JP2016139112A - ウェアラブルディスプレイ装置および画像表示方法 - Google Patents

ウェアラブルディスプレイ装置および画像表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドマウントディスプレイでは、ディスプレイパネルの画素が拡大されて見えるため、画素格子が視認される。【解決手段】ヘッドマウントディスプレイなどの画像表示装置において、ユーザの眼220は、ディスプレイパネル200に表示された画像を接眼レンズ210を介して拡大して観察する。ディスプレイパネル200から接眼レンズ210への光路に光学ローパスフィルタとして作用する光学素子の一例であるマイクロレンズアレイシート230を挿入する。【選択図】図2

Description

この発明は、ウェアラブルディスプレイの画素格子の視認を防ぐ技術に関する。
ヘッドマウントディスプレイやヘッドアップディスプレイ、また、眼鏡型のウェアラブルディスプレイは、虚像を応用した拡大光学系を採用し、ユーザの眼球の至近距離に映像を表示するディスプレイ装置である。特に、ヘッドマウントディスプレイは、小型軽量化を図る一方で、ユーザの眼前に視野角の広い映像を表示させるために曲率の高い光学レンズを採用し、ユーザがレンズを介してディスプレイパネルを覗き込む構成になっている。
このように眼前に広視野角の映像を表示させるために曲率の高いレンズを用いるヘッドマウントディスプレイでは、ディスプレイパネルの画素が拡大されて見えるため、画素格子が目立ってしまい、画素がドットの並びとして視認されて画質が低下するという問題がある。また、このようにヘッドマウントディスプレイに用いるレンズの倍率が高く、光学スポット最小径は小さくなることから、バックフォーカスの調整感度が高くなる傾向がある。その結果、ヘッドマウントディスプレイを組み立てる際のバックフォーカスの調整マージンが非常に狭くなり、製造上の歩留まりが悪くなるという問題がある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘッドマウントディスプレイのようにレンズを通してディスプレイパネルに表示された画像を観察するウェアラブルディスプレイ装置において、ディスプレイの画素格子の視認を防ぐ技術を提供することにある。また、さらなる目的は、ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルディスプレイ装置において、光学系のバックフォーカスの調整感度を緩くする技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のウェアラブルディスプレイ装置は、ディスプレイパネルと、接眼レンズと、前記ディスプレイパネルから前記接眼レンズへの光路に挿入された光学ローパスフィルタとして作用する光学素子とを備える。
本発明の別の態様は、画像表示方法である。この方法は、ディスプレイパネルと接眼レンズとを備えたウェアラブルディスプレイ装置において、前記ディスプレイパネルから前記接眼レンズへの光路に光学ローパスフィルタとして作用する光学素子を挿入して画像を表示する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ディスプレイの画素格子の視認を防ぐことができる。また、光学系のバックフォーカスの調整感度を緩くすることができる。
本実施の形態のヘッドマウントディスプレイの外観図である。 図2(a)は、従来のヘッドマウントディスプレイの内部構成を示す図であり、図2(b)は、本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ100の内部構成を示す図である。 図3(a)および図3(b)は、図2(b)のマイクロレンズアレイシートのローパスフィルタ効果を説明する図である。 ディスプレイパネルにマイクロレンズアレイシートを挿入して観察される画像の実例を示す図である。 ディスプレイパネルに対するマイクロレンズアレイシートの配置位置を説明する図である。 図6(a)および図6(b)は、マイクロレンズアレイシートの厚さを説明する図である。 図7(a)および図7(b)は、マイクロレンズアレイシートのマイクロレンズの曲率を説明する図である。 図8(a)〜図8(c)は、ディスプレイパネルの画素とマイクロレンズアレイシートのマイクロレンズのアライメントのずれについて説明する図である。 マイクロレンズアレイとパネル画素の相対位置のうなりを説明する図である。 マイクロレンズアレイシートのマイクロレンズの2次元配列パターンを説明する図である。 画素の並びとマイクロレンズの並びとが所定の角度をなすようにディスプレイパネルに配置されたマイクロレンズアレイシートを説明する図である。 実施例1に係る画像表示装置の構成を説明する図である。 図13(a)は、従来の画像表示装置の内部構成で得られるPSF特性を示す図であり、図13(b)は、実施例1に係る画像表示装置で得られるPSF特性を示す図である。 実施例1に係る画像表示装置で観察される画像を示す図である。 図15(a)〜図15(c)は、実施例2に係る画像表示装置で観察される画像を示す図である。 図16(a)〜図16(c)は、実施例3に係る画像表示装置で観察される画像を示す図である。 図17(a1)〜図17(a4)は、従来の画像表示装置の内部構成で観察される画像を示す図であり、図17(b1)〜図17(b4)は、実施例4に係る画像表示装置で観察される画像を示す図である。 図18(a)〜図18(c)は、実施例4に係る画像表示装置の構成を説明する図である。 図19(a)〜図19(c)は、実施例5におけるマイクロレンズアレイシートのマイクロレンズの2次元配列パターンを説明する図である。 図20(a)〜図20(c)は、実施例5に係る画像表示装置で観察されるモアレ画像を示す図である。 図21(a)〜図21(d)は、実施例6に係る画像表示装置で観察されるモアレ画像を示す図である。 図22(a)〜図22(d)は、実施例7に係る画像表示装置で観察されるモアレ画像を示す図である。 図23(a1)および図23(a2)は、従来の画像表示装置で観察される画像を示す図であり、図23(b1)および図23(b2)は、実施例8に係る画像表示装置で観察される画像を示す図である。 図24(a)および図24(b)は、虚像距離とバックフォーカスの関係を説明する図である。 図25(a)は、マイクロレンズアレイシートを用いない場合のバックフォーカス調整可能レンジを示す図であり、図25(b)は、マイクロレンズアレイシート230を用いた場合のバックフォーカス調整可能レンジを示す図である。 マイクロレンズアレイシートを用いない場合の虚像距離とバックフォーカス距離の関係を示すグラフである。 マイクロレンズアレイシートを用いた場合の虚像距離とバックフォーカス距離の関係を概念的に示すグラフである。 像面におけるスポットサイズを説明する図である。 図29(a)は、マイクロレンズアレイシートを用いない場合のパネル中心部とパネル周辺部の解像度を示す図であり、図29(b)は、マイクロレンズアレイシートを用いた場合のパネル中心部とパネル周辺部の解像度を示す図である。
