。
また、図14に示した例では、図13(a)の画面が表示されている時に挿入された一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体の中で乗り入れて持玉を移行するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図14(d)の操作が行われる以前に会員カードの挿入を受け付けた場合には、会員カードに関連付けられる持遊技媒体数に乗り入れて移行するものとしてもよい。
次に、図2に示した精算機80において持玉を会員カードに関連付けられた異なる遊技種の貯玉へ移行する処理に係る画面構成と関連する操作に伴う画面遷移とについて図15を用いて説明する。
図15(a)の画面は、図14(b)に対応する画面であって、持遊技媒体を単純に会員カードに関連付けられる同じ遊技種の持遊技媒体に移行する以外の処理を選択するためのメニュー画面である。図15(a)の画面で「乗入貯玉/貯メダル」ボタンが操作された場合には、図15(b)の画面に遷移する。図15(b)の画面は、図13(a)の画面が表示されている時に挿入された一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体数を移行する会員カードの挿入を促すための画面であり、画面上部には会員カードを挿入する旨のメッセージが表示される。また、図15(b)の画面の下部には、「乗入貯玉/貯メダル」ボタンの操作をキャンセルするための「キャンセル」ボタンが配置され、該「キャンセル」ボタンが操作されると図15(a)の画面に戻る。
図15(b)の画面が表示されている状態で、会員カードが挿入されると図15(c)の画面に遷移する。図15(c)の画面は、持遊技媒体の乗入貯遊技媒体を行うに当たって乗入先の遊技種の指定をするための画面である。図15(c)に示すように、乗入先の遊技種として玉4円を指示するための「4パチ」ボタンと、乗入先の遊技種として玉2円を指示するための「2パチ」ボタンと、乗入先の遊技種として玉1円を指示するための「1パチ」ボタンとが配置される。また、「キャンセル」ボタンも配置され、該「キャンセル」ボタンが操作されると図15(a)の画面に戻る。
図15(c)の画面で、乗入先の遊技種として玉1円を指示するための「1パチ」ボタンが操作された場合には、図13(a)の画面が表示されている時に挿入された一般カードに関連付けて管理されている全ての遊技種の持遊技媒体数を、図15(b)の画面のメッセージに応じて挿入された会員カードに関連付けて管理される遊技種が玉1円に対応する貯遊技媒体の口座に、遊技種の違いに応じた換算を行った上で移行して、会員カードを返却する。
次に、図2に示した精算機80において持玉を分割する処理に係る画面構成と関連する操作に伴う画面遷移とについて図16を用いて説明する。
図16(a)の画面は、図14(b)に対応する画面であって、持遊技媒体を単純に会員カードに関連付けられる同じ遊技種の持遊技媒体に移行する以外の処理を選択するためのメニュー画面である。図16(a)の画面で、図13(a)が表示されている状態で挿入された一般カードに関連付けられていた持遊技媒体の一部若しくは全部が関連付けられた一般カードを発行することを指示するための「持玉/持メダル分割」ボタンが操作されると図16(b)の画面に遷移する。
図16(b)の画面は、持玉若しくは持メダルの分割を行う分割元の持遊技媒体の遊技種を指定するための画面であり、挿入済みの一般カードに関連付けられている遊技種が玉4円を指定するための「4パチ 500玉」ボタンと、遊技種が玉1円を指定するための「1パチ 400玉」ボタンと、「キャンセル」ボタンとが配置される。遊技種を指定するためのボタントップには遊技種を示す名称と該遊技種の持遊技媒体数が表示される。図16(b)の画面の例では玉4円の遊技種の持玉が500玉で、玉1円の遊技種の持玉が400玉であることを表している。「キャンセル」ボタンは、持玉若しくは持メダルの分割処理のキャンセルを指示するためのボタンで、該「キャンセル」ボタンが操作されると図16(a)の画面に戻る。また、図16(b)の画面で「4パチ 500玉」ボタンが操作されると図16(c)の画面に遷移する。
図16(c)の画面は、指定された遊技種の持遊技媒体から他のカードに分割する遊技媒体数を指定するための画面である。図16(c)の画面に示すように、分割する遊技媒体数を指定するためのテンキーと、入力内容を消去するための「クリア」ボタンと、入力内容を確定するための「確定」ボタンと、分割する遊技媒体数の指定処理をキャンセルするための「キャンセル」ボタンとが配置される。当該「キャンセル」ボタンが操作されると、図16(b)の画面に戻る。