図1は、本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ100の外観図である。ヘッドマウントディスプレイ100は、「ウェアラブルディスプレイ装置」の一例である。ヘッドマウントディスプレイ100は、本体部110、前頭部接触部120、および側頭部接触部130を含む。
ヘッドマウントディスプレイ100は、ユーザの頭部に装着してディスプレイに表示される静止画や動画などを鑑賞し、ヘッドホンから出力される音声や音楽などを聴くための表示装置である。
ヘッドマウントディスプレイ100に内蔵または外付けされた姿勢センサによりヘッドマウントディスプレイ100を装着したユーザの頭部の回転角や傾きといった姿勢情報を計測することができる。
ここでは、ヘッドマウントディスプレイ100を例に挙げて本実施の形態の画像表示装置を説明するが、本実施の形態の画像表示装置は、狭義のヘッドマウントディスプレイ100に限らず、めがね、めがね型ディスプレイ、めがね型カメラ、ヘッドフォン、ヘッドセット(マイクつきヘッドフォン)、イヤホン、イヤリング、耳かけカメラ、帽子、カメラつき帽子、ヘアバンドなどを装着したユーザに画像を表示する場合にも適用することができる。
図2(a)および図2(b)を参照して、本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ100の内部構成を説明する図である。
図2(a)は、比較のため、従来のヘッドマウントディスプレイの内部構成を示す。ヘッドマウントディスプレイは、ユーザの眼220が接眼レンズ210を介してディスプレイパネル200に表示された画像を観察する構成である。ヘッドマウントディスプレイのディスプレイパネル200は小型であるが、ディスプレイパネル200が接眼レンズ210により拡大されて観察されるため、あたかも眼前に大型ディスプレイがあるかのようにユーザには見える。ディスプレイパネル200の各画素が接眼レンズ210により拡大されるため、画素格子が目立つようになり、ドットの並びが強調されて視認される。
図2(b)は、本実施の形態のヘッドマウントディスプレイ100の内部構成を示す。本実施の形態では、ディスプレイパネル200から接眼レンズ210への光路に光学ローパスフィルタとして作用する光学素子の一例としてマイクロレンズアレイシート230を挿入する。
ディスプレイパネル200から接眼レンズ210への光路にマイクロレンズアレイシート230を挿入する形態として、マイクロレンズアレイシート230はディスプレイパネル200の製造後にマイクロレンズアレイシート230の前面に貼り付けたり、マイクロレンズアレイシート230の前に距離をあけて設置してもよい。あるいは、ディスプレイパネル200の製造段階でマイクロレンズアレイシート230をディスプレイパネル200に組み込んで一体化してもよい。これらの設置形態をすべて含む意味で「挿入」という用語がここでは用いられていることに留意する。
マイクロレンズアレイシート230を挿入すると、ディスプレイパネル200が接眼レンズ210により拡大されて観察されるが、マイクロレンズアレイシート230のローパスフィルタ効果により、画像がぼけるため、ディスプレイパネル200の画素格子は目立つことがなくなり、ドットの並びは視認されなくなる。
図3(a)および図3(b)は、図2(b)のマイクロレンズアレイシート230のローパスフィルタ効果を説明する図である。図3(a)に示すように、ディスプレイパネル200には赤画素240R、緑画素240G、青画素240B(これらを総称するときは「画素240」と呼ぶ)が配置されており、それらの画素240の間には黒い格子部242が存在する。マイクロレンズアレイシート230が挿入されていない状態では、接眼レンズ210によって拡大して画素240の並びを観察すると、黒い格子部242が目立つため、画素240がドットの並びとして視認される。
ところが、マイクロレンズアレイシート230が挿入されると、図3(a)に示すように、画素240Gからの光がマイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズを通り、符号250のように拡散されるため、画素240Gがぼけて見える。図3(b)に示すように、画素240間の境界部分では、マイクロレンズの拡散効果によって、隣り合う異なる色の画素240からの光が符号251〜254のように拡散されて混色するため、隣り合う画素240間の黒い格子部242がぼけ、画素格子が目立たなくなる。このようにしてマイクロレンズアレイシート230をディスプレイパネル200の前に挿入すると、マイクロレンズアレイシート230のローパスフィルタ効果により、ディスプレイパネル200の画素格子の視認を防ぐことができる。
マイクロレンズアレイシートは一般に、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの前面に設置して光をセンサに集光するために用いるが、ここでは、ディスプレイパネル200の前面に設置してパネルの画素からの光を拡散するために用いられていることに留意する。
図4は、ディスプレイパネル200にマイクロレンズアレイシート230を挿入して観察される画像の実例を示す図である。比較のため、ディスプレイパネル200の左半分にはマイクロレンズアレイシート230を挿入せず、右半分にのみマイクロレンズアレイシート230を挿入してディスプレイパネル200に表示される画像を接眼レンズ210を通して観察した例を図4に示す。
図4の画像の左半分は、マイクロレンズアレイシート230が挿入されずに接眼レンズ210を通して拡大された画像であるため、ディスプレイパネル200の画素格子が目立ち、ドットが強調されている。図4の画像の右半分は、マイクロレンズアレイシート230を挿入して接眼レンズ210を通して拡大された画像であるため、拡散効果により、ディスプレイパネル200の画素格子が目立たなくなり、ドットは強調されていない。
図5は、ディスプレイパネル200に対するマイクロレンズアレイシート230の配置位置を説明する図である。
マイクロレンズアレイシート230はディスプレイパネル200の全面を覆うように一様に配置してもよいが、ディスプレイパネル200の中心部にのみ設置してもよい。
接眼レンズ210の結像性能はレンズの周辺部に比べて中心部が高く、周辺部では焦点が合わなくなるため、ディスプレイパネル200の周辺部の像は中心部の像に比べてぼける。そのため、ディスプレイパネル200の中心部にはマイクロレンズアレイシート230を設置して画素格子を目立たなくする必要があるが、ディスプレイパネル200の周辺部はマイクロレンズアレイシート230を設置しなくても画素格子はもともと目立たない。
そこで、このようなレンズの結像性能を前提に、図5に示すように、ディスプレイパネル200の中心部にマイクロレンズアレイシート230を設置し、ディスプレイパネル200の周辺部はマイクロレンズアレイシート230を設置しないようにすることができる。図5ではマイクロレンズアレイシート230の形状は長方形であるが、マイクロレンズアレイシート230の形状をレンズの形状に合わせて円形にしてディスプレイパネル200の中心に配置してもよい。
別の方法として、マイクロレンズアレイシート230の光学ローパスフィルタの作用がマイクロレンズアレイシート230の中心部から周辺部に向かうにつれて低減するようにマイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズの曲率やシートの厚さ、またはレンズ配置密度を変化させてもよい。このようなマイクロレンズアレイシート230をディスプレイパネル200に設置すれば、ディスプレイパネル200の中心から周辺に向かうにつれて画像をぼかす効果を低減させることができる。
マイクロレンズアレイシート230の光学ローパスフィルタの作用によりディスプレイパネル200の画素格子が目立たない程度に画像をぼかす必要があるが、このローパスフィルタの作用が強すぎると、画像の高周波成分が落ちてしまい、画像そのものがぼけてしまう。
そこで、ディスプレイパネル200の画素の大きさやRGB画素の配列パターンに応じて、マイクロレンズアレイシート230の厚さやマイクロレンズの曲率、マイクロレンズアレイのピッチなどを調整することで光学ローパスフィルタの強度を最適設計する必要がある。
図6(a)および図6(b)は、マイクロレンズアレイシート230の厚さを説明する図である。図6(a)および図6(b)に示すようにマイクロレンズアレイシート230の厚さd1、d2を調整することで光学ローパスフィルタ効果を調整することができる。シートの厚さが大きいほど光学ローパスフィルタ効果が大きくなり、画像がぼける。
図7(a)および図7(b)は、マイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズの曲率を説明する図である。レンズの曲率Rは曲率半径rの逆数で与えられる。図7(a)および図7(b)に示すようにマイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズの曲率半径r1、r2を調整することで光学ローパスフィルタ効果を調整することができる。レンズの曲率半径が小さい、すなわち曲率が大きいほど光学ローパスフィルタ効果が大きくなり、画像がぼける。
ディスプレイパネル200の画素の大きさに応じて、マイクロレンズアレイシート230の厚さまたはマイクロレンズの曲率、あるいはその両方を調整することで光学ローパスフィルタ効果の強度を調整して最適設計する。ディスプレイパネル200の画素が大きいほどローパスフィルタ効果を大きくして、画像をぼかすようにする。また、ディスプレイパネル200の画素の配列パターンに合わせてマイクロレンズアレイの配列やピッチを調整することもできる。
このようにマイクロレンズアレイシート230はシートの厚さ、マイクロレンズの曲率、マイクロレンズアレイのピッチなどを調整することで光学特性を容易に調整することができるため、ディスプレイパネル200の画素サイズや画素配列に合わせて最適設計しやすいという利点がある。
図8(a)〜図8(c)は、ディスプレイパネル200の画素240とマイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズのアライメントのずれについて説明する図である。
図8(b)では、マイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズの中心位置がディスプレイパネル200に配置された画素240の中心位置300と一致しており、画素中心とレンズ中心のずれΔPは0である。
それに対して、図8(c)では、マイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズの中心位置310がディスプレイパネル200に配置された画素240の中心位置300に対して右にずれており、画素中心とレンズ中心のずれΔPは正である。
図8(a)では、マイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズの中心位置310がディスプレイパネル200に配置された画素240の中心位置300に対して左にずれており、画素中心とレンズ中心のずれΔPは負である。
このようなマイクロレンズと画素の相対位置関係により、ディスプレイパネル200のある点から発せられた信号光のうち、マイクロレンズアレイシート230を透過し、かつ、接眼レンズ210を介してユーザの眼220に到達する光の強度が決定される。この光強度をディスプレイパネル200で発光している画素領域にわたって積算したとき、パネル画素がもつ2次元的な空間周波数GPX(fx,fy)とマイクロレンズの配列パターンがもつ2次元的な空間周波数GMLA(fx,fy)との干渉により、光強度の分布に周期的なうなりが生じる。この光強度分布のうなりにより、マイクロレンズアレイシート230を介して観察される画像にはモアレが発生する。
図9は、マイクロレンズアレイとパネル画素の相対位置関係により生じる光強度分布のうなりを説明する図である。ディスプレイパネル200に配列された赤画素240R、緑画素240G、青画素240Bがもつ2次元的な空間周波数GPX(fx,fy)とマイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズの配列パターンがもつ2次元的な空間周波数GMLA(fx,fy)との干渉により、光強度に平均光強度IAVEに対する光強度変化ΔIが発生し、光強度変化ΔIは符号400に示すようにある特定の空間周波数GMOIRE(fx,fy)をもって周期的に変化する。この光強度分布のうなりによりモアレが発生する。このようなモアレ現象を回避する方法をいくつか説明する。