また、図16(c)の画面で、画面上のテンキーを使用して分割する遊技媒体数として「300」を入力して、「確定」ボタンが操作されると、挿入されていたカードに関連付けられていた玉4円の持玉から指定された300玉が減算され、玉4円の持玉が200玉に更新されて挿入されていた分割元のカードが返却され、続いて分割された玉4円の持玉300玉が関連付けられた分割先の一般カードが発行されて、処理を終了する。
次に、図2に示した精算機80において持玉の一部を会員カードに関連付けられた貯玉へ移行する処理に係る画面構成と関連する操作に伴う画面遷移とについて図17を用いて説明する。
図17(a)の画面は、図14(b)に対応する画面であって、持遊技媒体を単純に会員カードに関連付けられる同じ遊技種の持遊技媒体に移行する以外の処理を選択するためのメニュー画面である。図17(a)の画面で持遊技媒体の一部を会員カードに関連付けられる貯遊技媒体に移行することを指示するための「一部貯玉/貯メダル」ボタンの操作が行われた場合には図17(b)の画面に遷移する。
図17(b)の画面は、図13(a)の画面が表示されている時に挿入された一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体数を移行する会員カードの挿入を促すための画面であり、画面上部には会員カードを挿入する旨のメッセージが表示される。また、図17(b)の画面の下部には、「一部貯玉/貯メダル」ボタンの操作をキャンセルするための「キャンセル」ボタンが配置され、該「キャンセル」ボタンが操作されると図17(a)の画面に戻る。
図17(b)の画面が表示されている状態で、会員カードが挿入されると図17(c)の画面に遷移する。図17(c)の画面は、持玉として残す遊技種を指定するための画面であって、玉4円の遊技種を指定するための「4パチ」と、玉1円の遊技種を指定するための「1パチ」と、「キャンセル」ボタンとが配置される。図17(c)の画面で玉2円の遊技種を指定するための「2パチ」ボタンが無いのは、挿入済みの一般カードに関連付けられた持遊技媒体には玉2円の持遊技媒体が存在しないためであり、玉2円、メダル20円又はメダル5円等の遊技種に対する持遊技媒体が存在する場合には、これらに対応する遊技種を指定するためのボタンも配置される。「キャンセル」ボタンは、持遊技媒体の一部を貯遊技媒体に移行するという処理のキャンセルを指示するためのボタンで、該「キャンセル」ボタンが操作されると図17(a)の画面に戻る。また、図17(c)の画面で「4パチ」ボタンが操作されると図17(d)の画面に遷移する。
図17(d)の画面は、挿入された会員カードに関連付けて残す玉4円の持玉数を指定するための画面である。図17(d)の画面に示すように、残す玉4円の持玉数を指定するためのテンキーと、入力内容を消去するための「クリア」ボタンと、入力内容を確定するための「確定」ボタンと、挿入された会員カードに関連付けて残す玉4円の持玉数の指定処理をキャンセルするための「キャンセル」ボタンとが配置される。当該「キャンセル」ボタンが操作されると、図17(c)の画面に戻る。
また、図17(d)の画面で、画面上のテンキーを使用して残す玉4円の持玉数として「200」を入力して、「確定」ボタンが操作されると、図13(a)の画面が表示されている時に挿入された一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体のうち、玉4円の持玉200玉を挿入された会員カードの持玉に移行し、それ以外の玉4円の持玉300玉及び玉1円の持玉400玉を挿入された会員カードの貯玉に移行して、会員カードを返却して処理を終了する。
次に、図13に示した精算機80におけるプリペイド価値残高の精算処理及び持玉の会員カードの持玉への移行処理の処理手順について図18に示すフローチャートを用いて説明する。
カード管理部88aは、カード挿入口84aにカードが挿入されたならば、カードIDをカードリーダ84で読み取る(ステップS101)。カード管理部88aは、ステップS101で読み取ったカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信し、該カードIDに関連付けて管理されているプリペイド価値の残高と、持遊技媒体数と、挿入されたカードが会員カードである場合には会員の暗証番号を取得して、取得したこれらの情報を有価価値データ87aに記憶する(ステップS102)。カード管理装置40は、カード挿入通知に含まれるカードIDが会員のカードIDである場合には、会員管理装置50から該カードIDに関連付けられた暗証番号を取得して精算機80に送信する。