図10は、マイクロレンズアレイシート230において、モアレの発生を防ぐために調整されたマイクロレンズの配列パターンを説明する図である。マイクロレンズの配列パターンが、マイクロレンズの基本ピッチPMLA、前記ディスプレイパネルの画素サイズPPXとしたとき、10um≦PMLA≦PPXを満たし、かつ、マイクロレンズアレイシートにおけるマイクロレンズ中心の2次元配列座標(X,Y)が、整数の組(I,J)を用いて、下記の条件式から決定されればよい。
上式において、座標Xを示す式の右辺にある3項のうちの第1項と第2項までと、座標Yを示す式の右辺にある2項のうちの第1項は、一般的なハニカム状の格子パターンを表しており、座標Xを示す式の右辺にあるSを含む第3項と、座標Yを示す式の右辺にあるTを含む第2項が、モアレの発生を防ぐために、パネル画素がもつ2次元的な空間周波数GPX(fx,fy)に応じて調整される項となっている。
マイクロレンズアレイシート230において、マイクロレンズ中心が上記の2次元配列をとるとき、マイクロレンズの配列パターンは複数の周波数成分を含むことで周期性が崩れ、パネル画素がもつ周期性との干渉を弱めることができる。これにより、図9で説明した光強度分布のうなりが解消され、モアレの発生を防止することができる。すなわち、SおよびTの値を、パネルの画素配列に応じて適切に選ぶことが、モアレ防止に効果的となる。
上記の条件式から決定されるマイクロレンズの2次元配列は、完全なランダム配列ではないため、マイクロレンズアレイシート230の面内で光学的な不均一を生じることなく、一様な光学ローパスフィルタ効果を得ることが可能である。
また、製造面においても、上記の条件式から決定されるマイクロレンズの2次元配列は定式化できるため、マイクロレンズアレイシートの成形に使用する金型を機械加工する際、ランダム配列に比べて動作プログラムの作成が煩雑とならず、加工効率を下げることなく有利である。
上記の説明では、モアレの発生を防ぐために、図10に示されるようなマイクロレンズの配列パターン、つまり、(X,Y)の各方向に対して、2×2個を繰り返しの最小単位とした配列パターンを例に挙げて説明したが、この配列パターンに限定されるものではない。ここで、繰り返しの最小単位をN×M個と表した場合、マイクロレンズの配列パターンがもつ周期性を崩す上で、加工に支障のない範囲内で、整数の組(N,M)の値を大きくとればよい。
さらに別のモアレ防止方法として、図11は、画素の並びとマイクロレンズの並びとが所定の角度をなすようにディスプレイパネル200に配置されたマイクロレンズアレイシート230を説明する図である。マイクロレンズアレイシート230を回転させてディスプレイパネル200に配置すると、図9で説明した光強度分布のうなりが解消され、モアレが消える角度が見つかる。この角度においてマイクロレンズアレイシート230をマイクロレンズアレイシート230に設置することでモアレを防止することができる。このとき、マイクロレンズの並びは図10で説明した2次元配列をとることが好ましく、これらの方法の併用により、より高いモアレ防止効果を得ることができる。
さらに別のモアレ防止方法として、マイクロレンズアレイシート230におけるマイクロレンズの曲率または頂点の高さをランダムに異ならせて設計してもよい。曲率や頂点の高さをランダムにすることにより、図9で説明した光強度分布のうなりを低減してモアレの発生を防止することができる。このとき、マイクロレンズの並びは図10で説明した2次元配列をとることが好ましく、これらの方法の併用により、より高いモアレ防止効果を得ることができる。
さらに別のモアレ防止方法として、前記ディスプレイパネルに表示させる画像データに、モアレを除去するための画像補正処理を加えることで、モアレの発生を防止することができる。前記画像補正処理としては、図9で説明した光強度分布のうなりを予め特定しておき、前記ディスプレイパネルに表示させる画像データに、その光強度分布を打ち消すような輝度補正データを合成させる処理を行えばよい。このとき、マイクロレンズの並びは図10で説明した2次元配列をとることが好ましく、これらの方法の併用により、より高いモアレ防止効果を得ることができる。
上記の説明では、光学ローパスフィルタとして作用する光学素子としてマイクロレンズアレイシート230を例に挙げて説明したが、光学ローパスフィルタとして作用する任意の光学素子を用いることができる。たとえば、光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、アンチグレアシートや複屈折素子であってもよい。アンチグレアシートや複屈折素子は、光の拡散により、マイクロレンズアレイシート230と同様に、接眼レンズ210で拡大されたときのディスプレイパネル200の画素格子を目立たなくさせることができる。
アンチグレアシートは、ディスプレイパネルの表面に貼り付けることでディスプレイ面の反射を下げるものであり、安価で軽量であるというメリットがあるが、光学特性の調整は難しく、ぼけが過大になり、色むらがあるというデメリットがある。
複屈折素子として水晶などの複屈折板がある。複屈折素子では偏光成分によって屈折角が異なるため、光線が二つに分離する。これを利用して、光を拡散することができるが、高コストで重いというデメリットがある。
本実施の形態によれば、ディスプレイパネル200から接眼レンズ210への光路に光学ローパスフィルタとして作用する光学素子として、たとえば、マイクロレンズアレイシート、アンチグレアシート、複屈折素子などを挿入することにより、接眼レンズ210で拡大されたときのディスプレイパネル200の画素格子を目立たなくさせ、画素のドットの並びが視認されるのを防止することができる。これにより、ヘッドマウントディスプレイ100において光学レンズを用いて眼前に視野角の広い映像を表示させる場合でも画質を維持することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
そのような変形例を以下に説明する。上記の実施の形態では、マイクロレンズアレイシート、アンチグレアシート、複屈折素子などの光学ローパスフィルタとして作用する光学素子を挿入することで画像をぼかすことでディスプレイパネル200の画素格子が目立たないようにしたが、これにより画像のエッジ成分が劣化して画像全体がぼけるという副作用もある。そこで、ディスプレイパネル200に画像を表示する際にあらかじめ高周波成分を強調してくことにより、光学ローパスフィルタとして作用する光学素子を挿入しても画像の本来のエッジ成分が劣化しないようにすることもできる。このようにすればディスプレイの画素格子を目立たなくさせるとともに、画像の本来のエッジ成分が失われることを防止することができる。
上記の実施の形態では、ウェアラブルディスプレイ装置の一例として、ヘッドマウントディスプレイ100を例に挙げて説明したが、眼鏡型のウェアラブルディスプレイなど任意のウェアラブルディスプレイにも同じ技術を適用することができる。また、本明細書でいう「ウェアラブルディスプレイ装置」は、ユーザの身体に装着する教義の意味でのウェアラブルディスプレイだけでなく、たとえばヘッドアップディスプレイのように直接ユーザの身体には装着しないが、ユーザの眼前に視野角の広い映像を表示させるディスプレイも広義の意味において含む趣旨であることに留意すべきである。なぜならそのようなユーザの眼前に視野角の広い映像を表示させる効果をもつディスプレイであれば、装着可能(ウェアラブル)であるかどうかに関係なく、本明細書で説明した技術を適用できるのであり、「ウェアラブル」という言葉を字義通りに解する必要はないからである。
以下に図面を参照しながら、上記の実施の形態に係る画像表示装置の実施例を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の部号を付することにより重複説明を省略する。
[実施例1]
図12は、実施例1の画像表示装置の内部構成を示す。実施例1では、ディスプレイパネル200から接眼レンズ210への光路に光学ローパスフィルタとして作用する光学素子の一例としてマイクロレンズアレイシート230を挿入しており、このマイクロレンズアレイシート230はディスプレイパネル200の表示側に密着して貼り合わされた構成となっている。
図13(b)は、図12の構成において、ユーザの眼220の網膜上で得られるPSF(point spread function)(点拡がり関数)特性のシミュレーション結果であり、図13(a)は比較のため、マイクロレンズアレイシート230を挿入しない従来の構成におけるPSF特性のシミュレーション結果を示した。マイクロレンズアレイシート230には、曲率半径30umのマイクロレンズが基本ピッチ20umで、一般的なハニカム格子状に配列して形成されている。本実施例では、マイクロレンズアレイシート230を挿入することにより、PSFが拡大していることが確認できるが、この光拡散効果により観察画像の空間周波数応答を低くし、光学ローパスフィルタとしての性能を実現させていることを表している。これにより、パネル画素のサンプリング・ノイズを低減し、画素格子の目立ちを防ぐことができる。
図14は、実施例1の画像表示装置で観察される画像の実例を示す図である。比較のため、ディスプレイパネル200の左半分にはマイクロレンズアレイシート230を挿入せず、右半分にのみマイクロレンズアレイシート230を挿入してディスプレイパネル200に表示される画像を接眼レンズ210のみを介して観察した例を図14に示す。
図14の画像の左半分は、マイクロレンズアレイシート230が挿入されずに接眼レンズ210を通して拡大された画像であるため、ディスプレイパネル200の画素格子が目立ち、ドットが強調されている。図14の画像の右半分は、マイクロレンズアレイシート230を挿入して接眼レンズ210を通して拡大された画像であるため、拡散効果により、ディスプレイパネル200の画素格子が目立たなくなり、ドットは強調されておらず、良好な画質が得られる。
[実施例2]
以下、実施例2に係る画像表示装置について説明する。なお、本実施例に係る画像表示装置は、実施例1に係る画像表示装置の変形例であり、特に説明がない場合、実施例1に係る画像表示装置と同様であるものとする。
実施例2では、図6に示すようにマイクロレンズアレイシート230の厚さを選ぶことで、光学ローパスフィルタ効果を調整している。
図15は、実施例2に係る画像表示装置で観察される画像の実例を示す図である。マイクロレンズアレイシート230の厚みは、それぞれ、図15(a)が100um、図15(b)が200um、図15(c)が300umとした。シートの厚さが大きいほど、光学ローパスフィルタの作用が大きくなり、画像が強くぼける効果が確認できる。
[実施例3]
以下、実施例3に係る画像表示装置について説明する。なお、本実施例に係る画像表示装置は、実施例1に係る画像表示装置の変形例であり、特に説明がない場合、実施例1に係る画像表示装置と同様であるものとする。
実施例3では、図7に示すようにマイクロレンズアレイシート230のマイクロレンズの曲率半径rを選ぶことで、光学ローパスフィルタ効果を調整している。
図16は、実施例3に係る画像表示装置で観察される画像の実例を示す図である。マイクロレンズの曲率半径rは、それぞれ、図16(a)が30um、図16(b)が40um、図16(c)が50umとした。マイクロレンズの曲率半径rが小さいほど、すなわち、レンズの曲率Rが大きいほど、光学ローパスフィルタの作用が大きくなり、画像が強くぼける効果が確認できる。
[実施例4]
以下、実施例4に係る画像表示装置について説明する。なお、本実施例に係る画像表示装置は、実施例1に係る画像表示装置の変形例であり、特に説明がない場合、実施例1に係る画像表示装置と同様であるものとする。
実施例4では、マイクロレンズアレイシート230の光学ローパスフィルタの作用がマイクロレンズアレイシート230の中心部から周辺部に向かうにつれて徐々に低減するように設計されている。
図17は、実施例1に係る画像表示装置で観察される画像の実例を示す図である。図17(b1)〜図17(b4)は、ディスプレイパネル200の像高違いで観察される解像感を画像シミュレーションで求めた結果であり、それぞれ、図17(b1)が像高0%、図17(b2)が像高30%、図17(b3)が像高50%、図17(b4)が像高70%とした。また、比較のため、図17(a1)〜図17(a4)は、従来の画像表示装置の内部構成として、マイクロレンズアレイシート230を挿入せずに接眼レンズ210のみを介して観察される像高違いの解像感を画像シミュレーションで求めた結果を示しており、それぞれ、図17(a1)が像高0%、図17(a2)が像高30%、図17(a3)が像高50%、図17(a4)が像高70%とした。これらの画像から、接眼レンズ210の結像性能はレンズの周辺部に比べて中心部が高く、周辺部では焦点が合わなくなるため、ディスプレイパネル200の周辺部はマイクロレンズアレイシート230による光学ローパスフィルタ効果が小さくなっていることがわかる。