ステップS102で取得したプリペイド価値の残高がある場合(ステップS103;Yes)には、プリペイド価値精算部88bは、図13(b)で示したように払い戻すプリペイド価値の残高を画面に表示するとともに、プリペイド価値の残高に対応する紙幣及び硬貨を紙幣払出部82及び硬貨払出部83により払い戻す(ステップS104)。ステップS102で取得したプリペイド価値の残高がない場合(ステップS103;No)には、ステップS104の処理はスキップしてステップS105に移行する。
ステップS102で取得した持遊技媒体数がゼロである場合(ステップS105;Yes)には、ステップS101で挿入されたカードが会員カードであれば(ステップS106;Yes)、カード管理部88aは、挿入されていた会員カードをカード挿入口84aに返却して(ステップS114)、処理を終了する。ステップS101で挿入されたカードが一般カードであれば(ステップS106;No)、挿入済みの一般カードは排出せずに処理を終了する。
ステップS102で取得した持遊技媒体数がゼロではなくて(ステップS105;No)、ステップS101で挿入されたカードが一般カードの場合(ステップS107;No)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図13(c)に示したような挿入した一般カードに関連付けて管理されている持遊技媒体数を、会員カードに関連付けられて管理されている持遊技媒体数に移行するか否かの顧客の意思を確認するための画面の表示を行う(ステップS108)。
ステップS108で表示した画面において会員カードの持玉へ移行することを示す「はい」ボタンが操作された場合(ステップS109;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図13(d)に示したような会員カードの挿入を促すため画面を表示してカードの挿入等を受け付ける(ステップS110)。ステップS108で表示した画面において会員カードの持玉へ移行することを示す「はい」ボタン以外が操作された場合(ステップS109;No)には、図19のステップS201に移行する。
ステップS110において会員カードの挿入を受け付けた場合(ステップS111;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、ステップS110で挿入された会員カードのカードIDと、ステップS102で取得した一般カードに関連付けられた持遊技媒体数とを含む持遊技媒体加算要求をカード管理装置40に送信することによって一般カードに関連付けられた持遊技媒体数を会員カードに関連付けられた持遊技媒体数に移行する(ステップS112)。また、持遊技媒体移行処理部88cは、ステップS101で挿入された一般カードのカードIDを含む持玉減算要求をカード管理装置40に送信することによって一般カードに関連付けられた持遊技媒体数をゼロにクリアする(ステップS113)。本実施例では、会員カードに関連付けられた持遊技媒体数に移行する処理(ステップS112)と、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数をゼロにクリアする処理(ステップS113)を別のステップとして処理を行っているが、これを1つのステップで実行するようにしてもよい。例えば、ステップS101で挿入された一般カードのカードIDと、ステップS110で挿入された会員カードのカードIDと、ステップS102で取得した一般カードに関連付けられた持遊技媒体数とを含む持遊技媒体移行要求をカード管理装置40に送信することによって、ステップS110で挿入された会員カードのカードIDに関連付けられた持遊技媒体数にステップS101で挿入された一般カードのカードIDに関連付けられた持遊技媒体数を加算して、ステップS101で挿入された一般カードのカードIDに関連付けられた持遊技媒体数をゼロにクリアするようにしてもよい。
持遊技媒体移行処理部88cは、ステップS110で挿入を受け付けた会員カードを返却して(ステップS114)、処理を終了する。また、ステップS110で画面に配置された「いいえ」ボタンの操作を受け付けた場合(ステップS111;No)には、ステップS108に戻る。また、ステップS101で挿入されたカードが会員カードの場合(ステップS107;Yes)には、ステップS114に移行する。