実施例4では、上記の結果を受けて、図18に模式的に示されるように、マイクロレンズアレイシート230の中心部から周辺部に向かうにつれて、光学ローパスフィルタの作用が徐々に低減するように設計されており、図18(a)はマイクロレンズの曲率半径r、図18(b)はマイクロレンズアレイシートの厚さd、図18(c)はレンズ配置密度をそれぞれ調整したものである。
[実施例5]
以下、実施例5に係る画像表示装置について説明する。なお、本実施例に係る画像表示装置は、実施例1から4に係る画像表示装置の変形例であり、特に説明がない場合、実施例1から4に係る画像表示装置と同様であるものとする。
実施例5では、図9で説明される光強度分布のうなりにより生じるモアレを防ぐため、マイクロレンズアレイシート230におけるマイクロレンズの配列パターンを調整している。
モアレ発生を回避するため、実施の形態では、マイクロレンズアレイシート230におけるマイクロレンズの基本ピッチをPMLA、ディスプレイパネル200の画素サイズをPPXとしたとき、10um≦PMLA≦PPXを満たし、かつ、マイクロレンズアレイシート230におけるマイクロレンズ中心の2次元配列座標(X,Y)が、整数の組(I,J)を用いて、下記の条件式から決定されればよいことを提案した。
実施例5では、上記の条件式における(S,T)の組を選ぶことで、モアレの抑制効果を調整している。図19は、(S,T)の組み合わせを選んだときに決定されるマイクロレンズの配列パターンを示しており、それぞれ、図19(b)が(S,T)=(5.7,5.0)、図19(c)が(S,T)=(1.0,3.0)を指定したときの配列パターンを示している。また、比較のため、図19(a)には、一般的なハニカム格子状の配列パターンを示す。
図20は、実施例5に係る画像表示装置で観察されるモアレを画像シミュレーションで求めた結果を示す図である。上記の条件式における(S,T)の組は、それぞれ、図20(b)が(S,T)=(5.7,5.0)、図20(c)が(S,T)=(1.0,3.0)とした。また、比較のため、図20(a)は、マイクロレンズアレイシート230においてマイクロレンズが一般的なハニカム格子状に配列されたときに観察されるモアレを画像シミュレーションで求めた結果を示している。これらの結果から、モアレの強度は図20(a)、図20(b)、図20(c)の順に低くなっており、上記の条件式における(S,T)の組み合わせを、パネル画素の並びに応じて適切に選ぶことで、モアレの発生を防止できることが確認できる。
[実施例6]
以下、実施例6に係る画像表示装置について説明する。なお、本実施例に係る画像表示装置は、実施例1から5に係る画像表示装置の変形例であり、特に説明がない場合、実施例1から5に係る画像表示装置と同様であるものとする。
実施例6では、図9で説明される光強度分布のうなりにより生じるモアレを防ぐため、マイクロレンズアレイシート230をディスプレイパネル200に貼り合わせる際、画素の並びとマイクロレンズの並びとが所定の角度をなすように調整している。
図21は、実施例6に係る画像表示装置で観察されるモアレを画像シミュレーションで求めた結果を示す図である。図21(a)〜図21(d)は、マイクロレンズアレイシート230においてマイクロレンズが一般的なハニカム格子状に配列されているときの結果を示しており、マイクロレンズアレイシート230における画素の並びとディスプレイパネル200におけるマイクロレンズの並びがなす角度は、図21(a)の状態を0度と規定した場合、それぞれ、図21(b)が15度(CW方向)、図21(c)が30度(CW方向)、図21(d)が45度(CW方向)とした。これらの結果から、図21(b)、(c)ではモアレが抑制されており、画素の並びとマイクロレンズの並びがなす角度を適切に選ぶことで、モアレの発生を防止できることが確認できる。
[実施例7]
以下、実施例7に係る画像表示装置について説明する。なお、本実施例に係る画像表示装置は、実施例1から5に係る画像表示装置の変形例であり、特に説明がない場合、実施例1から5に係る画像表示装置と同様であるものとする。
実施例7では、図9で説明される光強度分布のうなりにより生じるモアレを防ぐため、マイクロレンズアレイシート230におけるマイクロレンズ中心の2次元配列座標を、実施例5で説明した条件式における(S,T)の組を選んで決定し、かつ、マイクロレンズアレイシート230をディスプレイパネル200に貼り合わせる際、図11のように画素の並びとマイクロレンズの並びとが所定の角度をなすように調整している。
図22は、実施例7に係る画像表示装置で観察されるモアレを画像シミュレーションで求めた結果を示す図である。図22(a)〜図22(d)は、マイクロレンズアレイシート230におけるマイクロレンズ中心の2次元配列座標を、実施例5で説明した条件式で(S,T)=(1.0,3.0)となるように決定したときの結果を示しており、マイクロレンズアレイシート230における画素の並びとディスプレイパネル200におけるマイクロレンズの並びがなす角度は、図22(a)の状態を0度と規定した場合、それぞれ、図22(b)が15度(CW方向)、図22(c)が30度(CW方向)、図22(d)が45度(CW方向)とした。これらの結果から、図22(b)、(c)ではモアレが抑制されており、マイクロレンズ中心の2次元配列座標を、実施例5で説明した条件式における(S,T)の組を選んで決定した場合でも、画素の並びとマイクロレンズの並びがなす角度を適切に選ぶことで、モアレの発生を防止できることが確認できる。
また、実施例5と実施例6で示される結果の比較から、図22(a)〜図22(d)に示される画像は、図21(a)〜図22(d)に示される画像と比べ、ディスプレイパネル200における画素の並びとマイクロレンズアレイシート230におけるマイクロレンズの並びがなす角度が変化しても、全体的にモアレの強度が低くなっている。この結果は、実施の形態で提案した複数のモアレ防止方法を併用することにより、より高いモアレ防止効果を得られることを示している。
[実施例8]
以下、実施例8に係る画像表示装置について説明する。なお、本実施例に係る画像表示装置は、実施例1から5に係る画像表示装置の変形例であり、特に説明がない場合、実施例1から5に係る画像表示装置と同様であるものとする。