次に、図14に示した精算機80における持玉を他の遊技種の持玉へ移行する処理の処理手順について図19に示すフローチャートを用いて説明する。
図18のステップS109の分岐処理において、ステップS108で表示した画面において会員カードの持玉へ移行することを示す「はい」ボタン以外が操作されて(ステップS109;No)、「その他」ボタンが操作された場合(ステップS201;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図14(b)に示したような処理選択メニュー画面を表示して選択操作を受け付ける(ステップS202)。ステップS202で表示した処理選択メニュー画面で「持玉/持メダル乗入移行」ボタンの選択操作を受け付けた場合(ステップS203;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図14(c)に示したような移行する持遊技媒体の乗入元の遊技種を指定するための画面の表示をして、乗入元の遊技種の指定等を受け付ける(ステップS204)。ステップS202で表示した処理選択メニュー画面で「持玉/持メダル乗入移行」ボタン以外の選択操作を受け付けた場合(ステップS203;No)には、図20のステップS301に移行する。
ステップS204で乗入元遊技種の指定を受け付けたならば(ステップS205;Yes)、持遊技媒体移行処理部88cは、図14(d)に示したような移行する持遊技媒体の乗入先の遊技種を指定するための画面の表示をして、乗入先の遊技種の指定等を受け付ける(ステップS206)。ステップS204で表示した画面で「キャンセル」ボタンの操作を受け付けたならば(ステップS205;No)、ステップS202に戻る。
ステップS206で乗入先の遊技種の指定を受け付けた場合(ステップS207;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図18のステップS102で取得した一般カードに関連付けられた持遊技媒体数のうち、ステップS204で指定された遊技種の持遊技媒体数をステップS206で指定された遊技種の持遊技媒体数として乗り入れて移行する場合の移行先の持遊技媒体数を、遊技種の違いに応じて算出する(ステップS208)。また、持遊技媒体移行処理部88cは、図18のステップS101で挿入された一般カードのカードIDと、ステップS204で受け付けた遊技種とを含む持遊技媒体減算要求をカード管理装置40に送信することによって、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数の内、ステップS204で受け付けた遊技種の持遊技媒体数をゼロにクリアする(ステップS209)。また、持遊技媒体移行処理部88cは、図18のステップS101で挿入された一般カードのカードIDと、ステップS206で受け付けた遊技種と、ステップS208で算出した移行先の持遊技媒体数とを含む持遊技媒体加算要求をカード管理装置40に送信することによって、ステップS209で減算した持遊技媒体数を指定先の遊技種の持遊技媒体数に乗り入れて移行する(ステップS210)。このように持遊技媒体の乗入移行の処理をおこなった上で挿入されていたカードの返却処理を行い(ステップS211)、処理を終了する。本実施例では、移行元の持遊技媒体数を減算する処理(ステップS209)と、移行先の持遊技媒体数を加算する処理(ステップS210)を別のステップとして処理を行っているが、これを1つのステップで実行するようにしてもよい。例えば、図18のステップS101で挿入された一般カードのカードIDと、ステップS204で受け付けた乗入元の遊技種と、ステップS206で受け付けた乗入先の遊技種と、ステップS208で算出した乗入先に加算する持遊技媒体数とを含む持遊技媒体乗入移行要求をカード管理装置40に送信することによって、ステップS101で受け付けたカードIDに関連づけられた持遊技媒体の内、ステップS204で受け付けた遊技種に対する持遊技媒体数をゼロにクリアして、ステップS206で受け付けた乗入先の遊技種の持遊技媒体数に、ステップS208で算出した乗入先に加算する持遊技媒体数を加算するようにしてもよい。
ステップS206で表示した画面で「キャンセル」ボタンの操作を受け付けたならば(ステップS207;No)、ステップS204に戻る。また、図18のステップS108で表示した画面において会員カードの持玉へ移行しないことを示す「いいえ」ボタンが操作された場合(ステップS201;No)には、図18のステップS101で受け付けた一般カードを返却して(ステップS212)、処理を終了する。
次に、図15に示した精算機80における持玉の会員カードに関連付けられた異なる遊技種の貯玉への移行処理の処理手順について図20に示すフローチャートを用いて説明する。
図19のステップS202で表示した処理選択メニュー画面で「乗入貯玉/貯メダル」ボタンの選択操作を受け付けた場合(ステップS301;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図15(b)に示したような会員カードの挿入を促すため画面を表示してカードの挿入等を受け付ける(ステップS302)。図19のステップS202で表示した処理選択メニュー画面で「乗入貯玉/貯メダル」ボタン以外の選択操作を受け付けた場合(ステップS301;No)には、図21のステップS401に移行する。
ステップS302において会員カードの挿入を受け付けた場合(ステップS303;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図15(c)に示したような持遊技媒体を移行する貯遊技媒体の乗入先の遊技種を指定するための画面の表示をして乗入先の遊技種の指定等を受け付ける(ステップS304)。ステップS302で表示した画面で「キャンセル」ボタンの操作を受け付けたならば(ステップS303;No)、図19のステップS202に戻る。
ステップS304で表示した画面で乗入先の遊技種の指定を受け付けた場合(ステップS305;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図18のステップS102で取得した一般カードに関連付けられた全ての遊技種の持遊技媒体数を、ステップS304で指定された乗入先の遊技種の貯遊技媒体に移行する場合の遊技媒体数を遊技種の違いに応じて算出する(ステップS306)。次に、持遊技媒体移行処理部88cは、暗証番号受付用の画面の表示を行って暗証番号の入力を受け付けて、受け付けた暗証番号と有価価値データ87aに含まれる暗証番号とが一致することを確認する(ステップS307)。暗証番号の確認が行われない場合には以降の処理は実行されない。
持遊技媒体移行処理部88cは、ステップS306で算出した遊技媒体数と、ステップS302で挿入された会員カードのカードIDとを含む貯玉移行要求を会員管理装置50に送信することによって、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数を会員カードに関連付けられた貯遊技媒体数に乗り入れて移行する(ステップS308)。また、持遊技媒体移行処理部88cは、図18のステップS101で挿入された一般カードのカードIDを含む持玉減算要求をカード管理装置40に送信することによって一般カードに関連付けられた持遊技媒体数をゼロにクリアして(ステップS309)、図18のステップS114に移行する。本実施例では、会員カードに関連付けられた貯遊技媒体数に移行する処理(ステップS308)と、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数をゼロにクリアする処理(ステップS309)を別のステップとして処理を行っているが、これを1つのステップで実行するようにしてもよい。例えば、図18のステップS101で挿入された一般カードのカードIDと、ステップS302で挿入された会員カードのカードIDと、ステップS304で指定された遊技種と、ステップS306で算出された乗入移行遊技媒体数とを含む持遊技媒体乗入貯玉移行要求をカード管理装置40に送信することによって、ステップS302で挿入された会員カードのカードIDに関連付けられた貯遊技媒体数の内、ステップS304で指定された遊技種の貯遊技媒体数にステップS306で算出された乗入移行遊技媒体数を加算して、ステップS101で挿入された一般カードのカードIDに関連付けられた持遊技媒体数をゼロにクリアするようにしてもよい。
ステップS304で表示した画面で「キャンセル」ボタンの操作を受け付けたならば(ステップS305;No)、図19のステップS202に戻る。
次に、図16に示した精算機80における持玉の分割処理の処理手順について図21に示すフローチャートを用いて説明する。