実施例8では、図9で説明される光強度分布のうなりにより生じるモアレを防ぐため、ディスプレイパネル200に表示させる画像データに、画像補正処理を行うことで、モアレ防止効果を得るものである。マイクロレンズアレイシート230をディスプレイパネル200に貼り合わせた後にモアレを撮影し、その画像からモアレの輝度分布を特定した。そして、表示させる画像データに、その輝度分布を打ち消すような輝度補正処理を行っている。
図23は、実施例8に係る画像表示装置におけるモアレ対策の効果を説明する図である。図23(a1)に示される画像は、マイクロレンズアレイシート230を挿入せずに、ディスプレイパネル200を観察した画像であり、図23(a2)に示される画像は、マイクロレンズアレイシート230を挿入して観察した結果である。また、図23(a1)、図23(a2)の結果は、何れのモアレ防止方法も採用しておらず、図23(a2)においてモアレが生じているのが分かる。このモアレ画像から、予めモアレの輝度分布を特定するとともに、ディスプレイパネル200に表示させる画像データに輝度補正処理を行った。図23(b1)に示される画像は、補正後の画像データを表示させたディスプレイパネル200を、マイクロレンズアレイシート230を挿入せずに観察した結果であり、図23(b2)に示される画像は、マイクロレンズアレイシート230を挿入して観察した画像である。上記の結果から、図23(b2)においてモアレが抑制されており、ディスプレイパネル200に表示させる画像データに、適切な画像補正処理を行うことにより、モアレの発生を防止できることが確認できる。
次に実施の形態の画像表示装置においてマイクロレンズアレイシート230を挿入することの作用効果について、図24〜図29を参照しながら、より詳しく説明する。
ヘッドマウントディスプレイ100のように、虚像を応用した拡大光学系を採用し、眼前に広視野角の映像を表示させるために曲率の高いレンズを用いる場合、バックフォーカスの調整可能レンジが極端に狭くなるという課題があり、マイクロレンズアレイシート230を光路に挿入することでバックフォーカスの調整感度を緩めて、設計の自由度を高めることができる。このことを図24〜図27を参照して詳しく説明する。
図24(a)および図24(b)は、虚像距離とバックフォーカスの関係を説明する図である。
図24(a)は、接眼レンズ210、物体500、および虚像510の位置関係を示す。F1は前側焦点、F2は後側焦点であり、ヘッドマウントディスプレイ100では接眼レンズ210を通して虚像510を見ている。ヘッドマウントディスプレイ100の光学系では、眼精疲労等健康衛生上の理由およびコンテンツの輻輳角設定の都合から、虚像距離をある一定の距離で管理する必要がある。ヘッドマウントディスプレイ100において虚像距離設定が近すぎる場合、眼精疲労や酔いなどの原因となる可能性があるため、虚像距離設定幅をたとえば3.0m以上5.0m以下などとする必要がある。
一方、ヘッドマウントディスプレイ100をコンパクトに設計したい、視野角を広くしたい、また高解像度にしたいといった様々な理由から、光学系に用いられるレンズの倍率は高く、光学スポット最小径は小さくなり、バックフォーカスの調整感度が高くなる傾向がある。その結果、図24(b)に示すように、製品組立て上のバックフォーカスの調整マージンが非常に狭くなってしまうという問題がある。たとえば、バックフォーカス調整レンジは±0.1mmなどとなってしまう。ここでバックフォーカスとは、レンズ最後端から物体面までの距離のことである。
図25(a)は、マイクロレンズアレイシートを用いない場合のバックフォーカス調整可能レンジを示す図であり、図25(b)は、マイクロレンズアレイシート230を用いた場合のバックフォーカス調整可能レンジを示す図である。
図25(a)に示すように、ヘッドマウントディスプレイ100で曲率の高い接眼レンズ210を用いると、マイクロレンズアレイシート230がない場合、RGB画素が見えてしまうほどスポットサイズが小さく、バックフォーカス調整可能レンジは極めて狭いものとなる。
一方、図25(b)に示すように、光路上の適正な位置にマイクロレンズアレイシート230を配置すると、光学スポット径を一定以下に収束できなくすることができ、スポットサイズが大きくなり、RGB画素までが見えることはなくなり、バックフォーカス調整感度が緩くなる。
このようにマイクロレンズアレイシート230を挿入することにより、バックフォーカス調整感度を緩くすることができるため、組立て製造上の歩留まりを向上させることができるという効果を奏する。同時に、マイクロレンズアレイシート230の光学ローパスフィルタ効果により、画素サブピクセルを適度にぼかす効果を持たせることができるため、画質向上という効果にもつながる。
図26は、マイクロレンズアレイシートを用いない場合の虚像距離とバックフォーカス距離の関係を示すグラフである。虚像距離設定幅を3.0m以上5.0m以下に設定すると、バックフォーカス調整レンジは±0.1mmである。グラフから、虚像距離を大きくとるほど、バックフォーカス調整レンジが狭くなることがわかる。
図27は、マイクロレンズアレイシートを用いた場合の虚像距離とバックフォーカス距離の関係を概念的に示すグラフである。マイクロレンズアレイシートを用いると、バックフォーカス調整感度が緩くなるため、概念的には図26のマイクロレンズアレイシートなしのグラフが幅をもつことになるため、虚像距離設定幅を同じ3.0m以上5.0m以下に設定しても、バックフォーカス調整レンジは±0.3mmにまで広がる。
次に、マイクロレンズアレイシート230の中心部と周辺部で光学ローパスフィルタの効果を異ならせることによる作用効果について図28および図29を参照して説明する。
図28は、像面におけるスポットサイズを説明する図である。接眼レンズ210のベストフォーカスポイントは、符号520で示す曲面であるのに対して、ヘッドマウントディスプレイ100のディスプレイパネルの表面(像面)は符号530に示すように平坦である。そのため、符号540で示すようにパネル中心に比べて、パネル周辺に行くほど像目におけるスポットサイズが大きくなる。このように広視野角のヘッドマウントディスプレイ100の光学設計では像高の高い周辺部ほど解像度が悪くなる傾向がある。
そこで、マイクロレンズアレイシート230を挿入する際、中心部では光学ローパスフィルタ効果を大きくして拡散効果により画素格子が目立たないようにする一方、周辺部では光学ローパスフィルタ効果を低減させるか、逆に集光効果により解像度を高めることが考えられる。
図29(a)は、マイクロレンズアレイシートを用いない場合のパネル中心部とパネル周辺部の解像度を示す図であり、図29(b)は、マイクロレンズアレイシートを用いた場合のパネル中心部とパネル周辺部の解像度を示す図である。