図19のステップS202で表示した処理選択メニュー画面で「持玉/持メダル分割」ボタンの選択操作を受け付けた場合(ステップS401;Yes)には、持遊技媒体分割処理部88dは、図16(b)に示したような分割する持遊技媒体の遊技種を指定するための画面の表示を行い、分割する持遊技媒体の遊技種等の指定を受け付ける(ステップS402)。図19のステップS202で表示した処理選択メニュー画面で「持玉/持メダル分割」ボタン以外の選択操作を受け付けた場合(ステップS401;No)には、図22のステップS501に移行する。
ステップS402で表示した画面で、分割する持遊技媒体の遊技種の指定を受け付けたならば(ステップS403;Yes)、持遊技媒体分割処理部88dは、図16(c)に示したような、分割する持遊技媒体数を指定するための画面の表示を行い分割する持遊技媒体数等の入力を受け付ける(ステップS404)。ステップS402で表示した画面で、「キャンセル」ボタンの操作を受け付けたならば(ステップS403;No)、図19のステップS202に移行する。
ステップS404で分割する遊技媒体数の入力を受け付けた場合(ステップS405;Yes)には、持遊技媒体分割処理部88dは、図18のステップS101で挿入された一般カードのカードIDと、ステップS402で受け付けた遊技種と、ステップS404で指定された分割遊技媒体数とを含む持遊技媒体減算要求をカード管理装置40に送信することにより、ステップS402で受け付けた遊技種の分割元の一般カードの持遊技媒体からステップS404で受け付けた分割遊技媒体数を減算する(ステップS406)。このように分割元の一般カードに関連付けられた持遊技媒体数を指定された分を減算した上で、持遊技媒体分割処理部88dは、図18のステップS101で挿入された一般カードの返却を行う(ステップS407)。ステップS404で表示される画面で「キャンセル」ボタンの入力を受け付けた場合(ステップS405;No)には、ステップS402に移行する。
次に、持遊技媒体分割処理部88dは、カード収納部85から一般カードをカードリーダ84のカードリード位置に搬送し、搬送した一般カードのカードIDを読み取ることにより分割先の口座を決定する(ステップS408)。持遊技媒体分割処理部88dは、ステップS408で読み取った一般カードのカードIDと、ステップS402で受け付けた遊技種と、ステップS404で指定された分割遊技媒体数とを含む持遊技媒体加算要求をカード管理装置40に送信することにより、ステップ408で決定した一般カードに関連付けられた口座に、ステップS402で受け付けた遊技種の持遊技媒体としてステップS404で指定された分割遊技媒体数を加算する(ステップS409)。このように分割先の一般カードに分割する持遊技媒体数を関連付けた上で、持遊技媒体分割処理部88dは、ステップ408でカード収納部85から搬送した一般カードをカード挿入口84aに排出して(ステップS410)、処理を終了する。
次に、図17に示した精算機80における持玉の一部を会員カードに関連付けられた貯玉へ移行する処理の処理手順を図22に示すフローチャートを用いて説明する。
図19のステップS202で表示した処理選択メニュー画面で「一分貯玉/貯メダル」ボタンの選択操作を受け付けた場合(ステップS501;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図17(b)に示したような会員カードの挿入を促すため画面を表示してカードの挿入等を受け付ける(ステップS502)。図19のステップS202で表示した処理選択メニュー画面で「キャンセル」ボタンの選択操作を受け付けた場合(ステップS501;No)には、図18のステップS108に移行する。
ステップS502において会員カードの挿入を受け付けた場合(ステップS503;Yes)には、持遊技媒体移行処理部88cは、図17(c)に示したような、図18のステップS102で取得した一般カードに関連付けられた持遊技媒体のうち、持遊技媒体として残す遊技種を指定するための画面の表示を行い、遊技種の指定等を受け付ける(ステップS504)。ステップS502において「キャンセル」ボタンの操作を受け付けた場合(ステップS503;No)には、図19のステップS202に移行する。
ステップS504で表示した画面で遊技種の指定を受け付けたならば(ステップS505;Yes)、持遊技媒体移行処理部88cは、図17(d)に示したような、ステップS504で受け付けた遊技種の持遊技媒体と残す遊技媒体数の指定を受け付けるための画面の表示を行い、遊技媒体数の指定等を受け付ける(ステップS506)。ステップS504で表示した画面で「キャンセル」ボタンの操作を受け付けたならば(ステップS505;No)、図19のステップS202に移行する。
ステップS506で表示した画面で遊技媒体数の指定を受け付けたならば(ステップS507;Yes)、持遊技媒体移行処理部88cは、暗証番号受付用の画面の表示を行って暗証番号の入力を受け付けて、受け付けた暗証番号と有価価値データ87aに含まれる暗証番号と一致することを確認する(ステップS508)。暗証番号の確認が行われない場合には以降の処理は実行されない。ステップS506で表示した画面で、「キャンセル」ボタンの操作を受け付けたならば(ステップS507;No)、ステップS504に戻る。
暗証番号の確認が行われたならば、持遊技媒体移行処理部88cは、ステップS502で挿入された会員カードのカードIDと、図18のステップS102で取得した一般カードの持遊技媒体数のうち、ステップS504で指定された遊技種のステップS506で指定された遊技媒体数を除いた遊技種ごとの遊技媒体数とを含む貯遊技媒体移行要求を会員管理装置50に送信する(ステップS509)。これによって、図18のステップS102で取得した一般カードの持遊技媒体数のうち、ステップS504で指定された遊技種のステップS506で指定された遊技媒体数を除いた遊技種ごとの遊技媒体数は、ステップS502で挿入された会員カードの貯遊技媒体数に移行される。
また、持遊技媒体移行処理部88cは、ステップS502で挿入された会員カードのカードIDと、ステップS504で指定された遊技種と、ステップS506で指定された遊技媒体数とを含む持遊技媒体加算要求をカード管理装置40に送信する(ステップS510)。これによって、図18のステップS102で取得した一般カードの持遊技媒体数のうち、ステップS504で指定された遊技種のステップS506で指定された遊技媒体数が、ステップS502で挿入された会員カードの持遊技媒体数に移行される。
また、持遊技媒体移行処理部88cは、図18のステップS101で挿入された一般カードのカードIDを含む持玉減算要求をカード管理装置40に送信することによって一般カードに関連付けられた持遊技媒体数をゼロにクリアして(ステップS511)、図18のステップS114に移行する。
本実施例では、会員カードに関連付けられた貯遊技媒体数に移行する処理(ステップS509)と、会員カードに関連付けられた持遊技媒体数に移行する処理(ステップS510)と、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数をゼロにクリアする処理(ステップS511)を別のステップとして処理を行っているが、これを1つのステップで実行するようにしてもよい。例えば、図18のステップS101で挿入された一般カードのカードIDと、ステップS502で挿入された会員カードのカードIDと、ステップS504で指定された持遊技媒体として残す遊技種と、ステップS506で受け付けた持遊技媒体として残す遊技媒体数とを含む持遊技媒体移行要求をカード管理装置40に送信することによって、ステップS101で挿入された一般カードのカードIDに関連付けられた持遊技媒体数の内、ステップS504で指定された遊技種のステップS506で受け付けた遊技媒体数をステップS502で挿入された会員カードのカードIDに関連付けられた持遊技媒体数に加算し、ステップS101で挿入されたカードのカードIDに関連付けられた持遊技媒体数の内、ステップS504で指定された遊技種のステップS506で受け付けた遊技媒体数以外の持遊技媒体数をステップS502で挿入された会員カードのカードIDに関連付けられた貯遊技媒体数に加算し、ステップS101で挿入された一般カードのカードIDに関連付けられた持遊技媒体数をゼロにクリアするようにしてもよい。
次に、図2に示した台間カード処理機10におけるカード挿入時に行われる遊技履歴データ16eに係る処理の処理手順について図23に示すフローチャートを用いて説明する。
台間カード処理機10のカード挿入口14aにカードの挿入を受け付けたとき(ステップS601;Yes)に、遊技履歴データ16eに有効なデータがある場合(ステップS602;Yes)には、遊技履歴管理部17cは、カードID16aを含む遊技履歴削除要求をカード管理装置40に送信する(ステップS603)。これによって、カード挿入を受け付けた時に既に挿入されていた一般カードがある場合に、既に挿入されていた一般カードに関連付けられていたカード管理装置40が管理している遊技履歴をクリアする。カードの挿入を受け付けたとき(ステップS601;Yes)に、遊技履歴データ16eに有効なデータがない場合(ステップS602;No)には、ステップS603の処理はスキップする。カードの挿入を受け付けていない場合(ステップS601;No)には、処理を終了する。