図29(a)に示すように、マイクロレンズアレイシートを用いない場合、パネル中心部では焦点が合っており、解像度が最も高いが、パネル周辺部では焦点が合わなくなり、解像度が低下する。
一方、図29(a)に示すように、マイクロレンズアレイシート230を用いた場合、パネル中心部では、符号230aで示すように拡散効果をもたせるようにマイクロレンズアレイシート230を構成し、パネル周辺部では符号230bで示すように集光効果をもたせるようにマイクロレンズアレイシート230を構成する。これにより中心部では光学ローパス効果によりRGBサブピクセルが見えにくくなる効果をもたせ、周辺部では逆に集光効果により解像度を改善する効果をもたせることができる。
100 ヘッドマウントディスプレイ、 110 本体部、 120 前頭部接触部、 130 側頭部接触部、 200 ディスプレイパネル、 210 接眼レンズ、 220 眼、 230 マイクロレンズアレイシート、 240 画素。

Claims (11)

  1. ディスプレイパネルと、
    接眼レンズと、
    前記ディスプレイパネルから前記接眼レンズへの光路に挿入された光学ローパスフィルタとして作用する光学素子とを備えることを特徴とするウェアラブルディスプレイ装置。
  2. 前記光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、マイクロレンズアレイシート、アンチグレアシート、複屈折素子のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のウェアラブルディスプレイ装置。
  3. 前記光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、前記ディスプレイパネルの中心部に配置され、前記ディスプレイパネルの周辺部には配置されないことを特徴とする請求項1または2に記載のウェアラブルディスプレイ装置。
  4. 前記光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、前記ディスプレイパネルの中心部から周辺部に進むほど光学ローパスフィルタとしての効果が低減するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のウェアラブルディスプレイ装置。
  5. 前記光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、前記ディスプレイパネルの画素のサイズが大きいほど、光学ローパスフィルタとしての効果が大きくなるようにあらかじめ設計されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のウェアラブルディスプレイ装置。
  6. 前記光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、マイクロレンズアレイシートであり、
    前記マイクロレンズアレイシートは、前記ディスプレイパネルの画素のサイズに応じて、前記マイクロレンズアレイシートの厚さまたはマイクロレンズの曲率が調整されて設計されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のウェアラブルディスプレイ装置。
  7. 前記光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、マイクロレンズアレイシートであり、
    前記ディスプレイパネルの画素配列がもつ2次元的な空間周波数と、前記マイクロレンズアレイシートにおけるマイクロレンズの配列パターンがもつ2次元的な空間周波数との干渉により生じるモアレを防止するために、前記マイクロレンズアレイシートにおけるマイクロレンズ中心の2次元配列座標を、ハニカム格子からずらすことにより、マイクロレンズの配列パターンがもつ2次元的な空間周波数を調整して設計されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のウェアラブルディスプレイ装置。
  8. 前記光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、マイクロレンズアレイシートであり、
    前記ディスプレイパネルの画素配列がもつ2次元的な空間周波数とマイクロレンズアレイシートにおけるマイクロレンズの配列パターンがもつ2次元的な空間周波との干渉により生じるモアレを防止するために、前記ディスプレイパネルの画素の並びとマイクロレンズアレイシートにおけるマイクロレンズの並びとが所定の角度をなすようにマイクロレンズアレイシートが配置されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のウェアラブルディスプレイ装置。
  9. 前記光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、マイクロレンズアレイシートであり、
    前記ディスプレイパネルの画素配列がもつ2次元的な空間周波数とマイクロレンズアレイシートにおけるマイクロレンズの配列パターンがもつ2次元的な空間周波数との干渉により生じるモアレを防止するために、マイクロレンズアレイシートにおけるマイクロレンズの曲率または高さをランダムに異ならせて設計されたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のウェアラブルディスプレイ装置。
  10. 前記光学ローパスフィルタとして作用する光学素子は、マイクロレンズアレイシートであり、
    前記ディスプレイパネルの画素配列がもつ2次元的な空間周波数とマイクロレンズアレイシートにおけるマイクロレンズの配列パターンがもつ2次元的な空間周波数との干渉により生じるモアレを防止するために、前記ディスプレイパネルに表示させる画像データに、予めモアレの光強度分布を打ち消すような画像補正処理を加えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のウェアラブルディスプレイ装置。
  11. ディスプレイパネルと接眼レンズとを備えたウェアラブルディスプレイ装置において、前記ディスプレイパネルから前記接眼レンズへの光路に光学ローパスフィルタとして作用する光学素子を挿入して画像を表示することを特徴とする画像表示方法。
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