次に、データ管理部17aは、カードが挿入された場合の通常の処理を行う(ステップS604)。具体的には、挿入されたカードからカードIDを読み取って、読み取ったカードIDをカードID16aに登録し、読み取ったカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信することによって、該カードに関連付けられたプリペイド価値及び持遊技媒体数等の情報を取得して、取得した情報を有価価値データ16bに登録し、持遊技媒体数がゼロではない場合には、読み取ったカードIDを含む持遊技媒体減算要求を送信することによってカード管理装置40で管理している持遊技媒体数をゼロにクリアする。
ステップS601で受け付けたカードが会員カードの場合(ステップS605;Yes)には、遊技履歴管理部17cは、該会員カードから読み取ったカードIDを含む遊技履歴取得要求を会員管理装置50に送信することによって、該会員カードに関連付けて管理されている当日の遊技履歴データを取得する(ステップS606)。ステップS601で受け付けたカードが一般カードの場合(ステップS605;No)には、遊技履歴管理部17cは、該一般カードから読み取ったカードIDを含む遊技履歴取得要求をカード管理装置40に送信することによって、該一般カードに関連付けて管理されている遊技履歴データを取得する(ステップS607)。
また、遊技履歴管理部17cは、ステップS606又はステップS607で取得した挿入されたカードに関連付けられて管理されていた遊技履歴を遊技履歴データ16eに加算して(ステップS608)、処理を終了する。遊技履歴データ16eへの加算処理とは、具体的には、遊技開始時刻については、遊技履歴データ16eに登録されていた開始時刻と、ステップS606又はステップS607で取得した挿入されたカードに関連付けられて管理されていた遊技履歴の開始時刻とを比較して、早い方の時刻を遊技履歴データ16eの開始時刻とする。また、入金金額、持遊技媒体貸出実績額、計数実績遊技媒体数、持遊技媒体再プレイ実績数及び貯遊技媒体再プレイ実績数は、遊技履歴データ16eに登録されていた数値と、ステップS606又はステップS607で取得した挿入されたカードに関連付けられて管理されていた遊技履歴の数値とを加算した情報で遊技履歴データ16eの内容を更新する。
上述してきたように、本実施例では、精算機80において、プリペイド価値残高及び持遊技媒体数の関連付けられた一般カードを受け付けたならば、一般カードに関連付けられたプリペイド価値残高の払い戻しをおこなうことができるだけでなく、一般カードに関連付けられた持遊技媒体数を会員カードに関連付けられる持遊技媒体数若しくは貯遊技媒体数に移行することができるよう構成したので、会員が会員カードを各台装置に挿入せずに遊技を行った場合であっても、会員であることによる利便性を確保することができる。
なお、上述の本実施例では、精算機80において会員カードを挿入して、挿入された会員カードから会員の識別情報であるカードIDを読み取って、読み取ったカードIDに関連付けられた持遊技媒体若しくは貯遊技媒体に移行するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、携帯電話機のIDmを会員の識別情報としている携帯会員に対しては、精算機80に携帯電話機のIDmを読み取るための入力部をもうけて、該入力部で受け付けた携帯電話機のIDmに関連付けられる持遊技媒体や貯遊技媒体に移行するようにしてもよい。また、移行先の会員の識別情報を表示操作部81に表示するテンキーなどで入力して、入力された会員の識別情報に関連付けられる持遊技媒体や貯遊技媒体に移行するようにしてもよい。
また、上述の本実施例では、遊技玉を遊技媒体とする遊技機20に関する実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技玉以外の任意の遊技媒体を使用する遊技機の場合についても適用可能である。
また、上述の本実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。